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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】杖に仕込ませた写真機用脚立
(51)【国際特許分類】
   A45B 3/00 20060101AFI20230911BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230911BHJP
【FI】
A45B3/00 C
G03B17/56 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019082355
(22)【出願日】2019-04-23
(65)【公開番号】P2020178787
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-04-25
(73)【特許権者】
【識別番号】506100945
【氏名又は名称】中野 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100113804
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 敏
(72)【発明者】
【氏名】中野 勝彦
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-098069(JP,A)
【文献】特開2005-076819(JP,A)
【文献】特開2014-033924(JP,A)
【文献】実公昭37-029650(JP,Y2)
【文献】実開昭55-122514(JP,U)
【文献】特開2006-090389(JP,A)
【文献】特開2010-264214(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0094482(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 3/00
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
杖と、
杖を構成するシャフト部分にあって、シャフト部分の長手方向に沿うように設けられる3本の三脚用足部と、シャフト部分の長手方向にスライドさせた三脚用足部を開脚させるガイドであるとともに開脚時及び閉脚時に三脚用足部を固定するガイド・固定部と、杖と三脚用足部を連結しながらシャフト部分を上下動させて三脚用足部の開閉を行う集中コントロール部(KBOX)と、三脚用足部の閉脚時に集中コントロール部(KBOX)の上下動を規制するストッパー部と、三脚用足部の開脚時に集中コントロール部(KBOX)の上下動を規制するはじきと、
を備え
集中コントロール部(KBOX)は、シャフト部分を貫通させる筒型をしており、ストッパー部が収納される空間と、3本の三脚用足部の上部を束ねるように横断させた環状の線材が収納される空間と、を備え、
三脚用足部の内部に組み込まれた引きばねの上端部は、この環状の線材に引っ掛けるとともに、引きばねの下端部は、3本の三脚用足部の中間部を横断させたワイヤーに引っ掛けることで、3本の三脚用足部はシャフト部分側へ付勢されることを特徴とする杖に仕込ませた写真機用脚立。
【請求項2】
集中コントロール部(KBOX)は、シャフト部分から外周側へ突起するストッパー部を通過させる切れ込みを形成し、ストッパー部をその空間に収納するとともに、シャフト部分を中心に集中コントロール部(KBOX)を回転させることで、ストッパー部による上下動の規制を行うことを特徴とする請求項1記載の杖に仕込ませた写真機用脚立。
【請求項3】
三脚用足部には、その内部に下部側へ付勢される延長足を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の杖に仕込ませた写真機用脚立。
【請求項4】
シャフト部分を二分割し、接続する一方のシャフト部分はその内側に延伸する補強パイプを備えて、その補強パイプにL字型の切れ込みを入れており、接続する他方のシャフト部分は短手方向に貫通する丸ネジを打ち込むことで、丸ネジに沿って補強パイプのL字型の切れ込みを差し込み、突きあたったら一方方向にねじるとロックされるとともに、逆方向にねじると解除されて抜けて二分割の脱着がワンタッチでできることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の杖に仕込ませた写真機用脚立。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、杖と写真機用脚立を両立させたものである。
【背景技術】
【0002】
杖の特徴は人間が歩行する場合において体重移動するが杖を使うと体重移動を杖の支えにより歩行を助ける上、より安全に歩行が可能である。一方、写真機用脚立は撮影時には手振れを防止するために使用したいが持ち運びが極めて面倒で邪魔になるのが現状である。ここで、杖と三脚を両立させたものとして、次の特許文献1があった。
【0003】
しかし、特許文献1は杖の中に3本の脚を収納させる方法であるが、以下のような課題がある。
(1)脚を収納させる杖の部分について特に太さは指示されていないが、太くなれば杖としての用途には不向きである。
(2)脚の部分の材質は鋼線となっているが、鋼線は0.8ミリと為ると硬くて手に負えない。曲がったら曲がったままになる。ステンレスはもっと硬くて手で曲げることも不可能である。0.3ミリ位だと両手で折り曲げられるが、曲げたら元に戻そうとしても元通りにはなならい。細い鉄パイプにしても曲げ伸ばしは不可能である。H型の形状は傘の骨であるが、周知のように湾曲にはなるが横の力には脆弱である。脚立として使用する場合は上からの重量と横ぶれに耐えなければならない。杖本体の重量と写真機の重量に人間の手のアクションによる重みが加わるので、写真機をセットした場合安定性、固定がもっとも重要である。杖に使用していて即座に写真機をセットして撮影すると為ると簡便さが要求される。しかし、この必要な要件を何にも満たされていない。因ってこのような技術的思想は現実性が無いと思われる。
【0004】
そこで、本願発明者は、前述した杖の特徴に加えて、邪魔な写真機用脚立を組みながらも、杖も軽量でしかも写真機用脚立も軽量で、嵩張らないことが持ち運び、携帯には最重要課題であると認識し、特許文献2の「杖に仕込ませた写真機用脚立」を完成させた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-52428号公報
【文献】特許第5975275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そして、本願発明者は以下のようにさらに改良を重ね、進化した「杖に仕込ませた写真機用脚立」を完成させるに至った。
(1)杖は杖の機能を十分に発揮しなければならない。歩行者の歩行補助をすること。遠路、坂道、悪路、等は杖に頼れば歩行者の歩行の手助けになる。杖の条件としては軽くて持ち運びが容易であること、しなやかで、かつ体重に耐えられること、邪魔にならないこと、用が済めば二分割にして鞄の中に収納できるのが望ましい。
(2)写真機、スマホで撮影する場合、杖を使用して移動中であるから杖を素早く三脚に仕立てなければならない。誰でも簡単にスピーディーに動作出来るのが望ましい。本願発明は、折りたたみ傘を開いたり閉じたりするように速やかに操作が可能である。なるべくシャッターチャンスを逃さないためとストレスを感じさせないと思われる。
(3)本願発明は杖のシャフトの中、三脚のパイプの中、それを集中コントロールする要(KBOX)が主要部品で構成されている。各部品の改良により完成した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の発明は、
杖と、
杖を構成するシャフト部分にあって、シャフト部分の長手方向に沿うように設けられる3本の三脚用足部と、シャフト部分の長手方向にスライドさせた三脚用足部を開脚させるガイドであるとともに開脚時及び閉脚時に三脚用足部を固定するガイド・固定部と、杖と三脚用足部を連結しながらシャフト部分を上下動させて三脚用足部の開閉を行う集中コントロール部(KBOX)と、三脚用足部の閉脚時に集中コントロール部(KBOX)の上下動を規制するストッパー部と、三脚用足部の開脚時に集中コントロール部(KBOX)の上下動を規制するはじきと、
を備えたことを特徴とする杖に仕込ませた写真機用脚立である。
【0008】
本願発明の第2の発明は、
集中コントロール部(KBOX)は、シャフト部分を貫通させる筒型をしており、ストッパー部が収納される空間と、3本の三脚用足部の上部を束ねるように横断させた環状の線材が収納される空間と、を備え、
三脚用足部の内部に組み込まれた引きばねの上端部は、この環状の線材に引っ掛けるとともに、引きばねの下端部は、3本の三脚用足部の中間部を横断させたワイヤーに引っ掛けることで、3本の三脚用足部はシャフト部分側へ付勢されることを特徴とする上記杖に仕込ませた写真機用脚立である。
【0009】
本願発明の第3の発明は、
集中コントロール部(KBOX)は、シャフト部分から外周側へ突起するストッパー部を通過させる切れ込みを形成し、ストッパー部をその空間に収納するとともに、シャフト部分を中心に集中コントロール部(KBOX)を回転させることで、ストッパー部による上下動の規制を行うことを特徴とする上記杖に仕込ませた写真機用脚立である。
【0010】
本願発明の第4の発明は、
三脚用足部には、その内部に下部側へ付勢される延長足を備えたことを特徴とする上記杖に仕込ませた写真機用脚立である。
【0011】
本願発明の第5の発明は、
シャフト部分を二分割し、接続する一方のシャフト部分はその内側に延伸する補強パイプを備えて、その補強パイプにL字型の切れ込みを入れており、接続する他方のシャフト部分は短手方向に貫通する丸ネジを打ち込むことで、丸ネジに沿って補強パイプのL字型の切れ込みを差し込み、突きあたったら一方方向にねじるとロックされるとともに、逆方向にねじると解除されて抜けて二分割の脱着がワンタッチでできることを特徴とする上記杖に仕込ませた写真機用脚立である。
【発明の効果】
【0012】
上記発明によれば、以下のような効果を有する。
最近の小型軽量なデジタルカメラの機能が向上して大型機種並みの性能が組み込まれている。特に望遠レンズの装置を使って撮影する場合は手振れが生じやすく、上手に撮影が出来ないのが現状である。この本願発明品はすばやく杖から脚立に変わるので写真機をセットして撮影に望める。因って大型サイズの機種もセットすることが可能である。発明品は軽量かつ小型に設計した。
【0013】
また、旅行に出かける場合など本願発明品を携えて、歩行には杖として歩きの補助として使用しながら、いざ撮影に関して写真機を取り付け近景撮影から望遠撮影まで、手振れ防止に役立つことと思われる。
各部材および寸法は使用する人間の大きさ背丈の高さにより随時選定可能のためあえて限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本願発明を説明する説明図(1)。
図2】本願発明を説明する説明図(2)。
図3】本願発明を説明する説明図(3)。
図4】本願発明を説明する説明図(4)。
図5】本願発明を説明する説明図(5)。
図6】本願発明を説明する説明図(6)。
図7】本願発明を説明する説明図(7)。
図8】本願発明を説明する説明図(8)。
図9】本願発明を説明する説明図(9)。
図10】本願発明を説明する説明図(10)。
図11】本願発明を説明する説明図(11)。
図12】本願発明を説明する説明図(12)。
図13】本願発明を説明する説明図(13)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1
図1「A」は、杖に仕込ませた写真機用脚立が一体化している全体像である。この状態は杖として用いられる。三本のパイプの中に強力な引きばねが各々入ってる。この引きばねの先にワイヤーが掛けて有る。引きばねの上部には鋼鉄製の細い針金に止まっている。また、パイプも止めて有る。3本のパイプ(三脚)の中は引きばねが元に戻る力でワイヤーを引っ張る。ワイヤーはパイプを三本繋げてあるので、杖のシャフトをぎりぎりと締め付ける。杖を強引に振り回しても杖から三脚は遊離しない。杖として使用に耐える。
図2「B」は、杖の状態から二分割にして短くして鞄に入れて移動するのに便利である。符号4のねじをはずして、1のシャフトから3を抜く。1と2と3に分割できる。
【0017】
図2
図2「C」は、杖の本体(シャフト)の説明図である。
1のハンドルは杖の持ち手と写真機などの撮影器具を取り付けることが可能な4分の1インチの長ボールトが仕込んで有る。ボールトの出し入れはハンドルの冶具を回せばボールトが上下する。
2は杖の本体の上部に被せてあるパイプで、ハンドルと直結している。
3のねじを外して上部にずらして取り付けると、杖の長さを伸ばすことが出来るので、撮影時に屈まなくて済む。この2を外してスマートフォン(スマホ)をセットすれば自分自身を撮影できる。
4はシャフトをこの位置から分割に出来る仕掛けである。
5は大変重要な突起上のストッパーの役目をする。KBOXを固定させたり外したりする。杖の状態の時には三脚が遊離しないようKBOXをこの突起のストッパーで止めておく。
6は杖本体のシャフトである。下方に9が着いています。「はじき」という。この役目は三脚のKBOXを5のストッパーから外して下方に向かってスライドさせる。三脚の下の部分が下部の7の外側に当たり三脚が開いてしまう。KBOXは9のはじきを過ぎるとはじきは押し上げられてKBOXの動きを止めてしまう。スプリングが戻る力を5のワイヤーに伝えているからKBOXは上に戻ろうとしますが、9のはじきで止まる。これで杖から三脚に為り固定される。杖に戻す場合ははじきを押してKBBOXを上部へと通過すれば良い。
【0018】
図3
図3(A)は、杖を二分割にする場合の詳細図である。
1は杖の本体(シャフト)である。
2はシャフトの中に入れる補強パイプである。6の上部まで伸びている。
3は1のシャフトのパイプをこのラインで切断している。
図3(B)は、本体からシャフトを抜いた状態である。
図3(C)は、4の丸ネジを断面図のように打ち込んだ状態である。
(B)の図は二分割にした状態で、5は補強パイプにL字型の切れ込みを入れている。丸ネジ4に沿って(B)の5を差し込み、突きあたったら右にねじるとロックされる。左にねじると解除されて抜ける。このようにして、二分割の脱着がワンタッチでできる。
【0019】
図4
KBOXは杖と三脚を連結させている。三脚用のパイプを集合させて連結させる。
パイプの中に引きバネを入れた一端を集合させて連結している。
バネの一端は三脚を纏めるワイヤーに連結させて開いた三脚をパイプの中まで引っ張り込みその上三脚がシャフトにぎゅうぎゅうと絡みつくように常時パワーを与えている。
KBOXの上部には5が入り込み三脚は上下に振っても外れない。三脚を杖として固定させたり、三脚に変えたり大変重要な部品であり、心臓部である。
1は上板である。シャフトがスライド出来る穴が開いている。シャフトにストッパーの突起状の出っ張りを通過させる切り込みが有る。
2は突起状のストッパーが回転出来る高さのある筒状の物である。
3は1と同じ形状のものである。右図のようにシャフトに嵌め込んだストッパーがシャフトを自由に回転できる。切り込み穴を通せばKBOXは自由にスライド出来る。
4は細い硬い鋼材を図のように加工する。三角の辺の所に三脚用のシャフトを通し、引きばねの上部も引っ掛ける。
5は4の鋼材を設置する筒状の物である。
6は5の装置を説明している図面である。
【0020】
図5
図5は、図4のKBOXの1の詳細図である。
【0021】
図6
図6は、図4のKBOXの2の詳細図である。
【0022】
図7
図7は、図4のKBOXの3の詳細図である。
【0023】
図8
図8は、図4のKBOXの4の詳細図である。
【0024】
図9
図9は、図4のKBOXの5、6、を詳細説明した図面である。
【0025】
図10
図10は、杖(シャフト)の下方に取り付けてある「はじき」の断面詳細図である。
三脚装置にするためにKBOXをスライドさせて降ろしてくると、三脚の先側の脚は3の邪魔板に阻まれて開いていく。隠れていたワイヤーはそれに連れて出てくるが、引きばねに繋がっているため元に戻ろうと抵抗する。
十分に開ききった時点ではじきがKBOXの上部をロックするのである。必要無くなれば、はじきを押せば三脚は引きばねの力で引き上げられる。
1はシャフト。
2ははじき。
3は三脚の収納時の留まり板。と同時に三脚を広げるときのガイドと三脚が枠から外れないようにしている安定装置である。
【0026】
図11
図11は、三脚の脚三本の中身を解体して見やすく説明をした詳細分解図である。
1.2.3.と番号を振っているが、12の針金で三角形に繋がっている。この針金はKBOXの中に収められている。中心を杖のシャフトが通る。
4は引きばねである。引きばねの上部は12に繋げている。その引きばねの下部は5に繋げてある。
5はワイヤーである。1.2.3.の三脚を束ねている。ワイヤーの役目は杖が三脚に為る時に三脚が45度の角度で開き、その時開きすぎないようにストップさえる役と杖の上部から三脚に力が加わった場合、ワイヤーがぴいんと張り三脚が壊れないようにする。
三脚を閉じて杖の状態に戻す場合、1.2.3.の引きばね4が5のワイヤーを自動的に引き上げる。5はパイプの中に引き込まれる。杖のシャフトにきりきりと絡みつく。杖を振ったところで簡単に遊離しない。
6はワイヤーを通す穴である。
7は仕切り材である。
8は押しバネである。
9は三脚の中にもう一本通しているパイプである。三脚を広げて準備をはじめた場合、地面が凹凸している場合等に微調整用としてパイプを延長することができる。
10は固定するねじである。
11は杖のシャフトに固定している部品である。三脚を広げるときに邪魔をして広げる角度を決めて、固定する役目をするが、杖にした時に三脚の先が11の上部に収まる。11から三脚の先が外れにくくするため8の押しバネが常時11に圧力を加えている。三脚の上部にはストッパーの突起がKBOXの中で下からの圧力に耐えているので三脚は杖から外れない。
【0027】
図12
図12は、杖の中間部位から下に取り付けてある三脚の断面詳細図である。三脚三本取り付けてあるが、杖の裏側にあるので正面からは二本しか見えない。
1はシャフトである。
2はKBOXである。
3はシャフトに嵌め込んでいるストッパーの突起である。
4は三脚を束ねている鋼の針金である。
5は引きばねであり、上部を4の針金に引っ掛けている。引きばねの下部は6に掛けている。
6はワイヤーである。ワイヤーは三脚に7の穴を開けてパイプの中に入れて5の引きばねの下部に掛けてまた次の穴からワイヤーを出して次のパイプの中に入れて引きばねに引っ掛ける。三本同じことをして外でワイヤーを留める。ワイヤーの長さは三脚が各々45度の角度になるところで縛る。図11の状態は杖にしている状態なので、三脚は閉じている。この時点ではワイヤーは余った長さの分はパイプの中に引き込まれているのでワイヤーは少量の長さしか見えない。尚且つワイヤーはバネに引っ張られているので、杖をぎりぎりと挟み付けるがごとく絡まっている。
7はワイヤーの通過する穴である。
8は三脚の延長パイプの上部に取り付けた押しバネである。
9は延長パイプである。三脚の長さを延長と微調整をする。
10は三脚のパイプである。
11は延長パイプの出し入れの調整ねじである。
12は杖本体に取り付けた部品である。三脚を素早く広げるためのガイドと固定、三脚が杖に収まった場合の脚の固定場所である。上部ではKBOXに固定されているが、下部の脚は固定されるように8の押しバネが9の延長足の先を12の部材に押し付けている。8の押しバネは常時圧力を掛けている。これらの状態により杖にした場合の三脚は遊離しない。
【0028】
図13
杖をワンタッチの動作で三脚にする仕組みを詳細図によって説明する。
1は杖本体シャフトである。
2ははじきである。本体に埋め込んでいる。
3は鋼鉄製の針金である。三脚のパイプ三本を束ねている。
4は引きばねである。パイプの中に通して上端を3に掛けている。
5はワイヤーである。6の穴を開けて、その穴を通してワイヤーをパイプに通して4の引きばねの下部に掛けている。
6はパイプにワイヤーを通す穴である。
7は本体の下方に固定した部品である。三脚を広げるときに広さと角度のガイドに為る。三脚を固定することもする。杖の状態にしているときは三脚の下部が当たっている。
11はKBOXの上部に図のように切り込んであり、ストッパーの突起が抜けるようになっている。
12はKBOXである。
杖の状態から急遽三脚に変えようとした場合、12のKBOXを少しひねるとストッパーのロックが外れる。KBOXをそのまま下にスライドさせると三脚の足先は7の端に当たる。そのままKBOXを押し下げると2のはじきを通過する。はじきがカチッと金属音を放つ。三脚は開き安定する。KBOXははじきにより固定されて上に上がることはできない。地面の凹凸に対して足を微調整する。垂直にしたらハンドルに写真機、スマートフォン(スマホ)を接続して撮影開始である。撮影終了したら杖に戻す場合は本体についているはじきを押せばKBOXは本体の上にスライドできる。そして、KBOXをひねってストッパーに固定する。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本願発明に係る製品は、ますます発展してゆくカメラ業界、と脚立の必要な写真撮影において、望遠など手振れ防止策における脚立の必要性を考えた。しかし脚立は嵩張るという思いをなくせば撮影にはどんなに便利か又、人間社会において高齢化が進んでいる現状高齢者の趣味としてカメラは大変な人気になっている現状特に旅行には必需品となっており、撮影の未熟者、老人などに少しでも援助になるようにと杖に脚立の役目を持たせたものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13