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▶ ブイエヌブイ ニューコ インク.の特許一覧

<図1>
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図1
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図2
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図3A
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図3B
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図4A
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図4B
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図5
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図6
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図7
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図8
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図9
  • 特許-ARCベースのカプシドおよびその使用 図10
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】ARCベースのカプシドおよびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 14/435 20060101AFI20230906BHJP
   C12N 15/12 20060101ALI20230906BHJP
   C12N 15/87 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 47/42 20170101ALI20230906BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20230906BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20230906BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230906BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
C07K14/435 ZNA
C12N15/12
C12N15/87 Z
A61K47/42
A61K48/00
A61K31/7088
A61K45/00
A61K39/395 A
A61K39/395 H
A61P35/00
A61P35/02
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2021539499
(86)(22)【出願日】2019-09-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 US2019051786
(87)【国際公開番号】W WO2020061229
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】62/733,015
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521107013
【氏名又は名称】ブイエヌブイ ニューコ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マローン,コリン
(72)【発明者】
【氏名】ペイコン,イアン
(72)【発明者】
【氏名】ギルバート,ザック
(72)【発明者】
【氏名】ピーサレフ,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】フレイツ,アダム
(72)【発明者】
【氏名】クリスプ,ジェシカ
【審査官】北村 悠美子
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-516558(JP,A)
【文献】Cell,2018年01月11日,Vol.172, pp.275-288
【文献】TREND in Genetics,2006年,Vol.22, No.11, pp.585-589
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00-15/90
C07K 1/00-19/00
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換えの哺乳動物内因性のGagポリペプチド、および前記哺乳動物内因性のGagポリペプチドに固有ではない異種のカーゴを含むカプシドであって、a)前記哺乳動物内因性のGagポリペプチドがArcポリペプチドではないこと、および、b)前記哺乳動物内因性のGagポリペプチドが、腫瘍随伴性のMa抗原ファミリーポリペプチド、レトロトランスポゾンGag様ファミリーポリペプチド、または、SCANドメインファミリーポリペプチドであること、
を特徴とするカプシド。
【請求項2】
前記哺乳動物内因性のGagポリペプチドは腫瘍随伴性のMa抗原ファミリーポリペプチドである、請求項1に記載のカプシド。
【請求項3】
前記腫瘍随伴性のMa抗原ファミリーポリペプチドは、
a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、あるいは、
e)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
を含む、請求項2に記載のカプシド。
【請求項4】
前記異種のカーゴは核酸である、請求項2に記載のカプシド。
【請求項5】
前記異種のカーゴはRNAである、請求項4に記載のカプシド。
【請求項6】
前記異種のカーゴは治療剤である、請求項2に記載のカプシド。
【請求項7】
前記異種のカーゴはポリペプチドである、請求項2に記載のカプシド。
【請求項8】
前記異種のカーゴは遺伝子編集システムである、請求項2に記載のカプシド。
【請求項9】
第2のポリペプチドをさらに含む、請求項2に記載のカプシド。
【請求項10】
前記第2のポリペプチドは抗体またはその結合フラグメントである、請求項9に記載のカプシド。
【請求項11】
前記第2のポリペプチドは標的部位に結合する、請求項9に記載のカプシド。
【請求項12】
マイクロベシクル、微粒子、リポソーム、またはミセルを含む送達成分をさらに含む、請求項2に記載のカプシド。
【請求項13】
細胞外小胞を含む送達成分をさらに含む、請求項2に記載のカプシド。
【請求項14】
前記哺乳動物内因性のGagポリペプチドはレトロトランスポゾンGag様ファミリーポリペプチドである、請求項1に記載のカプシド。
【請求項15】
前記レトロトランスポゾンGag様ファミリーポリペプチドは、
a)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
b)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
c)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
d)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
e)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、あるいは、
f)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列、
を含む、請求項14に記載のカプシド。
【請求項16】
前記異種のカーゴは核酸である、請求項14に記載のカプシド。
【請求項17】
前記異種のカーゴはRNAである、請求項16に記載のカプシド。
【請求項18】
前記異種のカーゴは治療剤である、請求項14に記載のカプシド。
【請求項19】
前記異種のカーゴはポリペプチドである、請求項14に記載のカプシド。
【請求項20】
前記異種のカーゴは遺伝子編集システムである、請求項14に記載のカプシド。
【請求項21】
第2のポリペプチドをさらに含む、請求項14に記載のカプシド。
【請求項22】
前記第2のポリペプチドは抗体またはその結合フラグメントである、請求項21に記載のカプシド。
【請求項23】
前記第2のポリペプチドは標的部位に結合する、請求項21に記載のカプシド。
【請求項24】
マイクロベシクル、微粒子、リポソーム、またはミセルを含む送達成分をさらに含む、請求項14に記載のカプシド。
【請求項25】
細胞外小胞を含む送達成分をさらに含む、請求項14に記載のカプシド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、2018年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/733,015号の利益を主張するものであり、文献は全体として参照によって組み込まれる。
【発明の概要】
【0002】
特定の実施形態において、組換えおよび操作されたArcポリペプチドと、組換えおよび操作された内因性のGag(endo-Gag)ポリペプチドが本明細書で開示されている。いくつかの実施形態では、充填されたまたは空のArcベースのカプシドおよびendo-Gagベースのカプシド、ならびにカプシドを調製する方法も含まれる。加えて、Arcベースのカプシドおよびendo-Gagベースのカプシドを標的の部位に送達する方法も含まれる。
【0003】
特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドと、治療剤とを含むカプシドが本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、治療剤は核酸である。いくつかの実施形態では、核酸はRNAである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、SEQ ID NO:1であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:1に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、ヒトArcポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドはヒト内因性のGagポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0004】
本明細書に開示される、特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドを含むカプシドであり、ここで、組換えArcポリペプチドはラットArcポリペプチドまたはヒトArcポリペプチドではない。いくつかの実施形態では、カプシドはカーゴをさらに含む。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、カーゴはRNAである。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0005】
特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドをコードするDNAをベクターが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、ベクターはさらに治療剤をコードする。いくつかの実施形態では、治療剤は核酸である。いくつかの実施形態では、核酸はRNAである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、SEQ ID NO:1であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:1に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、ヒトArcポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドはヒト内因性のGagポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0006】
特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドをコードするDNAをベクターが本明細書に開示され、ここで、組換えArcポリペプチドはラットArcポリペプチドまたはヒトArcポリペプチドではない。いくつかの実施形態では、ベクターはさらにカーゴをコードする。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、カーゴはRNAである。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0007】
特定の実施形態では、細胞にカーゴを送達する方法が本明細書に開示され、上記方法は、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドと、治療剤とを含むカプシドを細胞へ投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、治療剤は核酸である。いくつかの実施形態では、核酸はRNAである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、SEQ ID NO:1であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:1に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、ヒトArcポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドはヒト内因性のGagポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、細胞は真核細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は脊椎動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はヒト細胞である。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、細胞は核酸によってコードされた遺伝子を発現する。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。
【0008】
特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドを含むカプシドを細胞に投与する工程を含む、細胞にカーゴを送達する方法が本明細書に開示され、ここで、組換えArcポリペプチドはラットArcポリペプチドまたはヒトArcポリペプチドではない。いくつかの実施形態では、カプシドはカーゴをさらに含む。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、カーゴはRNAである。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、細胞は真核細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は脊椎動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞はヒト細胞である。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、細胞は核酸によってコードされた遺伝子を発現する。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。
【0009】
特定の実施形態では、細胞に核酸をトランスフェクトする方法が本明細書に開示され、上記方法は、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドと、治療剤とを含むカプシドを細胞へ投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、治療剤は核酸である。いくつかの実施形態では、核酸はRNAである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、SEQ ID NO:1であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:1に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、ヒトArcポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドはヒト内因性のGagポリペプチドである。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、g)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、h)SEQ ID NO:23であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、i)SEQ ID NO:24であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:25であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:26であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:27であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:28であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0010】
特定の実施形態では、組換えArcポリペプチドまたは組換えの内因性のGagポリペプチドを含むカプシドを細胞に投与する工程を含む、細胞に核酸をトランスフェクトするする方法が本明細書に開示され、ここで、組換えArcポリペプチドはラットArcポリペプチドまたはヒトArcポリペプチドではない。いくつかの実施形態では、カプシドはカーゴをさらに含む。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸である。いくつかの実施形態では、カーゴはRNAである。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤を含む。いくつかの実施形態では、組換えArcポリペプチドは、以下を含むArcポリペプチドである:a)SEQ ID NO:2であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:3であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:4であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:5であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:6であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:7であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:8であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;h)SEQ ID NO:9であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;i)SEQ ID NO:10であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、j)SEQ ID NO:11であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、k)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、l)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、n)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。いくつかの実施形態では、組換えの内因性のGagポリペプチドは、以下を含む内因性のGagポリペプチドである:a)SEQ ID NO:12であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;b)SEQ ID NO:13であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;c)SEQ ID NO:14であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;d)SEQ ID NO:15であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;e)SEQ ID NO:16であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;f)SEQ ID NO:17であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:18であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:19であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:20であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;g)SEQ ID NO:21であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列;あるいは、m)SEQ ID NO:22であるアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列。
【0011】
特定の実施形態では、カーゴ結合ドメインと、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドからの少なくとも1つのカプシド形成サブユニットとを含む、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは核酸結合ドメインを含む。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、小分子と結合するポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、タンパク質、ペプチド、または抗体あるいはその結合フラグメントに結合するポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、ペプチド模倣物またはヌクレオチド模倣物に結合するポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットは、SEQ ID NO:1のCA N-ロ-ブおよび/またはCA C-ローブに対応するポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、異なる種のArcまたはendo-Gagのポリペプチドからの第2のカプシド形成サブユニットを含む。いくつかの実施形態では、第2のカプシド形成サブユニットは、SEQ ID NO:1のCA N-ロ-ブおよび/またはCA C-ローブに対応するポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットと第2のカプシド形成サブユニットはそれぞれ独立して、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択されたある種のArcまたはendo-Gagから選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットおよび第2のカプシド形成サブユニットは、2つの異なる種に由来する。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、第2のカプシド形成サブユニットは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、第2のカプシド形成サブユニットは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのN末端に融合され、および、第2のカプシド形成サブユニットは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、カーゴ結合ドメインは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのC末端に融合され、および、第2のカプシド形成サブユニットは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、第2のポリペプチドをさらに含む。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、直接、または、リンカーを介して、少なくとも1つのカプシド形成サブユニットの末端に融合される。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、直接、または、リンカーを介して、カーゴ結合ドメインに融合される。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、タンパク質または抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、タンパク質は、ヒトタンパク質またはウイルスタンパク質である。いくつかの実施形態では、タンパク質はヒトGag様タンパク質である。いくつかの実施形態では、タンパク質は、所望の標的受容体に結合するように設計されたデノボ操作(de novo engineered)タンパク質である。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、所望の標的部位への、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドによって形成されたカプシドの送達をガイドする。
【0012】
特定の実施形態では、切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドが本明細書に開示され、ここで、カプシド形成、核酸結合、または送達に関与しない部分は除去される。いくつかの実施形態では、上記部分は、マトリックス(mA)ドメイン、逆転写酵素(RT)ドメイン、ヌクレオチド結合ドメイン、またはその組み合わせを含み、ただし、ヌクレオチド結合ドメインはヒトArcRNA結合ドメインではないとする。いくつかの実施形態では、上記部分はCA C-ローブドメインを含む。いくつかの実施形態において、上記部分は、N末端欠失、C末端欠失、またはこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、N末端欠失は、最大で10のアミノ酸、20のアミノ酸、30のアミノ酸、または50のアミノ酸の欠失を含む。いくつかの実施形態では、C末端欠失は、最大で10のアミノ酸、20のアミノ酸、30のアミノ酸、または50のアミノ酸の欠失を含む。
【0013】
特定の実施形態では、切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドであり得る、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドと、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドによって形成されたカプシドによってカプセル化されたカーゴとを含む、Arcまたはendo-Gagベースのカプシドが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、カーゴは核酸分子である。いくつかの実施形態では、核酸分子はDNA、RNA、またはDNAとRNAの混合物である。いくつかの実施形態では、DNAとRNAはそれぞれ独立して、一本鎖、二本鎖、または一本鎖と二本鎖の混合物である。いくつかの実施形態では、カーゴは小分子である。いくつかの実施形態では、カーゴはタンパク質である。いくつかの実施形態では、カーゴはペプチドである。いくつかの実施形態では、カーゴは抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、カーゴはペプチド模倣物またはヌクレオチド模倣物である。いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagベースのカプシドは、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとは異なる1つ以上の種のArcまたはendo-Gagのタンパク質からの1つ以上の追加のカプシドサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、非Arcベースのタンパク質からの1つ以上の追加のカプシドサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加のカプシドサブユニットは、コピアタンパク質、ASPRV1タンパク質、SCANドメインファミリーからのタンパク質、腫瘍随伴性のMa抗原ファミリーによってコードされたタンパク質(例えば、PNMA5、PNMA6、PNMA6AとPNMA6B)、レトロトランスポゾンGag様ファミリーからのタンパク質(例えば、RTL3、RTL6、RTL8A、RTL8B)、またはその組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加のカプシドサブユニットは、BOP、LDOC1、MOAP1、PEG10、PNMA3、PNMA5、PNMA6A、PNMA6B、RTL3、RTL6、RTL8A、RTL8B、およびZNF18を含む。いくつかの実施形態では、カプシドは少なくとも1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、10nm、15nm、20nm、25nm、30nm、50nm、80nm、100nm、120nm、150nm、200nm、250nm、300nm、500nm、600nm、またはそれ以上の直径を有する。いくつかの実施形態では、カプシドは、約1nm~約600nm、約1nm~約500nm、約1nm~約200nm、約1nm~約100nm、約1nm~約50nm、または約1nm~約30nmの直径を有する。いくつかの実施形態では、カプシドは減少したオフターゲット効果を有する。いくつかの実施形態では、カプシドはオフターゲット効果を有していない。いくつかの実施形態では、カプシドはエクスビボで形成される。いくつかの実施形態では、カプシドはインビトロで形成される。
【0014】
特定の実施形態では、本明細書に記載される組換えまたは操作されたArcポリペプチド、あるいは組換えまたは操作された内因性のGagポリペプチドをコードする核酸ポリマーが本明細書に開示される。
【0015】
特定の実施形態では、本明細書に記載される組換えまたは操作されたArcポリペプチド、あるいは組換えまたは操作された内因性のGagポリペプチドをコードする核酸ポリマーを含むベクターが本明細書に開示される。
【0016】
特定の実施形態では、充填されたArcベースまたはendo-Gagベースのカプシドを調製する方法が本明細書に開示され、上記方法は、充填されたカプシドを生成するのに十分な時間にわたって、溶液中で、複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチド、あるいは複数の組換えまたは操作された内因性のGagポリペプチドをカーゴでインキュベートする工程を含む。いくつかの実施形態では、上記方法は、カーゴでインキュベートする前に、複数の操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドを含む溶液を、複数の非Arcまたは非endo-Gagカプシド形成サブユニットと混合する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の非Arcまたは非endo-Gagカプシド形成サブユニットは、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、または10:1の比率で、複数の組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドと混合される。いくつかの実施形態では、複数の非Arcまたは非endo-Gagカプシド形成サブユニットは、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、または1:10の比率で、複数の操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドと混合される。いくつかの実施形態では、上記方法は、カーゴでインキュベートする前に、複数の切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドを含む溶液を、複数の非Arcまたはendo-Gagカプシド形成サブユニットと混合する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の非Arcまたはendo-Gagカプシド形成サブユニットは、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、または10:1の比率で、複数の切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドと混合される。いくつかの実施形態では、複数の非Arcまたは非endo-Gagカプシド形成サブユニットは、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、または1:10の比率で、複数の切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドと混合される。いくつかの実施形態では、複数の操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、細菌細胞系、昆虫細胞系、または哺乳動物細胞系から得られる。いくつかの実施形態では、複数の操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、無細胞系から得られる。いくつかの実施形態では、複数の切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、細菌細胞系、昆虫細胞系、または哺乳動物細胞系から得られる。いくつかの実施形態では、複数の切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、無細胞系から得られる。いくつかの実施形態では、充填されたArcベースまたはendo-Gagカプシドは、全身投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、充填されたArcまたはendo-Gagベースカプシドは、局所投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、充填されたArcまたはendo-Gagベースカプシドは、非経口投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、充填されたArcまたはendo-Gagベースカプシドは、経口投与のために製剤される。いくつかの実施形態では、充填されたArcまたはendo-Gagベースカプシドは、局所投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、充填されたArcまたはendo-Gagベースカプシドは、舌下またはエアロゾル投与のために製剤化される。
【0017】
特定の実施形態では、所望の部位へのカーゴの送達のための、操作されたまたは組換えのArcベースまたはendo-Gagベースのカプシドの使用が本明細書に開示され、上記使用は、カプシドの細胞取り込みを促進するのに十分な時間にわたって、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドに、所望の部位の細胞を接触させることを含む。いくつかの実施形態では、細胞は腫瘍細胞である。いくつかの実施形態では、腫瘍細胞は固形腫瘍細胞である。いくつかの実施形態では、固形腫瘍細胞は、膀胱癌、乳癌、脳癌、大腸癌、腎癌、肝臓癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、皮膚癌、胃癌、または甲状腺癌由来の細胞である。いくつかの実施形態では、腫瘍細胞は血液悪性腫瘍に由来する。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍はB細胞悪性腫瘍またはT細胞悪性腫瘍である。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍は、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、または末梢性T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、細胞は体細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は幹細胞または前駆細胞である。場合によっては、細胞は間葉系幹細胞または前駆細胞である。場合によっては、細胞は造血幹細胞または前駆細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、筋細胞、皮膚細胞、血液細胞、または免疫細胞である。いくつかの実施形態では、標的タンパク質は細胞の中で過剰発現されているか、または枯渇している。いくつかの実施形態では、細胞中の標的遺伝子は1つ以上の突然変異を有する。いくつかの実施形態では、細胞は損傷を受けたスプライシング機構を含む。いくつかの実施形態では、使用はインビボでの使用である。いくつかの実施形態では、Arcベースカプシドは、被験体に全身投与される。いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、局所投与を介して被験体に投与される。いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、被験体に非経口的に投与される。いくつかの実施形態では、Arcベースカプシドは、被験体に経口的に投与される。いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、被験体に局所的に投与される。いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、舌下またはエアロゾル投与を介して被験体に投与される。いくつかの実施形態では、使用はインビトロまたはエクスビボでの使用である。
【0018】
特定の実施形態では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチド、切断されたArcまたはendo-Gagのポリペプチド、組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドをコードするベクター、あるいはArcベースまたはendo-Gagベースのカプシドを含むキットが本明細書に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本開示の様々な態様が、添付の請求項において具体的に明記されている。本開示の特徴と利点についてのよりよい理解は、本開示の原則が利用されている例示的な実施形態を説明する以下の詳細な記載と以下の添付の図面とを参照することにより得られる。
図1】例示的なArcポリペプチドを図示したものである。
図2】例示的な操作されたArcポリペプチドを図示したものである。
図3A】(A)特定のカーゴ(例えば、RNAペイロード)を運ぶように、または(B)オフ機能効果を取り除くように、Arcポリペプチドを操作する例示的な方法を例証する。
図3B】(A)特定のカーゴ(例えば、RNAペイロード)を運ぶように、または(B)オフ機能効果を取り除くように、Arcポリペプチドを操作する例示的な方法を例証する。
図4A】イミダゾール勾配を有するHisTrapカラムからの溶出による6xHis-タグ付けヒトArcの単離を示す。
図4B】NaCl勾配により溶出されたモノQカラム上の残存する核酸からの6xHis-タグ付けヒトArcの分離を示す。
図5】ネガティブ染色されたヒトArcカプシドの透過電子顕微鏡画像を示す。
図6】組換え発現されたArcオルソログから形成されたネガティブ染色されたカプシドの透過電子顕微鏡画像を示す。
図7】組換え発現されたendo-Gagタンパク質から形成されたネガティブ染色されたカプシドの透過電子顕微鏡画像を示す。
図8】HeLa細胞によるAlexa594標識されたArcカプシドの選択的な内在化を示す。
図9】ArcカプシドによるHeLa細胞に対するCre RNAの送達を示す。
図10】異種のRNAペイロードを伝達する能力についてArcとendo-Gagの遺伝子候補をスクリーニングする方法を例証している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
診断薬や治療剤を所望の部位に正確に投与することは、継続的な課題となっている。核酸を細胞に送達する利用可能な方法には、無数の制限がある。例えば、遺伝子治療によく用いられるAAVウイルスベクターは、免疫原性があり、ペイロード容量が3kb未満と限られており、生体内での分布が悪く、直接注射でしか投与することができず、統合により宿主遺伝子を破壊する危険性がある。非ウイルス性の方法には異なる制限がある。リポソームは主に肝臓に送達される。細胞外小胞は、ペイロード容量が1kb未満と限られており、拡張性にも限界があり、精製も困難である。したがって、治療用ペイロードを送達する新しい方法に対するニーズが認識されている。
【0021】
ほとんどの分子は、体内で固有の親和性を持たない。他のケースでは、投与された薬剤は、クリアランスのために肝臓や腎臓に蓄積するか、意図しない組織または細胞タイプに蓄積する。送達を改善する方法には、最適な薬剤を疎水性の化合物またはポリマーでコーティングする工程を含む。このようなアプローチは、循環における前記薬剤の持続時間を長くし、細胞への取り込みのための疎水性を増大させる。一方で、このアプローチは、所望の送達部位に積極的にカーゴを誘導するものではない。
【0022】
治療が必要な部位を特異的に標的とするために、治療用化合物は随意に、標的細胞の表面に表示される受容体を認識して結合するリガンド、抗体、およびアプタマーなどの部分に融合する。所望の細胞に到達すると、治療用化合物は随意に、細胞内の標的にさらに送達される。例えば、治療用RNAは、細胞の細胞質内のリボソームと接触すると、タンパク質に翻訳され得る。
【0023】
Arc(活性を制御された細胞骨格関連タンパク質)は、α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチルイソキサゾール-4-プロピオン酸(AMPA)型グルタミン酸受容体のエンドサイトーシス輸送を調節する。Arcの活性は、シナプスの強度や神経細胞の可塑性に関連している。マウス実験モデルでArcを失った表現型は、長期記憶の形成不全や、神経細胞の活性と可塑性の低下などを含んでいた。
【0024】
ArcはレトロウイルスGagタンパク質と同様の分子特性を示す。Arc遺伝子は、Ty3/gypsyレトロトランスポゾンに由来することがある。内在性Gag(endo-Gag)タンパク質とは、Arcを含む真核生物に内在するタンパク質であり、ウイルスのGagタンパク質との類似性が予測され、アノテートされているものである。例示的なendo-Gagタンパク質は、Campillos M、 Doerks T、 Shah PK、 and Bork P、 Computational characterization of multiple Gag-like human proteins、 Trends Genet. 2006 Nov; 22(11):585-9に開示されている。endo-Gagタンパク質は随意に、原核細胞または真核細胞、あるいは細菌、酵母、昆虫、脊椎動物、哺乳動物、もしくはヒトの細胞を含む、任意の宿主細胞によって組換え発現される。本明細書に記載されているように、いくつかの実施形態では、endo-Gagタンパク質はendo-Gagカプシドに組み立てられる。
【0025】
特定の実施形態において、所望のカーゴを送達するためにカプシドに組み立てられるArcおよびendo-Gagのポリペプチドが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、所望のカーゴの送達のためにカプシドに組み立てられる、操作されたArcおよびendo-Gagのポリペプチドも本明細書に記載されている。さらなる実施形態では、所望のカーゴを送達するためのカプシド、例えば、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドが本明細書に記載されている。
【0026】
Arcポリペプチドおよび内因性のGagポリペプチド
特定の実施形態では、Arcポリペプチドが本明細書に開示される。特定の実施形態では、endo-Gagポリペプチドが本明細書に開示される。endo-Gag配列がこの段落に記載される任意のタイプの操作されたArcポリペプチドを形成するためにArc配列の任意の代わりであることが理解されるに違いない。
【0027】
いくつかの例では、Arcは非ヒトArcポリペプチドである。いくつかの例では、Arcポリペプチドは完全長のArcポリペプチド(例えば、完全長の非ヒトArcポリペプチド)を含む。他の例では、Arcポリペプチドは、カプシドの形成に関与する、切断されたArcポリペプチドなどの非ヒトArcの断片を含む。さらなる例では、Arcポリペプチドは、非ヒトArcポリペプチドの1つ以上のドメインを含み、ここで、ドメインの少なくとも1つはカプシドの形成に関与する。さらなる例では、Arcポリペプチドは組換えArcポリペプチドである。
【0028】
いくつかの例では、endo-Gagは非ヒトendo-Gagポリペプチドである。いくつかの例では、endo-Gagポリペプチドは、完全長のendo-Gagポリペプチド(例えば、完全長の非ヒトendo-Gagポリペプチド)を含む。他の例では、endo-Gagポリペプチドは、カプシドの形成に関与する、切断されたendo-Gagポリペプチドなどの非ヒトendo-Gagの断片を含む。さらなる例では、endo-Gagポリペプチドは、非ヒトendo-Gagポリペプチドの1つ以上のドメインを含み、ここで、ドメインの少なくとも1つはカプシドの形成に関与する。さらなる例では、endo-Gagポリペプチドは組換えのendo-Gagポリペプチドである。
【0029】
いくつかの実施形態では、Arcは、ヒトArcに固有ではないカーゴに結合するように修飾された少なくともそのRNA結合ドメインを有するヒトArcポリペプチドである。いくつかの実施態様では、Arcポリペプチドは、ヒトArcタンパク質に固有ではないカーゴに結合するように修飾された少なくともそのRNA結合ドメインを有する完全長ヒトArcポリペプチドを含む。他の例では、Arcポリペプチドは、少なくともそのRNA結合ドメインに修飾を含むヒトArc断片を含む。さらなる例では、Arcポリペプチドは、ヒトArcポリペプチドの1つ以上のドメインを含み、ここで、ドメインの少なくとも1つはカプシドの形成に関与し、RNA結合ドメインは、固有のヒトArcタンパク質が結合しないカーゴに結合するように修飾れている。さらなる例では、Arcポリペプチドは、組換えヒトArcポリペプチドであり、少なくともRNA結合ドメインは、ヒトArcタンパク質に固有ではないカーゴのローディングを可能にするように修飾されている。
【0030】
いくつかの実施形態では、endo-Gagは、ヒトendo-Gagに固有ではないカーゴに結合するように修飾された少なくともそのRNA結合ドメインを有するヒトendo-Gagポリペプチドである。いくつかの実施態様では、endo-Gagポリペプチドは、ヒトendo-Gagタンパク質に固有ではないカーゴに結合するように修飾された少なくともそのRNA結合ドメインを有する完全長ヒトendo-Gagポリペプチドを含む。他の例では、endo-Gagポリペプチドは、固有のヒトendo-Gagタンパク質が結合しないカーゴに結合する少なくともそのRNA結合ドメインに修飾を含むヒトendo-Gag断片を含んでいる。さらなる例では、endo-Gagポリペプチドは、ヒトendo-Gagポリペプチドの1つ以上のドメインを含み、ここで、ドメインの少なくとも1つはカプシドの形成に関与し、RNA結合ドメインは、ヒトendo-Gagタンパク質に固有ではないカーゴに結合するように修飾されている。さらなる例では、endo-Gagポリペプチドは、組換えヒトendo-Gagポリペプチドであり、少なくともRNA結合ドメインは、ヒトendo-Gagタンパク質に固有ではないカーゴのローディングを可能にするように修飾されている。
【0031】
いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドである。本明細書で使用されるように、操作されたポリペプチドは、完全長の野生型のポリペプチドに配列で同一ではない組換えのポリペプチドである。いくつかの例では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、第1の種由来のArcまたはendo-Gagのポリペプチドの断片と、第2の種のArcまたはendo-Gagのポリペプチド由来の少なくとも追加の断片を含む。場合によっては、第1のArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、動物界、植物界、真菌界、または原生生物界のメンバーから選択される。場合によっては、第1の種は、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、脊椎動物、真核生物、昆虫、真菌、または植物から選択される。場合によっては、第2のArcポリペプチドは、第1のArcまたはendo-Gagのポリペプチドと同じであるか、または異なるものである、動物界、植物界、真菌界、または原生生物界のメンバーから選択される。場合によっては、第2の種は、第1の種とは異なる、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、脊椎動物、真核生物、昆虫、真菌、または植物から選択される。
【0032】
いくつかの実施形態では、組換えまたは操作されたArcポリペプチドとして発現させるための例示的な哺乳動物Arcまたはendo-Gagのタンパク質は、ホモサピエンス種に由来する。組換えまたは操作されたArcポリペプチドとして発現させるための霊長類のArcまたはendo-Gagのタンパク質の追加の例示的な種は、gorilla、pongo abelii、pan paniscus、macaca nemestrina、chlorocebus sabaeus、papio anubis、rhinopithecus roxellana、macaca fascicularis、nomascus leucogenys、callithrix jacchus、aotus nancymaae、cebus capucinus imitator、saimiri boliviensis boliviensis、otolemur garnettii、macaca mulatta、およびmacaca fascicularisを含む。
【0033】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現されるげっ歯類のArcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、fukomys damarensis、microcebus murinus、heterocephalus glaber、propithecus coquereli、marmota marmota marmota、galeopterus variegatus、cavia porcellus、dipodomys ordii、octodon degus,castor canadensis nannospalax galili、carlito syrichta、chinchilla lanigera、mus musculus、ictidomys tridecemlineatus、rattus norvegicus、microtus ochrogaster、otolemur garnettii、meriones unguiculatus、cricetulus griseus、rattus norvegicus、neotoma lepida、jaculus jaculus、mustela putorius furo、mesocricetus auratus、tupaia chinensis、cricetulus griseus、chrysochloris asiatica、elephantulus edwardii、erinaceus europaeus、ochotona princeps、sorex araneus、monodelphis domestica、echinops telfairi、およびcondylura cristataを含む。
【0034】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現されるArcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、vulpes vulpes、canis lupus dingo、felis catus、panthera pardus、callorhinus ursinus、odobenus rosmarus divergens、equus asinus、sus scrofa、manis javanica、ceratotherium simum simum、leptonychotes weddellii、enhydra lutris kenyoni、lipotes vexillifer、bos grunniens、bubalus bubalis、camelus dromedarius、vicugna pacos、orcinus orca、neomonachus schauinslandi、tursiops truncatus、bos taurus、capra hircus、delphinapterus leucas、ovis aries musimon、balaenoptera acutorostrata scammoni、neophocaena asiaeorientalis asiaeorientalis、miniopterus natalensis、pteropus alecto、physeter catodon、loxodonta africana、orycteropus afer afer、bos mutus、desmodus rotundus、hipposideros armiger、ailuropoda melanoleuca、trichechus manatus latirostris、rousettus latirostris、rousettus aegyptiacus、eptesicus fuscus、rhinolophus sinicus、cervus elaphus hippelaphus、odocoileus virginianus texanus、pantholops hodgsonii、camelus bactrianus、sarcophilus harrisii、phascolarctos cinereus、およびornithorhynchus anatinusを含む。
【0035】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される鳥類のArcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、gallus gallus、corvus cornix、cornix、parus major、corvus brachyrhynchos、dromaius novaehollandiae、および、apteryx rowiを含む。
【0036】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される爬虫類のArcまたはendo-Gagの例示的な種のリストは、python bivittatus、pogona vitticeps、anolis carolinensis、protobothrops mucrosquamatus、alligator sinensis、crocodylus porosus、gavialis gangeticus、alligator mississippiensis、pelodiscus sinensis、terrapene mexicana triunguis、chrysemys picta bellii、chelonia mydas、nanorana parkeri、xenopus tropicalis、xenopus laevis、およびlatimeria chalumnaeを含む。
【0037】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される魚のArcまたはendo-Gagの例示的な種のリストは、oncorhynchus mykiss、acanthochromis polyacanthus、oncorhynchus kisutch、carassius auratus、および austrofundulus limnaeusを含む。
【0038】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される昆虫Arcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、drosophila serrata、drosophila bipectinata、solenopsis invicta、temnothorax curvispinosus、drosophila melanogaster、agrilus planipennis、camponotus floridanus、pogonomyrmex barbatus、nilaparvata lugens、bombyx mori、tribolium castaneum、および leptinotarsa decemlineataを含む。
【0039】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される植物Arcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、spinacia oleraceaとerythranthe guttataを含む。
【0040】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される真菌タンパク質の例示的な種のリストは、saccharomyces cerevisiae、rhizopus delemar、fusarium oxysporum、cryptococcus neoformans、rhizophagus irregularis、fusarium fujikuroi、candida albicans、trichophyton rubrum、pyrenophora tritici-repentis、rhizopus microsporus、rhizoctonia solani、aspergillus flavus、verticillium dahliae、fusarium verticillioides、aspergillus niger、fusarium graminearum、aspergillus fumigatus、zymoseptoria tritici、およびtrichoderma harzianumを含む。
【0041】
組換えまたは操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドとして発現される原生生物Arcまたはendo-Gagのタンパク質の例示的な種のリストは、entamoeba histolytica、paulinella micropora、guillardia theta、oxyrrhis marina、seminavis robusta、euglena longa、naegleria gruberi、およびtrichomonas vaginalisを含む。
【0042】
いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagは、カプシドアセンブリ/成形(CA)ドメイン、カーゴ結合ドメイン(例えば、RNA結合ドメイン)、および、随意にマトリックス(MA)ドメイン、逆転写酵素(RT)ドメイン、またはこれらの組み合わせを含む。場合によっては、CAドメインは、N-ローブドメインとC-ローブドメインにさらに分割される。場合によっては、カーゴ結合ドメインは、RNA結合ドメイン、DNA結合ドメイン、タンパク質結合ドメイン、ペプチド結合ドメイン、抗体結合ドメイン、小分子結合ドメイン、またはペプチド模倣薬/ヌクレオチド模倣結合ドメインを含む。例示的なカーゴ結合ドメインとしては、限定されないが、GPCR、抗体、またはその結合フラグメント、リポタンパク質、インテグリン、チロシンキナーゼ、DNA結合タンパク質、RNA結合タンパク質、ヌクレアーゼ、リガーゼ、プロテアーゼ、インテグラーゼ、イソメラーゼ、ホスファターゼ、GTPアーゼ、アロマターゼ、エステラーゼ、アダプタータンパク質、Gタンパク質、GEF、サイトカイン類、インターロイキン、インターロイキン受容体、インターフェロン、インターフェロン受容体、カスパーゼ、転写因子、神経栄養因子、およびそれらの受容体、成長因子およびそれらの受容体、シグナル認識粒子および受容体成分、細胞外マトリックスタンパク質、膜内在性成分、リボソームタンパク質、翻訳延長因子、翻訳開始因子、GPIアンカータンパク質、組織因子、ジストロフィン、ユートロフィン、ジストロブレビン、任意のそれらの融合、組み合わせ、サブユニット、誘導体、またはドメインに由来するドメインを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、カプシド形成や核酸結合に関与しない1つ以上の非必須領域は、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドを生成するためにArcまたはendo-Gagのタンパク質から取り除かれる。そのような例では、1つ以上の非必須領域(例えば、N末端領域(例えば、最大10のアミノ酸、最大20のアミノ酸、最大30のアミノ酸、または最大50のアミノ酸)、C末端領域(例えば、最大10のアミノ酸、最大20のアミノ酸、最大30のアミノ酸、または最大50のアミノ酸)、RTドメイン)、MAドメイン、またはその組み合わせは、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドを生成するために、Arcまたはendo-Gagのタンパク質から欠失させられる。場合によっては、カプシドアセンブリ/成形およびカーゴ結合に関与する必須領域だけが、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドに残る。さらなる場合では、カプシドアセンブリ/成形(例えば、N-ローブおよび/またはC-ローブ)に関与する必須領域だけが、Arcポリペプチドに残る。
【0044】
特定の実施形態では、RTドメイン、MAドメイン、および/または、内因性のRNA結合ドメインは、他のカーゴ結合ドメインと取り替えられ、例えば、DNA結合ドメイン、タンパク質結合ドメイン、ペプチド結合ドメイン、抗体結合ドメイン、小分子結合ドメイン、ペプチド模倣結合ドメイン、またはヌクレオチド模倣結合ドメインと取り替えられる。いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、カプシド形成、核酸結合、または送達に関与するドメインの切断または修飾を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、MAドメイン、CA N-ローブ、CA C-ローブ、カーゴ結合ドメイン、およびRTドメインを含む。いくつかの例では、Arcポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:MAドメイン、CA N-ローブ、CA C-ローブ、RTドメイン、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:MAドメイン、RTドメイン、カーゴ結合ドメイン、CA N-ローブ、およびCA C-ローブを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:カーゴ結合ドメイン、MAドメイン、RTドメイン、CA N-ローブ、およびCA C-ローブを含む。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、ドメインの各々は、それぞれの2つの隣接するドメインへ直接または間接的に融合される。
【0046】
いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、MAドメイン、CA N-ローブ、CA C-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:MAドメイン、CA N-ローブ、CA C-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:MAドメイン、カーゴ結合ドメイン、CA N-ローブ、およびCA C-ローブを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:カーゴ結合ドメイン、MAドメイン、CA N-ローブ、およびCA C-ローブを含む。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、ドメインの各々は、それぞれの2つの隣接するドメインへ直接または間接的に融合される。
【0047】
いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、CA N-ローブ、CA C-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:CA N-ローブ、CA C-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:カーゴ結合ドメイン、CA N-ローブ、およびCA C-ローブを含む。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、ドメインの各々は、それぞれの2つの隣接するドメインへ直接または間接的に融合される。
【0048】
いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、CA N-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:CA N-ローブ、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端から末端まで、以下のドメイン:カーゴ結合ドメイン、およびCA N-ローブを含む。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、2つのドメインは、互いに直接または間接的に融合される。
【0049】
いくつかの実施形態では、Arcまたはendo-Gagのポリペプチドは、操作されたArcポリペプチドを生成するために、1つ以上の追加の種からのカーゴ結合ドメイン、CAドメイン、MAドメイン、またはRTドメインを含むように操作される。例えば、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、第1の種からのカーゴ結合ドメイン、CAドメイン、MAドメイン、またはRTドメインと、第2の種からのカーゴ結合ドメイン、CAドメイン、MAドメイン、またはRTドメインを含む。場合によっては、第1の種は、真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。場合によっては、第2の種は、第1の種とは異なる、真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。
【0050】
いくつかの例では、操作されたまたはendo-GagArcポリペプチドは、第1の種からのカーゴ結合ドメインと第2の種からのCAドメイン(例えば、CA N-ローブと随意にCA C-ローブ)を含む。操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは随意に、第1の種または第2の種のいずれかのMAドメインおよびRTドメインを含む。場合によっては、第1の種は、真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。場合によっては、第2の種は、第1の種とは異なる、真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。
【0051】
いくつかの例では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、カーゴ結合ドメイン、第1のCAドメイン、第2のCAドメイン、ならびに、随意に、MAドメインおよび/またはRTドメインを含む。場合によっては、カーゴ結合ドメイン、第1のCAドメイン、ならびに、随意にMAドメインおよび/またはRTドメインは第1の種に由来し、第2のCAドメインは第2の種に由来する。場合によっては、第1のCAドメインは第1の種に由来し、カーゴ結合ドメイン、第2のCAドメイン、ならびに、随意にMAドメインおよび/またはRTドメインは第2の種に由来する。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、ドメインの各々は、それぞれの2つの隣接するドメインに直接または間接的に融合される。
【0052】
いくつかの例では、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、カーゴ結合ドメイン、第1のCAドメイン、および第2のCAドメインを含む。場合によっては、カーゴ結合ドメインおよび第1のCAドメインは第1の種に由来し、第2のCAドメインは第2の種に由来する。場合によっては、第1のCAドメインは第1の種に由来し、カーゴ結合ドメインと第2のCAドメインは第2の種に由来する。そのような場合、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:カーゴ結合ドメイン、第1のCAドメイン、および第2のCAドメインを含む。そのような場合、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:第1のCAドメイン、カーゴ結合ドメイン、および第2のCAドメインを含む。そのような場合、操作されたArcまたはendo-Gagのポリペプチドは、N末端からC末端まで、以下のドメイン:第1のCAドメイン、第2のCAドメイン、およびカーゴ結合ドメインを含む。いくつかの例では、ドメインは、カプシドアセンブリおよびカーゴ結合を妨害しない順序で配される。いくつかの例では、ドメインの各々は、それぞれの2つの隣接するドメインへ直接または間接的に融合される。
【0053】
いくつかの例では、操作されたArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドは、第2のポリペプチドをさらに含む。いくつかの例では、第2のポリペプチドは、リンカーによって、以下の1つ以上に直接あるいは間接的に融合する:カーゴ結合ドメイン、第1のCAドメイン、第2のCAドメイン、MAドメイン(存在する場合)、またはRTドメイン(存在する場合)。場合によっては、第2のポリペプチドは、タンパク質(例えば、ヒトタンパク質)、抗体またはその結合フラグメント、ウイルスタンパク質、Gag様タンパク質(例えば、ヒトGag様タンパク質)、または対象の標的受容体に結合するように設計された、デノボ操作されたタンパク質である。いくつかの例では、抗体またはその結合フラグメントは、ヒト化抗体またはその結合フラグメント、マウス抗体またはその結合フラグメント、キメラ抗体またはその結合フラグメント、モノクローナル抗体またはその結合フラグメント、多重特異性抗体またはその結合フラグメント、二重特異性抗体またはその結合フラグメント、一価Fab’、二価Fab、F(ab)’フラグメント、単鎖可変フラグメント(scFv)、ビス-scFv(scFv)、ダイアボディ、ミニボディ、ナノボディ、トリアボディ(triabody)、テトラボディ(tetrabody)、ジスルフィド安定化Fvタンパク質(dsFv)、単一ドメイン抗体(sdAb)、Ig NAR、ラクダ科抗体またはその結合フラグメント、あるいはそれらの化学修飾された誘導体を含む。いくつかの例では、第2のポリペプチドは、対象の標的部位への、操作されたArcポリペプチドによって形成されたカプシドの送達を誘導する。
【0054】
いくつかの実施形態では、本開示の核酸配列またはアミノ酸配列(例えば、Arcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドをコードする)は、本明細書で提供されるアミノ酸配列に対して、少なくとも70%の相同性、少なくとも71%の相同性、少なくとも72%の相同性、少なくとも73%の相同性、少なくとも74%の相同性、少なくとも75%の相同性、少なくとも76%の相同性、少なくとも77%の相同性、少なくとも78%の相同性、少なくとも79%の相同性、少なくとも80%の相同性、少なくとも81%の相同性、少なくとも82%の相同性、少なくとも83%の相同性、少なくとも84%の相同性、少なくとも85%の相同性、少なくとも86%の相同性、少なくとも87%の相同性、少なくとも88%の相同性、少なくとも89%の相同性、少なくとも90%の相同性、少なくとも91%の相同性、少なくとも92%の相同性、少なくとも93%の相同性、少なくとも94%の相同性、少なくとも95%の相同性、少なくとも96%の相同性、少なくとも97%の相同性、少なくとも98%の相同性、少なくとも99%の相同性、少なくとも99.1%の相同性、少なくとも99.2%の相同性、少なくとも99.3%の相同性、少なくとも99.4%の相同性、少なくとも99.5%の相同性、少なくとも99.6%の相同性、少なくとも99.7%の相同性、少なくとも99.8%の相同性、少なくとも99.9%あるいは少なくとも99.99%の相同性を有する。様々な方法およびソフトウエアプログラム、例えば、NCBI BLAST、Clustal W、MAFFT、クラスタルオメガ(Clustal Omega)、AlignMe、Praline、または他の適切な方法あるいはアルゴリズムが、2つ以上の配列(two or sequences)間の相同性を決定するために使用される。
【0055】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:1のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:1に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトポリペプチドである。
【0056】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:2のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:2に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、シャチポリペプチドである。
【0057】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:3のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:3に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、オジロジカポリペプチドである。
【0058】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:4のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:4に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、カモノハシポリペプチドである。
【0059】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:5のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:5に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ガチョウポリペプチドである。
【0060】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:6のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:6に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ダハイイロペリカンポリペプチドである。
【0061】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:7のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:7に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、オジロワシポリペプチドである。
【0062】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:8のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:8に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、キングコブラポリペプチドである。
【0063】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:9のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:9に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、条鰭類ポリペプチドである。
【0064】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:10のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:10に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、マッコウクジラポリペプチドである。
【0065】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:11のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:11に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、シチメンチョウポリペプチドである。
【0066】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:12のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:12に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、フトアゴヒゲトカゲ ポリペプチドである。
【0067】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:13のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:13に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヨウスコウアリゲーターポリペプチドである。
【0068】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:14のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:14に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列をしているアメリカアリゲーターポリペプチドである。
【0069】
ある実施形態では、Arcポリペプチドは、SEQ ID NO:15のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:15に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ニホンヤモリポリペプチドである。
【0070】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:16のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:16に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトPNMA3ポリペプチドである。
【0071】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:17のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:17に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトPNMA5ポリペプチドである。
【0072】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:18のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:18に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトPNMA6Aポリペプチドである。
【0073】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:19のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:19に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトPNMA6Bポリペプチドである。
【0074】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:20のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:20に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトRTL3ポリペプチドである。
【0075】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:21のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:21に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトRTL6ポリペプチドである。
【0076】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:22のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:22に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトRTL8Aポリペプチドである。
【0077】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:23のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:23に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトRTL8Bポリペプチドである。
【0078】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:24のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:24に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトBOPポリペプチドである。
【0079】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:25のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:25に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトLDOC1ポリペプチドである。
【0080】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:26のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:26に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトZNF18ポリペプチドである。
【0081】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:27のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:27に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトMOAP1ポリペプチドである。
【0082】
ある実施形態では、endo-Gagポリペプチドは、SEQ ID NO:28のアミノ酸配列、またはSEQ ID NO:28に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、あるいは99%の同一性を持つ配列を有する、ヒトPEG10ポリペプチドである。
【0083】
場合によっては、組換えArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドは、図1に例示されるArcポリペプチドである。
【0084】
場合によっては、操作されたArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドは、図2に例示される操作されたArcポリペプチドである。
【0085】
リンカー
ある実施形態では、本開示のポリペプチドはリンカーを含む。いくつかの実施形態では、リンカーはペプチドリンカーである。いくつかの例では、リンカーは剛性リンカーである。他の例では、リンカーは可動性リンカーである。場合によっては、リンカーは非切断性リンカーである。他の場合では、リンカーは切断可能なリンカーである。さらなる場合では、リンカーは、線形構造、または非線形構造(例えば、環状構造)を含む。
【0086】
ある実施形態では、非切断性リンカーは、様々な長さの短鎖ペプチドを含む。例示的な非切断性リンカーは、(EAAAK)n(SEQ ID NO:70)、または(EAAAR)n(SEQ ID NO:71)(ここで、nは1~5である)、および、最大30の残基のグルタミン酸-プロリンリピートあるいはリジン-プロリンリピートを含む。いくつかの実施形態では、非切断性リンカーは、(GGGGS)n(SEQ ID NO:72)あるいは(GGGS)n(SEQ ID NO:73)(ここで、nは1~10である);KESGSVSSEQLAQFRSLD(SEQ ID NO:74);または、EGKSSGSGSESKST(SEQ ID NO:75)を含む。いくつかの実施形態では、非切断性リンカーは、ポリ-Gly/Alaポリマーを含む。
【0087】
ある実施形態では、リンカーは、切断可能なリンカー、例えば、細胞外の切断可能なリンカー、または細胞内の切断可能なリンカーである。いくつかの例では、リンカーは、特定の条件の存在下での、または特定の環境における(例えば、生理的条件下での)切断のために設計される。例えば、特定の酵素などの特定の条件による切断のためのリンカーの設計により、特定位置への細胞取り込みの標的化が可能になる。
【0088】
いくつかの実施形態では、リンカーはpH感受性リンカーである。一例では、リンカーは、塩基性のpH条件下で切断される。他の例では、リンカーは、酸性のpH条件下で切断される。
【0089】
いくつかの実施形態では、リンカーは、限定されないが、トロンビン、メタロプロテアーゼ、フューリン、カテプシンB、壊死性酵素(necrotic enzymes)(例えば、カルパイン)などを含むセリンプロテアーゼなどの内因性酵素(例えば、プロテアーゼ)によって、インビボで切断される。例示的な切断可能なリンカーとしては、限定されないが、GGAANLVRGG(SEQ ID NO:76);SGRIGFLRTA(SEQ ID NO:77);SGRSA(SEQ ID NO:78);GFLG(SEQ ID NO:79);ALAL(SEQ ID NO:80);FK;PIC(Et)F-F(SEQ ID NO:81)(ここで、C(Et)はS-エチルシステインを示す);PR(S/T)(L/I)(S/T)(SEQ ID NO:82);DEVD(SEQ ID NO:83);GWEHDG(SEQ ID NO:84);RPLALWRS(SEQ ID NO:85);または、それらの組み合わせが挙げられる。
【0090】
カプシド
いくつかの実施形態では、カプシドが本明細書で開示される。いくつかの例では、カプシドは、Arcポリペプチドおよび/またはendo-Gagポリペプチド、例えば、コピアタンパク質、ASPRV1タンパク質、SCANドメインファミリーからのタンパク質、腫瘍随伴性Mma抗原ファミリーによってコードされたタンパク質、タンパク質あるいはレトロトランスポゾンGag様ファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせ、またはそれらの組み合わせを含む。例示的なendo-Gagポリペプチドは、BOP、LDOC1、MOAP1、PEG10、PNMA3、PNMA5、PNMA6A、PNMA6B、RTL3、RTL6、RTL8A、RTL8B、およびZNF18である。いくつかの例では、Arcポリペプチド、コピアタンパク質、ASPRV1タンパク質、SCANドメインファミリーから選択されたタンパク質、腫瘍随伴性Ma抗原ファミリーによってコード化されたタンパク質、レトロトランスポゾンGag様ファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせはそれぞれ独立して、完全長のポリペプチドである。他の例では、Arcポリペプチド、コピアタンパク質、ASPRV1タンパク質、SCANドメインファミリーから選択されたタンパク質、腫瘍随伴性Ma抗原ファミリーによってコード化されたタンパク質、レトロトランスポゾンGag様ファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせはそれぞれ独立して、その機能的フラグメントであり、その機能的フラグメントは、例えば、カプシドのサブユニットを形成することができる。
【0091】
Arcベースのカプシドおよびendo-Gagベースのカプシド
いくつかの実施形態では、カプシドはArcベースのカプシドを含む。いくつかの実施形態では、カプシドはendo-Gagベースのカプシドを含む。いくつかの例では、Arcベースおよび/またはendo-Gagのカプシドは、上に記載される複数の組換えArcポリペプチドおよび/またはendo-Gagポリペプチド、上に記載される複数の操作されたArcポリペプチドおよび/またはendo-Gagポリペプチド、あるいはそれらの組み合わせを含む。場合によっては、Arcベースのカプシドは、複数の組換えArcポリペプチドを含む。その他の場合では、Arcベースのカプシドは、複数の操作されたArcポリペプチドを含む。場合によっては、endo-Gagベースのカプシドは、複数の組換えendo-Gagポリペプチドを含む。その他の場合において、endo-Gagベースのカプシドは、複数の操作されたendo-Gagポリペプチドを含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、Arcベースまたはendo-Gagベースのカプシドは、第1の種からの第1の複数のArcポリペプチドおよび/またはendo-Gagポリペプチド、ならびに、少なくとも第2の種からの第2の複数のArcポリペプチドおよび/またはendo-Gagポリペプチドを含む。場合によっては、第1の種は、真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。場合によっては、第2の種は、第1の種とは異なる真核生物、脊椎動物、ヒト、哺乳動物、げっ歯類、鳥、爬虫類、魚、昆虫、真菌、または植物から選択される。
【0093】
いくつかの例では、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、50:1、あるいは100:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、2:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、4:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、5:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、8:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドに対する第1の複数のArcまたはendo-Gagポリペプチドの比は、10:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、20:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対するArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの第1の複数の比は、50:1である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、100:1である。いくつかの例では、比はモル濃度での比較である。いくつかの例では、比率は、サブユニットを形成するカプシドの数の比較である(例えば、操作されたArcポリペプチドの各々がカプシドサブユニットを形成する)。
【0094】
いくつかの例では、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:20、あるいは1:50である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:2である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:5である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:8である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:10である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:20である。場合によっては、第2の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドに対する第1の複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの比は、1:50である。いくつかの例では、比率はモル濃度での比較である。いくつかの例では、比率は、サブユニットを形成するカプシドの数の比較である(例えば、組換えあるいは操作されたArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドの各々が、カプシドサブユニットを形成する)。
【0095】
いくつかの実施形態では、Arcベースのカプシドあるいはendo-Gagベースのカプシドは、複数の組換えあるいは操作されたArcポリペプチドと複数の非Arcタンパク質とを含む。非Arcタンパク質の例示的な種としては、限定されないが、コピア、ASPRV1、SCANドメインファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせ、腫瘍随伴性Ma抗原ファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせ、あるいは、レトロトランスポゾンGag様ファミリーから選択されたタンパク質あるいはタンパク質の組み合わせが挙げられる。非Arcタンパク質の例示的な種としては、BOP、LDOC1、MOAP1、PEG10、PNMA3、PNMA5、PNMA6A、PNMA6B、RTL3、RTL6、RTL8A、RTL8B、およびZNF18が挙げられる。
【0096】
いくつかの例では、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、50:1、あるいは100:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、2:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、4:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、5:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、8:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、10:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、20:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、50:1である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、100:1である。いくつかの例では、比率はモル濃度での比較である。いくつかの例では、比率は、サブユニットを形成するカプシドの数の比較である(例えば、組換えまたは操作されたArcポリペプチドの各々が、カプシドサブユニットを形成する)。
【0097】
いくつかの例では、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:20、あるいは1:50である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:2である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:5である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:8である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:10である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:20である。場合によっては、複数の非Arcタンパク質に対する複数の組換えまたは操作されたArcポリペプチドの比は、1:50である。いくつかの例では、比率はモル濃度での比較である。いくつかの例では、比率は、サブユニットを形成するカプシドの数の比較である(例えば、組換えまたは操作されたArcポリペプチドの各々が、カプシドサブユニットを形成する)。
【0098】
いくつかの実施形態では、カプシドの直径は、少なくとも1nmであるか、またはそれより大きい。いくつかの例では、カプシドの直径は、少なくとも2nm、3nm、4nm、5nm、10nm、15nm、20nm、25nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nmであるか、またはそれより大きい。いくつかの例では、カプシドの直径は、少なくとも5nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも10nmであるか、またはそれより大きい。いくつかの例では、カプシドの直径は、少なくとも20nmであるか、またはそれより大きい。る。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも30nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも40nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも50nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも80nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも100nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも200nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも300nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも400nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも500nmであるか、またはそれより大きい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも600nmであるか、またはそれより大きい。
【0099】
いくつかの実施形態では、カプシドの直径は、最大で1nmであるか、またはそれより小さい。いくつかの例では、カプシドの直径は、最大で2nm、3nm、4nm、5nm、10nm、15nm、20nm、25nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nmであるか、またはそれより小さい。いくつかの例では、カプシドの直径は、最大で5nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、最大で10nmであるか、またはより少ないいくつかの例では、カプシドの直径は、最大で20nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、最大で30nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも40nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも50nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも80nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも100nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも200nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも300nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも400nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも500nmであるか、またはそれより小さい。場合によっては、カプシドの直径は、少なくとも600nmであるか、またはそれより小さい。
【0100】
いくつかの実施形態では、カプシドの直径は、約1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、10nm、15nm、20nm、25nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、300nm、400nm、500nm、または600nmである。いくつかの例では、カプシドの直径は約5nmである。場合によっては、カプシドの直径は約10nmである。いくつかの例では、カプシドの直径は約20nmである。場合によっては、カプシドの直径は約30nmである。場合によっては、カプシドの直径は約40nmである。場合によっては、カプシドの直径は約50nmである。場合によっては、カプシドの直径は約80nmである。場合によっては、カプシドの直径は約100nmである。場合によっては、カプシドの直径は約200nmである。場合によっては、カプシドの直径は約300nmである。場合によっては、カプシドの直径は約400nmである。場合によっては、カプシドの直径は約500nmである。場合によっては、カプシドの直径は約600nmである。
【0101】
いくつかの実施形態では、カプシドの直径は、約1nm~約600nmである。いくつかの例では、カプシドの直径は、約2nm~約500nm、約2nm~約400nm、約2nm~約300nm、約2nm~約200nm、約2nm~約100nm、約2nm~約50nm、約2nm~約30nm、約20nm~約400nm、約20nm~約300nm、約20nm~約200nm、約20nm~約100nm、約20nm~約50nm、約20nm~約30nm、約30nm~約500nm、約30nm~約400nm、約30nm~約300nm、約30nm~約200nm、約30nm~約100nm、約30nm~約50nm、約50nm~約300nm、約50nm~約200nm、約50nm~約100nm、約2nm~約25nm、約2nm~約20nm、約2nm~約10nm、約5nm~約25nm、約5nm~約20nm、約5nm~約10nm、約10nm~約25nm、または約10nm~約20nmである。
【0102】
いくつかの実施形態では、カプシドは減少したオフターゲット効果を有する。場合によっては、オフターゲット効果は、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、または0.5%未満である。場合によっては、オフターゲット効果は、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、または0.5%以下である。
【0103】
場合によっては、カプシドはオフターゲット効果を有していない。
【0104】
ある実施形態では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドの形成は、エクスビボあるいはインビトロのいずれかで生じる。
【0105】
いくつかの例では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、インビボで組み立てられる。
【0106】
いくつかの例では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、室温で安定している。場合によっては、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、空である。その他の場合では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、充填される(例えば、カーゴおよび/または治療剤(例えば、DNA、RNA)で充填される)。
【0107】
いくつかの例では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、約2℃~約37℃の温度で安定している。いくつかの例では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、約2℃~約8℃、約2℃~約4℃、約20℃~約37℃、約25℃~約37℃、約20℃~約30℃、約25℃~約30℃、または約30℃~約37℃の温度で安定している。場合によっては、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、空である。その他の場合では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、充填される(例えば、カーゴおよび/または治療剤(例えば、DNA、RNA)で充填される)。
【0108】
いくつかの例では、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、少なくとも約1日、2日、4日、5日、7日、14日、28日、30日、60日、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月、3年、5年、またはそれより長く安定している。場合によっては、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、分解されるArcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドの総集団に基づいて、例えば、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満の最小の分解を有している。場合によっては、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは空である。その他の場合において、Arcおよび/またはendo-Gagベースのカプシドは、充填される(例えば、治療剤(例えば、DNA、RNA)で充填される)。
【0109】
さらなるカプシド
いくつかの実施形態では、カプシドはコピアタンパク質を含む。いくつかの例では、コピアタンパク質は、キイロショウジョウバエ(UniProtKB-P04146)、チチュウカイミバエ(UniProtKB-W8BHY5)、またはオナジショウジョウバエ(UniProtKB-Q08461)からのものである。
【0110】
いくつかの実施形態では、カプシドはタンパク質ASPRV1を含む。ASPRV1タンパク質は、皮膚バリアの発達と維持に関与する構造タンパク質である。いくつかの例では、タンパク質ASPRV1は、ヒト(UniProtKB-Q53RT3)からのものである。
【0111】
いくつかの実施形態では、カプシドは、SCANドメインファミリーからのタンパク質を含む。SCANドメインは、ジンクフィンガー転写因子のスーパーファミリーである。SCANドメインは、ロイシンリッチ領域(LeR)としても知られており、他のタンパク質との自己会合または選択的な会合を媒介するタンパク質相互作用ドメインとして機能する。
【0112】
いくつかの実施形態では、カプシドは、腫瘍随伴性Ma抗原ファミリーからのタンパク質を含む。腫瘍随伴性Ma抗原ファミリーは、神経特異的タンパク質および精巣特異的タンパク質の約14のメンバーを含む。
【0113】
いくつかの実施形態では、カプシドは、レトロトランスポゾンGag様遺伝子によってコード化されたタンパク質を含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、カプシドは、BOP、LDOC1、MOAP1、PEG10、PNMA3、PNMA5、PNMA6A、PNMA6B、RTL3、RTL6、RTL8A、RTL8B、および/またはZNF18を含む。
【0115】
カーゴ
いくつかの実施形態では、本開示の組成物(例えば、カプシド)はカーゴを含む。いくつかの実施形態では、カーゴは治療剤である。いくつかの実施形態では、カーゴは、核酸分子、小分子、タンパク質、ペプチド、抗体またはその結合フラグメント、ペプチド模倣薬、あるいはヌクレオチド模倣物(nucleotidomimetic)である。いくつかの例では、カーゴは、治療用カーゴであり、例えば、1つ以上の薬物を含む。いくつかの例では、カーゴは、プロファイリングのための診断ツール、例えば、1つ以上マーカー(1つ以上の疾患表現型と関連するマーカーなど)を含む。さらなる例では、カーゴは画像化ツールを含む。
【0116】
いくつかの例では、カーゴは核酸分子である。例示的な核酸分子は、DNA、RNA、またはDNAとRNAの混合物を含む。いくつかの例では、核酸分子はDNAポリマーである。場合によっては、DNAは一本鎖DNAポリマーである。その他の場合では、DNAは二本鎖DNAポリマーである。さらなる例では、DNAは、一本鎖DNAポリマーと二本鎖DNAポリマーのハイブリッドである。
【0117】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、RNAポリマー、例えば、一本鎖RNAポリマー、二本鎖RNAポリマー、一本鎖RNAポリマーと二本鎖RNAポリマーのハイブリッドである。いくつかの例では、RNAは、アンチセンスオリゴリボヌクレオチド、siRNA、mRNA、tRNA、rRNA、SnRNA、shRNA、マイクロRNA、または非コードRNAを含み、および/またはコードする。
【0118】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、DNAとRNAのハイブリッドを含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、アンチセンスオリゴヌクレオチドであり、DNA、RNA、またはDNAとRNAのハイブリッドを随意に含む。
【0120】
いくつかの例では、核酸分子は、mRNA分子を含む、および/またはコードする。
【0121】
いくつかの実施形態では、核酸分子はRNAi分子を含み、および/またははコードする。場合によっては、RNAi分子は、マイクロRNA(miRNA)分子である。その他の場合では、RNAi分子はsiRNA分子である。miRNAおよび/またはsiRNAは、随意に二本鎖であるか、またはヘアピンとしてであるか、および、さらに随意に前駆体分子としてさらに被包される。
【0122】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、核酸ベースの治療で使用される。いくつかの例では、核酸分子は、遺伝子発現を調節する(例えば、mRNA翻訳あるいは分解を調節する)か、RNAスプライシングを調節するか、またはRNA干渉のためのものである。場合によっては、核酸分子は、遺伝子発現の調節、RNAスプライシングの調節、あるいはRNA干渉で使用される、アンチセンスオリゴヌクレオチド、マイクロRNA分子、siRNA分子、mRNA分子を含む、および/またはコードする。
【0123】
いくつかの例では、核酸分子は遺伝子編集で使用される。例示的な遺伝子編集システムとしては、限定されないが、CRISPR-Casシステム、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)システム、およびTALエフェクターヌクレアーゼ(TALEN)システムが挙げられる。場合によっては、核酸分子は、CRISPR-Casシステム、ZFNシステム、あるいはTALENシステムに関与する成分を含む、および/またはコードする。
【0124】
場合によっては、核酸分子は、治療用および/または予防用ワクチンの産生のための抗原産生で使用される。例えば、核酸分子は、発現され、望ましい免疫応答(例えば、炎症促進性免疫応答、抗炎症性免疫応答、B細胞応答、抗体産生応答、T細胞応答、CD4+ T細胞応答、CD8+ T細胞応答、Th1免疫応答、Th2免疫応答、Th17免疫応答、Treg免疫応答、またはそれらの組み合わせ)を誘発する抗原をコードする。
【0125】
場合によっては、核酸分子は核酸酵素を含む。核酸酵素は、触媒活性を有する、RNA分子(例えば、リボザイム)またはDNA分子(例えば、デオキシリボザイム)である。いくつかの例では、核酸分子はリボザイムである。他の例では、核酸分子はデオキシリボザイムである。場合によっては、核酸分子は、バイオセンサおよび/または分子スイッチとして機能するMNAzymeである(例えば、Mokany, et al., “MNAzymes, a versatile new class of nucleic acid enzymes that can function as biosensors and molecular switches,” JACS 132(2): 1051-1059 (2010)を参照)。
【0126】
いくつかの例では、核酸分子の例示的な標的としては、限定されないが、UL123(ヒト-サイトメガロウイルス)、APOB、AR(アンドロゲン受容体)遺伝子、KRAS、PCSK9、CFTR、およびSMN(例えば、SMN2)が挙げられる。
【0127】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、少なくとも5ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250、300、400、500、1000、1500、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも10ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも12ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも15ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも18ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも19ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも20ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも21ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも22ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも23ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも24ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも25ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも26ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも27ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも28ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも29ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも30ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも40ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも50ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも100ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも200ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも300ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも500ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも1000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも2000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも3000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも4000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも5000ヌクレオチド以上の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、少なくとも8000ヌクレオチド以上の長さである。
【0128】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、最大で12ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250、300、400、500、1000、1500、2000、3000、4000、5000、6000、7000、9000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で15ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で18ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で19ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で20ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で21ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で22ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で23ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で24ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で25ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で26ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で27ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で28ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で29ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で30ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で40ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で50ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で100ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で200ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で300ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で500ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で1000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で2000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で3000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で4000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で5000ヌクレオチド以下の長さである。いくつかの例では、核酸分子は、最大で8000ヌクレオチド以下の長さである。
【0129】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、約5ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250、300、400、500、1000、1500、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約10ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約12ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約15ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約18ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約19ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約20ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約21ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約22ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約23ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約24ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約25ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約26ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約27ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約28ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約29ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約30ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約40ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約50ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約100ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約200ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約300ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約500ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約1000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約2000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約3000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約4000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約5000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約8000ヌクレオチドの長さである。
【0130】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、約5~約10000ヌクレオチドの長さである。いくつかの例では、核酸分子は、約5~約9000ヌクレオチドの長さ、約5~約8000ヌクレオチドの長さ、約5~約7000ヌクレオチドの長さ、約5~約6000ヌクレオチドの長さ、約5~約5000ヌクレオチドの長さ、約5~約4000ヌクレオチドの長さ、約5~約3000ヌクレオチドの長さ、約5~約2000ヌクレオチドの長さ、約5~約1000のヌクレオチドの長さ、約5~約500ヌクレオチドの長さ、約5~約100ヌクレオチドの長さ、約5~約50ヌクレオチドの長さ、約5~約40ヌクレオチドの長さ、約5~約30ヌクレオチドの長さ、約5~約25ヌクレオチドの長さ、約5~約20ヌクレオチドの長さ、約10~約8000ヌクレオチドの長さ、約10~約7000ヌクレオチドの長さ、約10~約6000ヌクレオチドの長さ、約10~約5000ヌクレオチドの長さ、約10~約4000ヌクレオチドの長さ、約10~約3000ヌクレオチドの長さ、約10~約2000ヌクレオチドの長さ、約10~約1000ヌクレオチドの長さ、約10~約500ヌクレオチドの長さ、約10~約100ヌクレオチドの長さ、約10~約50ヌクレオチドの長さ、約10~約40ヌクレオチドの長さ、約10~約30ヌクレオチドの長さ、約10~約25ヌクレオチドの長さ、約10~約20ヌクレオチドの長さ、約18~約8000のヌクレオチドの長さ、約18~約7000ヌクレオチドの長さ、約18~約6000ヌクレオチドの長さ、約18~約5000ヌクレオチドの長さ、約18~約4000ヌクレオチドの長さ、、約18~約3000ヌクレオチドの長さ、約18~約2000ヌクレオチドの長さ、約18~約1000ヌクレオチドの長さ、約18~約500ヌクレオチドの長さ、約18~約100ヌクレオチドの長さ、約18~約50ヌクレオチドの長さ、約18~約40ヌクレオチドの長さ、約18~約30ヌクレオチドの長さ、約18~約25ヌクレオチドの長さ、約12~約50ヌクレオチドの長さ、約20~約40ヌクレオチドの長さ、約20~約30ヌクレオチドの長さ、または約25~約30ヌクレオチドの長さである。
【0131】
いくつかの実施形態では、核酸分子は、天然、合成、または人工のヌクレオチドアナログあるいは塩基を含む。場合によっては、核酸分子は、DNA、RNA、および/またはヌクレオチドアナログの組み合わせを含む。いくつかの例では、合成または人工のヌクレオチドアナログあるいは塩基は、リボース部分、リン酸塩部分、ヌクレオシド部分、もしくはそれらの組み合わせの1つ以上での修飾を含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、上記のヌクレオチドアナログあるいは人工ヌクレオチド塩基は、リボース部分の2’ヒドロキシル基に修飾を有する核酸を含む。いくつかの例では、上記修飾は、H、OR、R、ハロ、SH、SR、NH2、NHR、NR2、またはCNを含み、ここで、Rはアルキル部分である。例示的なアルキル部分としては、限定されないが、ハロゲン、硫黄、チオール、チオエーテル、チオエステル、アミン(一級、二級、または三級)、アミド、エーテル、エステル、アルコール、および酸素が挙げられる。いくつかの例では、アルキル部分はさらに修飾を含む。いくつかの例では、修飾は、アゾ基、ケト基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、ニトリル基、複素環(例えば、イミダゾール、ヒドラジノ、あるいはヒドロキシルアミノ)基、イソシアネートまたはシアナート基、あるいは硫黄含有基(例えば、スルホキシド、スルホン、スルフィド、あるいはジスルフィド)を含む。いくつかの例では、アルキル部分はヘテロ置換をさらに含む。いくつかの例では、複素環基の炭素は、窒素、酸素、または硫黄によって置換される。いくつかの例では、複素環式置換としては、限定されないが、モルホリノ、イミダゾール、および、ピロリジノが挙げられる。
【0133】
いくつかの例では、2’ヒドロキシル基の修飾は、2’-O-メチル修飾または2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)修飾である。場合によっては、2’-O-メチル修飾は、メチル基をリボース部分の2’ヒドロキシル基に加え、一方で、2’O-メトキシエチル修飾は、メトキシエチル基をリボース部分の2’ヒドロキシル基に加える。
【0134】
いくつかの実施形態では、2’ヒドロキシル基の修飾は、プロピルリンカーを含む伸長したアミン基がアミン基を2’酸素に結合させる、2’-O-アミノプロピル修飾である。いくつかの例では、この修飾は、糖ごとにアミン基から1つの正電荷を導入することによってオリゴヌクレオチド分子のリン酸塩由来の全体的な負電荷を中和し、それによって、その双性イオン特性による細胞取り込み特性を改善する。
【0135】
いくつかの例では、2’ヒドロキシル基の修飾はロックドまたは架橋リボース修飾(例えば、ロックド核酸またはLNA)であり、そのロックドまたは架橋リボース修飾では、2’炭素で結合された酸素分子はメチレン基によって4’炭素に結合され、したがって、2’-C,4’-C-オキシ-メチレン結合の二環式リボヌクレオチド単量体を形成する。
【0136】
いくつかの実施形態では、2’ヒドロキシル基での追加の修飾は、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、または2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)を含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、ヌクレオチドアナログは、修飾塩基、例えば、限定されないが、5-プロピニルウリジン、5-プロピニルシチジン、6-メチルアデニン、6-メチルグアニン、N、N、-ジメチルアデニン、2-プロピルアデニン、2プロピルグアニン、2-アミノアデニン、1-メチルイノシン、3-メチルウリジン、5-メチルシチジン、5-メチルウリジン、および5位に修飾を有する他のヌクレオチド、5-(2-アミノ)プロピルウリジン、5-ハロシチジン、5-ハロリジン、4-アセチルシチジン、1-メチルアデノシン、2-メチルアデノシン、3-メチルシチジン、6-メチルウリジン、2-メチルグアノシン、7-メチルグアノシン、2,2-ジメチルグアノシン、5-メチルアミノエチルウリジン、5-メトキシウリジン、デアザヌクレオチド(7-デアザ-アデノシン、6-アジリジン、6-アゾシチジン、あるいは6-アゾチミジン(azothymidine)など)、5-メチル-2-チオウリジン、他のチオ塩基(2-チオウリジン、4-チオウリジン、および2-チオシチジンなど)、ジヒドロウリジン、プソイドウリジン、キューオシン、アルカエオシン、ナフチルおよび置換されたナフチル基、O-およびN-アルキル化プリンおよびピリミジン(N6-メチルアデノシン、5-メチルカルボニルメチルウリジン、ウリジン5-オキシ酢酸、ピリジン-4-オン、あるいはピリジン-2-オン)、フェニルおよび修飾フェニル基、例えば、アミノフェノールまたは2,4,6-トリメトキシベンゼン、G-クランプヌクレオチドとして機能する修飾されたシトシン、8-置換されたアデニンおよびグアニン、5-置換されたウラシルおよびチミン、アザピリミジン、カルボキシヒドロキシアルキルヌクレオチド、カルボキシアルキルアミノアルキルヌクレオチド、ならびに、アルキルカルボニルアルキル化ヌクレオチドを含む。修飾されたヌクレオチドはさらに、リボシルではない糖あるいはそのアナログを有するヌクレオチドと同様に、糖部に対して修飾されるヌクレオチドを含む。例えば、場合によっては、糖部は、マンノース、アラビノース、グルコピラノース、ガラクトピラノース、4’-チオリボース、および、その他の糖類、複素環、または炭素環であるか、または、これらに基づくものである。ヌクレオチドとの用語は、ユニバーサル塩基も含む。一例として、ユニバーサル塩基としては、限定されないが、3-ニトロピロール、5-ニトロインドール、またはネブラリンが挙げられる。
【0138】
いくつかの実施形態では、ヌクレオチドアナログは、モルホリノ、ペプチド核酸(PNA)、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’ホスホラミダイト、または1’,5’-アンヒドロヘキシトール核酸(HNA)をさらに含む。モルホリノまたはホスホロジアミデートモルホリノオリゴ(PMO)は合成分子を含み、その合成分子の構造は、天然の核酸構造を模倣しているが、正常な糖とリン酸塩の構造からは逸脱している。いくつかの例では、5員のリボース環は、4つの炭素、1つの窒素、および1つの酸素を含有している6員のモルホリノ環で置換される。いくつかの場合では、リボース単量体は、リン酸基の代わりにホスホロジアミデート基によって結合される。場合によっては、骨格の変質は、荷電オリゴヌクレオチドによって使用されるような細胞送達剤(cellular delivery agents)の助けを借りることなく細胞膜を横断することができるモルホリノ中性分子を作る、すべての正および負の電荷を除去する。
【0139】
いくつかの実施形態では、ペプチド核酸(PNA)は、糖環もホスフェート結合も含まず、塩基は、オリゴグリシン様分子によって結合し、適切に間隔が置かれ、それにより、骨格電荷を除去する。
【0140】
いくつかの実施形態では、1つ以上の修飾が随意にヌクレオチド間結合で生じる。いくつかの例では、修飾されたヌクレオチド間結合は、限定されないが、ホスホロチオエート;ホスホロジチオエート;メチルホスホネート;5’-アルキレンホスホネート;5’-メチルホスホネート;3’-アルキレンホスホネート;三フッ化ホウ素;3’-5’結合あるいは2’-5’結合のボラノリン酸エステルとセレノホスフェート;ホスホトリエステル;チオノアルキルホスホトリエステル;水素ホスホネート結合;アルキルホスホネート;アルキルホスホノチオエート;アリールホスホノチオエート;ホスホロセレノアート;ホスホロジセレノアート;ホスフィネート;ホスホルアミデート;3’-アルキルホスホルアミデート;アミノアルキルホスホルアミデート;チオノホスホルアミデート;ホスホロピペラジデート;ホスホロアニロチオエート;ホスホロアニリデート;ケトン;スルホン;スルホンアミド;炭酸塩;カルバマート;メチレンヒドラゾ;メチレンジメチルヒドラゾ;ホルムアセタール;チオホルムアセタール;オキシム;メチレンイミノ;メチレンメチルイミノ;チオアミデート;リボアセチル基との結合;アミノエチルグリシン;シリルまたはシロキサン結合;例えば、飽和あるいは不飽和である、および/または置換される、および/またはヘテロ原子を含有している、1~10の炭素のヘテロ原子を用いるか、あるいは用いない、アルキルまたはシクロアルキル結合;塩基が骨格のアザ窒素に直接的あるいは間接的に結合しているモルホリノ構造、アミド、またはポリアミドとの結合;および、これらの組み合わせを含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、1つ以上の修飾は、修飾が中性または無荷電の骨格を生成する、修飾されたホスフェート骨格を含む。いくつかの例では、ホスフェート骨格は、アルキル化によって修飾され、無荷電または中性のホスフェート骨格を生成する。本明細書で使用されるように、アルキル化は、メチル化、エチル化、およびプロピル化を含む。場合によっては、アルキル基とは、アルキル化の文脈において本明細書で使用されるように、1~6の炭素原子を含有している直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。いくつかの例では、例示的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、3.3-ジメチルブチル、および2-エチルブチルの基が挙げられる。場合によっては、修飾されたホスフェートは、米国特許第9481905号に記載されるホスフェート基である。
【0142】
いくつかの実施形態では、追加の修飾されたホスフェート骨格は、メチルホスホネート、エチルホスホネート、メチルチオホスホネート、またはメトキシホスホネートを含む。場合によっては、修飾されたホスフェートはメチルホスホネートである。場合によっては、修飾されたホスフェートはエチルホスホネートである。場合によっては、修飾されたホスフェートはメチルチオホスホネートである。場合によっては、修飾されたホスフェートはメトキシホスホネートである。
【0143】
いくつかの実施形態では、1つ以上の修飾は、リボース部分、ホスフェート骨格、およびヌクレオシドの修飾、または3’末端または5’末端のヌクレオチドアナログの修飾をさらに含む。例えば、3’末端は、随意に、または、3’-3’結合で3’末端にあるヌクレオシドを反転させることによって、3’カチオン基を含む。別の代替物では、3’末端は、アミノアルキル基、例えば、3’C5-アミノアルキルdTと随意に結合する。追加の代替物では、3’末端は、脱塩基部位、例えば、アプリン酸部位またはアピリミジン酸部位と随意に結合する。いくつかの例では、5’末端は、アミノアルキル基、例えば、5’-O-アルキルアミノ置換基と結合する。場合によっては、5’末端は、脱塩基部位、例えば、アプリン酸部位またはアピリミジン酸部位と結合する。
【0144】
いくつかの実施形態では、例示的な核酸カーゴとしては、限定されないが、ホミビルセン、ミポメルセン、AZD5312(AstraZeneca)、ヌシネルセン、およびSB010(Sterna Biologicalsが挙げられる。
【0145】
小分子
いくつかの実施形態では、カーゴは小分子である。いくつかの例では、小分子は、阻害剤(例えば、パン阻害剤(pan inhibitor)または選択的阻害薬)である。その他の例では、小分子はアクチベーターである。さらなる場合では、小分子は、アゴニスト、アンタゴニスト、部分アゴニスト、混合アゴニスト/アンタゴニスト、または競争拮抗剤である。
【0146】
いくつかの実施形態では、小分子は、鎮痛剤、抗不安薬、不整脈治療剤、抗菌性、抗生物質、抗凝固剤と血栓溶解薬、抗痙攣薬、抗うつ薬、下痢止め、鎮吐薬、抗真菌剤、抗ヒスタミン剤、抗高血圧剤、抗炎症薬、抗腫瘍薬、抗精神病剤、下熱薬、抗ウイルス剤、バルビツール酸塩、β-遮断薬、気管支拡張薬、低温硬化、コルチコステロイド、咳止め薬、細胞毒性薬、うっ血除去薬、利尿薬、去痰薬、ホホルモン剤、血糖低下薬、免疫抑制薬、緩下薬、筋弛緩剤、性ホルモン剤、睡眠薬、または精神安定剤のクラスに分類される薬物である。
【0147】
いくつかの実施形態では、小分子は、阻害剤(例えば、キナーゼ経路の阻害剤、例えば、チロシンキナーゼ経路またはセリン/トレオニンのキナーゼ経路)である。場合によっては、小分子は、二重タンパク質キナーゼ阻害剤である。場合によっては、小分子は脂質キナーゼ阻害剤である。
【0148】
いくつかの例では、小分子はノイラミニダーゼ阻害剤である。
【0149】
場合によっては、小分子は炭酸脱水酵素阻害薬である。
【0150】
いくつかの実施形態では、小分子の例示的な標的としては、限定されないが、血管内皮増殖因子受容体1(VEGFR1)、血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR2)、血管内皮増殖因子受容体3(VEGFR3)、線維芽細胞成長因子受容体1(FGFR1)、線維芽細胞成長因子受容体2(FGFR2)、線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR3)、線維芽細胞成長因子受容体4(FGFR4)、サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4)、サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6)、受容体チロシンキナーゼ、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)アイソフォーム(例えば、PI3Kδ(p110δとしても知られている)、ヤヌスキナーゼ1(JAK1)、ヤヌスキナーゼ3(JAK3)、血小板由来増殖因子受容体(PDFG-R)のファミリーからの受容体、炭酸脱水酵素(例えば、炭酸脱水酵素I)が挙げられる。
【0151】
いくつかの実施形態では、小分子は、ウイルスタンパク質、例えば、ウイルスエンベロープタンパク質を標的とする。いくつかの実施形態では、小分子は、宿主細胞へのウイルスの吸着を減少させる。いくつかの実施形態では、小分子は、宿主細胞内へのウイルスの侵入を減少させる。いくつかの実施形態では、小分子は、宿主または宿主細胞におけるウイルス複製を減少させる。いくつかの実施形態では、小分子は、ウイルス構築を減少させる。
【0152】
いくつかの実施形態では、例示的な小分子カーゴとしては、限定されないが、レンバチニブ、パルボシクリブ、レゴラフェニブ、イデラリシブ、トファシチニブ、ニンテダニブ、ザナミビル、エトキシゾラミド、およびアルテミシニンが挙げられる。
【0153】
タンパク質
いくつかの実施形態では、カーゴはタンパク質である。いくつかの例では、タンパク質は完全長のタンパク質である。他の例では、タンパク質は、フラグメント(例えば、機能的フラグメント)である。いくつかの例では、タンパク質は自然発生のタンパク質である。さらなる例では、タンパク質はデノボ操作されたタンパク質である。さらなる場合では、タンパク質は融合タンパク質である。さらなる場合では、タンパク質は、組換えタンパク質である。例示的なタンパク質としては、限定されないが、Fc融合タンパク質、抗凝固剤、血液因子、骨形成タンパク質、酵素、成長因子、ホルモン、インターフェロン、インターロイキン、および血栓溶解薬が挙げられる。
【0154】
いくつかの例では、タンパク質は酵素補充療法で使用される。
【0155】
場合によっては、タンパク質は、治療用および/または予防用のワクチン産生のための抗原産生において使用される。例えば、タンパク質は、望ましい免疫応答(例えば、炎症促進性免疫応答、抗炎症性免疫応答、B細胞応答、抗体産生応答、T細胞応答、CD4+ T細胞応答、CD8+ T細胞応答、Th1免疫応答、Th2免疫応答、Th17免疫応答、Treg免疫応答、またはそれらの組み合わせ)を誘発する抗原を含む。
【0156】
いくつかの例では、例示的なタンパク質カーゴとしては、限定されないが、ロミプロスチム、リラグルチド、ヒト成長ホルモン(rHGH)、ヒトインスリン(BHI)、濾胞刺激ホルモン(FSH)、第VIII因子、エリスロポエチン(EPO)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、αガラクトシダーゼA、α-L-イズロニダーゼ、N-アセチルガラクトサミン-4-スルファターゼ、ドルナーゼアルファ、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)を含む。グルコセレブロシダーゼ、アンターフェロンベータ-1aインシュリン様増殖因子1(IGF-1)、またはラスブリカーゼが挙げられる。
【0157】
ペプチド
いくつかの実施形態では、カーゴはペプチドである。いくつかの例では、ペプチドは自然発生のペプチドである。他の例では、ペプチドは、人工的に操作されたペプチドあるいは組換えペプチドである。場合によっては、ペプチドは、Gタンパク質結合受容体、イオンチャネル、微生物、抗微生物標的、触媒性または他のIgファミリーの受容体、細胞内標的、膜に固定された標的、あるいは細胞外標的を標的とする。
【0158】
場合によっては、ペプチドは、少なくとも2つのアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドは、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも10のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも15のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも20のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも30のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも40のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも50のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも60のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも70のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも80のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも90のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは少なくとも100のアミノ酸を含む。
【0159】
場合によっては、ペプチドは、最大で3つのアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは、最大で4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で10のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で15のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で20のアミノ酸を含む。場合によっては、プチドドは最大で30のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で40のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で50のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で60のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で70のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で80のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で90のアミノ酸を含む。場合によっては、ペプチドは最大で100のアミノ酸を含む。
【0160】
場合によっては、ペプチドは約1~約10kDaを含む。場合によっては、ペプチドは、約1~約9kDa、1~約6kDa、約1~約5kDa、約1~約4kDa、約1~約3kDa、約2~約8kDa、約2~約6kDa、約2~約4kDa、約1.2~約2.8kDa、約1.5~約2.5kDa、または約1.5~約2kDaを含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、ペプチドは環状ペプチドである。いくつかの例では、環状ペプチドは大環状ペプチドである。いくつかの例では、環状ペプチドは拘束ペプチドである。環状ペプチドは、さまざまな結合、例えば、頭部-尾部(head-to-tail)、頭部-側鎖(head-to-side-chain)、側鎖-尾部(side-chain-to-tail)、および側鎖-側鎖(side-chain-to-side-chain)の結合を用いて構築される。いくつかの例では、環状ペプチド(例えば、大環状ペプチドまたは拘束ペプチド)は、約500のダルトン~約2000ダルトンの分子量を有している。他の例では、環状ペプチド(例えば、大環状ペプチド拘束ペプチド)は、約10のアミノ酸~約100のアミノ酸、約10のアミノ酸~約70のアミノ酸、または約10のアミノ酸~約50のアミノ酸の範囲である。
【0162】
場合によっては、ペプチドは、治療用および/または予防用のワクチン産生のための抗原産生において使用される。例えば、ペプチドは、望ましい免疫応答(例えば、炎症促進性免疫応答、抗炎症性免疫応答、B細胞応答、抗体産生応答、T細胞応答、CD4+ T細胞応答、CD8+ T細胞応答、Th1免疫応答、Th2免疫応答、Th17免疫応答、Treg免疫応答、またはそれらの組み合わせ)を誘発する抗原を含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、ペプチドは、天然アミノ酸、非天然アミノ酸またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの例では、アミノ酸残基とは、アミノ基とカルボキシル基の両方を含有している分子を指す。適切なアミノ酸は、限定することなく、有機合成または他の代謝経路によって調製された非自然発生のアミノ酸だけでなく、自然発生のアミノ酸のD-異性体およびL-異性体の両方を含む。アミノ酸との用語には、本明細書で使用されるように、限定することなく、αアミノ酸、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、およびアミノ酸アナログが含まれる。
【0164】
いくつかの例では、αアミノ酸とは、アミノ基と、指定されたα炭素である炭素に結合されたカルボキシル基の両方を含有する分子を指す。
【0165】
いくつかの例では、βアミノ酸とは、β構成のアミノ基とカルボキシル基の両方を含有する分子を指す。
【0166】
いくつかの実施形態では、アミノ酸アナログはラセミ混合物である。いくつかの例では、アミノ酸アナログのD異性体が使用される。場合によって、アミノ酸アナログのL異性体が使用される。いくつかの例では、アミノ酸アナログは、RまたはSの構成であるキラル中心を含む。
【0167】
いくつかの実施形態では、例示的なペプチドカーゴとしては、限定されないが、ペギネサチド、インスリン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、カルシトニン、オキシトシン、バソプレシン、オクトレオリド(octreolide)、およびリュープロレリンが挙げられる。
【0168】
いくつかの実施形態では、例示的なペプチカーゴとしては、限定されないが、テラバンシン、ダルババンシン、オリタバンシン、アニデュラファンギン、ランレオチド、パシレオチド、ロミデプシン、リナクロチド、およびペギネサチドが挙げられる。
【0169】
抗体
いくつかの実施形態では、カーゴは抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、抗体またはその結合フラグメントは、ヒト化抗体またはその結合フラグメント、マウス抗体またはその結合フラグメント、キメラ抗体またはその結合フラグメント、モノクローナル抗体またはその結合フラグメント、二重特異性抗体またはその結合フラグメント、一価Fab’、二価Fab、F(ab)’フラグメント、単鎖可変フラグメント(scFv)、ビス-scFv(scFv)、ダイアボディ、ミニボディ、ナノボディ、トリアボディ、テトラボディ、ジスルフィド安定化Fvタンパク質(dsFv)、単一ドメイン抗体(sdAb)、Ig NAR、ラクダ科抗体またはその結合フラグメント、あるいはそれらの化学修飾された誘導体を含む。
【0170】
いくつかの例では、抗体またはその結合フラグメントは、細胞表面タンパク質を認識する。いくつかの例では、細胞表面タンパク質は、癌細胞によって発現される抗原である。いくつかの例では、細胞表面タンパク質はネオエピトープである。いくつかの例では、細胞表面タンパク質は、野生型タンパク質と比較して、1つ以上の突然変異を含む。例示的な癌抗原としては、限定されないが、アルファフェトプロテイン、ASLG659、B7-H3、BAFF-R、ブレビカン、CA125(MUC16)、CA15-3、CA19-9、癌胎児抗原(CEA)、CA242、CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形癌由来成長因子)、CTLA-4、CXCR5、E16(LAT1、SLC7A5)、FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAP1A(SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1a)、SPAP1B、SPAP1C)、上皮成長因子、ETBR、Fc受容体様タンパク質(FCRH1)、GEDA、HLA-DOB(MHCクラスII分子(Ia抗原)のβサブユニット)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ICOS、IL-2受容体、IL20Rα、免疫グロブリンスーパーファミリー受容体転座関連2(IRTA2)、L6、Lewis Y、Lewis X、MAGE-1、MAGE-2、MAGE-3、MAGE 4、MART1、メソテリン、MDP、MPF(SMR、MSLN)、MCP1(CCL2)、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)、MPG、MSG783、ムチン、MUC1-KLH、Napi3b(SLC34A2)、ネクチン-4、Neu癌遺伝子産物、NCA、胎盤アルカリホスファターゼ、前立腺特異的膜抗原(PMSA)、前立腺酸性ホスファターゼ、PSCA hlg、抗トランスフェリン受容体、p97、プリン受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル5(P2X5)、LY64(リンパ球抗原64(RP105)、gp100、P21、前立腺の6-膜貫通上皮抗原(six transmembrane epithelial antigen of prostate)(STEAP1)、STEAP2、Sema 5b、腫瘍関連糖タンパク質72(TAG-72)、TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容体電位カチオンチャンネル(transient receptor potential cation channel)、サブファミリーM、メンバー4)などが挙げられる。
【0171】
いくつかの例では、細胞表面タンパク質は、分化(CD)細胞表面マーカーのクラスターを含む。例示的なCD細胞表面マーカーとしては、限定されないが、CD1、CD2、CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD11d、CDw12、CD13、CD14、CD15、CD15s、CD16、CDw17、CD18、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、CD30、CD31、CD32、CD33、CD34、CD35、CD36、CD37、CD38、CD39、CD40、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、CD45RO、CD45RA、CD45RB、CD46、CD47、CD48、CD49a、CD49b、CD49c、CD49d、CD49e、CD49f、CD50、CD51、CD52、CD53、CD54、CD55、CD56、CD57、CD58、CD59、CDw60、CD61、CD62E、(L-セレクチン)、CD62P、CD63、CD64、CD65、CD66a、CD66b、CD66c、CD66d、CD66e、CD71、CD79(例えば、CD79a、CD79b)、CD90、CD95(Fas)、CD103、CD104、CD125(IL5RA)、CD134(OX40)、CD137(4-1BB)、CD152(CTLA-4)、CD221、CD274、CD279(PD-1)、CD319(SLAMF7)、CD326(EpCAM)などが挙げられる。
【0172】
いくつかの実施形態では、例示的な抗体またはその結合フラグメントとしては、限定されないが、ザルツムマブ(HuMax-EFGr、Genmab、アバゴボマブ(Menarini)、アビツズマブ(abituzumab)(Merck)、アデカツムマブ(MT201)、アラシズマブペゴール、アレムツズマブ(Campath(登録商標)、MabCampath、あるいはCampath-1H;Leukosite)、AlloMune(BioTransplant、アマツキシマブ(Morphotek Inc.)、抗VEGF(Genetech)、アナツモマブマフェナトックス、アポリツマブ(apolizumab)(hu1D10)、アスクリンバクマブ(Pfizer Inc.)、アテゾリズマブ(MPDL3280A;Genentech/Roche)、B43.13(OvaRex、AltaRex Corporation)、バシリキシマブ(Simulect(登録商標)、Novartis)、ベリムマブ(Benlysta(登録商標)、GlaxoSmithKline)、ベバシズマブ(Avastin(登録商標)、Genentech)、ブリナツモマブ(Blincyto、AMG103;Amgen)、BEC2(ImGlone Systems Inc.)、カルルマブ(Janssen Biotech)、カツマキソマブ(Removab、Trion Pharma)、CEAcide(Immunomedics)、セツキシマブ(Erbitux(登録商標)、ImClone)、シタツズマブ・ボガトクス(VB6-845)、シクツムマブ(cixutumumab)(IMC-A12、ImClone Systems Inc.)、コナツムマブ(AMG 655、Amgen)、ダセツズマブ(SGN-40、huS2C6Seattle Genetics,Inc.)ダラツムマブ(Darzalex(登録商標),Janssen Biotech)、デツモマブ、ドロジツマブ(Genentech)、デュルバルマブ(MedImmune)、デュシギツマブ(MedImmune)、エドレコロマブ(MAb17-1A, Panorex,Glaxo Wellcome)、エロツズマブ(Empliciti(商標),Bristol-Myers Squibb)、エミベツズマブ(Eli Lilly)、エナバツズマブ(Facet Biotech Corp.)、エンフォルツマブベドチン(Seattle Genetics,Inc.)、エノブリツズマブ(MGA271、MacroGenics,Inc.)、エンシツズマブ(ensituxumab)(Neogenix Oncology,Inc.)、エプラツズマブ(LymphoCide、Immunomedics,Inc.)、エルツマキソマブ(Rexomun(登録商標)、Trion Pharma)、エタラシズマブ(Abegrin、MedImmune)、ファーレツズマブ(MORAb-003、Morphotek Inc.)、FBTA05(Lymphomun、Trion Pharma)、フィクラツズマブ(AVEO Pharmaceuticals)、フィギツムマブ(CP-751871、Pfizer)、フランボツマブ(ImClone Systems)、フレゾリムマブ(GC1008、Aanofi-Aventis)、フツキシマブ、グラキシマブ(glaximab)、ガニツマブ(Amgen)、ジレンツキシマブ(Rencarex(登録商標)、Wilex AG)、IMAB362(Claudiximab、Ganymed Pharmaceuticals AG)、イマルマブ(Baxalta)、IMC-1C11(ImClone Systems)、IMC-C225(ImClone Systems Inc.)、イムガツズマブ(Genentech/Roche)、インテツムマブ(Centocor,Inc.)、イピリムマブ(Yervoy(登録商標)、Bristol-Myers Squibb、Bristol-Myers Squibb)、イラツムマブ(Medarex,Inc.)、イサツキシマブ(SAR650984、Sanofi-Aventis)、ラベツズマブ(CEA-CIDE、Immunomedics)、レクサツムマブ(ETR2-ST01、Cambridge Antibody Technology)、リンツズマブ(SGN-33、Seattle Genetics)、ルカツムマブ(lucatumumab)(Novartis)、ルミリキシマブ、マパツズマブ(HGS-ETR1、Human Genome Sciences)、マツズマブ(EMD 72000、Merck)、ミラツズマブ(hLL1、Immunomedics,Inc.)、ミツモマブ(BEC-2、ImClone Systems)、ナルナツマブ(narnatumab)(ImClone Systems)、ネシツムマブ(Portrazza(商標)、Eli Lilly)、ネスバクマブ(Regeneron Pharmaceuticals)、ニモツズマブ(h-R3、BIOMAb EGFR、TheraCIM、Theraloc、あるいはCIMAher;Biotech Pharmaceutical Co.)、ニボルマブ(Opdivo(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、オビヌツズマブ(GazyvaまたはGazyvaro;Hoffmann-La Roche)、オカラツズマブ(AME-133v、LY2469298;Mentrik Biotech、LLC)、オファツムマブ(Arzerra(登録商標)、Genmab)、オナルツズマブ(Genentech)、オンツキシズマブ(Ontuxizumab)(Morphotek,Inc.)、オレゴボマブ(OvaRex(登録商標)、AltaRex Corp.)、オトレルツズマブ(otlertuzumab)(Emergent BioSolutions)、パニツムマブ(ABX-EGF、Amgen)、パンコマブ(pankomab)(Glycotope GMBH)、パルサツズマブ(parsatuzumab)(Genentech)、パトリツマブ(patritumab)、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標)、Merck)、ペムツモマブ(pemtumomab)(Theragyn、Antisoma)、ペルツズマブ(Perjeta、Genentech)、ピディリズマブ(CT-011、Medivation)、ポラツズマブベドチン(Genentech/Roche)、プリツムマブ、ラコツモマブ(Vaxira(登録商標)、Recombio)、ラムシルマブ (Cyramza(登録商標),ImClone Systems Inc.)、リツキシマブ(Rituxan(登録商標),Genentech)、ロバツムマブ(Schering-Plough)、セリバントマブ(Sanofi/Merrimack Pharmaceuticals,Inc.)、シブロツズマブ(sibrotuzumab)、シルツキシマブ(Sylvant(商標)、Janssen Biotech)、Smart MI95(Protein Design Labs,Inc.),Smart ID10(Protein Design Labs、Inc.)、タバルマブ(LY2127399、Eli Lilly)、タプリツモマブペプトクス、テナツモマブ(tenatumomab)、テプロツムマブ(Roche)、テツロマブ、TGN1412(CD28-SuperMABあるいはTAB08)、ティガツズマブ(CD-1008、Daiichi Sankyo)、トシツモマブ、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、トレメリムマブ(CP-672,206;Pfizer)、ツコツズマブセルモロイキン(EMD Pharmaceuticals)、ウブリツキシマブ、ウレルマブ(BMS-663513, Bristol-Myers Squibb)、ボロシキシマブ(M200、Biogen Idec)、およびザツキシマブ(zatuximab)が挙げられる。
【0173】
いくつかの例では、抗体あるいはその結合フラグメントは、抗体薬物複合体(ADC)である。場合によっては、ADCのペイロードは、例えば、限定されないが、オーリスタチン(auristatin)誘導体、メイタンシン、メイタンシノイド、タキサン、カリケアマイシン、セマドチン(cemadotin)、デュオカルマイシン、ピロロベンゾジアゼピン(pyrrolobenzodiazepine)(PDB)、またはチューブリシン(tubulysin)を含む。いくつかの例では、ペイロードは、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)あるいはモノメチルアウリスタチンF(MMAF)を含む。いくつかの例では、ペイロードは、DM2(メルタンシン)またはDM4を含む。いくつかの例では、ペイロードは、ピロロベンゾジアゼピン二量体を含む。
【0174】
さらなるカーゴ
いくつかの実施形態では、カーゴはペプチド模倣薬である。ペプチド模倣薬は、ペプチドを模倣するように設計された小さなタンパク質様ポリマーである。いくつかの例では、ペプチド模倣薬はD-ペプチドを含む。他の例では、ペプチド模倣薬はL-ペプチドを含む。例示的なペプチド模倣薬は、ペプトイドおよびβ-ペプチドを含む。
【0175】
いくつかの実施形態では、カーゴはヌクレオチド模倣物である。
【0176】
ベクターおよび発現系
ある実施形態では、上に記載されるArcポリペプチド、endo-Gagポリペプチド、操作されたArc、および操作されたendo-Gagポリペプチドは、プラスシドベクターによってコードされる。いくつかの実施形態では、ベクターは、真核生物または原核生物の供給源に由来する任意の適切なベクターも含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、細菌(例えば、大腸菌)、昆虫、酵母(例えば、Pichia pastoris)、藻類、または哺乳動物の供給源から得られる。
【0177】
例示的な細菌ベクターとしては、pACYC177、pASK75、pBADベクター系、pBADMベクター系、pETベクター系、pETMベクター系、pGEXベクター系、pHAT、pHAT2、pMal-c2、pMal-p2、pQEベクター系、pRSET A、pRSET B、pRSET C、pTrcHis2系、pZA31-Luc、pZE21-MCS-1、pFLAG ATS、pFLAG CTS、pFLAG MAC、pFLAG Shift-12c、pTAC-MAT-1、pFLAG CTC、またはpTAC-MAT-2が挙げられる。
【0178】
例示的な昆虫ベクターとしては、pFastBac1、pFastBac DUAL、pFastBac ET、pFastBac HTa、pFastBac HTb、 pFastBac HTc、pFastBac M30a、pFastBact M30b、pFastBac、M30c、pVL1392、pVL1393、pVL1393 M10、pVL1393 M11、pVL1393 M12、pPolh-FLAG1またはpPolh-MAT2などのFLAGベクター、あるいはpPolh-MAT1またはpPolh-MAT2などのMATベクターが挙げられる。
【0179】
場合によっては、酵母ベクターとしては、Gateway(登録商標)pDEST(商標)14ベクター、Gateway(登録商標)pDEST(商標)15ベクター、Gateway(登録商標)pDEST(商標)17ベクター、Gateway(登録商標)pDEST(商標)24ベクター、Gateway(登録商標)pYES-DEST52ベクター、pBAD-DEST49 Gateway(登録商標)目的ベクター、pAO815 Pichiaベクター、pFLD1 Pichi pastorisベクター、pGAPZA、B、&C Pichia pastorisベクター、pPIC3.5K Pichiaベクター、pPIC6 A、B、&C Pichiaベクター、pPIC9K Pichiaベクター、pTEF1/Zeo、pYES2酵母ベクター、pYES2/CT酵母ベクター、pYES2/NT A、B、&C酵母ベクター、またはpYES3/CT酵母ベクターが挙げられる。
【0180】
例示的な藻類ベクターとしては、pChlamy-4ベクターまたはMCSベクターが挙げられる。
【0181】
哺乳動物ベクターの例としては、一過性発現ベクターまたは安定発現ベクターが挙げられる。哺乳動物の一過性発現ベクターとしては、p3xFLAG-CMV 8、pFLAG-Myc-CMV 19、pFLAG-Myc-CMV 23、pFLAG-CMV 2、pFLAG-CMV 6a、b、c、pFLAG-CMV 5.1、pFLAG-CMV 5a、b、c、p3xFLAG-CMV 7.1、pFLAG-CMV 20、p3xFLAG-Myc-CMV 24、pCMV-FLAG-MAT1、pCMV-FLAG-MAT2、pBICEP-CMV 3、またはpBICEP-CMV 4が挙げられる。哺乳動物の安定発現ベクターとしては、pFLAG-CMV 3、p3xFLAG-CMV 9、p3xFLAG-CMV 13、pFLAG-Myc-CMV 21、p3xFLAG-Myc-CMV 25、pFLAG-CMV 4、p3xFLAG-CMV 10、p3xFLAG-CMV 14、pFLAG-Myc-CMV 22、p3xFLAG-Myc-CMV 26、pBICEP-CMV 1、またはpBICEP-CMV 2が挙げられる。
【0182】
いくつかの例では、無細胞系は、細胞からの細胞質成分および/または核成分の混合物であり、インビトロでの核酸合成に使用される。場合によっては、無細胞系は、原核細胞成分または真核細胞成分のいずれかを利用する。時々、核酸合成は、例えば、ショウジョウバエ細胞、ツメガエル卵、またはHeLa細胞(ATCC(登録商標)CCL-2(商標))に基づく無細胞系で得られる。例示的な無細胞系としては、限定されないが、E. coli S30 Extract system、E. coli T7 S30system、またはPURExpress(登録商標)が挙げられる。
【0183】
宿主細胞
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、天然由来の細胞または遺伝子改変細胞などの適切な細胞も含む。いくつかの例では、宿主細胞は、生産宿主細胞である。いくつかの例では、宿主細胞は、真核細胞である。いくつかの例では、宿主細胞は、原核細胞である。場合によっては、真核細胞は、真菌(例えば、酵母菌)、動物細胞、または植物細胞を含む。場合によっては、原核細胞は細菌細胞である。細菌細胞の例としては、グラム陽性菌またはグラム陰性菌が挙げられる。いくつかの実施形態では、グラム陰性菌は、嫌気性であるか、桿状であるか、またはその両方である。
【0184】
いくつかの例では、グラム陽性菌は、Actinobacteria、Firmicutes、またはTenericutesを含む。場合によっては、グラム陰性菌は、Aquificae、Deinococcus-Thermus、Fibrobacteres-Chlorobi/Bacteroidetes(FCB group)、Fusobacteria、Gemmatimonadetes、Nitrospirae、Planctomycetes-Verrucomicrobia/ Chlamydiae (PVC group)、Proteobacteria、Spirochaetes、またはSynergistetesを含む。いくつかの実施形態では、細菌は、Acidobacteria、Chloroflexi、Chrysiogenetes、Cyanobacteria、Deferribacteres、Dictyoglomi、Thermodesulfobacteria、またはThermotogaeである。いくつかの実施形態では、細菌細胞は、Escherichia coli、Clostridium botulinum、またはColi bacilliである。
【0185】
例示的な原核生物の宿主細胞としては、限定されないが、BL21、Mach1(商標)、DH10B(商標)、TOP10、DH5α、DH10Bac(商標)、OmniMax(商標)、MegaX(商標)、DH12S(商標)、INV110、TOP10F’、INVαF、TOP10/P3、ccdB Survival、PIR1、PIR2、Stbl2(商標)、Stbl3(商標)、またはStbl4(商標)が挙げられる。
【0186】
いくつかの例では、動物細胞には、脊椎動物または無脊椎動物の細胞が含まれる。場合によっては、動物細胞には、海洋無脊椎動物、魚、昆虫、両生類、爬虫類、哺乳動物、またはヒトの細胞が含まれる。場合によっては、真菌細胞には、ビール酵母、パン酵母、またはワイン酵母などの酵母菌が含まれる。
【0187】
真菌には、酵母、カビ、糸状菌、担子菌、または接合菌などの子嚢菌が含まれる。いくつかの例では、酵母には、AscomycotaまたはBasidiomycotaが含まれる。場合によっては、Ascomycotaには、Saccharomycotina(真正イースト、例えば、Saccharomyces cerevisiae(パン酵母))、またはTaphrinomycotina(例えば、Schizosaccharomycetes(分裂酵母))が含まれる。場合によっては、Basidiomycotaは、Agaricomycotina(例えば、Tremellomycetes)、またはPucciniomycotina(例えば、Microbotryomycetes)が含まれる。
【0188】
例示的な酵母または糸状菌としては、例えば、Saccharomyces、Schizosaccharomyces、Candida、Pichia、Hansenula、Kluyveromyces、Zygosaccharomyces、Yarrowia、Trichosporon、Rhodosporidi、Aspergillus、Fusarium、またはTrichodermaの属が挙げられる。例示的な酵母あるいは糸状菌としては、例えば、Saccharomyces cerevisiae、Schizosaccharomyces pombe、Candida utilis、Candida boidini、Candida albicans、Candida tropicalis、Candida stellatoidea、Candida glabrata、Candida krusei、Candida parapsilosis、Candida guilliermondii、Candida viswanathii、Candida lusitaniae、Rhodotorula mucilaginosa、Pichia metanolica、Pichia angusta、Pichia pastoris、Pichia anomala、Hansenula polymorpha、Kluyveromyces lactis、Zygosaccharomyces rouxii、Yarrowia lipolytica、Trichosporon pullulans、Rhodosporidium toru-Aspergillus niger、Aspergillus nidulans、Aspergillus awamori、Aspergillus oryzae、Trichoderma reesei、Yarrowia lipolytica、Brettanomyces bruxellensis、Candida stellata、Schizosaccharomyces pombe、Torulaspora delbrueckii、Zygosaccharomyces bailii、Cryptococcus neoformans、Cryptococcus gattii、またはSaccharomyces boulardiiの種が挙げられる。
【0189】
例示的な酵母宿主細胞としては、限定されないが、GS115、KM71H、SMD1168、SMD1168H、ならびにX-33などのPichia pastoris酵母菌株;および、INVSc1などのSaccharomyces cerevisiae酵母菌株を含む。
【0190】
いくつかの例では、さらなる動物細胞には、軟体動物、節足動物、環形動物、または海綿動物から得られる細胞が含まれる。場合によっては、さらなる動物細胞は、哺乳動物細胞、例えば、ヒト、霊長類、類人猿、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、あるいはげっ歯類である。場合によっては、げっ歯類には、マウス、ラット、ハムスター、スナネズミ、ハムスター、チンチラ、ファンシーラット、またはモルモットが含まれる。
【0191】
例示的な哺乳動物宿主細胞としては、限定されないが、293A細胞株、293FT細胞株、293F細胞、293H細胞、CHO DG44細胞、CHO-S細胞、CHO-K1細胞、Expi293F(商標)細胞、Flp-In(商標)T-REx(商標)293細胞株、Flp-In(商標)-293細胞株、Flp-In(商標)-3T3細胞株、Flp-In(商標)-BHK細胞株、Flp-In(商標)-CHO細胞株、Flp-In(商標)-CV-1細胞株、Flp-In(商標)-Jurkat細胞株、FreeStyle(商標)293-F細胞、FreeStyle(商標)CHO-S細胞、GripTite(商標)293 MSR細胞株、GS-CHO細胞株、HepaRG(商標)細胞、T-REx(商標)Jurkat細胞株、Per.C6細胞、T-REx(商標)-293細胞株、T-REx(商標)-CHO細胞株、およびT-REx(商標)-HeLa細胞株が挙げられる。
【0192】
いくつかの例では、哺乳動物宿主細胞は初代細胞である。いくつかの例では、哺乳動物宿主細胞は、安定した細胞株、または、対象の遺伝物質をそれ自体のゲノムに組み込んでおり、かつ多世代にわたる細胞分裂の後に遺伝物質の生成物を発現する能力を有している細胞株である。場合によっては、哺乳動物宿主細胞は、一過性の細胞株、または、対象の遺伝物質をそれ自体のゲノムに組み込んでおらず、かつ多世代にわたる細胞分裂の後に遺伝物質の生成物を発現する能力を有していない細胞株である。
【0193】
例示的な昆虫宿主細胞としては、限定されないが、Drosophila S2細胞、Sf9細胞、Sf21細胞、High Five(商標)細胞、およびexpresSF+(登録商標)細胞が挙げられる。
【0194】
いくつかの例では、植物細胞は藻類からの細胞を含む。例示的な昆虫細胞株としては、限定されないが、Chlamydomonas reinhardtii 137c、またはSynechococcus elongatus PPC 7942からの株が挙げられる。
【0195】
使用方法
ある実施形態において、カーゴを被包するカプシドを調製する方法が、本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、上記方法は、複数のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチド、操作されたArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチド、および/または組換えのArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドを、充填されたArcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを生成するのに十分な時間にわたって、溶液中で、カーゴによりインキュベートする工程を含む。
【0196】
いくつかの例では、上記方法は、カーゴでインキュベートする前に、複数の操作されたおよび/または組換えのArcポリペプチドを含む溶液を、複数の非Arcカプシド形成サブユニットと混合する工程を含む。場合によっては、複数の非Arcカプシド形成サブユニットは、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、または10:1の比で、複数の操作されたおよび/または組換えArcポリペプチドと混合される。その他の場合において、複数の非Arcカプシド形成サブユニットは、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、または1:10の比で、複数の操作されたおよび/または組換えArcポリペプチドと混合される。
【0197】
場合によっては、充填されたArcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを生成するのに十分な時間は、少なくとも約5分、少なくとも約10分、少なくとも約20分、少なくとも約30分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約4時間、少なくとも約6時間、少なくとも約10時間、少なくとも約12時間、少なくとも約24時間、またはそれ以上である。
【0198】
場合によっては、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、約2℃~約37℃の温度で調製される。いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagのベースのカプシドは、約2℃~約8℃、約2℃~約4℃、約20℃~約37℃、約25℃~約37℃、約20℃~約30℃、約25℃~約30℃、あるいは約30℃~約37℃の温度で調製される。
【0199】
場合によっては、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、室温で調製される。
【0200】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、全身投与のためにさらに製剤化される。
【0201】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、局所投与のためにさらに製剤化される。
【0202】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、非経口(例えば、動脈内、関節内、皮内、病巣内、筋肉内、眼内、骨内の注入、腹腔内、髄腔内、静脈内、硝子体内、皮下)投与のためにさらに製剤化される。
【0203】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、局所投与のためにさらに製剤化される。
【0204】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、経口投与のためにさらに製剤化される。
【0205】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、舌下投与のためにさらに製剤化される。
【0206】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、エアロゾル投与のためにさらに製剤化される。
【0207】
ある実施形態では、対象の部位にカーゴを送達するために、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを使用することが本明細書に記載される。いくつかの例では、方法は、カプシドの細胞取込を促進するのに十分な時間にわたって、対象の部位にある細胞を、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドに接触させる工程を含む。
【0208】
場合によっては、細胞は、筋細胞、皮膚細胞、血液細胞、または免疫細胞(例えば、T細胞あるいはB細胞)である。
【0209】
いくつかの例では、前記細胞は腫瘍細胞、例えば固形腫瘍細胞、または血液系悪性腫瘍由来の細胞である。場合により、前記固形腫瘍細胞は、膀胱癌、乳癌、脳癌、大腸癌、腎癌、肝臓癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、皮膚癌、胃癌、または甲状腺癌由来の細胞である。場合により、血液系悪性腫瘍由来の細胞はB細胞悪性腫瘍またはT細胞悪性腫瘍由来である。場合により、前記細胞は、白血病、リンパ腫、骨髄腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、多発性骨髄腫、形質細胞腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、または慢性骨髄性白血病(CML)由来である。
【0210】
いくつかの実施形態では、前記細胞は体細胞である。いくつかの例では、前記細胞は、血液細胞、皮膚細胞、結合組織細胞、骨細胞、筋細胞、または器官由来の細胞である。
【0211】
いくつかの実施形態では、前記細胞は、上皮細胞、結合組織細胞、筋細胞、またはニューロンである。
【0212】
いくつかの例では、前記細胞は、内胚葉細胞、中胚葉細胞、または外胚葉細胞である。いくつかの例では、内胚葉は、呼吸器系、腸、肝臓、胆嚢、膵臓、ランゲルハンス島、甲状腺、または後腸の細胞を含む。場合により、中胚葉は、骨軟骨前駆(osteochondroprogenitor)細胞、筋細胞、消化器系由来の細胞、腎臓の幹細胞、生殖器系由来の細胞、循環系由来の細胞(内皮細胞など)を含む。外胚葉由来の典型的な細胞は、上皮細胞、下垂体前葉の細胞、末梢神経系の細胞、神経内分泌系の細胞、眼の細胞、中枢神経系の細胞、上衣の細胞、または松果腺の細胞を含む。場合により、中枢神経系と末梢神経系に由来する細胞は、ニューロン、シュワン細胞、サテライトグリア細胞、オリゴデンドロサイト、またはアストロサイトを含む。場合により、ニューロンはさらに、介在ニューロン、錐体ニューロン、GABA作動性ニューロン、ドーパミン作動性ニューロン、セロトニン作動性ニューロン、グルタミン酸作動性ニューロン、脊髄由来の運動ニューロン、または抑制性脊柱のニューロンを含む。
【0213】
いくつかの実施形態では、前駆細胞は幹細胞または前駆細胞である。場合により、前記細胞は間葉系幹細胞または前駆細胞である。他の場合、前記細胞は造血幹細胞または前駆細胞である。
【0214】
場合により、標的タンパク質は細胞中で過剰発現されるか、または枯渇している。場合により、前記標的タンパク質は細胞中で過剰発現される。さらなる場合、前記標的タンパク質は細胞中で枯渇している。
【0215】
場合により、細胞中の標的遺伝子には1つ以上の突然変異がある。
【0216】
場合により、前記細胞はスプライシング機構が損なわれている。
【0217】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドは、必要とする被験体に全身投与される。
【0218】
他の例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、必要とする被験体に局所投与される。
【0219】
いくつかの実施形態では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、必要とする被験体に非経口投与、経口投与、局所投与、舌下腺を介して投与、またはエアロゾルにより投与される。場合により、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシド、必要とする被験体に非経口投与される。他の場合、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、必要とする被験体に経口投与される。さらなる場合、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、必要とする被験体に局所投与、舌下腺を介して投与、またはエアロゾルにより投与される。
【0220】
いくつかの実施形態では、送達成分は、目標部位への標的送達のためにArcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドと組み合わされる。いくつかの例では、前記送達構成分は、担体、例えば、ミセル、リポソーム、あるいはマイクロベシクルなどの細胞外小胞、またはウイルスエンベロープを含む。
【0221】
いくつかの例では、前記送達成分は、自身の送達成分を含まない(例えば、中に第2のポリペプチドが存在しない)、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを対象とする主要な送達ビヒクルとして機能する。この場合、前記送達成分は、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを目標の標的部位へと向けて、随意に細胞内吸収を容易にする。
【0222】
他の例では、前記送達成分は、Arcベースのカプシドに含まれる第2のポリペプチドの標的特異性および/または感度を増強する。このような場合、前記送達成分は、標的部位に対するArcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドの特異性および/または親和性を増強する。さらなる場合、前記送達成分は、特異性および/または親和性を約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、50倍、100倍、200倍、500倍、またはそれ以上増強する。さらなる場合、前記送達成分は、特異性および/または親和性を約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、500%、またはそれ以上増強する。またさらには、前記送達成分は随意に、オフターゲット効果を約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、50倍、100倍、200倍、500倍、またはそれ以上最小化する。またさらには、前記送達成分は随意に、オフターゲット効果を約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、500%、またはそれ以上最小化する。
【0223】
さらなる例では、前記送達成分は、Arcベースのカプシドを一般的な標的領域(例えば腫瘍微小環境)に輸送する第1のビヒクルとして機能し、または、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドに含まれる第2のポリペプチドは、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドを特定の標的部位に誘導して随意に細胞内吸収を容易にする、第2の送達分子として機能する。このような場合、前記送達成分は、オフターゲット効果を約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、50倍、100倍、200倍、500倍、またはそれ以上最小化する。このような場合、前記送達成分は、オフターゲット効果を約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、500%、またはそれ以上最小化する。
【0224】
さらなる例では、前記送達成分は、Arcベースのカプシドを目標の標的部位に輸送する第1のビヒクルとして機能し、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドに含まれる第2のポリペプチドは、細胞内吸収を容易にする第2の送達分子として機能する。
【0225】
いくつかの実施形態では、前記送達成分は細胞外小胞を含む。いくつかの例では、前記細胞外小胞は、マイクロベシクル、リポソーム、またはミセルを含む。いくつかの例では、前記細胞外小胞の直径は、約10nm~約2000nm、約10nm~約1000nm、約10nm~約800nm、約20nm~約600nm、約30nm~約500nm、約50nm~約200nm、または約80nm~約100nmである。
【0226】
いくつかの実施形態では、前記送達成分はマイクロベシクルを含む。循環するマイクロベシクルまたは微粒子としても知られるマイクロベシクルは、リン脂質を含む膜結合小胞である。いくつかの例では、前記マイクロベシクルの直径は、約50nm~約1000nm、約100nm~約800nm、約200nm~約500nm、または約50nm~約400nmである。
【0227】
いくつかの例では、前記マイクロベシクルは、細胞膜逆位、エキソサイトーシス、剥離、小胞形成、または出芽から生じる。いくつかの例では、前記マイクロベシクルは分化細胞から生成される。他の例では、前記マイクロベシクルは、未分化細胞、例えば芽細胞、前駆細胞、または幹細胞から生成される。
【0228】
いくつかの実施形態では、前記送達成分はリポソームを含む。いくつかの例では、前記リポソームは、目標の部位または領域への標的送達のために複数のリポペプチドを含んでおり、これらはリポソームの表面に存在する。場合により、リポソームは標的細胞と融合し、これによりリポソームの内容物はすべて標的細胞に移る。場合により、リポソームは食作用性の細胞によりエンドサイトーシスされる。エンドサイトーシスの後、リポソーム脂質のリソソーム内分解とカプセルに包まれた薬剤の放出が行われる。
【0229】
取り込みに適切な典型的なリポソームとして、多重層ベシクル(MLV)、オリゴ層状ベシクル(OLV)、単層ベシクル(UV)、小さな単層ベシクル(SUV)、中型単層ベシクル(MUV)、大型単層ベシクル(LUV)、巨大単層ベシクル(GUV)、多胞体ベシクル(MVV)、逆相蒸発法により作られた単一あるいはオリゴ層状ベシクル(REV)、逆相蒸発法により作られた多重層ベシクル(MLV-REV)、安定した複数層ベシクル(SPLV)、凍結融解したMLV(FATMLV)、押出法により調製されたベシクル(VET)、フレンチプレスにより調製されたベシクル(FPV)、融合により調製されたベシクル(FUV)、脱水-再水和ベシクル(DRV)、バブルソーム(bubblesomes)(BSV)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの例では、リポソームはAmphipol(A8-35)を含む。リポソームを調製するための技術は、例えば、COLLOIDAL DRUG DELIVERY SYSTEMS vol.66(J.Kreuter ed.,Marcel Dekker,Inc.(1994))に記載されている。
【0230】
調製方法に応じて、リポソームは単層状または多層状であり、直径は約20μm~約1000μm超の範囲で変動する。
【0231】
いくつかの例では、本明細書に提供されるリポソームはさらに担体脂質を含む。いくつかの実施形態では、前記担体脂質はリン脂質である。リポソームを形成可能な担体脂質として、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ホスファチジルコリン(PC、レシチン)、ホスファチジン酸(PA)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、またはホスファチジルセリン(PS)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の適切なリン脂質としてはさらに、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール(DPPG)、ジステアロイルホスファチジルグリセロール(DSPG)、ジミリストイルホスファチジルグリセロール(DMPG)、ジパルミトイルホスファチジン酸(DPPA)、ジミリストイルホスファチジン酸(DMPA)、ジステアロイルホスファチジン酸(DSPA)、ジパルミトイルホスファチジルセリン(DPPS)、ジミリストイルホスファチジルセリン(DMPS)、ジステアロイルホスファチジルセリン(DSPS)、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン(DMPE)、ジステアロイルホスファチジルエタノールアミン(DSPE)など、またはこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態において、リポソームは、リポソーム形成を調節するステロール(例えばコレステロール)をさらに含む。前記担体脂質は随意に、任意の非リン酸塩極性脂質である。
【0232】
いくつかの実施形態では、前記送達成分はミセルを含む。いくつかの例では、前記ミセルの直径は、約2nm~約250nm、約20nm~約200nm、約20nm~約100nm、または約50~約100nmである。
【0233】
いくつかの例では、前記ミセルは高分子ミセルであり、これはコアシェル構造を特徴とし、中では疎水性コアが親水性シェルに取り囲まれている。場合により、前記親水性シェルはさらに、親水性ポリマーまたはコポリマー、およびpH感受性成分を含む。
【0234】
典型的な親水性ポリマーまたはコポリマーとして、ポリ(N置換アクリルアミド)、ポリ(N-アクリロイルピロリジン)、ポリ(N-アクリロイルピペリジン)、ポリ(N-アシル-L-アミノ酸アミド)、ポリ(エチルオキサゾリン)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシアルキルセルロース誘導体、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N-ビニル-2-ピロリドン)、ポリエチレングリコール誘導体、それらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0235】
pH感受性部分として、メタクリル酸、エチルアクリル酸、プロピルアクリル酸、ブチルアクリル酸などのアルキルアクリル酸、またはグルタミン酸などのアミノ酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0236】
いくつかの例では、前記疎水性部分はミセルのコアを構築するものであり、例えば、オクタデシルアクリレートなどの単一アルキル鎖、または、ホスファチジルエタノールアミンあるいはジオクタデシルアミンなどの二重鎖アルキル化合物が挙げられる。場合により、前記疎水性部分は随意に、ポリ(乳酸)またはポリ(e-カプロラクトン)などの非水溶性ポリマーである。
【0237】
pH感受特性を呈する高分子ミセルも企図され、これらは例えば、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、およびアクリル酸エステル、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、酢酸フタル酸セルロース、またはトリメリト酢酸セルロース由来のコポリマーが挙げられるがこれらに限定されないpH感受性ポリマーの使用により形成される。
【0238】
いくつかの実施形態では、前記送達成分はウイルスエンベロープを含む。ウイルスエンベロープは、糖タンパク質、リン脂質、および宿主から得た付加的なタンパク質を含む。いくつかの例では、前記ウイルスエンベロープは広範囲の標的細胞に寛容である。他の例では、前記ウイルスエンベロープは不寛容であり、目標の標的細胞に特異的である。場合により、前記ウイルスエンベロープは細胞特異的結合タンパク質、および随意に、カーゴと標的細胞との融合を補助する融合分子を含む。場合により、前記ウイルスエンベロープは内在性ウイルスエンベロープを含む。他の場合、前記ウイルスエンベロープは、1つ以上の外来タンパク質を含む修飾エンベロープである。
【0239】
いくつかの例では、前記ウイルスエンベロープはDNAウイルス由来である。典型的なエンベロープDNAウイルスとして、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、ヘパドナウイルス由来のウイルスが挙げられる。
【0240】
他の例では、前記ウイルスエンベロープはRNAウイルス由来である。典型的なエンベロープRNAウイルスとして、ブンヤウイルス、コロナウイルス、フィロウイルス、フラビウイルス、オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス、ラブドウイルス、トガウイルスの各ファミリー由来のウイルスが挙げられる。
【0241】
さらなる例では、前記ウイルスエンベロープはレトロウイルスのファミリー由来のウイルスに由来する。
【0242】
いくつかの実施形態では、前記ウイルスエンベロープは、ヘルペスウイルス(例えばHSV1)あるいはポックスウイルス(例えばワクシニアウイルスやミキソーマウイルス)のファミリー由来の腫瘍溶解性DNAウイルスなどの腫瘍溶解性ウイルス、または、ラプドウイルス(例えばVSV)あるいはパラミクソウイルス(例えばMVやNDV)のファミリー由来の腫瘍溶解性RNAウイルスに由来する。
【0243】
いくつかの例では、前記ウイルスエンベロープはさらに、抗原または細胞表面分子に結合する、異物または操作されたタンパク質を含む。標的化を目的とする典型的な抗原と細胞表面分子として、P-糖タンパク質、Her2/Neu、エリスロポエチン(EPO)、上皮増殖因子受容体(EGFR)、血管内皮成長因子受容体(VEGF-R)、カドヘリン、癌胎児抗原(CEA)、CD4、CD8、CD19、CD20、CD33、CD34、CD45、CD117(c-kit)、CD133、HLA-A、HLA-B、HLA-C、ケモカインレセプター5(CCRS)、幹細胞マーカーABCG2輸送体、卵巣癌抗原CA125、免疫グロブリン、インテグリン、前立腺特異性抗原(PSA)、前立腺幹細胞抗原(PSCA)、樹状細胞特異的細胞間接着分子3結合ノンインテグリン(DC-SIGN)、チログロブリン、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、筋原性分化促進因子-1(MyoD-1)、Leu-7(CD57)、LeuM-1、モノクローナル抗体Ki-67(Ki-67)により画定される細胞増殖関連ヒト核抗原、ウイルスエンベロープタンパク質、HIV gp120、またはトランスフェリン受容体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0244】
いくつかの実施形態では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、インビトロでの使用を目的とする。
【0245】
いくつかの例では、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、エクスビボでの使用を目的とする。
【0246】
場合により、Arcベースのカプシドまたはendo-Gagベースのカプシドは、インビボでの使用を目的とする。
【0247】
キット/製品
本明細書中のある実施形態では、本明細書に記載の1つ以上の方法とともに使用されるキットと製品が開示される。このようなキットは、バイアルやチューブなどの1つ以上の容器を収容するために仕切られた運搬装置、パッケージ、または容器を含み、この容器の各々は本明細書に記載の方法に使用される別個の要素のうち1つを備えている。適切な容器として、例えばボトル、バイアル、シリンジ、試験管が挙げられる。他の実施形態では、前記容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料で形成される。
【0248】
例えば前記容器は、組み換え型あるいは操作されている、上述のArcポリペプチドまたはendo-Gagポリペプチドを含む。このようなキットは随意に、識別用の記載文あるいはラベル、または本明細書に記載の方法での使用に関する説明書を含む。例えばキットは通常、内容物を列記するラベルおよび/または使用説明書、ならびに使用説明書を備えた添付文書を含んでいる。一組の説明書も通常は含まれる。
【0249】
特定の用語
別段の定めのない限り、本明細書に使用される技術用語と科学用語はすべて、一般的に理解されるものと同じ意味を持つ。詳細な説明は例示的かつ説明的なものに過ぎず、請求される発明特定事項を制限するものではないことを理解されたい。本出願では、単数形の使用は、特に明記されない限り複数形を含む。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に定めていない限り、複数の指示対象を含む。本出願では、「または」の使用は、特に明記しない限り「および/または」を意味する。さらに、用語「含むこと(including)」の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、「含まれる(included)」などの他の形態と同様、制限はない。
【0250】
本発明の様々な特徴が1つの実施形態の文脈に記載されてもよいが、これらの特徴は個別に、または任意の適切な組み合わせにおいて提供されてもよい。反対に、本発明は明確性のために別個の実施形態の観点から本明細書に記載されてもよいが、本発明は単一の実施形態でも実施されてもよい。
【0251】
本明細書における「いくつかの実施形態」、「実施形態」、「一実施形態」、または「他の実施形態」への言及は、その実施形態と関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも一部の実施形態に含まれるが、必ずしもすべての実施形態には含まれていないことを意味する。
【0252】
本明細書で使用されるように、範囲と量は、「およその(about)」特定の値または範囲として表すことができる。「約」は正確な量も含んでいる。したがって「約5μL」は、「約5μL」と「5μL」を意味する。概して、用語「約」は、実験誤差内にあると予想される量を含んでいる。
【0253】
本明細書に使用される章の見出しは、単に構成上の目的のために付けたものであり、記載される発明特定事項を制限するものと解釈されるべきではない。
【0254】
本明細書では、本明細書に記載のCA N-ローブの配列はヒトCA N-ローブに相当する。いくつかの例では、ヒトCA N-ローブは、SEQ ID NO:1の残基207~278を含む。いくつかの例では、本明細書に記載のCA N-ローブは、SEQ ID NO:1の残基207~278に対し約30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を含む。場合により、本明細書に記載のCA N-ローブは、ヒトCA N-ローブと構造的に類似している。例えば本明細書に記載のCA N-ローブは、ヒトCA N-ローブと構造的に約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%類似している。場合により、前記CA N-ローブは、高度な構造的類似性(例えば80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97% 98%、または99%の構造的類似性)を共有するが、高度な配列同一性を共有していない(例えば配列同一性は、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、または30%未満である)。場合により、前記CA N-ローブは、SEQ ID NO:1の残基207~278を含む。
【0255】
本明細書では、本明細書に記載のCA C-ローブの配列はヒトCA C-ローブに相当する。いくつかの例では、ヒトCA C-ローブは、SEQ ID NO:1の残基278~370を含む。いくつかの例では、本明細書に記載のCA C-ローブは、SEQ ID NO:1の残基278~370に対し約30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を含む。場合により、本明細書に記載のCA C-ローブは、ヒトCA C-ローブと構造的に類似している。例えば本明細書に記載のCA C-ローブは、ヒトCA C-ローブと構造的に約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%類似している。場合により、前記CA C-ローブは、高度な構造的類似性(例えば80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97% 98%、または99%の構造的類似性)を共有するが、高度な配列同一性を共有していない(例えば配列同一性は、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、または30%未満である)。場合により、前記CA C-ローブは、SEQ ID NO:1の残基278~370を含む。
【0256】
本明細書では、用語「個体」、「被験体」、および「患者」は任意の哺乳動物を意味する。いくつかの実施形態では、前記哺乳動物はヒトである。いくつかの実施形態では、哺乳動物はヒトではない。いかなる用語も、保健従事者(例えば、医師、正看護師、臨床看護師、医師助手、看護助手、またはホスピスの職員)の監督(例えば、常時または断続的)を特徴とする状況には制限されない。
【実施例
【0257】
これら実施例は例示目的のためだけに提供され、本明細書に提供される請求の範囲を制限するものではない。
【0258】
実施例1-組み換えArcタンパク質と操作されたArcタンパク質をコードするDNAベクターの構築
Arc発現のために組み換えDNAベクターを構築するために、完全長cDNAのオープンリーディングフレームは、初めのメチオニンを除きクローニングベクターへ挿入され、続いて標準分析法に従い発現ベクターへと移動される。同じ手法を使用して、end-GAGタンパク質を発言させるために組み換えDNAベクターを構築する。ヒトArc cDNAは、注釈されたマトリクスドメイン(MA)とカプシドドメインを含む。カプシドドメインにはN末端ローブ(NTD)とC末端ローブ(CTD)がある。図1は、ヒトArcタンパク質の構造、ならびに、パイソン(Python)、カモノハシ(Platypus)、およびシャチ(Orca)からのArcの予測構造を示す。
【0259】
操作されたArcタンパク質をコードするcDNAは随意に、様々な種に由来するArc配列を組み換え(図2)、他のタンパク質の機能ドメインをArcタンパク質に挿入し(図3A)、Arcタンパク質の配列を修飾し(図3B)、および/または図2~3に例示した手法の任意の組み合わせにより、生成される。操作されたendo-Gagタンパク質をコードするcDNAも同様に、様々な種に由来するendo-Gag配列を組み換え、他のタンパク質の機能ドメインをendo-Gagタンパク質に挿入し、endo-Gagタンパク質の配列を修飾し、および/またはこれら手法の任意の組み合わせにより、生成される。さらに、操作されたendo-Gagタンパク質は随意にArc配列を含んでおり、操作されたArcタンパク質は随意にendo-Gag配列を含んでいる。操作されたArcタンパク質と操作されたendo-Gagタンパク質の単量体はカプシドへと集まる。
【0260】
表1のArcタンパク質をコードするDNAとendo-Gagタンパク質をコードするcDNAは、pET-41a(+)(EMD Millipore(Novagen)Cat#70566)に由来する発現ベクターへと挿入した。pET-41a(+)のクローニング部位全体を取り除いて、SEQ ID NO:57のヌクレオチド配列を持つDNAと取り替えた。このDNAは、SEQ ID NO:58のアミノ酸配列を持ち、かつ6xHisタグ(SEQ ID NO:59)、6アミノ酸スペーサー(SEQ ID NO:60)、およびAcTEV(商標)切断部位(SEQ ID NO:61)を含む代替的なN末端をコードする。出発メチオニンコドンを含まないArcとend-GAGのオープンリーディングフレームを、GibsonアセンブリによりAcTEV(商標)切断部位の後に挿入した。Gibson DG,Young L,Chuang RY,Venter JC,Hutchison CA 3rd,Smith HO(2009).“Enzymatic assembly of DNA molecules up to several hundred kilobases”.Nature Methods.6(5):343-345。発現とAcTEV(商標)切断の後、結果として生じるArcタンパク質またはendo-Gagタンパク質のN末端には、AcTEV(商標)切断部位から残存する1つのグリシンがある。
SEQ ID NO:57 ATGCATCACCATCACCATCACGGCTCAGGGTCTGGTAGCGAAAATCTGTACTTCCAGGGG
SEQ ID NO:58 MHHHHHHGSGSGSENLYFQG
SEQ ID NO:59 HHHHHH
SEQ ID NO:60 GSGSGS
SEQ ID NO:61 ENLYFQG
【0261】
【表1】
【0262】
実施例2-Arcタンパク質とendo-Gagタンパク質の発現と精製
Arcおよびendo-Gagのオープンリーディングフレームを含む発現ベクター構築物を、Rosetta 2(DE3)pLysS大腸菌株(Millipore Sigma,Cat#71403)に形質転換させた。0.1mMのIPTG、続いて16℃で16時間のインキュベーションを用いて、Arcまたはendo-Gagの発現を誘導した。細胞ペレットを、20mMリン酸ナトリウムpH7.4、0.1M NaCl、40mMイミダゾール、1mM DTT、および10%グリセロールにおいて音波粉砕により溶解させた。過剰量のTURBO DNase(Thermo Fisher Scientific,Cat#AM2238)、RNase Cocktail(Thermo Fisher Scientific,Cat#AM2286)、およびBenzonase Nuclease(Millipore Sigma,Cat#71205)を用いて溶解物を処理し、核酸を取り除いた。NaClを溶解物に添加してNaCl濃度を0.5Mに調整し、続いて遠心分離と濾過により細胞デブリを取り除いた。6xHisタグを付けた組み換えタンパク質をHisTrap HPカラム(GE Healthcare,Cat#17-5247-01)の上に載せ、緩衝液A(20mMリン酸ナトリウムpH7.4、0.5M NaCl、40mMイミダゾール、10%グリセロール)で洗浄し、直線濃度勾配の緩衝液B(20mMリン酸ナトリウムpH7.4、0.5M NaCl、500mMイミダゾール、10%グリセロール)で溶離させた。採取管をあらかじめ、溶出物1mlにつき10μlの0.5M EDTA pH8.0で補足した。結果として生じるArcタンパク質またはendo-Gagタンパク質は概して、SDS-PAGE解析により明らかになるように純度が95%を超えており、収率は細菌培養液1Lにつき最大50mgであった。図4Aを参照。
【0263】
モノQ 5/50 GLカラム(GE Healthcare,Cat#17516601)上で陰イオン交換クロマトグラフィーを行うことにより、残る核酸を取り除いた。カラムに投入する前に、組み換えタンパク質を、製造業者の指示に従い「Pierce Protein Concentrator PES,10K MWCO,5-20ml」(Thermo Scientific,Cat#88528)を使用して緩衝液C(20mM Tris-HCl pH8.0、100mM NaCl、10%グリセロール)に緩衝液交換した。投入後、モノQレジンを2mlの緩衝液Cで洗浄した。直線濃度勾配の緩衝液D(20mM Tris-HCl pH8.0、500mM NaCl、10%グリセロール)を使用して、Arcタンパク質とendo-Gagタンパク質を溶離した。RNAをArcから効率的に分離し、600mMのNaClで溶離した(図4B)。
【0264】
10kDaのMWCO PES濃縮装置を使用してモノQで精製したArcのピーク分画を濃縮し、次いで10%v/vのAcTEV(商標)プロテアーゼ(Invitrogen(商標)#12575023)により処理することにより、N末端6xHisタグとスペーサーを取り除いた。SDS-PAGEアッセイにより明らかとなるように、切断効率は99%を超えている。その後、タンパク質をHisTrap緩衝液Aへ希釈し、HisTrap HPレジンで清浄した。結果として生じる精製ArcにはN末端グリシン残基があるが、初めのメチオニンを含んでいない。
【0265】
実施例3-カプシドアセンブリ
切断Arcタンパク質(1mg/mL)を20kDaのMWCO透析カセットへ投入し、一晩かけて1Mリン酸ナトリウム(pH7.5)の中、室温で透析した。翌日、溶液をカセットから取り出し、微量遠心分離管に移して、卓上遠心分離器の中最大速度で5分間回転させた。上清を100kDaのMWCO Regenerated Cellulose Amicon Ultrafiltration Centrifugal濃縮装置に移した。緩衝液をPBS pH7.5と交換し、体積を20倍減少させた。
【0266】
カプシドアセンブリを透過型電子顕微鏡法により解析した。EMグリッド(Carbon Support Film、Square Grid、400 mesh、5~6nm、Copper、CF400-Cu-UL)をグロー放電により調製した。精製Arcの5μL試料をグリッドに20秒間適用し、付いて濾紙を使用して水分を取り除いた。その後、グリッドをMilliQ HOで洗浄し、HOに1%酢酸ウラニル5μLを溶かしたもので30秒かけて染色し、1分間風乾した。Gatan 4k×4k OneViewカメラを搭載したFEI Talos L120C TEMを使用して、Arcカプシドの画像を取得した。図5は濃縮ヒトArcカプシドを示す。図6は、他の脊椎動物種由来の組み換え発現Arcオルソログから形成されるカプシドを示す。図7は、他の脊椎動物種由来の組み換え発現endo-Gag遺伝子から形成されるカプシドを示す。
【0267】
実施例4-Arcカプシドの選択的細胞インターナリゼーション
PBS(pH8.5)の中で50モル過剰のNHSエステルAlexa Fluor(商標)594-NHS染料(Invitrogen(商標)#A20004)(DMSOに溶解)と反応させることにより、単離された組み換えヒトArcタンパク質(0.5mg/ml)からアセンブルしたカプシドを蛍光標識した。反応を暗所で2時間実施した。その後、Alexa594で標識したカプシドを、暗所の中室温で一晩かけてPBS(pH7.5)により透析し、少なくとも2つの緩衝液を未標識の染料と交換した。
【0268】
HeLa細胞(ATCC(登録商標)CCL-2(商標))を実験の24時間前に96ウェルプレートに蒔くと、これら細胞の集密度は処置に対して最大80%に達する。その後、標識カプシドを完全組織培養培地へとスパイクし(spiked)、最終カプシド濃度を0.05mg/mlとした。処理を37℃で4時間進め、次いで細胞を撮像前に10ug/mlのHoechst核染色試薬を含有する撮像培地(DMEM、フェノールレッドなし、10%のFBSと20mMのHEPESを含む)で3回洗浄する。蛍光顕微鏡検査法により小さな斑状の染色パターンが明らかとなり、このことは、ArcカプシドがHeLa細胞によりインターナリゼーションされたことを示唆している(図8)。Alexa Fluor(商標)594で標識したウシ血清アルブミン(BSA)(最終濃度0.05mg/ml)または45.6μMのAlexa Fluor(商標)594の投与の後には、細胞内染色はほとんど、または全く観察されなかった。
【0269】
実施例5-Arcカプシドによる非相同RNA送達
(1Mリン酸ナトリウムへの透析による)カプシド形成中に過剰量のRNAの中でスパイクすることにより、ヒトArcカプシドにCre RNAを投入した。Cre RNAを投入したカプシドを、最終カプシド濃度0.05mg/ml、37℃で4時間、生物学的トリプリケート(Biological triplicate)においてHeLa細胞に投与した。その後、細胞を氷冷1×PBSで3回洗浄してから、RNA抽出(Invitrogen(商標)TRIzol(商標)試薬#15596026)を行った。精製された細胞関連RNAを、技術的トリプリケートにおいてqPCRにより定量化し、細胞GAPDHレベルに値を標準化し、タンパク質精製から持ち越し可能な大腸菌rrsA mRNAおよびArc RNAと比較した。表2は、PCR反応に使用したプライマーを示す。検出された細胞関連Cre RNAの量は、ArcカプシドにCre RNAが投入されていると、Cre RNAを投入していない対照カプシドと比較して27倍より高かった(図9)。
【0270】
【表2】
【0271】
図10は、Arcカプシドまたはendo-Gagカプシドによる異種RNAの送達を実証する代替方法を例示する。6xHisタグを付けたArc遺伝子またはendo-Gag遺伝子を、宿主細胞に発現させる。結果として生じるArc単量体をカプシド形成条件下で翻訳可能なCre mRNAと組み合わせて、Cre mRNAを投入したカプシドを形成する。その後、Creを投入したカプシドをLoxPルシフェラーゼレポーターマウスに投与する。マウス細胞へのCre mRNAの送達の成功、その後のCreレコンビナーゼタンパク質の翻訳に際して、レポーターのLoxP部位を組み換えるとルシフェラーゼ発現が生じ、この発現は随意に、ルシフェリン投与に際した生物発光撮像により検出される。この方法を使用して、候補のArc遺伝子とendo-Gag遺伝子の透過可能性を試験する。正のルシフェラーゼ信号により、候補のArc遺伝子またはendo-Gag遺伝子は、異種のカーゴを組み込んでこれを標的細胞に送達するカプシドへとアセンブル可能なArcタンパク質またはendo-Gagタンパク質をコードすることが認められる。
【0272】
本発明の好ましい実施形態が本明細書中で示され、かつ記載されてきたが、このような実施形態はほんの一例として提供されるものであることは、当業者に明白である。多数の変形、変更、および置き換えは、本発明から逸脱することなく、当業者によって現在想到されるものである。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案が、本発明の実施において利用されるかもしれないことを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本発明の範囲を定義するものであり、この特許請求の範囲およびその同等物の範囲内の方法と構造は、それにより包含されることが、意図されている。
【0273】
【表3-1】
【0274】
【表3-2】
【0275】
【表3-3】
【0276】
【表3-4】
【0277】
【表3-5】
【0278】
【表3-6】
【0279】
【表3-7】
【0280】
【表3-8】
【0281】
【表3-9】
【0282】
【表3-10】
【0283】
【表3-11】
【0284】
【表3-12】
【0285】
【表3-13】
【0286】
【表3-14】
【0287】
【表3-15】
【0288】
【表3-16】
【0289】
【表3-17】
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【配列表】
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