(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】コーヒーメーカー
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20230907BHJP
A47J 31/057 20060101ALI20230907BHJP
A47J 31/44 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
A47J31/06 220
A47J31/057
A47J31/06 160
A47J31/44 310
(21)【出願番号】P 2019088218
(22)【出願日】2019-05-08
【審査請求日】2022-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000109325
【氏名又は名称】株式会社ツインバード
(72)【発明者】
【氏名】谷澤 達也
(72)【発明者】
【氏名】長澤 拓栄
(72)【発明者】
【氏名】岡田 剛
(72)【発明者】
【氏名】石井 一也
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-139717(JP,A)
【文献】特開2017-221624(JP,A)
【文献】特表2010-523194(JP,A)
【文献】特表2015-505268(JP,A)
【文献】実開平03-007327(JP,U)
【文献】実開昭51-027581(JP,U)
【文献】特開2015-202405(JP,A)
【文献】特開2003-144326(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0220832(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00-31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
庇部を有するコーヒーメーカー本体と、
コーヒーミルと、サーバーと、このサーバーの上方に配置されるドリッパー手段とを有し、前記コーヒーメーカー本体
の庇部の下部に設けられた注湯手段により前記ドリッパー手段の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカーにおいて、
前記ドリッパー手段が前記コーヒーメーカー本体又はサーバー上に載置され、少なくとも小杯数用の第一ドリッパーと大杯数用の第二ドリッパーとを有し、各ドリッパーがそれぞれ抽出部を有すると共に、前記第一ドリッパーが前記抽出部の高さ調整部を有
し、
前記第一ドリッパー又は第二ドリッパーが前記コーヒーメーカー本体又はサーバー上に載置された際に、前記注湯手段から前記第一ドリッパーの抽出部までの上下方向距離と前記注湯手段から第二ドリッパーの抽出部までの上下方向距離が等しくなり、且つ前記庇部から前記第一ドリッパーの抽出部までの上下方向距離と前記庇部から第二ドリッパーの抽出部までの上下方向距離が等しくなることを特徴とするコーヒーメーカー。
【請求項2】
前記第二ドリッパーが前記第一ドリッパーの高さ調整部であることを特徴とする請求項1記載のコーヒーメーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリップ式のコーヒーメーカーに関するものであり、特に、淹れることのできる杯数の範囲が広いコーヒーメーカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコーヒーメーカーとしては、筐体(本願発明のコーヒーメーカー本体に相当する)と、ガラス容器(本願発明のサーバーに相当する)と、前記ガラス容器上に配置される濾過室(本願発明のドリッパー手段に相当する)と、前記筐体に設けられた吐水チューブ及び浄水装置(本願発明の注湯手段に相当する)を有し、前記吐水チューブから前記浄水装置を経て前記濾過室に湯を注ぐことで、この濾過室内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなコーヒーメーカーは、淹れる杯数に応じた量の水を水タンクに入れることで、抽出可能な杯数の範囲内で任意の量のコーヒー液を淹れることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなコーヒーメーカー、特に淹れることができる杯数の範囲が広い(例えば1杯から6杯まで、等)コーヒーメーカーの場合、淹れる杯数が抽出範囲の両端付近である場合、上手く抽出できないという傾向があった。例えば、上述のような1杯から6杯まで淹れられるコーヒーメーカーの場合、最大6杯が淹れられる大きさのドリッパー手段にしなければならないが、このようなドリッパー手段を用いると、1杯分を上手く淹れられない虞があった。逆に小杯数に合わせてドリッパー手段を小さくすると、小さなドリッパー手段に最大6杯分のコーヒー粉が入れられるので、6杯分を上手く淹れられない虞もあった。
【0005】
手動でコーヒーを淹れる場合、淹れる杯数に応じて大きさの異なるドリッパー手段を用いるのが一般的である。このため、コーヒーメーカーにおいても、大きさの異なるドリッパーを複数用意し、淹れる杯数に応じてドリッパーを使い分けることも考えられる。しかしながら、コーヒーメーカーにおいて大きさの異なる複数のドリッパーを使い分けると、コーヒーメーカー本体の注湯手段からドリッパー手段までの距離が変わってしまう。このため、ドリッパー手段内のコーヒー粉の適切な位置に湯を落下させることができなかったり、落下する湯の温度が高すぎたり低すぎたりすることで、コーヒー液を最適に抽出することができない虞があった。また、コーヒーミルを有する形式のコーヒーメーカーの場合、コーヒーメーカー本体からドリッパー手段までの距離が大きくなると、コーヒー粉がドリッパー手段外に溢れやすくなる虞もあった。
【0006】
本発明は以上の問題点を解決し、淹れる杯数が異なっても最適にコーヒー液を抽出することができるコーヒーメーカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載のコーヒーメーカーは、庇部を有するコーヒーメーカー本体と、コーヒーミルと、サーバーと、このサーバーの上方に配置されるドリッパー手段とを有し、前記コーヒーメーカー本体の庇部の下部に設けられた注湯手段により前記ドリッパー手段の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカーにおいて、前記ドリッパー手段が前記コーヒーメーカー本体又はサーバー上に載置され、少なくとも小杯数用の第一ドリッパーと大杯数用の第二ドリッパーとを有し、各ドリッパーがそれぞれ抽出部を有すると共に、前記第一ドリッパーが前記抽出部の高さ調整部を有し、前記第一ドリッパー又は第二ドリッパーが前記コーヒーメーカー本体又はサーバー上に載置された際に、前記注湯手段から前記第一ドリッパーの抽出部までの上下方向距離と前記注湯手段から第二ドリッパーの抽出部までの上下方向距離が等しくなり、且つ前記庇部から前記第一ドリッパーの抽出部までの上下方向距離と前記庇部から第二ドリッパーの抽出部までの上下方向距離が等しくなるものである。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載のコーヒーメーカーは、請求項1において、前記第二ドリッパーが前記第一ドリッパーの高さ調整部であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1に記載のコーヒーメーカーは、以上のように構成することにより、前記第一ドリッパーを用いる場合の前記注湯手段から第一ドリッパーの抽出部までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時も大杯数抽出時と同様の条件で、コーヒー抽出を良好に行うことができる。また、前記第二ドリッパーが用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパーが用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部との間から漏れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第一の実施形態を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図2】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図3】本発明の第二の実施形態を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図4】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図5】本発明の
第一の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図6】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図7】本発明の
第二の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図8】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図9】本発明の
第三の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図10】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図11】本発明の
第四の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図12】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図13】本発明の
第五の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図14】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図15】同、小杯数抽出時における要部の拡大断面図である。
【
図16】同、大杯数抽出時における要部の拡大断面図である。
【
図17】本発明の
第六の参考例を示すコーヒーメーカーの小杯数抽出時における概略側面図である。
【
図18】同、大杯数抽出時における概略側面図である。
【
図19】本発明の第
三の実施形態を示すコーヒーメーカーの概略側面図である。
【
図20】同、小杯数抽出時における要部の拡大断面図である。
【
図21】同、大杯数抽出時における要部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第一の実施形態について、
図1及び
図2に基づいて説明する。なお、本実施形態において、各図の上下を実際の上下と規定する。1は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー1は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、ドリッパー手段4とを有する。
【0012】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0013】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0014】
前記ドリッパー手段4としては、
図1に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー11、又は
図2に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記サーバー3のサーバー本体9上に載置される。前記第一ドリッパー11は、下方が細くなるように形成される抽出部13と、この抽出部13の下部に設けられる高さ調整部14と、この高さ調整部14の下方に設けられるフランジ状の載置部15とを有する。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー11の抽出部13は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。また、前記高さ調整部14は、前記第一ドリッパー11の抽出部13上端から前記載置部15下端までの上下方向距離が、前記第二ドリッパー12の抽出部16上端から前記載置部17下端までの上下方向距離と同じになるように寸法が設定される。即ち、前記サーバー3上に載置された状態において、前記第一ドリッパー11の抽出部13上端と第二ドリッパー12の抽出部16上端の高さは等しい。従って、前記注湯手段8から第一ドリッパー11の抽出部13までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部13までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部16までの上下方向距離も等しい。
【0015】
次に、本実施形態の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー11を前記サーバー3に載せ、前記抽出部13に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部13にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー11が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー1がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー11を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0016】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー12を前記サーバー3に載せ、前記抽出部16に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー12が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー1がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0017】
なお、前記高さ調整部14によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー11の抽出部13までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー11の位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー11を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、前記庇部7から第一ドリッパー11までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー12までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー1がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー12が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー11が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0018】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段4とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7の下部に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段4の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段4内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー1であって、前記ドリッパー手段4が前記載置部15,17によって前記サーバー3上に載置され、小杯数用の第一ドリッパー11と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー11,12がそれぞれ抽出部13,16を有すると共に、前記第一ドリッパー11が高さ調整部14を有することで、前記第一ドリッパー11を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー11の抽出部までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0019】
また本発明は、前記第一ドリッパー11又は第二ドリッパー12が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー11の抽出部13までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくなることにより、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0020】
次に、本発明の第二の実施形態について、
図3及び
図4に基づいて説明する。なお、本実施形態においても、各図の上下を実際の上下と規定する。21は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー21は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、ドリッパー手段22とを有する。
【0021】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0022】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0023】
前記ドリッパー手段22としては、
図3に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー23、又は
図4に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記サーバー3のサーバー本体9上に載置される。前記第一ドリッパー23は、下方が細くなるように形成される抽出部24と、この抽出部24の下部に設けられるフランジ状の載置部25とを有する。そして、前記載置部25の下方には、高さ調整部26が設けられる。なお、この高さ調整部26は、前記載置部25と一体であっても別体であってもよい。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー23の抽出部24は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。また、前記高さ調整部26は、自身の下端から前記第一ドリッパー23の抽出部24上端までの距離が、前記載置部17の下端から前記第二ドリッパー12の抽出部16上端までの距離と同じになるように寸法が設定される。即ち、前記サーバー3上に載置された状態において、前記第一ドリッパー23の抽出部24上端と第二ドリッパー12の抽出部16上端の高さは等しい。従って、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部16までの上下方向距離も等しい。
【0024】
次に、本実施形態の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー23を前記サーバー3に載せ、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部24にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー23が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー21がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0025】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー12を前記サーバー3に載せ、前記抽出部16に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー12が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー21がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0026】
なお、前記高さ調整部26によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の注出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の注出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー23の注出部24との位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の注出部16との位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー23を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、前記庇部7から第一ドリッパー23の注出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー12の注出部16までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー21がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー12が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー23が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0027】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段22とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7の下部に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段22の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段22内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー1であって、前記ドリッパー手段22が前記サーバー3上に載置され、小杯数用の第一ドリッパー23と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー23,12がそれぞれ抽出部24,16を有すると共に、前記第一ドリッパー23が高さ調整部26を有することで、前記第一ドリッパー23を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー23の注出部24までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0028】
また本発明は、前記第一ドリッパー23又は第二ドリッパー12が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくなることにより、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0029】
次に、本発明の
第一の参考例について、
図5及び
図6に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。31は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー31は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、ドリッパー手段32とを有する。
【0030】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0031】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0032】
前記ドリッパー手段32は、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー33と、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー34と、支持手段35とを有して構成される。前記第一ドリッパー33は、下方が細くなるように形成される抽出部36と、この抽出部36の外面から側方に突出して設けられるフランジ状の掛部37とを有する。同様に、前記第二ドリッパー34は、下方が細くなるように形成される抽出部38と、この抽出部38の外面から側方に突出して設けられるフランジ状の掛部39とを有する。また、前記支持手段35は、前記サーバー3のサーバー本体9上に載置するための載置部40と、この載置部40から上方に筒状に伸びる支持部41とを有する。この支持部41は、前記掛部37,39を掛けるためのものである。即ち、前記サーバー3のサーバー本体9上に前記支持手段35が載置されると共に、この支持手段35の支持部41上に前記第一ドリッパー33又は第二ドリッパー34が載置される。なお、前記第一ドリッパー33の抽出部36は、前記第二ドリッパー34の抽出部38よりも小さく形成される。また、前記第一ドリッパー33における前記抽出部36の上端から前記掛部37における前記支持部41と当接する箇所までの上下方向距離は、前記第二ドリッパー34における前記抽出部38の上端から前記掛部39における前記支持部41と当接する箇所までの上下方向距離と同じである。即ち、前記サーバー3上に載置された状態において、前記第一ドリッパー33の抽出部36上端と第二ドリッパー34の抽出部38上端の高さは等しい。従って、前記注湯手段8から第一ドリッパー33の抽出部36までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー34の抽出部38までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部36までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部38までの上下方向距離も等しい。
【0033】
次に、本参考例の作用について説明する。まず、予め、前記支持手段35を前記サーバー3のサーバー本体9上に載置する。そして、コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー33を前記支持手段35の支持部41に載せ、前記抽出部36に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部36にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー33及び支持手段35が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー31がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー33を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0034】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー34を前記支持手段35の支持部41に載せ、前記抽出部38に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部38にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー34及び支持手段35が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー31がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー34を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0035】
なお、前記支持手段35の支持部41と前記各ドリッパー33,34の掛部37,39によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー33の注出部36までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー34の注出部38までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー33の注出部36との位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー34の注出部38との位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー33を用いる場合と、第二ドリッパー34を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、本参考例の場合、前記庇部7から第一ドリッパー33の注出部36までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー34の注出部38までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー31がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー34が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー33が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0036】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段32とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段32の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段32内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー31であって、前記ドリッパー手段32が、小杯数用の第一ドリッパー33と大杯数用の第二ドリッパー34と、これらの第一ドリッパー33と第二ドリッパー34を支持する支持手段35とを有し、各ドリッパー33,34がそれぞれ、抽出部36,38と、前記支持手段35上に載置するためのフランジ状の掛部37,39を有すると共に、前記支持手段35が、前記サーバー3上に載置するためのフランジ状の載置部40と、この載置部40から上方に筒状に伸びると共に前記掛部37,39を掛けるための支持部41とを有することで、前記第一ドリッパー33を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー33の注出部36までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0037】
また本発明は、前記第一ドリッパー33又は第二ドリッパー34が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー33の注出部36までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー34の注出部38までの距離が等しくなることにより、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0038】
次に、本発明の
第二の参考例について、
図7及び
図8に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。51は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー51は、コーヒーメーカー本体52と、サーバー3と、ドリッパー手段53とを有する。
【0039】
前記コーヒーメーカー本体52は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、上下方向に出没可能な高さ調整手段54が設けられる。なお、この高さ調整手段54は、動力によって出没できるようにしても、手動によって出没できるようにしてもよい。また、前記高さ調整手段54は、前記コーヒーメーカー本体52とは別体としてもよい。そして、前記高さ調整手段54上に、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0040】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0041】
前記ドリッパー手段53としては、
図7に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー23、又は
図8に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記サーバー3のサーバー本体9上に載置される。前記第一ドリッパー23は、下方が細くなるように形成される抽出部24と、この抽出部24の下部に設けられるフランジ状の載置部25とを有する。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー23の抽出部24は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。
【0042】
前記高さ調整手段54の前記基部6からの突出寸法、即ち前記高さ調整手段54が上位置にある場合と下位置にある場合の高さの差は、前記第一ドリッパー23を前記サーバー3に載置した状態における前記サーバー本体9の上端から前記抽出部24の上端までの上下方向距離と、前記第二ドリッパー12を前記サーバー3に載置した状態における前記サーバー本体9の上端から前記抽出部16の上端までの上下方向距離の差と同じになるように設定される。即ち、上位置にある前記高さ調整手段54に前記サーバー3と第一ドリッパー23を載置した際の前記抽出部24の上端高さと、下位置にある前記高さ調整手段54に前記サーバー3と第二ドリッパー12を載置した際の前記抽出部16の上端高さは等しい。従って、上述の条件では、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部16までの上下方向距離も等しい。
【0043】
次に、本参考例の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー23を前記サーバー3に載せ、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部24にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー23が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体52の基部6に設けられた高さ調整手段54に載置する。そして、図示しない操作部を操作することで、前記高さ調整手段54を上位置に突出させる。なお、前記コーヒーメーカー51がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0044】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー12を前記サーバー3に載せ、前記抽出部16に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー12が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体52の基部6の高さ調整手段54に載置する。この場合、前記高さ調整手段54を、前記基部6の上面から上方に突出させず下位置のままとする。なお、前記コーヒーメーカー51がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0045】
なお、前記高さ調整手段54によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー23の抽出部24の位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の抽出部16の位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー23を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、本参考例の場合、前記庇部7から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー51がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー12が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー23が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0046】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体52と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段53とを有し、前記コーヒーメーカー本体52の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段53の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段53内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー51であって、前記ドリッパー手段53が前記サーバー3上に載置され、小杯数用の第一ドリッパー23と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー23,12がそれぞれ抽出部24,16を有すると共に、前記コーヒーメーカー本体52が前記ドリッパー手段53の高さ調整手段54を有することで、前記第一ドリッパー23を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0047】
また本発明は、前記第一ドリッパー23又は第二ドリッパー12が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくなるように、前記高さ調整手段54により調整されることで、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0048】
次に、本発明の
第三の参考例について、
図9及び
図10に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。61は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー61は、コーヒーメーカー本体62と、サーバー3と、ドリッパー手段53とを有する。
【0049】
前記コーヒーメーカー本体62は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記立設部5には、上下方向に移動可能な高さ調整手段63が設けられる。なお、この高さ調整手段63は、動力によって上下に移動できるようにしても、手動によって上下に移動できるようにしてもよい。また、前記高さ調整手段63は、前記コーヒーメーカー本体62とは別体としてもよい。そして、前記高さ調整手段63上に、前記ドリッパー手段53が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0050】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0051】
前記ドリッパー手段53としては、
図9に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー23、又は
図10に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記高さ調整手段63上に載置される。前記第一ドリッパー23は、下方が細くなるように形成される抽出部24と、この抽出部24の下部に設けられるフランジ状の載置部25とを有する。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー23の抽出部24は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。
【0052】
前記高さ調整手段63が下位置にある場合の高さと上位置にある場合の高さの差は、前記第一ドリッパー23を前記高さ調整手段63に載置した状態における、この高さ調整手段63上端から前記抽出部24上端までの上下方向距離と、前記第二ドリッパー12を前記高さ調整手段63に載置した状態における、この高さ調整手段63上端から前記抽出部16上端までの上下方向距離の差と同じになるように設定される。即ち、上位置にある前記高さ調整手段63上に前記第一ドリッパー23が載置された状態における前記抽出部24の上端高さと、下位置にある前記高さ調整手段63上に前記第二ドリッパー12が載置された状態における前記抽出部16の上端高さは等しい。従って、上述の条件では、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部16までの上下方向距離も等しい。
【0053】
次に、本参考例の作用について説明する。まず、予め前記サーバー3を前記コーヒーメーカー本体62の基部6に載置しておく。そして、コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記第一ドリッパー23の抽出部24にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、この第一ドリッパー23を前記高さ調整手段63に載置する。そして、前記高さ調整手段63を上位置のままにするか、又は図示しない操作部を操作することで、下位置から上位置に移動させる。なお、前記コーヒーメーカー61がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体62にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。また、何れの場合も、先に前記高さ調整手段63を上位置に移動させた後、この高さ調整手段63に前記第一ドリッパー23を載置してもよい。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0054】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記抽出部16に応じたサイズの図示しないフィルターを前記第二ドリッパー12の抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、この第二ドリッパー12を前記高さ調整手段63に載置する。そして、前記高さ調整手段63を下位置のままにするか、又は図示しない操作部を操作することで、上位置から下位置に移動させる。なお、前記コーヒーメーカー61がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体62にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。また、何れの場合も、先に前記高さ調整手段63を下位置に移動させた後、この高さ調整手段63に前記第二ドリッパー12を載置してもよい。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0055】
なお、前記高さ調整手段63によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー23の抽出部24の位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の抽出部16の位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー23を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、本参考例の場合、前記庇部7から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー51がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー12が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー23が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0056】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体62と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段53とを有し、前記コーヒーメーカー本体62の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段53の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段53内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー61であって、前記ドリッパー手段53が前記コーヒーメーカー本体62上に載置され、小杯数用の第一ドリッパー23と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー23,12がそれぞれ抽出部24,16を有すると共に、前記コーヒーメーカー本体62が前記ドリッパー手段53の高さ調整手段63を有することで、前記第一ドリッパー23を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0057】
また本発明は、前記第一ドリッパー23又は第二ドリッパー12が前記高さ調整手段63上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくなるように、前記高さ調整手段63により調整されることで、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0058】
次に、本発明の
第四の参考例について、
図11及び
図12に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。71は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー71は、コーヒーメーカー本体72と、サーバー3と、ドリッパー手段53とを有する。
【0059】
前記コーヒーメーカー本体72は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。そして、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。また、前記庇部7には、前記注湯手段8を上下方向に移動させる高さ調整手段73が設けられる。なお、この高さ調整手段73は、動力によって上下に移動できるようにしても、手動によって上下に移動できるようにしてもよい。このように、前記高さ調整手段73を操作することで、前記注湯手段8の高さを変更することができる。
【0060】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0061】
前記ドリッパー手段53としては、
図11に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー23、又は
図12に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記サーバー3のサーバー本体9上に載置される。前記第一ドリッパー23は、下方が細くなるように形成される抽出部24と、この抽出部24の下部に設けられるフランジ状の載置部25とを有する。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー23の抽出部24は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。
【0062】
前述したように、前記高さ調整手段73により前記注湯手段8が上下に移動する。この注湯手段8の下位置と上位置の高さの差は、前記サーバー3に前記第一ドリッパー23を載置した際の、前記サーバー本体9上端から前記第一ドリッパー23の抽出部24上端までの上下方向距離と、前記サーバー3に前記第二ドリッパー12を載置した際の、前記サーバー本体9上端から前記第二ドリッパー12の抽出部16上端までの上下方向距離との差と同じになるように設定される。即ち、前記サーバー3に前記第一ドリッパー23を載置し、これを前記基部6に載置した状態で、前記高さ調整手段73によって前記注湯手段8を下位置とした場合の、この注湯手段8と第一ドリッパー23の抽出部24との上下方向距離は、前記サーバー3に前記第二ドリッパー12を載置し、これを前記基部6に載置した状態で、前記高さ調整手段73によって前記注湯手段8を上位置とした場合の、この注湯手段8と第二ドリッパー12の抽出部16との上下方向距離と等しい。
【0063】
次に、本参考例の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー23を前記サーバー3に載置し、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記第一ドリッパー23の抽出部24にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー23を載置した前記サーバー3を前記基部6に載置する。そして、前記注湯手段8を下位置のままにするか、又は図示しない操作部を操作することで、前記注湯手段8を上位置から下位置に移動させる。なお、前記コーヒーメーカー71がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体72にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。また、何れの場合も、先に前記高さ調整手段73によって前記注湯手段8を下位置に移動させた後、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体72にセットしてもよい。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0064】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー12を前記サーバー3に載置し、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記第二ドリッパー12の抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー12を載置した前記サーバー3を前記基部6に載置する。そして、前記注湯手段8を上位置のままにするか、又は図示しない操作部を操作することで、前記注湯手段8を下位置から上位置に移動させる。なお、前記コーヒーメーカー71がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体72にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。また、何れの場合も、先に前記高さ調整手段73によって前記注湯手段8を上位置に移動させた後、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体72にセットしてもよい。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0065】
なお、前記高さ調整手段73によって、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー23の抽出部24との位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の抽出部16との位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー23を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。
【0066】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体72と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段53とを有し、前記コーヒーメーカー本体72の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段53の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段53内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー71であって、前記ドリッパー手段53が前記サーバー3上に載置され、小杯数用の第一ドリッパー23と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー23,12がそれぞれ抽出部24,16を有すると共に、前記コーヒーメーカー本体72が前記注湯手段8の高さ調整手段73を有することで、前記第一ドリッパー23を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0067】
また本発明は、前記第一ドリッパー23又は第二ドリッパー12が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくなるように、前記高さ調整手段73により調整されることで、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0068】
次に、本発明の
第五の参考例について、
図13乃至
図16に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。81は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー81は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、ドリッパー手段82とを有する。
【0069】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0070】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0071】
前記ドリッパー手段82は、ドリッパー83と、このドリッパー83に対し着脱可能なアタッチメント84とを有する。前記ドリッパー83は、下方が細くなるように形成される抽出部85と、この抽出部85の下部に設けられて前記サーバー3上に載置するためのフランジ状の第一載置部86とを有する。また、前記アタッチメント84は、
図13及び
図15に示すように、前記ドリッパー83の下部にセットすることが可能であり、また、
図14及び
図16に示すように、前記ドリッパー83の上部にセットすることも可能である。前記アタッチメント84は、延長部87と、フランジ状の第二載置部88と、係合部89とを有する。前記延長部87は、前記抽出部85を延長するように、一方側から他方側に向かって細くなる形状に形成される。そして、前記第二載置部88は、前記延長部87の一方端から側方に伸びて設けられる。また、前記係合部89は、前記延長部87の他方端に設けられる。そして、前記抽出部84の上端部には、前記係合部89と係合する第一係合受部90が設けられると共に、前記第一載置部86の下部には、前記係合部89と係合する第二係合受部91が設けられる。なお、前記第一載置部86と第二載置部88は、直径が等しくなるように形成される。
【0072】
図15に示すように、前記アタッチメント85の係合部89を上方、第二載置部88を下方として、前記係合部89と前記ドリッパー83の第二係合受部91と係合させることができる。また、
図16に示すように、前記アタッチメント85の係合部89を下方、第二載置部88を上方として、前記係合部89と前記ドリッパー83の第一係合受部90と係合させることもできる。後者の場合、前記アタッチメント84は、前記抽出部85を上方に拡張することになる。即ち、後者の場合、前記ドリッパー83の抽出部85とアタッチメント84の延長部87によって、拡張抽出部92が構成される。そして、前者の場合における前記第二載置部88の下端から前記抽出部85の上端までの上下方向距離は、後者の場合における前記第一載置部86の下端から前記拡張抽出部92の上端までの上下方向距離と等しい。即ち、前者の場合における前記抽出部85の上端高さと、後者の場合における拡張抽出部92の上端高さは等しい。従って、前者の場合における前記注湯手段8から前記抽出部85上端までの上下方向距離は、後者の場合における前記注湯手段8から前記拡張抽出部92上端までの上下方向距離と等しく、前記庇部7から抽出部85までの上下方向距離と、前記庇部7から拡張抽出部92までの上下方向距離も等しい。
【0073】
次に、本参考例の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記アタッチメント84の第二載置部88が下方となる姿勢にして、この第二載置部88を前記サーバー3のサーバー本体9に載置すると共に、前記アタッチメント84の係合部89を前記ドリッパー83の第二係合受部91と係合させることで、前記アタッチメント84の上方に前記ドリッパー83をセットする。そして、前記抽出部85に応じたサイズの図示しないフィルターを前記ドリッパー83の抽出部85にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記ドリッパー83を載置した前記サーバー3を前記基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー81がコーヒーミルを有する形式の場合、前記ドリッパー83を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0074】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記ドリッパー83の第一載置部88を前記サーバー3のサーバー本体9に載置すると共に、前記アタッチメント84の係合部89が下方となる姿勢にして、この係合部89を前記ドリッパー83の第一係合受部90と係合させることで、前記ドリッパー83の上方に前記アタッチメント84をセットする。このようにすることで、前記アタッチメント84の延長部87によって、前記ドリッパー83の抽出部85が上方に拡張され、前記拡張抽出部92が形成される。そして、この拡張抽出部92に応じたサイズの図示しないフィルターを前記拡張抽出部92にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記ドリッパー83及びアタッチメント84を載置した前記サーバー3を前記基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー81がコーヒーミルを有する形式の場合、前記ドリッパー83を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0075】
なお、
図13に示されるような、前記アタッチメント84が前記ドリッパー83の下に取り付けられる場合における、前記注湯手段8から前記ドリッパー83の抽出部85までの上下方向距離と、
図14に示されるような、前記アタッチメント84が前記ドリッパー83の上に取り付けられる場合における、前記注湯手段8から前記拡張抽出部92までの上下方向距離とが等しくされることで、前者の場合における前記注湯手段8とドリッパー83の抽出部85との位置関係と、後者の場合における前記注湯手段8と拡張抽出部92との位置関係が略同一となる。このため、前記ドリッパー83のみを用いる場合と、前記ドリッパー83とアタッチメント94とで拡張抽出部92を構成する場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。
【0076】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段82とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段82の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段82内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー81であって、前記ドリッパー手段82が、ドリッパー83と、このドリッパー83の抽出部85の上端部から上方に延長される着脱可能なアタッチメント84とを有し、前記ドリッパー83が、前記抽出部85と、前記サーバー3上に載置するためのフランジ状の第一載置部86とを有し、前記アタッチメント84が、前記抽出部85を延長する延長部87と、この延長部87の一方側から側方にフランジ状に伸びる第二載置部88と、前記延長部87の他方側に設けられる係合部89とを有すると共に、この係合部89と択一的に係合する第一係合受部90を前記抽出部85の上部に設け、係合部89と択一的に係合する第二係合受部91を前記第一載置部86の下部に設けることで、前記ドリッパー83を用いる場合の前記注湯手段8からドリッパー83の抽出部85までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0077】
また本発明は、前記第一載置部86が前記サーバー3上に載置された場合における前記注湯手段8から前記アタッチメント84の上端までの上下方向距離が、前記第二載置部88が前記サーバー3上に載置された場合における前記注湯手段8から前記抽出部85の上端部までの上下方向距離と等しくなることで、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0078】
次に、本発明の
第六の参考例について、
図17及び
図18に基づいて説明する。なお、本
参考例においても、各図の上下を実際の上下と規定する。101は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー101は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー手段102と、ドリッパー手段53とを有する。
【0079】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー手段102が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0080】
前記サーバー手段102としては、
図17に示すように、小杯数用(例えば1~3杯抽出用)の第一サーバー103、又は
図18に示すように、大杯数用(例えば4~6杯抽出用)の第二サーバー104が、前記コーヒーメーカー本体2の基部6上に載置される。前記第一サーバー103は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体105と、このサーバー本体105の側方に設けられる把手106とを有する。同様に、前記第二サーバー104は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体107と、このサーバー本体107の側方に設けられる把手108とを有する。なお、前記各サーバー本体105,107は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0081】
前記ドリッパー手段53としては、
図17に示すように、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー23が、前記第一サーバー103のサーバー本体105上に載置されるか、又は
図18に示すように、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー12が、前記第二サーバー104のサーバー本体107上に載置される。前記第一ドリッパー23は、下方が細くなるように形成される抽出部24と、この抽出部24の下部に設けられるフランジ状の載置部25とを有する。一方、前記第二ドリッパー12は、下方が細くなるように形成される抽出部16と、この抽出部16の下方に設けられるフランジ状の載置部17とを有する。なお、前記第一ドリッパー23の抽出部24は、前記第二ドリッパー12の抽出部16よりも小さく形成される。また、前記第一ドリッパー23を前記第一サーバー103のサーバー本体105上に載置した場合における、前記抽出部24の上端から前記サーバー本体105の下端までの上下方向距離は、第二ドリッパー12を前記第二サーバー104のサーバー本体107上に載置した場合における、前記抽出部16の上端から前記サーバー本体107の下端までの上下方向距離と同じである。即ち、前者の状態の第一ドリッパー23と第一サーバー103を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置した場合における、前記第一ドリッパー23の抽出部24の上端高さは、後者の状態の第二ドリッパー12と前記第二サーバー104を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置した場合における、前記第二ドリッパー12の抽出部16の上端高さと同じである。従って、前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部24までの距離と、前記庇部7から抽出部16までの上下方向距離も等しい。
【0082】
次に、本参考例の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第一ドリッパー23を前記第一サーバー103に載せ、前記抽出部24に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部24にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー23が載せられた第一サーバー103を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー101がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー23を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0083】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー12を前記第二サーバー104に載せ、前記抽出部16に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部16にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー12が載せられた第二サーバー104を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー101がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー12を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0084】
なお、前記第一ドリッパー23と第一サーバー103の組み合わせによる前記注湯手段8から第一ドリッパー23の抽出部24までの上下方向距離と、前記第二ドリッパー12と第二サーバー104の組み合わせによる前記注湯手段8から第二ドリッパー12の抽出部16までの上下方向距離が等しくされることで、前記注湯手段8と第一ドリッパー23の位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー12の位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー23を用いる場合と、第二ドリッパー12を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、本参考例の場合、前記庇部7から第一ドリッパー23までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー12までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー101がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー12が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー23が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0085】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー手段102と、このサーバー手段102上に配置されるドリッパー手段53とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段53の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段53内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー101であって、前記サーバー手段102が、小杯数用の第一サーバー103と大杯数用の第二サーバー104を有し、前記ドリッパー手段53が、小杯数用の第一ドリッパー23と大杯数用の第二ドリッパー12とを有し、各ドリッパー23,12がそれぞれ抽出部24,16を有し、前記第一ドリッパー23が前記第一サーバー103上に載置するための載置部25を有し、前記第二ドリッパー12が前記第二サーバー104上に載置するための載置部17を有すると共に、前記第一サーバー103の高さを第二サーバー104の高さよりも高くしたことで、前記第一ドリッパー23を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー23までの距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0086】
また本発明は、前記第一ドリッパー23が第一サーバー103に載置された状態における前記注湯手段8から前記第一ドリッパー23までの上下方向距離と、前記第二ドリッパー12が第二サーバー104に載置された状態における前記注湯手段8から前記第二ドリッパー12までの上下方向距離とを等しくしたことにより、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0087】
次に、本発明の第
三の実施形態について、
図19乃至
図21に基づいて説明する。なお、本実施形態においても、各図の上下を実際の上下と規定する。111は本発明のコーヒーメーカーである。このコーヒーメーカー111は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、ドリッパー手段112とを有する。
【0088】
前記コーヒーメーカー本体2は、立設部5と、基部6と、庇部7とを有する。前記基部6には、前記サーバー3が載置される。また、前記庇部7の下部には、注湯手段8が配置される。なお、この注湯手段8と前記庇部7の上下方向の位置関係は固定されている。
【0089】
前記サーバー3は、有底で且つ上方が開放したサーバー本体9と、このサーバー本体9の側方に設けられる把手10とを有する。なお、前記サーバー本体9は、ガラス容器やステンレス真空二重容器等が用いられる。
【0090】
前記ドリッパー手段112は、小杯数抽出用(例えば1~3杯抽出用)の第一ドリッパー113と、大杯数抽出用(例えば4~6杯抽出用)の第二ドリッパー114を有する。前記第一ドリッパー113は、下方が細くなるように形成される抽出部115と、この抽出部115の上端部に設けられるフランジ状の掛部116とを有する。一方、前記第二ドリッパー114は、下方が細くなるように形成される抽出部117と、この抽出部117の下方に設けられるフランジ状の載置部118と、前記第一ドリッパー113の掛部116を受けるための受部119とを有する。この受部119は、前記抽出部117の上端部に設けられる。なお、前記第一ドリッパー113の抽出部115は、前記第二ドリッパー114の抽出部117よりも小さく形成される。また、前記第一ドリッパー113は、その掛部116を前記受部119に掛けることで、前記第二ドリッパー114の抽出部117内に装着可能に構成される。このように、前記第一ドリッパー113を第二ドリッパー114に装着した場合、この第二ドリッパー114は前記第一ドリッパー113の高さ調整部120となる。そして、前記第二ドリッパー114に装着された前記第一ドリッパー113上端は、前記第二ドリッパー114上端と高さが等しい。即ち、前記ドリッパー手段112が載置された前記サーバー3を前記基部6に載置した状態において、前記注湯手段8から第一ドリッパー113の抽出部115までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー114の抽出部117までの上下方向距離が等しく、前記庇部7から抽出部115までの上下方向距離と、前記庇部7から抽出部117までの上下方向距離も等しい。
【0091】
次に、本実施形態の作用について説明する。コーヒー液を小杯数(例えば1~3杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー114を前記サーバー3に載せた後、前記第二ドリッパー114に前記第一ドリッパー113を装着する。この場合、前記第二ドリッパー114は前記第一ドリッパー113の高さ調整部120となる。また、前記第一ドリッパー113は、その掛部116を前記第二ドリッパー114(高さ調整部120)の受部119に掛けることで、前記第二ドリッパー114(高さ調整部120)に装着される。そして、前記抽出部115に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部115にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第一ドリッパー113及び第二ドリッパー114(高さ調整部120)が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。なお、前記コーヒーメーカー111がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第一ドリッパー113を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0092】
コーヒー液を大杯数(例えば4~6杯)抽出する場合、前記第二ドリッパー114を前記サーバー3に載せ、前記抽出部117に応じたサイズの図示しないフィルターを前記抽出部117にセットし、杯数に応じたコーヒー粉を前記フィルター内に入れた後、前記第二ドリッパー114が載せられたサーバー3を前記コーヒーメーカー本体2の基部6に載置する。この場合、前記第二ドリッパー114は、本来の機能通りのドリッパーである。なお、前記コーヒーメーカー111がコーヒーミルを有する形式の場合、前記第二ドリッパー114を前記コーヒーメーカー本体2にセットした後、コーヒーミルによって粉砕されたコーヒー粉が前記フィルター内に送られて貯められる。そして、前記フィルター内のコーヒー粉に、抽出する杯数に応じた湯が前記注湯手段8から注がれる。これによって、前記コーヒー粉から所定の杯数のコーヒー液が抽出される。
【0093】
なお、前記高さ調整部120である第二ドリッパー114に前記第一ドリッパー113を装着した場合、この第一ドリッパー113の抽出部115上端と前記第二ドリッパー114の抽出部117上端が同じ高さであることによって、前記注湯手段8から第一ドリッパー113までの上下方向距離と、前記注湯手段8から第二ドリッパー114までの上下方向距離が等しくなる。これによって、前記注湯手段8と第一ドリッパー113の抽出部115との位置関係と、前記注湯手段8と第二ドリッパー114の抽出部117との位置関係が略同一となる。このため、前記第一ドリッパー113を用いる場合と、第二ドリッパー114を用いる場合とで、注がれる湯の落下位置や温度低下が略等しくなるので、同様且つ良好にコーヒー液を抽出することができる。また、前記庇部7から第一ドリッパー113の抽出部115までの上下方向距離と、前記庇部7から第二ドリッパー114の抽出部117までの上下方向距離が等しいので、前記コーヒーメーカー111がコーヒーミルを有する形式の場合であっても、前記第二ドリッパー114が用いられる場合と同様に、前記第一ドリッパー113が用いられる場合も、コーヒー粉が前記庇部7との間から漏れにくくすることができる。
【0094】
以上のように本発明は、コーヒーメーカー本体2と、サーバー3と、このサーバー3の上方に配置されるドリッパー手段112とを有し、前記コーヒーメーカー本体2の庇部7の下部に設けられた注湯手段8により前記ドリッパー手段112の上方から湯を注ぐことで、このドリッパー手段112内のコーヒー粉からコーヒー液を抽出するコーヒーメーカー111であって、前記ドリッパー手段112が、小杯数用の第一ドリッパー113と大杯数用の第二ドリッパー114とを有し、各ドリッパー113,114がそれぞれ、抽出部115,117を有すると共に、前記第一ドリッパー113の高さ調整部120を兼ねる前記第二ドリッパー114を有することで、前記第一ドリッパー113を用いる場合の前記注湯手段8から第一ドリッパー113までの上下方向距離を適正にして、小杯数抽出時のコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0095】
また本発明は、前記第一ドリッパー113及び高さ調整部120としての第二ドリッパー114、又は本来のドリッパーとしての前記第二ドリッパー114が前記サーバー3上に載置された際に、前記注湯手段8から前記第一ドリッパー113までの上下方向距離と前記注湯手段8から第二ドリッパー114までの上下方向距離が等しくなることにより、小杯数抽出時も大杯数抽出時も同様にコーヒー抽出を良好に行うことができるものである。
【0096】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実施形態は、サーバーがコーヒーメーカー本体の基部に載置されるが、サーバーがテーブル等に置かれた状態で抽出するような形式のコーヒーメーカーにも適用できる。また、上記各実施形態では、ドリッパーを小杯数用と大杯数用の二種類設けたが、小杯数用、中杯数用、大杯数用の三種類設けたり、杯数分の種類設けたりしてもよい。更に、第一~第三の実施形態において、ドリッパー手段をサーバー上に載置したが、これらの実施形態においてドリッパー手段をコーヒーメーカー本体に設けられた載置用の要素に載置してもよい。
【符号の説明】
【0097】
1,21,111 コーヒーメーカー
2 コーヒーメーカー本体
3 サーバー
4,22,112 ドリッパー手段
8 注湯手段
11,23,113 第一ドリッパー
12,114 第二ドリッパー
13,24,115 第一ドリッパーの抽出部
14,26,120 高さ調整部
15,25 第一ドリッパーの載置部
16,117 第二ドリッパーの抽出部
17,118 第二ドリッパーの載置部