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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】燃焼装置
(51)【国際特許分類】
   F23L 1/00 20060101AFI20230911BHJP
【FI】
F23L1/00 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019177875
(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公開番号】P2021055882
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鷲北 晋
(72)【発明者】
【氏名】小泉 進
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-089669(JP,A)
【文献】特開2018-112321(JP,A)
【文献】実公昭47-001796(JP,Y1)
【文献】実開昭63-005244(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0222979(US,A1)
【文献】実開平03-115354(JP,U)
【文献】実開昭56-162440(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23L 1/00
F23L 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を加熱する燃焼装置であって、
バーナを有し、内部を流通する湯水を加熱する燃焼筐と、前記燃焼筐に空気を供給するファンと、前記ファンに接続されるとともに、前記燃焼筐に隣接するように配置され、前記ファンからの空気を前記燃焼筐に導く中継筐とを備え、
前記中継筐は、内部に、第1面と、前記第1面に交差する第2面と、前記第1面及び前記第2面に交差する第3面とを含む複数の面で形成されている空気の流路を有し、
前記第1面には、前記ファンが接続される第1開口部が形成され、
前記第2面には、前記燃焼筐が接続される第2開口部が形成され、
前記第1開口部の中心を通り、前記第1面に直交する軸線を第1軸線とし、前記第2開口部の中心を通り、前記第2面に直交する軸線を第2軸線とし、前記第1軸線に直交し、且つ、前記第2軸線に直交する軸線を第3軸線としたとき、前記第2開口部の前記第3軸線方向に沿った寸法幅は、前記第1開口部の前記第3軸線方向に沿った寸法幅よりも大きく、
前記第3面の少なくとも一部は、前記第2軸線方向で前記第2開口部に近づくにつれて、前記第2軸線から離れるように傾斜しており、
前記第1面は、前記第3面側の前記中継筐の外側へ張り出すフランジを備え、
前記フランジには、前記ファンを支持する支持部が形成されている
ことを特徴とする燃焼装置。
【請求項2】
請求項1に記載の燃焼装置において、
前記流路は、前記第1面と、前記第2面と、前記第3面と、前記第1軸線方向で前記第1面に重なり、且つ、前記第2軸線方向で前記第2面に重なる第4面とを含む複数の面で構成され、
前記第4面の少なくとも一部は、前記第2開口部に近づくにつれて、前記第1面から離れるように傾斜していることを特徴とする燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯水を加熱する燃焼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内部を流通する湯水をバーナで加熱する燃焼筐と、燃焼筐に空気を供給するファンと、ファンからの空気を燃焼筐に導く中継筐を備えている燃焼装置がある。この種の燃焼装置としては、中継筐の上方にファンを載置するとともに、中継筐の側方に燃焼装置が配置されているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-275297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、ファンから空気を吹き出す吹出口の大きさと、燃焼筐が空気を導入するための導入口の大きさとは、必ずしも同じではない。そのため、ファンと燃焼筐とを繋ぐ中継筐では、ファンから中継筐へ空気を導入する開口部の大きさと、中継筐から燃焼筐へ空気を導出する開口部の大きさとを、異ならせる必要がある。
【0005】
そのように、それらの開口部の大きさを異ならせると、中継筐の内部における流路が折れ曲がり、中継筐の内部で渦流が生じてしまうおそれがある。そして、そのような渦流が生じてしまうと、ファンから導入された空気を、燃焼筐へ効率よく導出することができなくなってしまうおそれがあった。
【0006】
そのような渦流の発生を抑制するためには、中継筐の内部空間に、ファン側の開口部から燃焼筐側の開口部に向かって、それらの開口部の大きさに応じて徐々に大きさが変化するような流路を形成するという方法がある。
【0007】
ここで、特許文献1に記載の燃焼装置では、中継筐の上方にファンを載置するとともに、中継筐の側方に燃焼筐が配置されている。そして、このような燃焼装置において渦流の発生を抑制するためには、徐々に大きさが変化するだけでなく、湾曲するような流路を形成する必要がある。しかし、そのような流路を形成することは加工上難しいので、中継筐(ひいては、燃焼装置)の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、生産コストの増加を抑制しつつ、ファンからの空気を燃焼筐に効率よく導くことができる燃焼装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の燃焼装置は、
湯水を加熱する燃焼装置であって、
バーナを有し、内部を流通する湯水を加熱する燃焼筐と、前記燃焼筐に空気を供給するファンと、前記ファンに接続されるとともに、前記燃焼筐に隣接するように配置され、前記ファンからの空気を前記燃焼筐に導く中継筐とを備え、
前記中継筐は、内部に、第1面と、前記第1面に交差する第2面と、前記第1面及び前記第2面に交差する第3面とを含む複数の面で形成されている空気の流路を有し、
前記第1面には、前記ファンが接続される第1開口部が形成され、
前記第2面には、前記燃焼筐が接続される第2開口部が形成され、
前記第1開口部の中心を通り、前記第1面に直交する軸線を第1軸線とし、前記第2開口部の中心を通り、前記第2面に直交する軸線を第2軸線とし、前記第1軸線に直交し、且つ、前記第2軸線に直交する軸線を第3軸線としたとき、前記第2開口部の前記第3軸線方向に沿った寸法幅は、前記第1開口部の前記第3軸線方向に沿った寸法幅よりも大きく、
前記第3面の少なくとも一部は、前記第2軸線方向で前記第2開口部に近づくにつれて、前記第2軸線から離れるように傾斜しており、
前記第1面は、前記第3面側の前記中継筐の外側へ張り出すフランジを備え、
前記フランジには、前記ファンを支持する支持部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の燃焼装置の中継筐では、第1面に交差する第2面に設けられている第2開口部に近づくにつれて、第2軸線方向(第2開口部の中心を通る軸線に沿う方向)で第2軸線から離れるように、第1面及び第2面に交差する第3面を、少なくとも一部で傾斜させている。
【0011】
これにより、この中継筐の内部空間における流路は、折れ曲がったものではあるものの、その折れ曲がりの度合いは、傾斜している第3面が存在していることによって、従来の中継筐に比べて抑制されたものとなっている。その結果、この中継筐は、従来の中継筐に比べて、その内部空間における渦流の発生が抑制されている。
【0012】
また、第3面を傾斜させる加工は、中継筐の内部空間に徐々に大きさが変化し、且つ、湾曲するような流路を形成するような加工に比べて容易に行うことができる。
【0013】
したがって、本発明の燃焼装置によれば、容易に行うことのできる加工によって、中継筐の内部空間における渦流の発生を抑制することができる。ひいては、生産コストを大きく上昇させずとも、ファンからの空気を燃焼筐に効率よく導くことができるようになる。
【0014】
また、本発明の燃焼装置においては、
前記流路は、前記第1面と、前記第2面と、前記第3面と、前記第1軸線方向で前記第1面に重なり、且つ、前記第2軸線方向で前記第2面に重なる第4面とを含む複数の面で構成され、
前記第4面の少なくとも一部は、前記第2開口部に近づくにつれて、前記第1面から離れるように傾斜していることが好ましい。
【0015】
このように、第4面を、第1軸線方向で、第1開口部が形成されている第1面に重なり、且つ、第2軸線方向で、第2開口部が形成されている第2面に重なる位置に設けると、中継筐に導入された空気の流動方向は、第4面によっても変更される。
【0016】
ここで、第4面の少なくとも一部が、第2開口部に近づくにつれて、第1面から離れるように傾斜していると、その傾斜している部分によって、第1面に直交する第1軸線方向における流路の寸法幅の、第2開口部の設けられている第2面に直交する第2軸線方向における変化は、第4面を設けていないものに比べて、緩やかなものになる。
【0017】
そのため、このような第4面を設けると、中継筐の内部空間における流路の折れ曲がりの度合いをさらに抑制することができる。ひいては、渦流の発生をさらに抑制することができる。また、第4面を傾斜させる加工も比較的容易な加工であるので、生産コストの上昇もそれほど大きなものとはならない。
【0023】
以上のように、本発明の燃焼筐によれば、容易に行うことのできる加工によって、中継筐の内部空間における渦流の発生を抑制することができる。ひいては、生産コストを大きく上昇させずとも、ファンからの空気を燃焼筐に効率よく導くことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態に係る給湯装置の設置状態及び構成を概念的に説明する側面図。
図2図1の給湯装置のファン及び中継筐の正面図。
図3図2の中継筐の正面側から見た斜視図。
図4図2の中継筐の背面側から見た斜視図。
図5図2のファン及び中継筐の要部を拡大して示す正面図。
図6図2の中継筐の分解斜視図。
図7図2の中継筐の側面から見た模式的断面図。
図8】従来例に係る中継筐を上方から見た模式的断面図。
図9図2の中継筐を上方から見た模式的断面図。
図10】変形例に係る中継筐を上方から見た模式的断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、実施形態に係る給湯装置1(燃焼装置)について説明する。本実施形態の給湯装置1は、湯水である給湯用水を加熱して浴室2に設置されているカラン等に供給する給湯機能、及び、浴室2に設置されている浴槽20に貯められた湯水である浴槽湯水を循環加熱する追い焚き機能を備えたものである。
【0026】
まず、図1を参照して、給湯装置1の概略構成について説明する。
【0027】
図1に示すように、給湯装置1は、浴槽20、カラン等が設置されている浴室2の浴室壁21と浴室2の外部とを連通するように設けられた壁孔21aに嵌め込まれるようにして設置されている。
【0028】
給湯装置1は、浴室壁21の壁孔21aに嵌め込まれている矩形状のケース10の内部に、燃焼筐11と、燃焼筐11の浴室2側とは反対側に設けられている排気筐12と、燃焼筐11の浴室2側に設けられている燃焼ファン13と、燃焼ファン13が載置され、燃焼筐11の下方部分に接続されている中継筐14と、排気筐12の下方に配置されている中和器15と、排気筐12の燃焼筐11側とは反対側に設けられている排気口部16とを有している。
【0029】
このように構成されている給湯装置1では、図1において矢印で示したように、まず、燃焼ファン13の回転によって、ケース10の外部から吸気された燃焼用空気が、中継筐14を介して燃焼筐11に送られる。また、燃焼筐11には、燃料の供給管(不図示)を介して、燃料ガスが供給される。燃焼筐11では、この燃焼用空気と燃料ガスとの混合ガスによって、後述するバーナ11aによる燃焼が行われる。
【0030】
次に、バーナ11aの燃焼により生じた燃焼排ガスは、燃焼ファン13の回転によって、燃焼筐11から排気筐12に送られる。その後、排気筐12に送られた燃焼排ガスは、排気口部16を介して、ケース10の外部に排気される。
【0031】
ケース10の形状は、有底筒状となっている。ケース10は、浴室側開口部10aを浴室2側に向けて配置される。具体的には、ケース10は、その浴室側開口部10a側の部分が、浴室2の壁孔21aに嵌め込まれ、底部側の部分が、浴室2の外部に突出するように配置される。ケース10の底部には、排気口部16が嵌め込まれる排気口側開口部10bが形成されている。
【0032】
燃焼筐11は、内部に、バーナ11aと、バーナ11aの上方に配置され、バーナ11aによる燃焼排ガスの顕熱を回収する顕熱熱交換器11bとを有している。
【0033】
顕熱熱交換器11bは、多数の吸熱フィンと、これらの吸熱フィンを貫通する複数の第1吸熱管とを備えている。顕熱熱交換器11bでは、これらの第1吸熱管を直列に接続して2つの熱交換水路が構成されている。
【0034】
各々の熱交換水路には、排気筐12で加熱された給湯用水、又は、浴槽20に貯められていた浴槽湯水が導かれる。熱交換水路を流れる給湯用水又は浴槽湯水は、吸熱フィンを介して吸収された燃焼排ガスの顕熱によって加熱される。
【0035】
排気筐12は、内部に、燃焼筐11から流入した燃焼排ガスの潜熱を回収する潜熱熱交換器12aと、潜熱熱交換器12aの下方に配置され、潜熱熱交換器12aで発生する酸性のドレン(ドレン凝縮水)を回収するドレン受け皿12bとを有している。
【0036】
潜熱熱交換器12aは、複数の第2吸熱管を備えている。そして、これらの第2吸熱管には、給水源(不図示)から供給された未加熱の給湯用水が導かれる。ここで、燃焼排ガスに含まれる水蒸気は、第2吸熱管の外面で凝縮させられるようになっている。これにより、潜熱熱交換器12aに流れる給湯用水は、燃焼排ガスの潜熱によって加熱される。
【0037】
このように構成されている給湯装置1では、給水源から供給された給湯用水は、まず、排気筐12の潜熱熱交換器12aに配設されている第2吸熱管に導かれ、潜熱熱交換器12aによって加熱される。
【0038】
その後、潜熱熱交換器12aによって加熱された給湯用水は、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに配設されている2つの第1吸熱管の一方に導かれ、顕熱熱交換器11bによって加熱される。そのようにして加熱された給湯用水は、浴室2に設けられたカラン、浴槽20に設けられた湯張り・追い焚き用の循環金具等へと導かれる。
【0039】
また、このように構成されている給湯装置1では、浴槽20に貯められていた浴槽湯水は、循環ポンプ(不図示)によって、燃焼筐11の顕熱熱交換器11bに配設されている2つの第1吸熱管の他方に導かれ、顕熱熱交換器11bによって加熱される。そのようにして加熱された浴槽湯水は、浴槽20へと戻されることで、追い焚きされる。
【0040】
排気筐12の内部で回収されたドレンは、中和器15に導かれる。中和器15は、導かれたドレンを中和した後、その中和したドレンを、ドレン管15aを介して、給湯装置1の外部に排出する。
【0041】
次に、図2図10を参照して、燃焼ファン13及び中継筐14について説明する。
【0042】
まず、図2図4を参照して、燃焼ファン13及び中継筐14の概略構成について説明する。
【0043】
図2に示すように、燃焼ファン13は、省スペース化のために、中継筐14に載置されている。燃焼ファン13に吸引された燃焼用空気は、中継筐14の内部空間を介して、中継筐14が隣接して配置されている燃焼筐11(図1参照)に供給される。
【0044】
燃焼ファン13は、いわゆるスクロールケーシングを有している。具体的には、燃焼ファン13は、燃焼用空気を吸引する円柱状の本体部13aと、本体部13aの周縁部(一側部)から下方に向かって延設され、本体部13aで吸引した燃焼用空気が流通する通路部13bと、通路部13bの先端部に設けられ、燃焼用空気を吹き出す吹出口13cとを有している。
【0045】
本体部13aの内部には、羽根車(不図示)が内蔵されており、その羽根車が回転することによって、本体部13aの内部に、燃焼用空気が吸引され、吸引された燃焼用空気は、吹出口13cから噴出される。
【0046】
なお、燃焼ファン13は、スクロールケーシングを有するものに限定されるものではなく、本体部と、本体部の一側部から下方に向かって延設されている通路部と、通路部の先端部に設けられている吹出口を備えているものであればよい。
【0047】
図3及び図4に示すように、中継筐14は、略立方体形状を有している。中継筐14は、天板14a(第1面)と、天板14aに対向するように配置されている底板14bと、天板14aと底板14bとの間に立設された複数の側板とを備えている。中継筐14は、側板として、天板14a及び底板14bに連設されている第1側板14c(第2面)と、互いに連設されている第2側板14d、第3側板14e、及び、第4側板14f(第3面)とを有している。
【0048】
中継筐14では、天板14a、底板14b、及び、複数の側板の内面によって内部空間が画成されている。また、その内部空間には、燃焼用空気が流通する流路が形成されている(図7図9参照)。
【0049】
天板14aと第1側板14cとは、交差するように設けられている。また、第4側板14fは、天板14a及び第1側板14cのいずれにも交差するように設けられている。
【0050】
天板14aは、燃焼ファン13の吹出口13cが接続される矩形の第1開口部14gを有している。第1側板14cは、その下方部分に、燃焼筐11が接続される矩形の第2開口部14hを有している。
【0051】
ここで、本実施形態においては、図7及び図9に示すように、第1開口部14gの中心を通り、天板14aに直交する軸線を、第1軸線a1としている。また、第2開口部14hの中心を通り、第1側板14cに直交する軸線を、第2軸線a2としている。また、第1軸線a1に直交し、且つ、第2軸線a2に直交する軸線を、第3軸線a3としている。
【0052】
そして、図3に示すように、第3軸線a3に沿う方向を、第3方向D3としている。この第3方向D3において、第2開口部14hの寸法幅は、第1開口部14gの寸法幅よりも大きくなっている。
【0053】
なお、本実施形態においては、第1開口部14g及び第2開口部14hの形状は、矩形となっている。しかし、それらの開口部の形状は、必ずしも矩形である必要はなく、接続する燃焼ファン13及び燃焼筐11の接続部分の形状に応じて適宜設計してよい。
【0054】
また、天板14aは、第3方向D3で、側板によって形成される矩形の断面積(図9参照)よりも大きく形成されている。そのため、天板14aの第3方向D3において一方側(図3においては手前側)の部分は、フランジ14iとなっている。そのフランジ14iの端部には、上方へ突出するタブ14j(支持部)が、一体的に設けられている。
【0055】
次に、図5を参照して、燃焼ファン13及び中継筐14の接続部分について詳細に説明する。
【0056】
前述のように、燃焼ファン13では、円柱状の本体部13aの側縁部から、先端部に吹出口13cを有している通路部13bが下方に向かって延設されている(図2参照)。その吹出口13cは、図5に示すように、中継筐14の天板14aに設けられている第1開口部14gに接続されている。
【0057】
ここで、第1開口部14gは、天板14aの中央部ではなく、第3方向D3で他方側(図5では左側)に偏った位置に設けられている。そして、燃焼ファン13の本体部13aは、燃焼ファン13と中継筐14とを接続した状態で、第3方向D3で一方側(図5では右側)に位置している。これにより、この給湯装置1では、燃焼ファン13の略全体を中継筐14の上方に位置させて、省スペース化が図られている。
【0058】
このとき、本実施形態の給湯装置1とは異なり、吹出口13cの下端の位置と本体部13aの下端の位置とが一致している場合には、本体部13aは、その下端で、中継筐14の天板14aに当接する。
【0059】
そのため、その場合には、燃焼ファン13の重量に起因する力は、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分(すなわち、燃焼ファン13と中継筐14との接続部分)だけでなく、本体部13aと天板14aとの当接部分によっても支持される。
【0060】
しかし、本実施形態の給湯装置1では、吹出口13cの下端は本体部13aの周面よりも下方に位置しているので、本体部13aの周面は、中継筐14の天板14aに当接していない。
【0061】
そのため、そのままでは、この給湯装置1では、燃焼ファン13の重量に起因する力は、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分に集中することになる。
【0062】
そこで、この給湯装置1では、中継筐14の天板14aにタブ14jを設け、そのタブ14jを本体部13aに接続している。そのため、この給湯装置1では、燃焼ファン13の重量に起因する力は、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分だけでなく、本体部13aとタブ14jとの接続部分によっても支持されることになる。
【0063】
これにより、本実施形態の給湯装置1では、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分に対して、燃焼ファン13の重量に起因して加わる力を低減して、その変形を防止することができるようになっている。
【0064】
ひいては、その接続部分における気密性の低下を抑制することができるようになっている。また、その接続部分が変形して中継筐14に導入される空気の流れが変わり、中継筐14を流通する空気量が変化してしまうことを抑制することができる。
【0065】
なお、タブ14jは、第1開口部14gよりも本体部13a側(図5において右側)に設けられている。より具体的には、燃焼ファン13の本体部13aの第3方向D3における重心位置近傍の下方側に位置している。これは、本体部13aの重量を効率よく支持するためである。しかし、支持部の位置は、必ずしも本体部の重心位置近傍の下方側である必要はなく、本体部の重量を支持できる位置であればよい。
【0066】
また、前述のように、タブ14jは、天板14aのフランジ14iに一体的に形成されている。
【0067】
そのため、給湯装置1では、第1開口部14gとタブ14jとの相対的な位置関係を予め設定することできるようになっている。これにより、燃焼ファン13と中継筐14との接続の際に、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分と、本体部13aとタブ14jとの接続部分との位置関係を調整する必要がなくなっており、組み立て性の向上が図られている。
【0068】
また、タブ14jは、天板14aのフランジ14iに設けられている。このフランジ14iは、中継筐14の内部空間を構成する部分ではない(図9参照)。また、後述するように、中継筐14の天板14aは、中継筐14の構成部分の中でも肉厚に構成されており、変形がしにくくなっている。
【0069】
そのため、この給湯装置1では、中継筐14の内部空間を構成する部分(天板14aのフランジ14i以外の部分)に対し、タブ14jを介して、燃焼ファン13の重量に起因する力が加わりにくくなっている。
【0070】
これにより、その部分の変形が防止されて、ひいては、その部分に設けられている第1開口部14gの変形も防止されている。これによっても、吹出口13cと第1開口部14gとの接続部分における気密性の低下の抑制、流通する空気量の変化の抑制が図られている。
【0072】
次に、図6及び図7を参照して、中継筐14を構成する部材について詳細に説明する。
【0073】
図6に示すように、中継筐14は、第1部材14kと第2部材14lとの2つの部材によって構成されている。すなわち、中継筐14の内部空間は、第1部材14kと第2部材14lとの2つの部材によって画成されている。その内部空間には、導入された燃焼用空気の流れを制御するための第3部材14m及び第4部材14n(第4面)が、補助的に配置されている。
【0074】
第1部材14kは、1枚の矩形状(略長方形状)の板材をコの字状となるように折り曲げて構成されており、中継筐14の天板14a、底板14b及び第1側板14cとなる部分を有している。
【0075】
第2部材14lは、第1部材と同じく、1枚の矩形状(略長方形状)の板材をコの字状となるように折り曲げて構成されており、中継筐14の第2側板14d、第3側板14e及び第4側板14fとなる部分を有している。すなわち、第2部材14lの形状は、第1部材14kの開放部分を閉塞するような形状となっている。
【0076】
このように、給湯装置1では、従来多数の部材で画成されていた中継筐14の内部空間を、第1部材14k及び第2部材14lの2つの部材で画成している。これに加え、この給湯装置1では、第1部材14k及び第2部材14lを矩形の板材を折り曲げるという安価な製造方法で製造するとともに、第1部材14k及び第2部材14lの材料を略長方形状とすることによって無駄なく使用することができるようになっている。
【0077】
したがって、給湯装置1によれば、中継筐14の部品点数を削減し、また、その中継筐14の内部空間を画成する部材そのものを安価に製造し、さらに、その部材の材料を無駄なく使用することができるので、中継筐14の製造コストを低減することができる。ひいては、給湯装置1を安価なものにすることができるようになっている。
【0078】
ところで、前述のように、中継筐14には、比較的重量が大きい構成部材である燃焼ファン13が載置されている。そのため、中継筐14の剛性は、その燃焼ファン13の重量に耐え得るものである必要がある。
【0079】
しかし、中継筐14の剛性を向上させるためには、必ずしも、中継筐14の全ての面の剛性を高める必要はない。具体的には、天板14a、底板14b、及び、天板14aと底板14bとの間に立設されている複数の側板の少なくとも1枚の剛性が十分であればよい。そこで、中継筐14では、天板14a、底板14b及び第1側板14cとなる第1部材14kの材料として、比較的肉厚の板材を採用している。
【0080】
換言すると、中継筐14では、第2側板14d、第3側板14e及び第4側板14fとなる第2部材14lの材料には、第1部材14kの肉厚よりも肉薄のものを採用している。これにより、この給湯装置1では、コストの高い肉厚の材料を使用する部分を限定して、中継筐14の製造コストの低減が図られている。
【0081】
なお、第1部材14k及び第2部材14lを構成する材料の肉厚は、必ずしも異なるものである必要はなく、同一としてもよい。その場合には、第1部材14k及び第2部材14lを構成する材料を共通化することによって、中継筐14の製造コストの低減を図ることができる。特に、本実施形態の第1部材14k及び第2部材14lのように、いずれも略長方形状の板材を材料としている場合には、材料の共通化を行いやすい。
【0082】
図7に示すように、第3部材14mは、その上端部で、天板14aの内面の第1開口部14gよりも第1側板14c側に接続されており、その下端部で、第1側板14cに設けられている第2開口部14hの上縁部に接続されている。第3部材14mの上方部分は、第1側板14cに対向するように延在している。第3部材14mの下方部分は、底板14bに対向するように傾斜している。
【0083】
第4部材14nは、その上端で、第3側板14eの中央部よりもやや下方の部分に接続されており、その下端部で、底板14bの中央部に接続されている。第4部材14nの中央部分は、天板14aの第1開口部14g及び第1側板14cの第2開口部14hに対向するように、且つ、第3部材14mの下方部分と略平行になるように傾斜している。
【0084】
第1部材14k、第2部材14l、第3部材14m、及び、第4部材14nの各々の縁部には、相互に接続するためのフランジ部が設けられている。これは、フランジ部を設けることによって、それらの部材で構成される中継筐14の気密性を向上させるためである。
【0085】
第1部材14kと、第2部材14lと、第3部材14mと、第4部材14nとは、それらに設けられたフランジ部を介してスポット溶接されることによって、互いに接続される。
【0086】
これは、スポット溶接によって部材を接合する場合、ビス止め等によって接合する場合に比べ、接合にかかるコストが低くなるためである。なお、中継筐14を接続するための方法は、スポット溶接に限定されるものではなく、接合部の全周を溶接したり、カシメたり、ビス止めしたりしてもよい。
【0087】
なお、本実施形態においては、図6に示すように、天板14a、底板14b及び第1側板14cとなる部分を有する第1部材14kと、第2側板14d、第3側板14e及び第4側板14fとなる部分を有する第2部材14lとを接続して、中継筐14を構成し、ひいては、その内部空間を画成している。
【0088】
しかし、中継筐の内部空間は、必ずしもそのような構成に限定されるものではなく、板材を折り曲げて構成された第1部材及び第2部材の2つの部材で画成されていればよい。そのため、例えば、第1部材の材料と第2部材の材料の少なくともいずれか一方を、略長方形状以外の形状の板材を折り曲げて構成してもよい。
【0089】
また、本実施形態の中継筐14の形状は略直方体形状であるが、中継筐の形状はそのような構成に限定されるものではない。例えば、天板、底板、及び、3つ又は5つ以上の側板を備えた多角柱形状であってもよい。
【0090】
次に、図4図7及び図8図10を参照して、中継筐14の内部空間における燃焼用空気の流れについて説明する。
【0091】
図4に示すように、中継筐14では、天板14aに、燃焼ファン13の吹出口13cが接続される第1開口部14gが形成されている(図2参照)。また、天板14aと天板14aに対向する底板14bとの間に立設されている(すなわち、天板14a及び底板14bに交差するように配置されている)第1側板14cに、燃焼筐11に接続される第2開口部14hが形成されている。
【0092】
そのため、第1開口部14gを介して燃焼ファン13から導入され、第2開口部14hを介して燃焼筐11に導出される燃焼用空気は、中継筐14の内部空間で、その壁面に衝突することになる。
【0093】
ここで、第3方向D3において、第2開口部14hの寸法幅は、第1開口部14gの寸法幅よりも大きくなっている。そのため、その衝突の際、図8に示す従来の給湯装置のように、中継筐14の内部空間を単純な直方体形状とした場合には、中継筐14の内部空間を構成する面の交差している部分近傍で、渦流が生じてしまい、導入された燃焼用空気を効率よく導出することができないという問題があった。
【0094】
そのような渦流の発生を抑制するためには、中継筐14の内部空間に、第1開口部14gから第2開口部14hに向かって、それらの開口部の大きさに応じて徐々に大きさが変化するような流路を形成するという方法がある。
【0095】
しかし、中継筐14の内部における渦流の発生を抑制するためには、徐々に大きさが変化するだけでは足りず、湾曲するような流路を形成する必要がある。そして、そのような流路を形成することは加工上難しいので、中継筐14(ひいては、燃焼装置)の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
【0096】
そこで、図9に示すように、本実施形態においては、第1開口部14gが形成されている天板14a、及び、第2開口部14hが形成されている第1側板14cに対して、交差するように配置されている第4側板14fを、第2軸線a2方向で(第2軸線a2方向から見て)第2開口部14hに近づくにつれて(図9において図面上側ほど)、第2軸線a2から離れるように、傾斜させている。
【0097】
これにより、本実施形態の中継筐14の内部空間における流路は、折れ曲がったものではあるものの、その折れ曲がりの度合いは、傾斜している第4側板14fが存在していることによって、従来の中継筐14(図8参照)に比べて抑制されたものとなっている。その結果、本実施形態の中継筐14は、従来の中継筐14に比べて、その内部空間における渦流の発生が第3方向D3において抑制されている。
【0098】
また、第4側板14fを傾斜させる加工は、中継筐14の内部空間に徐々に大きさが変化し、且つ、湾曲するような流路を形成するような加工に比べて容易に行うことができる。
【0099】
なお、図10に示すように、渦流を抑制するという観点からは、第4側板14fを傾斜させるのではなく、湾曲させることが好ましい。ただし、このような加工は、傾斜させる加工に比べて難しいため、傾斜させる加工を採用した場合に比べ、製造コストは高くなるおそれがある。
【0100】
また、中継筐14の内部空間においては、上下方向においても、渦流が発生するおそれがある。そこで、中継筐14では、図7に示すように、その内部空間における上下方向の流路を、第1部材14k及び第2部材14lに加えて、第3部材14m及び第4部材14nを用いて形成している。
【0101】
具体的には、第4部材14nを、その上端部で、第2部材14lの第3側板14eの中央部よりもやや下方の部分に連設するとともに、下端部で、第1部材14kの底板14bの中央部に連接している。
【0102】
これにより、第4部材14nの中央部分を第1軸線a1方向(図10参照)で、天板14a(厳密には、第1開口部14g)に重なり、且つ、第2軸線a2方向で第1側板14c(厳密には、第2開口部14h)に重なるように配置している。そのため、中継筐14に導入された燃焼用空気の流動方向は、第4部材14nの中央部分によっても変更される。
【0103】
このとき、第4部材14nの中央部分の傾斜は、第3軸線a3方向で(第3軸線a3方向から見て)第2開口部14hに近づくにつれて(図7において図面右側ほど)、天板14aから離れるような傾斜となっている。より具体的には、第2開口部14hに近づくにつれて、天板14aから第4部材14nの中央部分までの、第1軸線a1(図7において上下方向)方向における寸法幅が大きくなるような傾斜となっている。
【0104】
また、第3部材14mの上方部分を、天板14aの第1開口部14gよりも第1側板14c側の部分から垂下させ、その下方部分を、第1側板14c側に傾斜させるとともに、下方部分の先端部を、第1側板14c(より具体的には、第2開口部14hの上縁部)に連接している。これにより、第3部材14mの上方部分を、第3側板14eに対向させるとともに、その下方部分を、第4部材14nに対向させている。
【0105】
これにより、中継筐14の内部空間には、第3部材14m及び第4部材14nによって、上方では上下方向に延び、下方では第2開口部14hに近づくような、折り曲げられた流路が形成されている。
【0106】
そのようにして形成された流路は、折れ曲がったものではあるものの、その折れ曲がりの度合いは、傾斜している第3部材14mの下方部分及び第4部材14nの中央部分が存在していることによって、従来の中継筐14に比べて抑制されたものとなっている。その結果、本実施形態の中継筐14は、従来の中継筐14に比べて、その内部空間における渦流の発生が上下方向においても抑制されている。
【0107】
また、第3部材14m及び第4部材14nを設置する加工は、中継筐14の内部空間に徐々に大きさが変化し、且つ、湾曲するような流路を形成するような加工に比べて容易に行うことができる。
【0108】
このように、本実施形態の中継筐14は、第4側板14fを傾斜させるとともに、傾斜する第3部材14m及び第4部材14nを備えている。そして、その傾斜させる加工及び部材との取り付けは、比較的容易に行うことができるものである。
【0109】
これにより、給湯装置1は、そのような容易に行うことのできる加工によって、中継筐14の内部空間における渦流の発生を抑制することができるようになっている。ひいては、生産コストを大きく上昇させずとも、燃焼ファン13からの燃焼用空気を燃焼筐11に効率よく導くことができるようになっている。
【0110】
なお、第4側板14fは、必ずしもその全ての部分において傾斜している必要はなく、少なくとも一部が傾斜していればよい。また、第4側板14fを傾斜させる加工、第3部材14mの設置、及び、第4部材14nの設置のいずれか1つを行うようにしてもよい。
【0111】
また、第2側板14dを、第4側板14fに対して線対象となるように傾斜させてもよいし、第2側板14dを傾斜させて、第4側板14fを傾斜させなくてもよい。また、第3側板14eを、その下端が第1側板14c(すなわち、第2開口部14h)に近づくように傾けてもよい。
【0112】
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
【0113】
例えば、上記実施形態においては、燃焼ファン13は、中継筐14の上方に配置されている。しかし、本発明の燃焼装置は、そのような構成に限定されるものではなく、ファンが中継筐に隣接して配置されていればよい。そのため、例えば、ファンを燃焼筐の側方又は下方に配置してもよい。
【0114】
また、上記実施形態においては、本発明の燃焼装置を、浴槽に加熱した湯水を供給するための給湯装置として用いた場合について説明をしている。しかし、本発明の燃焼装置は、そのような構成に限定されるものではなく、湯水を加熱するものであればよい。そのため、本発明の燃焼装置は、台所等に加熱した湯水を供給する給湯装置に適用してもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、中継筐14の内部空間を画成する第1部材14k及び第2部材14lを、略長方形状の板材を折り曲げたコの字状の部材として構成している。しかし、本発明の給湯装置は、そのような構成に限定されるものではなく、第1部材及び第2部材を、略長方形状以外の形状の板材を折り曲げて、コの字状以外の形状を有する部材として構成してもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…給湯装置(燃焼装置)、2…浴室、10…ケース、10a…浴室側開口部、10b…排気口側開口部、11…燃焼筐、11a…バーナ、11b…顕熱熱交換器、12…排気筐、12a…潜熱熱交換器、12b…ドレン受け皿、13…燃焼ファン、13a…本体部、13b…通路部、13c…吹出口、14…中継筐、14a…天板(第1面)、14b…底板、14c…第1側板(第2面)、14d…第2側板、14e…第3側板、14f…第4側板(第3面)、14g…第1開口部、14h…第2開口部、14i…フランジ、14j…タブ、14k…第1部材、14l…第2部材、14m…第3部材、14n…第4部材(第4面)、15…中和器、15a…ドレン管、16…排気口部、20…浴槽、21…浴室壁、21a…壁孔、a1…第1軸線、a2…第2軸線、a3…第3軸線、D3…第3方向。
図1
図2
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図4
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図8
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図10