(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】マウスパッド
(51)【国際特許分類】
H02J 50/12 20160101AFI20230907BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20230907BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20230907BHJP
【FI】
H02J50/12
H02J7/00 301D
H02J50/40
(21)【出願番号】P 2021103871
(22)【出願日】2021-06-23
【審査請求日】2021-06-23
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112874
【氏名又は名称】渡邊 薫
(72)【発明者】
【氏名】盧 賀▲ルン▼
(72)【発明者】
【氏名】周 百陽
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0372401(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108717332(CN,A)
【文献】特開2000-076008(JP,A)
【文献】国際公開第2012/001959(WO,A1)
【文献】登録実用新案第3187284(JP,U)
【文献】国際公開第2017/159330(WO,A1)
【文献】中国実用新案第204423332(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0241999(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0039828(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0180271(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0279284(US,A1)
【文献】中国実用新案第207586876(CN,U)
【文献】中国実用新案第210119764(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0287416(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/00 - 50/90
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
G06F 3/039
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスマウスと協働して作動するマウスパッドであって、
本体部と、
一次共振コイル回路と、
前記一次共振コイル回路に電気的に接続されるワイヤレス充電送信制御回路と、
二次共振コイル回路と、を含み、
前記一次共振コイル回路、前記ワイヤレス充電送信制御回路、及び前記二次共振コイル回路のそれぞれは、前記本体部に配置され、
前記一次共振コイル回路と前記二次共振コイル回路との間に物理的な接続回線が配置されておらず、
前記二次共振コイル回路と前記ワイヤレス充電送信制御回路との間に物理的な接続回線が配置されておらず、
前記二次共振コイル回路は、前記一次共振コイル回路による第1の電磁エネルギーをワイヤレスで受信し、前記第1の電磁エネルギーを前記二次共振コイル回路に使用される作動用電力に変換し、前記作動用電力に基づいて中継伝送を行うことによって、前記ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーをワイヤレスで送信する、マウスパッド。
【請求項2】
前記二次共振コイル回路は、前記一次共振コイル回路による前記第1の電磁エネルギーを磁界共鳴方式により受信し、前記ワイヤレスマウスに前記第2の電磁エネルギーを磁界共鳴方式により送信する、請求項
1に記載のマウスパッド。
【請求項3】
前記ワイヤレス充電送信制御回路に電気的に接続される接続ポートをさらに備え、
前記ワイヤレス充電送信制御回路は、前記接続ポートを介して電力変換回路に電気的に接続され、
前記電力変換回路は、前記一次共振コイル回路に作動用電力を供給する、請求項
1に記載のマウスパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマウスパッドに関し、特にワイヤレス送電機能を有するマウスパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューターやタップレートで使用されるワイヤレスマウスは、ワイヤレスマウスを充電スタンドにセットして、ワイヤレスマウスに内蔵した充電バッテリーモジュールを充電するタイプや、電力が切れたときにバッテリー交換が必要となるタイプ等がある。前記二種類のワイヤレスマウスでは、タイプを問わず、ある程度の不便が出ている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者は、上記の事情を鑑み、充電用コイルが内蔵され、ワイヤレス充電送信器及びワイヤレスマウスと協働して作動するマウスパッドを提出することを主目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る特定の実施形態において、ワイヤレス充電送信器及びワイヤレスマウスと協働するのに適するマウスパッドを開示する。マウスパッドは、本体部、及び本体部に配置される二次共振コイル回路を含む。
【0005】
特に、二次共振コイル回路は、本体部の外部に配置されたワイヤレス充電送信器が提供する第1の電磁エネルギーを受信し、さらに第1の電磁エネルギーを二次共振コイル回路に使用される作動用電力に変換する。
【0006】
本発明に係る他の実施形態において、ワイヤレスマウスと協働するマウスパッドを提出する。マウスパッドは、本体部、一次共振コイル回路、ワイヤレス充電送信制御回路及び二次共振コイル回路を含む。前記ワイヤレス充電送信制御回路は一次共振コイル回路に電気的に接続される。
【0007】
特に、前記ワイヤレス充電送信制御回路、一次共振コイル回路及び二次共振コイル回路はいずれも本体部に配置される。二次共振コイル回路と一次共振コイル回路との間に物理的な接続はなくてよい。二次共振コイル回路とワイヤレス充電送信制御回路との間に物理的な接続はなくてよい。
【0008】
二次共振コイル回路は一次共振コイル回路による第1の電磁エネルギーを受信してから、第1の電磁エネルギーを二次共振コイル回路に使用される作動用電力に変換する。二次共振コイル回路は前記作動用電力に基づいて中継伝送を行って、ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーをワイヤレスで出力する。
【0009】
本発明に係る他の実施形態において、本体部、一次共振コイル回路及びワイヤレス充電送信制御回路を含むマウスパッドが開示される。ワイヤレス充電送信制御回路は本体部内に配置され、一次共振コイル回路に電気的に接続される。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るマウスパッドにおいて各共振コイル回路及びワイヤレス充電送信器を整合することによって、ワイヤレスマウスはワイヤレス充電することができる。そのため、本発明は複数種類のワイヤレス充電モードに変更でき、マウスパッドワイヤレス充電の接続方式を柔軟化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る実施形態のマウスパッドがワイヤレス充電送信器と協働してワイヤレスマウスを充電することを示す模式図である。
【
図2】本発明に係る実施形態のマウスパッドがワイヤレス充電送信器と協働してワイヤレスマウスを充電することの詳細を示すブロック図である。
【
図3】本発明に係る実施形態のマウスパッド外部電源がワイヤレスマウスを充電することを示す機能ブロック図である。
【
図4】本発明に係る実施形態の二次共振コイル回路が含まらないマウスパッド外部電源がワイヤレスマウスを充電する機能ブロック図である。
【
図5】本発明に係る実施形態のマウスパッドに内蔵したバッテリーがワイヤレスマウスを充電することを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0013】
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する「マウスパッド」の実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際の寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。
【0014】
本発明の実用的な形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実用的な形態の説明に必要な図面を簡単に示すが、明らかに、図面の以下の説明は、本発明の実用的な形態の一部に過ぎない。この分野の一般的な知識と技術を持つ当業者であれば、これらの図面に基づいた他の図をそれほど苦労せずに想到することができる。
[パッシブワイヤレス充電マウスパッドの実施形態]
【0015】
図1及び
図2を参照されたい。
図1は、本発明に係る実施形態のマウスパッドがワイヤレス充電送信器と協働してワイヤレスマウスを充電することを示す模式図である。
図2は、本発明に係る実施形態のマウスパッドがワイヤレス充電送信器と協働してワイヤレスマウスを充電することの詳細を示すブロック図である。
図1に示したマウスパッド1は、ワイヤレス充電送信器100及びワイヤレスマウス3と共働するのに適する。マウスパッド1は、本体部11及び二次共振コイル回路12を含み、二次共振コイル回路12は本体部11内に配置される。
【0016】
特定の実施形態において、本体部11は複数の部材で構成されてもよいし、ワンピース構造で構成されてもよい。また、本体部11は例えば、単一の基材で構成されてもよく、反射材と滑り止め材で構成されてもよい。本発明は上記の例に制限されない。
【0017】
特定の実施形態において、ワイヤレス充電送信器100からの給電を受電することによって、二次共振コイル回路12は、本体部11の外部に配置されたワイヤレス充電送信器100による第1の電磁エネルギーをワイヤレスで受信する。二次共振コイル回路12はさらに前記第1の電磁エネルギーを二次共振コイル回路12に使用される作動用電力に変換する。さらに言えば、マウスパッド1とワイヤレス充電送信器100との間は物理的な回線で接続される必要はない。即ち、二次共振コイル回路12はワンピースで第1の電磁エネルギーを受動的に受電する。なお、ワイヤレス充電送信器100の電力源としては、有線電源または自己完結型電源が挙げられる。そのため、二次共振コイル回路12は、作動用電力をさらに中継伝送することができる。例えば、二次共振コイル回路12は、ワイヤレスマウス3に対し給電または充電をするために、ワイヤレスマウス3に第2の電磁エネルギーをワイヤレスで出力することができる。
【0018】
電力を取得するために、ワイヤレスマウス3はワイヤレス充電用受信制御回路31及びワイヤレス充電用受電回路32を備える。ワイヤレスマウス3は、ワイヤレス充電用受電回路32を介してマウスパッド1による第2の電磁エネルギーを受信する。ワイヤレス充電用受電回路32の一例としては、二次共振コイル回路12による第2の電磁エネルギーをワイヤレスで受信するためのコイルを含む関連回路が挙げられる。ワイヤレス充電用受信制御回路31は当該第2の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3に使用される電力に変換する。
【0019】
具体的に、マウスパッド1における二次共振コイル回路12は電力伝送をする中継器として機能され、ワイヤレス充電送信器100とワイヤレスマウス3との間の電力伝送を中継することができる。例えば、二次共振コイル回路12は、受動的にワイヤレス充電送信器100による第1の電磁エネルギーをワイヤレスで受信した後、前記第1の電磁エネルギーを二次共振コイル回路12に使用される作動用電力に変換すると共に、前記作動用電力に基づいて第2の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3に中継伝送する。
【0020】
特定の実施形態において、
図2に示すように、ワイヤレス充電送信器100は、ワイヤレス充電送信制御回路21及び一次共振コイル回路22を備える。一次共振コイル回路22は、ワイヤレス充電送信制御回路21と結合することによって、能動的に電磁エネルギーを二次共振コイル回路12に送信する。これによって、マウスパッド1は受動的に電磁エネルギーを受信する。ワイヤレスマウス3に含まれるワイヤレス充電用受信制御回路31及びワイヤレス充電用受電回路32によって、二次共振コイル回路12とワイヤレス充電用受電回路32との間にエネルギーの伝送を発生させる。これにより、本実施形態に係るマウスパッド1の受動的なワイヤレス充電機能を実現し、ワイヤレス充電の配置柔軟性を高めることができる。
【0021】
本実施形態において、マウスパッド1における二次共振コイル回路12は、磁界共鳴方式により一次共振コイル回路22による第1の電磁エネルギーを取得する。二次共振コイル回路12は、磁界共鳴方式により第2の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3におけるワイヤレス充電用受電回路32に送出する。また、上記一次共振コイル回路22及び二次共振コイル回路12が磁界共鳴により送電する技術は周知であるため、一次共振コイル回路22及び二次共振コイル回路12の構造の詳細について、ここでは省略する。また、二次共振コイル回路12による電磁エネルギーをワイヤレス充電用受電回路32が磁界共鳴方式により取得する詳細も周知技術であるため、ワイヤレス充電用受電回路32の構成についても省略する。
【0022】
本実施形態に係るマウスパッド1は磁界共鳴方式によりワイヤレス充電送信器100からの電力を取得する。そのため、マウスパッド1は有線電源から電力を取得する必要はない。かつ、マウスパッド1は磁界共鳴方式によりワイヤレスマウス3に対し給電または充電を行う。そのため、マウスパッド1においてワイヤレスマウス3を操作する際に伝送ケーブルなどによる不便を避けることができる。かつ、マウスパッド1は任意の位置に配置できる。そのため、マウスパッド1によってワイヤレスマウス3に給電する際の配置の柔軟性を高めることができる。
【0023】
図3を参照されたい。
図3は、本発明に係る実施形態のマウスパッド外部電源がワイヤレスマウスを充電することを示す機能ブロック図である。マウスパッド2は、ワイヤレスマウス3と共働するのに適する。マウスパッド2は、本体部11、一次共振コイル回路22、ワイヤレス充電送信制御回路21及び二次共振コイル回路12を整合的にマウスパッド2内に配置するように構成される。ワイヤレス充電送信制御回路21は一次共振コイル回路22に電気的に接続される。
【0024】
特定の実施形態において、ワイヤレス充電送信制御回路21、一次共振コイル回路22及び二次共振コイル回路12はいずれも本体部11内に配置されるため、追加のワイヤレス充電送信器が排除される。二次共振コイル回路12と一次共振コイル回路22との間に物理的な接続回線がなくてよいし、二次共振コイル回路12とワイヤレス充電送信制御回路21との間にも物理的な接続回線がなくてよい。
【0025】
マウスパッド2によってワイヤレスマウス3に対する給電または充電を行うために、本実施形態は、さらにワイヤレス充電送信制御回路21と電気的に接続する接続ポート13を含む。このことによって、ワイヤレス充電送信制御回路21は、一次共振コイル回路22に作動用電力を供給する電力変換回路4に、接続ポート13を介して電気的に接続される。
【0026】
特定の実施形態において、二次共振コイル回路12は、一次共振コイル回路22からの給電を受動的に受けることによって、一次共振コイル回路22による第1の電磁エネルギーをワイヤレスで受けることができる。さらに、二次共振コイル回路12は、前記第1の電磁エネルギーを、二次共振コイル回路12に使用される作動用電力に変換し、前記作動用電力に基づいて中継伝送を行い、ワイヤレスマウス3に対し第2の電磁エネルギーを出力する。
【0027】
特定の実施形態において、マウスパッド2における二次共振コイル回路12は、一次共振コイル回路22による前記第1の電磁エネルギーを磁界共鳴方式により取得する。二次共振コイル回路12は、磁界共鳴方式により前記第2の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3に供給する。
【0028】
そのため、本実施形態に係るマウスパッド2は、二次共振コイル回路12、一次共振コイル回路22及びワイヤレスマウス3を整合することによって、外部のワイヤレス充電送信器を省略でき、受動的にワイヤレスで電力を送電する形式で実現することができる。そのため、マウスパッド2がワイヤレスマウス3に対しワイヤレス充電を行う際の配置柔軟性を高めることができる。
【0029】
特定の実施形態において、電力変換回路4は直接にマウスパッド2の内部に整合的に配置されてもよい。電力変換回路4の一例としては、AC-DC電力変換回路またはDC-DC電力変換回路であってもよいが、これらの例に限定されない。
[アクティブワイヤレス充電マウスパッドの実施形態]
【0030】
図4を参照されたい。
図4は、本発明に係る実施形態のマウスパッドの外部電源がワイヤレスマウスを充電することを示す機能ブロック図である。
図4では、二次共振コイル回路が含まれない。即ち、本実施形態において、
図4におけるマウスパッド5は二次共振コイル回路12を含まなくてもよい。
【0031】
同じように、ワイヤレス充電送信制御回路21が接続ポート13に電気的に接続されることによって、ワイヤレス充電送信制御回路21は接続ポート13を介して電力変換回路4に電気的に接続される。電力変換回路4は、一次共振コイル回路22の作動用電力を供給する。ワイヤレスマウス3は、一次共振コイル回路22による第1の電磁エネルギーを受信する。ワイヤレスマウス3に対して磁界共鳴方式で能動的に電磁エネルギーを発信できれば、電磁エネルギーを能動的に発信できる能動的なワイヤレス充電回路とされることが一般的であるが、本発明はこの例に制限されない。特定の実施形態において、一次共振コイル回路22は、磁界共鳴方式によって、前記第1の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3のワイヤレス充電用受電回路32に送出する。
【0032】
そのため、本実施形態におけるマウスパッド5は、一次共振コイル回路22、接続ポート13、電力変換回路4、及びそれに対応したワイヤレスマウス3のみを整合することによって、実施形態マウスパッド5は能動的なワイヤレス充電伝送モードに構成される。外部ワイヤレス充電送信器の使用を排除することによって、マウスパッド5がワイヤレスマウス3に対してワイヤレス充電を行う際の配置柔軟性を高めることができる。
[バッテリー内蔵のマウスパッドの実施形態]
【0033】
続いて
図5を参照されたい。
図5は、本発明に係る実施形態のマウスパッドに内蔵したバッテリーがワイヤレスマウスを充電することを示すブロック図である。マウスパッド5におけるワイヤレス充電送信制御回路21は本体部11に配置されると共に一次共振コイル回路22に電気的に接続される。本実施形態において、汎用シリアルバス(例えばUSBなど)電源モジュール14及びバッテリーモジュール15を含む。バッテリーモジュール15は例えば乾電池、水銀電池、リチウム電池などの使い捨て電池、或いは、充電バッテリーモジュールなどであってもよい。汎用シリアルバス電源モジュール14及びバッテリーモジュール15のそれぞれはワイヤレス充電送信制御回路21と電気的に接続される。
【0034】
特定の実施形態において、マウスパッド5とワイヤレスマウス3との共働により、ワイヤレスマウス3は、一次共振コイル回路22が提供した磁界共鳴方式で発生した第1の電磁エネルギーを受信しながら、前記第1の電磁エネルギーをワイヤレスマウス3に使用される作動用電力に変換する。例えば、バッテリーモジュール15が充電バッテリーモジュールである時、汎用シリアルバス電源モジュール14を介して外部電源と接続して、ワイヤレス充電送信制御回路21を介して有線電源充電プロトコルに準拠したバッテリーモジュール15を充電する。前記有線電源充電プロトコルは、汎用シリアルバス有線電源充電プロトコルであってよい。前記有線電源充電プロトコルは、例えばUSB Type-C充電プロトコルであってよい。ワイヤレス充電送信制御回路21は、双方向の電力伝送(Power Delivery, PD)を行うことができる。
【0035】
特定の実施形態において、汎用シリアルバスは、USB2.0またはUSB3.0であってもよい。USB2.0は5VDCの電圧で作動され、USB3.0は5VDC~20VDCの電圧で作動される。そのため、有線電源充電プロトコルは汎用シリアルバスで提供される。即ち、バッテリーモジュール15が充電バッテリーモジュールである時に、汎用シリアルバス電源モジュール14からの充電を受けることができるため、本実施形態に係るマウスパッド5のバッテリーモジュール15が充電された後、バッテリーモジュール15によってワイヤレス充電送信制御回路21及び一次共振コイル回路22を介してワイヤレスマウス3に対して給電または充電を行うことができる。また、汎用シリアルバス電源モジュール14によって直接に接続し、ワイヤレス充電送信制御回路21及び一次共振コイル回路22を介してワイヤレスマウス3に給電または充電を行ってもよい。本実施形態は、マウスパッド5に電力を保存できると共に、有線の外部電源またはバッテリーモジュール15による電力によって、ワイヤレスマウス3に対し給電または充電を行うことができる。そのため、充電モード上の柔軟性を有する。
【0036】
上記を纏めて、本発明に係るマウスパッドは、各共振コイル回路、ワイヤレス充電送信器を整合することによって、本発明に係る能動的にまたは受動的に、磁界共鳴方式による電磁エネルギーの送受信によって、ワイヤレスマウスをワイヤレスで充電するマウスパッドを形成した。上記のように、本発明は様々な無線充電接続モードに変更できるため、マウスパッドがワイヤレス充電機能を提供する際の配置柔軟性を高めることができる。
【0037】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0038】
1:マウスパッド
11:本体部
12: 二次共振コイル回路
13:接続ポート
14:汎用シリアルバス電源モジュール
15:バッテリーモジュール
2:マウスパッド
21:ワイヤレス充電送信制御回路
22:一次共振コイル回路
3: ワイヤレスマウス
31: ワイヤレス充電用受信制御回路
32: ワイヤレス充電用受電回路
4:電力変換回路
100:ワイヤレス充電送信器
5:マウスパッド