特許 7346454 連続ウェブ用の折り畳み装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-09-08

(45)【発行日】2023-09-19

(54)【発明の名称】連続ウェブ用の折り畳み装置

(51)【国際特許分類】

   A61F 13/15 20060101AFI20230911BHJP

【ＦＩ】

A61F13/15 340

A61F13/15 310

A61F13/15 356

【請求項の数】 8

(21)【出願番号】P 2020562746

(86)(22)【出願日】2019-05-07

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2021-09-02

(86)【国際出願番号】 IB2019053727

(87)【国際公開番号】W WO2019215607

(87)【国際公開日】2019-11-14

【審査請求日】2022-02-09

(31)【優先権主張番号】102018000005103

(32)【優先日】2018-05-07

(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT

(73)【特許権者】

【識別番号】509349004

【氏名又は名称】ジーディーエム エス．ピー．エー．

【氏名又は名称原語表記】ＧＤＭ Ｓ．Ｐ．Ａ．

【住所又は居所原語表記】Ｖｉａ Ｂａｔｔｉｎｄａｒｎｏ， ９１， Ｉ－４０１３３ Ｂｏｌｏｇｎａ（ＩＴ）

(74)【代理人】

【識別番号】100159905

【弁理士】

【氏名又は名称】宮垣 丈晴

(74)【代理人】

【識別番号】100142882

【弁理士】

【氏名又は名称】合路 裕介

(74)【代理人】

【識別番号】100158610

【弁理士】

【氏名又は名称】吉田 新吾

(74)【代理人】

【識別番号】100132698

【弁理士】

【氏名又は名称】川分 康博

(72)【発明者】

【氏名】フーザルポリ，アルド

(72)【発明者】

【氏名】ロザニ，マルコ

(72)【発明者】

【氏名】ピアントーニ，マッテオ

【審査官】住永 知毅

(56)【参考文献】

【文献】特開２００４－１４１６２６（ＪＰ，Ａ）

【文献】西独国特許出願公開第０２２４１６０９（ＤＥ，Ａ）

【文献】国際公開第２０１５／０４６１５７（ＷＯ，Ａ１）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ａ６１Ｆ１３／１５－１３／８４

Ｂ６５Ｈ４５／００－４７／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

吸収性衛生物品の生産のためにプラントに供給される連続ウェブ（１００）であって、当該連続ウェブの供給ライン（Ｄ）に平行な長手方向の折り畳みライン（Ｌ）に沿って第１および第２の長手方向の部分（１０１、１０２）において「Ｖ」または「Ｕ」形状に折り畳まれることを意図した連続ウェブ（１００）用の折り畳み装置であって、
前記折り畳み装置は、
折り畳みセクション（２）であって、
前記連続ウェブの前記供給ライン（Ｄ）に沿って延在し且つ前記折り畳みライン（Ｌ）を規定する、前記連続ウェブのための接触ユニット（４）と、
前記接触ユニットの両側に配置され且つそれぞれ、前記連続ウェブ（１００）用の第１のスライド表面（５ａ）および前記連続ウェブ（１００）用の第２のスライド表面（６ａ）を有する第１のガイド（５）および第２のガイド（６）と、を備える折り畳みセクション（２）を備え、
前記第１のガイドの前記第１のスライド表面（５ａ）および前記第２のガイドの前記第２のスライド表面（６ａ）は、らせん状に延びており、
前記第１のガイドの前記第１のスライド表面（５ａ）および前記第２のガイドの前記第２のスライド表面（６ａ）は、前記供給ライン（Ｄ）に沿って延びており、
前記第１のガイドの前記第１のスライド表面（５ａ）および前記第２のガイドの前記第２のスライド表面（６ａ）は、それぞれ、インフィードセクション（５１、６１）とアウトフィードセクション（５２、６２）とを有し、前記インフィードセクション（５１、６１）では、前記連続ウェブは折り畳まれておらず、前記アウトフィードセクション（５２、６２）は、前記連続ウェブの供給方向（Ｖ）に沿ってそれぞれの前記インフィードセクション（５１、６１）の下流に配置されており、前記アウトフィードセクション（５２、６２）では、前記連続ウェブは２つに折り畳まれ且つ互いにある角度に設定された前記第１の長手方向の部分（１０１）および前記第２の長手方向の部分（１０２）を有し、
前記第１および前記第２のスライド表面の前記インフィードセクション（５１、６１）は、同一平面上にあり、
前記第１のスライド表面の前記アウトフィードセクション（５２）および前記第２のスライド表面の前記アウトフィードセクション（６２）は、前記角度を規定するようにそれぞれの前記インフィードセクション（５１、６１）に対して傾いており、少なくとも部分的に、前記連続ウェブ（１００）の前記供給方向（Ｖ）に沿って互いに近づくように構成されており、
前記第１および第２のガイド（５、６）のうちの少なくとも一方が、前記供給ライン（Ｄ）に対して横方向の回転軸（Ｒ）の周りで移動可能であり、
前記折り畳み装置は、折り畳まれた後の前記連続ウェブ（１００）の長手方向の縁部（１００ａ、１００ｂ）の相対位置のための調整システム（７）を備え、
前記調整システムは、折り畳まれた後の前記連続ウェブ（１００）の前記長手方向の縁部（１００ａ、１００ｂ）の相対位置をチェックするための少なくとも１つの位置センサ（１０）と、
前記第１または第２のガイド（５、６）を前記回転軸（Ｒ）の周りで移動させるために前記第１または第２のガイド（５、６）に接続された少なくとも１つのアクチュエータ（８、９）と、
前記位置センサ（１０）および前記アクチュエータ（８、９）と通信するコンピュータ化された制御ユニット（１１）であって、前記位置センサ（１０）から受信された、前記縁部（１００ａ、１００ｂ）の前記相対位置に関する重要な情報（Ｉ）に応じて、前記アクチュエータ（８、９）を介して、前記回転軸（Ｒ）の周りで前記第１または第２のガイド（５、６）を移動させるように構成されたコンピュータ化された制御ユニット（１１）とを備える、折り畳み装置。

【請求項2】

前記第１のスライド表面の前記アウトフィードセクション（５２）および前記第２のスライド表面の前記アウトフィードセクション（６２）は、それぞれの前記インフィードセクション（５１、６１）に対して直交している、請求項１に記載の折り畳み装置。

【請求項3】

前記第１および第２のスライド表面（５ａ、６ａ）が、前記折り畳みラインのある平面（ＰＬ）に対して鏡面反射性を持つ、請求項１または２に記載の折り畳み装置。

【請求項4】

前記連続ウェブ（１００）の前記供給方向（Ｖ）に沿って前記折り畳みセクション（２）の下流に配置された、前記折り畳まれた連続ウェブのための供給システム（３）を備える、請求項１から３のいずれか１項に記載の折り畳み装置。

【請求項5】

前記連続ウェブ（１００）のための前記供給システム（３）が、前記第１のガイドの前記第１のスライド表面（５ａ）に沿って第１のモータ駆動ベルト（１２）を備え、
前記第１のモータ駆動ベルト（１２）は、前記連続ウェブの供給方向（Ｖ）に移動可能であり前記第１のスライド表面（５ａ）に面する第１の区域（１２ａ）を備え、
前記第１の区域（１２ａ）は、前記連続ウェブ（１００）用の第１の通路（１３）の範囲を前記第１のスライド表面（５ａ）と共に定め、
前記供給システム（３）はまた、前記第２のガイド（６）の前記第２のスライド表面（６ａ）に沿って第２のモータ駆動ベルト（１４）を備え、
前記第２のモータ駆動ベルト（１４）は、前記連続ウェブの供給方向に移動可能であり前記第２のスライド表面（６ａ）に面する第２の区域（１４ａ）を備え、
前記第２の区域（１４ａ）は、前記連続ウェブ用の第２の通路（１５）の範囲を前記第２のスライド表面と共に定め、
前記連続ウェブは、使用中に、前記第１の区域（１２ａ）によって移動され且つ前記第１の通路を通過する前記第１の長手方向の部分（１０１）と、前記第２の区域（１４ａ）によって移動され且つ前記第２の通路（１５）を通過する、前記折り畳みライン（Ｌ）によって前記第１の長手方向の部分とは分離された前記第２の長手方向の部分（１０２）とを有する、請求項４に記載の折り畳み装置。

【請求項6】

前記接触ユニット（４）が、前記連続ウェブ（１００）の前記供給方向（Ｖ）に移動可能な第３の区域（１６ａ）を前記折り畳みライン（Ｌ）に有する第３のモータ駆動ベルト（１６）を備え、
前記第３のモータ駆動ベルト（１６）は、前記連続ウェブが折り畳まれているときに前記連続ウェブを供給するための、前記連続ウェブ（１００）のための供給システム（３）と連動して作動する、請求項１から５のいずれか１項に記載の折り畳み装置。

【請求項7】

前記接触ユニット（４）が、前記供給ライン（Ｄ）に沿って、少なくとも前記第１および第２のスライド表面（５、６）の前記インフィードセクション（５１、６１）から前記アウトフィードセクション（５２、６２）まで延びる、請求項１から６のいずれか１項に記載の折り畳み装置。

【請求項8】

前記接触ユニット（４）が、前記供給ライン（Ｄ）に対して横方向の第２の回転軸（Ｒ４）の周りで移動可能であり、
前記折り畳み装置が、前記第２の回転軸（Ｒ４）の周りで前記接触ユニット（４）の位置を調整するために前記接触ユニット（４）に対して動作可能に作動する第３のアクチュエータ（１８）を備える、請求項１から７のいずれか１項に記載の折り畳み装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

この明細書は、連続ウェブ用の折り畳み機または折り畳み装置、特に、吸収性衛生物品タイプの製品、例えばおむつまたは失禁パンツを製造することを目的とした２つの連続複合ウェブに折り畳むための装置に関する。

【背景技術】

【0002】

おむつや例えばパンツのように着用できるものである失禁パンツの製造中、取り付けられた複数の構成要素を通常備える複合ウェブの形態の半製品は、長手方向の折り畳みラインに沿って２つに折り畳まれる。

【0003】

その場合、常に望まれるのは、折り畳みに続いて重ね合わされるウェブの長手方向の縁部が、互いに対して正確な位置にあること、例えば位置合わせされていること、である。

【0004】

これに関連して、この明細書の基礎を形成する技術的目的は、ウェブが２つに折り畳まれた後、ウェブの長手方向の縁部を互いに対して事前に規定された位置に配置すること、例えば位置合わせすることを可能にする、複合ウェブ用の折り畳み装置を提案することである。

【発明の概要】

【0005】

この明細書の目的は、吸収性衛生物品の生産または製造のためのプラントに沿って供給されているウェブ用の折り畳み装置であって、ウェブが折り畳まれた後、互いに対するウェブの長手方向の縁部の配置が信頼性のある、折り畳み装置を提案することである。

【0006】

示された技術的目的および少なくとも特定された目的は、添付の特許請求の範囲の請求項の１つまたは複数による折り畳み装置によって実質的に達成される。

【0007】

本明細書の一態様によれば、本明細書は、吸収性衛生物品を製造するためのプラントに供給されている連続ウェブ用の折り畳み装置に関する。

【0008】

連続ウェブは、好ましくは、ウェブ供給ラインに平行な長手方向の折り畳みラインに沿って横方向に折り畳まれる。

【0009】

本明細書の一態様によれば、装置はまた、好ましくは、ウェブが折り畳まれた後、ウェブの長手方向の縁部を互いに対して事前に規定された位置に配置するために配備されている。

【0010】

本明細書の一態様によれば、折り畳み装置は、ウェブが長手方向の折り畳みラインに沿って２つに折り畳まれる折り畳みセクションを備える。

【0011】

本明細書の一態様によれば、ウェブは、例えば、自己同一のウェブの対向する長手方向の縁部が折り畳みの終わりに重ね合わされるように折り畳まれる。

【0012】

本明細書による折り畳み装置は、ウェブの折り畳みが効果的に行われる折り畳みセクションを備える。

【0013】

ウェブが折り畳みセクションを通過するので、使用中に折り畳みが発生し得る。

【0014】

本明細書の一態様によれば、折り畳み装置は、ウェブ供給方向に沿って折り畳みセクションの下流に配置された、連続ウェブ用の、好ましくは折り畳まれた連続ウェブ用の供給システムを備える。

【0015】

折り畳みラインは、折り畳みセクションの一部であるウェブの接触ユニットによって規定される。

【0016】

本明細書の一態様によれば、折り畳みセクションは、接触ユニットの両側に配置され且つそれぞれ、連続ウェブ用の第１のスライド表面および連続ウェブ用の第２のスライド表面を有する第１のガイドおよび第２のガイドを備える。

【0017】

第１のガイドの第１のスライド表面および第２のガイドの第２のスライド表面は、らせん状に延在し、好ましくは、折り畳みラインのある平面に対して鏡面反射性（specular）を持つ。

【0018】

各ガイドに沿って供給されているウェブは、広げられた開いた構成から、２つの長手方向のフラップが並んで且つ折り畳みラインで区切られた、横方向に折り畳まれた構成に移行する。

【0019】

ウェブの折り畳みは、好ましくは、各ガイドによって最初から最後までガイドされ、したがって、それは非常に正確である。

【0020】

本明細書の一態様によれば、各スライド表面は、実質的に平坦で且つ水平なインフィードセクションと、実質的に平坦で且つ垂直なアウトフィードセクションとを有する。

【0021】

各スライド表面は、供給されたウェブが、好ましくは下流で折り畳まれて、各ガイドに沿って折り畳まれた構成に達するように、インフィードセクションからアウトフィードセクションに向かって収束する。

【0022】

本明細書の一態様によれば、各ガイドの位置は、ウェブが折り畳まれた後のウェブの長手方向の縁部の相対位置を制御するために、供給ラインに対して横方向、例えば垂直である回転軸の周りで調整可能である。

【0023】

回転軸に対する各ガイドの位置は、好ましくは、ウェブの縁部の相対位置をチェックし且つ対応する制御信号をコンピュータ化された制御ユニットに送信する位置センサによるフィードバックを使用して制御される。コンピュータ化された制御ユニットは、それぞれのアクチュエータを介して回転軸の周りで各ガイドの位置を調整する。

【0024】

本明細書の一態様によれば、縁部の位置に応じて、一方のガイドのみ、または両方のガイドの位置を調整することが可能であってもよい。

【0025】

本明細書の一態様によれば、供給システムは、対応するガイド上にウェブのフラップを供給することに寄与するモータ駆動ベルトを備えてもよい。

【0026】

好ましくは、モータ駆動ベルトは、振動または回転軸の周りの位置決めにおいて対応するガイドと一体である。

【0027】

本明細書の一態様によれば、接触ユニットは、ウェブ供給方向に移動可能であり且つウェブのための接触と折り畳みラインとを規定するブランチを備えるモータ駆動ベルトを備える。

【0028】

接触ユニットのベルトは、折り畳みセクションにおいてウェブを供給するのに寄与する。

【0029】

本明細書の一態様によれば、接触ユニットは、ウェブ供給ラインに対して横方向、好ましくは直交する回転軸の周りで振動してもよい。

【0030】

それ自体の回転軸に対する接触ユニットの位置は、事前に規定された値に設定することができるウェブ張力に影響を与える。

【図面の簡単な説明】

【0031】

本明細書による折り畳み装置のさらなる特徴および利点は、添付の図面に示されている、その実施形態の非限定的な説明においてより明白である。

【図1】部分的にボックスであり且つより明確にするために一部が切り取られた、本明細書による折り畳み装置の概略側面図である。

【図2】より明確にするために一部が切り取られた、図１の装置の折り畳みセクションの概略斜視図である。

【図3】図１の装置の詳細の底面図である。

【発明を実施するための形態】

【0032】

添付の図面、特に図１を参照すると、数字１は、部分的にのみ示されている、吸収性衛生物品の生産のためのプラント２００に供給されている連続ウェブ１００用の折り畳み装置を示す。

【0033】

ウェブ１００は、連続ウェブの供給ラインＤに平行な長手方向の折り畳みラインＬに沿って２つに折り畳まれることを意図している。

【0034】

ウェブ１００は、例えば、一対の横方向ストリップを備える複合ウェブであり、横方向ストリップは、自己同一ウェブ１００の長手方向線に沿って延在し且つ例えば、ウェブの横方向線に沿って延在する吸収性パッドによって相互接続され、複合ウェブは、「パンツ」と呼ばれるタイプの吸収性物品を形成することを意図している。簡単にするために、添付の図では、ウェブ１００は非常に単純な形態でのみ示されている。

【0035】

好ましくは、ウェブ１００は、その長手方向の縁部１００ａ、１００ｂが互いに対して事前に規定された位置に配置されるように、例えば実質的に重ね合わされるように、折り畳み装置１で折り畳まれる。

【0036】

より明確にするために、図示の例では、折り畳まれたウェブ１００は、折り畳みの終わりに縁部１００ａ、１００ｂが互いにわずかに離れて示されているが、縁部１００ａ、１００ｂは、ウェブ１００の厚さに基づいてさえも実質的に重ね合わされてもよいことに留意されたい。

【0037】

装置１は、折り畳みセクション２と、好ましくは、ウェブ供給方向Ｖに沿って折り畳みセクション２の下流に少なくとも部分的に配置された、折り畳まれた連続ウェブ１００を供給するための供給システム３とを備える。

【0038】

システム３は、例えば、実質的に既知であり且つ生産プラントに沿ってウェブ１００を供給する、またはウェブ１００の供給に寄与する、図示されていない対向するローラを備える。

【0039】

システム３は、必ずしも装置１の一部である必要はなく、プラントに沿った任意の部分に配置されてもよく、折り畳みの目的で、セクション２にウェブを通過させるために使用される。

【0040】

図示の実施形態では、折り畳みセクション２は、ウェブ１００用の接触ユニット４を備える。

【0041】

ユニット４は、主に、連続ウェブ１００の供給ラインＤに沿って延在し且つ折り畳みラインＬを規定する。

【0042】

ユニット４は、第１の端部４ａと、ウェブ１００の供給方向Ｖに沿って第１の端部４ａの下流に配置された第２の端部４ｂとを有する。

【0043】

ラインＤに沿って方向Ｖに移動する間、ウェブ１００は、横方向に、好ましくは「Ｕ」または「Ｖ」形状に、ユニット４の周りで、すなわち、折り畳みラインＬに沿って折り畳まれる。

【0044】

図示の例では、ウェブ１００は、２つのフラップまたは部分１０１、１０２を有し、これらは、それぞれ、折り畳みラインＬおよび第１の縁部１００ａによって、並びに折り畳みラインＬおよび第２の縁部１００ｂによって境界を定められる。

【0045】

特に、フラップ１０１、１０２は、例えば図２に示されるように、それらが互いに角度をなし且つ折り畳みラインで交わる折り畳まれたウェブを考慮すれば、容易に識別可能である。

【0046】

折り畳みセクション２は、接触ユニット４の両側に配置された、連続ウェブ用の第１および第２のガイド５、６を備える。

【0047】

ガイド５、６は、主にラインＤに沿って延在し、好ましくはユニット４と一緒に、供給中にウェブ１００の折り畳みを引き起こす。

【0048】

ガイド５は、ウェブ１００用のスライド表面５ａを有し、ガイド６は、ウェブ１００用のスライド表面６ａを有する。

【0049】

図示の例では、セクション２に沿って、フラップ１０２は表面６ａと接触して少なくとも部分的にスライドし、フラップ１０１は表面５ａと接触して少なくとも部分的にスライドする。

【0050】

フラップ１０１およびフラップ１０２は、セクション２を通過するときに、接触ユニット４によって実質的に分離されたままである。

【0051】

好ましくは、折り畳みセクション２のレイアウトは、ガイド５および６が、ウェブ１００が折り畳まれていない場合にウェブ１００の上に、またはウェブ１００が折り畳まれている場合にウェブの２つのフラップ１０１、１０２の間にあることを確実にする。

【0052】

図示されていない代替の実施形態では、折り畳みセクション２は、例えば図１を観察して実質的に反転され、ウェブ１００は、ガイド５、６の上に供給される。

【0053】

第１のガイド５のスライド表面５ａは、らせん状に延在しており、インフィードセクション５１と、ウェブ１００の供給方向Ｖに沿ってインフィードセクションの下流にあるアウトフィードセクション５２とを有する。

【0054】

図示のように、表面５ａのインフィードセクション５１は、第１の平面Ｐ１にある。

【0055】

平面Ｐ１は、好ましくは、ウェブ１００の供給方向に沿って折り畳みセクション２の上流のウェブ１００のある平面Ｐに平行である。

【0056】

表面５ａのアウトフィードセクション５２は、ウェブ１００に「Ｕ」または「Ｖ」形状の折り目を形成するように平面Ｐ１に対して横方向である第２の平面Ｐ２にある。

【0057】

特に、このように成形された表面５ａは、折り畳みラインＬの周りでフラップ１０１の実質的に９０°の回転を引き起こす。

【0058】

好ましくは、平面Ｐ２は、平面Ｐ１に実質的に直交している。

【0059】

第２のガイド６のスライド表面６ａは、らせん状に延在しており、インフィードセクション６１と、ウェブ１００の供給方向Ｖに沿ってインフィードセクションの下流にあるアウトフィードセクション６２とを有する。

【0060】

図示のように、表面６ａのインフィードセクション６１は、第３の平面Ｐ３にある。

【0061】

平面Ｐ３は、好ましくは、ウェブ１００の供給方向に沿って折り畳みセクション２の上流のウェブ１００のある平面Ｐに平行である。

【0062】

表面６ａのアウトフィードセクション６２は、ウェブ１００に「Ｕ」または「Ｖ」形状の折り目を形成するように平面Ｐ３に対して横方向である第４の平面Ｐ４にある。

【0063】

特に、このように成形された表面５ａは、折り畳みラインＬの周りでフラップ１０２の実質的に９０°の回転を引き起こす。

【0064】

好ましくは、平面Ｐ４は、平面Ｐ３に実質的に直交している。

【0065】

有利には、ウェブ１００は、セクション５１および６１に入るときには折り畳まれた構成ではなく、セクション５２、６２を出るときに折り畳まれている。

【0066】

図示の好ましい実施形態では、平面Ｐ１およびＰ３は互いに一致し、平面Ｐ２、Ｐ４は平面Ｐに実質的に直交し且つウェブ１００の供給方向Ｖに収束する。

【0067】

表面５ａ、６ａは、セクション２の下流でウェブ１００が折り畳まれるように、それぞれのアウトフィードセクション５２、６２で収束する。

【0068】

好ましい実施形態では、表面５ａ、６ａは、好ましくは平面Ｐに垂直であり且つ平面Ｐ２、Ｐ４に平行である折り畳みラインのある平面ＰＬに対して鏡面反射性を持つ。

【0069】

図１を参照すると、平面ＰＬは図１自体の平面に対応している。

【0070】

ウェブが折り畳まれた後、ウェブ１００の縁部１００ａ、１００ｂの相対位置を調整するために、装置１は、関連する調整システム７を備える。

【0071】

ガイド５およびガイド６は、上記の生産プラントのフレーム２０１で旋回し、ウェブ１００の供給ラインＤに対して横方向、特に直交する回転軸Ｒの周りで回転可能である。

【0072】

調整システム７は、軸Ｒの周りの位置を変更するためにガイド５およびガイド６にそれぞれ接続された第１および第２のアクチュエータ８、９を備える。

【0073】

調整システム７は、例えば軸Ｙに沿った垂直面において、折り畳みセクション２の下流の縁部１００ａ、１００ｂの相対位置をチェックするために、図１のブロック１０で概略的に示される少なくとも１つの位置センサを備える。

【0074】

簡単にするために、折り畳みに続いて至るべき任意の所望の且つ事前に規定された相対位置を意図して、縁部１００ａ、１００ｂが実質的に重ね合わされなければならない場合について言及する。

【0075】

例えば、センサ１０は、光学タイプであり、例えば、フォークタイプである。

【0076】

調整システム７は、センサ１０およびアクチュエータ８、９と通信する、ブロック１１で概略的に示されたコンピュータ化された制御ユニットを備える。

【0077】

ユニット１１は、センサ１０から受信した縁部１００ａ、１００ｂの相対位置に関する情報Ｉに応じて、アクチュエータ８、９を介して、ガイド５、６を軸Ｒの周りに移動させるように構成されている。

【0078】

図示されていない代替の実施形態では、縁部１００ａ、１００ｂの位置を調整するために、ガイド５、６のうちの一方のみが、ユニット１１によって制御される対応するアクチュエータによって制御され、回転軸Ｒの周りで移動可能である。

【0079】

図示の実施形態では、ウェブ用の供給システム３は、例えば、少なくとも２つのローラの周りにループ状に巻かれたタイプのモータ駆動ベルトを備え、そのうちの一方はモータ駆動であり、ベルトは、ガイドでのウェブ１００の供給を促進するためにガイド５、６に配置される。

【0080】

図示の例では、供給システム３は、実質的に折り畳みセクション２に、第１のガイド５のスライド表面５ａに沿って第１のモータ駆動ベルト１２を備える。

【0081】

ベルト１２は、連続ウェブ１００の供給方向に移動可能であり且つ表面５ａに面するブランチ１２ａを備える。

【0082】

表面５ａとともに、ブランチ１２ａは、必要に応じてブランチ１２ａを介してベルト１２によって供給されるフラップ１０１が通過する連続ウェブのための通路１３の範囲を定める。

【0083】

図３では、明確にするために、ブランチ１２ａとフラップ１０１との間にスペースが見える。好ましくは、ベルト１２の寄与がセクション２においてウェブを供給するために必要である場合、ブランチ１２ａは、使用中、ウェブ１００と接触している。

【0084】

実質的に折り畳みセクション２に、供給システム３は、第２のガイド６のスライド表面６ａに沿って第２のモータ駆動ベルト１４を備える。

【0085】

ベルト１４は、連続ウェブ１００の供給方向に移動可能であり且つ表面６ａに面するブランチ１４ａを備える。

【0086】

６ａとともに、ブランチ１４ａは、必要に応じてブランチ１４ａを介してベルト１４によって供給されるフラップ１０２が通過する連続ウェブのための通路１５の範囲を定める。

【0087】

図３では、明確にするために、ブランチ１４ａとフラップ１０２との間にスペースが見える。好ましくは、ベルト１４の寄与がセクション２においてウェブを供給するために必要である場合、ブランチ１４ａは、使用中、ウェブ１００と接触している。

【0088】

好ましい実施形態では、ベルト１２は、ブランチ１２ａがセクション２のアウトフィードでウェブ１００、特にフラップ１０１に付随するように、表面５ａのアウトフィードセクション５２に実質的に配置される。

【0089】

好ましい実施形態では、ベルト１４は、ブランチ１４ａがセクション２のアウトフィードでウェブ１００、特にフラップ１０２に付随するように、表面６ａのアウトフィードセクション６２に実質的に配置される。

【0090】

好ましい実施形態では、ベルト１２、１４は、それぞれ、回転軸Ｒの周りの運動においてガイド５およびガイド６と一体である。

【0091】

例えば、装置１は、ガイド５およびベルト１２を支持し且つ軸Ｒを中心に回転可能な単一の支持構造と、ガイド６およびベルト１４を支持し且つ軸Ｒを中心に回転可能な単一の支持構造とを備える。

【0092】

この場合、アクチュエータ８、９は、第１の支持構造および第２の支持構造にそれぞれ固定され、動作可能である。

【0093】

好ましい実施形態では、上記の接触ユニット４は、ウェブ供給システム３と連動して動作するか、またはその一部である、対応するモータ駆動ベルト１６を備える。

【0094】

ベルト１６は、実質的に既知のタイプであり、少なくとも２つのローラの周りにループ状になっており、そのうちの１つはモータ駆動である。

【0095】

ベルト１６は、折り畳みラインＬに配置されたウェブ１００の供給方向Ｖに移動可能なブランチ１６ａを備え、折り畳みラインＬは、自己同一のブランチ１６ａによって少なくとも部分的に規定され、使用中、ウェブ１００は、ブランチ１６ａの周りで「Ｖ」または「Ｕ」形状に折り畳まれる。

【0096】

ブランチ１６ａによって、ベルト１６は、折り畳みセクション２においてウェブ１００の供給を促進する。

【0097】

図示の例では、ブランチ１６ａは、好ましくは、セクション２全体に沿って延びるローラのトレーン１６０によって案内される。

【0098】

接触ユニット４、および必要に応じてベルト１６が提供される場合にはブランチ１６ａは、好ましくは、ガイド５、６のインフィードセクション５１、６１から、少なくともガイドのアウトフィードセクション５２および６２まで延びる。

【0099】

図示の例では、ユニット４は、ウェブ１００の供給方向Ｖにアウトフィードセクション５２および６２を超えて延在し、すなわち、端部４ｂは、供給方向Ｖに沿ってセクション５２、６２の下流に位置する。

【0100】

ウェブ１００が折り畳まれた後のスライドを容易にするために、ユニット４は、好ましくは、少なくとも、方向Ｖにガイド５、６を超えて延びる部分にガード１７を備える。

【0101】

好ましい実施形態では、ユニット４は、プラントのフレーム２００で旋回し、回転軸Ｒ４の周りで移動可能である。

【0102】

図示の例では、軸Ｒ４は、ガイド５、６の回転軸Ｒと一致している。

【0103】

セクション２は、軸Ｒ４の周りのユニット４の位置を調整するために、ユニット４に動作可能に作用するアクチュエータ１８を備える。

【0104】

その調整は、折り畳み中のウェブ１００の張力を設定することを可能にし、それの改善された制御を可能にする。ユニット４の位置は、例えば、ウェブ１００の材料のタイプまたはその組成によって決定される。

【0105】

図示の例では、ユニット４は、フレーム１００で、実質的にその第１の端部４ａで旋回する。

【0106】

一実施形態では、装置１は、ウェブ１００の供給方向Ｖに沿って折り畳みセクション２の下流に、ウェブに作られた折り畳みを安定化するためのステーション１９を備える。

【0107】

図示の例では、ステーション１９は、モータ駆動であり且つウェブ１００の供給経路の両側に配置された第１および第２のループ状ベルト２０、２１を備える。

【0108】

ベルト２０は、ウェブ１００に平行な方向Ｖに移動可能なブランチ２０ａを備え、ベルト２１は、ウェブ１００に平行な方向Ｖに移動可能なブランチ２１ａを備える。

【0109】

ブランチ２０ａおよび２１ａは、折り畳まれたウェブ１００の通過のためにチャネル２２の範囲を定め、自己同一のウェブ１００を供給することに寄与する。

【0110】

その意味で、ベルト２０、２１は、供給システム３の一部と見なされてもよい。

【0111】

ブランチ２０ａおよび２１ａの相対位置はまた、ステーション１９の上流のセクション２で行われた折り畳みを安定化するように、すなわち、例えばそれを圧縮することによって、折り畳まれたウェブ１００を安定化するように、そして、生産プラントでのその後の処理のために折り畳まれたウェブ１００を準備するように、設定される。

【図1】

【図2】

【図3】