(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】EVアシスター
(51)【国際特許分類】
B60L 8/00 20060101AFI20230905BHJP
B60K 16/00 20200101ALI20230905BHJP
F03G 7/00 20060101ALI20230905BHJP
【FI】
B60L8/00
B60K16/00 B
F03G7/00 B
(21)【出願番号】P 2023022935
(22)【出願日】2023-02-01
【審査請求日】2023-02-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522197235
【氏名又は名称】鈴木 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀夫
【審査官】清水 康
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-209786(JP,A)
【文献】特開2011-033019(JP,A)
【文献】特開2013-083181(JP,A)
【文献】特開2012-233458(JP,A)
【文献】特開2022-071765(JP,A)
【文献】仏国特許出願公開第02669684(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
F03D 1/00 - 80/80
F03G 7/00
B60K 16/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を動力源として走行する電車及び電気自動車等のEV車両が前進走行する際に発生する空気抵抗の空気圧を発電機作動の動力源として利用する、EV車両アシストシステムを電車のルーフ又は電気自動車のルーフ又はボンネットに設置し、EV車両アシストシステムに配備してあるガイド板及びエアーダクトを使って空気圧を流入させて発電機の回転軸に配備してあるファンブレード(回転羽根)で空気圧をキャッチして発電機を作動回転させて発生した電気を電車の駆動装置又は電気自動車に搭載してあるバッテリー(蓄電池)に配線設備で接続して車両が走行の際に消費する電力の一部を供給補充して航続距離を延長させる、又車両自体の重量の軽量化も航続距離延長には重要な要素となり車両に搭載してある動力源のバッテリーは特に重量が大きなウエイトを占めるためEV車両アシストシステムで発電した電力量に相当する分のバッテリーの数量を削減し、車体の総重量を軽減することで航続距離の延長が可能なEV車両アシストシステム、
ファンブレードの形状はV字形の横長のボックス状を形成して、空気圧をキャッチするための受圧ポケットを設置して空気圧を受圧する、ブレードの形状をV字形にすることで受圧面積が広く確保でき、受圧ポケットの最深部は鋭角になりブレード自体の回転の際の空気抵抗のロスを最少限に留められる、又ブレードの回転を妨げる相殺圧力はガイド板及びエアーダクトで空気圧の流れる方向をコントロール転換させて、EV車両アシストシステム右側のエアーダクトで左側EV車両アシストシステムのブレードに空気圧をアシスト(支援)させる、同様にEV車両アシストシステムの左側のエアーダクトで右側のEV車両アシストシステムのブレードに空気圧をアシストさせることで構成したアシストシステム内のブレード(8枚)全てで空気圧をキャッチすることで発電機の作動能力が向上することを特徴とするEV車両アシストシステム。
【請求項2】
EV車両アシストシステムは二ツの装置を組み合わせて一対の装置から構成され、右側装置と同一の装置を180°反転させて左側の装置とする、したがって相互に空気圧を左右のブレードにアシストすることが可能になり、装置内の二基の発電機を作動させて発電量を倍増させる、又ブレードの先端の外周部に遠心力を利用して惰性で回転を続けるリング状のフライホイール(弾み車)を配備することでブレードの回転圧力と回転速度を向上させることが可能となる、前記フライホイールを配備することでブレードの強度が増し変形やブレの防止ができる相乗効果が得られる、前記のEV車両アシストシステムに配備したエアーダクトは空気圧の流入口を広く排出口は徐々に狭くすることで更に空気圧力を増大させることを特徴とする請求項1に記載のEV車両アシストシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はEV車両アシストシステムである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
車両が前進走行の際に発生する空気抵抗の空気圧を動力源にして発電機を作動させて発電し、発生させた電気を車両の駆動装置又は車両に搭載してあるバッテリーに接続して電気を供給し、車両が走行の際に消費する電力の一部を補充することで、航続距離の延長が可能となるEV車両アシストシステム。
【課題を解決するための手段】
【0003】
車両の航続距離を延長させるには車両の重量の軽量化が重要な要素となり特に車両の動力用に搭載するバッテリー自体の重量が大きなウエイトを占めるので本EV車両アシストシステムで発電させた電力量に相当する分のバッテリー数を削減し車両の総重量を軽量化することで航続距離が延長できる。
【発明の効果】
【0004】
車両の走行能力を阻害する空気抵抗の空気圧を動力源として有効利用することを目的に開発したシステムです。開発したEV車両アシストシステムは消費エネルギー0で電気を発生させることで自産・自消の循環型のエネルギーサイクルとなる。現状の電気自動車は一回の充電での航続距離と充電時間に課題があります。本EV車両アシストシステムを設置することで、一回の充電での航続距離を延長できることが可能となるため充電回数の削減もできる。したがって脱炭素・CO2削減・化石燃料の使用削減・持続化再生エネルギーの促進・地球温暖化防止・SDGsに貢献できるEV車両アシストシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明のEV車両アシストシステムの概要を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
車両が前進走行の際に発生する空気抵抗の空気圧を動力源にして発電機5を作動させて発電し、発生させた電気を車両の駆動装置又は車両に搭載してあるバッテリーに接続11して電気を供給し、車両が走行の際に消費する電力の一部を補充することで航続距離の延長ができる。
右側の装置と同一の装置を一定の間隔を保ち左側に180°反転させて組み合わせて一対の装置を構成する、一対の装置とすることで二基の発電機5が同時に作動して発電量が倍増する、ブレード7の形状はV字形のボックスを形成させて受圧ポケットを設けて受圧する、ブレードの回転を妨げる相殺圧力はガイド板3及びエアーダクト13.14で空気圧の流れる方向をコントロール転換して右側の装置のエアーダクトで左側装置のブレード7にアシストする、同様に左側の装置のエアーダクトで右側の装置のブレードにアシストする。
ブレードの形状をV字形にすることで受圧ポケットを広く確保できブレードの底面8が鋭角になりブレード自体の回転の際の空気抵抗のロスを最小限に留められる、装置自体の背高も低くなり車両が走行の際の空気抵抗を軽減できる、遠心力を利用して惰性で回転を続けるリング状のフライホイール9をブレードの先端部に配備することで、回転圧力と回転速度は向上する。
【実施例】
【0007】
図4~
図6は
図1に示すEV車両アシストシステムを利用可能な輸送手段です
【符号の説明】
【0008】
1 車両の進行方向
2 空気圧の流れる方向
3 ガイド板
4 防塵網
5,5B 発電機
6,6B 受圧ポケット
7,7B ファンブレード
8,8B ブレードの底面
9,9B リング状のフライホイール
10 装置の回転方向
11 配線設備
12,12B 外枠
13 エアーダクト
14 エアーダクト
15 排出口
【0009】
〔参考資料〕
車両の速度(時速) 発生する空気圧(秒速)
10km‐‐‐‐‐‐‐ 2.77m
20km‐‐‐‐‐‐‐ 5.55m
30km‐‐‐‐‐‐‐ 8.33m
40km‐‐‐‐‐‐‐11.11m
50km‐‐‐‐‐‐‐13.88m
60km‐‐‐‐‐‐‐16.66m
70km‐‐‐‐‐‐‐19.44m
80km‐‐‐‐‐‐‐22.22m
90km‐‐‐‐‐‐‐25.00m
100km‐‐‐‐‐‐‐27.77m
【要約】 (修正有)
【課題】車両の走行能力を阻害する空気抵抗の空気圧を動力源として有効利用することを目的に開発した仕組みです。開発したEV車両アシストシステムは消費エネルギー0で電気を発生させることで自産・自消の循環型のエネルギーサイクルとなる。現状の電気自動車は一回の充電での航続距離と充電時間に課題があります。本システムにより、一回の充電での航続距離を延長できることが可能となるため充電回数の削減もできる。したがって脱炭素・CO2削減・化石燃料の使用削減・持続化再生エネルギーの促進・地球温暖化防止・SDGsに貢献できる。
【解決手段】本発明は車両が前進走行の際に発生する空気抵抗の空気圧を動力源にして発電機を回転させて発電し、発生させた電気を車両の駆動装置、又は車両に搭載してあるバッテリーに接続して電気を供給して、車両が走行の際に消費する電力の一部を補充することで、航続距離の延長が可能になる。
【選択図】
図1