(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20230911BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20230911BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20230911BHJP
H04N 23/63 20230101ALI20230911BHJP
【FI】
G03B17/02
G06F3/0484
H04N23/50
H04N23/63
(21)【出願番号】P 2019132044
(22)【出願日】2019-07-17
【審査請求日】2022-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】519260485
【氏名又は名称】有限会社トルネコ
(73)【特許権者】
【識別番号】515117394
【氏名又は名称】野村 圭子
(73)【特許権者】
【識別番号】519260496
【氏名又は名称】横江 久美
(74)【代理人】
【識別番号】100083127
【氏名又は名称】恒田 勇
(72)【発明者】
【氏名】野村 圭子
(72)【発明者】
【氏名】横江 久美
【審査官】登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-004547(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0366718(US,A1)
【文献】特開2005-149235(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104301610(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G06F 3/0484
H04N 23/50
H04N 23/63
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体の第1の面に配置された画像表示部と、
前記第1の面に配置されたカメラと、
前記第1の面の背面に相当する第2の面の上部1/5から1/3の領域に配置され、ユーザによる操作を検出する操作検出
部と、
前記背面の前記領域よりも上方に配置された背面カメラと、
前記操作検出部がシャッターを切る操作であるシャッター操作を検出したときと、画像を取得し続ける前記背面カメラが前記ユーザによって遮られて前記背面カメラが取得した前記画像の輝度値が所定の閾値未満となったとき
とに、前記カメラによる撮影を行う制御部と、
を備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
本体の前面と背面の両面にカメラを備え、ユーザ自身を撮影する自撮りを行うときに、前面カメラを使用する電子機器が知られている。このような電子機器の一例として、特許文献1に記載されている電子機器が挙げられる。特許文献1に記載されている電子機器においては、自撮りを行うために、ユーザは、前面カメラと背面カメラとを切り替える切替操作、及びシャッターを切る撮影操作を行う。また、ユーザは、ピント、背景を含む構図、被写体のサイズ等の制約から、電子機器のカメラと被写体との距離を一定以上に保つ必要がある。このため、ユーザは、自撮りを行うときに、カメラを備える電子機器を片手で保持しながら、その腕を伸ばし、その状態でタッチパネルをタップし、又はボタンを押下する等の撮影操作をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-045091号公報
【文献】特開2008-104162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電子機器では、自撮りを行うときに、ユーザは、電子機器に設けられたカメラと同一の側又は電子機器の側面にあるボタンを操作してシャッターを切る。このとき、ユーザが片手で電子機器を確実に把持して固定しようとすれば、画像の表示される画面がその手のひらで覆われ、見辛くなる。このため、特に、多数の人物を被写体として自撮りを行うときに、ボタンを操作するユーザが撮影されようとしている画像を正確に確認することは困難である。他方で、撮影される画像を正確に確認するため、カメラと反対の側で電子機器を把持して固定しようとすれば、手が画面の裏側に位置することとなる。このため、シャッターを切る操作を行ったり、被写体のターゲット認識、例えば、画像認識で検出された人間の顔を示す枠を確認操作したりすることが困難である。
【0005】
この問題を解決するために、カメラとは別に設けられた撮影操作用の装置を用いることが考えられる。例えば、特許文献2には、撮影機器であるデジタルカメラと、そのデジタルカメラと無線で接続された通信端末とを含むシステムが開示されている。
特許文献2に記載のシステムでは、ユーザは、通信端末のボタンを操作してシャッターを切る。このため、特許文献2に記載のシステムを用いて自撮りを行うならば、ユーザは、片手でデジタルカメラを保持しつつ、もう一方の手で通信端末のボタンを操作することになる。従って、特許文献2に記載のシステムで自撮りを行う場合には、片手で容易に撮影操作をすることができないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、片手で保持したまま容易に操作のできる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、
本体と、
前記本体の第1の面に配置された画像表示部と、
前記第1の面に配置されたカメラと、
前記第1の面の背面に相当する第2の面の上部1/5から1/3の領域に配置され、ユーザによる操作を検出する操作検出部と、
前記背面の前記領域よりも上方に配置された背面カメラと、
前記操作検出部がシャッターを切る操作であるシャッター操作を検出したときと、画像を取得し続ける前記背面カメラが前記ユーザによって遮られて前記背面カメラが取得した前記画像の輝度値が所定の閾値未満となったときとに、前記カメラによる撮影を行う制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、片手で保持したまま容易に操作のできる電子機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】(A)は実施の形態に係るスマートフォンの正面図であり、(B)はその背面図であり、(C)は(A)のスマートフォンのボタンを右手の人差し指で操作する場合の一例の説明図である。
【
図2】(A)は
図1のスマートフォンのハードウェア構成図であり、(B)はその入出力部のブロック図である。
【
図3】
図1のスマートフォンにおける撮影処理のフローチャートである。
【
図4】スマートフォンにおけるタイマー撮影処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態に係るスマートフォン1について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1(A)に示すように、スマートフォン1は、タッチパネル11と、前面カメラ12と、を備える。以下、スマートフォン1の本体である筐体を基準として、表示面であるタッチパネル11を備える側を前面(正面)とし、反対側を背面(裏面)とする。
タッチパネル11は、ユーザに対する情報の表示及びユーザからの入力操作を受け付けるものである。タッチパネル11は、文字、画像等の情報を表示するとともに、指、スタイラスペン等によるタッチ、タップ、フリック、ピンチ、スワイプ等の入力操作を検知する。
前面カメラ12は、スマートフォン1の前面に備えられ、前面側の被写体を撮影するカメラである。前面カメラ12は、例えば、光学レンズ、光学系駆動機構、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を含む。
なお、スマートフォン1のタッチパネル11は、請求項における、画像表示部の一例であり、前面は、請求項における、第1の面の一例である。
【0012】
図1(B)は、スマートフォン1を背面(裏面)から見た図である。
図1(B)に示すように、スマートフォン1は、背面に、背面カメラ13と、フラッシュ14と、人差し指、中指等で押下して操作するスイッチであるボタン15と、を備える。
背面カメラ13は、スマートフォン1の背面に備えられ、背面側の被写体を撮影するカメラである。背面カメラ13は、例えば、光学レンズ、光学系駆動機構、CMOSイメージセンサ等を含む。
フラッシュ14は、背面カメラ13による撮影時に背面側の被写体を照らすものである。フラッシュ14は、例えば、発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)を含む。
ボタン15は、背面カメラ13及びフラッシュ14に近い側である上部に配置された押しボタンである。ボタン15は、ユーザがスマートフォン1の本体の背面の下部の少なくとも一部を標準サイズの手のひらで覆って本体を把持するときに、その手の人差し指又は中指の先端が触れることができる位置に配置されることが望ましい。一方で、ボタン15は、背面カメラ13及びフラッシュ14を使用する際に、指がこれらの背面に位置しないように、背面カメラ13とフラッシュ14の下方に配置され、且つ、1cm以上の間隔を有することが望ましい。このため、
図1(B)に示すように、背面カメラ13とフラッシュ14とは本体1の上端部に配置され、ボタン15は、背面カメラ13とフラッシュ14と離間して、上部1/5から1/3までの破線で示す領域Rに配置されることが望ましい。
ボタン15の位置は、スマートフォン1が想定するユーザの、例えば、統計的に標準的な手のサイズと形状に基づいて設定すればよい。
ボタン15は、例えば、押下された状態でオンであり、押下されていない状態でオフである押しボタンスイッチを含む。
図1(C)は、(B)に対応する、スマートフォン1を右手Hの手のひら、親指、中指、薬指及び小指で背面及び側面において把持し、ボタン15を人差し指で操作する場合を説明する図である。
図1(C)に例示するように、破線で示したボタン15は、スマートフォン1の背面の中央上部に配置されている。このため、ユーザがスマートフォン1を背面から片手で把持する場合に、人差し指、中指等の先端が自然に触れる位置にボタン15が配置されている。
なお、スマートフォン1の背面は、請求項における、第2の面の一例であり、ボタン15は、請求項における、操作検出部の一例であり、領域Rは、請求項における、手指操作可能領域の一例である。
【0013】
次に、スマートフォン1の機能を実現するハードウェア構成について、
図2(A)及び(B)を参照して説明する。
図2(A)は、スマートフォン1の備える様々な機能を実現する具体的なハードウェア構成図である。
情報演算装置100は、スマートフォン1の備える様々な機能のうち、本発明に関する情報を演算処理する装置である。すなわち、情報演算装置100は、前面カメラ12又は背面カメラ13による撮影、画像の取得、記憶又は保存等の動作を含む、スマートフォン1の動作を制御する装置であり、例えば、コンピュータから構成される。
具体的には、情報演算装置100は、プロセッサ101と、通信部102と、主記憶部103と、補助記憶部104と、バス110と、入出力部120と、を備える。
プロセッサ101は、様々な情報を演算し、処理するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。
通信部102は、他の装置とデータのやり取りをするものであり、例えば、有線又は無線の通信インタフェースを含む。
主記憶部103は、一時的に情報を記憶する装置であり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)を含む。
補助記憶部104は、永続的に情報を記憶する装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD、Solid State Drive)を含む。
バス110は、プロセッサ101、通信部102、主記憶部103、補助記憶部104間で相互にデータをやり取りするものである。
入出力部120は、スマートフォン1の外部と様々なデータをやり取りするものであり、以下で詳述する。
なお、情報演算装置100は、請求項における、制御部の一例である。
【0014】
図2(B)は、
図2(A)に示した入出力部120のより詳細なブロック図である。
入出力部120は、タッチパネル11と、前面カメラ12と、背面カメラ13と、ボタン15と、内部バス111と、を備える。
内部バス111は、入出力部120に含まれる装置を相互に接続するバスである。内部バス111は、バス110にも接続されているため、情報演算装置100のプロセッサ101、通信部102、主記憶部103、補助記憶部104等とも相互にデータをやり取りすることができる。
【0015】
スマートフォン1の主記憶部103又は補助記憶部104には、前面カメラ12又は背面カメラ13を動作させるプログラムが記憶されている。プロセッサ101が主記憶部103等と協調してこのプログラムを実行することで、情報演算装置100は、前面カメラ12又は背面カメラ13を動作させ、静止画像又は動画の撮影、保存、編集等を行う。
【0016】
具体的には、スマートフォン1は、
図2(A)及び(B)に示した入出力部120の機能により、自撮り処理を行う。
【0017】
スマートフォン1は、何らカメラに関する動作をしていない状態、例えば、待ち受け状態では、前面カメラ12及び背面カメラ13による撮影が可能な状態ではない、待機モードにある。
ユーザは、自撮り、すなわち、前面カメラ12を用いた被写体の撮影をするときに、その準備として、スマートフォン1を待機モードから撮影可能な状態である撮影モードに遷移させる操作を行う。この遷移は、例えば、ユーザによるタッチパネル11の操作で行われる。具体的には、タッチパネル11に表示されているカメラアプリのアイコンをタップして、カメラアプリを起動し、必要に応じて、前面カメラ12で撮影がされるようにアプリを設定する。この設定は、例えば、ユーザがタッチパネル11に表示されているカメラアプリのカメラ切替えボタンをタップし、情報演算装置100がタップを検知することによって行われる。カメラアプリは、起動後、前面カメラ12が撮影している画像をタッチパネル11に表示する所謂スルー画像表示処理を行う。
【0018】
以下、
図3のフローチャートを参照して、スマートフォン1における撮影処理の流れを説明する。
【0019】
自撮りを行う場合、上述したように、ユーザは、カメラアプリを起動し、前面カメラ12を選択してアクティブにしておく。そして、ユーザは、
図1(C)に示すようにスマートフォン1を把持し、前面カメラ12を自分に向ける。このとき、スマートフォン1は、前面カメラ12から取得した画像をスルー画像としてタッチパネル11に表示している(ステップS1)。しかし、スマートフォン1を把持するユーザの手は背面にあり、タッチパネル11上に位置しないため、スルー画像の視認が妨害されることがない。
ユーザは、タッチパネル11に表示されているスルー画像を確認し、適当なタイミングでボタン15を操作して、シャッターを切る。
ボタン15が操作されたことを検知すると(ステップS2;YES)、情報演算装置100は、前面カメラ12から、シャッターが切られた瞬間の画像を取得し、主記憶部103又は補助記憶部104にその画像を記憶させる(ステップS3)。ボタン15が操作されたことを検知しないならば(ステップS2;NO)、情報演算装置100は、後述するステップS4に進む。
【0020】
ステップS2又はステップS3の後、情報演算装置100は、撮影モードを終了するか否かを判別する(ステップS4)。例えば、一定の時間にわたってタッチパネル11が操作されない場合、ユーザがタッチパネル11を操作して、明示的に撮影を終了する指示をした場合等に、情報演算装置100は、撮影モードを終了すると判別する(ステップS4;YES)。これにより、スマートフォン1は、撮影モードから待機モードに遷移し、情報演算装置100は、その他の処理を続行する。
【0021】
一度シャッターを切った後、ユーザは続けてシャッターを切ってもよい。この場合には、情報演算装置100は、撮影モードを終了すると判別せず(ステップS4;NO)、ステップS1に戻る。なお、この間、情報演算装置100は、前面カメラ12を通じて、スルー画像を取得し続けてもよい。
【0022】
スマートフォン1においては、片手で保持されたときに人差し指、中指等の先端が届きやすい領域にボタン15が配置され、前面にタッチパネル11及び前面カメラ12が配置されているので、ユーザは、スマートフォン1を片手で保持したまま容易に操作でき、上記の撮影処理が円滑に行われる。
【0023】
次に、スマートフォン1の別の実施の形態について説明する。本実施の形態は、タイマー撮影を可能とする。
本実施の形態では、ユーザがボタン15を時間T1以上押すと、ボタン15の操作の直後に撮影が行われるのではなく、タイマー撮影処理が行われる。具体的には、
図4のフローチャートに示すように、情報演算装置100は、以下の撮影処理を行う。
【0024】
ユーザは、カメラアプリを起動し、前面カメラ12を選択してアクティブにする。情報演算装置100により、スルー画像表示が行われる(ステップS11)。
情報演算装置100は、ボタンが操作されたと判別すると(ステップS12;YES)、ボタン15が一定の時間T1以上、継続的に操作されたこと、例えば、ボタン15の長押しを判別する(ステップS13)。情報演算装置100がボタンの操作を判別しないならば(ステップS12;NO)、後述するステップS16に進む。
ボタン15が操作されたものの(ステップS12;YES)、例えば、時間T1を経過する前にボタン15が操作されなくなった場合(ステップS13;NO)には、前述した通常の撮影、即ち、画像の取得及び保存が行われる(ステップS15)。
【0025】
ボタン15が一定の時間T1以上、継続的に操作されたことを情報演算装置100が判別した場合には(ステップS13;YES)、タイマー撮影のカウントダウンを行う(ステップS14)。具体的には、情報演算装置100がボタン15の時間T1にわたる操作を判別したときから、情報演算装置100は、新たに時間T2のカウントを開始する(ステップS14)。
カウントダウンの間(ステップS14)、情報演算装置100は、タッチパネル11に、シャッターが切られるまでの残り時間、例えば、「5秒」という文字を表示する。
時間T2を経過した後、情報演算装置100は、前面カメラ12のシャッターを切り、画像を取得し、主記憶部103にその画像を記憶させ、又は補助記憶部104にその画像を保存させる(ステップS15)。
ステップS16は、
図3におけるステップS4と同様のステップであり、情報演算装置100が撮影モードの終了を判別するものである。
なお、ボタン15の長押しは、請求項における、長時間操作の一例であり、時間T1は、請求項における、第1の時間の一例であり、時間T2は、請求項における、第2の時間の一例である。
【0026】
なお、カウントダウン中にボタン15が押された場合に、情報演算装置100は、即時にシャッターを切ってもよく、又はカウントダウンを中止してもよい。
また、残り時間が少なくなるにつれ、残り時間を表す数字を大きくし、又は図形を付加して強調してタッチパネル11に表示すること等により、シャッターが切られる時間を直感的に把握しやすくしてもよい。
さらに、情報演算装置100は、ボタン15の押されている時間の経過に応じて、タイマー撮影のカウントダウンの時間の上限を変化させてもよい。例えば、ボタン15の押されている時間が5秒であった場合には、カウントダウンの時間の上限を10秒とし、ボタン15の押されている時間が10秒であった場合には、カウントダウンの時間の上限を20秒としてもよい。このようにすることで、ユーザは、タイマー撮影のカウントダウンの時間を直感的に設定することができる。
【0027】
カウントダウン中に残り時間をタッチパネル11に表示することで、複数人が被写体に含まれる場合に、シャッターが切られるまでの残り時間がタッチパネル11に表示されるため、ユーザ以外の被写体もその残り時間を容易に把握することができる。
【0028】
さらに、この発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち、ボタン15は、一例として、押しボタンスイッチとして説明されたが、物体の接触を検知する装置であればよい。例えば、ボタン15は、タッチパッド、タッチパネル、指紋センサ等であってもよい。
また、背面カメラ13をボタン15の代わりとしてもよい。すなわち、情報演算装置100は、背面カメラ13から画像を取得し続け、ユーザの指、手のひら等により、背面カメラ13が遮られ、背面カメラ13から取得される画像の輝度値が所定の閾値未満になるなどの条件を満たしたときに、シャッターを切ることとしてもよい。
更なる変更例においては、ユーザがボタン15を操作したときに、シャッターを切ることに代えて、前面カメラ12に関わる別の機能、例えば、ズーム倍率、絞り、撮像範囲の設定又は変更を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 スマートフォン
11 タッチパネル
12 前面カメラ
13 背面カメラ
14 フラッシュ
15 ボタン
100 情報演算装置
101 プロセッサ
102 通信部
103 主記憶部
104 補助記憶部
110 バス
111 内部バス
120 入出力部