(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】真空遮断器用プラグインターロック装置
(51)【国際特許分類】
H02B 11/133 20060101AFI20230906BHJP
H01H 33/666 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
H02B11/133 C
H01H33/666 Z
(21)【出願番号】P 2022547185
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(86)【国際出願番号】 KR2021001109
(87)【国際公開番号】W WO2021157947
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0012466
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS ELECTRIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】127,LS-ro,Dongan-gu,Anyang-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ミンホ
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-139630(JP,A)
【文献】特開平8-22750(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第1999-0034272(KR,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2017-0002473(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 31/00 - 31/36
H01H 33/28 - 33/68
H02B 11/00 - 11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ固定部材が形成される制御電源プラグと複数本のターミナルを含む配電盤と、
前記制御電源プラグの着脱する制御電源コネクタと、前記制御電源コネクタ側に形成されて前記プラグ固定部材を固定させるプラグラッチと、前記プラグラッチに連動して回転運動するコネクタ回転リンクと、一端が前記コネクタ回転リンクに結合するスライドリンクと、を含み、前記ターミナルに着脱して電圧と電流を供給される遮断器本体と、
前記配電盤の内部床面に設置されるレールに沿って前記遮断器本体を往復移動させる移送台車と、を含み、
前記スライドリンクの他端には、前記レールに形成されるレール溝に着脱するロックラッチが形成される、
真空遮断器用プラグインターロック装置。
【請求項2】
前記スライドリンクは、前記コネクタ回転リンクの回転運動によって上昇又は下降する、
請求項1に記載の真空遮断器用プラグインターロック装置。
【請求項3】
コネクタ回転リンクストッパーが、前記プラグラッチに形成される円弧部に接触されて、前記コネクタ回転リンクの回転運動が制限される、
請求項1に記載の真空遮断器用プラグインターロック装置。
【請求項4】
前記円弧部が、前記コネクタ回転リンクストッパーと離隔することによって、前記プラグラッチの回転運動が可能である、
請求項3に記載の真空遮断器用プラグインターロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空遮断器用プラグインターロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
真空遮断器は、発電所や変電所等に設置されて、高圧配電線路の過電流、短絡及び地絡事故など、異常状態に対して回路を遮断して、人命び負荷機器を保護する装置である。
【0003】
【0004】
図1を参照すると、従来の真空遮断器は、制御電源プラグ110と、電圧と電流を供給するための複数本のターミナル120とを備える配電盤100と、前記制御電源プラグ110と着脱する制御電源コネクタ210と前記ターミナル120に結合して、電圧と電流を供給されるための遮断器本体200と、前記遮断器本体200を移動させる移送台車300と、を含む。
【0005】
これら従来の真空遮断器は、前記ターミナル120に結合するために、前記遮断器本体200が移動した後、前記ターミナル120に結合完了されて、電圧と電流が供給される状況で、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが分離されると、前記真空遮断器の動作がきちんと行われず、人命事故又は負荷機器の破損が発生する問題点がある。
【0006】
これを解決するために、韓国公開特許公報第10-2011-0079231号(公開日:2011年7月7日)では、前記ターミナル120に結合するために前記遮断器本体200が移動した後、前記ターミナル120に結合完了されて、電圧と電流が供給される状況で、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210との分離を防止するためのプラグインターロック装置を開示している。
【0007】
図2~
図4はそれぞれ、上記した従来の真空遮断器用プラグインターロック装置に中立位置、テスト位置及び運転位置を示した斜視図である。
【0008】
このとき、前記中立位置は、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが分離された状態であって、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120から離隔して位置するように固定されている状態を意味する。
【0009】
また、前記テスト位置は、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが結合した状態であって、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120から離隔して位置するように固定されている状態を意味する。
【0010】
また、前記運転位置は、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが結合した状態であって、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120と結合完了されて、電流と電圧が供給される状態を意味する。
【0011】
図2~
図4を参照すると、前記制御電源プラグ110は、両側に形成される掛かりピン111を含む。
【0012】
また、前記制御電源コネクタ210の両側にはそれぞれ、前記掛かりピン111の挿入されるピン溝211と、前記ピン溝211の上側を開閉する掛かりホック212とが形成される。
【0013】
このとき、前記掛かりホック212は、掛かりホックヒンジ214を中心軸に回転し、掛かりホックガイド孔213の円弧状によって回転距離が制限されるように形成される。
【0014】
また、前記掛かりホック212の下側にはリンク400の一端が結合される。前記掛かりホック212が前記ピン溝211の上側を閉鎖する場合、前記リンク400は、下側に移動される。
【0015】
また、前記リンク400の他端にはストッパー410が結合される。ストッパー410は、ストッパーヒンジ41aを中心に回転して、前記移送台車300のレールに形成されたストッパー溝310に挿入及び離脱される。
【0016】
これによって、従来の真空遮断器用プラグインターロック装置が中立位置である場合、
図2に示されているように、前記掛かりピン111は、前記ピン溝211と離隔し、前記ストッパー410は、前記ストッパー溝310に挿入されて、前記移送台車300の移動を防止する。
【0017】
一方、前記従来の真空遮断器用プラグインターロック装置がテスト位置である場合、
図3に示されているように、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが結合することによって、前記掛かりピン111は、前記ピン溝211に挿入され、前記掛かりホック212によって前記ピン溝211の上側が閉鎖して、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが分離されることを防止する。
【0018】
また、前記リンク400が下側に移動することによって、前記ストッパー410は、前記ストッパー溝310から離脱して、前記移送台車300の移動が可能な状態に変更される。
【0019】
また、前記従来の真空遮断器用プラグインターロック装置が運転位置である場合、
図4に示されているように、前記制御電源プラグ110と、記制御電源コネクタ210とが結合することによって、前記掛かりピン111は、前記ピン溝211に挿入され、前記掛かりホック212によって前記ピン溝211の上側が閉鎖して、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが分離されることを防止することができる。
【0020】
また、前記リンク400が下側に移動することによって、前記ストッパー410は、前記ストッパー溝310から離脱して、前記移送台車300が移動し、前記ターミナル120と、前記遮断器本体200とが結合される。
【0021】
しかし、従来の真空遮断器用プラグインターロック装置は、前記リンク400が前記制御電源コネクタ210の一側に結合されて、上側又は下側に移動することによって、前記制御電源コネクタ210が一側に傾いて、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210との締結が不完全に接続される場合が頻繁に発生する問題点がある。
【0022】
また、従来の真空遮断器用プラグインターロック装置は、前記リンク400と、前記掛かりホック212と、前記ストッパー410との組立公差によって、前記ストッパー410が前記ストッパー溝310から離脱しない場合がたびたび発生して、前記移送台車300の移動が不可能であるか、前記リンク400自体が破損する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出したものであって、遮断器本体がテスト位置から運転位置に移動する際、若しくは運転中である際、制御電源プラグと制御電源コネクタとの結合が堅固に維持され得る真空遮断器用プラグインターロック装置を提供することである。
【0024】
また、本発明の目的は、外力や各部品の組立公差による各部品の破損及び作動不良を最小化し得る真空遮断器用プラグインターロック装置を提供することである。
【0025】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。
【0026】
また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明による真空遮断器用プラグインターロック装置は、両側にそれぞれプラグ固定部材が形成される制御電源プラグと複数本のターミナルを含む配電盤と、前記制御電源プラグの着脱する制御電源コネクタと、前記制御電源コネクタ側に形成されて前記プラグ固定部材を固定させるプラグラッチと、前記プラグラッチに連動して回転運動するコネクタ回転リンクと、一端が前記コネクタ回転リンクに結合されるスライドリンクと、を含み、前記ターミナルに着脱して電圧と電流を供給される遮断器本体と、前記配電盤の内部床面に設置されるレールに沿って前記遮断器本体を往復移動させる移送台車と、を含む。
【0028】
また、前記スライドリンクの他端には、前記レールに形成されるレール溝に着脱するロックラッチが形成される。
【0029】
また、前記スライドリンクは、前記コネクタ回転リンクの回転運動によって上昇及び下降することができる。
【0030】
また、前記スライドリンクは、一側に前記スライドリンクの上昇を制限するロックマグネットが設置されてもよい。
【0031】
また、前記コネクタ回転リンクは、コネクタ回転リンクストッパーが、前記プラグラッチに形成される円弧部に接触されて、回転運動を制限することができる。
【0032】
また、前記プラグラッチは、前記円弧部が、前記コネクタ回転リンクストッパーと離隔することによって回転運動が可能である。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、真空遮断器用プラグインターロック装置の遮断器本体がテスト位置から運転位置に移動する際、若しくは運転中である際、制御電源プラグと制御電源コネクタとの結合が堅固に維持されることで、安全事故を予め防止することができる。
【0034】
また、本発明によれば、外力や各部品の組立公差による各部品の破損及び作動不良を最小化することで、真空遮断器用プラグインターロック装置の信頼性を向上させることができる。
【0035】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための具体的な事項を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】従来の真空遮断器用プラグインターロック装置が含まれた回路遮断器を示した斜視図。
【
図2】従来の真空遮断器用プラグインターロック装置の中立位置を示した斜視図。
【
図3】従来の真空遮断器用プラグインターロック装置のテスト位置を示した斜視図。
【
図4】従来の真空遮断器用プラグインターロック装置の運転位置を示した斜視図。
【
図5】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置の中立位置を示した斜視図。
【
図6】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の中立位置を示した斜視図。
【
図7】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の中立位置を示した側面図。
【
図8】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置のテスト位置を示した斜視図。
【
図9】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成のテスト位置を示した斜視図。
【
図10】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成のテスト位置を示した側面図。
【
図11】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置の運転位置を示した斜視図。
【
図12】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の運転位置を示した斜視図。
【
図13】本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の運転位置を示した側面図。
【発明を実施するための形態】
【0037】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術思想を容易に実施することができる。本発明を説明することにおいて、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説することとする。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すために使われる。
【0038】
以下では、構成要素の「上部(又は下部)」又は構成要素の「上(又は下)」に任意の構成が配されるということは、任意の構成が上記構成要素の上面(又は下面)に接して配されるだけでなく、上記構成要素と上記構成要素上に(又は下に)配された任意の構成との間に他の構成が介在し得ることを意味する。
【0039】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載した場合、上記構成要素は、互いに直接連結されるか又は接続されてもよいものの、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」するか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」されてもよいと理解しなければならない。
【0040】
本明細書で使われる単数の表現は、文脈上明らかに他に意味しない限り、複数の表現を含む。
【0041】
本願における「構成される」又は「含む」等の用語は、明細書上に記載した複数の構成要素又は複数の段階を必ずしも全て含むものと解釈してはならず、そのうち一部の構成要素又は一部の段階は含まれなくてもよいか、または、追加構成要素又は段階をさらに含むことができると解釈しなければならない。
【0042】
全明細書における「A及び/またはB」とするとき、これは特に逆に記載されない限り、A、B又はA及びBを意味し、「C~D」とするとき、これは特に逆に記載されない限り、C以上かつD以下であることを意味する。
【0043】
以下では、本発明の幾つかの実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置を説明することとする。
【0044】
図5は、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置の中立位置を示した斜視図である。
【0045】
また、
図6と
図7はそれぞれ、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の中立位置を示した斜視図と側面図である。
【0046】
前記図面符号のうち、従来の真空遮断器用プラグインターロック装置が含まれた回路遮断器と同様の構成に対しては、同じ番号を付している。
【0047】
図1と
図5~
図7を参照すると、本発明による真空遮断器用プラグインターロック装置は、配電盤100と、遮断器本体200と、移送台車300と、を含む。
【0048】
前記配電盤100は、一側に形成される制御電源プラグ110と、後面に形成される複数本のターミナル120とを含む。
【0049】
また、前記遮断器本体200は、前記制御電源プラグ110の着脱する制御電源コネクタ210を含み、前記ターミナル120に結合して電圧と電流を供給されてもよい。
【0050】
また、前記移送台車300には前記遮断器本体200が結合される。移送台車300が前記配電盤100の内部床面に設置されるレール310に沿って移動することで、前記遮断器本体200は、前記ターミナル120に結合及び離隔してもよい。
【0051】
一方、前記制御電源プラグ110は、両側にそれぞれ形成されるプラグ固定部材111を含む。
【0052】
また、前記遮断器本体200は、前記制御電源コネクタ210側に形成されて、プラグラッチヒンジ221を中心に回転して、前記プラグ固定部材111の上側にそれぞれ接触され、前記制御電源プラグ110が前記制御電源コネクタ210と分離されることを防止するプラグ固定部材ホック222が形成されるプラグラッチ220を含む。
【0053】
前記プラグラッチ220は、前記プラグ固定部材ホック222の下側に形成される円弧部223と、前記プラグラッチ220の回転を容易にするためのプラグラッチ取っ手224を含むことができる。
【0054】
また、前記遮断器本体200は、前記プラグラッチ220の下側に設置されるコネクタ回転リンクヒンジ231に一端が結合され、他端がスライドリンク240に結合されて、前記コネクタ回転リンクヒンジ231を中心に回転するコネクタ回転リンク230をさらに含むことができる。
【0055】
また、前記コネクタ回転リンク230には、前記円弧部223に接触又は隣接するように設置されるコネクタ回転リンクストッパー232が形成される。コネクタ回転リンクストッパー232によって、前記コネクタ回転リンク230の回転運動を制限することができる。
【0056】
一方、前記スライドリンク240は、上記したように、一端が前記コネクタ回転リンク230に締結され、他端は、ロックピン242aを含むロックラッチ242に締結される。
【0057】
また、前記レール310は、前記ロックピン242aが挿入又は分離されるように形成されるレール溝311を含む。
【0058】
一方、
図1と
図5~
図7を参照して、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが分離され、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120から離隔して位置する中立位置であるとき、本発明による真空遮断器用プラグインターロック装置の状態を説明すれば、下記のとおりである。
【0059】
前記制御電源プラグ110が前記制御電源コネクタ210に結合できるように、前記プラグ固定部材ホック222は、開放される。
【0060】
すなわち、
図7に示されているように、前記プラグラッチ220は、前記プラグ固定部材111が下側に移動する際、前記プラグ固定部材ホック222に干渉しないように位置する。
【0061】
また、前記コネクタ回転リンクストッパー232が前記円弧部223に接触して、前記コネクタ回転リンク230の回転運動が制限されることによって、前記スライドリンク240が固定される。
【0062】
これによって、
図6に示されているように、前記ロックピン242aは、前記レール溝311に挿入されて、前記移送台車300の移動が制限される。
【0063】
一方、
図8は、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置のテスト位置を示した斜視図である。
【0064】
また、
図9と
図10はそれぞれ、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成のテスト位置を示した斜視図と側面図である。
【0065】
図1と
図8~
図10を参照して、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが結合され、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120から離隔して位置するテスト位置であるとき、本発明による真空遮断器用プラグインターロック装置の状態を説明すれば、下記のとおりである。
【0066】
前記制御電源プラグ110が前記制御電源コネクタ210に結合することによって、
図10に示されているように、前記制御電源プラグ110が前記制御電源コネクタ210から離脱しないように、前記プラグ固定部材ホック222は、前記プラグ固定部材111に掛かるように、前記プラグラッチ220が回転する。
【0067】
また、前記プラグラッチ220が回転することによって、前記円弧部223は、前記回転リンクストッパー232と離隔して、前記コネクタ回転リンク230の回転運動が可能になる。
【0068】
これによって、
図9に示されているように、前記スライドリンク240が上昇して、前記ロックピン242aは、前記レール溝311から離脱する。
【0069】
より具体的に、前記スライドリンク240は、前記コネクタ回転リンク230の一端が回転運動することによって上昇するとともに、前面、前記移送台車300が前記ターミナル120側に移動するための方向と逆方向である前面に移動するように形成される。
【0070】
これによって、前記ロックピン242aは、前記レール溝311に形成された傾斜部311aに沿って移動しつつ、前記レール溝311から離脱する。
【0071】
また、前記スライドリンク240は、前記スライドリンク240の上昇を防止するために、電気で作動するロックマグネット241をさらに含むこともできる。
【0072】
より具体的に、前記ロックマグネット241は、内部にピン(不図示)を備え、前記遮断器本体200に形成される孔(不図示)に挿入されて、前記スライドリンク240が上昇することを防止することができる。
【0073】
これによって、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210との結合をさらに堅固に維持することができる。
【0074】
一方、
図11は、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置の運転位置を示した斜視図である。
【0075】
また、
図12と
図13はそれぞれ、本発明の一実施形態による真空遮断器用プラグインターロック装置における主要構成の運転位置を示した斜視図と側面図である。
【0076】
図1と
図11~
図13を参照して、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210とが結合され、前記移送台車300は、前記遮断器本体200が前記ターミナル120に結合されるように移動する運転位置であるとき、本発明による真空遮断器用プラグインターロック装置の状態を説明すれば、下記のとおりである。
【0077】
上記したように、テスト位置における制御電源プラグ110が、前記制御電源コネクタ210に結合することによって、
図13に示されているように、前記制御電源プラグ110が、前記制御電源コネクタ210から離脱しないように、前記プラグ固定部材ホック222が前記プラグ固定部材111に掛かった状態で、前記回転リンクストッパー232は、前記制御電源プラグ110側に上昇した状態が維持される。
【0078】
より具体的に、前記回転リンクストッパー232によって前記プラグ固定部材ホック222が、前記プラグ固定部材111の上側に移動するように開放されるための方向へのプラグラッチ220の回転運動が不可能になる。
【0079】
これによって、前記遮断器本体200がテスト位置から運転位置に移動する際、若しくは運転中である際、前記制御電源プラグ110と、前記制御電源コネクタ210との結合が堅固に維持されることで、安全事故を予め防止することができる。
【0080】
また、前記運転位置であるとき、上記したように、テスト位置における前記スライドリンク240が上昇して、前記ロックピン242aが前記レール溝311から離脱した状態を維持しつつ、前記移送台車300は、前記レール310に沿って移動して、前記遮断器本体200が前記ターミナル120に結合されてもよい。
【0081】
上記したような構成によって、外力や各部品の組立公差による各部品の破損及び作動不良を最小化することで、真空遮断器用プラグインターロック装置の信頼性を向上させることができる。
【0082】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書に開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者によって様々な変形が行われることは自明である。
【0083】
さらに、本発明の実施形態を前述しつつ、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、該構成によって予測可能な効果も認められなければならないことは当然である。