(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0639 20230101AFI20230907BHJP
G06Q 40/06 20120101ALI20230907BHJP
【FI】
G06Q10/0639
G06Q40/06
(21)【出願番号】P 2022531008
(86)(22)【出願日】2020-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2020013647
(87)【国際公開番号】W WO2021107386
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0151843
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522207822
【氏名又は名称】ティアイテクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドン フン
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6516309(JP,B1)
【文献】特許第6403360(JP,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0038147(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ定量化装置において、現在日を基準として既設定された以前区間の既設定された期間別確定値、前記現在日を基準として現在年度に対する
期間別推定値と確定値、及び前記現在日を基準として既設定された以降区間の期間別推定値に対応するデータを、少なくとも二つの情報管理者側装置から収集するステップと、
前記
期間別推定値及び
前記確定値と比較されてもよい提供値を
前記少なくとも二つ以上の情報管理者側装置から収集した後、これに基づき、少なくとも一つの比較用基準値を算出するステップと、
前記以前区間の期間別確定値、前記現在年度の期間別確定値、及び前記以降区間の期間別推定値と前記比較用基準値との間の比較を通じて、期間別現在年度、以前区間、及び以降区間のそれぞれの期間に対して重み付け値を与える方法で、前記データを期間別及び区間別に定量化するステップと、を含み、
前記定量化するステップは、
前記以前区間の期間別確定値、前記現在年度の期間別確定値、及び前記以降区間の期間別推定値を用いて、期間別または区間別平均値を算出
し、前記算出した期間別または区間別の平均値を前記比較用基準値として設定するステップと、
前記
設定した比較用基準値が、
前記期間別確定値または推定値よりも大きい場合、マイナス重み付け値を与え、前記
設定した比較用基準値が、前記期間別確定値または推定値よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値を与えて、前記以前区間、前記現在年度、及び前記以降区間の期間別点数を算出するステップと、
前記以前区間、前記現在年度、及び前記以降区間の前記期間別点数に基づき、前記以前区間、前記現在年度、及び前記以降区間の合算点数を算出するステップと、
前記合算点数と前記以前区間、前記現在年度、及び前記以降区間の前記期間別点数を用いて定量化されたグラフを生成するステップと、を含み、
収集される
前記データは、実績推定値及び確定値であり、前記比較用基準値は、当期純利益及び営業利益で
ある、ことを特徴とする確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新たなデジタルビジネス戦略として、フィンテック(Fintech)が、新規でかつ価値のある財務金融サービスとして登場している。フィンテックは、電子決裁から資産管理まで、また、個人間金融取引からクラウドファンディングまでをまとめる金融産業を再編することができる次世代財務的技術であって、伝統的な財務金融サービスから提供される製品及びサービスを革新する財務金融サービスと知能情報技術を兼ね備えた技術中心のスタートアップと定義されたりしている。
【0003】
財務金融サービスの顧客に関するデータが蓄積されるにつれて、銀行は、新たな顧客経験を提供し、データ分析に基づいた新たな価値を創出しようとする。このような新たな価値の一つは、新たな投資顧客の開発である。伝統的かつ高費用の顧客管理方法を補うために、ソーシャルメディア(Social Media)技術を活用して、顧客に価値のある情報を消費者自ら創出して流通させることにより、ロングテール(long-tail)に位置した顧客を維持するか、新たな顧客開発費用を効率化したように、フィンテック、特にエージェントに基づくデジタルアドバイザー(digital advisor)またはロボアドバイザー(robo-advisor)も、既存の高費用的な顧客投資相談のほか、ロングテール群に属する顧客に費用効率的に顧客の投資性向を把握し、投資商品を推薦する努力を軽減させることができる。
【0004】
また、最近になって、情報通信技術の発展につれて、多様なデータ、例えば、過去のデータに基づき、現在または未来のデータを推定する技術が開発されている。例えば、過去の実績データに基づき、現在または未来の実績を推定及び予測するサービスが提供されている。
【0005】
しかしながら、前記サービスを提供するためには、多様なデータに対する定量化方法が必須であり、これに対する研究が進行しているが、未だ不十分な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、現在日を基準として以前区間の期間別確定値、現在日を含む区間の期間別推定値と確定値、及び以降区間の期間別推定値を収集し、収集した推定値及び確定値と比較用基準値を用いて重み付け値を与える方式でデータを定量化することにより、データ管理及び分析の容易性を向上させることができる確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、定量化されたデータをグラフの形態で提供することにより、使用者が複雑なデータに対して容易に認識可能にする確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、定量化されたデータに対するグラフに、データと関連した関連データに対応するグラフを含ませた比較用グラフを提供することにより、使用者のデータ分析に対するアクセス性を高めることができる確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法を提供する。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、上述したものに制限されず、言及されていない他の解決しようとする課題は、下記の記載から、本発明が属する通常の知識を有する者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した解決しようとする課題を解決するために、本発明の実施形態による確定値及び推定値に基づくデータ定量化方法は、データ定量化装置において、現在日を基準として既設定された以前区間の既設定された期間別確定値、前記現在日を基準として現在年度に対する推定値と確定値、及び前記現在日を基準として既設定された以降区間の前記期間別推定値に対応するデータを、少なくとも二つの情報管理者側装置から収集するステップと、前記推定値及び確定値と比較されてもよい提供値を収集した後、これに基づき、少なくとも一つの比較用基準値を算出するステップと、前記以前区間の期間別確定値、現在年度の期間別確定値、及び以降区間の期間別推定値と前記比較用基準値との間の比較を通じて、前記期間別現在年度、以前区間、及び以降区間のそれぞれの期間に対して重み付け値を与える方法で、前記データを期間別及び区間別に定量化するステップと、を含んでもよい。
【0012】
本発明の実施形態によれば、前記定量化するステップは、前記以前区間の期間別確定値、現在年度の期間別確定値、及び以降区間の期間別推定値を用いて、期間別または区間別平均値を算出するステップと、前記算出した平均値が、前記比較用基準値よりも大きい場合、マイナス重み付け値を、そうでない場合、プラス重み付け値を与えて、前記以前区間、現在年度、及び以降区間の期間別点数を算出するステップと、を含んでもよい。
【0013】
本発明の実施形態によれば、前記データ定量化方法は、前記以前区間、現在年度、及び以降区間の期間別点数に基づき、以前区間、現在年度、及び以降区間の合算点数を算出するステップと、前記合算点数と前記以前区間、現在年度、及び以降区間の期間別点数を用いて定量化されたグラフを生成するステップと、をさらに含んでもよい。
【0014】
本発明の実施形態によれば、前記データ定量化方法は、前記データと関連した関連データを外部から提供されるステップと、前記関連データに対応するグラフを前記定量化されたグラフに含ませた比較型グラフを生成するステップと、をさらに含んでもよい。
【0015】
本発明の実施形態によれば、前記収集されるデータは、実績推定値及び確定値であり、前記比較用基準値は、当期純利益及び営業利益であり、前記関連データは、指数関連グラフであってもよい。
【0016】
本発明の実施形態によれば、前記比較用基準値を生成するステップは、インターネット上において、前記提供値と関連したデータを掲示する媒体から提供されたデータに対する分析を通じて、前記提供値を収集した後、前記収集した提供値に基づき、前記比較用基準値を生成してもよい。
【発明の効果】
【0017】
上述した本発明の課題を解決するための手段によれば、現在日を基準として以前区間の期間別確定値、現在日を含む区間の期間別推定値と確定値、及び以降区間の期間別推定値を収集し、収集した推定値及び確定値と比較用基準値を用いて重み付け値を与える方式でデータを定量化することにより、データ管理及び分析の容易性を向上させることができる。
【0018】
また、上述した本発明の課題を解決するための手段によれば、定量化されたデータをグラフの形態で提供することにより、使用者が複雑なデータについて容易に認識可能なアクセス性を向上させることができる。
【0019】
また、上述した本発明の課題を解決するための手段によれば、定量化されたデータに対するグラフに、データと関連した関連データに対応するグラフを含ませた比較用グラフを提供することにより、使用者のデータ分析に対するアクセス性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態による確定値及び推定値に基づくデータ定量化システムの全体構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態によるデータ定量化装置の細部構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態によるデータ定量化装置が推定値と確定値のデータを定量化する過程を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態によるデータ定量化装置で提供される比較用グラフの例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について説明する。以下の詳細な説明は、本明細書で記述した方法、装置及び/またはシステムに対する包括的な理解を助けるために提供される。しかしながら、これは、例示に過ぎず、本発明は、これに制限されない。
【0022】
本発明の実施形態を説明するにあたり、本発明と関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする虞があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、使用者、運用者の意図または慣例等によって異なり得る。従って、その定義は、本明細書の全般にわたる内容に基づいて定められなければならない。詳細な説明で用いる用語は、単に本発明の実施形態を記述するためのものであり、決して制限的であってはならない。明確に異なる意味で使用されない限り、単数形の表現は複数形の意味を含む。本説明において、「含む」または「備える」のような表現は、如何なる特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組合せを指すためのものであり、記述されたもの以外に、一つまたはそれ以上の他の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組合せの存在または可能性を排除して解釈されてはならない。
【0023】
以下、添付した図面を参照して、確定値と推定値に基づくデータ定量化装置及び方法について説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態による確定値及び推定値に基づくデータ定量化システムの全体構成を示す図である。
【0025】
図1に示すように、データ定量化システムは、ネットワークを介して互いに連結された複数の情報管理者側装置100及びデータ定量化装置200で構成されてもよい。推薦ポイント支給装置及び方法について説明する。
【0026】
情報管理者側装置100は、データ定量化装置200に提供する推定値及び確定値に対応するデータを管理するための手段であって、その例として、証券会社、学校、財務諸表で管理する会社等により管理されるコンピュータデバイスであってもよいが、これに限定しない。
【0027】
すなわち、情報管理者側装置100は、現在年度を基準として既設定された前後期間中の期間別推定値と確定値を管理し、推定値と確定値をデータ定量化装置200に提供してもよい。具体的に、情報管理者側装置100は、現在年度を基準として以前年度の既設定された期間別、例えば、四半期別確定値、確定値に基づき、現在年度の四半期別推定値及び以降年度の四半期別推定値等を管理することができるだけでなく、現在年度において四半期が決算されることにより、推定値を確定値に変更することができる。
【0028】
例えば、現在基準日の2019年12月31日を基準として設定した場合、情報管理者側装置100は、現在日付を基準(以下、「現在基準日」という)として、現在年度の四半期別確定値に基づき、来年度の四半期別推定値を設定して管理してもよいだけでなく、現在基準日を基準として昨年度の確定値を管理してもよい。
【0029】
また、情報管理者側装置100は、来年度の四半期別推定値に対して、来年度の四半期に到達することにより、推定値を確定値に変更することができる。
【0030】
本発明の実施形態において、情報管理者側装置100は、上述したようなデータ、すなわち、推定値及び確定値をリアルタイムでデータ定量化装置200に送信してもよい。
【0031】
一方、本発明の実施形態によれば、既設定された期間を四半期と説明したが、日別、週間別、月別、年度別等であってもよく、これに限定しない。すなわち、既設定された期間は、データ定量化装置200により決定されてもよい。
【0032】
また、本発明の実施形態において、情報管理者側装置100は、比較するための少なくとも一つの提供値を提供してもよい。例えば、情報管理者側装置100は、実績関連推定値及び確定値に対応するデータを提供する場合、提供値として営業利益及び当期純利益等を提供してもよく、研究開発と関連した推定値及び確定値を、対応するデータが提供される研究開発の達成率等の提供値として提供してもよい。
【0033】
本発明の実施形態では、情報管理者側装置100から提供値を提供されるものと説明したが、データ定量化装置200が、ビッグデータ分析を通じて、提供値を収集してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、実績関連推定値及び確定値に対応するデータと関連したウェブサイト(アナリスト等により運用されるウェブサイト)、インターネットを通じて公開されたデータに基づき、提供値を収集してもよい。
【0034】
データ定量化装置200は、複数の情報管理者側装置100から提供された提供値と、提供値を提供した情報管理者数に基づき、平均値を算出し、平均値を比較用基準値に設定した後、設定された比較用基準値、既設定された期間の確定値、及び推定値間の比較を通じて、重み付け値を与える方式で、期間別点数を算出してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、比較用基準値が期間別確定値(推定値)よりも大きい場合、既設定されたマイナス重み付け値(-a)を与えて期間別点数を算出し、比較用基準値が期間別確定値(推定値)よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与えて期間別点数を算出してもよい。
【0035】
また、データ定量化装置200は、期間別点数を用いて、該当年度の合算点数を算出する方式で、それぞれの年度別合算点数を算出してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、現在年度のそれぞれの四半期別点数を用いて、現在年度の総点数を算出し、昨年度のそれぞれの四半期別点数を用いて、昨年度の総点数を算出するとともに、来年度のそれぞれの四半期別点数を用いて、来年度の総点数を算出してもよい。
【0036】
一方、データ定量化装置200は、期間別点数とそれぞれの年度別総点数に基づき、定量化されたグラフを生成して提供してもよいだけでなく、データと関連性のあるデータ(以下、「関連データ」という。)と定量化されたグラフとの間の比較を通じて、関連データの変化の動きを比較できるデータを提供してもよい。
【0037】
データ定量化装置200は、使用者が設定した区間に基づき、区間内期間別点数と区間内期間の点数を合算した累積点数を用いたグラフを提供し、使用者が設定した区間内関連データを、前記グラフに反映して比較できるグラフを提供してもよい。
【0038】
本発明の実施形態では、情報管理者側装置100から提供値を提供されるものと説明したが、データ定量化装置200が、ビッグデータ分析を通じて、提供値を収集してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、実績関連推定値及び確定値に対応するデータと関連したウェブサイト(アナリスト等により運用されるウェブサイト)、インターネットを通じて公開されたデータに基づき、提供値を収集してもよい。
【0039】
このため、本発明の実施形態によるデータ定量化装置200は、
図2に示すように、情報管理者側装置100との連動のための連動部210、連動部210を通じて連結された情報管理者側装置100からデータを受信して、データベース202に保存するデータ受信部220、情報管理者側装置100から提供された提供値に基づき、比較用基準値を生成する基準値生成部230、データベース202に保存されたデータと比較用基準値を用いて、既設定された重み付け値に基づく期間別点数を算出する点数算出部240、期間別点数を用いて定量化されたグラフを生成する定量化部250、及び定量化されたグラフに関連データを反映した比較型グラフを提供するだけでなく、比較結果データを提供するデータ分析部260等を含んでもよい。
【0040】
本発明の実施形態において、連動部210は、提供値の収集のためにインターネット上の多様な媒体、例えば、研究開発管理媒体、アナリストにより情報管理される媒体、団体により運用される媒体等と連動してもよく、前記連動を通じて、それぞれの媒体で管理されるデータを収集し、収集したデータに対する分析を通じて、提供値を獲得してもよい。この場合、基準値生成部230は、提供値を提供した媒体の数と提供値の合算結果に基づき、比較用基準値を算出してもよい。
【0041】
上述したような構成を有するデータ定量化装置200が、推定値と確定値からなるデータを定量化する過程について、
図3を参照して説明する。
【0042】
図3は、本発明の実施形態によるデータ定量化装置200が、推定値と確定値のデータを定量化する過程を示すフローチャートである。
【0043】
説明の便宜のため、期間は、四半期であり、現在基準日は、2019年12月31日として説明する。
【0044】
図3に示すように、データ定量化装置200は、連動部210を通じて、複数の情報管理者側装置100から以前年度の2018年の四半期別確定値、現在年度の四半期別確定値、及び来年度の2020年の四半期別推定値を提供されて、データベース202に保存する(S300)。
【0045】
これとともに、データ定量化装置200は、情報管理者側装置100または各種の媒体との連動を通じて、実績と関連して基準値として用いられる提供値、すなわち、当期純利益と営業利益に関するデータを収集する(S302)。
【0046】
以降、データ定量化装置200は、収集した提供値に対する平均値を算出し、平均値を比較用基準値に設定する(S304)。
【0047】
これとともに、データ定量化装置200は、現在年度の確定値に対する四半期別現在年度の平均値、以前年度の確定値に対する四半期別以前年度の平均値、及び来年度の推定値に対する四半期別来年度の平均値等を算出する(S306)。
【0048】
その後、データ定量化装置200は、第一四半期の現在年度平均値が比較用基準値よりも大きいかを判断する(S308)。
【0049】
S308の判断結果、大きい場合、データ定量化装置200は、マイナス重み付け値(-a、aは、実数、記号、文字等)を与え、小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与える点数を算出する(S310、S312)。
【0050】
上述したようなS308、S310、S312を繰り返し行って、現在年度、以前年度及び来年度の四半期別点数を算出してもよい。
【0051】
データ定量化装置200は、上述したようなステップを通じて算出した点数に基づき、グラフ(チャート)を生成する(S314)。具体的に、データ定量化装置200は、
図4に示すように、現在年度の合算点数、以前年度の合算点数、来年度の合算点数、及び来年度の合算点数と現在年度の合算点数を合算した点数等を表現したグラフを生成する。
【0052】
また、データ定量化装置200は、関連データ、例えば、指数関連データに対応するチャートと前記グラフを併合させた比較用グラフを生成する(S316)。
【0053】
データが実績に関連し、期間が四半期であり、現在基準日の2019年12月31日を基準とする場合、情報管理者側装置100及びデータ定量化装置200が動作する過程について説明すれば、以下の通りである。
【0054】
まず、複数の情報管理者側装置100は、現在基準日を基準として現在年度の四半期別実績確定値、来年度の四半期別実績推定値、及び昨年度の四半期別実績確定値を提供してもよい。
【0055】
これにより、データ定量化装置200は、複数の情報管理者側装置100から提供された提供値に基づき、基準値である基準営業利益、基準当期純利益等を算出してもよい。
【0056】
以降、データ定量化装置200は、現在基準日を基準として昨年度の四半期別営業利益(実績確定値に基づき、計算される営業利益)と基準営業利益との間の比較を通じて、重み付け値を与えて点数を算出してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、四半期の営業利益が基準営業利益よりも大きい場合、マイナス重み付け値(-a)を与えて点数を算出し、四半期の営業利益が基準営業利益よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与えて点数を算出し、昨年度の当期純利益(実績確定値で計算される当期純利益)が基準当期純利益よりも大きい場合、マイナス重み付け値(-a)を与えて点数を算出し、四半期の当期純利益が基準当期純利益よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与えて点数を算出してもよい。
【0057】
また、データ定量化装置200は、来年度の四半期営業利益(来年度の実績推定値で計算される)が、基準営業利益よりも大きい場合、マイナス重み付け値(-a)を与えて点数を算出し、来年度の四半期営業利益が基準営業利益よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与えて点数を算出し、来年度の当期純利益(実績推定値で計算される当期純利益)が基準当期純利益よりも大きい場合、マイナス重み付け値(-a)を与えて点数を算出し、来年度の四半期当期純利益が基準当期純利益よりも小さいか等しい場合、プラス重み付け値(a)を与えて点数を算出してもよい。
【0058】
上述したように、本発明の実施形態によるデータ定量化装置200は、現在基準日を基準として既設定された区間、例えば、前後1年、2年、……、n年に対するそれぞれの期間別点数と期間別点数の合算を通じた年度別点数を算出し、算出した点数に基づき、定量化されたグラフを生成してもよい。
【0059】
また、データ定量化装置200は、実績と指数間の比較を行うグラフを生成してもよい。具体的に、データ定量化装置200は、実績と関連した指数変化グラフ(外部から提供される)と定量化されたグラフとの間の比較を通じて、実績による指数変化の動きによる比較データを提供してもよい。
【0060】
一方、ブロック図のそれぞれのブロックとフローチャートのそれぞれのステップの組み合わせは、コンピュータープログラムインストラクションにより行われてもよい。これらのコンピュータープログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されてもよいので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて行われるそのインストラクションが、ブロック図のそれぞれのブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。
【0061】
これらのコンピュータープログラムインストラクションは、特定の方式で機能を実現するために、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を志向するコンピュータで利用可能またはコンピュータで読み取り可能な記録媒体(またはメモリ)等に保存されてもよいので、そのコンピュータで利用可能またはコンピュータで読み取り可能な記録媒体(またはメモリ)に保存されたインストラクションは、ブロック図のそれぞれのブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することもできる。
【0062】
また、コンピュータープログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されてもよいので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上において、一連の動作ステップが行われ、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションは、ブロック図のそれぞれのブロックで説明された機能を行うためのステップを提供することもできる。
【0063】
また、それぞれのブロックは、特定した論理的機能(等)を実行するための少なくとも一つの実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント、またはコードの一部であってもよい。また、いくつかの代替実施形態では、ブロックにおいて言及された機能が順番から外れて発生することもあることに注目されたい。例えば、連続して図示されている二つのブロックは、実は、実質的に同時に行われてもよく、またはそのブロックが時々相当する機能により逆順で行われてもよい。
【符号の説明】
【0064】
100 情報管理者側装置
200 データ定量化装置
202 データベース
210 連動部
220 データ受信部
230 基準値生成部
240 点数算出部
250 定量化部
260 データ分析部