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特許7346428包装機用のマガジンユニット、マガジンユニットを有する包装機、及び包装機の動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】包装機用のマガジンユニット、マガジンユニットを有する包装機、及び包装機の動作方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/08 20060101AFI20230911BHJP
   B65B 9/207 20120101ALI20230911BHJP
【FI】
B65H23/08
B65B9/207
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020541439
(86)(22)【出願日】2019-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 EP2019051212
(87)【国際公開番号】W WO2019145223
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2022-01-17
(31)【優先権主張番号】18153850.5
(32)【優先日】2018-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・マシーニ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ・パラディーノ
【審査官】鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-109025(JP,A)
【文献】特表2009-528237(JP,A)
【文献】特開2013-047122(JP,A)
【文献】特開2003-040221(JP,A)
【文献】特開2002-302107(JP,A)
【文献】実開昭63-048760(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 23/00- 23/16
B65H 23/24- 23/34
B65H 27/00
B65H 16/00- 16/10
B65B 9/00- 9/24
B65B 47/00- 47/10
B65H 23/18- 23/198
B65H 26/00- 26/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動製品が充填されたパッケージを生産するための包装機(1)用のマガジンユニット(5)であって:
- 包装材料のウェッブ(4)のリール(6)を回転自在に支えるように構成された1つの支持装置(20);及び
- 中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の回転を少なくとも減速させるように構成されたリールブレーキ装置(21)
を含み、
前記リールブレーキ装置(21)は、包装材料の前記ウェッブ(4)の前記リール(6)の外側横断面(27)と相互作用するように適合され且つ少なくとも前記中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の前記回転を減速させるために包装材料の前記ウェッブ(4)の前記リール(6)へ減速力を選択的に加えるように構成されているブレーキアセンブリ(29)を含む、マガジンユニット(5)において、
前記リールブレーキ装置(21)は、さらに:
- 前記ブレーキアセンブリ(21)を可動式に支える支持レール(31);及び
- 使用中、前記支持レール(31)に沿って少なくとも前記外側横断面(27)の方へ向かう前記ブレーキアセンブリ(29)の動きを作動させて、少なくとも前記ブレーキアセンブリ(29)の相互作用要素(30)と包装材料の前記ウェッブ(4)の前記リール(6)の前記外側横断面(27)との接触を確立するように構成されたアクチュエータ装置(32)
を含むことを特徴とする、マガジンユニット(5)。
【請求項2】
前記支持装置(20)は、前記リール(6)を支えて、前記リール(6)が前記中心軸(A)の周りで回転するように適合されるように構成され、及び前記中心軸(A)は、前記支持装置(20)のアライメント軸(C)に対して平行であり;
前記支持レール(31)は、前記アライメント軸(C)に対して横断方向の縦軸(E)に沿って延在し;及び
前記アクチュエータ装置(32)は、前記ブレーキアセンブリ(29)を、前記縦軸(E)に対して平行な方向(D1)に沿って動かすように構成されている、請求項1に記載のマガジンユニット。
【請求項3】
前記ブレーキアセンブリ(29)は:
- 前記相互作用要素を規定し、且つ包装材料のウェッブ(4)の前記リール(6)の前記外側横断面(27)と接触すると、回転軸(F)の周りで回転するように適合されているブレーキホイール(30);及び
- 前記ブレーキホイール(30)に結合され、且つ前記回転軸(F)の周りでの前記ブレーキホイール(30)の回転に抗して作用するように、前記ブレーキホイール(30)に力を選択的に加えるように適合されているブレーキアクチュエータ装置(38)
を含む、請求項1又は2に記載のマガジンユニット。
【請求項4】
前記ブレーキアセンブリ(29)は、前記回転軸(F)の周りでの前記ブレーキホイール(30)の回転を検出するために、前記ブレーキホイール(30)と包装材料のウェッブ(4)の前記リール(6)の前記外側横断面(27)との間の接触を検出するように適合されたセンサーデバイスを含む、請求項3に記載のマガジンユニット。
【請求項5】
前記アクチュエータ装置(32)は空気圧シリンダーである、請求項1~4のいずれか1項に記載のマガジンユニット。
【請求項6】
さらに、使用中、前記相互作用要素(30)と包装材料のウェッブ(4)の前記リール(6)の前記外側横断面(27)との間の一時的な接触を確立するために、予め規定された時間間隔に従って前記アクチュエータ装置(32)を繰り返し起動するように構成された制御ユニット(41)を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のマガジンユニット。
【請求項7】
流動製品が充填されたパッケージ(2)を生産するための包装機(1)であって:
- 内部環境を外部環境から分離する隔離室(8);
- 前記隔離室(8)内の形成ステーション(10)に、少なくとも部分的に配置され、且つ包装材料のウェッブ(4)からチューブ(3)を形成するように適合されている、チューブ形成装置(9);
- 前記隔離室(8)内に少なくとも部分的に配置され、且つ前記チューブ形成装置(9)によって形成された前記チューブ(3)を長手方向にシールするように適合されているシーリング装置(11);
- 前記チューブ(3)に前記流動製品を充填するための充填手段(12);
- 前記パッケージ(2)を形成するために、前記チューブ(3)を形成し且つ横断方向にシールするように適合されたパッケージ形成ユニット(13);
- 包装材料の前記ウェッブ(4)をウェッブ前進経路(P)に沿ってホストステーション(7)から前記形成ステーション(10)まで前進させ、且つ前記チューブ(3)をチューブ前進経路(Q)に沿って前記パッケージ形成ユニット(13)まで前進させるための搬送手段(14)
を含む、包装機(1)において、
さらに、請求項1~6のいずれか1項に記載のマガジンユニットであって、包装材料のウェッブ(4)のリール(6)を前記ホストステーション(7)においてホストするように適合されているマガジンユニット(5)を含むことを特徴とする、包装機(1)。
【請求項8】
流動製品充填されたパッケージ(2)を生産するための包装機(1)の動作方法であって、前記包装機(1)はマガジンユニット(5)を有し、このマガジンユニットは:
- 包装材料のウェッブ(4)のリール(6)を回転自在に支えるように構成された支持装置(20);及び
- 中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の回転を減速させるように構成されたリールブレーキ装置(21)
を含み、
前記リールブレーキ装置(21)は、包装材料の前記ウェッブ(4)の前記リール(6)の外側横断面(27)と相互作用するように適合され且つ少なくとも前記中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の前記回転を減速させるために包装材料のウェッブ(4)の前記リール(6)へ減速力を加えるように構成されているブレーキアセンブリ(29)を含み;
前記ブレーキアセンブリ(29)は、前記リール(6)の前記外側横断面(27)と少なくとも一時的に係合するように構成された相互作用要素(30)と、少なくとも前記相互作用要素(30)を前記リール(6)の前記外側横断面(27)の方へ向けて前進させるように適合されたアクチュエータ装置(32)とを含み;
前記方法は、少なくとも:
- 包装材料の前記ウェッブ(4)を巻き出すために包装材料の前記ウェッブ(4)の前記リール(6)を回転させるステップ;
- 前記相互作用要素(30)を前記外側横断面(27)の方へ及びそこまで動かし、且つ前記相互作用要素(30)と前記外側横断面(27)との間の接触を一時的に確立するために、予め規定された時間間隔に従って前記アクチュエータ装置(32)を繰り返し起動させるステップ;及び
前記相互作用要素(30)と外側横断面(27)との間の接触の確立後に、前記相互作用要素(30)のさらなる前進を中断するために、アクチュエータ装置(32)を起動停止させるステップ
を含み、
繰り返し起動させる前記ステップの間、前記アクチュエータ装置(32)は、前記ブレーキアセンブリ(29)を前記相互作用要素(30)と一緒に、方向(D1)に沿って前記リール(6)の前記外側横断面(27)の方へ向けて前進させる、
方法。
【請求項9】
さらに、前記相互作用要素(30)と前記外側横断面(27)との間の接触を検出及び/又は決定するステップを含み、前記アクチュエータ装置(32)を起動停止させる前記ステップは、前記検出及び/又は決定ステップの間に前記相互作用要素(30)と前記外側横断面(27)との間の接触が検出及び/又は決定される場合、実行される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記相互作用要素は、回転軸(F)の周りで回転するように適合されているブレーキホイール(30)であり;
前記ブレーキホイール(30)は、前記リール(6)の前記外側横断面(27)と接触すると、前記回転軸(F)の周りで回転し;
前記リールブレーキ装置(21)は、さらにブレーキアクチュエータ装置(38)を含み、このブレーキアクチュエータ装置は、前記中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の前記回転を減速させるために、前記回転軸(F)の周りでの前記ブレーキホイール(30)の回転に抗して作用するように前記ブレーキホイール(30)に力を加えるように構成されており;
前記方法は、さらに、前記アクチュエータ装置(32)及び前記ブレーキアクチュエータ装置(38)の同時起動によって、前記中心軸(A)の周りでの前記リール(6)の前記回転を減速させるステップを含むため、前記ブレーキホイール(30)が、前記リール(6)の前記外側横断面(27)との接触を確立してそれを保ち、且つ力が、前記回転軸(F)の周りでの前記ブレーキホイール(30)の前記回転に抗して作用するようにする、請求項8又は9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装機、特に流動製品、より詳細には流動食品用の密封されたパッケージを生産するための包装機用のマガジンユニットに関する。特に、本発明は、包装材料のウェブの回転リールを減速させるように構成されたリールブレーキ装置を含むマガジンユニットに関する。
【0002】
本発明はまた、リールブレーキ装置を含むマガジンユニットを有する、包装機、特に流動製品、より詳細には流動食品用の密封されたパッケージを生産するための包装機に関する。
【0003】
本発明はまた、包装機、特に流動製品、より詳細には流動食品用の密封されたパッケージを生産するための包装機の動作方法に関する。
【背景技術】
【0004】
公知のように、多くの液体又は流動食品、例えばフルーツジュース、UHT(超高温処理した)牛乳、ワイン、トマトソースなどは、滅菌済みの包装材料製のパッケージで販売されている。
【0005】
典型的な例は、積層帯状包装材料にシーリング及び折り曲げを行うことによって作製される、テトラ・ブリック・アセプティック(Tetra Brik Aseptic)(登録商標)として公知の、液体又は流動食品用の平行六面体形状のパッケージである。包装材料は多層構造を有し、例えば紙の基層を含み、基層は、ヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの複数の層で両面が被覆されている。UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料はまた、酸素遮断性材料、例えばアルミ箔の層を含み、これは、ヒートシールプラスチック材料の層に重ね合わせられ、及び次に、ヒートシールプラスチック材料の別の層で被覆されて、最終的に食品と接触するパッケージの内面を形成する。
【0006】
この種のパッケージは、通常、全自動包装機で生産され、全自動包装機では、包装材料のウェブを、マガジンユニットから、例えば化学的滅菌法(例えば過酸化水素溶液などの化学殺菌剤を適用することによる)又は物理的滅菌法(例えば電子ビームによる)によって包装材料のウェブを滅菌するための滅菌ユニットを通って、隔離室(閉鎖された無菌環境)へと前進させ、隔離室内に包装材料の滅菌済みのウェブが維持され、且つそこで前進させられる。包装材料のウェブが隔離室を前進する間、包装材料のウェブは折り曲げられ、長手方向にシールされて、長手方向シーム部分を有するチューブを形成し、これは、さらに、垂直の前進方向に沿って送られる。
【0007】
形成作業を完了するために、チューブは、垂直の前進方向に沿って前進する間に、包装機の包装ユニット内で、殺菌された又は殺菌処理済みの流動食品が充填されて、横断方向にシールされ、それに続いて、等間隔の横断面に沿って切断される。
【0008】
ピローパッケージは、包装機内でそのように得られ、各ピローパッケージは、長手方向シーリングバンド、上部横断方向シーリングバンド及び底部横断方向シーリングバンドを有する。
【0009】
より詳細には、典型的な包装機は:
- ホストステーションにおいて包装材料のウェブの少なくとも1つのリールをホスト(host)するように適合されたマガジンユニット;
- ウェブ前進経路に沿ってホストステーションから形成ステーションまで包装材料のウェブを前進させるための搬送手段であって、形成ステーションにおいて、使用中、包装材料のウェブはチューブに形成される、搬送手段;
- 包装材料のウェブを滅菌するための滅菌ユニット;
- 隔離室内に配置され、且つ包装材料の前進しているウェブからチューブを形成するように適合されているチューブ形成装置;
- チューブを長手方向にシールするためのシーリング装置;
- チューブに流動製品を充填するための充填装置;及び
- パッケージを形作り、横断方向にシールし、及び横断方向に切断することによって、チューブから複数の単一パッケージを生産するように適合されたパッケージ形成ユニット
を含む。
【0010】
典型的なマガジンユニットが、包装材料のウェブのリールを、リールが中心軸の周りで回転自在となって包装材料のウェブの巻き出しを可能にするように、回転自在に支えるように適合された少なくとも1つの支持装置を含む。
【0011】
マガジンユニットはまた、使用中、例えば包装機のプログラムされた停止又は非常停止の場合に、中心軸の周りでのリールの回転を減速させるように構成されたリールブレーキ装置を含む。
【0012】
典型的なリールブレーキ装置は:
- マガジンユニットの水平支持板上の第1の端部部分においてピボット上に置かれ、且つリールが支持装置によって支えられている状態で、リールの中心軸に対して平行なピボット軸の周りで旋回可能である、支持アーム;及び
- 第1の端部部分に対向する、支持アームの第2の端部部分において、支持アームに結合されているブレーキアセンブリ、
を含む。
【0013】
ブレーキアセンブリはブレーキホイールを含み、ブレーキホイールは、包装材料のウェブのリールの外側横断面(outer lateral surface)に接触するように適合されており、且つ包装材料のウェブのリールの外側横断面に接触して、中心軸の周りでリールが回転すると、リールの中心軸に対して平行な回転軸の周りで回転するように適合されている。
【0014】
リールブレーキ装置はまた偏倚装置(biasing device)を含み、偏倚装置は、支持アームに結合され、且つリールの外側横断面に対してホイールブレーキを連続的に偏倚させるように、ピボット軸の周りでの支持アームの角度方向の動き(angular movement)を連続的に作動させるように構成されている。このようにして、使用中リールの直径が小さくなるとき、ホイールブレーキとリールの外側横断面との間の連続的な接触が保証される。しかしながら、ブレーキホイールの絶えず加えられる圧力は、包装材料のウェブを間違って巻き出してしまうかもしれないという欠点が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
それゆえ、本発明の目的は、容易に且つ低コストで、上述の欠点の少なくとも1つを克服するための、包装機用のマガジンユニットを提供することである。
【0016】
特に、本発明の目的は、包装材料のウェブを間違って巻き出すリスクを減少できるようにするリールブレーキ装置を有する、包装機用のマガジンユニットを提供することである。
【0017】
本発明のさらなる目的は、容易に且つ低コストで、上述の欠点の少なくとも1つを克服するための、マガジンユニットを有する包装機を提供することである。
【0018】
本発明のさらなる目的は、容易に且つ低コストで、上述の欠点の少なくとも1つを克服するための、包装機の動作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明によれば、請求項1に記載のマガジンユニットが提供される。
【0020】
本発明によれば、請求項7に記載の包装機も提供される。
【0021】
本発明によれば、請求項8に記載の包装機の動作方法も提供される。
【0022】
好ましい実施形態は、従属請求項において特許請求されている。
【0023】
本発明の非限定的な実施形態は、添付図面を参照して、例として、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】明瞭にするために複数の部分が取り除かれた、流動製品を包装するための包装機の概略図である。
図2】明瞭にするために複数の部分が取り除かれた、図1の包装機の詳細の斜視図である。
図3】明瞭にするために複数の部分が取り除かれた、図2の詳細の一部分の拡大図である。
図4-6】明瞭にするために複数の部分が取り除かれた、異なる動作条件期間中の図3の部分の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
符号1は、全体的に、包装材料のウェブ4のチューブ3から、流動製品、特に例えば低温殺菌された牛乳、フルーツジュース、ワイン、トマトソースなどの流動食品の、密封されたパッケージ2を生産するための包装機を示す。特に、使用中、チューブ3は縦軸Lに沿って延在し、特に、軸Lは、垂直の向きを有する。
【0026】
包装材料のウェブ4は多層構造(図示せず)を有する。ウェブ4は、両面が、ヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの各層で被覆されている、繊維性材料、通常は紙の各層を含んでいる。
【0027】
好ましくは、ウェブ4はまた、気体及び光遮断性材料、例えばアルミ箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムの各層、並びにヒートシールプラスチック材料の少なくとも各第1の層及び各第2の層を含む。気体及び光遮断性材料の各層は、ヒートシールプラスチック材料の各第1の層に重ね合わせられ、次に、ヒートシールプラスチック材料の第2の層で被覆される。ヒートシールプラスチック材料の第2の層は、最終的に充填された食品に接触するパッケージ2の内面を形成する。
【0028】
包装機1によって得られた典型的なパッケージ2は、長手方向シーム部分並びに一対の横断方向シーリングバンド、特に上部横断方向シーリングバンド及び底部横断方向シーリングバンドを含む。
【0029】
特に図1を参照して説明すると、包装機1は:
- ホストステーション7において、包装材料のウェブ4の少なくとも1つのリール6をホストするように適合されたマガジンユニット5;
- 内部環境、特に内部無菌環境を、外部環境から分離する隔離室8;
- 特に垂直の向きを有する縦軸に沿って延在し、及び特に室8内の、形成ステーション10に、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に配置されており、且つ使用中、前進しているウェブ4からチューブ3を形成するように適合されている、チューブ形成装置9;
- 室8内に少なくとも部分的に配置され、且つチューブ形成装置9によって形成されたチューブ3を長手方向にシールし、チューブ3の長手方向シーム部分を形成するように適合されている、シーリング装置11;
- チューブ3に流動製品を充填するための充填手段12;
- チューブ3、特に、使用中、前進しているチューブ3を少なくとも形成し且つ横断方向にシールして、パッケージ2を形成するように適合された、パッケージ形成ユニット13;及び
- 公知の方法で、ウェブ4を、各ウェブ前進経路Pに沿ってホストステーション7から形成ステーション10まで前進させるための搬送手段14であって、形成ステーションにおいて、使用中、ウェブ4はチューブ3に形成され、及びチューブ3を、チューブ前進経路Qに沿って、パッケージ形成ユニット13の方へ及びそこを通って前進させる、搬送手段14
を含む。
【0030】
特に、隔離室8は、経路Pに沿って、マガジンユニット5の下流に配置される。
【0031】
特に、パッケージ形成ユニット13は、経路Qに沿って、隔離室8及びチューブ形成装置9の下流に配置される。
【0032】
好ましくは、包装機1はまた、使用中、滅菌ステーションにおいて、前進しているウェブ4を滅菌するように適合された滅菌ユニット(図示せず、及びそのようなものとして公知である)を含み、特に、滅菌ステーションは、経路Pに沿って、形成ステーション10の上流に配置されている。
【0033】
優先的に、搬送手段14は、チューブ3やチューブ3のいずれかの中間体を、そのように公知の方法で、経路Qに沿って、特に形成ステーション10からパッケージ形成ユニット13の方へ及び少なくとも部分的にそこを通って前進させるように適合されている。特に、チューブ3の中間体に属するものとして、チューブ構造を得る前の、及びチューブ形成装置9によってウェブ4の折り曲げが開始された後の、ウェブ4のいずれの形態も意味する。換言すると、チューブ3の中間体は、特にウェブ4のそれぞれの外側縁を互いに重ね合わせることによってチューブ3を得るために、ウェブ4に漸進的に折り曲げた結果である。
【0034】
特に図2を参照して説明すると、マガジンユニット5は、少なくとも:
- ウェブ4の少なくとも1つのリール6を回転自在に支えるように構成された支持装置20;及び
- リール6の中心軸Aの周りでのリール6の回転を減速、特に停止させるように構成されたリールブレーキ装置21
を含む。
【0035】
優先的に、マガジンユニット5はまた、少なくとも支持装置20を支える支持構造22を含む。さらにより優先的に、マガジンユニット5、特に支持構造22はまた、マガジンユニット5の内部空間24を外部空間から区切るカバー23を含む。特に、リール6を、使用中、内部空間24内でホストするために、支持装置20は内部空間24内に配置されている。
【0036】
好ましくは、マガジンユニット5はまた、支持構造22に接続され、且つ支持構造22の高さを局所的に制御するように構成されている高さ調整手段、特に可動脚要素25を含む。
【0037】
より詳細には、リール6は、スピンドル26を受け入れるように適合された貫通孔を含み、スピンドル26は縦軸Bに沿って延在するため、スピンドル26がリール6を支える。特に、軸A及び軸Bは、貫通孔を通して配置されているスピンドル26と同軸である。
【0038】
優先的に、支持装置20は、スピンドル26を支持することによって、リール6を間接的に支えるように構成され、スピンドルは、同様に、リール6を支えている。
【0039】
特に、支持装置20によって間接的に支持されているリール6は、中心軸Aの周りで回転自在であり;及び、それゆえ、リール6を支え且つ支持装置20によって支えられているスピンドル26は、縦軸Bの周りで回転自在である。
【0040】
さらに詳細には、リール6は、特に、ウェブ4の表面に対応する外側横断面27を含み、外側横断面27はそれぞれのパッケージ2が形成された際のパッケージ2の外面を規定する。
【0041】
さらに、リール6は、半径方向に、幅半径Rを有する(例えばリール6は半径Rを有する)。使用中、ウェブ4を巻き出している間、半径Rは減少する。
【0042】
特に、使用中、リール6は、搬送手段13によってウェブ4に加えられる引く作用によって、中心軸Aの周りで回転する。
【0043】
より詳細には、支持装置20は、リール6、特にスピンドル26を保持して、中心軸A、特に縦軸Bも、支持装置20のアライメント軸C、特に水平の向きを有するアライメント軸Cに対して平行に、特に同軸になるようにするように構成されている。
【0044】
優先的に、支持装置20は、少なくとも2つの収納座部28(1つのみを示す)を含み、収納座部は、並んで配置され、且つ互いに対面し、且つスピンドル26を回転自在に支えるように適合されている。特に、収納座部28はアライメント軸Cを規定する。
【0045】
さらにより優先的に、各収納座部28は、スピンドル26の各自の1つの係合部分を受け入れるように構成され、特に各係合部分は、スピンドル26の各自の1つの端部部分に対応する。
【0046】
より具体的には、各収納座部28は、支持構造22の各自の1つの部分に装着されている。
【0047】
特に図1~6を参照して説明すると、リールブレーキ装置21は:
- 相互作用要素、特にブレーキホイール30を有するブレーキアセンブリ29であって、特にブレーキホイール30によって外側横断面27と相互作用するように適合され、且つ中心軸Aの周りでのリール6の回転を減速、特に停止させるために、特にブレーキホイール30によって、使用中、回転リール6に減速力を選択的に加えるように構成されている、ブレーキアセンブリ29;
- 特にアライメント軸Cに対して横断し、さらにより詳細には垂直である縦軸Eに沿って延在し、ブレーキアセンブリ29を可動式に支える支持レール31;及び
- 使用中、支持レール31に沿って(特に第1の先端位置と第2の先端位置との間で)、及び支持レール31に対して平行な(すなわち縦軸Eに対して平行な)方向D1に沿って、少なくとも外側横断面27の方へ向かう、ブレーキアセンブリ29の動きを作動させて、ブレーキホイール30を外側横断面27と接触させるように構成された、特に空気圧式のアクチュエータ装置32
を含む。
【0048】
優先的に、リールブレーキ装置21はまた、特に支持レール31を支える垂直方向延在部を有する支持バー33を含む。
【0049】
より具体的には、支持バー33及び支持レール31は、互いに横断する方向に、特に直角な向きにされている。
【0050】
図示の実施形態では、支持バー33は、支持構造22の水平な底板34(カバー23の一部分を規定する)に装着されている。
【0051】
図示しない代替的な実施形態では、支持バー33は、生産プラントの床に装着され得る。
【0052】
より詳細には、ブレーキアセンブリ29のブレーキホイール30は外側横断面27と接触し、且つ軸Aの周りでリール6が回転すると、特にアライメント軸Cに平行な回転軸Fの周りで回転するように適合されている。特に、使用中、ブレーキホイール30が外側横断面27と接触している状態で、リール6の回転がブレーキホイール30へ伝えられる。
【0053】
優先的に、ブレーキホイール30は、特にゴム又はゴム様の材料からなる、接触するための外側横断接触面を含む。
【0054】
好ましくは、リールブレーキ装置29はまた、特に外側横断面27とのブレーキホイール30の接触及び中心軸Aの周りでのリール6の回転によって作動されるときに、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転に逆らって作用するように、ブレーキホイール30に結合され且つブレーキホイール30に選択的に力を加えるように適合されている、特に電気式のブレーキアクチュエータ装置38を含む。
【0055】
優先的に、ブレーキアセンブリ29はまた、特に回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転を検出することによって、ブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触を決定及び/又は検出するように適合された、センサーデバイス、特に回転検出センサーを含む。
【0056】
好ましい実施形態では、ブレーキアセンブリ29は:
- 支持レール31に可動式に装着され、アクチュエータ装置32に結合され、且つアクチュエータ装置32の作動によって支持レール31に沿って動くように適合されているスライド部39;及び
- スライド部39に装着され、且つ少なくともブレーキホイール30を、優先的にブレーキアクチュエータ装置38をも支え、及び支持レール31から横向きに突出する支持板40
を含む。
【0057】
特に、このようにして、スライド部39が動くと、ブレーキホイール30も動く。
【0058】
優先的に、マガジンユニット5はまた、特にブレーキホイール30が、使用中、外側横断面27の近くに保たれるように、リールブレーキ装置21を制御するように適合された制御ユニット41を含む。
【0059】
優先的に、制御ユニット41は、作動装置32に接続され、且つ予め規定された時間間隔に従って、例えば10秒毎又は5秒毎に、作動装置32を繰り返し起動させて、使用中に、時々、ブレーキホイール30とリール6の外側横断面27との間の一時的な接触を確立するように構成されている。さらにより優先的に、制御ユニット41はまた、特にブレーキホイール30が、使用中、外側横断面27と接触した後に、作動装置32を繰り返し起動停止させるようにして、特にブレーキホイール30のさらなる動きが中断されるようにするように構成されている。
【0060】
換言すると、制御ユニット41は、作動装置32を起動及び起動停止させて、ブレーキホイール30がリール6、特に外側横断面27の近くに留まって、限られた時間だけ外側横断面27に接触するように構成されている。これにより、外側横断面27とのブレーキホイール30の接触時間を最小限にでき、且つブレーキホイール30とリール6、特に外側横断面27との間の距離を、一定の範囲内に留めて、要求される反応(required reactivity)が必要な場合に、リールブレーキ装置21がリール6の回転を減速、特に停止させることができるようにすることを保証できる。
【0061】
予め規定された時間間隔は、経路Pに沿ったウェブ4の前進速度に応じることに留意すべきである。
【0062】
好ましくは、制御ユニット41はまた、ブレーキアクチュエータ装置38に接続され、且つブレーキアクチュエータ装置38を起動させて、特にブレーキアクチュエータ装置38によって加えられる力が、外側横断面27との相互作用及び中心軸Aの周りでのリール6の回転の結果、依然として回転軸30の周りでのブレーキホイール30の回転を可能にするように構成されている。換言すると、優先的に、制御ユニット41は、ブレーキアクチュエータ装置38を、リール6の回転によって作動されたときに、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転に対して、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転を減速するように制御するように、構成されている。
【0063】
優先的に、制御ユニット41はまた、アクチュエータ装置32及びブレーキアクチュエータ装置38を同時に起動させて、中心軸Aの周りでのリール6の回転を減速、特に停止させるように構成されている。
【0064】
優先的に、制御ユニット41はまた、センサーデバイスに接続され、且つ回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の発生し得る回転についてのデータ信号を受信するように構成されている。
【0065】
さらにより優先的に、制御ユニット41は、ブレーキホイール30の発生し得る回転に同様に依存して、アクチュエータ装置32を起動させるように構成されている。特に、使用中、制御ユニット41は、予め決められた時間間隔後にアクチュエータ装置32を起動させて、ブレーキホイール30を方向D1に及び外側横断面27の方へ動かし、並びにブレーキホイール30が使用中外側横断面27に接触すると、アクチュエータ装置32を起動停止させるように構成されている(それにより、使用中、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転を生じ、それが、また、使用中、センサーデバイスによって検出及び/又は決定される)。
【0066】
優先的に、アクチュエータ装置32はまた、ブレーキアセンブリ29、特にブレーキホイール30を、特に第1の先端位置の近くの初期位置に位置決めするために、ブレーキアセンブリ29、特にブレーキホイール30の動きを、方向D2とは反対の方向D2へ作動させるように適合されており、初期位置では、ブレーキホイール30は、支持装置20によって保持されている未使用リール6(新しいリール6)から離間されている。
【0067】
好ましい実施形態では、アクチュエータ装置32は空気圧シリンダーである。
【0068】
使用中、包装機1は、流動製品が充填されたパッケージ2を形成する。
【0069】
より詳細には、搬送手段14は、ウェブ4をマガジンユニット5から前進経路Pに沿って前進させる。
【0070】
さらに詳細には、搬送手段14は、ウェブ4を、ホストステーション7から形成ステーション10まで前進させ、そこで、ウェブ4はチューブ3に形成される。その後、搬送手段14は、さらに、チューブ3を経路Qに沿ってパッケージ形成ユニット13まで前進させる。チューブ3が前進する間、充填手段12が、チューブ3に流動製品を充填する。
【0071】
優先的に、前進経路Pに沿ってウェブ4が前進する間、ウェブ4は、滅菌ステーションにおいて滅菌される。
【0072】
パッケージ形成ユニット13は、チューブ3を形成して横断方向にシールし、且つまた、優先的に、チューブ3を横断方向に切断して、パッケージ2を得るようにする。
【0073】
好都合なことに、包装機1の動作は:
- 包装材料のウェブ4を巻き出すために、特に包装材料のウェブ4を前進経路Pに沿って前進させるために、ウェブ4のリール6を回転させるステップ;
- 少なくともブレーキホイール30、優先的にブレーキアセンブリ29を、外側横断面27の方へ及びそこまで前進させ、且つブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触を一時的に(時々)確立するように、予め規定された時間間隔に従ってアクチュエータ装置32を繰り返し起動させるステップ;及び
- ブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触が確立された後、ブレーキホイール30のさらなる前進を中断するために、アクチュエータ装置32を繰り返し起動停止させるステップであって、特に起動停止の各ステップは、アクチュエータ装置32を起動させるそれぞれの1つのステップの最後に実行される、ステップ
を含む。
【0074】
優先的に、包装機1の動作方法は、優先的に包装機1の動作を中断する場合、又は包装機1を非常停止する場合、リール6の回転を減速、特に停止させるために、中心軸Aの周りでのリール6の回転を減速させるステップを含む。
【0075】
より詳細には、リール6の回転ステップの間、リール6は、搬送手段14によってウェブ4に牽引力を加えることによって、中心軸Aの周りで回転する。
【0076】
特に、中心軸Aの周りでリール6が回転する間、半径Rは時間とともに減少する。
【0077】
優先的に、中心軸Aの周りでリール6が回転する間、同様に、スピンドル26が縦軸Bの周りで回転する。
【0078】
より詳細には、アクチュエータ装置32を繰り返し起動及び起動停止させることにより、ブレーキホイール30を外側横断面27の近くに保つことができ、且つブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触時間を最小限にできる。
【0079】
特に、これは、図4~6に示される。特に図4を参照して説明すると、ブレーキホイール30を外側横断面27と接触させた後、方向D1へのブレーキホイール30の動きが、特に制御ユニット41による作動装置32の起動停止によって、一時停止される。リール6が、ウェブ4をさらに巻き出すために回転軸Fの周りでさらに回転するとき、リール6の半径Rは減少するため、外側横断面27とブレーキホイール30との間に間隙が生じる(図5参照)。作動装置32が、特に制御ユニット41によって、予め決められた時間間隔後に起動されると、ブレーキホイール30は、再度、外側横断面27と接触する(図6参照)。これらのステップは、包装機1の通常動作の間、繰り返される。
【0080】
より具体的には、繰り返し起動させるステップの間、制御ユニット41は、特にブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触が確立されるまで、少なくともブレーキホイール30の動きを制御するために、作動装置32の起動を制御する。
【0081】
さらにより具体的には、繰り返し起動させるステップの間、アクチュエータ装置32は、ブレーキアセンブリ29をブレーキホイール30と一緒に方向D1に沿って外側横断面27の方へ前進させる。
【0082】
特に、ブレーキアセンブリ29が前進する間、ブレーキアセンブリ29、特にスライド部39が、支持レール31に沿って前進する。
【0083】
優先的に、作動装置32を起動停止させる各ステップの間、ブレーキホイール30の現在の位置は、不変のままである。
【0084】
優先的に、包装機1の動作は、ブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触を検出及び/又は決定するステップを含み、及びアクチュエータ装置32を起動停止させるステップは、検出及び/又は決定ステップの間に、ブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触が検出及び/又は決定される場合に、実行される。
【0085】
特に、検出及び/又は決定ステップの間、センサーデバイスは、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転を検出及び/又は決定し、後者は、リール6の回転がブレーキホイール30へ伝えられるときのブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触があることを示す。
【0086】
より詳細には、減速ステップの間、少なくともアクチュエータ装置32は起動されて、ブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触を確立して接触を保つ。
【0087】
優先的に、減速ステップの間、中心軸Aの周りでのリール6の回転は、作動装置32及びブレーキアクチュエータ装置38の同時起動によって減速、特に停止されるため、ブレーキホイール30は、リール6の外側横断面27との接触を保ち、且つ特にブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触及びリール6の回転によって作動されるときの、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転に対抗して作用する。
【0088】
好ましくは、減速ステップは、例えば包装機1の動作の中断によって、ウェブ4の前進経路Pに沿った前進が中断される場合に、又は非常停止が必要な場合に、起動される。
【0089】
本発明によるマガジンユニット5の利点は、以下の説明から明らかになる。
【0090】
特に、リールブレーキ装置21を提供することによって、ブレーキホイール30を、使用中、リール6、特に外側横断面27の可能な限り近くに保つことが可能であり、外側横断面27との(及びそれとともにウェブ4との)ブレーキホイール30の接触時間を最小限にし、且つ依然として、リール6の回転が減速、特に中断される必要がある場合の、リールブレーキ装置21の反応を維持する。これは、また、ウェブ4が前進する間のウェブのミスアライメントのリスクを減少させることができる。
【0091】
さらなる利点は、ブレーキホイール30によってリール6へ加えられるブレーキトルクが、アクチュエータ装置32及びブレーキアクチュエータ装置38によってもたらされることにある。アクチュエータ装置32は、ブレーキホイール30を外側横断面27に押し付け(無理やり押し付け)、及びブレーキアクチュエータ装置38は、回転軸Fの周りでのブレーキホイール30の回転に抗する力を加える(すなわち換言すると、ブレーキアクチュエータ装置38は、中心軸Aの周りでのリール6の回転及びブレーキホイール30と外側横断面27との間の接触によってブレーキホイール30に加えられた回転力に抗して作用する)。
【0092】
本明細書で説明したような包装機1、特にマガジンユニット5へ変更がなされ得ることは明らかであるが、これは、添付の特許請求の範囲で定義されるような保護範囲から逸脱することはない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6