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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】ビタミン製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/714 20060101AFI20230907BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 9/12 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 9/70 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 31/164 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 31/785 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20230907BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20230907BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 3/02 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20230907BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230907BHJP
   A61K 8/02 20060101ALN20230907BHJP
   A61K 8/67 20060101ALN20230907BHJP
   A61K 8/91 20060101ALN20230907BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALN20230907BHJP
【FI】
A61K31/714
A61K9/06
A61K9/08
A61K9/12
A61K9/70 401
A61K31/164
A61K31/785
A61K47/02
A61K47/10
A61K47/12
A61K47/18
A61K47/26
A61K47/38
A61P3/02 104
A61P17/00
A61P17/04
A61P29/00
A61P37/08
A61P43/00 121
A61K8/02
A61K8/67
A61K8/91
A61Q19/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018555119
(86)(22)【出願日】2017-04-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-13
(86)【国際出願番号】 EP2017059496
(87)【国際公開番号】W WO2017182619
(87)【国際公開日】2017-10-26
【審査請求日】2020-04-13
【審判番号】
【審判請求日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】102016107563.9
(32)【優先日】2016-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】521009186
【氏名又は名称】ヒラルトレード アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100139723
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 洋
(72)【発明者】
【氏名】ライヒヴァーゲン,スヴェン
【合議体】
【審判長】藤原 浩子
【審判官】磯部 洋一郎
【審判官】前田 佳与子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2005/091872(WO,A2)
【文献】国際公開第2014/016277(WO,A2)
【文献】Skin Pharmacol Physiol,2010,Vol.23, Suppl.1,p.7-16
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K31/00-31/80
A61K47/00-47/69
A61K9/00-9/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経皮吸収ビタミン製剤であって、
製剤100g当たり40~100mgのビタミンB12、
製剤100g当たり50~500mgの連行剤としてのポロキサマー、
製剤100g当たり20~100mgの連行剤としてのポリソルベート、及び
担体マトリクスの形成のための担体物質
を含み、前記ビタミンB12は、シアノコバラミン、又は補酵素型B12の他の前駆体である、ビタミン製剤。
【請求項2】
前記ポロキサマーがポロキサマー188又は407である、請求項1に記載のビタミン製剤。
【請求項3】
ポリヘキサニドを含む、請求項1又は2に記載のビタミン製剤。
【請求項4】
製剤100g当たり50~500mgの20%ポリヘキサニド溶液を含む、請求項3に記載のビタミン製剤。
【請求項5】
尿素を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のビタミン製剤。
【請求項6】
前記ポリソルベートがポリソルベート20(Tween(登録商標)20)を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のビタミン製剤。
【請求項7】
40~100mgのビタミンB12;
50~500mgの20%ポリヘキサニド水溶液;
50~500mgのポロキサマー;
20~100mgのポリソルベート;
1000~5000mgのグリセリン;
500~5000mgのヒドロキシエチルセルロース400;
2500~7000mgの尿素;
pH5.4に緩衝するためのクエン酸;
pH5.4に緩衝するためのNaOH;並びに
100gに調整するための脱塩水
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のビタミン製剤。
【請求項8】
1000mg~4000mgのPEG400をさらに含む、請求項7に記載のビタミン製剤。
【請求項9】
皮膚に適用するためのパッド上/中に含まれるか、或いは粘膜への適用のための経鼻スプレイ又はチンキとして提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載のビタミン製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビタミン製剤、特に皮膚への適用のためのゲル形態のビタミン製剤に関し、該製剤は生理学的及び/又は治療的有効量のビタミンB12を含む。
【背景技術】
【0002】
ビタミンB12は、コバラミン群に属し、人体が合成できない必須ビタミンである。従って、これに関して人は食品により満たされなければならない。十分な量のコバラミンは、特に動物由来の食品に見られる。しかしながら、それらの由来は常に細菌性である。
【0003】
一般に、ビタミンB12はシアノコバラミンを意味すると理解される。更なる形態として、例えば、アココバラミン、ヒドロキシコバラミン、及び通常は体細胞に見られるメチルコバラミンがある。補酵素として機能しかつ有効であるB12は、5’-デオキシアデノシルコバラミンである。活性形態であるメチルコバラミン及びアデノシルコバラミンは、他の形態から体内で形成される。
【0004】
本発明において、特に、慣習的にビタミンB12と称されるシアノコバラミが「ビタミンB12」であると理解されるべきであるが、上記で指摘したように、補酵素B12の他の前駆体形態もそうであると理解されるべきである。
【0005】
多くの皮膚疾患の治療のために、ビタミンB12は非常に有効であることが分かっている。軟膏形態で多くの皮膚病、及びアトピー性湿疹の治療にも適用される。合成油脂または植物油脂、特にアボカド油は、軟膏基剤としての役割を果たす。
【0006】
油脂基剤に基づく慣習的軟膏を用いて、それぞれの活性物質を処置されるべき皮膚部分に十分に塗布することができるが、しかしながらそれらの分布は単に表面的なものである。明らかな経皮効果をもたらすことはできない。
【0007】
特許文献1から、連行物質(entrainer)としてポリソルベートの助けを借りてビタミンB12を経皮的に投与し得るビタミン製剤が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】国際公開2014/016277号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の目的は、皮膚の上皮層にもビタミンB12を効率的に導入することができ、そこで持続的効果をもたらし得るビタミン製剤を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、生理学的及び/又は治療的有効量のビタミンB12、ポロキサマー、並びに担体マトリクスを構築するのに必要とされる通常の担体物質を含む、上記で最初に言及した種類のビタミン製剤を用いて達成される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ポロキサマーは、エチレンオキシドブロックがプロピレンオキシドブロックの両側に配置されているエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロック共重合体である。ポロキサマーは、ポリプロピレンオキシド部分がかなり疎水性であるが、2つのポリエチレンオキシド部分が親水性であるため、界面活性である。従って、それらは化学技術業界で分散及び乳化用途に頻繁に用いられる非イオン性界面活性剤として分類することができる。それらの両親媒性の特性のため、化粧品及び医薬品において担体材料として広く用いられている。エトキシル化の程度に応じて、ポロキサマーは液体又は固体で存在する。
【0012】
様々な分子量及びアルキレンオキシド分布のポロキサマーが知られている。エチレンオキシド単位の割合は親水性を担う。医薬及び化粧業界で用いられる共通のタイプは、ポロキサマー188、237、338及び407である。数値コードの末尾の数字は10を掛けてエチレンオキシド含量のパーセンテージ(%)を表す。ポロキサマー407は70質量%のエチレンオキシド含量を有する。
【0013】
驚くことに、それらの両親媒性の特性により、ポロキサマーは、広範囲の物質のための担体としての使用に適しているのみならず、活性物質を経皮投与することも可能であることが分かった。それらは、それぞれの活性物質、特にビタミンB12又はその関連前駆体を、皮膚又は粘膜を通して輸送する連行物質として作用する。
【0014】
上記で参照した国際公開第2014/016277号に記載されているポリソルベート20と比較して、およそ20%の連行効果(entrainment effect)の向上がある。
【0015】
ビタミンB12だけでなく、他の活性物質もポロキサマーによって皮膚又は粘膜を通して輸送させることができる。これは、特に、ニコチン、カフェイン、単純フェノール及びポリフェノール(例えば没食子酸エピガロカテキン)並びにフラボノイドなどの植物二次代謝産物(secondary plant substances)に当てはまる。単純フェノール及びポリフェノールはその抗炎症効果がよく知られている。
【0016】
ビタミンB12を含む経皮吸収製剤における連行効果は、総じて、ポロキサマーに加えて、ポリソルベート、特にポリソルベート20(Tween(登録商標))も存在する場合にさらに向上しうる。
【0017】
本発明において好ましいポロキサマーは、ポロキサマー188及び407であり、それぞれ80及び70質量%のグリコールを有するポロキサマーである。
【0018】
ポリソルベートとして、通常の市販されている製品を用いてよい。これらは、例えばラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸又はイソステアリン酸などの様々な脂肪酸の、多様にエトキシル化されたソルビタン脂肪酸エステルである。好ましいポリソルベートは、Tween(登録商標)の商品名で市販されているポリソルベート20である。本発明に従う製剤中のポリソルベートの量は、製剤100g当たり20mgと100mgとの間であってよく、特に好ましくは、製剤100g当たり約40mgであろう。
【0019】
ビタミンB12又は補酵素B12の別の前駆体に加えて、本発明により提案されるビタミン製剤は、通常の担体物質を含み、担体マトリクス、特にゲルマトリクスが形成されることを可能にする。そのような物質は、例えば、グリセリン、ヒドロキシエチルセルロース、尿素、及び脱塩水である。pH調節、好ましくはpH5.4へのpH調節のために、クエン酸及び/又は水酸化ナトリウム溶液を用いて差し支えなく、それらは非常に生物学的適合性を有することが示されている。しかしながら、他の酸及び塩基も使用してよい。製剤はまた、ローション、クリーム、軟膏、スプレイ、チンキの形態、或いはシャンプーとして提供されうる。
【0020】
本発明のビタミン製剤は、ビタミンB12又は別の形態のコバラミンを、製剤100g当たり、40mgと100mgの間の範囲の量、特に好ましくは70mgの量で含む。ポロキサマーは、製剤100g当たり、20mgと500mgの間の量、特に好ましくは100mgの量で存在する。
【0021】
特に、製剤100g当たり1000mgと5000mgの間の量のヒドロキシエチルセルロース400がゲル形成のために用いられる。更なる成分として、100g当たり1000mgと5000mgの間の量のグリセリン、並びに100g当たり2000mgと7000mgの間の範囲の量の尿素を含んでいてよい。
【0022】
上記の成分の他に、製剤は、消毒剤(antiseptic agent)、例えばポリヘキサニドも含んでいてよい。これは、市販の溶液濃縮物(20質量/体積パーセント(%m/v))の形態で添加すべきであり、好ましくは100g当たり100mgと500mgの間の範囲の濃縮物の量で存在する。ポリヘキサニドの添加は、その間に微生物の攻撃を受ける炎症を起こした及び炎症性の皮膚疾患の事象で特に有益となりうる。ポリヘキサニドはポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB)に基づく消毒剤である。
【0023】
ビタミン製剤は、皮膚の治療に有益な更なる活性物質を含んでいてよい。これに関連する例は、それもビタミン前駆体であるデクスパンテノールである。体内において、この物質は、ビタミンB群由来のビタミン(ビタミンB5)であるパントテン酸に変換される。
【0024】
デクスパンテノールは、例えば、100g当たり1000mgと10000mgの間の量で製剤中に含まれる。望ましい場合は、追加の成分として、ポリエチレングリコール400、並びに抗酸化剤としてアスコルビン酸ナトリウムを含んでいてよい。
【0025】
製剤は、皮膚疾患の治療でその有用性が分かっている更なる物質を含んでいてよい。これに関連する例として、タウリン、カフェイン、リジン、クレアチンが挙げられるが、例えば硫酸亜鉛などの亜鉛塩も含まれうる。特に、硫酸亜鉛は、湿疹の治療に古くから使用されれている物質であり、例えば、100g当たり50mgと1000mgの間の量で製剤中に存在しうる。
【0026】
本発明により提案されるビタミン製剤は、好ましくは、下記の組成を有する:
50~500mgの20%水溶液中のポリヘキサニド;
20~500mgのポロキサマー;
1000~5000mgのグリセリン;
500~5000mgのヒドロキシエチルセルロース400;
2500~7000mgの尿素;
pH5.4に緩衝するためのクエン酸;
pH5.4に緩衝するためのNaOH;並びに
脱塩水 100gに調整
【0027】
本発明のビタミン製剤は、ゲルとして皮膚に適用されうるが、皮膚に適用する膏薬(湿布薬)/バンドエイド又はパッド中にゲルの形態で含めてもよい。前記の製剤は、例えば経鼻スプレイ又は点眼薬の形態で、スプレイにより又はチンキとして投与又は適用してもよい。皮膚病及び湿疹を治療するのに有効であることに加えて、その製剤は、他の種類の皮膚及び粘膜の刺激(炎症)、特に花粉アレルギー、ハウスダストアレルギー、及び虫刺されによるアレルギー反応などの、アレルギー関連の刺激(炎症)に対して有利な効果をもたらすことが分かった。
【0028】
本発明を下記の実施例によりさらに詳細に説明する。
【実施例
【0029】
実施例1
ゲル形態のビタミン製剤を以下の構成成分から作製した:
1.ビタミンB12(シアノコバラミン) 70mg
2.ポリヘキサニド溶液濃縮物20%(m/V) 200mg
3.ポロキサマー407 110mg
4.グリセリン 2500mg
5.ヒドロキシエチルセルロース400 5000mgまで
(所望の粘度に応じて)
6.尿素 5000mg
7.クエン酸 300mg
(pH5.4に緩衝するため)
8.必要に応じてNaOH(pH5.4に緩衝するため)
9.脱塩水 100gに調整

成分を適切に加熱及び混合し、次いで撹拌してゲルを作製する。
【0030】
実施例2
実施例1に記載した製剤に、5000mgのデクスパンテノール及び2000mgのPEG400を補足した。
【0031】
例えば、300mgのタウリン、25mgのカフェイン、1000mgのリジン、500mgの硫酸亜鉛、及び/又は500mgのクレアチンなどの、更なる成分も混合してよい。酸化防止剤が必要な場合にはアスコルビン酸ナトリウムを添加する。
【0032】
試験
清浄なブタの皮膚を分割し、28mg Co/lのビタミンB12溶液で被覆した。1時間後、皮膚を洗浄し、乾燥し、破砕し、さらに超音波浴中にて塩酸水溶液で抽出した。
【0033】
用いた連行剤(entraining agent)は、それぞれ試験溶液100mlに対して、40mgのTween(登録商標)、100mgのポロキサマー18、及び100mgのポロキサマー+40mgのTween(登録商標)の組合せであった。皮膚へのコバルト(Co)の吸収に関して、以下の値が得られた。
【表1】
【0034】
純粋なビタミンB12溶液(連行剤無し)を用いると、3.0mgのCo/kgしかCo吸収が得られなかった。
最後に、本発明の好ましい実施態様を項分け記載する。
[実施態様1]
経皮吸収ビタミン製剤、特に皮膚に適用するためのゲル形態のビタミン製剤であって、
生理学的有効量のビタミンB12、
連行剤としてのポロキサマー、並びに
担体マトリクスの形成のための通常の担体物質
を含む、ビタミン製剤。
[実施態様2]
前記ポロキサマーが、ポロキサマー188又は407である、実施態様1に記載のビタミン製剤。
[実施態様3]
製剤100g当たり40~100mgのビタミンB12を含む、実施態様1又は2に記載のビタミン製剤。
[実施態様4]
製剤100g当たり50~500mgのポロキサマーを含む、実施態様1~3のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様5]
ポリヘキサニドを含む、実施態様1~4のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様6]
製剤100g当たり50~500mgの20%ポリヘキサニド溶液を含む、実施態様5に記載のビタミン製剤。
[実施態様7]
尿素を含む、実施態様1~6のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様8]
ポリソルベートを含む、実施態様1~7のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様9]
製剤100g当たり20~100mgのポリソルベートを含む、実施態様8に記載のビタミン製剤。
[実施態様10]
ポリソルベート20(Tween(登録商標))を含む、実施態様8又は9に記載のビタミン製剤。
[実施態様11]
40~100mgのビタミンB12又は補酵素B12の別の前駆体;
50~500mgの20%水溶液中のポリヘキサニド;
20~500mgのポロキサマー;
1000~5000mgのグリセリン;
500~5000mgのヒドロキシエチルセルロース400;
2500~7000mgの尿素;
pH5.4に緩衝するためのクエン酸;
pH5.4に緩衝するためのNaOH;並びに
100gに調整する脱塩水
を含む、実施態様1~10のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様12]
1000mg~4000mgのPEG400をさらに含む、実施態様11に記載のビタミン製剤。
[実施態様13]
皮膚に適用するためのパッド上/中に含まれる、或いは粘膜への適用のための経鼻スプレイ又はチンキとしてである、実施態様1~12のいずれかに記載のビタミン製剤。
[実施態様14]
皮膚を通して生理学的及び/又は治療的活性及び有効物質を投与するための連行剤としてのポロキサマーの使用。