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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】無線装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20230905BHJP
   H04J 1/00 20060101ALI20230905BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230905BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 100
H04L27/26 113
H04J1/00
H04W72/0453 110
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020122043
(22)【出願日】2020-07-16
(62)【分割の表示】P 2017528159の分割
【原出願日】2015-11-05
(65)【公開番号】P2020184787
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2020-07-16
【審判番号】
【審判請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】62/087,173
(32)【優先日】2014-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/109,464
(32)【優先日】2015-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/670,924
(32)【優先日】2015-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】アジジ,シャーナズ
(72)【発明者】
【氏名】ステイシー,ロバート ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ペライア,エルダド
(72)【発明者】
【氏名】ケニー,トーマス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ゴーシュ,チッタブラタ
(72)【発明者】
【氏名】ホワーン,ポ-カイ
【合議体】
【審判長】高野 洋
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】土居 仁士
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/053024(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/068672(WO,A2)
【文献】国際公開第2016/068673(WO,A2)
【文献】Shahrnaz Azizi et al.,OFDMA Numerology and Structure[online],IEEE 802.11-15/0330r5,2015年05月14日,slides 1-50,[検索日:2016.08.07],インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/15/11-15-0330-05-00ax-ofdma-numerology-and-structure.pptx>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L27/00-27/38
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高効率(HE)処理用に構成された無線装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され処理回路と、
を有し、
前記処理回路は、送信機会(TXOP)内でトリガフレームを受信し、前記トリガフレームは、前記無線装置を含む複数のHEステーション(STA)による前記TXOP内のアップリンクデータ送信のためのリソースユニットの割当てを含み、前記割当ては前記無線装置のための単一のリソースユニット割当てを含み、前記無線装置は、20MHz直交周波数分割多重接続(OFDMA)ブロック内で以下の単一のリソースユニット、
イロットトーンを伴う26トーンリソースユニット8個と、ヌルトーンの両側に13トーンを含む26トーンリソースユニットとのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う52トーンリソースユニット4個と、ヌルトーンの両側に13トーンを含む26トーンリソースユニットとのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う106トーンリソースユニット2個と、ヌルトーンの両側に13トーンを含む26トーンリソースユニットとのうちの1つのリソースユニット、及び、
イロットトーンを伴う1個の242トーンリソースユニット、のそれぞれにおいて送信するよう構成され、
前記トリガフレームに応答して、前記TXOPの間前記単一のリソースユニット割当てにおける送信のため、前記単一のリソースユニット割当てに従ってアップリンクデータユニットを生成するよう構成される無線装置。
【請求項2】
前記無線装置は、40MHz OFDMAブロック内で以下の単一のリソースユニット、
イロットトーンを伴う26トーンリソースユニット18個うちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う52トーンリソースユニット8個、26トーンリソースユニット2個とのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う106トーンリソースユニット4個、26トーンリソースユニット2個とのうちの1つのリソースユニット
パイロットトーンを伴う242トーンリソースユニット2個のうちの1つのリソースユニット、及び、
1個の484トーンリソースユニット、のそれぞれにおいて送信するよう構成され、
前記トリガフレームは、前記複数のHE STAの各HE STAに単一のリソースユニットを割り当てるためのシグナリングを含む、請求項1記載の無線装置。
【請求項3】
前記無線装置は、80MHz OFDMAブロック内で以下の単一のリソースユニット、
イロットトーンを伴う37個の26トーンリソースユニットのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う16個の52トーンリソースユニットのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う8個の106トーンリソースユニットのうちの1つのリソースユニット
イロットトーンを伴う4個の242トーンリソースユニットのうちの1つのリソースユニット、及び、
イロットトーンを伴う2個の484トーンリソースユニットのうちの1つのリソースユニット、のそれぞれにおいて送信するよう構成され、
前記トリガフレームは、前記複数のHE STAの各HE STAに単一のリソースユニットを割り当てるためのシグナリングを含む、請求項1記載の無線装置。
【請求項4】
前記トリガフレームは、前記アップリンクデータユニットの送信を含むレスポンスをトリガする、請求項1記載の無線装置。
【請求項5】
前記処理回路は更に、前記TXOP内でマルチユーザMIMO(MUMIMO)又はOFDMA技術のうちの1つに従って1つ以上のアップリンクマルチユーザデータユニットの一部として送信用の前記アップリンクデータユニットを生成するよう構成される、請求項4記載の無線装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
本出願は、それぞれが参照することによってその全体がここに援用される、2014年12月3日に出願された米国仮特許出願第62/087,173号及び2015年1月29日に出願された米国仮特許出願第62/087,173号に対する優先権の利益を主張する2015年3月27日に出願された米国特許出願第14/670,924号に対する優先権の利益を主張する。
【0002】
実施形態は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における無線通信に関する。いくつかの実施例は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)のトーン割当て設計に関する。いくつかの実施例は、帯域幅のリソース割当てに関する。いくつかの実施例は、アップリンク又はダウンリンク送信機会のためのリソース割当てに関する。いくつかの実施例は、電気電子技術者協会(IEEE)802.11ax規格に関する。
【背景技術】
【0003】
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における1つの問題は、無線ネットワークを効率的に使用することである。しばしば、無線媒体を共有する多くの装置が存在し、無線媒体をどのように共有するかを決定することが困難な場合がある。さらに、OFDMAの使用では、無線媒体は、複数の無線装置によって同時に使用されうる。さらに、無線ネットワークは、レガシープロトコルを含む異なるプロトコルをサポートしうる。
【0004】
従って、無線媒体を効率的に使用するため、特に、OFDMAの使用のために無線媒体をどのように割当てるかを決定するためのシステム及び方法の一般的なニーズがある。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示は、同様の参照が同様の要素を示す添付図面の図において限定することなく例示的に説明される。
図1図1は、いくつかの実施例による無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を示す。
図2図2は、いくつかの実施例による2.4GHz及び5GHzのためのトーン割当てを示すテーブルを示す。
図3図3は、いくつかの実施例による各運用帯域幅のリソースユニット(RU)サイズ、最大割当数、未使用トーン及び2×498による未使用トーンをまとめたテーブルを示す。
図4図4は、いくつかの実施例による20MHzチャネルのRUの構成を示す。
図5図5A及び5Bは、いくつかの実施例による40MHzチャネルのRUの構成を示す。
図6図6A及び6Bは、いくつかの実施例による80MHzチャネルのRUの構成を示す。
図7図7は、いくつかの実施例による帯域幅のリソース割当てのための方法を示す。
図8図8は、いくつかの実施例による80MHzの帯域幅の一例となるリソース割当てを示す。
図9図9は、いくつかの実施例による80MHzの帯域幅の一例となるリソース割当てを示す。
図10図10は、いくつかの実施例によるHEW装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明及び図面は、当業者がそれらを実施できるように特定の実施例を十分に説明する。他の実施例は、構造的、論理的、電気的、処理的及び他の変更を組み込んでもよい。いくつかの実施例の部分及び特徴は、他の実施例のものに含まれていてもよいし、又は置換されてもよい。請求項に与えられる実施例は、これら請求項の全ての利用可能な均等を包含する。
【0007】
図1は、いくつかの実施例による無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を示す。WLANは、アクセスポイント(AP)、複数の高効率WLAN(HEW)(例えば、IEEE802.11ax)ステーション104及び複数のレガシー(例えば、IEEE802.11n/ac)装置106であってもよいマスタステーション102を含みうるベーシックサービスセット(BSS)100を有してもよい。
【0008】
マスタステーション102は、802.11通信プロトコルを用いて送受信するAPであってもよい。マスタステーション102は基地局であってもよい。マスタステーション102は、他の通信プロトコルと共に802.11プロトコルを使用してもよい。802.11プロトコルは、直交周波数分割多重接続(OFDMA)、時分割多重接続(TDMA)及び/又は符号分割多重接続(CDMA)を使用することを含んでもよい。802.11プロトコルは、多重接続技術を含んでもよい。例えば、802.11プロトコルは、空間分割多重接続(SDMA)及び/又はマルチユーザ(MU)MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)(MU-MIMO)を含んでもよい。
【0009】
HEWステーション104は、802.11ax又は802.11の別の規格に従って動作してもよい。レガシー装置106は、802.11a/g/n/ac規格の1つ以上又は別のレガシー無線通信規格に従って動作してもよい。例示的な実施例では、HEWステーション104は、高効率(HE)ステーションと呼ばれてもよい。レガシー装置106は、ステーションであってもよい。
【0010】
HEWステーション104は、携帯電話、携帯無線装置、無線眼鏡、無線時計、無線パーソナルデバイス、タブレット又は802.11axなどの802.11プロトコル又は別の無線プロトコルを用いて送受信しうる他の装置などの無線送受信装置であってもよい。
【0011】
BSS100は、プライマリチャネル及び1以上のセカンダリチャネル又はサブチャネルで動作しうる。BSS100は1以上のマスタステーション102を含んでもよい。実施例によると、マスタステーション102は、セカンダリチャネル又はサブキャチャネルの1つ以上又はプライマリチャネル上でHEWステーション104の1つ以上と通信してもよい。他の例示的な実施例では、マスタステーション102は、セカンダリチャネル又はサブチャネル上でレガシー装置106と通信する。例示的な実施例では、マスタステーション102は、セカンダリチャネルの1つ以上においてHEWステーション104の1つ以上と、また、セカンダリチャネルを使用することなくプライマリチャネルのみを使用するレガシー装置106と同時に通信するよう構成されてもよい。例示的な実施例では、マスタステーション102は、セカンダリチャネルの1つ以上においてHEWステーション104の1つ以上と、また、プライマリチャネル及びセカンダリチャネルにおいてレガシー装置106と同時に通信してもよい。
【0012】
マスタステーション102は、レガシーIEEE802.11通信技術に従ってレガシー装置106と通信してもよい。例示的な実施例では、マスタステーション102は、レガシーIEEE802.11通信技術に従ってHEWステーション104と通信するよう構成されてもよい。レガシーIEEE802.11通信技術は、IEEE802.11前の何れかのIEEE802.11通信技術を指すものであってもよい。
【0013】
いくつかの実施例では、HEWフレームは、同じ帯域幅を有するように構成可能であり、帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz又は320MHzの連続的な帯域幅又は80+80MHz(160MHz)の非連続な帯域幅の1つであってもよい。いくつかの実施例では、サブキャリア間隔に78.125KHzが使用されてもよく、これは、20MHzの帯域幅について256個のサブキャリア又はトーンを提供しうる。いくつかの実施例では、20MHz(256トーン)、2.03125MHz(26トーン)、4.0625MHz(52トーン)、8.125MHz(104トーン)及び18.90625(242トーン)の帯域幅又はこれらの組み合わせがまた利用されてもよい。いくつかの実施例では、帯域幅は、使用されるトーンの数に応じて変化し得る。いくつかの実施例では、320MHzよりも小さくてもよい異なる帯域幅が使用される。例えば、104個のトーンのうち102個のデータトーンのみが使用され、残りのトーンのいくつかはパイロット用に使用されてもよく、例えば、4,5又は6個のトーンがパイロット用に使用されてもよい。このとき、例示的な実施例では、正確な帯域幅は、102データ+4パイロット=106×78.125KHz=8.28125MHz、102データ+5パイロット=107×78.125KHz=8.359375MHz、及び102データ+6パイロット=108×78.125KHz=8.4375MHzとなるであろう。HEWフレームは、複数の空間ストリームを送信するよう構成されてもよい。
【0014】
他の実施例では、マスタステーション102、HEWステーション104及び/又はレガシー装置106はまた、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、Interium Standard 2000(IS-2000)、Interium Standard 95(IS-95)、Interium Standard 856(IS-856)、Long Term Evolution(LTE)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rate for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)、IEEE802.16(すなわち、World Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、BlueTooth(登録商標)又は他の技術などの異なる技術を実装してもよい。
【0015】
例示的な実施例では、マスタステーション102がプライマリチャネル上でのみビーコンを送信する場合、HEWステーション104及びレガシー装置106は、システム(例えば、マスタステーション102)との自らの同期を維持するため、ビーコン間隔の倍数毎(例えば、毎ビーコン間隔、ビーコン間隔10回毎)にプライマリチャネル上でビーコンを受信する必要がある。
【0016】
例示的な実施例では、HEWステーション104及び/又はマスタステーション102は、帯域幅のリソース割当ての生成、HEWステーション104へのリソース割当ての送信、リソース割当ての受信及びリソース割当てに従う実行など、図1~8と共に説明される機能を実行するよう構成される。
【0017】
いくつかの実施例は、高効率WLAN(HEW)通信を含む高効率無線通信に関する。いくつかのIEEE802.11ax(HEW)の実施例によると、マスタステーション102は、HEW制御期間(すなわち、送信機会(TXOP))における媒体の排他的な制御を受信するため(例えば、競合期間中)無線媒体を競合するよう構成されうるマスタステーションとして動作してもよい。マスタステーション102は、HEW制御期間の始めにトリガフレームを送信してもよい。マスタステーション102は、TXOPのタイムデュレーションを送信してもよい。HEW制御期間中、HEWステーション104は、非競合ベースの多重接続技術に従って、マスタステーション102と通信してもよい。これは、装置が多重接続技術でなく競合ベース通信技術に従って通信する従来のWLAN通信と異なる。HEW制御期間中、マスタステーション102は、1つ以上のHEWフレームを使用してHEWステーション104と通信してもよい。HEW制御期間中、レガシー装置106は、通信を控えてもよい。いくつかの実施例では、トリガフレームは、HEW制御及びスケジュール送信と呼ばれてもよい。
【0018】
いくつかの実施例では、HEW制御期間中に使用される多重接続技術は、スケジューリングOFDMA技術であってもよいが、これは必須要件ではない。いくつかの実施例では、多重接続技術はMU-MIMOであってもよい。いくつかの実施例では、多重接続技術は、OFDMA技術とMU-MIMO技術との組み合わせであってもよい。いくつかの実施例では、多重接続技術は、TDMA技術又はFDMA技術であってもよい。いくつかの実施例では、多重接続技術はSDMA技術であってもよい。
【0019】
マスタステーション102はまた、レガシーIEEE802.11通信技術に従って、レガシー装置106と通信してもよい。いくつかの実施例では、マスタステーション102はまた、レガシーIEEE802.11通信技術に従ってHEW制御期間外にHEWステーション104と通信するよう構成されてもよいが、これは必須要件ではない。
【0020】
図2は、いくつかの実施例による2.4GHz及び5GHzのトーン割当てを示すテーブル200を示す。20MHz208、40MHz210及び80MHz212のサブキャリアについて、高速フーリエ変換(FFT)サイズ202、DC及びエッジトーン(DC+EDGE)204及び利用可能トーンが図2に示される。トーン割当ては、2.4GHz及び5GHz214の双方について同じであってもよい。いくつかの実施例では、DC+EDGE204に割当てられるトーンの数は、異なる数のトーンであってもよい。
【0021】
図3は、いくつかの実施例による20MHz316、40MHz318及び80MHz320を含む各帯域幅322について、リソースユニット(RU)サイズ308、最大割当数310、未使用トーン312及び2×498による未使用トン314をまとめたテーブル300を示す。図3にはまた、各帯域幅322についてFFTサイズ302、DC+EDGE304及び利用可能トーン306が示される。
【0022】
RUサイズ308は、帯域幅322に割り当てられ得るRUサイズ308を示す。20MHz316について、RUサイズ308は26、52、104及び242トーンである。40MHz318について、RUサイズ308は26、52、104、242及び498トーンである。80MHz320について、RUサイズ308は26、52、104、242、498及び996トーンである。最大割当数310は、帯域幅322に対してRUが割当てられうるHEWステーション104の最大数を示す。以下は、HEWステーション104の最大数が異なる帯域幅322に対してどのように実現され得るかを示す。20MHz316について、9個のHEWステーション104にそれぞれ26トーンが割り当てられてもよい。40MHz318について、9個のHEWステーション104にそれぞれ26トーンが割り当てられ、1つのHEWステーション104に242トーンが割り当てられてもよい。80MHz320について、9個のHEWステーション104にそれぞれ26トーンが割り当てられ、1つのHEWステーション104に242トーンが割り当てられ、1つのHEWステーション104に498トーンが割り当てられてもよい。
【0023】
未使用トーン312は、26、52、104及び242のRUサイズが利用される際の未使用トーン数を示す。未使用トーン314の2×498は、2つの498RUが利用される際の未使用トーン数を示す。
【0024】
図4は、いくつかの実施例による20MHzチャネル400のRUの構成を示す。トーンインデックス402が水平軸に沿って示され、使用可能トーン404及び異なるRU構成が垂直軸に沿って示される。
【0025】
使用可能トーン404は、RUに利用可能なトーンを示す。26トーンのRU406は、9個の26トーンRUが存在するトーン構成である。0のトーンインデックス402と、0のトーンインデックス402に跨る1つの26トーンRUとの何れかの側に4つの26トーンRUがある。黒のライン414は、8つの26トーンRUの間の8つのインタレースされたヌルサブキャリアを示す。52トーンRU及び1つの26トーンRU408は、4つの52トーンRU及び1つの26トーンRUが存在する別のトーン構成である。黒いライン416は、52トーンRUの間の2つのヌルを示す。104トーンRU及び1つの26トーンRUは、2つの204トーンRU及び1つの26トーンRUが存在する別のトーン構成である。黒色のライン418は、104トーンRUと中央の26トンRとの間の4つのヌルであってもよい。242トーンRU412は、0のトーンインデックス402において中央にヌルを有する1つの242トーンRUが存在する別のトーン構造である。当業者は、異なる数のヌルを使用できることを認識するであろう。
【0026】
例示的な実施例では、リソース割当ては、20MHzチャネルからの1~9個のRUを含んでもよい。リソース割当ては、9個全てが26トーンRU406である9個のRUを含んでもよい。リソース割当ては、5つの26トーンRU406及び2つの52トーンRUを有する7つのRUを含んでもよい。リソース割当ては、5つの26トーンRU及び1つの104トーンRUを有する6つのRUを含んでもよい。リソース割当ては、1つの242トーンRU412を含んでもよい。例示的な実施例では、ヌルは異なって分散されてもよく、より少数又はより多数のヌルがあってもよい。
【0027】
図5A及び図5Bは、いくつかの実施例による40MHzチャネル500、550のRUの構成を示す。トーンインデックス502は水平軸に沿って示され、異なるRU構成が垂直軸に沿って示される。図5Aにおいて、2つの20MHzチャネル514、516を含みうる40MHzチャネル500のRUの構成が示される。例示的な実施例では、20MHzチャネル514、516の一方は、図4を参照して説明された20MHzチャネル400のRUの構成の1つを有し、他方の20MHzチャネル514、516は1つの242トーンRU504を有してもよい。40MHzチャネル500のRUの構成は、中央にヌル510を有する1つの498トーンRU506を含んでもよい。例示的な実施例では、20MHzチャネル514、516の両方が、図4を参照して説明された20MHzチャネル400のRUの構成を有してもよい。
【0028】
例示的な実施例では、40MHzチャネルの最大RUは10であり、これは図4を参照して説明された20MHzチャネルの最大9つのRUと、中間にヌル508を含む1つの242トーンRU504とを含む。20MHzチャネル400のRUの構成と242トーンRU504との間にはヌル510が存在してもよい。
【0029】
図5Bにおいて、40MHzチャネル550のRUの構成が示される。使用可能トーン554は、RUについて利用可能なトーンを示す。26トーンRU556は、18個の26トーンRUが存在するトーン構成である。2つの20MHzチャネル514、516のそれぞれについて中間564に26トーンRUの一方の側に4つの26トーンRUが存在してもよい。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、18個の26トーンRU556の一部又はその間にあってもよい。52トーンRU及び26トーンRU558は、2つの20MHzチャネル514、516のそれぞれについて26トーンRU564の一方の側に2つの52トーンRUを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、8個の52トーンRU及び2つの26トーンRU564の一部又はその間にあってもよい。104トーンRU及び26トーンRU560は、2つの20MHzチャネル514、516のそれぞれについて26トーンRU564の一方の側に2つの104トーンRUを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、4個の104トーンRU及び2つの26トーンRU564の一部又はその間にあってもよい。242トーンRU562は、2つの242トーンRUを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、2個の242トーンRU562の一部又はその間にあってもよい。498トーンRU568は、1つの498トーンRU568を有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、498トーンRU564の一部であってもよい。
【0030】
図6A及び図6Bは、いくつかの実施例による80MHzチャネル600,650のためのRUの構成を示す。トーンインデックス602が水平軸に沿って示され、異なるRU構成が垂直軸に沿って示され。図6Aにおいて、2つの40MHzチャネル608,610を含みうる80MHzチャネル600のRUのための構成が示される。例示的な実施例では、40MHzチャネル608,610の一方は、図5A及び図5Bに関して説明した40MHzチャネル500,550のRUの構成の1つを有してもよく、他方の40MHzチャネル608,610は、1つの498トーンRU604を有してもよい。例示的な実施例では、40MHzチャネル608,610の双方が、図5A及び図5Bにおいて説明された40MHzチャネル500,550のRUの構成を有してもよい。80MHzチャネル600のRUの構成は、中央においてヌル612を有する1つの996トーンRU606を有してもよい。
【0031】
例示的な実施例では、80MHzチャネルの最大のRUは11個であり、それは、図4を参照して説明された20MHzチャネルの最大9個のRUと、図5Aを参照して説明された1つの242トーンRU504と、1つの498トーンRU604とを含む。40MHzチャネル500のRUの構成と498トーンRU604との間にはヌル612があってもよい。
【0032】
80MHzチャネル600のRUのための構成は、160MHz又は80+80チャネル幅で使用するために容易にスケーリングされてもよく、次の80MHは完全な80MHzチャネル又は160MHzチャネル全体となる。
【0033】
図6Bにおいて、80MHzチャネル650のRUのための構成が示される。使用可能トーン654は、RUに利用可能なトーンを示す。26個のトーンRU656は37個の26トーンRUを有するトーン構造である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、37個の26トーンRU654の一部又はその間であってもよい。
【0034】
52トーンRU及び26トーンRU658は、中央に1つの26トーンRU652を有する16個の52トーンRU及び5個の26トーンRUを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、8個の104トーンRU及び5個の26トーンRU660の一部又はその間にあってもよい。
【0035】
242トーンRU及び26トーンRU662は、4個の242トーンRUと1つの26トーンRU652とを有するトーン構成である。
【0036】
インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、4個の242トーンRU662と26トーンRU652の一部又はそれらの間にあってもよい。498トーンRU及び26トーンRU664は、2つの498トーンRUと1つの26トーンRU652とを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、2つの498トーンRUと1つの26トーンRU652との一部であってもよい。996トーンRU666は1つの996トーンRUを有するトーン構成である。インタレースされたヌルサブキャリア及び/又はパイロットトーンは、996トーンRU666の一部であってもよい。当業者は、トーン数はヌルサブキャリア及びパイロットトーンについていくつのトーンが使用されるかに従って可変的であってもよいことを認識するであろう。
【0037】
図7は、いくつかの実施例による帯域幅のリソース割当てのための方法700を示す。方法700は、各リソース割当てが基本リソース割当て又は第1の部分全体の倍数である帯域幅の第1部分のためのリソース割当てを生成する処理702から開始される。例えば、マスタステーション102は、アップリンク又はダウンリンクのマルチユーザ送信機会であってもよい802.11axにおけるマルチユーザ処理のためのOFDMAトーン割当てのためのリソース割当てを決定してもよい。
【0038】
波形は、従来規格IEEE802.11a/g/n/acなどの既存のIEEE802.11規格に規定される既存のIEEE802.11OFDMA波形(VHT、HT又は非HT)より4倍(4x)長いシンボルデュレーションにより処理されてもよい。例えば、波形は13.2ミリ秒(μs)と16μsとの間であってもよい。
【0039】
レガシーシンボルデュレーションは、以下のいずれかであってもよく、短いサイクリックプリフィックス(CP)について、3.2μs+0.4μs=3.6μsと、通常のCPについて、3.μs+0.μs=4μsとである。レガシーシンボルデュレーションの4倍は、以下のうちの1つであってもよく、短いCPについて、(3.2)×4+0.4=13.2μsと、長いCPについて、(3.2)×4+(0.8×4)=16μsである。 1024ポイントの高速フーリエ変換(FFT)は、4×11n/acのシンボルデュレーションで使用されてもよく、屋外及び屋内環境の両方で使用されてもよい。例示的な実施例では、屋外環境では、より長いシンボルデュレーションの4倍が、より長い遅延スプレッドを克服するためのより効率的なCPの使用を可能にし、屋内環境において、クロックタイミング精度のより緩やかな要件を可能にする。
【0040】
基本的なリソース割当ては26トーンであってもよい。リソース割当ては、20MHzチャネル400(図4)のRUのための構成のリソース割当ての1つであってもよい。例えば、リソース割当ては、9つの26トーンリソース割当て、4つの52トーン割当てなどであってもよい。リソース割当てはまた、242トーンの全帯域幅であってもよい。OFDMA割当ては、図4、5A、5B、6A及び6Bに示されるような固定的な位置を有してもよい。
【0041】
方法700は、割当てられる帯域幅のより多くの部分があるかどうかを判定する処理704に続く。割当てようとする帯域幅のより多くの部分が存在する場合、方法700は処理706に進み、帯域幅の次の部分のためのリソース割当てを生成する。例示的な実施例では、次の部分の帯域幅は、結合されたすべての先行する割当ての帯域幅と少なくとも同じである。例えば、割当てる帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz又は他の帯域幅の値であってもよい。帯域幅は80MHzであってもよく、この場合、次の部分は、242トーンRU504であってもよい次の20MHzチャネル516(図5A)に対するものであってもよく、あるいは、40MHzチャネル全体が498トーンRU506に割り当てられてもよい。次の20MHzチャネル516の割当ては、第1の20MHzチャネル514における何れの割当てと少なくとも同じ大きさであり、242トーンRU504は次の20MHzチャネル516において最も小さく、第1の20MHzチャネル514における最大の割当ては242トーンであるためである。
【0042】
例示的な実施例では、次の部分の割当ては、基本リソース割当ての倍数又は次の部分の帯域幅全体である。例えば、基本リソース割当ては、20MHzに等しい帯域幅について26トーン、52トーン、104トーン又は242トーン、40MHzに等しい帯域幅について26トーン、52トーン、104トーン、242トーン又は498トーン、80MHzに等しい帯域幅について26トーン、52トーン、104トーン、242トーン、498トーン又は996トーンであってもよい。
【0043】
方法700は、割当てる帯域幅のより多くの部分があるかどうかを判定する処理704に戻ってもよい。図6Aに示されるように、割当てるべき別の40MHzチャネル610があってもよい。方法700は、帯域幅の次の部分のためのリソース割当てを生成する処理706に続いてもよい。例示的な実施例では、帯域幅の次の部分は、結合されたすべての先行する割当ての帯域幅と少なくとも同じ大きさである。第2の40MHzチャネル610のために利用可能なリソース割当ては、双方が第1の40MHzチャネル608のための何れかのリソース割当てと少なくとも同じ大きさである、80MHzチャネル全体について1つの996トーンRU606又は498トーンRU604である。例示的な実施例では、次の部分の割当ては、基本リソース割当ての倍数又は次の部分の全帯域幅である。
【0044】
方法700は、割当てる帯域幅のより多くの部分があるか判定する処理704に戻ってもよい。割当てようとする帯域幅の部分がそれ以上存在しない場合、この場合、方法700は、リソース割当てを送信する処理708に続く。例えば、マスタステーション102は、1つ以上のHEWステーション104にリソース割当を送信してもよい。例示的な実施例では、マスタステーション102は、マスタステーション102に関連するHEWステーション104の数に基づき、リソース割当てのサイズを決定してもよい。例示的な実施例では、割当てる帯域幅のより多くの部分があったかもしれない。例えば、帯域幅は160MHz又は320MHzであってもよい。
【0045】
例示的な実施例は、各帯域幅において限られた数の多重化されたユーザを提供する。例えば、図4では、20MHzのBSSは9人までのユーザを提供し、図5A及び5Bでは、40MHzのBSSは10人までのユーザを提供し、図6A及び6Bでは、80MHzのBSSは11人までのユーザを提供する。例示的な実施例では、160MHzのBSS(図示せず)は12人までのユーザを提供し、320MHzのBSS(図示せず)は13人までのユーザを提供しうる。
【0046】
いくつかの実施例による80MHz帯域幅804の一例となるリソース割当て800を示す。図8において、80MHz帯域幅804、20MHzチャネル806、20MHzチャネル808、40MHzチャネル810、トーンインデックス802及びRU割当て812,814,816,818,820,822が示される。
【0047】
RU割当て812は、26トーンRU406(図4)に示すように、9個の26トーンリソース割当てを含むものであってもよい。RU割当て814は、52トーンRU408に示されるように、2つの52トーンリソース割当てを含むものであってもよい。RU割当て816は、図4に示される中央の26トーンRUなどの26トーン割当てであってもよい。RU割当て818は、104トーンRU410に示されるような104トーン割当てであってもよい。RU割当て820は、26トーン割当てであってもよい。RU割当て822は、242トーンRU504(図5A)のような2つの242トーン割当てであってもよい。
【0048】
図9は、いくつかの実施例による80MHz帯域幅922の一例となるリソース割当て900を示す。図9において、80MHz帯域幅922、40MHzチャネル916、20MHzチャネル918、20MHzチャネル920、トーンインデックス902及びRU割当て904、906、907、908、910、912、914が示される。
【0049】
RU割当て904は、40MHzチャネル608(図6A)に関して示されたものなどの40MHz幅のRUである。RU割当て906は26トーンRUであってもよい。RU割当て907は、26トーンRU406(図4)などの2つの26トーンRUを含む、RU割当て908は、52トーンRU408などの52トーンRUである。RU割当て910は、図4において0を跨る26トーンRUなどの26トーン割当てである。RU割当て912は、104トーンRU410などの104トーンRUである。RU割当て914は、242トーンRU412などの242トーン割当てである。
【0050】
次に、20MHzチャネル918の帯域幅は、26トーンRU406からの2つの26トーンRU、1つの52トーンRUと1つの26トーンRU408、及び1つの104トーンRU410のように分割されてもよい。
【0051】
図10は、いくつかの実施例によるHEW装置1000を示す。HEW装置1000は、HEWステーション104(図1)又はマスタステーション102(図1)などの1つ以上のHEW装置と通信すると共に、レガシー装置106(図1)と通信するよう構成されうるHEWに準拠した装置であってもよい。HEWステーション104及びレガシー装置106はまたそれぞれ、HEWステーション(STA)及びレガシーSTAとして参照されうる。実施例によると、HEW装置1000は、マスタステーション102(図1)又はHEWステーション104(図1)として動作するのに適したものであってもよい。実施例によると、HEW装置1000は、特に、アンテナなどの送受信要素1001、送受信機1002、物理層回路(PHY)1004及び媒体アクセス制御層回路(MAC)1006を含みうる。PHY1004及びMAC1006は、HEWに準拠したレイヤであってもよく、また1つ以上のレガシーIEEE802.11規格に準拠してもよい。MAC1006は、特に、物理プロトコルデータユニット(PPDU)を構成し、PPDUを送受信するように構成されてもよい。HEW装置1000はまた、ここに説明される様々な処理を実行するように構成された他の回路1008及びメモリ1010を含むことができる。回路1008はハードウェア処理回路であってもよい。回路1008は、送受信要素1001に結合されうる送受信機1002に結合されてもよい。図10は、回路1008及び送受信機1002を別個の構成要素として示すが、回路1008及び送受信機1002は、電子パッケージ又はチップに一体化されてもよい。
【0052】
いくつかの実施例では、MAC1006は、HEW制御期間において媒体の制御を受信し、HEW PPDUを構成するため、競合期間中に無線媒体を競合するよう構成されてもよい。いくつかの実施例では、MAC1006は、チャネル競合設定、送信電力レベル及びクリアチャネルアセスメント(CCA)レベルに基づき、無線媒体を競合するよう構成されてもよい。
【0053】
PHY1004は、HEW PPDUを送信するよう構成されてもよい。PHY1004は、変調/復調、アップコンバージョン/ダウンコンバージョン、フィルタリング、増幅などのための回路を含んでもよい。いくつかの実施例では、回路1008は1つ以上のプロセッサを含んでもよい。回路1008は、RAM又はROMに格納された命令に基づき、又は専用回路に基づき機能を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、回路1008は、図1~10に関連してここに説明された機能の1つ以上を実行するよう構成されてもよい。
【0054】
いくつかの実施例では、2つ以上のアンテナ1001がPHY1004に結合され、HEWパケットの送信を含む信号を送受信するよう構成されてもよい。送受信機1002は、HEW装置1000がパケットに含まれる設定に従ってチャネル競合設定を適合させるべきであるという指示を含む、HEW PPDU及びパケットなどのデータを送受信してもよい。メモリ1010は、帯域幅のリソース割当てを生成し、リソース割当てをHEWステーション104に送信し、リソース割当てを受信し、リソース割当てに従って動作するなど、図1~10に関連して説明された機能を実行するようその他の回路を設定するための情報を記憶してもよい。
【0055】
いくつかの実施例では、HEW装置1000は、マルチキャリア通信チャネルを介してOFDMA通信信号を使用して通信するよう構成されてもよい。いくつかの実施例では、開示された実施例の範囲はこれに限定されないが、HEW装置1000は、IEEE802.11-2012、802.11n-2009、802.11ac-2013、802.11ax、DensiFi、WLANのための基地局及び又は提案された仕様又は図1に関連して説明された他の規格を含むIEEE規格などの1つ以上の特定の通信規格に従って通信するよう構成されてもよく、HEW装置1000はまた他の技術及び規格に従って通信を送信及び/又は受信するのに適したものであってもよい。いくつかの実施例では、HEW装置1000は、802.11n又は802.11acの4×シンボルデュレーションを利用してもよい。
【0056】
いくつかの実施例では、HEW装置1000は、無線通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップ又はポータブルコンピュータ、ウェブタブレット、無線電話、スマートフォン、無線ヘッドセット、ページャ、インスタントメッセージング装置、デジタルカメラ、アクセスポイント、テレビ、医療装置(例えば、心拍モニタ、血圧モニタなど)、基地局、802.11又は802.16などの無線規格のための送受信装置又は情報を無線で受信及び/又は送信しうる他の装置などのポータブル無線通信装置の一部であってもよい。いくつかの実施例では、ポータブル無線通信装置は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数アンテナ1001、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ及び他のモバイルデバイス要素のうちの1つ以上を含むものであってもよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってもよい。
【0057】
アンテナ1001は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ又はRF信号の送信に適した他のタイプのアンテナを含む、1つ以上の指向性又は全指向性アンテナを含んでもよい。いくつかの多入力多出力(MIMO)の実施例では、アンテナ1001は、結果として得られる空間ダイバーシチ及び異なるチャネル特性の効果を取得するため、効果的に分離されてもよい。
【0058】
HEW装置1000は、いくつかの別個の機能要素を有するものとして示されているが、機能要素の1つ以上は組み合わされてもよく、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含む処理要素などのソフトウェアにより設定された要素及び/又は他のハードウェア要素の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、いくつかの要素は、1つ以上のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)及び少なくともここに記載された機能を実行する論理回路を含むものであってもよい。いくつかの実施例では、機能要素は、1つ以上の処理要素上で実行される1つ以上のプロセスを指してもよい。
【0059】
以下の具体例は更なる実施例に関する。具体例1は、高効率無線ローカルエリアネットワーク(HEW)マスタステーションである。HEWマスタステーションは、1つ以上のHEWステーションのための帯域幅の1つ以上のリソース割り当てを生成し、ここで、帯域幅の第1の部分の各リソース割当ては、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の第1の部分全体であり、1つ以上のリソース割当てとデュレーションとを1つ以上のHEWステーションに送信するよう構成された回路を含んでもよい。1つ以上のリソース割当ては、以下のグループの1つ、すなわち、デュレーションに基づく時間においてHEWマスタステーションからのダウンリンクデータ送信とアップリンク送信機会との1つに対するものであってもよい。回路は更に、直交周波数分割多重接続(OFDMA)に従って、及び1つ以上のリソース割当てに従って動作するよう構成されてもよい。
【0060】
具体例2では、具体例1の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、20MHzに等しい帯域幅に対する26トーン、52トーン、104トーン及び242トーンと、40MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン及び498トーンと、80MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン、498トーン及び996トーンからの1つであることを含むことができる。
【0061】
具体例3では、具体例1又は2の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てが、帯域幅の1つ以上の後続部分に対する1つ以上のリソース割当てを含む場合と、帯域幅の1つ以上の後続部分に対する1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の後続部分の全帯域幅である場合とを含むことができる。
【0062】
具体例4では、具体例1~3のいずれかの主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てが、帯域幅の第1の部分と少なくとも同じ大きさの帯域幅の第2の部分に対する多くとも1つのリソース割当てを含む場合を含むことができる。
【0063】
具体例5では、具体例4の主題は、任意的に、基本リソース割当てが26トーンであり、帯域幅の第1の部分が20MHzであり、帯域幅の第2の部分が20MHzである場合を含むことができる。
【0064】
具体例6では、具体例1の主題は、任意的に、合成される帯域幅の第1の部分及び第2の部分の帯域幅と少なくとも同じである帯域幅の第3の部分に対する1つのみのリソース割当てがあり、帯域幅の第3の部分は40MHzである場合を含むことができる。
【0065】
具体例7では、具体例1の主題は、任意的には、合成される帯域幅の第1の部分、第2の部分及び第3の部分の帯域幅と少なくとも同じ大きさの帯域幅の第4の部分に対して1つのみのリソース割当てがあり、帯域幅の第4の部分は80MHzである場合を含むことができる。
【0066】
具体例8では、具体例5の主題は、任意的には、帯域幅の第1の部分に対する1つ以上のHEWステーションに関する1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、9個の26トーン割当て;第1の部分の第1の側における4個の26トーン割当て、ヌルを跨る1個の26トーン割当て、及び第1の部分の第2の側における2個の52トーン割当て;第1の部分の第1の側における4個の26トーン割当て、ヌルを跨る1個の26トーン割当て、及び第1の部分の第2の側における1個の104トーン割当て;ヌルを跨る1個の26トーン割当て及び4個の52トーン割当て;ヌルを跨る1個の26トーン割当て、第1の部分の第1の側における2個の52トーン割当て、及び第1の部分の第2の側における1個の104トーン割当て;ヌルを跨る1個の26トーン割当て、2個の104トーン割当て及び1個の242トーン割当ての1つを含む場合を含むことができる。
【0067】
具体例9では、具体例8の主題は、任意的に、帯域幅の第1の部分及び帯域幅の第2の部分に対する1つ以上のHEWステーションのための1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、帯域幅の第1の部分における20MHzのためのリソース割当てと、帯域幅の第2の部分における1つの242トーン割当てと、帯域幅の第1の部分と帯域幅の第2の部分との両方にわたる498個のトーンの単一のリソース割当てとの1つを含む場合を含むことができる。
【0068】
具体例10では、具体例1の主題は、任意的に、帯域幅の第1の部分及び帯域幅の第2の部分に対する1つ以上のHEWステーションのための1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、帯域幅の第1の部分における20MHzのリソース割当てと、帯域幅の第2の部分における1個の242トーン割当てとの1つを含み、帯域幅の第1の部分と帯域幅の第2の部分との両方にわたる484個のトーンの単一のリソース割当てとの1つを含み、第1の部分、第2の部分及び40MHzの第3の部分に対する1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、第1の部分及び第2の部分に対するリソース割当てと、1個の498トーン割当てと、996個のトーンの単一のリソース割当てとの1つを含む場合を含むことができる。
【0069】
具体例11では、具体例1~10の何れかの主題は、任意的に、帯域幅が2.4GHz範囲の一部又は5GHz範囲の一部である場合を含むことができる。
【0070】
具体例12では、具体例1~11の何れかの主題は、任意的に、回路が更にレガシー4マイクロ秒(μs)シンボルデュレーションよりも4倍長いシンボルデュレーションで送信するよう構成される場合を含むことができる。
【0071】
具体例13では、具体例1~12の何れかの主題は、任意的に、回路に結合されるメモリを含むことができる。
【0072】
具体例14では、具体例1~13の何れかの主題は、任意的に、回路に結合された1つ以上のアンテナを含むことができる。
【0073】
具体例15は、高効率無線ローカルエリアネットワーク(HEW)マスタステーション上で実行される方法である。当該方法は、1つ以上のHEWステーションのための帯域幅の1つ以上のリソース割当てを生成することを含み、帯域幅の第1の部分に対する各リソース割当ては、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の第1の部分全体であり、1つ以上のリソース割当てとデュレーションとを1つ以上のHEWステーションに送信することを含む。当該方法は更に、デュレーションに基づく時間においてHEWマスタステーションからのダウンリンクデータ送信又はアップリンク送信機会にそれぞれ従って、1つ以上のHEWステーションと送受信することを含みうる。当該送信又は受信は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)に従って、また、1つ以上のリソース割当てに従ってもよい。
【0074】
具体例16では、具体例15の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、20MHzに等しい帯域幅に対する26トーン、52トーン、104トーン及び242トーンと、40MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン及び498トーンと、80MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン、498トーン及び996トーンからの1つであることを含むことができる。
【0075】
具体例17では、具体例15又は16の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てが、帯域幅の1つ以上の後続部分に対する1つ以上のリソース割当てを含み、帯域幅の1つ以上の後続部分に対する1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の後続部分の全帯域幅である場合を含むことができる。
【0076】
具体例18では、具体例15~17のいずれかの主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てが、帯域幅の第1の部分と少なくとも同じ大きさの帯域幅の第2の部分に対する多くとも1つのリソース割当てを含む場合を含むことができる。
【0077】
具体例19では、具体例18の主題は、任意的に、基本リソース割当てが26トーンであり、帯域幅の第1の部分が20MHzであり、帯域幅の第2の部分が20MHzである場合を含むことができる。
【0078】
具体例20は、高効率無線ローカルエリアネットワーク(HEW)ステーションである。HEWステーションは、帯域幅及びデュレーションの1つ以上のリソース割当てを受信するよう構成される回路を含むものであってもよい。帯域幅の第1の部分の各リソース割当ては、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の第1の部分全体であってもよい。回路は更に、デュレーションに基づく時間においてHEWマスタステーションからのダウンリンクデータ送信又はアップリンク送信機会にそれぞれ従ってHEWマスタステーションと送受信するよう構成されてもよく、当該送受信は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)に従って、また、1つ以上のリソース割当てに従ってもよい。
【0079】
具体例21では、具体例20の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てのそれぞれが、以下のグループ、すなわち、20MHzに等しい帯域幅に対する26トーン、52トーン、104トーン及び242トーンと、40MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン及び498トーンと、80MHzに等しい帯域幅の26トーン、52トーン、104トーン、242トーン、498トーン及び996トーンからの1つであることを含むことができる。
【0080】
具体例22では、具体例20又は21の主題は、任意的に、1つ以上のリソース割当てが、帯域幅の第1の部分と少なくとも同じ大きさの帯域幅の第2の部分に対する多くとも1つのリソース割当てを含む場合を含むことができる。
【0081】
具体例23では、具体例20~22の何れかの主題は、任意的に、回路に結合されるメモリと、回路に結合される1つ以上のアンテナとを含むことができる。
【0082】
具体例24は、高効率(HE)無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)(HEW)装置の1つ以上のプロセッサによる実行用の命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。当該命令は、1つ以上のHEWステーションに対する帯域幅の1つ以上のリソース割当てをHEW装置に生成されるよう1つ以上のプロセッサを設定するものであってもよく、帯域幅の第1の部分に対する各リソース割当ては、基本リソース割当ての倍数又は帯域幅の第1の部分全体であり、帯域幅の第1の部分と少なくとも同じ大きさの帯域幅の第2の部分に対する1つのみのリソース割当てがある。
【0083】
具体例25では、具体例24の主題は、任意的には、基本リソース割当ては26トーンであり、帯域幅の第1の部分は20MHzであり、帯域幅の第2の部分は20MHzである場合を含むことができる。
【0084】
要約は、読者が技術的開示の性質及び要点を確認することを可能にする要約を要求する37C.F.R.Section1.72(b)に従うために提供される。それは請求項の範囲又は意味を限定又は解釈するのに用いられないという理解により提出されている。以下の請求項は、各請求項が別々の実施例として自ら成り立つ詳細な説明に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10