(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-06
(45)【発行日】2023-09-14
(54)【発明の名称】自動駐車方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
B60W 30/06 20060101AFI20230907BHJP
B60W 50/08 20200101ALI20230907BHJP
【FI】
B60W30/06
B60W50/08
(21)【出願番号】P 2022520543
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(86)【国際出願番号】 CN2020132385
(87)【国際公開番号】W WO2021104477
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-03-30
(31)【優先権主張番号】201911206064.6
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522129409
【氏名又は名称】長城汽車股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GREAT WALL MOTOR COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】No. 2266 Chaoyang South Street Baoding, Hebei 071000 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼ 鵬
(72)【発明者】
【氏名】高 通
(72)【発明者】
【氏名】魏 宏
(72)【発明者】
【氏名】馬 炳旭
(72)【発明者】
【氏名】張 永財
(72)【発明者】
【氏名】董 衛星
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-119231(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0302759(US,A1)
【文献】特開2018-034645(JP,A)
【文献】特表2013-530867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30
30/00-60/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に適用される自動駐車方法であって、
自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信するステップと、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成するステップと、
車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信するステップとを含み、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する前記ステップは、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換するステップを含み、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する前記ステップは、
完全な前記操作情報を受信した後、かつ前記携帯端末と前記車両との間の通信チャネルのスループットがスループット閾値未満である場合、前記事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換するステップを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記操作情報は、前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報、押圧操作情報、音声制御情報、及び前記携帯端末に対するスロッシング操作情報のいずれかを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記携帯端末には、ジェスチャ操作オプション、押圧操作オプション、音声制御オプション、及びスロッシング操作オプションを含む前記操作情報の選択オプションと、前記操作情報に対応する事前設定操作軌跡とが、予め設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記操作情報が前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報であり、前記事前設定操作軌跡が事前設定ジェスチャ操作軌跡である場合、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する前記ステップは、
前記事前設定ジェスチャ操作軌跡と、前記操作情報の入力をユーザに促すための通知情報とを前記携帯端末の表示画面に表示するステップと、
前記操作情報を受信し、かつ前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングする場合、事前設定規則に従って、生成された前記駐車制御命令を自動駐車継続情報とするステップと、
前記操作情報を受信し、かつ前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングしない場合、前記事前設定規則に従って、生成された前記駐車制御命令を自動駐車中止情報とするステップとを含む、ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記事前設定規則は、
前記操作情報が第1の事前設定操作とマッチングし、かつ、前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、第2の事前設定時間以上である場合、生成される前記駐車制御命令が、自動駐車継続情報であることと、
前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングしない場合、又は前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、前記第2の事前設定時間よりも短い場合、生成される前記駐車制御命令が、自動駐車中止情報であることとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記駐車制御命令を車両に送信する前記ステップの後に、
前記車両によって送信された、前記車両の各関連システムの状態情報である車両の現在の駐車情報を受信して表示するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記車両の現在の駐車情報は、通常駐車情報、再開可能な駐車中止情報、及び再開不能な駐車中止情報のいずれかを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記車両の現在の駐車情報が前記再開可能な駐車中止情報である場合、前記車両によって送信された車両の現在の駐車情報を受信して表示する前記ステップの後に、
前記車両の現在の駐車情報が通常駐車情報である場合、駐車再開要求情報を生成して表示するステップと、
第3の事前設定時間内に、前記駐車再開要求情報に対するユーザの第1の確認情報を受信すると、駐車再開情報を生成して前記車両に送信するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記車両の現在の駐車情報が前記再開不能な駐車中止情報である場合、前記車両によって送信された車両の現在の駐車情報を受信して表示する前記ステップの後に、
駐車終了情報を生成して前記車両に送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
自動駐車システムコントローラを含む車両に適用される自動駐車方法であって、
前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信するステップと、
前記車両のギア情報を取得するステップと、
前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、前記自動駐車開始命令を携帯端末に送信して、前記携帯端末が自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信するステップと、
前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するステップとを含み、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信する前記ステップは、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換するステップを含み、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する前記ステップは、
完全な前記操作情報を受信した後、かつ前記携帯端末と前記車両との間の通信チャネルのスループットがスループット閾値未満である場合、前記事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換するステップを含む、ことを特徴とする自動駐車方法。
【請求項11】
前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信する前記ステップの後に、
前記車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、車両の現在の駐車情報を生成して前記携帯端末に送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記車両の現在の駐車情報は、通常駐車情報、再開可能な駐車中止情報、及び再開不能な駐車中止情報のいずれかを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記車両の現在の駐車情報が前記再開可能な駐車中止情報である場合、前記車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、車両の現在の駐車情報を生成して前記携帯端末に送信する前記ステップの後に、
前記携帯端末によって送信された駐車再開情報を受信し、前記駐車再開情報に基づいて駐車再開命令を生成し、前記車両の各関連システムが前記自動駐車操作を完了するように前記駐車再開命令を前記車両の各関連システムに送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記車両の現在の駐車情報が前記再開不能な駐車中止情報である場合、前記車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、車両の現在の駐車情報を生成して前記携帯端末に送信する前記ステップの後に、
前記携帯端末によって送信された駐車終了情報を受信し、前記駐車終了情報に基づいて駐車終了命令を生成し、前記車両の各関連システムが前記自動駐車操作を終了するように前記駐車終了命令を前記車両の各関連システムに送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、携帯端末に送信する前記ステップは、
車両センサによって送信された環境情報を取得し、有効駐車スペース情報を生成し、前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作情報を受信するステップと、
ブレーキリマインダ情報を生成して表示するステップと、
車両の車速情報を取得し、前記車両の車速が0km/hである場合、車両静止情報を生成するステップと、
車両静止情報を受信し、且つ前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作を受信した場合、前記事前設定操作、前記ギア情報、前記選択操作情報、及び前記車両静止情報に基づいて、前記自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信するステップとを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
携帯端末に適用される自動駐車装置であって、
自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信する第1の受信モジュールと、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する第1の生成モジュールと、
車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信する第1の送信モジュールとを含み、
前記第1の生成モジュールは、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する変換モジュールを含み、
前記変換モジュールは、
完全な前記操作情報を受信した後、かつ前記携帯端末と前記車両との間の通信チャネルのスループットがスループット閾値未満である場合、前記事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する
ことを特徴とする自動駐車装置。
【請求項17】
計算処理機器であって、
コンピュータ読み取り可能なコードが記憶されているメモリと、
前記コンピュータ読み取り可能なコードを実行すると、請求項1~15のいずれか1項に記載の自動駐車方法を前記計算処理機器に実行させる1つ又は複数のプロセッサとを備える、ことを特徴とする計算処理機器。
【請求項18】
計算処理機器上で実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の自動駐車方法を前記計算処理機器に実行させるコンピュータ読み取り可能なコードを含むコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、2019年11月29日に中国特許庁に提出され、出願番号が201911206064.6、名称が「自動駐車方法、装置及びシステム」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全ての内容は引用によって本発明に組み込まれている。
【0002】
本発明は、自動車の技術分野に関し、特に、自動駐車方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活水準の向上に伴い、自動車は人々の移動に不可欠なツールとなっているが、市内の駐車空間が限られているため、限られた駐車スペースから駐車スペースを見つけて駐車に成功することは運転者が常に直面する課題であり、そのため、自動駐車技術は急速な発展を遂げている。
【0004】
従来の自動駐車技術では、自動駐車を行う過程で、携帯端末が自動車の自動駐車システムコントローラに接続された後、携帯端末における運転者の操作データ、例えば運転者が携帯電話の画面で押圧した座標データなどを、通信チャネルを介して、自動車の自動駐車システムコントローラに持続的に送信し、自動車の自動駐車システムコントローラは、操作データを算出して解析し、この操作データに対応する運転者の意図を判断することで、車両の関連システムに、駐車を継続または停止するための信号を送信し、車両の関連システムは受信した信号に基づいて、対応する動作を実行して駐車過程を完了する。
【0005】
しかし、現在の解決手段では、自動車の自動駐車システムコントローラを用いて運転者の意図を判断するので、自動駐車システムコントローラは、通信チャネルを介して、携帯端末によって送信された運転者の携帯端末における操作データを持続的に受信する必要があり、前記操作データの容量が大きいため、通信データリソースを大量に占有し、自動駐車過程の効率を低下させ、また、通信データリソースを利用する必要がある他の機能を拡張するのに不利であり、さらに、自動駐車システムコントローラのリソースを占有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に鑑み、本発明は、車両が自動駐車を完了するように、携帯端末が携帯端末でユーザによって入力された操作データを車両の自動駐車システムコントローラに直接送信する過程では、操作データの容量が大きいので、自動駐車過程の効率が低下するという従来技術の問題を解決するために、自動駐車方法、装置及びシステムを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の技術的解決手段は、以下のように実現される。
【0008】
携帯端末に適用される自動駐車方法であって、
自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信するステップと、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成するステップと、
車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信するステップとを含む。
【0009】
自動駐車システムコントローラを含む車両に適用される自動駐車方法であって、
前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信するステップと、
前記車両のギア情報を取得するステップと、
前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、前記自動駐車開始命令を携帯端末に送信して、前記携帯端末が自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信するステップと、
前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するステップとを含む。
【0010】
携帯端末に適用される自動駐車装置であって、
自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信する第1の受信モジュールと、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する第1の生成モジュールと、
車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信する第1の送信モジュールととを含む。
【0011】
自動駐車システムコントローラを含む車両に適用される自動駐車装置であって、
前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信する第3の受信モジュールと、
前記車両のギア情報を取得する取得モジュールと、
前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、前記自動駐車開始命令を携帯端末に送信して、前記携帯端末が自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信する第2の送信モジュールと、
前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了する第4の受信モジュールとを含む。
【0012】
携帯端末と、自動駐車システムコントローラを含む車両とを含む自動駐車システムであって、
前記携帯端末と前記車両は通信可能に接続されており、
前記車両は、前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信し、
前記車両は、前記車両のギア情報を取得し、前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して前記車両に送信し、
前記車両は、前記駐車制御命令に従って、自動駐車操作を完了ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
従来技術と比較して、本発明に係る自動駐車方法、装置及びシステムは、以下の利点を有する。
【0014】
本発明の実施例に係る自動駐車方法、装置及びシステムでは、自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、操作情報に基づいて駐車制御命令を生成し、車両が駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、駐車制御命令を車両に送信することを含む。本発明では、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0015】
上記の説明は、本発明の技術的解決手段の概要に過ぎず、明細書の内容に従って実施することができるように、本発明の技術的手段をより明確に理解するためのものであり、また、本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点をより明確かつ理解しやすくするために、以下、本発明の具体的な実施形態を挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明において使用する必要のある図面を簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は、本発明の一部の実施例であり、当業者がこれらの図面に基づいて創造的な努力を必要とせずに他の図面を取得することもできる。
本発明の一部を構成する図面は、本発明のさらなる理解を提供するものであり、本発明の例示的な実施例及びその説明は、本発明を解釈するものであり、本発明の不適切な限定とならない。
【
図1】本発明の実施例に係る自動駐車方法のステップのフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例に係る自動駐車システムのアーキテクチャ図である。
【
図3】本発明の実施例に係る携帯端末の退出表示インターフェース図である。
【
図4】本発明の実施例に係る他の自動駐車方法のステップのフローチャートである。
【
図5】本発明の実施例に係る自動駐車方法のインタラクションステップのフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例に係る有効駐車スペースの表示インターフェース図である。
【
図7】本発明の実施例に係る携帯電話APPの表示インターフェース図である。
【
図8】本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図である。
【
図9】本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図である。
【
図10】本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図である。
【
図11】本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図である。
【
図12】本発明の実施例に係る別の遠隔制御駐車方法のインタラクションステップのフローチャートである。
【
図13】本発明の実施例に係る遠隔制御退出方法の操作模式図である。
【
図14】本発明の実施例に係る自動駐車装置の構造ブロック図である。
【
図15】本発明の実施例に係る他の自動駐車装置の構造ブロック図である。
【
図16】本発明に係る方法を実行するための計算処理機器を模式的に示すブロック図である。
【
図17】本発明に係る方法を実現するためのプログラムコードを保持又は伝送するための記憶ユニットを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は、本発明の実施例の全体ではなく、本発明の実施例の一部である。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに取得する他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0018】
なお、矛盾しない限り、本発明の実施例及び実施例の特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0019】
以下、図面を参照して、実施例と併せて本発明を詳細に説明する。
【0020】
図1を参照すると、本発明の実施例に係る自動駐車方法のステップのフローチャートが示されている。
【0021】
本発明の実施例に係る自動駐車方法は、携帯端末に適用される。
【0022】
ステップ101、自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信する。
【0023】
このステップでは、携帯端末は、自動駐車開始命令を受信すると、携帯端末でユーザによって入力された操作情報を受信し始める。
【0024】
前記自動駐車開始命令は、自動進入開始命令及び自動退出開始命令のいずれかを含んでもよく、前記自動駐車開始命令が自動進入開始命令であると、携帯端末は、携帯端末でユーザによって入力された操作情報を受信し始め、前記操作情報は、車両の自動進入に対するユーザの操作行動情報であり、前記自動駐車開始命令が自動退出開始命令であると、携帯端末は、携帯端末でユーザによって入力された操作情報を受信し始め、前記操作情報は車両の自動退出に対するユーザの操作行動情報である。
【0025】
具体的には、
図2を参照すると、本発明の実施例に係る自動駐車システムのアーキテクチャ図が示されており、自動進入開始命令は、車両の自動駐車システムコントローラ50(Auto Parking Assist Electronic Control Unit、APA ECU)が、ユーザによって入力された事前設定操作を受信して、車両のギア情報を取得した後に生成した自動進入開始命令であってもよく、APA ECU 50は、生成した自動進入開始命令を携帯端末に送信し、前記携帯端末は、自動駐車用携帯電話ソフトウェア10(Application、APP)がインストールされた携帯電話であってもよく、これにより、携帯端末は、自動駐車開始命令を受信した後、車両の自動進入に対してユーザによって入力された操作情報を受信し始め、携帯電話APP 10は、ユーザの操作情報を判断し、判断結果である駐車制御命令を車両APA ECU 50に供給し、車両の現在の駐車情報を表示する。
【0026】
本発明の実施例において、車両のインストルメントパネル又はマルチメディア表示画面上に自動進入補助ボタンやスイッチを配置してもよく、ユーザによって入力された前記事前設定操作は、ユーザが自動駐車を行いたいときに自動進入補助ボタンやスイッチを押圧する操作であってもよいし、車両の音声収集モジュールを介してユーザによって入力された車両自動進入開始のための音声制御操作であってもよいし、さらに、APA ECU 50は、ユーザが上記事前設定操作を行う否かの情報を車両全体ネットワークを介して取得することができる。
【0027】
一方、APA ECU 50は、ユーザが上記事前設定操作を入力したことを取得すると、さらに車両全体ネットワークを介して、車両の自動変速機制御ユニット90(Transmission Control Unit、TCU)から車両のギア情報を取得することができ、そのとき、車両が前進ギア又はニュートラルギアであると、APA ECU 50は自動進入開始命令を生成する。
【0028】
具体的には、携帯電話APP 10に自動退出オプションが設定されてもよく、したがって、自動退出開始命令は、ユーザが車両の自動退出を行いたいときに、携帯電話APP 10を通じて自動退出を選択した後、携帯電話APP 10が、ユーザの選択操作情報をAPA ECU 50に送信する操作であってもよく、或いは、車両のインストルメントパネルに自動退出補助ボタンやスイッチが設けられてもよく、ユーザが車両の自動退出を行いたいときに自動退出補助ボタンやスイッチを押圧する操作であってもよく、APA ECU 50は、ユーザが上記操作を行う否かの情報を、車両全体ネットワークを介して取得することができ、さらに、APA ECU 50は、ユーザが車両の自動退出を行いたい旨の操作情報を取得した後、まず、車両のセルフチェックを行い、APA ECU 50システム及び車両の関連システムに故障がないことを検出した場合、車両センサ60(SENSOR)から車両の環境情報を取得し、前記SENSOR 60は、車両周辺の障害物を検出する車両レーダセンサと、車両周辺の環境を検出する車載カメラとを含んでもよく、前記環境情報に基づいて、車両が退出可能な方向情報を生成して携帯電話APP 10に送信し、携帯電話APP 10は、退出可能な方向情報を受信してAPP 10の表示画面に表示し、
図3を参照すると、本発明の実施例に係る携帯端末の退出表示インターフェース図が示されており、前記退出可能な方向情報は、APA ECU 50システムが、車両のそのときの環境情報に基づいて算出した、車両がスムーズに退出できる複数の方向をであり、携帯電話APP 10は、退出可能な方向情報に対する表示画面上でのユーザの選択操作情報を受信すると、目標退出方向及び自動退出開始命令を生成するとともに、車両の自動退出過程に対しユーザによって入力された操作情報を受信し始める。
【0029】
なお、上記携帯端末と車両とは通信可能に接続され、これにより、携帯端末と車両との間での情報伝送が可能であり、車両のAPA ECUシステムと各関連システムとの間で、車両全体ネットワークを介して、システム間の情報伝送を行うことができる。
【0030】
本発明の実施例において、
図2を参照すると、携帯端末30と車両40との間には、ブルートゥースによる通信接続及び情報伝送が可能であり、具体的には、携帯端末30は、携帯電話APP 10及びソフトウェア開発キット20(Software Development Kit、SDK)を含んでもよく、前記SDK 20は、車両ブルートゥースモジュール160と共にブルートゥースキーを構成しており、携帯電話APP 10と車両ブルートゥースモジュール160との情報のインタラクションのためのインターフェースを提供し、通信の安全な暗号化を行うためのものである。車両40には、ブルートゥースモジュール160が設けられており、したがって、携帯端末と車両との間の情報伝送過程は、具体的には以下のようになる。携帯電話APP 10は、伝送する必要のある情報をSDK 20を介して車両40のブルートゥースモジュール160に転送し、ブルートゥースモジュール160は、車両全体ネットワークを介して前記情報をAPA ECU 50に送信し、APA ECU 50と車両の各関連システムが、全て車両全体ネットワークを介して情報を伝送することができるので、携帯電話APP 10と車両の各関連システムとの間でデータの双方向通信を行うことができる。
【0031】
本発明の実施例において、前記車両の各関連システムは、以下のものを含んでもよい。
【0032】
(1)車両の走行距離情報をフィードバックしてブレーキをかけるための車体電子安定化システム70(Electronic Stability Program、ESP)、
(2)ハンドル角度情報をフィードバックしてハンドルの回転を実行するための電動パワーステアリングシステム80(Electric Power Steering、EPS)、
(3)現在のギア情報をフィードバックし、目標ギアの切り替えを実行するための自動変速機制御ユニット90(Transmission Control Unit、TCU)、
(4)現在の車内の人の状態情報をフィードバックし、人の意図を判定するための情報フィードバックを提供するためのシートベルトセンサ100及びシート圧力センサ110、
(5)ドア状態をフィードバックし、ドアロック制御を行いながら、PEPSと状態インタラクションを行うためのボディ制御ユニット120(Body Control Unit、BCM)、
(6)電源システムの切り替え管理、エンジンの点火開始制御、盗難防止制御、キー命令受信及び実行を行うためのキーレスエントリー/スタートシステム130(Passive Entrance Passive Start、PEPS)、
(7)エンジンの状態をフィードバックし、フレームアウトを実行しながら、PEPSと状態インタラクションを行うための電子制御ユニット(Electronic Control Unit、ECU)。
【0033】
なお、APA ECU 50は画像認識アルゴリズムを有しており、この画像認識アルゴリズムは、車両40の周辺環境情報を確認するように、SENSOR 60の駆動と、SENSOR 60によって収集された情報のスクリーニング及び演算処理を行うことと、TCU 90ギア情報の確認及び目標ギア情報の出力を含むシステムの機能ロジックを判定及び実行することと、EPS 80の現在の回転角度情報を判定し、及び目標回転角度の命令情報を出力することと、ESP 70が出力する車輪速度パルス情報を計算して車両40の走行距離と目標値との差を判断し、目標値と一致する場合、ESP 70にブレーキ制御を要求することと、PEPS120が出力する車両の電源モード及びECU 140が送信するエンジン状態情報を収集しながら、電源モード及びエンジン状態に対して目標モード及び状態情報の命令を送信することと、BCM 120が出力するドアの状態等の情報を収集し、及び施錠・解錠命令を送信することと、シートベルトセンサ100、シート圧力センサ110の情報を収集し、機能を実行するための判定基準とすることと、学習した経路地図情報を記憶することとに用いられる。
【0034】
ステップ102、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する。
【0035】
このステップでは、携帯端末は、自動駐車開始命令を受信した後、自動駐車過程に対するユーザ端末の操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて、事前設定規則に従ってユーザの意図を認識し、ユーザによって入力された操作情報を駐車制御命令に変換する。
【0036】
任意選択的に、前記操作情報は、携帯端末の表示画面に対するユーザのジェスチャ操作情報、押圧操作情報、音声制御情報、及び前記携帯端末に対するスロッシング操作情報のいずれかを含んでもよい。
【0037】
任意選択的に、前記携帯端末には、ジェスチャ操作オプション、押圧操作オプション、音声制御オプション、及びスロッシング操作オプションを含む前記操作情報の選択オプションと、前記操作情報に対応する事前設定操作軌跡と、が予め設定されており、ユーザは、オプションを選択することにより、自動駐車過程において携帯端末に入力する必要がある操作情報を自ら選択することができ、さらに、ユーザは、前記操作情報に対応する事前設定操作軌跡をカスタマイズ設定することができ、これにより、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすい。
【0038】
本発明の実施例において、ユーザが自動駐車過程を開始した後、携帯端末は、ユーザが自動駐車過程を持続的に監視しているか否かを決定し、自動駐車過程に対するユーザの介入及び対応する命令を受信するために、ユーザの操作情報を収集する必要がある。
【0039】
例えば、操作情報が、携帯端末の表示画面に対するユーザのジェスチャ操作情報である場合、携帯端末は、ユーザの指が携帯端末の表示画面に接触した座標及び接触圧力を検出することにより、携帯端末の表示画面上でのユーザのジェスチャ操作情報を取得し、特定の事前設定規則に基づいて、ジェスチャ操作情報に対応するユーザの意図を決定し、ユーザの意図を表す駐車制御命令を生成して車両に送信する。
【0040】
本発明の実施例において、前記事前設定規則はジェスチャ操作情報と前記駐車制御命令との対応関係であり、前記駐車制御命令は、自動駐車継続情報と自動駐車中止情報を含んでもよく、前記駐車制御命令が自動駐車継続情報であると、携帯端末は、ユーザが携帯端末の表示画面上で事前設定操作軌跡と同じジェスチャ操作を持続的に入力すること、すなわち、そのとき、ユーザが自動駐車過程に注意を持続的に払い、かつ車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していないことをユーザが確認し、自動駐車を継続しようとすることを検出したことを示している。前記駐車制御命令が自動駐車中止情報であると、携帯端末は、ユーザが携帯端末の表示画面上で事前設定操作軌跡と同じジェスチャ操作を持続的に入力していないこと、すなわち、そのとき、ユーザが何らかの理由で自動駐車過程に注意を持続的に払っていなかったり、車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していることをユーザが確認し、自動駐車を中止しようとすることを検出したことを示している。
【0041】
ステップ103、車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信する。
【0042】
このステップでは、携帯端末は、ステップ102で生成された駐車制御命令を車両に送信し、これにより、車両のAPA ECUは、駐車制御命令に従って、車両の各関連システムが自動駐車過程において実行する必要がある各命令を直接決定し、前記各命令を対応する各関連システムに送信することができ、このように、車両が自動駐車を完了するまで各関連システムが前記命令を実行する。
【0043】
具体的には、携帯電話APPは、携帯電話のブルートゥースキーSDKで駐車制御命令を車両のブルートゥースモジュールに送信し、ブルートゥースモジュールは駐車制御命令を、車両全体ネットワークを介してAPA ECUに送信し、APA ECUは、駐車制御命令を受信した後、駐車制御命令に従って、車両の各関連システムが自動駐車過程において実行する必要がある各命令を直接決定し、各前記命令を対応する各関連システムに送信することができ、このように、車両が自動駐車を完了するまで各関連システムが前記命令を実行する。
【0044】
例えば、車両が受信した駐車制御命令が自動駐車継続情報であると、そのとき、ユーザが自動駐車過程に注意を持続的に払い、かつ、車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していないことをユーザが確認し、自動駐車を継続しようとすることを示し、このため、APA ECUは自動駐車継続情報を受信した後、車両の各関連システムが自動駐車を継続するように制御する。
【0045】
車両が受信した駐車制御命令が自動駐車中止情報であると、携帯端末は、ユーザが携帯端末の表示画面上で事前設定操作軌跡と同じジェスチャ操作を持続的に入力していないこと、すなわち、そのとき、ユーザが何らかの理由で自動駐車過程に注意を持続的に払っていなかったり、車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していることをユーザが確認し、自動駐車を中止しようとすることを検出したことを示しているので、APA ECUは、自動駐車中止情報を受信した後、車両の各関連システムが自動駐車を中止するように制御する。具体的には、APA ECUは、制動コマンドを生成してESPに送信し、これにより、ESPは該制動コマンドを実行して、自動駐車過程において車両が駐車範囲内の突発的な障害物と衝突することを防止し、APA ECUは、ハンドル回転停止コマンドを生成してEPSに送信し、これにより、EPSは該コマンドを実行して、車両のハンドルに自動駐車に必要な回転を停止させ、APA ECUは、ギアシフトコマンドを生成してTCUに送信し、これにより、TCUは該コマンドを実行して自動駐車中の車両のギアをニュートラルギア又は駐車ギアにシフトさせる。
【0046】
以上のように、本発明の実施例に係る自動駐車方法、装置、及びシステムは、携帯端末に適用され、自動駐車方法は、自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信するステップと、操作情報に基づいて駐車制御命令を生成するステップと、車両が駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように駐車制御命令を車両に送信するステップとを含む。本発明の実施例において、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0047】
図4を参照すると、本発明の実施例に係る別の自動駐車方法のステップのフローチャートが示されている。
【0048】
本発明の実施例に係る自動駐車方法は、自動駐車システムコントローラを含む車両に適用される。
【0049】
ステップ201、前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信する。
【0050】
このステップでは、APA ECUを備えた車両は、APA ECUによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信することで、ユーザが自動駐車をオンにしたいというユーザの意図を取得することができる。
【0051】
本発明の実施例において、ユーザによって入力された事前設定操作は、ユーザが車両による自動駐車の実行を選択する操作であってもよく、例えば、車両のインストルメントパネルに自動進入補助ボタンやスイッチが設けられている場合、ユーザによって入力された前記事前設定操作は、車両自動進入を行いたいときに自動進入補助ボタンやスイッチを押圧する操作であってもよく、さらに、APA ECUは、ユーザが上記事前設定操作を行う否かの情報を車両全体ネットワークを介して取得することができる。
【0052】
さらに、車両のインストルメントパネルに自動退出補助ボタンやスイッチが設けられている場合、ユーザが車両の自動退出を行いたいときに自動退出補助ボタンやスイッチを押圧する操作を行うと、APA ECUは、ユーザが上記操作を行う否かの情報を車両全体ネットワークを介して取得することができる。
【0053】
ステップ202、前記車両のギア情報を取得する。
【0054】
このステップでは、APA ECUを備えた車両は、APA ECUによって、車両のギア情報を取得することができる。
【0055】
ステップ203、前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、自動駐車開始命令を携帯端末に送信して、前記携帯端末が自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信する。
【0056】
このステップでは、APA ECUは、取得した事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、前記事前設定操作に対応するユーザの意図と現在の車両の状態とを分析し、自動駐車開始命令を生成する。
【0057】
本発明の実施例において、前記事前設定操作が自動進入補助ボタンやスイッチの押圧操作であり、前記ギア情報として車両の現在のギアが前進ギア又はニュートラルギアであると、そのとき、ユーザが車両の自動駐車を望んでおり、かつ車両が通常走行状態であることを示しているので、自動進入の自動駐車開始命令が生成され、前記事前設定操作が自動退出補助ボタンやスイッチの押圧操作であり、前記ギア情報として車両の現在のギアが駐車ギアであると、そのとき、ユーザが車両の自動退出を望んでおり、かつ車両が駐車状態であることを示しているので、自動退出の自動駐車開始命令が生成される。
【0058】
さらに、APA ECUは、生成した自動駐車開始命令を携帯端末に送信し、携帯端末は、自動駐車開始命令に従って、ユーザが自動駐車過程を監視するために入力した操作情報を受信し始め、携帯端末は、操作情報に基づいて、ユーザが自動駐車過程を制御するための駐車制御命令を決定する。
【0059】
ステップ204、前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了する。
【0060】
このステップでは、車両は、APA ECUによって、携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って、自動駐車過程を直接完了する。
【0061】
具体的には、APA ECUは、駐車制御命令を受信した後、駐車制御命令に従って、車両の各関連システムが自動駐車過程において実行する必要がある各命令を直接決定し、前記各命令を対応する各関連システムに送信して、車両が最終的に自動駐車を完了するまで各関連システムが前記命令を実行する。
【0062】
例えば、車両が受信した駐車制御命令が自動駐車継続情報であると、そのとき、ユーザは自動駐車過程に注意を持続的に払っており、かつ車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していないことをユーザが確認し、自動駐車を継続しようとすることを示しているので、APA ECUは自動駐車継続情報を受信した後、車両の各関連システムが自動駐車を継続するように制御する。
【0063】
車両が受信した駐車制御命令が自動駐車中止情報であると、携帯端末は、ユーザが携帯端末の表示画面上で事前設定操作軌跡と同じジェスチャ操作を持続的に入力していないこと、すなわち、そのとき、ユーザが何らかの理由で自動駐車過程に注意を持続的に払っていなかったり、車両駐車軌跡に駐車に影響を与える障害物が現れるなどの緊急事態が自動駐車中の車両に発生していることをユーザが確認し、自動駐車を中止しようとすることを検出したことを示しているので、APA ECUは、自動駐車中止情報を受信した後、車両の各関連システムが自動駐車を中止するように制御する。具体的には、APA ECUは、制動コマンドを生成してESPに送信し、これにより、ESPは該制動コマンドを実行して、自動駐車過程において車両が駐車範囲内の突発的な障害物と衝突することを防止し、APA ECUは、ハンドル回転停止コマンドを生成してEPSに送信し、これにより、EPSは該コマンドを実行して、車両のハンドルに自動駐車に必要な回転を停止させ、APA ECUは、ギアシフトコマンドを生成してTCUに送信し、これにより、TCUは該コマンドを実行して、自動駐車中の車両のギアをニュートラルギア又は駐車ギアにシフトさせる。
【0064】
以上のように、本発明の実施例に係る自動駐車方法、装置及びシステムは、自動駐車システムコントローラを含む車両に適用され、自動駐車方法は、自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信するステップと、車両のギア情報を取得するステップと、事前設定操作とギア情報に基づいて自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信するステップと、携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するステップとを含む。本発明の実施例において、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0065】
図5を参照すると、本発明の実施例に係る自動駐車方法のインタラクションステップのフローチャートが示されている。
【0066】
本発明の実施例に係る自動駐車方法は、携帯端末と車両とを含む自動駐車システムに適用される。
【0067】
ステップ301、前記車両は、前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信する。
【0068】
このステップは、上記のステップ201を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0069】
ステップ302、前記車両は、前記車両のギア情報を取得する。
【0070】
このステップは、具体的には上記のステップ202を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0071】
ステップ303、前記車両は、車両センサによって送信された環境情報を取得し、有効駐車スペース情報を生成し、前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作情報を受信する。
【0072】
ステップ301の後、前記車両は、ユーザによって入力された事前設定操作を受信した後、車両環境情報フィードバックコマンドを生成し、APA ECUによって、車両に搭載されたSENSORに前記車両環境情報フィードバックコマンドを送信しすることができ、前記SENSORは、車両周辺の障害物を検出する車両レーダセンサと、車両周辺の環境を検出する車載カメラとを含んでもよく、前記SENSORは、車両環境情報フィードバックコマンドを受信した後、車両レーダセンサ及び車載カメラにより収集された車両環境情報をAPA ECUにフィードバックし、さらに、APA ECUは、車両環境情報に基づいて、車両周辺に有効駐車スペースの大きさに応じた、障害物が存在しない有効スペースが存在するか否かを判断し、決定された有効スペースを有効駐車スペース情報とすることができる。
【0073】
好ましくは、前記有効スペースは駐車スペースサイズを有するスペースであってもよく、前記駐車スペースサイズは具体的な車両モデルパラメータによって決定され得、6m×2.7mとしてもよい。
【0074】
さらに、
図2を参照すると、APA ECU 50は、前記有効駐車スペース情報を車両の表示ユニット150に送信することができ、表示ユニット150は、有効駐車スペース情報を受信した後、表示ユニット150の表示インターフェースに前記有効駐車スペース情報を表示し、表示ユニットの表示インターフェースにユーザが目標駐車スペースを選択するためのオプションを設定することができ、
図6を参照すると、本発明の実施例に係る有効駐車スペースの表示インターフェース図が示さておりれ、図において、Aは駐車スペースサイズの要件に適合する有効空間、すなわち自動駐車を行うことができる有効駐車スペースであり、ユーザは、
図6に示されるインターフェースにおいてA駐車スペースを選択し、自動駐車を行う目標駐車スペースとして決定することができる。
【0075】
さらに、ユーザは車両の表示ユニットの表示インターフェースにおいて有効駐車スペース情報に対する選択操作を行った後、車両の表示ユニットは、ユーザの選択操作情報をAPA ECUに送信する。
【0076】
さらに、APA ECUが前記選択操作情報を受信すると、車両の周辺環境において、自動駐車が可能な有効駐車スペースを検出したことを示す一方、ユーザが自動駐車操作を行う必要があると判断し、自動駐車に対応する有効駐車スペースを自ら選択したことを示している。
【0077】
任意選択的に、
図6を参照すると、ユーザは、車両の表示ユニットの表示インターフェース上で「ワンクリック進入」モードを選択してもよく、これにより、車両APA ECUは、車両の各関連システムを制御してワンクリック車両進入操作を行い、システムのデフォルトの駐車スペースに車両を進入させる。
【0078】
ステップ304、前記車両は、ブレーキリマインダ情報を生成して表示する。
【0079】
このステップでは、車両は、前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作情報を受信すると、ブレーキリマインダ情報を生成し、前記車両の表示インターフェースに表示するか、又はユーザにブレーキ操作を実行するように音声で通知し、自動駐車プロセスの準備として、車両のブレーキシステムにより車両を停止する。
【0080】
ステップ305、前記車両は、車両の車速情報を取得し、前記車両の車速が0km/hである場合、車両静止情報を生成する。
【0081】
ステップ303の後、前記車両は、車速情報フィードバックコマンドを生成し、APA ECUによって車両に搭載されたESPシステムに前記車速情報フィードバックコマンドを送信し、前記ESPシステムは車両の現在の車速を取得した後、前記車速情報をAPA ECUにフィードバックし、さらに、APA ECUは、前記車両の車速が0km/hである場合、車両静止情報を生成する。
【0082】
ステップ306、前記車両は、車両静止情報を受信し、且つ前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作を受信した場合、前記事前設定操作、前記ギア情報、前記選択操作情報及び前記車両静止情報に基づいて、前記自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信する。
【0083】
このステップでは、車両が前記車両静止情報を受信すると、そのとき、車両が静止状態であることを示し、車両が前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作を受信すると、ユーザが自動駐車に対応する有効駐車スペースを自ら選択したこと、すなわち、そのとき、ユーザが車両による自動駐車を望んでおり、かつ車両の周辺環境が自動駐車条件に適合していることを示し、このため、車両は、自動駐車開始命令を生成し、携帯端末がユーザによって入力された操作情報を受信し始めるように前記命令を携帯端末に送信することができる。
【0084】
このステップでは、APA ECUは、取得した事前設定操作、ギア情報、選択操作情報、及び車両静止情報に基づいて、前記事前設定操作に対応するユーザの意図と現在の車両の状態とを分析し、自動駐車開始命令を生成する。
【0085】
本発明の実施例において、前記事前設定操作が自動進入補助ボタンやスイッチの押圧操作であり、前記ギア情報として車両の現在のギアが前進ギア又はニュートラルギアであり、そして、前記選択操作情報及び車両静止情報が受信されていると、そのとき、ユーザが車両自動駐車を望んでおり、かつブレーキをかけた後、車両が通常走行状態から静止状態へと変化し、また、車両の周辺環境には自動駐車が可能な有効駐車スペースが存在しており、ユーザが自動駐車に対応する有効駐車スペースを自ら選択したこと、すなわち、そのとき、ユーザが車両による自動駐車を望んでおり、かつ車両の周辺環境が自動駐車条件に適合していることを示し、このため、APA ECUは自動退出の自動駐車開始命令を生成する。
【0086】
ステップ307、前記携帯端末は、自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信する。
【0087】
このステップでは、前記操作情報は、携帯端末の表示画面に対するユーザのジェスチャ操作情報、押圧操作情報、音声制御情報、及び前記携帯端末に対するスロッシング操作情報のいずれかを含んでもよく、本発明の実施例において、携帯端末がユーザによって入力された操作情報を受信する目的は、携帯端末は前記操作情報に基づいて、ユーザが自動駐車過程を持続的に監視しているか否かを判断し、自動駐車過程に対するユーザの介入及び対応する命令を受信することができるようにすることである。
【0088】
ステップ308、前記携帯端末は、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する。
【0089】
任意選択的に、本発明の実施例の一実施形態において、ステップ308は、具体的には、サブステップ3081を含んでもよい。
【0090】
サブステップ3081、前記携帯端末は、前記操作情報を受信する過程で、第1の事前設定時間ごとに、前記第1の事前設定時間内に受信した操作情報の一部を、事前設定規則に従って前記駐車制御命令に変換する。
【0091】
このステップでは、携帯端末は、ユーザによって入力された操作情報を受信し始め、前記操作情報を受信する過程で、第1の事前設定時間ごとに、第1の事前設定時間内に受信した操作情報の一部を、事前設定規則に従って前記駐車制御命令に変換する。
【0092】
任意選択的に、前記事前設定規則は、前記操作情報が第1の事前設定操作とマッチングし、かつ操作情報が第1の事前設定操作とマッチングする時間が、第2の事前設定時間以上である場合、生成される駐車制御命令が自動駐車継続情報であることと、前記操作情報が第1の事前設定操作とマッチングせず、又は操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、第2の事前設定時間よりも短い場合、生成される駐車制御命令が自動駐車中止情報であることとを含んでもよい。
【0093】
具体的には、携帯端末における携帯電話APPの表示インターフェースには、事前設定パターンを表示することができ、ユーザの指が前記表示インターフェース上で前記事前設定パターンに沿ってスワイプするジェスチャ操作は第1の事前設定操作であり、
図7を参照すると、本発明の実施例に係る携帯電話APPの表示インターフェース図が示されており、
図7に示すように、前記第1の事前設定操作は、ユーザの指が図形Bに沿ってスワイプするジェスチャ操作であり、図形Bは事前設定パターンである。
【0094】
好ましくは、前記事前設定パターンは、実際の状況に応じてユーザが設定したものであってもよい。
【0095】
好ましくは、前記第1の事前設定時間は、0.2秒、0.4秒などの固定された時間値としてもよい。
【0096】
好ましくは、前記第2の事前設定時間も、0.1秒、0.2秒などの固定された時間値としてもよい。
【0097】
具体的には、事前設定パターンが図形Bであり、第1の事前設定時間が1秒であり、第2の事前設定時間が0.8秒であると、携帯端末が操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する具体的な過程は、次のとおりである。携帯端末は、携帯電話APPの表示インターフェースにおいてユーザによって入力された操作情報を受信し、1秒ごとに、1秒以内に受信した操作情報を図形Bと比較し、1秒以内に、前記操作情報が図形Bの形状とマッチングする時間が0.8秒を超えると、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で図形Bに従って指を持続的にスワイプさせることを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を持続的に監視することを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車継続情報であり、携帯端末が自動駐車継続情報を車両に送信した後、車両は自動駐車継続操作を実行する。
【0098】
1秒以内に前記操作情報が図形Bの形状とマッチングしないか、マッチングする時間が0.8秒よりも短いと、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で図形Bに従って指を持続的にスワイプさせていないことを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を持続的に監視していないか、ユーザが、車両の自動駐車過程において車両の自動駐車に影響を与える緊急事態が存在することを確認したため、携帯電話APPの表示インターフェース上で指をスワイプさせることを停止することを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車中止情報であり、携帯端末が自動駐車中止情報を車両に送信した後、車両は自動駐車中止操作を実行する。
【0099】
任意選択的に、本発明の実施例の別の実施形態において、ステップ308は、具体的には、サブステップ3082を含んでもよい。
【0100】
サブステップ3082、前記携帯端末は、完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する。
【0101】
このステップでは、携帯端末は、ユーザによって入力された操作情報を受信し始め、前記操作情報を受信する過程で、完全な前記操作情報を受信したことを検出した後、事前設定規則に従って、受信した操作情報を前記駐車制御命令に変換することができる。
【0102】
任意選択的に、前記事前設定規則は、前記操作情報が第1の事前設定操作とマッチングし、且つ前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が第2の事前設定時間以上である場合、生成される前記駐車制御命令は自動駐車継続情報であることと、前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングせず、又は前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、前記第2の事前設定時間よりも短い場合、生成される前記駐車制御命令は自動駐車中止情報であることとを含んでもよい。
【0103】
具体的には、携帯端末における携帯電話APPの表示インターフェースには、事前設定パターンを表示することができ、ユーザの指が前記表示インターフェース上で前記事前設定パターンに沿ってスワイプするジェスチャ操作は第1の事前設定操作であり、
図7に示すように、前記第1の事前設定操作は、ユーザの指が図形Bに沿ってスワイプするジェスチャ操作であり、図形Bは事前設定パターンである。
【0104】
具体的には、事前設定パターンが図形Bであり、第2の事前設定時間が0.8秒であると、携帯端末が操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する具体的な過程は、次のとおりである。携帯端末は、携帯電話APPの表示インターフェースにおいてユーザによって入力された操作情報を受信し、完全な操作情報を受信したことを検出した後、すなわちユーザの指が携帯電話APPの表示インターフェースに触れてから、ユーザの指が携帯電話APPの表示インターフェースから離れたことを検出した後、受信した完全な操作情報を図形Bと比較し、前記操作情報が図形Bの形状とマッチングする時間が、0.8秒を超えると、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で図形Bに従って指を持続的にスワイプさせることを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を継続的に監視することを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車継続情報であり、携帯端末が自動駐車継続情報を車両に送信した後、車両は自動駐車継続操作を実行する。
【0105】
前記操作情報が図形Bの形状とマッチングしないか、マッチングする時間が0.8秒よりも短いと、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で図形Bに従って指を持続的にスワイプさせていないことを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を持続的に監視していないか、ユーザが車両の自動駐車過程において車両の自動駐車に影響を与える緊急事態が存在することを確認したため、携帯電話APPの表示インターフェース上で指をスワイプさせることを停止することを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車中止情報であり、携帯端末が自動駐車中止情報を車両に送信した後、車両は自動駐車中止操作を実行する。
【0106】
任意選択的に、サブステップ3082は、サブステップ30821を含んでもよい。
【0107】
サブステップ30821、前記携帯端末は、完全な前記操作情報を受信した後、かつ前記携帯端末と前記車両との間の通信チャネルのスループットレートが、スループットレート閾値未満である場合、前記事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する。
【0108】
このステップでは、前記スループットレートがスループットレート閾値未満であると、携帯端末と前記車両との間の通信能力が低いことを示し、このため、操作情報に基づいて生成された駐車制御命令を短い時間の間隔で送信すれば、携帯端末と車両との間の通信チャネルが渋滞する可能性があり、したがって、携帯端末が完全な前記操作情報を受信した後、操作情報に基づいて生成された駐車制御命令を車両に送信するようにすることにより、携帯端末と車両との間で伝送されるデータ量を減らし、自動駐車全体の効率を向上させることができる。
【0109】
任意選択的に、前記操作情報は、前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報、押圧操作情報、音声制御情報、及び前記携帯端末に対するスロッシング操作情報のいずれかを含む。
【0110】
任意選択的に、前記操作情報が前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報であり、前記事前設定操作軌跡が事前設定ジェスチャ操作軌跡である場合、ステップ308は、具体的には、サブステップ3083~サブステップ3085を含んでもよい。
【0111】
サブステップ3083、前記携帯端末は、前記携帯端末の表示画面に、事前設定ジェスチャ操作軌跡と、前記操作情報の入力をユーザに促すための通知情報とを表示する。
【0112】
このステップでは、
図8を参照すると、本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図が示されており、携帯端末における携帯電話APPの表示インターフェースには、事前設定ジェスチャ操作軌跡Cと、「指を持続的にスワイプさせて自動駐車する」という操作情報の入力をユーザに促すための通知情報とが表示される。
【0113】
サブステップ3084、前記携帯端末が前記操作情報を受信し、かつ前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングする場合、事前設定規則に従って、生成された前記駐車制御命令を自動駐車継続情報とする。
【0114】
このステップでは、前記操作情報は、前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報であってもよく、前記操作情報と事前設定ジェスチャ操作軌跡とを比較し、前記操作情報が事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングし、かつ操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、第2の事前設定時間以上である場合、生成された前記駐車制御命令は、自動駐車継続情報である。すなわち、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で事前設定ジェスチャ操作軌跡に従って指を持続的にスワイプさせることを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を持続的に監視することを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車継続情報であり、携帯端末が自動駐車継続情報を車両に送信した後、車両は自動駐車継続操作を実行する。
【0115】
サブステップ3085、前記携帯端末が前記操作情報を受信し、かつ前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングしない場合、前記事前設定規則に従って、生成された前記駐車制御命令を自動駐車中止情報とする。
【0116】
このステップでは、前記操作情報は、前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報であってもよく、前記操作情報と事前設定ジェスチャ操作軌跡とを比較し、操作情報が事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングしなければ、生成された前記駐車制御命令は自動駐車継続情報である。すなわち、ユーザが携帯電話APPの表示インターフェース上で事前設定ジェスチャ操作軌跡に従って指を持続的にスワイプさせていないことを示し、すなわち、ユーザが携帯電話APPを通じて車両の自動駐車過程を持続的に監視していないことを示し、そのとき、携帯端末がユーザによって入力された操作情報に基づいて生成する駐車制御命令は自動駐車中止情報であり、携帯端末が自動駐車中止情報を車両に送信した後、車両は自動駐車中止操作を実行する。
【0117】
ステップ309、前記携帯端末は、車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信する。
【0118】
このステップは、具体的には、上記のステップ103を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0119】
ステップ310、前記車両は、前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了する。
【0120】
このステップは、具体的には上記のステップ204を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0121】
ステップ311、前記車両は、前記車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、車両の現在の駐車情報を生成し、前記車両の現在の駐車情報を前記携帯端末に送信する。
【0122】
車両は、自動駐車を行う過程で、APA ECUによって、車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、前記車両の各関連システムによって送信された状態情報に基づいて、車両の現在の駐車情報を生成し、前記車両の現在の駐車情報を携帯端末に送信することができる。
【0123】
本発明の実施例において、APA ECUは、BCMによってドアの状態を取得することができ、ドアが開いていることを検出したと、前記携帯電話APPの表示インターフェースに「ドアが開いている」と表示し、生成された車両の現在の駐車情報は再開可能な駐車中止情報であり、車両のバックドアが開いていることを検出したと、前記携帯電話APPの表示インターフェースに「ドアが開いている」と表示し、生成された車両の現在の駐車情報は再開可能な駐車中止情報である。APA ECUは、SENSORによって車両の周辺環境情報を取得することができ、車両の周辺に障害物が検出されたと、前記携帯電話APPの表示インターフェースに「障害物検出」と表示し、生成された車両の現在の駐車情報は再開可能な駐車中止情報である。APA ECUは、ブルートゥースモジュールによって車両と携帯端末との間の距離を取得することができ、車両と携帯端末との間の距離が安全距離を超えていることを検出したと、前記携帯電話APPの表示インターフェースに「ブルートゥースキーが安全距離を超えている」と表示し、生成された車両の現在の駐車情報は再開可能な駐車中止情報である。APA ECUは、ブルートゥースモジュールによって、ユーザの指が携帯電話APPの表示インターフェース上で持続的にスワイプしているか否かを取得することができ、ユーザの指が携帯電話APPの表示インターフェース上でスワイプを停止することを検出したと、前記携帯電話APPの表示インターフェースに「運転者がスワイプ操作を停止」と表示し、生成された車両の現在の駐車情報は再開可能な駐車中止情報である。
【0124】
ステップ312、前記携帯端末は、前記車両によって送信された、前記車両の各関連システムの状態情報である車両の現在の駐車情報を受信して表示する。
【0125】
図9を参照すると、本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図が示されており、携帯端末は、車両の現在の駐車情報を受信した後、携帯端末における携帯電話APPの表示インターフェースに前記現在の駐車情報を表示する。
【0126】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報は、通常駐車情報、再開可能な駐車中止情報、及び再開不能な駐車中止情報のいずれかを含む。
【0127】
本発明の実施例において、通常駐車情報は、車両の現在の車速、車両駐車軌跡、及び車両進捗状況などの情報を含んでもよく、再開可能な駐車中止情報は、ドアが開いていること、ブルートゥースキーが安全距離を超えていること、運転者がスワイプ操作を停止したこと、及び駐車に影響を与える障害物を検出したことを含んでもよく、再開不能な駐車中止情報は、関連システムが故障していること、ハンドル/シフトレバー/ハンドブレーキが外力による影響を受けたこと、駐車回数が第1の事前設定回数を超えていること、車速が事前設定速度を超えていること、駐車時間が第4の事前設定時間値を超えていること、再開可能な中止が第2の事前設定回数を超えていること、駐車中止時間が第5の事前設定時間値を超えていること、車両と携帯端末との間の通信接続が切断されていること、及び車両のバックミラーが折り畳まれていることを含んでもよい。
【0128】
好ましくは、前記第1の事前設定回数は10回であってもよい。
【0129】
好ましくは、前記事前設定速度は7km/hであってもよい。
【0130】
好ましくは、前記第4の事前設定時間値は、4分であってもよい。
【0131】
好ましくは、前記第2の事前設定回数は4回であってもよい。
【0132】
好ましくは、前記第5の事前設定時間値は、30秒であってもよい。
【0133】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開可能な駐車中止情報である場合、前記方法は、さらに、ステップ313~ステップ315を含む。
【0134】
ステップ313、前記携帯端末は、前記車両の現在の駐車情報が通常駐車情報である場合、駐車再開要求情報を生成して表示する。
【0135】
このステップでは、車両の現在の駐車情報は、再開可能な駐車中止情報であり、すなわち、そのときの車両の自動駐車が再開可能な中止状態にあり、自動駐車中止が、車両の自動駐車に影響を与える障害物が検出されたことによるものであれば、前記障害物が解除されたことが検出されたとき、すなわち車両の現在の駐車情報が通常駐車情報に変更されたとき、携帯端末は駐車再開要求情報を生成して前記携帯電話APPの表示インターフェースに表示することができる。
【0136】
ステップ314、前記携帯端末は、前記第3の事前設定時間内に前記駐車再開要求情報に対するユーザの第1の確認情報を受信すると、駐車再開情報を生成して前記車両に送信する。
【0137】
このステップでは、携帯電話APPの表示インターフェースには駐車再開要求情報が表示されており、第3の事前設定時間内に、前記駐車再開要求情報に対するユーザの第1の確認情報を受信すると、駐車再開情報を生成して車両に送信する。
【0138】
ステップ315、前記車両は、前記携帯端末によって送信された駐車再開情報を受信し、前記駐車再開情報に基づいて、駐車再開命令を生成し、前記車両の各関連システムが前記自動駐車操作を完了するように、前記駐車再開命令を前記車両の各関連システムに送信する。
【0139】
このステップでは、車両は、携帯端末によって送信された駐車再開情報をAPA ECUによって受信すると、ユーザは自動駐車過程の再開を確認したことを示し、このため、APA ECUシステムは駐車再開命令を生成して車両の各関連システムに送信し、車両の各関連システムは駐車再開命令を受信した後、前記駐車再開命令に従って、自動駐車が完了するまで自動駐車操作を継続する。
【0140】
任意選択的に、
図10を参照すると、本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図が示されており、自動駐車が完了した後、携帯端末は、携帯電話APPの表示インターフェースに、自動駐車が完了した旨の情報を表示し、ユーザに自動駐車が完了したことを知らせることができる。
【0141】
任意選択的に、
図11を参照すると、本発明の実施例に係る別の携帯電話APPの表示インターフェース図が示されており、自動駐車過程で、ユーザは携帯電話APPで自動駐車過程を終了することもできる、
図11に示すように、ユーザが自動駐車の終了を選択して確認した後、携帯端末は、車両に自動駐車一時停止信号を送信し、車両のAPA ECU及び各関連システムは自動駐車操作を一時停止し、後続の信号を待っており、携帯電話APPは駐車終了の二次確認を行ってもよく、ユーザがまた自動駐車終了を選択すると、車両は自動駐車操作を終了し、ユーザが自動駐車継続を選択すると、車両は自動駐車操作を継続する。
【0142】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開不能な駐車中止情報である場合、
前記方法は、さらに、ステップ316~ステップ317を含む。
【0143】
ステップ316、前記携帯端末は、駐車終了情報を生成して前記車両に送信する。
【0144】
このステップでは、車両の現在の駐車情報は再開不能な駐車中止情報であり、すなわち、現在の車両の自動駐車過程はそのときに再開不能な中止状態であり、このため、携帯端末は駐車終了情報を生成して車両に送信する。
【0145】
ステップ317、前記車両は、前記携帯端末によって送信された駐車終了情報を受信し、前記駐車終了情報に基づいて駐車終了命令を生成し、前記車両の各関連システムが前記自動駐車操作を終了するように前記駐車終了命令を前記車両の各関連システムに送信する。
【0146】
このステップでは、車両は、APA ECUによって、携帯端末によって送信された駐車終了情報を受信し、APA ECUシステムによって駐車終了命令を生成して車両の各関連システムに送信し、車両の各関連システムは、駐車終了命令を受信した後、前記駐車終了命令に従って自動駐車を終了する。
【0147】
以上のように、本発明の実施例に係る自動駐車方法、装置及びシステムは、自動駐車システムコントローラを含む車両に適用され、自動駐車方法は、自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信するステップと、車両のギア情報を取得するステップと、事前設定操作とギア情報に基づいて自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信するステップと、携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するステップとを含む。本発明の実施例において、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0148】
上記実施例に基づいて、本発明の実施例は、さらに、自動駐車方法を提供する。
【0149】
図12を参照すると、本発明の実施例に係る別の遠隔制御駐車方法のインタラクションステップのフローチャートが示されており、前記遠隔制御駐車方法は、運転者、携帯電話APP、車載ブルートゥースモジュール(Bluetooth Module、BTM)、車載ホストHU、及びAPA ECUを含む適用シナリオに適用される別の形態の自動駐車であり、具体的には、S1~S21を含む。
【0150】
S1、運転者は遠隔制御進入を選択する。
【0151】
このステップでは、運転者は、車載ホストHUにおいて、遠隔制御進入モードを選択し、車両を制御して遠隔制御進入過程を開始させる。
【0152】
S2、車載ホストHUは、APA ECUに遠隔制御進入命令を送信する。
【0153】
このステップでは、車載ホストHUは、運転者が遠隔制御進入を選択したことを検出した後、遠隔制御進入命令を生成して車両のAPA ECUに送信する。
【0154】
具体的には、前記遠隔制御進入命令は、HU_ParkModeReq=Ox2: Select remote parkingである。
【0155】
ステップS3、遠隔制御駐車要求。
【0156】
APA ECUシステムは、遠隔制御進入命令を受信した後、遠隔制御駐車要求を生成してBTMに送信する。
【0157】
具体的には、前記遠隔制御駐車要求は、RmtParkingRequest=Ox1: Request park inである。
【0158】
S4、携帯電話APPを開く。
【0159】
このステップでは、運転者は、携帯端末にインストールされた遠隔制御駐車用の携帯電話APPを開く。
【0160】
S5、ブルートゥースの接続及び認証を行う。
【0161】
このステップでは、携帯電話APPはBTMへのブルートゥース接続及び認証を行う。
【0162】
S6、認証に成功する。
【0163】
このステップでは、BTMは携帯電話APPによって送信されたブルートゥース接続要求の認証を行い、認証成功情報を携帯電話APPに送信すると、携帯電話と車両間のブルートゥース接続は成功したことを意味する。
【0164】
S7、携帯電話APPの接続状況。
【0165】
このステップでは、BTMは携帯電話APPによって送信されたブルートゥース接続要求を認証した後、携帯電話APPとBTMとの接続状況をAPA ECUに送信し、具体的には、BTMによって送信された情報は、RmtCtrlCnnctSts=Ox1: Connectionである。
【0166】
S8、文字通知を送信する。
【0167】
このステップでは、APA ECUは、携帯電話APPの接続状況を受信した後、遠隔制御駐車開始の確認を要求する文字通知を生成してBTMに送信する。
【0168】
具体的には、遠隔制御駐車開始の確認を要求する前記文字通知は、HAP_TextDisp=Ox34: please confirm to start parkingである。
【0169】
S9、駐車インターフェースへのジャンプを通知する。
【0170】
このステップでは、BTMは、遠隔制御駐車開始の確認を要求する文字通知を受信した後、携帯電話APPに駐車インターフェースへのジャンプを通知する。
【0171】
S10、既に駐車インターフェースにあることをフィードバックする。
【0172】
このステップでは、携帯電話APPは駐車インターフェースにジャンプし、携帯電話APPがすでに駐車インターフェースにあるという状態をBTMにフィードバックする。
【0173】
S11、ユーザは携帯電話を持続的にスワイプする。
【0174】
このステップでは、ユーザは、携帯電話APPが駐車インターフェースにあることを確認した後、携帯電話を持続的にスワイプする。
【0175】
S12、ユーザは携帯電話を持続的にスワイプする。
【0176】
このステップでは、携帯電話APPは、ユーザが携帯電話を持続的にスワイプする操作を受信し、ユーザが携帯電話を持続的にスワイプする情報をBTMに送信する。
【0177】
S13、ユーザ制御状態を送信する。
【0178】
このステップでは、BTMは、上記ユーザが携帯電話機を持続的にスワイプするというユーザの制御状態情報をAPA ECUに送信する。
【0179】
具体的には、前記ユーザの制御状態情報は、RmtReqParking=Ox1: user sliding circleである。
【0180】
S14、駐車準備情報を送信する。
【0181】
このステップでは、APA ECUは、ユーザの制御状態を受信した後、車両が駐車を開始可能であることを示す駐車準備情報を生成してBTMに送信する。
【0182】
具体的には、前記駐車準備情報は、HAP_TextDisp=Ox12: Auto parking be ready to breakである。
【0183】
S15、駐車進行中インターフェースへのジャンプを通知する。
【0184】
このステップでは、BTMは、駐車準備情報を受信した後、携帯電話APPに駐車進行中インターフェースへのジャンプを通知する。
【0185】
S16、車両は進入する。
【0186】
このステップでは、APA ECUは、車両の各関連システムを制御し、車両の進入を行う。
【0187】
S17、進入成功という文字通知を送信する。
【0188】
このステップでは、APA ECUは、車両進入を完了した後、車両進入が成功したことを示す文字通知を生成してBTMに送信する。
【0189】
具体的には、前記車両進入成功を示す文字通知は、Ox19: Parking finishedである。
【0190】
S18、駐車成功インターフェースに切り替え、運転者にフレームアウトの確認を要求する。
【0191】
このステップでは、BTMは、車両進入が成功した旨の文字通知を受信した後、携帯電話APPに駐車成功インターフェースへの切り替えを通知し、前記駐車成功インターフェースにおいて、運転者にフレームアウトの確認を要求する。
【0192】
S19、運転者はフレームアウトを確認する。
【0193】
このステップでは、運転者は、携帯電話APPの駐車成功インターフェースを通じて、車両がフレームアウトできることを確認してもよい。
【0194】
S20、フレームアウトを要求する。
【0195】
このステップでは、携帯電話APPは、運転者のフレームアウト確認操作を受信した後、BTMにフレームアウト要求情報を送信する。
【0196】
S21、フレームアウト、窓上げ、ドアロックを行う。
【0197】
このステップでは、BTMは、携帯電話APPによって送信されたフレームアウト要求情報を受信した後、車両を制御して、フレームアウト、窓上げ、ドアロックなどの操作を行う。
【0198】
上記実施例に基づいて、本発明の実施例は、さらに、自動駐車方法を提供する。
【0199】
図13を参照すると、本発明の実施例に係る遠隔制御退出方法の操作模式図が示されており、
図13は、車両の遠隔制御退出における携帯電話APPのマルチインターフェイス表示を概略的に示しており、具体的には、A1~A7を含む。
【0200】
A1:APP初期インターフェース
このインターフェースには、携帯端末において車両を遠隔制御退出するための携帯電話APPの初期インターフェースが表示され、このインターフェースには、ユーザが遠隔制御退出、遠隔制御進入を選択するオプションが設けられてもよい。
【0201】
A2:遠隔制御選択インターフェース
ユーザがAPPの初期インターフェースで遠隔制御退出オプションを選択した後、携帯電話APPはA2インターフェースを表示し、このインターフェースでは、ユーザは遠隔制御退出に入るか否かを再度確認することができ、ユーザが「はい」を選択すると、携帯電話APPはA3インターフェースを表示し、ユーザが「いいえ」を選択すると、携帯電話APPは再びA1インターフェースを表示する。
【0202】
A3:システムセルフチェックインターフェース
ユーザがA2インターフェースで遠隔制御退出を選択した後、車両の各システムはセルフチェックを行い、セルフチェック結果をA3インターフェースに表示し、前記セルフチェック結果にはAPA ECU自身の故障を含んでもよく、各関連システムの故障を含んでもよい。
【0203】
具体的には、セルフチェックの結果には、車両に故障があることが示されると、携帯電話APPは再びA1インターフェースを表示し、セルフチェックの結果には、車両に故障がないことが示されると、携帯電話APPはA4、A5、A6インターフェースを表示する。
【0204】
A4:車両前方渋滞無し通知インターフェース
車両の前方が渋滞ではないことを車両が検出したと、すなわち、車両の遠隔制御退出をオンにせずにユーザは車両を自ら退出させることができると、A4インターフェースを表示する。
【0205】
A5:退出方向選択インターフェース
車両は、車両が複数の方向から退出可能であることを検出したと、ユーザが選択するように、複数の退出方向をA5インターフェースに表示する。
【0206】
A6:退出方向確認インターフェース
車両が前方以外の退出可能な方向を検出したと、A5インターフェースに当該退出方向を表示し、ユーザに当該退出方向の確認を促す。
【0207】
A7:ユーザ操作入力インターフェース
ユーザが退出方向を確認した後、A7インターフェースが表示され、ユーザに操作情報の入力を促す。
【0208】
上記実施例に基づいて、本発明の実施例は、さらに、自動駐車装置を提供する。
【0209】
図14を参照すると、本発明の実施例に係る携帯端末に適用される自動駐車装置の構造ブロック図が示されており、具体的には、
自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信する第1の受信モジュール401と、
前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成する第1の生成モジュール402とを含んでもよく、
任意選択的に、前記第1の生成モジュール402は、
前記操作情報を受信する過程で、第1の事前設定時間ごとに、前記第1の事前設定時間内に受信した操作情報の一部を、事前設定規則に従って前記駐車制御命令に変換する第1の変換サブモジュールを含んでもよい。
【0210】
任意選択的に、前記第1の生成モジュール402は、さらに、
完全な前記操作情報を受信した後、事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する第2の変換サブモジュールをさらに含んでもよい。
【0211】
任意選択的に、前記事前設定規則は、
前記操作情報が第1の事前設定操作とマッチングし、かつ、前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、第2の事前設定時間以上である場合、生成される前記駐車制御命令が、自動駐車継続情報であることと、
前記操作情報が前記第1の事前設定操作がマッチングしない場合、又は前記操作情報が前記第1の事前設定操作とマッチングする時間が、前記第2の事前設定時間よりも短い場合、生成される前記駐車制御命令が、自動駐車中止情報であることとを含む。
【0212】
任意選択的に、前記第2の変換サブモジュールは、
完全な前記操作情報を受信した後、かつ、前記携帯端末と前記車両との間の通信チャネルのスループットがスループット閾値未満である場合、前記事前設定規則に従って、受信した前記操作情報を前記駐車制御命令に変換する変換ユニットを含んでもよい。
【0213】
任意選択的に、前記操作情報は、前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報、押圧操作情報、音声制御情報、及び前記携帯端末に対するスロッシング操作情報のいずれかを含む。
【0214】
任意選択的に、前記携帯端末には、ジェスチャ操作オプション、押圧操作オプション、音声制御オプション、及びスロッシング操作オプションを含む前記操作情報の選択オプションと、前記操作情報に対応する事前設定操作軌跡とが予め設定されている。
【0215】
任意選択的に、前記操作情報が前記携帯端末の表示画面に対するジェスチャ操作情報であり、前記事前設定操作軌跡が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡である場合、前記第1の生成モジュール402は、
前記携帯端末の表示画面に、事前設定ジェスチャ操作軌跡、及び前記操作情報の入力をユーザに促すための通知情報を表示する表示サブモジュールと、
前記操作情報を受信し、かつ、前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングする場合、事前設定規則に従って、生成された前記駐車制御命令を自動駐車継続情報とする第1の生成サブモジュールと、
前記操作情報を受信し、かつ、前記操作情報が前記事前設定ジェスチャ操作軌跡とマッチングしない場合、前記事前設定規則に従って、生成された前記前記駐車制御命令を自動駐車中止情報とする第2の生成サブモジュールとを含んでもよい。
【0216】
任意選択的に、前記装置は、さらに、
前記車両によって送信された、前記車両の各関連システムの状態情報である車両の現在の駐車情報を受信して表示する第2の受信モジュールを含む。
【0217】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報は、通常駐車情報、再開可能な駐車中止情報、及び再開不能な駐車中止情報のいずれかを含む。
【0218】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開可能な駐車中止情報である場合、前記装置は、さらに、
前記車両の現在の駐車情報が通常駐車情報である場合、駐車再開要求情報を生成して表示する第2の生成モジュールと、
前記第3の事前設定時間内に、前記駐車再開要求情報に対するユーザの第1の確認情報を受信すると、駐車再開情報を生成して前記車両に送信する第3の生成モジュールとを含む。
【0219】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開不能な駐車中止情報である場合、前記装置は、さらに、
駐車終了情報を生成して前記車両に送信する第4の生成モジュールと、
車両が前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了するように、前記駐車制御命令を前記車両に送信する第1の送信モジュール403とを含む。
【0220】
以上のように、本発明に係る自動駐車装置は、自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信し、車両のギア情報を取得し、事前設定操作とギア情報に基づいて自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信し、携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了することを含む。本発明の実施例において、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0221】
図15を参照すると、本発明の実施例に係る自動駐車システムコントローラを含む車両に適用される自動駐車装置の構造ブロック図が示されており、具体的には、
前記自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信する第3の受信モジュール501と、
前記車両のギア情報を取得する取得モジュール502と、
前記事前設定操作と前記ギア情報に基づいて、自動駐車開始命令を生成し、前記自動駐車開始命令を携帯端末に送信して、前記携帯端末が自動駐車開始命令を受信した場合、ユーザによって入力された操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて駐車制御命令を生成して車両に送信する第2の送信モジュール503と、
前記携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、前記駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了する第4の受信モジュール504とを含む。
【0222】
任意選択的に、前記装置は、さらに、
前記車両の各関連システムによって送信された状態情報を取得し、車両の現在の駐車情報を生成して前記携帯端末に送信する第5の生成モジュールを含む。
【0223】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報は、通常駐車情報、再開可能な駐車中止情報、及び再開不能な駐車中止情報のいずれかを含む。
【0224】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開可能な駐車中止情報である場合、前記装置は、さらに、
前記携帯端末によって送信された駐車再開情報を受信し、前記駐車再開情報に基づいて駐車再開命令を生成し、前記車両の各関連システムが前記自動駐車操作を完了するように前記駐車再開命令を前記車両の各関連システムに送信する第6の生成モジュールを含む。
【0225】
任意選択的に、前記車両の現在の駐車情報が前記再開不能な駐車中止情報である場合、前記装置は、さらに、
前記携帯端末によって送信された駐車終了情報を受信し、前記駐車終了情報に基づいて駐車終了命令を生成し、車両の各関連システムが前記自動駐車操作を終了するように前記駐車終了命令を前記車両の各関連システムに送信する第7の生成モジュールを含む。
【0226】
任意選択的に、前記第2の送信モジュール503は、
車両センサによって送信された環境情報を取得し、有効駐車スペース情報を生成し、前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作情報を受信し、車両の車速情報を取得し、前記車両の車速が0km/hである場合、車両静止情報を生成する取得サブモジュールと、
ブレーキリマインダ情報を生成して表示する第3の生成サブモジュールと、
車両の車速情報を取得し、前記車両の車速が0km/hである場合、車両静止情報を生成する第4の生成サブモジュールと、
車両静止情報を受信し、且つ前記有効駐車スペース情報に対するユーザの選択操作を受信した場合、前記事前設定操作、前記ギア情報、前記選択操作情報及び前記車両静止情報に基づいて、前記自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信する第5の生成サブモジュールとを含んでもよい。
【0227】
以上のように、本発明に係る自動駐車装置は、自動駐車システムコントローラによって、ユーザによって入力された事前設定操作を受信し、車両のギア情報を取得し、事前設定操作とギア情報に基づいて自動駐車開始命令を生成して携帯端末に送信し、携帯端末によって送信された駐車制御命令を受信し、駐車制御命令に従って自動駐車操作を完了することを含む。本発明の実施例において、携帯端末は、車両を制御して自動駐車を行う過程で、携帯端末でユーザによって入力された、データ容量の大きい操作情報を、データ容量の少ない駐車制御命令に変換し、車両が自動駐車を完了するように駐車制御命令のみを車両自動駐車システムコントローラに送信し、これにより、一方では、自動駐車中における携帯端末と車両との間の通信情報容量を減らし、さらに自動駐車過程の効率を向上させるとともに、通信データリソースを利用する必要がある他の機能の拡張に有利であり、他方では、自動駐車システムコントローラの計算量を減少させ、また、ユーザによる操作情報のカスタマイズを支援しやすくし、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させることができる。
【0228】
当業者にとって明らかなように、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、説明の便宜及び簡潔さのために、前記方法の実施例における対応する過程を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0229】
上記は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原則の範囲内でなされる如何なる修正、同等の代替や改良も、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0230】
上記は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明で開示された技術範囲内で変更又は置換を容易に想到することができ、これらは全て本発明の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とすべきである。
【0231】
上記の装置の実施例は模式的なものに過ぎず、分離された構成要素として説明されたユニットは物理的に分離されているものであってもよく、物理的に分離されているものでなくてもよく、表示ユニットとしての構成要素は物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。本実施例の技術案の目的を実現するように、そのうちの一部又はすべてのモジュールを実際の必要に応じて選択してもよい。当業者は創造的な努力を必要とせずに理解及び実施することができる。
【0232】
本発明の様々な構成要素の実施例は、ハードウェア、1つ又は複数のプロセッサ上で動作するソフトウェアモジュール、又はそれらの組み合わせで実装され得る。当業者が理解できるように、本発明の実施例に係る計算処理機器の一部又は全ての構成要素の一部又は全ての機能は、実際にはマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して実現され得る。本発明はまた、本明細書に記載された方法の一部又は全部を実行するための機器又は装置プログラム(例えば、コンピュータプログラムやコンピュータプログラム製品)として実現されてもよい。本発明を実現するそのようなプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、又は、1つ又は複数の信号の形態を有してもよい。このような信号は、インターネットのウェブサイトからダウンロードするか、キャリア信号上に提供するか、又は他の任意の形式で提供してもよい。
【0233】
例えば、
図16は、本発明に係る方法を実現することができる計算処理機器を示している。該計算処理機器は、従来、プロセッサ1010と、メモリ1020の形態のコンピュータプログラム製品又はコンピュータ読み取り可能な媒体とを含む。メモリ1020は、フラッシュメモリ、EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ)、EPROM、ハードディスク、又はROMのような電子メモリであってもよい。メモリ1020は、上記の方法のいずれかのステップを実行するためのプログラムコード1031の記憶空間1030を有する。例えば、プログラムコード用の記憶空間1030は、上記の方法における様々なステップを実現するためのそれぞれのプログラムコード1031を含んでもよい。これらのプログラムコードは、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品から読み出されるか、又は1つ又は複数のコンピュータプログラム製品に書き込まれ得る。これらのコンピュータプログラム製品は、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、メモリカード、又はフロッピーディスクなどのプログラムコードキャリアを含む。このようなコンピュータプログラム製品は、通常、
図17を参照して説明したような携帯型又は固定型の記憶ユニットである。この記憶ユニットは、
図16の計算処理機器のメモリ1020と同様に配置された記憶セグメント、記憶空間等を有してもよい。プログラムコードは、例えば、適切な形式で圧縮されてもよい。通常、記憶ユニットは、コンピュータ読み取り可能なコード1031’、すなわち、例えば1010のようなプロセッサによって読み取れるコードを含み、これらのコードは、計算処理機器によって実行されると、上記の方法のステップを計算処理機器に実行させる。
【0234】
本明細書において記載された「一実施例」、「実施例」、又は「1つ又は複数の実施例」は、実施例を参照して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。さらに、なお、ここで「一実施例における」という用語の例は、必ずしも全てが同一の実施例を指すとは限らない。
【0235】
本明細書には、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本発明の実施例は、これらの具体的な詳細なしで実施できることを理解することができる。いくつかの例では、本明細書の理解を曖昧にしないように、公知の方法、構造及び技術が詳細に示されていない。
【0236】
請求項において、括弧の間にある参照符号は、請求項を限定するものとして構成されてはならない。「含む」という単語は、請求項に記載されていない要素又はステップの存在を除外するものではない。要素の前に「一」又は「1つ」という単語はそのような要素が複数存在することを除外するものではない。本発明は、いくつかの異なる要素を含むハードウェア、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実施され得る。いくつかの装置が列挙されているユニットの請求項において、これらの装置のいくつかは、同一のハードウェアアイテムによって具体的に具現化されてもよい。第1の、第2、第3などの単語の使用は、いかなる順序も意味しない。これらの単語は名称として解釈できる。
【0237】
なお、上記の実施例は、本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではなく、前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者が理解できるように、前述の各実施例に記載された技術的解決手段を修正したり、その一部の技術的特徴を均等に置き換えたりすることができ、これらの修正又は置換により、対応する技術的解決手段の本質が、本発明の様々な実施例の技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱することはない。