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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】サーバ、制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/02 20060101AFI20230906BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20230906BHJP
   G06V 30/10 20220101ALI20230906BHJP
【FI】
G09B7/02
G06Q50/20
G06V30/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022077912
(22)【出願日】2022-05-11
(62)【分割の表示】P 2017230901の分割
【原出願日】2017-11-30
(65)【公開番号】P2022111122
(43)【公開日】2022-07-29
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】松本 麻衣子
(72)【発明者】
【氏名】清水 善也
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-033725(JP,A)
【文献】特開2010-219789(JP,A)
【文献】特許第6190027(JP,B1)
【文献】特開2011-081024(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 7/00-7/12
G06Q 50/20
G06V 30/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
提出物情報と対応付けて、ユーザによる記入がされていないフォーマットの用紙に係る第1データと、ユーザによる記入がされたフォーマットの用紙に係る第2データとを管理するサーバであって、
提出物情報に対応付けて第2データを取得する取得手段と、
前記提出物情報に対応する第1データが登録されていない場合に、予め登録されたデータの中から当該提出物情報に対して対応付ける第1データの選択を受け付ける画面を表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記取得手段は、前記記入がされた用紙を読み取る装置から前記提出物情報を受け付けて前記第2データを取得し、
前記表示制御手段は、前記装置の表示部に前記画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記装置により前記記入がされていない用紙が読み取られることにより得られる第1データを前記提出物情報に対応付ける画面を表示させることを特徴とする請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記提出物情報に対応する第1データが登録されている場合に、前記提出物情報に対して第1データが対応付けられていることを識別表示する画面を表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記提出物情報に対応する第1データが登録されている場合に、前記第1データを識別する情報を表示する画面を表示させることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記提出物情報に対応する第1データが登録されている場合に、前記提出物情報に対して登録されている第1データを変更する画面を表示させることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項7】
クライアント端末から、提出物情報に対応付けられた用紙に係るファイルを取得するファイル取得手段と、
前記取得したファイルのファイル形式が、前記第2データのファイル形式と異なる場合に、前記取得したファイルを前記第2データのファイル形式に変換したファイルを前記第1データとして前記提出物情報に対応付けて登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のサーバ。
【請求項8】
前記第1データと前記第2データとを用いてユーザにより記入された内容を取得することを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のサーバ。
【請求項9】
提出物情報と対応付けて、ユーザによる記入がされていないフォーマットの用紙に係る第1データと、ユーザによる記入がされたフォーマットの用紙に係る第2データとを管理するサーバにおける制御方法であって、
提出物情報に対応付けて第2データを取得する取得工程と、
前記提出物情報に対応する第1データが登録されていない場合に、予め登録されたデータの中から当該提出物情報に対して対応付ける第1データの選択を受け付ける画面を表示させる表示制御工程と、
を備えることを特徴とする制御方法。
【請求項10】
請求項1~8の何れか1項に記載のサーバとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、制御方法、プログラムに関し、特に、フォーマットの用紙を読み取る作業を軽減する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、大学において、学生から提出されたレポート等の紙の提出物に対し、教員が評価やコメント等を追記したドキュメントをスキャナにて学習管理サーバに取り込み、システム的に学生に返却(フィードバック)する方法が採用されている。この場合、学習管理サーバにおいて事前に提出物に関する情報を登録しておき、評価済みの紙の提出物をスキャンする際に、事前に登録された提出物の情報を指定することにより、学習管理サーバにて当該提出物に対して認識や管理が可能となる。また、複数の学生から提出された提出物を、提出した学生ごとに管理するために、一括でスキャンされた提出物のデータから、提出物に学生が記入した学籍番号等を読み取って、学生ごとにデータを分割して保管する。同時に、提出物に教員が記入した評価結果(点数等)を読み取って、提出物の情報として登録することも可能である。
【0003】
特許文献1の画像処理装置には、歪補正部と差分抽出部によって2つの画像データ間の歪を補正後、1の画像データと歪を補正した2の画像データとを比較して、その差分データを抽出し、解答者情報欄の記入内容を抽出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-20506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の画像処理装置では、スキャンされたデータから記入事項等をOCRする際に、当該データの中からOCRの処理対象にしないデータを取り除くために、記入前の白紙のフォーマットのデータを用いている。このような差分法で用紙に記入されたデータを効率よく、精度よく文字認識する仕組みが考えれる。
【0006】
従来、このようなフォーマット(例えば、回答用紙)を、一度、パソコン等の情報処理装置からMFPに印刷出力して印刷し、当該印刷されたフォーマットの用紙を、MFPでスキャンしてサーバに登録する必要があり、その作業が煩雑であった。
【0007】
そこで、パソコン等の情報処理装置からフォーマット(例えば、回答用紙の白紙のデータ)をサーバに登録する仕組みが考えられる。MFPからでも、情報処理装置からでも、フォーマット(例えば、回答用紙の白紙のデータ)をサーバに登録することが出来るような仕組みにおいて、例えば、教員が、情報処理装置からフォーマットの登録をし忘れて、受講生から回収した回答用紙をMFPでスキャンしてしまった場合、差分法を用いた文字認識処理を適切に行うことが出来なくなってしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、提出物情報に対応付けてフォーマット用紙のデータを登録する作業を軽減するための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、提出物情報と対応付けて、ユーザによる記入がされていないフォーマットの用紙に係る第1データと、ユーザによる記入がされたフォーマットの用紙に係る第2データとを管理するサーバであって、提出物情報に対応付けて第2データを取得する取得手段と、前記提出物情報に対応する第1データが登録されていない場合に、予め登録されたデータの中から当該提出物情報に対して対応付ける第1データの選択を受け付ける画面を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、提出物情報に対応付けてフォーマット用紙のデータを登録する作業を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態である学習管理システムのシステム構成の一例を示すブロック図。
図2】本発明の実施形態である学習管理システムを構成するMFP管理サーバ、学習管理サーバ、OCRサーバ、クライアント端末に適用可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図3】本発明の実施形態である学習管理システムを構成するMFPに適用可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図4】本発明の実施形態である学習管理システムの機能構成の一例を示すブロック図。
図5】本発明の実施形態である学習管理システムのログイン処理の一例を示すフローチャート。
図6】本発明の実施形態である学習管理システムのコース選択処理の一例を示すフローチャート。
図7】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット確認処理の一例を示すフローチャート。
図8】本発明の実施形態である学習管理システムのスキャンデータ登録処理の一例を示すフローチャート。
図9】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット選択処理の一例を示すフローチャート。
図10】本発明の実施形態である学習管理システムの課題データ登録処理の一例を示すフローチャート。
図11】本発明の実施形態である学習管理システムのOCR実行処理の一例を示すフローチャート。
図12】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット新規登録処理の一例を示すフローチャート。
図13】本発明の実施形態である学習管理システムのログイン画面の一例を示す画面イメージ。
図14】本発明の実施形態である学習管理システムのメニュー画面の一例を示す画面イメージ。
図15】本発明の実施形態である学習管理システムのコース一覧画面の一例を示す画面イメージ。
図16】本発明の実施形態である学習管理システムの課題一覧画面の一例を示す画面イメージ。
図17】本発明の実施形態である学習管理システムのスキャン実行画面の一例を示す画面イメージ。
図18】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット選択画面の一例を示す画面イメージ。
図19】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット確認画面の一例を示す画面イメージ。
図20】本発明の実施形態である学習管理システムのスキャン実行完了画面の一例を示す画面イメージ。
図21】本発明の実施形態である学習管理システムのフォーマット新規登録画面の一例を示す画面イメージ。
図22】本発明の実施形態である学習管理システムで使用するテーブル類の一例を示すデータ構成図。
図23】本発明の実施形態である学習管理システムで使用するテーブル類の一例を示すデータ構成図。
図24】教員がクライアント端末106を操作することで、クライアント端末106から、学生に対して新たに課す課題、及び、当該課題の答案用紙のフォーマットを学習管理サーバ103に登録する処理を示すフローチャートの一例である。
図25】クライアント端末106の表示部に表示される課題新規登録画面2500の一例を示す図である。
図26】フォーマット新規登録画面2600の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態の学習管理システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【0013】
学習管理システム100は、MFP101、MFP管理サーバ102、学習管理サーバ103、OCRサーバ105、クライアント端末106より構成される。
【0014】
MFP101は、印刷機能およびスキャン機能を装備した機器(ドキュメントスキャナ)であり、学生や教員が提出物等を印刷したり、スキャンデータを形成したりするために使用される。
【0015】
MFP管理サーバ102は、MFP101の機能を制御し、MFP101にてスキャンされたスキャンデータを登録および管理し、学習管理サーバ103と提出物等の管理データや、提出物等のスキャンデータの送受信を実施する情報処理装置である。
【0016】
学習管理サーバ103は、学習全般の情報やデータを管理し、MFP管理サーバ102からの要求に対して必要なデータを送信し、MFP管理サーバから受信した提出物等のスキャンデータを管理する情報処理装置である。
【0017】
学習管理サーバ103は、本発明のサーバの適用例であり、課題に対する解答用紙として用いられる、ユーザにより手書きされていないフォーマットの画像データと、当該解答用紙にユーザにより手書きされた当該解答用紙の画像データとの差分に対してOCR処理され、ユーザにより手書きされた手書き内容を取得するために用いられる前記フォーマットの画像データと、当該フォーマットの解答用紙が用いられる課題を示す課題情報とを関連付けて管理する。
【0018】
OCRサーバ105は、MFP101にてスキャンされたスキャンデータから、所定の領域の文字データを認識し、認識結果を学習管理サーバ103に送信する情報処理装置である。
【0019】
ネットワーク104は、MFP101とMFP管理サーバ102(WEBサーバとして機能する)および学習管理サーバ103(WEBサーバとして機能する)を連携させ、それぞれが通信可能に接続されている。ネットワーク104は、インターネットであってもよいし、LAN(Local Area Network)であってもよい。
【0020】
次に、本発明の実施形態の学習管理システム(スキャンシステムとして機能する)を構成する機器、装置のハードウェア構成について説明する。
【0021】
図2は、図1のMFP管理サーバ102、学習管理サーバ103、OCRサーバ105、クライアント端末106に適用可能なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0023】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。なお、表示器はCRTや、液晶ディスプレイ等の様々な種類が存在する。
【0025】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFカードメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したネットワーク104)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0027】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0029】
図3は、図1に示したMFP101のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LAN(例えば、図1に示したネットワーク104)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0031】
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0032】
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304は外部記憶装置(ハードディスクドライブ(HDD))で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0033】
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(UI)308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを操作部308に対して出力する。また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
【0034】
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0035】
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS-232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。尚、ICカードに限らず、ユーザを特定することが可能な記憶媒体であればよい。この場合、記憶媒体にはユーザを識別するための識別情報が記憶される。この識別情報は、記憶媒体の製造番号でも、ユーザが企業内で与えられるユーザコードであってもよい。
【0036】
以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0037】
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0038】
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0039】
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0040】
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0041】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0042】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0043】
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0044】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0045】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa(登録商標)))内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0046】
図4は、本発明の実施形態の学習管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0047】
学習管理システム100は、MFP101、MFP管理サーバ102、学習管理サーバ103、OCRサーバ105、クライアント端末106を持つ。
【0048】
MFP101は、画面表示部411、操作受付部412、スキャン実行部413、データ送受信部414を持つ。
【0049】
画面表示部411は、ユーザに対して情報を提示し、ユーザからの操作を受け付けるための画面を表示する機能部である。操作受付部412は、ユーザからのログイン操作や各種処理の実行要求等の操作を受け付け、処理要求をコントローラユニット316に伝達し、さらに処理要求をMFP管理サーバ102に送信する機能部である。スキャン実行部413は課題用紙をスキャンしてスキャンデータとして取り込む機能部である。データ送受信部414は、画面表示データ等を受信し、取り込んだスキャンデータ等を関連情報とともにMFP管理サーバ102に送信する機能部である。
【0050】
MFP管理サーバ102は、ユーザ認証部421、MFP画面表示制御部422、スキャンデータ管理部423、データ送受信部424を持つ。
【0051】
ユーザ認証部421は、MFP101からユーザログイン情報を受信して、ユーザ認証を実施する機能部である。認証したユーザのログイン情報により、担当するコースや提出すべき課題の判定を実施する。MFP画面表示制御部422は、MFP101に必要な画面を表示するための表示データを生成し送信する機能部である。スキャンデータ管理部423は、MFP101からから受信したスキャンデータをデータベース等に格納し、当該スキャンデータに対して作成したユーザを紐付けて管理する機能部である。データ送受信部424は、MFP101からスキャンデータを受信し、学習管理サーバ103に必要情報、要求等を送信する機能部である。本実施例では、MFP101に関連する情報処理をMFP管理サーバ102にて実施し、MFP101はMFP管理サーバ102の処理を受けて画面表示および操作受け付けを主に実施する構成としているが、MFP101側にMFP管理サーバ102の機能を持たせ、MFP101単体で処理する構成としてもよい。
【0052】
学習管理サーバ103は、データ管理部431、クライアント端末画面表示制御部432、データ送受信部433を持つ。
【0053】
データ管理部431は、課題データ等の学習に関連するデータを管理する機能部である。データ管理部431にて管理されるデータには、図22(a)に例示する学生テーブル1100、図22(b)に例示する教員テーブル1110、図22(c)に例示するコーステーブル1120、図22(d)に例示する担当教員テーブル1130、図22(e)に例示する履修者テーブル1140、図23(a)に例示する課題テーブル1200、図23(b)に例示するフォーマットデータテーブル1210、図23(c)に例示するスキャンデータテーブル1220、等がある。
【0054】
クライアント端末画面表示制御部432は、クライアント端末106に課題データの確認や課題更新に必要な画面を表示させる機能部であり、各画面は学習管理サーバ103自身のディスプレイ等に表示させてもよい。データ送受信部433は、MFP管理サーバ102やOCRサーバ105との間で必要情報、要求等を送信、受信する機能部である。
【0055】
OCRサーバ105は、OCR実行部451、データ送受信部452を持つ。
【0056】
OCR実行部451は、学習管理サーバ103に格納されているフォーマットデータ及びMFP管理サーバ102に格納されているスキャンデータをもとに、スキャンデータからOCR(文字認識)を実行する機能部である。データ送受信部452は、学習管理サーバ103との間で、必要情報、要求等を送信、受信する機能部である。
【0057】
クライアント端末106は、画面表示部461、操作受付部462、データ送受信部463を持つ。
【0058】
画面表示部461は、ユーザに対して情報を提示し、ユーザからの操作を受け付けるための画面を表示する機能部である。操作受付部462は、ユーザからのログイン操作や各種処理の実行要求等の操作を受け付け、処理要求をコントローラユニット316に伝達し、さらに処理要求を学習管理サーバ103に送信する機能部である。データ送受信部463は、画面表示データ等を学習管理サーバ103から受信し、画面表示要求等を学習管理サーバ103に送信する機能部である。
【0059】
以下、図を参照して、学習管理システム100における処理について説明する。
【0060】
MFP101、MFP管理サーバ102、学習管理サーバ103、OCRサーバ105に割り当てられた各処理が、MFP101のコントローラユニット316、MFP管理サーバ102のCPU201、学習管理サーバ103のCPU201、OCRサーバ105のCPU201においてそれぞれ実行される。
【0061】
図5図12図24は、学習管理システム100の全体処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、図24を用いて、例えば、クライアント端末106を教員が操作し、学生に対して新たに課す課題、及び、当該課題の答案用紙のフォーマット(学生が記入していない答案用紙)を学習管理サーバ103に登録する処理について説明する。
【0063】
図24は、教員がクライアント端末106を操作することで、クライアント端末106から、学生に対して新たに課す課題、及び、当該課題の答案用紙のフォーマットを学習管理サーバ103に登録する処理を示すフローチャートの一例である。
【0064】
図24に示すS2401、S2404、S2405の処理は、クライアント端末106のCPU201がプログラムを実行することにより実現される。
【0065】
また、図24に示すS2402、S2403、S2406の処理は、学習管理サーバ103のCPU201がプログラムを実行することにより実現される。
【0066】
まず、クライアント端末106は、学習管理サーバ103にアクセスして、クライアント端末106を操作している教員のユーザ認証処理を行う(S2401)。
【0067】
具体的には、クライアント端末106は、学習管理サーバ103にアクセスして、不図示のログイン画面の表示要求を送信する(S2401)。そして、学習管理サーバ103は、当該表示要求を受信すると、当該ログイン画面を表示するための表示情報(HTML等)をクライアント端末106に送信する(S2402)。そして、クライアント端末106は、当該表示情報を取得すると、当該表示情報に基づいて当該不図示のログイン画面を表示する。クライアント端末106は、当該ログイン画面を介してユーザによりユーザID(教員ID)及びパスワード(認証情報)の入力を受け付けると、当該認証情報を学習管理サーバ103に送信する(S2401)。そして、学習管理サーバ103は、当該認証情報を受信すると、当該認証情報に基づいて当該教員の認証処理を行う。そして、学習管理サーバ103は、当該認証処理の認証結果、認証に成功すれば、当該認証が成功した教員が担当している授業(コース)の一覧画面を表示するための表示情報をクライアント端末106に送信する。一方、認証に失敗した場合には、学習管理サーバ103は、クライアント端末106に認証に失敗した旨を通知してクライアント端末106の表示部に表示させる(S2402)。
【0068】
当該認証が成功した教員が担当している授業は、学習管理サーバ103が、図22(d)に示す担当教員テーブル1130から特定して、当該一覧画面を表示するための表示情報を生成する(S2402)。担当教員テーブル1130には、教員ID(ユーザID)と、当該教員が行う授業を識別する情報としてコースIDとが関連付けて登録されている。
【0069】
クライアント端末106は、学習管理サーバ103から、当該教員が担当している授業(コース)の一覧画面を表示するための表示情報を受信すると、当該表示情報に基づいて、当該教員が担当している授業(コース)の一覧画面を表示部に表示する。
【0070】
そして、クライアント端末106は、当該一覧画面に含まれている複数の授業のうち、ユーザにより1つ選択された授業を示す情報(コースID等)を学習管理サーバ103に送信する(S2401)。そして、学習管理サーバ103は、当該選択された授業を示す情報を受信すると、当該情報に示される授業の管理画面を表示するための情報を、クライアント端末106に送信する(S2402)。クライアント端末106は、当該情報を受信すると、当該情報に基づいて、当該選択された授業の管理画面を表示部に表示する(S2401)。
【0071】
そして、クライアント端末106は、ユーザにより、当該管理画面を介して、当該授業を履修している学生に対する新規の課題の登録を受け付ける課題新規登録画面を表示するための指示を受け付けると、学習管理サーバ103に対して、当該課題新規登録画面の表示情報の取得要求を送信する(S2404)。ここでの取得要求では、現在選択されている授業を示す情報(コースID等)を含む。
【0072】
そして、学習管理サーバ103は、当該取得要求を受信すると、当該情報(コースID等)で示される授業での当該課題新規登録画面の表示情報をクライアント端末106に送信する。
【0073】
ここで、学習管理サーバ103は、既に学習管理サーバ103に登録済みの回答フォーマット(答案用紙のフォーマット)として、フォーマットデータテーブル1210(図23(b))で管理されているフォーマットのフォーマット名を取得して、当該フォーマット名を含む課題新規登録画面の表示情報をクライアント端末106に送信する(S2403)。
【0074】
クライアント端末106は、当該表示情報を取得すると、当該表示情報に基づいて、当該情報(コースID等)で示される授業での当該課題新規登録画面(例えば、図25)を表示部に表示する。
【0075】
図25は、クライアント端末106の表示部に表示される課題新規登録画面2500の一例を示す図である。
【0076】
図25に示すように、現在、選択中の授業の授業名(コースA)が表示されている。
【0077】
クライアント端末106は、ユーザによる操作に従って、課題新規登録画面2500を介して、課題タイトル、当該課題の内容、課題として添付する添付ファイル(例えば問題文)の入力を受け付ける。
【0078】
課題新規登録画面2500は、当該課題に対して答案を記入する答案用紙のフォーマットであって、既に学習管理サーバ103に登録済みの回答フォーマット(答案用紙のフォーマット)の形式の選択をユーザにより受け付けるラジオボタン2501(選択受付部)、学習管理サーバ103に未登録のフォーマットを新規の登録するためのフォーマット新規登録ボタン2502、及び、課題を登録するための登録ボタン2503が表示されている。
【0079】
既に学習管理サーバ103に登録済みの回答フォーマット(答案用紙のフォーマット)は、フォーマットデータテーブル1210(図23(b))で管理されているフォーマットであり、これらのフォーマットが2501に表示されている。
【0080】
クライアント端末106は、ユーザにより、課題新規登録画面2500のフォーマット新規登録ボタン2502が押下されたと判定された場合には、図25に示すフォーマット新規登録画面2600の表示要求を学習管理サーバ103に送信する(S2404)。学習管理サーバ103は、当該表示要求を受信すると、フォーマット新規登録画面2600を表示するための表示情報をクライアント端末106に送信する(S2403)。
【0081】
クライアント端末106は、当該表示情報を受信すると、当該表示情報に基づいてフォーマット新規登録画面2600を表示部に表示する(S2403)。
【0082】
図26は、フォーマット新規登録画面2600の一例を示す図である。
【0083】
フォーマット新規登録画面2600は、フォーマット名の入力欄2601、フォーマット格納先の入力欄2602、フォーマットプレビュー画面(表示領域)2603、フォーマット格納先の入力欄2602に示される格納先のフォーマットを学習管理サーバ103に登録する登録ボタン2604が表示されている。
【0084】
クライアント端末106は、ユーザによる、入力欄2601へのフォーマット名の入力、及び入力欄2602へのフォーマット格納先の入力を受け付けると、当該入力欄2602に入力されたフォーマット格納先(パス)により特定されるフォーマットを取得して、当該取得したフォーマットを2603の表示領域に表示する。ここで、フォーマットは、WORDなどの文書アプリケーションの文書ファイルの形式であり、その形式で表示される。そして、クライアント端末106は、ユーザにより、登録ボタン2604の押下を受け付けると、入力欄2601に入力されたフォーマット名、及び入力欄2602に入力されたフォーマット格納先(パス)により特定されるフォーマットを学習管理サーバ103に送信して、当該フォーマットの登録要求を行う(S2404)。
【0085】
学習管理サーバ103は、当該登録要求を受信すると、当該フォーマットが、S303で取得するスキャンデータと同一のTIFFファイル等の所定のアプリケーションのファイル形式であるか否かを判定する。そして、学習管理サーバ103は、当該フォーマットが、所定のアプリケーションのファイル形式ではないと判定された場合には、当該フォーマットのファイル形式を、S303で取得するスキャンデータと同一の所定のアプリケーションのファイル形式(例えば、WORDの文書ファイルから、TIFFの画像ファイル)に変換する変換処理を行い、変換されたフォーマットを処理対象にする。また、学習管理サーバ103は、当該フォーマットが、所定のアプリケーションのファイル形式であると判定された場合には、当該変換処理を行わずに、当該フォーマットを処理対象にする。この変換処理により、S402の処理を適切に実行することが可能となる。
【0086】
S2403、S2406は、本発明の取得手段、及び変換手段、登録手段の適用例であり、クライアント端末から、課題に対する解答用紙のフォーマットのファイルであるフォーマットファイルを取得し(取得手段)、当該取得したフォーマットファイルのファイル形式が、解答用紙の画像データのファイル形式と異なる場合に、当該取得したフォーマットファイルを、解答用紙の画像データのファイル形式と同じファイル形式の画像データに変換し(変換手段)、変換されたフォーマットの画像データを登録する(登録手段)。取得手段は、クライアント端末から、課題を示す課題情報を取得し、登録手段は、変換手段により変換されたフォーマットの画像データを、前記取得手段により取得された課題情報と関連付けて登録する。
【0087】
そして、学習管理サーバ103は、現在処理対象のフォーマットと、当該フォーマット名とを、図23(b)のフォーマットデータテーブル1210に記憶する。具体的には、学習管理サーバ103は、当該フォーマットを任意の格納場所に格納(記憶)して、当該格納場所を示す格納パス(フォーマットデータ格納パス1213)を、フォーマットデータテーブル1210に格納し、当該フォーマット名を、フォーマットデータテーブル1210のフォーマット名1212に格納する。そして、当該フォーマットを識別するためのフォーマットIDを、フォーマットデータテーブル1210のフォーマットID1211に格納する。
【0088】
そして、学習管理サーバ103は、フォーマットデータテーブル1210(図23(b))で管理されているフォーマットのフォーマット名(このようにして新たに格納(登録)されたフォーマットのフォーマット名を含む)を取得して、当該フォーマット名を含む課題新規登録画面の表示情報をクライアント端末106に送信する(S2403)。
【0089】
そして、クライアント端末106は、当該表示情報を取得すると、当該表示情報に基づいて、新たに格納(登録)されたフォーマットのフォーマット名を2501に含む課題新規登録画面(例えば、図25)を表示部に表示する。そして、クライアント端末106は、課題新規登録画面(図25)の2501に表示された1又は複数のフォーマット名のうち、ユーザにより1つの任意のフォーマット名の選択を受け付けて、登録ボタン2503の押下を受け付ける(S2404)。そして、クライアント端末106は、課題新規登録画面(図25)に入力された課題タイトル、内容、添付ファイル、及び、現在選択中の授業を識別するコースID、及び、当該選択されたフォーマット名のフォーマットIDを、学習管理サーバ103に送信して課題の登録要求を行う。ここで、各フォーマットID、及びコースIDは、送信された課題新規登録画面の表示情報に含まれているものとする。
【0090】
上述の例では、課題新規登録画面(図25)の2501に表示された1又は複数のフォーマット名のうち、ユーザにより1つの任意のフォーマット名の選択を受け付けることの説明をしたが、このフォーマット名の選択を受け付けなくても登録ボタン2503が押下可能である。その場合には、クライアント端末106は、課題新規登録画面(図25)に入力された課題タイトル、内容、添付ファイル、及び、現在選択中の授業を識別するコースIDを、学習管理サーバ103に送信して課題の登録要求を行う。このように、クライアント端末106からは、課題の登録だけを行い、MFP101からフォーマットの登録を行うことができる。
【0091】
学習管理サーバ103は、課題の登録要求を受信すると、当該登録要求に含まれる課題タイトルを課題テーブル1200(図23(a))の課題名称に格納し、当該登録要求に含まれる内容、及び添付ファイルを当該課題名称と紐づけて登録する。また、学習管理サーバ103は、当該登録要求に含まれるコースIDを、課題テーブル1200(図23(a))のコースID1202に登録し、当該登録要求に含まれるフォーマットIDを課題テーブル1200(図23(a))のフォーマットID1205に登録する。そして、これらのデータが登録された課題テーブル1200の同一レコードの課題ID1201に、新規の課題IDを採番して登録する。ここで、当該登録要求にフォーマットIDが含まれていない場合には、2501でフォーマットが選択されていないため、課題テーブル1200(図23(a))のフォーマットID1205には、Null(未選択)を登録する(S2406)。
【0092】
このように、クライアント端末106から学習管理サーバ103に対して、課題に関する情報、及びフォーマットの情報を登録することができるようになる。
【0093】
次に、図5を用いて、MFP101と、MFP管理サーバ102とで実行する認証処理・メニュー画面表示処理について説明する。
【0094】
図5は、MFP101と、MFP管理サーバ102とで実行する認証処理・メニュー画面表示処理の一例を示す図である。
【0095】
ステップS101では、MFP101は、サービスを起動させる。
【0096】
ステップS102では、MFP101は、ログイン画面表示要求をMFP管理サーバ102に送信する。
【0097】
ステップS103では、MFP管理サーバ102は、MFP101からのログイン画面取得要求(ログイン画面表示要求)を受信する。
【0098】
ステップS104では、MFP管理サーバ102は、ログイン画面データを表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0099】
ステップS105では、MFP101は、MFP管理サーバ102から送信されたログイン画面の表示データを受信し、受信した表示データをもとに操作部308にログイン画面を表示する。
【0100】
図13(ログイン画面)を説明する。
【0101】
図13にログイン画面の一例を示す。ログイン画面1300は、ユーザにカードリーダ319にユーザのIDカードをタッチさせて認証処理を実行するまでの待機画面である。
【0102】
ステップS107では、MFP101は、ユーザによりカードリーダ319にユーザのIDカードがタッチされた否かを判定する。タッチされたと判定した場合、ステップS108に処理を進める。そうでない場合には、ステップS107にて待機する。
【0103】
ステップS108では、MFP101は、認証処理要求をMFP管理サーバ102に送信する。その際に、ステップS107にてタッチされたIDカードから取得した認証情報(ユーザID等)をMFP管理サーバ102に送信する。
【0104】
ステップS109では、MFP管理サーバ102は、MFP101からの認証処理要求と認証情報(ユーザID等)を受信する。
【0105】
ステップS110では、MFP管理サーバ102は、受信した認証情報を基に認証処理を実行する。
【0106】
ステップS111では、MFP管理サーバ102は、認証処理が成功したか失敗するかを判定する。成功と判定した場合には、ステップS112へ処理を進める。失敗と判定した場合には、ステップS104へ処理を戻し、ユーザに再度IDカードのタッチ操作を要求する。
【0107】
ステップS112では、MFP管理サーバ102は、メニュー画面を表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0108】
ステップS113では、MFP101は、MFP管理サーバ102から送信されたメニュー画面(図14)の表示データを受信し、受信した表示データをもとに操作部308にメニュー画面を表示する。
【0109】
図14(メニュー画面)を説明する。
【0110】
図14にメニュー画面の一例を示す。メニュー画面1400は、MFP101の基本機能であるコピー、プリント、スキャンして送信の各機能を実行するボタンを備えており、さらに課題データをスキャンするための課題スキャンボタン1401を備え、各ボタンの押下により対応する機能が実行され、操作部308に実行機能に応じた画面が表示される。
【0111】
図6を説明する。
【0112】
ステップS115では、MFP101は、表示したメニュー画面1400において、ユーザからの実行モードボタンの押下を検知したか否かを判別する。課題スキャンボタン1401の押下を検知したと判定した場合には、ステップS116に処理を進める。そうでない場合には、ステップS115にて待機する(または、他のボタンが押下されれば対応する機能を実現する処理を実行する)。
【0113】
ステップS116では、MFP101は、ログインしたユーザ(教員)が担当するコース一覧表示要求を送信する。
【0114】
ステップS117では、MFP管理サーバ102は、MFP101よりコース一覧表示要求を受信する。
【0115】
ステップS118では、MFP管理サーバ102は、学習管理サーバ103にコース一覧取得要求を送信する。この時、ログイン時に取得したユーザIDを送信する。
【0116】
ステップS119では、学習管理サーバ103は、コース一覧取得要求を受信する。
【0117】
ステップS120では、学習管理サーバ103は、コース検索処理を実行する。この時、MFP管理サーバ102から送信されたユーザIDを検索条件として図22(d)に示す担当教員テーブル1130を検索して該当するコースID(ユーザIDに対応するコースID)を取得する。
【0118】
ステップS121では、学習管理サーバ103は、コース一覧取得処理結果をMFP管理サーバ102へ送信する。
【0119】
ステップS122では、MFP管理サーバ102は、コース一覧取得処理結果を学習管理サーバ103から受信する。
【0120】
ステップS123では、MFP管理サーバ102は、コース一覧取得処理結果にもとづいてコース一覧画面を表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0121】
ステップS124では、MFP101は、コース一覧画面の表示データをMFP管理サーバ102から受信し、受信した表示データをもとに操作部308にコース一覧画面(図15)を表示する。
【0122】
図15(コース一覧画面)を説明する。
【0123】
図15にコース一覧画面の一例を示す。コース一覧画面1500は、ユーザである教員が担当しているコースの一覧を時間割形式に表示する。コース一覧画面1500はコース選択リンク1501を備えており、対象のコースのリンクを押下することにより、対象のコースの課題一覧画面(図16)が表示される。
【0124】
図6を説明する
ステップS126では、MFP101は、コース一覧画面1500においてユーザによりコースが選択されたか否かを判定する。コースが選択されたと判定した場合、ステップS127に処理を進める。そうでない場合には、ステップS126にて待機する(または、他のボタンが押下されれば対応する処理を実行する)。
【0125】
ステップS127では、MFP101は、ユーザにより選択されたコースに対応する課題一覧画面表示要求をMFP管理サーバ102に送信する。この時、選択されたコースのコースIDを送信する。
【0126】
ステップS128では、MFP管理サーバ102は、MFP101より課題一覧画面表示要求を受信する。
【0127】
ステップS129では、MFP管理サーバ102は、学習管理サーバ103に課題一覧取得要求を送信する。この時、MFP101から送信されたコースIDを送信する。
【0128】
ステップS130では、学習管理サーバ103は、MFP管理サーバ102より課題一覧取得要求を受信する。
【0129】
ステップS131では、学習管理サーバ103は、課題検索処理を実行する。この時、MFP管理サーバ102から送信されたコースIDを検索条件として図23(a)に示す課題テーブル1200を検索して該当する課題IDのレコード(課題一覧取得処理結果)を取得する。
【0130】
ステップS132では、学習管理サーバ103は、課題一覧取得処理結果をMFP管理サーバ102へ送信する。
【0131】
ステップS133では、MFP管理サーバ102は、課題一覧取得処理結果を学習管理サーバ103から受信する。
【0132】
ステップS134では、MFP管理サーバ102は、課題一覧取得処理結果にもとづいて課題一覧画面を表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0133】
ステップS135では、MFP101は、課題一覧画面の表示データをMFP管理サーバ102から受信し、受信した表示データをもとに操作部308に課題一覧画面(図16)を表示する。
【0134】
図16(課題一覧画面)を説明する。
【0135】
図16に課題一覧画面の一例を示す。課題一覧画面1600は、ユーザにより選択されたコースに対応する課題を一覧形式で表示する。課題一覧画面1600は、課題ごとに返却/フィードバックリンク1601を備えている。対象の課題の返却/フィードバックリンク1601を押下することによりスキャン実行画面が表示される。
【0136】
図7を説明する。
【0137】
ステップS140では、MFP101は、課題一覧画面1600においてユーザにより課題が選択されたか否か、つまり、特定の課題の返却/フィードバックリンク1601が押下されたか否かを判定する。課題が選択された(YES)と判定した場合、ステップS141に処理を進める。そうでない場合(NO)には、ステップS140に処理を進める。
【0138】
ステップS141では、MFP101は、選択された課題のスキャン実行画面の表示要求をMFP管理サーバ102に送信する。
【0139】
ステップS142では、MFP管理サーバ102は、スキャン実行画面の表示要求をMFP101より受信する。
【0140】
ステップS143では、MFP管理サーバ102は、スキャン実行画面を表示するためのデータを生成し、MFP101に送信する。
【0141】
ステップS144では、MFP101は、スキャン実行画面の表示データをMFP管理サーバ102より受信し、受信した表示データをもとに操作部308にスキャン実行画面(図17)を表示する。
【0142】
図17(スキャン実行画面)を説明する。
【0143】
図17にスキャン実行画面の一例を示す。スキャン実行画面1700には、スキャンの対象となる課題名称やコース名、スキャン実行用の設定内容等が表示され、スキャン開始ボタン1701(スキャン指示受付手段)を押下することにより、表示されている内容に従ってスキャンが実行される。
【0144】
図7を説明する。
【0145】
ステップS145では、MFP101は、ユーザによりステップS140で選択された課題の課題IDに対応するフォーマットが既に学習管理サーバ103において登録済みであるか否かを確認する問い合わせ要求を学習管理サーバ103に送信する。この時、S140で選択された課題IDを送信する。
【0146】
ステップS146では、学習管理サーバ103は、MFP101から問い合わせ要求を受信する。
【0147】
ステップS147では、学習管理サーバ103は、受信した課題IDをキーにして図23(a)の課題テーブル1200を検索して、当該課題IDに対応するフォーマットID(フォーマット)が既に学習管理サーバ103において登録済みであるか否かを判定する。
【0148】
学習管理サーバ103は、当該課題IDに対応するフォーマットIDが課題テーブル1200に登録されている場合には、当該フォーマットIDに対応してフォーマットデータテーブル1210(図23(b))に登録されているフォーマット名を確認結果として取得し、一方、当該課題IDに対応するフォーマットIDが課題テーブル1200に登録されていない場合(当該課題IDに対応するフォーマットID1205の項目にNull(未選択)が登録されている場合)には、当該課題IDが識別する課題に対しては、フォーマットが未登録(未選択)であることを示す情報を確認結果として取得する。
【0149】
ステップS148では、学習管理サーバ103は、ステップS147の確認結果をMFP101に送信する。
【0150】
ステップS149では、MFP101は、学習管理サーバ103からステップS147の確認結果を受信する。受信後、ステップS150のステップに進む。
【0151】
その他の実施形態として、ここで受信したステップS147の確認結果が「当該課題IDが識別する課題に対しては、フォーマットが未登録(未選択)であることを示す情報」(Null(未選択))であった場合には、自動でフォーマット選択画面の表示要求をするべくステップS171のステップに進むように制御することもできる。
【0152】
ステップS150では、MFP101は、ステップS149で確認結果としてフォーマット名を受信した場合には、図17に示すスキャン実行画面1700(A)の1702に、当該フォーマット名を表示し、一方、ステップS149で確認結果として、「当該課題IDが識別する課題に対しては、フォーマットが未登録(未選択)であることを示す情報」を受信した場合には、図17に示すスキャン実行画面1700(B)の1702に、フォーマットが未選択であり、フォーマットの登録(選択)をすべき旨のメッセージを表示する。
【0153】
S146は、本発明の受付手段の適用例であり、解答用紙を読み取る読取手段(スキャナ)を備えた端末(MFP101)から、読み取る解答用紙に対する課題を示す課題情報(課題IDなど)を受け付ける。
【0154】
また、S147は、本発明の判定手段の適用例であり、S146の受付手段により受け付けた課題情報に対して、登録手段によりフォーマットの画像データが関連付けられて登録されているかを判定する。
【0155】
また、S148は、本発明の通知手段の適用例であり、S147の判定手段により、受付手段により受け付けた課題情報に対して、登録手段によりフォーマットの画像データが関連付けられて登録されていないと判定された場合には、その旨を前記端末に通知する。すなわち、通知手段は、判定手段により、受付手段により受け付けた課題情報に対して、登録手段によりフォーマットの画像データが関連付けられて登録されている判定された場合には、当該登録されているフォーマットを識別するフォーマット情報を表示する画面を前記端末に表示するための通知を行う。
【0156】
このような制御を行うことにより、ユーザは、ステップS140で選択した課題IDに対応するフォーマットが既に学習管理サーバ103において登録済みであるか否かを、図17に示すスキャン実行画面で目視確認することが出来るようになる。
【0157】
ステップS151では、MFP101は、スキャン実行画面1700において、ユーザによりスキャン開始ボタン1701が押下されたか否かを判定する。ボタンが押下されたと判定した場合は、ステップS152に処理を進める。そうでない場合は、ステップS170に進む(または、他のボタンが押下されれば対応する処理を実行する)。
【0158】
ステップS152では、MFP101は、スキャン実行する。ここでは、学生より学籍番号や解答内容等が記入されて提出され、教員により評価された課題用紙をまとめてMFP101のスキャナ部314から取り込み、スキャンデータとしてHDD304等に一時保存する。
【0159】
図8を説明する。
【0160】
ステップS160では、MFP101は、一時保存したスキャンデータをMFP管理サーバ102に送信する。
【0161】
ステップS161では、MFP管理サーバ102は、MFP101より送信されたスキャンデータを受信する。
【0162】
ステップS162では、MFP管理サーバ102は、受信したスキャンデータを課題IDに対応付けて任意の記憶装置に登録する。記憶装置は、MFP管理サーバ102や学習管理サーバ103の外部メモリ211であってもよいし、ネットワーク104により接続可能な別のファイルサーバ等の記憶装置であってもよい。
【0163】
ステップS163では、MFP管理サーバ102は、スキャン実行完了画面を表示するためのデータを生成し、MFP101に送信する。
【0164】
ステップS164では、MFP101は、スキャン実行完了画面の表示データを受信し、受信した表示データをもとに操作部308にスキャン実行完了画面(図20)を表示する。
【0165】
図20(スキャン実行完了画面)を説明する。
【0166】
図20にスキャン実行完了画面の一例を示す。スキャン実行完了画面2000には、スキャンした課題名やコース名が表示され、スキャンデータの取り込みが正常に完了したことが表示される。
【0167】
各ボタンの押下により、該当する画面に遷移する。
【0168】
図8を説明する。
【0169】
ステップS165では、MFP管理サーバ102は、スキャンデータの登録通知を学習管理サーバ103に送信する。この時、スキャンデータに対応する課題IDやスキャンデータのファイル名等を送信する。
【0170】
ステップS166では、学習管理サーバ103は、スキャンデータの登録通知を受信する。
【0171】
ステップS167では、学習管理サーバ103は、課題データ登録処理(図10)を実行する。なお本実施例では、スキャンデータの登録通知を受信してすぐに本処理を実行しているが、定期バッチ処理等、非同期で実行してもよい。
【0172】
図9を説明する。
【0173】
ステップS170では、MFP101は、スキャン実行画面1700において、ユーザによりフォーマット選択ボタン1702が押下されたか否かを判定する。ボタンが押下されたと判定した場合は、ステップS171に処理を進める。そうでない場合は、ステップS170に戻る。または、他のボタンが押下されれば対応する処理を実行する。
【0174】
ステップS171では、MFP101は、フォーマット一覧画面表示要求(フォーマット選択画面表示要求)をMFP管理サーバ102に送信する。
【0175】
ステップS172では、MFP管理サーバ102は、MFP101よりフォーマット一覧画面表示要求を受信する。
【0176】
ステップS173では、MFP管理サーバ102は、学習管理サーバ103にフォーマット一覧取得要求を送信する。
【0177】
ステップS174では、学習管理サーバ103は、MFP管理サーバ102よりフォーマット一覧取得要求を受信する。
【0178】
ステップS175では、学習管理サーバ103は、フォーマット検索処理を実行する。図23(b)に示すフォーマットデータテーブル1210から登録されている全てのフォーマットID、フォーマット名、フォーマットデータ格納パスを取得する。
【0179】
ステップS176では、学習管理サーバ103は、ステップS175で取得した全てのフォーマット取得処理結果をMFP管理サーバ102へ送信する。
【0180】
ステップS177では、MFP管理サーバ102は、フォーマット取得処理結果を学習管理サーバ103から受信する。
【0181】
ステップS178では、MFP管理サーバ102は、フォーマット取得処理結果にもとづいてフォーマット確認画面を表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0182】
ステップS179では、MFP101は、フォーマット確認画面の表示データをMFP管理サーバ102から受信し、受信した表示データをもとに操作部308にフォーマット確認画面(図18)を表示する。
【0183】
図18(フォーマット選択画面)を説明する。
【0184】
図18にフォーマット選択画面の一例を示す。フォーマット選択画面1800には、
各フォーマット(白紙フォーマット)に対応して、各フォーマットを選択するボタン1801(フォーマット選択手段)、各フォーマットの書式(白紙)を確認するボタン1802(参考画像の表示指示を受けつける受付部)、が一覧で表示される。その他各ボタンの押下により、該当する画面に遷移する。
【0185】
図9を説明する。
【0186】
ステップS180では、MFP101は、フォーマット選択画面1800においてユーザによりフォーマットが1つ選択されたか否か、つまり、特定のフォーマットを選択するボタン1801が押下されたか否かを判定する。特定のフォーマットが選択された(YES)と判定した場合、ステップS181に処理を進める。更に特定のフォーマット選択後には、選択されたボタン1801は『選択する』から『選択済』に表示が変わる。そうでない場合(NO)には、ステップS186に処理を進める。
【0187】
ステップS181では、MFP101は、ユーザによりステップS180で選択されたフォーマットに対応するフォーマット登録要求をMFP管理サーバ102に送信する。この時、選択されたフォーマットのフォーマットID(と課題IDのセット)を送信する。
【0188】
ステップS182では、MFP管理サーバ102は、MFP101よりフォーマット登録要求を受信する。
【0189】
ステップS183では、MFP管理サーバ102は、学習管理サーバ103にフォーマット登録要求を送信する。この時、MFP101から送信されたフォーマットID(と課題IDのセット)を送信する。
【0190】
ステップS184では、学習管理サーバ103は、MFP管理サーバ102よりフォーマット登録要求を受信する。
【0191】
ステップS185では、学習管理サーバ103は、フォーマットID登録処理を実行する。この時、MFP管理サーバ102からセットで送信された課題IDを検索条件として図23(a)に示す課題テーブル1200から検索して、該当する課題IDに対応づけて送信されたフォーマットIDを登録する。
【0192】
S185は、本発明の登録手段の適用例であり、画像データ取得手段により取得されたフォーマットの画像データを、課題情報と関連付けて登録する。
【0193】
ステップS186では、MFP101は、フォーマット選択画面1800において、ユーザからフォーマットを確認するボタン1802が1つ選択されたか否かを判定する。ボタン1802が1つ選択されたと判定した場合(YES)、ステップS187に処理を進める。そうでない場合(NO)には、ステップS501に進む。または、他のボタンが押下されれば対応する処理を実行する。
【0194】
ステップS187では、MFP101は、ユーザにより選択されたフォーマットに対応するフォーマット確認画面表示要求をMFP管理サーバ102に送信する。この時、ステップS186で選択されたフォーマットのフォーマットIDを送信する。
【0195】
ステップS188では、MFP管理サーバ102は、MFP101よりフォーマット確認画面表示要求を受信する。
【0196】
ステップS189では、MFP管理サーバ102は、学習管理サーバ103にフォーマット確認画面取得要求を送信する。この時、MFP101から送信されたフォーマットIDを送信する。
【0197】
ステップS190では、学習管理サーバ103は、MFP管理サーバ102よりフォーマット確認画面取得要求を受信する。
【0198】
ステップS191では、学習管理サーバ103は、フォーマットの表示画像検索処理を実行する。この時、MFP管理サーバ102から送信されたフォーマットIDを検索条件として図23(b)に示すフォーマットデータテーブル1210を検索して、選択されたフォーマットIDに該当するフォーマットの表示画像を取得する。
【0199】
ステップS192では、学習管理サーバ103は、フォーマットの表示画像検索結果をMFP管理サーバ102へ送信する。
【0200】
ステップS193では、MFP管理サーバ102は、フォーマットの表示画像検索結果を学習管理サーバ103から受信する。
【0201】
ステップS194では、MFP管理サーバ102は、フォーマットの表示画像検索結果にもとづいてフォーマット(白紙)を確認する画面を表示するための表示データを生成し、MFP101に送信する。
【0202】
ステップS195では、MFP101は、フォーマット(白紙)を確認する画面の表示データをMFP管理サーバ102から受信し、受信した表示データをもとに操作部308にフォーマット(白紙)を確認する画面(図19)を表示する。
【0203】
図19(フォーマット(白紙)を確認する)を説明する。
【0204】
図19にフォーマット(白紙)を確認する画面の一例を示す。フォーマット(白紙)を確認する画面1900には、図18において、一覧から選択された各フォーマット名称に対応する各フォーマットの内容(白紙)を目視で確認可能な参考画像が表示されている。
【0205】
これにより、各フォーマット名称だけでは各フォーマットの内容(白紙)までは把握できない間は、各フォーマット名称に対応する各フォーマットの内容(白紙)を確認可能な参考画像と、これからスキャンデータを取り込む手元の課題が同じかを目視で比較できるようになる。
【0206】
図19には大学指定Aのフォーマットの内容(白紙)を目視確認可能な画像が表示されている例を示している。このように大学指定Aのフォーマットの内容(白紙)を目視確認可能な参考画像をまず表示させて大学指定Aの内容きちんと目視確認してから、次に大学指定Aを正しく指定することで、点数等をOCRする処理前に、フォーマットデータ(白紙)とスキャンデータ(点数等が記入済み)が正しく紐づけられているかを、ユーザが目視確認することができる。
【0207】
更に、各フォーマットを確認するボタン1802を押下して、各フォーマット名称ボタンに一意に対応するフォーマットの内容(白紙)を目視確認可能な参考画像を表示させて内容をきちんと目視確認してからでないと、各フォーマット名称ボタン1801を押下できないように、各フォーマット名称ボタンの押下可否を制御するようにしてもよい。
【0208】
すなはち、図11においてスキャンデータ(点数等が記入済み)から点数等をOCRする処理する際に取得するフォーマットデータ(白紙)との紐づけ間違いを抑止することができる。
【0209】
その他各ボタンの押下により、該当する画面に遷移する。
【0210】
図10を説明する。
【0211】
ここで図10を参照して、課題データ登録処理について説明する。
【0212】
ステップS301では、学習管理サーバ103は、OCR実行要求をOCRサーバ105に送信する。この時、ステップS150で登録されたスキャンデータのファイル名等を送信する。
【0213】
ステップS302では、OCRサーバ105は、学習管理サーバ103よりOCR実行要求を受信する。
【0214】
ステップS303では、OCRサーバ105は、ステップS150で登録されたスキャンデータを取得する。すなはち、スキャンデータテーブル1220(図23(C))に問い合わせを行い、スキャンデータテーブル1220から課題IDに対応するスキャンデータ(tiffファイル)の保存箇所を検索して、課題IDに対応するスキャンデータ(tiffファイル)を、OCRサーバ105が取得する。
【0215】
ステップS304では、OCRサーバ105は、スキャンデータに対してOCR処理を実行する。ここでは、スキャンデータを提出者(学生)ごとに分割し、分割されたスキャンデータごとにOCR結果として、学生により記入されたユーザID(学籍番号)、教員により記入された得点(評価結果)を文字認識により取得する。
【0216】
ステップS305では、OCRサーバ105は、取得したOCR結果を学習管理サーバ103に送信する。この時、提出者ごとに分割されたスキャンデータ、または、保管先パスを送信する。
【0217】
ステップS306では、学習管理サーバ103は、OCRサーバ105よりOCR結果を受信する。
【0218】
ステップS307では、学習管理サーバ103は、受信したOCR結果をもとに課題データを登録する。ここでは、図23(c)に示すスキャンデータテーブル1220において、課題ID1221に対して、提出者ごとに分割されたスキャンデータごとに課題データNO1222を採番して新規レコードを登録し、スキャンデータ格納パス1223に提出者ごとに分割されたスキャンデータの保管先、OCRした学籍番号1224およびOCRした点数1225を登録する。もしも学籍番号1224、点数1225がOCR処理により取得できなかった場合にはブランクとなる。
【0219】
なお、本実施例では、学習管理サーバ103よりOCRサーバ105にOCR実行要求を送信してOCR処理を実行するようにしているが、OCRサーバ105にてスキャンデータの登録を検知してOCR処理を実行したり、定期実行によりOCR実行をしたりしてもよい。
【0220】
以上で課題データ登録処理の説明を終了する。
【0221】
ステップステップS167の課題データ登録処理の完了により、全体処理を終了する。
【0222】
図11を説明する。
【0223】
ステップS401では、OCRサーバ105は更に、ステップS150で登録されたスキャンデータに紐づいたフォーマットデータ(tiffファイル)も取得する。
【0224】
すなはち、課題テーブル1200に問い合わせを行い、課題テーブル1200から課題IDに対応するフォーマットIDまず調べる。
【0225】
次にフォーマットデータテーブル1210に問い合わせを行い、フォーマットデータテーブル1210から、フォーマットIDに対応するフォーマットデータ(tiffファイル)の保存箇所を検索することで、課題IDに対応するフォーマットデータ(tiffファイル)をOCRサーバ105が取得することになる。
【0226】
ステップS402では、ステップS303で取得したスキャンデータ(tiffファイル)内のフォーマットデータ部分(書式部分)を、スキャンデータ(tiffファイル)及びフォーマットデータ(tiffファイル)を用いて消去処理する。すなはち、消去処理によってステップS303で取得したスキャンデータ(tiffファイル)からは白紙のフォーマットデータ情報が全て消去されるので、学籍番号や点数等の記入情報だけが残ることになる。すなわち、差分法により、例えば、図19に示す白紙の解答用紙に印刷されている罫線や枠、学籍番号や点数などの文字を、OCRの処理対象にしないで、生徒や受験者により手書きされた文字だけをOCRの処理対象にして、OCR処理することができるようになる。
【0227】
ステップS403では、残った学籍番号や点数等の記入情報(文字列)をOCR処理する。
【0228】
図12を説明する。
【0229】
ステップS501では、MFP101は、フォーマット選択画面1800(図18)において、ユーザによりフォーマットを新規登録するボタン1803が押下されたか否かを判定する。ボタンが押下されたと判定した場合は、ステップS502に処理を進める。そうでない場合は、処理をS179に戻す。または、他のボタンが押下されれば対応する処理を実行する。
【0230】
ステップS502では、MFP101は、フォーマットを新規に登録する画面の表示要求をMFP管理サーバ102に送信する。
【0231】
ステップS503では、MFP管理サーバ102は、フォーマットを新規に登録する画面の表示要求をMFP101より受信する。
【0232】
ステップS504では、MFP管理サーバ102は、フォーマットを新規に登録する画面を表示するためのデータを生成し、MFP101に送信する。
【0233】
ステップS505では、MFP101は、フォーマットを新規に登録する画面の表示データをMFP管理サーバ102より受信し、受信した表示データをもとに操作部308にフォーマットを新規に登録する画面(図21)を表示する。
【0234】
図21(フォーマットを新規に登録する画面)を説明する。
【0235】
図21にフォーマットを新規に登録する画面の一例を示す。フォーマットを新規に登録する画面2100には、未登録のフォーマット(白紙)を、読み取り部にセットしてからスキャンを開始するためのスキャン開始ボタン2101が表示される。
【0236】
その後、MFP101は、スキャン開始ボタン2101がユーザにより押下されると、未登録のフォーマット(白紙)(ユーザにより手書きされていない解答用紙)をスキャンして、読取手段(スキャナ)によりユーザにより手書きされていない解答用紙が読み取られることで得られた当該解答用紙のフォーマットの画像データを、学習管理サーバ103に送信する。そして、学習管理サーバ103は、当該解答用紙のフォーマットの画像データを取得する(画像データ取得手段)。
【0237】
そして、学習管理サーバ103は、画像データ取得手段により取得された当該フォーマットの画像データを登録すると共に、図23(b)に新規レコードが追加登録する。図23(b)に新規レコードが追加登録される場合には、追加登録した教員を識別するために、S109で取得した教員IDが対応づけて登録される。
【0238】
その他の各ボタンの押下により、該当する画面にも遷移する。
【0239】
以上、本発明によれば、図24を用いて説明した通り、教師が操作するクライアント端末106から、S402で用いるフォーマットを学習管理サーバ103に登録することが出来るようになるため、ユーザが、MFP101でフォーマットの用紙を読み取るための作業を軽減させることができる。
【0240】
以上、各実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0241】
例えば、MFP管理サーバ102、学習管理サーバ103、OCRサーバ105を1つの筐体にして、当該筐体を1つの学習管理サーバ103として動作させることができる。
【0242】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0243】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0244】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0245】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0246】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,CD-R,DVD-ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0247】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0248】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0249】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0250】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0251】
100 学習管理システム
101 MFP
102 MFP管理サーバ
103 学習管理サーバ
104 ネットワーク
105 OCRサーバ
106 クライアント端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
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