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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】無線通信装置および無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20230908BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20230908BHJP
   H04L 27/00 20060101ALI20230908BHJP
   H04L 1/00 20060101ALI20230908BHJP
   H04B 7/06 20060101ALN20230908BHJP
【FI】
H04W28/18 110
H04W4/40
H04L27/00 Z
H04L1/00 E
H04B7/06 950
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019064570
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020167475
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィー ヤオ ハン ガイアス
(72)【発明者】
【氏名】本塚 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】中野 幸成
(72)【発明者】
【氏名】坂本 剛憲
(72)【発明者】
【氏名】白方 亨宗
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/203990(WO,A1)
【文献】特開2003-198426(JP,A)
【文献】特開2006-165939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04L 27/00
H04L 1/00
H04B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置が搭載された移動物体の速度に関する情報を得る速度情報取得回路と、
無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、
前記移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータの所要データレートを満たすMCSが最大MCSに設定された第2のMCSセットに変更する制御回路と、
前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する無線回路と、
を含む無線通信装置。
【請求項2】
前記データレートは、前記無線通信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記送信するデータの量と前記移動物体の速度とを用いて求めた値に、MAC層でのオーバーヘッド量を加えた値である、
請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記移動物体の速度は、前記移動物体の種類によって予め設定された値である、
請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記選択されたMCSは、前記無線通信装置の通信相手と前記無線通信装置との距離が所定値以内である場合、前記第1のMCSセットから選択されたMCSである、
請求項1記載の無線通信装置。
【請求項5】
無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、
前記無線通信装置が搭載された移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータの所要データレートを満たすMCSが最大MCSに設定された第2のMCSセットに変更し、
前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する、
無線通信方法。
【請求項6】
前記データレートは、前記無線通信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記送信するデータの量と前記移動物体の速度とを用いて求めた値に、MAC層でのオーバーヘッド量を加えた値である、
請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記移動物体の速度は、前記無線通信装置の通信相手によって予め設定された値である、
請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記選択されたMCSは、前記無線通信装置の通信相手と前記無線通信装置との距離が所定値以内である場合、前記第1のMCSセットから選択されたMCSである、
請求項5記載の無線通信方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、V2X(Vehicle to Everything)通信における無線通信装置及び無線通信方法に関する。60GHz帯ミリ波を用いて高速な通信を行う規格として、IEEE802.11ワーキンググループが策定したIEEE802.11ad-2012(非特許文献1)がある。
【0003】
IEEE802.11ad-2012規格では、複数の変調及び符号化の方式(MCS:Modulation and Coding scheme)が定められる。低いMCS番号は、エラーが少ない通信に用いられ、高いMCS番号は、データレートが高い通信に用いられる。無線通信装置は、Supported MCS Set field(サポートMCSセットフィールド)と呼ばれる情報を、通信先の無線通信装置と相互に交換し、通信元の無線通信装置および通信先の無線通信装置の双方がサポートするMCSを選択して通信を行う。
【0004】
また、無線通信技術は、自動車、二輪車、列車、バイク等(以下、「車」という)に搭載され、車車間通信、路車間通信(車と地上局との通信)を含む、車とあらゆるものとの通信に用いられる。このような無線通信システムをV2X(Vehicle to Everything)通信システムという。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】IEEE Std. 802.11ad-2012 pp.140-144
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ミリ波を用いたV2X通信システムにおける通信状態の変化によってオーバーヘッドが増加していた。
【0007】
本開示の非限定的な実施例は、ミリ波を用いたV2X通信システムにおける通信状態の変化によるオーバーヘッドの増加を抑制した無線通信装置及び無線通信方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施例にかかる無線通信装置は、無線通信装置が搭載された移動物体の速度に関する情報を得る速度情報取得回路と、無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、前記移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータのデータレートに応じて求めた第2のMCSセットに変更する制御回路と、前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する無線回路と、を含む。
【0009】
本開示の一実施例にかかる無線通信方法は、無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、前記無線通信装置が搭載された移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータのデータレートに応じて求めた第2のMCSセットに変更し、前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する。
【0010】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様によれば、ミリ波を用いたV2X通信システムにおける通信状態の変化によるオーバーヘッドの増加を抑制することができる。
【0012】
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施の形態の通信システムの構成の一例を示す図
図2】本開示の実施の形態の通信システムの通信手順の一例を示すフローチャート
図3】本開示の実施の形態の通信システムで用いるサポートMCSセットフィールドのフォーマットの一例を示す図
図4】本開示の実施の形態における無線通信装置の構成の一例を示す図
図5】本開示の実施の形態の通信システムの通信手順の他の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0015】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0016】
ミリ波を用いたV2X通信システムにおいては、送受信アンテナパターン、送信電力制御、MCS選択により確立された通信の状態が、車の位置や向きの変化により、急速に変化する。これにより、通信速度の低下を引き起こしたり、通信の構成を改善するためのビームフォーミングトレーニングといった手順を高頻度で行う必要が生じてオーバーヘッドが増加したりすることがある。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1の通信システム1000の構成の一例を示す。通信システム1000には、自動車501に搭載された無線通信装置101、路側機502に搭載された無線通信装置102が含まれる。無線通信装置101は、自動車501が路側機502に搭載された無線通信装置102の通信エリアに入った場合、無線通信装置102と通信を行う。なお、自動車(移動物体)501は、4輪自動車、オートバイ、自転車、鉄道、船舶、飛行機のいずれであってもよい。
【0018】
以下、一例として、無線通信装置102がアクセスポイント(AP)、無線通信装置101が非アクセスポイント(STA)であるとして説明するが、無線通信装置101がAP、無線通信装置102がSTAであってもよい。また、無線通信装置101及び無線通信装置102のいずれもAPではなく、無線通信装置101及び無線通信装置102がピアツーピア(peer to peer:P2P)通信を行うPBSS(Personal Basic Service Set)と呼ばれる通信形態であってもよい。
【0019】
図2は、本開示の実施の形態1の通信システム1000の通信手順の一例を示すフローチャートである。図2を参照し、無線通信装置101(STA)が無線通信装置102(AP)と通信を行う手順の一例を説明する。
【0020】
ステップS1001において、無線通信装置101は、無線通信装置102へアソシエーションを行う。アソシエーションの手順において、無線通信装置101は、無線通信装置102へサポートMCSセットフィールド(Supported MCS Set field)を含む情報を送信する。同様に、無線通信装置102は、無線通信装置101へ、サポートMCSセットフィールドを含む情報を送信する。
【0021】
ここで、サポートMCSセットフィールドについて説明する。図3は、本開示の実施の形態1の通信システム1000で用いるサポートMCSセットフィールドのフォーマットの一例を示す図である。図3は、IEEE802.11ad-2012規格に記載されている。サポートMCSセットフィールドは、Maximum SC Rx MCS(最大シングルキャリア受信MCS)サブフィールド201、Maximum OFDM Rx MCS(最大OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)受信MCS)サブフィールド202、Maximum SC Tx MCS(最大シングルキャリア送信MCS)サブフィールド203、Maximum OFDM Tx MCS(最大OFDM送信MCS)サブフィールド204、Low-Power SC PHY Supported(低電力シングルキャリア通信サポート)サブフィールド205、Code Rate 13/16(符号化率13/16)サブフィールド206、Reserved(予約)ビット207を含む。
【0022】
最大シングルキャリア受信MCSサブフィールド201及び最大シングルキャリア送信MCSサブフィールド203は、シングルキャリア通信を行う場合に受信及び送信できる最大のMCS番号を示す。なお、IEEE802.11ad-2012規格において、シングルキャリア通信で用いられるMCS番号は、1から12である。MCS番号が小さい(低い)ほどデータレートが低いが所要S/Nが低く、つまり、ノイズの多い環境で使用されることが多い。MCS番号が大きい(高い)ほどデータレートが高いが所要S/Nが高い、つまり、ノイズの少ない環境で使用されることが多い。
【0023】
最大OFDM受信MCSサブフィールド202及び最大OFDM送信MCSサブフィールド204は、OFDM通信を行う場合に受信及び送信できる最大のMCS番号を示す。なお、IEEE802.11ad-2012規格において、OFDM通信で用いられるMCS番号は、13から24である。MCS番号が小さい(低い)ほどデータレートが低いが所要S/Nが低い。MCS番号が大きい(高い)ほどデータレートが高いが所要S/Nが高い。
【0024】
低電力シングルキャリア通信サポートサブフィールド205は、通信装置が低電力シングルキャリア通信モードをサポートするか否かを示す。符号化率13/16サブフィールド206は、通信装置が符号化率13/16(すなわちMCS5、9、21、24)をサポートするか否かを示す。
【0025】
一例として、無線通信装置101が送信するサポートMCSセットフィールドの最大シングルキャリア受信MCSサブフィールド201の値が8、最大OFDM受信MCSサブフィールド202の値が17、最大シングルキャリア送信MCSサブフィールド203の値が12、最大OFDM送信MCSサブフィールド204の値が17、低電力シングルキャリア通信サポートサブフィールド205の値が0(低電力シングルキャリア通信をサポートしないことを示す)、符号化率13/16サブフィールド206の値が0(符号化率13/16をサポートしないことを示す)であるとする。この場合、無線通信装置101は、シングルキャリア通信では符号化率が13/16であるMCS5を除くMCS0からMCS8まで、OFDM通信ではMCS13からMCS17まで受信可能である。また、無線通信装置101は、シングルキャリア通信では符号化率が13/16であるMCS5及びMCS9を除くMCS0からMCS12まで、OFDM通信ではMCS13からMCS17まで送信可能である。
【0026】
なお、MCS0はControl PHY(制御用物理層と)呼ばれる通信モードである。IEEE802.11ad-2012では、MCS0からMCS4までのサポートは必須であるため、サポートMCSセットフィールドの値によらず、無線通信装置101、102は、MCS0からMCS4までの受信及び送信をサポートする。
【0027】
図2のステップS1002において、無線通信装置101は、無線通信装置101がサポートするMCSの組と、無線通信装置102から受信したサポートMCSセットフィールドの値とから、無線通信装置101が送信可能かつ無線通信装置102が受信可能なMCSのセットを利用可能MCSセットと定める。
【0028】
ステップS1003において、無線通信装置101は、利用可能MCSセットに含まれるMCSから1つを選択し、選択したMCSを用いて生成したデータパケットを無線通信装置102へ送信する。
【0029】
ステップS1004において、無線通信装置101は、無線通信装置102から受信した通信品質に応じてステップS1003で選択したMCSを変更して、変更したMCSを用いて生成したデータパケットを無線通信装置102へ送信する。一例として、無線通信装置101は、一定の時間内、または一定数の連続したデータパケットの送信において、パケットエラーが発生しない場合、利用可能MCSセットの範囲内において、より高いMCSに変更する。また、無線通信装置101は、送信データパケットにおいてパケットエラーが発生した場合、利用可能MCSセットの範囲内において、より低いMCSに変更する。
【0030】
別の一例として、ステップS1004において、無線通信装置101は、受信信号強度、S/N比といった無線リンクの品質を測定し、利用可能MCSセットの範囲内において、無線リンクの品質に応じたMCSを選択してもよい。
【0031】
しかしながら、V2Xにおける通信システム1000においては、無線通信装置101の移動速度が高速であるため、図2の手順では、データ送信毎に適切なMCSを選択することが困難である。
【0032】
例えば、無線通信装置101は、ビームフォーミングトレーニングを行うことにより、無線通信装置102との無線リンクを改善するようアンテナ指向性を制御するため、自動車501(無線通信装置101)が移動した場合には、再度ビームフォーミングトレーニングを行うまでの間、無線リンクの品質が低下する。
【0033】
ここで、ビームフォーミングトレーニング(BFT)には一定の時間を要するために頻繁にBFTを実施することは、データ通信の中断を生じ、データレートが低下するため困難である。そのため、無線通信装置101は、再度ビームフォーミングトレーニングを行うまでの間、ステップS1004においてパケットエラーの発生と低いMCSの再選択によるパケット再送とを繰り返し、不要な通信エラーとデータレートの低下を招く。
【0034】
図4は、本実施の形態1における無線通信装置101の構成の一例を示す図である。無線通信装置101は、ホストコンピュータ(制御回路)1601、速度情報ユニット1603、無線通信回路1604を含む。
【0035】
速度情報ユニット1603は、自動車501の速度、位置、加速度といった情報を検出する。速度情報ユニット(速度情報取得回路)1603は、速度計、加速度計、ジャイロ、GNSS(Global Navigation Satellite System)を含んでもよい。
【0036】
ホストコンピュータ1601は、アプリケーションソフトウェア1602を実行する。アプリケーションソフトウェア1602は、路側機502、及び、路側機502が接続されたインターネットサーバ(図示せず)上で動作するアプリケーションソフトウェア、サーバソフトウェア、データベースと通信を行うため、送信データを無線通信回路1604へ入力し、受信データを無線通信回路1604から取得する。
【0037】
また、ホストコンピュータ1601は、無線通信回路1604の設定および制御を行う。ホストコンピュータ1601は、無線通信回路の管理ソフトウェア(図示せず)及びアプリケーションソフトウェア1602を用いて、無線通信回路1604に対し、起動、停止、使用周波数チャネルの設定、サポートMCSセットフィールドの値の設定、といった制御および設定を行う。
【0038】
無線通信回路1604は、MAC回路1605、PHY回路1606、無線回路1607を含む。MAC回路1605は、ホストコンピュータ1601との間で送受信データのやり取りを行う。MAC回路1605は、ホストコンピュータ1601から入力された送信データに、MACヘッダやチェックサムを付加してフレーム形成を行い、PHY回路1606へ入力する。また、MAC回路1605は、データ送信毎に利用するMCSの設定、ビームフォーミング手順の実行といったPHY回路1606の設定を行う。MACの機能は、IEEE802.11ad-2012規格に定められている。
【0039】
PHY回路1606は、MAC回路1605から入力された送信MACフレームのデータを符号化、変調して無線回路1607に入力する。また、PHY回路1606は、無線回路1607から入力された受信信号を復調、復号してMAC回路1605へ入力する。
【0040】
無線回路1607は、PHY回路1606から入力された信号を60GHz帯の高周波信号(無線信号)に変換し、送信アンテナ(図示せず)から送信する。また、無線回路1607は、受信アンテナ(図示せず)から入力される60GHz帯無線信号を、ベースバンド信号に変換し、PHY回路1606へ入力する。
【0041】
図5は、通信システム1000の通信手順の他の一例を示すフローチャートである。なお、図5において図2と同様の手順には同一の番号を付与し、説明を省略する。
【0042】
図5において、ステップS1002の後、フローはステップS1101に進む。ステップS1101において、無線通信装置101の速度情報ユニット1603は、自動車501の速度情報を取得し、ホストコンピュータ1601に通知する。ホストコンピュータ1601は、自動車501の速度があらかじめ定められた閾値を超えるか否かを判定する。
【0043】
なお、ホストコンピュータ1601は、通信相手(一例として、路側機502)の速度情報を無線通信回路1604又は他の通信手段(図示せず)を通じて取得し、通信相手の速度情報と速度情報ユニット1603から得られた自動車501の速度情報とを比較し、通信相手と自動車501との相対速度を算出し、相対速度が閾値を超えたか否かを判定してもよい。
【0044】
なお、路側機502は、ステップS1001において、無線通信装置102が路側機502に備え付けられていることを示す情報を無線通信装置101へ通知してもよい。この場合、ホストコンピュータ1601は、無線通信装置102の移動速度が0であると判断し、速度情報ユニット1603から得られる自動車501の速度を、路側機502と自動車501との相対速度であると計算してもよい。
【0045】
また、無線通信装置102は、ステップS1001において、無線通信装置102が備え付けられている装置(例えば、路側機又は自動車)のモビリティレベルを無線通信装置101へ通知してもよい。無線通信装置102が路側機502といった固定的な設備に備え付けられている場合、モビリティレベルは「固定」である。無線通信装置102が歩行者(図示せず)に保持されている場合、モビリティレベルは、「歩行者」である。無線通信装置102が自動車(図示せず)又は「バス」(図示せず)に備え付けられている場合、モビリティレベルは、それぞれ「自動車」又は「バス」である。
【0046】
通信相手のモビリティレベルが「固定」である場合、ホストコンピュータ1601は、ステップS1101において、速度情報ユニット1603から得られる自動車501の速度を、路側機502と自動車501との相対速度であると計算してよい。
【0047】
通信相手のモビリティレベルが「歩行者」である場合、ホストコンピュータ1601は、ステップS1101において、通信相手の移動速度は高々10km/h程度であると判断し、速度情報ユニット1603から得られる自動車501の速度に10km/hを加算した値を路側機502と自動車501との相対速度であると計算してよい。
【0048】
通信相手のモビリティレベルが「自動車」及び「バス」である場合、ホストコンピュータ1601は、ステップS1101において、無線通信回路1604又は他の通信手段(図示せず)を用いて、通信相手の速度情報を取得し、相対速度を計算してよい。通信相手の速度情報を取得していない場合、通信相手の速度が不明であるため、ホストコンピュータ1601は、ステップS1101において、「自動車」、「バス」といったモビリティレベルに応じた想定平均速度を用いてもよい。例えば、「自動車」の想定平均速度を60km/h、「バス」の想定平均速度を40km/hと定めてもよい。
【0049】
移動速度は頻繁に変わりうるが、モビリティレベルは頻繁に変化しないため、通信相手の移動速度を取得する代わりに、モビリティレベルを取得することで、通信相手の移動速度を取得するための通信頻度を低減することができる。
【0050】
ステップS1101においてYesと判定した場合、ホストコンピュータ1601は、ステップS1102の処理を行う。ステップS1102において、ホストコンピュータ1601は、アプリケーションソフトウェア1602の所要データレートを満たすMCSを最大MCSに設定して利用可能MCSセットを更新する。ステップS1102の後、フローはステップS1003に進む。
【0051】
なお、ステップS1004において、無線通信装置101は、無線通信装置102から受信した通信品質に応じてステップS1003で選択したMCSを変更して、変更したMCSを用いて生成したデータパケットを無線通信装置102へ送信する。なお、自動車501の移動速度が変化した場合、無線通信装置101は、ステップS1002へ戻り、利用可能MCSセットを初期値へ戻し、変化後の移動速度に基づきステップS1101の判定を行ってもよい。
【0052】
一例として、アプリケーションは、音楽や動画像といったメディアファイル、地図情報、ソフトウェアの更新プログラム情報(OTA:Over the Airソフトウェア更新)、を含むデータをダウンロードする。このようなアプリケーションソフトウェア1602を、データ転送ソフトウェアという。
【0053】
データ転送ソフトウェアは、無線通信装置102からのデータダウンロード及び無線通信装置102へのデータアップロードを行ってもよい。
【0054】
データ転送ソフトウェアがダウンロードするデータ容量(所要のデータ容量という)は、一例として1GBytesであり、無線通信装置101は、路側機502の通信エリアを通過する間に、所要のデータ容量の通信を完了するよう、所要のデータレートを決定する。
【0055】
一例として、路側機502の通信エリアの直径がR[メートル]であり、所要のデータ容量がD[GBytes](8×D[Gビット])、自動車501の速度がv[km/h] (v×1000/602[m/s])である場合、所要のデータレートB[Gbps]は式1で算出される。
B =8×D/(R/(v×1000/602))
=(8000/3600)× D×v/R (式1)
【0056】
一例として、路側機502の通信エリアRが200メートル、所要のデータ容量Dが1Gbytes、自動車501の速度vが60km/hである場合、式1より、所要のデータレートBは、約0.667Gbps(667Mbps)である。
【0057】
IEEE802.11ad-2012において、MCS1の最大データレートは385Mbps、MCS2の最大データレートは770Mbpsであるから、667Mbpsの所要データレートを満たすためにはMCS2以上を選択する。そこで、ステップS1102において、ホストコンピュータ1601は、アプリケーションソフトウェア1602の所要データレートを満たすMCSは、MCS2であると定める。
【0058】
なお、IEEE802.11ad-2012に記載されたMCS毎のデータレートは、MAC SAP(Service Access Point)におけるデータレート、つまり物理層とMAC層とのインターフェース速度であるから、アプリケーション層で実現されるデータレートは、MAC層、及びIP層、TCP層といった上位レイヤのオーバーヘッドにより低減されるため、ホストコンピュータ1601は、式1で算出されたBの値を1.2~1.3倍した値を所要データレートと定め、所要データレートを満たすMCSを決定してもよい。なお、上位レイヤのオーバーヘッドは、フレームへのヘッダ情報の付加、フレームエラーによる再送、インターフェース競合の検出による送信保留、を含む。
【0059】
アプリケーションソフトウェア1602の別の一例として、ビデオストリーミングがある。この場合、1080pの解像度、30フレーム毎秒といった所要のサービス品質が定められ、ビデオコーデック方式に応じた所要データレートが定められる。一例として、ビデオコーデックのデータレートは1Gbpsである。
【0060】
ステップS1102において、アプリケーションソフトウェア1602の所要データレートを満たすMCSを決定したホストコンピュータ1601は、所要データレートを満たすMCSを最大MCSに設定して利用可能MCSセットを更新する。
【0061】
一例として、ステップS1002において決定された利用可能MCSセットの値が、MCS0から MCS9までであり、ステップS1102において決定された所要データレートを満たすMCSがMCS2である場合、ホストコンピュータ1601は、ステップS1102において、利用可能MCSセットの値を0,1,2と定める。なお、ステップ1102で求めた所要データレートを満たすMCSよりも、ステップS1002で定めた利用可能MCSセットが低いMCSである場合、利用可能MCSセットは変更しなくてもよい。
【0062】
なお、路側機502の通信エリアの中心領域、例えば、路側機502から50メートル以内は高いMCSでも、自動車501に搭載された無線通信装置101のエラー率は低いため、ステップS1102で再設定したMCSである、MCS0からMCS2までではなく、ステップS1001で設定したMCS、シングルキャリア通信ではMCS0からMCS12まで、OFDM通信ではMCS13からMCS17までのMCSを選択してもよい。
【0063】
ステップS1101において、Noと判定した場合、フローはステップS1003に進む。ステップS1003において、ホストコンピュータ1601は、利用可能MCSセットの中から1つのMCSを選択して、無線通信装置102と通信を行う。
【0064】
以上より、V2X通信においては、無線リンクの品質の変化が速く、高いMCSを選択することによりパケットエラーの発生確率が高まる。パケットエラーが発生した場合には、MAC回路1605は低いMCSを選択して再送を行うため、無線リソースを占有し、平均データレートが低下する。
【0065】
無線通信装置101は、自動車501の速度が閾値を超える場合、又は、自動車501と路側機502との相対速度が閾値を超える場合、ステップS1102において、アプリケーションソフトウェア1602の所要データレートを満たすMCSを最大MCSに再設定した。これにより、ステップS1003において、MAC回路1605は、一時的に通信品質が良い場合であっても、所要データレートを満たすMCSより高いMCSを選択することが無いため、頻繁にBFTを実施することによるオーバーヘッドの増加を抑制でき、さらに、パケットエラーの発生確率を低下させることができ、アプリケーションソフトウェア1602を実行するための平均データレートを維持することが容易となる。
【0066】
なお、無線リンクの品質が良好ではなく、所要データレートを満たすMCSにおける通信が困難な場合、無線通信装置101(MAC回路1605)は、所要データレートを満たすMCSより低いMCSを選択する。
【0067】
アプリケーションソフトウェア1602が、データ転送ソフトウェアである場合、通信装置100は、所要データレートを満たすMCSより低いMCSを選択し、無線通信装置102との通信においては所要のデータ転送の一部を完了し、路側機502とは別の路側機(図示せず)の通信エリアに入った場合に、別の路側機に備え付けられた通信装置(図示せず)との通信により、所要のデータ転送の残りの部分を行ってもよい。
【0068】
アプリケーションソフトウェア1602が、ビデオストリーミングである場合、通信装置100は、所要データレートを満たすMCSより低いMCSを選択し、ビデオストリーミングの品質を下げて通信を継続してもよい。例えば、アプリケーションソフトウェア1602は、解像度を1080pから720pに変更して、画像データのストリーミングを継続してもよい。
【0069】
ステップS1101において、無線通信装置101は、自動車501の速度が閾値を超えない場合(No)、及び、自動車501と路側機502との相対速度が閾値を超えない場合(No)、ステップS1102を省略し、選択可能なすべてのMCSを用いるため、データレートを向上することができる。これにより、例えば、アプリケーションソフトウェア1602の処理を早期に完了して消費電力を低減したり、大きなデータレート帯域を利用して、アプリケーションソフトウェア1602と同時に別の複数のアプリケーションソフトウェア(図示せず)を実行したりすることが可能となる。
【0070】
なお、ホストコンピュータ1601は、路側機502の無線通信装置102と初期接続(ステップS1001)を行った場合に一度、ステップS1101の判定処理を行ってもよい。また、ホストコンピュータ1601は、アプリケーションソフトウェア1602からの通信要求の発生毎に、ステップS1101の判定処理を行ってもよい。また、ホストコンピュータ1601は、無線通信装置101がステップS1003及びS1004の処理を行った後であっても、一定時間毎にステップS1101の判定処理を行ってもよい。
【0071】
なお、無線通信装置101は、ステップS1102及びS1103において利用可能MCSセットを変更した場合、サポートMCSセットフィールドの最大シングルキャリア受信MCSサブフィールド201および最大OFDM受信MCSサブフィールド202に、更新された最大MCSの値を含めて、無線通信装置102へ送信してもよい。これにより、無線通信装置101からの送信だけでなく無線通信装置102からの送信に関しても、パケットエラーを低減することができる。
【0072】
なお、ホストコンピュータ1601において複数のアプリケーションソフトウェア(アプリケーションソフトウェア1602を含む。他のアプリケーションソフトウェアを図示せず。)が動作する場合、ホストコンピュータ1601は、各アプリケーションソフトウェアの所要データレートの合計値を、所要データレートとしてステップS1102の処理を行ってもよい。これにより、速度が閾値を超える場合であっても、ホストコンピュータ1601は、複数のアプリケーションソフトウェアの所要データレートを満たすことができる。
【0073】
また、ホストコンピュータ1601において複数のアプリケーションソフトウェアが動作する場合、ホストコンピュータ1601は、各アプリケーションソフトウェアの所要データレートの最大値を、所要データレートとしてステップS1102の処理を行ってもよい。速度が閾値を超える場合、少なくとも何れか1つのアプリケーションソフトウェアの所要データレートを満たすことができる。
【0074】
上述の実施の形態において、各構成要素に用いた「・・・回路(circuitry)」という表記は、「・・・部」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
【0075】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例または修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。
【0076】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0077】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0078】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
【0079】
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
【0080】
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
【0081】
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
【0082】
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
【0083】
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
【0084】
<本開示のまとめ>
本開示の無線通信装置は、無線通信装置が搭載された移動物体の速度に関する情報を得る速度情報取得回路と、無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、前記移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータのデータレートに応じて求めた第2のMCSセットに変更する制御回路と、前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する無線回路と、を含む。
【0085】
また、本開示の無線通信装置において、前記データレートは、前記無線通信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記送信するデータの量と前記移動物体の速度とを用いて求めた値に、MAC層でのオーバーヘッド量を加えた値である。
【0086】
また、本開示の無線通信装置において、前記移動物体の速度は、前記移動物体の種類によって予め設定された値である。
【0087】
また、本開示の無線通信装置において、前記選択されたMCSは、前記無線通信装置の通信相手と前記無線通信装置との距離が所定値以内である場合、前記第1のMCSセットから選択されたMCSである。
【0088】
本開示の無線通信方法は、無線通信装置が使用可能な第1の変調方式-符号化率方式(MCS)セットを定め、前記無線通信装置が搭載された移動物体の速度が閾値を超過する場合、前記第1のMCSセットを、前記無線通信装置が送信するデータのデータレートに応じて求めた第2のMCSセットに変更し、前記無線通信装置が送信するデータを前記第2のMCSセットから選択したMCSを用いて送信する。
【0089】
また、本開示の無線通信方法において、前記データレートは、前記無線通信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記送信するデータの量と前記移動物体の速度とを用いて求めた値に、MAC層でのオーバーヘッド量を加えた値である。
【0090】
また、本開示の無線通信方法において、前記移動物体の速度は、前記無線通信装置の通信相手によって予め設定された値である。
【0091】
また、本開示の無線通信方法において、前記選択されたMCSは、前記無線通信装置の通信相手と前記無線通信装置との距離が所定値以内である場合、前記第1のMCSセットから選択されたMCSである。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本開示は、V2X通信に好適である。
【符号の説明】
【0093】
101、102 無線通信装置
501 自動車
502 路側機
1000 通信システム
201 最大シングルキャリア受信MCSサブフィールド
202 最大OFDM受信MCSサブフィールド
203 最大シングルキャリア送信MCSサブフィールド
204 最大OFDM送信MCSサブフィールド
205 低電力シングルキャリア通信サポートサブフィールド
206 符号化率13/16サブフィールド
207 予約ビット
1601 ホストコンピュータ
1602 アプリケーションソフトウェア
1603 速度情報ユニット
1604 無線通信回路
1605 MAC回路
1606 PHY回路
1607 無線回路
図1
図2
図3
図4
図5