IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特許7345144車両表示システム、表示方法及びプログラム
<>
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図1A
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図1B
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図2
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図3
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図4
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図5
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図6
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図7
  • 特許-車両表示システム、表示方法及びプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】車両表示システム、表示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20230908BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20230908BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230908BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20230908BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20230908BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230908BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/14 350A
G06F3/0481
B60K35/00 Z
B60R16/02 640K
G09G5/00 555D
G09G5/00 510V
G09G5/00 550C
G09G5/00 550X
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021060131
(22)【出願日】2021-03-31
(65)【公開番号】P2022156438
(43)【公開日】2022-10-14
【審査請求日】2022-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】那須 敦也
(72)【発明者】
【氏名】御園生 大介
【審査官】円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-178300(JP,A)
【文献】国際公開第2014/038050(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0135199(US,A1)
【文献】特開2015-167037(JP,A)
【文献】特開2020-126318(JP,A)
【文献】特開2007-045168(JP,A)
【文献】特開2012-243073(JP,A)
【文献】特表2017-507828(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 3/14
B60K 35/00
B60R 16/02
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示装置が車両内に配置された車両表示システムであって、
複数の表示画面の各々に対応する複数の仮想表示画面と、前記複数の表示装置に表示されるアプリケーションの画面を示す1以上のパーツ画像を含み、前記複数の表示画面の表示レイアウトを纏めてカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を前記複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上で前記複数の仮想表示画面上での1以上の前記パーツ画像の配置位置及び大きさをカスタマイズした前記表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、
前記パーツ画像は、前記複数の仮想表示画面に跨って配置可能であり、
前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示する
車両表示システム。
【請求項2】
表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、
前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示し、
前記制御装置は、
前記表示レイアウトを示す情報であるレイアウト情報を保存するレイアウト記憶部を有し、
車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、カスタマイズ操作していた前記表示レイアウトを前記レイアウト情報として前記レイアウト記憶部に記憶する
車両表示システム。
【請求項3】
表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、
前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示し、
前記制御装置は、
車両におけるシフトポジションの位置及び走行中の危険度に基づいて、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限し、
車両における前記シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、詳細なカスタマイズ操作を許可し、
車両における前記シフトポジションの位置が前記パーキングレンジ以外の場合、車両の走行に関する危険度を算出し、
算出した前記危険度が閾値以下である場合、保存済みの運転時向けの前記表示レイアウトへの変更のみを許可し、
算出した前記危険度が閾値より大きい場合、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止する
車両表示システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記カスタマイズ画像をカスタマイズするためのアプリケーションを管理し、
当該車両表示システムを搭載した車両の運転状況に応じたカスタマイズ制限の範囲で、前記複数の表示装置のそれぞれに表示する
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記複数の表示装置に関する情報である表示画面情報を取得し、
前記表示レイアウトをカスタマイズ操作する際に、前記表示画面情報に基づいて前記複数の表示装置のそれぞれを模したテクスチャ画像を前記複数の表示装置のそれぞれに表示させる
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、
車両の走行状態に応じた前記表示レイアウトに自動的に切替える
請求項1~のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記表示レイアウトを示す情報であるレイアウト情報を保存するレイアウト記憶部を有し、
車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、カスタマイズ操作していた前記表示レイアウトを前記レイアウト情報として前記レイアウト記憶部に記憶する
請求項1~のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項8】
前記制御装置は、車両におけるシフトポジションの位置及び走行中の危険度に基づいて、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限する
請求項1、2、4~7のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項9】
前記制御装置は、車両における前記シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、詳細なカスタマイズ操作を許可する
請求項に記載の車両表示システム。
【請求項10】
前記制御装置は、
車両における前記シフトポジションの位置が前記パーキングレンジ以外の場合、車両の走行に関する危険度を算出し、
算出した前記危険度が閾値以下である場合、保存済みの運転時向けの前記表示レイアウトへの変更のみを許可し、
算出した前記危険度が閾値より大きい場合、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止する
請求項に記載の車両表示システム。
【請求項11】
さらに、表示画面をカスタマイズ可能な前記カスタマイズ画像を表示する複数の表示装置を備える
請求項1~10のいずれか1項に記載の車両表示システム。
【請求項12】
複数の表示装置が車両内に配置された車両表示システムであって、
複数の表示画面の各々に対応する複数の仮想表示画面と、前記複数の表示装置に表示されるアプリケーションの画面を示す1以上のパーツ画像を含み、前記複数の表示画面の表示レイアウトを纏めてカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を表示し、
使用者が前記カスタマイズ画像上で前記複数の仮想表示画面上での1以上の前記パーツ画像の配置位置及び大きさをカスタマイズした前記表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信し、
前記パーツ画像は、前記複数の仮想表示画面に跨って配置可能であり、
前記複数の表示装置のそれぞれは、制御装置から受信した前記表示内容を表示する
表示方法。
【請求項13】
請求項12に記載の表示方法をコンピュータに実行させるための
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両表示システム、表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、車両表示システムの発達に伴い、車室空間における表示装置の数は増加傾向にあり、車室の住空間化が加速している。このため、使用者が最適な車室空間を形成するために、複数の表示装置に対する画面表示のカスタマイズ性が求められている。
【0003】
特許文献1には、車両状態情報のカスタマイズモードが実行されると、カスタマイズモード設定画面を表示する視覚情報提供手段と、車両状態情報の全体レイアウトをプレビュー表示としてカスタマイズモード設定画面に表示させる処理を実行する制御手段とを備える車両用情報提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6176472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の車両用情報提供装置では、制御手段ごとに表示物を画面に表示するため、制御手段を搭載しているアプリケーションに対するカスタマイズに留まる。したがって、車両用情報提供装置では、複数の車載ディスプレイに跨ったアプリケーションを表示したり、車載ディスプレイ以外の他のディスプレイの表示物を複製したりするようなカスタマイズを実現するためには、同様のアプリケーションをそれぞれの制御手段に実装しなければならず、表示レイアウトをそれぞれの制御手段ごとにカスタマイズする必要もある。
【0006】
そこで、本開示では、複数のアプリケーションを1つの制御装置に纏めることができるとともに、複数の表示装置に対する表示レイアウトのカスタマイズを纏めて一度ですることができる車両表示システム、表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る車両表示システムは、複数の表示装置が車両内に配置された車両表示システムであって、複数の表示画面の各々に対応する複数の仮想表示画面と、前記複数の表示装置に表示されるアプリケーションの画面を示す1以上のパーツ画像を含み、前記複数の表示画面の表示レイアウトを纏めてカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を前記複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上で前記複数の仮想表示画面上での1以上の前記パーツ画像の配置位置及び大きさをカスタマイズした前記表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、前記パーツ画像は、前記複数の仮想表示画面に跨って配置可能であり、前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示する。
また、本開示の一態様に係る車両表示システムは、表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示し、前記制御装置は、前記表示レイアウトを示す情報であるレイアウト情報を保存するレイアウト記憶部を有し、車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、カスタマイズ操作していた前記表示レイアウトを前記レイアウト情報として前記レイアウト記憶部に記憶する。
また、本開示の一態様に係る車両表示システムは、表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を複数の表示装置の少なくとも1つの表示装置に表示させ、使用者が前記カスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を前記複数の表示装置のそれぞれに送信する制御装置を備え、前記複数の表示装置のそれぞれは、前記制御装置から受信した前記表示内容を表示し、前記制御装置は、車両におけるシフトポジションの位置及び走行中の危険度に基づいて、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限し、車両における前記シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、詳細なカスタマイズ操作を許可し、車両における前記シフトポジションの位置が前記パーキングレンジ以外の場合、車両の走行に関する危険度を算出し、算出した前記危険度が閾値以下である場合、保存済みの運転時向けの前記表示レイアウトへの変更のみを許可し、算出した前記危険度が閾値より大きい場合、前記表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止する。
【0008】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の車両表示システム等は、複数のアプリケーションを1つの制御装置に纏めることができるとともに、複数の表示装置に対する表示レイアウトのカスタマイズを纏めて一度ですることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A図1Aは、実施の形態1に係る車両表示システムの制御装置を例示したブロック図である。
図1B図1Bは、実施の形態1に係る車両表示システムの表示装置を例示したブロック図である。
図2図2は、実施の形態1に係る車両表示システムの表示カスタマイズ部の処理動作を例示したシーケンス図である。
図3図3は、車両表示システムにおいて、カスタマイズモードを実行し、カスタマイズ操作をする様子を例示した図である。
図4図4は、実施の形態2に係る車両表示システムの制御装置を例示したブロック図である。
図5図5は、車両の走行状態と、車両の周辺の障害物の有無に応じた危険度を分類するテーブルを例示した図である。
図6図6は、シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合の処理動作を例示したシーケンス図である。
図7図7は、駐車時と走行時との表示レイアウトの切替えの様子を例示した図である。
図8図8は、シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外に位置する場合の処理動作を例示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0013】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
<構成:車両表示システム1>
図1Aは、実施の形態1に係る車両表示システム1の制御装置10を例示したブロック図である。図1Bは、実施の形態1に係る車両表示システム1の表示装置50を例示したブロック図である。
【0015】
図1A及び図1Bに示すように、車両表示システム1は、車両に搭載され、使用者の視覚に関する各種設定内容を登録するカスタマイズモードを実行することで、使用者の好みに応じてカスタマイズされた画像である表示内容を生成し、生成した画像を複数の表示装置50の表示画面に表示させる。つまり、使用者は、車両表示システム1にカスタマイズモードを実行させたとき、複数の表示装置50のうちの一部の表示装置50にカスタマイズ画像が表示されるため、カスタマイズ画像上でそれぞれのアプリケーション40を実行するためのパーツ画像、その配置位置、その大きさ及びその表示形式等を好みに応じてカスタマイズすることができる。使用者がカスタマイズした表示内容は、車両に設けられた複数の表示装置50の表示画面に表示することができる。
【0016】
ここで、カスタマイズ画像は、使用者の好みに応じてカスタマイズ可能な画像である。例えば、カスタマイズ画像上では、複数のパーツ画像から1以上のパーツ画像を選択し、選択したパーツ画像の配置位置、その大きさ及びその表示形式を決定したりすることができる。また、パーツ画像は、車両に関する状態として、例えば、車両用計器、車載機器の作動状況、ナビゲーション情報、車両の走行に関する危険度等を表示するためのアプリケーション40の内容である。車両用計器は、スピードメータ、方向指示表示灯、警告灯、オドメータ、シフトポジション、燃料計、水温計等である。車載機器は、例えば、音響装置、車載点灯装置、表示装置50及びシート装置等である。
【0017】
車両表示システム1は、制御装置10と、複数の表示装置50とを備えている。
【0018】
制御装置10は、操作入力部20と、レイアウト記憶部34と、表示カスタマイズ部30と、アプリケーション40と、送信部41と、受信部42と、接続管理部43とを備える。
【0019】
操作入力部20は、使用者の操作入力を受け付ける入力インタフェースである。操作入力部20は、具体的には、タッチパネルディスプレイを搭載している場合には、タッチパネルディスプレイが表示部70及び操作入力部20として機能する。なお、操作入力部20は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えばキーボード、ポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等であってもよい。
【0020】
操作入力部20は、例えば使用者の操作入力を受け付けることで、レイアウト記憶部34に記憶されているレイアウト情報を読み出すための指示を表示カスタマイズ部30に出力することができる。また、操作入力部20は、例えば使用者の操作入力を受け付けることで、カスタマイズモードを実行する指示を表示カスタマイズ部30に出力することができる。操作入力部20は、カスタマイズモードを実行している場合、例えば使用者の操作入力を受け付けることで、カスタマイズ画像上で表示レイアウトをカスタマイズするための指示を表示カスタマイズ部30に出力することができる。また、操作入力部20は、通常時には、車載機器等の動作を制御するための指示を車載機器及びECU等に出力することができる。
【0021】
レイアウト記憶部34には、カスタマイズされたレイアウト情報、予め記憶されているレイアウト情報、パーツ画像、テクスチャ画像等が記憶されている。レイアウト情報は、1以上のパーツ画像の表示レイアウトを示す情報である。表示レイアウトは、パーツ画像ごとに決定された配置位置、大きさ及び表示形式等を示す。
【0022】
また、レイアウト記憶部34は、例えば、フラッシュメモリ等の電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。このため、レイアウト記憶部34は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の一次記憶装置を含む。なお、レイアウト記憶部34は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の二次記憶装置、SDカード等の三次記憶装置を含んでいてもよい。
【0023】
表示カスタマイズ部30は、レイアウト記憶部34に記憶されているレイアウト情報を読み出し、読み出したレイアウト情報を、送信部41等を介して複数の表示装置50のそれぞれに出力する。なお、表示カスタマイズ部30は、レイアウト情報を、アプリケーション40等を介して複数の表示装置50の1以上の表示装置50に出力することもできる。表示カスタマイズ部30は、制御装置の一例であってもよい。
【0024】
具体的には、表示カスタマイズ部30は、カスタマイズ制御部31と、表示レイアウト管理部32と、表示制御部33とを有する。
【0025】
カスタマイズ制御部31は、操作入力部20から指示を取得すると、カスタマイズモードを実行する。カスタマイズモードを実行時では、カスタマイズ制御部31は、複数の表示装置50のそれぞれから表示画面情報を取得する。表示画面情報は、複数の表示装置50のそれぞれに設定されているテクスチャ画像に関する情報である。カスタマイズ制御部31は、カスタマイズモードを実行している場合、カスタマイズ画像上に複数の表示装置50のそれぞれのテクスチャ画像を、表示装置50に表示させる。
【0026】
また、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ画像上で表示レイアウトをカスタマイズするための指示を操作入力部20から取得することで、1以上のパーツ画像、その配置位置、その大きさ及びその表示形式等からなる表示レイアウトを構成する。カスタマイズ制御部31は、表示レイアウトを構成すると、構成した表示レイアウトを表示レイアウト管理部32に出力する。
【0027】
表示レイアウト管理部32は、カスタマイズ制御部31から取得した表示レイアウトを管理する。具体的には、表示レイアウト管理部32は、取得した表示レイアウトをレイアウト記憶部34に記憶することで、レイアウト情報の更新又は保存を行う。
【0028】
また、表示レイアウト管理部32は、レイアウト情報を変更して更新又は保存をした後に、更新又は保存をしたレイアウト情報に示される表示レイアウトを複数の表示装置50のそれぞれに適用するために、取得した表示レイアウトを表示制御部33に出力する。
【0029】
表示制御部33は、表示レイアウト管理部32からレイアウト情報に示される表示レイアウトを取得すると、取得した表示レイアウトに基づいて、アプリケーション40のパーツ画像の表示を制御する。つまり、表示制御部33は、表示レイアウトに基づいて表示内容を生成する。表示内容は、上述した、複数の表示装置50のそれぞれに表示するためのパーツ画像、その配置位置、その大きさ、その表示形式、及び、テクスチャ画像等を含む。
【0030】
表示制御部33は、生成した表示内容を送信部41、接続管理部43及びネットワーク等を介して、複数の表示装置50のそれぞれに送信する。
【0031】
また、表示カスタマイズ部30は、カスタマイズ画像をカスタマイズするためのアプリケーション40を全て管理し、当該車両表示システム1を搭載した車両の運転状況に応じたカスタマイズ制限の範囲で、複数の表示装置50のそれぞれに表示する。つまり、車両走行に関する機能安全の観点から、車速表示等の車両用計器に関するパーツ画像といった必要不可欠な情報は、使用者に含まれる運転者に認識させるように、表示させる必要がある。このため、表示カスタマイズ部30は、機能安全の観点を考慮した表示形式になるように、必要不可欠な情報の配置位置、大きさ及び表示形式を管理する。このため、例えば、運転席の前方に配置される表示装置では、一定のカスタマイズ制限がされていてもよい。また、空調装置のON/OFF及び音響装置の音量等の車載機器の作動状況に関するパーツ画像等の機能安全の観点から不可欠でない情報は、必要不可欠な情報を隠したりしないように配置に制限を設ける。
【0032】
アプリケーション40は、制御装置10において、ハードウェアとしてのECUのOS上で動作する。アプリケーション40には、例えば、車速を表示する車速表示及びエンジン回転数等の車両用計器に関するパーツ画像、空調装置のON/OFF及び音響装置の音量等の車載機器の作動状況に関するパーツ画像、ルートマップ等のナビゲーション情報に関するパーツ画像、車両の走行に関する危険度を示すパーツ画像等が対応付けられている。
【0033】
送信部41は、接続管理部43を介してネットワークと通信可能に接続されている。送信部41は、表示制御部33が生成した表示内容を、接続管理部43及びネットワークを介して複数の表示装置50に送信する。
【0034】
受信部42は、接続管理部43を介してネットワークと通信可能に接続されている。受信部42は、表示画面情報を、ネットワーク及び接続管理部43を介して複数の表示装置50のそれぞれから受信する。
【0035】
接続管理部43は、制御装置10がネットワークと通信可能に接続できるか否かを確認したり、ネットワークを介して複数の表示装置50のそれぞれと通信可能に接続できるか否かを確認したりすることで、ネットワーク及び複数の表示装置50のそれぞれの状況を管理する。
【0036】
複数の表示装置50は、車両に搭載されるカーナビゲーションシステム、電子ミラーシステム、マルチインフォメーションディスプレイ又はヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)等の表示器である。本実施の形態では、複数の表示装置50として、車幅の中央部分に配置されたカーナビゲーションシステムと、左サイドミラー及び右サイドミラーとして機能する電子ミラーシステムと、複数のマルチインフォメーションディスプレイとを例示している。これら表示装置50は、車両の乗員が一度に複数の表示装置50を纏めて見ることができるように、並ぶように配置されている。本実施の形態では、表示装置50は、車幅方向に沿って並べられている。
【0037】
複数の表示装置50のそれぞれは、例えば、車速を表示する車速表示及びエンジン回転数等の車両用計器に関するパーツ画像、空調装置のON/OFF及び音響装置の音量等の車載機器の作動状況に関するパーツ画像、ルートマップ等のナビゲーション情報に関するパーツ画像、車両の走行に関する危険度を示すパーツ画像等の配置位置、大きさ及び表示形式等の表示レイアウトが決定された表示内容を表示する。言い換えれば、複数の表示装置50のそれぞれは、パーツ画像に対応付けられたアプリケーション40を表示する。
【0038】
複数の表示装置50の2つ以上の表示装置50は、車両表示システム1によって連携されることで単一の画像を表示したり、それぞれが個別に画像を表示したりすることができる。また、複数の表示装置50の2つ以上の表示装置50は、複数の制御装置10によって連携されて制御されることで、それぞれの表示装置50のテクスチャ画像を統一させることもできる。
【0039】
複数の表示装置50のそれぞれは、接続管理部63と、受信部62と、送信部61と、表示部70と、ネイティブアプリケーション71とを有する。
【0040】
接続管理部63は、表示装置50がネットワークと通信可能に接続できるか否かを確認したり、ネットワークを介して制御装置10と通信可能に接続できるか否かを確認したりすることで、ネットワーク及び制御装置10のそれぞれの状況を管理する。
【0041】
受信部62は、接続管理部63を介してネットワークと通信可能に接続されている。受信部62は、表示内容を、ネットワーク及び接続管理部63を介して制御装置10から受信する。
【0042】
送信部61は、接続管理部63を介してネットワークと通信可能に接続されている。送信部61は、ネイティブアプリケーション71から抽出されたテクスチャ画像を含む表示画面情報を、接続管理部63及びネットワークを介して制御装置10に送信する。
【0043】
表示部70は、制御装置10が出力した表示内容を表示するモニタである。表示部70は、例えば、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネル等である。表示部70は、ネイティブアプリケーション71が抽出したテクスチャ画像に表示内容を統合して表示することができる。
【0044】
ネイティブアプリケーション71は、表示部70に表示する画像におけるテクスチャ画像を抽出し、抽出したテクスチャ画像を含む表示画面情報を送信部61及び接続管理部63を介してネットワークに出力したり、表示部70に出力したりする。
【0045】
<処理動作>
次に、本実施の形態に係る車両表示システム1、表示方法及びプログラムの処理動作について説明する。
【0046】
図2は、実施の形態1に係る車両表示システム1の表示カスタマイズ部30の処理動作を例示したシーケンス図である。図3は、車両表示システム1において、カスタマイズモードを実行し、カスタマイズ操作をする様子を例示した図である。図3のb~dに示すカスタマイズ画像上に表示されている仮想上のそれぞれの表示画面の画像は、実際に車両に配置されているそれぞれの表示装置50の表示画面の位置に対応している。
【0047】
まず、図2図3のa及び図3のbに示すように、表示カスタマイズ部30のカスタマイズ制御部31は、使用者が操作入力部20に操作入力することで、指示を取得することでカスタマイズモードを実行し、カスタマイズ画像を表示装置50に表示させる。また、カスタマイズ制御部31は、複数の表示装置50のそれぞれから表示画面情報を取得する。これにより、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ画像上に表示装置50のテクスチャ画像を適用して、適用後のカスタマイズ画像及びテクスチャ画像を送信部41、接続管理部43及びネットワークを介して、表示装置50に送信することで、表示装置50にカスタマイズ画像とテクスチャ画像とが合わさった画像を表示させる(S11)。なお、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ画像を複数の表示装置50の1以上の表示装置50に表示させるだけでよい。
【0048】
これにより、使用者は、複数の表示装置50に表示されたカスタマイズ画像を見ながら所望な態様にカスタマイズする。例えば、図3のcに示すように、表示装置50に表示されているカスタマイズ画像上において、仮想上の表示画面の画像を選択してスワイプすることで、仮想上の表示画面の画像(パーツ画像の一例)を別の仮想上の表示画面の画像にコピー、追加又は移動等をさせたり、パーツ画像を追加したりすることができる。また、例えば、図3のdの二点鎖線に示すように、仮想的な表示画面の画像を選択し、仮想的な複数の表示画面を跨ぐように表示領域を設定することもできる。このように、使用者がパーツ画像をどの配置位置でどの大きさにするかどうかを自由かつ簡単にカスタマイズすることができる。また、別の表示装置の表示画面に表示している画像を、所望の表示装置の表示画面に移動させることができる。
【0049】
図3のc及び図3のdに示すようなカスタマイズによって、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ画像上で、1以上のパーツ画像、その配置位置、その大きさ及びその表示形式等からなる表示レイアウトを構成する。
【0050】
カスタマイズ制御部31は、表示レイアウトを構成すると、構成した表示レイアウトを更新又は保存を行うために、表示レイアウト管理部32に出力する(S12)。
【0051】
表示レイアウト管理部32は、カスタマイズ制御部31から表示レイアウトを取得し、取得した表示レイアウトを管理する(S13)。具体的には、表示レイアウト管理部32は、取得したレイアウト情報をレイアウト記憶部34に記憶することで、レイアウト情報の更新又は保存を行う。
【0052】
ここで、表示レイアウト管理部32は、更新又は保存したレイアウト情報に示される表示レイアウトを複数の表示装置50のそれぞれに適用するために、取得した表示レイアウトを表示制御部33に出力する(S14)。
【0053】
表示制御部33は、表示レイアウト管理部32からレイアウト情報に示される表示レイアウトを取得すると、表示レイアウトに基づいてアプリケーション40のパーツ画像の表示を調節することで、表示レイアウトに応じた表示内容を生成する(S15)。
【0054】
そして、表示制御部33は、生成した表示内容を送信部41、接続管理部43及びネットワークを介して、複数の表示装置50のそれぞれに送信する(S16)。表示内容には複数の表示装置50のそれぞれに適用するための識別番号が紐付けられているため、表示装置50ごとにそれぞれの表示内容が送信される。
【0055】
これにより、複数の表示装置50のそれぞれは、表示内容を取得することで、使用者がカスタマイズした表示内容を表示することができる。
【0056】
なお、ステップS13の後に、更新又は保存した表示レイアウトを複数の表示装置50のそれぞれに適用しない場合、図3の動作処理を終了する。
【0057】
<作用効果>
次に、本実施の形態に係る車両表示システム1の作用効果について説明する。
【0058】
上述したように、本実施の形態に係る車両表示システム1は、表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を複数の表示装置50の少なくとも1つの表示装置50に表示させ、使用者がカスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を複数の表示装置50のそれぞれに送信する制御装置10を備える。そして、複数の表示装置50のそれぞれは、制御装置10から受信した表示内容を表示する。
【0059】
例えば、複数の表示装置に対して一対一で制御装置を設けた場合、それぞれの制御装置に対して表示内容を生成する必要があるため、表示内容を生成するための調節作業が必要となり、作業工数の増大、それに伴う車両表示システム1のエネルギーコストの増加が懸念される。
【0060】
しかしながら本開示によれば、複数の表示装置50に対する表示レイアウトを纏めて一括してカスタマイズすることができる。また、制御装置10は、カスタマイズされた表示レイアウトの表示内容を、複数の表示装置50のそれぞれに送信することで、複数の表示装置50のそれぞれに応じた表示内容を一括して表示させることができる。
【0061】
したがって、この車両表示システム1では、複数のアプリケーション40を1つの制御装置10に纏めることができるとともに、複数の表示装置50に対する表示レイアウトのカスタマイズを纏めて一度ですることができる。その結果、車両表示システム1では、作業工数の増大、及び、車両表示システム1のエネルギーコストの増加を抑制することができる。
【0062】
特に、本実施の形態の車両表示システム1では、複数の表示装置50における表示レイアウトのカスタマイズを1つの制御装置10に集約することができるため、複数の表示装置50に対して制御装置10及びアプリケーション40を実装しなくてもよくなる。このため、車両表示システム1の製造コストの高騰化を抑制することができる。
【0063】
また、本実施の形態に係る表示方法において、表示画面にカスタマイズ画像を表示し、使用者がカスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトに基づいて生成された表示内容を複数の表示装置50のそれぞれに送信し、複数の表示装置50のそれぞれは、制御装置10から受信した表示内容を表示する。
【0064】
この表示方法においても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0065】
また、本実施の形態に係るプログラムは、表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0066】
このプログラムにおいても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0067】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1において、制御装置10は、カスタマイズ画像をカスタマイズするためのアプリケーション40を管理し、当該車両表示システム1を搭載した車両の運転状況に応じたカスタマイズ制限の範囲で、複数の表示装置50のそれぞれに表示する。
【0068】
これによれば、運転に必要不可欠な情報を運転者が認識できるような表示レイアウトになるように制限することができるため、車両の走行に関する安全性を確保することができる。
【0069】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1において、制御装置10は、複数の表示装置50に関する情報である表示画面情報を取得し、表示レイアウトをカスタマイズ操作する際に、表示画面情報に基づいて複数の表示装置50のそれぞれを模したテクスチャ画像を複数の表示装置50のそれぞれに表示させる。
【0070】
これによれば、表示レイアウトのカスタマイズ操作時に、表示装置50の表示画面の画像を模して表示することで、実際の表示装置50の表示画面に表示される画像に近いカスタマイズ画像を表示することができる。このため、使用者は、カスタマイズ操作時に所望の表示レイアウトを実現するためのイメージをしながらカスタマイズ操作することができるようになる。また、カスタマイズ操作時における使用者の視認性も向上する。
【0071】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1は、表示画面をカスタマイズ可能なカスタマイズ画像を表示する複数の表示装置50を備える。
【0072】
これによれば、制御装置10は、カスタマイズ画像上でカスタマイズした表示レイアウトを表示させることができる。
【0073】
(実施の形態2)
本実施の形態では、シフトポジション検出部21、危険度計算部22及び運転状況分類部35を備える点等で実施の形態1の車両表示システムと相違する。本実施の形態おける他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0074】
図4は、実施の形態2に係る車両表示システム1aの制御装置10を例示したブロック図である。
【0075】
図4に示すように、車両表示システム1aの制御装置10は、操作入力部20、レイアウト記憶部34、表示カスタマイズ部30、アプリケーション40、送信部41、受信部42及び接続管理部43の他に、さらに、危険度計算部22と、シフトポジション検出部21とを備える。また、表示カスタマイズ部30は、カスタマイズ制御部31、表示レイアウト管理部32及び表示制御部33の他に、さらに、運転状況分類部35を有する。
【0076】
危険度計算部22は、車両の走行に関する危険度を算出する。具体的には、危険度計算部22のセンサデータ受信部23は、例えば、車速センサから車速情報、距離センサから距離情報等を受信する。車速情報は、車速を示す情報である。距離情報は、車両から障害物までの距離を示す情報である。ここで、危険度は、運転時における車両の危険性を示す。例えば、危険度は、車速、車両周囲の障害物の有無、車両から当該障害物までの距離等に基づいて、危険度計算部22によって算出される。また、運転時とは、例えば、車両の走行時、イグニッションスイッチがONの場合における車両の駐車時を含む。また、閾値は、予め設定された値である。
【0077】
危険度計算部22は、算出した車両における危険度を表示カスタマイズ部30の運転状況分類部35に出力する。
【0078】
シフトポジション検出部21は、車両におけるシフトポジションの位置を検出する。このため、シフトポジション検出部21は、車両におけるシフトポジションの位置の変更も検出する。シフトポジション検出部21は、検出したシフトポジションの位置を示す情報であるレンジ位置情報を運転状況分類部35及び危険度計算部22のセンサデータ受信部23に出力する。
【0079】
運転状況分類部35は、危険度計算部22から車両における危険度と、レンジ位置情報とを取得すると、危険度とレンジ位置情報に示されるシフトポジションの位置とに基づいて、車両における運転状況を分類する。
【0080】
例えば、図5のテーブルを用いることで、運転状況において車両の危険度が高いか、低いかを分類することができる。図5は、車両の走行状態と、車両の周辺の障害物の有無に応じた危険度を分類するテーブルを例示した図である。
【0081】
運転状況の分類では、例えば、(1)イグニッションスイッチがONの場合における車両の駐車中、(2)車両が徐行中、(3)車両が走行中における、(1)~(3)のそれぞれの状態と、(4)車両の近くに障害物がない場合、(5)車両の近くに障害物がある場合、(6)障害物が自車両に接近している場合における、(4)~(6)のそれぞれの場合との関係性から、車両の危険度が高いか、低いかを分類する。図5では、数値が大きいほど危険度が高いことを示している。例えば、(1)と(4)との組み合わせにおいて、車両は駐車中であり車両の近くに障害物がなければ、危険度は低いと考えられる。このため、危険度を最も低い「1」としている。
【0082】
また、(1)と(5)との組み合わせにおいて、車両の近くに障害物があっても、車両は駐車中であれば、危険度は低いと考えられる。また、(2)と(4)との組み合わせにおいて、車両は徐行しており、車両の近くに障害物がなければ、危険度は低いと考えられる。このため、危険度を「2」としている。
【0083】
また、(1)と(6)との組み合わせにおいて、車両は駐車中であるが車両に障害物が接近していれば、危険度はやや高いと考えられる。また、(2)と(5)との組み合わせにおいて、車両は徐行中であるが車両の近くに障害物が存在していれば、危険度はやや高いと考えられる。また、(3)と(4)との組み合わせにおいて、車両の近くに障害物が存在していなくても、車両は走行中であれば、危険度はやや高いと考えられる。このため、危険度を「3」としている。
【0084】
また、(2)と(6)との組み合わせにおいて、車両は徐行中であるが車両に障害物が接近していれば、危険度は高いと考えられる。また、(3)と(5)との組み合わせにおいて、車両は走行中であり、車両の近くに障害物が存在していれば、危険度は高いと考えられる。このため、危険度を「4」としている。
【0085】
また、(3)と(6)との組み合わせにおいて、車両は走行中であり、車両に障害物が接近していれば、危険度は非常に高いと考えられる。このため、危険度を最も高い「5」としている。
【0086】
なお、上述の図5の分類はあくまでも一例であり、任意に設定変更することができてもよい。例えば、運転状況として自動運転が含まれていても良い。
【0087】
図4に示すように、表示カスタマイズ部30は、車両におけるシフトポジションの位置及び走行中の危険度に基づいて、表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限する。この制限は、運転状況の分類が図5の場合に焦点を当てたものである。そのため、運転状況の分類方法に応じてカスタマイズ操作の制限方法及び図4のブロック構成が異なっていてもよい。例えば、車両が自動運転中であるか否かを判定し、自動運転中の場合、カスタマイズ制限の範囲で詳細なカスタマイズ操作を許可する等が挙げられる。
【0088】
具体的には、運転状況分類部35は、レンジ位置情報に示される車両におけるシフトポジションの位置がパーキングレンジ以外であるか否かを判定する。
【0089】
運転状況分類部35は、レンジ位置情報に示されるシフトポジションの位置がパーキングレンジに位置していれば、危険度が無いと判定する。つまり、車両が走行できない状態(駐車中)であるため、危険度が無いと考えられる。カスタマイズ制御部31は、車両におけるシフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、カスタマイズ制限の範囲で、詳細なカスタマイズ操作を許可する。
【0090】
運転状況分類部35は、シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外であれば、危険度が有ると判定する。つまり、車両が走行できる状態又は車両が走行している状態であるため、危険度が有ると考えられる。運転状況分類部35は、上述の車両の危険度が高いか、低いかを分類し、分類結果をカスタマイズ制御部31に出力する。カスタマイズ制御部31は、分類結果に基づいて、表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限する。つまり、カスタマイズ制御部31は、危険度が閾値以下である場合、保存済みの運転時向け表示レイアウトへの変更のみを許可し、算出した危険度が閾値より大きい場合、表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止する。
【0091】
また、運転状況分類部35は、車両におけるシフトポジションの変更を検出したレンジ位置情報を取得する。このとき、運転状況分類部35は、カスタマイズ制御部31にレンジ位置情報を出力する。カスタマイズ制御部31は、レンジ位置情報に示されるシフトポジションの位置がパーキングレンジ以外になった場合、つまり車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、使用者にカスタマイズ操作をさせないように、車両の走行状態に応じた表示レイアウトに自動的に切替える。
【0092】
このとき、使用者がカスタマイズ画像上で表示レイアウトをカスタマイズ中である場合もあるため、パーキングレンジが解除されたときに、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ中の表示レイアウトをレイアウト記憶部34に記憶させる。つまり、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、カスタマイズしていた表示レイアウトをレイアウト情報としてレイアウト記憶部34に記憶する。
【0093】
<処理動作>
次に、本実施の形態に係る車両表示システム1a、表示方法及びプログラムの処理動作について説明する。
【0094】
[動作例1]
本動作例では、シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合(駐車時)について、図6を用いて説明する。図6は、シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合の処理動作を例示したシーケンス図である。図7は、駐車時(図7のa)と走行時(図7のb)との表示レイアウトの切替えの様子を例示した図である。なお、図2と同一の動作については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
【0095】
まず、図6に示すように、表示カスタマイズ部30のカスタマイズ制御部31は、運転状況分類部35に対して運転状況を確認する(S11a)。
【0096】
運転状況分類部35は、危険度計算部22から車両における危険度と、シフトポジションの位置を示す情報であるレンジ位置情報とを取得する。ここでは、シフトポジションの位置がパーキングレンジであるため、運転状況分類部35は、分類処理を実行し(S11b)、危険度が無いと判定する。
【0097】
運転状況分類部35は、危険度が無いと判定した結果(分類結果)をカスタマイズ制御部31に出力する(S11c)。
【0098】
そして、車両表示システム1aでは、ステップS11~S16の処理動作を行う。
【0099】
また、運転状況分類部35は、分類結果を表示カスタマイズ部30に出力した後(S11c)、シフトポジションの位置を監視する(S11d)。つまり、運転状況分類部35は、シフトポジション検出部21から、車両におけるシフトポジションの変更を検出したレンジ位置情報を取得したか否かを、繰り返し判定する。
【0100】
運転状況分類部35がシフトポジションの変更を検出したレンジ位置情報を取得したと判定した場合、つまりシフトポジションの位置がパーキングレンジ以外に変位した場合、運転状況分類部35は、パーキングレンジが解除されたことを示す情報、つまりパーキングレンジ以外のシフトポジションになっているレンジ位置情報をカスタマイズ制御部31に出力する(S11e)。
【0101】
このとき、表示カスタマイズ部30のカスタマイズ制御部31は、カスタマイズ画像を送信部41、接続管理部43及びネットワークを介して、複数の表示装置50のそれぞれに送信することで、複数の表示装置50の全てにカスタマイズ画像を表示させている(S11)。つまり、使用者は、カスタマイズ画像上でカスタマイズ中である。
【0102】
カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ中であっても、カスタマイズ中の表示レイアウトを保存するために、表示レイアウト管理部32に出力する(S11f)。そして、ステップS13に至り、車両表示システム1aでは、上述の処理動作が進められる。
【0103】
シフトポジションの位置がパーキングレンジからパーキングレンジ以外に変位することで、複数の表示装置50の表示は、図7に示すように、図7のaから図7のbに切替わる。これは、車両が駐車中では、機能安全を損ない難いため、複数の表示装置50に不可欠でない情報を表示する。一方で、車両が走行中では、機能安全を損なわないように、複数の表示装置50に必要不可欠な情報を表示する。つまり、複数の表示装置50では、パーキングレンジからパーキングレンジ以外に変位することで、不可欠でない情報から必要不可欠な情報に切替える。
【0104】
[動作例2]
本動作例では、シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外に位置する場合(走行時)について、図8を用いて説明する。図8は、シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外に位置する場合の処理動作を例示したシーケンス図である。なお、図2と同一の動作については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
【0105】
まず、図8に示すように、表示カスタマイズ部30のカスタマイズ制御部31は、運転状況分類部35に対して運転状況を確認する(S11a)。
【0106】
運転状況分類部35は、危険度計算部22から車両における危険度と、シフトポジションの位置を示す情報であるレンジ位置情報とを取得すると、危険度と、レンジ位置情報に示されるシフトポジションの位置とに基づいて、車両における運転状況の分類処理を実行する(S11b)。例えば、運転状況分類部35は、図5の(1)~(3)のそれぞれの状態と、(4)~(6)のそれぞれの場合との関係性を示すテーブルを用いることで、車両の危険度を分類する。図5では、(4)と(1)及び(2)の組み合わせと、(5)と(1)の組み合わせとは、車両の危険度が低いものとし、他を車両の危険度が高いものとする。図5の例では、閾値を2として設定している。
【0107】
運転状況分類部35は、車両における運転状況の分類処理を実行した後に、分類処理を実行した結果(分類結果)をカスタマイズ制御部31に出力する(S11c)。
【0108】
カスタマイズ制御部31は、分類結果の危険度が低い場合(危険度が閾値以下である場合)、保存済みの運転時向け表示レイアウトへの変更のみを許可する。これは、車両が徐行する等の走行速度が遅い状態であっても、危険性は依然として存在するため、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ操作によるパーツ画像の配置位置等の変更をさせないようにし、すでにレイアウト記憶部34に記憶されているレイアウト情報に示される表示レイアウト(表示レイアウトの候補)への変更だけを許容する。カスタマイズ制御部31は、運転時向けの表示レイアウトの候補を表示装置50に表示させる(S11g)。
【0109】
また、カスタマイズ制御部31は、分類結果の危険度が高い場合(危険度が閾値よりも大きい場合)、表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止し、警告を表示する(S11h)。これは、車両が徐行する等の走行速度が速い状態であれば、危険な状態であるため、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ操作によるパーツ画像の配置位置等の変更をさせないだけでなく、表示レイアウトへの変更もさせないようにする。
【0110】
そして、車両表示システム1aでは、ステップS12~S16の処理動作を行う。
【0111】
また、運転状況分類部35は、分類結果を表示カスタマイズ部30に出力した後(S11c)、シフトポジションの位置を監視する(S11d)。つまり、運転状況分類部35は、シフトポジション検出部21から、車両におけるシフトポジションの変更を検出したレンジ位置情報を取得したか否かを、繰り返し判定する。
【0112】
運転状況分類部35は、レンジ位置情報を取得したと判定した場合、つまりシフトポジションの位置がパーキングレンジに変位した場合、パーキングレンジに変位したことを示す情報として、シフトポジションがパーキングレンジに位置していることを示すレンジ位置情報をカスタマイズ制御部31に出力する(S11e1)。
【0113】
このとき、カスタマイズ制御部31は、表示レイアウトを作成できるカスタマイズ操作が禁止されていても、使用者が表示レイアウトを作成できるカスタマイズ操作ができるようになる。つまり、カスタマイズ制御部31は、カスタマイズ操作の制限を解除し、カスタマイズ操作ができるようにするために、パーキングレンジに位置していることを示すレンジ位置情報(つまり、カスタマイズ操作を許可する適用イベント)を表示レイアウト管理部32に出力する(S11f1)。そして、ステップS12に至り、車両表示システム1aでは、上述の処理動作が進められる。
【0114】
シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外からパーキングレンジに変位することで、複数の表示装置50で表示する情報は、図7に示すように、図7のbから図7のaに切替わる。これは、車両が走行中では、機能安全を損なわないように、複数の表示装置50に必要不可欠な情報を表示する。一方で、車両が駐車中では、機能安全を損ない難いため、複数の表示装置50に不可欠でない情報を表示する。つまり、複数の表示装置50で表示する情報は、シフトポジションの位置がパーキングレンジ以外からパーキングレンジに変位することで、図7のbの必要不可欠な情報から図7のaの不可欠でない情報に切替える。
【0115】
<作用効果>
次に、本実施の形態に係る車両表示システム1aの作用効果について説明する。
【0116】
上述したように、本実施の形態に係る車両表示システム1aにおいて、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの変更を検知し、車両におけるパーキングレンジが解除されたときに、車両の走行状態に応じた表示レイアウトに自動的に切替える。
【0117】
これによれば、パーキングレンジが解除されれば、車両が走行を開始することを意味するため、表示レイアウトのカスタマイズ操作を使用者に極力をさせないように、例えば、制御装置10が車両の走行状態に応じて、直前に使用していた表示レイアウトを別の表示レイアウトに切替えることができる。このため、使用者に対して必要不可欠な情報を表示することができるようになるため、車両走行の安全性を確保することができる。
【0118】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1aにおいて、制御装置10は、表示レイアウトを示す情報であるレイアウト情報を保存するレイアウト記憶部34を有する。そして、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの変更を検出し、車両におけるパーキングレンジが解除されたとき、カスタマイズ操作していた表示レイアウトをレイアウト情報としてレイアウト記憶部34に記憶する。
【0119】
これによれば、カスタマイズ操作中にシフトポジションの位置がパーキングレンジ以外になっても、操作中の表示レイアウトを自動的に保存することができる。このため、この車両表示システム1aでは、使い勝手がよい。
【0120】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1aにおいて、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの位置及び走行中の危険度に基づいて、表示レイアウトのカスタマイズ操作を制限する。
【0121】
これによれば、危険度が高ければ、制御装置10は、表示レイアウトのカスタマイズ操作の制限として、使用者にカスタマイズ操作を一切受け付けないようにすることができる。また、危険度が低ければ、制御装置10は、表示レイアウトのカスタマイズ操作の制限として、車両運転の妨げにならない程度に、限定的な使用者のカスタマイズ操作(例えば表示レイアウトの切替えだけ)を受け付けるようにすることもできる。
【0122】
また、車両が走行を開始すると、表示レイアウトのカスタマイズ操作が制限されるため、車両が走行を開始すれば、使用者のカスタマイズ操作を中断させることができる。その結果、車両の走行中に、使用者にカスタマイズ操作をさせないようにすることができる。
【0123】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1aにおいて、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、詳細なカスタマイズ操作を許可する。
【0124】
これによれば、シフトポジションの位置がパーキングレンジに位置する場合、車両は走行を停止していること(例えば駐車中)を意味するため、車両の停止によって、使用者がカスタマイズ操作をしても、その安全性を確保することができる。このため、使用者によるカスタマイズ操作を制限なく受け付けることができる。
【0125】
また、本実施の形態に係る車両表示システム1aにおいて、制御装置10は、車両におけるシフトポジションの位置がパーキングレンジ以外の場合、車両の走行に関する危険度を算出し、算出した危険度が閾値以下である場合、保存済みの運転時向けの表示レイアウトへの変更のみを許可し、算出した危険度が閾値より大きい場合、表示レイアウトのカスタマイズ操作を禁止する。
【0126】
これによれば、危険度が低ければ、制御装置10は、表示レイアウトのカスタマイズ操作の制限として、車両走行が危険な状態にならない程度の状態では、使用者のカスタマイズ操作を限定的に受け付けることができる。
【0127】
(その他の変形例)
以上、本開示に係る車両表示システム、表示方法及びプログラムについて、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。
【0128】
例えば、上記実施の形態に係る車両表示システム、表示方法及びプログラムに含まれる各部は典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0129】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0130】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0131】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
【0132】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0133】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【0134】
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本開示は、例えば複数の表示装置を搭載した車両、車両以外のその他の装置及びシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0136】
1、1a 車両表示システム
10 制御装置
34 レイアウト記憶部
50 表示装置
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8