(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】通過ゾーンと収集面との間の製品の移送
(51)【国際特許分類】
B65G 25/02 20060101AFI20230907BHJP
B65G 47/10 20060101ALI20230907BHJP
B65G 47/52 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
B65G25/02 Z
B65G47/10
B65G47/52 Z
(21)【出願番号】P 2020556345
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(86)【国際出願番号】 FR2018053472
(87)【国際公開番号】W WO2019129966
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-11-30
(32)【優先日】2017-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】520232884
【氏名又は名称】シデル・エンジニアリング・アンド・コンベイング・ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベルジェ,ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイン,アントニー
(72)【発明者】
【氏名】ペトロビッチ,ズマイ
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-041716(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0001810(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 25/02
B65G 47/10
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(2)のインライン処理用の工業用処理ラインにおける、収集面(3)と収集面(3)に沿って延びる通過ゾーン(4;4’)との間で製品(2)を移送する移送装置(1)であって、前記通過ゾーン(4;4’)は、スライダベッド(7;7’)から間隔を置いて配置され、それぞれが製品(2)の縦列を輸送する、少なくとも2つの長手方向コンベヤ(5;5’;6;6’)を備え、前記装置(1)は、
-前記収集面(3)と、
-前記通過ゾーン(4;4’)と、
-収集面(3)と通過ゾーン(4;4’)との間を移送する移送ツール(8)であって、
横方向および垂直方向の両方に移動できるようにマニピュレータに取り付けられ、少なくとも3つの長手方向垂直壁(9)を装備し、製品(2)の長手方向列(10)を横方向に押し出し、製品(2)の列がそれぞれ2つの壁(9)の間に位置する、移送ツール(8)と、を備え、
移送ツール(8)の少なくとも1つの壁(9)が、
前記ツール(8)の内側でのおよび当該ツールに対し、前記製品(2)を押し出して移動するように、横方向に前記ツール(8)上を並進移動可能とな
り、製品の移動が少なくとも一部で実施されるように取り付けられることを特徴とする、移送装置(1)。
【請求項2】
通過ゾーン(4;4’)が、スライダベッド(7;7’)から間隔を置いて配置された2つの長手方向コンベヤ(5;5’;6;6’)で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の移送装置(1)。
【請求項3】
通過ゾーン(4;4’)の両側に位置する2つの異なる収集面(3)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の移送装置(1)。
【請求項4】
通過ゾーン(4;4’)が、入口通過ゾーン(4)であり、そこを通って製品(2)が収集面(3)に到着することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の移送装置(1)。
【請求項5】
通過ゾーン(4;4’)が、出口通過ゾーン(4’)であり、そこを通って製品(2)が収集面(3)から出ていくことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の移送装置(1)。
【請求項6】
移送ツール(8)が、3つの長手方向垂直壁(9)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の移送装置(1)。
【請求項7】
3つの壁(9)の内、側垂直壁(9)の内の1つだけが移動可能となるように取り付けられる、ことを特徴とする、請求項6に記載の移送装置(1)。
【請求項8】
3つの壁(9)の内、2つの側垂直壁(9)のみが移動可能となるように取り付けられ、前記2つの壁(9)に共通のアクチュエータにより、前記側壁(9)と中央壁(9)の間の間隔を対称的に変更するように確保することを特徴とする、請求項6に記載の移送装置。
【請求項9】
入口コンベヤ(11)によって連続的に製品(2)が供給される入口通過ゾーン(4)から、製品(2)のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された収集面(3)への製品(2)の供給方法であって、前記通過ゾーン(4)は、スライダベッド(7)から離間し、それぞれが製品(2)の縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤ(5)と、1つの外側長手方向コンベヤ(6)とを備え、通過ゾーン(4)は、内側長手方向コンベヤ(5)の領域で収集面(3)に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)外側コンベヤ(6)に製品を供給することと、
b)外側コンベヤ(6)上の製品を停止し、外側コンベヤ(6)への製品(2)の供給および内側コンベヤ(5)への製品(2)の供給を一時停止することと、
c)製品(2)を外側コンベヤ(6)からスライダベッド(7)上に横方向に押し出すことと、
d)内側コンベヤ(5)上の製品を停止し、内側コンベヤ(5)への製品(2)の供給および外側コンベヤ(6)への製品(2)の供給を一時停止することと、
e)製品(2)を内側コンベヤ(5)から、およびスライダベッド(7)から収集面(3)上に横方向に押し出すことと、
の周期的な繰り返しを備え、この方法は、
ステップc)およびe)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁(9)を具備する1つの同じ移送ツール(8)を使用して形成され、
ステップc)が、前記ツール(8)内の移送ツール(8)の少なくとも1つの壁(9)の移動を使用して実施され
、前記ツール(8)の内側でのおよび当該ツールに対し、製品の移動を少なくとも一部で実施する
、
ことを特徴とする、供給方法。
【請求項10】
ステップc)が、移送ツール(8)の少なくとも1つの壁(9)の移動および移送ツール(8)自体の移動を組み合わせて使用して実施されることを特徴とする、請求項9に記載の供給方法。
【請求項11】
ステップc)が、前記ツール(8)内の移送ツール(8)の2つの壁(9)の同時移動を少なくとも使用して実施されることを特徴とする、請求項9または10に記載の供給方法。
【請求項12】
製品(2)を連続して出口コンベヤ(12)に移転するように、製品(2)のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された収集面(3)へ長手方向列(10)に並んで配置された製品(2)の出口通過ゾーン(4’)への取り出し方法であって、前記通過ゾーン(4’)は、スライダベッド(7’)から離間し、それぞれが製品(2)の1つの縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤ(5’)と外側長手方向コンベヤ(6’)とを備え、通過ゾーン(4’)は、内側長手方向コンベヤ(5’)の領域で収集面(3)に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)製品(2)の列(10)を収集面(3)から内側コンベヤ(5’)およびスライダベッド(7’)上に横方向に押し出すことと、
b)内側コンベヤ(5’)を動作させて、その上にある製品(2)を出口コンベヤ(12)に放出することと、
c)製品(2)をスライダベッド(7’)から外側コンベヤ(6’)上に横方向に押し出すことと、
d)外側コンベヤ(6’)を動作させて、製品(2)を出口コンベヤ(12)上に放出し、内側コンベヤ(5’)を停止することと、
の周期的な繰り返しを備え、
ステップa)およびc)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁(9)を含む1つの同じ移送ツール(8)を使用して形成され、
この方法は、
ステップc)が、前記ツール(8)内の移送ツール(8)の少なくとも1つの壁(9)の移動を少なくとも使用して実施され
、前記ツール(8)の内側でのおよび当該ツールに対し、製品の移動を少なくとも一部で実施する
、
ことを特徴とする、取り出し方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業用処理ライン内での製品の搬送の分野に含まれ、本発明の主題は、一方では、収集面との間で移送するための装置であり、他方では、この移送装置を実施する2つの方法、すなわち、供給方法および収集面をクリアする方法である。
【背景技術】
【0002】
この領域では、瓶、缶、バイアル、ブリキ缶、ケース、箱、小包などであり得る製品が、本質的にエンドレスバンド型のコンベヤを使用して、連続する処理ステーション間で搬送される。製品は、単一縦列ライン、複数縦列ラインで処理または更には搬送され、また更にはバルクで搬送される。
【0003】
障害や消耗品の不足などの様々な理由による様々なワークステーションの停止にもかかわらず、連続的に生産できる完全なラインを実現するには、ワークステーション下流が動作できない間、ワークステーション上流で処理された製品を収集し、および/またはワークステーション上流が動作できないときに処理される製品をワークステーション下流に提供する、ワークステーション間に収集ソリューションを有する必要がある。例えば、流れを複数縦列ラインに編成するなどして、ワークステーション下流用に製品を準備する必要もある。
【0004】
製品が単一縦列ラインまたは複数縦列ラインとして出入りできる多数の収集ソリューションが知られている。本発明は、より具体的には、製品が単一の縦列で出入りする収集ソリューションに関する。
【0005】
この点に関して、国際公開第2014/076390号は、入口に単一縦列コンベヤ、水平面上の横方向収集面、続いて単一縦列出口コンベヤを有する収集装置を開示している。この装置に供給し、この装置を空にするために、それぞれ、入口コンベヤから収集面に向かって製品を押し出し、製品を収集面から出口コンベヤに向かって押し出すことによって製品を移送する。これらの移送では、製品が落下するリスクを減らすために、関係するコンベヤを停止する必要がある。製品を連続して流しながら収集面に供給および収集面を空にすることができるようにするために、その文献では、入口および出口コンベヤの上流および下流で、ギャップを生成または再吸収するように、特に製品を加速または減速する専用の手段を使用する。
【0006】
しかし、高スループットでは、連続した流れと不連続な流れとの間の遷移のこの原理は、典型的には空のガラス瓶などの壊れやすいことがある製品に加速、急激な振動、および減速が発生するため、問題がある。
【0007】
これらの不利な点を克服するために、仏国特許出願公開第1556106号明細書および仏国特許出願公開第165959569号明細書は、単一縦列入口コンベヤと収集面の間(入口通過ゾーン)および、収集面と単一縦列出口コンベヤの間(出口通過ゾーン)に、それぞれ、収集面に沿って位置する通過ゾーンを備える移送装置を記述している。この通過ゾーンは、交互に動作する2つの長手方向コンベヤで構成され、これらコンベヤはスライダベッドから間隔を置いて配置されている。このようなゾーンの存在により、入口通過ゾーンであるかまたは出口通過ゾーンであるかに応じて、それぞれ、上述の障害無しに収集面を供給またはクリアすることが可能になる。
【0008】
入口通過ゾーンから収集ゾーンへの製品の移送は、特に、次のように、および
図1に示すように達成される。:入口コンベヤからの連続した単一縦列の流れは、ダイバータを使用して、収集面3から最も遠い通過ゾーン4の長手方向コンベヤ6に向かって、および収集ゾーン3に隣接する通過ゾーン4の長手方向コンベヤ5に向かって交互に送られる。したがって、通過ゾーン4の2つのコンベヤ5;6は、入口コンベヤからの製品を受け入れるかまたは受け入れないように交互に動作する。通過ゾーン4の一方のコンベヤ5;6が停止すると、その上の製品は収集面3に向かって押し出され、他方のコンベヤ5;6は入口コンベヤからの製品を受け入れる。より具体的には、収集面3から最も遠い通過ゾーン4のコンベヤ6が停止すると、その上の製品の列10は、収集面3とは反対側の通過ゾーン4の側に最初に位置する長手方向の垂直プッシュプレート13を使用して、スライダベッド7上に押し出される。収集ゾーン3に隣接するコンベヤ5が停止すると、スライダベッド7上およびこのコンベヤ5上にある2つの列10が、上から入ってくるダブルキャップツール14を使用して、収集面3上で横方向に押し出すことで同時に移送される。
【0009】
収集面から出口通過ゾーンへの製品の移送は、特に次のように、および
図2に示すように実施される。:通過ゾーン4’の下流に位置する出口コンベヤは、通過ゾーン4’のコンベヤ5’;6’のいずれかから交互に来る製品を常に受け取る。これを行うには、収集面3に最も近い通過ゾーン4’のコンベヤ5’が停止すると、収集面3上にある製品の2つの長手方向列10が、上から入ってくるダブルキャップツール14を使用して、この停止したコンベヤ5’上およびスライダベッド7’上に横方向にそれぞれ押し出すことで同時に移送される。これが行われている間、出口コンベヤは、通過ゾーンの他のコンベヤ6’から来る製品を受け取る。収集面3から最も遠い通過ゾーン4’の長手方向コンベヤ6’が停止すると、スライダベッド7’上にある製品は、ダブルキャップツール14を使用して、このコンベヤ7’上へ横方向に押し出すことで移送され、一方、通過ゾーン4’の他のコンベヤ5’は、その製品を出口コンベヤに放出する。
【0010】
図1および
図2に示すように、前述から明らかなように、これらの文献に記載されている移送装置は、用いる押し出しツールが収集面とは反対側の通過ゾーンの外側に伸びているため、かなりの床面積を占める。更に、入口移送装置の場合、製品を通過ゾーンから収集面上に移送するために2つの異なるツールが必要であり、これは特に無駄が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】国際公開第2014/076390号
【文献】仏国特許出願公開第1556106号明細書
【文献】仏国特許出願公開第165959569号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、現在の技術の現状では、継続的に供給および/または空にすることができ、同時にその設置面積および/または関連コストを削減できる収集ソリューションが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
これを達成するために、本発明は本質的に、少なくとも3つの長手方向垂直壁を含む単一のツールを使用して、通過ゾーンと収集面との間の移送操作を実施することを提案し、壁の内の少なくとも1つは、前記ツール内で横方向に移動可能となるように取り付けられる。
【0014】
したがって、ツール内のこの壁の移動は、少なくとも製品を押し出す動作に寄与して、ツールの移動を制限し、それによって、通過ゾーンを超えて延びるのを回避しながら、移送全体を通じて同時に通過ゾーンの2つのコンベヤが交互に動作できるようにする。
【0015】
したがって、本発明の一つの主題は、製品のインライン処理用の工業用処理ラインにおける、収集面と収集面に沿って延びる通過ゾーンとの間で、製品を移送する移送装置であって、前記通過ゾーンは、スライダベッドから間隔を置いて配置され、それぞれが製品の縦列を輸送する、少なくとも2つの長手方向コンベヤを備え、前記装置は:
-前記収集面、
-前記通過ゾーン、および、
-収集面と通過ゾーンとの間を移送する移送ツールであって、少なくとも3つの長手方向垂直壁を装備し、製品の長手方向列を横方向に押し出し、製品の列がそれぞれ2つの壁の間に位置する、移送ツール、を備える移送装置である。
【0016】
この装置は、移送ツールの少なくとも1つの壁が、前記製品を押し出して移動するように、横方向に前記ツール上を並進移動可能となるように取り付けられることを特徴とする。
【0017】
したがって、ツール内部の少なくとも1つの壁の横方向の移動は、製品の移送の少なくとも一部を実施するように押し出し移動を提供する。
【0018】
本発明の別の主題は、この装置によって実施される方法、すなわち、入口コンベヤによって連続的に製品が供給される入口通過ゾーンから、製品のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された収集面への製品の供給方法であって、前記通過ゾーンは、スライダベッドから間隔を置いて配置され、それぞれが製品の縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤと、1つの外側長手方向コンベヤとを備え、この通過ゾーンは、内側長手方向コンベヤの領域で収集面に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)外側コンベヤに製品を供給することと、
b)外側コンベヤ上の製品を停止し、外側コンベヤへの製品の供給および内側コンベヤへの製品の供給を一時停止することと、
c)製品を外側コンベヤからスライダベッド上へ横方向に押し出すことと、
d)内側コンベヤ上の製品を停止し、内側コンベヤへの製品の供給および外側コンベヤへの製品の供給を一時停止することと、
e)製品を内側コンベヤからおよびスライダベッドから収集面上に横方向に押し出すことと、
の周期的な繰り返しを備える供給方法である。
【0019】
本方法は、ステップc)およびe)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁を含む1つの同じ移送ツールを使用して形成され、ステップc)が、前記ツール内の移送ツールの少なくとも1つの壁の移動を少なくとも使用して実施されることを特徴とする。
【0020】
結果として、製品の移送を少なくとも部分的に実施するのは、ツールの内側およびツールに対する1つの壁の横方向の移動である。
【0021】
本発明の更に別の主題は、この装置によって実施される別の方法、すなわち、製品を連続して出口コンベヤ上に移転するように、製品のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された収集面へ長手方向列に並んで配置された製品の、出口通過ゾーンへの取り出し方法であって、前記通過ゾーンは、スライダベッドから間隔を置いて配置され、それぞれが製品の1つの縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤと外側長手方向コンベヤとを備え、この通過ゾーンは、内側長手方向コンベヤの領域で収集面に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)製品の列を収集面から内側コンベヤおよびスライダベッド上に横方向に押し出すことと、
b)内側コンベヤを動作させて、その上にある製品を出口コンベヤ上に放出することと、
c)製品をスライダベッドから外側コンベヤ上に横方向へ押し出すことと、
d)外側コンベヤを動作させて、製品を出口コンベヤ上に放出し、内側コンベヤを停止することと、
の周期的な繰り返しを備え、
ステップa)およびc)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁を備える、1つの同じ移送ツールを使用して実施される、取り出し方法である。
【0022】
本方法は、ステップc)が、前記ツール8内の移送ツール8の少なくとも1つの壁9の移動を少なくとも使用して実施されることを特徴とする。
【0023】
本発明は、添付の図面を参照して例示的かつ完全に非限定的に説明される可能な実施形態に基づく以下の説明からよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】先行技術で既に説明されている通り、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図2】先行技術で既に説明されている通り、収集面から通過ゾーンへの製品の移送を概略的に示す図である。
【
図3】本発明の種々の実施形態に係る、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の種々の実施形態に係る、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図5】本発明の種々の実施形態に係る、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の種々の実施形態に係る、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図7】本発明の種々の実施形態に係る、収集面から通過ゾーンへの製品の移送を概略的に示す図である。
【
図8】本発明の種々の実施形態に係る、収集面から通過ゾーンへの製品の移送を概略的に示す図である。
【
図9】本発明の種々の実施形態に係る、収集面から通過ゾーンへの製品の移送を概略的に示す図である。
【
図10】本発明の種々の実施形態に係る、通過ゾーンから収集面への製品の移送を概略的に示す図である。
【
図11】収集面および2つの通過ゾーンを装備した移送装置を部分的に上から見た概略図である。
【
図12】2つの外壁が移動できる3つの長手方向壁を装備したツールを上から見た図(
図13a))を示す図であり、この可動性を管理するために用いることができるパンタグラフ型のシステムの例(
図13b)および
図13c))を伴う。
【
図13】1つの外壁が移動できる3つの長手方向壁を装備したツールを上から見た図(
図12a))を示す図であり、この可動性を管理するために用いることができるパンタグラフ型のシステムの例(
図12b)および
図12c))を伴う。
【発明を実施するための形態】
【0025】
したがって、本発明の非常に最初の主題は、収集面3と、収集面3に沿って延びる通過ゾーン4;4’との間で製品2のインライン処理用の工業用処理ラインで製品2を移送する移送装置1であり、前記通過ゾーン4;4’は、スライダベッド7;7’から間隔を置いて配置され、それぞれが製品2の1つの縦列を輸送する、少なくとも2つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’を備える。
【0026】
収集面3、より一般的には、移送装置1は、工業プラントの2つの連続するワークステーション間に設置される。このような工業プラントは、製品2のインライン生産および/または処理のためのラインであり、したがって、連続的に稼働しているラインである。このようなプラントは、それぞれが1つの特定のタスクを実施するために当てられた一連のワークステーションを備える。
【0027】
製品2は、一般に、個別に、またはケースもしくはボックス内で束に集められた、瓶、バイアル、ブリキ缶、または他の容器型の物体である。
【0028】
これらの物体は、装置1内で直立することができ、すなわち、それらの最長寸法が垂直またはほぼ垂直に延びる。
【0029】
したがって、装置1は、上流の機械と下流の機械との間に位置する。そのような機械は、例えば、ラベリング機械およびバンドリング機械、またはフィラーおよびケースパッカー、あるいは更に、ケースパッカーおよびパレタイザであってもよい。
【0030】
本発明の意味の範囲内で、「収集面3」が意味するものは、例えば単一縦列または複数縦列でそれらを処理する2つの機械間で循環する製品を受け取る緩衝面である。そのような収集面4は、下流の機械の停止が上流の機械の停止に至らないこと、およびその逆を可能にすることを可能にする。この面はまた、前記2つの機械間のスループットの潜在的な差異を管理することを可能にする。
【0031】
移送装置1は、製品2、特に製品2の列を、収集面3と通過ゾーン4;4’との間で、すなわち、通過ゾーン4;4’から収集面3へと、同様に収集面3から通過ゾーン4;4’へと移動させる。したがって、装置1は、収集面3が、入口通過ゾーン4または出口通過ゾーン4’であり得る通過ゾーン4;4’を通して供給および/または空にされることを可能にする。この通過ゾーン4;4’は、通常、それぞれが入口通過ゾーン4であるかまたは出口通過ゾーン4’であるかに応じて、単一縦列の入口または出口コンベヤを使用して連続的に供給または空にされる。
【0032】
通過ゾーン4;4’の上面、すなわち製品2を支持する表面は、理論的には水平である搬送面15に延在する。この通過ゾーン4;4’は長手方向16に延在し、この方向16に循環して製品2を輸送する。
【0033】
通過ゾーン4;4’は、長手方向16に延在する少なくとも2つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’を備え、これらのコンベヤ5;5’;6;6’は独立して駆動される。換言すれば、これらのコンベヤ5;5’;6;6’は、同時にまたは別の方法で、同じ速度または異なる速度で動作できる。これらのコンベヤ5;5’;6;6’のそれぞれは、製品2の単一の縦列、すなわち、一連の製品2を輸送することを目的とし、長手方向16に延在し、幅がちょうど製品2の1つ分である。したがって、これらのコンベヤ5;5’;6;6’は、単一縦列コンベヤである。
【0034】
スライダベッド7;7’は、少なくとも2つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’の間にある。このスライダベッド7;7’は、長手方向16に延在し、一般に、製品2の少なくとも1つの長手方向列9を受け入れることができる。
【0035】
仏国特許出願公開第1659569号明細書および仏国特許出願公開第1556106号明細書で既に説明されているように、特に有利には、そのようなアーキテクチャは、ラインのスループットを維持することを可能にする。
【0036】
原則として、収集面3は水平面内に延在する。一般に、通過ゾーン4;4’の上面と同じ平面15に延在する。収集面3は、製品2の連続する列を格納することができる。これらの列は、通過ゾーン4;4’からまたは通過ゾーン4;4’に横方向に移送される。換言すれば、それらは、横移送方向17、すなわち長手方向16に対して特に垂直に近い、または更に垂直に傾斜し、水平面に延びる方向に移送される。収集面3上で、製品2は移送方向17に移動する。
【0037】
前述のように、通過ゾーン4;4’は収集面3に沿って延びる、つまり、この面3のエッジの1つに沿っていることを意味する。好みとして、通過ゾーン4;4’は収集面3の全長に沿って延びる。通過ゾーン4;4’の上面および収集面3は、好ましくは同じ搬送面15に延びる。理論的には、通過ゾーン4;4’および収集面3は互いに隣接し、互いに面一である。
【0038】
収集面3は、固定板によって具体化されてもよいが、好ましくは、製品2をその上で移送方向17に移動させることができる横方向コンベヤによって支えられる。
【0039】
一般に、本発明で使用されるコンベヤは、コンベヤの上流端および下流端に位置する少なくとも2つのローラーの周りを回るチェーンコンベヤ、ベルトコンベヤ、移動バンド、または移動ベルトコンベヤである。
【0040】
本発明による移送装置1は、
-前記収集面3と、
-前記通過ゾーン4;4’と、
-収集面3と通過ゾーン4;4’との間を移送する移送ツール8であって、少なくとも3つの長手方向垂直壁9を装備し、製品2の長手方向列10を横方向に押し出し、製品2の列がそれぞれ2つの壁の間に位置する、
移送ツール8と、を備える。したがって、そのような移送は、前記長手方向を横切る方向に行われる。
【0041】
一般に、装置1は、1つまたは複数の収集面3、1つまたは複数の通過ゾーン4;4’、および1つまたは複数の移送ツール8を備えることができる。理論的には、通過ゾーン4;4’と同じ数の移送ツール8がある。
【0042】
収集面3は、好ましくは長方形の形状である。その場合、横移送方向17は、長手方向16にほぼ垂直である。
【0043】
したがって、移送ツール8は、製品2を通過ゾーン4;4’から収集面3に向かって、および収集面3から通過ゾーン4;4’に向かって、の両方に押し出すことを意図している。したがって、このツール8は、それぞれ、収集面3に供給または収集面3をクリアするためのツール8であり得る。このツール8は、製品2、より具体的には、製品2の列を横移送方向17に押し出す。
【0044】
製品2がツール8を使用して移送されるとき、それらは、落下のリスクを低減するために、長手方向16で停止されることが好ましい。
【0045】
そのようなツール8は、少なくとも3つの長手方向垂直壁9を含む。したがって、これらの壁は長手方向16に延び、相互に平行である。
【0046】
好ましくは、それらは、収集面3の長手方向寸法に実質的に等しい長さの製品2の列10を移送するように、収集面3の長手方向寸法に実質的に等しい長さを有する。
【0047】
製品2の各列9は、移送されるようにツール8の2つの壁9の間にある。
【0048】
移送ツール8は、一般にマニピュレータに取り付けられ、特にロボット制御されており、横方向(押し出し動作を実施するため)および垂直方向(製品2を押し出す前および横方向への押し出しが行われたら、引き出す前に正しい場所に位置付ける)の両方に移動できるようになっている。
【0049】
本発明による移送装置1は、移送ツール8の少なくとも1つの壁9が、前記製品2を押し出して移動するように、横方向に前記ツール8上を並進的に移動可能となるように取り付けられることを特徴とする。
【0050】
後でより詳細に説明するように、ツール内の少なくとも1つの壁9のそのような可動性は、有利には、移送装置1の床面積を少なくとも低減することを可能にする。具体的には、ツール8は、ラインのスループットに影響を与えることなく、通過ゾーン4;4’と収集面3との間で製品2の移送全体を実施できるだけでなく、この移送は、このツール9を使用して、通過ゾーン4;4’を越えて横移送方向17に延びる場合でも、ほとんど実施できない。したがって、ツール8は、隣接する収集面3にほとんど侵入しない。
【0051】
移動可能となるように取り付けられた少なくとも1つの壁9は、移送ツール8内で横方向の並進移動で、すなわち、長手方向16に垂直な少なくとも1つの構成要素を備える方向に移動することができる。
【0052】
したがって、移動可能となるように取り付けられた少なくとも1つの壁9は、ツール8の他の壁9に向かって、またはそれらから離れるように移動すると同時に、これらの他の壁9と平行を維持するように構成される。したがって、このような移動の間、製品2の列10は、特にツール8自体の移動なしに、横方向に押し出される。特に、この押し出し移動は、ツール8が停止している間に前記ツール8に対して少なくとも壁9を動かすことによって実施することができる。換言すれば、前記ツール8の構造内およびそれに対する少なくとも壁9の移動は、存在する製品2と接触するのに十分な長さである。
【0053】
ツール8自体内の、少なくとも1つの壁9のこの並進可動性を生成することができる適切なシステムを設置することは、当業者の能力の範囲内である。
【0054】
そのようなシステムの例として、例えば、ラック-ピニオン、ベルト-プーリ、台形ねじ、リンク-クランク、パンタグラフシステム、または少なくとも1つの直線軸に沿って並進移動を行うシャトルに取り付けられた壁9について言及することができる。
【0055】
長手方向コンベヤ5;5’;6;6’の数およびスライダベッド7;7’の幅は、装置1ごとに異なり、特にラインの構成に応じて調整できる。特に、装置1がいくつかの機械を下流に供給すること、または装置1がいくつかの機械によって上流に供給されることが考えられる。したがって、次のことを可能にするために、通過ゾーン4;4’が、例えば、4つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’を備えるように準備することが可能である。
-2つの異なる上流の機械から製品2を搬送し、それぞれが通過ゾーン4の2つのコンベヤ5;6に交互に供給する2つの単一縦列入口コンベヤ11によって連続的に供給される、または、
-製品2を2つの異なる下流の機械に運ぶ2つの単一縦列出口コンベヤ12で製品2を連続的に配送し、2つのコンベヤ12は、それぞれが交互に動作する通過ゾーン4’の2つのコンベヤ5’;6’によって連続的に供給される。
【0056】
移送ツール8も、特に壁9の数およびツールの幅に関して、それに応じて寸法決めされる。
【0057】
例として、
図10は、通過ゾーン4;4’が3つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’と、製品2の2つの長手方向列10を受け取ることができるスライダベッド7;7’とを備える装置1を示す。したがって、このような通過ゾーン4;4’は、製品2の5つの列10を支持できる。添付の図に示されている他の装置1は、それ自体が、スライダベッド7;7’から間隔を置いて配置された2つの単一縦列長手方向コンベヤ5;5’;6;6’で構成され、製品2の単一長手方向列10を受け入れることができる。
【0058】
したがって、移送装置1の1つの更なる特徴によれば、通過ゾーン4;4’は、スライダベッド7;7’から間隔を置いて配置された2つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’で構成される。
【0059】
その場合、通過ゾーン4;4’は、製品2の3列10、コンベヤ5;5’;6;6’毎に1列、およびスライダベッド7;7’上の1列を支持し得る。(スループットを維持するために)製品2を収集面3との間で移送すると同時に、通過ゾーン4;4’に出入りする製品2を受け入れたり、またはクリアしたりすることが常に必要であるので、製品2の2つの列は、理論上、この構成で同時に移送される。結果として、この場合のツール8は、移送される製品2の安定度に応じて、一般に3つまたは4つの垂直壁9を備える。
【0060】
移送装置1の別の更なる特徴によれば、通過ゾーン4;4’の両側に位置する2つの異なる収集面3を備える。
【0061】
その場合、通過ゾーン4;4’は2つの収集面3に沿って延び、通過ゾーン4;4’での製品2の長手方向循環と比較して、一方の収集面3は通過ゾーン4;4’の片側にあり、他方の収集面3は通過ゾーン4;4’の反対側にある。
【0062】
好みとして、通過ゾーン4;4’の上面および2つの収集面3の上面は、好ましくは水平である同じ搬送面15に延びる。理論的には、通過ゾーン4;4’がこれら2つの収集面3に隣接し、面一になる。
【0063】
この機能によれば、1つの同じ通過ゾーン4;4’を使用して、2つの異なる収集面3に製品2を供給したり、または2つの異なる収集面3に蓄積した製品2を移転したりできる。2つの収集ゾーン3と通過ゾーン4;4’との間の移送を実施するために、1つの同じ移送ツール8が使用されることが好ましい。
【0064】
移送装置1の別の更なる特徴によれば、通過ゾーン4;4’は、入口通過ゾーン4であり、そこを通って、製品2が収集面3に到着する。
【0065】
この構成では、移送ツール8により、製品2を入口通過ゾーン4から収集面3に押し出すことができる。
【0066】
そのような入口通過ゾーン4の上流には、一般に、装置1の上流の機械から入口通過ゾーン4に製品2を供給する単一縦列入口コンベヤ11がある。このような入口コンベヤ11は、理論的には、製品2のコンパクトな流れを支持し、製品2は互いに接触しているか、または均等にもしくは他の方法でわずかな距離だけ離れている。
【0067】
流れのコンパクトさを維持するために、このコンベヤの下流端にダイバータが配置されて、製品2を入口通過ゾーン4の2つの長手方向コンベヤ5;6の一方または他方に交互に向ける。したがって、入口通過ゾーンは継続的に供給される。
【0068】
入口通過ゾーン4から収集面3に移送する移送ツール8の使用は、有利には、プッシュプレート13(ダブルキャップ型の固定壁14を有する押し出しツールを補足するために既知の方法で使用される)を省くことを可能にし、これは、添付の
図1に示すように、特に垂直および長手方向であり、製品2を入口通過ゾーン3からスライダベッド7に移送するためのものである。このようなプレート13の使用は、第1のコンベヤ5;6からスライダベッド7への移送中に第2の長手方向入口コンベヤ5;6を供給するために、前述のような収集面4に沿って延びる入口通過ゾーン3を装備したプラントで知られている。そのようなプレート13は、一般に、入口通過ゾーン3に沿って装置1の外側に配置される。
【0069】
後でより詳細に説明し、添付の
図3~
図6および
図10に示すように、ツール8の壁9の内の少なくとも1つの相対的な可動性により、長手方向コンベヤ5;6から製品2を押し出す移動が効果的に行われる。これは、同時に別の長手方向コンベヤ5;6に製品2を供給しながら、実施されるスライダプレートに向かって停止する。
【0070】
これにより、装置の価格が下がり、占有床面積も少なくなる。
【0071】
移送装置1の別の更なる特徴によれば、通過ゾーン4;4’は、出口通過ゾーン4’であり、そこを通って、製品2が収集面3から出ていく。
【0072】
この構成では、移送ツール8により、製品2を収集面3から出口通過ゾーン4’に向かって押し出すことができる。
【0073】
このような出口通過ゾーン4’の下流では、長手方向コンベヤ5’;6’は、一般に、単一の単一縦列出口コンベヤ12に収束し、製品2を出口通過ゾーン4’から取り出して、製品2を装置1の下流の機械に搬送する。この出口コンベヤ12は、下流の機械に優れたスループットを供給するために、連続的に稼働している。通過ゾーン4’は、理論的には、出口通過ゾーン4’の2つの長手方向コンベヤ5’;6’の一方または他方から、製品2を交互に連続的に移転する。
【0074】
収集面3から出口通過ゾーン4’に移送する移送ツール8の使用は、有利には、床面積を節約することを可能にする。効果的に、3つの固定された垂直長手方向プレートを含む、
図2に示される既知の押し出しツール14は、サイクルの終わりに通過ゾーン4’を越えて延びる。
【0075】
図7から
図9に示すように、ツール8の壁9の内の少なくとも1つの相対的な可動性により、ツール8は装置1の上に留まることができる。
【0076】
特定の実施形態によれば、装置1は、入口通過ゾーン4と、収集面3と、出口通過ゾーン4’とを装備している。したがって、そのような装置1は、1つまたは2つの移送ツール8を装備することができる。好みとして、そのような装置1は2つの移送ツール8を備え、1つ目は製品2を入口通過ゾーン4から収集面3への押し出し専用であり、2つ目は製品2を収集面3から出口通過ゾーン4’への押し出し専用である。
【0077】
前述のように、特に通過ゾーン4;4’がスライダベッド7;7’から間隔を置いて配置された2つの長手方向コンベヤ5;5’;6;6’で構成される場合、移送ツール8は、好ましくは、3つまたは4つの長手方向垂直壁9を備える。
【0078】
4つの壁9を装備した移送ツール8の使用は、特に添付の
図6および
図9に示されているように、この構成で、製品2の各列10を、収集面3との間の移送を通じて移送される製品2の比較的近くにある2つの壁9の間に保持することが一般的に可能である限り、多少不安定な製品2を移送するときに特に有利である。
【0079】
一般に、ツール8が4つの壁9を具備する場合、ツール8の同じ側に位置する2つの壁9は、互いに対して動くことができない。これは、2つの左側の壁9と2つの右側の壁9とをそれぞれ分離する距離が、一般に、製品が移送されている間に落下するリスクを制限するために、移送される製品2のサイズに合わせて調整されるためでる。
【0080】
好みとして、ツール8が4つの垂直壁を具備する場合:
ツール8の同じ側に位置する2つの壁9は、(すなわち、2つの左側の壁9または2つの右側の壁9が)ツール8上を移動可能となるように取り付けられるか、
または4つ全ての壁9が、ツール8上を移動可能となるように取り付けられるかのいずれかである。
【0081】
移送装置1の別の更なる特徴によれば、移送ツール8は、3つの長手方向垂直壁9を備える。
【0082】
【0083】
したがって、そのようなツール8は、ツール8内で移動することができる1つ、2つ、または3つの垂直壁9を備えることができる。
【0084】
好みとして、3つの壁9の内の1つまたは2つだけがツール8内で並進的に移動することができる。
【0085】
ツール8が3つの壁9を装備している場合、それは2つの側壁または外側壁9および1つの中央壁9を具備する。
【0086】
したがって、移送装置1の別の更なる特徴によれば、3つの壁9の内、側垂直壁9の内の1つだけが移動可能となるように取り付けられる。
【0087】
そのような実施形態は、添付の
図3、
図5および
図7に示されている。側壁9の可動性は、上記の諸例の例に従って並進可動性を生成することを可能にする任意のシステムを使用して生成され得る。
【0088】
あるいは、3つの壁9の内、側垂直9の内の2つは、
図4および
図8に示すように、移動可能となるように取り付けられる。これは、特に、
図8の例の後の側壁9および中央壁9であり得る。
【0089】
しかしながら、好みとして、3つの壁9の内の2つがツール8上で移動可能となるように取り付けられる場合、可動壁9は、好ましくは、
図4に示されるように、2つの側壁9である。これは、有利なことにツール8内のそのような可動性が、単一のアクチュエータを使用して管理され得るためである。
【0090】
したがって、移送装置1の別の更なる特徴によれば、3つの壁9の内、2つの側垂直壁9のみが移動可能となるように取り付けられており、前記2つの壁9に共通のアクチュエータにより、前記側壁9と中央壁9の間の距離を対称的に変更するように確保する。
【0091】
このような構成により、側壁9と中央壁9との間の自由空間によって形成される2つのレーンは、側壁9の移動が何であれ、幅が同じである。換言すれば、中央壁9と一方の側壁9との間の分離は、中央壁9と他方の側壁9との間の分離と同一である。このようなシステムは、アクチュエータを1つだけ必要とすることに加えて、それが特に経済的である限り、特に有利であることが判明しており、いくつかの形式の製品2と互換性がある。具体的には、2つのレーンは体系的に同じ幅を有し、この幅は調整可能であるため、処理される製品2の寸法に合うように適合させることができる。もちろん、添付の
図4の説明で詳しく後述するように、この幅は、通過ゾーン4;4’と収集面3との間の製品2の移送に寄与するために変更される。
【0092】
好みとして、この型式の構成は、後で詳細に説明される、
図12に示す例の後にパンタグラフ型の装置を使用して達成される。もちろん、2つの側壁9のみを動かすことにより、単一のアクチュエータを使用して2つのレーンの幅を同じように変更できるその他のシステムも同様に適している。
【0093】
本発明の別の主題は、この装置を実施する方法、すなわち、入口コンベヤ11によって連続的に製品2が供給される入口通過ゾーン4から、製品2のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された収集面3への製品2の供給方法であって、前記通過ゾーン4は、スライダベッド7から間隔を置いて配置され、それぞれが製品2の縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤ5と1つの外側長手方向コンベヤ6とを備え、この通過ゾーン4は、内側長手方向コンベヤ5の領域で収集面3に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)外側コンベヤ6に製品を供給することと、
b)外側コンベヤ6上の製品を停止し、外側コンベヤ6への製品2の供給および内側コンベヤ5への製品2の供給を一時停止することと、
c)製品2を外側コンベヤ6からスライダベッド7上に横方向に押し出すことと、
d)内側コンベヤ5上の製品を停止し、内側コンベヤ5への製品2の供給および外側コンベヤ6への製品2の供給を一時停止することと、
e)製品2を内側コンベヤ5からおよびスライダベッド7から収集面3上に横方向に押し出すことと、
の周期的な繰り返しを備える供給方法である。
【0094】
本方法は、ステップc)およびe)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁9を備える1つの同じ移送ツール8を使用して形成され、ステップc)が、前記ツール8内の移送ツール8の少なくとも1つの壁9の移動を少なくとも使用して実施されることを特徴とする。したがって、製品2を押し出す移動が、その移送の少なくとも一部の間に実施されることを可能にするのは、好ましくはこの瞬間に固定される、ツール8の内側での、およびツール8に対する少なくとも1つの壁9の移動である。
【0095】
そのような供給方法の例示的な実施形態は、特に添付の
図3~
図6および
図10に示されている。
【0096】
したがって、入口コンベヤ11は、通過ゾーン4の上流に位置する。上流の機械からの製品2を、単一縦列の流れの形式で、入口通過ゾーン4に向かって運ぶ。ダイバータは理論的には、この入口コンベヤの下流端に配置されているため、製品2を通過ゾーン4に連続的に供給する。
【0097】
実際には、入口コンベヤ11は、通過ゾーン4の各長手方向コンベヤに交互に供給する。通過ゾーン4がちょうど2つの長手方向コンベヤを具備する場合、入口コンベヤ11は、通過ゾーン4の内側コンベヤ5および外側コンベヤ6に交互に供給する。
【0098】
一般に、製品2を通過ゾーン4から収集面3上に移送する前に、移送ツール8は、前記ツール8が取り付けられるマニピュレータの移動を介して上から入ってくる。次に、ツール8を下げて、少なくとも1つの壁9が通過ゾーン4の移送方向の両端に位置する状態で横方向に押し出すことで製品2に作用できる。その場合、ツール8は初期位置にある。
【0099】
以下の説明の段落では、供給方法に関する、より具体的には、1つのコンベヤ5および1つのコンベヤ6のみを装備した通過ゾーン4用に設計された方法に関する詳細を提供することを目的とする。それにもかかわらず、その原理は、より多くのコンベヤ5;6を具備する装置についても同様である。
【0100】
長手方向コンベヤ6に製品2が供給されて停止すると、内側コンベヤ5がまだ供給されている間に、その上にある製品2の列がツール8を使用してスライダベッド7まで押し出される。
【0101】
この押し出し移動は、押し出し中にコンベヤ5で供給されることを可能にするために、少なくとも、ツール8内の少なくとも1つの壁9を動かすことによって実施される。ツール8内で移動できる壁9の配置および数に応じて、この押し出し移動は、ツール8内で1つまたはいくつかの壁9を移動することによってのみ、またはツール8自体との組み合わせ移動によってのみ実施される。
【0102】
長手方向コンベヤ5に製品2が供給されて停止すると、外側コンベヤ6に供給されている間に、その上にある製品2の列10とスライダベッド7上の製品2の列10とが、ツール8を使用して収集面3まで同時に押し出される。
【0103】
この第2の押し出し動作中、製品2の2つの列10は、ツール8のマニピュレータの横方向スイープを使用して同時に移動し、各列10は、ツールの2つの壁9の間に強固にクランプされる。
【0104】
次に、ツール8はその初期位置に再び配置され、それにより、コンベヤ6が再び停止したときに、その供給が完了すると、ツール8は動作する準備ができている。この初期位置への復帰は、マニピュレータを使用して、持ち上げ、通過ゾーン4を横切って移動してから下降することによって実施される。この間、1つまたは複数の可動壁9も正しく位置するため、製品2がスライダベッド7上に押し出されるのに少なくとも寄与することができる。
【0105】
前述のように、製品2をベッド7上に押し出すステップc)は、ツール8内の少なくとも1つの壁9の横方向の移動のみを使用して、またはツール8自体の動きと組み合わせて生成される。
【0106】
したがって、供給方法の1つの可能な更なる特徴によれば、ステップc)は、移送ツール8の少なくとも1つの壁9および移送ツール8自体の移動を組み合わせて使用して実施される。
【0107】
そのような実施形態は、特に
図4および
図6に示されている。
【0108】
供給方法の別の可能な更なる特徴によれば、ステップc)が、前記ツール8内の移送ツール8の2つの壁9の同時移動を少なくとも使用して実施される。
【0109】
【0110】
本発明の更なる主題は、上記の装置を用いる別の方法、すなわち、製品2を連続して出口コンベヤ12に移転するように、製品2のインライン処理用の工業用処理ラインの2つのワークステーション間に設置された、収集面3へ長手方向列10に並んで配置された製品2の出口通過ゾーン4’への移転方法であって、前記通過ゾーン4’は、スライダベッド7’から間隔を置いて配置され、それぞれが製品2の1つの縦列を輸送する、少なくとも1つの内側長手方向コンベヤ5’と、外側長手方向コンベヤ6’とを備え、この通過ゾーン4’は、内側長手方向コンベヤ5’の領域で収集面3に沿って延び、少なくとも次の一連のステップ:
a)製品2の列10を収集面3から内側コンベヤ5’およびスライダベッド7’上に横方向に押し出すことと、
b)内側コンベヤ5’を動作させて、その上にある製品2を出口コンベヤ12上に放出することと、
c)製品2をスライダベッド7’から外側コンベヤ6’上に横方向に押し出すことと、
d)外側コンベヤ6’を動作させて、製品2を出口コンベヤ12上に放出し、内側コンベヤ5’を停止することと、
の周期的な繰り返しを備え、
ステップa)およびc)が、少なくとも3つの長手方向垂直壁9を備える1つの同じ移送ツール8を使用して実施され、
この方法は、
ステップc)が、前記ツール8内の移送ツール8の少なくとも1つの壁9の移動を少なくとも使用して実施されることを特徴とする、移転方法である。
【0111】
そのようなクリア方法の例示的な実施形態は、特に添付の
図7~
図9に示されている。
【0112】
したがって、出口コンベヤ12は、通過ゾーン4’の下流に位置する。通過ゾーン4’のコンベヤ5’;6’は、それぞれが順にコンベヤ12に供給できるように収束している。したがって、このコンベヤ12は、装置1の下流の機械に製品2を運ぶために、通過ゾーン4’から来る製品2を受け取る。
【0113】
一般に、製品2が収集面から通過ゾーン4’に移送される前に、移送ツール8は、それが取り付けられるマニピュレータの移動を介して上から入ってくる。次に、ツール8を下げて、横方向に押すことで、ツール8は製品2に作用できる。この初期位置では、壁は、
図7~
図9に示すように、移動する列にできるだけ近くに位置するように位置決めされる。
【0114】
以下の説明の段落では、より具体的には、1つのコンベヤ5’および1つのコンベヤ6’のみを装備した通過ゾーン4’に適した方法に関するクリア方法についての詳細を提供することを目的とする。それにもかかわらず、その原理は、より多くのコンベヤ5’;6’を含む装置でも同様である。
【0115】
収集面3上に並んで位置する製品2の2つの長手方向列10は、それを支持するマニピュレータによって生成されるツール8のスイープによって、それぞれ、停止しているコンベヤ5’上およびベッド7’上に横方向に押し出される。この間、製品2をコンベヤ12上に放出するために、コンベヤ6’が作動している可能性がある。
【0116】
したがって、コンベヤ12には、外側コンベヤ6’が停止している間、内側コンベヤ5’によって製品2が供給される。次に、スライダベッド上の製品2の列10が、ツール8を使用してコンベヤ6’上に押し出される。
【0117】
この押し出し移動は、少なくともツール8内の少なくとも1つの壁9の移動によって実施されるので、ツール8は通過ゾーン4’を超えて移送方向17に延びない。ツール8内で移動できる壁9の配置および数に応じて、この押し出し移動は、ツール8内で1つまたは複数の壁9を移動することによってのみ、またはツール8自体との組み合わせ移動によって実施され得る。
【0118】
コンベヤ5’の製品2が空になると、再度コンベヤ12には内側コンベヤ6’を介して製品2が供給される。
【0119】
この間、コンベヤ6’の製品2が空になる間に、ツール8が再度初期位置に配置され、製品2の2つの新しい列10を収集面3からコンベヤ5’およびベッド7’上にそれぞれ押し出す。この初期位置への復帰は、マニピュレータによって、上昇して収集面3に移動し、2つの列10の上に位置決めされたら、下降することによって実施される。この間、1つまたは複数の移動可能な壁9も初期位置に置かれる。
【0120】
添付の
図3~
図11に示される本発明の実施形態では、示される装置1は、収集面3に隣接し、面一になる通過ゾーン4;4’を備える。製品2を支持する通過ゾーン4;4’の上面および収集面3は、水平である1つの同じ搬送面15に具備される。
【0121】
図3~
図9および
図11では、通過ゾーン4;4’は、製品2の列9を受け入れることができるスライダベッド7;7’から間隔を置いて配置された2つ単一縦列長手方向コンベヤ5;5’;6;6’で形成される。したがって、これらの図に示されている通過ゾーン4;4’は、製品2の3つの列9を同時に支持できる。これらの通過ゾーン4;4’はそれぞれ、収集面3と接触している内側長手方向コンベヤ5;5’と、装置1の1つの横方向端にある外側長手方向コンベヤ6;6’とを備える。
【0122】
図3~
図6に示す装置1は、入口通過ゾーン4、すなわち、製品2が収集面3上に移送され得るように、製品2が循環するゾーンを含む。対照的に、
図7~
図9に示す装置1は、出口通過ゾーン4’、すなわち、製品2が収集面3から移送されるゾーンを備える。
【0123】
図11にその一部を示す装置1は、収集面3によって離間されている入口通過ゾーン4および出口通過ゾーン4’を備える。この図に示す装置1は空にする工程にあり、出口外側長手方向コンベヤ6’は製品2を出口コンベヤ12に空にする工程にあり、一方、ツール8(明確にするために、図示されていない)は、収集面3上にある製品2の2つの列10を出口内側コンベヤ5’およびスライダベッド7’に向けて移送する準備をしている。
【0124】
図10に示す装置1は、製品2を入口通過ゾーン4から収集面3に移送するための装置1である。したがって、装置1は、特に入口通過ゾーン4を備える。この通過ゾーン4は、3つの単一縦列長手方向コンベヤ5;6;18と、製品2の2つの長手方向列9を並べて受け入れることができるスライダベッド7とを備える。長手方向コンベヤ5;6;18の内、内側長手方向コンベヤ5は収集面3と接触しており、外側長手方向コンベヤ6は装置1の横方向端にあり、長手方向コンベヤ18は、内側長手方向コンベヤ5とスライダベッド7との間に位置している。
【0125】
本発明に適した移送ツール8のいくつかの例が、添付の
図3~
図12に示されている。
【0126】
より具体的には、
図3、
図5、
図7および
図13に示されるツール8は、ツール8に対して横方向の並進移動で移動することができる単一の壁9、すなわち側壁9を備える。
【0127】
図13は、3つの壁9を有するツール8内の側壁9の可能な可動性の様々な構成を示す。
図13a)は、一般的に、側壁9の1つ、すなわち、図中の上部壁の、壁9が延びる方向に直交する方向への可動性を示す。そのような可動性は、壁9に垂直な2つの横方向要素によって生成され、これは、例えばベルト、ガイドウェイ、またはパンタグラフであり得る。
【0128】
この
図13はまた、側壁9のそのような移動を生成することを可能にする可能なシステムの1つの非限定的な例を詳細に示す(
図13b)および
図13c))。これは、2つのバーが互いに平行に固定されたパンタグラフシステムであり、各バーは、固定された中央壁9上の点(AまたはB)と可動側壁9上の点にピボット接続されている。これらのバーのそれぞれは、バーと可動側壁9との間、およびバーと中央固定壁9との間のそれぞれの接続点が位置する2つの垂直軸を中心に回転可能となるように取り付けられる。したがって、点Aまたは点Bが属する垂直軸を中心とする回転移動は、可動側壁9の横方向の並進移動をもたらす。特に、
図13は、ツール8内の可動側壁9の移動前(a))および移動後(b))のツール8を示す。
【0129】
対照的に、
図4、
図8および
図12に示されるツール8は、ツール8に対して横方向の並進移動で移動することができる2つの壁9を備える。より具体的には、
図8は、中央壁9および1つの側壁9がツール8内で移動することができるツールを示している。
図4は、2つの側壁9が、長手方向中央壁9に対して対称的に、長手方向16に垂直な方向に移動できる実施形態を示している。
【0130】
最後に、
図12は、3つの壁9を有するツール8内の2つの側壁9の可能な可動性の様々な構成を示す。
図12a)は、一般的に、側壁9の、その壁9が延在する方向に直交する方向への可動性を示す。そのような可動性は、壁9に垂直な2つの横方向要素によって生成され、これは、例えば、ベルト、ガイドウェイ、またはパンタグラフであり得る。
【0131】
この
図12は、
図4に示すように、2つの側壁9の協調した対称的な移動を生成することを可能にする可能なシステムの1つの非限定的な例をより詳細に示す(
図12b)および
図12c))。これは、2つの側壁9に共通のアクチュエータを使用して、2つの側壁9の移動を生成することを可能にするパンタグラフ型のシステムである。これを行うには、2つのバーを互いに平行に配置し、各バーの中心を固定中央壁9上の点(AまたはB)にピボット接続し、各バーの端を第1の可動側壁9上の点および第2の可動側壁9上の点にそれぞれピボット接続する。これらのバーのそれぞれは、バーと2つの可動側壁9との間、およびバーと固定中央壁9との間のそれぞれの接続点が位置する3つの垂直軸を中心に回転することが可能となるように取り付けられる。したがって、点Aまたは点Bが属する垂直軸を中心とする回転移動は、2つの可動側壁9の横方向の並進移動をもたらし、この移動について、中央壁9と1つの側壁9との間の間隔は、中央壁9と他の側壁9の間の間隔に常に等しい。特に、
図12は、ツール8内の可動側壁9の移動前(a))および移動後(b))のツール8を示す。
【0132】
図6および
図9は、正確に4つの垂直壁9を備えたツール8を示しており、これらの垂直壁9は、移送された製品2が不安定なときに、3レーンの通過ゾーン4;4’を装備した装置1で特に使用される。
【0133】
これらの2つの図では、4つの壁9は全てツール8の中心に対して対称的に移動することができる。パンタグラフ型のシステムは、例えば、この型式の可動性を生成するために使用されてもよい。
【0134】
しかしながら、ツールの片側または反対側に位置する2つの壁のみが移動することもできる、4つの壁9を有するツールも考えられる。
【0135】
図10は、5つの垂直長手方向壁9を備えるツール8の例を示す。この型式のツールは、
図10に示すように、通過ゾーン4;4’が4つ以上の循環レーン、例えば、5つの循環レーンを備える構成で用いられ得る。例として、
図10のツール8は、移動可能に取り付けられた2つの壁9、すなわち、中央壁9の片側に位置する2つの壁を備えているが、他のツール8を用いて、5レーンの通過ゾーン4;4’と収集面3との間の製品2を移送してもよい。
【0136】
図3~
図10は、収集面3と通過ゾーン4;4’との間の製品2の移送を示す。より具体的には、
図3~
図6および10は、入口通過ゾーン4から製品2を収集面3に供給する方法の間の製品2の移送の可能な実施形態を示す。
【0137】
図3、
図5および
図10において、製品2を外側コンベヤ6からスライダベッド7上に押し出す1つまたは複数のステップc)は、ツール8内の少なくとも1つの壁9の移動によってのみ実施される。対照的に、
図4および
図6では、この(これらの)ステップc)は、長手方向16に垂直であることが好ましい移送方向17へのツール8のスイープ移動でも実施される。
【0138】
図7~
図9に関して、これらは、収集面3から出口通過ゾーン4’への製品2の移転方法の間に製品2の移送の可能な実施形態を描いている。
【0139】
図8において、製品2をスライダベッド7から外側コンベヤ6’上に押し出す1つまたは複数のステップc)は、ツール8内の少なくとも1つの壁9の移動によってのみ実施される。対照的に、
図7および
図9では、ステップc)は、長手方向16に垂直であることが好ましい移送方向17へのツール8のスイープ移動でも実施される。
【0140】
したがって、本発明により、長手方向通過ゾーン4;4’と、この通過ゾーン4;4’に沿って延びる横方向収集面3との間の移送を、(収集面3の反対側の)通過ゾーン4;4’を超えて少しでも突出する単一移送ツール8を使用して達成することが可能であり、同時に通過ゾーン4との間で製品の連続的な供給または移転を可能にする。
【0141】
本発明はまた、長手方向通過ゾーン4;4’と、前記通過ゾーン4;4’の両側に配置された2つの収集面3との間の移送を容易に達成することを可能にする。具体的には、製品2が移送されているとき、ツール8は、有利には通過ゾーン4;4’を越えて移送方向17に延びないため、通過ゾーン4;4’と2つの収集面3との間の移送が簡素化される。