(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】半導体メモリ素子
(51)【国際特許分類】
H10B 53/20 20230101AFI20230908BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20230908BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20230908BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20230908BHJP
H10B 12/00 20230101ALI20230908BHJP
【FI】
H10B53/20
H01L29/78 371
H10B12/00 601
H10B12/00 671Z
(21)【出願番号】P 2018195074
(22)【出願日】2018-10-16
【審査請求日】2021-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2017-0158278
(32)【優先日】2017-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 基 碩
(72)【発明者】
【氏名】金 俊 秀
(72)【発明者】
【氏名】金 熙 中
(72)【発明者】
【氏名】金 奉 秀
(72)【発明者】
【氏名】山田 悟
(72)【発明者】
【氏名】李 圭 弼
(72)【発明者】
【氏名】韓 成 熙
(72)【発明者】
【氏名】洪 亨 善
(72)【発明者】
【氏名】黄 有 商
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0054538(US,A1)
【文献】特開2013-168639(JP,A)
【文献】特開2013-026289(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0322368(US,A1)
【文献】特開2015-028966(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 53/20
H01L 21/336
H10B 12/00
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に垂直に積層され、各々の層が順次的に積層された第1絶縁膜、半導体膜、及び第2絶縁膜を含む複数の層を含む複数の積層構造体と、
前記第2絶縁膜内に提供されて第1方向に延長された第1導電ラインと、
前記積層構造体を貫通するホール内に提供されて垂直に延長された第2導電ラインと、
前記ホール内に提供されて前記第2導電ラインから離隔されたキャパシターと、を有し、
前記半導体膜は、前記第1導電ラインの下で前記第1方向に交差する第2方向に延長された半導体パターンと、前記第1導電ラインの下から前記第1方向に延長された延長部と、を含み、
前記半導体パターンは、前記延長部から前記第2方向に延長され、
互いに隣接する前記積層構造体の間に、前記半導体膜の延長部に連結される共通ソースラインが介在し、
前記第2導電ラインは、互いに隣接する一対の前記半導体パターンの間に介在し、
前記半導体パターンの各々の一端は、前記キャパシターを構成する第1電極に連結されることを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項2】
前記半導体パターンの各々は、第1不純物領域、第2不純物領域、及び前記第1不純物領域と第2不純物領域との間のチャンネル領域を含み、
前記第1導電ラインは、前記半導体パターンの前記第1不純物領域に電気的に連結され、
前記第1電極は、前記半導体パターンの各々の前記第2不純物領域に電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項3】
前記キャパシターは、
複数の前記第1電極と、
前記第1電極を覆う誘電膜と、
前記誘電膜を覆って前記ホールを満たす第2電極と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項4】
前記第2導電ラインは、複数提供され、
一対の前記第2導電ラインが前記半導体パターンの各々の両側に隣接することを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項5】
前記複数の層の前記半導体パターンは、それぞれ垂直に重畳され、
前記第2導電ラインは、前記複数の層の前記半導体パターンの側壁上に隣接して垂直に延長されることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項6】
基板上に垂直に積層された複数の層を含む積層構造体と、
前記積層構造体を貫通して垂直に延長された第2導電ラインと、を有し、
前記積層構造体の前記複数の層の各々は、
第2方向に延長され、第1不純物領域、第2不純物領域、及び前記第1不純物領域と第2不純物領域との間のチャンネル領域を含む半導体パターンと、
前記第1不純物領域に電気的に連結されて前記第2方向と交差する第1方向に延長された第1導電ラインと、
前記第2不純物領域に電気的に連結される情報格納要素と、を含み、
前記半導体パターンは、垂直に延長された第1部分、及び前記第1部分から前記第2方向に延長された第2部分を含み、
前記第2導電ラインは、前記半導体パターンの前記チャンネル領域、前記第1部分、及び前記第2部分に隣接することを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項7】
前記複数の層の各々の前記半導体パターンは、複数提供され、
前記複数の層の各々において、前記複数の半導体パターンは、前記第1方向に沿って配列されることを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項8】
前記複数の層の前記半導体パターンは、それぞれ垂直に重畳され、
前記第2導電ラインは、前記複数の層の前記半導体パターンのチャンネル領域に隣接して垂直に延長されることを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項9】
前記第1導電ラインは、前記第1不純物領域の上面上に位置することを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項10】
前記情報格納要素は、
前記第2不純物領域に連結された第1電極と、
前記第1電極に隣接する第2電極と、
前記第1と第2電極との間に介在する誘電膜と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項11】
前記積層構造体は、複数提供されて第1積層構造体及び第2積層構造体を含み、
前記第1及び第2積層構造体は、前記第2方向に沿って配列され、
前記第1及び第2積層構造体は、前記第1積層構造体と前記第2積層構造体との間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称であることを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項12】
前記第1積層構造体と前記第2積層構造体との間に介在する共通ソースラインを更に含み、
前記第1積層構造体及び前記第2積層構造体の前記半導体パターンは、前記共通ソースラインに共通に連結されることを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ素子。
【請求項13】
前記第2導電ラインと前記半導体パターンの前記チャンネル領域との間に介在するゲート絶縁膜を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項14】
前記第2導電ラインは、複数提供され、
互いに隣接する一対の前記第2導電ラインの中の1つは、前記半導体パターンの前記チャンネル領域の一側に隣接し、
前記互いに隣接する一対の第2導電ラインの中の他の1つは、前記半導体パターンの前記チャンネル領域の反対側に隣接することを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【請求項15】
前記第2導電ラインは、前記半導体パターンの前記チャンネル領域の表面を完全に囲むことを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子に関し、より詳細には、集積度を向上させた3次元半導体メモリ素子に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が要求する優れた性能及び低廉な価格を充足させるために半導体素子の集積度を増加させることが要求されている。半導体素子の場合、その集積度は製品の価格を決定する重要な要因であることから、特に増加した集積度が要求されている。従来の2次元又は平面的な半導体素子の場合、その集積度は単位メモリセルが占有する面積によって主に決定されるため、微細パターン形成技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンの微細化のためには超高価の装備を必要とすることから、2次元半導体素子の集積度は増加しているが、相変わらず制限的である。従って、3次元的に配列されるメモリセルを具備する3次元半導体メモリ素子が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第7,781,773号明細書
【文献】米国特許第8,207,032号明細書
【文献】米国特許第8,441,053号明細書
【文献】米国特許第8,637,912号明細書
【文献】米国特許第8,780,602号明細書
【文献】米国特許第9,318,374号明細書
【文献】米国特許第9,514,792号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0308390号明細書
【文献】米国特許出願公開第2017/0053906号明細書
【文献】米国特許出願公開第2017/0221761号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、集積度を向上させた3次元半導体メモリ素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による半導体メモリ素子は、基板上に垂直に積層され、各々の層が順次的に積層された第1絶縁膜、半導体膜、及び第2絶縁膜を含む複数の層を含む積層構造体と、前記第2絶縁膜内に提供されて第1方向に延長された第1導電ラインと、前記積層構造体を貫通するホール内に提供されて垂直に延長された第2導電ラインと、前記ホール内に提供されて前記第2導電ラインから離隔されたキャパシターと、を有し、前記半導体膜は、前記第1導電ラインの下で前記第1方向に交差する第2方向に延長された半導体パターンを含み、前記第2導電ラインは、互いに隣接する一対の前記半導体パターンの間に介在し、前記半導体パターンの各々の一端は、前記キャパシターを構成する第1電極に連結される。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体メモリ素子は、基板上に垂直に積層された複数の層を含む積層構造体と、前記積層構造体を貫通して垂直に延長された第2導電ラインと、を有し、前記積層構造体の前記複数の層の各々は、第2方向に延長され、第1不純物領域、第2不純物領域、及び前記第1不純物領域と第2不純物領域との間のチャンネル領域を含む半導体パターンと、前記第1不純物領域に電気的に連結されて前記第2方向に交差する第1方向に延長された第1導電ラインと、前記第2不純物領域に電気的に連結される情報格納要素と、を含み、前記第2導電ラインは、前記半導体パターンの前記チャンネル領域に隣接する。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様による半導体メモリ素子は、基板上に垂直に積層され、各々の層が複数のメモリセルトランジスタを含む複数の層を含む積層構造体と、垂直に積層された前記メモリセルトランジスタのゲートに連結されて前記基板の上面に垂直に延長されたワードラインと、1つの層内の前記メモリセルトランジスタのソースに連結され、前記基板の上面に水平な第1方向に延長されたビットラインと、前記複数のメモリセルトランジスタの各々のドレーンに連結されたキャパシターと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の3次元半導体メモリ素子は、メモリセルトランジスタ及び情報格納要素(例えば、キャパシター)が3次元的に基板上に積層される。従って、メモリ素子の集積度を向上させることができる。また、3次元半導体メモリ素子は、100K(ケルビン)以下の温度で遂行される極低温コンピューティング(Cryogenic Computing)に活用される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子のセルアレイを示す簡略回路図である。
【
図2】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子を示す斜視図である。
【
図3】
図2のメモリ素子の単位セルを拡大した斜視図である。
【
図4A】情報格納要素の多様な例を示す断面図である。
【
図4B】情報格納要素の多様な例を示す断面図である。
【
図4C】情報格納要素の多様な例を示す断面図である。
【
図5】
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。
【
図6】
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。
【
図7】
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。
【
図8】
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。
【
図9】
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。
【
図11】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の一例を示す斜視図である。
【
図12】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の例を示す斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の例を示す斜視図である。
【
図14】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子を示す斜視図である。
【
図17】
図14のN線に沿って切断した断面を示す平面図である。
【
図18】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図20】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図22】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図24】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図26】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図28】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図30】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図32】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図34】本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の製造方法を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子のセルアレイを示す簡略回路図である。
【0012】
図1を参照すると、本実施形態による3次元半導体メモリ素子のセルアレイは複数のサブセルアレイSCAを含む。サブセルアレイSCAは第2方向D2に沿って配列される。
【0013】
各々のサブセルアレイSCAは、複数のビットラインBL、複数のワードラインWL、及び複数のメモリセルトランジスタMCTを含む。1つのワードラインWLと1つのビットラインBLとの間に1つのメモリセルトランジスタMCTが配置される。
【0014】
ビットラインBLは、基板から離隔されて、基板上に配置された導電性パターン(例えば、金属ライン)である。ビットラインBLは第1方向D1に延長される。1つのサブセルアレイSCA内のビットラインBLは垂直方向(即ち、第3方向D3)にそれぞれ離隔される。
【0015】
ワードラインWLは基板から垂直方向(即ち、第3方向D3)に延長された導電性パターン(例えば、金属ライン)である。1つのサブセルアレイSCA内のワードラインWLは第1方向D1にそれぞれ離隔される。
【0016】
メモリセルトランジスタMCTのゲートはワードラインWLに連結され、メモリセルトランジスタMCTのソースはビットラインBLに連結される。各々のメモリセルトランジスタMCTは情報格納要素DSを含む。例えば、情報格納要素DSはキャパシターであり、メモリセルトランジスタMCTのドレーンはキャパシターに連結される。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子を示す斜視図であり、
図3は、
図2のメモリ素子の単位セルを拡大した斜視図である。
【0018】
図1、
図2、及び
図3を参照すると、
図1を参照して説明した複数のサブセルアレイSCAの中の1つが基板100上に提供される。基板100は、シリコン基板、ゲルマニウム基板、又はシリコン-ゲルマニウム基板である。
【0019】
具体的に、基板100上に第1~第3層(L1、L2、L3)を含む積層構造体SSが提供される。積層構造体SSの第1~第3層(L1、L2、L3)は垂直方向(即ち、第3方向D3)にそれぞれ離隔されて積層される。第1~第3層(L1、L2、L3)の各々は、複数の半導体パターンSP、複数の情報格納要素DS、及び第1導電ラインCL1を含む。
【0020】
半導体パターンSPは、第2方向D2に延長されたライン形状、バー(bar)形状、又は柱形状を有する。一例として、半導体パターンSPは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム、又はIGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)を含む。各々の半導体パターンSPは、チャンネル領域CH、第1不純物領域SD1、及び第2不純物領域SD2を含む。チャンネル領域CHは第1不純物領域(SD1と第2不純物領域SD2との間に介在する。チャンネル領域CHは
図1を参照して説明したメモリセルトランジスタMCTのチャンネルに該当する。第1及び第2不純物領域(SD1、SD2)は
図1を参照して説明したメモリセルトランジスタMCTのソース及びドレーンにそれぞれ該当する。
【0021】
半導体パターンSPの一端に情報格納要素DSがそれぞれ連結される。半導体パターンSPの第2不純物領域SD2に情報格納要素DSがそれぞれ連結される。情報格納要素DSはデータを格納するメモリ要素である。各々の情報格納要素DSは、キャパシターを利用するメモリ要素、磁気トンネル接合パターン(Magnetic Tunnel Junction pattern)を利用するメモリ要素、又は相変化物質を含む可変抵抗体を利用するメモリ要素である。一例として、各々の情報格納要素DSはキャパシターであり、これに対する具体的な例は、
図4A~
図4Cを参照して後述する。
【0022】
第1導電ラインCL1は第1方向D1に延長されたライン形状又はバー形状を有する。第1導電ラインCL1は第3方向D3に沿ってそれぞれ離隔されて積層される。第1導電ラインCL1は導電物質を含む。一例として、導電物質は、ドーピングされた半導体物質(ドーピングされたシリコン、ドーピングされたゲルマニウム等)、導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)、金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)、及び金属-半導体化合物(タングステンシリサイド、コバルトシリサイド、チタニウムシリサイド等)の中のいずれか1つである。第1導電ラインCL1は
図1を参照して説明したビットラインBLである。
【0023】
第1~第3層(L1、L2、L3)の中から代表的に第1層L1に関して詳細に説明する。第1層L1の半導体パターンSPは第1方向D1にそれぞれ離隔されて配列される。第1層L1の半導体パターンSPはそれぞれ同一な第1レベルに位置する。第1層L1の第1導電ラインCL1は第1層L1の半導体パターンSP上に配置される。第1導電ラインCL1は半導体パターンSPの上面上に配置される。第1導電ラインCL1は半導体パターンSPの第1不純物領域SD1の上面上に配置される。第1導電ラインCL1は半導体パターンSPが位置する第1レベルよりも更に高い第2レベルに位置する。一例として、第1導電ラインCL1は第1不純物領域SD1に直接連結される。他の例として、第1導電ラインCL1はコンタクトを通じて第1不純物領域SD1に連結され、コンタクトは金属シリサイドを含む。第2層L2及び第3層L3に関する具体的な説明は、上述した第1層L1と実質的に同一である。
【0024】
基板100上に、積層構造体SSを貫通する第2導電ラインCL2が提供される。第2導電ラインCL2は第3方向D3に延長されたライン形状又はバー形状を有する。第2導電ラインCL2はそれぞれ第1方向D1に配列される。平面視で、各々の第2導電ラインCL2はそれぞれ隣接する一対の半導体パターンSPの間に提供される。各々の第2導電ラインCL2は、垂直に積層された複数の半導体パターンSPの側壁上で垂直に延長される。
【0025】
一例として、いずれか1つの第2導電ラインCL2は、第1層L1の半導体パターンSPの中の第1番目の半導体パターンSP、第2層L2の半導体パターンSPの中の第1番目の半導体パターンSP、及び第3層L3の半導体パターンSPの中の第1番目の半導体パターンSPに隣接する。他の1つの第2導電ラインCL2は、第1層L1の半導体パターンSPの中の第2番目の半導体パターンSP、第2層L2の半導体パターンSPの中の第2番目の半導体パターンSP、及び第3層L3の半導体パターンSPの中の第2番目の半導体パターンSPに隣接する。
【0026】
第2導電ラインCL2は導電物質を含み、導電物質は、ドーピングされた半導体物質、導電性金属窒化膜、金属、及び金属-半導体化合物の中のいずれか1つである。第2導電ラインCL2は
図1を参照して説明したワードラインWLである。
【0027】
基板100上に、積層構造体SSの一側面に沿って第1方向D1に延長された共通ソースラインCSLが提供される。半導体パターンSPの他端は共通ソースラインCSLに接続される。
図1を参照して説明したメモリセルトランジスタMCTの各々のボディーは共通ソースラインCSLに連結される。共通ソースラインCSLは導電物質を含み、導電物質は、ドーピングされた半導体物質、導電性金属窒化膜、金属、及び金属-半導体化合物の中のいずれか1つである。
【0028】
図示していないが、積層構造体SS内の空いた空間は絶縁物質で満たされる。例えば、絶縁物質は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0029】
図3を再び参照して、
図2のいずれか1つのメモリセルトランジスタに関してより詳細に説明する。第1及び第2不純物領域(SD1、SD2)は半導体パターンSPに不純物がドーピングされた領域である。従って、第1及び第2不純物領域(SD1、SD2)はn形又はp形の導電型を有する。第1不純物領域SD1は半導体パターンSPの上部に形成される。第1不純物領域SD1の底面SD1bは半導体パターンSPの底面SPbよりも更に高く位置する。第1不純物領域SD1下の半導体パターンSPの下部は、先に
図2を参照して説明した共通ソースラインCSLに連結される。第1導電ラインCL1は、第1不純物領域SD1の上面SD1t上に配置されて、第1不純物領域SD1に電気的に連結される。
【0030】
第2導電ラインCL2は半導体パターンSPのチャンネル領域CHに隣接する。第2導電ラインCL2は、チャンネル領域CHの側壁上に提供され、第3方向D3に延長される。第2導電ラインCL2とチャンネル領域CHとの間にゲート絶縁膜GIが介在する。ゲート絶縁膜GIは、高誘電膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中から選択される1つの単一膜又はこれらの組合せを含む。一例として、高誘電膜は、ハフニウム酸化物、ハフニウムシリコン酸化物、ランタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ジルコニウムシリコン酸化物、タンタル酸化物、チタニウム酸化物、バリウムストロンチウムチタニウム酸化物、バリウムチタニウム酸化物、ストロンチウムチタニウム酸化物、リチウム酸化物、アルミニウム酸化物、鉛スカンジウムタンタル酸化物、及び鉛亜鉛ニオブ酸塩の中の少なくとも1つを含む。
【0031】
図4A~
図4Cは、情報格納要素の多様な例を示す断面図である。具体的に、
図4A~
図4Cはキャパシターの多様な例を示す断面図である。
【0032】
図2、
図3、及び
図4Aを参照すると、情報格納要素DSは、第1電極EL1、誘電膜DL、及び第2電極EL2を含む。第1電極EL1は半導体パターンSPの第2不純物領域SD2に連結される。
【0033】
第1電極EL1は第2不純物領域SD2に接触する第1部分P1及び第1部分P1から第2方向D2に延長された第2部分P2を含む。第1電極EL1はシリンダー(cylinder)形状を有する。第1電極EL1の第1部分P1及び第2部分P2は実質的に同一な厚さを有する。第1絶縁膜IL1が第2不純物領域SD2及び第1電極EL1の第2部分P2を覆う。
【0034】
第1電極EL1は、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイドの中の少なくとも1つを含む。例えば、第1電極EL1は、コバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属膜を含む。第1電極EL1は、チタニウム窒化膜、チタニウムシリコン窒化膜、チタニウムアルミニウム窒化膜、タンタル窒化膜、タンタルシリコン窒化膜、タンタルアルミニウム窒化膜、及びタングステン窒化膜のような金属窒化膜を含む。第1電極EL1は、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、及びイリジウム(Ir)からなるグループから選択される少なくとも1つの貴金属(Noble Metal)膜を含む。第1電極EL1は、PtO、RuO2、及びIrO2のような貴金属導電性酸化膜を含む。第1電極EL1は、SRO(SrRuO3)、BSRO((Ba、Sr)RuO3)、CRO(CaRuO3)、LSCoのような導電性酸化膜を含む。
【0035】
誘電膜DLは第1電極EL1と第2電極EL2との間に介在する。誘電膜DLは第1電極EL1の内側壁ISWを直接覆う。誘電膜DLは第1電極EL1の内側壁ISW上で均一な厚さを有する。例えば、誘電膜DLは、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、アルミニウム酸化物、ランタン酸化物、タンタル酸化物、及びチタニウム酸化物のような金属酸化物、及びSrTiO3(STO)、(Ba、Sr)TiO3(BST)、BaTiO3、PZT、PLZTのようなペロブスカイト(perovskite)構造の誘電物質の中の少なくとも1つを含む。
【0036】
第2電極EL2は誘電膜DL上に提供される。第2電極EL2はシリンダー形状の第1電極EL1の内部を満たす。第2電極EL2は、不純物がドーピングされたシリコン、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイドの中の少なくとも1つを含む。第2電極EL2の構成物質に関する具体的な説明は、先に第1電極EL1で説明したことと類似である。
【0037】
図2、
図3、及び
図4Bを参照すると、
図4Bには
図4Aとは異なる形態のキャパシターが例示される。第1絶縁膜IL1は、第2不純物領域SD2のみを覆い、第1電極EL1を覆わない。誘電膜DLが第1電極EL1の内側壁ISW及び外側壁OSWの両方を覆う。第2電極EL2は第1電極EL1の内部を満たすと共に第1電極EL1の外側壁OSW上にも提供される。
【0038】
図2、
図3、及び
図4Cを参照すると、
図4Cには
図4Aとは異なる形態のキャパシターが例示される。第1電極EL1は柱形状を有する。即ち、第1電極EL1はその内部が空いていない。第1電極EL1は導電物質で中がいっぱいに満たされた柱形状である。誘電膜DLが第1電極EL1の外側壁OSWを覆う。第2電極EL2は第1電極EL1の外側壁OSW上に提供される。
【0039】
本実施形態による3次元半導体メモリ素子は、基板100上に3次元的に積層されたメモリセルトランジスタMCT及び情報格納要素DSを含む。従って、従来の基板上に2次元的に配列されたメモリセルトランジスタ及び情報格納要素を含むメモリ素子と比較して、素子の集積度を向上させることができる。本実施形態による3次元半導体メモリ素子は100K(ケルビン)以下の温度で遂行される極低温コンピューティング(Cryogenic Computing)に活用される。この場合、本発明のメモリセルトランジスタは無接合トランジスタ(junctionless transistors)で具現される。
【0040】
図5~
図9は、
図2の半導体メモリ素子の単位セルの他の例を示す斜視図である。各々の例で、先に
図1、
図2、及び
図3を参照して説明したものと重複する技術的な特徴に対する詳細な説明は省略し、差異点に対して詳細に説明する。
【0041】
図1、
図2、及び
図5を参照すると、共通ソースラインCSLが省略され、第2絶縁膜IL2が提供される。第1不純物領域SD1は、半導体パターンSPの上部のみならず、下部まで拡張される。即ち、第1不純物領域SD1の底面SD1bは半導体パターンSPの底面SPbと共面をなす。半導体パターンSPの第1不純物領域SD1が第2絶縁膜IL2に直接接触する。先に説明した共通ソースラインCSLが省略され、メモリセルトランジスタMCTはフローティングボディーを有する。
【0042】
図1、
図2、及び
図6を参照すると、半導体パターンSPの一側に第2導電ラインCL2が提供され、半導体パターンSPの反対側に第3導電ラインCL3が提供される。第3導電ラインCL3は第2導電ラインCL2に並行に第3方向D3に延長される。即ち、半導体パターンSPのそれぞれの両側に一対の垂直な導電ライン(CL2、CL3)が隣接する。
【0043】
第2導電ラインCL2と半導体パターンSPとの間には第1ゲート絶縁膜GI1が介在し、第3導電ラインCL3と半導体パターンSPとの間には第2ゲート絶縁膜GI2が介在する。一例として、第3導電ラインCL3はメモリセルトランジスタMCTのバックゲート(Back Gate)である。他の例として、第3導電ラインCL3は第2導電ラインCL2と共に1つのワードラインWLを構成する。ワードラインWLが2つの導電ライン(CL2、CL3)で構成される場合、チャンネル領域CHの両側が導電ラインで覆われるため、メモリセルトランジスタMCTの電気的特性が向上する。
【0044】
図1、
図2、及び
図7を参照すると、
図6を参照して上述したように第3導電ラインCL3が提供される。第3導電ラインCL3と半導体パターンSPとの間のゲート絶縁膜が省略される。即ち、第3導電ラインCL3は半導体パターンSPに直接接触する。第3導電ラインCL3は半導体パターンSPに電気的に連結される。この場合、第3導電ラインCL3はメモリセルトランジスタMCTのボディーコンタクトの機能を遂行する。
【0045】
図1、
図2、及び
図8を参照すると、第2導電ラインCL2が半導体パターンSPのチャンネル領域CHを覆って垂直に延長される。第2導電ラインCL2はチャンネル領域CHを囲む。第2導電ラインCL2は、チャンネル領域CHの上面、底面、及び両側壁を覆う。第2導電ラインCL2とチャンネル領域CHとの間にはゲート絶縁膜GIが介在する。即ち、メモリセルトランジスタMCTはゲート-オール-アラウンド(Gate All Around)トランジスタである。
【0046】
図10A及び
図10Bは、
図9のM領域の例を示す断面図である。
図1、
図2、
図9、及び
図10Aを参照すると、半導体パターンSPの断面はU字形状を有する。具体的に、半導体パターンSPは、第3方向D3に延長された第1部分PO1、第1部分PO1の上部から第1方向D1に延長された第2部分PO2、及び第1部分PO1の下部から第1方向D1に延長された第3部分PO3を含む。第1部分PO1、第2部分PO2、及び第3部分PO3によって、半導体パターンSPの内側壁ISWが定義される。
【0047】
ゲート絶縁膜GIが半導体パターンSPの内側壁ISWを直接覆う。ゲート絶縁膜GI上に第2導電ラインCL2が提供される。第2導電ラインCL2は突出部PPを含む。第2導電ラインCL2の突出部PPは、第1部分PO1、第2部分PO2、及び第3部分PO3によって定義される半導体パターンSPの内部空間を満たす。
【0048】
本実施形態によるメモリセルトランジスタMCTのチャンネル領域CHは、第1部分PO1、第2部分PO2、及び第3部分PO3からなり、第1~第3部分(PO1、PO2、PO3)が全て第2導電ラインCL2に隣接する。チャンネルの厚さが薄くなり、ゲートに対向するチャンネルの面積が増加することによって、メモリセルトランジスタMCTの電気的特性が向上する。
【0049】
図1、
図2、
図9、及び
図10Bを参照すると、
図10Aと異なり、第2導電ラインCL2は半導体パターンSPの内部空間を完全に満たさない。更に、
図8に示したように第2導電ラインCL2はチャンネル領域CHを完全に囲むように形成され得る。即ち、図示していないが、第2導電ラインCL2は半導体パターンSPの内側壁ISW及び外側壁を覆う。即ち、ゲート-オール-アラウンド(Gate All Around)トランジスタ形態に具現が可能である。
【0050】
図11は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の一例を示す斜視図である。具体的に、
図11はメモリ素子の第1層を示す。本実施形態では、先に
図1、
図2、及び
図3を参照して説明したものと重複する技術的な特徴に対する詳細な説明は省略し、差異点に対して詳細に説明する。
【0051】
図2及び
図11を参照すると、積層構造体SSの第1層L1の半導体パターンSPは第1~第4半導体パターン(SP1、SP2、SP3、SP4)を含む。第1~第4半導体パターン(SP1、SP2、SP3、SP4)は第1方向D1に沿ってそれぞれ離隔されて配列される。一対の第2導電ラインCL2が第1半導体パターンSP1と第2半導体パターンSP2との間に提供される。一対の第2導電ラインCL2が第3半導体パターンSP3と第4半導体パターンSP4との間に提供される。一方、第2半導体パターンSP2と第3半導体パターンSP3との間には第2導電ラインCL2が提供されない。
【0052】
第1半導体パターンSP1とこれに隣接する第2導電ラインCL2とは第1構造体を構成する。第2半導体パターンSP2とこれに隣接する第2導電ラインCL2とは第2構造体を構成する。第1構造体と第2構造体とは、これらの間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称である。
【0053】
第3半導体パターンSP3とこれに隣接する第2導電ラインCL2とは第3構造体を構成する。第4半導体パターンSP4とこれに隣接する第2導電ラインCL2とは第4構造体を構成する。第3構造体と第4構造体とは、これらの間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称である。更に、第2構造体と第3構造体とは、これらの間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称である。第1構造体と第4構造体とは、これらの間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称である。
【0054】
図12及び
図13は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子の例を示す斜視図である。本実施形態では、先に
図1、
図2、及び
図3を参照して説明したものと重複する技術的な特徴に対する詳細な説明は省略し、差異点に対して詳細に説明する。
【0055】
図12を参照すると、
図1を参照して説明した複数のサブセルアレイSCAの中の2つが基板100上に提供される。具体的に、基板100上に第1積層構造体SS1及び第2積層構造体SS2が提供される。第1積層構造体SS1は第1サブセルアレイを構成し、第2積層構造体SS2は第2サブセルアレイを構成する。第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2とは第2方向D2に沿って配列される。第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2とは同一な構造を有する。即ち、第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2とはミラー対象をなさない。
【0056】
図13を参照すると、基板100上に第1サブセルアレイを構成する第1積層構造体SS1及び第2サブセルアレイを構成する第2積層構造体SS2が提供される。第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2との間に1つの共通ソースラインCSLが介在する。第1積層構造体SS1の半導体パターンSP及び第2積層構造体SS2の半導体パターンSPの両方は共通ソースラインCSLに連結される。
【0057】
第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2とは、これらの間を横切る仮想の面を基準に互いにミラー対称である。仮想の面は第1方向D1に延長される面である。例えば、第1積層構造体SS1と第2積層構造体SS2とは、これらの間の共通ソースラインCSLを基準にして互いにミラー対称である。
【0058】
図14は、本発明の一実施形態による3次元半導体メモリ素子を示す斜視図であり、
図15は、
図14のメモリ素子の平面図である。
図16A~
図16Eは、それぞれ
図15のA-A’線、B-B’線、C-C’線、D-D’線、及びE-E’線に沿う断面図である。
図17は、
図14のN線に沿って切断した断面を示す平面図である。本実施形態では、先に
図1、
図2、及び
図3を参照して説明したものと重複する技術的な特徴に対する詳細な説明は省略し、差異点に対して詳細に説明する。
【0059】
図14、
図15、
図16A~
図16E、及び
図17を参照すると、基板100上に複数の積層構造体(SS1、SS2)が提供される。積層構造体(SS1、SS2)は第1積層構造体SS1及び第2積層構造体SS2を含む。第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)は第1方向D1に延長される。第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)は第2方向D2に互いに離隔されて配列される。
【0060】
第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の各々の両側に共通ソースラインCSLが提供される。第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の間に1つの共通ソースラインCSLが介在する。共通ソースラインCSLは第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)に沿って第1方向D1に延長される。共通ソースラインCSLと基板100との間及び共通ソースラインCSLと後述する半導体パターンSPとの間にそれぞれ酸化物質OMが介在する。
【0061】
第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の各々は、基板100上に順次的に積層された第1~第4層(L1、L2、L3、L4)を含む。第1~第4層(L1、L2、L3、L4)の各々は、第1絶縁膜ILD1、半導体膜SL、及び第2絶縁膜ILD2を含む。第1絶縁膜ILD1、半導体膜SL、及び第2絶縁膜ILD2は順次的に積層される。第1絶縁膜ILD1及び第2絶縁膜ILD2は、これらの間の半導体膜SLを他の半導体膜SLに対して垂直方向に離隔させる。
【0062】
第1~第4層(L1、L2、L3、L4)の各々は、第1方向D1に延長された第1導電ラインCL1を更に含む。例えば、第1~第4層(L1、L2、L3、L4)の各々は第2方向D2に互いに離隔された2つの第1導電ラインCL1を含む。第1導電ラインCL1は第2絶縁膜ILD2と同一なレベルに位置する。第2絶縁膜ILD2は第1導電ラインCL1の側壁を覆う。第1導電ラインCL1は半導体膜SLの上面上に配置される。第1導電ラインCL1は共通ソースラインCSLに隣接して配置される。第1導電ラインCL1は
図1を参照して説明したビットラインBLである。
【0063】
半導体膜SLは半導体物質を含み、例えばシリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム、又はIGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)を含む。第1絶縁膜ILD1及び第2絶縁膜ILD2は互いに異なる絶縁物質を含む。第1絶縁膜ILD1及び第2絶縁膜ILD2は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化窒化膜、炭素含有シリコン酸化膜、炭素含有シリコン窒化膜、及び炭素含有シリコン酸化窒化膜からなる群からそれぞれ選択される。例えば、第1絶縁膜ILD1は炭素含有シリコン酸化膜(SiOC)であり、第2絶縁膜ILD2はシリコン窒化膜(SiN)である。
【0064】
各々の第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)において、第2層L2及び第3層L3のそれぞれの一端は第4層L4の一端に比べて第1方向D1に更に突出する。第2層L2の一端と第3層L3の一端とは垂直方向に整列される。第1層L1の一端は第2層L2及び第3層L3のそれぞれの一端に比べて第1方向D1に更に突出する。第1層L1及び第2層L2のそれぞれの他端は第3層L3及び第4層L4のそれぞれの他端に比べて第1方向D1の反対方向に更に突出する。第1層L1の他端と第2層L2の他端とは垂直方向に整列される。第3層L3の他端と第4層L4の他端とは垂直方向に整列される。
【0065】
第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)をそれぞれ貫通するホールHOが形成される。各々の半導体膜SLはホールHOによって定義された半導体パターンSPを含む。具体的に、各々の半導体膜SLは、第1方向D1に延長された延長部EP及び延長部EPから第2方向D2に延長された半導体パターンSPを含む(
図17参照)。半導体パターンSPの間にホールHOが位置する。
【0066】
各々の半導体パターンSPは、チャンネル領域CH、第1不純物領域SD1、及び第2不純物領域SD2を含む。チャンネル領域CHは第1不純物領域SD1と第2不純物領域SD2との間に介在する。半導体膜SLの各々の延長部EPは共通ソースラインCSLに電気的に連結される。第1導電ラインCL1は半導体膜SLの延長部EP上に配置される。第1導電ラインCL1は半導体パターンSPの第1不純物領域SD1上に配置される。
【0067】
積層構造体(SS1、SS2)を貫通するホールHO内に垂直に(即ち、第3方向D3)延長された第2導電ラインCL2が提供される。即ち、第2導電ラインCL2が各々の第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)を貫通する。各々の半導体パターンSPの両側に一対の第2導電ラインCL2が提供される。一例として、一対の第2導電ラインCL2は1つのワードラインWLを構成する。他の例として、一対の第2導電ラインCL2の中の1つはワードラインWLであり、他の1つはバックゲートである。
【0068】
各々の第2導電ラインCL2はバリアーパターンBA及び導電体CBを含む。導電体CBは第3方向D3に延長されたライン形状を有する。バリアーパターンBAは導電体CBの一側壁及び底面を覆う。導電体CBは金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)を含み、バリアーパターンBAは導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)を含む。バリアーパターンBAは導電体CB内の金属物質が半導体パターンSPの内部に拡散されることを防止する。
【0069】
各々のホールHOによって露出された積層構造体(SS1、SS2)の内側壁上にゲート絶縁膜GIが提供される。従って、各々の半導体パターンSPと各々の第2導電ラインCL2との間にゲート絶縁膜GIが介在する。第2導電ラインCL2の各々のバリアーパターンBAはゲート絶縁膜GIに直接接触する。
【0070】
各々のホールHO内に第2導電ラインCL2を覆う垂直絶縁パターンVIPが提供される。垂直絶縁パターンVIPは互いに隣接する一対の第2導電ラインCL2の間に介在する。垂直絶縁パターンVIPは互いに隣接する一対の半導体パターンSPの間に介在する。垂直絶縁パターンVIPは第3方向D3に延長された柱形状を有する。例えば、垂直絶縁パターンVIPは、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0071】
各々のホールHO内に、情報格納要素DSが提供される。情報格納要素DSはホールHOの残りの領域内に提供される。ホールHOの残りの領域は、ゲート絶縁膜GI、第2導電ラインCL2、及び垂直絶縁パターンVIPを除外した領域である。
【0072】
情報格納要素DSの各々は、第1電極EL1、誘電膜DL、及び第2電極EL2を含む。1つの積層構造体(SS1、SS2)内の情報格納要素DSは1つの誘電膜DL及び1つの第2電極EL2を共有する。即ち、1つの積層構造体(SS1、SS2)内で第1電極EL1が複数提供され、1つの誘電膜DLが第1電極EL1の表面を覆う。1つの誘電膜DL上に1つの第2電極EL2が提供される。
【0073】
各々の情報格納要素DSが半導体パターンSPの第2不純物領域SD2に連結される。即ち、各々の第1電極EL1が半導体パターンSPの第2不純物領域SD2に連結される。本実施形態による情報格納要素DSは先に
図4A又は
図4Bを参照して説明したキャパシターと実質的に同一又は類似である。第2電極EL2の上面はホールHOを通じて露出される。
【0074】
第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)を覆う層間絶縁膜110が提供される。例えば、層間絶縁膜110は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。各々の第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)上に第3絶縁膜ILD3が提供される。層間絶縁膜110の上面、第3絶縁膜ILD3の上面、第2導電ラインCL2の上面、第2電極EL2の上面、及び共通ソースラインCSLの上面は互いに共面をなす。
【0075】
層間絶縁膜110を貫通して、少なくとも1つの第1導電ラインCL1に連結される少なくとも1つの第1コンタクトCNT1が提供される。層間絶縁膜110を貫通して、少なくとも1つの第2導電ラインCL2に連結される少なくとも1つの第2コンタクトCNT2が提供される。第1コンタクトCNT1は、積層構造体(SS1、SS2)の一端で露出された第1導電ラインCL1上に配置される。第2コンタクトCNT2は、積層構造体(SS1、SS2)の上面で露出された第2導電ラインCL2上に配置される。
【0076】
【0077】
図18及び
図19を参照すると、基板100上にモールド構造体MSが形成される。モールド構造体MSを形成することは、順次的に積層される第1~第4層(L1、L2、L3、L4)を形成することを含む。モールド構造体MSの両端は階段式構造を有するように形成される。
【0078】
第1~第4層(L1、L2、L3、L4)の各々は、第1絶縁膜ILD1、半導体膜SL、及び第2絶縁膜ILD2を含む。第1絶縁膜ILD1、半導体膜SL、及び第2絶縁膜ILD2は順次的に形成される。半導体膜SLは半導体物質を含み、例えばシリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム、又はIGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)を含む。第1絶縁膜ILD1と第2絶縁膜ILD2とは互いに異なる絶縁物質を含む。第1絶縁膜ILD1と第2絶縁膜ILD2とは互いにエッチング選択性がある。第1絶縁膜ILD1及び第2絶縁膜ILD2は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化窒化膜、炭素含有シリコン酸化膜、炭素含有シリコン窒化膜、及び炭素含有シリコン酸化窒化膜からなる群からそれぞれ選択される。例えば、第1絶縁膜ILD1は炭素含有シリコン酸化膜(SiOC)で形成され、第2絶縁膜ILD2はシリコン窒化膜(SiN)で形成される。
【0079】
モールド構造体MS上に第3絶縁膜ILD3及び第4絶縁膜ILD4が形成される。第3絶縁膜ILD3と第4絶縁膜ILD4とは互いにエッチング選択性を有する。モールド構造体MSを覆う層間絶縁膜110が形成される。層間絶縁膜110の上面は第4絶縁膜ILD4の上面と共面をなす。層間絶縁膜110は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを利用して形成される。
【0080】
モールド構造体MSをパターニングして、モールド構造体MSを貫通するホールHOが形成される。ホールHOはモールド構造体MSの最下部の第1絶縁膜ILD1を貫通しない。モールド構造体MSの最下部の第1絶縁膜ILD1によって、基板100の上面はホールHOによって露出されない。
【0081】
各々のホールHOは第2方向D2に延長されるライン形状又はバー形状を有する。ホールHOは第1方向D1に沿ってそれぞれ離隔されて配列される。ホールHOによって、各々の半導体膜SLに半導体パターンSPが定義される。例えば、互いに隣接する一対のホールHOの間に半導体パターンSPが定義される。
【0082】
図20及び
図21を参照すると、ホールHOによって露出されたモールド構造体MSの内側壁上にゲート絶縁膜GIがコンフォーマルに形成される。例えば、ゲート絶縁膜GIは高誘電物質を利用してコンフォーマルに形成される。
【0083】
各々のホールHOを部分的に満たす予備導電ラインpCLが形成される。予備導電ラインpCLはホールHOによって露出されたモールド構造体MSの内側壁上に形成される。予備導電ラインpCLを形成することは、ゲート絶縁膜GI上にバリアー膜をコンフォーマルに形成すること、バリアー膜上に導電膜をコンフォーマルに形成すること、並びにバリアー膜及び導電膜上に異方性エッチング工程を遂行してバリアーパターンBA及び導電体CBをそれぞれ形成することを含む。バリアー膜は導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)を利用して形成され、導電膜は金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)を利用して形成される。
【0084】
予備導電ラインpCLを形成した後、絶縁物質IMが蒸着される。絶縁物質はホールHOを完全に満たすように形成される。絶縁物質IMは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及びシリコン酸化窒化物の中の少なくとも1つを含む。
【0085】
図22、
図23A、及び
図23Bを参照すると、層間絶縁膜110の上面及び第4絶縁膜ILD4の上面が露出される時まで絶縁物質IM及びゲート絶縁膜GI上に平坦化工程が遂行される。
【0086】
層間絶縁膜110及び第4絶縁膜ILD4上に第1開口部OP1及び第2開口部OP2を含む第1マスクパターンMA1が形成される。平面視で、第1開口部OP1及び第2開口部OP2はホールHOに重畳する。各々の第1開口部OP1は第2方向D2に延長されるライン形状又はバー形状を有する。第1開口部OP1は第1方向D1に沿ってそれぞれ離隔されて配列される。第2開口部OP2は第1方向D1に沿ってそれぞれ離隔されて配列される。第2開口部OP2の各々は、これに隣接する第1開口部OP1から第2方向D2(又はその反対方向)に離隔される。
【0087】
第1マスクパターンMA1は閉じた領域CRを含む。各々の閉じた領域CRはそれぞれ隣接する第1開口部OP1と第2開口部OP2との間の領域である。各々の閉じた領域CRは第1方向D1に延長される。閉じた領域CRは後述する第2導電ラインCL2が形成される位置を定義する。
【0088】
第1及び第2開口部(OP1、OP2)によって露出された絶縁物質IMが除去される。絶縁物質IMは異方性エッチング工程によって除去される。従って、第1マスクパターンMA1の閉じた領域CR下に存在する絶縁物質IMは除去されずに残留する。絶縁物質IMを除去するための異方性エッチング工程の間に、ホールHOによって露出されたモールド構造体MSの最下部の第1絶縁膜ILD1がエッチングされる。従って、基板100の上面の一部を露出する第1リセスRS1が形成される。
【0089】
第1及び第2開口部(OP1、OP2)によって露出された予備導電ラインpCLが除去されて、第2導電ラインCL2が形成される。予備導電ラインpCLは異方性エッチング工程によって除去される。従って、第1マスクパターンMA1の閉じた領域CR下に存在する予備導電ラインpCLは除去されずに残留する。残留する予備導電ラインpCLは第2導電ラインCL2を構成する。異方性エッチング工程によって、第2導電ラインCL2は互いに離隔されて形成される。第2導電ラインCL2は垂直に(即ち、第3方向D3)延長されるライン形状を有する。互いに隣接する一対の第2導電ラインCL2の間には残留した絶縁物質IMが介在する。
【0090】
図24、
図25A、及び
図25Bを参照すると、第1マスクパターンMA1が除去される。各々のホールHO内の空いた領域に絶縁物質を追加に蒸着して、各々のホールHOを満たす垂直絶縁パターンVIPが形成される。平坦化工程を遂行して、層間絶縁膜110及び第4絶縁膜ILD4上に蒸着された絶縁物質は除去される。例えば、追加に蒸着される絶縁物質は残留する絶縁物質IMと同一な物質を含む。他の例として、追加に蒸着される絶縁物質は、残留する絶縁物質IMと異なる物質を含み、これは特別に制限されるものではない。
【0091】
互いに隣接する一対の半導体パターンSPの間に垂直絶縁パターンVIPが介在する。互いに隣接する一対の第2導電ラインCL2の間に垂直絶縁パターンVIPが介在する。
【0092】
図26、
図27A~
図27Dを参照すると、モールド構造体MS上に第2マスクパターンMA2が形成される。第2マスクパターンMA2は第1方向D1に延長されるライン形状の開口部を含む。
【0093】
第2マスクパターンMA2をエッチングマスクとしてモールド構造体MSをパターニングし、複数の積層構造体(SS1、SS2)が形成される。例えば、モールド構造体MSがパターニングされて第1積層構造体SS1及び第2積層構造体SS2が形成される。パターニング工程によって、積層構造体(SS1、SS2)の間にトレンチTRが定義される。各々のトレンチTRは基板100の上面の一部を露出する。平面視で、トレンチTRは第1方向D1に延長されるライン形状を有する。
【0094】
トレンチTRを通じて第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の側壁が露出される。トレンチTRを通じて露出された第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の側壁及び基板100の上面上に酸化工程を遂行して、酸化物質OMを形成する。具体的に、酸化物質OMは露出された半導体パターンSP及び露出された基板100に部分的に形成される。
【0095】
トレンチTRを通じて露出された第2絶縁膜ILD2を選択的にエッチングして、第2リセスRS2を形成する。第2絶縁膜ILD2をエッチングすることは、第2絶縁膜ILD2を選択的にエッチングするエッチング液を利用する等方性エッチング工程を通じて遂行される。等方性エッチング工程を通じて、第2絶縁膜ILD2の各々の第2方向D2への幅は減少する。各々の第2リセスRS2は、第1絶縁膜ILD1の底面、第2絶縁膜ILD2の側壁、及び半導体パターンSPの上面によって定義される。
【0096】
図28、
図29A~
図29Dを参照すると、トレンチTR及び第2リセスRS2を通じて露出された半導体パターンSPの上部に不純物をドーピングして、第1不純物領域SD1を形成する。
【0097】
第2リセスRS2内に第1導電ラインCL1が形成される。各々の第1導電ラインCL1はこれに対応する第2リセスRS2を部分的に満たすように形成される。第1導電ラインCL1は第1不純物領域SD1の上面上に形成される。第1導電ラインCL1は第1方向D1に延長されるライン形状を有する。具体的に、第1導電ラインCL1を形成することは、第2リセスRS2を満たす導電膜(例えば、金属)を形成すること、及び等方性エッチング工程を通じて導電膜を選択的にエッチングすることを含む。
【0098】
絶縁物質を蒸着して、第2リセスRS2の残った領域を完全に満たす。蒸着された絶縁物質は第2絶縁膜ILD2を構成する。従って、第2絶縁膜ILD2が第1導電ラインCL1の両側壁を覆う。
【0099】
トレンチTRを満たす共通ソースラインCSLが形成される。第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)の間に共通ソースラインCSLが介在する。共通ソースラインCSLは第1方向D1に延長されるライン形状を有する。
【0100】
図30、
図31A~
図31Eを参照すると、第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)上に第3開口部OP3を有する第3マスクパターンMA3が形成される。第3開口部OP3は第1方向D1に延長されるライン形状又はバー形状を有する。平面視で、第3開口部OP3は積層構造体(SS1、SS2)を貫通するホールHOを横切る。
【0101】
第3マスクパターンMA3をエッチングマスクとして第1及び第2積層構造体(SS1、SS2)をエッチングする。エッチング工程を通じて、積層構造体(SS1、SS2)を貫通する複数のホールHOは1つのホールHOに連通される。エッチング工程を通じて形成されたホールHOは半導体パターンSPの側壁を露出させる。エッチング工程を通じて形成されたホールHOは垂直絶縁パターンVIPの側壁を露出させる。
【0102】
ホールHOを通じて露出された半導体パターンSPを選択的にエッチングして、第3リセスRS3が形成される。半導体パターンSPをエッチングすることは、半導体パターンSPを選択的にエッチングするエッチング液を利用する等方性エッチング工程を通じて遂行される。等方性エッチング工程を通じて、半導体パターンSPの各々の第2方向D2への幅は減少する。各々の第3リセスRS3は、第2絶縁膜ILD2の底面、半導体パターンSPの側壁、及び第1絶縁膜ILD1の上面によって定義される。互いに隣接する一対の垂直絶縁パターンVIPの間に第3リセスRS3が位置する(
図31C参照)。
【0103】
ホールHO及び第3リセスRS3を通じて露出された半導体パターンSPの側壁に不純物をドーピングして、第2不純物領域SD2を形成する。各々の半導体パターンSP内で、第1不純物領域SD1と第2不純物領域SD2との間にチャンネル領域CHが定義される。
【0104】
図32、
図33A~
図33Eを参照すると、ホールHO及び第3リセスRS3を通じて露出された垂直絶縁パターンVIP及びゲート絶縁膜GIが部分的にエッチングされる。垂直絶縁パターンVIP及びゲート絶縁膜GIをエッチングすることは、これらを選択的にエッチングするエッチング液を利用する等方性エッチング工程を通じて遂行される。垂直絶縁パターンVIP及びゲート絶縁膜GIが部分的に除去されることによって、第3リセスRS3が更に拡張される。例えば、互いに隣接する一対の垂直絶縁パターンVIPの間の第3リセスRS3の第1方向D1への幅は更に大きくなる(
図33C参照)。
【0105】
基板100の前面上に第1電極膜ELLがコンフォーマルに形成される。第1電極膜ELLは第3リセスRS3を部分的に満たす。第1電極膜ELLは第2不純物領域SD2を直接覆う。
【0106】
図34、
図35A~
図35Eを参照すると、第1電極膜ELLをパターニングして、第3リセスRS3を各々満たす第1電極EL1が形成される。具体的に第1電極EL1を形成することは、第3リセスRS3を各々満たす絶縁パターンを形成すること、及び絶縁パターンをエッチングマスクとして露出された第1電極膜ELLを除去することを含む。
【0107】
ホールHOを通じて露出された垂直絶縁パターンVIP及びゲート絶縁膜GIに等方性エッチング工程を遂行して、第4リセスRS4を形成する。等方性エッチング工程は、第1電極EL1の間の垂直絶縁パターンVIP及びゲート絶縁膜GIが除去される時まで遂行される。等方性エッチング工程を通じて、垂直絶縁パターンVIPの各々の第2方向D2への幅は減少する。
【0108】
図14、
図15、及び
図16A~
図16Eを再び参照すると、第1電極EL1上に誘電膜DLがコンフォーマルに形成される。誘電膜DL上にホールHOを完全に満たす第2電極EL2が形成される。第3絶縁膜ILD3の上面が露出される時まで平坦化工程が遂行される。第1及び第2導電ライン(CL1、CL2)にそれぞれ連結される第1及び第2コンタクト(CNT1、CNT2)が形成される。
【0109】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0110】
100 基板
110 層間絶縁膜
BA バリアーパターン
BL ビットライン
CB 導電体
CH チャンネル領域
CL1~CL3 第1~第3導電ライン
CNT1、CNT2 第1、第2コンタクト
CR 閉じた領域
CSL 共通ソースライン
DL 誘電膜
DS 情報格納要素
EL1、EL2 第1、第2電極
ELL 第1電極膜
EP 延長部
GI ゲート絶縁膜
GI1、GI2 第1、第2ゲート絶縁膜
HO ホール
IL1、IL2 第1、第2絶縁膜
ILD1~ILD4 第1~第4絶縁膜
IM 絶縁物質
ISW 内側壁
L1~L4 第1~第4層
MA1~MA3 第1~第3マスクパターン
MCT メモリセルトランジスタ
MS モールド構造体
OM 酸化物質
OP1~OP3 第1~第3開口部
OSW 外側壁
P1、P2 第1、第2部分
pCL 予備導電ライン
PO1~PO3 第1~第3部分
PP 突出部
RS1~RS3 第1~第3リセス
SCA サブセルアレイ
SD1、SD2 第1、第2不純物領域
SD1b 底面
SD1t 上面
SL 半導体膜
SP 半導体パターン
SP1~SP4 第1~第4半導体パターン
SPb 底面
SS 積層構造体
SS1、SS2 第1、第2積層構造体
TR トレンチ
VIP 垂直絶縁パターン
WL ワードライン