(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230911BHJP
【FI】
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2022158476
(22)【出願日】2022-09-30
【審査請求日】2022-09-30
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大石 祥行
(72)【発明者】
【氏名】井上 拓也
(72)【発明者】
【氏名】柤野 太希
(72)【発明者】
【氏名】奥田 航
(72)【発明者】
【氏名】千葉 由規
(72)【発明者】
【氏名】佃 真吾
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 博貴
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 寛子
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-057772(JP,A)
【文献】特開2015-228167(JP,A)
【文献】松岡 由希子,イオンリテール 顧客体験と従業員体験を強化するスマートストア戦略の全貌と成果,流通テクノロジー,株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア,2022年03月01日,2022年3月号,pp.16-17
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び
当該第1の条件において前記所定のクーポンが利用可能
となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を前記所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する提供部と、
前記設定画面を通じて前記第2の条件の設定を受け付けた場合、前記所定のクーポンに対応付けて前記第2の条件を示す情報を登録する登録部と
を有
し、
前記登録部は、
前記所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより取得された前記所定のクーポンと同一のクーポンであることを条件として、前記第1のタイミングに到達する度に前記配信先ユーザに対応付けて前記所定のクーポンに関する情報を自動的に登録する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記第2の条件として、日付、時間帯、及び時間のうちの少なくともいずれか1つの設定を受け付けるための前記設定画面を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記加盟店に対応する決済履歴に基づいて、前記第2の条件の設定候補を提案するための提案情報を前記加盟店に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び
当該第1の条件において前記所定のクーポンが利用可能
となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を前記所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する提供工程と、
前記設定画面を通じて前記第2の条件の設定を受け付けた場合、前記所定のクーポンに対応付けて前記第2の条件を示す情報を登録する登録工程と
を含
み、
前記登録工程は、
前記所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより取得された前記所定のクーポンと同一のクーポンであることを条件として、前記第1のタイミングに到達する度に前記配信先ユーザに対応付けて前記所定のクーポンに関する情報を自動的に登録する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び
当該第1の条件において前記所定のクーポンが利用可能
となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を前記所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する提供手順と、
前記設定画面を通じて前記第2の条件の設定を受け付けた場合、前記所定のクーポンに対応付けて前記第2の条件を示す情報を登録する登録手順と
を実行させ
、
前記登録手順は、
前記所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより取得された前記所定のクーポンと同一のクーポンであることを条件として、前記第1のタイミングに到達する度に前記配信先ユーザに対応付けて前記所定のクーポンに関する情報を自動的に登録する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済サービスの利用促進などを目的として、電子決済サービスの加盟店における電子決済サービスを利用した決済時に、利用者が利用可能なクーポンを提供する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術は、クーポンに関する柔軟かつ簡便な設定を支援する上で改善の余地がある。たとえば、従来の技術は、クーポンの配信期間を設定するのみで、配信期間においてクーポンを配信先のユーザに利用させるタイミングを限定する場合、改めて配信期間を設定し直してクーポンを入稿せざるを得ず、利便性に欠ける。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、クーポンに関する柔軟かつ簡便な設定を支援できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、提供部と、登録部とを有する。提供部は、所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び当該第1の条件において所定のクーポンが利用可能となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する。登録部は、設定画面を通じて第2の条件の設定を受け付けた場合、所定のクーポンに対応付けて第2の条件を示す情報を登録する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、クーポンに関する柔軟かつ簡便な設定を支援できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る設定画面の他の例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るクーポン情報記憶部に記憶されるクーポンに関する情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る決済サーバにより実行されるクーポン条件登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る決済サーバにより実行されるクーポンステータス更新処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.実施形態〕
以下、実施形態に係る情報処理について説明する。
図1に、実施形態に係る情報処理の概要を示す。なお、以下では、実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100によって、実施形態に係る情報処理が実現される例を説明する。
【0011】
(1-1.システム構成)
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYSは、加盟店端末10と、ユーザ端末20と、決済サーバ100とを含む。加盟店端末10、ユーザ端末20、及び決済サーバ100は、ネットワークN(たとえば、
図3参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、
図1に示した情報処理システムSYSには、複数の加盟店端末10や、複数のユーザ端末20が含まれていてもよい。
【0012】
図1に示す加盟店端末10は、2次元コードなどの所定のコード情報を用いた決済方法を提供する電子決済サービスを導入する加盟店のユーザU-1により使用される情報処理端末である。
図1に示す加盟店端末10は、たとえば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現される。
【0013】
また、加盟店端末10は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescent)ディスプレイなどの表示デバイスを備え、決済サーバ100から送信される各種情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。また、加盟店端末10が備える表示デバイスはタッチスクリーンディスプレイであってもよい。この場合、加盟店端末10は、指やスタイラスなどにより、タッチスクリーンディスプレイが有する画面内に表示された画像などのコンテンツに対する各種の操作をユーザU-1から受付けて、各種の操作に応じた処理を実行する。
【0014】
また、加盟店端末10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続するための通信ユニットを有する。
【0015】
なお、加盟店端末10は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ100から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、たとえばJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語、Java(登録商標)などのプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語などにより記述される。なお、決済サーバ100から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0016】
また、加盟店端末10は、ウェブブラウザより電子決済サービスに関する所定のウェブサイトにアクセスし、電子決済サービスに関する各種処理を実現することもできる。たとえば、ユーザU-1は、加盟店端末10において起動させたウェブブラウザにより所定のウェブサイトにアクセスすることにより、加盟店端末10に設定画面を表示できる。ユーザU-1は、設定画面を通じて、クーポンに関する情報を入稿したり、クーポンの配信条件や配信先条件を設定したりするなどの各種操作を行うことができる。なお、以下に説明する実施形態において、ユーザU-1は、決済サーバ100から提供される設定画面を通じて、配信期間における特定のタイミングでクーポンを配信するための配信タイミングを設定できる。
【0017】
また、加盟店端末10には、電子決済サービスに関する処理を実行する決済サーバ100と連携して電子決済サービスに関する各種処理を実現するための加盟店用のアプリケーションプログラム(以下、適宜「店舗アプリ」と称する。)が予めインストールされていてもよい。店舗アプリは、上述したクーポンの配信タイミングの設定など、電子決済サービスに関する各種処理を実行するための機能を含んでいてもよい。
【0018】
図1に示すユーザ端末20は、上述の電子決済サービスを用いて、商品やサービスなどの取引対象の決済を行うユーザU-2により使用される情報処理端末である。
図1に示すユーザ端末20は、たとえば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、PDAなどにより実現される。
【0019】
また、ユーザ端末20は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスを備え、決済サーバ100から送信される各種情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。また、ユーザ端末20が備える表示デバイスはタッチスクリーンディスプレイであってもよい。この場合、ユーザ端末20は、指やスタイラスなどにより、タッチスクリーンディスプレイが有する画面内に表示された画像などのコンテンツに対する各種の操作をユーザU-2から受付けて、各種の操作に応じた処理を実行する。
【0020】
また、ユーザ端末20は、LTE、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続するための通信ユニットを有する。
【0021】
また、ユーザ端末20には、電子決済サービスに関する処理を実行する決済サーバ100と連携して電子決済サービスに関する各種処理を実現するためのサービス利用者用のアプリケーションプログラム(以下、適宜「ユーザアプリ」と称する。)が予めインストールされていてもよい。ユーザアプリは、たとえば、決済サーバ100から配信されたクーポンの情報をユーザ端末20に表示したり、クーポンを獲得するための操作をユーザU-2から受け付けたりするなど、電子決済サービスに関する各種処理を実行するための機能を含んでいてもよい。なお、ユーザ端末20は、ウェブブラウザより所定のウェブサイトにアクセスし、電子決済サービスに関する各種処理を実現することもできる。
【0022】
図1に示す決済サーバ100は、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置であり、典型的にはサーバ装置であるが、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。決済サーバ100がサーバ装置で実現される場合、単独のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
【0023】
また、決済サーバ100は、ユーザU-1が使用する加盟店端末10や、ユーザU-2が使用するユーザ端末20に対して制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、たとえば、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語により記述される。なお、決済サーバ100から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0024】
また、決済サーバ100は、たとえば、加盟店端末10やユーザ端末20から送信されたHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストに応じて、かかるHTTPリクエストにおいて要求されたHTML(HyperText Markup Language)ファイルや、画像データや、ウェブページや、ユーザアプリ上に表示させる制御を実行するための制御情報などを含むコンテンツを加盟店端末10やユーザ端末20に送信する情報処理装置として機能してもよい。なお、この場合の制御情報を含むコンテンツは、たとえば、Flash(登録商標、以下同様)や、Silverlight(登録商標)などのRIA(Rich Internet Application)用のコンテンツにより実現可能であり、画像表示プログラムとして動作する。
【0025】
また、決済サーバ100の管理者は、決済サーバ100を通じて、上述の電子決済サービスを提供するプラットフォームサービスを運営する。決済サーバ100は、たとえば、加盟店端末10で動作する店舗アプリや、ユーザ端末20で動作するユーザアプリなどと連携して、電子決済サービスに関する情報処理を実行する。
【0026】
また、決済サーバ100は、所定のウェブサイトやユーザアプリなどを通じて、ユーザ端末20のユーザU-2などの電子決済サービスのサービス利用者に対して配信するクーポンに関する情報の入稿などを各加盟店から受け付ける。決済サーバ100は、各加盟店から入稿されたクーポンに関する情報や、クーポンの配信条件や配信先条件などの情報をデータベースに登録し、加盟店ごとに管理する。
【0027】
(1-2.ユーザ端末20を用いたコード決済について)
ここで、ユーザ端末20を用いたコード決済(電子決済)の一例について説明する。以下の説明では、店舗SHに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗SHを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、加盟店である店舗SHから商品や役務(サービス)などの取引対象の提供を受けるユーザU-2がユーザ端末20を用いた決済を行う例について説明する。なお、以下に説明するコード決済の一例は、任意のサービス利用者が任意のユーザ端末20を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報を示す2次元コードは、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号などであってもよい。また、2次元コードは、紙などの媒体に印字された印刷物により物理的に構成される例に限られず、任意の端末に表示される画像情報により構成されていてもよい。また、店舗識別情報は、加盟店のブランドを識別するために個別に付与される加盟店IDと、店舗SHそのものを識別するために付与される店舗IDとが含まれていてもよい。
【0028】
たとえば、ユーザU-2が店舗SHにて各種の商品やサービスといった取引対象の購入や利用に伴う決済を行う場合、ユーザU-2は、ユーザ端末20に予めインストールされたユーザアプリを起動する。そして、ユーザU-2は、ユーザアプリを介して、店舗SHに設置された2次元コードを撮影する。このような場合、ユーザ端末20は、取引対象の価格を入力するための画面を表示し、ユーザU-2あるいは店舗SHの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、ユーザ端末20は、ユーザU-2を識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(もしくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗SHを示す情報(たとえば、店舗ID))と、決済額とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
【0029】
決済サーバ100は、ユーザ端末20から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すユーザU-2の口座(ユーザアカウントに紐づくウォレット)から、店舗識別情報が示す店舗SHの口座(ユーザアカウントに紐づくウォレット)へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。このとき、決済サーバ100は、決済額に相当する分の電子マネーから店舗SHに課金する所定の手数料を差し引いてから、店舗SHの口座へ移行させてもよい。そして、決済サーバ100は、取引が完了した旨の通知をユーザ端末20へと送信する。このような場合、ユーザ端末20は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU-2に通知する。あるいは、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すユーザU-2の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して店舗SHの売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を店舗SHが保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、ユーザU-2の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU-2に通知してもよい。
【0030】
なお、ユーザ端末20を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末20を用いた決済は、店舗SHに設置された決済用の端末装置(以下、「店舗端末」と称する。)を用いたものであってもよい。具体的には、まず、ユーザ端末20は、ユーザU-2を識別するための利用者識別情報を示すコード情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗端末は、ユーザ端末20に表示されたコード情報から利用者識別情報を読み取り、読み取った利用者識別情報(もしくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、ユーザU-2を示す情報(たとえば、利用者ID))と、決済額と、店舗SHを識別する情報とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
【0031】
決済サーバ100は、店舗端末から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すユーザU-2の口座から、店舗SHの口座へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ100は、店舗端末あるいはユーザ端末20に対し、取引が完了した旨の通知を送信する。店舗端末あるいはユーザ端末20は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU-2に通知する。また、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すユーザU-2の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して店舗SHの売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を店舗SHが保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、ユーザU-2の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨を店員あるいはユーザU-2に通知してもよい。
【0032】
また、ユーザ端末20を用いた決済は、ユーザU-2が予め電子マネーをチャージした口座から店舗SHの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、ユーザU-2が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、たとえば、ユーザ端末20は、店舗SHの口座に対して決済金額が示す額の電子マネーを移行させるとともに、ユーザU-2のクレジットカードの運用会社に対し、決済金額が示す額を請求してもよい。
【0033】
また、ユーザ端末20を用いた決済は、ユーザU-2の口座から店舗SHの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、ユーザU-2の口座から他のサービス利用者の口座へと電子マネーを移行させる決済(すなわち、サービス利用者間での送金)であってもよい。たとえば、送金元のユーザU-2が利用するユーザ端末20は、送金先のユーザであるサービス利用者を識別する利用者識別情報(たとえば、送金先のサービス利用者が利用するユーザ端末20に表示される利用者識別情報)を読み取り、ユーザU-2から送金金額の入力を受け付け、読み取った識別情報と、送金金額と、ユーザU-2を識別する利用者識別情報とを示す情報を決済サーバ100へと送信する。このような場合、決済サーバ100は、ユーザU-2の口座から、送金先のサービス利用者の口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させ、ユーザ端末20または送金先のサービス利用者が利用するユーザ端末20に対し、送金が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、送金が行われた旨を通知してもよい。
【0034】
なお、ユーザ端末20を用いた送金は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末20を用いた送金は、送金先のユーザであるサービス利用者の電話番号や、送金先のユーザであるサービス利用者を示す情報(たとえば、利用者ID)をユーザ端末20に入力することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末20は、送金先のサービス利用者の電話番号または利用者IDと、送金金額との入力をユーザU-2から受け付け、入力された電話番号または利用者ID(送金先識別情報)と、送金金額と、ユーザU-2を識別する利用者識別情報(送金元識別情報)とを決済サーバ100へと送信する。そして、決済サーバ100は、ユーザU-2の口座から、送信された電話番号または利用者IDに紐づけられたサービス利用者の口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0035】
ここで、送金先のユーザであるサービス利用者の電話番号や利用者IDは、当該ユーザに関する情報と紐付けてユーザアプリに予め登録されていてもよい。この場合、ユーザ端末20は、ユーザアプリに登録されたユーザの中から送金先とするユーザ(以下、「送金先ユーザ」と称する。)の指定と、送金先ユーザへの送金金額の入力とをユーザU-2から受け付け、指定された送金先ユーザに紐付けられた電話番号または利用者IDと、送金金額と、ユーザU-2を識別する利用者識別情報とを決済サーバ100へと送信する。
【0036】
また、たとえば、ユーザ端末20を用いた送金は、送金金額を受け取るためのリンク情報を送金先のユーザであるサービス利用者に提供することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末20は、ユーザU-2から送金金額の入力を受け付けて送金金額を受け取るためのリンク情報を生成し、リンク情報を含む電子メールを送信したり、リンク情報を含む投稿情報をSNS(Social Networking Service)に投稿したりすることで、送金先のユーザであるサービス利用者が利用するユーザ端末20にリンク情報を提供する。そして、送金先のユーザであるサービス利用者がリンク情報を選択して受け取り操作を行った場合、決済サーバ100は、ユーザU-2の口座から、送金先のユーザであるサービス利用者の口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。上述してきたように、決済サーバ100は、サービス利用者に電子決済サービスを提供する同一のプラットフォーム上で、電子マネーを用いた決済、及び電子マネーの送金に関する情報処理を実行できる。
【0037】
なお、上述した電子決済サービスに対応する各種処理を実現する決済手段などは、商品の購入や役務(サービス)の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものや、複数のユーザが有する口座間の送金のためのものに限定されるものではない。たとえば、上述した決済手段などは、ユーザU-2などのサービス利用者や加盟店である店舗SHなどといった電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段などは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよく、いずれか一方のみが含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、決済サーバ100は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
【0038】
(1-3.実施形態の概要について)
続いて、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理について説明する。実施形態に係る決済サーバ100は、配信期間における特定のタイミングでクーポンを配信するための配信タイミングの設定を受け付ける設定画面の提供を通じて、加盟店によるクーポンの配信タイミングの柔軟かつ簡便な設定を支援する。
【0039】
また、実施形態に係るクーポンは、商品やサービスなどに適用されるクーポンであってもよいし、店舗で使用可能なクーポンであってもよい。また、実施形態に係るクーポンは、取引対象についての代金の決済処理に連動してサービス利用者に提供される決済連動型のクーポン(PLC:Payment Linked Coupon)であってもよい。具体的には、決済サーバ100は、決済連動型クーポンをサービス利用者に適用する際、サービス利用者による決済時に取得したサービス利用者の利用者IDと、サービス利用者が決済を実施した店舗に対応する加盟店IDと、適用候補となるクーポンに関連付けられている加盟店IDとに基づいて、適用候補となるクーポンを決済に適用可能かどうかを判定する。
【0040】
また、以下の説明において、電子決済サービスを導入する事業者であるユーザU-1と、かかるユーザU-1により使用される加盟店端末10とを同一視できる場合がある。すなわち、ユーザU-1と、加盟店端末10とを相互に言い換えて説明することができる。
【0041】
図1に示す決済サーバ100は、加盟店のユーザU-1に対して、予め設定される所定のクーポンの配信期間における特定のタイミングで所定のクーポンを配信するための配信タイミングの設定を受け付けるための設定画面W1-1を提供する(ステップS1)。たとえば、加盟店端末10は、ユーザU-1により実行される所定のウェブサイトにアクセスする操作に従って、加盟店端末10に設定画面を表示させるためのリクエストを決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、加盟店端末10から受信したリクエストに従って、加盟店端末10に設定画面を表示させるための情報を送信する。
【0042】
加盟店端末10は、決済サーバ100から提供された設定画面を表示する(ステップS2)。ユーザU-1は、加盟店端末10に表示された設定画面を操作することにより、クーポン条件を設定する。
図1に示す設定画面W1-1には、クーポン条件として、「クーポンID」や、「開始日時~終了日時」や、「配信タイミング」や、「利用可能タイミング」といった各項目に対応付けられた入力領域が備えられている。また、「利用可能タイミング」には、「日付指定」や、「時間帯指定」や、「曜日指定」といった各項目に対応付けられた入力領域が備えられている。
【0043】
「クーポンID」に対応する入力領域には、ユーザU-1が決済サーバ100に入稿したクーポンを識別するための識別情報が設定される。「開始日時~終了日時」に対応する入力領域には、ユーザU-1が決済サーバ100に入稿したクーポンを配信することが可能な期間が設定される。「配信タイミング」に対応する入力領域には、クーポンコーナーに対してクーポンを配信するタイミング(取得可能なタイミング)を示す情報が設定される。「利用可能タイミング」には、クーポンを利用可能とするタイミングを示す情報が設定される。たとえば、「利用可能タイミング」は、日付、時間帯、及び曜日の少なくともいずれか1つにより指定される。「日付指定」に対応する入力領域には、クーポンを利用可能とする日付が設定される。「時間帯指定」に対応する入力領域には、クーポンを利用可能とする時間帯が設定される。「曜日指定」に対応する入力領域には、クーポンを利用可能とする曜日が設定される。なお、
図1に示すクーポン条件の設定画面が有する「開始日時~終了日時」の項目には、開始日時のみが設定され、終了日時が設定されなくてもよい。このようにすることで、開始日時からスタートする定常的なキャンペーンに対応できる。なお、この場合、キャンペーン(クーポンの配信)を終了する場合、終了(予定)日を、クーポンコーナーや配信先ユーザに対して事前に告知する(たとえば、終了1ヶ月前に告知するなど)ようにしてもよい。
【0044】
加盟店のユーザU-1は、
図1に示すクーポン条件の設定画面を通じて、「クーポンID」、「開始日時~終了日時」、「配信タイミング」、「利用可能タイミング」の各項目の設定を行うことにより、所定のクーポンに関する設定を柔軟かつ簡便に実行できる。
【0045】
たとえば、ユーザU-1は、「クーポンID」の項目に対して、対象とするクーポンに対応する識別情報を設定した後、「開始日時~終了日時」の項目に対して、クーポンの配信可能期間を設定する。
図1に示す例では、「開始日時~終了日時」に対応する入力領域に、「2022年7月1日~2022年7月31日」が設定されている。なお、
図1では、「開始日時~終了日時」が日付で構成される例を示しているが、ユーザU-1は、時刻を含む情報を設定してもよい。
【0046】
また、ユーザU-1は、「配信タイミング」の項目に対して、電子決済サービスのサービス利用者であるユーザU-2などが閲覧可能なクーポンコーナーに対してクーポンを配信(掲出)するタイミング(「第1のタイミング」の一例)を示す情報を設定する。クーポンを配信するタイミングを示す情報(「第1の条件」の一例)は、クーポンの配信先となる配信先ユーザがクーポンを取得可能なタイミングともいえる。
図1に示す例では、クーポンコーナーにクーポンを掲出するタイミングとして、「配信タイミング」に対応する入力領域に、クーポンコーナーにクーポンを掲出するタイミングとして、「2022年7月2日,7月9日,7月16日,7月23日,7月30日」が設定されている。なお、
図1では、配信期間が日付で構成される例を示しているが、ユーザU-1は、「開始日時~終了日時」に設定される配信可能期間に含まれる任意の日付または期間を配信タイミングに設定でき、時刻を含む情報を設定してもよい。また、「配信タイミング」に設定される情報は、「開始日時~終了日時」と同一の情報であってもよい。
【0047】
また、ユーザU-1は、「利用可能タイミング」に項目に対して、クーポンが利用可能となるタイミング(「第2のタイミング」の一例)を示す情報(「第2の条件」の一例)を設定する。
【0048】
たとえば、ユーザU-1は、「日付指定」の項目に対して、クーポンを利用可能な日付を設定することにより、上述の配信可能期間においてクーポンを利用可能なタイミングを特定日に限定できる。
図1に示す例では、配信タイミングとして設定された日付の翌日である「7月3日,7月10日,7月17日,7月24日,7月31日」がクーポンを利用可能な日付(以下、「利用可能日」と称する。)として設定されている。このようにして、ユーザU-1は、配信可能期間においてクーポンの利用可能日を指定することにより、閑散期などの店舗(加盟店)の売上が低迷する時期において効率的な集客を図ることができる。また、ユーザU-1は、「5のつく日限定クーポン」や、「7月7日限定クーポン」などのように、特定の末尾の日付や、特定の日付などをクーポンの利用可能日に設定することにより、店舗(加盟店)においてクーポンが利用可能となる特定日に対する顧客の意識付けや、店舗(加盟店)においてクーポンが利用可能となる特定日の来店の習慣付けなどを図ることもできる。
【0049】
さらに、ユーザU-1は、「時間帯指定」の項目に対して、クーポンを利用可能な時間帯を設定することにより、上述の配信可能期間においてクーポンを利用可能なタイミングを特定の時間帯に限定できる。
図1に示す例では、「11:00~14:00」がクーポンを利用可能な時間帯(以下、「利用可能時間帯」と称する。)に設定されている。このようにして、ユーザU-1は、「ランチタイム限定クーポン」などのように特定の時間帯を狙って集客を図ることができる。
【0050】
また、ユーザU-1により設定される上述の利用可能日および利用可能時間帯を複合条件(AND条件)として機能させてもよい。この場合、
図1に示す例では、「7月3日,7月10日,7月17日,7月24日,7月31日」の「11:00~14:00」が、クーポンを利用可能なタイミングとして指定される。すなわち、クーポンを取得したユーザは、利用可能日および利用可能時間帯の条件が同時に満たされた場合、クーポンを利用できる。このようにして、ユーザU-1は、特定の日付および特定の時間帯に限定したピンポイントな条件で集客を図ることができる。
【0051】
また、ユーザU-1は、「曜日指定」の項目に対して、クーポンを利用可能な曜日を設定することにより、上述の配信可能期間においてクーポンを利用可能なタイミングを特定の曜日に限定できる。
図2は、実施形態に係る設定画面の他の例を示す図である。
図2に示す例では、設定画面W1-2において、「2022年8月1日~2022年9月30日」における毎週「木曜日」がクーポンの配信タイミングに設定され、その翌日の「金曜日」がクーポンを利用可能な曜日(以下、「利用可能曜日」と称する。)に設定されている。このようにして、ユーザU-1は、配信可能期間においてクーポンの利用可能な曜日を指定することにより、特定の曜日に絞って集客を図ることができる。
【0052】
また、ユーザU-1により設定される上述の利用可能曜日および利用可能時間帯を複合条件(AND条件)として機能させてもよい。この場合、
図2に示す例では、設定画面W1-2において、「2022年8月1日~2022年9月30日」における「金曜日」の「17:00~19:00」が、クーポンを利用可能なタイミングとして指定される。このようにして、ユーザU-1は、特定の曜日および特定の時間帯に限定したピンポイントな条件で集客を図ることができる。
【0053】
なお、ユーザU-1により設定される上述の利用可能日および利用可能曜日を複合条件(OR条件)として機能させてもよい。この場合、利用可能日および利用可能曜日のいずれか一方がクーポンを利用可能なタイミングとして指定される。すなわち、クーポンを取得したユーザは、利用可能日および利用可能曜日のいずれかの条件が満たされた場合、クーポンを利用できる。
【0054】
図1に戻り、加盟店端末10は、ユーザU-1により設定されたクーポン条件に関する情報を決済サーバ100に送信する(ステップS3)。たとえば、加盟店端末10は、クーポンIDに対応付けて、配信期間や、利用可能日や、利用可能時間帯や、利用可能曜日を示す情報をクーポン条件に関する情報として決済サーバ100に送信する。
【0055】
決済サーバ100は、加盟店端末10からクーポン条件に関する情報を受信すると、対応するクーポンに対応付けて、クーポン条件を登録する(ステップS4)。たとえば、決済サーバ100は、クーポン条件に関する情報に含まれるクーポンIDに対応付けて、配信期間や、利用可能日や、利用可能時間帯や、利用可能曜日を示す情報をクーポン条件に関する情報としてデータベースに登録する。
【0056】
なお、決済サーバ100は、加盟店から入稿されたクーポンから、配信期間に該当するクーポンを特定し、特定したクーポンに関する情報をクーポンコーナーに配信することにより、ユーザ端末20のユーザU-2に提供する。
【0057】
また、決済サーバ100は、加盟店に対応する決済履歴に基づいて、利用可能タイミングの設定候補を提案する提案情報を加盟店に提供してもよい。たとえば、決済サーバ100は、対象の加盟店において電子決済サービスを利用して行われた決済回数や決済金額などを所定期間ごとに集計し、集計結果から、対象の加盟店の売上が低迷することが予想される期間を特定する。そして、決済サーバ100は、特定した期間に基づいて、利用可能タイミングの設定候補となるタイミングを示す情報を提案情報として、加盟店端末10に送信する。たとえば、決済サーバ100は、加盟店端末10に表示されている設定画面に対して利用可能条件の設定操作に連動して提案情報を表示させることにより、ユーザU-1に提供できる。
【0058】
また、決済サーバ100は、たとえば、所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザ(たとえば、
図1に示すユーザU-2)によりクーポンコーナーから所定のクーポンが取得された場合、それ以降は、配信タイミングに到達する度に配信先ユーザに所定のクーポンを自動的に適用してもよい。具体例を示せば、決済サーバ100は、毎週水曜日に配信される(取得可能となる)ハッピーウェンズデークーポンがあり、配信先ユーザにより一週目にハッピーウェンズデークーポンを取得されている場合には、二週目以降は、配信先ユーザにより取得されなくても自動的に適用するように制御する。すなわち、決済サーバ100は、配信先ユーザに対応付けて、クーポンに関する情報を取得済みクーポンとして登録する。
【0059】
また、決済サーバ100は、自動適用ではなく、たとえば、配信タイミングに到達する度に、所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより所定のクーポンが取得されることを条件として、配信先ユーザに所定のクーポンを適用してもよい。具体例を示せば、決済サーバ100は、毎週水曜日に配信される(取得可能となる)ハッピーウェンズデークーポンがある場合、配信先ユーザにより一週目にハッピーウェンズデークーポンが取得されていても、二週目に取得されていない場合には、クーポンを適用しないように制御する。すなわち、決済サーバ100は、配信先ユーザに対応付けて、クーポンに関する情報を取得済みクーポンとして登録しない。
【0060】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、実施形態に係る決済サーバ100の構成について説明する。
図3に、実施形態に係る決済サーバ100の構成例を示す。
図3に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0061】
(通信部110について)
通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、加盟店端末10やユーザ端末20などとの間で情報の送受信を行う。
【0062】
(記憶部120について)
記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、クーポン情報記憶部122とを有する。なお、
図3に示す例に限られず、記憶部120は、上述し記憶部以外に、他の情報を記憶する記憶部を有していてもよい。
【0063】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、電子決済サービスのサービス利用者(たとえば、
図1に示すユーザU-2)に関する情報を記憶する。
図4に、実施形態に係る利用者情報記憶部121に記憶される利用者情報の一例を示す。
図4に示すように、利用者情報記憶部121に記憶される利用者情報は、「ユーザID」の項目や、「属性情報」の項目や、「決済履歴」の項目や、「クーポン情報」の項目などといった複数の項目を有しており、これらの項目は相互に対応付けられている。
【0064】
「ユーザID」の項目には、電子決済サービスを利用する各サービス利用者の各々を特定するために、各サービス利用者に対して個別に割り振られている識別情報(ユーザIDが記憶される。
【0065】
「属性情報」の項目には、サービス利用者の属性を示す属性情報が記憶される。属性情報は、サービス利用者の性別や、年齢や、電話番号や、住所や、家族構成などのデモグラフィック属性についての情報や、サービス利用者の興味嗜好や、ライフスタイルなどのサイコグラフィック属性についての情報を含んでいてもよい。
【0066】
「決済履歴」の項目には、電子決済サービスを利用して行われたサービス利用者の決済履歴を示す情報が記憶される。決済履歴には、決済が行われた店舗(加盟店)を特定するために、各加盟店(店舗)に対して個別に割り振られている識別情報(店舗IDや加盟店IDなど)が含まれる。
【0067】
「クーポン情報」の項目には、サービス利用者により獲得されたクーポンに関する情報などが記憶される。
【0068】
(クーポン情報記憶部122について)
クーポン情報記憶部122は、電子決済サービスの加盟店により入稿されたクーポンに関する情報を記憶する。
図5に、実施形態に係るクーポン情報記憶部122に記憶されるクーポンに関する情報の一例を示す。
【0069】
図5に示すように、クーポン情報記憶部122に記憶されるクーポンに関する情報は、電子決済サービスを導入する各事業者(たとえば、
図1に示すユーザU-1)により設定される。
図5に示すクーポンに関する情報は、「加盟店ID」の項目や、「クーポンID」の項目や、「クーポン内容」の項目や、「開始日時~終了日時」の項目や、「配信タイミング」の項目や、「利用可能タイミング」の項目や、「ステータス」の項目などといった複数の項目を有している。
図5に示すクーポンに関する情報が有するこれらの項目は、相互に対応付けられている。なお、クーポンに関する情報は、店舗を特定するために、店舗ごとに個別に割り振られている識別情報(店舗ID)を記憶していてもよい。
【0070】
「加盟店ID」の項目には、電子決済サービスを導入する各事業者(たとえば、
図1に示すユーザU-1)の各々を特定するために、加盟店ごとに個別に割り振られている識別情報を記憶する。
【0071】
「クーポンID」の項目には、各加盟店を運営する事業者がクーポンに関する情報の設定を行った際、事業者により設定された各クーポンの各々を特定するために、クーポンごとに固有に割り振られる識別情報を記憶する。
【0072】
「クーポン内容」の項目には、各加盟店を運営する事業者により設定されたクーポンの具体的な内容を示す情報が記憶される。
【0073】
「配信タイミング」の項目には、電子決済サービスのサービス利用者(たとえば、
図1に示すユーザU-2)が閲覧可能なクーポンコーナーに対してクーポンを配信する第1のタイミングを示す情報が記憶される。クーポンを配信する第1のタイミングを示す情報(「第1の条件」の一例)は、クーポンの配信先となる配信先ユーザがクーポンを取得可能なタイミングに該当する。
【0074】
「利用可能タイミング」の項目には、クーポンを利用可能とする第2のタイミングを示す情報(「第2の条件」の一例)が記憶される。「利用可能タイミング」の項目は、「日付指定」や、「時間帯指定」や、「曜日指定」といった各項目を有している。
【0075】
「日付指定」の項目には、クーポンを利用可能な日付を示す情報が記憶される。「時間帯指定」の項目には、クーポンを利用可能な時間帯を示す情報が記憶される。「曜日指定」の項目には、クーポンを利用可能な曜日を示す情報が記憶される。
【0076】
「ステータス」の項目には、クーポンが利用可能な状態にあるか否かを示す情報が記憶される。
【0077】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、決済サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現され得る。制御部130は、
図3に示すように、提供部131と、登録部132と、配信部133とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0078】
(提供部131について)
提供部131は、所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び第1の条件において所定のクーポンが利用可能となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する。
【0079】
また、提供部131は、第2の条件として、日付、時間帯、及び時間のうちの少なくともいずれか1つの設定を受け付けるための設定画面を提供する。
【0080】
また、提供部131は、加盟店に対応する決済履歴に基づいて、第2の条件の設定候補を提案するための提案情報を加盟店に提供する。たとえば、提供部131は、利用者情報記憶部121に記憶されている決済履歴に基づいて、対象となる加盟店において電子決済サービスを利用して行われた決済回数や決済金額などを所定期間ごとに集計し、集計結果から、対象の加盟店の売上が低迷することが予想される期間を特定する。そして、決済サーバ100は、特定した期間に基づいて、利用可能タイミングの設定候補となるタイミングを示す情報を提案情報として、加盟店端末10に送信する。たとえば、決済サーバ100は、加盟店端末10に表示されている設定画面に対して利用可能条件の設定操作に連動して提案情報を表示させることにより、ユーザU-1に提供できる。
【0081】
(登録部132について)
登録部132は、設定画面を通じて第2の条件の設定を受け付けた場合、所定のクーポンに対応付けて第2の条件を示す情報を登録する。
【0082】
また、登録部132は、所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより取得された所定のクーポンと同一のクーポンであることを条件として、第1のタイミングに到達する度に配信先ユーザに対応付けて、所定のクーポンに関する情報を自動的に登録する。たとえば、登録部132は、毎週水曜日に利用可能となるハッピーウェンズデークーポンがあり、配信先ユーザにより一週目にハッピーウェンズデークーポンがクーポンコーナーから取得されたという履歴がある場合、二週目以降は、配信先ユーザによりクーポンコーナーからハッピーウェンズデークーポンが取得されていなくても、配信先ユーザに対応付けてハッピーウェンズデークーポンの情報を自動的に登録する。具体的には、登録部132は、二週目以降、毎週水曜日に、配信先ユーザ(ユーザID)に対応付けて、ハッピーウェンズデークーポンに関する情報を取得済みクーポンとして登録する。
【0083】
また、登録部132は、所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより取得された所定のクーポンと同一のクーポンであっても、配信先ユーザにより改めて取得されていることを条件として、配信先ユーザに対応付けて所定のクーポンに関する情報を登録する。たとえば、登録部132は、毎週水曜日に利用可能となるハッピーウェンズデークーポンがある場合、配信先ユーザにより一週目にハッピーウェンズデークーポンが取得されていても、二週目以降、配信先ユーザに改めて取得されていなければ、配信先ユーザにハッピーウェンズデークーポンを提供しない。すなわち、登録部132は、配信先ユーザがハッピーウェンズデークーポンを取得していなければ、一度取得したハッピーウェンズデークーポンであっても、二週目以降、毎週水曜日に、ハッピーウェンズデークーポンを自動的に適用するような制御を実行しない。具体的には、登録部132は、配信先ユーザにより、ハッピーウェンズデークーポンがその都度取得されることを条件に、配信先ユーザに対応付けて、ハッピーウェンズデークーポンに関する情報を取得済みクーポンとして登録する。
【0084】
また、登録部132は、クーポン情報記憶部122に記憶されている「開始日時~終了日時」の項目を参照し、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店があるか否かを判定する。登録部132は、判定の結果、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店があると判定した場合、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店の中から、クーポン情報記憶部122に記憶されているクーポン条件に基づいて対象加盟店を特定する。具体的には、登録部132は、クーポン情報記憶部122に記憶されている「利用可能タイミング」の項目を参照し、クーポンのステータスを更新する必要がある加盟店を対象加盟店として特定する。そして、登録部123は、対象加盟店に対応するクーポンのステータスを更新する。たとえば、登録部132は、対象加盟店に紐付く「利用不可」の状態(利用できない状態)にあるクーポンのうち、利用可能タイミングに合致するクーポンがある場合、クーポンのステータスを「利用可」に更新する。一方、対象加盟店に紐付く「利用可」の状態(利用できる状態)にあるクーポンのうち、利用可能タイミングに合致しないクーポンがある場合、クーポンのステータスを「利用不可」に更新する。
【0085】
(配信部133について)
配信部133は、加盟店から入稿されたクーポンから、配信期間に該当するクーポンを特定し、特定したクーポンに関する情報をクーポンコーナーに配信する。
【0086】
〔3.処理手順例〕
(3-1.クーポン条件登録処理)
以下、実施形態に係る決済サーバ100における処理手順の一例を説明する。まず、決済サーバ100により実行されるクーポン条件登録処理の処理手順について説明する。
図6に、実施形態に係る決済サーバ100により実行されるクーポン条件登録処理の処理手順の一例を示す。
【0087】
図6に示すように、提供部131は、通信部110を通じて、加盟店から送信された設定画面の取得要求を受け付けると(ステップS101)、設定画面を表示させるための情報を、通信部110を通じて、加盟店端末10に送信することにより、加盟店に提供する(ステップS102)。
【0088】
また、登録部132は、通信部110を通じて、加盟店から送信されたクーポン条件の設定を受け付けると(ステップS103)、対応するクーポンに対応付けて、クーポン条件に関する情報を登録して(ステップS104)、
図6に示す処理手順を終了する。
【0089】
(3-2.クーポンステータス更新処理)
次に、決済サーバ100により実行されるクーポンステータス更新処理の処理手順について説明する。
図7に、実施形態に係る決済サーバ100により実行されるクーポンステータス更新処理の処理手順の一例を示す。
【0090】
図7に示すように、登録部132は、クーポン情報記憶部122に記憶されている「開始日時~終了日時」の項目を参照し、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店があるか否かを判定する(ステップS201)。
【0091】
登録部132は、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店があると判定した場合(ステップS201;Yes)、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店の中から、クーポン情報記憶部122に記憶されているクーポン条件に基づいて対象加盟店を特定する(ステップS202)。具体的には、登録部132は、クーポン情報記憶部122に記憶されている「利用可能タイミング」の項目を参照し、クーポンのステータスを更新する必要がある加盟店を対象加盟店として特定する。
【0092】
登録部132は、対象加盟店に対応するクーポンのステータスを更新し(ステップS203)、対象加盟店の全てについてクーポンの処理を完了したか否かを判定する(ステップS204)。
【0093】
登録部132は、対象加盟店の全てについてクーポンの処理を完了していると判定した場合(ステップS204;Yes)、
図7に示す処理手順を終了する。一方、登録部132は、対象加盟店の全てについてクーポンの処理を完了していないと判定した場合(ステップS204;No)、上述のステップS203に処理手順に戻る。
【0094】
上述のステップS201において、登録部132は、クーポンの配信可能期間に該当する加盟店がないと判定した場合(ステップS201;No)、
図7に示す処理手順を終了する。
【0095】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ100は、提供部131と、登録部132とを有する。提供部131は、所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び当該第1の条件において所定のクーポンが利用可能となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する。登録部132は、設定画面を通じて第2の条件の設定を受け付けた場合、所定のクーポンに対応付けて第2の条件を示す情報を登録する。
【0096】
また、提供部131は、第2の条件として、日付、時間帯、及び時間のうちの少なくともいずれか1つの設定を受け付けるための設定画面を提供する。
【0097】
また、提供部131は、加盟店に対応する決済履歴に基づいて、第2の条件の設定候補を提案するための提案情報を加盟店に提供する。
【0098】
また、登録部132は、所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより所定のクーポンが取得された場合、第1のタイミングに到達する度に配信先ユーザに所定のクーポンを自動的に適用する。
【0099】
また、登録部132は、第1のタイミングに到達する度に所定のクーポンの配信先となる配信先ユーザにより所定のクーポンが取得されることを条件として、配信先ユーザに所定のクーポンを適用する。
【0100】
このようにして、実施形態に係る決済サーバ100は、上述した各部により実行される処理、又は各部のうちのいずれかの組合せにより、クーポンに関する柔軟かつ簡便な設定を支援できる。
【0101】
〔5.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100は、たとえば、
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0102】
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0103】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0104】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、たとえば、USBなどにより実現される。
【0105】
なお、入力装置1020は、たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
【0106】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0107】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。たとえば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0108】
たとえば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態に係る決済サーバ100による処理を実現する。
【0109】
〔6.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0110】
また、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。たとえば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、実施形態に係る決済サーバ100の制御部130が有する提供部131及び登録部132は、機能的に統合されていてもよい。
【0112】
また、上述した決済サーバ100は、機能によっては外部のプラットフォームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0113】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。たとえば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0114】
10 加盟店端末
20 ユーザ端末
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 クーポン情報記憶部
130 制御部
131 提供部
132 登録部
133 配信部
【要約】
【課題】クーポンに関する柔軟かつ簡便な設定を支援すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、提供部と、登録部とを有する。提供部は、所定のクーポンが取得可能となる第1のタイミングを示す第1の条件、及び当該第1の条件において所定のクーポンが利用可能となる第2のタイミングを示す第2の条件の設定を受け付ける設定画面を所定のクーポンを入稿する電子決済サービスの加盟店に提供する。登録部は、設定画面を通じて第2の条件の設定を受け付けた場合、所定のクーポンに対応付けて第2の条件を示す情報を登録する。
【選択図】
図3