(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】診断照明装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/20 20200101AFI20230906BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20230906BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20230906BHJP
H05B 47/11 20200101ALI20230906BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20230906BHJP
【FI】
H05B47/20
H05B47/19
H05B47/17
H05B47/11
H05B47/18
(21)【出願番号】P 2021542073
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 US2019053842
(87)【国際公開番号】W WO2020069513
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-06-24
(32)【優先日】2018-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521133573
【氏名又は名称】ハイルマン デイヴィッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100123630
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】ハイルマン デイヴィッド
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0228007(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0320011(US,A1)
【文献】特開2006-278242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
充電式電池を含む充電式電池アセンブリーであって、前記充電式電池のディスクリートセル
の電圧、アセンブリー電圧、前記充電式電池の利用可能な総電力、前記充電式電池の充電状態、前記充電式電池アセンブリーに関連付けられた温度、前記充電式電池によって放電された電力量、または前記充電式電池が受けた電力量、のうちの少なくとも一つを通信するように構成される、充電式電池アセンブリーと、
前記筐体に連結された電源ポートであって、外部電源から電力を受けるように構成される、電源ポートと、
前記充電式電池アセンブリーまたは前記外部電源のうちの少なくとも一つから電力を受けるように構成される複数のヘッドランプと、
前記複数のヘッドランプの出力を制御するように構成されるモードスイッチであって、前記モードスイッチは、前記複数のヘッドランプの前記出力が、オフ、オン、または自動のうちの一つであることを示す、一つまたは複数の位置を有し、前記自動出力が、前記複数のヘッドランプに、前記外部電源からの電力喪失時に自動的に光を放出させる、モードスイッチと、
装置上で一つまたは複数の診断試験を実施して、
前記充電式電池の劣化度と、
装置の一つまたは複数の構成要素の劣化度とを判定するように構成される、コントローラーと
、
装置に前記一つまたは複数の診断試験を実施させるように構成される試験ボタンと、を含む、装置。
【請求項2】
前記コントローラーは、前記充電式電池の前記劣化度に基づいて、前記充電式電池が第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値を満たすかどうかを決定するようにさらに構成され、前記第一の閾値を満たすことが、前記充電式電池が正常に動作していることを示し、前記第二の閾値を満たすことが、前記充電式電池がある期間内に交換されるべきであることを示し、および前記第三の閾値を満たすことが、前記充電式電池を交換する必要があることを示す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラーが、
前記充電式電池または装置の少なくとも一つに対して、自動的に予定された診断試験を実施し、
コンピューティング装置から無線ネットワークを介して、前記一つまたは複数の診断試験を実施する要求を受信し、
前記無線ネットワークを介して、前記一つまたは複数の診断試験結果を示すデータを前記コンピューティングに送信するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
サイバーセキュリティの層が前記無線ネットワークと前記コントローラーとの間に存在し、望ましくないコマンドまたは要求が装置に影響を与えるのを防止する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
装置が、携帯型であるか、または構造物に恒久的に取り付けられるかの、少なくとも一つであり、装置が、
静止画像またはビデオの少なくとも一つを撮像するように構成される記録装置と、
装置の外部の環境のさらに一つの特性を決定するように構成される一つまたは複数のセンサーと、
一つまたは複数の無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーと
、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記充電式電池の前記劣化度が、装置の予想される実行時間、ヘッドランプ実行時間、前記充電式電池の寿命、前記充電式電池の充電状態、または前記充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示す、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記充電式電池の充電状態、前記充電式電池の劣化度、前記充電式電池に関連付けられた故障、装置に関連付けられた故障、装置の試験状態、または前記充電式電池の電力出力のうちの少なくとも一つを示す複数のインジケーターをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記一つまたは複数のセンサーが、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、または放射線センサーのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項9】
複数の照明装置であって、前記複数の照明装置の各々が、
筐体と、
複数のヘッドランプと、
充電式電池と、
静止画像またはビデオの少なくとも一つを撮像するように構成される記録装置と、
前記装置の外部の環境の一つまたは複数の特性を決定するように構成される一つまたは複数のセンサーと、
一つまたは複数の無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーと、
前記照明装置および前記充電式電池に関連付けられた一つまたは複数の診断試験を実施するように構成されるコントローラーとを含む、複数の照明装置と、
コンピューティング装置であって、
前記複数の照明装置に、前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験を実施するための要求を送信し、
前記複数の照明装置の一つまたは複数の照明装置から、前記一つまたは複数の診断試験のそれぞれの結果を受信し、
前記一つまたは複数の照明装置のそれぞれについて、前記照明装置のそれぞれの劣化度、または前記一つまたは複数の照明装置のそれぞれに関連付けられた前記充電式電池のそれぞれの劣化度の少なくとも一つを決定し、
前記それぞれの劣化度に基づいて、一つまたは複数の通知を決定するように構成される、コンピューティング装置とを含む、システム。
【請求項10】
前記コンピューティング装置が、前記それぞれの劣化度に基づいて、前記それぞれの充電式電池が第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値を満たすかどうか、を決定するようにさらに構成され、前記第一の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池が正常に動作していることを示し、前記第二の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池がある期間内に交換されるべきであることを示し、前記第三の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池を交換する必要があることを示す、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記コンピューティング装置が、
前記複数の照明装置に、前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験をある期間にわたって実施するための複数の要求を送信し、
前記ある期間にわたって前記一つまたは複数の診断試験の複数の結果を受信し、
前記一つまたは複数の診断試験結果の前記複数の結果に基づいて、前記第一の閾値、前記第二の閾値、または前記第三の閾値のうちの少なくとも一つが、前記それぞれの劣化度を正確に示さないと決定し、
前記一つまたは複数の診断試験結果の前記複数の結果に基づいて、前記第一の閾値、前記第二の閾値、または前記第三の閾値のうちの少なくとも一つを、前記それぞれの劣化度を正確に示すように修正するようにさらに構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記コントローラーが、
前記コンピューティング装置から前記無線ネットワークを介して、前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験を実施する前記要求を受信し、
前記無線ネットワークを介して、前記コンピューティングに、前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験結果を示すデータを送信するようにさらに構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記充電式電池の前記それぞれの劣化度が、前記それぞれの照明装置の予想される実行時間、ヘッドランプ実行時間、前記充電式電池の寿命、前記充電式電池の充電状態、または前記充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示す、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記一つまたは複数のセンサーが、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、または放射線センサーのうちの少なくとも一つを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記複数の照明装置が、携帯型であるか、または構造物に恒久的に取り付けられるかの、少なくとも一つであり、前記複数の照明装置のそれぞれが、前記充電式電池の充電状態、前記充電式電池の劣化度、前記充電式電池に関連付けられた故障、装置に関連付けられた故障、装置の試験状態、または前記充電式電池の電力出力の少なくとも一つを示す複数のインジケーターをさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項16】
コンピューティング装置によって、複数の照明装置に、一つまたは複数の診断試験を実施するための要求を送信することであって、前記複数の照明装置の各々がそれぞれの充電式電池を含むよう、送信することと、
前記複数の照明装置のうちの一つまたは複数の照明装置から前記コンピューティング装置によって、前記一つまたは複数の診断試験のそれぞれの結果を受信することと、
前記一つまたは複数の照明装置のそれぞれについて前記コンピューティング装置によって、前記照明装置のそれぞれの劣化度、または前記一つまたは複数の照明装置のそれぞれに関連付けられた前記充電式電池のそれぞれの劣化度の少なくとも一つを決定することと、
前記それぞれの劣化度に基づいて、前記コンピューティング装置によって、一つまたは複数の通知を決定することと
、
前記複数の照明装置に、前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験をある期間にわたって実施するための複数の要求を送信することと、
前記一つまたは複数の診断試験の複数の結果を前記ある期間にわたって受信することと、
前記一つまたは複数の診断試験の前記複数の結果に基づいて、閾値が、前記それぞれの劣化度を正確に示さないことを決定することと、
前記一つまたは複数の診断試験の前記複数の結果に基づいて、前記閾値を、前記それぞれの劣化度を正確に示すように修正することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記それぞれの劣化度に基づいて、前記それぞれの充電式電池が、第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値
のうちの一つである前記閾値を満たすかどうか、を決定することをさらに含み、前記第一の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池が正常に動作していることを示し、前記第二の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池がある期間内に交換されるべきであることを示し、前記第三の閾値を満たすことが、前記それぞれの充電式電池を交換する必要があることを示す、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記充電式電池の前記それぞれの劣化度が、前記それぞれの照明装置の予想される実行時間、ヘッドランプ実行時間、前記充電式電池の寿命、前記充電式電池の充電状態、または前記充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示す、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の照明装置が、携帯型であるか、または構造物に恒久的に取り付けられるかの、少なくとも一つであり、前記複数の照明装置の各々が、
複数のヘッドランプと、
静止画像またはビデオの少なくとも一つを撮像するように構成される記録装置と、
前記装置の外部の環境の一つまたは複数の特性を決定するように構成される一つまたは複数のセンサーと、
一つまたは複数の無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーと、
前記充電式電池に関連付けられた前記一つまたは複数の診断試験を実施するように構成されるコントローラーとをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記一つまたは複数のセンサーが、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、または放射線センサーのうちの少なくとも一つを含む、請求項
19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年9月30日に出願された米国仮特許出願第62/739,252号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
産業用緊急照明装置は、さまざまな電力喪失状況下、ならびに設置された照明が存在しない遠隔地において必要とされる。これらの緊急照明装置は、電力喪失時の安全な退出のための照明経路を提供するだけでなく、安全運転を促進するため、または産業施設での緊急メンテナンスを実施するために、さまざまな電力喪失状況時に作業員が安全に作業を続けることができるように、エリアへの照明を提供するために使用される。例えば、原子力発電所の設置は、安全なシャットダウン装置および重要な制御パネルを照明すること、ならびに電力喪失イベント中に少なくとも8時間、適切な出口を提供することが必要であり、10 C.F.R.のパート50の付属書Rに基づいて規定される。従って、原子力発電所は、緊急照明装置がいつ、照明装置が少なくとも8時間、照明を提供することができなくなるポイントに劣化したかを決定する必要がある。しかし、原子力発電所はこれらの緊急照明装置の数百台を利用しており、各照明装置に対して個別に必要な適合試験と関連メンテナンスを実施することは、時間が消費され、リソースが広範囲で、コストもかかる。その他の業界は、規制遵守を確保するための要件および広範な試験をさらに規定する全米防火協会コードに基づき、緊急照明の維持および試験を行うことが義務付けられている。これらの要件および産業上の欠点は、本明細書の開示によって対処される。
【発明の概要】
【0003】
以下の一般的な説明および以下の詳細な説明は、いずれも例示的かつ説明的なものにすぎず、制限的なものではないことが理解されよう。照明装置のための方法およびシステムを記載する。例示的な実施形態では、装置は、複数のヘッドランプと、複数のヘッドランプに電力を供給するように構成される充電式電池とを含む。装置はまた、外部電源から電力を受けるように構成される電源ケーブルを含む。装置は、静止画像またはビデオの少なくとも一つを撮像するように構成される記録装置をさらに含む。さらに、装置は、装置の外部の環境の一つまたは複数の特徴を決定するよう構成される、一つまたは複数のセンサーを含む。また、装置は、一つまたは複数の無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーを含む。さらに、装置は、充電式電池の劣化度を決定するために、充電式電池に対して一つまたは複数の診断試験を実施するように構成されるコントローラーを含む。
【0004】
別の例示的な実施形態では、各装置は、自己診断、ならびに各デバイスの周囲の外部環境およびセキュリティ監視を提供する統合コンピューティング装置を利用する。さらに、各照明装置は、自己診断の劣化状態、センサーによる外部環境特性、およびセキュリティ監視を継続的に監視および記録するように構成できる。診断照明装置は、ディスプレイを介して照明装置の状態を示す警報および/または通知を提供し、またコンピューティング装置へのアラームおよび/または通知を(例えば、無線ネットワーク経由で)送信するように構成される。
【0005】
追加の例示的な実施形態では、方法は、コンピューティング装置への一つまたは複数の照明装置によって、一つまたは複数の照明装置のそれぞれに関連付けられたそれぞれの診断情報を送信することを含む。それぞれの診断情報は、照明装置の健康および/または機能性に関する情報、照明装置を囲む環境条件に関する情報、および/または照明装置によって捕捉される監視および/またはセキュリティ情報を含み得る。一つまたは複数の照明装置は、一つまたは複数の無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーを含み得る。一つまたは複数の照明装置は、一つまたは複数の無線ネットワークを介してコンピューティング装置と通信できる。コンピューティング装置は、一つまたは複数の照明装置を監視し、一つまたは複数の照明装置の状態に関連付けられた通知を提供するように構成され得る。例えば、コンピューティング装置は、一つまたは複数の照明装置を遠隔監視することができ、一つまたは複数の照明装置の劣化度に関連付けられた通知、ならびに一つまたは複数の照明装置によって捕捉された環境条件および監視および/またはセキュリティ情報に関連付けられた通知を提供することができる。コンピューティング装置は、一つまたは複数の照明装置の一つまたは複数の構成要素に対して一つまたは複数の診断試験を実施する要求を、一つまたは複数の照明装置に送信するようにさらに構成され得る。要求はオンデマンドまたは自動的に送信することができる。一つまたは複数の診断試験は、充電式電池、電池充電能力、光機能、通信プロトコル状態、電力能力、および装置全体の全機能、故障決定、およびメンテナンス監視に関連付けられた情報を示し得る。さらに、コンピューティング装置は、一つまたは複数の照明装置の監視および/またはセキュリティ能力を制御するように構成され得る。従って、コンピューティング装置は、産業および/または商業施設内に位置する一つまたは複数の照明装置を監視および/または制御するように構成され得る。
【0006】
追加の例示的な実施形態では、方法は、コンピューティング装置によって、複数の照明装置に、充電式電池に関連付けられた一つまたは複数の診断試験を実施する要求を送ることを含む。複数の照明装置のそれぞれは、それぞれの充電式電池を含む。本方法は、コンピューティング装置によって、一つまたは複数の照明装置を形成することにより、一つまたは複数の診断試験のそれぞれの結果を受信することをさらに含む。また、本方法は、照明装置のそれぞれについてコンピューティング装置によって、一つまたは複数の照明装置のそれぞれに関連付けられた充電式電池のそれぞれの劣化度を決定することを含む。さらに、方法は、それぞれの劣化度に基づいてコンピューティング装置によって、一つまたは複数の通知を決定することを含む。
【0007】
追加の利点は、以下の説明で部分的に記載されるか、または実践によって学習することができる。それらの利点は、添付の特許請求の範囲で具体的に指摘される要素および組み合わせによって実現され、かつ達成されるであろう。
【0008】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成する添付の図面は実施例を示し、この明細書とともに方法およびシステムの原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】
図4は、照明装置の例示的なユーザーインターフェイスを示す。
【
図5】
図5は、照明装置の例示的なブロック図を示す。
【
図6】
図6は、例示的な切替可能試験電池アセンブリーを示す。
【
図8】
図8A~8Bは、予測的メンテナンスのために利用される例示的な試験曲線を示す。
【
図9】
図9は、照明装置のための例示的なシステムを示す。
【
図10】
図10は、照明装置のための例示的なシステムを示す。
【
図11】
図11は、照明装置を制御するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図12】
図12は、例示的なコンピューティング装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本方法およびシステムが開示および説明される前に、本方法およびシステムは、特定の方法、特定の構成要素、または特定の実装に限定されないことが理解されるべきである。本明細書で使用される用語は、特定の実施例のみを説明する目的のためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されるべきである。
【0011】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形の「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、文脈によって明確に別の規定が示されない限り、複数の参照を含む。本明細書において、範囲は「約」の一つの特定の値から、および/または「約」の別の特定の値までであるとして表現され得る。そのような範囲が表現される場合、別の実施例では、一つの特定の値からおよび/または他の特定の値までの範囲が含まれる。同様に、値が近似値として表現される場合、先行する「約」の使用によって、特定の値が別の実施例を形成することが理解されるであろう。範囲の各々の端点は、他の端点との関連において、および他の端点とは独立して、有意であることがさらに理解されるであろう。
【0012】
「任意選択的」または「任意選択的に」という用語は、後に説明される事象または状況が生じる場合もあり、または生じない場合もあることを意味し、また、その説明が先述の事象または状況が生じる実施例および生じない実施例を含むことを意味する。
【0013】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通して、単語「含む(comprise)」ならびに「含む(comprising)」および「含む(comprises)」などのその単語の変化形は、「含むが、限定されない」を意味し、例えば他の構成要素、整数または工程を除外することを意図するものではない。「例示的」とは、「の実施例」を意味し、好ましいまたは理想的な実施例を示唆することを意図していない。「など」は、制限的な意味で使用されず、説明の目的で使用される。
【0014】
本明細書には、記載された方法およびシステムを実施するために使用され得る構成要素が記載される。これらおよび他の構成要素は、本明細書に記載され、これらの構成要素の組み合わせ、サブセット、相互作用、グループなどが記述される場合、それぞれのさまざまな個人および集団の組み合わせの特定の参照およびこれらの順列は明示的に説明されていない可能性があるが、それぞれが、全ての方法とシステムに対し、具体的に企図され、本明細書に記載されることが理解される。これは、記載された方法の工程を含むがこれに限定されない、本出願の全ての実施例に適用される。それ故に、実施し得るさまざまな追加的な工程がある場合、これらの追加的な工程の各々は、記載の方法の任意の特定の実施例または実施例の組み合わせを用いて実施し得ることが理解される。
【0015】
本方法およびシステムは、好ましい実施例の以下の説明およびそこに含まれる実施例、ならびに図およびそれらの前後の説明を参照することによって、より容易に理解され得る。
【0016】
方法、システム、装置、およびコンピュータープログラム製品のブロック図およびフローチャートを参照して、方法およびシステムを以下に説明する。ブロック図およびフローチャートの各ブロック、ならびにブロック図中およびフローチャート中のブロックの組み合わせはそれぞれ、コンピュータープログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。これらのコンピュータープログラム命令は、コンピューターまたは他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が、フローチャートブロックに明記された機能を実装するための手段を作り出すように、汎用コンピューター、専用コンピューター、または他のプログラム可能なデータ処理装置上に読み込まれて、機械を生産し得る。
【0017】
これらのコンピュータープログラム命令は、コンピューター可読メモリに記憶された命令が、フローチャートブロックに明記された機能を実装するためのコンピューター可読命令を含む製造品を生産するように、コンピューターまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を、特定の様態で機能するように命令し得るコンピューター可読メモリに記憶され得る。コンピューターまたは他のプログラム可能な装置上で実行される命令が、フローチャートブロックに明記された機能を実装するための工程を提供するように、コンピュータープログラム命令はまた、コンピューターまたは他のプログラム可能なデータ処理装置上に読み込まれて、コンピューターまたは他のプログラム可能な装置上で一連の動作工程を実行させ、コンピューターによって実装されるプロセスを生成し得る。
【0018】
よって、ブロック図およびフローチャートのブロックは、明記された機能を実行するための手段の組み合わせ、明記された機能を実行するための工程の組み合わせ、および明記された機能を実行するためのプログラム命令手段を支持する。また、ブロック図およびフローチャートの各ブロック、ならびにブロック図中およびフローチャート中のブロックの組み合わせは、明記された機能または工程を実行する専用のハードウェアベースのコンピューターシステムによって、または専用のハードウェアおよびコンピューター命令の組み合わせによって実装され得ることも理解されるであろう。
【0019】
本明細書では、照明装置、ならびに照明装置に関連付けられたシステムおよび方法が説明される。本明細書に記載される照明装置は、携帯型であるか、または恒久的に固定(例えば、簡単に携帯できない)することができる。例示的なモードでは、照明装置へのAC入力電源が故障した場合、照明装置は自動的に一つまたは複数のヘッドランプを通電して、領域への照明を提供する。別の例示的なモードでは、照明装置は、照明装置のスイッチによって、またはコンピューティング装置からの遠隔コマンドによってオンにすることができる。照明装置は、一つまたは複数の無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(NFC)など)を介して通信するように構成される無線トランシーバーを含む。無線トランシーバーは、コンピューティング装置と通信し、照明装置の電池の健全性に関連付けられたコンピューティング装置情報、ならびに照明装置に関連付けられた追加情報を提供することができる。
【0020】
照明装置は、照明装置の電池上で一つまたは複数の診断試験を実施するように構成され得る。これらの検査は、所定の基準(例えば、毎時、毎日、毎週、毎月、毎四半期、毎年などの所定の間隔で)で実施するようにスケジュールすることができる。照明装置は、これらの試験結果を記憶してもよく、および/または試験結果をコンピューティング装置に提供することができる。結果は、ある期間にわたって保存することができる。すなわち、複数の試験を異なる時点で実行して、電池の寿命にわたって電池の劣化状態の追跡を維持することができる。照明装置内のコントローラーは、照明装置を制御し、照明装置上で診断を行い、電池の充電状態を決定し、電池の劣化度、ヘッドランプ実行時間を決定し、遠隔データ収集を可能にするように構成され得る。照明装置は、ローカル表示画面を利用して、ユーザーに容量の状態、劣化度、警報の状態、接続性の状態、または照明装置に関連する任意の情報を通知するように構成され得る。
【0021】
図1は、例示的な照明装置100を示す。当業者は、デジタル装置および/またはアナログ装置が採用され得ることを理解するであろう。当業者であれば、本明細書に提供される機能的説明、およびそれぞれの機能は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行され得ることを理解するであろう。
【0022】
照明装置100は、携帯型であってもよく、または構造に固定され得る。例えば、照明装置100は、構造(例えば、壁)上に固定する(例えば、設置する)ことができる。照明装置100は、筐体10を含む。筐体10は、金属、鋳造金属、耐火性プラスチック、または任意の適切な材料から構築することができる。一態様では、筐体10は、筐体10が筐体10内で生成される任意の熱を放散するように、照明装置100のヒートシンクとして機能する。筐体10は、照明装置100の全ての内部構成要素を包含するだけでなく、一つまたは複数の外部構成要素の取付面を提供することができる。一態様では、筐体10は、均等化された内部圧力および外部圧力を維持しながら、筐体10を機械的に封止することを可能にする均等化通気膜(図示せず)を含む。言い換えれば、均等化通気膜は、筐体10を損傷することなく、または機械的シールを損傷することなく、外部温度および大気圧の変化に耐える筐体10の能力を強化する。さらに、照明装置100は、照明装置100が緊急事態中に利用され得るように、耐水性、耐火性、化学的曝露に対する耐性などであるように構成され得る。例として、照明装置100は、火災または化学物質の漏出中に利用され、正常に動作し続けることができる。
【0023】
照明装置100は、ケーブルポート26および電源ケーブル32を有する。ケーブルポート26は、任意のタイプの電源ケーブル32と連結するように構成され得る。例えば、照明装置100が構造に恒久的に取り付けられる場合、ケーブルポート26は、構造に関連付けられた配線が照明装置100と連結することを可能にすることができる。従って、この実施例では、電源ケーブル32は、構造に関連付けられた配線である。別の実施例では、ケーブルポート26は、電源ケーブル32を照明装置100から素早く取り外すことができるように、クイックケーブルリリースとすることができる。従って、電源ケーブル32は、照明装置100の携帯性を改善するために、照明装置100から取り外すことができる。さらに、ケーブルポート26は、照明装置100の一つまたは複数の内部構成要素と電源ケーブル32を連結する、筐体10から切り出された密封ポートである。従って、電源ケーブル32がケーブルポート26から取り除かれても、照明装置100は密封されて、照明装置100の防水性、耐火性、および耐薬品性を維持する。
【0024】
電源ケーブル32は、外部電源と連結されて、照明装置100に電力を供給することができる。例えば、電源ケーブル32は、壁コンセント(例えば、120VAC、240VAC、100VAC~300VACなど)に連結することができる。別の例として、電源ケーブル32は、発生装置または携帯型電池パックなどの携帯型電源に連結することができる。照明装置100は、電源ケーブル32を介して外部電源によって提供される電力を利用して、照明装置100に関連付けられた電池を充電し、外部電源なしで動くことができる。例えば、外部電力が利用可能な場合、照明装置100は、照明装置100内に(例えば、電池によって)格納される任意の電力を利用する前に、外部電力を利用するように構成され得る。例示的な実施形態では、照明装置100は、外部電源を介してヘッドランプ12を照射し、同時に電池を充電することができる。
【0025】
照明装置100は、筐体10に連結された二つのヘッドランプ12を有する。ヘッドランプ12は、任意の発光装置とすることができる。すなわち、ヘッドランプ12は、電力(例えば、電源から)を受けるように構成され、光を出力するように構成され得る。例えば、ヘッドランプ12は、発光ダイオード(LED)、白熱光発光装置、蛍光発光装置などであり得る。ヘッドランプ12は、任意のワット数および/またはルーメン出力を有し得る。さらに、ヘッドランプ12は、衝撃抵抗および/または衝撃耐性、耐水性および/または水耐性などであり得る。さらに、ヘッドランプ12は、可変出力ヘッドランプ(例えば、調光可能)とすることができる。例えば、ヘッドランプ12の出力は、照明されることが望ましい領域(例えば、より大きな領域に対してより明るい)、所望の動作時間(例えば、ヘッドランプ12の実行時間を増加させるために出力を減少させる)などに基づいて調整することができる。説明を容易にするために二つのヘッドランプ12が説明されるが、携帯型照明装置100は、任意の数のヘッドランプ(例えば、1、3、5、50など)を有し得る。
【0026】
照明装置100は、ディスプレイ13を有することができる。ディスプレイ13は、照明装置100の状態に関連する情報を提供できる。例えば、ディスプレイは、照明装置100の充電式電池の電圧出力、充電式電池の充電状態、診断試験状態、診断試験結果、充電式電池の劣化度、ヘッドランプ実行時間、照明装置100に関連付けられた任意のエラーまたは故障、無線接続情報などを示し得る。ディスプレイ13は、液晶表示ディスプレイ(LCD)、LED表示ディスプレイ、または任意のディスプレイなどの任意のディスプレイとすることができる。
【0027】
照明装置100は、一つまたは複数の状態インジケーターを有することができる。状態インジケーターは、光(例えば、LED)などの状態を示すことができる任意の構成要素とすることができる。示されるように、照明装置100は、電力イン状態インジケーター14を有する。電源イン状態インジケーター14は、照明装置100が外部電力を受けているかどうかを示す。従って、電源イン状態インジケーター14は、照明装置100が照明装置100の電池を充電しているかどうか、または照明装置100が外部電源上で動作しているかどうかを示す。照明装置100は、オン充電状態インジケーター15を有する。オン充電状態インジケーター15は、照明装置100が照明装置100の電池11上で動作しているかどうかを示す。例えば、オン充電状態インジケーター15は、電池充電器24によって供給される電流が照明装置100の電池11に流れ込むかどうかを示す。例として、電池11に流れる100mAを超える電流は、オン充電状態インジケーター15を点灯させることができる。
【0028】
照明装置100は、低電池および/または故障インジケーター16を有する。低電池インジケーター16は、照明装置100の電池の充電状態が臨界レベルに達したかどうかを示す。すなわち、低電池インジケーター16は、照明装置100が電力を差し迫って消耗しているかどうか、および/または照明装置100を充電する必要があるかどうかを示す。故障インジケーター16は、照明装置100に故障があるかどうかを示す。故障インジケーター16は、照明装置100に関連付けられた任意の故障を示すことができる。例えば、照明装置100の電池が故障した場合、故障インジケーター16は故障を示すように点灯し得る。
【0029】
照明装置100は、試験失敗および/または異常インジケーター17を有し得る。試験失敗インジケーター17は、照明装置100が診断試験に失敗したかどうかを示すことができる。例えば、照明装置100は、照明装置100の電池の劣化度を決定するために診断試験を実行し得る。電池が診断試験に失敗する場合、故障インジケーター17が点灯して、故障を示すことができる。別の例として、照明装置100は、照明装置100の構成要素に対して診断試験を実行し、構成要素の劣化度を決定して、構成要素が正常に動作していることを確認することができる。照明装置100は、照明装置100の構成要素の全てに対して診断試験を実施することができ、構成要素のそれぞれのそれぞれの劣化度を決定することができる。診断試験は、自動的に予定された診断試験であってもよく、または診断試験をコマンドで実施することができる。照明装置100の構成要素が診断試験に失敗する場合、試験失敗インジケーター17は、この失敗を示し得る。異常インジケーター17は、照明装置100の問題または許容誤差外の動作パラメーターを示し得る。例えば、照明装置100の任意の構成要素が故障した場合、異常インジケーター17が点灯して、照明装置100の構成要素が故障したことを示すことができる。さまざまなパラメーターおよびスイッチ位置が連続的に監視され、任意のパラメーターが所与の動作モードに対して期待通りでない場合、異常状態を示す。さらに、照明装置100は、診断試験が現在照明装置100上で実行されるかどうかを示す、試験進行中インジケーター18を有する。
【0030】
照明装置100は、AC電源障害試験ボタン19を有する。AC電源障害試験ボタン19は、人が起動してAC電源障害試験を開始できるボタンとすることができる。例えば、AC電源障害試験は、照明装置100が外部電力の喪失時に正常に機能していることを確認するために、照明装置100に電池電力と切り離して実行させることができる。
【0031】
照明装置100は、操作スイッチ20を有する。操作スイッチ20は、照明装置100の動作を制御する。例えば、操作スイッチ20は、ヘッドランプ12の出力を制御する。例示的な実施形態では、操作スイッチ20は、三つの別個のモード、オフ、オン、および自動を有する。オンモードでは、ヘッドランプ12は、電源に関係なく光を出力する。オフモードでは、ヘッドランプ12は、電源に関係なく光を出力しない。自動モードでは、照明装置100が電池電力で動作している場合、または診断試験中にヘッドランプ12が電力を出力する。別の言い方をすると、ヘッドランプ12は、外部電源からの電力が失われると光を出力する。従って、自動モードでは、照明装置100は、ヘッドランプ12を介して光の出力を自動的に引き起こすことができる。
【0032】
図2は、例示的な照明装置の上面
図200を示す。具体的には、上面
図200は、
図1の照明装置100である。示されるように、照明装置100は、照明装置100を搬送することを可能にする筐体10に連結されたハンドル28を有する。すなわち、
図200に示される照明装置100は、携帯型照明装置である。しかし、ハンドル28は、構造(例えば、恒久的に取り付けられた照明器具)に取り付けられた照明装置100がハンドル28を必要としないため、任意選択である。
【0033】
上面
図200は、ヘッドランプ12の動作角度202a、bを示す。ヘッドランプ12は、手動で回転される(例えば、照明装置100を操作する人によって)か、またはヘッドランプ12を機械的に回転させることができる。例えば、ヘッドランプ12は、入力に基づいてヘッドランプ12を回転させるように構成される電気機械装置に連結され得る。照明装置100は、ヘッドランプ12を回転させるための電気機械装置への入力を自動的に提供することができ、または照明装置100は、コンピューティング装置からヘッドランプ12を回転させる命令を受信することができる。ヘッドランプ12の動作角度202a、bは約270度であることが示されるが、ヘッドランプ12は360度以上回転するように構成することができ、上面
図200に示される例示的な実施形態に限定されない。
【0034】
上面
図200は、照明装置100の筐体10に連結された二つのカメラ33を示す。説明を容易にするために二つのカメラ33が示されるが、照明装置100は、任意の数のカメラ33(例えば、0、1、5など)を有し得る。上面
図200は、カメラ33の動作角度204a、bを示す。カメラ33は、固定位置であってもよく、またはカメラ33を回転させることができる。例えば、カメラ33は、手動で(例えば、照明装置100を操作する人によって)回転することができ、またはカメラ33は機械的に回転することができる。例えば、カメラ33は、入力に基づいてカメラ33を回転するように構成される電気機械装置に連結され得る。照明装置100は、カメラ33を回転させるための電気機械装置への入力を自動的に提供することができ、または照明装置100は、コンピューティング装置からカメラ33を回転させる命令を受信することができる。
【0035】
カメラ33は、静止画像またはビデオを撮像するように構成され得る。例えば、照明装置100は、カメラ33を動作させて画像またはビデオを撮像するように構成され得る。照明装置100は、取り込まれた画像またはビデオをコンピューティング装置に提供できる。例えば、照明装置100は、電力喪失イベント中に、セキュリティが懸念され得る場所(例えば、外部出口、安全な場所への出口など)に配置することができる。照明装置100は、カメラ33を介して画像またはビデオを撮像し、照明装置100がセキュリティカメラとして動作するように、それらを遠隔コンピューティング装置に提供することができる。さらに、照明装置100は、カメラ33の動作角度204a、b内の動作を決定するように構成することができ、照明装置100は、遠隔コンピューティング装置に、照明装置100が動作を検出したことを示す通知を提供できる。このようにして、照明装置100は、セキュリティカメラとして、ならびに、電力喪失イベント中のセキュリティを改善するための運動センサーとして動作するよう構成され得る。
【0036】
図3は、例示的な照明装置の側面
図300を示す。具体的には、側面
図300は、
図1の照明装置100の側面図である。ヘッドランプ12はまた、動作角度302によって示されるように、垂直に回転するように構成される。ヘッドランプ12は、0度から180度まで垂直に回転するように構成され得る。さらに、照明装置100はセンサー34を有する。センサー34は、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、および/または放射線センサーのうちの一つまたは複数であり得る。説明を容易にするために単一のセンサー34が示されるが、照明装置100は、照明装置100の外部の環境(例えば、照明装置100の周りの環境、周囲環境など)の任意の数の特性を決定するように構成される任意の数のセンサーを含むことができる。
【0037】
照明装置100は、センサー34を利用して、照明装置100の外部の環境の一つまたは複数の特性を決定するように構成され得る。例えば、照明装置100は、センサー34からデータを受信することができ、照明装置100は、データに基づいて環境の一つまたは複数の特性を決定するように構成することができる。照明装置100は、センサー34および/または一つまたは複数の決定された特性から測定されたデータをコンピューティング装置に提供するように構成され得る。例として、センサー34は温度センサーであってもよく、照明装置100は、センサー34を利用して外部温度を監視することができる。照明装置100は、温度センサーからコンピューティング装置にデータを提供するように構成することができ、および/または照明装置100は、温度センサーから受信したデータに基づいて、外部温度が閾値(例えば、温度が近くの火災を示す)に到達したことを示す通知を、コンピューティング装置に送信することができる。このようにして、照明装置100は、一つまたは複数のセンサーからコンピューティング装置にデータを提供することができる携帯型センサー装置として動作するよう構成され得る。
【0038】
図4は、照明装置のための例示的なユーザーインターフェイス400を示す。具体的には、例示的なユーザーインターフェイス400は、
図1の照明装置100のディスプレイ13、電源イン状態インジケーター14、オン充電状態インジケーター15、低電池および/または故障インジケーター16、試験失敗および/または異常インジケーター17、および試験進行中インジケーター18、および電源障害試験ボタン19の拡大図である。さらに、照明装置100は、
図4示されるようなフォトセル23を含む。フォトセル23は、光束、フットキャンドル、または任意の光の尺度を決定するように構成され得る。フォトセル23は、照明装置100の外部の周囲光を検出するように構成され得る。例えば、部屋が暗いように、部屋内の照明が損傷を受けているが、照明装置100が外部電源からAC電力を受け続ける場合、照明装置100はヘッドランプ12に光を出力させなくてもよい。しかし、照明装置100は、フォトセル23を利用して、周囲光が照明装置100がヘッドランプ12に光を出力させるのに十分な低レベルに低下したかどうかを判断するように構成され得る。さらに、照明装置100は、外部インジケーターに基づいてフォトセル23の測定を無視するように構成され得る。例えば、照明装置100は、光スイッチが消灯されたと決定することができ、緊急イベントを伴わない。従って、照明装置100は、フォトセル23が部屋が暗いことを示すにもかかわらず、ヘッドランプ12を介して光を出力しないように決定できる。
【0039】
図5は、照明装置の例示的なブロック
図500を示す。具体的には、ブロック
図500は、
図1の照明装置100の例示的な実施形態を示す。示されるように、メインACテストリレー21は、電源ケーブル32に連結される。メインACテストリレー21は、外部電源を介してAC電力を受け、受けたAC電力を第一のプロセッサーボード37および電池充電器24に提供するように構成される。メインACテストリレー21は、AC電源障害試験ボタン19が起動されたときに、AC電源障害試験を実施するように構成される。AC電源障害試験は、AC電源の喪失(例えば、外部電源からの)をシミュレートする。例えば、メインACテストリレー21は、外部電源から切断(例えば、一つまたは複数の接点を開く)して、AC電力の喪失をシミュレートすることができる。照明装置100が自動動作状態に設定される場合、ヘッドランプ12は自動的に点灯する。
【0040】
筐体10は、均等化された内部圧力および外部圧力を維持しながら、筐体10を機械的に封止することを可能にする均等化通気膜25を含む。言い換えれば、均等化通気膜25は、筐体10を損傷することなく、または機械的シールを損傷することなく、外部温度および大気圧の変化に耐える筐体10の能力を強化する。さらに、照明装置100は、追加のヘッドランプジャック39を含む。余分なヘッドランプジャック39は、追加のヘッドランプ12を照明装置100に連結することを可能にする。さらに、外部ランプ回路(例えば、照明装置100から離れている距離の一つまたは複数のランプを含む回路)は、余分なヘッドランプジャック39に連結され得る。
【0041】
電池充電器24は、外部電源から電力を受け、受けた電力を電池11(例えば、充電式電池)に提供するように構成される。電池充電器24は、電池11の充電状態を検出することができ、閾値を満たす(例えば、電池11が完全に充電された)充電状態になると、電池11の充電を自動的に停止することができる。例示的な実施形態では、電池充電器24は、筐体10に隣接する別個の密封区画内に位置する。照明装置100の残りの構成要素から別個の区画内に電池充電器24を持つことによって、筐体10内で生成される熱が少なくなり、照明装置100の構成要素の寿命を延ばすことができる。さらに、別個の区画は、電池充電器24の熱放散を改善し、電池充電器24の過熱の可能性を低減することができる。
【0042】
電池11は、無線通信モジュール27を含むことができる。例示的な実施形態では、無線通信モジュール27は、Bluetoothトランシーバーを含む。電池11は、無線通信モジュール27を介して電池11の一つまたは複数の特性を送信することができる。例えば、電池11は、充電サイクル、電池セルの健全性、電圧などに関連するデータをコンピューティング装置に提供し得る。さらに、無線通信モジュール27は、無線通信モジュール27を起動および/または解除できる無線通信制御スイッチ30に連結することができる。
【0043】
低電池および/または故障インジケーター16は、低電池電圧監視回路によって駆動され得る。低電池および/または故障インジケーター16は、電池11に基づいて構成されて、電池11の過放電を防止し得る。例えば、異なる電池は、低電池および/または故障インジケーター16が、電池11の特定の製造元および/またはタイプに基づいて低電池レベルを示すように構成され得るように、異なる過放電点を有する。外部電源喪失中の低電池電圧検出の間、ヘッドランプ12の出力は、電池11の残りの充電を保持するために終了される。さらに、トーン発生器29は、照明装置100の周りの周辺の人に、電池11の充電が所定の閾値(例えば、電池11の最低充電状態)を下回ったことを示す可聴音を出力する。さらに、所定の閾値が満たされると、電池11の残りの充電は、ヘッドランプ12と比較して、第一のプロセッサーボード37が、第一のプロセッサーボード37の低電力要件のために、数日間動作し続けることを可能にするのに十分であり得る。
【0044】
第一のプロセッサーボード37は、一つまたは複数のプロセッサーを含み得る。第一のプロセッサーボード37は、照明装置100の動作の大部分を処理するように構成され得る。例えば、第一のプロセッサーボード37は、照明装置100の全ての一次安全機能の動作を処理するように構成される。例えば、第一のプロセッサーボード37は、電池11の充電状態、ならびに外部電源の状態に基づいて、ヘッドランプ12の動作を制御するように構成される。例として、第一のプロセッサーボード37は、電池11の回路および電池パラメーターを監視するだけでなく、格納するよう構成される、電池管理システム31に連結され得る。電池管理システム31は、電池11の消耗速度、ならびに電池11の充電速度を提供するように構成され得る。例えば、第一のプロセッサーボード37は、電池管理システム31を介して、電池の部分放電試験消耗を定期的に実行するように構成することができる。第一のプロセッサーボード37は、試験の結果を、データを記憶するように構成される第二のプロセッサーボード36に提供することができる。
【0045】
さらに、第一のプロセッサーボード37は、電池11の電圧および/または電池の充電状態を任意の所望の値に決定および/または設定するよう構成され得る。例えば、第一のプロセッサーボード37は、電池管理システム31と並行して、電池充電器24を利用して、電池11の電圧および/または充電状態の値を設定することができる。第一のプロセッサーボード37は、電池11の温度に基づいて、電池11の電圧および/または充電状態の値を修正することができる。例えば、高い周囲温度の領域では、充電状態が電池11の寿命を改善するために低下する。例えば、充電状態は95~98%に維持され得る。
【0046】
示されるように、第一のプロセッサーボード37は、第二のプロセッサーボード36から分離している。第二のプロセッサーボード36は、照明装置100の全ての二次機能を処理するように構成され得る。すなわち、第二のプロセッサーボード36は、センサー34、カメラ33を制御し、また無線トランシーバー35を介してコンピューティング装置と無線で通信するように構成される。無線トランシーバー35は、一つまたは複数の無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、携帯電話、衛星など)を介して通信するように構成され得る。第一のプロセッサーボード37を第二のプロセッサーボード36から分離することによって、追加のセキュリティ層および/または冗長性を達成することができる。例えば、悪意のあるソフトウェアおよび/またはファームウェアが照明装置100に送信される場合、第二のプロセッサーボード36は、悪意のあるソフトウェアおよび/またはファームウェアを処理し、影響を受ける。しかし、第二のプロセッサーボード36は、第一のプロセッサーボード37が第二のプロセッサーボード36との通信を終了して、照明装置100上の悪質なソフトウェアおよび/またはファームウェアの影響を最小化できるように、セキュリティ侵害の第一のプロセッサーボード37に表示するよう構成され得る。従って、第一のプロセッサーボード37および第二のプロセッサーボード36は、望ましくない外部コマンドまたは要求が照明装置100に影響を与えるのを防止するように構成され得る。望ましくない外部コマンドのいくつかの非限定的な例としては、違法なコマンドおよび/または要求、違法なコマンドおよび/または要求、または照明装置100の動作に悪影響を及ぼし得る任意のコマンドおよび/または要求が挙げられる。言い換えれば、第一のプロセッサーボード37および第二のプロセッサーボード36は、照明装置100が悪意のある当事者によってハッキングされるのを防ぐことができる。さらに、二つのプロセッサーボードを有することによって、照明装置100は、プロセッサーボードのうちの一つが動作不能である場合、必要に応じて二つのプロセッサーボード間で機能をシフトさせることができる。
【0047】
第一のプロセッサーボード37および第二のプロセッサーボード36は、一つまたは複数の診断試験を実施するように構成され得る。例えば、プロセッサーボード36、37は、照明装置100の任意の構成要素に対して診断試験を実行するように構成され得る。例として、第一のプロセッサーボード37は、電池11上で一つまたは複数の診断試験を実施することができる。別の例として、第二のプロセッサーボード36は、センサー34、カメラ33、または無線トランシーバー35上で一つまたは複数の診断試験を実施することができる。第二のプロセッサーボード36は、第一のプロセッサーボード37から分離されるとして示されるが、単一のプロセッサーボード(例えば、コントローラー)は、第一のプロセッサーボード37および第二のプロセッサーボード36の能力を含み得る。
【0048】
メンテナンスポート38は、第二のプロセッサーボード36に連結される。メンテナンスポート38は、USBポート、RJ45 LANコネクター、シリアルポート、または通信を送信可能な任意のポートとすることができる。人は、照明装置100への局所的なアクセスを可能にするために、メンテナンスポート38を利用し得る。例えば、コンピューティング装置をメンテナンスポート38に連結して、データを第二のプロセッサーボード36に通信することができる。さらに、補助電源ポート40は、補助電源ポート40に連結された装置に電力を出力するように構成され得る。例えば、補助電源ポート40は、補助電源ポート40に連結された装置に5Vおよび12VのDC電力を出力するように構成され得る。例示的な実施形態では、一つまたは複数の放射線検出装置(図示せず)は、補助電源ポート40と連結されて、照明装置100の周りの環境内の放射線レベルを決定する。
【0049】
図6は、例示的な切替可能試験電池アセンブリー600を示す。例えば、このアセンブリーは、照明装置100に利用される
図1の電池11の容量と等しいスタンドアローン試験電池である。切替可能試験電池アセンブリー600は、
図5の電池管理システム31と、複数の電池セル41と、それぞれの電池セルに連結された複数のスイッチ42とを含む。切替可能試験電池アセンブリーは、負電圧端子602および正電圧端子604を有する。一態様では、切替可能試験電池アセンブリー600は、40ahリチウム電池を含む。
【0050】
複数の電池セル41の各々は、それぞれのスイッチ42を介してアセンブリー全体と電気的に接続している。切替可能試験電池アセンブリー600の容量は、一つまたは複数の診断試験の間で、その場で容易に変更することができる。例えば、切替可能試験電池アセンブリー600の最大充電状態および/または出力は、電池セル41を除去または追加するために一つまたは複数のスイッチ42を開閉することによって変更することができる。切替可能試験電池アセンブリー600の最大充電状態および/または出力を変更することによって、切替可能試験電池アセンブリー600の経時的な容量の喪失をシミュレートすることができる。さらに、試験結果データは、切替可能試験電池アセンブリー600に対する変更に基づいて決定され、プロセッサーボード36のデータテーブルに格納され得る。例えば、所定の状態の電池の健全性を決定するために、診断試験を、予想される動作範囲にわたる異なる充電状態および/または電圧、ならびに電池の温度における電池の標準値を決定するために、切替可能試験電池アセンブリー600で実施することができる。複数の試験を、変化する能力レベル、温度などを考慮に入れて経時的に実施することができ、決定されたデータは、プロセッサーボード36に関連付けられたデータベースに記憶することができる。このデータは、電池11の将来の診断試験のための合否基準値として利用され得る。
【0051】
図7は、例示的な電池放電曲線700を示す。例示的な実施形態では、電圧曲線700によって表される電池は、リン酸リチウムイオン(LiFePo4)電池である。電池のフル電圧は、点702によって示される。例示的な実施形態では、電池のフル電圧は14.4Vである。指数状の電圧は、点704によって示される。例示的な実施形態では、指数状の電圧は13.3Vである。公称電圧は、点706によって示される。例示的な実施形態では、公称電圧は12.5Vである。さらに、指数状の放電時間、公称放電時間、および最大放電時間は、それぞれ点708、710、および712によって示される。例示的な実施形態では、一つまたは複数の診断試験が指数状の領域714で実施される。診断試験は、指数状の領域714内の電池の予測可能な電池応答特性のために、指数状の領域714で実施される。
【0052】
例示的な電池放電曲線700が提供されるが、当業者であれば、任意の電池放電曲線が利用され得ることを理解するであろう。例えば、電池製造元は、異なるセルタイプ、振幅、温度、寿命サイクル数などについて、電池放電曲線を公表している。サイクル数が分かっている場合、電池の寿命は通常、この情報に基づいて推定することができる。しかし、非常照明制御装置など、サイクル数が非常に少ないまたはサイクル数のない特定の用途では、代替的な試験手段を用いて、電池アセンブリーの現在のおよび予測の劣化度を決定する必要がある。リチウム化学はメモリ効果がなく、15年以上の長寿命であり、セル容量は寿命を通して、主に放電/充電サイクル数、放電深度、温度、および末端電荷電圧から劣化する。リチウム層で発達したリチウム沈殿および“穴”は、セルアセンブリーの設計能力を阻害する要因である。容量減少の理由にかかわらず、本明細書に記述される試験は、寿命にわたるおおよその電池の劣化度を一般的に予測することができる。
【0053】
図8Aは、予測メンテナンスのために利用される例示的な試験曲線800を示す。第一の試験方法は、経時的な電圧試験(V/T)であり、第二の試験は、インパルス放電試験である。電池は、点802によって示されるように、維持される(例えば、固定された)電圧の近くで始動する。例示的な実施形態では、電池は14V~14.4V付近の固定電圧に維持される。これらの試験を実施するために、照明装置100は、試験進行中インジケーター18を起動するように構成される。ヘッドランプ12の電源がオンになり、電池の消耗速度が一定の試験消耗速度に設定される。例えば、照明装置100は、1.00アンペアで電池充電器24の出力電流を調節するように構成される。一定の試験消耗速度の起動は、点804によって示される。試験消耗速度が確立されると、ベース電池消耗曲線が確立され、数分間継続する。選択された点806(例えば、13.8Vで)で、インパルス試験抵抗器は、点808によって示される電池を数秒間、高アンペアの引き込みに「バンプ」試験するように通電される。電池電圧は、点810によって示されるように、はっきりしたより低い電圧低下し、戻る。点806と810との間の電圧の差は、捕捉され、記録され、その後、電池の既知の許容可能な値と比較され得る。結果は、合格/不合格スコアによって、またはAh能力値として示すことができる。点814は、曲線の底部で実施されたインパルス試験が、曲線の上部に向かって実施されたインパルス試験(例えば、点808で)と比較して示すものと対比するように示される。点808および814の両方が曲線の指数状の領域内にあるが、より大きな差の結果が、点808で実施される試験から取得することができる。
【0054】
試験消耗速度が確立されると、指数状の領域の電池消耗曲線は、レベルオフする前に数分間継続する。点806および812は、二つのあらかじめ確立された電圧監視点であり、これらの二つの点間の電池の放電にかかる時間は、電池の容量の状態または劣化度に応じて変化する。正常な電池は、点806と812の間の短い時間を有する劣化した電池と比較して、点806と812との間の放電により長い期間を要する。点812で、V/T試験データが捕捉され、保存される。
【0055】
試験データは、
図6の切替可能試験電池アセンブリー600から得られた、以前に決定された消耗データと比較して、電池の劣化度を決定することができる。電池の劣化度に基づいて、一つまたは複数の措置を取ることができる。例えば、照明装置内の40ah電池は、電池の劣化度が20ahに達する前に交換されることが予期される。試験結果が、全充電された電池容量が20ahレベルに近いことを示す場合、照明装置100は、試験失敗を示し、照明装置100に注意またはメンテナンスが必要であることを遠隔で警告する。
【0056】
図8Bは、予測メンテナンスのために利用される例示的な試験曲線850を示す。具体的には、例示的な試験曲線850は、
図6の試験電池から得られるいくつかの結果として得られる試験データセットを示す。電池の振幅がV/Tを低下させ、インパルス試験結果は、所与の温度でさまざまなレベルを区別または差異化することが非常に容易であることに留意されたい。
【0057】
図9は、照明装置のための例示的なシステム900を示す。システム900は、複数の照明装置902(例えば、
図1の照明装置100)と、コンピューティング装置904とを含む。照明装置902は、携帯型照明装置または構造(例えば、恒久的に取り付けられ、簡単には携帯できない)に固定された照明装置とすることができる。システム900は、コンピューティング装置904が複数の照明装置902から遠隔に位置するように、商業または産業複合体内に実装され得る。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902と通信するように構成され得る。例えば、コンピューティング装置904は、複数の照明装置902が通信している無線ネットワークを介して通信するように構成される無線トランシーバーを含むことができる。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902との間で通信(例えば、データ、通知など)を送信および/または受信することができる。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902のそれぞれの位置を決定するように構成され得る。例えば、照明装置902は、コンピューティング装置904に照明装置902の位置を提供してもよく、および/またはコンピューティング装置904は、照明装置902の位置を決定することができる。一つのコンピューティング装置904および五つの照明装置902a、b、c、d、eが、簡単に説明できるように示されるが、システム900は、任意の数のコンピューティング装置904および照明装置902を含み得る。
【0058】
コンピューティング装置904は、複数の照明装置902を監視するように構成され得る。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902の全てまたは一部に要求を送信するように構成され得る。コンピューティング装置904は、要求を複数の照明装置902に自動的に送信するよう構成することができる。例えば、コンピューティング装置904は、複数の照明装置902に、設定された間隔(例えば、週に一回、月に一回、四半期に一回、年に一回など)で要求を送信するように構成され得る。要求は、一つまたは複数の診断試験を実行することとすることができる。例えば、診断試験は、照明装置902の構成要素のいずれかが正常に動作していないかどうかを判断することができる。一つまたは複数の診断試験は、複数の照明装置902のそれぞれの電池の劣化度を示すことができる。例えば、電池の劣化度は、装置の予想実行時間、ヘッドランプ実行時間、電池の寿命、電池の最大充電量、電池の最大電圧、電池の充電状態、および/または充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示し得る。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902のそれぞれに要求を送信できる。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902のサブセット(例えば、グループ)に要求を送信することができる。例として、コンピューティング装置904は、照明装置902a、bに要求を送信し、照明装置902c、d、eに要求を送信しないことができる。コンピューティング装置904は、照明装置902a、bが診断試験を完了するのを待ち、その後、照明装置902c、d、eに要求を送信することができる。
【0059】
照明装置902は、コンピューティング装置904からの要求を受信し、一つまたは複数の診断試験を実施することができる。例えば、照明装置902は、照明装置902の構成要素が正常に動作していることを確認するために、照明装置902の一つまたは複数の構成要素で診断試験を実行することができる。照明装置902は、一つまたは複数の診断試験結果をコンピューティング装置904に送信することができる。一つまたは複数の診断試験結果は、データ(例えば、
図8Aの例示的試験曲線800)であることができる、または結果は、電池の劣化度(例えば、正常な閾値内で動作する、正常に動作するが、電池の寿命が近づいている、交換する必要があるなど)を示すことができる。例えば、電池の劣化度は、装置の予想実行時間、ヘッドランプ実行時間、電池の寿命、電池の最大充電量、電池の最大電圧、電池の充電状態、および/または充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示し得る。コンピューティング装置904が照明装置902からデータを受信する場合、コンピューティング装置904は、データに基づいて電池の劣化度を決定することができる。コンピューティング装置904は、ある期間にわたって照明装置の各々の監視(例えば、追跡)するために、診断試験結果をデータベース内に格納するように構成され得る。すなわち、コンピューティング装置904は、照明装置902の各々の診断試験結果の履歴を決定するように構成され得る。
【0060】
コンピューティング装置904は、照明装置902の診断試験結果の履歴に基づいて要求を送信するように構成され得る。例えば、照明装置902aが、照明装置902aの電池が電池の動作パラメーター内に十分にあることを示す結果を有した場合、コンピューティング装置902は、照明装置902aに別の診断試験を実行するように要求する前に、長期間待機することを決定することができる、なぜなら、バッテリーが、その長期間で許容可能な動作パラメーターの範囲外に落ちる可能性が低いためである。逆に、照明装置902の電池が寿命が近づいているが、交換のための準備ができていないことを示す結果を照明装置902が有していた場合、コンピューティング装置904は、電池が遅かれ早かれ交換される必要がある可能性が高いため、照明装置902aに別の診断試験を早めに実施するよう要求するように構成され得る。
【0061】
コンピューティング装置904は、照明装置902によって送信される診断試験結果に基づいて、一つまたは複数の通知を生成するように構成され得る。コンピューティング装置904は、複数の照明装置902のうちのどれが正常に動作しているか、複数の照明装置902のうちのどれがまもなく電池を交換する必要があるか、複数の照明装置902のうちのどれが電池を交換する必要があるのか、複数の照明装置902のうちのどれが故障したか等々を示す通知を生成することができる。コンピューティング装置904は、一つまたは複数の通知を別のコンピューティング装置に提供するか、または一つまたは複数の通知をユーザーが一つまたは複数の通知を見るために表示させることができる。コンピューティング装置904は、任意の生成された通知をデータベース内に記憶して、照明装置902に関連する生成された通知の履歴を有し得る。
【0062】
コンピューティング装置904は、照明装置902の外部の環境(例えば、周囲環境)の一つまたは複数の環境特性を示すデータを要求するように構成され得る。照明装置902は、センサーが測定しているものに基づいてデータを生成する、一つまたは複数のセンサー(例えば、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、および/または放射線センサー)を含み得る。コンピューティング装置904は、環境特性がデータをデータベース内に記憶できることを示すデータを受信することができる。コンピューティング装置904は、環境特性に基づいて一つまたは複数の通知を生成できる。例えば、照明装置902eが、温度が通常よりも著しく高いことを示す温度データを送信する場合、コンピューティング装置904は、照明装置902eが火災の近くにある可能性が高いことを示す警報を生成するように構成され得る。警報は、非常用人員を火災へ送るのを容易にするための照明装置902eの位置を含み得る。さらに、照明装置902は、測定された環境特性に基づいて一つまたは複数の通知を生成するように構成され得る。前の実施例を戻すと、コンピューティング装置904がデータを要求する代わりに、照明装置902は、温度が火災を示す閾値に達したときに通知を生成できる。このようにして、照明装置902およびコンピューティング装置904の両方は、照明装置902の周りの環境特性に基づいて、一つまたは複数の通知を生成するように構成され得る。
【0063】
照明装置902は、静止画像および/またはビデオを生成する一つまたは複数のカメラ(例えば、静止カメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラなど)を含み得る。照明装置902は、照明装置902の一つまたは複数のカメラが空間全体にわたってセキュリティカメラとして機能できるように、空間全体に分散され得る。例えば、コンピューティング装置904は、照明装置902から静止画像および/またはビデオを受信することができる。コンピューティング装置904は、受信した静止画像および/またはビデオに基づいて、一つまたは複数の通知を生成できる。例えば、静止画像および/またはビデオがセキュリティの侵害を示す場合、コンピューティング装置904は、セキュリティ侵害を示す警報を生成するように構成され得る。警報は、セキュリティの侵害に関連付けられた照明装置902の位置を示してもよく、および/または警報は、セキュリティの侵害の位置を示し得る。
【0064】
さらに、照明装置902は、測定された環境特性に基づいて一つまたは複数の通知を生成するように構成され得る。前の実施例を戻すと、コンピューティング装置904がデータを要求する代わりに、照明装置902は、温度が火災を示す閾値に達したときに通知を生成できる。このようにして、照明装置902およびコンピューティング装置904の両方は、照明装置902の周りの環境特性に基づいて、一つまたは複数の通知を生成するように構成され得る。
【0065】
図10は、照明装置のための例示的なシステム1000を示す。システム1000は、照明装置902およびコンピューティング装置904を含む。コンピューティング装置904および照明装置902は、ネットワーク1001と通信する。照明装置902は、センサー1002と、電池1004と、通信素子1006と、コントローラー1008と、診断ソフトウェア1010と、識別子と1012を含む。
【0066】
センサー1002は、一つまたは複数の環境特性を測定するように構成される一つまたは複数のセンサーとすることができる。センサー1002は、温度センサー、湿度センサー、光センサー、煙センサー、一酸化炭素センサー、ガスセンサー、化学センサー、および/または放射線センサーであり得る。照明装置902は、センサー1002を利用して、照明装置902の周りの環境の一つまたは複数の環境特性を決定することができる。さらに、センサー1002は、一つまたは複数の静止画像および/またはビデオを撮像するように構成される一つまたは複数のカメラを含み得る。
【0067】
電池1004は、任意の電池とすることができる。例えば、電池1004は、充電式電池である。例示的な実施形態では、電池1004は、リン酸リチウム鉄電池(LifePo
4)電池を含む。LifePo
4電池は、照明装置902の重量を低減することができ、堅牢な寿命を有し、充電サイクル間の長時間の充電を保持する能力が良好であり、電池1004が、AC電源に差し込む必要なく、長期間、保存した状態であることを可能にする。さらに、電池1004は、電池1004に関連付けられた情報を決定し、決定された情報をコンピューティング装置(例えば、コンピューティング装置904)に通信するように構成される、電池アセンブリーを含むことができる。例えば、電池アセンブリーは、ディスクリートセル(例えば、
図5の電池セル41)および電池1004のアセンブリー電圧、電池1004の総電力、電池1004の充電状態、および/または電池アセンブリーに関連付けられた温度を決定することができる。さらに、電池アセンブリーは、電池1004によって放電された電力量、および/または電池1004によって受けた電力量を決定することができる。例えば、電池アセンブリーは、電池1004によって放電される(例えば、出力される)電力量をクーロン単位で決定し、また電池1004によって受けた(例えば、入力される)電力量をクーロン単位で決定することができる。すなわち、電池アセンブリーは、電池1004がどれくらい充電されたかを決定することができ、また電池1004がどれくらい放電されたかを決定することができる。電池アセンブリーは、決定した情報をコンピューティング装置に提供する(例えば、送信)ように構成することができる。従って、電池1004は、電池1004に関連付けられた情報を決定し、決定した情報をコンピューティング装置に提供することができる。
【0068】
通信素子1006は、無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、NFCなど)を介して通信するように構成される無線トランシーバーであり得る。照明装置902は、通信素子1006を利用して、ネットワーク1001を介してコンピューティング装置904と通信できる。コントローラー1008は、照明装置902を制御するように構成され得る。例えば、コントローラー1008は、照明装置902の動作を制御するためにファームウェアおよび/またはソフトウェアを実行するプロセッサーを含むことができる。
【0069】
診断ソフトウェア1010は、一つまたは複数の診断試験を実行するように構成されるファームウェアおよび/またはソフトウェアであり得る。例えば、診断ソフトウェア1010は、照明装置902および/または電池1004の劣化度を決定することができる。別の例として、診断ソフトウェア1010は、照明装置902の任意の構成要素に対して診断試験を実行して、構成要素の状態を決定することができる。診断ソフトウェア1010は、ネットワーク1001を介して、一つまたは複数の診断試験結果をコンピューティング装置904に提供できる。
【0070】
識別子1012は、一人のユーザーまたは一つの照明装置(例えば、照明装置902)を別のユーザーまたはコンピューティング装置と区別するための、任意の識別子、トークン、文字、ストリング、またはこれに類するものとすることができる。装置識別子1012は、特定のクラスのユーザーまたはコンピューティング装置に属するユーザーまたはコンピューティング装置を識別し得る。装置識別子1012は、製造元、モデルまたは装置のタイプ、照明装置902に関連付けられたサービスプロバイダー、照明装置902の状態、ロケーター、および/またはラベルまたは分類器などの照明装置902に関する情報を含み得る。その他の情報は、装置識別子1012によって表され得る。
【0071】
コンピューティング装置904は、診断データ1016、診断ソフトウェア1018、および識別子1020を有するデータベース1014を含むことができる。コンピューティング装置904は、照明装置902とデータベース1014との間のデータをその間に送受信するための通信を管理できる。データベース1014は、コンピューティング装置904の内部またはコンピューティング装置904の外部のいずれかである、一つまたは複数の記憶装置であり得る。データベース1014は、コンピューティング装置904、または何らかの他のデバイスもしくはシステムに統合され得る。コンピューティング装置904は、診断データ1016をデータベース1014内に記憶することができる。コンピューティング装置904は、ネットワーク1001を介して照明装置902から診断データを受信できる。コンピューティング装置904は、診断データを記憶して、照明装置902の診断データの履歴を監視するように構成され得る。
【0072】
診断ソフトウェア1018は、一つまたは複数の診断試験を実行するように構成されるファームウェアおよび/またはソフトウェアであり得る。一つまたは複数の診断試験は、装置の任意の構成要素(例えば、照明装置902)の状態を決定することができる。例えば、診断ソフトウェア1018は、照明装置902に要求を送信して、照明装置902および/または電池1004の劣化度を決定することができる。診断ソフトウェア1018は、照明装置902から結果を受信することができる。診断ソフトウェア1018は、一つまたは複数の診断試験結果に基づいて、一つまたは複数の通知を生成することができる。
【0073】
識別子1020は、一人のユーザーまたは一つの照明装置(例えば、コンピューティング装置904)を別のユーザーまたはコンピューティング装置と区別するための、任意の識別子、トークン、文字、ストリング、またはこれに類するものとすることができる。装置識別子1020は、特定のクラスのユーザーまたはコンピューティング装置に属するユーザーまたはコンピューティング装置を識別し得る。装置識別子1020は、製造元、モデルまたは装置のタイプ、コンピューティング装置904に関連付けられたサービスプロバイダー、コンピューティング装置904の状態、ロケーター、および/またはラベルまたは分類器などのコンピューティング装置904に関する情報を含み得る。その他の情報は、装置識別子1020によって表され得る。
【0074】
図11は、照明装置を制御するための例示的な方法1100のフローチャートを示す。ステップ1110で、コンピューティング装置(例えば、
図9および
図10のコンピューティング装置904)は、一つまたは複数の診断試験を実施するための要求を送信することができる。コンピューティング装置は、複数の照明装置(例えば、
図1の照明装置100および/または
図9および10の照明装置902)に要求を送ることができる。一つまたは複数の診断試験は、照明装置の一つまたは複数の構成要素に関連付けられ得る。複数の照明装置のそれぞれは、それぞれの充電式電池を含み得る。一つまたは複数の診断試験は、それぞれの充電式電池に関連付けられ得る。コンピューティング装置は、照明装置に複数の要求を送信して、ある期間にわたって一つまたは複数の診断試験を実施することができる。照明装置は、充電式電池を含む充電式電池アセンブリーを含むことができ、充電式電池アセンブリーは、充電式電池のディスクリートセルおよびアセンブリー電圧、充電式電池の利用可能な総電力、充電式電池の充電状態、充電式電池アセンブリーに関連付けられた温度、充電式電池によって放電される電力量、または充電式電池が受ける電力量、のうちの少なくとも一つを通信するように構成される。
【0075】
ステップ1120で、一つまたは複数の診断試験結果を受信することができる。コンピューティング装置は、複数の照明装置の一つまたは複数の照明装置から、一つまたは複数の診断試験結果を受信することができる。結果は、ある期間にわたって受信され得る。コンピューティング装置は、結果をデータベース内に記憶することができる。診断試験の結果は、照明装置のそれぞれの劣化度または充電式電池のそれぞれの劣化度を示すことができる。
【0076】
ステップ1130で、劣化度が決定される。例えば、照明装置のそれぞれの劣化度または充電式電池のそれぞれの劣化度の少なくとも一つを決定することができる。コンピューティング装置は、照明装置のそれぞれの劣化度、または充電式電池のそれぞれの劣化度のうちの少なくとも一つを決定することができる。照明装置の劣化度は、照明装置の一つまたは複数の構成要素の劣化度を示すことができる。例えば、照明装置の劣化度は、構成要素が正常に動作しているか、または故障しているかを示すことができる。充電式電池の劣化度は、装置の予想される実行時間、ヘッドランプ実行時間、充電式電池の寿命、充電式電池の最大充電量、充電式電池の最大電圧、充電式電池の充電状態、および/または充電式電池の電圧のうちの少なくとも一つを示し得る。それぞれの充電式電池が第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値を満たすかどうかは、コンピューティング装置によって決定することができる。第一の閾値を満たすことが、それぞれの充電式電池が正常に動作していることを示す。第二の閾値を満たすことが、それぞれの充電式電池が一定期間内に交換されるべきであることを示す。第三の閾値を満たすことが、それぞれの充電式電池を交換する必要があることを示す。コンピューティング装置は、第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値が、それぞれの劣化度を正確に示さないと決定することに基づいて、それぞれの劣化度を正確に示すように、第一の閾値、第二の閾値、または第三の閾値を修正することができる。
【0077】
ステップ1140で、一つまたは複数の通知が、劣化度に基づいて決定され得る。コンピューティング装置は、一つまたは複数の通知を決定することができる。コンピューティング装置は、一つまたは複数の通知を生成することができる。コンピューティング装置は、一つまたは複数の通知を別のコンピューティング装置に送信することができ、またはコンピューティング装置は、一つまたは複数の通知をユーザーが見ることができるように表示させることができる。通知は、照明装置のそれぞれの劣化度および/または充電式電池のそれぞれの劣化度を示すことができる。
【0078】
図12は、例示的なコンピューティング装置の例示的なシステム1200を示す。
図1の照明装置100、および
図9および
図10の照明装置902およびコンピューティング装置904は、
図12に示すように、コンピューター1201であり得る。
【0079】
コンピューター1201は、一つまたは複数のプロセッサー1203と、システムメモリ1212と、一つまたは複数のプロセッサー1203を含むさまざまなシステム構成要素をシステムメモリ1212に連結するバス1213とを含んでもよい。複数のプロセッサー1203の場合、コンピューター1201は、並列コンピューティングを利用し得る。バス1213は、さまざまなバスアーキテクチャーのいずれかを使用する、メモリバス、メモリコントローラー、周辺バス、加速グラフィックポート、またはローカルバスを含む幾つかの可能なタイプのバス構造のうちの一つまたは複数を含んでもよい。
【0080】
コンピューター1201は、さまざまなコンピューター可読媒体(例えば、非一時的)上で動作してもよく、および/またはさまざまなコンピューター可読媒体を含んでもよい。可読媒体は、コンピューター1201によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、また揮発性および不揮発性の媒体、取り外し可能な媒体および取り外し不可能な媒体を含んでもよい。システムメモリ1212は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、および/または読み取り専用メモリ(ROM)などの不揮発性メモリの形態のコンピューター可読媒体を有する。システムメモリ1212は、診断データ1207などのデータ、および/または一つまたは複数のプロセッサー1203にアクセス可能であり、および/または一つまたは複数のプロセッサー1203によって操作される、オペレーティングシステム1205および診断ソフトウェア1206などのプログラムモジュールを記憶し得る。
【0081】
コンピューター1201はまた、その他の取り外し可能な/取り外し不可能な、揮発性/不揮発性コンピューター記憶媒体を含んでもよい。
図12は、コンピューター1201用のコンピューターコード、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、その他のデータの不揮発性記憶を提供することができる、大容量記憶装置1204を示す。大容量記憶装置1204は、ハードディスク、取り外し可能磁気ディスク、取り外し可能光ディスク、磁気カセットまたはその他の磁気記憶装置、フラッシュメモリカード、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVD)またはその他の光記憶装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能でプログラム可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、およびこれに類するものであり得る。
【0082】
オペレーティングシステム1205および診断ソフトウェア1206など、任意の量のプログラムモジュールを、大容量記憶装置1204上に記憶し得る。オペレーティングシステム1205および診断ソフトウェア1206(またはそれらのいくつかの組み合わせ)のそれぞれは、プログラムモジュールおよび診断ソフトウェア1206の要素を有し得る。また、診断データ1207は、大容量記憶装置1204上に記憶され得る。診断データ1207は、当技術分野で公知の一つまたは複数のデータベースのいずれかに記憶され得る。そのようなデータベースはDB2(登録商標)、Microsoft(登録商標)Access、Microsoft(登録商標)SQL Server、Oracle(登録商標)、mySQL、PostgreSQLなどであり得る。データベースは集中型であってもよく、またはネットワーク1215内の複数の場所にわたる分散型であり得る。
【0083】
ユーザーは、入力装置(図示せず)を介して、コマンドおよび情報をコンピューター1201に入力し得る。こうした入力装置は、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、コンピューターマウス、リモコン)、マイク、ジョイスティック、スキャナ、触覚入力装置(グローブ、およびその他の身体を覆うもの)、運動センサー、およびこれに類するものを含むが、これらに限定されない。これらおよびその他の入力装置は、バス1213に連結されるヒューマンマシンインターフェイス1202を介して、一つまたは複数のプロセッサー1203に接続され得るが、その他のインターフェイスおよびバス構造(パラレルポート、ゲームポート、IEEE 1394ポート(Firewireポートとしても知られる)、シリアルポート、ネットワークアダプタ1208、および/またはユニバーサルシリアルバス(USB)など)によって接続され得る。
【0084】
表示装置1211はまた、表示アダプタ1209などのインターフェイスを介してバス1213に接続され得る。コンピューター1201は、二つ以上の表示アダプタ1209を有してもよく、またコンピューター1201は、二つ以上の表示装置1211を有し得ることが意図される。表示装置1211は、モニター、LCD(液晶ディスプレイ)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、テレビ、スマートレンズ、スマートガラス、および/またはプロジェクターであり得る。表示装置1211に加えて、その他の出力周辺装置は、入力/出力インターフェイス1210を介してコンピューター1201に接続され得るスピーカー(図示せず)およびプリンター(図示せず)などの構成要素であり得る。方法の任意の工程および/または結果は、任意の形態で出力装置に出力され得る(または出力を生じさせる)。こうした出力は、テキスト、グラフィック、アニメーション、音声、触覚、およびこれに類するものが挙げられるがこれらに限定されない、視覚的表現の任意の形態であり得る。表示装置1211およびコンピューター1201は、一つの装置の一部であってもよく、または別個の装置であり得る。
【0085】
コンピューター1201は、一つまたは複数の遠隔コンピューティング装置1214a、b、cへの論理接続を使用して、ネットワーク環境で動作し得る。遠隔コンピューティング装置は、パーソナルコンピューター、コンピューティングステーション(例えば、ワークステーション)、携帯型コンピューター(例えば、ラップトップ、携帯電話、タブレットデバイス)、スマートデバイス(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、アクティビティトラッカー、スマートアパレル、スマートアクセサリ)、セキュリティおよび/または監視デバイス、サーバー、ルーター、ネットワークコンピューター、ピアデバイス、エッジデバイスなどであり得る。コンピューター1201と遠隔コンピューティング装置1214a、b、cとの間の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および/または一般広域ネットワーク(WAN)などのネットワーク1215を介して行われてもよい。こうしたネットワーク接続は、ネットワークアダプタ1208を通し得る。ネットワークアダプタ1208は、有線環境と無線環境の両方で実装され得る。こうしたネットワーク環境は、住居、オフィス、企業全体のコンピューターネットワーク、イントラネット、およびインターネットにおける、従来かつ通常のネットワーク環境である。
【0086】
アプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステム1205などのその他の実行可能なプログラム構成要素が、本明細書において個別のブロックとして示されるものの、こうしたプログラムおよび構成要素は、コンピューティング装置1201の異なる記憶装置構成要素の中に何度も存在してもよく、かつコンピューターの一つまたは複数のプロセッサー1203によって実行されることが認識される。診断ソフトウェア1206の実装は、何らかの形態のコンピューター可読媒体に保存されてもよく、または何らかの形態のコンピューター可読媒体を通して送信され得る。開示された方法のいずれかは、コンピューター可読媒体上で具現化されたプロセッサー実行可能命令によって実施され得る。
【0087】
特定の構成を説明してきたが、本明細書の構成は、制限的ではなく可能性のある構成であるようにあらゆる点において意図されるので、記載された特定の構成に範囲が限定されることを意図していない。
【0088】
別途明示的に記載されない限り、本明細書に記載のいずれの方法も、その工程が特定の順序で実施されることを要求していると解釈されることは決して意図されていない。従って、方法の請求項が、その工程が従うべき順序を実際に列挙していない場合、または工程が特定の順序に限定されることを特許請求の範囲または説明において別途具体的に記載されていない場合、いかなる点においても、順序が推測されることは決して意図されていない。これは、工程の配設または操作フローに関する論理的な問題、文法的な構成または句読点に由来する平易な意味、明細書に記載の構成の数またはタイプを含む、解釈のためのあらゆる可能性のある不明確な根拠にも当てはまる。
【0089】
範囲または趣旨から逸脱することなく、さまざまな修正および変形を成し得ることが、当業者には明らかであろう。他の構成は、明細書および本明細書に記載の実施の検討から当業者には明らかであろう。明細書および記載の構成は、単に例示的なものとして考慮され、真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。