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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】デュアルスイッチ式の回転ラッチ
(51)【国際特許分類】
   E05B 81/66 20140101AFI20230907BHJP
   E05C 3/16 20060101ALI20230907BHJP
   E05B 13/08 20060101ALI20230907BHJP
   E05B 5/00 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
E05B81/66
E05C3/16
E05B13/08 B
E05B5/00 A
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020171232
(22)【出願日】2020-10-09
(65)【公開番号】P2021063427
(43)【公開日】2021-04-22
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】16/599,718
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500458402
【氏名又は名称】ハートウエル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジェイ. ボイヤー
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-532132(JP,A)
【文献】特開2001-40913(JP,A)
【文献】特開2002-155644(JP,A)
【文献】特開平9-324564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
E05C 3/00- 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の構造物に対して第1の構造物を着脱自在に固定するための回転ラッチ機構であって、
前記第1の構造物に取り付けられるように適合されたハウジングと、
前記ハウジングに結合されたアクチュエータ組立体であって、前記アクチュエータ組立体が、前記ハウジングを基準として第1の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成されたカラム、及び前記カラムに結合され、前記カラムを基準として第2の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成されたハンドルを含み、前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することを阻止するように、前記ハンドルが前記ハウジングを基準として拘束されるロック位置と、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することを可能にするように、前記ハンドルが前記ハウジングから離れるように延在するアンロック位置との間で、前記ハンドルが移動可能であり、前記ハンドルが、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することに反応して、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムを枢動するように前記カラムに係合する、アクチュエータ組立体と、
前記カラムに結合された連結具であって、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムが枢動移動することに反応して、前記ハウジングに沿って移動するように構成された連結具と、
前記ハウジング及び前記連結具に結合されたボルトであって、前記ボルトが、前記ハウジングに沿って前記連結具が移動することに反応して、前記ハウジングを基準として第3の枢動軸を中心として枢動するように構成され、前記第2の構造物に対して前記第1の構造物を固定するために前記第2の構造物に係合された掛止位置と、前記第2の構造物に対する前記第1の構造物の移動を可能にするために前記第2の構造物から離間された非掛止位置との間で移動するように構成されたボルトと、
前記ハウジングに結合され、前記ハンドルによって動作するように構成された第1のセンサであって、前記ハンドルが前記ロック位置又は前記アンロック位置のいずれにあるのかを示す信号を提供するように構成された第1のセンサと、
前記ハウジングに結合され、前記連結具によって動作するように構成された第2のセンサであって、前記ボルトが前記掛止位置又は前記非掛止位置のいずれにあるのかを示す信号を提供するように構成された第2のセンサと
を備える回転ラッチ機構。
【請求項2】
凹部が、前記ハウジングの中まで延在し、前記ハンドルの前記ロック位置において前記ハンドルの少なくとも一部分を受けるように適合され、前記ハンドルが、前記第1の枢動軸を中心として前記ハンドルが枢動移動することが阻止されるように、前記ロック位置において前記ハウジングに係合し、前記ハンドルが、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムが枢動移動することが阻止されるように、前記ロック位置において前記カラムに係合するように構成されている、請求項1に記載の回転ラッチ機構。
【請求項3】
トリガが、前記凹部内で前記ハウジングに結合され、前記トリガが、使用者の選択で前記第2の枢動軸を中心として前記ハンドルが枢動移動することが阻止されるように、前記ロック位置にある前記ハンドルに係合する、請求項2に記載の回転ラッチ機構。
【請求項4】
クリップが、前記ロック位置にある前記ハンドルに係合するように前記凹部内に位置決めされ、前記クリップが、前記ハンドルが前記ロック位置にあることを示す信号を提供するように前記第1のセンサを動作するために、前記ロック位置までの前記ハンドルの移動に反応して、前記第1のセンサに係合する、請求項2に記載の回転ラッチ機構。
【請求項5】
空洞が、前記ハウジングの中に形成され、孔が前記凹部の中に構成されて前記空洞の中まで延在し、前記クリップが、前記孔を介して前記第1のセンサに係合する、請求項4に記載の回転ラッチ機構。
【請求項6】
前記アクチュエータ組立体の前記カラムが、ポスト、及び前記ポストに結合された駆動装置を有し、前記ハンドルが、前記ポストに結合され、前記駆動装置及び前記ポストが、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することに反応して、前記第1の枢動軸を中心として枢動移動するように構成され、前記駆動装置が、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムが枢動移動することに反応して、前記ハウジングに沿って前記連結具を移動するように、前記連結具に係合するように構成されている、請求項1に記載の回転ラッチ機構。
【請求項7】
前記ハウジングに結合されたプレートをさらに備え、前記駆動装置が、前記プレートと前記ハウジングとの間に位置決めされ、前記第2のセンサが、前記プレートに結合され、アームが、前記ボルトが前記掛止位置にあることを示す信号を提供するように前記第2のセンサを動作するために、前記掛止位置までの前記ボルトの移動に反応して前記連結具に係合するように前記第2のセンサから前記連結具の方に延在する、請求項6に記載の回転ラッチ機構。
【請求項8】
前記ハウジング及び前記ポストに結合された付勢機構をさらに備え、前記付勢機構が、前記ボルトが前記掛止位置にあるように前記連結具及び前記ボルトを前記掛止位置の方に付勢するために、及び前記ボルトが前記非掛止位置にあるように前記連結具及び前記ボルトを前記非掛止位置の方に付勢するために、前記ポストに係合するように構成されている、請求項7に記載の回転ラッチ機構。
【請求項9】
前記付勢機構が、前記ポストに結合されたハブ、前記ハウジングに結合されたシャフト、前記ハブに結合され、前記シャフトの方に延在するガイド、及び前記ガイド上に設置された付勢部材を含み、前記付勢部材が、前記シャフトから離れるように前記ガイドを付勢するために、前記ガイド及び前記シャフトに係合する、請求項8に記載の回転ラッチ機構。
【請求項10】
前記ハウジングに結合されたプレートをさらに備え、前記駆動装置が、前記プレートと前記ハウジングとの間に位置決めされ、前記ハブが、前記プレートの前記駆動装置とは反対側に位置決めされる、請求項9に記載の回転ラッチ機構。
【請求項11】
ブロックが、前記ハウジングから離れるように前記プレートから延在し、前記第1の枢動軸を中心とした前記ポストの枢動移動を制限するために前記ハブに係合するように構成されている、請求項10に記載の回転ラッチ機構。
【請求項12】
止めねじが、前記ブロックから延在し、前記第1の枢動軸を中心とした前記ポストの枢動移動を調整可能に制限するために前記ハブに係合するように構成されている、請求項11に記載の回転ラッチ機構。
【請求項13】
前記ハウジングが、溝を画定するように形成され、突出部が、前記連結具から前記ハウジングの方に向かって延在し、前記溝の中まで延在し、前記突出部が、前記連結具の移動に反応して前記溝に沿って移動するように、及び前記ハウジングを基準とした前記連結具の移動を制限するために前記ハウジングに係合するように構成されている、請求項1に記載の回転ラッチ機構。
【請求項14】
前記第1のセンサが、コネクタを用いて前記ハウジングに結合され、前記コネクタが、固定具及びアジャスタを含み、前記固定具が、前記アジャスタを通って延在し、前記アジャスタが、前記ハウジングに係合するように、並びに前記アジャスタの回転に反応して前記ハウジングを基準として前記固定具及び前記第1のセンサを移動するように構成されている、請求項1に記載の回転ラッチ機構。
【請求項15】
前記アジャスタが、ボディ、前記ボディから延在する突出部、及び前記突出部を通って延在するレシーバを含み、前記固定具が、前記レシーバを通って延在し、前記レシーバが、前記アジャスタの回転に反応して前記ハウジングを基準として前記固定具を移動するように、前記突出部の回転の中心軸からオフセットされている、請求項14に記載の回転ラッチ機構。
【請求項16】
回転ラッチ機構であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合されたアクチュエータ組立体であって、前記アクチュエータ組立体が、前記ハウジングを基準として第1の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成されたカラム、及び前記カラムに結合され、前記カラムを基準として第2の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成されたハンドルを含み、前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することを阻止するように、前記ハンドルが前記ハウジングを基準として拘束されるロック位置と、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することを可能にするように、前記ハンドルが前記ハウジングから離れるように延在するアンロック位置との間で、前記ハンドルが移動可能であり、前記ハンドルが、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することに反応して、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムを枢動するように前記カラムに係合する、アクチュエータ組立体と、
前記カラムに結合された連結具であって、前記連結具が、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムが枢動移動することに反応して、前記ハウジングに沿って移動するように構成され、ケージ及びアームを含む連結具と、
前記ハウジング及び前記連結具に結合されたボルトであって、前記ボルトが、前記ハウジングに沿って前記連結具が移動することに反応して、前記ハウジングを基準として第3の枢動軸を中心として枢動するように構成され、前記ボルトが、掛止位置と非掛止位置との間で移動するように構成され、前記アームが、前記ケージ及び前記ボルトに結合されている、ボルトと
を備え、
前記アクチュエータ組立体の前記カラムが、ポスト、及び前記ポストに結合された駆動装置を有し、前記ハンドルが、前記ポストに結合され、前記駆動装置及び前記ポストが、前記第1の枢動軸を中心として前記ハウジングを基準として前記ハンドルが枢動移動することに反応して、前記第1の枢動軸を中心として枢動移動するように構成され、前記駆動装置が、前記第1の枢動軸を中心として前記カラムが枢動移動することに反応して、前記ハウジングに沿って前記連結具を移動するように、前記ケージに係合するように構成され、前記ハウジングが、溝を画定するように形成され、突出部が、前記ケージから前記ハウジングの方に向かって延在し、前記溝の中まで延在し、前記突出部が、前記連結具が移動することに反応して前記溝に沿って移動するように、及び前記ハウジングを基準とした前記連結具の移動を制限するために前記ハウジングに係合するように構成されている、回転ラッチ機構。
【請求項17】
前記ハウジングに結合されたプレートをさらに備え、前記駆動装置が、前記プレートと前記ハウジングとの間に位置決めされ、第2のセンサが、前記プレートに結合され、前記連結具によって動作するように構成され、前記第2のセンサが、前記ボルトが前記掛止位置又は前記非掛止位置のいずれにあるのかを示す信号を提供するように構成され、アームが、前記ボルトが前記掛止位置にあることを示す信号を提供するように前記第2のセンサを動作するために、前記掛止位置までの前記ボルトの移動に反応して前記連結具に係合するように前記第2のセンサから前記連結具の方に延在する、請求項16に記載の回転ラッチ機構。
【請求項18】
前記ハウジング及び前記カラムに結合された付勢機構をさらに備え、前記付勢機構が、前記ボルトが前記掛止位置にあるように前記連結具及び前記ボルトを前記掛止位置の方に付勢するために、及び前記ボルトが前記非掛止位置にあるように前記連結具及び前記ボルトを前記非掛止位置の方に付勢するために、前記カラムに係合するように構成されている、請求項16に記載の回転ラッチ機構。
【請求項19】
前記付勢機構が、前記カラムに結合されたハブ、前記ハウジングに結合されたシャフト、前記ハブに結合され、前記シャフトの方に延在するガイド、及び前記ガイド上に設置された付勢部材を含み、前記付勢部材が、前記シャフトから離れるように前記ガイドを付勢するために、前記ガイド及び前記シャフトに係合する、請求項18に記載の回転ラッチ機構。
【請求項20】
前記突出部が、前記ハウジングを基準とした前記ケージの回転を阻止するために前記ハウジングに係合するように構成されている、請求項16に記載の回転ラッチ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してラッチに関し、詳細には飛行機で使用されるための回転ラッチ機構に関する。本開示は、より詳細には、飛行機で第1の構造物を第2の構造物に着脱自在に固定するための回転ラッチ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機の飛行中及び格納中などの環境下で飛行機の多様な構成要素をロック状態で保持するのに、多種のラッチが飛行機で使用されている。メンテナンス期間中又は修理期間中、ラッチが、対応するパネル、エンジンカバー、又は他のデバイスをアンロックするように動作しなければならない。例えば、エンジンカバー上にあるラッチは、エンジンカバーによって収容されているエンジン部品から離れる形でエンジンカバーを開けるのを可能にするように脱着され得る。エンジンカバーは、開けられると、飛行機のメンテナンス従事者がエンジン部品にアクセスするのを可能にする。修理の終了時、エンジンカバーが閉じられる。ハウジング内でエンジン部品の周りで閉状態でエンジンカバーをロックするのにラッチが使用される。
【0003】
追加的な形で、メンテナンス従事者が、閉じられたラッチを「クリップ留め」するのにデバイスを使用することができ、それにより飛行機のボディ又はハウジングからラッチが外に突出しないようにする。ラッチが閉位置でつまり低プロファイル位置でクリップ留めされ、それによりラッチがガタガタ動いたりメンテナンス従事者に当たったりすることが防止される。ラッチをクリップ留めすることで、必ずしもラッチが閉じられたり又はロックされたりするわけではないが、飛行機のハウジング又はボディに対してラッチを非常に低プロファイルにして維持することが可能となる。しかし、クリップ留めされるラッチはロックされていると誤ってみなされる可能性があり、したがってロックするのに失敗する可能性がある。加えて、ラッチがロックされるように動作させられる場合でも、回転ラッチ機構の潜在的な問題がロックを完了するのを阻害する可能性があり、したがって動作中に誤って非掛止状態にされる可能性がある。実際に適切な位置でラッチが閉じられてロックされるようになるのを保証するのを補助するために、ラッチと共に使用されるためのシステム及び組立体を開発することが望ましい。
【0004】
この背景技術の情報は単に文脈のためのものであり、上記の情報のうちのいずれかの情報が本開示に関連する従来技術の一部を構成しているということを認めることを意図しておらず、またこのことを認めることを暗に意味したり又はそのようなものとして解釈されたりするものではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例によると、第2の構造物に対して第1の構造物を着脱自在に固定するための回転ラッチ機構が提供される。回転ラッチ機構が、第1の構造物に取り付けられるように適合されるハウジングと、ハウジングに結合されるアクチュエータ組立体と、アクチュエータ組立体に結合されてアクチュエータ組立体の移動と共にハウジングに沿って移動するように構成される連結具と、ハウジング及び連結具に結合されるボルトであって、ボルトが連結具の移動と共にハウジングを基準としてピボット移動するように構成される、ボルトと、を有する。ボルトが、第2の構造物に対して第1の構造物を固定するために第2の構造物に係合される掛止位置と、第2の構造物に対しての第1の構造物の移動を可能にするために第2の構造物から離間される非掛止位置と、の間で移動するように適合される。
【0006】
例示の実施例では、第1のセンサがハウジングに結合され、ハンドルによって動作させられるように構成され、第1のセンサが、ハンドルがロック位置又はアンロック位置のいずれにあるのかを示す信号を提供するように構成される。第2のセンサがハウジングに結合され、連結具によって動作させられるように構成され、第2のセンサが、ボルトが掛止位置又は非掛止位置のいずれかにあるのかを示す信号を提供するように構成される。
【0007】
例示の実施例では、凹部がハウジングの中まで延在し、ハンドルのロック位置においてハンドルの少なくとも一部分を受けるように適合される。ハンドルがロック位置においてハウジングに係合され、それにより第1の枢動軸を中心としてハンドル及びカラムが枢動移動することが阻止される。
【0008】
例示の実施例では、トリガがハウジングの凹部の中に結合され、トリガがロック位置にあるハンドルに係合され、それにより使用者の選択により第2の枢動軸を中心としてハンドルが枢動移動することが阻止される。
【0009】
例示の実施例では、クリップがロック位置にあるハンドルに係合されるように凹部内に配置され、クリップがハンドルがロック位置まで移動することに反応して第1のセンサに係合され、それによりハンドルがロック位置にあることを示す信号を提供させるように第1のセンサを動作させる。
【0010】
例示の実施例では、空洞がハウジングの中に形成され、孔が凹部の中に配置されて空洞の中まで延在する。クリップが孔を介して第1のセンサに係合される。
【0011】
例示の実施例では、プレートが、駆動装置がプレートとハウジングとの間に配置されている状態において、ハウジングに結合される。第2のセンサがプレートに結合され、アームが、掛止位置までのボルトの移動に反応して連結具に係合されるために連結具の方に延伸し、その結果、アームが第2のセンサに係合され、それによりボルトが掛止位置にあることを示す信号を提供させるように第2のセンサを動作させる。
【0012】
例示の実施例では、アクチュエータ組立体のカラムが、ポストと、ハウジングを基準としてポストと共に枢動移動するための、ポストに結合される駆動装置と、を有する。ハンドルがハンドルと共にポストを枢動移動させるためにポストに結合され、駆動装置が、ポストの枢動移動時に連結具に係合されるように構成され、それによりハウジングを基準として連結具を移動させる。
【0013】
例示の実施例では、付勢機構がハウジング及びポストに結合される。付勢機構が、ボルトが掛止位置にあるときにボルトを掛止位置の方に付勢するために、及びボルトが非掛止位置にあるときにボルトを非掛止位置の方に付勢するために、ポストに係合されるように構成される。
【0014】
例示の実施例では、付勢機構が、ポストに結合されるハブと、ハウジングに結合されるシャフトと、ハブに結合されてシャフトの方に延在するガイドと、ガイド上に設置される付勢部材と、を有する。付勢部材がガイド及びシャフトに係合され、それによりシャフトから離すようにガイドを付勢する。
【0015】
例示の実施例では、ハブが、プレートを基準として駆動装置の反対側に配置される。
【0016】
例示の実施例では、ブロックがハウジングから離れるようにプレートから延在し、第1の枢動軸を中心としたポストの枢動移動を制限するためにハブに係合されるように構成される。
【0017】
例示の実施例では、止めねじがブロックから延在し、第1の枢動軸を中心としたポストの枢動移動を調整可能に制限するためにハブに係合されるように構成される。
【0018】
例示の実施例では、ハウジングが溝を画定するように形成され、突出部が連結具からハウジングの方に向かって延在して溝の中まで延在する。突出部が、連結具の移動と共に溝に沿って移動するように、及びハウジングを基準とした連結具の移動を制限するためにハウジングに係合されるように、構成される。
【0019】
例示の実施例では、第1のセンサがコネクタを用いてハウジングに結合される。コネクタが固定具及びアジャスタを有する。固定具がアジャスタを通って延在し、アジャスタが、ハウジングに係合されるように、並びにアジャスタの回転時にハウジングを基準として固定具及び第1のセンサを移動させるように、構成される。
【0020】
例示の実施例では、アジャスタが、ボディと、ボディから延在する突出部と、突出部を通って延在するレシーバとを有する。固定具がレシーバを通って延在し、レシーバが突出部の回転の中心軸からオフセットされ、それによりアジャスタの回転時にハウジングを基準として固定具を移動させる。
【0021】
本開示の実施例によると、ハウジングと、ハウジングに結合されるアクチュエータ組立体と、アクチュエータ組立体に結合される連結具と、ハウジング及び連結具に結合されるボルトと、を有する回転ラッチ機構が提供される。アクチュエータ組立体が、ハウジングを基準として第1の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成されるカラムと、カラムを基準として第2の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成される、カラムに結合されるハンドルと、を有する。ハンドルが、ハウジングを基準として枢動移動しないように固定されるロック位置と、カラムと共に第1の枢動軸を中心としてハウジングを基準として枢動移動するアンロック位置と、の間で移動可能である。連結具が、第1の枢動軸を中心としたカラムの枢動移動時にハウジングに沿って移動するように構成される。ボルトが、掛止位置と非掛止位置との間での連結具の移動時にハウジングを基準として第3の枢動軸を中心としてピボット移動するように構成される。ハウジングが溝を画定するように形成され、突出部が連結具からハウジングの方に向かって延在して溝の中まで延在する。突出部が、連結具の移動と共に溝に沿って移動するように、及びハウジングを基準とした連結具の移動を制限するためにハウジングに係合されるように、構成される。
【0022】
例示の実施例では、プレートがハウジングに結合される。駆動装置がプレートとハウジングとの間に配置される。第2のセンサがプレートに結合され、アームが、掛止位置までのボルトの移動に反応して連結具に係合されるために連結具の方に延伸し、その結果、アームが第2のセンサに係合され、それによりボルトが掛止位置にあることを示す信号を提供させるように第2のセンサを動作させる。
【0023】
例示の実施例では、付勢機構がハウジング及びカラムに結合される。付勢機構が、ボルトが掛止位置にあるときにボルトを掛止位置の方に付勢するために、及びボルトが非掛止位置にあるときにボルトを非掛止位置の方に付勢するために、カラムに係合されるように構成される。
【0024】
例示の実施例では、付勢機構が、カラムに結合されるハブと、ハウジングに結合されるシャフトと、ハブに結合されてシャフトの方に延在するガイドと、ガイド上に設置される付勢部材と、を有する。付勢部材がガイド及びシャフトに係合され、それによりシャフトから離すようにガイドを付勢する。
【0025】
例示の実施例では、連結具が、ケージと、ケージとボルトとの間に結合されるリンクとを有する。突出部がケージから溝の中まで延在し、突出部がハウジングを基準としたケージの回転を阻止するためにハウジングに係合されるように構成される。
【0026】
単に非限定の実例のとして与えられる添付図面を参照して以下で本開示を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】回転ラッチ機構が、ハウジングと、ハウジングに結合されるアクチュエータ組立体と、ハウジングに結合されるボルトと、アクチェータ組立体とボルトとの間に結合される連結具と有する、ことを示しており、また、ラッチ組立体の第1及び第2のセンサが回転ラッチ機構が掛止・ロック位置にあることを示している、ことを示唆している、本開示による回転ラッチ機構の一実施例を示す斜視図である。
図2】アクチュエータ組立体のハンドルがハウジング内の凹部から変位させられている、ことを示しており、また、第1のセンサが回転ラッチ機構がアンロックされていることを示している、ことを示唆している、図1と同様の図である。
図3】連結具を介してボルトを移動させるためにハウジングを基準としてハンドルが回転させられている、ことを示しており、また、第1及び第2のセンサが回転ラッチ機構が非掛止位置にあることを示している、ことを示唆している、図2と同様の図である。
図4図1の回転ラッチ機構を示す分解斜視組立図である。
図5図4の回転ラッチ機構を示す別の分解斜視組立図である。
図6】回転ラッチ機構が第1の構造物の上に設置されており、ボルトが第2の構造物に係合されており、それにより第2の構造物を基準として第1の構造物を保持している、ことを示しており、また、アクチュエータ組立体のハンドルが、回転ラッチ機構がロック位置にあることを示す信号を出すために第1のセンサを動作させている、ことを示唆している、図1の線6-6に沿う断面図である。
図7】アクチュエータ組立体が連結具に係合されており、それによりハウジングを基準としてボルトを保持している、ことを示しており、また、連結具が、回転ラッチ機構が掛止位置にあることを示す信号を出すために第2のセンサを動作させている、ことを示唆している、図6の線7-7に沿う断面図である。
図8】回転ラッチ機構がアンロックされていることを示す信号を出すために回転ラッチ機構のアンロック時にハンドルが第1のセンサから離れるように移動させられている、ことを示している、図6と同様の図である。
図9】回転ラッチ機構が非掛止・アンロック位置にあり、ボルトが第2の構造物から変位させられており、それにより第1の構造物が第2の構造物を基準として移動するのを可能にしている、ことを示している、図8と同様の図である。
図10】回転ラッチ機構が非掛止位置にあることを示す信号を出すために回転ラッチ機構の非掛止時に連結具が第2のセンサから離れるように移動させられている、ことを示している、図9の線10-10に沿う断面図である。
図11】第1のセンサをハウジングに結合するように構成されるコネクタを示しており、また、コネクタによりハウジングを基準として第1のセンサを調整することが可能となる、ことを示唆している、図4のハウジングを示す斜視図である。
図12】ハウジングに結合されるプレートに対して第2のセンサを結合するように構成されるコネクタを示しており、また、コネクタによりハウジングを基準として第2のセンサを調整することが可能となる、ことを示唆している、図4の第2のセンサを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書に記載される例示は、本開示の範囲を限定するものとして一切解釈されない本開示の実施例を示すものである。現在認識されている、本開示を実行する形態を例示する説明的な実施例の以下の詳細な説明を考察することにより当業者には本開示の追加の特徴が明らかとなろう。
【0029】
本開示による例示の回転ラッチ機構10が図1~4に示される。回転ラッチ機構10が、ハウジング12と、ハウジング12に結合されるアクチュエータ組立体14と、ハウジング12に結合されるボルト16と、アクチュエータ組立体14とボルト16との間に結合される連結具18とを有する。回転ラッチ機構10が図1では掛止・ロック位置で示されている。ハウジング12を基準としてアクチュエータ組立体14が移動することにより、図2及び3で示唆されるように、ボルト16が、連結具18を介して、ハウジング12を基準として、移動する。回転ラッチ機構10が第1の構造物102(飛行機のドア・パネルなど)上に設置されて第2の構造物104(飛行機の出入り口)に選択的に係合され得、それにより、図6、8、及び9に示唆されるように、第2の構造物104を基準として第1の構造物102が移動することが阻止されたり又は可能とされたりする。
【0030】
第1のセンサ11がハウジング12に結合され、図2、6、及び8に示されるように回転ラッチ機構10がロック位置又はアンロック位置のいずれにあるかを示す信号を出すためにアクチュエータ組立体14によって動作させられるように構成される。第2のセンサ13がハウジング12に結合され、図3、7、及び10に示されるように回転ラッチ機構10が掛止位置又は非掛止位置のいずれかにあるかを示す信号を出すために連結具18によって動作させられるように構成される。例示の回転ラッチ機構10内で複数のセンサ11、13を使用することにより、安全性及び信頼性が向上する。例えば、センサ11、13の組み合わせが、回転ラッチ機構10が掛止状態及びロック状態の両方であることを示すことができる。いくつかの実施例では、複数の回転ラッチ機構10が、第1の構造物102を第2の構造物104に対して固定するのに使用される。いくつかの実施例では、複数の回転ラッチ機構10の第1の部分がセンサ11、13を含み、複数の回転ラッチ機構10の第2の部分がセンサ11、13を含まない(例えば、コスト削減のため)。
【0031】
例示の実施例では、アクチュエータ組立体14が、図2~10に示されるように、ハンドル20及びカラム22を有する。ハンドル20が軸Aを中心としてカラム22を基準として移動可能であり、それにより図1及び2に示唆されるようにハウジング12内に形成される凹部34を基準として移動する。トリガ24がハンドル20に係合され、それにより使用者の選択によりハンドル20がロック位置(図1及び6)で保持される。ハンドル20及びカラム22が、図2及び3に示唆されるように、軸Bを中心として一体に移動可能である。カラム22がハウジング12に沿わせて連結具18を移動させるように連結具18に係合され、連結具18が軸Cを中心としてボルト16を移動させ、ここでは、図2、3、及び6~10に示唆されるように、軸Bを中心としてハンドル20及びカラム22が移動する。
【0032】
カラム22が図4及び5に示されるようにポスト26及び駆動装置28を有する。ポスト26が、ボディ21と、ボディ21から延在するステム23とを有する。ハンドル20が、軸Bを中心としてポスト26と共に移動するようにボディ21に結合される。駆動装置28が、ポスト26及びハンドル20と共に移動するようにステム23に結合される。駆動装置28が、レシーバ25と、レシーバ25に結合されるカム27とを有する。例示の実施例では、ポスト26のステム23が駆動装置28のレシーバ25の中まで延在し、ステム23及びレシーバ25の各々が対応する非円形プロフィールを有するように形成され、それによりポスト26を基準とした駆動装置28の回転を阻止する。いくつかの実施例では、レシーバ25及びステム23が非円形プロフィールであることに加えて又はその別法として、固定具が駆動装置28及びポスト26に係合され、それにより、ポスト26を基準として駆動装置28が回転することが阻止される。例示の実施例では、カム27が概略円形プロフィールを有するように形成され、レシーバ25がカム27を基準として偏心的に配置され、それによりカム27が軸Bを中心として移動することになり、それにより後でさらに説明されるように連結具18の移動を始動させる。
【0033】
ハウジング12が、図4及び5に示されるように、設置部材30と、設置部材30から延在する保持壁32と、保持壁32の反対側で設置部材30から延在する第1のピラー31及び第2のピラー33と、を有する。凹部34がハンドル20及びトリガ24を受けるためにハウジング12の中まで延在し、保持壁32によって少なくとも部分的に画定される。ハンドル20がロック位置では保持壁32に係合され、それにより軸Bを中心とした回転を阻止する。ハンドル20がアンロック位置では保持壁32に接触せず、軸Bを中心として自由に移動することができる。大きい孔36がハウジング12の中まで延在し、保持壁32によって少なくとも部分的に画定され、小さい孔38が、大きい孔36と実質的に同心にハウジング12を通って延在する。ポスト26のボディ21が大きい孔36の中まで延在し、ハウジング12に係合され、対してステム23がハウジング12を通って延在して駆動装置28に係合される。例示の実施例では、大きい孔36が小さい孔38より大きい直径を有し、ボディ21がステム23及び小さい孔38より大きい直径を有する。
【0034】
空洞35がハウジング12の中に形成され、それにより図4~7に示されるように第1のセンサ11を受ける。例示の実施例では、第1のセンサ11が、第1のセンサ11を動作させるために延伸位置と後退位置との間で移動可能であるプランジャ15を有する接触センサである。ばねクリップ37が、図4~6に示されるように、空洞35の中まで延在する孔39の上で、凹部34内でハウジング12に結合される。第1のセンサ11のプランジャ15が孔39に位置合わせされる。ばねクリップ37が、第1の端部のところでハウジング12に固定されるアーム92と、アーム92の反対側の第2の端部に結合されるヘッド94とを有する。アーム92が、アーム92からハウジング12の方に延在するドーム又はボタン96を画定するように形成される。ハンドル20がばねクリップ37のヘッド94に係合され、ボタン96がプランジャ15に係合され、それによりプランジャ15を後退位置(図6)まで移動させ、それにより回転ラッチ機構10がロックされていることを示す。回転ラッチ機構10の非掛止時、ハンドル20及びばねクリップ37がプランジャ15から離れるように移動し、それによりプランジャ15が延伸位置(図8及び9)まで移動することが可能となり、それにより回転ラッチ機構がアンロックされていることを示す。いくつかの実施例では、クリップ37のアーム92及び/又はヘッド94がロック位置においてハウジング12及びハンドル20に係合され、それによりハンドル20をアンロック位置の方に付勢する。いくつかの実施例では、ハンドル20がプランジャ15に係合される。回転ラッチ機構10と共に使用されるための他の種類のセンサも本開示によって企図される。
【0035】
連結具18が、図4及び5に示されるように、ケージ40と、ケージ40とボルト16との間に結合されるリンク42とを有する。ケージ40が、図5に示されるように、フォーク44と、固定部47(リベットなど)によりフォーク44に結合されるタイ・バー46とを有する。フォーク44が、ノーズ43から延在する対向するセットのアーム41を有する。対向するセットのアーム41がスロット29によって分離される。駆動装置28がフォーク44の中まで延在し、タイ・バー46によりフォーク44を基準として拘束される。レシーバ25がスロット29内で対向するセットのアーム41の間に配置される。スロット45が各セットのアーム41の間を延在し、カム27がスロット45の中まで延在する。レシーバ25が、ハウジング12を基準とした連結具18の移動と同時にスロット29に沿って移動し、カム27がノーズ43及びタイ・バー46に係合されるようにスロット45内を移動し、それにより軸Bを中心としたカラム22の移動と同時に連結具18の移動を始動させる。リンク42が固定部48(リベットなど)を用いてフォーク44のノーズ43に結合され、固定部49(リベットなど)を用いてボルト16に結合される。いくつかの実施例では、フォーク44上の突出部51がハウジング12の溝53(図6~10)の中まで延在し、ハウジング12に係合され、それによりハウジング12を基準とした連結具18の移動を制限する。突出部51がまた、溝53に係合され、それによりケージ40をハウジング12に位置合わせする。例えば、突出部51が溝53に係合されることにより、ハウジング12を基準としたケージ40の回転が阻止される。
【0036】
ボルト16が、図4及び5に示されるように、脚部52と、脚部52に結合される係合部材54とを有する。脚部52がハウジング12の窪み56の中まで延在し、軸Cに沿って配置される固定具58(リベットなど)を用いてハウジング12に結合される。固定具49が連結具18のリンク42を脚部52に結合し、固定部58からオフセットされ、それによりハウジング12を基準とした連結具18の移動と同時に軸Cを中心としたボルト16の移動を始動させる。係合部材54が、脚部52の移動と同時に、軸Cを中心として移動する。例示の実施例では、係合部材54が脚部52を基準として調整可能である。例えば、いくつかの実施例では、係合部材54が脚部52にねじ式に結合され、それにより係合部材54を線形的に調整することが可能となる。
【0037】
第2のセンサ13が、図4及び5に示されるように、ピラー31、33の中まで延在する固定具61(ボルト又はねじなど)を用いてハウジング12に結合されるプレート60上に設置される。例示の実施例では、ケージ40及び駆動装置28がプレート60とハウジング12との間に配置され、ケージ40がアーム63に係合され、それにより第2のセンサ13を動作させる。いくつかの実施例では、第2のセンサ13が、第2のセンサ13を動作させるために延伸位置と後退位置との間で移動可能であるプランジャ17を有する接触センサである。回転ラッチ機構10の掛止位置では、ケージ40がアーム63に係合され、それによりプランジャ17を後退位置(図7)まで移動させ、それにより回転ラッチ機構10が掛止状態であることを示す。連結具18が、回転ラッチ機構10の非掛止時、ハウジング12を基準として移動し、ケージ40がアーム63から脱着され、それによりプランジャ17が延伸位置(図10)まで移動することが可能となり、それにより回転ラッチ機構10が非掛止状態であることを示す。いくつかの実施例では、ケージ40がプランジャ17に係合される。回転ラッチ機構10と共に使用されるための他の種類のセンサも本開示によって企図される。
【0038】
図4、5、11、及び12に示されるように、コネクタ66が第2のセンサ13をプレート60に結合し、コネクタ68が第1のセンサ11をハウジング12に結合する。示される実施例では、コネクタ66、68が、図11及び12に示されるように、固定具65(ねじ又はボルト、及び付随のナット、など)と、アジャスタ67とを有する。各アジャスタ67が、ボディ55と、ボディ55から延在する突出部57と、突出部57を通って延在するレシーバ59とを有する。突出部57がそれぞれハウジング12内の及びプレート60内の開口部69、71の中まで延在し、ボディ55がアジャスタ67の回転を可能にする。固定具65がレシーバ59を通って延在し、レシーバ59が突出部57の回転の中心軸からオフセットされ、それによりアジャスタ67の回転時にハウジング12及びプレート60を基準として固定具65が移動することが可能となる。例えば、コネクタ68上でアジャスタ67が回転することにより、固定具65が孔39の方に又は孔39から離れる方に移動し、それにより第1のセンサ11がハウジング12内の孔39の方に又は孔39から離れる方に移動することが可能となり、それにより第1のセンサ11に対しての第2のクリップ37の係合を調整する。いくつかの実施例では、コネクタ68のうちの1つのコネクタのみがアジャスタ67を有する。いくつかの実施例では、コネクタ66のうちの1つのコネクタのみがアジャスタ67を有し、アジャスタ67の回転がプレート60を基準とした第2のセンサ13の回転を始動させ、それにより第2のセンサ13に対してのケージ40の係合を調整する。固定具65が、回転させないようにアジャスタ67を保持するために及びセンサ11、13の相対位置を設定するために、締め付けられ得る。コネクタ66、68の固定具65がまた、それぞれ、ハウジング12又はプレート60上でセンサ11、13を保持するためにセンサ11、13に係合される。
【0039】
付勢機構70がハウジング12に結合され、図4及び5に示唆されるように、回転ラッチ機構10を掛止位置及び非掛止位置の方に付勢するように構成される。付勢機構70が、ハブ72と、ガイド74と、付勢部材76(コイルばねなど)と、シャフト78とを有する。ハブ72がアクチュエータ14のポスト26のステム23に結合され、それによりポスト26と共に回転する。例示の実施例では、ハブ72がプレート60を基準として駆動装置28の反対側に配置される。ステム23及びハブ72の各々が対応する非円形プロフィールを有するように形成され、それによりポスト26を基準としたハブ72の回転を阻止する。いくつかの実施例では、ハブ72及びステム23が非円形プロフィールであることに加えて又はその別法として、固定具79(ピン、ねじ、又はボルトなど)がハブ72及びポスト26に係合され、それにより、ポスト26を基準としたハブ72の回転を阻止する。ガイド74がハブ72に結合され、付勢部材76及びシャフト78を通って延在し、それにより付勢機構70上で付勢部材76を保持する。シャフト78がハウジング12のピラー33に結合される。付勢部材76がガイド74及びシャフト78に係合され、それによりガイド74をシャフト78から離すように付勢する。掛止位置(図6)では、付勢機構70が、ボルト16を、アクチュエータ組立体14及び連結具18を介して掛止位置の方に付勢する。非掛止位置(図9)では、付勢機構70が、ボルト16を、アクチュエータ組立体14及び連結具18を介して、非掛止位置の方に付勢する。いくつかの実施例では、ブロック62がハウジング12から離れる方にプレート60から延在し、ハブ72に係合されるように構成され、それにより軸Bを中心としてハウジング12を基準としてカラム22及びハンドル20が移動するのを制限する。いくつかの実施例では、止めねじ64(図12)がブロック62から延在してハブ72に係合され、軸Bを中心としたハウジング12を基準としたカラム22及びハンドル20の回転量を調整するのを可能にする。
【0040】
図5に示されるように、ポスト26のボディ21がスロット81を画定するように形成される。付勢部材83(巻きばね(wound spring)など)及びハンドル20がスロット81内で受けられ、軸Aに沿って配置される固定具85(ピン、ねじ、又はボルトなど)によりポスト26上で保持される。付勢部材83がハンドル20をアンロック位置の方に付勢する。いくつかの実施例では、スリーブ87がポスト26とハウジング12との間に結合される。トリガ24が、ボタン80、キャッチ部分82、及びフット部分84を有する。固定具88が付勢部材86(巻きばねなど)及びトリガ24に係合されるようにハウジング12の中まで延在し、それによりハウジング12上でトリガ24を保持し、ハウジング12を基準としたトリガ24の移動を可能にする。キャッチ部分82がハンドル20に係合され、それにより使用者の選択によりハンドル20をロック位置で保持する。付勢部材86がキャッチ部分82をハンドル20の方に付勢する。フット部分84がハウジング12に係合され、それにより図9に示されるようにハウジング12を基準としたトリガ24の移動を制限する。使用者がボタン80を作動させてキャッチ部分82をハンドル20から離すように移動させ、それにより図8に示されるようにハンドル20がロック位置からアンロック位置まで移動することが可能となる。
【0041】
例示の実施例では、回転ラッチ機構10が第1の構造物102上に設置され(例えば、設置部材30を通って第1の構造物102の中まで延在する固定具を用いる)、それにより図6に示されるように第2の構造物104を基準として第1の構造物102と共に移動する。ハンドル20及びトリガ24がロック位置において構造物102、104の輪郭に従う(例えば、空気力学を向上させる)。ボルト16の係合部材54が掛止位置において第2の構造物104に係合され、それにより第2の構造物104を基準とした第1の構造物102の移動を阻止する。アクチュエータ組立体14のカム27が連結具18のフォーク44のノーズ43に係合され、それにより図6及び7に示されるようにボルト16を掛止位置で保持する。ボルト16が非掛止位置(図9)において第2の構造物104から離間され、それにより第2の構造物104を基準とした第1の構造物102の移動を可能にする。
【0042】
図1、6、及び7で、回転ラッチ機構10が掛止・ロック位置で示される。回転ラッチ機構10を非掛止状態にするために、使用者がトリガ24を作動させ、図2及び8に示されるように軸Aを中心としてハンドル20を移動させて凹部34から出してアンロック位置まで移動させる。第1のセンサ11が、ハンドル20がアンロック位置まで移動したことを示す。回転ラッチ機構10が、使用者により軸Bを中心としてハンドル20が移動させられて凹部34から出るまで、掛止状態を維持し、カム27がタイ・バー46に係合され、それにより連結具18がハウジング12に沿って移動させられ、図3、9、及び10に示されるようにボルト16が軸Cを中心として第2の構造物104から離れるように移動させられる。第2のセンサ13が、連結具18及びボルト16が非掛止位置まで移動したことを示す。回転ラッチ機構10を掛止状態にするために、使用者が軸Bを中心としてハンドル20を凹部34の方に移動させ、カム27がフォーク44のノーズ43に係合され、それにより連結具18をハウジング12に沿って移動させ、軸Cを中心としてボルト16を第2の構造物104の方に移動させる。第2のセンサ13が、連結具18及びボルト16が掛止位置まで移動したことを示す。使用者が軸Aを中心としてハンドル20を凹部34の中まで移動させて掛止位置に到達させ、トリガ24がハンドル20に係合され、それによりハンドル20をロック位置で保持する。第1のセンサ11が、ハンドル20がロック位置まで移動したことを示す。
【0043】
本開示は種々の例示の実施例を説明するが、本開示はこれらの実施例のみに限定されない。逆に、本開示は、開示される原理に基づく種々の修正形態、使用、適合、及び等価の構成を包含することを意図される。さらに、本出願は、本発明の関連する技術分野の範囲内で少なくとも既知であるか又は慣例的である実施の範囲内にあるような本開示からの逸脱も包含することを意図される。以下の特許請求の範囲に記載される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく当業者が種々の修正形態並びに等価の構造及び機能を案出することができると考えられる。以下の特許請求の範囲の範囲は、このような修正形態並びに等価の構造及び機能のすべてを包含するという広い解釈が与えられる。
【符号の説明】
【0044】
10 回転ラッチ機構
11 第1のセンサ
12 ハウジング
13 第2のセンサ
12 ハウジング
14 アクチュエータ組立体
15 プランジャ
16 ボルト
17 プランジャ
18 連結具
20 ハンドル
21 ボディ
22 カラム
23 ステム
24 トリガ
25 レシーバ
26 ポスト
27 カム
28 駆動装置
29 スロット
30 設置部材
31 第1のピラー
32 保持壁
33 第2のピラー
34 凹部
35 空洞
36 大きい孔
37 ばねクリップ
38 小さい孔
39 孔
40 ケージ
41 アーム
42 リンク
43 ノーズ
44 フォーク
45 スロット
46 タイ・バー
47 固定具
49 固定具
51 突出部
52 脚部
53 溝
54 係合部材
55 ボディ
56 窪み
57 突出部
58 固定具
59 レシーバ
60 プレート
61 固定具
62 ブロック
63 アーム
64 止めねじ
65 固定具
66 コネクタ
67 アジャスタ
68 コネクタ
69 開口部
70 付勢機構
71 開口部
72 ハブ
74 ガイド
76 付勢部材
78 シャフト
79 固定具
80 ボタン
81 スロット
82 キャッチ部分
83 付勢部材
84 フット部分
85 固定具
86 付勢部材
87 スリーブ
92 アーム
94 ヘッド
96 ドーム又はボタン
102 第1の構造物
104 第2の構造物
A 軸
B 軸
C 軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12