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特許7346064飛行経路算出装置、飛行経路算出方法及び飛行経路算出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】飛行経路算出装置、飛行経路算出方法及び飛行経路算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/20 20060101AFI20230911BHJP
   B64C 13/20 20060101ALI20230911BHJP
   G05D 1/10 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
G01C21/20
B64C13/20 Z
G05D1/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019071597
(22)【出願日】2019-04-03
(65)【公開番号】P2020169900
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2022-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】舘 陽介
【審査官】西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0277440(US,A1)
【文献】特開2019-039875(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00-21/36
23/00-25/00
B60R 21/00-21/13
21/34-21/38
B60W 10/00-10/30
30/00-60/00
B64B 1/00- 1/70
B64C 1/00-99/00
B64D 1/00-47/08
B64F 1/00- 5/60
B64G 1/00-99/00
G05D 1/00- 1/12
G06N 10/00-99/00
G06Q 10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G08G 1/00-99/00
G09B 23/00-29/14
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作または自動操縦により飛行する無人飛行機または有人飛行機の飛行経路が、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する判定部と、
交差すると判定されたインフラ施設がある領域のうち、所定の条件に該当する領域以外の、領域抽出処理が未処理の領域であって出発地に近い1の領域について飛行経路との交差角度を算出し、算出した交差角度が閾値未満であった場合に、飛行経路の補正が必要な領域として抽出する抽出部と、
前記無人飛行機または有人飛行機が、前記抽出された領域にあるインフラ施設の上空を横断する際の長さを示す指標が短くなるように横断角度を変更し、前記飛行経路を補正する補正部と
を有することを特徴とする飛行経路算出装置。
【請求項2】
前記補正部は、横断幅に応じて横断角度を変更することを特徴とする請求項1に記載の飛行経路算出装置。
【請求項3】
前記補正部は、横断幅が所定の閾値以上であった場合、前記横断角度を90°に変更することを特徴とする請求項2に記載の飛行経路算出装置。
【請求項4】
前記補正部は、横断に要する時間が所定の条件を満たすように横断角度を変更することを特徴とする請求項1に記載の飛行経路算出装置。
【請求項5】
前記補正部は、横断する距離が所定の条件を満たすように横断角度を変更することを特徴とする請求項1に記載の飛行経路算出装置。
【請求項6】
前記補正部は、補正前の前記飛行経路に対して、飛行距離の増加が最小となるように、横断位置を変更し、前記横断角度を90°に変更することを特徴とする請求項1に記載の飛行経路算出装置。
【請求項7】
前記補正部は、補正後の前記飛行経路について、横断経路の適否を判定し、横断経路が適切でないと判定した場合、横断位置を変更することで、補正後の前記飛行経路を更に補正することを特徴とする請求項1に記載の飛行経路算出装置。
【請求項8】
コンピュータが、
遠隔操作または自動操縦により飛行する無人飛行機または有人飛行機の飛行経路が、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する判定工程と、
交差すると判定されたインフラ施設がある領域のうち、所定の条件に該当する領域以外の、領域抽出処理が未処理の領域であって出発地に近い1の領域について飛行経路との交差角度を算出し、算出した交差角度が閾値未満であった場合に、飛行経路の補正が必要な領域として抽出する抽出工程と、
前記無人飛行機または有人飛行機が、前記抽出された領域にあるインフラ施設の上空を横断する際の長さを示す指標が短くなるように横断角度を変更し、前記飛行経路を補正する補正工程と
を実行することを特徴とする飛行経路算出方法。
【請求項9】
遠隔操作または自動操縦により飛行する無人飛行機または有人飛行機の飛行経路が、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する判定工程と、
交差すると判定されたインフラ施設がある領域のうち、所定の条件に該当する領域以外の、領域抽出処理が未処理の領域であって出発地に近い1の領域について飛行経路との交差角度を算出し、算出した交差角度が閾値未満であった場合に、飛行経路の補正が必要な領域として抽出する抽出工程と、
前記無人飛行機または有人飛行機が、前記抽出された領域にあるインフラ施設の上空を横断する際の長さを示す指標が短くなるように横断角度を変更し、前記飛行経路を補正する補正工程と
をコンピュータに実行させるための飛行経路算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行経路算出装置、飛行経路算出方法及び飛行経路算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドローン等のように、遠隔操作または自動操縦により飛行する無人飛行機(または有人飛行機)は様々な分野において利用されている。例えば、高所での点検作業においては点検用ドローンが、また、物流サービスの分野においては物流用ドローン等が利用されている。一般に、このようなドローンは、飛行効率を上げるため、目的地(点検用ドローンの場合には点検対象物の位置、物流用ドローンの場合には物品の配達先)まで直線飛行を行う。
【0003】
ここで、直線飛行を行う飛行経路上に道路や鉄道等のインフラ施設がある場合、墜落や緊急着陸等の不測の事態に備えて、当該インフラ施設の上空をドローンが横断する際に、横断位置の近くに監視員が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6051327号
【文献】米国特許出願公開第2018/0218614号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、飛行経路とインフラ施設との位置関係によっては、インフラ施設の上空を横断する距離が長くなり、横断に要する時間が長くなることがある。このような場合、監視員を増員する必要が生じるだけでなく、不測の事態によって当該インフラ施設に影響を及ぼす可能性が増大することにもなる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、より安全な飛行経路を算出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、飛行経路算出装置は、
遠隔操作または自動操縦により飛行する無人飛行機または有人飛行機の飛行経路が、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する判定部と、
交差すると判定されたインフラ施設がある領域のうち、所定の条件に該当する領域以外の、領域抽出処理が未処理の領域であって出発地に近い1の領域について飛行経路との交差角度を算出し、算出した交差角度が閾値未満であった場合に、飛行経路の補正が必要な領域として抽出する抽出部と、
前記無人飛行機または有人飛行機が、前記抽出された領域にあるインフラ施設の上空を横断する際の長さを示す指標が短くなるように横断角度を変更し、前記飛行経路を補正する補正部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
より安全な飛行経路を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】飛行システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】飛行経路算出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】飛行経路算出装置の第1の機能を説明するための図である。
図4】飛行経路算出装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】領域抽出部による領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。
図6】飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第1のフローチャートである。
図7】飛行経路補正処理の具体例を示す図である。
図8】飛行経路算出装置の第2の機能を説明するための図である。
図9】飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第2のフローチャートである。
図10】飛行経路算出装置の第3の機能を説明するための図である。
図11】飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第3のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
【0011】
[第1の実施形態]
<飛行システムのシステム構成>
はじめに、飛行システムのシステム構成について説明する。図1は、飛行システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、飛行システム100は、無人飛行機110と、飛行経路算出装置120とを有する。
【0012】
無人飛行機110は、遠隔操作または自動操縦により飛行する、いわゆるドローンであり、飛行経路算出装置120において算出された飛行経路に従って飛行する。なお、第1の実施形態において、無人飛行機110は、高所の点検作業において利用する点検用ドローンであり、撮像装置が搭載されているものとする。
【0013】
飛行経路算出装置120は、飛行経路を算出し、無人飛行機110に送信する。また、飛行経路算出装置120は、無人飛行機110の飛行中の状態を監視し、必要に応じて、無人飛行機110に対して、オペレータが各種指示を送信できるように構成されている。
【0014】
<飛行経路算出装置のハードウェア構成>
次に、飛行経路算出装置120のハードウェア構成について説明する。図2は、飛行経路算出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、飛行経路算出装置120は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を有する。なお、CPU201、ROM202、RAM203は、いわゆるコンピュータを形成する。
【0015】
また、飛行経路算出装置120は、補助記憶装置204、表示装置205、操作装置206、I/F(Interface)装置207、ドライブ装置208を有する。飛行経路算出装置120の各部は、バス209を介して相互に接続されている。
【0016】
CPU201は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラム(例えば、後述する飛行経路算出プログラム等)を実行する演算デバイスである。ROM202は、不揮発性メモリであり、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を記憶する、主記憶デバイスとして機能する。
【0017】
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM203は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
【0018】
補助記憶装置204は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。例えば、後述する地図情報格納部は、補助記憶装置204において実現される。
【0019】
表示装置205は、地図情報や、出発地、目的地、飛行経路等をオペレータに表示する出力デバイスである。操作装置206は、飛行経路算出装置120のオペレータが飛行経路算出装置120に各種指示を入力するための入力デバイスである。I/F装置207は、無人飛行機110が飛行経路算出装置120との間で通信を行うための接続デバイスである。
【0020】
ドライブ装置208は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0021】
なお、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体210がドライブ装置208にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ装置208により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、不図示のネットワークを介してダウンロードされることで、インストールされてもよい。
【0022】
<飛行経路算出装置の機能の説明>
次に、飛行経路算出装置120にて実現される機能について説明する。図3は、飛行経路算出装置の第1の機能を説明するための図である。図3に示すように、飛行経路算出装置120は、はじめに、地図情報300を表示装置205に表示する。続いて、地図情報300が表示されたことに応じて、オペレータは、無人飛行機110の出発地301及び目的地302を入力する。続いて、飛行経路算出装置120は、出発地301と目的地302とを地図情報300上に表示するとともに、両者を直線で結んだ飛行経路303を算出し、地図情報300上に表示する。
【0023】
また、飛行経路算出装置120は、算出した飛行経路303が、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する。図3の例は、飛行経路303が、インフラ施設の一例である道路と、交差領域304において交差すると判定された様子を示している。なお、拡大地図情報310は、地図情報300の交差領域304を、拡大表示したものである。
【0024】
図3に示すように、拡大地図情報310によれば、飛行経路303は、道路311に対して浅い交差角度θで交差している。このため、道路311の上空を無人飛行機110が横断する距離(横断距離)が長くなっており、横断に要する時間(横断時間)も長くなっている。この結果、飛行経路303の場合、二人の監視員312、313が配置されることになる。
【0025】
これに対して、飛行経路算出装置120では、道路311を横断する際の飛行経路303を補正する。拡大地図情報320は、飛行経路算出装置120が、飛行経路303を補正し、補正後の飛行経路を地図情報300上に表示した様子を示している。
【0026】
拡大地図情報320に示すように、飛行経路算出装置120は、まず、道路311と平行であって、道路311と所定の距離だけ離れた位置にある、横断位置を変更するための平行線321を算出する。
【0027】
続いて、飛行経路算出装置120は、飛行経路303と、平行線321との交点である第1交点322を算出する。また、飛行経路算出装置120は、第1交点322から見て、道路311に略直交する横断経路323(横断角度=90°の横断経路323)を特定する。また、飛行経路算出装置120は、横断経路323と、平行線321との交点である第2交点324を算出する。更に、飛行経路算出装置120は、第2交点324と目的地302とを直線で結んだ横断後経路325を算出する。
【0028】
このように、飛行経路算出装置120では、無人飛行機110が道路311に対して、略直交して横断するように飛行経路303を補正し、横断経路323、横断後経路325を算出する。これにより、飛行経路算出装置120によれば、補正前の飛行経路303と比較して、道路311の上空を無人飛行機110が横断する距離(横断距離)を短くし、横断時間を短縮することができる。
【0029】
この結果、補正後の飛行経路(横断経路323、横断後経路325)によれば、監視員326のみを配置すれば足り、補正前の飛行経路303の場合のように、二人の監視員(監視員312、313)を配置する必要がなくなる。また、補正後の飛行経路(横断経路323、横断後経路325)によれば、補正前の飛行経路303と比較して、無人飛行機110の墜落や緊急着陸等の不測の事態によって道路311の通行に影響を及ぼす可能性を低減させることができる。
【0030】
<飛行経路算出装置の機能構成>
次に、飛行経路算出装置120の機能構成について説明する。図4は、飛行経路算出装置の機能構成の一例を示す図である。上述したとおり、飛行経路算出装置120には、飛行経路算出プログラムがインストールされている。飛行経路算出装置120は、当該プログラムが実行されることで、地図情報読み出し部401、出発地情報取得部402、目的地情報取得部403、飛行経路算出部404として機能する。また、飛行経路算出装置120は、領域抽出部405、飛行経路補正部406として機能する。
【0031】
地図情報読み出し部401は、地図情報格納部410に格納された地図情報(例えば、地図情報300)を読み出し、表示装置205に表示する。
【0032】
出発地情報取得部402は、無人飛行機110を飛行させる出発地の位置情報を取得する。出発地情報取得部402は、例えば、表示装置205に表示された地図情報300上で、オペレータが指定した出発地(例えば、出発地301)の位置情報を取得する。
【0033】
目的地情報取得部403は、無人飛行機110を飛行させる目的地の位置情報を取得する。目的地情報取得部403は、例えば、表示装置205に表示された地図情報300上で、オペレータが指定した目的地(例えば、目的地302)の位置情報を取得する。
【0034】
飛行経路算出部404は、出発地と目的地とを直線で結ぶことで、無人飛行機110の飛行経路を算出する(例えば、飛行経路303)。
【0035】
領域抽出部405は判定部として機能する。具体的には、領域抽出部405は、地図情報格納部410に格納された地図情報に基づいて、インフラ施設がある領域を識別する。また、領域抽出部405は、飛行経路算出部404により算出された飛行経路が、インフラ施設と交差するか否かを判定する。
【0036】
また、領域抽出部405は抽出部としても機能する。具体的には、領域抽出部405は、交差すると判定したインフラ施設がある領域(例えば、交差領域304))を抽出する。
【0037】
なお、本実施形態において、領域抽出部405が処理するインフラ施設は、道路または鉄道の線路を対象とする。更に、領域抽出部405が処理する道路は、地図情報に含まれる全ての道路のうち、特定の種別の道路(高速道路、幹線道路)を対象とし、細街路や交通量の少ない道路については、対象から除外する。
【0038】
更に、領域抽出部405は、抽出した交差領域の中から、飛行経路との交差角度(θ)が所定の閾値未満となる交差領域を、飛行経路の補正が必要な交差領域として抽出する。飛行経路との交差角度(θ)が所定の閾値未満となる交差領域は、無人飛行機110が当該交差領域の上空を横断する距離(横断距離)が長く、横断に要する時間(横断時間)が長くなるからである。
【0039】
飛行経路補正部406は補正部として機能する。具体的には、飛行経路補正部406は、領域抽出部405により抽出された、飛行経路の補正が必要な交差領域について、飛行経路を補正する。飛行経路補正部406は、飛行経路の補正が必要な交差領域に対応するインフラ施設の上空を、無人飛行機110が横断する際の横断角度が所定の閾値以上となるように、飛行経路を補正する。
【0040】
<領域抽出処理の流れ>
次に、領域抽出部405による領域抽出処理の詳細について説明する。図5は、領域抽出部による領域抽出処理の流れを示すフローチャートである。図5に示す領域抽出処理は、飛行経路算出部404による飛行経路の算出が完了することで、実行される。
【0041】
ステップS501において、領域抽出部405は、地図情報に含まれるインフラ施設のうち、飛行経路算出部404により算出された飛行経路と交差するインフラ施設がある領域を、交差領域として抽出する。
【0042】
ステップS502において、領域抽出部405は、抽出した交差領域のうち、所定の条件(細街路、交通量の少ない道路)に該当する交差領域を、処理する対象から除外する。ステップS503において、領域抽出部405は、対象から除外していない残りの交差領域について、飛行経路との交差角度を算出する。
【0043】
ステップS504において、領域抽出部405は、対象から除外していない残りの交差領域それぞれについて算出した交差角度が、所定の閾値未満か否かを判定する。ステップS504において、所定の閾値未満でないと判定された場合(ステップS504においてNoの場合)、ステップS505に進む。ステップS505において、領域抽出部405は、交差角度が所定の閾値未満でないと判定された交差領域について、処理する対象から除外する。
【0044】
一方、ステップS504において、所定の閾値未満であると判定された場合(ステップS504においてYesの場合)、対象から除外することなく、ステップS506に進む。ステップS506において、領域抽出部405は、対象から除外していない残りの交差領域を、飛行経路の補正が必要な交差領域として抽出する。
【0045】
<飛行経路補正処理の流れ>
次に、飛行経路補正部406による飛行経路補正処理の詳細について、図7の具体例を参照しながら、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第1のフローチャートである。また、図7は、飛行経路補正処理の具体例を示す図である。領域抽出部405により、飛行経路の補正が必要な交差領域が抽出されることで、図6に示す飛行経路補正処理が実行される。
【0046】
ステップS601において、飛行経路補正部406は、飛行経路の補正が必要な交差領域をカウントするカウンタNに"1"を代入する。ステップS602において、飛行経路補正部406は、領域抽出部405により抽出された、飛行経路の補正が必要な交差領域のうち、N番目の交差領域を取得する。なお、飛行経路補正部406は、出発地に近い方から順に交差領域をカウントしていくものとする。
【0047】
図7(a)の場合、飛行経路補正部406は、N番目の交差領域として、道路710の領域を取得する。また、図7(b)の場合、飛行経路補正部406は、N番目の交差領域として、道路720の領域を取得する。更に、図7(c)の場合、飛行経路補正部406は、N番目の交差領域として、道路730の領域を取得する。
【0048】
ステップS603において、飛行経路補正部406は、N番目の交差領域について、横断位置を変更するための平行線を算出する。また、飛行経路補正部406は、算出した平行線と、飛行経路との交点である第1交点を算出する。
【0049】
図7(a)の場合、飛行経路補正部406は、平行線711と飛行経路712とに基づいて、第1交点713を算出する。また、図7(b)の場合、飛行経路補正部406は、平行線721と飛行経路722とに基づいて、第1交点723を算出する。更に、図7(c)の場合、飛行経路補正部406は、平行線731と飛行経路732とに基づいて、第1交点733を算出する。
【0050】
ステップS604において、飛行経路補正部406は、地図情報を参照することで、N番目の交差領域についての横断幅(N番目の交差領域が道路の場合には道路幅)を取得する。図7(a)~(c)の例は、各横断幅の大小関係が、
(道路710の領域についての道路幅)<(道路720の領域についての道路幅)<(道路730の領域についての道路幅)
であることを示している。
【0051】
ステップS605において、飛行経路補正部406は、ステップS604において取得した横断幅に応じた横断角度を算出する。例えば、飛行経路補正部406は、横断幅が所定の閾値以上の場合には、横断角度を90°にする。また、飛行経路補正部406は、横断幅が所定の閾値未満の場合には、横断角度を90°未満にする。
【0052】
図7(a)の場合、道路710の領域の道路幅が所定の閾値未満であるため、横断角度をθ(θ<90°)としている。また、図7(b)の場合も、道路720の領域の道路幅が所定の閾値未満であるため、横断角度をθ(θ<90°)としている。ただし、道路720の領域の道路幅は道路710の領域の道路幅よりも広いため、横断角度θ>横断角度θとしている。一方、図7(c)の場合、道路730の領域の道路幅が所定の閾値以上であるため、横断角度をθ(θ=90°)としている。
【0053】
ステップS606において、飛行経路補正部406は、ステップS603において算出した第1交点を始点とし、ステップS605で算出した横断角度を有する横断経路を特定する。
【0054】
図7(a)の場合、飛行経路補正部406は、横断経路714を特定する。また、図7(b)の場合、飛行経路補正部406は、横断経路724を特定する。更に、図7(c)の場合、飛行経路補正部406は、横断経路734を特定する。
【0055】
ステップS607において、飛行経路補正部406は、特定した横断経路と、平行線との交点である第2交点を算出する。なお、図7(a)の場合、横断経路714と飛行経路712とが一致しているため、飛行経路補正部406は、第2交点の算出を行わない。
【0056】
一方、図7(b)の場合、飛行経路補正部406は、横断経路724と平行線721との交点である第2交点725を算出する。また、図7(c)の場合、飛行経路補正部406は、横断経路734と平行線731との交点である第2交点735を算出する。
【0057】
ステップS608において、飛行経路補正部406は、第2交点から目的地へ向かう横断後経路を特定する。なお、図7(a)の場合、横断経路714と飛行経路712とが一致しているため、飛行経路712がそのまま横断後経路となる。
【0058】
一方、図7(b)の場合、飛行経路補正部406は、第2交点725から目的地へ向かう横断後経路726を特定する。また、図7(c)の場合、飛行経路補正部406は、第2交点735から目的地へ向かう横断後経路736を特定する。
【0059】
ステップS609において、飛行経路補正部406は、飛行経路の補正が必要な交差領域のうち、飛行経路の補正を行っていない交差領域があるか否かを判定する。ステップS609において、飛行経路の補正を行っていない領域があると判定した場合には(ステップS609においてYesの場合には)、ステップS610に進む。
【0060】
ステップS610において、飛行経路補正部406は、カウンタNをインクリメントし、ステップS602に戻る。この場合、ステップS603において、飛行経路補正部406は、1つ前の交差領域で特定した横断後経路と、今回の交差領域について算出した平行線との交点を、今回の交差領域についての第1交点として算出する。
【0061】
一方、ステップS609において、飛行経路の補正が必要な全ての交差領域について飛行経路の補正を行ったと判定した場合には(ステップS609においてNoの場合には)、飛行経路補正処理を終了する。
【0062】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る飛行経路算出装置は、
・出発地と目的地とを直線で結んだ飛行経路について、地図情報を参照することで、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する。
・交差すると判定した場合に、横断幅に応じた横断角度に変更することで、飛行経路を補正する。
【0063】
これにより、第1の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、補正前の飛行経路と比較して、横断距離を短くし、横断時間を短縮することができる。この結果、第1の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、無人飛行機の墜落や緊急着陸等の不測の事態によってインフラ施設に影響を及ぼす可能性を低減させる、より安全な飛行経路を算出することができる。
【0064】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、飛行経路と平行線との交点を第1交点として算出した。しかしながら、第1交点の算出方法はこれに限定さない。例えば、横断角度が90°の場合の横断経路が、飛行経路の補正が必要な交差領域の中点を通るように、第1交点を算出する構成としてもよい。これにより、飛行経路を補正した場合の補正前の飛行経路に対する飛行距離の増加を最小限に抑えることができる。以下、第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0065】
<飛行経路算出装置の機能の説明>
はじめに、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120にて実現される機能について説明する。図8は、飛行経路算出装置の第2の機能を説明するための図である。図3との相違点は、拡大地図情報320における第1交点の算出方法である。
【0066】
図8に示すように、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、まず、道路311の領域の中点801を算出する。また、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、中点801を通り、平行線321に直交する線802と、平行線321との交点を第1交点803として算出する。
【0067】
続いて、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、第1交点803が終点となるように横断前経路805を特定する。また、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、第1交点803から見て、道路311に直交する横断経路806(横断角度=90°の横断経路806)を特定する。また、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、横断経路806と、平行線321との交点である第2交点804を算出する。更に、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、第2交点804と目的地302とを直線で結んだ横断後経路807を特定する。
【0068】
このように、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120は、横断経路806が中点801を通るように、第1交点803を算出し、横断前経路805、横断経路806、横断後経路807を特定する。これにより、飛行経路を補正した場合の補正前の飛行経路に対する飛行距離の増加を、最小限に抑えることができる。
【0069】
<飛行経路補正処理の流れ>
次に、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置120の飛行経路補正部406による飛行経路補正処理の流れについて説明する。図9は、飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第2のフローチャートである。図6との相違点は、ステップS901~ステップS906である。
【0070】
ステップS901において、飛行経路補正部406は、N番目の交差領域における中点を算出する。ステップS902において、飛行経路補正部406は、算出した中点に基づいて、第1交点を算出する。
【0071】
ステップS903において、飛行経路補正部406は、第1交点が終点となるように、横断前経路を特定する。ステップS904において、飛行経路補正部406は、第1交点に基づいて、横断経路を特定する。
【0072】
ステップS905において、飛行経路補正部406は、横断経路と平行線との交点である第2交点を算出する。ステップS906において、飛行経路補正部406は、第2交点に基づいて、横断後経路を特定する。
【0073】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置は、
・出発地と目的地とを直線で結んだ飛行経路について、地図情報を参照することで、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する。
・交差すると判定した場合に、交差領域の中点を算出し、算出した中点を通り、横断角度が90°となる横断経路を特定することで、飛行経路を補正する。
【0074】
これにより、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、補正前の飛行経路と比較して、横断距離を短くし、横断時間を短縮することができる。加えて、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、出発地と目的地とを直線で結んだ飛行経路からの飛行距離の増加を最小限に抑えることができる。この結果、第2の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、より安全でより飛行距離の短い飛行経路を算出することができる。
【0075】
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、飛行経路と平行線との交点を第1交点として算出し、第1交点に基づいて横断経路を特定した。しかしながら、飛行経路と平行線との交点を第1交点として算出した場合、適切でない横断経路が特定される場合がある。
【0076】
そこで、第3の実施形態では、適切でない横断経路が特定された場合に、第1交点を算出し直し、適切な横断経路が特定されるようにする。以下、第3の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0077】
<飛行経路算出装置の機能の説明>
はじめに、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120にて実現される機能について説明する。図10は、飛行経路算出装置の第3の機能を説明するための図である。図10に示す拡大地図情報1000は、地図情報300における交差領域304が、道路1020、1021の交差点付近である場合を示している。
【0078】
図10(a)に示すように、仮に、飛行経路算出装置120が第1交点1001を算出し、横断経路1002を特定したとすると、当該横断経路1002は、道路1020、1021の交差点に重なり、無人飛行機110は、交差点の上空を横断することになる。このため、横断経路1002によれば、二人の監視員312、313を配置する必要が生じるうえに、横断距離及び横断時間が長くなる。この結果、無人飛行機110の墜落や緊急着陸等の不測の事態によって道路1020、1021の通行に影響を及ぼす可能性が増大することになる。
【0079】
そこで、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120では、図10(b)に示すように、第1交点1001の位置をずらし、第1交点1011を算出する。また、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120では、第1交点1011に応じて横断前経路1012を特定するとともに、横断経路1014を特定する。更に、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120では、横断経路1014に基づいて、第2交点1013を算出し、第2交点1013と目的地とに基づいて、横断後経路1015を特定する。
【0080】
このように、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120では、横断経路1014が道路1020、1021の交差点と重なることがないように、第1交点1011を算出する。この結果、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、適切でない横断経路が特定された場合でも、第1交点を算出し直し、適切な横断経路を特定し直すことができる。
【0081】
<飛行経路補正処理の流れ>
次に、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置120の飛行経路補正部406による飛行経路補正処理の流れについて説明する。図11は、飛行経路補正部による飛行経路補正処理の流れを示す第3のフローチャートである。図6との相違点は、ステップS1101~ステップS1103である。
【0082】
ステップS1101において、飛行経路補正部406は、横断経路の適否を判定する。飛行経路補正部406では、例えば、下記の観点から横断経路の適否を判定する。
・横断経路が、交差点と重なるか否か。
・横断経路が、交通量の多い領域あるいは人通りの多い領域と重なるか否か。
【0083】
ステップS1101において、横断経路が適切であると判定された場合には(ステップS1101においてYesの場合には)、ステップS604に進む。一方、ステップS1101において、横断経路が適切でないと判定された場合には(ステップS1101においてNoの場合には)、ステップS1102に進む。
【0084】
ステップS1102において、飛行経路補正部406は、第1交点を変更する。飛行経路補正部406では、例えば、横断経路が交差点と重ならない位置に、第1交点を変更する。あるいは、飛行経路補正部406は、例えば、横断経路が交通量の多い領域あるいは人通りの多い領域と重ならない位置に、第1交点を変更する。
【0085】
ステップS1103において、飛行経路補正部406は、第1交点の変更に伴って、横断前経路を変更する。
【0086】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置は、
・出発地と目的地とを直線で結んだ飛行経路について、地図情報を参照することで、所定のインフラ施設と交差するか否かを判定する。
・交差すると判定した場合に、横断角度が90°になるように、横断経路を特定する。
・特定した横断経路の適否を判定し、適切でないと判定した場合に、第1交点を算出し直し、適切な横断経路を特定することで、飛行経路を補正する。
【0087】
これにより、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、補正前の飛行経路と比較して、横断距離を短くし、横断時間を短縮することができる。加えて、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、適切な横断経路を含む飛行経路を算出することができる。この結果、第3の実施形態に係る飛行経路算出装置によれば、無人飛行機の墜落や緊急着陸等の不測の事態によってインフラ施設に影響を及ぼす可能性を低減させる、より安全な飛行経路を算出することができる。
【0088】
[その他の実施形態]
上記第3の実施形態では、横断経路が交通量の多い領域あるいは人通りの多い領域と重ならないように、第1交点を変更するものとして説明した。しかしながら、第1交点の変更方法はこれに限定されない。例えば、地図情報において、インフラ施設ごとに、横断経路に適した領域と適していない領域とを予め規定しておいてもよい。この場合、飛行経路算出装置では、横断経路に適していない領域が横断経路として特定された場合、横断経路に適した領域が横断経路として特定されるように、第1交点を変更してもよい。
【0089】
あるいは、地図情報において、インフラ施設ごとに、横断経路としての適合度を予め規定しておいてもよい。この場合、飛行経路算出装置では、所定の適合度の領域が横断経路として特定された場合、より高い適合度が規定された領域が横断経路として特定されるように、第1交点を変更してもよい。
【0090】
また、上記第1の実施形態において、飛行経路算出装置120は、横断幅に応じて横断角度を算出するものとして説明した。しかしながら、横断角度の算出方法はこれに限定されない。例えば、横断角度ごとに横断距離を算出し、算出した横断距離が、所定の閾値以下となるように、横断角度を算出してもよい。
【0091】
また、上記第1の実施形態において、飛行経路算出装置120は、横断幅に応じて横断角度を算出するものとして説明した。しかしながら、横断角度の算出方法はこれに限定されない。例えば、横断角度ごとに横断時間を算出し、算出した横断時間が、所定の閾値以下となるように、横断角度を算出してもよい。このように、飛行経路算出装置120は、インフラ施設の上空を無人飛行機が横断する長さを示す指標(横断距離、横断時間)が所定の条件を満たすように横断角度を算出してもよい。
【0092】
また、上記各実施形態では、無人飛行機の場合について説明したが、遠隔操作または自動操縦により飛行する有人飛行機の場合も同様である。
【0093】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0094】
100 :飛行システム
110 :無人飛行機
120 :飛行経路算出装置
300 :地図情報
301 :出発地
302 :目的地
303 :飛行経路
304 :交差領域
321 :平行線
322 :第1交点
323 :横断経路
324 :第2交点
325 :横断後経路
401 :地図情報読み出し部
402 :出発地情報取得部
403 :目的地情報取得部
404 :飛行経路算出部
405 :領域抽出部
406 :飛行経路補正部
801 :中点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11