(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】バイアルとともに使用するための保護ロックシステム
(51)【国際特許分類】
A61J 1/20 20060101AFI20230911BHJP
A61J 1/06 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
A61J1/20 314Z
A61J1/06
(21)【出願番号】P 2021547061
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 US2019057439
(87)【国際公開番号】W WO2020086581
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-04-05
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515298235
【氏名又は名称】イネイブル インジェクションズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100124648
【氏名又は名称】赤岡 和夫
(74)【代理人】
【識別番号】100060368
【氏名又は名称】赤岡 迪夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154450
【氏名又は名称】吉岡 亜紀子
(72)【発明者】
【氏名】フーベン,マイケル,ディー
(72)【発明者】
【氏名】ヌチョルス,リチャード,ピー
(72)【発明者】
【氏名】シュテファンチック,デイヴィッド
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-516241(JP,A)
【文献】特表2015-528777(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0166366(US,A1)
【文献】米国特許第03313441(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0369228(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0046635(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/20
A61J 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含むバイアルの保護ロックシステム。
a)医療用流体を含むバイアルの隔壁を覆うように取り付けられるように構成されたバイアルキャップロック。
b)キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードをさらに含む前記バイアルキャップロック。
c)針を受け入れる大きさの針開口部を有するキー、針を受け入れる大きさの針開口部を有するロッキングキャップ、および、針を受け入れる大きさの針開口部を有するスライドガード。
d)前記ロッキングキャップによって受容されるように、そして、前記ロッキングキャップに対して第1の位置から第2の位置へ相対的に可動に構成されている、前記キーであって、
前記第1の位置では、前記スライドガードを通る
前記針開口部は、前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部と整列しておらず、前記第2の位置では、前記キーは前記スライドガードを前記ロッキングキャップに対して相対的に移動させ、前記スライドガードを通る
前記針開口部、前記キーを通る
前記針開口部、前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部はそこを通る針を受容するように整列されている、前記キー。
【請求項2】
前記スライドガードは、前記スライドガードを通る
前記針開口部が前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部のそれぞれと整列していない位置に向かって前記スライドガードを偏向する傾向がある偏向部分を含む、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項3】
前記キーはさらに、移送装置のバイアルホルダー部分のバイアルエレベータシャフトとスライド可能に係合するバイアルエレベータとして構成される、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項4】
前記キーはさらに、前記キーが前記ロッキングキャップによって受容されたときに前記第1の位置にあり、前記バイアルエレベータシャフトに対して完全に上昇した位置にあり、前記キーが前記ロッキングキャップによって受容されたときに第2の位置にあり、前記バイアルエレベータシャフトに対して完全に引き込まれた位置にある、請求項3に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項5】
前記キーが前記ロッキングキャップによって受容されたときに、前記スライドガードに係合し、前記スライドガードを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる少なくとも1つのリブをさらに含む、請求項4に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項6】
前記キーが完全に引き込まれた位置に移動されると、針が、前記キーを通る
前記針開口部、前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部、および、前記スライドガードを通る
前記針開口部を通過することをさらに含む、請求項4に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項7】
前記キーが前記ロッキングキャップによって受容されたときに、前記スライドガードに係合し、前記スライドガードを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる少なくとも1つのリブをさらに含み、前記キーを通る
前記針開口部、前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部、前記スライドガードを通る
前記針開口部のそれぞれは整列されている、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項8】
前記キーは前記ロッキングキャップから取り外し不可能であり、前記スライドガードを通る
前記針開口部が前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部のそれぞれと整列していない完全に持ち上げられた第1の位置を有する、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項9】
前記キーは、前記スライドガードを通る
前記針開口部が、前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部のそれぞれと整列する、完全に押し下げられた第2の位置を有する、請求項
8に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項10】
前記ロッキングキャップと前記スライドガードとの間に配置されたバネロックをさらに備える、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項11】
前記キーが完全に押し上げられた第1の位置にあるときの初期設定位置から、前記キーが前記ロッキングキャップに向かって押し下げられたときの前記スライドガードを通る
前記針開口部を遮断するように偏向された動作位置まで、バネロックが移動可能である、請求項
10に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項12】
前記キーは、前記スライドガードに向かって延在し、前記ロッキングキャップを通る作動開口部内に受け取られる突起を含む、請求項
11に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項13】
前記キーが前記ロッキングキャップに向かって動かされると、前記キーから延びる前記突起が前記バネロックを前記初期設定位置から前記動作位置に強制することをさらに備える、請求項
12に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項14】
前記キーは少なくとも1つの外向きの延長部を含み、前記延長部は、前記ロッキングキャップに係合し、前記キーが前記ロッキングキャップから取り外し不可能な結果となる、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項15】
前記キーが前記ロッキングキャップによって受容されると、前記キーが前記ロッキングキャップにロックされ、前記ロッキングキャップから取り外せなくなることをさらに含む、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項16】
前記キーが前記ロッキングキャップから取り外し可能であることをさらに含む、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項17】
前記キーは、前記保護ロックシステムが取り付けられた前記バイアルに入る針にアクセスするために使用可能であるという点で汎用である、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項18】
前記キーは、薬物および薬物を使用する権限に関してカスタムである、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項19】
前記キーの前記第1の位置は第1の回転位置であり、前記キーの前記第2の位置は第2の回転位置である、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項20】
前記キーが前記第1の回転位置にあるとき、前記スライドガードを通る
前記針開口部は、前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部のそれぞれと整列しておらず、前記キーが前記第2の回転位置にあるとき、前記スライドガードを通る
前記針開口部は、前記キーを通る
前記針開口部と前記ロッキングキャップを通る
前記針開口部のそれぞれの
前記針開口部と整列されていることをさらに含む、請求項
19に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項21】
前記キーが前記第1の回転位置から前記第2の回転位置に移動されるときに、前記キーが前記スライドガードと係合し、前記スライドガードを回転的に移動させることをさらに備える、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項22】
前記キーおよび前記ロッキングキャップが、前記キーを前記ロッキングキャップに向かって、および、前記第1の位置から前記第2の位置に移動するために位置合わせされなければならない位置合わせ機能を含む、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項23】
前記スライドガードは、前記ロッキングキャップの下側のスロット内に配置され、前記スロットに従うピンを有するスライダーアームを含む、請求項1に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項24】
前記スライダーアームのピンは、前記ロッキングキャップの下側の前記スロット内に配置され、前記スロットに従い、針が通過し、前記スライドガードの前記針開口部から引き抜かれた後の位置に前記スライドガードをロックするように制御する、請求項
23に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【請求項25】
前記スライダーアーム上のピンは、前記ロッキングキャップの下側の前記スロット内に配置され、前記スロットに従い、前記キーが前記第2の位置まで完全に押された後、傾斜路の後ろに閉じ込められ、針は前記スライドガードの前記針開口部から取り除かれることをさらに含む、請求項
24に記載のバイアルの保護ロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2018年10月22日に出願された米国仮特許出願番号第62/748,681号の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本主題は、一般に、バイアルから医療装置に流体を移送するための装置、特に、供給源バイアルから取り出され身体上に装着する注射装置または注射器などの注射装置で使用される液体薬剤の誤った取り扱いを防止するのに役立つ供給源バイアルの保護ロックシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
患者が一時的または長期間着用する注射装置は、医療分野でよく知られている。この出願の主題は、一般に割り当てられた米国仮特許出願に記載されている注射装置、特に限定されないが参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2017年10月16日に出願された米国仮特許出願第62/572,911号に記載された注射装置とともに使用するために構築され得る対応する移送装置に提示されるまで供給源バイアル内に液体薬剤を安全に確保するために使用されるシステムに関する。その注射装置は、装置が患者によって着用されている間、患者への皮下注射、典型的にはボーラス注射のために、薬物、抗生物質、生物学的または他の注射可能であるかどうかにかかわらず、任意の適切な注射可能な薬剤で満たされ得る内部の弾性の袋を含む。例えば、注射器を含むがこれに限定されない他の注射装置を使用することができる。
【0004】
その注射装置は、患者に注射する前に、所望の注射剤で(全体的または部分的に)満たされなければならない。上記の米国仮特許出願はまた、注射剤を供給源バイアルから注射装置に移すことを含むがこれに限定されない、注射剤を供給源バイアルから移すための移送システムに関する情報を開示している。これらは、加圧気体駆動の移送装置を含み、具体化されているが、これに限定されない。本出願は、供給源バイアルにおける薬物の安全な使用を強化し、処方する医師によって意図されていない方法で薬物を使用する試みなどの誤用を防ぐのに役立つことができる追加の新規な設計および改善を開示する。本明細書に記載の移送装置は、本明細書に記載されていない装置の構造または機能を制限することを意図することなく、移送ユニット、ステーション、モジュール、アクセサリ、アドオン、または他の適切な用語によって様々に呼ばれ得る。
【発明の概要】
【0005】
以下に記載され、請求される装置およびシステムにおいて、別々にまたは一緒に具体化され得る、本主題のいくつかの態様が存在する。これらの態様は、単独で、または本明細書に記載の主題の他の態様と組み合わせて使用することができ、これらの態様を一緒に説明することは、これらの態様を別々に使用すること、またはそのような態様を本明細書に添付された特許請求の範囲に記載されている別々にまたは異なる組み合わせで主張することを排除することを意図するものではない。
【0006】
1つの態様では、バイアルの保護ロックシステムは、医療用流体が入っているバイアルの隔壁を覆うように取り付けられたバイアルキャップロックを含む。バイアルキャップロックには、キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードがさらに含まれている。キーには針を通すサイズの針開口部があり、ロッキングキャップには針を通すサイズの針開口部があり、スライドガードには針を通すサイズの針開口部がある。キーは、第1の位置から第2の位置まで、ロッキングキャップによって受容され、ロッキングキャップに対して相対的に移動可能である。第1の位置では、スライドガードを通る針開口部がキーおよびロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と整列していない。第2の位置では、キーがロッキングキャップに対してスライドガードを移動させ、スライドガード、キー、および、ロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部は、それを通して針を受け入れるように整列されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】
図1Aは、単一バイアル加圧気体駆動移送装置および注入装置の上面斜視図であり、移送装置は、上昇または伸長位置にバイアルエレベータを有するバイアルホルダーを含む。
【0008】
【
図1B】
図1Bは、一回使用のためのバイアルキャップロックとして構成され、
図1Aに示される移送装置のバイアルホルダー部分の上において転倒された位置にある、第1の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの正面図であるが、移送装置と注射装置の他の部分は取り除かれた状態である。
【0009】
【
図1C】
図1Cは、ロッキングキャップおよびスライドガードを含む保護ロックシステム、ならびに
図1Bに示される移送装置のバイアルホルダー部分にあるバイアルエレベータの形態のキーを有するバイアルの断面図である。スライドガードは、針がロッキングキャップを通過してバイアル隔壁に入るのを遮断する位置に偏向されている。
【0010】
【
図1D】
図1Dは、バイアルエレベータの形態のキーの正面図であり、キーは保護ロックシステムを有するバイアルを受容し、バイアルは、第1の位置に押し込まれ、または強制され、それにより、
図1A~1Cに示されるキーに接続されている。バイアルは、もはや針がロッキングキャップを通ってバイアルの隔壁に入るのを妨げないように、スライドガードを通る針開口部がキーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部と整列する位置にスライドガードを移動した。
【0011】
【
図1E】
図1Eは、
図1Dに示されるように、バイアルエレベータに接続された保護ロックシステムを有するバイアルの断面図である。
【0012】
【
図1F】
図1Fは、バイアルエレベータが
図1D~1Eに示されるバイアルホルダーのバイアルエレベータシャフトに対して移送装置内の格納位置または下降位置に下向きに移動するように、バイアルホルダー内のさらに第2の位置に押し込まれた、または強制された、保護ロックシステムを有するバイアルの正面図である。
【0013】
【
図1G】
図1Gは、
図1Fに示されるような保護ロックシステムを有するバイアルの断面図であり、バイアルエレベータがバイアルエレベータシャフト内の格納位置または下降位置に押されたときに、バイアルエレベータシャフト内の針またはバイアルスパイクが、ロッキングキャップ、スライドガード、およびバイアル隔壁を通過してバイアルに入る。
【0014】
【
図2A】
図2Aは、1回使用のバイアルキャップロックとともに構成され、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個に、注射針等とともに使用され得、最初にそして永久的にロッキングキャップに取り付けられた取り外し不可能なキーを有する第2の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。
【0015】
【
図2B】
図2Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、取り外し不可能なキー、ロッキングキャップ、バネロック、および、スライドガードを含む、
図2Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解斜視図であり、キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれの針開口部が整列し得ることを示している。
【0016】
【
図2C】
図2Cは、
図2A~2Bに示され、説明の目的でロッキングキャップの残りの部分から取り外された、取り外し不可能なキーのみの下側の斜視図である。
【0017】
【
図2D】
図2Dは、説明の目的でバイアルから取り外された
図2A~2Cに示されるバイアルキャップロックの断面図であり、さらに、キーが取り付けられ完全に持ち上げられた第1の位置にある間、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければキーとロッキングキャップの開口部を通過することが許される。
【0018】
【
図2E】
図2Eは、
図2Dに示されるバイアルキャップロックの断面図であり、キーが完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制されている。スライドガードは、スライドガードを通る針開口部を、キーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部と整列するために動かされている。針がそれぞれの針開口部を通過し、キーの下側のピンがバネロックを押して動作状態に始動しているが、キーが完全に押し下げられている間、ピンが一時的にバネロックを保持していることを示している。
【0019】
【
図2F】
図2Fは、
図2D~2Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーに対する押しつけ力が取り除かれ、キーが完全に持ち上げられた第1の位置と完全に押し下げられた第2の位置との間の中間の第3の位置にキーが移動している。スライドガードおよびバネロックは、キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通る整列されたそれぞれの針開口部を通過する針に対して偏向された位置に移動している。
【0020】
【
図2G】
図2Gは、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図2D~2Fに示されるバイアルキャップロックの断面図であり、ここで、バネロックは、針がスライドガードを通過してバイアルに入るのを遮断するために移動した。
【0021】
【
図2H】
図2Hは、
図2Dに示されるキーの完全に持ち上げられた第1の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部と整列しておらず、バネロックは初期設定位置にある。
【0022】
【
図2I】
図2Iは、
図2Eに示されるキーの完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードのそれぞれを通る針開口部が整列され、針がそれぞれの針開口部を通過し、キーの下側のピンがバネロックを押して動作状態に始動しているが、キーが完全に押されている間、ピンはバネロックを一時的に保持している。
【0023】
【
図2J】
図2Jは、
図2Fに示されるキーの中間の第3の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キーを押す力が取り除かれ、ピンが動作状態のバネロックを解放し、バネロックとスライドガードは、それぞれの針開口部を通過する針に対して偏向されるように移動した。
【0024】
【
図2K】
図2Kは、
図2Gに示されるように、スライドガードを通る針開口部をもはや針が通過しない程度まで針を取り除いたことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。ここで、バネロックは、針がスライドガードを通過してバイアルに入る等するのを遮断するために移動した。
【0025】
【
図3A】
図3Aは、1回使用のためのバイアルキャップロックとともに構成され、
図1Aに示されるような移送装置とともに、または別個に、注射針等とともに使用され得、1回使用のためにバイアルをロック解除し、その後、バイアルのロッキングキャップから取り外し不可能であるキーを有する第3の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。
【0026】
【
図3B】
図3Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップ、バネロックおよびスライドガードを含む、
図3Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面斜視分解図である。キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれを通る針開口部が整列し得ることを示している。
【0027】
【
図3C】
図3Cは、説明の目的でバイアルから取り外された
図3A~3Bに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーが装着され、完全に第1の位置に上げられた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければ、キーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部を通過することを許される。
【0028】
【
図3D】
図3Dは、
図3Cに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーが完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制され、スライドガードが動かされて、スライドガードを通る針開口部が、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部と整列するように動かされ、それぞれの針開口部を針が通過し、キーの下側のピンが押され、バネロックを動作状態に始動しているが、キーが完全に押し下げられている間、ピンは一時的にバネロックを保持していることを示す。
【0029】
【
図3E】
図3Eは、
図3C~3Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーを押す力は取り除かれて、キーは、完全に持ち上げられた第1の位置と完全に押し下げられた第2の位置の中間の第3の位置に移動している。スライドガードとバネロックは、キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードを通る整列されたそれぞれの針開口部を通る針に対して偏向された位置に移動している。
【0030】
【
図3F】
図3Fは、針がスライドガードを通る開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図3C~3Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。ここで、バネロックは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するために移動した。
【0031】
【
図3G】
図3Gは、
図3Cに示されるキーが完全に持ち上げられた第1の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。スライドガードを通る開口部は、キーおよびロックを通る開口部と整列しておらず、バネロックは初期設定位置にある。
【0032】
【
図3H】
図3Hは、
図3Dに示されるキーの完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードのそれぞれを通る針開口部が位置合わせされている。針がそれぞれの針開口部を通過し、キーの下側のピンがバネロックを押して動作状態に始動しているが、キーが完全に押されている間、ピンはバネロックを一時的に保持している。
【0033】
【
図3I】
図3Iは、
図3Eに示されるキーの中間の第3の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キーを押す力は取り除かれ、ピンが動作状態のバネロックを解放し、バネロックとスライドガードは、それぞれの針開口部を通過する針に対して偏向するよう移動した。
【0034】
【
図3J】
図3Jは、
図3Fに示されるように、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り除いたことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。ここで、バネロックは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するために移動した。
【0035】
【
図4A】
図4Aは、再利用可能であり、別個の再利用可能な汎用キーを介してアクセスを提供するバイアルキャップロックを用いて構成され、
図1Aに示すような移送装置と共に、または別個に、注射針等とともに使用され得る第4の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。キーは、バイアルを使用するためにロック解除するためにバイアルに持ってこられ、その後、バイアルのロッキングキャップから取り外し可能である。
【0036】
【
図4B】
図4Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを含み、
図4Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解斜視図である。キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれの針開口部が整列し得ることを示している。
【0037】
【
図4C】
図4Cは、説明の目的でバイアルから取り外された
図4A~4Bに示されるバイアルキャップロックの断面図である。さらに、キーがロッキングキャップに持ってこられて完全に第1の位置に持ち上げられた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければ、キーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部を通過することを許される。
【0038】
【
図4D】
図4Dは、
図4Cに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーが完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制されている。スライドガードが動かされて、スライドガードを通る針開口部が、キーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部と整列している。それぞれの針開口部を通過する針を示している。
【0039】
【
図4E】
図4Eは、キーが解放された、
図4C~4Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれの整列された針開口部を通過する針に対して偏向された位置に移動した。
【0040】
【
図4F】
図4Fは、キーを解放し、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図4C~4Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードが移動して、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断している。
【0041】
【
図4G】
図4Gは、
図4Cに示されるキーが完全に持ち上げられた第1の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図であり、スライドガードは、針の侵入を遮断する位置にある。
【0042】
【
図4H】
図4Hは、
図4Dに示されるキーが完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が位置合わせされており、針がそれぞれの針開口部を通過している。
【0043】
【
図4I】
図4Iは、
図4Eに示されるようにキーを解放したことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図であり、スライドガードは、それぞれの針開口部を通過する針に対して偏向されるように移動した。
【0044】
【
図4J】
図4Jは、
図4Fに示されるように、キーを解放し、スライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外したことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。スライドガードが移動して、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断した。
【0045】
【
図5A】
図5Aは、カスタム薬物用のバイアルキャップロックを用いて構成された第5の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。バイアルは、
図1Aに示されるような移送装置とともに、または別に、注射針等とともに用いられ得、薬と薬にアクセスする権限に関連するという点でカスタムの取り外し可能なキーを有する。
【0046】
【
図5B】
図5Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップ、バネロックおよびスライドを含む、
図5Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解斜視図である。キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれを通る針開口部が整列し得ることを示している。
【0047】
【
図5C】
図5Cは、
図5A~5Bに示され、説明の目的でロッキングキャップの残りの部分から取り外されたユニークキーのみの下側の斜視図である。
【0048】
【
図5D】
図5Dは、説明の目的でバイアルから取り外された
図5A~5Cに示されるバイアルキャップロックの断面図である。さらに、キーがロッキングキャップに運ばれ、完全に持ち上げられた第1の位置にされた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければ、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部を通過することを許される。
【0049】
【
図5E】
図5Eは、
図5Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーは完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制されている。スライドガードは、スライドガードを通る針開口部と、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部を整列されるために動かされ、針がそれぞれの針開口部を通過し、キーの下側のピンがバネロックを動作状態に始動しているがピンはキーが完全に押し下げられている間、一時的にバネロックを保持していることを示している。
【0050】
【
図5F】
図5Fは、キーが解放された、
図5D~5Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードおよびバネロックは、キー、ロッキングキャップ、スライドガードのそれぞれを通る、整列された針開口部を通過する針に対して偏向された位置に移動した。
【0051】
【
図5G】
図5Gは、キーを解放および取り外し、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図5D~5Fに示されるバイアルキャップロックの断面図である。バネロックは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するために移動した。
【0052】
【
図5H】
図5Hは、
図5Dに示されるように、ロッキングキャップに運ばれ、完全に持ち上げられた第1の位置にあるキーに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。ここで、スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と位置合わせされておらず、バネロックは初期設定位置にある。
【0053】
【
図5I】
図5Iは、
図5Eに示されるキーが完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が位置合わせされている。針がそれぞれの針開口部を通過し、キーの下側のピンがバネロックを押して動作状態に始動しているが、キーが完全に押し下げられている間、ピンはバネロックを一時的に保持している。
【0054】
【
図5J】
図5Jは、
図5Fに示されるようにキーを解放したことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。ピンは動作状態のバネロックを解放し、バネロックおよびスライドガードは、それぞれの針開口部を通過する針に対して偏向されるように移動した。
【0055】
【
図5K】
図5Kは、
図5Gに示されるように、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで、キーを解放および取り除き、針を取り除いたことに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。バネロックは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するように移動した。
【0056】
【
図6A】
図6Aは、別個の再利用可能な回転キーを介してアクセスを与えるバイアルキャップロックを用いて構成される第6の例示的な保護ロックシステムを有する再利用可能なバイアルの上面斜視図である。これは
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個で、注射針等とともに使用され得る。キーは、バイアルを使用のためにロック解除するためにバイアルに運ばれ、その後、バイアルのロッキングキャップから取り外し可能である。
【0057】
【
図6B】
図6Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを含み、
図6Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解図である。キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードのそれぞれを通る針開口部が整列し得ることを示している。
【0058】
【
図6C】
図6Cは、
図6A~6Bに示され、説明の目的でロッキングキャップの残りの部分から取り外された回転キーのみの下側の斜視図である。
【0059】
【
図6D】
図6Dは、説明の目的でバイアルから取り外された
図6A~6Cに示されるバイアルキャップロックの断面図である。さらに、キーがロッキングキャップに運ばれて第1の位置にされた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。そうでなければ、針は、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部を通過することを許される。
【0060】
【
図6E】
図6Eは、
図6A~6Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。キーは第2の回転位置に回転され、スライドガードは、スライドガードを通る針開口部と、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部を整列するように移動した。針がそれぞれの針開口部を通過することを示している。
【0061】
【
図6F】
図6Fは、キーが解放された後の、
図6D~6Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、針がバイアルに入る等、針がスライドガードを通過するのを遮断するように移動した。
【0062】
【
図6G】
図6Gは、キーを解放および取り外し、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図6D~6Fに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するように移動した。
【0063】
【
図6H】
図6Hは、
図6Dに示されるように、キーがロッキングキャップに運ばれ、第1の回転位置にあることに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップのそれぞれを通る針開口部と位置合わせされておらず、スライドガードは針の侵入を遮断する位置にある。
【0064】
【
図6I】
図6Iは、
図6Eに示される第2の回転位置にあるキーに対応するバイアルキャップロックの下側の斜視図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が位置合わせされており、針がそれぞれの針開口部を通過している。
【0065】
【
図6J】
図6Jは、バイアルキャップロックの下側からの、キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードの断面図であり、
図6Dおよび6Hに示されるキーの第1の回転位置に対応している。スライドガードを通る開口部は、キーとロッキングキャップのそれぞれの針開口部と整列していない。
【0066】
【
図6K】
図6Kは、バイアルキャップロックの下側からの、キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードの断面図であり、
図6Eおよび6Iに示されるキーの第2の回転位置に対応している。スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と位置合わせされている。
【0067】
【
図7A】
図7Aは、バイアルキャップロックを用いて構成された第7の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。バイアルは、
図1Aに示されるような移送装置とともに、または別個に、注射針等とともに用いられ得、取り外し可能なキーと、使用後の針の挿入を遮断する非クロッキングスライドガードを有する。
【0068】
【
図7B】
図7Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを含み、
図7Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解図である。キー、ロッキングキャップ、スライドガードを通るそれぞれの針開口部が整列し得ることを示している。
【0069】
【
図7C】
図7Cは、説明の目的でバイアルから取り外された
図7A~7Bに示されるバイアルキャップロックの断面図である。さらに、キーがロッキングキャップに運ばれ、完全に押し上げられた第1の位置にされた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければ、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部を通過することが許される。
【0070】
【
図7D】
図7Dは、
図7Cに示されるバイアルキャップロックの断面図であり、キーが完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制され、スライドガードは、スライドガードを通る針開口部をキーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と整列させるために移動されている。それぞれの針開口部を通過する針を示している。
【0071】
【
図7E】
図7Eは、キーが解放された、
図7C~7Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、キー、ロッキングキャップ、スライドガードを通る整列されたそれぞれの針開口部を通過する針に対して偏向された位置に移動した。
【0072】
【
図7F】
図7Fは、キーを解放および取り外し、針がスライドガードを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図7C~7Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、針がバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するように移動した。
【0073】
【
図7G】
図7Gは、
図7Cに示されるように、キーがロッキングキャップに運ばれ、完全に持ち上げられた第1の位置にあるキーに対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と位置合わせされていない。スライドガードのスライダーアームのピンは、ロッキングキャップの下側のスロット中の中立の第1の位置にある。
【0074】
【
図7H】
図7Hは、キーが部分的に押し下げられた位置に対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が部分的に位置合わせされている。スライドガードのスライダーアームは、スライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロットに追従するため、外側に曲がる。
【0075】
【
図7I】
図7Iは、キーが完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が位置合わせされている。針は、
図7Dに示されているように、それぞれの針開口部を通過している。スライドガードのスライダーアームは、スライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロットをたどったときに、さらに曲がっている。
【0076】
【
図7J】
図7Jは、
図7Fに示されるように、キーを解放し、針を取り外したことに対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。スライドガードは、針がバイアルに再侵入するなど針がスライドガードを通過することを遮断するロック位置に移動した。ピンは、ピンが捕らえられるまで、ロッキングキャップの下側でスライダーアームのピンがスロットに追従するため、スライドガードのスライダーアームは内側に曲げられ、スライドガードのさらなる動きが妨げられる。
【0077】
【
図8A】
図8Aは、バイアルキャップロックを用いて構成された第8の例示的な保護ロックシステムを有するバイアルの上面斜視図である。バイアルは、
図1Aに示されるような移送装置とともに、または別個に、注射針等とともに使用され得、取り外し可能なキーと使用後の針の挿入を遮断するスライドガードを有する。
【0078】
【
図8B】
図8Bは、説明の目的でバイアルから取り外され、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを含み、
図8Aに示されるバイアルキャップロックを有するバイアルの保護ロックシステムの上面分解斜視図である。キー、ロッキングキャップ、スライドガードを通るそれぞれの針開口部が整列し得ることを示している。
【0079】
【
図8C】
図8Cは、説明の目的でバイアルから取り外された
図8A~8Bに示されるバイアルキャップロックの断面図である。さらに、キーがロッキングキャップに運ばれ、完全に持ち上げられた第1の位置にされた後、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。針は、そうでなければ、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部を通過することを許される。
【0080】
【
図8D】
図8Dは、
図8Cに示されるバイアルキャップロックの断面図であり、キーが完全に押し下げられた第2の位置に押されるかまたは強制されている。スライドガードは、スライドガードを通る針開口部をキーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と整列させるために動かされており、針がそれぞれの針開口部を通過していることを示している。
【0081】
【
図8E】
図8Eは、キーが解放された、
図8C~8Dに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、キー、ロッキングキャップ、スライドガードを通る整列されたそれぞれの針開口部を通過する針に対して偏向された位置に移動した。
【0082】
【
図8F】
図8Fは、キーを解放および取り外し、針がスライドを通る針開口部をもはや通過しない程度まで針を取り外した後の、
図8C~8Eに示されるバイアルキャップロックの断面図である。スライドガードは、針をバイアルに入るなど、針がスライドガードを通過するのを遮断するように移動した。
【0083】
【
図8G】
図8Gは、
図8Cに示されるように、ロッキングキャップに運ばれ、完全に持ち上げられた第1の位置にあるキーに対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。スライドガードを通る針開口部は、キーとロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と位置合わせされておらず、スライドガードのスライダーアームのピンは、ロッキングキャップの下側のスロットの第1の端部にある中立な第1の位置にある。
【0084】
【
図8H】
図8Hは、キーが部分的に押し下げられた位置に対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを通るそれぞれの針開口部は部分的に位置合わせされ、スライドガードのスライダーアームは、スライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロットに追従するため、外側に曲がる。
【0085】
【
図8I】
図8Iは、キーが完全に押し下げられた第2の位置に対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。
図8Dに示すように、キー、ロッキングキャップ、およびスライドガードを通るそれぞれの針開口部が位置合わせされ、針がそれぞれの針開口部を通過している。スライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロットをたどると、スライドガードのスライダーアームはさらに中立な第2の位置に向かって曲がる。
【0086】
【
図8J】
図8Jは、
図8Fに示されるように、キーを解放し、針を取り外したことに対応するバイアルキャップロックの下側の底面図である。スライドガードは、針がバイアルに入るなどの針がスライドガードを通過することを遮断するロック位置に移動した。スライドガードのスライダーアームは、スライドガードのさらなる動きを妨げるため、ピンがスロットの傾斜路を通過してスロットの傾斜路の後ろに落ちて閉じ込められるまでスライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロットをたどるときに内側に曲がる。
【0087】
【
図8K】
図8Kは、説明の目的でバイアルから取り外された
図8Jに示されるバイアルキャップロックの断面側面図であり、さらに、スライダーアームのピンがロッキングキャップの下側のスロット内の傾斜路の後ろに閉じ込められた状態で、針の侵入を遮断するスライドガードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0088】
本開示は、バイアルの保護ロックシステムのいくつかの例を提供する。例は
図1A~1G、
図2A~2K、
図3A~3J、
図4A~4J、
図5A~5K、
図6A~6K、
図7A~7J、および、
図8A~8Kに図示される。バイアルの保護ロックシステムは、一般に、身体に装着可能な注射装置などの医療装置、または注射器などに限定されない他の注射装置に移される可能性のある薬液の誤った取り扱いを防ぐために使用される。バイアルの保護ロックシステムは、排他的ではなく、特に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2017年10月16日に出願された米国仮特許出願第62/572,911号に記載されている注射装置で使用するために構築することができる。
【0089】
本明細書の各実施例は、薬剤などの医療用流体を含むバイアル上の隔壁を覆うように取り付けられるように構成されたバイアルキャップロックを含むシステムを備えたバイアルの保護ロックシステムを提供する。バイアルキャップロックには、キー、ロッキングキャップ、スライドガードが含まれている。キーは、針を受け入れるのに適した大きさの針開口部を有する。ロッキングキャップは、針を受け入れるのに適した大きさの針開口部を有する。スライドガードは、針を受け入れるのに適した大きさの針開口部を有する。キーは、ロッキングキャップによって受容されるように、そして、ロッキングキャップに対して第1の位置から第2の位置へ相対的に可動に構成されている。第1の位置では、スライドガードを通る針開口部は、キーを通る前開口部とロッキングキャップを通る針開口部と整列していない。第2の位置では、キーはスライドガードをロッキングキャップに対して相対的に移動させ、スライドガードを通る針開口部、キーを通る針開口部、ロッキングキャップを通る針開口部はそこを通る針を受容するように整列されている。実施例では、スライドガードは、スライドガードを通る針開口部がキーおよびロッキングキャップを通るそれぞれの針開口部と整列しない位置に向かってスライドガードを偏向する傾向がある偏向部分を含む。「針開口部」という用語は、本明細書では、針が開口部を通過することを可能にし得る構成要素を通る開口部を指すために使用され、針に開けられた開口部を指すために使用されないことが理解されよう。さらに、「針を通す大きさ(サイズ)」という用語は、開口部が少なくとも針が通過するのに十分な大きさであることを意味するために使用され、したがって、開口部の大きさに上限はなく、それは、針が通過するのに必要な場合よりもかなり大きくなる可能性がある。
【0090】
図1Aは、身体上に装着可能な注射装置などの注射装置2、および注射装置2に接続された、加圧気体で駆動される単一バイアルの移送装置4を示している。
図1B~1Gは、
図1Aに示される移送装置4と共に使用するように構成された、バイアル8のための第1の例示的な保護ロックシステム6を示す。
【0091】
図1Bは、一回使用のためのバイアルキャップロックとして構成され、
図1Aに示される移送装置4のバイアルホルダー部分10の上で反転位置にある第1の例示的な保護ロックシステム6を有するバイアル8を示すが、移送装置4および注入装置2の他の部分が取り外された状態を示す。
図1Cに見られるように、この第1の例示的なシステムは、ロッキングキャップ12およびスライドガード14、ならびに、移送装置4のホルダー部分10のバイアルエレベータシャフト18によって受容されるバイアルエレベータの構成のキー16を含む。ロッキングキャップ12は、バイアル8のリム9を捕捉するロッキングキャップ12上の内側に延びるショルダー13を介してバイアル8に接続されている。
図1Cでは、スライドガード14は、偏向部分15によって、針20がロッキングキャップ12を通過し、バイアル隔壁22を通ってバイアル8に入るのをスライドガード14が遮断する位置に偏向されている。
【0092】
図1Dにおいて、バイアル8は、ロッキングキャップ12が第1の位置に押し込まれたかまたは強制され、それによってキー16に接続されたときに、バイアルエレベータの形態のキー16を受容した。バイアルエレベータ16は、内側に延在し、バイアル8のネック部分を捕捉し、ロッキングキャップ12に対して停止するアーム11を含む。キー16との係合はまた、スライドガード14を、スライドガード14を通る針開口部28が、ロッキングキャップ12を通る針開口部26およびキー16を通る針開口部24と整列する位置に移動させ、針20がロッキングキャップ12を通過してバイアル隔壁22に入るのをもはや妨げない。バイアルエレベータの形態のキー16は、スライドガード14と係合してスライドガード14を、針の侵入を遮断する第1の位置から、キー16がロッキングキャップ12に受容されたときに針の侵入を可能にする第2の位置まで移動させるカム表面32を有するリブ30をさらに含む。
【0093】
図1Fでは、バイアル8および保護ロックシステム6は第2の位置に向かって、さらにバイアルホルダー10の中へ、押されるか強制される。バイアルエレベータの形態のキー16は、バイアルホルダー10のバイアルエレベータシャフト18に対して相対的に下向きに、移送装置4内の引込位置または下降位置に向かって移動した。バイアルホルダー10は、その基部34において、バイアルスパイクの形態などの針20を含む。
図1Gに示されるように、バイアル8および保護ロックシステム6が、バイアルエレベータシャフト18に対してさらに下向きに動かされると、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを通る整列されたそれぞれの針開口部24,26,28は、バイアルエレベータシャフト18の底部にある針またはバイアルスパイク20が、バイアル隔壁22と係合し、バイアルエレベータ16が第2の位置に押されたときにバイアル8に入るのを可能にした。
【0094】
図2A~2Kは、バイアル108と共に使用するための第2の例示的な保護ロックシステム106を示し、これは、1回使用するためのバイアルキャップロックで構成され、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個に注射針120などとともに使用され、最初にそして永久的にロッキングキャップ112に取り付けられる蓋の形態の取り外し不可能なキー116を有する。
図2Bに見られるように、バイアル108の保護ロックシステム106は、取り外し不可能なキー116、ロッキングキャップ112、バネロック140、およびスライドガード114を含む。ロッキングキャップ112は、バイアル108の縁を捕捉するロッキングキャップ112上の内側に延びるショルダー113を介してバイアル108に接続されている。
図2Cは、取り外し不可能なキー116の下側142を示し、これは、ロッキングキャップ112上の位置決め突起146との適切な位置合わせのための位置決め開口144、ならびにキー116から延びる突起148を含む。
【0095】
図2Dは、キー116が取り付けられ、完全に持ち上げられた第1の位置にある間に、ロッキングキャップ112を通る針120の侵入を遮断するように偏向部分115によって第1の位置に偏向されたスライドガード114を示す。針120は、そうでなければ、キー116および針開口部126を通る針開口部124を通過することが許される。キー116は、少なくとも1つの外向きの延長部150を含み、これは、ロッキングキャップ112と係合し、その結果、キー116がロッキングキャップ112から取り外し不可能になる。少なくとも1つの延長部150は、少なくとも1つの延長部150がロッキングキャップ112の内側に延びるショルダー154乗り越えてショルダー154の後ろに閉じ込められるまで、キー116をロッキングキャップ112に向かって押すことによって取り外し不可能になるように事前に取り付けられ得るカム表面152を有する。
【0096】
図2Eは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー116を示す。スライドガード114は、偏向部分115によって針120の通過を遮断する位置へ偏向された第1の位置から、スライドガード114を通る針開口部128をキー116とロッキングキャップ112の針開口部124,126と整列させるための第2の位置に移動された。針120がそれぞれの針開口部124,126,128を通過しているのを示している。キー116上の内向きのカム表面132がスライドガード114と係合するため、キー116を下向きに押すと、スライドガード114が第1の位置から第2の位置に移動される。
【0097】
キー116の下側142から延びる突起148は、ピンの形態であり得、そしてそれらは、ロッキングキャップ112を通して作動開口160と整列される。バネロック140は、ロッキングキャップ112とスライドガード114との間に配置されている。
図2Eおよび
図2Iに見られるように、キー116が完全に押し下げられると、
図2Hに示す、スライドガード114を通る針開口部128はキー116とロッキングキャップ112を通るそれぞれの針開口部124,126と整列していない初期設定位置から、
図2Iに示す作動位置に移動するように、キー116の下側の突起148がバネロック140を押して始動する。しかしながら、キー116から延びる突起148はまた、キー116が完全に押されている間、バネロック140のアーム162が針120の通過を妨げないように、バネロック140を一時的に保持する。
【0098】
図2Fおよび
図2Jは、キー116を押す力が取り除かれ、キー116が完全に上昇した第1の位置と完全に押し下げられた第2の位置との間の中間の第3の位置に移動したときを示す。この中間位置では、キー116の下側から延びる突起148は、ロッキングキャップ112を通して作動開口160から引き抜かれ、動作状態のバネロック140を解放する。スライドガード114およびバネロック140のアーム162は、偏向部分115の力の下で、キー116、ロッキングキャップ112およびスライドガード114を通る整列されたそれぞれの針開口部124,126,128を通過する針120に対して偏向された位置に移動した。
【0099】
図2Gおよび2Kに見られるように、針120がスライドガード114を通る針開口部128をもはや通過しない程度まで、アーム162によって針120が取り外されたとき、バネロック140は、針120がバイアル108に入るなど、針120がスライドガード114を通過するのを遮断するように、ロッキングキャップ112を通る針開口部126を覆うように移動した。
【0100】
図3A~3Jに目を向けると、バイアル208で使用するための第3の保護ロックシステム206は、1回使用するためのバイアルキャップロックを用いて構成され、
図1Aに示されているような移送装置とともに、または別個に、注射針220等とともに使用され得、1回使用のためにバイアル208をロック解除するためにバイアル208上のロッキングキャップ212に運ばれる蓋の形状のキー216を有し、バイアル208のロッキングキャップ212から取り外し不可能である。
図3Bに見られるように、バイアル208の保護ロックシステム206は、キー216、ロッキングキャップ212、バネロック240、およびスライドガード210を含む。ロッキングキャップ312は、バイアル308の縁を捕捉するロッキングキャップ312上の内側に延びるショルダー313を介してバイアル308に接続されている。キー216は、ロッキングキャップ212上の位置決め突起246との適切な位置合わせのための位置決め開口244を含む。ロッキングキャップ212の下側は、
図2Cに示されているものと同様に構成されており、キー216から延びる突起248を備えている。
【0101】
図3Cは、キー216が挿入されて完全に持ち上げられた第1の位置にされた後、針220の侵入を妨げるように偏向部分115によって第1の位置に偏向されたスライドガード214を示す。針220はそうでなければキー216とロッキングキャップ212を通るそれぞれの針開口部224,226を通過することを許される。キー216は少なくとも1つの外向きの延長部250を含み、延長部250はロッキングキャップ212に係合し、その結果、キー216がロッキングキャップ212から取り外し不可能になる。少なくとも1つの延長部250は、少なくとも1つの延長部250がロッキングキャップ212上の内側に延びるショルダー254を乗り越えてショルダー254の後ろに閉じ込められるまで、キー216をロッキングキャップ212に向かって押すことができるカム表面252を有し、それにより取り外し不可能になる。
【0102】
図3Dは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー216を示す。スライドガード214は、偏向部分215によって針220の通過を遮断する位置に偏向された第1の位置から、スライドガード214を通る針開口部228を、キー216とロッキングキャップ212を通るそれぞれの針開口部224,226と整列させるための第2の位置に移動した。針220がそれぞれの針開口部224,226,228を通ることが示されている。キー216の内側を向いたカム面232がスライドガード214と係合するため、キー216を下向きに押すと、スライドガード214が第1の位置から第2の位置に移動する。
【0103】
キー216の下側から延びる突起248は、第2の例に関して説明したのと同じ方法で構築することができる。したがって、突起248はピンの形をとることができ、それらはロッキングキャップ212を介して作動開口部260と位置合わせされる。バネロック240は、ロッキングキャップ212とスライドガード214との間に配置されている。
図3Dおよび
図3Hに見られるように、キー216が完全に押されると、キー216の下側の突起248がバネロック240を押して始動し、スライドガード214を通る針開口部228がキー216およびロッキングキャップ212を通るそれぞれの針開口部224,226と位置合わせされていない
図3Gに示される初期設定位置から、
図3Hに示す動作位置に移動する。しかしながら、キー216から延びる突起248はまた、キー216が完全に押し下げられている間、バネロック240のアーム262が針220の通過を妨げないように、バネロック240を一時的に保持する。
【0104】
図3Eおよび
図3Iは、キー216を押す力が取り除かれ、キー216が完全に上昇した第1の位置と完全に押し下げられた第2の位置との間の中間の第3の位置に移動したときを示す。この中間位置では、キー216の下側から延びる突起248は、ロッキングキャップ212を通って作動開口部260から引き抜かれ、動作状態のバネロック240を解放する。スライドガード214およびバネロック240のアーム262は、偏向部分215の力の下で、キー、ロッキングキャップ、および、スライドガードを介して整列されたそれぞれの針開口部224,226,228を通過する針220に対して偏向された位置に移動した。
【0105】
図3Fおよび3Jに見られるように、針220がスライドガード214を通る針開口部228をもはや通過しない程度まで針220が取り除かれ、バネロック240は、アーム262によって、針220がバイアル208に入るなど針220がスライドガード210を通過するのを阻止するように、ロッキングキャップ212を通る針開口部226を覆うように移動した。
【0106】
図4A~4Jに目を向けると、バイアル308と共に使用するための第4の保護ロックシステム306は、別個の再利用可能な汎用キー316を介してアクセスを提供するバイアルキャップロックを有し、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個で、注射針320等とともに使用され得る。蓋の形態のキー316は、バイアル308のロックキングキャップ312にもたらされ、バイアル308のロックを解除し、再利用可能である。したがって、キー316は、使用後にバイアル308上のロッキングキャップ312から取り外し可能である。
図4Bに見られるように、バイアル308のための保護ロックシステム306は、キー316、ロッキングキャップ312、およびスライドガード314を含む。キー316は、ロッキングキャップ312上の位置決め突起346との適切な位置合わせのための位置決め開口344を含む。
【0107】
図4Bは、保護ロックシステム306がキー316、ロッキングキャップ312およびスライドガード314を含み、キー316、ロッキングキャップ312、および、スライドガード314を通るそれぞれの針開口部324,326,328の位置合わせがあり得ることを示す。ロッキングキャップ312は、バイアル308の縁を捕捉するロッキングキャップ312上の内側に延びるショルダー313を介してバイアル308に接続されている。
【0108】
図4Cおよび4Gは、キー316がロッキングキャップ312にもたらされ、完全に第1の位置に押し上げられた後、針320を遮断するように偏向部分315によって第1の位置に偏向されたスライドガード314を示す。針320は、そうでなければ、キー316とロッキングキャップ312を通るそれぞれの針開口部324,326を通過することが許される。キー316は取り外し可能で再利用可能であるため、ロッキングキャップ312に恒久的に取り付けられるようにする機能はない。
図4Dおよび4Hは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー316を示す。スライドガード314は、偏向部分315によって針320の通過を遮断する位置に偏向された第1の位置から、スライドガード314の針開口部328をキー316およびロッキングキャップ312を通る針開口部324,326と位置合わせする第2の位置に移動された。針320が針開口部324,326,328を通過することが示されている。スライドガード314は、キー316上の内向きのカム面332がスライドガード314と係合するため、キー316を下向きに押すと、第1の位置から第2の位置に移動される。
【0109】
図4Eおよび4Iでは、キーが解放され、スライドガード314が、キー、ロッキングキャップおよびスライドガードを通る位置合わせされたそれぞれの針開口部324,326,328を通過する針320に対して偏向された位置に移動した。
図4Fおよび4Jでは、キー316を解放し、針320がスライドガード314を介して針開口部328を通過しなくなる程度まで針320を取り外した後、スライドガード314は、針320がバイアル308に入るなど、スライドガード320を通過することを妨げるように針320を遮断するように移動した。
【0110】
図5A~5Kは、カスタム薬物用のバイアルキャップロックで構成されるバイアル408と共に使用するための第5の例示的な保護ロックシステム406を示す。バイアル408は、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個に、注射針420等とともに使用され得、蓋の形態の取り外し可能なキー416を有し、それは薬物および薬物にアクセスする権限に関連するという点でカスタムである。
【0111】
図5Bに見られるように、バイアル408のための保護ロックシステム406は、キー416、ロッキングキャップ412、バネロック440、およびスライドガード414を含む。ロッキングキャップ412は、バイアル408の縁を捕捉するロッキングキャップ412上の内側に延びるショルダー413を介してバイアル408に接続されている。
図5Cは、ユニークキー416の下側442を示し、これは、ロッキングキャップ412上の位置決め突起446との適切な位置合わせのための位置決め開口444、ならびにキー416から延びる突起448を含む。
【0112】
図5Dは、キー416が挿入され完全に持ち上げられた第1の位置にされた後、針420の侵入を遮断するように第1の位置に偏向部分415によって偏向されたスライドガード414を示す。針420は、そうでなければ、キー416を通る針開口部424とロッキングキャップ412を通る針開口部426を通過することが許される。セキュリティの目的で、キー416は、内側に延びる少なくとも1つのリブ417を含み、これは、ロッキングキャップ412と共にキー416を使用できるようにするために、ロッキングキャップ412の外面のスロット419と整列しなければならない。リブ417およびスロット419の様々な独特のパターンを使用して、セキュリティを向上させることができる。
【0113】
図5Eは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー416を示す。スライドガード414は、針420の通過を遮断する位置に偏向部分415によって偏向された第1の位置から、スライドガード414を通る針開口部428を、キー416およびロッキングキャップ412を通る針開口部424,426と位置合わせする第2の位置に移動された。針420が針開口部424,426,428を通過することが示されている。スライドガード414は、キー416上の内向きのカム面432がスライドガード414と係合するため、キー416を下向きに押すと、第1の位置から第2の位置に移動する。
【0114】
キー416の下側442から延びる突起448は、ピンの形態であり得る。そしてそれらは、ロッキングキャップ412を通る作動開口460と整列される。バネロック440は、ロッキングキャップ412とスライドガード414との間に配置されている。
図5Eおよび5Iに見られるように、キー416が完全に押し下げられると、キー416の下側の突起448は、バネロック440を押して始動し、スライドガード414を通る針開口部428がキー416とロッキングキャップ412を通るそれぞれの針開口部424,426と整列されていない
図5Hに示される初期設定位置から、
図5Iに示す動作位置に移動する。しかしながら、キー416から延びる突起448はまた、キー416が完全に押されている間、バネロック440のアーム462が針420の通過を妨げないように、バネロック440を一時的に保持する。
【0115】
図5Fおよび5Jは、キー416を押す力が取り除かれ、キー416が完全に上昇した第1の位置と完全に押し下げられた第2の位置との間の中間の第3の位置に移動したときを示す。この中間位置では、キー416の下側から延びる突起448は、ロッキングキャップ412を介して作動開口460から引き抜かれ、動作状態のバネロック440を解放する。スライドガード414およびバネロック440のアーム462は、偏向部分415の力の下で、キー416、ロッキングキャップ412およびスライドガード414を通る整列されたそれぞれの針開口部424,426,428を通過する針420に対して偏向された位置に移動した。
【0116】
図5Gおよび
図5Kに見られるように、針420がスライドガード414を通る針開口部428をもはや通過しない程度まで針420が取り外されたとき、アーム462によって、バネロック440はロッキングキャップ412を通る針開口部426を覆うように移動し、針420がバイアル408に入るなどスライドガード414を通過することを遮断する。
【0117】
図6A~6Kは、別個の再利用可能な回転キー516を介したアクセスを提供するバイアルキャップロックで構成され、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個に、注射針520等とともに使用され得る、第6の例示的な保護ロックシステム506を示す。キー516は、使用するためにバイアル508のロックを解除するためバイアル508とロッキングキャップ512にもたらされる蓋の形態である。その後、キー516はロッキングキャップ512から取り外し可能である。
【0118】
図6Bは、保護ロックシステム506がキー516、ロッキングキャップ512およびスライドガード514を含み、キー516、ロッキングキャップ512およびスライドガード514を介してそれぞれの針開口部524,526,528の位置合わせがあり得ることを示す。ロッキングキャップ512は、バイアル508の縁を捕捉するロッキングキャップ512上の内側に延びるショルダー513を介してバイアル508に接続されている。
図6Cは、キー516の下側と、キー516から内側に延びる少なくとも1つのリブ517の形態の突起を示している。
【0119】
図6D、
図6Hおよび
図6Jは、キー516がロッキングキャップ512にもたらされて第1の回転位置にされた後、針520の入口を遮断する第1の位置にあるスライドガード514を示す。針はそうでなければ、キー516およびロッキングキャップ512を通るそれぞれの針開口部524,526を通過することが許される。
図6E、
図6Iおよび
図6Kは、第2の回転位置に回転したキー516を示す。スライドガード514は、スライドガード514を通る針開口部528を、キー516およびロッキングキャップ512を通るそれぞれの針開口部524,526と整列させるように動かされた。スライドガード514の動きは、キー516の回転運動を介して行われ、キー516は、少なくとも1つのリブ517とスライドガード514のノッチ521との係合を駆動して、第2の位置に到達する。
【0120】
図6Fおよび6Gでは、キー516が解放され、針520がスライドガード514を通る針開口部528をもはや通過しない程度まで、針520が取り外されている。スライドガード514はまた、針520がスライドガード514を通過するのを遮断する第1の位置に戻った。
【0121】
図7A~7Jに目を向けると、バイアル608と共に使用するための第7の保護ロックシステム606であり、これは、非クロッキング再利用可能キー616を介してアクセスを提供するバイアルキャップロックを有し、
図1Aに示されるような移送装置と共に、または別個に、注射針20等とともに使用することができる。蓋の形態のキー616はバイアル608のロックを解除するためにバイアル608のロッキングキャップ612にもたらされ、再利用可能である。したがって、キー616は、使用後にバイアル608上のロッキングキャップ612から取り外し可能である。
図6Bに見られるように、バイアル608の保護ロックシステム606は、キー616、ロッキングキャップ612、およびスライドガード614を含み、キー616、ロッキングキャップ612およびスライドガード614を通るそれぞれの針開口部624,626,628の位置合わせがあり得る。ロッキングキャップ612は、バイアル608の縁を捕捉するロッキングキャップ612上の内側に延びるショルダー613を介してバイアル608に接続されている。
【0122】
図7Cおよび7Gは、キー616がロッキングキャップ612にもたらされ、完全に持ち上げられて第1の位置にされた後、針620が入ることを遮断する第1の位置に偏向部分615によって偏向されたスライドガード614を示す。針620は、そうでなければ、キー616とロッキングキャップ612を通るそれぞれの針開口部624,626を通過することが許される。キー616は取り外し可能で再利用可能であるため、ロッキングキャップ612に恒久的に取り付けられるようにする機能はない。キー616が完全に持ち上げられた第1の位置にある場合、スライドガード614を通る針開口部628は、キー616およびロッキングキャップ612を通るそれぞれの針開口部624,626と整列しておらず、スライドガード614のスライダーアーム670のピン672は、ロッキングキャップ612の下側内のスロット674の中立な第1の位置にある。
【0123】
図7Hは、キー616が部分的に押し下げられている間に移動したスライドガード614を示し、キー616、ロッキングキャップ612およびスライドガード614を通るそれぞれの針開口部624,626,628が部分的に位置合わせされ、スライドガード614のスライダーアーム670は、スライダーアーム670のピン672がロッキングキャップ612の下側のスロット674に続くので、外側に曲がる。
【0124】
図7Dおよび
図7Iは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー616を示す。スライドガード614は、針620の通過を遮断する位置に偏向部分615によって偏向された第1の位置から、スライドガード614を通る針開口部628をキー616およびロッキングキャップ612を通るそれぞれの針開口部624,626と位置合わせするための第2の位置に移動された。針620がそれぞれの針開口部624,626,628を通過することを示している。キー616上の内向きのカム面632がスライドガード614と係合するため、キー616を下向きに押すと、スライドガード614が第1の位置から第2の位置に移動する。スライドガード614上のスライダーアーム670は、スライダーアーム670上のピン672がロッキングキャップ612の下側のスロット674に従うので、さらに屈曲している。
【0125】
図7Eでは、キーが解放され、スライドガード614が、キー616、ロッキングキャップ612、および スライドガード614を通るそれぞれの針開口部624,626,628を通過する針620に対して偏向された位置に移動した。
図7Fおよび
図7Jでは、キー616を解放し、針620がスライドガード614を介して針開口部628を通過しなくなる程度まで針620を取り外した後、スライドガード614は、スライドガード620を通過し、例えば、バイアル608に再び入ることから針620を遮断するように移動した。スライドガード614は、スライドガード614上のスライダーアーム670が内側に屈曲され、スライダーアーム670上のピン672はピン672が閉じ込められるまでロッキングキャップ612の下側のスロット674に従うので、バイアル608に再び入るなど、針620がスライドガード620を通過するのを遮断するロック位置に移動し、スライドガードのそれ以上の動きが防がれる。
【0126】
図8A~8Jに目を向けると、バイアル708と共に使用するための第8の保護ロックシステム706は、再利用可能なキー716を介してアクセスを提供するバイアルキャップロックを有し、
図1Aに示される移送装置と共に、または別個に、注射針720等と共に使用され得る。蓋の形態のキー716は、バイアル708のロッキングキャップ712にもたらされ、バイアル708のロックを解除し、再利用可能である。したがって、キー716は、使用後にバイアル708上のロッキングキャップ712から取り外し可能である。
図8Bに見られるように、バイアル708の保護ロックシステム706は、キー716、ロッキングキャップ712、およびスライドガード714を含み、キー716、ロッキングキャップ712およびスライドガード714を通るそれぞれの針開口部724,726,728の位置合わせがあり得る。ロッキングキャップ712は、バイアル708の縁を捕捉するロッキングキャップ712上の内側に延びるショルダー713を介してバイアル708に接続されている。
【0127】
図8Cおよび8Gは、キー716がロッキングキャップ712にもたらされ、完全に持ち上げられた第1の位置にされた後、針720の侵入を遮断する第1の位置に偏向部分715によって偏向されたスライドガード714を示す。針720はそうでなければ、キー716とロッキングキャップ712を通るそれぞれの針開口部724、726を通過することが許される。キー716は取り外し可能で再利用可能であるため、ロッキングキャップ712に恒久的に取り付けられるようにする機能はない。キー716が完全に持ち上げられた第1の位置にある場合、スライドガード714を通る針開口部728は、キー716およびロッキングキャップ712を通るそれぞれの針開口部724,726と整列していない。スライドガード714のスライダーアーム770のピン772は、ロッキングキャップ712の下側内のスロット774の中立な第1の位置にある。
【0128】
図8Hは、キー716が部分的に押し下げられている間に移動したスライドガード714を示し、キー716、ロッキングキャップ712およびスライドガード714を通るそれぞれの針開口部724,726,728が部分的に位置合わせされ、スライドガード714のスライダーアーム770は、スライダーアーム770のピン772がロッキングキャップ712の下側のスロット774に続くので、外側に曲がる。
【0129】
図8Dおよび
図8Iは、完全に押し下げられた第2の位置に押された、または強制されたキー716を示す。スライドガード714は、針720の通過を遮断する位置に偏向部分715によって偏向された第1の位置から、スライドガード714を通る針開口部728をキー716およびロッキングキャップ712を通るそれぞれの針開口部724,726と位置合わせするための第2の位置に移動された。針720がそれぞれの針開口部724,726,728を通過していることが示されている。スライドガード714は、スライドガード714と係合するキー716上の内向きのカム面732のために、キー716を下向きに押すと、第1の位置から第2の位置に移動する。スライドガード714上のスライダーアーム770は、スライダーアーム770上のピン772がロッキングキャップ712の下側のスロット774に従うので、さらに屈曲している。
【0130】
図7Eでは、キーが解放され、スライドガード714が、キー716、ロッキングキャップ712、およびスライドガード714を通る整列されたそれぞれの針開口部724,726,728を通る針720に対して偏向された位置に移動した。
図8Fおよび
図8Jでは、キー716を解放し、針720がスライドガード714を介して針開口部728を通過しなくなる程度まで針720を取り外した後、スライドガード714は、針720がスライドガード720を通過し、例えば、バイアル708に再び入ることを遮断するように移動した。 スライドガード714は、針720が例えば、バイアル708に再び入るなどスライドガード720を通過するのを遮断するロック位置に移動する。スライドガード714のスライダーアーム770は、ピン772がスロット774の傾斜路776を超えて後ろに落ちて閉じ込められるまで、スライダーアーム770のピン772がロッキングキャップ712の下側のスロット774に従うので、内側に屈曲し、スライドガード714のさらなる動きを妨げる。これは、スライダーアーム770のピン772が、ロッキングキャップ774の下側のスロット774の傾斜路776の後ろに閉じ込められている
図8Kに見ることができる。
【0131】
本主題は、特定の構造、方法、および例を参照して本明細書に記載されているが、これは例示のみを目的としており、本主題は、以下の可能性のある広範囲の装置およびシステムに適用可能であることが理解され、システムは、この主題を採用しながら、特定の構成と外観が異なり得る。