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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】空気清浄器
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20230908BHJP
   F24F 8/22 20210101ALI20230908BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20230908BHJP
【FI】
A61L9/20
F24F8/22
F24F8/80 216
F24F8/80 238
F24F8/80 242
F24F8/80 140
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021199061
(22)【出願日】2021-12-08
(65)【公開番号】P2022093300
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0173583
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0000532
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】パク,サンジン
(72)【発明者】
【氏名】クワ,ドヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ネヒョン
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0015084(KR,A)
【文献】特表2019-509171(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0011814(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0044333(KR,A)
【文献】特開2020-171739(JP,A)
【文献】特開平11-047255(JP,A)
【文献】特開昭51-017888(JP,A)
【文献】特開昭51-017887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00-9/22
F24F 8/00-8/99
F24F 3/00-3/167
F24F 13/08-13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジング内に備えられるフレーム;
前記フレーム内に備えられ、前記吸入した空気を殺菌する殺菌部;
前記フレーム内に備えられ、空気をフィルタリングするフィルター部;
前記フレーム内に備えられ、空気を流動させる送風部;
前記ハウジングの上部に備えられ、空気の流動を転換させる流動転換部;並びに
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;を備えてなり、
前記殺菌部は、
殺菌光を発生する殺菌光源;
前記殺菌光源を収容する第1殺菌ケース;及び
前記第1殺菌ケースの下部に結合して、前記第1殺菌ケースと前記殺菌光源を支持する第2殺菌ケース;を備え、
前記第1殺菌ケースの少なくとも一部は前記第2殺菌ケースから離隔して、前記殺菌光源で発生した熱が前記離隔した空間を介して放出されるように形成され、
前記第1殺菌ケースの上面は、前記第1殺菌ケースの上面の縁部から中央部まで前記第2殺菌ケースの上面に向かって下向きに傾斜し、及び
前記殺菌部は、複数の放出部を備え、前記複数の放出部の少なくとも一つは、前記ハウジングに含まれた吸引部と連通することを特徴とする、空気清浄器。
【請求項2】
前記殺菌部は、
前記第1殺菌ケースの上面の前記中央部を貫通して、前記殺菌光源で発生した殺菌光が照射される主放出部;
前記第1殺菌ケースの上面を部分的に貫通して、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第1放出部;及び
前記第1殺菌ケースの側壁を部分的に貫通して、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第2放出部;を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の空気清浄器。
【請求項3】
前記吸入部の少なくとも一部は前記第2放出部と重畳する位置に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の空気清浄器。
【請求項4】
前記フレームは前記フレームの側壁を部分的に貫通して前記吸入部に連通する空気流入部を備え、
前記吸入部、前記空気流入部及び前記第2放出部は互いに連通することを特徴とする、請求項3に記載の空気清浄器。
【請求項5】
前記第1殺菌ケースは前記第1殺菌ケースの側壁から前記第2殺菌ケースに近づく方向に突出する突出部を備え、
前記第2殺菌ケースは前記突出部に対応する位置に形成された結合溝を備え、
前記第1殺菌ケースと前記第2殺菌ケースは前記突出部と前記結合溝の締結により結合されることを特徴とする、請求項2に記載の空気清浄器。
【請求項6】
前記突出部及び前記結合溝はそれぞれ複数個からなり、前記複数の突出部と前記複数の結合溝は互いに同数であることを特徴とする、請求項5に記載の空気清浄器。
【請求項7】
前記突出部は第1突出部及び第2突出部を備え、
前記第1突出部と前記第2突出部は延長長さが互いに異なることを特徴とする、請求項5に記載の空気清浄器。
【請求項8】
前記第1突出部の延長長さは前記第2突出部の延長長さよりも長くなり、
前記第2突出部は前記第1突出部の両側にそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項7に記載の空気清浄器。
【請求項9】
前記突出部は前記第1殺菌ケースの上面から前記第2殺菌ケースに近づく方向に突出する第3突出部を更に備え、
前記第1殺菌ケースと前記殺菌光源は前記第3突出部により結合されることを特徴とする、請求項7に記載の空気清浄器。
【請求項10】
前記第1突出部は前記結合溝を貫通して互いに締結され、
前記第2突出部は前記結合溝を貫通せず、前記第2殺菌ケースの上面の前記結合溝に隣接する部分に接して設けられることを特徴とする、請求項7に記載の空気清浄器。
【請求項11】
前記殺菌部は、
前記第1突出部と前記第2突出部の間で前記第2殺菌ケースから離れる方向に引き込まれて、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第3放出部;を更に備えることを特徴とする、請求項7に記載の空気清浄器。
【請求項12】
前記第2殺菌ケース内に備えられて電源を供給するバッテリー部;を更に備え、
前記殺菌光源と前記バッテリー部はハーネスにより互いに電気的に連結されることを特徴とする、請求項6に記載の空気清浄器。
【請求項13】
前記複数の結合溝のうちのいずれかは他の結合溝に比べて大きい面積で形成され、
前記ハーネス部はなくとも一つの結合溝により延長されることを特徴とする、請求項12に記載の空気清浄器。
【請求項14】
前記複数の突出部のうち、少なくとも一つの結合溝に対応する突出部は、他の突出部よりも前記第1殺菌ケースの円周方向に更に突出することを特徴とする、請求項13に記載の空気清浄器。
【請求項15】
前記第1殺菌ケースの上面の前記中央部は前記第1殺菌ケースの上面の縁部に比べて凹状に形成されることを特徴とする、請求項に記載の空気清浄器。
【請求項16】
前記第1殺菌ケースの上面は前記第1殺菌ケースの上面の縁部から前記中央部まで前記第2殺菌ケースの上面に向かって下向きに傾斜することを特徴とする、請求項15に記載の空気清浄器。
【請求項17】
前記第1放出部は前記第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さが互いに異なる複数の貫通孔を備えることを特徴とする、請求項16に記載の空気清浄器。
【請求項18】
前記第1放出部は第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔を備え、
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔のそれぞれの前記第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さはこの順に次第に大きくなることを特徴とする、請求項17に記載の空気清浄器。
【請求項19】
前記第1放出部は前記第1貫通孔よりも小さい延長長さを有する第4貫通孔を更に備えることを特徴とする、請求項18に記載の空気清浄器。
【請求項20】
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔はそれぞれ複数個からなることを特徴とする、請求項19に記載の空気清浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気清浄器に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2020-0173583号(出願日:2020年12月11日)及び韓国特許出願第10-2021-0000532号(出願日:2021年1月4日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
空気清浄器は汚染された空気を内部に吸入してフィルタリングした後に、フィルタリングされた空気を吐出する装置であり、家庭や事務室のような室内空間を浄化する。一般的に空気清浄器は外部の空気を内部に吸入して吐出する送風装置及び送風装置内に備えられて空気中の埃や細菌などをフィルタリングするフィルターを含む。さらに空気清浄器は送風装置から吐出された空気の吐出方向を調節する流動転換装置を含む。
【0004】
最近、家庭や事務室のような広い空間で使用する室内用空気清浄器だけではなく、ワンルームや車両内部のような狭い空間を浄化するために、携帯が容易かつ軽量な小さいサイズの携帯用空気清浄器が開発されている。この携帯用空気清浄器は、家庭や事務室のような一つの場所で長い時間を過ごすより、外出が多いい場合や、色んな場所を移動する生活パターンを有するユーザに適する機器であり、ユーザが容易に携帯して所望の場所で気軽く使用できるという利点がある。
【0005】
携帯用空気清浄器には、埃などの物理的粒子に対応するフィルター、ガスなどの化学物質に対応するフィルター及び細菌ウイルスなどの微生物に対応するフィルターなどが複合的に使用され、さらにフィルターを殺菌するためのUVC殺菌部が使用される。
【0006】
このとき、UVC殺菌部は、UVC LEDを使用してUVC光を照射するが、かかるUVC光は人体に有害な影響を及ぼすことがあるので、UVC光が空気清浄器の外部に流出されることを防止する必要がある。また、UVC光の照射時にUVC LEDから熱が発生し得るが、UVC LEDで発生する熱により空気清浄器の寿命が短縮したり空気清浄器が故障したりすることがあるので、UVC LEDで発生する熱を放熱するための方案が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の1つの課題は、複数の放出部を有する殺菌部を含めて殺菌光を照射するときに発生する熱を外部に効果的に放出できる空気清浄器を提供することである。
【0008】
本発明の他の課題は、平らでない上面を有する殺菌ケースを介して殺菌光が外部に漏出される光漏れ現象を防止できる空気清浄器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジング内に備えられるフレーム;
前記フレーム内に備えられ、前記吸入した空気を殺菌する殺菌部;
前記フレーム内に備えられ、空気をフィルタリングするフィルター部;
前記フレーム内に備えられ、空気を流動させる送風部;
前記ハウジングの上部に備えられ、空気の流動を転換させる流動転換部;及び
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;を備えてなり、
前記殺菌部は、
殺菌光を発生する殺菌光源;
前記殺菌光源を収容する第1殺菌ケース;及び
前記第1殺菌ケースの下部に結合して、前記第1殺菌ケースと前記殺菌光源を支持する第2殺菌ケース;を備え、
前記第1殺菌ケースの少なくとも一部は前記第2殺菌ケースから離隔して、前記殺菌光源で発生した熱が前記離隔した空間を介して放出されるように形成される、空気清浄器。
〔2〕
前記殺菌部は、
前記第1殺菌ケースの上面の中央部を貫通して、前記殺菌光源で発生した殺菌光が照射される主放出部;
前記第1殺菌ケースの上面を部分的に貫通して、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第1放出部;及び
前記第1殺菌ケースの側壁を部分的に貫通して、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第2放出部;を更に備えることを特徴とする、〔1〕の空気清浄器。
〔3〕
前記吸入部の少なくとも一部は前記第2放出部と重畳する位置に配置されることを特徴とする、〔2〕の空気清浄器。
〔4〕
前記フレームは前記フレームの側壁を部分的に貫通して前記吸入部に連通する空気流入部を備え、
前記吸入部、前記空気流入部及び前記第2放出部は互いに連通することを特徴とする、〔3〕の空気清浄器。
〔5〕
前記第1殺菌ケースは前記第1殺菌ケースの側壁から前記第2殺菌ケースに近づく方向に突出する突出部を備え、
前記第2殺菌ケースは前記突出部に対応する位置に形成された結合溝を備え、
前記第1殺菌ケースと前記第2殺菌ケースは前記突出部と前記結合溝の締結により結合されることを特徴とする、〔2〕の空気清浄器。
〔6〕
前記突出部及び前記結合溝はそれぞれ複数個からなり、前記複数の突出部と前記複数の結合溝は互いに同数であることを特徴とする、〔5〕の空気清浄器。
〔7〕
前記突出部は第1突出部及び第2突出部を備え、
前記第1突出部と前記第2突出部は延長長さが互いに異なることを特徴とする、〔5〕の空気清浄器。
〔8〕
前記第1突出部の延長長さは前記第2突出部の延長長さよりも長くなり、
前記第2突出部は前記第1突出部の両側にそれぞれ配置されることを特徴とする、〔7〕の空気清浄器。
〔9〕
前記突出部は前記第1殺菌ケースの上面から前記第2殺菌ケースに近づく方向に突出する第3突出部を更に備え、
前記第1殺菌ケースと前記殺菌光源は前記第3突出部により結合されることを特徴とする、〔7〕の空気清浄器。
〔10〕
前記第1突出部は前記結合溝を貫通して互いに締結され、
前記第2突出部は前記結合溝を貫通せず、前記第2殺菌ケースの上面の前記結合溝に隣接する部分に接して設けられることを特徴とする、〔7〕の空気清浄器。
〔11〕
前記殺菌部は、
前記第1突出部と前記第2突出部の間で前記第2殺菌ケースから離れる方向に引き込まれて、前記殺菌光源で発生した熱を放出させる第3放出部;を更に備えることを特徴とする、〔7〕の空気清浄器。
〔12〕
前記第2殺菌ケース内に備えられて電源を供給するバッテリー部;を更に備え、
前記殺菌光源と前記バッテリー部はハーネスにより互いに電気的に連結されることを特徴とする、〔6〕の空気清浄器。
〔13〕
前記複数の結合溝のうちのいずれかは他の結合溝に比べて大きい面積で形成され、
前記ハーネス部は前記少なくとも一つの結合溝により延長されることを特徴とする、〔12〕の空気清浄器。
〔14〕
前記複数の突出部のうち、少なくとも一つの結合溝に対応する突出部は、他の突出部よりも前記第1殺菌ケースの円周方向に更に突出することを特徴とする、〔13〕の空気清浄器。
〔15〕
前記第1殺菌ケースの上面の前記中央部は前記第1殺菌ケースの上面の縁部に比べて凹状に形成されることを特徴とする、〔2〕の空気清浄器。
〔16〕
前記第1殺菌ケースの上面は前記第1殺菌ケースの上面の縁部から前記中央部まで前記第2殺菌ケースの上面に向かって下向きに傾斜することを特徴とする、〔15〕の空気清浄器。
〔17〕
前記第1放出部は前記第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さが互いに異なる複数の貫通孔を備えることを特徴とする、〔16〕の空気清浄器。
〔18〕
前記第1放出部は第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔を備え、
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔のそれぞれの前記第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さはこの順に次第に大きくなることを特徴とする、〔17〕の空気清浄器。
〔19〕
前記第1放出部は前記第1貫通孔よりも小さい延長長さを有する第4貫通孔を更に備えることを特徴とする、〔18〕の空気清浄器。
〔20〕
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔はそれぞれ複数個からなることを特徴とする、〔19〕の空気清浄器。
【0010】
本発明の一実施例による空気清浄器は、外部から空気を吸入する吸入部を含むハウジング及びハウジング内に備えられて吸入された空気を殺菌する殺菌部を含み、殺菌部は、殺菌光を発生させる殺菌光源、この殺菌光源を収容する第1殺菌ケース及び第1殺菌ケースの下部に結合して第1殺菌ケースと殺菌光源を支持する第2殺菌ケースを含む。第1殺菌ケースと第2殺菌ケースの間には殺菌光源で発生する熱を放出するための熱放出部が設けられ、熱放出部は吸入部に連通するように形成される。
【0011】
本発明の一実施例による空気清浄器は、外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を含むハウジング;ハウジング内に備えられるフレーム;フレーム内に備えられ、吸入した空気を殺菌する殺菌部;フレーム内に備えられ、空気をフィルタリングするフィルター部;フレーム内に備えられ、空気を流動させる送風部;ハウジングの上部に備えられ、空気の流動を転換させる流動転換部;及び流動転換部の方向をガイドするガイド部;を含む。殺菌部は、殺菌光を発生する殺菌光源;殺菌光源を収容する第1殺菌ケース;及び第1殺菌ケースの下部に結合して、第1殺菌ケースと殺菌光源を支持する第2殺菌ケース;を含み、第1殺菌ケースの少なくとも一部は第2殺菌ケースから離隔して、殺菌光源で発生した熱が上記離隔した空間を介して放出されるように形成される。
【0012】
殺菌部は、第1殺菌ケースの上面の中央部を貫通して、殺菌光源で発生した殺菌光が照射される主放出部;第1殺菌ケースの上面を部分的に貫通して、殺菌光源で発生した熱を放出させる第1放出部;及び第1殺菌ケースの側壁を部分的に貫通して、殺菌光源で発生した熱を放出させる第2放出部;をさらに含む。
【0013】
吸入部の少なくとも一部は第2放出部と重畳する位置に配置される。
【0014】
フレームはフレームの側壁を部分的に貫通して吸入部に連通する空気流入部を含み、吸入部、空気流入部及び第2放出部は互いに連通する。
【0015】
第1殺菌ケースは第1殺菌ケースの側壁から第2殺菌ケースに近づく方向に突出する突出部を含み、第2殺菌ケースは突出部に対応する位置に形成された結合溝を含み、第1殺菌ケースと第2殺菌ケースは突出部と結合溝の締結により結合される。
【0016】
突出部及び結合溝はそれぞれ複数個からなり、複数の突出部と複数の結合溝は互いに同数である。
【0017】
突出部は第1突出部及び第2突出部を含み、第1突出部と第2突出部は延長長さが互いに異なる。
【0018】
第1突出部の延長長さは第2突出部の延長長さよりも長くなり、第2突出部は第1突出部の両側にそれぞれ配置される。
【0019】
さらに突出部は第1殺菌ケースの上面から第2殺菌ケースに近づく方向に突出する第3突出部を含み、第1殺菌ケースと殺菌光源は第3突出部により結合される。
【0020】
第1突出部は結合溝を貫通して互いに締結され、第2突出部は結合溝を貫通せず、第2殺菌ケースの上面の結合溝に隣接する部分に接して設けられる。
【0021】
殺菌部は第1突出部と第2突出部の間で第2殺菌ケースから離れる方向に引き込まれて、殺菌光源で発生した熱を放出させる第3放出部;をさらに含む。
【0022】
さらに第2殺菌ケース内に備えられて電源を供給するバッテリー部;を含み、殺菌光源とバッテリー部はハーネスにより互いに電気的に連結される。
【0023】
複数の結合溝のうちのいずれかは他の結合溝に比べて大きい面積で形成され、ハーネス部は少なくとも1つの結合溝により延長される。
【0024】
複数の突出部のうち、少なくとも一つの結合溝に対応する突出部は、他の突出部よりも第1殺菌ケースの円周方向にさらに突出する。
【0025】
第1殺菌ケースの上面の中央部は第1殺菌ケースの上面の縁部に比べて凹状に形成される。
【0026】
第1殺菌ケースの上面は第1殺菌ケースの上面の縁部から中央部まで第2殺菌ケースの上面に向かって下向きに傾斜する。
【0027】
第1放出部は第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さが互いに異なる複数の貫通孔を含む。
【0028】
第1放出部は第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔を含み、第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔のそれぞれの第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さはこの順に次第に大きくなる。
【0029】
第1放出部は第1貫通孔よりも小さい延長長さを有する第4貫通孔をさらに含む。
【0030】
第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔はそれぞれ複数個からなる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一実施例による空気清浄器によれば、殺菌部に含まれた複数の放出部のうちのいずれかの放出部はハウジングに含まれた吸入部に連通し、これにより殺菌光を照射するときに発生する熱が外部に効果的に放出される。
【0032】
また殺菌部に含まれた殺菌ケースは平らでない上面を有し、これにより殺菌部から照射される殺菌光が外部に漏れる光漏れ現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施例による空気清浄器を正面から見た姿を示す図である。
図2図1の断面図である。
図3】本発明の一実施例による空気清浄器の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例によるハウジング及びフレームを示す図である。
図5】本発明の一実施例による送風部を示す図である。
図6】本発明の一実施例による送風部の内部構成を示す図である。
図7】本発明の一実施例による流動転換部を示す図である。
図8】本発明の一実施例による第2フレームと殺菌部を示す図である。
図9】本発明の一実施例による殺菌部、埃センサ(埃センサー)部及びバッテリー部を示す図である。
図10】本発明の一実施例による空気清浄器の内部に形成された気流を示す図である。
図11図11は本発明の一実施例による殺菌部300の斜視図である。
図12図12は本発明の一実施例による殺菌部300の分解斜視図である。
図13】本発明の一実施例による第1殺菌ケースの斜視図である。
図14】本発明の一実施例による第1殺菌ケースと第2殺菌ケースの結合構造を示す図である。
図15】本発明の一実施例による殺菌部、フィルター部及び第2フレームを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施例について説明する。以下の詳細な説明は、この明細書に記載される方法、装置及び/又はシステムに関する包括的な理解を深めるために提供するものである。しかし、これらは例示に過ぎず、本発明はこれらに限られない。
【0035】
本発明を説明するにおいて、本発明に関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。なお、後述する用語らは本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例などによって異なるので、その定義は本明細書の全般にわたっての内容に基づいて定められるべきである。詳細な説明で使用する用語はただ本発明の実施例を説明するためのものであり、全く制限するものではない。単数の表現は文脈上明白に違う意味でない限り、複数の表現を含む。また本明細書において、“含む”または“有する”(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)などの用語は、記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除するものではないことに理解すべきである。
【0036】
また、本発明の構成要素を説明する際、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用するが、このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質、順番または順序などが限定されない。
【0037】
以下、図1乃至図3を参照しながら、本発明の一実施例による空気清浄器1の全般的な構成について説明する。
【0038】
図1は本発明の一実施例による空気清浄器1を正面から見た姿を示す図であり、図2図1の断面図であり、図3は本発明の一実施例による空気清浄器1の分解斜視図である。
【0039】
空気清浄器1は、ハウジング10,20、ハウジング10,20の内部で気流を形成する送風部120、ハウジング10,20の内部を流動する空気を浄化するフィルター部250、及び浄化された空気を吐出する流動転換部50を含む。
【0040】
さらに空気清浄器1は、ハウジング10,20の内部を流動する空気に含まれた異物などを除去したりフィルター部250を殺菌したりする殺菌部300、吸入された空気に含まれた埃を感知する埃センサ部330、及びハウジング10,20内に備えられた制御部に電源を供給するバッテリー部340を含む。
【0041】
制御部は少なくとも1つ以上のPCBを含み、具体的な内容は構成別に詳しく後述する。
【0042】
ハウジング10,20は内部構成を収容する空間を提供し、空気清浄器1の外観の少なくとも一部を形成する。ハウジング10,20の形状は上述した空間を提供できる形状であれば、特に制限はない。一実施例において、ハウジング10,20は上部を構成する第1ハウジング10と下部を構成する第2ハウジング20からなり、第1ハウジング10及び第2ハウジング20は両方とも中空の円柱状である。
【0043】
ハウジング10,20の内部には送風部120、フィルター部250、流動転換部50、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340が位置する。
【0044】
ハウジング10,20はハウジング10,20の外部と内部を連通する吸入部30を含む。吸入部30はハウジング10,20に貫通して形成され、ハウジング10,20の上端及び下端からそれぞれ離隔した位置に形成される。一実施例において、吸入部30は第2ハウジング20のみに備えられ、第1ハウジング10には備えられないこともあるが、このとき、吸入部30は第2ハウジング20の上端及び下端からそれぞれ離隔した位置に形成される。
【0045】
さらにハウジング10,20はハウジング10,20の外部と内部を連通する吐出部(図示せず)を含む。吐出部はハウジング10,20に貫通して形成され、ハウジング10,20の上端に形成される。一実施例において、吐出部は第1ハウジング10のみに備えられ、第2ハウジング20には備えられないこともあるが、このとき、吐出部は第1ハウジング10の上端、例えば、上記第1ハウジング10と後述する流動転換部50の間に形成される。
【0046】
一実施例において、吸入部30は第2ハウジング20の側壁を少なくとも部分的に貫通するグリル状であり、吐出部は第1ハウジング10の上面を少なくとも部分的に貫通する開口形状である。
【0047】
流動転換部50は第1ハウジング10の上部で吐出部と連通することができ、少なくとも一部が第1ハウジング10に移動可能に結合される。流動転換部50はハウジング10,20の内部に位置する空気をハウジング10,20の外部に案内する吐出グリル53を含む。
【0048】
流動転換部50は吸入部30よりも上部に位置する。よって、送風部120が気流を形成すると、ハウジング10,20の外部に位置する空気は吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流入された後、吐出部及び吐出グリル53を介してハウジング10,20の外部に吐出される。
【0049】
ハウジング10,20の内部には、流動転換部50の下部に配置され、送風部120、フィルター部250、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340を収容するフレーム100、200が備えられる。
【0050】
このとき、フレーム100、200は、上部を構成して送風部120を収容する第1フレーム100と、下部を構成してフィルター部250、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340を収容する第2フレーム200とからなり、第1フレーム100と第2フレーム200は両方とも中空の円柱状である。
【0051】
第1フレーム100の上部にはガイド部支持フレーム110が結合し、ガイド部支持フレーム110の上面の一部には流動転換部50の方向をガイドするガイド部55が置かれて結合される。
【0052】
フィルター部250と殺菌部300は第2フレーム200内で順に積層される。
【0053】
フィルター部250は空気に含まれた異物を除去するフィルターを含み、フィルターは除去対象となる異物の種類によって様々に備えられる。例えば、フィルターは、空気中の埃を除去する埃フィルター、空気中のダニのような生物体を除去する生化学フィルター及び悪臭を引き起こす物質(例えば、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンなど)を除去する脱臭フィルターのいずれかからなる。
【0054】
フィルター部250はハウジング10,20の内部に着脱自在に固定される。
【0055】
フィルター部250は吸入部30よりも上部に位置し、流動転換部50の下部に位置する。これにより、吸入部30から吐出グリル53に向かって流動する空気がフィルター部250により浄化される。
【0056】
好ましくは、フィルター部250は吸入部30の上部に位置し、送風部120の下部に位置する。フィルター部250が送風部120の上部に位置する場合、送風部120が形成する気流がフィルター部250により弱くなり得るためである。
【0057】
殺菌部300は空気中の微生物又はフィルター部250に残留する菌類などを死滅する構成であり、フィルター部250の下部に位置することが好ましい。空気中に含まれた微生物がフィルター部250に流動する前に死滅されるだけではなく、殺菌部300によりフィルター部250に位置する微生物を死滅することができるためである。
【0058】
殺菌部300は吸入部30と重畳する高さに設けられる。この場合、吸入部30を介してハウジング10,20内に流動した空気に含まれた微生物は一番先に殺菌される。
【0059】
バッテリー部340は送風部120、フィルター部250、流動転換部50及び殺菌部300よりも下部に位置することが好ましい。すなわち、バッテリー部340はハウジング10,20の内部のうち、下端に配置されることが好ましい。
【0060】
これは一般的にバッテリー部340が同一体積に比べて重量が大きい(密度が大きい)ためであり、空気清浄器1を移動させた後、特定の場所に安定して安着することが可能であるためである。
【0061】
ちなみに、バッテリー部340は吸入部30よりも下部に位置することが好ましい。この場合、吸入部30を介して流動した空気が流動転換部50に向かって上部に移動するのでバッテリー部340を経由しない。空気清浄器1が携帯可能な場合、送風部120が形成する気流の強さは制限的であるが、バッテリー部340が吸入部30よりも下部に位置することにより送風部120がコントロールする空間の体積が小さくなる。
【0062】
これにより、吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動した空気は、殺菌部300で殺菌された後、フィルター部250に流動する。フィルター部250を経て浄化された空気は、送風部120を経て吐出グリル53を介してハウジング10,20の内部から外部に流動することができる。
【0063】
以下、図1乃至図4図8を参照しながら、ハウジング10,20についてより詳しく説明する。
【0064】
図4の(a)は本発明の一実施例によるハウジング10,20を示す図であり、図4の(b)は本発明の一実施例によるフレーム100、200を示す図であり、図8は本発明の一実施例による第2フレーム200と殺菌部300を示す図である。
【0065】
図1乃至図4図8を参照すると、ハウジング10,20は外観を形成し、上部及び下部をそれぞれ構成する第1ハウジング10と第2ハウジング20を含み、フレーム100、200は第1ハウジング10によりカバーされる第1フレーム100と第2ハウジング20によりカバーされる第2フレーム200を含む。
【0066】
このとき、第2フレーム200は上部を構成する第2上部フレーム210と下部を構成する第2下部フレーム220とからなる。第2上部フレーム210と第2下部フレーム220は一体に形成されて第2フレーム200を構成するが、必ずこの概念に限られない。すなわち、第2上部フレーム210と第2下部フレーム220は別々に形成された後、第2上部フレーム210の下部と第2下部フレーム220の上部が互いに結合して第2フレーム200を構成することもできる。
【0067】
一実施例において、第2上部フレーム210の内部にはフィルター部250と殺菌部300が収容され、第2下部フレーム220の内部には埃センサ部330とバッテリー部340が収容される。
【0068】
第1フレーム100の内部には送風部120と流動転換部50の少なくとも一部が収容され、第2フレーム200の内部には埃センサ部330、バッテリー部340、殺菌部300及びフィルター部250が収容される。このとき、第1フレーム100の内部にはさらに、送風部120と流動転換部50の間に備えられて流動転換部50の状態変化をガイドするガイド部55と、ガイド部55を支持するためのガイド部支持フレーム110が収容される。
【0069】
第1ハウジング10は第2ハウジング20を基準として移動したり分離したりすることができる。これにより、ユーザはフィルター部250を周期的に交替することができる。第1ハウジング10と第2ハウジング20が分離されるとき、フィルター部250はユーザに露出される。
【0070】
第2ハウジング20は中空の円柱状である。吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔した位置に備えられる。これは空気清浄器1が車両内に配置される場合を考えたことであり、コップホルダーのような構成に空気清浄器1が置かれたとき、より円滑な空気の流れを引き起こすことができる。
【0071】
すなわち、吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔した位置に第2ハウジング20の側壁を部分的に貫通するグリル状に形成される。
【0072】
吸入部30は第2ハウジング20の外部と内部を連通する形状であれば良いが、図面では吸入部30が複数の貫通孔からなる例を示している。このとき、複数の貫通孔はそれぞれ矩形状である。
【0073】
第1ハウジング10は移動可能に備えられる流動転換部50を収容するので、流動転換部50の移動によって干渉しない形状を有することが好ましい。このために、第1ハウジング10は第2ハウジング20の上端に連結され、中空の円柱状である。
【0074】
流動転換部50の少なくとも一部は第1ハウジング10の上部に収容されて移動可能に備えられる。送風部120の少なくとも一部は第1ハウジング10の下部に収容される。これにより、送風部120を通過した空気は移動可能に備えられる吐出グリル53を介してハウジング10,20の外部に吐出される。
【0075】
第1フレーム100は第1ハウジング10よりも低く形成され、第2フレーム200は第2ハウジング20に対応する高さに形成される。
【0076】
第2フレーム200の内部にはバッテリー部340、埃センサ部330、殺菌部300及びフィルター部250が収容される。このとき、第2フレーム200の上面には送風部120を収容する第1フレーム100が締結される。
【0077】
第2フレーム200は、第2フレーム200の下部に備えられて埃センサ部330とバッテリー部340をそれぞれ収容する埃センサー収容部(図示せず)とバッテリー収容部(図示せず)を含み、第2フレーム200の上部に備えられてフィルター部250を着脱自在に収容するフィルター着脱部215及びフィルター着脱部215とバッテリー収容部の間に備えられて殺菌部300を収容する殺菌締結部(図示せず)を含む。さらに第2フレーム200は、第2フレーム200の上部に備えられて第1フレーム100を第2フレーム200に固定させるフレーム締結部205を含む。
【0078】
ここで、収容するとは、収容対象となる構成と重畳する高さに形成されることを意味する。
【0079】
バッテリー収容部は第2フレーム200の下側に位置する。フレーム締結部205は第2フレーム200の上側に位置する。フィルター着脱部215はバッテリー収容部とフレーム締結部205の間に位置する。
【0080】
なお、ハウジング10,20は第2ハウジング20を基準として第2フレーム200を移動させるインナーハウジング230をさらに含む。
【0081】
インナーハウジング230は第2ハウジング20の内周面に固定されるが、第2フレーム200の外周面に移動可能に結合される。具体的には、インナーハウジング230は第2ハウジング20の内周面に固定されるが、バッテリー収容部の外周面に移動可能に固定される。
【0082】
これにより、第2フレーム200は第2ハウジング20を基準として移動可能に備えられる。よって、ユーザがフィルター部250を交替するために第1ハウジング10と第2ハウジング20を分離させた後、第2フレーム200を、第2ハウジング20を基準として移動することができる。
【0083】
一実施例において、第2フレーム200は第2ハウジング20を基準として上部に移動することができる。すなわち、第2ハウジング10は第2フレーム200を基準として下部に移動できる。
【0084】
これにより、第1ハウジング10と第2ハウジング20が互いに分離されるとき、フィルター部250がユーザに露出されることができる。
【0085】
第2フレーム200は吸入部30に連通する空気流入部213をさらに含む。具体的には、空気流入部213は第2フレーム200の側壁の一部を貫通して形成され、これにより、吸入部30により吸入された空気が空気流入部213を通過した後、殺菌部300に流入することができる。
【0086】
空気流入部213は吸入部30と少なくとも一部の高さで重畳する。吸入部30が形成する所定の高さは空気流入部213よりも高い。
【0087】
これにより、吸入部30を流動した空気が空気流入部213を流動し、空気流入部213を通過した空気は殺菌部300により殺菌される。
【0088】
空気流入部213は第2フレーム200の内部と外部を連通する形状であれば良い。図では空気流入部213が略矩形状であり、複数個が設けられて円周方向にそれぞれ離隔した一例が示されている。
【0089】
フィルター着脱部215は、空気流入部213の上部で貫通又は切開されてフィルター部250が移動可能な空間を提供するフィルター開口部217と、フィルター開口部217を介してフィルター着脱部215の内部に位置するフィルター部250を固定するフィルター固定リブ219を含む。
【0090】
フィルター開口部217はフィルター部250に対応する形状に貫通又は切開して形成される。
【0091】
フィルター固定リブ219は第2フレーム200の内周面から突出形成されて第2フレーム200内に挿入されたフィルター部250を固定させる。具体的には、フィルター固定リブ219はフィルター開口部217の下端から第2フレーム200の内部に向かって突出して形成される。
【0092】
フレーム締結部205は第2フレーム200の上端に設けられて送風部120を収容する第1フレーム100を第2フレーム200に固定させる。
【0093】
以下、図4乃至図6を参照しながら、本発明の一実施例による送風部120について説明する。
【0094】
図5の(a)は本発明の一実施例による第1ハウジング100とガイド部支持フレーム110を示す図であり、図5の(b)は本発明の一実施例による送風部120を示す図であり、図6は本発明の一実施例による送風部120の内部構成を示す図である。
【0095】
図4乃至図6を参照すると、送風部120はファンハウジング及び該ファンハウジング内に収容されるファンアセンブリを含む。
【0096】
ファンハウジングは、全体的な骨組みを構成する主ファンハウジング122及び主ファンハウジング122を下部から支持するファンハウジングベース128を含む。このとき、ファンハウジングはさらに、主ファンハウジング122の下部に設けられて主ファンハウジング122と第1ハウジング100を互いに結合するための下部ファンハウジング結合部124と、主ファンハウジング122の上部に設けられて主ファンハウジング122とガイド部支持フレーム110を互いに結合するための上部ファンハウジング結合部126を含む。
【0097】
ファンアセンブリは、中空が形成されたハブ127、ハブ127と離隔するシュラウド129、及びハブ127とシュラウド129を連結するブレード125を含む。
【0098】
ハブ127、ブレード125及びシュラウド129は一体に形成されて一緒に回転する。シュラウド129はハブ127の下側でハブ127の一部を囲む。すなわち、ハブ127が形成する直径はシュラウド129が形成する直径よりも小さくなる。
【0099】
ブレード125は複数個からなり、ハブ127の外周面からシュラウド129に向かって延びる。このとき、複数のブレードはそれぞれハブ127の外周面において円周方向に沿って同一間隔離隔する。
【0100】
複数のブレードはハブ127の外周面において放射状に延びてシュラウド129に連結される。このとき、それぞれのブレード125は上下方向、左右方向、前後方向のそれぞれに位置が変更しながら延びる。
【0101】
ファンアセンブリはさらに、ハブ127、ブレード125及びシュラウド129を回転させる駆動部123と、駆動部の駆動により回転するシャフト121とを含む。このとき、駆動部123がモーターからなる場合、駆動部123は回転磁界を形成するステーター及びステーターが形成した磁界によって回転するローターを含み、シャフト121はローターに結合される。
【0102】
主ファンハウジング122は一側でファンアセンブリを収容し、ファンハウジングベース128は他側でファンアセンブリを収容するように設けられる。
【0103】
ファンハウジングベース128は主ファンハウジング122の他端に結合して、ファンアセンブリを回転可能に支持する。
【0104】
シャフト121と駆動部123はファンハウジングに備えられる。具体的には、シャフト121と駆動部123は主ファンハウジング122及びファンハウジングベース128のうちのいずれかに備えられる。
【0105】
これにより、ファンアセンブリはファンハウジングの内部に回転可能に設けられる。
【0106】
しかし、ファンハウジングが第2フレーム200に直結する場合、ファンアセンブリにより発生した振動又はノイズが外部に露出されやすい。したがって、ファンアセンブリで発生した振動又はノイズが外部に露出されることを減らすために、ファンハウジングは別の構成によって第2フレーム200に固定されることが好ましい。
【0107】
このために、送風部120は第1フレーム100に収容されて第2フレーム200に固定される。
【0108】
具体的には、第1フレーム100は内部にファンハウジングを固定し、第2フレーム200の上端に固定される。すなわち、第1フレーム100は第2フレーム200のフレーム締結部205に固定される。
【0109】
第1フレーム100はファンハウジングが形成する上下方向の高さよりも高く形成されて、内部にファンハウジングが固定されてもファンハウジングの下部に余裕空間を有することができる。このとき、この余裕空間にはUSB80に連結可能なUSB PCB(図示せず)が配置される。
【0110】
これにより、ファンアセンブリで発生した振動又はノイズが第2フレーム200にすぐ伝達されない。結局、ファンアセンブリで発生する振動又はノイズのうち、外部に漏れる量が小さくなる。
【0111】
第1フレーム100の上部にはファンハウジングを固定しながら流動転換部50の動作をガイドするガイド部55が安着するガイド部支持フレーム110が結合される。
【0112】
一実施例において、第1フレーム100とガイド部支持フレーム110はフック結合される。
【0113】
以下、図7を参照しながら、本発明の一実施例による流動転換部50について説明する。
【0114】
図7の(a)は本発明の一実施例による流動転換部50の斜視図であり、図7の(b)は本発明の一実施例による吐出ハウジング51,52を透明に示した図である。
【0115】
図7を参照すれば、ガイド部55はガイド部支持フレーム110の支持フレームボディ115に固定され、流動転換部50はガイド部55に回転自在に結合される。
【0116】
具体的には、流動転換部50は吐出ハウジング51,52、吐出ハウジング51,52の上面501の中央部に設けられるディスプレイ部500、及びディスプレイ部500と吐出ハウジング51,52の間に設けられる吐出グリル53を含む。このとき、ディスプレイ部500はボタンの役割も行えるので、ボタン部500とも呼ぶことができる。
【0117】
吐出ハウジング51,52は、その内部に設けられてガイド部55に回転可能に結合されるガイド結合部530、吐出ハウジング51,52の内部でガイド結合部530の上側に設けられて後述するボタンPCB710を下部から支持するボタンPCB載置フレーム520、及びボタンPCB載置フレーム520の上部に設けられてボタンPCB710をカバーしながらボタン部500を下部から支持するボタン載置フレーム510を含む。
【0118】
一方、吐出ハウジング51,52は上部を構成する第1吐出ハウジング51と下部を構成する第2吐出ハウジング52とからなる。
【0119】
吐出ハウジング51,52はガイド部55によってガイド部支持フレーム110から離隔することができ、これにより流動転換部50とガイド部支持フレーム110の間に吐出ハウジング51,52が回転するために必要な空間が形成される。したがって、吐出ハウジング51,52が回転する場合にも、吐出ハウジング51,52が送風部120と干渉することを防止することができる。
【0120】
ガイド結合部530はガイド部55に固定されて吐出ハウジング51,52を回転させる。ガイド結合部530は吐出ハウジング51,52を回転させる手段であり、例えば、ボールとボールジョイントを用いることができる。この場合、吐出ハウジング51,52はガイド結合部530を基準として様々な角度に回転したり移動したりすることができる。
【0121】
以下、図8及び図9を参照しながら、本発明の一実施例による殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340について説明する。
【0122】
図9の(a)及び図9の(b)はそれぞれ本発明の一実施例による殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340を示す。
【0123】
図8及び図9を参照すると、殺菌部300は、殺菌光を発生させる殺菌光源350、殺菌光源350を収容する第1殺菌ケース310及び第1殺菌ケース310の下部に結合して第1殺菌ケース310と殺菌光源350を支持する第2殺菌ケース320を含む。
【0124】
第1殺菌ケース310は内部と外部が連通する複数の放出部を含み、これにより吸入部30を介して流入した空気が第1殺菌ケース310の内部に流動して殺菌光源350の冷却が行われる。また、複数の放出部を介して殺菌光源350で発生した殺菌光が放出される。
【0125】
殺菌光源350は殺菌PCB及びこの殺菌PCBに取り付けられる照射部を含む。照射部はUVC LEDからなる。
【0126】
第2殺菌ケース320は、第1殺菌ケース310に締結される上面フレーム、上面フレームの周縁部から下側に延びる側面フレーム、及び側面フレームの下端に連結され、上面フレームに対向する下面フレームを含む。
【0127】
第2殺菌ケース320の内部には埃センサー収容部とバッテリー収容部が備えられ、これにより、埃センサ部330とバッテリー部340が第2フレーム200の下部から第2殺菌ケース320の内部に収容される。
【0128】
第2殺菌ケース320の側面フレームにはさらに、埃センサ部330及びバッテリー部340を出入させたり埃センサ部330を介して空気中の埃濃度を感知するための開口部が形成される。
【0129】
埃センサ部330は埃の濃度を測定する埃センサー(図示せず)及び第2殺菌ケース320の内部で気流を形成するファン(図示せず)を含む。
【0130】
殺菌光源350と第1殺菌ケース310は一緒に第2フレーム200の上部を構成する第2上部フレーム210に収容され、第2殺菌ケース320は第2フレーム200の下部を構成する第2下部フレーム220に収容される。
【0131】
以下、図10を参照しながら、全般的な気流の方向及びPCBについて説明する。
【0132】
図10の(a)は流動転換部50が回転しない状態での気流を示し、図10の(b)は流動転換部50が回転した状態での気流を示す。
【0133】
上述したように、吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔して位置する。したがって、ハウジング10,20の外部に位置する空気は吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動することができる。
【0134】
吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動した空気は殺菌部300で滅菌される。このとき、殺菌部300を流動する空気は殺菌光源350に含まれた殺菌PCBを冷却した後、上部に流動する。すなわち、殺菌部300で滅菌された空気はハウジング10,20の内で送風部120に向かって流動することができる。このとき、送風部120に向かって移動する空気はフィルター部250によって埃などの異物質が除去される。
【0135】
送風部120を流動した空気は流動転換部50に向かって上部に流動する。このとき、流動転換部50の移動有無によって吐出グリル53の位置が変化し、送風部120を経た空気は位置が変化した吐出グリル53に向かって移動することができる。これにより、吸入部30を介して流入した空気は上向きに移動して吐出グリル53を介して外部に吐出されることができる。
【0136】
上述したように、空気の気流は吸入部30を介して流入して上向きに移動するので、バッテリー部340を経由しない。よって、携帯用の空気清浄器1において制限された送風部120の気流形成力によっても効率的に空気を浄化することができる。
【0137】
なお、本発明の一実施例による空気清浄器1は殺菌PCB以外にも複数のPCBをさらに含む。
【0138】
たとえば、流動転換部50の上端にはユーザが入力を行うボタン部500が備えられるが、この場合、ボタン部500の下部にはボタン部500で入力された情報を処理するボタンPCBが備えられる。
【0139】
なお、ボタン部500に情報を表示し、又は照明のような機能が追加される場合は、ディスプレイ機能を制御するディスプレイPCBがさらに備えられる。
【0140】
また図5に示すように、USB80が空気清浄器1に挿入される場合は、USBで入力された情報を処理するユーティリティPCBが備えられる。
【0141】
また図8に示すように、殺菌部300の制御のための殺菌PCBが備えられる。
【0142】
またバッテリー部340には上述したPCBに電源を供給する電場PCBが備えられる。
【0143】
ボタンPCB、ディスプレイPCB、ユーティリティPCB、殺菌PCB及び電場PCBは、この順に上部から下部に配置される。
【0144】
バッテリー部340は上述したPCBのうちのいずれかとハーネスを介して連結されて電源を供給することができる。
【0145】
一方、ディスプレイPCB、ユーティリティPCB、殺菌PCB及び電場PCBの場合、バッテリー部340に直接連結されてもハーネスの断線が問題にならないが、ボタンPCBの場合は、バッテリー部340に直接連結されると、流動転換部50の移動によってその位置が変化するので、ハーネスの断線が問題になり得る。
【0146】
上記問題を解決するために、本発明の一実施例においては、バッテリー部340でディスプレイPCBに電源を供給し、ボタンPCBにはディスプレイPCBから電源が供給される方式を採択する。
【0147】
以下、図11及び図12を参照しながら、本発明の一実施例による殺菌部300について説明する。
【0148】
図11は本発明の一実施例による殺菌部300の斜視図であり、図12は本発明の一実施例による殺菌部300の分解斜視図である。
【0149】
図11及び図12を参照すると、本発明の一実施例による空気清浄器1に含まれた殺菌部300は、殺菌光を発生させる殺菌光源350と、殺菌光源350を収容して支持する殺菌ケース310,320を含み、殺菌ケースは、殺菌光源350を収容する第1殺菌ケース310、及び第1殺菌ケース310の下部に結合して第1殺菌ケース310と殺菌光源350を支持する第2殺菌ケース320を含む。
【0150】
殺菌光源350は殺菌PCB及び殺菌PCBに取り付けられる照射部を含み、照射部はUVC LEDからなる。
【0151】
第2殺菌ケース320の内部には埃センサ部330とバッテリー部340がそれぞれ収容される。埃センサ部330とバッテリー部340はそれぞれ第2殺菌ケース320に着脱自在に結合されるが、必ずこれに限られない。すなわち、埃センサ部330やバッテリー部340のうちの一方のみが第2殺菌ケース320に着脱自在に結合されることもできる。また、埃センサ部330とバッテリー部340がそれぞれ第2殺菌ケース320に着脱しないように結合されることもできる。
【0152】
一実施例において、第1殺菌ケース310の少なくとも一部は第2殺菌ケース320から離隔して、殺菌光源350で発生した熱が離隔した空間を介して放出されることができる。
【0153】
殺菌ケース310,320は複数の放出部を含み、複数の放出部を介して殺菌光源350で発生した殺菌光が照射されたり、殺菌光源350で発生した熱が放出されたりする。すなわち、複数の放出部のうちのいずれかは、第1殺菌ケース310と第2殺菌ケース320の間でハウジング10,20の吸入部30に連通して、殺菌光源350で発生した熱を放出するための熱放出部の役割を行う。
【0154】
より具体的には、殺菌部300はさらに、第1殺菌ケース310の上面の中央部を貫通して殺菌光源350で発生した殺菌光が照射される主放出部316、第1殺菌ケース310の上面を部分的に貫通して殺菌光源350で発生した熱を放出させる第1放出部312及び第1殺菌ケース310の側壁を部分的に貫通して殺菌光源350で発生した熱を放出させる第2放出部314を含む。
【0155】
このとき、殺菌光源350で発生した殺菌光は、主放出部316以外にも、第1放出部312及び/又は第2放出部314を介して照射されることもできるが、殺菌光源350に含まれたUVC LEDで発生するUVC光は人体に有害な恐れがあるので、ハウジング10,20の外部に直接漏れないように防止する必要がある。
【0156】
一実施例において、吸入部30の少なくとも一部は第2放出部314と重畳する位置に配置され、吸入部30と第2放出部314は互いに直接連通することができる。一実施例において、吸入部30は第1放出部312と重畳しない位置に配置されてもよく、これにより、吸入部30と第1放出部312が直接連通しないこともある。但し、吸入部30と第1放出部312の間に隔壁のような別の遮断部材は配置されないので、吸入部30と第1放出部312が間接的に連通することができる。
【0157】
以下、図11及び図12図13及び図14を共に参照しながら、本発明の一実施例による殺菌光源350の殺菌光及び熱放出構造について説明する。
【0158】
図13の(a)及び図13の(b)はそれぞれ本発明の一実施例による第1殺菌ケース310の上部斜視図及び下部斜視図であり、図14の(a)及び図14の(b)はそれぞれ本発明の一実施例による第1殺菌ケース310と第2殺菌ケース320の結合構造を示す側面図である。
【0159】
図11及び図12図13及び図14を共に参照すれば、第1殺菌ケース310は第1殺菌ケース310の側壁から第2殺菌ケース320に近づく方向に向かって突出する突出部を含み、第2殺菌ケース320は突出部に対応する位置に形成された結合溝323,328を含み、第1殺菌ケース310と第2殺菌ケース320は突出部と結合溝323,328の締結により互いに結合される。
【0160】
一実施例において、突出部及び結合溝323,328はそれぞれ複数個からなる。一実施例において、複数の突出部と複数の結合溝323,328は互いに同数である。
【0161】
このとき、突出部は第1突出部313及び第2突出部315を含み、第1突出部313と第2突出部315は互いに異なる延長長さを有してもよい。このとき、延長長さは垂直方向、すなわち、第1殺菌ケース310の側壁から第2殺菌ケース320の上面に向かって近づく方向への延長長さである。
【0162】
第1突出部313の延長長さは第2突出部315の延長長さよりも長く形成され、第2突出部315は第1突出部313の両側にそれぞれ配置される。すなわち、2つの第2突出部315が第1殺菌ケース310の円周方向に沿って1つの第1突出部313の両側にそれぞれ配置される。
【0163】
第1突出部313は結合溝323,328を貫通して互いに締結され、第2突出部315は結合溝323,328を貫通せず、第2殺菌ケース320の上面の結合溝323,328に隣接する部分に接する。したがって、第1殺菌ケース310の側壁と第2殺菌ケース320の上面の間に第2放出部314が形成され、殺菌光源350で発生した熱が第2放出部314から放出される。
【0164】
殺菌部300はさらに第1突出部313と第2突出部315の間で第2殺菌ケース320の上面から離れる方向に引き込まれて殺菌光源350で発生した熱を放出させる第3放出部318を含む。よって、第1殺菌ケース310の側壁と第2殺菌ケース320の上面の間に第3放出部316がさらに形成され、殺菌光源350で発生した熱が第3放出部318から放出される。
【0165】
すなわち、殺菌部300は、第1殺菌ケース310の上面を部分的に貫通して殺菌光源350で発生した熱を放出させる第1放出部312に加えて、第1殺菌ケース310の側壁を部分的に貫通して殺菌光源350で発生した熱を放出させる第2放出部314と第3放出部318をさらに含むので、殺菌光源350で発生した熱が複数の面から効果的に放出される。
【0166】
このとき、第1放出部312は、主放出部316と共に殺菌光源350で発生した熱を放出することよりも、殺菌光源350で発生した殺菌光を照射することに主な目的がある反面、第2放出部314と第3放出部318は、殺菌光源350で発生した殺菌光を照射することよりも、殺菌光源350で発生した熱を放出することに主な目的がある。よって、主放出部316と第1放出部312は光照射部と称することができ、第2放出部314と第3放出部318は熱放出部と称することができる。
【0167】
一方、第1殺菌ケース310の上面の中央部は縁部に比べて凹状である。たとえば、第1殺菌ケース310の上面は縁部から中央部まで第2殺菌ケース320の上面に向かって下向きに傾斜する。
【0168】
このとき、第1放出部312は、第1殺菌ケース310の上面の円周方向に延びる延長長さが互いに異なる複数の貫通孔312a,312b,312c,312dを含む。
【0169】
一実施例において、第1放出部312は第1貫通孔312a、第2貫通孔312b及び第3貫通孔312cを含み、第1貫通孔312a、第2貫通孔312b及び第3貫通孔312cのそれぞれの第1殺菌ケースの上面の円周方向に延びる延長長さは、この順に次第に大きくなる。一実施例において、第1放出部312は第1貫通孔312aよりも小さい延長長さを有する第4貫通孔312dをさらに含む。第1貫通孔312a、第2貫通孔312b、第3貫通孔312c及び第4貫通孔312dはそれぞれ複数個からなる。
【0170】
図において、第4貫通孔312dが互いに隣接する第3貫通孔312cの間或いは互いに隣接する第2貫通孔312bの間に配置されることが示されているが、必ずこれに限られない。すなわち、第4貫通孔312dは互いに隣接する第1貫通孔312aの間に配置されることもできる。
【0171】
第1貫通孔312aないし第3貫通孔312cが平らでない第1殺菌ケース310の上面に形成されることにより、殺菌光源350で発生した殺菌光が第1放出部312から放出されるとき、垂直ではなく傾いた方向、たとえば、殺菌部300の中心軸に向かう方向に照射されることができ、これにより、殺菌部300から照射された殺菌光が外部に漏れる光漏れ現象を防止することができる。
【0172】
突出部は第1殺菌ケース310の上面から第2殺菌ケース320の上面に向かって延びて垂直方向に突出した第3突出部317をさらに含み、第1殺菌ケース310と殺菌光源350は第3突出部317により互いに結合される。
【0173】
なお、第2殺菌ケース320の内部には電源を供給するバッテリー部340が収容され、このとき、バッテリー部340と殺菌光源350はハーネス部(図示せず)により互いに電気的に連結されることができる。
【0174】
また、第2殺菌ケース320の内部には空気中の埃を感知する埃センサ部330がさらに収容され、バッテリー部340と埃センサ部330もハーネス部(図示せず)により互いに電気的に連結される。埃センサ部330は空気内の埃濃度を感知する埃センサー(図示せず)及び第2殺菌ケース320の内部で気流を形成するファン(図示せず)を含む。
【0175】
一実施例において、複数の結合溝323,328のうちのいずれかの結合溝328はハーネス部が延びる空間を提供するために他の結合溝323に比べて大きい面積を有し、このハーネス部は少なくとも一つの結合溝328により延びる。このとき、少なくとも一つの結合溝328は、第1殺菌ケース310と第2殺菌ケース320の結合を行う構成であり、かつ第1殺菌ケース310の内部に収容された殺菌光源350と第2殺菌ケース320の内部に収容されたバッテリー部340を電気的に連結させるハーネス部の移動経路を提供する構成である。したがって、以下では、複数の結合溝323,328のうち、ハーネス部により貫通されない結合溝は第1結合溝323と称し、複数の結合溝323,328のうち、ハーネス部により貫通される結合溝は第2結合溝328と称する。
【0176】
一実施例において、複数の突出部のうち、第2結合溝328に対応する突出部319は他の突出部よりも第1殺菌ケース310の円周方向にもっと突出する。このとき、第2結合溝328に対応する突出部319はハーネス部の移動経路を提供する構成であり、第4突出部319と称することができる。
【0177】
第2殺菌ケース320は、第2殺菌ケース320の側壁を貫通して第2殺菌ケース320の内部に空気を流入させる埃センサー流入部322と、第2殺菌ケース320の側壁を貫通して第2殺菌ケース320の内部の空気を吐出させる埃センサー吐出部324とを含む。よって、埃センサ部330に含まれたファンが気流を形成すると、埃センサー流入部322を介して空気が流入された後、流入された空気内の埃濃度が埃センサーで感知されて、その後、埃の濃度が感知された空気が埃センサー吐出部324から吐出される。
【0178】
第2殺菌ケース320はさらに第2殺菌ケース320の側壁を貫通して埃センサーで蓄積された埃を洗浄するための埃センサー露出部327を含む。
【0179】
以下、図15を参照しながら、本発明の一実施例による殺菌部300の第2フレーム200内における配置構造について説明する。
【0180】
図15は本発明の一実施例による殺菌部300、フィルター部250及び第2フレーム200を示す側面図である。
【0181】
図15を参照すると、第2上部フレーム210は、第2上部フレーム210の側壁を部分的に貫通して吸入部30に連通される空気流入部213を含み、吸入部30、空気流入部213及び第2放出部314は互いに連通して備えられる。
【0182】
したがって、殺菌光源350から放出された熱は、第2放出部314を介して第2フレーム200の内部に放出された後、空気流入部213と吸入部30を順に経て外部に放出される。
【0183】
上述したように、本発明の一実施例による空気清浄器1によれば、殺菌部300に含まれた複数の放出部312,314,316,318のいずれかの放出部314は、ハウジング10,20に含まれた吸入部30に連通することができ、これにより殺菌光を照射するときに発生する熱が外部に効果的に放出される。
【0184】
また殺菌部30に含まれた第1殺菌ケース310は平らでない上面を有し、これにより、第1殺菌ケース310内に収容された殺菌光源350で発生する殺菌光が外部に漏出される光漏れ現象を防止することができる。
【0185】
以上、本発明の様々な実施の形態について詳しく説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、上記実施例について本発明の範疇から外れない範囲内で様々な変形が可能であることを理解されたい。したがって、本発明の権利範囲は上記の実施例に限定してはならず、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0186】
1:空気清浄器 10:第1ハウジング
20:第2ハウジング 30:吸入部
40:ベース 50:流動転換部
55:ガイド部 80:USB
100:第1フレーム 110:ガイド部支持フレーム
200:第2フレーム 210:第2上部フレーム
220:第2下部フレーム 250:フィルター部
300:殺菌部 310:第1殺菌ケース
320:第2殺菌ケース 330:埃センサ部
340:バッテリー部 350:殺菌光源
500:ディスプレイ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15