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特許7344230ポンプアセンブリ用のプレートフィン型熱交換器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】ポンプアセンブリ用のプレートフィン型熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F04B 39/06 20060101AFI20230906BHJP
   F28F 1/42 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
F04B39/06 F
F28F1/42 A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020569152
(86)(22)【出願日】2019-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 US2019036646
(87)【国際公開番号】W WO2019241312
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2022-02-04
(31)【優先権主張番号】62/684,422
(32)【優先日】2018-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513307933
【氏名又は名称】パーカー-ハネフィン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】PARKER-HANNIFIN CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6035 Parkland Blvd. Cleveland, OH 44124 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】トゥマー,アイリン・ディ
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル,ジェームズ・エム
(72)【発明者】
【氏名】ランカー,ピーター
【審査官】落合 弘之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03986798(US,A)
【文献】米国特許第02463766(US,A)
【文献】実開昭59-062285(JP,U)
【文献】実開平04-076977(JP,U)
【文献】実開昭54-174909(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 39/00-39/16
F28F 1/00- 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプアセンブリ内の空気圧縮機またはポンプのためのカバーであって、
第1面および前記第1面とは反対の第2面を有する主板体と、
前記第1面に形成されるとともに前記第1面から外向きに突出している複数の外側フィンと、
前記第2面に近接して配置されるとともに前記複数の外側フィンが延出する方向に対して反対方向に延出している複数の内側フィンと、を備え、
前記空気圧縮機またはポンプからの熱は、前記複数の内側フィンによって受け取られて、前記主板体を通って流れ、これにより、前記空気圧縮機またはポンプから流出する流体の温度は低下し、
前記カバーは、前記主板体に形成されるとともに前記第2面に開口しているチェンバをさらに備え、前記チェンバは、前記チェンバの閉じた側を画定する基面を有し、前記複数の内側フィンは、前記チェンバの前記基面から前記主板体の前記第2面まで延出している 、カバー。
【請求項2】
前記カバーは、プレートフィン型熱交換器である、請求項に記載のカバー。
【請求項3】
前記複数の外側フィンおよび前記複数の内側フィンは、前記主板体と一体に形成されている、請求項1~のいずれか1項に記載のカバー。
【請求項4】
前記複数の外側フィンおよび前記複数の内側フィンは、前記第1面および前記第2面に垂直に延出している、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項5】
前記複数の外側フィンと前記複数の内側フィンは、互いに対して垂直に配置されている、または、
前記複数の内側フィンは、前記複数の外側フィンのうちの少なくともいくつかと平行に延在している、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項6】
前記複数の外側フィンは、直線状であり、
前記複数の内側フィンは、直線状であるか、またはサーペンタイン・パターンもしくは波状パターンを有する、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項7】
前記複数の内側フィンは、前記主板体の中心からオフセットしている、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項8】
前記複数の内側フィンは、等間隔かつ規則的パターンで配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項9】
前記複数の内側フィンは、第1セットの内側フィンおよび第2セットの内側フィンを含む、請求項1~のいずれか一項に記載のカバー。
【請求項10】
前記複数の内側フィンは、前記チェンバの長手長さに沿って延在しており、前記チェンバの幅方向に間隔を空けて配置されている、または、
前記複数の内側フィンは、前記チェンバの幅に沿って延在しており、前記チェンバの長手長さ方向に間隔を空けて配置されている、請求項1に記載のカバー。
【請求項11】
ポンプまたは圧縮機を有するポンプアセンブリであって、
モータと、
前記モータによりピストンを動かすよう構成されたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの頂端に取り付けられたヘッドと、
前記ヘッドの頂端に取り付けられた請求項1~10のいずれか一項に記載のカバーと、を備え、前記カバーの前記第2面が前記シリンダブロックのヘッドに面するように接続されている、ポンプアセンブリ。
【請求項12】
前記シリンダブロックヘッドに配置されたガス出口をさらに備え、
前記複数の内側フィンは、前記ガス出口と前記複数の外側フィンとの間に介在している、請求項11に記載のポンプアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレートフィン型熱交換器に関し、より具体的には、向流または並流を用いるプレートフィン型熱交換器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々な用途で、動作中に熱を発生するポンプアセンブリを使用する。典型的な用途として、発電、石油およびガスの精製、産業用途、輸送、および医療機器が含まれる。ポンプアセンブリは、システムを通して流体を移動させるためのポンプまたは圧縮機を含み得る。ところが、従来のポンプまたは圧縮機は、ポンプアセンブリの動作中の放熱方法が不十分な場合がある。システムを通して移動する流体の温度が上昇すると、装置の効率に悪影響を及ぼすことがある。例えば、圧縮されて空気圧縮機システムから出力される空気の高温は、装置の動作のために圧縮機からの空気を受け取る装置の効率に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願による、ポンプアセンブリ内のポンプまたは圧縮機のためのカバーは、内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンの両方を備えるプレートフィン型熱交換器である。外側ヒートフィンは、ポンプアセンブリとは反対側に向いたカバーの外側に配置されており、内側ヒートフィンは、ポンプアセンブリの出口に面するように配置されている。内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンの両方を用いることで、ポンプアセンブリ内の流体から熱をより効率的に除去することが可能となる。カバーは、カバーの本体内に形成された内部チェンバを有し、これにより、ポンプアセンブリに面するカバーの内部表面積を増加させるための内側ヒートフィンを支持している。例示的な実施形態では、内側ヒートフィンは、ポンプアセンブリのシリンダアセンブリに面していてよい。
【0004】
内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンを用いることで、流体からカバーへの熱伝達を大幅に増加させることが可能となる。例えば、内部チェンバおよび内側ヒートフィンを有するカバーを、空気圧縮機内で、圧縮機の出口空気の温度を約10度など低下させるために用いてよい。内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンは、任意の適切なパターンを有してよく、そのパターンは、用途に応じて異なり得る。内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンは、規則的パターンで配置された直線状のフィンであってよい。フィンは、互いに平行または互いに垂直に配置されてよく、フィンは、本体と一体に形成されてよい。
【0005】
本発明の一態様によれば、ポンプアセンブリ内の空気圧縮機またはポンプのためのカバーは、第1面および第1面とは反対の第2面を有する主板体と、第1面に形成されるとともに第1面から外向きに突出している複数の外側フィンと、第2面に近接して配置されるとともに複数の外側フィンが延出する方向に対して反対方向に延出している複数の内側フィンと、を備え、これにより、空気圧縮機またはポンプからの熱は、複数の内側フィンによって受け取られて、主板体を通って流れ、空気圧縮機またはポンプから流出する流体の温度は低下する。
【0006】
本発明の他の態様によれば、ポンプまたは圧縮機を含むポンプアセンブリ内において出力流体の温度を低下させる方法は、本体と、空気圧縮機のシリンダに面するシリンダ対向面と、シリンダ対向面と反対の外面と、外面から外向きに延出している複数の外側フィンと、シリンダに向かって内向きかつ複数の外側フィンに対して反対方向に延出している複数の内側フィンと、を備えるプレートフィン型熱交換器を提供することと、圧縮空気をシリンダのポンプ室に供給することと、を含み、このとき、圧縮空気からの熱は、複数の内側フィンに伝達されて、カバーを通って流れる。
【0007】
本発明の他のシステム、装置、方法、特徴、および効果は、以下の図面および詳細な説明を精査することで、当業者には、明らかであるか、または明らかになるであろう。かかる追加のシステム、方法、特徴、および効果は、本明細書の範囲内に含まれて、本発明の範囲内にあるとともに、添付の請求項によって保護されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一実施形態によるポンプアセンブリ用プレート型カバーの第1面の断面図である。
図2図2は、複数の外側フィンを示す図1のカバーの上面図である。
図3図3は、図1のカバーの側面図である。
図4図4は、図1のカバーの第2面の断面図である。
図5図5は、複数の内側フィンを示す図1のカバーの底面図である。
図6図6は、本発明の他の実施形態によるポンプアセンブリ用カバーの底面図であり、この場合、カバーは、複数セットの内側フィンを備える。
図7図7は、本発明の他の実施形態によるポンプアセンブリ用カバーの底面図であり、この場合、1セットの内側フィンが、カバーのチェンバの長さに沿って細長に形成されている。
図8図8は、本発明の他の実施形態によるポンプアセンブリ用カバーの底面図であり、この場合、1セットの内側フィンが、波状の非直線パターンを有する。
図9図9は、図1のカバーの応用例の断面図であり、この場合、空気圧縮機にカバーを含む。
図10図10は、図9に示す応用例の断面図であり、さらに、本発明の他の実施形態を含み、この場合、1セットの内側フィンが、カバーの主板体から外向きに延出している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本出願による、内側ヒートフィンおよび外側ヒートフィンを備えるカバーは、様々な用途のポンプアセンブリ内で用いてよい。ポンプアセンブリは、ポンプまたは圧縮機を含み得る。ポンプまたは圧縮機の典型的な用途として、発電、石油およびガスの精製、産業用途、輸送、および医療機器が含まれる。適した用途は、広範囲の動作温度を有し得る。あらゆるサイズの空気圧縮機が適し得る。例えば、より大型の空気圧縮機内で、結露を軽減するために、カバーを用いてよい。また、適切なポンプおよび圧縮機として、真空ポンプ、関節式または非関節式ピストン圧縮機もしくはポンプ、およびリニアダイヤフラムポンプのようなダイヤフラムポンプも含まれる。これらの用途は、単なる例示的なものにすぎず、他の多くの流体移送用途が適し得る。
【0010】
最初に図1~5を参照すると、本出願の例示的な一実施形態による、ポンプアセンブリ内のポンプまたは圧縮機のためのカバー10を示している。カバー10は、主板体12を備える。主板体12は、図1~3に最も良く示されているように、第1面または上面14を有し、図3~5に最も良く示されているように、第1面14と反対の第2面または底面16を有する。第1面14と第2面16は、略平坦であってよく、平行な平面に沿って広がり得る。第1面14は、ポンプまたは圧縮機に組み付けられたときにポンプまたは圧縮機とは反対側を向くカバー10の外面であってよく、第2面16は、ポンプまたは圧縮機に組み付けられたときにポンプまたは圧縮機に面する内面であってよい。
【0011】
主板体12は、任意の適切な形状を有してよく、その形状は、用途に応じて異なり得る。主板体12は、板状の形状であり、これは、主板体12の厚さtが、主板体12の長さL1、L2に比べて小さいことを意味する。図1~5に示すように、主板体12は、矩形の形状であってよく、曲線状の隅角部を有し得る。他の実施形態では、隅角部は、尖鋭な角部を形成していてよい。さらなる他の例示的な実施形態では、主板体12は、円柱形または六角形の形状であってよい。また、他の多角形状が適切な場合もある。多くの形状および寸法が適切であり得るとともに、主板体12は、任意の特定用途のためにサイズ設定されてよい。その形状は、カバー10が覆うように配置されるチェンバの形状に相補的であってよい。例えば、主板体12は、円形チェンバ上にフィットするように円柱状の形状であってよい。
【0012】
主板体12の第1面14は、第1面14に形成されるとともに第1面14から外向きに突出している複数の外側フィン18を有する。外側フィン18は、主板体12と一体に形成されてよく、第1面14に垂直に延出していてよい。複数の外側フィン18は、単一の平行な方向に配置された1セットのフィンを含み得る。他の例示的な実施形態では、複数の外側フィン18は、互いに対して垂直に配置された第1セットの外側フィン20と第2セットの外側フィン22を含み得る。第1セットの外側フィン20は、主板体12の第1の長さL1に沿って延在するフィンを含み得る。それらのフィンは、第1の長さL1の全長に沿って延在してよく、または他の例示的な実施形態では、それらのフィンは、全長L1よりも短く延在してよい。
【0013】
外側フィン20の第1セットに配置されたフィンは、直線状かつ並列配置であってよい。この配置は、フィンが規則的配列で配置されるように、等間隔に配置されたフィンを含み得る。他の例示的な実施形態では、フィンは、主板体12に対して湾曲状もしくは斜めであってよく、かつ/または、フィンが不規則配列で配置されるように、フィン間の間隔は、不均一であってよい。直線状ではないフィンまたは湾曲状もしくは斜めのフィンを設けることは、システム内で乱流を可能とするのに特に効果的であり得る。外側フィン20の第1セットのフィンは、任意の適切な形状を有してよく、フィンの本体は、フィンの最長長さが主板体12の第1の長さL1に沿って延びる矩形の形状であってよい。それらのフィンは、それぞれ、少なくとも1つの面取り部24、または当該のフィンの各端に面取り部を有し得る。
【0014】
第2セットの外側フィン22は、主板体12の第2の長さL2に沿って延在する複数のフィンを含む。例示的な一実施形態では、主板体12は略方形形状であって、第1の長さL1と第2の長さL2は、同程度であり得る。他の例示的な実施形態では、主板体12は矩形であって、長さL1、L2のうちの一方は、他方よりも長くてよい。外側フィン22の第2セットに配置されたフィンは、第2の長さL2の一部のみに沿って延在してよく、かつ、それらのフィンは、第2の長さL2全体の半分未満の部分に沿って延在してよい。また、外側フィン22の第2セットのフィンは、矩形の形状であってよく、かつ、外側フィン20の第1セットのフィンよりも短い長さを有してよい。
【0015】
外側フィン22の第2セットに配置されたフィンは、主板体12のエッジ26から、外側フィン20の第1セットの第1のフィン28に向かって延在してよい。外側フィン20の第1セットは、エッジ26から離間していてよい。外側フィン22の第2セットは、第1セットの外側フィン20の相対する両側に配置された2つのグループのフィンを含み得る。両方のグループのフィンは、外側フィン22の第2セットのフィンがすべて平行であるように、互いに並列に配置されてよい。外側フィン20の第1セットの片側にある外側フィン22の第2セットに配置されたフィン30の第1のグループは、外側フィン20の第1セットの反対側にある外側フィン22の第2セットに配置されたフィン32の第2のグループのフィンの数よりも、数が多くてよい。図2および3に示すように、第2のグループのフィン32は、フィンに隣接した追加の熱機構33を含んでよく、これらは、外側フィン18の形状とは異なる形状を有する。外側フィン22の第2セットに配置されたすべてのフィンは、等間隔で、かつ規則的パターンで配置されてよい。他の例示的な実施形態では、外側フィン22の第2セットに配置されたフィンは、不均一な間隔を有してよく、不規則なパターンで配置されてよい。
【0016】
また、外側フィン22の第2セットは、その端に面取り部34を有するフィンを含んでもよい。面取り部34は、当該のフィンの一端に形成されてよく、その反対の端は直線状であってよい。主板体12の隅角部のそれぞれに、フィン付き隅角部36を配置してよい。フィン付き隅角部36は、外側フィン20の第1セットに配置されたフィンと、外側フィン22の第2セットに配置されたフィンと、を含み得る。異なるセットのフィンは、フィン付き隅角部36の湾曲部38によって一体に連結されてよい。また、フィン付き隅角部36は、主板体12に形成されたボルト孔40の周りで湾曲していてもよい。主板体12には、カバー10をポンプまたは空気圧縮機に取り付けるための複数のボルト孔が形成されてよい。ボルト孔の任意の適切なパターンを用いてよい。例えば、カバー10が、カバー10の隅角部にそれぞれ、他のボルト孔に対して等間隔に配置されたボルト孔を含むように、4つのボルト孔を設けてよい。4つよりも少数、または4つよりも多数のボルト孔が適している場合がある。
【0017】
外側フィン18の各々は、図1および3に最も良く示されているように、同じ高さhを有し得る。外側フィン18の高さhは、主板体12の厚さtよりも大きく、かつ主板体12の長さL1、L2よりも小さくてよい。他の例示的な実施形態では、外側フィン18の高さhは、変化していてよく、かつ用途に応じて異なってよい。例えば、外側フィンの異なるセットは、異なる高さを有し得る。外側フィン18は、多くの異なる構成、ジオメトリ、および形状を有し得る。
【0018】
図4および5に最も良く示されているように、主板体12は、主板体12と一体に形成され得る複数の内側フィン42を有する。内側フィン42は、外側フィン18と比較して第2面16に近接して配置されるとともに、外側フィン18が延出する方向と反対方向に延出している。内側フィン42は、互いに平行に延在してよく、さらに、直線状かつ矩形の形状であってよい。各々の内側フィンの本体は、尖鋭なエッジおよび角部を有し得る。内側フィン42の配置は、等間隔に配置された内側フィン42を含んでよい。非直線形状を含む他の形状が適切な場合があり、さらに他の例示的な実施形態では、内側フィン42は、主板体12に対して湾曲状もしくは斜めであってよく、かつ/または、フィン間の間隔は、不均一であってよい。
【0019】
内側フィン42のパターンは、内側フィン42が行および/もしくは列で整列されるように規則的であってよく、または内側フィン42がスタガード配置を有するように不規則であってよい。内側フィン42は、主板体12に対して外側フィン18が延出する方向と反対方向に、主板体12に垂直に延出していてよい。図4に最も良く示されているように、内側フィン42は、第1セットの外側フィン20に対して平行に、かつ第2セットの外側フィン22に対して垂直に延在していてよい。他の例示的な実施形態では、内側フィン42は、第2セットの外側フィン22に対して平行に、かつ第1セットの外側フィン20に対して垂直に延在していてよい。さらなる他の例示的な実施形態では、内側フィン42は、外側フィン18のセットのいずれかに対して横断方向に延在していてよい。
【0020】
例示的な一実施形態では、内側フィン42は、第2面16から外向きに延出し得る。内側フィン42は、第2面16と一体に形成されてよく、または別個に形成されて、第2面16に接合されてよい。内側フィン42がポンプまたは圧縮機の出口室内に下向きに延出するように、内側フィン42は、第2面16から、かつ主板体12から外向きに延出していてよい。図4に示すように、主板体12は、第2面16に開口するとともに内側フィン42を包囲および支持するように構成されたポケットまたはチェンバ44を画成し得る。チェンバ44が主板体12の厚さtに貫通して広がるように、チェンバ44は、主板体12に形成された機械加工による特徴形状部であってよい。また、チェンバ44は、キャビティまたはリセスと呼ばれることもある。チェンバ44が主板体12の第1面14からはみ出るように、チェンバ44は、図2に示すように外側フィン20の第1セット内に及んでいてよい。
【0021】
チェンバ44およびその中に形成される内側フィン42は、主板体12の一部のみに沿って配置されてよい。例えば、チェンバ44は、主板体12の中心からオフセットした、主板体12の第2面16の領域46に形成されてよく、この領域46は、チェンバ44および内側フィン42がポンプまたは圧縮機の出口流路に配置されるように、カバー10がポンプまたは圧縮機に組み付けもしくは取り付けされたときのポンプまたは圧縮機の出口に対応している。ポンプまたは圧縮機の入口に対応し得る第2面16の隣接領域48には、内側フィンが形成されてよく、または形成されなくてよい。内側フィン42がチェンバ44で囲まれるように、内側フィン42の高さは、第2面16まで及び得る。他の例示的な実施形態では、フィンは、主板体12を越えてポンプまたは圧縮機の出口室内に下向きに延出するように、第2面16を越えて延出し得る。
【0022】
内側フィン42は、チェンバ44の閉じた側を画定するチェンバ44の基面50に垂直に延出し得る。内側フィン42は、基面50から第2面16まで延出していてよい。チェンバ44の長さは、幅に対して細長であってよく、内側フィン42は、チェンバ44の長さに沿って配置されてよい。内側フィン42は、チェンバ幅に沿って細長であってよく、内側フィン42がチェンバ44の壁に接触しないように、チェンバ幅は、内側フィン42の長さよりもわずかに大きくてよい。任意の数の内側フィン42を用いてよい。図5に示すように、6つの内側フィン42を用いてよいが、6つよりも少数または多数の内側フィン42が適切な場合もある。内側フィン42の各々は、同程度の長さ、幅、および高さを有し得る。他の例示的な実施形態では、内側フィン42が異なる長さ、幅、または高さを有し得るように、内側フィン42の寸法は不均一であってよい。
【0023】
チェンバ44は、任意の適切な形状を有してよく、その形状は、チェンバ44が面する出口の形状に依存し得る。例えば、チェンバ44の形状は、ポンプまたは圧縮機の吐出口に相補的な形状であってよい。第1面である上面の表面積の大部分に形成され得る外側フィン18と比較して、内側フィン42が主板体12のより少ない面積に形成され得るように、チェンバ44は、第2面16の表面積の半分未満に形成されてよい。図4および5に示すように、チェンバ44は、矩形の形状であってよく、主板体12の平面に沿って湾曲した少なくとも1つの壁52を有し得る。チェンバ44を形成する壁は、主板体12の平面に対して直線状であってよい。図4に示すように、チェンバ44の長さは、外側フィン22の第2セットに対して平行に延在してよく、チェンバ44の幅は、外側フィン20の第1セットに対して平行に延在してよい。他の例示的な実施形態では、チェンバ44は、楕円形、円形、方形、六角形、または他のいずれかの適切な多角形の形状を有してよい。チェンバ44内に配置される内側フィン42は、最大の伝熱表面積を有するように形成されてよく、その場合、内側フィン42の形状もチェンバ44の形状に依存し得る。
【0024】
次に図6を参照すると、本出願の他の例示的な実施形態による、2つ以上のチェンバ144a、144bおよび2セット以上の内側フィン142a、142bを有するカバー100を示している。カバー100は、図1~5に示す主板体12および外側フィン20の特徴を有し得る主板体112を備える。主板体112の第2面すなわち底面116は、第2面116の領域146に形成されるとともに図4および5に示すカバー10のチェンバ44と同様の特徴を有するチェンバ144aを含む。第2面116の隣接領域148に、追加のチェンバ144bを形成してよく、この場合、チェンバ144a、144bはそれぞれ、カバー10を取り付けたときのポンプまたは圧縮機の入口と出口の1つに対応する。これにより、ポンプアセンブリに流入する流体とポンプアセンブリから流出する流体の両方の温度を、内側フィン142a、142bを用いて制御し得る。他の例示的な実施形態では、2セット以上の内側フィンを出口に対応させてよい。
【0025】
追加のチェンバ144bおよび第2セットの内側フィン142bは、チェンバ144aおよび第1セットの内側フィン142aと同じもしくは略同じ形状およびサイズであってよい。第1セットと第2セットの内側フィン142a、142bは両方とも、直線状であるとともに、互いに並列かつ主板体112の平面に垂直に配置される。チェンバ144a、144bおよび内側フィン142a、142bのセットは、主板体112の中心に関して対称に配置される。他の例示的な実施形態では、3セット以上の内側フィンを用いてよく、それらの内側フィンのセットは、第2面116の周りで間隔を空けて配置されてよい。主板体112上のチェンバおよび内側フィンの配置は、ポンプまたは圧縮機の入口および出口の位置に依存し得る。同じように形成されたチェンバおよびフィンを図6に示しているが、異なる形状およびサイズを有する異なるチェンバならびにフィンのセットが適切な場合もある。
【0026】
次に図7を参照すると、本出願の他の例示的な実施形態による、チェンバ244の長さに沿って細長の1セットの内側フィン242を有するカバー200を示している。カバー200は、図1~5に示す主板体12および外側フィン20の特徴を有し得る主板体212を備える。主板体212の第2面すなわち底面216は、第2面216の中心に関してオフセンタである領域246に形成されたチェンバ244を含む。隣接領域248は、チェンバおよび内側フィンのセットを含まなくてよく、または他の例示的な実施形態では、他のチェンバおよび内側フィンの他のセットを隣接領域248に設けてよい。領域246は、カバー200が組み付けられたときのポンプまたは圧縮機の出口を覆うように構成されてよい。
【0027】
チェンバ244は、図4および5に示すカバー10のチェンバ44と同様の形状を有し得る。図7に示すように、内側フィン242のセットの間隔をチェンバ244の幅に沿って空けるように、内側フィン242のセットは、チェンバ244の長さに沿って細長である。図4および5に示す内側フィン42のセットと異なり、内側フィン242のセットは、第2セットの外側フィン22に対して平行かつ第1セットの外側フィン20に垂直に延在し得る。チェンバ244の長さに平行に内側フィン242のセットを配置することで、内側フィンの同程度の作用表面積を維持しつつ、より少数の内側フィン242を用いることが可能となり得る。例えば、図4および5に示す6つの内側フィンに対し、4つの内側フィンをチェンバ244内に配置してよい。内側フィンの配置および数は、用途に応じて異なり得る。
【0028】
次に図8を参照すると、本出願の他の例示的な実施形態による、非直線パターンまたは波状パターンに配置された1セットの内側フィン342を有するカバー300を示している。カバー300は、図1~5に示す主板体12および外側フィン20の特徴を有し得る主板体312を備える。主板体312の第2面すなわち底面316は、第2面316の中心に関してオフセンタである領域346に形成されたチェンバ344を含む。隣接領域348は、チェンバおよび内側フィンのセットを含まなくてよく、または他の例示的な実施形態では、他のチェンバおよび内側フィンのセットを隣接領域348に設けてよい。領域346は、カバー300が組み付けられたときのポンプまたは圧縮機の出口を覆うように構成されてよい。
【0029】
チェンバ344は、図4および5に示すカバー10のチェンバ44と同様の形状を有し得る。図8に示すように、内側フィン342のセットの間隔をチェンバ344の幅に沿って空けるように、内側フィン342のセットは、チェンバ344の長さに沿って細長である。図4および5に示す内側フィン42のセットと異なり、内側フィン342のセットは、第2セットの外側フィン22に対して平行かつ第1セットの外側フィン20に垂直に延在し得る。内側フィン342のセットは、波形状またはジグザグ形状のような非直線形状を有するフィンを含む。メアンダ形状、サーペンタイン形状、蛇曲形状、または不規則形状のような、他の非直線形状が適切な場合がある。内側フィン342のセット内の内側フィンの各々は、同じ形状または異なる形状を有し得る。3つの非直線内側フィンが適切であり得るが、さらに他の例示的な実施形態では、3つよりも多数の非直線内側フィンまたは3つよりも少数の非直線内側フィンが適切な場合がある。
【0030】
カバー10、100、200、300ならびに外側フィン18および内側フィン42、142、242、342は、任意の適切な材料で形成してよく、その材料は、用途に応じて異なり得る。金属材料および合金金属材料が適し得る。適切な材料の一例はアルミニウムである。カバー10、100、200、300を形成するために、任意の適切な製造プロセスを用いてよく、適切なプロセスの例として、射出成形、鋳造、圧縮成形、溶接、機械加工、積層造形、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。超音波積層造形のような積層造形は、より複雑なジオメトリを有するフィン形状を形成するのに効果的であり得る。製造方法は、外側フィンおよび内側フィンが主板体12と一体に形成されるか、または、後に主板体12に装着また挿入するために主板体12と別個に形成されるかによって異なり得る。例えば、内側フィンまたは外側フィンは、カバー10、100、200、300に装着または挿入され得る別個のインサート部品の一部として形成されてよい。別個のインサートは、所定位置に圧入、組み付け、または熱伝導性接着剤で接着されてよい。
【0031】
次に図9を参照すると、カバーの応用例を示している。この応用例は、カバー10、100、200、300が組み付けられた空気圧縮機400を含む。空気圧縮機400は、モータ402と、モータ402に取り付けられたハウジング404と、を備える。ハウジング404は、モータ402が取り付けられたハウジング404の側と反対のハウジング404の側に配置されたカバー406によって密閉されてよい。ハウジング404は、ピストン連結棒410を収容するシリンダブロック408に装着される。シリンダブロック408は、モータ402に対して垂直にハウジング404の頂部から延出するように配置されてよい。ピストン連結棒410は、ハウジング404内に支持された偏心軸受アセンブリ412に連結されており、偏心軸受アセンブリ412は、軸受414およびエキセントリック416を含む。ピストン連結棒410は、偏心軸受アセンブリ412にクランプされてよく、偏心軸受アセンブリ412は、モータ402に連結されてよく、これにより、シリンダブロック408内でピストン418を動かすように、偏心軸受アセンブリ412でピストン連結棒410を駆動する。例示的な実施形態では、偏心軸受アセンブリ412のエキセントリック416上にカウンタウェイト420を配置してよい。
【0032】
シリンダブロック408は、ハウジング404と反対側のシリンダブロック408の頂端に取り付けられたヘッド422を含み得る。シリンダブロック408は、さらに、ピストン418とヘッド422との間に配置されたシール要素424を収容し得る。任意の適切なシール要素424を用いてよい。例えば、ピストン418の片側で圧力を封じ込めてリークを防ぐために、カップシールを設けてよい。また、ピストン418のアウタリップ上にカップシール424を保持するために、ワッシャ426を設けてもよい。ヘッド422は、吐出室428と、吐出室428に接続された吐出ライン430と、を含む。吐出室428は、空気圧縮機400の例えばガス出口である出口を形成する。カバー10、100、200、300は、ヘッド422および吐出室428に対してシールされてよい。ヘッド422とカバー10、100、200、300との間に、少なくとも1つのガスケット432を配置してよい。他の例示的な実施形態では、ヘッド422は、さらに、吸入室、吸入弁、および/または吐出弁を含んでもよい。例えば、フラットアンブレラ逆止弁を用いてよい。入口において真空を形成するか、または出口において正圧を形成するか、いずれかのための単一方向の流れを生成するために、入口逆止弁および出口逆止弁を用いてよい。
【0033】
カバー10、100、200、300のチェンバ44、144、244、344は、吐出室428に向けて開口しており、これにより、チェンバ44、144、244、344内に配置された内側フィンは、圧縮機出口の空気流路に配置される。外側フィン18は、内側フィンとは反対の空気圧縮機400から離間する方向に延出しており、これにより、カバー10、100、200、300の一方の側はシールされ、一方の側は開いている。空気圧縮機400の動作中には、高温の圧縮空気が、空気圧縮機400から吐出されるために、吐出室428を通って吐出ライン430に向かって流れる。圧縮空気中の熱は、チェンバ44、144、244、344内の内側フィンに伝達され、その熱は、カバー10、100、200、300を通って流れる。このように、内部フィンおよび外側フィンを有するカバー10、100、200、300によって、吐出ライン430から出ていく出口ガスからの熱を効率的に伝達することが可能となる。
【0034】
図10は、図9に示す空気圧縮機400の特徴と同様の特徴を有する空気圧縮機500と、本出願の他の例示的な実施形態による、カバー434の主板体436から突出する内側フィンを有するカバー434と、を示している。主板体436は、本明細書で記載した他の主板体の特徴と同様の特徴を有するが、主板体436に画成されたポケットまたはチェンバがない底面438を有する。カバー434は、空気圧縮機500から離間する方向に延出した外側フィン18を含み、さらに、外側フィン18が延出する方向と反対方向に、主板体436の底面438から外向きに突出する複数の内側フィン442を含む。両方向とも、主板体436の平面に対して垂直であり得る。それらの方向は、互いに正反対であってよい。他の例示的な実施形態では、フィンのセットのいずれかは、主板体436の平面に垂直な平面に対して斜めまたは湾曲状であってよい。複数の内側フィン442は、主板体436の厚さを越えて、ヘッド422の吐出室428内に延出している。従って、内側フィン442は、シリンダブロック408に向かって内向きに延出しており、外側フィン18は、シリンダブロック408から離間する外向きに延出している。
【0035】
図9に示す内側フィン42、142、242、342と同様に、内側フィン442は、熱伝達のために、空気圧縮機500のガス出口と複数の外側フィン18との間に介在している。複数の内側フィン442は、主板体436の中心に対してオフセットされてよく、これにより、カバー434が空気圧縮機500上に適切に位置合わせされたときに、複数の内側フィン442が吐出室428内のみに延出するように構成される。内側フィン442が延出している起点の領域に隣接した底面438の領域は、ヘッド422の対応する面と同一平面であってよい。内側フィン442の配置は、吐出室428およびヘッド422の形状に応じて異なる。複数の内側フィン442のそれぞれは、互いに平行かつ主板体436の底面438に垂直に延在していてよく、さらに、本明細書に記載の内側フィンのいずれかの形状およびパターンのような、任意の適切な形状および/またはパターンを有してよい。複数の内側フィン442は、主板体436と一体に形成されてよく、または他の例示的な実施形態では、複数の内側フィン442は、別個に形成されて、主板体436に統合もしくは接合されてよい。
【0036】
本出願によるカバー10、100、200、300、434は、空気圧縮機における空気圧縮時などに、ポンプアセンブリ内で発生する熱を放散する能力を提供するのに効果的である。空気圧縮機システムから出力される空気の温度は、装置の動作のために圧縮機からの空気を受け取る装置の効率に影響を及ぼすので、熱を放散することが効果的である。本出願によるカバー10、100、200、300、434を使用することは、空気または他の応用例では他の流体の温度が、従来のポンプまたは圧縮機と比較して、約10度低下し得るという点で、特に効果的である。
【0037】
ポンプアセンブリ内の空気圧縮機またはポンプのためのカバーは、第1面および第1面とは反対の第2面を有する主板体と、第1面に形成されるとともに第1面から外向きに突出している複数の外側フィンと、第2面に近接して配置されるとともに複数の外側フィンが延出する方向に対して反対方向に延出している複数の内側フィンと、を備え、これにより、空気圧縮機またはポンプからの熱は、複数の内側フィンによって受け取られて、主板体を通って流れ、空気圧縮機またはポンプから流出する流体の温度は低下する。
【0038】
カバーは、プレートフィン型熱交換器であり得る。
【0039】
複数の外側フィンおよび複数の内側フィンは、主板体と一体に形成されてよい。
【0040】
複数の外側フィンおよび複数の内側フィンは、第1面および第2面に垂直に延出し得る。
【0041】
複数の外側フィンと複数の内側フィンは、互いに対して垂直に配置されてよい。
【0042】
複数の内側フィンは、複数の外側フィンのうちの少なくともいくつかと平行に延在し得る。
【0043】
複数の外側フィンおよび複数の内側フィンは、直線状であってよい。
【0044】
複数の内側フィンは、主板体の中心からオフセットされてよい。
【0045】
複数の内側フィンは、等間隔で配置されてよい。
【0046】
複数の内側フィンは、規則的パターンで配置されてよい。
【0047】
複数の内側フィンは、サーペンタイン・パターンまたは波状パターンを有し得る。
【0048】
複数の内側フィンは、第1セットの内側フィンおよび第2セットの内側フィンを含み得る。
【0049】
カバーは、主板体に形成されるとともに第2面に開口しているチェンバを含んでよく、そのチェンバは、チェンバの閉じた側を画定する基面を有してよく、複数の内側フィンは、チェンバの基面から主板体の第2面まで延出していてよい。
【0050】
チェンバは、第2面から主板体に貫通して広がっていてよく、さらに第1面からはみ出ていてよい。
【0051】
複数の内側フィンは、チェンバの長手長さに沿って延在してよく、チェンバの幅方向に間隔を空けて配置される。
【0052】
複数の内側フィンは、チェンバの幅に沿って延在してよく、チェンバの長手長さ方向に間隔を空けて配置される。
【0053】
複数の内側フィンは、第2面から、かつ主板体から外向きに突出していてよい。
【0054】
カバーは、アルミニウムで形成されてよい。
【0055】
カバーは、ポンプまたは圧縮機と、モータと、モータに連結されたシリンダアセンブリと、を有するポンプアセンブリ内で使用されてよく、この場合、カバーの第2面がシリンダアセンブリに面するように、カバーは、シリンダアセンブリに接続される。
【0056】
ポンプアセンブリは、シリンダアセンブリのヘッド部に配置されたガス出口を含み得る。
【0057】
複数の内側フィンは、ガス出口と複数の外側フィンとの間に介在してよい。
【0058】
ポンプまたは圧縮機を含むポンプアセンブリ内において出力流体の温度を低下させる方法は、本体と、空気圧縮機のシリンダに面するシリンダ対向面と、シリンダ対向面と反対の外面と、外面から外向きに延出している複数の外側フィンと、シリンダに向かって内向きかつ複数の外側フィンに対して反対方向に延出している複数の内側フィンと、を備えるプレートフィン型熱交換器を提供することと、圧縮空気をシリンダのポンプ室に供給することと、を含み、このとき、圧縮空気からの熱は、複数の内側フィンに伝達されて、カバーを通って流れる。
【0059】
本発明について、1つ以上の特定の実施形態に関して図示および説明したが、他の当業者は、本明細書および添付の図面を読解および理解することで、均等な変更および変形に想到するであろうことは明らかである。特に上記の要素(構成要素、アセンブリ、装置、組成物など)によって実現される種々の機能に関して、かかる要素を記述するために使用される(「手段」への言及を含む)用語は、特に指定のない限り、本明細書で例示された本発明の1つ以上の例示的な実施形態においてその機能を実現する開示の構造と構造的に等価ではなくても、記載の要素の特定の機能を実現する(すなわち、機能的に等価である)任意の要素に該当するものとする。さらに、本発明の特定の特徴が、いくつかの例示された実施形態のうちの1つ以上のみに関して上記で説明されていることがあるものの、かかる特徴は、要求に応じて、所与または特定の用途に効果的であり得るように、その他の実施形態における1つ以上の他の特徴と組み合わせてよい。
図1
図2
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