(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-07
(45)【発行日】2023-09-15
(54)【発明の名称】在席管理装置、在席管理方法及び在席管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230908BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2022097687
(22)【出願日】2022-06-17
【審査請求日】2022-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】395011562
【氏名又は名称】三菱電機ITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 遥平
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-225003(JP,A)
【文献】特開2010-176211(JP,A)
【文献】特開2010-171728(JP,A)
【文献】特開2019-083060(JP,A)
【文献】特開2013-195185(JP,A)
【文献】国際公開第2014/199594(WO,A1)
【文献】特開2012-174223(JP,A)
【文献】特開2013-030160(JP,A)
【文献】特開2017-151831(JP,A)
【文献】特開2020-177763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサによって
計測され
た前記センサから
前記センサ周辺の検知範囲における小領域毎に存在する物体までの
距離を示す距離情報
を取得し、前記距離情報が示す距離が上限距離未満の前記小領域について、隣接する前記小領域について前記距離情報が示す距離の差が基準距離未満の前記小領域をグループ化することにより、比較領域を特定する領域特定部と、
前記領域特定部によって特定された
前記比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する比較部と、
前記比較部によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席判定部と
を備える在席管理装置。
【請求項2】
前記比較部は、前記比較領域の大きさを前記基準領域の大きさと比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域の大きさと前記基準領域の大きさとの差異が閾値以下である場合には在席していると判定し、前記差異が前記閾値より大きい場合には離席していると判定する
請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項3】
前記比較部は、前記比較領域の大きさを、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じた前記基準領域の大きさと比較する
請求項2に記載の在席管理装置。
【請求項4】
前記閾値は、前記距離情報が示す前記比較領域に存在する物体までの距離に応じて異なる
請求項2に記載の在席管理装置。
【請求項5】
前記比較部は、前記比較領域の位置を前記基準領域の位置と比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域と前記基準領域との重複度が閾値以上である場合には在席していると判定し、前記重複度が前記閾値より小さい場合には離席していると判定する
請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項6】
前記比較部は、前記比較領域の位置を、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じた前記基準領域の位置と比較する
請求項5に記載の在席管理装置。
【請求項7】
前記閾値は、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じて異なる
請求項5に記載の在席管理装置。
【請求項8】
前記比較部は、前記比較領域の輪郭を前記基準領域の輪郭と比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域の輪郭と前記基準領域の輪郭との類似度が閾値以上である場合には在席していると判定し、前記類似度が前記閾値より小さい場合には離席していると判定する
請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項9】
前記比較部は、基準周期で取得された前記距離情報から特定された比較領域を順に、前記基準領域と比較し、
前記在席判定部は、在席していると判定した後、制限時間以上継続して離席と判定される状態である場合に、離席していると判定し、離席していると判定した後、制限時間以上継続して在席と判定される状態である場合に、在席していると判定する
請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項10】
前記領域特定部は、前記比較領域を特定するとき、前記物体までの距離に応じて前記グループ化された小領域の大きさを補正し、前記比較領域を特定する
請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項11】
前記在席管理装置は、さらに、
在席していると判定された時間である在席時間に基づき、申告された就業時間の妥当性を判定する妥当性判定部
を備える請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項12】
前記在席管理装置は、さらに
在席していると判定される状態が上限時間以上継続した場合には、通知を行う通知部
を備える請求項1に記載の在席管理装置。
【請求項13】
コンピュータが、センサによって
計測され
た前記センサから
前記センサ周辺の検知範囲における小領域毎に存在する物体までの
距離を示す距離情報
を取得し、前記距離情報が示す距離が上限距離未満の前記小領域について、隣接する前記小領域について前記距離情報が示す距離の差が基準距離未満の前記小領域をグループ化することにより、比較領域を特定し、
コンピュータが
、特定された
前記比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較し、
コンピュータが、比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席管理方法。
【請求項14】
センサによって
計測され
た前記センサから
前記センサ周辺の検知範囲における小領域毎に存在する物体までの
距離を示す距離情報
を取得し、前記距離情報が示す距離が上限距離未満の前記小領域について、隣接する前記小領域について前記距離情報が示す距離の差が基準距離未満の前記小領域をグループ化することにより、比較領域を特定する領域特定処理と、
前記領域特定処理によって特定された
前記比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する比較処理と、
前記比較処理によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席判定処理と
を行う在席管理装置としてコンピュータを機能させる在席管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、在席しているか否かを判定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
就業状態を適切に管理するために、従業員の在席状況を特定することが検討されている。特許文献1には、撮像装置により撮像された画像データにより従業員の顔認証を行い、顔認証の結果に基づき在席しているか否かを判定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、撮像装置による撮像が行われる。つまり、従業員は就業中撮像が行われた状態になる。そのため、従業員のプライバシーが害されてしまう。
本開示は、従業員のプライバシーを保ちつつ、在席しているか否かを判定可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る在席管理装置は、
センサによって取得された距離情報であって、前記センサから物体までの距離情報から特定された比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する比較部と、
前記比較部によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席判定部と
を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示では、距離情報から特定された比較領域を基準領域と比較することにより、在席しているか否かが判定される。撮像とは異なり距離情報の取得であればある程度のプライバシーを保つことが可能である。したがって、従業員のプライバシーを保ちつつ、在席しているか否かを判定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1に係る在席管理装置10の構成図。
【
図2】実施の形態1に係る初期設定処理のフローチャート。
【
図5】実施の形態1に係るグループ44及び基準領域45の説明図。
【
図6】実施の形態1に係る在席管理処理のフローチャート。
【
図8】実施の形態1に係る履歴記憶部32の記憶される情報の説明図。
【
図9】変形例1に係る領域記憶部31に記憶される情報の説明図。
【
図10】変形例7に係る在席管理装置10の構成図。
【
図11】実施の形態2に係る在席管理装置10の構成図。
【
図12】実施の形態3に係る在席管理装置10の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る在席管理装置10の構成を説明する。
在席管理装置10は、従業員によって使用されるPC等のコンピュータである。PCは、Personal Computerの略である。
在席管理装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
【0009】
プロセッサ11は、プロセッシングを行うICである。ICはIntegrated Circuitの略である。プロセッサ11は、具体例としては、CPU、DSP、GPUである。CPUは、Central Processing Unitの略である。DSPは、Digital Signal Processorの略である。GPUは、Graphics Processing Unitの略である。
【0010】
メモリ12は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ12は、具体例としては、SRAM、DRAMである。SRAMは、Static Random Access Memoryの略である。DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略である。
【0011】
ストレージ13は、データを保管する記憶装置である。ストレージ13は、具体例としては、HDDである。HDDは、Hard Disk Driveの略である。また、ストレージ13は、SD(登録商標)メモリカード、CompactFlash(登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記録媒体であってもよい。SDは、Secure Digitalの略である。DVDは、Digital Versatile Diskの略である。
【0012】
通信インタフェース14は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース14は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)のポートである。USBは、Universal Serial Busの略である。HDMIは、High-Definition Multimedia Interfaceの略である。
在席管理装置10は、通信インタフェース14を介して、表示装置141と、センサ142とに接続されている。表示装置141は、具体例としては、LCDである。LCDは、Liquid Crystal Displayの略である。センサ142は、周辺の物体までの距離を計測するセンサであり、具体例としてはLiDARである。LiDARは、Light Detection And Rangingの略である。実施の形態1では、表示装置141にセンサ142が内蔵されている状態を想定して説明する。しかし、表示装置141とセンサ142とは分離した形態であっても構わない。
【0013】
在席管理装置10は、機能構成要素として、表示部21と、領域特定部22と、比較部23と、在席判定部24とを備える。在席管理装置10の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、在席管理装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、在席管理装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
【0014】
ストレージ13は、領域記憶部31と、履歴記憶部32とを実現する。
ここでは、領域記憶部31及び履歴記憶部32は、在席管理装置10のストレージ13によって実現されるものとして説明する。しかし、領域記憶部31及び履歴記憶部32は、在席管理装置10の外部の記憶装置によって実現されてもよい。
【0015】
図1では、プロセッサ11は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ11は、複数であってもよく、複数のプロセッサ11が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
【0016】
***動作の説明***
図2から
図8を参照して、実施の形態1に係る在席管理装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る在席管理装置10の動作手順は、実施の形態1に係る在席管理方法に相当する。また、実施の形態1に係る在席管理装置10の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る在席管理プログラムに相当する。
【0017】
在席管理装置10の動作は、初期設定処理と在席管理処理とに分けられる。
【0018】
図2を参照して、実施の形態1に係る初期設定処理を説明する。
初期設定処理は、在席管理処理の前提として事前に実行される。実施の形態1では、初期設定処理は、在席管理装置10の管理部門等の担当者、又は、在席管理装置10の導入業者の作業員によって実行される。例えば、初期設定処理は、従業員に在席管理装置10を配布する前に実行される。ここでは、初期設定処理を行う人を実行者と呼ぶ。
【0019】
(ステップS11:設定画面表示処理)
表示部21は、設定画面を表示装置141に表示する。
図3の(A)に示すように、設定画面には、実行者に対して業務を行う際の姿勢をとることを促すメッセージと、計測開始ボタンとが示される。
計測開始ボタンが押下されると、処理がステップS12に進められる。
【0020】
(ステップS12:距離情報取得処理)
領域特定部22は、センサ142によって計測されたセンサ142から周囲の物体までの距離情報を取得する。
図4に示すように、距離情報41は、センサ142の周辺の検知範囲42における小領域43毎に存在する物体までの距離を示す。実施の形態1では、センサ142は表示装置141に内蔵されているため、表示装置141の正面の領域が検知範囲42になる。小領域43は、検知範囲42が格子状等に分割された各領域である。
【0021】
(ステップS13:領域特定処理)
領域特定部22は、ステップS12で取得された距離情報41が示す距離に基づき小領域43をグループ化する。具体的には、
図5に示すように、領域特定部22は、隣接する小領域43について距離情報41が示す距離の差が基準距離未満の小領域43を1つのグループ44に設定する。この際、領域特定部22は、上限距離未満の小領域43だけを対象としてグループ化する。基準距離は、例えば10(10センチメートル)である。上限距離は、例えば4メートル(
図5の400)等である。これにより、実行者等の物体が存在せず背景までの距離が計測された小領域43についてはグループ化の対象から除外される。
領域特定部22は、複数のグループ44のうち最も大きいグループ44を特定する。領域特定部22は、特定されたグループ44の領域を基準領域45として設定する。このようにして設定された基準領域45は、人が在席している状態においてセンサ142によって取得された距離情報41から特定されると想定される人がいる領域を示す。領域特定部22は、基準領域45を領域記憶部31に書き込む。
なお、表示部21は、
図3の(B)のように、特定された基準領域45を表示装置141に表示してもよい。
【0022】
業務を行う際に取り得る姿勢の数だけ、
図2に示す初期設定処理が繰り返し実行される。例えば、表示装置141に対して正面を向いた姿勢と、下を向いた姿勢と、横を向いた姿勢と等について初期設定処理が実行される。これにより、領域記憶部31には、姿勢の数だけ基準領域45が記憶される。
【0023】
図6を参照して、実施の形態1に係る在席管理処理を説明する。
在席管理処理は、従業員の就業中に継続して実行される。例えば、在席管理処理は、在席管理装置10の電源が入れられてから、電源が切られるまで継続して実行される。
【0024】
(ステップS21:距離情報取得処理)
領域特定部22は、ステップS12と同様に、センサ142によって計測されたセンサ142から周囲の物体までの距離情報41を取得する。
【0025】
(ステップS22:領域特定処理)
領域特定部22は、ステップS13と同様に、距離情報41が示す距離に基づき小領域43をグループ化し、最も大きいグループ44を特定する。領域特定部22は、特定されたグループ44を比較領域46として特定する。このとき、基準領域45の設定と同様に、距離情報41が示す距離の差が基準距離未満の小領域43を1つのグループ44と設定してもよい。
【0026】
(ステップS23:比較処理)
図7に示すように、比較部23は、ステップS22で特定された比較領域46を、領域記憶部31に記憶された各基準領域45と比較する。実施の形態1では、比較部23は、比較領域46の大きさを、各基準領域45の大きさと比較する。
【0027】
(ステップS24:在席判定処理)
在席判定部24は、ステップS23で比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する。
実施の形態1では、在席判定部24は、比較領域46の大きさと、いずれかの基準領域45の大きさとの差異が閾値以下である場合には在席していると判定する。一方、在席判定部24は、比較領域46の大きさと、いずれの基準領域45の大きさとの差異も閾値より大きい場合には離席していると判定する。
【0028】
(ステップS25:フラグ設定処理)
在席判定部24は、在席していると判定した場合には、在席フラグに0を設定する。一方、在席判定部24は、離席していると判定した場合には、在席フラグに1を設定する。
【0029】
(ステップS26:開始時刻設定処理)
在席判定部24は、現在の時刻を開始時刻として設定する。この際、
図8に示すように、在席判定部24は、現在の時刻を開始時刻として設定したレコードを履歴記憶部32に追加する。この際、在席判定部24は、履歴記憶部32における在席フラグには、現在在席フラグに設定されている値を設定する。
【0030】
(ステップS27:カウント初期化処理)
在席判定部24は、カウンタの値を0に初期化する。
【0031】
(ステップS28:在席再判定処理)
ステップS21からステップS24の処理により、在席しているか否かが再度判定される。
判定された結果、在席フラグが示す状態と同じ状態である場合には、在席判定部24は処理をステップS27に戻す。一方、在席フラグが示す状態と異なる状態である場合には、在席判定部24は処理をステップS29に進める。
【0032】
(ステップS29:カウント加算処理)
在席判定部24は、カウンタの値に1加算する。
【0033】
(ステップS30:カウンタ判定処理)
在席判定部24は、カウンタの値が基準値以上であるか否かを判定する。
在席判定部24は、カウンタの値が基準値以上である場合には、処理をステップS31に進める。一方、在席判定部24は、カウンタの値が基準値未満である場合には、処理をステップS28に戻す。
【0034】
(ステップS31:終了時刻設定処理)
在席判定部24は、現在の時刻を終了時刻として設定する。この際、
図8に示すように、在席判定部24は、ステップS26で追加されたレコードの終了時刻に現在の時刻を書き込む。また、在席判定部24は、開始時刻から終了時刻までの時間を、ステップS26で追加されたレコードの在席離席時間に書き込む。
あるいは、ステップS29でカウンタの値に1を加算した最初の時刻を記憶しておき、その時刻を終了時刻として設定してもよい。
【0035】
(ステップS32:フラグ変更処理)
在席判定部24は、在席フラグを変更する。つまり、在席判定部24は、在席フラグが0(在席)の場合には、在席フラグを1(離席)に変更する。また、在席判定部24は、在席フラグが1(離席)の場合には、在席フラグを0(在席)に変更する。
そして、在席判定部24は、処理をステップS26に戻す。なお、ステップS26では、現在の時刻が開始時刻として設定される。この開始時刻は、ステップS31で設定された終了時刻と同じ時刻になる。
【0036】
ここでは、在席フラグが示す状態と異なる状態になっても、カウンタの値が基準値未満の間は在席フラグが変更されなかった。これは、一時的な状態の変化を無視するためである。例えば、在席している際に、床に落ちた物を拾うために表示装置141の前から数秒間いなくなるといったことがある。このような一時的な変化まで離席としてしまうと管理が煩雑になってしまう恐れがある。そこで、このような一時的な変化は無視されるようになっている。
これを実現するために、在席判定部24は、カウンタの値を用いて、在席フラグが示す状態と異なる状態が制限時間以上継続した場合に、在席フラグを変更する。具体的には、在席判定部24は、在席していると判定した後、制限時間以上継続して離席と判定される状態である場合に、離席していると判定する。また、在席判定部24は、離席していると判定した後、制限時間以上継続して在席と判定される状態である場合に、在席していると判定する。
例えば、制限時間が60秒であるとする。在席していると判定された後、50秒間離席していると判定される状態が継続したが、51秒後には在席していると判定される状態になったとする。この場合には、在席フラグは変更されず、0(在席)のままになる。在席していると判定された後、60秒間離席していると判定される状態が継続したとする。この場合には、在席フラグは変更され、1(離席)になる。
【0037】
なお、カウンタの値の判定基準となる基準値は、制限時間と、在席再判定処理が実行される周期である基準周期とに応じて決定される。例えば、制限時間が60秒であり、基準周期が5秒である場合には、基準値は、12(=60/5)になる。
【0038】
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る在席管理装置10は、距離情報41から特定された比較領域46を基準領域45と比較することにより、在席しているか否かを判定する。撮像とは異なり距離情報の取得であればある程度のプライバシーを保つことが可能である。したがって、従業員のプライバシーを保ちつつ、在席しているか否かを判定可能である。
【0039】
また、実施の形態1に係る在席管理装置10は、ステップS13で基準領域45を設定するとき、及び、ステップS22で比較領域46を特定するとき、距離の差が基準距離未満の小領域43を1つのグループ44と設定した。基準領域45及び比較領域46は、センサ142から人が在席していると判定できる人の輪郭を含むものである。基準距離を設けることにより、人の輪郭となる人の頭部から肩にかけての厚みに起因するセンサ142からの距離情報41の差に対応することができる。
【0040】
撮像が行われると、従業員が監視されていると感じ、業務に集中しづらいといったことがある。しかし、実施の形態1に係る在席管理装置10は、撮像を行わない。そのため、監視されているという感覚を低減させることができる。その結果、業務に集中し易い状況を作ることが可能である。
【0041】
撮像による顔認証では、以下の(1)から(3)のような場合には認証ができない可能性がある。(1)従業員がマスクをしている。(2)部屋が暗い。(3)従業員を正面から撮像できない。そのため、適切に在席判定を行うことができない。これに対して、実施の形態1に係る在席管理装置10は、距離情報41に基づき在席判定を行うため、(1)から(3)のような場合でも適切に在席判定を行うことが可能である。
【0042】
***他の構成***
<変形例1>
センサ142からの実行者までの距離によって基準領域45の大きさが変わる。そこで、各姿勢について、センサ142から実行者までの距離を変えて初期設定処理が繰り返し実行されてもよい。これにより、領域記憶部31には、各姿勢について、距離毎に基準領域45が記憶される。この際、
図9に示すように、各基準領域45について、距離情報41が示す基準領域45を構成する各小領域43についての距離の平均値を、その基準領域45についての距離として設定しておく。
図9では、基準領域45についての距離として70.23が設定される。
この場合には、
図6のステップS23で比較部23は、比較領域46の大きさを、距離情報41が示す比較領域46までの距離に応じた基準領域45の大きさと比較する。具体的には、比較部23は、比較領域46を構成する各小領域43についての距離の平均値を計算する。比較部23は、各姿勢について、その姿勢についての基準領域45のうち、計算された平均値に最も近い距離が設定された基準領域45を特定する。そして、比較部23は、比較領域46の大きさを、各姿勢について特定された基準領域45の大きさと比較する。
これにより、より適切に在席判定を行うことが可能になる。
【0043】
<変形例2>
変形例1では、距離情報41が示す比較領域46までの距離に応じた基準領域45が用いられた。変形例2として、距離情報41が示す比較領域46までの距離に応じて異なる閾値が用いられてもよい。
具体的には、初期設定処理では、基準領域45とともに、距離情報41が示す基準領域45を構成する各小領域43についての距離の平均値を、その基準領域45についての距離として設定しておく。
図6のステップS23で比較部23は、比較領域46を構成する各小領域43についての距離の平均値を計算する。比較部23は、計算された平均値と、基準領域45についての距離との差に応じた閾値を用いる。具体的には、平均値と基準領域45についての距離との差が大きいほど、大きい値の閾値を用いる。
これにより、より適切に在席判定を行うことが可能になる。
【0044】
<変形例3>
実施の形態1では、
図6のステップS23で比較部23は、比較領域46の大きさを、各基準領域45の大きさと比較した。変形例3として、比較部23は、比較領域46の位置を、基準領域45の位置と比較してもよい。この場合には、
図6のステップS24で在席判定部24は、比較領域46と基準領域45との重複度が閾値以上である場合には在席していると判定する。一方、在席判定部24は、比較領域46と基準領域45との重複度が閾値より小さい場合には離席していると判定する。
【0045】
変形例1と同様に、
図6のステップS23で比較部23は、比較領域46の位置を、距離情報が示す比較領域46に存在する物体までの距離に応じた基準領域45の位置と比較してもよい。具体的には、領域記憶部31には、各姿勢について、距離毎に基準領域45が記憶されるようにしておく。比較部23は、比較領域46を構成する各小領域43についての距離の平均値を計算する。比較部23は、各姿勢について、その姿勢についての基準領域45のうち、計算された平均値に最も近い距離が設定された基準領域45を特定する。そして、比較部23は、比較領域46の位置を、各姿勢について特定された基準領域45の位置と比較する。
【0046】
変形例2と同様に、距離情報41が示す比較領域46までの距離に応じて異なる閾値が用いられてもよい。
【0047】
<変形例4>
実施の形態1では、
図6のステップS22で領域特定部22は、小領域43をグループ化したグループ44の中から大きさに基づき比較領域46を特定した。変形例4として、比較領域46の特定時に、領域特定部22は、グループ44の大きさに対して、センサ142からの距離情報41に基づく補正を行ってもよい。一般的に、同じ大きさの物体を複数置いた場合、距離が離れるほど同じ大きさの物体でも視点からは小さく見える。つまりグループ44の大きさは、距離情報41の距離により、実際の物体の大きさより小さくなる場合があり、距離情報41の距離が大きくなるほど、同じ大きさのものは小さいグループ44として検出される。距離の2乗と見た目の大きさは反比例の関係にあるため、グループ44の大きさを距離の2乗で除算し、グループ44の大きさを補正した上で比較領域46を特定するようにしてもよい。
【0048】
<変形例5>
実施の形態1では、
図2のステップS13で領域特定部22は、複数のグループ44のうち最も大きいグループ44の領域を基準領域45として設定した。また
図6のステップS22で領域特定部22は、最も大きいグループ44の領域を比較領域46として設定した。変形例5として、領域特定部22は基準領域45と比較領域46とを大きさを持たない輪郭として設定してもよい。つまり変形例5では実施の形態1で設定した基準領域45の外側に位置する小領域43の外側をつなげた輪郭が基準領域45となる。同様に、実施の形態1で設定した比較領域46の外側に位置する小領域43の外側をつなげた輪郭が比較領域46となる。
変形例5では
図6のステップS23で比較部23は、比較領域46と、各基準領域45とを輪郭の曲線の類似度で比較する。曲線の類似度判定は、クラスタ分類等既存の技術を用いて行う。
この場合には、
図6のステップS24で在席判定部24は、比較領域46と基準領域45との類似度が閾値以上である場合には在席していると判定する。一方、在席判定部24は、比較領域46と基準領域45との類似度が閾値より小さい場合には離席していると判定する。
【0049】
<変形例6>
在席管理装置10は、センサ142に加えて、検知範囲42における温度を検知するセンサに接続されていてもよい。この場合には、領域特定部22は、検知された温度を考慮して、基準領域45及び比較領域46を特定してもよい。
具体的には、領域特定部22は、温度が基準温度範囲外の小領域43を除外して、グループ化を行う。基準温度範囲は、人がとり得る温度範囲である。これにより、人以外の物体が存在する領域を基準領域45又は比較領域46として特定してしまう可能性を低減できる。
【0050】
<変形例7>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例7として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例7について、実施の形態1と異なる点を説明する。
【0051】
図10を参照して、変形例7に係る在席管理装置10の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、在席管理装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
【0052】
電子回路15としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAが想定される。GAは、Gate Arrayの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略である。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
【0053】
<変形例8>
変形例8として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
【0054】
プロセッサ11とメモリ12とストレージ13と電子回路15とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
【0055】
実施の形態2.
実施の形態2は、在席判定結果を用いて就業時間の管理を行う点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
【0056】
***構成の説明***
図11を参照して、実施の形態2に係る在席管理装置10の構成を説明する。
在席管理装置10は、機能構成要素として、妥当性判定部25を備える点が
図1に示す在席管理装置10と異なる。妥当性判定部25の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
【0057】
***動作の説明***
【0058】
妥当性判定部25は、各日について、就業時間の入力を受け付ける。就業時間は、手入力で入力されてもよいし、タイムカードの受付等に基づき入力されてもよい。
妥当性判定部25は、各日を対象日として、対象部について入力された就業時間と、対象日の在席時間の合計とを比較する。在席時間は、在席していると判定された時間である。つまり、在席時間は、履歴記憶部32において、在席フラグとして0が設定されたレコードの在席離席時間である。つまり、対象日の在席時間の合計は、履歴記憶部32における対象日で、かつ、在席フラグが0のレコードの在席離席時間の合計である。
妥当性判定部25は、比較の結果により、入力された就業時間が妥当であるか否かを判定する。例えば、妥当性判定部25は、在席時間の合計が、就業時間の基準割合以下である場合には、妥当でないと判定する。
【0059】
妥当性判定部25は、妥当でないと判定された場合には、就業時間の修正をさせてもよい。あるいは、妥当性判定部25は、離席時間の説明を入力させるようにしてもよい。例えば、妥当性判定部25は、履歴記憶部32における対象日で、かつ、在席フラグが1の各レコードについて、作業内容の説明を入力させてもよい。
【0060】
なお、妥当であると判定されたか否かに関わらず、妥当性判定部25は、履歴記憶部32における各レコードについて作業内容の説明を入力させてもよい。
【0061】
妥当性判定部25は、管理者が就業時間の確認をする際、妥当でないと判定された日については赤字で表示する等して、注意喚起を行ってもよい。
【0062】
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る在席管理装置10は、在席時間に基づき入力された就業時間の妥当性を判定する。これにより、就業時間を適切に管理することが可能になる。
【0063】
実施の形態3.
実施の形態3は、在席していると判定される状態が上限時間以上継続した場合に通知を行う点が実施の形態1,2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明して、同一の点については説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1に機能を追加した場合について説明する。しかし、実施の形態2に機能を追加することも可能である。
【0064】
***構成の説明***
図12を参照して、実施の形態3に係る在席管理装置10の構成を説明する。
在席管理装置10は、機能構成要素として、通知部26を備える点が
図1に示す在席管理装置10と異なる。通知部26の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
【0065】
***動作の説明***
通知部26は、在席していると判定される状態が上限時間以上継続した場合に通知を行う。
具体的には、通知部26は、在席フラグが0になってからの経過時間を計測する。経過時間が上限時間になった場合には、通知部26は、表示装置141にポップアップ表示を行う等して従業員に通知する。これにより休息をとること等が促される。
【0066】
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る在席管理装置10は、在席していると判定される状態が上限時間以上継続した場合に通知を行う。これにより、休息の取り忘れ等を防止し、従業員の健康が害される状態になることを防止できる。
【0067】
なお、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
【0068】
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0069】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
センサによって取得された距離情報であって、前記センサから物体までの距離情報から特定された比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する比較部と、
前記比較部によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席判定部と
を備える在席管理装置。
(付記2)
前記比較部は、前記比較領域の大きさを前記基準領域の大きさと比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域の大きさと前記基準領域の大きさとの差異が閾値以下である場合には在席していると判定し、前記差異が前記閾値より大きい場合には離席していると判定する
付記1に記載の在席管理装置。
(付記3)
前記比較部は、前記比較領域の大きさを、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じた前記基準領域の大きさと比較する
付記2に記載の在席管理装置。
(付記4)
前記閾値は、前記距離情報が示す前記比較領域に存在する物体までの距離に応じて異なる
付記2に記載の在席管理装置。
(付記5)
前記比較部は、前記比較領域の位置を前記基準領域の位置と比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域と前記基準領域との重複度が閾値以上である場合には在席していると判定し、前記重複度が前記閾値より小さい場合には離席していると判定する
付記1に記載の在席管理装置。
(付記6)
前記比較部は、前記比較領域の位置を、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じた前記基準領域の位置と比較する
付記5に記載の在席管理装置。
(付記7)
前記閾値は、前記距離情報が示す前記比較領域までの距離に応じて異なる
付記5に記載の在席管理装置。
(付記8)
前記比較部は、前記比較領域の輪郭を前記基準領域の輪郭と比較し、
前記在席判定部は、前記比較領域の輪郭と前記基準領域の輪郭との類似度が閾値以上である場合には在席していると判定し、前記類似度が前記閾値より小さい場合には離席していると判定する
付記1から7までのいずれか1項に記載の在席管理装置。
(付記9)
前記比較部は、基準周期で取得された前記距離情報から特定された比較領域を順に、前記基準領域と比較し、
前記在席判定部は、在席していると判定した後、制限時間以上継続して離席と判定される状態である場合に、離席していると判定し、離席していると判定した後、制限時間以上継続して在席と判定される状態である場合に、在席していると判定する
付記1から8までのいずれか1項に記載の在席管理装置。
(付記10)
前記距離情報は、前記センサの周辺の検知範囲における小領域毎に存在する物体までの距離を示し、
前記在席管理装置は、さらに、
前記距離情報が示す距離が上限距離未満の前記小領域について、隣接する前記小領域について前記距離情報が示す距離の差が基準距離未満の前記小領域をグループ化することにより、前記比較領域を特定する領域特定部
を備える付記1から9までのいずれか1項に記載の在席管理装置。
(付記11)
前記領域特定部は、前記比較領域を特定するとき、前記物体までの距離に応じて前記グループ化された小領域の大きさを補正し、前記比較領域を特定する
付記10に記載の在席管理装置。
(付記12)
前記在席管理装置は、さらに、
在席していると判定された時間である在席時間に基づき、申告された就業時間の妥当性を判定する妥当性判定部
を備える付記1から11までのいずれか1項に記載の在席管理装置。
(付記13)
前記在席管理装置は、さらに
在席していると判定される状態が上限時間以上継続した場合には、通知を行う通知部
を備える付記1から12までのいずれか1項に記載の在席管理装置。
(付記14)
コンピュータが、センサによって取得された距離情報であって、前記センサから物体までの距離情報から特定された比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較し、
コンピュータが、比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席管理方法。
(付記15)
センサによって取得された距離情報であって、前記センサから物体までの距離情報から特定された比較領域を、人が在席している状態において前記センサによって取得された前記距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する比較処理と、
前記比較処理によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する在席判定処理と
を行う在席管理装置としてコンピュータを機能させる在席管理プログラム。
【符号の説明】
【0070】
10 在席管理装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、14 通信インタフェース、141 表示装置、142 センサ、15 電子回路、21 表示部、22 領域特定部、23 比較部、24 在席判定部、25 妥当性判定部、26 通知部、31 領域記憶部、32 履歴記憶部、41 距離情報、42 検知範囲、43 小領域、44 グループ、45 基準領域、46 比較領域。
【要約】
【課題】従業員のプライバシーを保ちつつ、在席しているか否かを判定可能にする。
【解決手段】比較部23は、センサ142によって取得された距離情報であって、センサ142から物体までの距離情報から特定された比較領域を、人が在席している場合に状態においてセンサ142によって取得された距離情報から特定されると想定される基準領域と比較する。在席判定部24は、比較部23によって比較された結果に応じて、在席しているか否かを判定する。
【選択図】
図1