(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】安全ニードルデバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 5/32 20060101AFI20230905BHJP
【FI】
A61M5/32 510B
A61M5/32 500
(21)【出願番号】P 2022059955
(22)【出願日】2022-03-31
(62)【分割の表示】P 2019531471の分割
【原出願日】2017-12-13
【審査請求日】2022-03-31
(32)【優先日】2016-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アシュリー レイチェル ローゼンバーグ
(72)【発明者】
【氏名】セオドア モスラー
(72)【発明者】
【氏名】ローリー サンダース
(72)【発明者】
【氏名】エドワード ピー.ブロウカ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター スミス
(72)【発明者】
【氏名】イーライ ビー.ニコルス
【審査官】上石 大
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-536498(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0044318(US,A1)
【文献】登録実用新案第3194787(JP,U)
【文献】特表2016-511119(JP,A)
【文献】特表平04-501672(JP,A)
【文献】特表2001-502191(JP,A)
【文献】特表2001-521792(JP,A)
【文献】特開平03-139363(JP,A)
【文献】特開2016-104214(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全ニードルデバイスであって、
前記安全ニードルデバイスは、
シリンジに前記安全ニードルデバイスを取り付けるように構成されるニードルハブに係合するための安全ニードルデバイス本体部と、
前記安全ニードルデバイス本体部の側壁部に設置され、近位の角度付きリードランプと、回転カムを着座させるための角度付きリードランプの遠位端部におけるレッジ部と、前記レッジ部の遠位にある軸線方向のスロット部分とを備えるスロットと、
前記安全ニードルデバイス本体部に囲まれている前記回転カムを含む安全フィーチャーであって、前記回転カムが前記スロットを通して前記安全ニードルデバイス本体部に係合している、安全フィーチャーと、
ニードルカニューレと、
を備える安全ニードルデバイスと、
前記安全ニードルデバイスに取り付けられる近位端部と、前記ニードルカニューレと流体連通しているアクセス開口部を有する遠位端部とを有するキャップ本体部を含むキャップと
を備え、
前記アクセス開口部は前記キャップ本体部の前記遠位端部から延在するアクセス突出部を有し、
前記キャップ本体部の前記近位端部は前記安全ニードルデバイスに取り外し可能に取り付けられ、
前記キャップ本体部の内側表面は、前記安全ニードルデバイスの充填状態を維持するために前記安全ニードルデバイスと係合可能である充填フィーチャーを有し、
前記充填フィーチャーは、前記スロットの中に存在することによって、前記回転カムと相互作用し、前記回転カムを前記安全ニードルデバイスへ流体を充填するための前記充填状態に維持する、ことを特徴とする
薬物送達安全デバイス。
【請求項2】
前記ニードルカニューレは、可撓性のハウジングによって取り囲まれ、
前記可撓性のハウジングは、前記ニードルカニューレが前記可撓性のハウジングに実質的に覆われているために、前記回転カムを前記ニードルカニューレの遠位端部の近くに設置されるロッククリップに接続することを特徴とする請求項1に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項3】
前記ニードルカニューレの遠位先端部は前記可撓性のハウジングから露出されていることを特徴とする請求項2に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項4】
前記安全フィーチャーは、前記回転カムを前記ロッククリップに接続する第1のスプリングと、前記安全ニードルデバイス本体部の中を前記回転カムから前記ニードルハブに向けて近位に延在する第2のスプリングとを備えるトリガーメカニズムをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項5】
前記第1のスプリングは、前記ロッククリップを遠位に付勢し、前記第2のスプリングは、前記回転カムを遠位に付勢することを特徴とする請求項4に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項6】
前記ロッククリップは、
デバイスキャップに収められることを特徴とする請求項4に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項7】
前記
デバイスキャップは、前記可撓性のハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項8】
前記充填フィーチャーは、リブを含み、前記リブは、前記安全ニードルデバイスの前記安全フィーチャーと接触して、前記キャップ本体部の前記内側表面上に位置付けされていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項9】
前記安全ニードルデバイスの前記安全フィーチャーは、活性化ラッチを含み、前記リブは、前記活性化ラッチを
前記安全ニードルデバイスへ流体を充填するための前記充填状態に維持することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項10】
前記安全ニードルデバイスの前記安全フィーチャーは、クリップを含み、前記充填フィーチャーは、
前記安全ニードルデバイスへ流体を充填するための前記充填状態に前記クリップを開いた状態に維持することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項11】
前記安全フィーチャーは、前記安全ニードルデバイスのハウジング本体部のガイドエレメントを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項12】
前記充填フィーチャーは、組み立てると、前記スロットの中に存在することによって、前記回転カムと相互作用し、前記充填フィーチャーを
前記安全ニードルデバイスへ流体を充填するための前記充填状態に維持することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項13】
前記キャップは、前記安全ニードルデバイスにスナップフィットすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項14】
前記キャップは、前記安全ニードルデバイスに回転式フィットすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項15】
前記キャップは、前記安全ニードルデバイスにプレスフィットすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項16】
前記キャップの前記近位端部は、前記安全ニードルデバイスの前記
安全ニードルデバイス本体部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項17】
前記キャップは、前記アクセス開口部に隣接して前記遠位端部において、前記キャップ本体部の内側にセプタムと
、ベントルーメンとをさらに含み、前記ベントルーメンは、前記ニードルカニューレがバイアルに挿入されたときに、前記バイアルの中の圧力均等化を可能にすることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項18】
前記キャップは、フィンガーヒルトをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項19】
前記キャップは、前記キャップ本体部の前記遠位端部においてショルダー部をさらに含み、前記アクセス突出部が、前記ショルダー部から延在していることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項20】
前記アクセス突出部は、ベベル付きの先端部と、任意選択的に、前記ベベル付きの先端部をカバーする先端部キャップとを含むことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項21】
前記キャップは、前記アクセス突出部の遠位端部から延在しており、前記ニードルカニューレと流体連通しているブラント充填カニューレと、前記ブラント充填カニューレと前記アクセス突出部の内側表面との間にあるシールとをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか一項に記載の
薬物送達安全デバイス。
【請求項22】
前記ブラント充填カニューレの先端部をカバーする先端部キャップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の
薬物送達安全デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、薬物送達安全デバイスに関する。具体的には、安全ニードルデバイスのためのキャップは、一体化された充填および注入を可能にする。
【背景技術】
【0002】
使用されるニードルによる事故的な針刺しは、病気をうつす可能性がある。ニードルアセンブリが、ニードルシールドを含むように開発されており、ニードルシールドは、使用の後にニードルカニューレの上を手動で伸縮または回転させられる。この手順は、医療従事者がシリンジバレルを片手で保持し、もう一方の手でシールドを保持すること、ならびに、針刺しのリスクが排除される前にこの2つを組み立てることを必要とすることが多い。いくつかの安全ニードルデバイスは、ユーザーによる追加的な介入なしに注入後ニードルシールディングを提供するために、受動的安全フィーチャー(passive safety feature)を提案している。受動的安全フィーチャーは、多くの種類の方式で活性化されるが、一般的に、ニードルを適切な場所にロックするかまたはそれをカバーするために、機械的な構造体を伴う。
【0003】
薬物送達のために、シリンジは、流体供給部または流体保持デバイス、たとえば、バイアルから充填するために、および、その後の患者への注入のために、ニードルに接続されている。一般的に、安全ニードルデバイスの充填状態は、複数の充填を可能にし、それは、受動的安全フィーチャーを活性化(activate)させない。いくつかの安全ニードルデバイスに関して、充填状態にあるデバイスによって注入が起こるリスクが存在しており、それは、受動的安全デバイスが活性化しないということを結果として生じさせる可能性がある。充填した後に、安全ニードルデバイスの注入状態が存在し、注入状態において、注入が完了すると、受動的安全フィーチャーが活性化させられることとなる。
【0004】
安全ニードルデバイスの誤使用を防止する必要性が存在している。また、受動的安全フィーチャーと干渉しない、充填および注入の両方のための一体化デバイスを可能にする安全ニードルデバイスのためのキャップに対する必要性が存在している。
【発明の概要】
【0005】
安全ニードルデバイスのためのキャップが提供され、安全ニードルデバイスは、受動的安全フィーチャーと干渉しない、充填および注入の両方のための一体化デバイスを可能にする。キャップは、ニードルカニューレと流体連通しているアクセス開口部を有している。アクセス開口部は、キャップの遠位端部から延在するアクセス突出部を含むことが可能である。例示的なそのようなキャップは、それに限定されないが、スパイクキャップと、ブラント充填ニードルキャップ(blunt fill needle cap)とを含み、スパイクキャップは、流体供給部にアクセスするためのアクセス突出部として、スパイク(典型的に、プラスチック)を含み、ブラント充填ニードルキャップは、アクセス突出部の中に固定されたブラント充填カニューレ(blunt fill cannula)(典型的に、金属)を含む。キャップは、充填フィーチャーを有することが可能であり、充填フィーチャーは、安全ニードルデバイスの安全フィーチャーと係合し、それを充填状態に維持する。
【0006】
様々な実施形態が、下記に列挙されている。下記に列挙されている実施形態は、下記に列挙されているように組み合わせられ得るだけでなく、本開示の範囲による他の適切な組み合わせでも組み合わせられ得るということが理解されることとなる。
【0007】
ある態様において、薬物送達安全デバイスは、ニードルハブ、ニードルカニューレ、および安全フィーチャーを含む、安全ニードルデバイスと、キャップ本体部を含むキャップであって、キャップ本体部は、安全ニードルデバイスに取り付けられている近位端部、および、ニードルカニューレと流体連通しているアクセス開口部を有する遠位端部を有している、キャップとを含む。
【0008】
別の態様において、ニードルハブ、ニードルカニューレ、および安全フィーチャーを含む、安全ニードルデバイスと、キャップ本体部を含むキャップであって、キャップ本体部は、安全ニードルデバイスに取り付けられている近位端部、ニードルカニューレと流体連通しているアクセス開口部、および、安全ニードルデバイスを充填状態に維持する充填フィーチャーを有している、キャップとを含む。
【0009】
他の態様は、薬物送達の方法を含み、この方法は、本明細書で開示されている任意の薬物送達安全デバイスを取得するステップと、薬物送達安全デバイスにシリンジを取り付けるステップと、キャップのアクセス突出部を流体供給部の中へ挿入するステップと、シリンジを流体によって充填するステップと、キャップを取り外すステップと、流体を患者の中へ注入するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図2】先端部キャップをさらに含む、
図1による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図3】バイアルからシリンジを充填するために使用されている、
図1による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図4】シリンジと組み立てられている、
図1による薬物送達安全デバイスの断面図である。
【
図5】
図4の中に含まれているような安全ニードルデバイスの近位端部の拡大斜視図である。
【
図6】
図1の中に含まれているようなスパイクキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
【
図7】例示的な安全フィーチャーと係合されている例示的な充填フィーチャーの概略図である。
【
図8】実施形態によるブラント充填ニードルキャップの斜視図である。
【
図9】
図7のブラント充填ニードルキャップの分解斜視図である。
【
図10】
図8のブラント充填ニードルキャップの断面図である。
【
図11】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図12】
図11の中に含まれているような安全ニードルデバイスの断面図である。
【
図13】
図11の中に含まれているようなブラント充填ニードルキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
【
図14】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図15】
図14の中に含まれているようなブラント充填ニードルキャップの斜視図である。
【
図16】
図15のブラント充填ニードルキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
【
図17】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図18】
図17の中に含まれているようなスパイクキャップの斜視図である。
【
図19】
図18のスパイクキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
【
図20】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図21】
図20の中に含まれているようなスパイクキャップの斜視図である。
【
図22】
図21のスパイクキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
【
図23】「3チョイス」受動的安全デバイス機能的アーキテクチャーを示す一般的なフローチャートである。
【
図24】実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
【
図25】実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
【
図26】実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
【
図27】バイアルと係合する前の薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図28】バイアルから充填した後の
図27の薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図29】安全ニードルデバイスからキャップを取り外した後の
図27の薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図30】実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図31】充填状態にある
図30の薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図32】安全ニードルデバイスからキャップを取り外した後の
図30の薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図33】充填状態にある実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図34】充填状態にある実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図37】バイアルと係合されている、充填状態にある実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。
【
図38】例示的な安全ニードルデバイスの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
いくつかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明の中に記載されている構築またはプロセスステップの詳細に限定されないということが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態であることが可能であり、また、様々な方式で実践または実施され得る。
【0012】
安全ニードルデバイスのためのキャップは、安全ニードルデバイスへの取り外し可能な取り付けのために構成されている。キャップは、充填することおよび注入することの両方のための一体化された薬物送達安全デバイスを可能にする。安全ニードルデバイスは、1つまたは複数の安全フィーチャーを有しており、1つまたは複数の安全フィーチャーは、受動的ロックアウト安全装置と称され得る。キャップは、安全ニードルデバイスを充填状態に維持することを可能にする。キャップを取り外すと、安全ニードルデバイスが、注入状態になる。本明細書におけるアセンブリは、「3チョイス」受動的安全デバイス機能的アーキテクチャーを促進させ、それは、ユーザーが同じデバイスによって充填および注入することを可能にする。また、安全ニードルがその充填状態にあるときに、注入による誤使用が、最小化および/または回避される。充填状態にあるデバイスは、ユーザーが患者に注入することを防止することが意図されており、たとえば、患者に送達するために、ブラント充填、プラスチックスパイク、またはバイアルアクセスデバイスを使用することは、非常に困難で、痛みを伴い、慣習に反することとなる。ここで開示されているキャップは、受動的ロックアウト安全装置を拘束することが可能であり、受動的ロックアウト安全装置は、許容可能である。その理由は、それらがこれを行う間に、それらがこれらの他の障害を注入に追加するからである。特に、スパイクキャップおよびブラントニードル充填キャップに関して、ユーザーは、様々な深さのものを含むバイアルにアクセスする際に限定されていない。
【0013】
キャップ
キャップは、キャップ本体部を含み、キャップ本体部は、安全ニードルデバイスに取り付けられている近位端部と、安全ニードルデバイスのニードルカニューレと流体連通しているアクセス開口部とを有している。アクセス開口部は、キャップの遠位端部から延在するアクセス突出部を含むことが可能である。アクセス突出部を有するキャップは、スパイクキャップおよびブラント充填ニードルキャップを含む。アクセス突出部は、ベントルーメンを有することが可能であり、バイアルの中の圧力均等化を可能にする(プリエアボーラス引き抜きなしに、大きいおよびまたは引き抜きを可能にする)。ベントルーメンは、バイアル汚染を防止するために、フィルターを有することが可能である。
【0014】
スパイクキャップは、スパイク(典型的に、プラスチック)を含む。スパイクは、内部フィーチャー、ストロー、および/またはフェイスを含むように設計され、製造および充填を促進させ、薬物ホールドアップを最小化し、ならびに、安全ニードルデバイスのニードルカニューレを保護することが可能である。ブラント充填ニードルキャップは、アクセス突出部の中に固定されたブラント充填カニューレ(典型的に、金属)を含む。ブラント充填カニューレは、ブラントおよび金属、単一のベベル、サイドポートを備えたペンシル先端部、完全に鋭い、または、任意の所望の先端部幾何学形状であることが可能である。
【0015】
キャップは、ポリマーまたは金属を含む適切な医療用グレードの材料から製作され得る。好ましくは、キャップは、熱可塑性物質および/または熱可塑性エラストマー(TPE)を使用して射出成形される。キャップの内側に関するセプタムは、適切なエラストマーから製作され得る。キャップの外側表面に関するフィンガーグリップは、セプタムと同じエラストマーから形成され得る。キャップは、「ツーショット」成形されたパーツとして製作され得る。
【0016】
キャップは、それらを充填状態に維持するために、充填フィーチャーを有することが可能である。充填フィーチャーは、寸法または構造を含む、キャップの特性である。キャップの寸法、たとえば、その長さは、ニードル突き刺しに対する制限を可能にせず、それによって、ニードルデバイスを充填状態に維持することが可能である。非限定的な第1の例として、下層の安全ニードルデバイスのニードルカニューレの初期長さは、キャップのセプタムを突き刺し、流体が流れることを可能にするのに十分になっている。第2の非限定的な例は、下層のデバイスのスリーブが、キャップが付けられているときに所定の長さ(それは、活性化距離よりも小さい)に圧縮されているということである。キャップの構造体は、安全ニードルデバイスの安全フィーチャーと係合することが可能である。キャップの構造体は、その内側表面上にあることが可能であり、安全ニードルデバイスの安全フィーチャーに接触するように設計されている。そのような構造体は、内側表面から突出することが可能であり、たとえば、リブ、レッジ部、ポスト、ラグ、および角度付きカムなどを含み、ならびに/または、構造体は、内側表面の下方にあることが可能であり、それに限定されないが、溝部、チャネル、およびトラックなどを含み、ならびに/または、構造体は、キャップ本体部の中に含有される追加的なコンポーネント、たとえば、チューブなどであることが可能である。スパイクキャップおよびブラント充填ニードルキャップは、任意選択的に、下層の安全ニードルデバイスに応じて、充填フィーチャーを有している。
【0017】
キャップは、それに限定されないが、スナップフィット、回転式フィット、プレスフィットを含む方法によって、安全ニードルデバイスの一部分と係合している。キャップは、引っ張ること、4分の1回動させること、または解除するために圧迫することによって取り外され得る。解除するために圧迫することに関する実施形態に関して、非軸線方向の力のみを必要とするキャップの上のラッチが存在することが可能である。
【0018】
1つまたは複数の実施形態において、安全フィーチャーは、活性化ラッチ(activation latch)であり、それは、たとえば、貯蔵されたエネルギーラッチ安全ニードルデバイスの中に、または、前方端部トリガー安全ニードルデバイスの中に見出され、また、充填フィーチャーは、安全フィーチャーを解除された状態に維持するリブである。
【0019】
1つまたは複数の実施形態において、安全フィーチャーは、クリップであり、それは、たとえば、線形距離トリガー安全ニードルデバイスの中に見出され、また、充填フィーチャーは、クリップのアームを開いた状態に維持するチューブまたはリブまたはレッジ部である。
【0020】
1つまたは複数の実施形態において、安全フィーチャーは、ハウジング本体部のガイドエレメントであり、それは、たとえば、チューブ-イン-チューブ安全ニードルデバイスの中に見出され、また、充填フィーチャーは、安全デバイスを活性化することなく複数の充填を可能にするキャップの寸法である。
【0021】
安全ニードルデバイス
安全フィーチャーを含む任意の適切なニードルデバイスは、本明細書で開示されているキャップと共に使用され得る。例示的な安全ニードルデバイスは、それに限定されないが、所有者共通の同時出願された内部参照数字P-15379(登録商標)(チューブ-イン-チューブ)、P-15380(登録商標)(貯蔵されたエネルギーラッチ)、およびP-15385(登録商標)(つぶれることができるハウジング;それは、回転力トリガー、線形距離トリガー、および前方端部トリガーを含む)に説明されているものを含み、それらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。安全フィーチャーのタイプは、構造および力学の点で様々であるが、一般に、安全ニードルデバイスは、充填状態および注入状態を有する。
【0022】
3チョイスアーキテクチャー
スタートするために、製品は、安全状態にパッケージングされ、安全状態では、ニードルがカバーされており、針刺し損傷(NSI)を防止している。これは、ハードパックの形態であるか、または、別々のキャップを備えたブリスターの中にあることが可能である。この時点において、ユーザーは、第1のチョイス-充填(バイアルにアクセスし、シリンジを充填し、もしくは流体を移送する)または注入(医薬品を送達するためにニードルを患者の中へ挿入する)-を行い、彼らは、能動的にデバイスをその状態に変化させる。ユーザーが充填することを選ぶと仮定すると、彼らが充填することを完了すると、彼らは、ここで、第2のチョイスを行い、第2のチョイスは、再び充填するか(別のバイアルアクセスを実施する)、製品を注入状態へ移動させるか、または、さらには、製品を輸送状態へ移動させるかということである。これらのチョイスのそれぞれが、ユーザーによる能動的運動を必要とするということに留意されたい。ユーザーが製品を輸送状態へ移動させることを選ぶと仮定すると、彼らは、ここで、NSIを防止することができる安全状態へとそれを設置する。輸送に続いて、ユーザーは、次いで、第3のチョイスを行う必要がある(次いで、製品を注入状態へ能動的に変化させる)。注入状態になると、患者の皮膚を突き刺すニードル(または、他の媒体)のおおよそ最初の5mm以下の中で、デバイスは、自動的にロックアウトすることとなり、それによって、受動的安全を画定する。
【0023】
デバイスが「充填状態」になるときはいつでも、それは、潜在的な針刺し損傷を可能にする状態にあり、また、ニードルがバイアル(または、他の媒体)の中へ進入し、次いで出ていくときに、それはロックしない。これは、ユーザーが、バイアルにアクセスし、無限回数にわたって充填することが可能であるということ意味している。同様に、デバイスが「注入状態」にあるときはいつでも、それは、また、潜在的な針刺し損傷を可能にする状態にある。しかし、ニードルが患者(または、他の媒体)の中へ進入し、次いで出ていくと、それは、1回の後に自動的にロックする。
【0024】
ユーザーは、プロセスの中の任意の時点において、注入状態に移動することが可能である。これは、ユーザーが、上記に示されているように、ある状態から注入へ、充填から注入へ、または、輸送から注入へいくことができるということ意味している。3チョイス機能的アーキテクチャーの状態を変化させるために、キャップおよび安全ニードルデバイスの組み合わせが使用され得、それは、それに限定されないが、以下の実施形態を含む。
【0025】
フリップキャップ - フリップキャップは、スタート、充填、輸送、および注入の間で、状態を変化させるために使用され得る。フリップキャップは、閉められた状態でスタートすることとなり、充填するためにはじいて開けられ得、輸送するためにはじいて閉められ得、および、注入状態を実現するために注入の前に取り外され得る。しかし、受動的安全デバイス活性化を防止するために、ニードルがバイアルを突き刺すことができる距離を限定するデバイスとは異なり、本明細書でのフリップキャップは、ニードル突き刺しの距離を限定することを必要としない。これは、ニードル突き刺し距離を限定するデバイス、ならびに、充填状態および注入状態における突き刺し深さに関するトレードオフに関連付けられる問題を解決する。たとえば、ニードル突き刺しを限定するデバイスにおいて、ユーザーは、バイアルにアクセスするために、単に、おおよそ15mm以下のニードル長さを有することが可能であり、同様に、デバイスは、15mm以上の深さが実現されるまで、患者の皮膚の中にロックアウトしない。本明細書で開示されているフリップキャップの場合に、キャップが付けられているときには、全ニードル長さが、ロックアウトすることなく使用され得、キャップが付けられていないときには、ニードルは、患者の皮膚の中へ(おおよそ、5mm以下)進入したほとんど直後にロックアウトする。このフリップキャップを使用することができるメカニズムは、貯蔵されたエネルギーラッチ、回転力トリガー、線形距離トリガー、および前方端部トリガーを含む。
【0026】
ダブルキャップ - ダブルキャップは、スタート、充填、輸送、および注入の間の状態を変化させるために使用され得る。スタートするために、製品は、両方のキャップが付けられている状態となる。充填するために、第1の「ミニキャップ」を取り外す。輸送するために、「ミニキャップ」を再び取り付ける。注入するために、「ミニキャップ」を含有する「大きいキャップ」を取り外す。(しかし、ユーザーが充填から注入へ直接的にいきたい場合には、大きいキャップはそれだけを取り外されてもよいということに留意されたい。)上記のフリップキャップと同様に、ダブルキャップは、距離を限定することに関して働かない。したがって、所望の場合には、全ニードルが、充填するために使用され得、また、キャップが両方とも取り外されると、ロックアウトが、ニードルが患者の皮膚に(おおよそ、5mm以下)進入したほとんど直後に起こる。このダブルキャップを使用することができる今日開発されているメカニズムは、貯蔵されたエネルギーラッチ、回転力トリガー、線形距離トリガー、および前方端部トリガーを含む。
【0027】
代替的なキャップ - 他の代替的なキャップも3チョイスに関して適切である。これらは、下記に議論されている
図27~
図37に示されているような、クローズピンキャップ、ツイストキャップ、フレックスアームを備えたバスケットキャップ、スパイキーキャップ、コレットキャップ、および、グリップアームを備えたキャップを含む。代替的なキャップは、貯蔵されたエネルギーラッチ、回転力トリガー、線形距離トリガー、および前方端部トリガーと共に働くことが可能である。
【0028】
スパイクキャップまたはブラント充填ニードルキャップ - ダブルキャップと同様に、スパイクキャップまたはブラント充填ニードルキャップは、「ミニキャップ」と共に、または、「ミニキャップ」なしで、パッケージングされることが可能である。(「ミニキャップ」がない場合には、キャップ取り外しおよび再キャッピングは、必要とされないこととなる。)ミニキャップと共にパッケージングされているスパイクキャップまたはブラント充填ニードルキャップは、充填するためにミニキャップを取り外すこと、輸送するためにミニキャップを交換すること、および、注入するためにスパイクキャップまたはブラント充填ニードルキャップを取り外すことを伴うこととなる。しかし、ダブルキャップとは異なり、スパイクキャップおよびブラント充填ニードルキャップは、(1)注入から使用されるニードル先端部が鈍くならないように保護すること、および、(2)プラスチック成形されたスパイクまたはブラント充填ニードルによって、臨床医が患者に注入しようとする可能性が極めて低いとき、充填状態にあるデバイスによってユーザーが注入することを阻止するという追加された利益を有することとなる。また、これは、デバイスを正しく使用することに準拠して駆動することを助け、それをより直感的に学びやすくする。
【0029】
図を見てみると、
図1~
図2は、実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図である。薬物送達デバイス100は、キャップ102および安全ニードルデバイス120を含む。キャップ102は、キャップ102の近位端部104において、安全ニードルデバイス120の一部分に取り外し可能に取り付けられている。キャップ102は、それに限定されないが、スナップフィット、回転式フィット、プレスフィットを含む方法によって、安全ニードルデバイス120の一部分と係合している。キャップは、引っ張ること、4分の1回動させること、または解放するために圧迫することによって取り外され得る。
【0030】
キャップ102の遠位端部106において、フィンガーヒルト(finger hilt)110が存在しており、フィンガーヒルト110は、また、グリップエリアを提供している。アクセス突出部112は、キャップ102のショルダー部114から延在している。ショルダー部114は、バイアルに対してスパイクストップとして作用する。アクセス突出部112の端部において開口部118を有するベベル付きの先端部116が存在している。薬物送達安全デバイス100は、
図2に示されているように、先端部キャップ124をさらに含むことが可能である。先端部キャップ124は、キャップ102の遠位端部106にスナップフィット、回転式フィット、またはプレスフィットすることが可能である。この実施形態のキャップ102は、スパイクキャップと称され得る。
【0031】
図3は、バイアル126の中へ挿入したときのスパイクキャップ102のベベル付きの先端部116を示している。シリンジ128が、安全ニードルデバイス120のニードルハブに取り付けられており、バイアル126からの流体によって充填される。バイアルを押してスパイクキャップから外すために、低い力(たとえば、0ポンド(0kg))が必要とされる。
【0032】
例示的な安全ニードルデバイスは、本明細書で「回転力トリガー」と称されており、それは、
図4においてシリンジおよびスパイクキャップと組み合わせて断面で示されている。「回転力トリガー」の近位端部の拡大斜視図が、
図5に示されている。「回転力トリガー」実施形態は、その回転カム、ロッククリップ、および/またはデバイスキャップの形態の1つまたは複数の安全フィーチャーを含有する。
図4~
図5では、回転力トリガー薬物送達安全デバイス(rotating force trigger drug delivery safety device)120は、シリンジ128への薬物送達安全デバイス120の取り付けのためのニードルハブ122を含み、ニードルハブ122は、取り付けられたニードルカニューレ136を有している。デバイス本体部130は、ニードルハブ122に係合しており、回転カム138を囲んでいる。回転カム138は、本体部130の側壁部131の中のスロット140を通して本体部130に係合している。より詳細に
図5に示されているように、スロット140は、3つのセグメントを含み、3つのセグメントは、近位の角度付きリードランプ142、回転カムを着座させるための角度付きリードランプの遠位端部におけるレッジ部144、および、レッジ部の遠位にある軸線方向のスロット部分146である。
【0033】
ニードルカニューレ136は、可撓性のハウジング134によって取り囲まれており、可撓性のハウジング134は、ニードルカニューレ136の遠位端部の近くにおいて回転カム138をロッククリップ(図示せず)に接続しており、ニードルカニューレ136が可撓性のハウジングによって実質的にカバーされるようになっているが、ニードルカニューレ136の遠位先端部150は露出されている。受動的シールディングシステムは、第1のスプリング132および第2のスプリング(図示せず)を含むトリガーメカニズムを含み、第1のスプリング132は、回転カム138をロッククリップに接続しており、第2のスプリング(図示せず)は、本体部130の中を回転カム138からニードルハブ122に向けて近位に延在している。第1のスプリング132は、ロッククリップを遠位に付勢しており、第2のスプリングは、回転カム138を遠位に付勢している。ロッククリップは、デバイスキャップ148の中に収められ得、デバイスキャップ148は、可撓性のハウジング134に取り付けられている。
【0034】
ニードルカニューレ136の遠位先端部150は、アクセス突出部112のチャネルに進入するときに、セプタム152を通り抜ける。セプタム152は、キャップ102の遠位端部に位置付けされている。アクセス突出部112の先端部(たとえば、プラスチックスパイク)へのその近接性は、キャップ102をハブ122に向けて近位に引っ張ることによって、セプタム152が使用のときにのみ突き刺されることを可能にする。これは、セプタムのシーリングを改善させ、より少ないエラストマーが使用されることを可能にすることができる。また、このセプタムの場所は、デバイスの中のより少ない残留薬物ホールドアップを可能にすることができる。
【0035】
図6は、スパイクキャップ102の近位端部からキャップの遠位端部への内部図であり、セプタム152および充填フィーチャー154を示している。充填フィーチャー154は、キャップ102の内側表面上のリブである。充填フィーチャー154は、組み立てると、スロット140の中に存在することによって、「回転力トリガー」実施形態の回転カム138安全フィーチャーと相互作用し、それを充填状態に維持する。任意選択的なルーメンベント151は、バイアルの中の圧力均等化を可能にする(プリエアボーラス引き抜きなしに、大きいおよびまたは引き抜きを可能にする)。
図7は、スロット付きの安全ニードルデバイスと組み立てられているシリンジ128を図示しており、ここでは、スパイクキャップ102の充填フィーチャー154(たとえば、リブ)は、本体部130のスロット140の中に存在している。
【0036】
図8は、実施形態によるブラント充填ニードルキャップ202の斜視図を提供している。近位端部204において、ニードル安全デバイスの一部分と係合するための1つまたは複数のクリップ203が存在している。キャップ本体部208は、活性化ラッチを有する下層のニードル安全デバイスを収容するための凹部205を有している。キャップ202の遠位端部206において、フィンガーヒルト210が存在している。アクセス突出部212は、キャップ202のショルダー部214から延在している。キャップカニューレ213は、アクセス突出部212の遠位端部から延在している。ミニキャップが、キャップカニューレ213のために提供され得る。この実施形態のキャップ202は、ブラントニードル充填キャップと称され得る。
【0037】
図9は、凹部205およびクリップ203を有するキャップ本体部208と、セプタム252と、キャップカニューレ213とを含む、
図8のブラント充填ニードルキャップ202の分解斜視図を提供している。
図10は、組み立てられているときの
図8のブラント充填ニードルキャップ202の断面図を提供しており、キャップ本体部208(それは、凹部205およびクリップ203を有している)と、セプタム252(それは、キャップ202の遠位端部206の中に存在している)と、キャップカニューレ213(それは、アクセス突出部212の中に存在している)とを含む。シールが、キャップカニューレ213とアクセス突出部212の表面との間に提供され得る。
【0038】
本明細書で開示されているキャップは、多くの異なる種類の安全ニードルデバイスに関して適切である。
図38は、充填状態にある例示的なチューブ-イン-チューブの安全ニードルデバイス10の断面を図示している。安全フィーチャーは、この例示的な安全ニードルデバイスのためのガイドエレメント(たとえば、第1のガイド経路、第2のガイド経路、および第3のガイド経路)である。デバイスは、ハウジング本体部23と、遠位端部に位置付けされている開口部24とを有している。第1のガイド経路30、第2のガイド経路32、および第3のガイド経路34は、ハウジング本体部23の上に配設されている。第1のガイド経路30および第3のガイド経路34は、中心軸線に対して概して平行になっており、中心軸線は、ハウジング本体部23に沿って延在している。第2のガイド経路32は、軸線に対して所定の角度、湾曲、またはテーパーで位置決めされており、第1のガイド経路30および第3のガイド経路34に交差しており、それによって、第1のガイド経路30および第3のガイド経路34を分離する役割を果たしている。第2のガイド経路32は、ガイドエレメント52が第1のガイド経路30と第3のガイド経路34との間でシフトすることを可能にする。1つまたは複数の実施形態において、第1のガイド経路30、第2のガイド経路32、および第3のガイド経路34は、ハウジング本体部23の内径の上に配設されており、タンパリングを防止する。1つまたは複数の実施形態において、第1のガイド経路30、第2のガイド経路32、および第3のガイド経路34は、ハウジング本体部23の内径の上に配設されており、ニードルカニューレ/ニードル先端部の視認性を妨害しないようになっている。本明細書で開示されているようなキャップは、デバイスを充填状態に維持する寸法のものである。
【0039】
図11は、実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図を提供している。薬物送達デバイス200は、
図8~
図10および
図13によるキャップ202と、安全ニードルデバイス220とを含み、安全ニードルデバイス220は、活性化ラッチ(「貯蔵されたエネルギーラッチ」)を有しており、拡張された構成になっている。キャップ202は、キャップ202の近位端部204において、安全ニードルデバイス220の一部分に取り外し可能に取り付けられている。キャップカニューレ213は、キャップ202の遠位端部206において、アクセス突出部212の中に存在している。キャップ202は、安全ニードルデバイス220の一部分にスナップフィット、回転式フィット、またはプレスフィットすることが可能である。
【0040】
図12は、活性化ラッチを含む、
図11の中に含まれているような安全ニードルデバイスの断面図を提供している。安全ニードルデバイス220は、シリンジ(図示せず)と連結するように構成されているハウジング260を含み、それは、近位端部261と、遠位端部262と、ハウジング本体部263と、遠位端部262に位置付けされている開口部264とを有している。テザー270が、ハウジング本体部263の上に配設されている。テザー270は、中心軸線に対して概して平行になっており、中心軸線は、ハウジング本体部263に沿って延在している。
【0041】
ニードルハブ272が、ハウジング260の近位端部261に配設されている。ニードルカニューレ273が、ニードルハブ272に取り付けられている。ニードルサポート271が、ニードルハブ272から延在し、ニードルカニューレ273を支持している。ハウジング260の遠位端部262は、後退可能なシース275に連結されており、後退可能なシース275がハウジング本体部263の中の中心軸線に沿って移動するように構成されている。チャネルおよびアパーチャーが、後退可能なシース275の中に含まれており、ニードルカニューレ273およびニードルカニューレ273の遠位先端部274がそれを通過することを可能にするようになっている。
【0042】
後退可能なシース275の近位端部276は、リテンションフック277を含み、リテンションフック277は、後退可能なシース275の近位端部276から半径方向外向きに延在しており、ハウジング本体部263の活性化ラッチ278に係合するように構成されている。ハウジング260は、後退可能なシース275を受け入れている開口部を有している。後退可能なシース275は、スプリング荷重式になっている。活性化ラッチ278およびスプリングエレメント280は、貯蔵されたエネルギーを保持している。注入を始めるとき、医者が非常に短い距離にわたって活性化ラッチを押圧するときに、後退可能なシース275の近位端部276の上のリテンションフック277が活性化ラッチ278との係合から解放されると、活性化ラッチ278の中のエネルギーが解放される。ロックアウトラッチ282が、注入のときに、ニードルカニューレ273の遠位先端部274の上にクリップすることができ、それによって、安全ニードルデバイスを受動的にロックアウトし、医者への針刺し損傷を防止する。この安全ニードルデバイスの安全フィーチャーは、それに限定されないが、活性化ラッチ278および/またはロックアウトラッチ282を含む。
【0043】
図13は、ブラント充填ニードルキャップ202の近位端部からの内部図であり、キャップの遠位端部への内部図を示しており、セプタム252および充填フィーチャー254を示している。充填フィーチャー254は、キャップ202の凹部205の内側表面上のリブである。充填フィーチャー254は、組み立てると、
図12の実施形態の1つまたは複数の活性化ラッチ安全フィーチャーと相互作用し、それを充填状態に維持する。
【0044】
図14は、実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図を提供している。
図14は、貯蔵されたエネルギーラッチ安全ニードルデバイスと組み合わせたブラント充填ニードルキャップを有するという観点から、
図11と同様である。
図14の貯蔵されたエネルギーラッチ安全ニードルデバイスは、圧縮された構成で提供されている。
図14および
図15のブラント充填ニードルキャップは、それによって、それぞれ、
図11および
図8のものよりも短くなっているが、その他の点では同様である。薬物送達デバイス201は、キャップ207および安全ニードルデバイス221を含み、安全ニードルデバイス221は、活性化ラッチ(「貯蔵されたエネルギーラッチ」)を有しており、圧縮された構成になっている。キャップ207は、キャップ207の近位端部204において、安全ニードルデバイス221の一部分に取り外し可能に取り付けられている。キャップカニューレ213は、キャップ202の遠位端部206において、アクセス突出部212の中に存在している。キャップ207は、安全ニードルデバイス221の一部分にスナップフィット、回転式フィット、またはプレスフィットすることが可能である。
【0045】
図15は、実施形態によるブラント充填ニードルキャップ207の斜視図を提供している。近位端部204において、ニードル安全デバイスの一部分と係合するための1つまたは複数のクリップ203が存在している。キャップ本体部208は、活性化ラッチを有する圧縮された状態で下層のニードル安全デバイスを収容するための凹部209を有している。キャップ207の遠位端部206において、フィンガーヒルト210が存在している。アクセス突出部212は、キャップ207のショルダー部から延在している。キャップカニューレ213は、アクセス突出部212の遠位端部から延在している。ミニキャップが、キャップカニューレ213のために提供され得る。この実施形態のキャップ207は、ブラントニードル充填キャップと称され得る。
【0046】
図16は、
図15のブラント充填ニードルキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
図16は、セプタムを示していないが、その他の点では、
図13と同様であり、実際には、セプタムは、一般的に存在している。リブの形態の充填フィーチャー254は、組み立てると、
図14の安全ニードルデバイス221の1つまたは複数の活性化ラッチ安全フィーチャーと相互作用し、それを充填状態に維持する。
【0047】
図17は、実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図を提供している。
図17は、拡張された構成になっている貯蔵されたエネルギーラッチ安全ニードルデバイスを使用するという観点から、
図11と同様である。
図17では、キャップは、スパイクキャップであり、それは、異なる安全ニードルデバイスに関する
図1のものと同様である。それによって、
図17および
図18のスパイクキャップは、活性化ラッチを収容するための凹部の追加を有している。
図17の薬物送達デバイス300は、キャップ302および安全ニードルデバイス320を含み、安全ニードルデバイス320は、活性化ラッチ(「貯蔵されたエネルギーラッチ」)を有しており、拡張された構成になっている。キャップ302は、キャップ302の近位端部304において、安全ニードルデバイス320の一部分に取り外し可能に取り付けられている。ショルダー部314は、バイアルに対してスパイクストップとして作用する。アクセス突出部312の端部において開口部318を有するベベル付きの先端部316が存在しており、それは、キャップ302の遠位端部306に位置付けされている。キャップ302は、安全ニードルデバイス320の一部分にスナップフィット、回転式フィット、またはプレスフィットすることが可能である。
【0048】
図18は、実施形態によるスパイクキャップ302の斜視図を提供している。近位端部304において、ニードル安全デバイスの一部分と係合するための1つまたは複数のクリップ303が存在している。キャップ本体部308は、活性化ラッチを有する下層のニードル安全デバイスを収容するための凹部305を有している。キャップ302の遠位端部306において、フィンガーヒルト310が存在している。ショルダー部314は、バイアルに対してスパイクストップとして作用する。ベベル付きの先端部316は、アクセス突出部312の端部において開口部318を有しており、それは、キャップ302の遠位端部306に位置付けされている。ミニキャップが、ベベル付きの先端部316のために提供され得る。この実施形態のキャップ302は、スパイクキャップと称され得る。
【0049】
図19は、
図18のスパイクキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
図19は、セプタムを示していないが、その他の点では、
図13と同様であり、実際には、セプタムは、一般的に存在している。リブの形態の充填フィーチャー354は、組み立てると、
図17の安全ニードルデバイス320の1つまたは複数の活性化ラッチ安全フィーチャーと相互作用し、それを充填状態に維持する。
【0050】
図20は、実施形態による薬物送達安全デバイスの斜視図を提供している。
図20は、圧縮された状態になっている貯蔵されたエネルギーラッチ安全ニードルデバイスを使用するという観点から、
図14と同様である。
図20~
図21は、
図18のものと同様のスパイクキャップを含むが、長さがより短くなっている。
図20の薬物送達デバイス301は、キャップ307および安全ニードルデバイス321を含み、安全ニードルデバイス321は、活性化ラッチ(「貯蔵されたエネルギーラッチ」)を有しており、圧縮された構成になっている。キャップ307は、キャップ307の近位端部304において、安全ニードルデバイス321の一部分に取り外し可能に取り付けられている。ショルダー部314は、バイアルに対してスパイクストップとして作用する。アクセス突出部312の端部において開口部318を有するベベル付きの先端部316が存在しており、それは、キャップ307の遠位端部306に位置付けされている。キャップ307は、安全ニードルデバイス321の一部分にスナップフィット、回転式フィット、またはプレスフィットすることが可能である。
【0051】
図21は、実施形態によるスパイクキャップ307の斜視図を提供している。近位端部304において、ニードル安全デバイスの一部分と係合するための1つまたは複数のクリップ303が存在している。キャップ本体部308は、活性化ラッチを有する下層のニードル安全デバイスを収容するための凹部309を有している。キャップ307の遠位端部306において、フィンガーヒルト310が存在している。ベベル付きの先端部316は、アクセス突出部312の端部において開口部318を有しており、それは、キャップ307の遠位端部306に位置付けされている。ミニキャップが、ベベル付きの先端部316のために提供され得る。この実施形態のキャップ307は、スパイクキャップと称され得る。
【0052】
図22は、
図21のスパイクキャップの近位端部からキャップの遠位端部への内部図である。
図22は、セプタムを示していないが、その他の点では、
図13と同様であり、実際には、セプタムは、一般的に存在している。リブの形態の充填フィーチャー354は、組み立てると、
図20の安全ニードルデバイス321の1つまたは複数の活性化ラッチ安全フィーチャーと相互作用し、それを充填状態に維持する。
【0053】
図23は、「3チョイス」受動的安全デバイス機能的アーキテクチャーを示す一般的なフローチャートである。
図24は、距離限界なしでフリップキャップを使用することの実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
図25は、ダブルキャップを使用することの実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
図26は、スパイクキャップまたはブラント充填ニードルキャップを使用することの実施形態に関する「3チョイス」を示すフローチャートである。
【0054】
図27~
図29は、「クローズピンキャップ」と称される実施形態を提供している。この実施形態は、充填している間の安全ロッキングを防止するために、内部リブを含む。第2のキャップは、3チョイスアーキテクチャーに関して必要とされない。
図27は、流体425のバイアル426と係合する前の薬物送達安全デバイス400の斜視図である。
図27では、キャップ402および安全ニードルデバイス420は、スタート位置にロックされている。安全ニードルデバイス420のカニューレは、
図27のキャップ402の中に凹ませられている。シリンジ428は、安全ニードルデバイス420のニードルハブに取り付けられており、それは、バイアル426からの流体425によって充填されている。バイアルを押してキャップ402から外すために、低い力(たとえば、0ポンド(0kg))が必要とされ、それは、スパイクキャップのアクセス突出部およびベベル付きの先端部を有しておらず、また、それは、ブラントニードル充填キャップのアクセス突出部およびキャップカニューレも有していない。
図28は、バイアルから充填した後の
図27の薬物送達安全デバイス400の斜視図である。充填を始めるために、キャップ402が圧迫され、それを引っ張り戻し、キャップ402のアクセス開口部(図示せず)を通してカニューレ436を露出させ、それは、ロックバックまたはスプリングバックすることが可能である。ニードルカニューレ436の遠位先端部450は、バイアル426の中へ挿入される。キャップ402は、圧迫され得、注入のために引っ張って外されるか、輸送のためにスタートへ戻って休むか、または、同様に、注入へ真っ直ぐ進むことが可能である。2つの別個のロックポイントを有し、安全にスタートし、後退させて注入し、または、ラチェットとして作用することが可能であり、キャップ402が圧迫されている間に軸線方向に移動させられ得るが、解放されているときにはロックするようになっている。
図29は、安全ニードルデバイス420からキャップ402を取り外した後の
図27の薬物送達安全デバイス400の斜視図である。
【0055】
図30~
図32は、「ツイストキャップ」と称される実施形態を提供している。内部ヘリックスリブは、充填の間の安全ロッキングを防止する。第2のキャップは、3チョイスアーキテクチャーに関して必要とされない。
図30は、バイアルと係合する前の薬物送達安全デバイス500の斜視図であり、キャップ502および安全ニードルデバイス520が、スタート位置にロックされている。安全ニードルデバイス420のカニューレは、
図29のキャップ402の中に凹ませられている。シリンジ528は、安全ニードルデバイス520のニードルハブ422に取り付けられている。バイアルを押してキャップ502から外すために、低い力(たとえば、0ポンド(0kg))が必要とされ、それは、スパイクキャップのアクセス突出部およびベベル付きの先端部を有しておらず、また、それは、ブラントニードル充填キャップのアクセス突出部およびキャップカニューレも有していない。
図31は、充填状態にある
図30の薬物送達安全デバイス500の斜視図である。充填を始めるために、キャップ502がツイストされ、引っ張り戻し、キャップ502のアクセス開口部549を通してカニューレ536を露出させ、それは、ロックバックする(ヘリックスは、逆に駆動されることができない)。ニードルカニューレ536の遠位先端部550が、バイアルの中へ挿入される。キャップ502は、注入のためにツイストして外されるか、または、輸送のためにスタート(戻り止め)へ戻って休むことが可能であり、同様に、注入へ真っ直ぐ進むことが可能である。上記のクローズピンキャップと同様の複合運動は必要とされない。キャップ状態を変化させるために、ツイストだけが必要とされる。キャップヘリックスは、軸線方向のバック-ドライビングを防止するのに十分なピッチを有することが可能であり、これは、キャップへの衝突が鋭利なものを露出させることを防止する。
図32は、カニューレ536および遠位上端部550を含む安全ニードルデバイス420からキャップ502を取り外した後の、アクセス開口部549を含む
図30の薬物送達安全デバイス500の斜視図である。
【0056】
図33は、「フレックスアームを備えたバスケットキャップ」と称されるキャップ562を含む薬物送達安全デバイス560を提供しており、それは、安全ニードルデバイス564に取り付けられており、安全ニードルデバイス564は、シリンジ568に取り付けられている。この実施形態は、充填の間の安全ロッキングを防止するために、内部リブを含む。第2のキャップが必要とされる。安全ニードルデバイス564のカニューレ567は、バイアル569の中への挿入のために露出されている。安全ニードルデバイス564のカニューレ567は、キャップ562のアクセス開口部(図示せず)を通過する。アーム566が患者の皮膚に接触することとなるので、アーム566は、充填状態での注入の機会を低減させる。しかし、アーム566は、バイアル569のために撓んで開く。
【0057】
図34は、「スパイキーキャップ」と称されるキャップ572を含む薬物送達安全デバイス570を提供しており、それは、安全ニードルデバイス574に取り付けられており、安全ニードルデバイス574は、シリンジ578に取り付けられている。この実施形態は、充填の間の安全ロッキングを防止するために、内部リブを含む。第2のキャップが必要とされる。安全ニードルデバイス574のカニューレ577は、バイアル579の中への挿入のために、キャップ572のアクセス開口部575を通過する。複数のスパイク576が、充填状態での注入の機会を低減させる。スパイク577は、患者の皮膚に接触し、ネガティブフィードバックを引き起こすこととなるが、ゴムストッパーのためのスタビライザーとして作用することとなる。スパイクの視覚的な外観は、ユーザーが患者の皮膚に接触することを防止することが可能である。
【0058】
図35~
図36は、「コレットキャップ」と称される実施形態を提供している。
図35は、キャップ602および安全ニードルデバイス620を含む薬物送達安全デバイス600の斜視図である。キャップ602のシールド面605が、安全ニードルデバイス620のカニューレをカバーする。安全ニードルデバイス620は、シリンジ628に取り付けられている。第2のキャップが必要とされる。
図36は、
図35のキャップ602の断面図である。キャップ602は、シールド面605を含み、シールド面605は、アクセス開口部607を含む。カニューレは、コレット609の上で引っ張り戻すことによって露出され、アクセス開口部607を通って自由に移動することができ、コレット609は、効果的にキャップ602の外径(OD)になっている。(
図34の安全ニードルデバイス620の)デバイス本体部630に対するコレット609の運動は、ロックアーム611を撓ませて開く。キャップ602の遠位端部に衝突することは、キャップ602を後退させず、コレット609の上で引っ張ることのみを行い、これは、意図しないニードル露出を防止する。
【0059】
図37は、「グリップアームを備えたキャップ」と称されるキャップ582を含む薬物送達安全デバイス580を提供しており、それは、安全ニードルデバイス584に取り付けられており、安全ニードルデバイス584は、シリンジ588に取り付けられている。第2のキャップが必要とされる。安全ニードルデバイス584のカニューレは、キャップ582のアクセス開口部(図示せず)を通過する。アーム586が患者の皮膚に接触することとなるので、グリップアーム586は、充填状態での注入の機会を低減させる。しかし、グリップアーム586は、バイアル589のために撓んで開き、安定性のためにバイアル589のネック部をグリップする。
【0060】
この明細書の全体を通して、「1つの実施形態」、「特定の実施形態」、「1つまたは複数の実施形態」、または「実施形態」に言及することは、その実施形態に関連して説明されている特定の特徴、構造、材料、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態の中に含まれているということを意味している。したがって、本明細書の全体を通して様々な場所において、「1つまたは複数の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「1つの実施形態において」、または「実施形態において」などのような語句が出現することは、必ずしも、本開示の同じ実施形態に言及しているわけではない。その上、特定の特徴、構造、材料、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、任意の適切な様式で組み合わせられ得る。
【0061】
本明細書における本開示は、特定の実施形態を参照して説明されてきたが、これらの実施形態は、単に、本開示の原理および用途の例示目的のものに過ぎないということが理解されるべきである。様々な修正および変更が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本開示の方法および機器に行われ得るということが、当業者に明らかになることとなる。したがって、本開示が、添付の特許請求の範囲内にある修正および変形、ならびに、それらの均等物を含むということが意図されている。