IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝デバイス&ストレージ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-半導体装置 図1
  • 特許-半導体装置 図2
  • 特許-半導体装置 図3
  • 特許-半導体装置 図4
  • 特許-半導体装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/52 20060101AFI20230911BHJP
【FI】
H01L21/52 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020150570
(22)【出願日】2020-09-08
(65)【公開番号】P2022045073
(43)【公開日】2022-03-18
【審査請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119035
【弁理士】
【氏名又は名称】池上 徹真
(74)【代理人】
【識別番号】100141036
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 章
(74)【代理人】
【識別番号】100178984
【弁理士】
【氏名又は名称】高下 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】小池 大輔
【審査官】正山 旭
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0248747(US,A1)
【文献】特開2019-102568(JP,A)
【文献】特開平09-129657(JP,A)
【文献】特開平10-163256(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0171201(US,A1)
【文献】国際公開第2019/111778(WO,A1)
【文献】特開平03-259982(JP,A)
【文献】特開2007-235021(JP,A)
【文献】特開平09-283655(JP,A)
【文献】特開2006-249415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/52
H01L 23/12
H01L 23/495
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド面を有するベッドと、
前記ベッド面より大きな底面を有し、前記底面の中央が前記ベッド面の上に配置されるように設けられた半導体チップと、
前記ベッド面と前記底面の間に設けられた接合材と、
第1面を有し、前記第1面が前記底面の第1端部と対向するように設けられた、板状の第1配線と、
第2面を有し、前記第2面が前記底面の第2端部と対向するように設けられた、板状の第2配線と、
第3面と、前記第3面の反対側に設けられた第4面と、を有し、前記第3面は前記第1端部に接し、前記第4面は前記第1面に接する第1絶縁膜と、
第5面と、前記第5面の反対側に設けられた第6面と、を有し、前記第面は前記第2端部に接し、前記第面は前記第面に接する第2絶縁膜と、
を有する第3絶縁膜と、
を備え
前記第3絶縁膜は、前記半導体チップの上方から見た場合において、前記半導体チップを取り囲むように設けられている半導体装置。
【請求項2】
前記ベッド面の高さと、前記第1配線の上面の高さと、前記第2配線の上面の高さは、それぞれ等しい請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記接合材は、ダイアタッチペーストを含む請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記接合材は、銀ペースト又はシンタリングペーストを含む請求項3記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜は、ポリイミドを含む請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜は、ソルダーレジストを含む請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発電や送電、ポンプやブロアなどの回転機、通信システムや工場などの電源装置、交流モータによる鉄道、電気自動車、家庭用電化製品等の幅広い分野に向けた、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect-Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の、電力制御用に設計されたパワー半導体チップの開発が行われている。
【0003】
また、かかるパワー半導体チップを用いた、パワーモジュールとしての半導体装置の開発が行われている。このような半導体装置には、高電流密度化、低損失化、高放熱化等のスペックが要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5807340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、小型化された半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の半導体装置は、ベッド面を有するベッドと、ベッド面より大きな底面を有し、底面の中央がベッド面の上に配置されるように設けられた半導体チップと、ベッド面と底面の間に設けられた接合材と、第1面を有し、第1面が底面の第1端部と対向するように設けられた、板状の第1配線と、第2面を有し、第2面が底面の第2端部と対向するように設けられた、板状の第2配線と、第3面と、第3面の反対側に設けられた第4面と、を有し、第3面は第1端部に接し、第4面は第1面に接する第1絶縁膜と、第5面と、第5面の反対側に設けられた第6面と、を有し、第面は第2端部に接し、第面は第面に接する第2絶縁膜と、を有する第3絶縁膜と、を備え、第3絶縁膜は、半導体チップの上方から見た場合において、半導体チップを取り囲むように設けられている
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の半導体装置の模式図である。
図2】第1実施形態の第1比較形態となる半導体装置の模式断面図である。
図3】第1実施形態の第2比較形態となる半導体装置の模式断面図である。
図4】第2実施形態の半導体装置の模式図である。
図5】第3実施形態の半導体装置の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一又は類似の部材には同一の符号を付す場合がある。また、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する場合がある。
【0009】
本明細書中、部品等の位置関係を示すために、図面の上方向を「上」、図面の下方向を「下」と記述する。本明細書中、「上」、「下」の概念は、必ずしも重力の向きとの関係を示す用語ではない。
【0010】
(第1実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ベッド面を有するベッドと、ベッド面より大きな底面を有し、底面の中央がベッド面の上に配置されるように設けられた半導体チップと、ベッド面と底面の間に設けられた接合材と、第1面を有し、第1面が底面の第1端部と対向するように設けられた、板状の第1配線と、第2面を有し、第2面が底面の第2端部と対向するように設けられた、板状の第2配線と、第3面と、第3面の反対側に設けられた第4面と、を有し、第3面は第1端部に接し、第4面は第1面に接する第1絶縁膜と、第5面と、第5面の反対側に設けられた第6面と、を有し、第面は第2端部に接し、第面は第面に接する第2絶縁膜と、を有する第3絶縁膜と、を備え、第3絶縁膜は、半導体チップの上方から見た場合において、半導体チップを取り囲むように設けられている
【0011】
図1は、本実施形態の半導体装置100の模式図である。図1(a)は、本実施形態の半導体装置100の模式上面図である。図1(b)は、図1(a)のA-A’断面における本実施形態の半導体装置100の模式断面図である。
【0012】
半導体装置100は、ベッド2と、半導体チップ10と、接合材20と、配線30と、絶縁膜40と、を備える。
【0013】
ベッド2は、例えばCu(銅)等の金属又は合金で形成されている。ベッド2は、上面にベッド面4を有する。ベッド面4の表面には、例えば、Au(金)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Cu(銅)、Sn(錫)又はNi(ニッケル)等を含む薄膜が設けられていても良い。
【0014】
ここで、X方向と、X方向に対して垂直に交差するY方向と、X方向及びY方向に垂直に交差するZ方向を定義する。後述するベッド2のベッド面4は、XY平面に平行に配置されているものとする。
【0015】
半導体チップ10は、例えば、Si(シリコン)を用いた縦型のSi-IGBTである。なお、半導体チップ10は、Si-MOSFET、Si-FRD(Fast Recovery Diode)、SiC(炭化珪素)を用いたSiC-IGBT、SiC-MOSFET又はSiC-SBD(Schottky Barrier Diode)、又はIII-V族半導体においてV族元素が窒素である窒化物半導体を用いたGaN-MOSFET等であってもかまわない。また、半導体チップ10は、いわゆるパワー半導体チップでなくてもかまわない。
【0016】
半導体チップ10は、少なくとも1つの方向において、ベッド面4より大きな、底面12を有する。半導体チップ10は、底面の中央12aがベッド面4の上に配置されるように設けられている。底面12は、例えば半導体チップ10のチップ面である。
【0017】
接合材20は、ベッド面4と半導体チップの底面12の間に設けられている。接合材20は、ベッド面4と半導体チップの底面12を接合している。
【0018】
接合材20は、ベッド面4と半導体チップ10を接合している。接合材20は、例えば、ダイアタッチ(DA)ペーストを含む。ダイアタッチペーストは、例えば、所定の金属材料を含む焼結材と、所定の樹脂と、を含む。接合材20は、上記の所定の金属材料を含む金属粒子と、上記の所定の樹脂と、極性溶剤等の所定の溶剤と、を含むペーストを熱処理して、所定の溶剤を蒸発させ、上記の金属粒子を焼結することにより形成されるものである。接合材20は電気伝導性を有し、半導体チップの底面12と半導体装置100の図示しない外部電気回路を、ベッド2及び接合材20を介して電気的に接続している。
【0019】
所定の金属材料は特に限定されるものではないが、例えば、Au、Pt、Pd、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Ir(イリジウム)、Ag(銀)、Cu(銅)、Ni(ニッケル)、Zn(亜鉛)、Bi(ビスマス)、Fe(鉄)、Mo(モリブデン)、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)又はV(バナジウム)等が好ましく用いられる。所定の金属材料としては、Ag、Cu又はAuが、熱伝導性及び電気伝導性が高いため特に好ましく用いられる。
【0020】
所定の樹脂は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、アセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ系樹脂、又は不飽和ポリエステル樹脂等が好ましく用いられる。所定の樹脂としては、エポキシ系樹脂が特に好ましく用いられる。
【0021】
シンタリングペーストはダイアタッチペーストの一例であり、本実施形態の半導体装置100において好ましく用いられる。また、銀ペーストは、所定の金属材料にAgを用いたダイアタッチペーストであり、本実施形態の半導体装置において好ましく用いられる。
【0022】
複数の配線30は、図1(a)に示すように、半導体チップ10の上方から見た場合において、半導体チップ10の周囲に設けられている。複数の配線30は、例えばCu(銅)等の金属又は合金で形成されている。複数の配線30は、例えば、半導体チップ10の上面に設けられた図示しない電極と、図示しないワイヤ等を用いて電気的に接続される。
【0023】
図1(a)には、複数の配線30としての、配線30a、30b、30c、30d、30e、30f、30g、30h、30i、30j、30k、30l、30m、30n、30o及び30pが図示されている。それぞれの配線30は板状の形状を有する。そして、それぞれの配線30が有する面は、半導体チップの底面12の端部とそれぞれ対向するように設けられている。言い換えると、配線30の一部は、半導体チップの底面12の下に設けられている。図1(b)を用いて配線30a及び配線30jを例に取って説明する。配線30a(第1配線の一例)は、上面30a(第1面の一例)を有している。上面30aは、半導体チップの底面12の端部12b(第1端部の一例)と対向するように設けられている。配線30j(第2配線の一例)は、上面30j(第2面の一例)を有している。上面30jは、半導体チップの底面12の端部12c(第2端部の一例)と対向するように設けられている。なお、複数の配線30の個数は、図1(a)に示したものに限定されない。
【0024】
絶縁膜40は、図1(a)に示すように、半導体チップ10の上方から見た場合において、半導体チップ10を取り囲むように設けられており、また、半導体チップ10と複数の配線30の間に設けられている。なお、半導体チップ10の上方から見た場合における絶縁膜40の形状は、図1(a)に示したものに限定されない。
【0025】
絶縁膜40は、ポリイミドを含むことが好ましい。例えば、絶縁膜40は、耐圧が400kV・mm-1のカプトン(登録商標)である。また、絶縁膜40の膜厚は、例えば25μm以上であることが好ましい。
【0026】
図1(b)に示すように、絶縁膜40の一部である絶縁膜40a(第1絶縁膜の一例)は、上面40a(第3面の一例)が底面12の端部12bに接し、下面40a(第4面の一例)が上面30aに接している。そして、絶縁膜40aは、端部12b及び上面30aとそれぞれ接合されている。
【0027】
また、図1(b)に示すように、絶縁膜40の一部である絶縁膜40j(第2絶縁膜の一例)は、上面40j(第5面の一例)が底面12の端部12cに接し、下面40j(第6面の一例)が上面30jに接している。そして、絶縁膜40jは、端部12c及び上面30jとそれぞれ接合されている。
【0028】
例えば、ベッド2、半導体チップ10及び接合材20の周囲には、図示しない封止樹脂が設けられている。
【0029】
Z方向におけるベッド面4の高さと、配線30aの上面30aの高さと、配線30jの上面30jの高さは、それぞれ等しいことが好ましい。さらに、Z方向におけるベッド面4の高さと、配線30bの上面の高さと、配線30cの上面の高さと、配線30dの上面の高さと、配線30eの上面の高さと、配線30fの上面の高さと、配線30gの上面の高さと、配線30hの上面の高さと、配線30iの上面の高さと、配線30kの上面の高さと、配線30lの上面の高さと、配線30mの上面の高さと、配線30nの上面の高さと、配線30oの上面の高さと、配線30pの上面の高さは、それぞれ等しいことが好ましい。
【0030】
次に、本実施形態の半導体装置100の作用効果を記載する。
【0031】
半導体装置100の小型化を行うためには、XY面内に平行な面内において、半導体チップ10と配線30の距離を短くすることが好ましい。例えば、ベッド面4を小さくして、配線30の上に半導体チップ10を搭載することが可能になれば、半導体装置100における半導体チップ10の専有面積率が高くなり、小型化が実現される。
【0032】
図2は、本実施形態の第1比較形態となる半導体装置800の模式断面図である。半導体装置800においては、配線30a及び配線30jは、半導体装置100と異なり、ベッド面4が大きいため、半導体チップ10の下に設けられていない。そのため、半導体装置800のような構造においては、小型化は困難である。
【0033】
図3は、本実施形態の第2比較形態となる半導体装置900の模式断面図である。半導体装置900においては、半導体チップ10の底面12に絶縁膜60が接着されている。絶縁膜60は、例えばダイアタッチフィルム(Die Attach Film:DAF)である。そして、配線30a及び配線30jは、絶縁膜60を介して、それぞれ半導体チップの底面12の端部12b及び端部12cの下に設けられている。また、半導体チップ10は、ベッド2の上に、絶縁膜60を介して設けられている。この構造により、半導体装置を小型化することが可能である。しかし、半導体チップ10がパワー半導体チップである場合には、大電圧が半導体装置900に印加されるため絶縁膜60が配線30と半導体チップ10の間の絶縁性を担保できないという問題があった。また、絶縁膜60として用いられるダイアタッチフィルムが、高い信頼性を担保できないという問題があった。
【0034】
そこで、本実施形態の半導体装置100において、配線30aの上面30aは、半導体チップの底面12の端部12bと対向するように設けられている。配線30jの上面30jは、半導体チップの底面12の端部12cと対向するように設けられている。そして、絶縁膜40aは、上面40aが底面12の端部12bに接し、下面40aが上面30aに接している。また、絶縁膜40jは、上面40jが底面12の端部12cに接し、下面40jが上面30jに接している。また、ベッド面4と半導体チップの底面12の間に、接合材20が設けられている。
【0035】
半導体チップの底面12とベッド2の間には接合材20が設けられている。接合材20は一般にダイアタッチフィルムに比較して高い信頼性を有している。そして、絶縁膜40を用いて、配線30の一部が、半導体チップの底面12の下に設けられるようにしている。これにより、小型化された半導体装置100の提供が可能となる。
【0036】
また、ベッド面4の高さと、配線30aの上面30aの高さと、配線30jの上面30jの高さは、それぞれ等しいことが好ましい。これは、絶縁膜40によりベッド2の上に半導体チップ10が安定して配置されるため、安定した接合材20の膜厚が確保され、より安定して高い信頼性を維持できるためである。
【0037】
接合材20は、ダイアタッチペーストを含むことが好ましい。また、接合材20は、銀ペースト又はシンタリングペーストを含むことが好ましい。安定した信頼性を有するためである。
【0038】
絶縁膜40は、ポリイミドを含むことが好ましい。高い絶縁性を有するためである。また、絶縁膜40の膜厚は25μm以上であることが好ましい。絶縁膜40の膜厚が厚いほど高い耐電圧が確保可能である。例えば絶縁膜40として耐電圧が400kV・mm-1のカプトン(登録商標)が用いられる場合には、膜厚が25μm以上であるとすると、10kVの耐電圧を確保できるためである。
【0039】
なお、絶縁膜40と半導体チップ10が位置ずれを起こしている場合には、半導体装置100を上方から見た場合に容易に位置ずれを認識できるため、容易に不良品を判別可能である。
【0040】
本実施形態の半導体装置100によれば、小型化された半導体装置の提供が可能となる。
【0041】
(第2実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第1絶縁膜及び第2絶縁膜はソルダーレジストを含む点で、第1実施形態の半導体装置と異なっている。ここで、第1実施形態の半導体装置と重複する記載は省略する。
【0042】
図4は、本実施形態の半導体装置110の模式図である。図4(a)は、本実施形態の半導体装置100の模式上面図である。図4(b)は、図4(a)のA-A’断面における本実施形態の半導体装置110の模式断面図である。
【0043】
絶縁膜40として、ソルダーレジストが用いられている。ソルダーレジストをそれぞれの配線30の上に塗布して乾燥し、絶縁膜40を形成する。具体的には、配線30aの上に絶縁膜40aが、配線30bの上に絶縁膜40bが、配線30cの上に絶縁膜40cが、配線30dの上に絶縁膜40dが、配線30eの上に絶縁膜40eが、配線30fの上に絶縁膜40fが、配線30gの上に絶縁膜40gが、配線30hの上に絶縁膜40hが、配線30iの上に絶縁膜40iが、配線30jの上に絶縁膜40jが、配線30kの上に絶縁膜40kが、配線30lの上に絶縁膜40lが、配線30mの上に絶縁膜40mが、配線30nの上に絶縁膜40nが、配線30oの上に絶縁膜40oが、それぞれ設けられている。例えば、膜厚20μmで耐電圧1.2kVを確保可能なソルダーレジストが、絶縁膜40として好ましく用いられる。
【0044】
本実施形態の半導体装置110においても、小型化された半導体装置の提供が可能となる。
【0045】
(第3実施形態)
本実施形態の半導体装置は、ベッド面4と底面12の間に絶縁膜50が設けられている点で、第1及び第2実施形態の半導体装置と異なっている。ここで、第1及び第2実施形態の半導体装置と異なる点の記載は省略する。
【0046】
図5は、本実施形態の半導体装置120の模式断面図である。絶縁膜50としては、例えば第1実施形態の半導体装置100で用いられたポリイミド又は第2実施形態の半導体装置110で用いられたソルダーレジストが好ましく用いられる。なお、絶縁膜50の種類は、勿論これに限定されるものではない。
【0047】
本実施形態の半導体装置120によっても、小型化された半導体装置の提供が可能となる。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態及び実施例を説明したが、これらの実施形態及び実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
2 ベッド
4 ベッド面
10 半導体チップ
12 底面
12a 底面の中央
12b 底面の第1端部
12c 底面の第2端部
20 接合材
30a 配線(第1配線)
30a 上面(第1面)
30j 配線(第2配線)
30j 上面(第2面)
40 絶縁膜
40a 絶縁膜(第1絶縁膜)
40a 上面(第3面)
40a 下面(第4面)
40j 絶縁膜(第2絶縁膜)
40j 上面(第5面)
40j 上面(第6面)
50 絶縁膜
60 絶縁膜
100 半導体装置
110 半導体装置
120 半導体装置
図1
図2
図3
図4
図5