(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】救命筏
(51)【国際特許分類】
B63C 9/04 20060101AFI20230908BHJP
A47C 11/00 20060101ALI20230908BHJP
【FI】
B63C9/04
A47C11/00
(21)【出願番号】P 2019138709
(22)【出願日】2019-07-29
【審査請求日】2022-07-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和元年7月16日に「鉄鋼新聞 北日本版」にて発表。 令和元年7月19日、20日に「東北グランドフェア2019」にて発表。
(73)【特許権者】
【識別番号】390019323
【氏名又は名称】小岩金網株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】西村 康志
(72)【発明者】
【氏名】小林 人士
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-51902(JP,A)
【文献】特開2014-100247(JP,A)
【文献】特開2002-238699(JP,A)
【文献】特開平6-191468(JP,A)
【文献】特開2018-177173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63C 9/02ー 9/04
B63C 9/00
B63C 9/08
A47C 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体フレームと、
前記立体フレーム内に保持した浮体と、
前記浮体の上部に配置した蓋体と、を備え、
前記蓋体は、前記立体フレームとヒンジ結合し、前記浮体の上部に対して2枚の展開蓋に分離展開可能な観音開き構造であって、
前記蓋体の展開によって、前記2枚の展開蓋が下方両側に移動することを特徴とする、
救命筏。
【請求項2】
前記浮体を、前記立体フレーム内にスライド昇降自在に保持したことを特徴とする、請求項1に記載の救命筏。
【請求項3】
前記立体フレームが、上下方向に延在する複数の支柱を有し、前記蓋体が、前記蓋体を閉じた状態において、前記浮体の側方から下方に延在するヒンジアームを有し、前記展開蓋を、前記ヒンジアームを介して前記支柱に軸支したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の救命筏。
【請求項4】
封鎖手段を備え、前記封鎖手段は、前記2枚の展開蓋にそれぞれ付設した一対の留め金と、水平方向に摺動自在な横材であって、前記蓋体を閉じた状態において前記一対の留め金に水平方向に連通可能な横材と、鉛直方向に摺動自在な縦材であって、上端を前記横材に係止して前記横材の水平方向の摺動を規制可能な縦材と、を有し、救命筏の浮揚により、前記縦材が自重で前記横材に対して下方に摺動することで、前記縦材の上端の前記横材への係止を解除可能に構成したことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の救命筏。
【請求項5】
前記浮体が、篭体と、前記篭体内に配置した浮体本体と、を有することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の救命筏。
【請求項6】
前記浮体本体が、内部に収納空間を有することを特徴とする、請求項5に記載の救命筏。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は救命筏に関し、特に浮漂時の重心安定化機能を備えた救命筏に関する。
【背景技術】
【0002】
津波や集中豪雨による河川の氾濫などの水害から避難するための救命筏が開発されている。
従来の救命筏や救命ボートは、防災倉庫など特定の場所に保管されるため、例えば屋外で突然津波に襲われた場合等に、限られた時間内に保管場所にたどり着いて利用することができないという問題点があった。
そこで、特許文献1、2に開示されるような、平時は屋外でベンチ等の屋外設備として使用し、災害時には水に浮かせて筏として使用する、屋外設備型の救命筏が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-100247号公報
【文献】特開2019-51902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
<1>救命筏は、保管の便宜上、小さな専有面積で必要な浮力を確保するため、一般的に断面形状の高さ比が大きい。また、救命筏を屋外ベンチ型とする場合には、使用の便宜上、奥行き50cmから1m程度に対して概ね40cm以上の高さを確保する必要がある。このため、重心が高く、浮心と重心の距離が大きいため、浮漂時の安定性(復元力)が低い。
<2>断面形状の高さ比が大きく、浮力に対して積載面積が小さいため、積載できる人数や物量が少ない。このため救助効率が低い。
<3>復元力を高めるには、重心を下げて浮心と重心の距離を小さくする必要がある。このため、底部にウェイトを配置すれば重心は下がるが、救命筏全体の重量が重くなるため、可搬性が低下し、非常時の迅速な利用の障害となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の救命筏は、立体フレームと、立体フレーム内に保持した浮体と、浮体の上部に配置した蓋体と、を備え、蓋体は、立体フレームとヒンジ結合し、浮体の上部に対して2枚の展開蓋に分離展開可能な観音開き構造であって、蓋体の展開によって、2枚の展開蓋が下方両側に移動することを特徴とする。
この構成によれば、蓋体の展開によって重心を下げて浮漂時の安定性を高めるとともに、積載面積を倍増させることができる。
【0006】
本発明の救命筏は、浮体を、立体フレーム内にスライド昇降自在に保持してもよい。
この構成によれば、浮力を利用して自動的に重心を下げ、安定性を更に向上させることができる。
【0007】
本発明の救命筏は、立体フレームが、上下方向に延在する複数の支柱を有し、蓋体が、蓋体を閉じた状態において、浮体の側方から下方に延在するヒンジアームを有し、展開蓋を、ヒンジアームを介して支柱に軸支してもよい。
この構成によれば、ヒンジアームの長さを利用して、展開蓋の移動量を大きくすることができる。
【0008】
本発明の救命筏は、封鎖手段を備え、封鎖手段は、2枚の展開蓋にそれぞれ付設した一対の留め金と、水平方向に摺動自在な横材であって、蓋体を閉じた状態において一対の留め金に水平方向に連通可能な横材と、鉛直方向に摺動自在な縦材であって、上端を横材に係止して横材の水平方向の摺動を規制可能な縦材と、を有し、救命筏の浮揚により、縦材が自重で横材に対して下方に摺動することで、縦材の上端の横材への係止を解除可能に構成してもよい。
この構成によれば、冠水によって留め金の施錠を自動的に解除することができる。
【0009】
本発明の救命筏は、浮体が、篭体と、篭体内に配置した浮体本体と、を有していてもよい。
この構成によれば、篭体内に収容する浮体本体の数や大きさによって浮力を調整することができる。
【0010】
本発明の救命筏は、浮体本体が、内部に収納空間を有していてもよい。
この構成によれば、救命用品やオールなどを収納しておくことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の救命筏は、以上の構成を備えるため、次の効果のうち少なくとも一つを備える。
<1>平時は小さな専有面積で保管でき、非常時には蓋体を展開してスタビライザとすることによって、重心を下げて浮心と重心の距離を縮小して、浮漂時の安定性を著しく向上させることができる。
<2>蓋体の展開によって、積載面積を倍増させ、積載量を増やすことができる。これによって、救助効率を著しく高めることができる。
<3>蓋体の展開によって、全体の重量を変えることなく復元力を高めることができる。
<4>平時は屋外テーブルや屋外ベンチとして供用し、非常時に筏に転用できるため、屋外にいても直ちに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3A】本発明の救命筏の使用方法の説明図(1)。
【
図3B】本発明の救命筏の使用方法の説明図(2)。
【
図3C】本発明の救命筏の使用方法の説明図(3)。
【
図3D】本発明の救命筏の使用方法の説明図(4)。
【
図3E】本発明の救命筏の使用方法の説明図(5)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の救命筏について詳細に説明する。
なお、説明中における救命筏の「上」「下」「高さ」「幅」「奥行き」等の方位は、
図1の配置における救命筏の各方位を意味する。
【実施例1】
【0014】
[救命筏]
<1>全体の構成(
図1)。
本発明の救命筏1は、重心の自動安定化機能を備える救命用の筏である。
救命筏1は、立体フレーム10と、立体フレーム10の内部に保持した浮体20と、浮体20の上部に配置した蓋体30と、を少なくとも備える。
蓋体30は2枚の展開蓋31からなり、2枚の展開蓋31を立体フレーム10とヒンジ結合することで、2枚の展開蓋31を浮体20の上部に対して幅方向に観音開きすることができる。
蓋体30展開時の展開蓋31は、立体フレーム10とのヒンジ結合を介して、閉鎖時の位置から下方かつ浮体20の両側へ移動する。
本例では、浮体20が立体フレーム10内を支柱12に沿って上下にスライド昇降可能な構造を採用する。
救命筏1は、平時は屋外テーブルや屋外ベンチなどの屋外設備として供用することができる。津波や集中豪雨による河川の氾濫などが生じたときに、これを水に浮かべることで救命筏に転用する。
【0015】
<2>立体フレーム(
図2)。
立体フレーム10は、浮体20を内部に保持する構成要素である。
本例では、立体フレーム10として、奥行き方向に平行に配置した2本の基台11と、2本の基台11の前後端付近から上方に立設した各2本計4本の支柱12と、2本の支柱12の上端を幅方向に連結した2本の支持梁13と、を備える枠体を採用する。
2本の基台11は、浮体20の幅方向両側の下方に位置する。
4本の支柱12は、浮体20の隅部の外側に位置する。
2本の支持梁13は、浮体20の上縁の外側に位置する。
なお、立体フレーム10の構造は上記に限らず、上部に蓋体30を配置可能であって、かつ内部に浮体20を保持可能な構造であればよい。
【0016】
<2.1>支柱。
支柱12は、蓋体30を支持する部材である。
支柱12は、展開蓋31を軸支するヒンジ軸12aと、浮体20の昇降をガイドするスライドガイド12bと、を備える。
ヒンジ軸12aは、立体フレーム10の奥行き方向を軸線として、支柱12の側面から奥行き方向に延在する。
支柱12上における各ヒンジ軸12aの取り付け高さは統一する。ヒンジ軸12aの取り付け高さが低くなるほど、蓋体30の展開による展開蓋31の移動量が大きくなる。
スライドガイド12bは、立体フレーム10の高さ方向を軸線として、支柱12の側面に沿って上下方向に延在する。
【0017】
<3>浮体(
図2)。
浮体20は、救命筏1に浮力を付与する構成要素である。
本例では、浮体20として、浮力を有する浮体本体21と、浮体本体21を内部に収容する篭体22と、篭体22の周囲に付設する複数の連結材23と、を有する構成を採用する。
浮体20は、連結材23によって立体フレーム10と連結する。
なお、浮体20の構造は上記に限らず、例えば篭体22を有さず、浮体本体21の側面に直接連結材23を付設した構成であってもよい。
【0018】
<3.1>浮体本体。
浮体本体21は、浮力を有する部材である。
本例では、浮体本体21として、発泡スチロールの六面体を採用する。
ただしこれに限定されず、比重と体積を考慮して、救命筏1に必要な浮力を付与可能な素材と形状であればよい。例えば合成樹脂製の中空タンクや、複数の発泡スチロールブロックの組み合わせであってもよい。
篭体22内に収容する浮体本体21の数や大きさを選択することによって、浮体20の浮力を任意に設定することができる。
【0019】
<3.2>篭体。
篭体22は、浮体本体21を保護する部材である。
本例では、篭体22として、溶接金網を組んでなる布団篭状の函体を採用する。
溶接金網は剛性が高く、耐久性と形状保持剛性に優れる。なお、篭体22の材料は溶接金網に限られず、例えばクリンプ金網等からなってもよい。
篭体22に網目を有する金網を採用することで、水中から金網の網目に指をかけて掴まったり、網目にロープを結んで係留する等の応用的な使い方が可能となる。
また、篭体22の網目から内部の浮体本体21の状態を目視することができるため、点検時、いちいち蓋体30を開いて浮体本体21を取り出す必要がなく、点検作業が容易である。
【0020】
<3.3>連結材。
連結材23は、立体フレーム10と連結するための部材である。
本例では、連結材23を篭体22の隅部四か所に付設する。
本例の連結材23は、上下方向に連通する筒状部を有し、筒状部内に支柱12のスライドガイド12bを上下方向へ摺動自在に保持しつつ、支柱12と連結する。
以上の構成によって、浮体20を立体フレーム10内に保持しつつ、立体フレーム10に対してスライド昇降させることが可能となる。
【0021】
<4>蓋体。
蓋体30は、展開することでスタビライザ機能を発揮する構成要素である。
蓋体30は略平板状を呈し、立体フレーム10にヒンジ結合した少なくとも2枚の展開蓋31による観音開き構造からなる。
本例では、各展開蓋31にヒンジアーム32を前後2つずつ付設し、各ヒンジアーム32の先端を支柱12のヒンジ軸12aに軸支する。
蓋体30を閉じると、2枚の展開蓋31が前後の支持梁13間に掛け渡され、又は浮体20の上面に載って浮体20の上部を覆う。
蓋体30を展開すると、2枚の展開蓋31が立体フレーム10の幅方向両側に向けて回転して下方に移動し、浮体20の両側に略水平に配列される。
本例では、2枚の展開蓋31の前端部の対応する位置に、それぞれ留め金33を設ける。2つの留め金33の挿通孔に錠前やロープを連通することで、展開蓋31が開かないように施錠することができる。
【0022】
<4.1>展開蓋。
展開蓋31は、蓋体30を構成する面状の部材である。
本例では展開蓋31として、複数の間伐材を幅方向に連結してなる矩形の面材を採用する。
展開蓋31に間伐材を使用することで、展開蓋31の一部が破損しても部分的に交換することができるため、修繕コストが安くなる。また、間伐材の有効利用にも資する。
【0023】
<4.2>ヒンジアーム。
ヒンジアーム32は、立体フレーム10とヒンジ結合する部材である。
ヒンジアーム32は、2枚の展開蓋31の展開側の一側に設ける。詳細には、ヒンジアーム32は、展開蓋31を閉じた状態において、展開蓋31の外側から浮体20の側面に沿って下方に延出する。
ヒンジアーム32の先端は、支柱12のヒンジ軸12aに軸支する。
【0024】
<5>救命筏の使用方法。
本発明の救命筏1は、平時には屋外テーブルや屋外ベンチなどの屋外設備として使用できる。屋外設備として使用する際には、蓋体30を閉じた上面をテーブル面又は座面等に利用する(
図3A)。
非常時には、蓋体30の展開蓋31を幅方向両側に観音開きする(
図3B)。
展開蓋31がヒンジアーム32を介して展開することによって、展開蓋31の位置が下方側方に移動してスタビライザ機能を発揮する。すなわち、救命筏1の重心が低くなるともに、重心が左右に分散される。
救命筏1が冠水すると、浮体20が、浮力によって、支柱12のスライドガイド12bに沿って上方にスライド浮揚することで、立体フレーム10及び展開蓋31の位置が相対的に低くなり、重心がさらに下がる(
図3C)。
水位がさらに上がり、浮体20の上方へのスライド量が限界になると、浮体20の浮力により、救命筏1全体が水面に浮かぶ(
図3D)。
この際、展開蓋31の裏側が、使用者の足場又は物資の積載面となることで、救命筏1の救助効率が飛躍的に高まる(
図3E)。
本発明の救命筏1は、展開蓋31の展開と浮体20のスライド浮揚の二段階によって重心を下げて、浮心と重心の距離を縮小するとともに、重心を左右に分散することで、浮漂時の安定性(復元力)を著しく向上させることができる。
【実施例2】
【0025】
[封鎖手段を備える例]
救命筏1が、冠水による自動解除機能を備えた封鎖手段40を有している実施例について説明する。
封鎖手段40は、2枚の展開蓋に付設した一対の留め金41と、横材42と、縦材43と、を少なくとも備える。
本例では、救命筏1の前面側に封鎖手段40を付設する。
2枚の展開蓋31の前端部の下面に、互いに近接するようにそれぞれ留め金41を付設する。
片側の展開蓋31の前端部の下面に、展開蓋31の幅方向へスライド自在に横材42を設置する。
横材42の一端は、幅方向のスライドによって、2つの留め金41の挿通孔を連通し(施錠)、又は連通孔から退出(解除)させることができる。
横材42の他端には、鉛直方向の連通孔を備えたストッパ42aを構成する。
ストッパ42a側の支柱12の前面に、高さ方向へスライド自在に縦材43を設置する。
縦材43の下端は、基台11を貫通して設置面に支持させる。
縦材43の上端は、横材42の一端が2つの留め金41の挿通孔を連通した状態において、ストッパ42aの連通孔内に位置する。
以上の構成により、救命筏1を設置面上に配置した状態では、縦材43の下端が設置面に支持され、上端が横材42のストッパ42a内に挿入されていることで、横材42の水平方向のスライドが規制され、留め金41の挿通孔内に連通した横材42によって展開蓋31の開放が規制された、施錠状態となる(
図4A)。
一方、災害時に救命筏1が冠水して浮揚すると、縦材43が自重で下方へスライドして上端がストッパ42a内から抜け落ち、横材42の水平方向のスライドが可能となる。これによって、使用者が横材42を留め金41から抜いて展開蓋31を展開可能な、解除状態となる(
図4B)。
本例では、平時は蓋体30の留め金41を施錠して不要な開閉や悪戯を防ぎつつ、災害時には自動的に施錠を解除して、誰でも展開蓋31を展開して救命筏1を使用できる状態にすることができる。
なお、封鎖手段40の各部材の具体的構成は上記に限らず、例えば縦材43の上部に面状部を設けて横材42の幅方向外側への移動を規制する構成、横材42の先端を鉤状に折り曲げてストッパ42aとする構成等を採用してもよい。
【実施例3】
【0026】
[収納空間を有する例]
本発明の救命筏1は、浮体20内に収納空間21aを設けてもよい(
図5)。
本例では、浮体本体21の上面を部分的に切り欠いて収納空間21aを構成する。この場合、篭体22の上面は取り外し可能に構成するのが望ましい。
収納空間21a内には、例えば、航行用のオール、SOS旗、ロープ、飲用水、救急箱などを収納して、救助作業の用に供することができる。
この他、収容空間21aの上部に蓋を設けるなどしてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 救命筏
10 立体フレーム
11 基台
12 支柱
12a ヒンジ枠
12b スライドガイド
13 支持梁
20 浮体
21 浮体本体
21a 収納空間
22 篭体
23 連結部
30 蓋体
31 展開蓋
32 ヒンジアーム
33 留め金
40 封鎖手段
41 留め金
42 横材
42a ストッパ
43 縦材