IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特許7345539セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器
<>
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図1
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図2
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図3
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図4
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図5
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図6
  • 特許-セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/11 20230101AFI20230908BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230908BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230908BHJP
【FI】
H04W72/11
H04W72/0457 110
H04W16/14
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021503917
(86)(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2019096687
(87)【国際公開番号】W WO2020020057
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】201810813931.1
(32)【優先日】2018-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 曉航
(72)【発明者】
【氏名】姜 蕾
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0183551(US,A1)
【文献】国際公開第2017/195495(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/034321(WO,A2)
【文献】特表2020-503764(JP,A)
【文献】InterDigital Inc.,BWP operation in unlicensed spectrum[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1806968,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806968.zip>,2018年05月25日
【文献】Ericsson,On Autonomous UL Transmissions for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_07_NR R2-1810403,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_07_NR/Docs/R2-1810403.zip>,2018年07月06日
【文献】vivo,Discussion on the enhancements to configured grants[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808240,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808240.zip>,2018年08月10日,(本願出願人による本願優先日後の公知文献)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法であって、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信することと、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することとを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応しており、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することは、
複数の非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信することを含み、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報は、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものであり、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することを更に含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースと、前記各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを受信することを含む、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法。
【請求項2】
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びに、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとを含み、前記アクティブ化リソース識別子情報は、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである、請求項1に記載のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法。
【請求項3】
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信するための受信モジュールと、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するための非アクティブ化モジュールとを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応しており、
前記非アクティブ化モジュールは、
複数の非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信することに更に用いられ、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報は、複数の非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものであり、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するためのアクティブ化モジュールを更に含み、
前記アクティブ化モジュールは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースと、前記各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを受信することに更に用いられる、端末機器。
【請求項4】
前記アクティブ化モジュールは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びに、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとに更に用いられ、前記アクティブ化リソース識別子情報は、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである、請求項3に記載の端末機器。
【請求項5】
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信するための送信モジュールと、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するための非アクティブ化モジュールと、を含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応しており、
前記非アクティブ化モジュールは、
複数の非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを送信することに更に用いられ、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報は、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものであり、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するためのアクティブ化モジュールを更に含み、
前記アクティブ化モジュールは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースと、前記各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを送信することに更に用いられる、ネットワーク側機器。
【請求項6】
前記アクティブ化モジュールは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを送信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びに、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを送信することとに更に用いられ、前記アクティブ化リソース識別子情報は、前記アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである、請求項5に記載のネットワーク側機器。
【請求項7】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信することと、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することとを含む、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のステップが実行され、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応しており、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することは、
複数の非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信することを含み、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報は、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものであり、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することを含む、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のステップが更に実行され、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースと、前記各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを受信することを含む、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項8】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信することと、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することと、を含むセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のステップが実行され、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応しており、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することは、
複数の非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを送信することを含み、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報は、前記複数の非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものであり、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することを含む、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のステップがさらに実行され、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースのうちの複数のセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することは、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースと、前記各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを送信することを含む、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年7月23日に中国で出願された中国特許出願第201810813931.1号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、通信分野に関し、特に、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
第五世代(5G)移動通信システムのNR(New Radio)において、アンライセンス周波数帯域(un-licensed band)は、ライセンス周波数帯域(licensed band)の補充として、事業者によるサービスの拡大を支援することができる。アンライセンス周波数帯域が、例えばWiFi、レーダ、LTE-LAA等の複数の技術で共有されているため、アンライセンス周波数帯域を使用する際は、LTB(listen before talk)ルールに準拠する必要があり、即ち、データを送信する前にチャネル傍受を行い、傍受結果としてチャネルがアイドルである場合にのみデータ送信を行えるようにして、全ての機器がアンライセンス周波数帯域リソースを公平に使用できることを保証する。
【0003】
セミパーシステントグラント上りリンク伝送の際、チャネル傍受の結果としてチャネルがビジーであると、端末機器は、セミパーシステントグラントリソース(Configured Grant Resource)の伝送時刻で上りリンク伝送を行えず、端末機器は、セミパーシステントグラントリソースの伝送時刻が到来するまで、チャネル傍受を継続する必要があり、チャネル傍受の結果、チャネルがアイドルとなった場合にのみ、上りリンク伝送を実現できるため、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のレイテンシが長い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示のいくつかの実施例の目的は、関連技術におけるセミパーシステントグラント上りリンク伝送のレイテンシが長いという課題を解決するための、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法、端末機器及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一態様において、本開示のいくつかの実施例は、端末機器に適用される、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法であって、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信することを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法を提供している。
【0006】
第二態様において、本開示のいくつかの実施例は、ネットワーク側機器に適用される、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法であって、
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信することを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法を更に提供している。
【0007】
第三態様において、本開示のいくつかの実施例は、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信するための受信モジュールを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している、端末機器を更に提供している。
【0008】
第四態様において、本開示のいくつかの実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第一態様に記載のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法が実現される、端末機器を更に提供している。
【0009】
第五態様において、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第一態様に記載のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【0010】
第六態様において、本開示のいくつかの実施例は、
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信するための送信モジュールを含み、
前記複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している、ネットワーク側機器を更に提供している。
【0011】
第七態様において、本開示のいくつかの実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第二態様に記載のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法が実現される、ネットワーク側機器を更に提供している。
【0012】
第八態様において、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第二態様に記載のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【発明の効果】
【0013】
本開示のいくつかの実施例において、設定情報により、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定し、各々のセミパーシステントグラントリソースが少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応していることで、アンライセンス周波数帯域のチャネルのうち、ビジーでないものが存在する場合、端末機器は、チャネルがアイドルであるアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応するセミパーシステントグラントリソースを用いて、アンライセンス周波数帯域に素早くアクセスすることが可能であるため、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のレイテンシを効果的に低減することができる。
【0014】
ここで説明される図面は、本開示のさらなる理解を提供するためのものであり、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示に対する不適切な制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示のいくつかの実施例によるネットワークアーキテクチャ模式図である。
図2】本開示のいくつかの実施例によるセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のフロー模式図である。
図3】本開示のいくつかの実施例による他のセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のフロー模式図である。
図4】本開示のいくつかの実施例による端末機器の構造模式図である。
図5】本開示のいくつかの実施例によるネットワーク側機器の構造模式図である。
図6】本開示のいくつかの実施例による他の端末機器の構造模式図である。
図7】本開示のいくつかの実施例による他のネットワーク側機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示のいくつかの実施例内の図面を参照しながら、本開示のいくつかの実施例における技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は本開示のすべての実施例ではなく、一部の実施例なのである。本開示内の実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0017】
図1を参照して、図1は、本開示のいくつかの実施例によるネットワークアーキテクチャ模式図である。図1に示すように、ユーザ端末11及び基地局12が含まれており、ユーザ端末11は、UE(User Equipment)、例えば携帯電話、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、PDA(personal digital assistant)、MID(Mobile Internet Device)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末側機器であってもよいが、本開示のいくつかの実施例において、ユーザ端末11の具体的なタイプが限定されないことを留意されたい。上記基地局12は、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB)、又は、他の通信システム内の基地局であってもよいし、或いは、ノードBと呼ばれてもよいが、本開示のいくつかの実施例において、5G基地局だけを例として取り上げており、基地局12の具体的なタイプは限定されないことを留意されたい。
【0018】
なお、上記ユーザ端末11及び基地局12の具体的な機能は、以下の複数の実施例によって詳しく説明される。
【0019】
図2は、本開示のいくつかの実施例によるセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のフロー模式図である。前記方法は、端末機器に適用されるもので、次の通りであってもよい。
【0020】
ステップ210として、複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信し、複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0021】
そのうち、異なるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドが異なる。
【0022】
本開示のいくつかの実施例において、
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することを更に含む。
【0023】
ネットワーク側機器は、設定情報により、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定し、当該複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することで、アンライセンス周波数帯域のチャネルのうち、ビジーでないものが存在する場合、端末機器は、チャネルがアイドルであるアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応するセミパーシステントグラントリソースを用いて、アンライセンス周波数帯域に素早くアクセスすることが可能である。
【0024】
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化する方式は、下記の少なくとも3種を含む。
【0025】
第一種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを受信することを含む。
【0026】
そのうち、上位層シグナリングは、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを含む。
【0027】
端末機器は、ネットワーク側機器から送信された上位層シグナリングを受信し、当該上位層シグナリングには、端末機器にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び設定情報が含まれている。そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの周期、時間周波数リソース等のパラメータが含まれている。
【0028】
各々のセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、ネットワーク側機器によって設定された、当該セミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0029】
つまり、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された上位層シグナリングを受信すると、当該上位層シグナリングに従って、複数のセミパーシステントグラントリソースを設定してアクティブ化することが可能となり、端末機器は、いかなる他のアクティブ化シグナリングを更に受信する必要がない。
【0030】
一例として、端末機器は、ネットワーク側機器から送信されたRRCシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報と、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報と、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報とが含まれている。
【0031】
即ち、ネットワーク側機器は、当該RRCシグナリングを介して、端末機器に3つのセミパーシステントグラントリソースを設定してアクティブ化している。
【0032】
そのうち、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれており、第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、ネットワーク側機器によって設定された、第一セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1及びサブバンド3であると特定でき、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第二時間周波数リソースパラメータが含まれており、第二時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、ネットワーク側機器によって設定された、第二セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド2及びサブバンド4であると特定でき、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第三時間周波数リソースパラメータが含まれており、第三時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、ネットワーク側機器によって設定された、第三セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド2及びサブバンド4であると特定できる。
【0033】
第二種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びにアクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとを含み、アクティブ化リソース識別子情報は、アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0034】
まず、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された上位層シグナリングを受信し、当該上位層シグナリングには、端末機器用にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び第一設定情報が含まれている。
【0035】
そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する第一設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの周期等の一部のパラメータが含まれている。
【0036】
その後、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンクアクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、アクティブ化リソース識別子情報及び第二設定情報が含まれている。
【0037】
そのうち、端末機器は、当該アクティブ化リソース識別子情報に従って、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化し、第二設定情報には、例えば時間周波数リソースパラメータ、MCS(Modulation and Coding Scheme)パラメータ等、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された、伝送に関するパラメータが含まれており、当該時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0038】
一例として、まず、端末機器は、ネットワーク側機器から送信されたRRCシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第一設定情報と、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第一設定情報と、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第一設定情報とが含まれている。
【0039】
つまり、ネットワーク側機器は、当該RRCシグナリングを介して、端末機器に3つのセミパーシステントグラントリソースを設定している。
【0040】
その後、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンクアクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第二設定情報が含まれ、第二設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれている。
【0041】
端末機器は、当該第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、第一セミパーシステントグラントリソースをアクティブ化し、当該第二設定情報内の第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、ネットワーク側機器によって設定された、第一セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド3及びサブバンド4であると特定できる。
【0042】
説明すべきなのは、端末機器によって受信された下りリンクアクティブ化シグナリングは1つであってもよいし、複数であってもよいが、ここで、具体的に限定しない。
【0043】
端末機器が複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを受信した場合、端末機器は、各々の下りリンクアクティブ化シグナリングに含まれているアクティブ化リソース識別子情報に従って、当該アクティブ化識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。また、各々の下りリンクアクティブ化シグナリングに含まれている第二設定情報内の時間周波数リソースパラメータに従って、当該アクティブ化識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定する。
【0044】
上記ネットワーク側機器が、当該RRCシグナリングを介して、端末機器用に3つのセミパーシステントグラントリソースを設定している場合を再び例として取り上げると、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された第一下りリンクアクティブ化シグナリング及び第二下りリンクアクティブ化シグナリングを受信する。
【0045】
そのうち、第一下りリンクアクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第二設定情報が含まれている。端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、第一セミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。第一セミパーシステントグラントリソースに対応する第二設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれており、第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド3及びサブバンド4であると特定できる。
【0046】
第二下りリンクアクティブ化シグナリングには、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第二設定情報が含まれている。端末機器は、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、第三セミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。第三セミパーシステントグラントリソースに対応する第二設定情報には、第三時間周波数リソースパラメータが含まれており、第三時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第三セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド2及びサブバンド3であると特定できる。
【0047】
下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、ネットワーク側機器は、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をより柔軟にアクティブ化し、並びに、アクティブ化する必要のあるセミパーシステントグラントリソースに、伝送に関するパラメータ情報をより柔軟に設定することができる。
【0048】
本開示のいくつかの実施例において、ネットワーク側機器は、下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、端末機器内のアクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータ情報を更新することが可能である。
【0049】
例えば、端末機器内のアクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースは、第一セミパーシステントグラントリソース及び第二セミパーシステントグラントリソースである。そのうち、第一セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド1及びサブバンド3であり、第二セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド2及びサブバンド4である。
【0050】
端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンクアクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第二設定情報が含まれ、第二設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれており、そのうち、第一時間周波数リソースパラメータと、第一セミパーシステントグラントリソースの現在の時間周波数リソースパラメータとは異なる。
【0051】
この際、端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを第一時間周波数リソースパラメータに更新し、更に、第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって再設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド2及びサブバンド4であると特定できる。
【0052】
ネットワーク側機器は、1つの下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、1つのセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することができるだけではなく、更に、1つ又は複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、アクティブ状態にある当該セミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータ情報を更新することもできる。例えば、当該セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを更新し、更に、更新された時間周波数リソースパラメータに従って、当該セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって再設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定する。
【0053】
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースについては、端末機器が複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを受信した場合、端末機器は、直近に受信した下りリンクアクティブ化シグナリングに従って、当該セミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータを更新する。
【0054】
説明すべきなのは、下りリンクアクティブ化シグナリングは、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを更新可能である以外に、実際の伝送ニーズに応じて他のパラメータを更新することも可能であるが、ここで、具体的に限定しない。
【0055】
第三種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとを含み、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0056】
まず、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された上位層シグナリングを受信し、当該上位層シグナリングには、端末機器にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び設定情報が含まれている。
【0057】
そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータが含まれている。各々のセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、当該セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0058】
つまり、ネットワーク側機器は、当該RRCシグナリングを介して、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定する。また、各々のセミパーシステントグラントリソースに、当該セミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを設定している。
【0059】
その後、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンクアクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報が含まれている。
【0060】
端末機器は、当該少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報に従って、当該少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。
【0061】
例えば、まず、端末機器は、ネットワーク側機器から送信されたRRCシグナリングを受信し、当該RRCシグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報と、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報と、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び設定情報とが含まれている。
【0062】
そのうち、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれており、当該第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1及びサブバンド3であると特定でき、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第二時間周波数リソースパラメータが含まれており、当該第二時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第二セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド2及びサブバンド4であると特定でき、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、第三時間周波数リソースパラメータが含まれており、当該第三時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第三セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド2及びサブバンド4であると特定できる。
【0063】
その後、端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンクアクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報と、第二セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報とが含まれている。
【0064】
端末機器は、下りリンクアクティブ化シグナリング内の第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、第一セミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する一方で、端末機器は、下りリンクアクティブ化シグナリング内の第二セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、第二セミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。
【0065】
上位層シグナリングを介して、端末機器に、複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定し、更に、下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することで、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を柔軟にアクティブ化するができるとともに、セミパーシステントグラントリソースに下りリンクアクティブ化シグナリングによって少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを設定する際のシグナリング負荷が大きくなり得るという問題を回避することができる。
【0066】
本開示のいくつかの実施例において、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対し、チャネル傍受を行うことと、
ターゲットセミパーシステントグラントリソースであって、その対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドのチャネル傍受結果がアイドルであるターゲットセミパーシステントグラントリソースを特定することと、
ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて、上行データチャネルを送信することとを更に含む。
【0067】
そのうち、上行データチャネルには、UCI(Uplink Control Information)が搬送されており、UCIには、ターゲットセミパーシステントグラントリソースの識別子情報が含まれている。
【0068】
例えば、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースは、第一セミパーシステントグラントリソース及び第二セミパーシステントグラントリソースである。そのうち、第一セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド1及びサブバンド3であり、第二セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド2及びサブバンド4である。
【0069】
端末機器は、アンライセンス周波数帯域のサブバンド1、サブバンド2、サブバンド3及びサブバンド4に対してチャネル傍受を行い、サブバンド1及びサブバンド3のチャネル傍受結果がビジーであり、サブバンド2及びサブバンド4のチャネル傍受結果がアイドルである場合、第二セミパーシステントグラントリソースをターゲットセミパーシステントグラントリソースとして特定する。
【0070】
端末機器は、ターゲットセミパーシステントグラントリソース(第二セミパーシステントグラントリソース)にて、ネットワーク側機器へ上行データチャネルを送信し、そのうち、上行データチャネルにUCIが搬送されており、当該UCIには、ターゲットセミパーシステントグラントリソース(第二セミパーシステントグラントリソース)の識別子情報が含まれている。
【0071】
説明すべきなのは、端末機器は、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上行データチャネルを送信可能である以外に、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上りリンク制御チャネルを送信することも可能であるが、ここで、具体的に限定しない。
【0072】
選択的に、端末機器は、異なるセミパーシステントグラントリソースにて上行データチャネル(又は上りリンク制御チャネル)を送信する際の送信電力が同じである。
【0073】
本開示のいくつかの実施例において、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することを更に含む。
【0074】
ネットワーク側機器は、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定してアクティブ化した後に、実際のデータ伝送ニーズに応じて、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化してもよい。
【0075】
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化する方式は、下記の少なくとも2種を含む。
【0076】
第一種:
本開示のいくつかの実施例において、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することは、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための上位層シグナリングを受信することを含む。
【0077】
端末機器は、ネットワーク側機器から送信された上位層シグナリングを受信し、当該上位層シグナリングに従って、端末機器は、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することが可能である。
【0078】
第二種:
本開示のいくつかの実施例において、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することは、
少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信することを含み、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものである。
【0079】
端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンク非アクティブ化シグナリングには、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報が含まれている。端末機器は、当該少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報に従って、当該少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化する。
【0080】
例えば、端末機器内のアクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースは、第一セミパーシステントグラントリソース、第二セミパーシステントグラントリソース及び第三セミパーシステントグラントリソースである。
【0081】
端末機器は、ネットワーク側機器から送信された下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信し、当該下りリンク非アクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報と、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報とが含まれている。端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、アクティブ状態にある第一セミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化する一方で、端末機器は、第三セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報に従って、アクティブ状態にある第三セミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化する。
【0082】
説明すべきなのは、端末機器によって受信された下りリンク非アクティブ化シグナリングは1つであってもよいし、複数であってもよいが、ここで、具体的に限定しない。
【0083】
本開示のいくつかの実施例に記載の技術案によれば、設定情報により、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定し、各々のセミパーシステントグラントリソースが少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応していることで、アンライセンス周波数帯域のチャネルのうち、ビジーでないものが存在する場合、端末機器は、チャネルがアイドルであるアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応するセミパーシステントグラントリソースを用いて、アンライセンス周波数帯域に素早くアクセスすることが可能であるため、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のレイテンシを効果的に低減することができる。
【0084】
図3は、本開示のいくつかの実施例によるセミパーシステントグラント上りリンク伝送のための方法のフロー模式図である。前記方法は、ネットワーク側機器に適用されるもので、以下の通りであってもよい。
【0085】
ステップ310として、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信し、複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0086】
そのうち、異なるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドが異なる。
【0087】
本開示のいくつかの実施例において、
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することを更に含む。
【0088】
ネットワーク側機器は、設定情報により、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定し、当該複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することで、アンライセンス周波数帯域のチャネルのうち、ビジーでないものが存在する場合、端末機器は、チャネルがアイドルであるアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応するセミパーシステントグラントリソースを用いて、アンライセンス周波数帯域に素早くアクセスすることが可能である。
【0089】
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化する方式は、下記の少なくとも3種を含む。
【0090】
第一種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを送信することを含む。
【0091】
そのうち、上位層シグナリングは、RRCシグナリングを含む。
【0092】
ネットワーク側機器は、端末機器に上位層シグナリングを送信し、当該上位層シグナリングには、端末機器にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び設定情報が含まれている。そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの周期、時間周波数リソース等のパラメータが含まれている。
【0093】
各々のセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器にネットワーク側機器によって設定された、当該セミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することが可能である。
【0094】
つまり、ネットワーク側機器は、上位層シグナリングを介すれば、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定してアクティブ化することが可能であり、端末機器にいかなる他のアクティブ化シグナリングを更に送信する必要がない。
【0095】
第二種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを送信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びにアクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを送信することとを含み、アクティブ化リソース識別子情報は、アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0096】
まず、ネットワーク側機器は、端末機器に上位層シグナリングを送信し、当該上位層シグナリングには、端末機器にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び第一設定情報が含まれている。
【0097】
そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する第一設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの周期等の一部のパラメータが含まれている。
【0098】
その後、ネットワーク側機器は、端末機器に下りリンクアクティブ化シグナリングを送信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、アクティブ化リソース識別子情報及び第二設定情報が含まれている。
【0099】
そのうち、当該アクティブ化リソース識別子情報に従って、端末機器は、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することが可能であり、第二設定情報には、例えば、時間周波数リソースパラメータ、MCSパラメータ等、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された、伝送に関するパラメータが含まれており、当該時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、当該アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0100】
説明すべきなのは、ネットワーク側機器から端末機器に送信された下りリンクアクティブ化シグナリングは1つであってもよいし、複数であってもよいが、ここで、具体的に限定しない。
【0101】
ネットワーク側機器が端末機器に複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを送信した場合、端末機器は、各々の下りリンクアクティブ化シグナリングに含まれているアクティブ化リソース識別子情報に従って、当該アクティブ化識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。また、各々の下りリンクアクティブ化シグナリングに含まれている第二設定情報内の時間周波数リソースパラメータに従って、当該アクティブ化識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定する。
【0102】
下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、ネットワーク側機器は、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をより柔軟にアクティブ化する。また、アクティブ化する必要のあるセミパーシステントグラントリソースに、伝送に関するパラメータ情報をより柔軟に設定することができる。
【0103】
本開示のいくつかの実施例において、ネットワーク側機器は、下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、端末機器内のアクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータ情報を更新することが可能である。
【0104】
例えば、端末機器内のアクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースは、第一セミパーシステントグラントリソース及び第二セミパーシステントグラントリソースである。そのうち、第一セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド1及びサブバンド3であり、第二セミパーシステントグラントリソースに対応するアンライセンス周波数帯域サブバンドは、サブバンド2及びサブバンド4である。
【0105】
ネットワーク側機器は、端末機器に下りリンクアクティブ化シグナリングを送信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、第一セミパーシステントグラントリソースに対応する識別子情報及び第二設定情報が含まれ、第二設定情報には、第一時間周波数リソースパラメータが含まれており、そのうち、第一時間周波数リソースパラメータと、第一セミパーシステントグラントリソースの現在の時間周波数リソースパラメータとは異なる。
【0106】
この際、端末機器は、受信された下りリンクアクティブ化シグナリングに従って、第一セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを第一時間周波数リソースパラメータに更新し、更に、第一時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、第一セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって再設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドがサブバンド1、サブバンド2及びサブバンド4であると特定できる。
【0107】
ネットワーク側機器は、1つの下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、1つのセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化することが可能である以外に、更に、1つ又は複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、アクティブ状態にある当該セミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータ情報、例えば当該セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを更新することも可能であるため、端末機器は、更新された時間周波数リソースパラメータに従って、当該セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって再設定されたアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0108】
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースについては、ネットワーク側機器から端末機器に複数の下りリンクアクティブ化シグナリングを送信した場合、端末機器は、直近に受信した下りリンクアクティブ化シグナリングに従って、当該セミパーシステントグラントリソースの一部のパラメータを更新することが可能である。
【0109】
説明すべきなのは、下りリンクアクティブ化シグナリングは、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータを更新可能である以外に、実際の伝送ニーズに応じて他のパラメータを更新することも可能であるが、ここで、具体的に限定しない。
【0110】
第三種:
本開示のいくつかの実施例において、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定するための上位層シグナリングを送信することと、
少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを送信することとを含み、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0111】
まず、ネットワーク側機器は、端末機器に上位層シグナリングを送信し、当該上位層シグナリングには、端末機器にネットワーク側機器によって設定された複数のセミパーシステントグラントリソースの各々に対応する識別子情報及び設定情報が含まれている。
【0112】
そのうち、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する設定情報には、当該セミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータが含まれている。各々のセミパーシステントグラントリソースの時間周波数リソースパラメータに従って、端末機器は、当該セミパーシステントグラントリソースにネットワーク側機器によって設定された少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを特定することができる。
【0113】
つまり、ネットワーク側機器は、当該RRCシグナリングを介して、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定する。また、各々のセミパーシステントグラントリソースに、当該セミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを設定している。
【0114】
その後、ネットワーク側機器は、端末機器に下りリンクアクティブ化シグナリングを送信し、当該下りリンクアクティブ化シグナリングには、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報が含まれている。
【0115】
端末機器は、当該少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報に従って、当該少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化する。
【0116】
上位層シグナリングを介して、端末機器に、複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定し、更に、下りリンクアクティブ化シグナリングを介して、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化することで、複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を柔軟にアクティブ化するができるとともに、セミパーシステントグラントリソースに下りリンクアクティブ化シグナリングによって少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを設定する際のシグナリング負荷が大きくなり得るという問題を回避することができる。
【0117】
本開示のいくつかの実施例において、
ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて、上行データチャネルを受信することを更に含む。
【0118】
そのうち、上行データチャネルにUCIが搬送されており、UCIには、ターゲットセミパーシステントグラントリソースの識別子情報が含まれている。
【0119】
端末機器は、アンライセンス周波数帯域のサブバンドでチャネル傍受を行い、チャネル傍受結果がアイドルであるサブバンドに対応するターゲットセミパーシステントグラントリソースを特定し、更に、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上行データチャネルを送信することで、ネットワーク側機器は、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上行データチャネルを受信可能になる。
【0120】
説明すべきなのは、ネットワーク側機器は、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上行データチャネルを受信可能である以外に、ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて上りリンク制御チャネルを受信することも可能であるが、ここで、具体的に限定しない。
【0121】
本開示のいくつかの実施例において、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することを更に含む。
【0122】
ネットワーク側機器は、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定してアクティブ化した後に、実際のデータ伝送ニーズに応じて、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化してもよい。
【0123】
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化する方式は、下記の少なくとも2種を含む。
【0124】
第一種:
本開示のいくつかの実施例において、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することは、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための上位層シグナリングを送信することを含む。
【0125】
ネットワーク側機器は、端末機器に上位層シグナリングを送信し、当該上位層シグナリングに従って、端末機器は、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することが可能である。
【0126】
第二種:
本開示のいくつかの実施例において、アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化することは、
少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを送信することを含み、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものである。
【0127】
ネットワーク側機器は、端末機器に下りリンク非アクティブ化シグナリングを送信し、当該下りリンク非アクティブ化シグナリングには、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報が含まれていることで、端末機器は、当該少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報に従って、当該少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化することが可能になる。
【0128】
説明すべきなのは、ネットワーク側機器から端末機器に送信された下りリンク非アクティブ化シグナリングは1つであってもよいし、複数であってもよいが、ここで、具体的に限定しない。
【0129】
本開示のいくつかの実施例に記載の技術案によれば、ネットワーク側機器は、設定情報により、端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定し、各々のセミパーシステントグラントリソースが少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応していることで、アンライセンス周波数帯域のチャネルのうち、ビジーでないものが存在する場合、端末機器は、チャネルがアイドルであるアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応するセミパーシステントグラントリソースを用いて、アンライセンス周波数帯域に素早くアクセスすることが可能であるため、セミパーシステントグラント上りリンク伝送のレイテンシを効果的に低減することができる。
【0130】
図4は、本開示のいくつかの実施例による端末機器の構造模式図である。図4に示す端末機器400は、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信するための受信モジュール401を含み、
複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0131】
選択的に、異なるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドが異なる。
【0132】
選択的に、端末機器400は、
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化するためのアクティブ化モジュールを更に含む。
【0133】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを受信することに更に用いられる。
【0134】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びにアクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとに更に用いられ、アクティブ化リソース識別子情報は、アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0135】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定するための上位層シグナリングを受信することと、
少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを受信することとに更に用いられ、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0136】
選択的に、端末機器400は、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対し、チャネル傍受を行うための傍受モジュールと、
ターゲットセミパーシステントグラントリソースであって、その対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドのチャネル傍受結果がアイドルであるターゲットセミパーシステントグラントリソースを特定するための特定モジュールと、
前記ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて、上行データチャネルを送信するための送信モジュールとを更に含む。
【0137】
選択的に、上行データチャネルにUCIが搬送されており、
UCIには、ターゲットセミパーシステントグラントリソースの識別子情報が含まれている。
【0138】
選択的に、端末機器400は、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための非アクティブ化モジュールを更に含む。
【0139】
選択的に、非アクティブ化モジュールは、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための上位層シグナリングを受信することに更に用いられる。
【0140】
選択的に、非アクティブ化モジュールは、
少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを受信することに更に用いられ、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものである。
【0141】
選択的に、上位層シグナリングは、RRCシグナリングを含む。
本開示のいくつかの実施例による端末機器400は、図2の方法の実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現できるが、重複を回避するため、ここで繰り返して説明しない。
【0142】
図5は、本開示のいくつかの実施例によるネットワーク側機器の構造模式図である。図5に示すネットワーク側機器500は、
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信するための送信モジュール501を含み、
複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0143】
選択的に、異なるセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドが異なる。
【0144】
選択的に、ネットワーク側機器500は、
複数のセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数をアクティブ化するためのアクティブ化モジュールを更に含む。
【0145】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定してアクティブ化するための上位層シグナリングを送信することに更に用いられる。
【0146】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための上位層シグナリングを送信することと、
アクティブ化リソース識別子情報を指示し、並びにアクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースに、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドを指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを送信することとに更に用いられ、アクティブ化リソース識別子情報は、アクティブ化リソース識別子情報に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0147】
選択的に、アクティブ化モジュールは、
複数のセミパーシステントグラントリソースと、各々のセミパーシステントグラントリソースに対応する少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドとを設定するための上位層シグナリングを送信することと、
少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンクアクティブ化シグナリングを送信することとに更に用いられ、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つのアクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースをアクティブ化するように指示するためのものである。
【0148】
選択的に、ネットワーク側機器500は、
ターゲットセミパーシステントグラントリソースにて、上行データチャネルを受信するための受信モジュールを更に含む。
【0149】
選択的に、上行データチャネルにUCIが搬送されており、
UCIには、ターゲットセミパーシステントグラントリソースの識別子情報が含まれている。
【0150】
選択的に、ネットワーク側機器500は、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための非アクティブ化モジュールを更に含む。
【0151】
選択的に、非アクティブ化モジュールは、
アクティブ状態にあるセミパーシステントグラントリソースのうち、1つ又は複数を非アクティブ化するための上位層シグナリングを送信することに更に用いられる。
【0152】
選択的に、非アクティブ化モジュールは、
少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報を指示するための下りリンク非アクティブ化シグナリングを送信することに更に用いられ、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報は、少なくとも1つの非アクティブ化リソース識別子情報の各々に対応するセミパーシステントグラントリソースを非アクティブ化するように指示するためのものである。
【0153】
選択的に、上位層シグナリングは、RRCシグナリングを含む。
本開示のいくつかの実施例によるネットワーク側機器500は、図3の方法の実施例においてネットワーク側機器により実現された各プロセスを実現できるが、重複を回避するため、ここで繰り返して説明しない。
【0154】
図6は、本開示のいくつかの実施例による他の端末機器の構造模式図である。図6に示す端末機器600は、少なくとも1つのプロセッサ601と、メモリ602と、少なくとも1つのネットワークインターフェース604と、ユーザインターフェース603とを含む。端末機器600内の各コンポーネントは、バスシステム605を介して結合されている。なお、バスシステム605は、これらのコンポーネントの間の接続通信を実現するために用いられることが理解され得る。バスシステム605は、データバスに加え、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含むが、説明を明確にするために、図6では、各種のバスを全てバスシステム605として示している。
【0155】
そのうち、ユーザインターフェース603は、ディスプレイ、キーボード又はポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパネル又はタッチスクリーン等)を含んでもよい。
【0156】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例におけるメモリ602は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは、揮発性と不揮発性メモリとの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又は、フラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部高速キャッシュとして用いられる。例示的に説明すると、例えば静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクト メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)といった様々なRAMが利用可能であるが、これらに限定されない。本開示のいくつかの実施例で説明されたシステム及び方法のメモリ602は、これら及び任意の他の適合タイプのメモリを含むが、限定されるものではない。
【0157】
いくつかの実施形態において、メモリ602は、オペレーティングシステム6021、及びアプリケーションプログラム6022の実行可能なモジュール又はデータ構造、或いは、それらのサブセット又は拡張セットを記憶している。
【0158】
そのうち、オペレーティングシステム6021は、各種の基礎サービス及びハードウェアに基づくタスクを扱うために、例えばフレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライバレイヤ等の各種のシステムプログラムを含む。アプリケーションプログラム6022は、各種のアプリケーションサービスを実現するために、例えばメディアプレーヤ(Media Player)、ブラウザ(Browser)等の各種のアプリケーションプログラムを含む。本開示のいくつかの実施例に係る方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム6022に含まれることが可能である。
【0159】
本開示のいくつかの実施例において、端末機器600は、メモリ602に記憶されてプロセッサ601上で実行可能なコンピュータプログラムを更に含み、コンピュータプログラムがプロセッサ601によって実行されると、
複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を受信するステップが実現され、
複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0160】
本開示の上記いくつかの実施例に開示の方法は、プロセッサ601に適用されるか、あるいは、プロセッサ601によって実現されることが可能である。プロセッサ601は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の際、上記方法の各ステップは、プロセッサ601内のハードウェアである集積ロジック回路又はソフトウェア形式のコマンドによって完成可能である。上記のプロセッサ601は、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又は、他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよく、本開示のいくつかの実施例に開示された各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサや、いかなる常用的なプロセッサ等であってもよい。本開示のいくつかの実施例に開示の方法のステップは、直接具現化として、ハードウェアデコーダプロセッサによる実行で完成されてもよいし、或いは、デコーダプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行で完成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリや、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の当分野において成熟されているコンピュータ読取可能な記憶媒体内に位置することが可能である。当該コンピュータ読取可能な記憶媒体は、メモリ602にあり、プロセッサ601は、メモリ602内の情報を読み取り、そのハードウェアと結合して、上記方法のステップを完成する。具体的に、当該コンピュータ読取可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ601によって実行されると、図2のような方法の実施例の各ステップが実現される。
【0161】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又は、その組み合わせによって実現可能である。ハードウェアによる実現について、プロセスユニットは、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processing)、DSPD(DSP Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示の前記機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせの中に実現可能である。
【0162】
ソフトウェアによる実現について、本開示のいくつかの実施例の前記機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数等)によって、本開示のいくつかの実施例に記載の技術を実現することが可能である。ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてプロセッサによって実行されることが可能である。メモリは、プロセッサの内部、又は、プロセッサの外部で実現可能である。
【0163】
端末機器600は、前述した図2の方法の実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現できるが、重複を回避するために、ここで繰り返して説明しない。
【0164】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の図2の方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できるが、重複を回避するために、ここで繰り返して説明しない。そのうち、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えばROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0165】
図7は、本開示のいくつかの実施例による他のネットワーク側機器の構造模式図である。図7に示すネットワーク側機器700は、図3の方法の実施例の詳細を実現して、同じ効果を達成することができる。図7に示すように、ネットワーク側機器700は、プロセッサ701、送受信機702、メモリ703、ユーザインターフェース704及びバスインターフェースを含む。
【0166】
本開示のいくつかの実施例において、ネットワーク側機器700は、メモリ703に記憶されてプロセッサ701上で実行可能なコンピュータプログラムを更に含み、コンピュータプログラムがプロセッサ701によって実行されると、
端末機器に複数のセミパーシステントグラントリソースを設定するための設定情報を送信するステップが実現され、
複数のセミパーシステントグラントリソースの各々は、少なくとも1つのアンライセンス周波数帯域サブバンドに対応している。
【0167】
図7において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ701をはじめとした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ703をはじめとしたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺デバイス、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機702は、複数の素子、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。様々なユーザ機器に対して、ユーザインターフェース704は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0168】
プロセッサ701は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ703は、プロセッサ701による実行操作時に用いられるデータを記憶可能である。
【0169】
ネットワーク側機器700は、前述した図3の方法の実施例においてネットワーク側機器によって実現された各プロセスを実現できるが、重複を回避するために、ここで繰り返して説明しない。
【0170】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の図3の方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できるが、重複を回避するために、ここで繰り返して説明しない。そのうち、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えばROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0171】
説明すべきなのは、本明細書において、用語「含む」、「包含」又は他の任意の変体は、非排他的な包含をカバーしており、一連の要素を含むプロセス、方法、物又は装置は、これらの要素を含むことだけではなく、明示的に列挙されていない他の要素、又はこのプロセス、方法、物若しくは装置の固有の要素を含む。さらなる制限がない限り、用語「1つの・・・を含む」より限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、物又は装置に他の同一の要素が存在することを排除しない。
【0172】
上記の実施形態に対する説明から、当業者は、ソフトウェアに、必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えるという方式で、本発明が実現可能であると明確に分かることができ、勿論、ハードウェアによっても実現可能であるが、多くの場合は、前者は、より好適な実施形態となる。このような理解に基づいて、本発明の技術案の本質的部分、あるいは関連技術に対する貢献をもたらす部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコンやネットワークデバイス等であり得る)が本開示の各実施例に記載の方法を実行可能にするためのいくつかのコマンドを含む。
【0173】
以上、図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は、あくまでも例示的なもので、限定的なものではない。当業者は、本開示の示唆の下で、本開示の主旨及び請求項の保護範囲から逸脱することなく、多数の形態を作り出すことができ、それらは、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7