(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/10 20090101AFI20230911BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20230911BHJP
H04W 28/24 20090101ALI20230911BHJP
H04W 88/14 20090101ALN20230911BHJP
【FI】
H04W28/10
H04W24/02
H04W28/24
H04W88/14
(21)【出願番号】P 2022504060
(86)(22)【出願日】2020-05-12
(86)【国際出願番号】 CN2020089808
(87)【国際公開番号】W WO2021012750
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】201910661345.4
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フゥ,シアン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0105205(US,A1)
【文献】国際公開第2019/032968(WO,A1)
【文献】特表2015-537408(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109548063(CN,A)
【文献】3GPP; TSG SA; Policy and Charging Control Framework for 5G system; Stage 2(Release 16),3GPP TS 23.503 V16.1.0(2019-06),2019年06月11日
【文献】3GPP; TSG SA; Telecommunication management; Charging management; 5G data connectivity domain charging; stage 2(Release 16),3GPP TS 32.255 V16.1.0(2019-06),2019年06月12日
【文献】3GPP; TSG SA; System Architecture for the 5G System; Stage 2 (release 15),3GPP TS 23.501 V15.3.0 (2018-09),2018年09月17日
【文献】Huawei,Policy and Charging Control[online],3GPP TSG CT WG4 #89 C4-19023,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex-CN4/TSGCT4_89_Montreal/Docs/C4-190023.zip>,2019年02月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、当該通信方法は、
ユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーン(PGW-U)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(TDF-U)エンティティのうちのいずれかとして機能することが可能である第3のデバイスによってデータパケットを受信するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記データパケットの属性情報をサービスパッケージに対応するパケット検出規則(PDR)の中のパケット検出情報と照合して、前記データパケットが前記PDRに適合するか否かを決定することによって、前記データパケットに適合するターゲットパケット検出規則(PDR)を決定するステップと、
前記第3のデバイスによって、サービスパッケージと
PDRとの間の対応関係にしたがって、前記データパケットに適合する
前記ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに基づいて、データの統計的な収集を実行して、前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得するステップと、
前記第3のデバイスによって、データ分析デバイスに、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を送信するステップと、
前記データ分析デバイスから、
前記データの統計的な収集の結果に基づいて取得されるとともに前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を前記第3のデバイスによって受信するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
ステップであって、前記データ分析結果は、前記ターゲットサービスパッケージが、頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用される、ステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
当該方法は、
第2のデバイスから、前記サービスパッケージの識別子及び前記サービスパッケージに対応する前記PDRを前記第3のデバイスによって受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のデバイスは、セッション管理機能(SMF)エンティティであるか、又は、前記第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)エンティティであるか、又は、前記第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーン(TDF-C)エンティティである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
当該方法は、
前記第3のデバイスによって、前記サービスパッケージと前記PDRとの間の前記対応関係を記録するステップをさらに含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する前記ステップは、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージが頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定し、そして、前記メインストリームサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するステップを含む、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する前記ステップは、
前記第3のデバイスによって、前記データ分析結果にしたがって、前記ターゲットサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計が、第1のしきい値よりも大きく、且つ、前記ターゲットサービスパッケージの中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が、第2のしきい値よりも大きいということを決定し、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するステップを含む、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスパッケージの前記識別子は、前記サービスパッケージに対応する前記PDRの情報要素の中で搬送され、そして、前記第3のデバイスに送信されるか、又は、前記第2のデバイスが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、前記サービスパッケージの前記識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、そして、前記第3のデバイスに送信される、請求項2乃至4のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータが、請求項1乃至
7のうちのいずれか1項に記載の方法を実行することを可能とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
ユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーン(PGW-U)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(TDF-U)エンティティのうちのいずれかとして機能することが可能である第3のデバイスであって、
実行可能な命令を含むメモリと、
プロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行して、
データパケットを受信する動作と、
前記データパケットの属性情報をサービスパッケージに対応するパケット検出規則(PDR)の中のパケット検出情報と照合して、前記データパケットが前記PDRに適合するか否かを決定することによって、前記データパケットに適合するターゲットパケット検出規則(PDR)を決定する動作と、
サービスパッケージと
PDRとの間の対応関係にしたがって、前記データパケットに適合する
前記ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する動作と、
前記ターゲットサービスパッケージに基づいて、データの統計的な収集を実行して、前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する動作と、
データ分析デバイスに、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を送信する動作と、
前記データ分析デバイスから、
前記データの統計的な収集の結果に基づいて取得されるとともに前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信する動作と、
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
動作であって、前記データ分析結果は、前記ターゲットサービスパッケージが、頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用される、動作と、
を実行するように構成される、
第3のデバイス。
【請求項10】
前記プロセッサは、さらに、前記実行可能な命令を実行して、
第2のデバイスから、前記サービスパッケージの識別子及び前記サービスパッケージに対応する前記PDRを受信する動作を実行するように構成される、請求項
9に記載の第3のデバイス。
【請求項11】
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する動作は、
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージが頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定し、そして、前記メインストリームサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する動作を含む、請求項10又は11に記載の第3のデバイス。
【請求項12】
当該第3のデバイスが、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
ときに、当該第3のデバイスは、
前記データ分析結果にしたがって、前記ターゲットサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計が、第1のしきい値よりも大きく、且つ、前記ターゲットサービスパッケージの中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が、第2のしきい値よりも大きいということを決定し、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
、ように構成される、請求項10又は11に記載の第3のデバイス。
【請求項13】
通信方法であって、
ユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーン(PGW-U)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(TDF-U)エンティティのうちのいずれかとして機能することが可能である第3のデバイスによってデータパケットを受信するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記データパケットの属性情報をサービスパッケージに対応するパケット検出規則(PDR)の中のパケット検出情報と照合して、前記データパケットが前記PDRに適合するか否かを決定することによって、前記データパケットに適合するターゲットパケット検出規則(PDR)を決定するステップと、
前記第3のデバイスによって、サービスパッケージと
PDRとの間の対応関係にしたがって、前記データパケットに適合する
前記ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに基づいて、データの統計的な収集を実行して、前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得するステップと、
前記第3のデバイスによって、データ分析デバイスに、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を送信するステップと、
前記第3のデバイスから前記データ分析デバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を受信するステップと、
前記データ分析デバイスによって前記第3のデバイスにデータ分析結果を送信するステップと、
前記データ分析デバイスから、
前記データの統計的な収集の結果に基づいて取得されるとともに前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果を前記第3のデバイスによって受信するステップと、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
ステップであって、前記データ分析結果は、前記ターゲットサービスパッケージが、頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用される、ステップと、を含む、
通信方法。
【請求項14】
第1のデバイスから、前記サービスパッケージの識別子及び前記サービスパッケージに対応するPCC規則を第2のデバイスによって受信するステップと、
前記サービスパッケージに対応する前記PCC規則をパケット検出規則(PDR)に変換するステップと、
前記第2のデバイスによって前記第3のデバイスに、前記サービスパッケージの前記識別子及び前記サービスパッケージに対応する前記PDRを送信するステップと、をさらに含む、請求項
13に記載の通信方法。
【請求項15】
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する前記ステップは、
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージが頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定し、そして、前記メインストリームサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するステップを含む、請求項
13又は
14に記載の通信方法。
【請求項16】
前記第3のデバイスによって、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する前記ステップは、
前記第3のデバイスによって、前記データ分析結果にしたがって、前記ターゲットサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計が、第1のしきい値よりも大きく、且つ、前記ターゲットサービスパッケージの中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が、第2のしきい値よりも大きいということを決定するステップと、
前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するステップと、を含む、請求項
13又は
14に記載の通信方法。
【請求項17】
ユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーン(PGW-U)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(TDF-U)エンティティのうちのいずれかとして機能することが可能である第3のデバイスを含む通信システムであって、
前記第3のデバイスは、
データパケットを受信し、
前記データパケットの属性情報をサービスパッケージに対応するパケット検出規則(PDR)の中のパケット検出情報と照合して、前記データパケットが前記PDRに適合するか否かを決定することによって、前記データパケットに適合するターゲットパケット検出規則(PDR)を決定し、
サービスパッケージと
PDRとの間の対応関係にしたがって、前記データパケットに適合する
前記ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得し、
前記ターゲットサービスパッケージに基づいて、データの統計的な収集を実行して、前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得し、
データ分析デバイスに、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を送信し、
前記データ分析デバイスから、
前記データの統計的な収集の結果に基づいて取得されるとともに前記ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信し、そして、
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する、ように構成され
、前記データ分析結果は、前記ターゲットサービスパッケージが、頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用され、
前記データ分析デバイスは、
前記第3のデバイスから、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データの統計的な収集の結果を受信し、そして、前記第3のデバイスに
前記データ分析結果を送信する、ように構成される、
通信システム。
【請求項18】
第1のデバイスから、前記サービスパッケージの識別子及び前記サービスパッケージに対応するPCC規則を受信し、前記サービスパッケージに対応する前記PCC規則をパケット検出規則(PDR)に変換し、前記第3のデバイスに、前記サービスパッケージの前記識別子及び前記サービスパッケージに対応する前記PDRを送信する、ように構成される第2のデバイスをさらに含む、請求項
17に記載の通信システム。
【請求項19】
前記第1のデバイスは、ポリシー制御機能(PCF)エンティティである、請求項
18に記載の通信システム。
【請求項20】
前記第3のデバイスが、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するときに、前記第3のデバイスは、
前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージが頻繁に使用されるメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定し、そして、前記メインストリームサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する
ように構成される、請求項
17又は
18に記載の通信システム。
【請求項21】
前記第3のデバイスが、前記ターゲットサービスパッケージに対応する前記データ分析結果に基づいて、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するときに、前記第3のデバイスは、
前記データ分析結果にしたがって、前記ターゲットサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計が、第1のしきい値よりも大きく、且つ、前記ターゲットサービスパッケージの中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が、第2のしきい値よりも大きいということを決定し、前記ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するように構成される、請求項
17又は
18に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、4G(第4世代移動通信システム)ネットワークアーキテクチャの概略的な図である。
図1に示されているように、4Gネットワークのコアネットワークは、ポリシー及び課金規則機能(policy and charging rules function, PCRF)エンティティとパケットデータネットワークゲートウェイ(packet data network gateway, PGW)とを含む。PCRFエンティティは、加入者のサブスクライブされているパッケージ情報及びトラフィック使用量情報等に基づいて、加入者にポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を配送するように構成される。PCC規則は、パラメータのグループであり、パラメータのそのグループは、トラフィックデータフロー検出を実装し、そして、対応するポリシー制御及び/又は課金制御を提供するのに使用される。通常、PGWは、トラフィックフローを検出し、そして、PCRFエンティティが配送するPCC規則を実行するように構成されてもよい。4Gネットワークのコアネットワークは、トラフィック検出機能(traffic detection function, TDF)エンティティをさらに含んでもよい。TDFエンティティは、PCRFエンティティ及びPGWに個別に接続される。TDFエンティティは、主として、アプリケーション検出を実行し、そして、PCRFエンティティに検出されたアプリケーション情報を報告するように構成される。
【0003】
コアネットワークの制御プレーン及びユーザプレーンが分離されている4Gシステムアーキテクチャにおいて、サービングゲートウェイ(serving gateway, SGW)、PGW、及びTDFエンティティは、個別に、サービングゲートウェイ制御プレーン機能(serving gateway control plane function, SGW-C)エンティティ、PDNゲートウェイ制御プレーン機能(PDN gateway control plane function, PGW-C)エンティティ、トラフィック検出機能制御プレーン(traffic detection function control plane, TDF-C)エンティティ、サービングゲートウェイユーザプレーン機能(serving gateway user plane function, SGW-U)エンティティ、PDNゲートウェイユーザプレーン機能(PDN gateway user plane function, PGW-U)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(traffic detection function user plane, TDF-U)エンティティへと分割される。
図2は、4Gネットワークにおいて、コアネットワークの制御プレーン及びユーザプレーンが分離されている概略的な図である。制御プレーン機能エンティティは、ユーザプレーン機能エンティティを管理するように構成されるか、又は、他の非セッションレベル管理機能を実装するように構成される。ユーザプレーン機能エンティティは、制御プレーン機能エンティティにサービスを提供するように構成される。例えば、ユーザプレーン機能エンティティは、制御プレーンが配送する制御命令にしたがってセッションベアラを確立して、ユーザデータ転送を完了してもよい。コアネットワークの制御プレーン及びユーザプレーンが分離されている4Gシステムアーキテクチャにおいて、PGW-Uエンティティは、PCRFエンティティが配送するPCC規則を実行してもよい。
【0004】
5G(第5世代移動通信システム)ネットワークアーキテクチャにおいて、さらに、次世代コアネットワークデバイスのネットワークアーキテクチャを調整する。
図3は、サービスベースのインターフェイスを有する5Gネットワークのシステムアーキテクチャである。ポリシー制御機能(policy control function, PCF)エンティティは、加入者のサブスクライブされているパッケージ情報及びトラフィック使用量情報等に基づいて、加入者にPCC規則を配送するように構成される。セッション管理機能(session management function, SMF)エンティティは、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)エンティティを管理するように構成される。例えば、SMFエンティティは、UPFエンティティの選択を管理する必要があり、SMFエンティティは、また、ポリシー配送、イベント報告、UPFエンティティハートビート検出、及びUPFエンティティ負荷報告等の非セッションレベルの管理機能を有する。UPFエンティティは、SMFエンティティにサービスを提供するように構成される。例えば、UPFエンティティは、SMFエンティティが配送する制御命令にしたがってセッションベアラを確立して、ユーザデータ転送を完了してもよい。UPFエンティティは、さらに、PCFエンティティが配送するPCC規則を実行してもよい。
【0005】
PCFエンティティ/PCRFエンティティは、加入者のサービスパッケージに基づいて、例えば、PGW、PGW-Cエンティティ、又はSMFエンティティ等のネットワーク要素にPCC規則を配送して、PCC規則を有効にしてもよい。PGW、PGW-Uエンティティ、又はUPFエンティティは、加入者が有効にするPCC規則に基づいて、加入者のトラフィックデータフローに対してPCC規則マッチングを実行し、マッチングに成功しているPCC規則の中で搬送される課金及び制御ポリシーを実行する。一方、実際には、PCFエンティティ/PCRFエンティティ以外の(例えば、PGW、PGW-Uエンティティ、又はUPFエンティティ等の)デバイスは、受信したデータパケットが属しているサービスパッケージを決定することが不可能であるということが分かっている。したがって、さらに、サービスパッケージに基づいて関連する操作を実行することは不可能である。したがって、どのようにして、そのデバイスが、受信したデータパケットが属しているサービスパッケージを正確に決定することを可能とするかは、現時点で緊急に解決する必要がある問題である。
【発明の概要】
【0006】
この出願の複数の実施形態は、通信方法及び装置を提供して、デバイスが、受信したデータパケットが属しているサービスパッケージを正確に決定するのを支援する。
【0007】
第1の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信方法を提供する。その方法は、第1のデバイスが、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するステップを含む。第1のデバイスは、サービスパッケージに対応するポリシー及び課金制御PCC規則を決定する。第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。第1の態様によって説明される方法に基づいて、第1のデバイスのためのデバイスは、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定することが可能である。
【0008】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信する。第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。この選択的な実装に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージのトラフィックを柔軟に制御することが可能である。
【0009】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、ポリシー制御機能PCFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、セッション管理機能SMFエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイPGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、トラフィック検出機能TDFエンティティである。
【0010】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、SMFエンティティである。サービスパッケージの識別子は、対応するPCC規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、セッション規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、SMFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0011】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、PGW-Cエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、TDF-Cエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、PGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、TDFエンティティである。サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0012】
第2の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信方法を提供する。その方法は、第2のデバイスが、第1のデバイスから、サービスパッケージの識別子、及び、サービスパッケージに対応するポリシー及び課金制御PCC規則を受信するステップを含む。第2のデバイスは、サービスパッケージに対応するPCC規則をパケット検出規則PDRに変換する。第2のデバイスは、第3のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。第2の態様によって説明される方法に基づいて、第1のデバイスのためのデバイスは、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定することが可能である。
【0013】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信する。第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。この選択的な実装に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージのトラフィックを柔軟に制御することが可能である。
【0014】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、ポリシー制御機能PCFエンティティであり、第2のデバイスは、セッション管理機能SMFエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、ユーザプレーン機能UPFエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーンPGW-Uエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、トラフィック検出機能ユーザプレーンTDF-Uエンティティである。
【0015】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCFエンティティであり、第2のデバイスは、SMFエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、UPFエンティティである。サービスパッケージの識別子は、対応するPCC規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、セッション規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、SMFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0016】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、PGW-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、PGW-Uエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、TDF-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、TDF-Uエンティティである。サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、第1のデバイスが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0017】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。代替的に、第2のデバイスが1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0018】
第3の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信方法を提供する。その方法は、第3のデバイスが、第2のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するパケット検出規則PDRを受信するステップを含む。第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。第3のデバイスは、データパケットを受信する。第3のデバイスは、データパケットに適合するターゲットパケット検出規則PDRを決定する。第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する。第3の態様によって説明される方法に基づいて、第3のデバイスは、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定することが可能である。
【0019】
ある1つの選択的な実装において、第3のデバイスは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する。選択的な実装に基づいて、第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行することが可能である。
【0020】
ある1つの選択的な実装において、第3のデバイスは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0021】
ある1つの選択的な実装において、第3のデバイスは、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信する。第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。この選択的な実装に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージのトラフィックを柔軟に制御することが可能である。
【0022】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、セッション管理機能SMFエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、ユーザプレーン機能UPFエンティティである。代替的に、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーンPGW-Uエンティティである。代替的に、第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、トラフィック検出機能ユーザプレーンTDF-Uエンティティである。
【0023】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。代替的に、第2のデバイスが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0024】
第4の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信方法を提供する。その方法は、第2のデバイスが、第1のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信するステップを含む。第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。第2のデバイスは、データパケットを受信する。第2のデバイスは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。第2のデバイスは、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得する。第4の態様によって説明される方法に基づいて、第2のデバイスは、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定することが可能である。
【0025】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。ある1つの選択的な実装に基づいて、第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行することが可能である。
【0026】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0027】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージのデータ分析結果を受信する。第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。この選択的な実装に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージのトラフィックを柔軟に制御することが可能である。
【0028】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイPGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFであり、且つ、第2のデバイスは、サービス検出機能TDFエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PGWであり、且つ、第2のデバイスは、TDFエンティティである。
【0029】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、PGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFであり、且つ、第2のデバイスは、TDFエンティティである。サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0030】
第5の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信方法を提供する。その方法は、データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を受信するステップを含む。データ分析デバイスは、データの統計的な収集の結果を分析して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。この選択的な実装に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対して、データ分析を実行することが可能である。
【0031】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。その通信装置は、第1のデバイスであってもよく、又は、第1のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第1のデバイスのために使用される装置は、第1のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれかによって説明される方法を実行してもよい。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。通信装置が実行する操作及び有益な効果については、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0032】
第7の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第2のデバイスであってもよく、又は、第2のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第2のデバイスのために使用される装置は、第2のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、第2の態様、第4の態様、第2の態様の複数の選択的な実装、及び第4の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法を実行してもよい。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。通信装置が実行する操作及び有益な効果については、第2の態様、第4の態様、第1の態様の複数の選択的な実装、及び第4の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0033】
第8の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第3のデバイスであってもよく、又は、第3のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第3のデバイスのために使用される装置は、第3のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、第3の態様及び第3の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法を実行してもよい。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。通信装置が実行する操作及び有益な効果については、第3の態様及び第3の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0034】
第9の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、データ分析デバイスであってもよく、又は、データ分析デバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、データ分析デバイスのために使用される装置は、データ分析デバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、第5の態様及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法を実行してもよい。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。通信装置が実行する操作及び有益な効果については、第5の態様及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0035】
第10の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1のデバイスであってもよく、又は、第1のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第1のデバイスのために使用される装置は、第1のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバーを含む。プロセッサは、トランシーバーに接続される。選択的に、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサは、メモリに接続される。
【0036】
ある1つの選択的な設計において、通信装置が第1のデバイスであるときに、トランシーバーは、アンテナ及びそのアンテナに接続される無線周波数回路を含んでもよい。トランシーバーは、通信装置と他のネットワーク要素との間の通信を実装するように構成される。
【0037】
他の選択的な設計において、通信装置が第1のデバイスのために使用される装置であるときに、トランシーバーは、インターフェイス回路であってもよい。インターフェイス回路は、プロセッサが情報又はデータを取得し或いは出力するのに使用される。例えば、インターフェイス回路は、プロセッサがメモリからデータを読み出すか又はメモリにデータを書き込むのに使用される。他の例では、インターフェイス回路は、プロセッサがデバイスの外部から情報又はデータを受信するか或いはデバイスの外部へ情報又はデータを送信するのに使用される。
【0038】
プロセッサは、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法を実行するように構成される。
【0039】
メモリは、プログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する。プロセッサが実行する操作及び有益な効果については、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0040】
第11の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第2のデバイスであってもよく、又は、第2のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第2のデバイスのために使用される装置は、第2のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバーを含む。プロセッサは、トランシーバーに接続される。選択的に、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサは、メモリに接続される。
【0041】
ある1つの選択的な設計において、通信装置が第2のデバイスであるときに、トランシーバーは、アンテナ及びアンテナに接続される無線周波数回路を含んでもよい。トランシーバーは、通信装置と他のネットワーク要素との間の通信を実装するように構成される。
【0042】
他の選択的な設計において、通信装置が第2のデバイスのために使用される装置であるときに、トランシーバーは、インターフェイス回路であってもよい。インターフェイス回路は、プロセッサが情報又はデータを取得し或いは出力するのに使用される。例えば、インターフェイス回路は、プロセッサがメモリからデータを読み出し又はメモリにデータを書き込むのに使用される。他の例では、インターフェイス回路は、プロセッサがデバイスの外部から情報又はデータを受信し或いはデバイスの外部へと情報又はデータを送信するのに使用される。
【0043】
プロセッサは、第2の態様、第4の態様、第2の態様の複数の選択的な実装、及び第4の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれかにしたがった方法を実行するように構成される。
【0044】
メモリは、プログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、第2の態様、第4の態様、第2の態様の複数の選択的な実装、及び第4の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する。プロセッサが実行する操作及び有益な効果については、第2の態様、第4の態様、第2の態様の複数の選択的な実装、及び第4の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれかの1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0045】
第12の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第3のデバイスであってもよく、又は、第3のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第3のデバイスのために使用される装置は、第3のデバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバーを含む。プロセッサは、トランシーバーに接続される。選択的に、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサは、メモリに接続される。
【0046】
ある1つの選択的な設計において、通信装置が第3のデバイスであるときに、トランシーバーは、アンテナ及びアンテナに接続される無線周波数回路を含んでもよい。トランシーバーは、通信装置と他のネットワーク要素との間の通信を実装するように構成される。
【0047】
他の選択的な設計において、通信装置が第3のデバイスのために使用される装置であるときに、トランシーバーは、インターフェイス回路であってもよい。インターフェイス回路は、プロセッサが情報又はデータを取得し或いは出力するのに使用される。例えば、インターフェイス回路は、プロセッサがメモリからデータを読み出し又はメモリにデータを書き込むのに使用される。他の例では、インターフェイス回路は、プロセッサがデバイスの外部から情報又はデータを受信し或いはデバイスの外部へと情報又はデータを送信するのに使用される。
【0048】
プロセッサは、第3の態様及び第3の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される。
【0049】
メモリは、プログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、第3の態様及び第3の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する。プロセッサが実行する操作及び有益な効果については、第3の態様及び第3の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0050】
第13の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、データ分析デバイスのために使用される装置は、データ分析デバイスの中のチップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバーを含む。プロセッサは、トランシーバーに接続される。選択的に、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサは、メモリに接続される。
【0051】
ある1つの選択的な設計において、通信装置がデータ分析デバイスであるときに、トランシーバーは、アンテナ及びアンテナに接続される無線周波数回路を含んでもよい。トランシーバーは、通信装置と他のネットワーク要素との間の通信を実装するように構成される。
【0052】
他の選択的な設計において、通信装置がデータ分析デバイスのために使用される装置であるときに、トランシーバーは、インターフェイス回路であってもよい。インターフェイス回路は、プロセッサが情報又はデータを取得し或いは出力するのに使用される。例えば、インターフェイス回路は、プロセッサがメモリからデータを読み出し又はメモリにデータを書き込むのに使用される。他の例では、インターフェイス回路は、プロセッサがデバイスの外部から情報又はデータを受信し或いはデバイスの外部へと情報又はデータを送信するのに使用される。
【0053】
プロセッサは、第5の態様及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される。
【0054】
メモリは、プログラムを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、第5の態様及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する。プロセッサが実行する操作及び有益な効果については、第5の態様及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つによって説明される方法及び有益な効果を参照すべきである。詳細は再度にわたり繰り返しては説明されない。
【0055】
第14の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、コンピュータが、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、第5の態様、第1の態様の複数の選択的な実装、第2の態様の複数の選択的な実装、第3の態様の複数の選択的な実装、第4の態様の複数の選択的な実装、及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
【0056】
第15の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、命令を格納する。命令がコンピュータによって実行されるときに、コンピュータが、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、第5の態様、第1の態様の複数の選択的な実装、第2の態様の複数の選択的な実装、第3の態様の複数の選択的な実装、第4の態様の複数の選択的な実装、及び第5の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】4Gネットワークの既存システムアーキテクチャの概略的な図である。
【
図2】コアネットワーク制御プレーン及びユーザプレーンを分離した既存のシステムアーキテクチャの概略的な図である。
【
図3】サービスベースのインターフェイスを有する5Gネットワークの既存のシステムアーキテクチャの概略的な図である。
【
図4】この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの概略的な図である。
【
図5】この出願のある1つの実施形態にしたがった他の通信システムの概略的な図である。
【
図6】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図7A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図7B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図8A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図8B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図9A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図9B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図10A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図10B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図11】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図12A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図12B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図13A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図13B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図14A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図14B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図15A】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図15B】この出願の複数の実施形態にしたがった通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図16】この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
【
図17】この出願のある1つの実施形態にしたがった他の通信装置の構成の概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
以下の記載は、さらに、複数の添付の図面を参照して、この出願の複数の特定の実施形態を詳細に説明する。
【0059】
この出願の複数の実施形態は、通信方法及び装置を提供して、コアネットワークデバイスが、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定することを可能とする。
【0060】
この出願の複数の実施形態をよりよく理解するために、以下の記載は、この出願のそれらの複数の実施形態が適用可能であるある1つのシステムアーキテクチャを説明する。
【0061】
図4は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの概略的な図である。
図4に示されているように、通信システムは、第1のデバイス、第2のデバイス、第3のデバイス、及びデータ分析デバイスを含む。第1のデバイスは、第2のデバイスに無線により接続される。第2のデバイスは、第3のデバイスに無線により接続される。データ分析デバイスは、第3のデバイスに無線により接続される。選択的に、データ分析デバイスは、さらに、第1のデバイス及び/又は第2のデバイスに無線により接続されてもよい。
図4は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの概略的な図であるにすぎない。
図4において、通信システムが第1のデバイス、第2のデバイス、第3のデバイス、及びデータ分析デバイスを含むある1つの例を使用する。もちろん、通信システムは、他のデバイスをさらに含んでもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0062】
データ分析デバイスは、ネットワークデータ分析機能(network data analytics function, NWDAF)エンティティ、報告を生成するように構成される報告システム、又はデータ分析を実行することが可能である他のデバイスであってもよい。
【0063】
第1のデバイスは、ポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を生成し及び配送するように構成される。第2のデバイスは、制御プレーンデバイスである。第3のデバイスは、第1のデバイスが配送するPCC規則を実行するように構成されるユーザプレーンデバイスである。
【0064】
図4に示されている通信システムは、制御プレーン及びユーザプレーンが分離されているシナリオに適用される。例えば、以下の適用シナリオ1乃至適用シナリオ3のうちのいずれか1つに、
図4に示されている通信システムを適用してもよい。
【0065】
適用シナリオ1: 第1のデバイスは、ポリシー制御機能(policy control function, PCF)エンティティであり、第2のデバイスは、セッション管理機能(session management function, SMF)エンティティであり、第3のデバイスは、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)エンティティである。PCFエンティティは、加入者のサブスクライブされているパッケージ情報及び使用されているサービス情報等に基づいて、加入者にポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を配送するように構成される。UPFエンティティは、PCFエンティティが配送するPCC規則を実行するように構成される。
【0066】
選択的に、適用シナリオ1において、通信システムは、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function, NSSF)エンティティ、ネットワーク公開機能(network exposure function, NEF)エンティティ、ネットワークリポジトリ機能(NE repository function, NRF)エンティティ、統一データ管理(unified data management, UDM)エンティティ、アプリケーション機能(application function, AF)エンティティ、認証サーバ機能(authentication server function, AUSF)エンティティ、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)エンティティ、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)、及びデータネットワーク(data network, DN)等をさらに含んでもよい。
【0067】
適用シナリオ2: 第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能(policy and charging rules function, PCRF)エンティティであり、第2デバイスは、PDNゲートウェイ制御プレーン機能(PDN gateway control plane function, PGW-C)エンティティであり、第3デバイスは、PDNゲートウェイユーザプレーン機能(PDN gateway user plane function, PGW-U)エンティティである。PCRFエンティティは、加入者のサブスクライブされているパッケージ情報及び使用されているサービス情報等に基づいて、加入者にポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を配送するように構成される。PGW-Uエンティティは、PCRFエンティティが配送するPCC規則を実行するように構成される。
【0068】
選択的に、適用シナリオ2において、通信システムは、
図2におけるサービングゲートウェイ制御プレーン機能(serving gateway control plane function, SGW-C)エンティティ、サービングゲートウェイユーザプレーン機能(serving gateway user plane function, SGW-U)エンティティ、トラフィック検出機能制御プレーン(traffic detection function control plane, TDF-C)エンティティ、及びトラフィック検出機能ユーザプレーン(traffic detection function user plane, TDF-U)エンティティ等をさらに含んでもよい。
【0069】
適用シナリオ3: 第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、TDF-Cエンティティであり、第3のデバイスは、TDF-Uエンティティである。PCRFエンティティは、加入者のサブスクライブされているパッケージ情報及び使用されているサービス情報等に基づいて、加入者にポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を配送するように構成される。TDF-Uエンティティは、PCRFエンティティが配送するPCC規則を実行するように構成される。選択的に、適用シナリオ3において、通信システムは、
図2におけるSGW-Cエンティティ、SGW-Uエンティティ、PGW-Cエンティティ、及びPGW-Uエンティティ等をさらに含んでもよい。
【0070】
図5は、この出願のある1つの実施形態にしたがった他の通信システムの概略的な図である。
図5に示されているように、通信システムは、第1のデバイス、第2のデバイス、及びデータ分析デバイスを含む。第1のデバイスは、第2のデバイスに無線により接続される。データ分析デバイスは、第2のデバイスに無線により接続される。選択的に、データ分析デバイスは、さらに、第1のデバイスに無線により接続されてもよい。
図5は、この出願の実施形態にしたがった通信システムの概略的な図であるにすぎない。
図5においては、通信システムが、第1のデバイス、第2のデバイス、及びデータ分析デバイスを含むある1つの例を使用する。もちろん、通信システムは、他のデバイスをさらに含んでもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0071】
データ分析デバイスは、ネットワークデータ分析機能(network data analytics function, NWDAF)エンティティ、報告を生成するように構成される報告システム、又はデータ分析を実行することが可能である他のデバイスであってもよい。
【0072】
図5に示されている通信システムは、制御プレーン及びユーザプレーンが分離されていないシナリオに適用される。例えば、
図5に示されている通信システムは、以下の適用シナリオ4及び適用シナリオ5のうちのいずれか1つに適用されてもよい。
【0073】
適用シナリオ4: 第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、PGWである。選択的に、適用シナリオ4において、
図5に示されている通信システムは、
図1におけるPCRFエンティティ及びPGW以外のデバイスをさらに含んでもよい。
【0074】
適用シナリオ5: 第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、TDFエンティティである。選択的に、適用シナリオ5において、
図5に示される通信システムは、
図1におけるPCRFエンティティ以外のデバイスをさらに含んでもよい。
【0075】
この出願のそれらの複数の実施形態において、"複数の"は、2つ又はそれ以上を指す。
【0076】
この出願のそれらの複数の実施形態における"第1の"、"第2の"等の説明は、複数の説明される対象物を示し、そして、それらを判別するのに使用されるにすぎず、順序を示すものではなく、この出願のそれらの複数の実施形態におけるデバイスの数に対する特定の限定を示すものではなく、また、この出願のそれらの複数の実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0077】
この出願のそれらの複数の実施形態において、"接続"は、複数のデバイスの間の通信を実装するための直接的な接続又は間接的な接続等のさまざまな接続方式を意味する。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては限定されない。
【0078】
この出願のそれらの複数の実施形態において、"ネットワーク"及び"システム"は、同じ概念を表現し、通信システムは、通信ネットワークである。
【0079】
以下の記載は、さらに、この出願によって提供される通信方法及び装置を説明する。
【0080】
図4に示されている通信システムに基づいて、
図6は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信方法の概略的な図である。ステップ601乃至ステップ603は、第1のデバイス又は第1のデバイスの中のチップによって実行される。ステップ604及びステップ605は、第2のデバイス又は第2のデバイスの中のチップによって実行される。ステップ606乃至ステップ609は、第3のデバイス又は第3のデバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、第1のデバイス、第2のデバイス、及び第3のデバイスが方法を実行するある1つの例を使用する。
図6に示されているように、通信方法は、以下のステップ601乃至ステップ609を含む。
【0081】
601: 第1のデバイスは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0082】
図6に示されている通信方法は、上記の適用シナリオ1乃至適用シナリオ3のうちのいずれか1つに適用されてもよい。具体的にいうと、
図6において、第1のデバイスは、PCFエンティティであってもよく、第2のデバイスは、SMFエンティティであってもよく、第3のデバイスは、UPFエンティティであってもよい。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであってもよく、第2のデバイスは、PGW-Cエンティティであってもよく、第3のデバイスは、PGW-Uエンティティであってもよい。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであってもよく、第2のデバイスは、TDF-Cエンティティであってもよく、第3のデバイスは、TDF-Uエンティティであってもよい。もちろん、第1のデバイスは、PCC規則を配送するように構成される他のエンティティであってもよい。第2のデバイスは、代替的に、他の制御プレーンデバイスであってもよい。第3のデバイスは、代替的に、他のユーザプレーンデバイスであってもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0083】
第1のデバイスは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを記録する。各々の加入者は、1つ又は複数のサービスパッケージにサブスクライブすることが可能である。第1のデバイスは、加入者の現在の属性又は状態に基づいて、加入者がサブスクライブしている複数のサービスパッケージのうちの1つ又は複数のサービスパッケージを取得することが可能である。例えば、加入者は、3つのサービスパッケージに加入している。サービスパッケージ1は、月あたり20元かかり、20GBの一般的なトラフィックを含む。サービスパッケージ2は、月あたり20元かかり、アプリケーション1のための30GBのトラフィック及びアプリケーション2のための20GBのトラフィックを含む。サービスパッケージ3は、月あたり10元かかり、アプリケーション3のための10GBのトラフィック及びアプリケーション4のための10GBのトラフィックを含む。第1のデバイスは、加入者の現在の属性又は状態に基づいて、3つのサービスパッケージから、1つのサービスパッケージ、2つのサービスパッケージ、又は3つのサービスパッケージを取得する。
【0084】
602: 第1のデバイスは、サービスパッケージに対応するポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)規則を決定する。
【0085】
第1のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を格納する。PCC規則は、情報のグループであり、情報のそのグループは、トラフィックデータフロー検出を実装し及び対応するポリシー制御及び/又は課金制御パラメータを提供するのに使用される。PCC規則は、トラフィックデータフロー検出情報を含み、ポリシー制御情報及び/又は課金関連情報を含む。例えば、トラフィックデータフロー検出情報は、トラフィックデータフローテンプレートを含んでもよい。トラフィックデータフロー検出情報は、データパケットを照合するのに使用される。ポリシー制御情報は、トラフィックデータフロー検出情報に適合するデータパケットに対してポリシー制御を実行するのに使用される。課金関連情報は、トラフィックデータフロー検出情報に適合するデータパケットに課金するのに使用される。
【0086】
選択的に、PCC規則は、動的なPCC規則、あらかじめ定義されているPCC規則(charging rule name, CRN)、又はPCC規則グループ(charging rule basename, CRBN)であってもよい。
【0087】
動的なPCC規則は、第1のデバイスが第3のデバイスに配送する規則である。第1のデバイスによってあらかじめ構成される動的なPCC規則及び第1のデバイスによって動的に生成される動的なPCC規則の2つのタイプの動的なPCC規則が存在する。
【0088】
あらかじめ定義されているPCC規則は、第3のデバイスによってあらかじめ構成され、それらのあらかじめ定義されているPCC規則は、第1のデバイスによって参照されてもよい。
【0089】
1つのPCC規則グループは、複数のPCC規則を含んでもよい。PCC規則グループは、第3のデバイスによってあらかじめ構成され、PCC規則グループは、第1のデバイスで参照されてもよい。
【0090】
1つのサービスパッケージは、1つ又は複数のPCC規則に対応してもよい。1つのPCC規則は、また、1つ又は複数のサービスパッケージに対応してもよい。例えば、以下の表1に、第1のデバイスの中に格納されているサービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を示す。サービスパッケージ1は、動的なPCC規則1に対応する。サービスパッケージ2は、動的なPCC規則2及びあらかじめ定義されているPCC規則2に対応する。サービスパッケージ3は、動的なPCC規則3、あらかじめ定義されているPCC規則3、及びPCC規則グループ3に対応する。
【表1】
【0091】
この出願のこの実施形態においては、サービスパッケージを取得した後に、第1のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間のあらかじめ格納されている対応関係に基づいて、取得したサービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。例えば、第1のデバイスがサービスパッケージ1を取得する場合に、第1のデバイスは、サービスパッケージ1に対応するPCC規則が、動的なPCC規則1であるということを決定する。第1のデバイスは、第2のデバイスにサービスパッケージ1の識別子及び動的なPCC規則1を送信する。
【0092】
第1のデバイスが、サービスパッケージ1及びサービスパッケージ2を取得する場合に、第1のデバイスは、サービスパッケージ1に対応するPCC規則が、動的なPCC規則1であるということを決定し、サービスパッケージ2に対応するPCC規則が、動的なPCC規則2及びあらかじめ定義されているPCC規則2であるということを決定する。第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージ1の識別子、サービスパッケージ1に対応する動的なPCC規則1、サービスパッケージ2の識別子、サービスパッケージ2に対応する動的なPCC規則2及びあらかじめ定義されているPCC規則2を送信する。
【0093】
第1のデバイスが、サービスパッケージ1、サービスパッケージ2、サービスパッケージ3を取得する場合に、第1のデバイスは、サービスパッケージ1に対応するPCC規則が、動的なPCC規則1であるということを決定し、サービスパッケージ2に対応するPCC規則が、動的なPCC規則2及びあらかじめ定義されているPCC規則2であるということを決定し、サービスパッケージ3に対応するPCC規則が、動的なPCC規則3、あらかじめ定義されているPCC規則3、及びPCC規則グループ3であるということを決定する。第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージ1の識別子、サービスパッケージ1に対応する動的なPCC規則1、サービスパッケージ2の識別子、サービスパッケージ2に対応する動的なPCC規則2及びあらかじめ定義されているPCC規則2、サービスパッケージ3の識別子、サービスパッケージ3に対応する動的なPCC規則3、あらかじめ定義されているPCC規則3、及びPCC規則グループ3を送信する。
【0094】
603: 第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0095】
この出願のこの実施形態において、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージ及びそのサービスパッケージに対応するPCC規則を取得した後に、第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びそのサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。第1のデバイスによって第2のデバイスへとサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する目的は、サービスパッケージに対応するPCC規則を有効化することである。サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージの名称又はID(Identity document)であってもよい。
【0096】
604: 第2のデバイスは、サービスパッケージに対応するPCC規則をパケット検出規則(packet detection rule, PDR)に変換する。
【0097】
この出願のこの実施形態において、第2のデバイスが、第1のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、第2のデバイスは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。選択的に、第2のデバイスは、さらに、サービスパッケージ識別子とPCC規則との間の対応関係を格納してもよい。
【0098】
選択的に、PDRは、1つ又は複数のパケット検出情報(packet detection information, PDI)、1つ又は複数のPDR識別子、及び各々のPDR識別子に対応する処理規則の識別子を含んでもよい。処理規則は、転送動作規則(forwarding action rule, FAR)、使用量報告規則(usage reporting rule, URR)、QoS実施規則(QoS enforcement rule, QER)のうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
605: 第2のデバイスは、第3のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。
【0100】
この出願のこの実施形態において、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換した後に、第2のデバイスは、第3のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。例えば、サービスパッケージ1は、動的なPCC規則1に対応する。サービスパッケージ1の識別子及び動的なPCC規則1を受信した後に、第2のデバイスは、動的なPCC規則1をPDRに変換し、第3のデバイスにサービスパッケージ1の識別子及びPDRを送信する。サービスパッケージ1の識別子及びPDRを受信した後に、第3のデバイスは、サービスパッケージ1とPDRとの間の対応関係を記録する。
【0101】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、第3のデバイスに送信される。代替的に、第2のデバイスが1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、第3のデバイスに送信される。この選択的な実装に基づいて、第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0102】
606: 第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0103】
この出願のこの実施形態において、第3のデバイスが第2のデバイスからサービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを受信した後に、第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0104】
607: 第3のデバイスは、データパケットを受信する。
【0105】
具体的には、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録した後に、第3のデバイスは、データパケットを受信する。
【0106】
データパケットは、アップリンクデータパケットであってもよく又はダウンリンクデータパケットであってもよい。
【0107】
608: 第3のデバイスは、データパケットに適合するターゲットPDRを決定する。
【0108】
この出願のこの実施形態において、データパケットを受信した後に、第3のデバイスは、データパケットに適合するターゲットPDRを決定する。
【0109】
具体的には、第3のデバイスは、データパケットの属性情報をPDRの中のパケット検出情報と照合する。照合に成功する場合には、データパケットはPDRに適合するということを決定する。
【0110】
例えば、加入者1のPDR1及びPDR2は、第3のデバイスにおいて起動される。PDR1は、サービスパッケージ1に対応し、PDR2は、サービスパッケージ2に対応する。加入者1がアクセスするデータパケットを受信した後に、第3のデバイスは、データパケットの属性情報をPDR1の中のパケット検出情報及びPDR2の中のパケット検出情報と照合する。データパケットの属性情報がPDR1の中のパケット検出情報と一致する場合には、データパケットは、PDR1に適合する。したがって、PDR1は、目標PDRである。第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間のあらかじめ記録されている対応関係にしたがって、PDR1がサービスパッケージ1に対応するということを決定する。
【0111】
609: 第3のデバイスは、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0112】
取得したターゲットサービスパッケージは、第3のデバイスが受信するデータパケットが属するサービスパッケージである。
図6において説明されている方法を実装することによって、その方法は、第3のデバイスが、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを正確に決定するのを支援するが可能であるということを理解することが可能である。
【0113】
ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得した後に、第3のデバイスは、そのサービスパッケージに基づいて関連する動作を実行することが可能である。
【0114】
以下の記載は、サービスパッケージに基づいて第3のデバイスが実行することが可能である関連する操作のプロセスを説明する。
【0115】
図7A及び
図7Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった他の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ701乃至ステップ709の具体的な実装は、ステップ601乃至ステップ609の具体的な実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
図7A及び
図7Bに示されているように、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得した後に、第3のデバイスは、さらに、以下のステップ710乃至ステップ714を実行してもよい。
【0116】
710: 第3のデバイスは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する。
【0117】
例えば、ターゲットPDRは、PDR1であり、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージは、サービスパッケージ1である。第3のデバイスは、データパケットに基づいて、サービスパッケージ1に対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。選択的に、第3のデバイスは、さらに、PDR1の中で定義されている課金及び制御ポリシーを実行してもよい。もちろん、第3のデバイスは、ステップ710を実行しなくてもよく、第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに基づいて、他の動作を実行してもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0118】
選択的に、データの統計的な収集の結果は、サービスパッケージ1を使用する加入者の数、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報、サービスパッケージ1の使用期間情報、サービスパッケージ1の中のアプリケーションのトラフィック使用量情報、サービスパッケージ1の中のアプリケーションの使用期間情報、及びサービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0119】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報は、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報であってもよい。例えば、サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量は、すべての加入者のサービスパッケージ1に関する合計トラフィック使用量であってもよい。言い換えると、第3のデバイスは、すべての加入者のサービスパッケージ1に関する合計のトラフィック使用量に関する統計値を収集してもよい。代替的に、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報は、サービスパッケージ1のトラフィック使用量比率であってもよい。例えば、第3のデバイスにおいては、合計で10個のサービスパッケージが存在する。すべての加入者のサービスパッケージ1のトラフィック使用量の合計が、10GBであり、且つ、10個のサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計が、200GBである場合に、サービスパッケージ1のトラフィック使用量比率は、1/20である。
【0120】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージ1の使用期間情報は、サービスパッケージ1の使用期間であってもよい。例えば、サービスパッケージ1の使用期間は、すべての加入者のサービスパッケージ1に関する使用期間の合計であってもよい。言い換えると、第3のデバイスは、すべての加入者のサービスパッケージに関する使用期間の合計に関する統計値を収集してもよい。代替的に、サービスパッケージ1の使用期間情報は、サービスパッケージ1の使用期間比率であってもよい。例えば、第3のデバイスにおいては、合計で10個のサービスパッケージが存在する。すべての加入者のサービスパッケージ1に関する使用期間の合計が100時間であり、且つ、10個のサービスパッケージの使用期間の合計が2000時間である場合に、サービスパッケージ1の使用期間比率は、1/20となる。
【0121】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報は、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションに関するトラフィック使用量であってもよい。例えば、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションに関するトラフィック使用量は、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションに関するすべての加入者の合計のトラフィック使用量であってもよい。言い換えると、第3のデバイスは、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションに関するすべての加入者の合計のトラフィック使用量に関する統計値を収集してもよい。例えば、加入者1は、サービスパッケージ1の中で、アプリケーション1の10GBのトラフィック及びアプリケーション2の20GBのトラフィックを使用する。加入者2は、サービスパッケージ1の中で、アプリケーション1の20GBのトラフィック及びアプリケーション2の20GBのトラフィックを使用する。第3のデバイスは、サービスパッケージ1の中の統計的な収集を実行することによって、アプリケーション1に関するトラフィック使用量の合計が30GBであり、アプリケーション2に関するトラフィック使用量の合計が40GBであるということを取得することが可能である。
【0122】
代替的に、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報は、それらの複数のアプリケーションのトラフィック使用量比率であってもよい。例えば、サービスパッケージ1の中のアプリケーション1に関するすべての加入者のトラフィック使用量の合計は、30GBであり、サービスパッケージ1の中のアプリケーション2に関するすべての加入者のトラフィック使用量の合計は、40GBである。サービスパッケージ1においては、アプリケーション1のトラフィック使用量比率は、3/7であり、アプリケーション2のトラフィック使用量比率は、4/7である。
【0123】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションの使用期間情報は、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションの使用期間であってもよい。例えば、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションに関する使用期間は、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションに関するすべての加入者の使用期間の合計であってもよい。言い換えると、第3のデバイスは、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションに関するすべての加入者の合計の使用期間に関する統計値を収集してもよい。代替的に、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションの使用期間情報は、それらの複数のアプリケーションの使用期間比率であってもよい。例えば、サービスパッケージ1の中のアプリケーション1に関する合計の使用期間は、100時間であり、サービスパッケージ1の中のアプリケーション2に関する合計の使用期間は、200時間である。サービスパッケージ1の中のアプリケーション1の使用期間比率は、1/3であり、サービスパッケージ1の中のアプリケーション2の使用期間比率は、2/3となる。
【0124】
ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得した後に、第3のデバイスは、ステップ711を実行してもよい。代替的に、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得した後に、第3のデバイスは、ステップ711を実行せず、他の操作を実行する。例えば、データの統計的な収集の結果は、第1のデバイス又は第2のデバイスに送信されるか、或いは、データの統計的な収集の結果は、直接的に分析される。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0125】
711: 第3のデバイスは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0126】
712: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0127】
ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を受信した後に、データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0128】
ターゲットサービスパッケージがサービスパッケージ1であるある1つの例を使用する。上記で説明されているように、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果は、サービスパッケージ1を使用する加入者の数、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報、サービスパッケージ1の使用期間情報、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションの使用期間情報、及びサービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数のうちの1つ又は複数であってもよい。
【0129】
データの統計的な収集の結果がサービスパッケージ1のトラフィック使用量情報を含むある1つの例を使用する。サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報が、すべての加入者のサービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計である場合に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある特定の実装は、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きいか否かを決定するという実装であってもよい。得られる決定結果は、データ分析結果となる。サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きい場合に、その値は、サービスパッケージ1が頻繁に使用され、メインストリームサービスパッケージであるということを示す。代替的に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある1つの特定の実装は、データ分析デバイスが、サービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計に基づいて、複数のサービスパッケージのすべてをソートして、サービスパッケージのソート結果を取得するという実装であってもよい。そのソート結果は、データ分析結果となる。例えば、それらの複数のサービスパッケージのすべては、サービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計に基づいて、大きい順にソートされる。サービスパッケージは、あらかじめ設定されている位置の前にランク付けされ、そのあらかじめ設定されている位置は、サービスパッケージが頻繁に使用され、メインストリームサービスパッケージであるということを示す。データ分析結果は、いずれのサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであるかを決定して、さらに、そのメインストリームサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよいということを理解することが可能である。同様に、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報は、サービスパッケージ1のトラフィック使用量比率の合計である。本明細書においては、詳細は説明されない。データの統計的な収集の結果が、サービスパッケージ1を使用する加入者数及びサービスパッケージ1の使用期間情報を含むときに、データの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行するある1つの特定の実装は、同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。具体的にいうと、サービスパッケージ1を使用する加入者の数、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報、又はサービスパッケージ1の使用期間情報に対してデータ分析を実行して、データ分析結果を取得する。そのデータ分析結果は、サービスパッケージ1がメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用されてもよい。代替的に、サービスパッケージ1を使用する加入者の数、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報、又はサービスパッケージ1の使用期間情報に対して、他の分析操作を実行してもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0130】
他の例では、データの統計的な収集の結果が、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報及びサービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報を含むある1つの例を使用する。サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報が、すべての加入者のサービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計であり、且つ、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報が、すべての加入者のトラフィック使用量の合計である場合に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある1つの特定の実装は、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きいか否かを決定し、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が第2のしきい値よりも大きいか否かを決定するという実装であってもよい。取得した決定結果は、データ分析結果となる。サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きい場合に、そのトラフィック使用量の合計は、サービスパッケージ1が頻繁に使用され、メインストリームサービスパッケージであるということを示す。サービスパッケージ1の中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計が第2のしきい値よりも大きい場合に、そのトラフィック使用量の合計は、そのアプリケーションがサービスパッケージ1の中のメインストリームアプリケーションであるということを示す。代替的に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある1つの特定の実装は、データ分析デバイスが、サービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計に基づいて、サービスパッケージのすべてをソートして、サービスパッケージの第1のソート結果を取得するという実装であってもよい。データ分析デバイスは、サービスパッケージ1の中のアプリケーションに関するトラフィック使用量の合計に基づいて、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションをソートして、サービスパッケージ1の中のそれらの複数のアプリケーションの第2のソート結果を取得する。第1のソート結果及び第2のソート結果は、データ分析結果となる。そのデータ分析結果は、いずれのサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであるか、及び、そのサービスパッケージの中のいずれのアプリケーションがメインストリームアプリケーションであるかを決定し、さらに、メインストリームサービスパッケージの中のメインストリームアプリケーションに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよいということを理解することが可能である。具体的にいうと、サービスパッケージ1を使用する加入者の数、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報、サービスパッケージ1の使用期間情報、サービスパッケージ1の中の複数のアプリケーションのトラフィック使用量情報、又は、サービスパッケージ1の中のアプリケーションの使用期間情報に対してデータ分析を実行して、データ分析結果を取得する。そのデータ分析結果は、サービスパッケージ1がメインストリームサービスパッケージであるか否かを決定するのに使用されてもよく、そして、サービスパッケージ1の中のメインストリームアプリケーションを決定するのに使用されてもよい。
【0131】
他の例では、データの統計的な収集の結果が、サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報及びサービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数を含むある1つの例を使用する。サービスパッケージ1のトラフィック使用量情報が、すべての加入者のサービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計である場合に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある1つの特定の実装は、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きいか否かを決定し、そして、サービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数が第3のしきい値よりも大きいか否かを決定するという実装であってもよい。取得した決定結果はデータ分析結果となる。サービスパッケージ1に関するトラフィック使用量の合計が第1のしきい値よりも大きい場合に、そのトラフィック使用量の合計は、サービスパッケージ1が頻繁に使用され、メインストリームサービスパッケージであるということを示す。サービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数が第3のしきい値よりも大きい場合に、その加入者の数は、サービスパッケージ1の中にホットスポットを共有する過剰な数の加入者が存在することを示す。代替的に、データ分析デバイスが、サービスパッケージ1に対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、サービスパッケージ1に対応するデータ分析結果を取得するある1つの特定の実装は、データ分析デバイスが、複数のサービスパッケージに関するトラフィック使用量の合計に基づいて、それらの複数のサービスパッケージのすべてをソートして、それらの複数のサービスパッケージの第1のソート結果を取得するという実装であってもよい。データ分析デバイスは、サービスパッケージ1の中のホットスポットを共有する加入者の数が、第3のしきい値よりも大きいか否かを決定する。取得した決定結果及び第1のソート結果は、データ分析結果となる。そのデータ分析結果は、いずれのサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであるか、及び、いずれのサービスパッケージがホットスポットを共有している過剰な加入者を有するかを決定して、さらに、過剰な数の加入者がホットスポットを共有している低価値のメインストリームサービスパッケージのトラフィックを抑制するのに使用されてもよいということを理解することが可能である。
【0132】
もちろん、データ分析デバイスは、さらに、上記のデータの統計的な収集の結果に対して、例えば、報告の生成等の他のデータ分析操作を実行してもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0133】
713: データ分析デバイスは、第1のデバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0134】
714: 第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0135】
データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0136】
ある1つの選択的な実装において、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。高価値のサービスパッケージは、トラフィックのビット当たりの価格がしきい値よりも高いサービスパッケージである。言い換えると、高価値のサービスパッケージは、トラフィックのビット当たりの価格が高いサービスパッケージである。
【0137】
例えば、ターゲットサービスパッケージは、高価値のサービスパッケージであり、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであるということを決定する場合に、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行するという実装である。第1のデバイスがターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについてQoSを改善すること、又は、伝送制御プロトコル(transmission control protocol, TCP)トランスポート層の伝送品質を改善すること等であってもよい。具体的には、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するPCC規則の中のパラメータを更新して、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについてQoSを改善してもよく、又は、TCPトランスポート層の伝送品質を改善してもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除し、そして、ターゲットサービスパッケージのための新たなPCC規則を生成してもよい。PCC規則は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについてQoSを改善するのに使用されてもよく、又は、TCPトランスポート層の伝送品質を改善するのに使用されてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除しなくてもよい。第1のデバイスは、追加的に、オーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについてQoSを改善するのに使用されてもよく、又は、TCPトランスポート層の伝送品質を改善するのに使用されてもよい。
【0138】
他の例では、ターゲットサービスパッケージは、高価値のサービスパッケージであり、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであり、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションがメインストリームアプリケーションであるということを決定する場合に、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションに対してトラフィック活性化を実行するという実装である。第1のデバイスがターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについてQoSを改善すること、又は、伝送制御プロトコル(transmission control protocol, TCP)トランスポート層の伝送品質を改善すること等であってもよい。具体的には、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するPCC規則の中のパラメータを更新して、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについてQoSを改善してもよく又はTCPトランスポート層の伝送品質を改善してもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除し、そして、ターゲットサービスパッケージのための新たなPCC規則を生成してもよい。PCC規則は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについてQoSを改善するのに使用されてもよく、又は、TCPトランスポート層の伝送品質を改善するのに使用されてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除しなくてもよい。第1のデバイスは、追加的に、オーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについてQoSを改善するのに使用されてもよく、又は、TCPトランスポート層の伝送品質を改善するのに使用されてもよい。
【0139】
ある1つの選択的な実装において、ターゲットサービスパッケージが、低価値のサービスパッケージである場合に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。低価値のサービスパッケージは、トラフィックのビット当たりの価格が、しきい値よりも低いサービスパッケージである。言い換えると、低価値のサービスパッケージは、トラフィックのビット当たりの価格が低いサービスパッケージである。
【0140】
例えば、ターゲットサービスパッケージは、低価値のサービスパッケージであり、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであるということを決定する場合に、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するという実装である。第1のデバイスがターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについて帯域幅又はQoS品質等を減少させることであってもよい。具体的には、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するPCC規則の中のパラメータを更新して、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについて帯域幅又はQoS品質を減少させてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除し、そして、ターゲットサービスパッケージのための新たなPCC規則を生成してもよい。PCC規則は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについて帯域幅又はQoS品質を減少させるのに使用されてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除しなくてもよい。第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージの中のサービスについて帯域幅又はQoS品質を減少させるのに使用されてもよい。
【0141】
他の例では、ターゲットサービスパッケージは、低価値のサービスパッケージであり、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであり、そのターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションがメインストリームアプリケーションであるということを決定する場合に、第1のデバイスが、そのターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションに対してトラフィック抑圧を実行するという実装である。第1のデバイスがターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについて帯域幅又はQoS品質等を減少させることであってもよい。具体的には、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するPCC規則の中のパラメータを更新して、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについて帯域幅又はQoS品質を減少させてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除し、そして、そのターゲットサービスパッケージのための新たなPCC規則を生成してもよい。そのPCC規則は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについて帯域幅又はQoS品質を減少させるのに使用されてもよい。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除しなくてもよい。第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージの中の第1のアプリケーションについて帯域幅又はQoS品質を減少させるのに使用されてもよい。
【0142】
他の例では、ターゲットサービスパッケージは、低価値のサービスパッケージであり、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージがメインストリームサービスパッケージであり、ターゲットサービスパッケージの中のホットスポットを共有する加入者の数が第3のしきい値よりも大きいということを決定する場合に、第1のデバイスが、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するという実装である。第1のデバイスがターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行するある1つの特定の実装は、ターゲットサービスパッケージの中のホットスポットの共有を無効化することであってもよい。具体的には、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除し、そして、ターゲットサービスパッケージのための新たなPCC規則を生成してもよい。PCC規則は、ターゲットサービスパッケージの中のホットスポットの共有を無効化するのに使用される。代替的に、第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応する既存のPCC規則を削除しなくてもよい。第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージの中のホットスポットの共有を無効化するのに使用されてもよい。
【0143】
ある1つの選択的な実装において、ステップ713及びステップ714を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、第2のデバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。同様に、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。ターゲットサービスパッケージが低価値のサービスパッケージである場合に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよい。
【0144】
ある1つの選択的な実装において、ステップ713及びステップ714を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、第3のデバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。同様に、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。ターゲットサービスパッケージが低価値のサービスパッケージである場合に、第3デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。第3のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよい。
【0145】
図7A及び
図7Bにおいて説明されている方法を実装することによって、サービスパッケージに基づいて、トラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行することが可能であるということを理解することが可能である。
【0146】
以下の記載は、さらに、上記の適用シナリオ1に基づいて、この出願によって提供される通信方法を説明する。
図8A及び
図8Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ801乃至ステップ803、及びステップ814は、PCFエンティティ又はPCFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ804及びステップ805は、SMFエンティティ又はSMFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ806からステップ811は、UPFエンティティ又はUPFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ812及びステップ813は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCFエンティティ、SMFエンティティ、UPFエンティティ、及びデータ分析デバイスが方法を実行するある1つの例を使用する。
図8A及び
図8Bに示されているように、通信方法は、以下のステップ801乃至ステップ814を含む。
【0147】
801: PCFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0148】
選択的に、ユーザ端末は、RAN又はAMFを使用することによって、SMFエンティティにセッション確立要求を送信してもよい。セッション確立要求を受信した後に、SMFエンティティは、PCFエンティティにNpcf_SMPolicyControl_Createメッセージを送信する。Npcf_SMPolicyControl_Createメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCFエンティティをトリガする。代替的に、ユーザ端末は、RAN又はAMFを使用することによって、SMFエンティティにセッション更新要求を送信してもよい。セッション更新要求を受信した後に、SMFエンティティは、PCFエンティティにNpcf_SMPolicyControl_Updateメッセージを送信する。Npcf_SMPolicyControl_Updateメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCFエンティティをトリガする。代替的に、PCFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを積極的に取得してもよい。代替的に、PCFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、他の方式によってトリガされてもよい。
【0149】
802: PCFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0150】
ステップ802の特定の実装については、ステップ602の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0151】
803: PCFエンティティは、SMFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0152】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、対応するPCC規則の情報要素の中で搬送され、そして、SMFエンティティに送信される。例えば、PCC規則に含まれる情報要素は、以下のように示されてもよい。情報要素pccServiceName/pccServiceIDは、サービスパッケージの識別子を示す。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するPCC規則の属性及び値の対(attribute-value pair, AVP)の中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、SMFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【数1】
【0153】
ある1つの選択的な実装において、PCFエンティティは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信する。サービスパッケージの識別子は、セッション規則(session rule)の情報要素の中で搬送され、そして、SMFエンティティに送信される。例えば、セッション規則の中に含まれる情報要素は、以下のように示されてもよい。情報要素sessServiceName/sessServiceIDは、サービスパッケージの識別子を示す。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するセッション規則のAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、SMFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【数2】
【0154】
804: SMFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0155】
具体的には、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、SMFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0156】
805: SMFエンティティは、UPFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。
【0157】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、UPFエンティティに送信される。例えば、PDRは、PDR識別子を搬送する情報要素、FAR IDを搬送する情報要素、URR IDを搬送する情報要素、QER IDを搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、UPFエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0158】
ある1つの選択的な実装において、SMFエンティティは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信する。サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求(session establishment request)の情報要素の中で搬送され、そして、UPFエンティティに送信される。例えば、セッション確立要求は、PDRを搬送する情報要素、ノード識別子(Node ID)を搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、UPFエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0159】
806: UPFエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0160】
具体的には、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを受信した後に、UPFエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0161】
807: UPFエンティティは、データパケットを受信する。
【0162】
808: UPFエンティティは、データパケットに適合するターゲットPDRを決定する。
【0163】
809: UPFエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0164】
ステップ806乃至ステップ809の特定の実装については、ステップ606乃至ステップ609の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0165】
810: UPFエンティティは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する。
【0166】
811: UPFエンティティは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0167】
812: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0168】
813: データ分析デバイスは、PCFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0169】
814: PCFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0170】
ステップ810乃至ステップ814の特定の実装については、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0171】
ある1つの選択的な実装において、ステップ813及びステップ814を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、SMFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスからターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、SMFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0172】
ある1つの選択的な実装において、ステップ813及びステップ814を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、UPFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、UPFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0173】
以下の記載は、さらに、上記の適用シナリオ2に基づいて、この出願によって提供される通信方法を説明する。
図9A及び
図9Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ901乃至ステップ903及びステップ914は、PCRFエンティティ又はPCRFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ904及びステップ905は、PGW-Cエンティティ又はPGW-Cエンティティの中のチップによって実行される。ステップ906乃至ステップ911は、PGW-Uエンティティ又はPGW-Uエンティティの中のチップによって実行される。ステップ912及びステップ913は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCRFエンティティ、PGW-Cエンティティ、PGW-Uエンティティ、及びデータ分析デバイスが方法を実行するある1つの例を使用する。
図9A及び
図9Bに示されているように、通信方法は、以下のステップ901乃至ステップ914を含む。
【0174】
901: PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0175】
選択的に、ユーザ端末は、RAN又はモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)を使用することによって、PGW-Cエンティティにセッション確立要求を送信してもよい。セッション確立要求を受信した後に、PGW-Cエンティティは、PCRFエンティティにCCR-I(credit control request-initial)メッセージを送信する。CCR-Iメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、ユーザ端末は、RAN又はMMEを使用することによって、PGW-Cエンティティにセッション更新要求を送信してもよい。セッション更新要求を受信した後に、PGW-Cエンティティは、PCRFエンティティにCCR-U(credit control request-update)メッセージを送信する。CCR-Uメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを積極的に取得してもよい。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、他の方式によってトリガされてもよい。
【0176】
902: PCRFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0177】
ステップ902の特定の実装については、ステップ602の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0178】
903: PCRFエンティティは、PGW-Cエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0179】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、PGW-Cエンティティに送信される。例えば、Charging-Rule-Installメッセージの中に含まれている情報要素は、以下のように示される。情報要素Service-Name/Service-Identifierは、サービスパッケージの識別子を示す。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、Charging-Rule-InstallメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、PGW-Cエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【数3】
【0180】
ある1つの選択的な実装において、PCRFエンティティが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求(re-authentication request, RAR)
メッセージの情報要素の中で搬送され、そして、PGW-Cエンティティに送信される。例えば、CCAメッセージの中に含まれている情報要素は、以下のように示されてもよい。情報要素Service-Name/Service-Identifierは、サービスパッケージの識別子を示す。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するCCAメッセージのAVPの中で搬送されてもよく又は対応するRARメッセージのAVPの中で搬送されで搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、PGW-Cエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【数4】
【0181】
904: PGW-Cエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0182】
具体的には、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、PGW-Cエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0183】
905: PGW-Cエンティティは、PGW-Uエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。
【0184】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、PGW-Uエンティティに送信される。例えば、PDRは、PDR識別子を搬送する情報要素、FAR IDを搬送する情報要素、URR IDを搬送する情報要素、QER IDを搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、PGW-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0185】
ある1つの選択的な実装において、PGW-Cエンティティは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信する。サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求(session establishment request)の情報要素の中で搬送され、そして、PGW-Uエンティティに送信される。例えば、セッション確立要求は、PDRを搬送する情報要素、ノード識別子(Node ID)を搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、PGW-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0186】
906: PGW-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0187】
具体的には、PGW-Uエンティティが、PGW-Cエンティティから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを受信した後に、PGW-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0188】
907: PGW-Uエンティティは、データパケットを受信する。
【0189】
908: PGW-Uエンティティは、データパケットに適合するターゲットPDRを決定する。
【0190】
909: PGW-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0191】
ステップ906乃至ステップ909の特定の実装については、ステップ606乃至ステップ609の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0192】
910: PGW-Uエンティティは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する。
【0193】
911: PGW-Uエンティティは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0194】
912: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0195】
913: データ分析デバイスは、PCRFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0196】
914: PCRFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0197】
ステップ910乃至ステップ914の特定の実装については、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0198】
ある1つの選択的な実装において、ステップ913及びステップ914を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、PGW-Cエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、PGW-Cエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0199】
ある1つの選択的な実装において、ステップ913及びステップ914を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、PGW-Uエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、PGW-Uエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0200】
以下の記載は、さらに、上記の適用シナリオ3に基づいて、この出願によって提供される通信方法を説明する。
図10A及び
図10Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1001乃至ステップ1003及びステップ1014は、PCRFエンティティ又はPCRFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1004及びステップ1005は、TDF-Cエンティティ又はTDF-Cエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1006乃至ステップ1011は、TDF-Uエンティティ又はTDF-Uエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1012及びステップ1013は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCRFエンティティ、TDF-Cエンティティ、TDF-Uエンティティ、及びデータ分析デバイスがその方法を実行するある1つの例を使用する。
図10A及び
図10Bに示されているように、通信方法は、以下のステップ1001乃至ステップ1014を含む。
【0201】
1001: PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0202】
選択的に、ユーザ端末は、RAN又はモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)を使用することによって、TDF-Cエンティティにセッション確立要求を送信してもよい。セッション確立要求を受信した後に、TDF-Cエンティティは、PCRFエンティティにCCR-I(credit control request-initial)メッセージを送信する。CCR-Iメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、ユーザ端末は、RAN又はMMEを使用することによって、TDF-Cエンティティにセッション更新要求を送信してもよい。セッション更新要求を受信した後に、TDF-Cエンティティは、PCRFエンティティにCCR-U(credit control request-update)メッセージを送信する。CCR-Uメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを積極的に取得してもよい。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、他の方式によってトリガされてもよい。
【0203】
1002: PCRFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0204】
ステップ1002の特定の実装については、ステップ602の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0205】
1003: PCRFエンティティは、TDF-Cエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0206】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、TDF-Cエンティティに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、Charging-Rule-InstallメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、TDF-Cエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0207】
ある1つの選択的な実装において、PCRFエンティティが1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求(re-authentication request, RAR)メッセージの情報要素の中で搬送され、そして、TDF-Cエンティティに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するCCAメッセージのAVP又は対応するRARメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、TDF-Cエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0208】
1004: TDF-Cエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0209】
具体的には、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、TDF-Cエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則をPDRに変換する。
【0210】
1005: TDF-Cエンティティは、TDF-Uエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信する。
【0211】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、TDF-Uエンティティに送信される。例えば、PDRは、PDR識別子を搬送する情報要素、FAR IDを搬送する情報要素、URR IDを搬送する情報要素、QER IDを搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、TDF-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0212】
ある1つの選択的な実装において、TDF-Cエンティティは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信する。サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求(session establishment request)の情報要素の中で搬送され、そして、TDF-Uエンティティに送信される。例えば、セッション確立要求は、PDRを搬送する情報要素、ノード識別子(Node ID)を搬送する情報要素、及びサービスパッケージの識別子を搬送する情報要素等を含んでもよい。この選択的な実装に基づいて、TDF-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0213】
1006: TDF-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録する。
【0214】
1007: TDF-Uエンティティは、データパケットを受信する。
【0215】
1008: TDF-Uエンティティは、データパケットに適合するターゲットPDRを決定する。
【0216】
1009: TDF-Uエンティティは、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0217】
ステップ1006乃至ステップ1009の特定の実装については、ステップ606乃至ステップ609の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0218】
1010: TDF-Uエンティティは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得する。
【0219】
1011: TDF-Uエンティティは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0220】
1012: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0221】
1013: データ分析デバイスは、PCRFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0222】
1014: PCRFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0223】
ステップ1010乃至ステップ1014の特定の実装については、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0224】
ある1つの選択的な実装において、ステップ1013及びステップ1014を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、TDF-Cエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、TDF-Cエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0225】
ある1つの選択的な実装において、ステップ1013及びステップ1014を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、TDF-Uエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、TDF-Uエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0226】
図5において説明されている通信システムに基づいて、
図11は、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1101乃至ステップ1103は、第1のデバイス又は第1のデバイスの中のチップによって実行される。ステップ1104乃至1107は、第2のデバイス又は第2のデバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、第1のデバイス及び第2のデバイスがその方法を実行するある1つの例を使用する。
図11に示されているように、通信方法は、以下のステップ1101乃至ステップ1107を含む。
【0227】
1101: 第1のデバイスは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0228】
図11に示されている通信方法は、上記の適用シナリオ4及び適用シナリオ5のうちのいずれか一方に適用されてもよい。言い換えると、
図11において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、PGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、第2のデバイスは、TDFエンティティである。もちろん、第1のデバイスは、代替的に、PCC規則を配送するように構成される他のエンティティであってもよい。第2のデバイスは、代替的に、PCC規則を実行するように構成される他のエンティティであってもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0229】
1102: 第1のデバイスは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0230】
1103: 第1のデバイスは、第2のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0231】
ステップ1101乃至ステップ1103の特定の実装は、ステップ601乃至ステップ603の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0232】
1104: 第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0233】
具体的には、第1のデバイスからサービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0234】
1105: 第2のデバイスは、データパケットを受信する。
【0235】
データパケットは、アップリンクデータパケットであってもよく又はダウンリンクデータパケットであってもよい。
【0236】
1106: 第2のデバイスは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。
【0237】
この出願のこの実施形態において、データパケットを受信した後に、第2のデバイスは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。
【0238】
具体的には、第2のデバイスは、データパケットの属性情報をPCC規則の中のトラフィックデータフロー検出情報と照合する。照合に成功する場合には、データパケットが、PCC規則に適合するということを決定する。例えば、加入者1のPCC規則1及びPCC規則2は、第2のデバイスの中で有効化される。PCC規則1は、サービスパッケージ1に対応し、PCC規則2は、サービスパッケージ2に対応する。加入者1がアクセスするデータパケットを受信した後に、第2のデバイスは、PCC規則1の中のトラフィックデータフロー検出情報及びPCC規則2の中のトラフィックデータフロー検出情報とそのデータパケットの属性情報を照合する。データパケットの属性情報が、PCC規則1の中のトラフィックデータフロー検出情報に適合する場合に、データパケットは、PCC規則1に適合する。したがって、PCC規則1は、ターゲットPCC規則である。第2のデバイスは、サービスパッケージとPCC規則との間のあらかじめ記録されている対応関係にしたがって、PCC規則1がサービスパッケージ1に対応するということを決定する。
【0239】
1107: 第2のデバイスは、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0240】
取得したターゲットサービスパッケージは、第2のデバイスが受信するデータパケットが属するサービスパッケージである。
図11において説明されている方法を実装することによって、コアネットワークデバイスは、受信したデータパケットが属するサービスパッケージを決定することが可能であるということを理解することが可能である。
【0241】
ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得した後に、第2のデバイスは、サービスパッケージに基づいて、関連する操作を実行することが可能である。
【0242】
以下の記載は、サービスパッケージに基づいて第2のデバイスが実行することが可能である関連する操作のプロセスを説明する。
【0243】
図12A及び
図12Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1201乃至ステップ1207の特定の実装は、ステップ1101乃至ステップ1107の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
図12A及び
図12Bに示されているように、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得した後に、第2のデバイスは、さらに、以下のステップ1208乃至ステップ1212を実行してもよい。
【0244】
1208: 第2のデバイスは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。
【0245】
例えば、ターゲットPCC規則は、PCC規則1であり、ターゲットPCC規則1に対応するターゲットサービスパッケージは、サービスパッケージ1である。第2のデバイスは、データパケットに基づいて、サービスパッケージ1に対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。選択的に、第2のデバイスは、さらに、PCC規則1の中で定義されている課金及び制御ポリシーを実行してもよい。
【0246】
もちろん、第2のデバイスは、ステップ1208を実行しなくてもよく、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに基づいて、他の操作を実行してもよい。このことは、この出願のこの実施形態においては限定されない。
【0247】
1209: 第2のデバイスは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0248】
1210: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0249】
1211: データ分析デバイスは、第1のデバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0250】
1212: 第1のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0251】
ステップ1208乃至ステップ1212の特定の実装は、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0252】
ある1つの選択的な実装において、ステップ1211及びステップ1212を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、第2のデバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。選択的に、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。ターゲットサービスパッケージが低価値のサービスパッケージである場合に、第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。第2のデバイスは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよい。
【0253】
以下の記載は、さらに、上記の適用シナリオ4に基づいて、この出願によって提供される通信方法を説明する。
図13A及び
図13Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1301乃至ステップ1303及びステップ1312は、PCRFエンティティ又はPCRFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1304乃至ステップ1309は、PGW又はPGWの中のチップによって実行される。ステップ1310及びステップ1311は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCRFエンティティ、PGW、及びデータ分析デバイスがその方法を実行するある1つの例を使用する。
図13A及び
図13Bに示されているように、その通信方法は、以下のステップ1301乃至ステップ1312を含む。
【0254】
1301: PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0255】
選択的に、ユーザ端末は、RAN又はモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)を使用することによって、PGWにセッション確立要求を送信してもよい。セッション確立要求を受信した後に、PGWは、PCRFエンティティにCCR-I(credit control request-initial)メッセージを送信する。CCR-Iメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、ユーザ端末は、RAN又はMMEを使用することによって、PGWにセッション更新要求を送信してもよい。セッション更新要求を受信した後に、PGWは、PCRFエンティティにCCR-U(credit control request-update)メッセージを送信する。CCR-Uメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを積極的に取得してもよい。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、他の方式によってトリガされてもよい。
【0256】
1302: PCRFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0257】
ステップ1302の特定の実装については、ステップ602の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0258】
1303: PCRFエンティティは、PGWに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0259】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、PGWに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、Charging-Rule-InstallメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、PGWは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0260】
ある1つの選択的な実装において、PCRFエンティティが1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求(re-authentication request, RAR)メッセージの情報要素の中で搬送され、そして、PGWに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するCCAメッセージのAVP又は対応するRARメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、PGWは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0261】
1304: PGWは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0262】
この出願のこの実施形態において、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、PGWは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0263】
1305: PGWは、データパケットを受信する。
【0264】
データパケットは、アップリンクデータパケットであってもよく又はダウンリンクデータパケットであってもよい。
【0265】
1306: PGWは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。
【0266】
1307: PGWは、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0267】
ステップ1305乃至ステップ1307の特定の実装は、ステップ1105乃至ステップ1107の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0268】
1308: PGWは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。
【0269】
1309: PGWは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0270】
1310: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0271】
1311: データ分析デバイスは、PCRFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0272】
1312: PCRFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0273】
ステップ1308乃至ステップ1312の特定の実装は、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0274】
ある1つの選択的な実装において、ステップ1311及びステップ1312を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、PGWに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、PGWは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。選択的に、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、PGWは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。ターゲットサービスパッケージが低価値のサービスパッケージである場合に、PGWは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。PGWは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよい。
【0275】
以下の記載は、さらに、上記の適用シナリオ5に基づいて、この出願によって提供される通信方法について説明する。
図14A及び
図14Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったさらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1401乃至ステップ1403及びステップ1412は、PCRFエンティティ又はPCRFエンティティの中のチップのよって実行される。ステップ1404乃至ステップ1409は、TDFエンティティ又はTDFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1410及びステップ1411は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCRFエンティティ、TDFエンティティ、及びデータ分析デバイスがその方法を実行するある1つの例を使用する。
図14A及び
図14Bに示されているように、通信方法は、以下のステップ1401乃至ステップ1412を含む。
【0276】
1401: PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0277】
選択的に、ユーザ端末は、RAN又はモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)を使用することによって、TDFエンティティにセッション確立要求を送信してもよい。セッション確立要求を受信した後に、TDFエンティティは、PCRFエンティティにCCR-I(credit control request-initial)メッセージを送信する。CCR-Iメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、ユーザ端末は、RAN又はMMEを使用することによって、TDFエンティティにセッション更新要求を送信してもよい。セッション更新要求を受信した後に、TDFエンティティは、PCRFエンティティにCCR-U(credit control request-update)メッセージを送信する。CCR-Uメッセージを受信した後に、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、PCRFエンティティをトリガする。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを積極的に取得してもよい。代替的に、PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように、他の方式によってトリガされてもよい。
【0278】
1402: PCRFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0279】
ステップ1402の特定の実装については、ステップ602の特定の実装を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0280】
1403: PCRFエンティティは、TDFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0281】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、TDFエンティティに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、Charging-Rule-InstallメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、TDF-Cエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0282】
ある1つの選択的な実装において、PCRFエンティティが1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求(re-authentication request, RAR)メッセージの情報要素の中で搬送され、そして、TDFエンティティに送信される。選択的に、サービスパッケージの識別子は、具体的には、対応するCCAメッセージのAVP又は対応するRARメッセージのAVPの中で搬送されてもよい。この選択的な実装に基づいて、TDFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を正確に決定することが可能である。
【0283】
1404: TDFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0284】
この出願のこの実施形態において、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、TDFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0285】
1405: TDFエンティティは、データパケットを受信する。
【0286】
データパケットは、アップリンクデータパケットであってもよく又はダウンリンクデータパケットであってもよい。
【0287】
1406: TDFエンティティは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。
【0288】
1407: TDFエンティティは、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0289】
ステップ1405乃至ステップ1407の特定の実装は、ステップ1105乃至ステップ1107の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0290】
1408: TDFエンティティは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。
【0291】
1409: TDFエンティティは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0292】
1410: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0293】
1411: データ分析デバイスは、PCRFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0294】
1412: PCRFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0295】
ステップ1408乃至ステップ1412の特定の実装は、ステップ710乃至ステップ714の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0296】
ある1つの選択的な実装において、ステップ1411及びステップ1412を実行しなくてもよい。データ分析デバイスが、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行し、そして、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得した後に、データ分析デバイスは、TDFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信してもよい。データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信した後に、TDFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。選択的に、ターゲットサービスパッケージが高価値のサービスパッケージである場合に、TDFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化を実行してもよい。ターゲットサービスパッケージが低価値のサービスパッケージである場合に、TDFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック抑圧を実行してもよい。TDFエンティティは、ターゲットサービスパッケージのためのオーバーレイ規則を生成してもよい。オーバーレイ規則は、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するのに使用されてもよい。
【0297】
図15A及び
図15Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった、さらに別の通信方法の概略的なフローチャートである。ステップ1501乃至ステップ1503及びステップ1512は、PCRFエンティティ又はPCRFエンティティの中のチップによって実行される。ステップ1504乃至ステップ1509は、PGW又はPGWの中のチップによって実行される。ステップ1510及びステップ1511は、データ分析デバイス又はデータ分析デバイスの中のチップによって実行される。以下の記載は、説明のために、PCRFエンティティ、PGW、及びデータ分析デバイスがその方法を実行するある1つの例を使用する。
図15A及び
図15Bに示されているように、通信方法は、以下のステップ1501乃至ステップ1512を含む。
【0298】
1501: PCRFエンティティは、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得する。
【0299】
1502: PCRFエンティティは、サービスパッケージに対応するPCC規則を決定する。
【0300】
1503: PCRFエンティティは、PGWに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。
【0301】
ステップ1501乃至ステップ1503の特定の実装は、ステップ1401乃至ステップ1403の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0302】
1504: PGWは、TDFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則をそっくりに複写する。
【0303】
具体的には、PCRFエンティティから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、PGWは、TDFエンティティに、サービスパッケージのその識別子及びサービスパッケージに対応するそのPCC規則をそっくりに複写する。選択的に、PGWは、RADIUSカーボンコピーインターフェイスを使用することによって、TDFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信する。例えば、RADIUSカーボンコピーインターフェイスのアカウンティング開始メッセージ又はアカウンティング更新メッセージを使用することによって、TDFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信してもよい。選択的に、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信する場合に、セッション規模情報を使用することによって、TDFエンティティに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信してもよい。
【0304】
1505: TDFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0305】
この出願のこの実施形態において、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信した後に、TDFエンティティは、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録する。
【0306】
1506: TDFエンティティは、データパケットを受信する。
【0307】
1507: TDFエンティティは、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定する。
【0308】
1508: TDFエンティティは、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得する。
【0309】
1509: TDFエンティティは、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得する。
【0310】
1510: TDFエンティティは、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信する。
【0311】
1511: データ分析デバイスは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果に対してデータ分析を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得する。
【0312】
1512: データ分析デバイスは、PCRFエンティティに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信する。
【0313】
1513: PCRFエンティティは、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行する。
【0314】
ステップ1505乃至ステップ1513の特定の実装は、ステップ1404乃至ステップ1412の特定の実装と同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0315】
この出願の複数の実施形態において、上記の方法の例に基づいて、デバイスを複数の機能ユニットに分割してもよい。例えば、対応する機能に基づく分割によって、各々の機能ユニットを取得することが可能であり、又は、2つ又はそれ以上の機能を一体化して、1つのユニットとしてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。本発明のそれらの複数の実施形態において、それらのユニットへの分割は、ある1つの例であるにすぎず、また、論理的な機能の分割であるにすぎないということに留意すべきである。実際の実装においては、他の分割方式を使用してもよい。
【0316】
図16は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図16に示されている通信装置は、
図6、
図7A、及び
図7Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態における第1のデバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図8A及び
図8Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるPCFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図9A及び
図9B、及び、
図10A及び
図10Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるPCRFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図11、及び、
図12A及び
図12Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態における第1のデバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図13A及び
図13B乃至
図15A及び
図15Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるPCRFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。
図16に示されている通信装置は、通信ユニット1601及び処理ユニット1602を含んでもよい。
【0317】
処理ユニット1602は、加入者がサブスクライブしているサービスパッケージを取得するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、サービスパッケージに対応するポリシー及び課金制御PCC規則を決定するように構成される。通信ユニット1601は、第2のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を送信するように構成される。
【0318】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するように構成される。
【0319】
ある1つの選択的な実装において、当該通信装置は、ポリシー制御機能PCFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、セッション管理機能SMFエンティティである。代替的に、当該通信装置は、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイPGWである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、トラフィック検出機能TDFエンティティである。
【0320】
ある1つの選択的な実装において、当該通信装置は、PCFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、SMFエンティティである。
【0321】
サービスパッケージの識別子は、対応するPCC規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、当該通信装置は、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、セッション規則の情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。
【0322】
ある1つの選択的な実装において、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、PGW-Cエンティティである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、TDF-Cエンティティである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、PGWである。代替的に、当該通信装置は、PCRFエンティティであり、且つ、第2のデバイスは、TDFエンティティである。
【0323】
サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。代替的に、当該通信装置は、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、第2のデバイスに送信される。
【0324】
図16は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図16に示されている通信装置は、
図6、
図7A、及び
図7Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態における第2のデバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図8A及び
図8Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるSMFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図9A及び
図9Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるPGW-Cエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図10A及び
図10Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるTDF-Cエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。
図16に示されている通信装置は、通信ユニット1601及び処理ユニット1602を含んでもよい。
【0325】
通信ユニット1601は、第1のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するポリシー及び課金制御PCC規則を受信するように構成される。処理ユニット1602は、サービスパッケージに対応するPCC規則をパケット検出規則PDRに変換するように構成される。通信ユニット1601は、さらに、第3のデバイスに、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPDRを送信するように構成される。
【0326】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するように構成される。
【0327】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、ポリシー制御機能PCFエンティティであり、当該通信装置は、セッション管理機能SMFエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、ユーザプレーン機能UPFエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、当該通信装置は、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーンPGW-Uエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、当該通信装置は、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、トラフィック検出機能ユーザプレーンTDF-Uエンティティである。
【0328】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCFエンティティであり、当該通信装置は、SMFエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、UPFエンティティである。
【0329】
サービスパッケージの識別子は、対応するPCC規則の情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、セッション規則の情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。
【0330】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、当該通信装置は、PGW-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、PGW-Uエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、当該通信装置は、TDF-Cエンティティであり、且つ、第3のデバイスは、TDF-Uエンティティである。
【0331】
サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。代替的に、第1のデバイスが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。
【0332】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。代替的に、当該通信装置が1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、そして、第3のデバイスに送信される。
【0333】
図16は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図16に示されている通信装置は、
図6、
図7A、及び
図7Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態における第3のデバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図8A及び
図8Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるUPFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図9A及び
図9Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるPGW-Uエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図10A及び
図10Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるTDF-Uエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。
図16に示されている通信装置は、通信ユニット1601及び処理ユニット1602を含んでもよい。
【0334】
通信ユニット1601は、第2のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するパケット検出規則PDRを受信するように構成される。処理ユニット1602は、サービスパッケージとPDRとの間の対応関係を記録するように構成される。通信ユニット1601は、さらに、データパケットを受信するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、データパケットに適合するターゲットパケット検出規則PDRを決定するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、サービスパッケージとPDRとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPDRに対応するターゲットサービスパッケージを取得するように構成される。
【0335】
ある1つの選択的な実装において、処理ユニット1602は、さらに、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を取得するように構成される。
【0336】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信するように構成される。
【0337】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を受信するように構成される。
【0338】
処理ユニット1602は、さらに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するように構成される。
【0339】
ある1つの選択的な実装において、第2のデバイスは、セッション管理機能SMFエンティティであり、且つ、当該通信装置は、ユーザプレーン機能UPFエンティティである。代替的に、第2のデバイスは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーンPGW-Cエンティティであり、且つ、当該通信装置は、パケットデータネットワークゲートウェイユーザプレーンPGW-Uエンティティである。代替的に、第2のデバイスは、トラフィック検出機能制御プレーンTDF-Cエンティティであり、且つ、当該通信装置は、トラフィック検出機能ユーザプレーンTDF-Uエンティティである。
【0340】
ある1つの選択的な実装において、サービスパッケージの識別子は、サービスパッケージに対応するPDRの情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。代替的に、第2のデバイスが、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信するときに、サービスパッケージの識別子は、セッション確立要求の情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。
【0341】
図16は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図16に示されている通信装置は、
図11、及び、
図12A及び
図12Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態における第2のデバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図13A及び
図13Bにおいて説明されている方法の実施形態におけるPGWエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。代替的に、
図16に示されている通信装置は、
図14A及び
図14B、及び、
図15A及び
図15Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるTDFエンティティの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。
図16に示されている通信装置は、通信ユニット1601及び処理ユニット1602を含んでもよい。
【0342】
通信ユニット1601は、第1のデバイスから、サービスパッケージの識別子及びサービスパッケージに対応するPCC規則を受信するように構成される。処理ユニット1602は、サービスパッケージとPCC規則との間の対応関係を記録するように構成される。通信ユニット1601は、さらに、データパケットを受信するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、データパケットに適合するターゲットPCC規則を決定するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、PCC規則とサービスパッケージとの間の記録されている対応関係にしたがって、ターゲットPCC規則に対応するターゲットサービスパッケージを取得するように構成される。
【0343】
ある1つの選択的な実装において、処理ユニット1602は、さらに、データパケットに基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してデータの統計的な収集を実行して、データの統計的な収集の結果を取得するように構成される。
【0344】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を送信するように構成される。
【0345】
ある1つの選択的な実装において、通信ユニット1601は、さらに、データ分析デバイスから、ターゲットサービスパッケージのデータ分析結果を受信するように構成される。処理ユニット1602は、さらに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果に基づいて、ターゲットサービスパッケージに対してトラフィック活性化又はトラフィック抑圧を実行するように構成される。
【0346】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、ポリシー及び課金規則機能PCRFエンティティであり、且つ、当該通信装置は、パケットデータネットワークゲートウェイPGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFであり、且つ、当該通信装置は、サービス検出機能TDFエンティティである。代替的に、第1のデバイスは、PGWであり、且つ、当該通信装置は、TDFエンティティである。
【0347】
ある1つの選択的な実装において、第1のデバイスは、PCRFエンティティであり、且つ、当該通信装置は、PGWである。代替的に、第1のデバイスは、PCRFであり、且つ、当該通信装置は、TDFエンティティである。
【0348】
サービスパッケージの識別子は、課金規則インストールCharging-Rule-Installメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。代替的に、第1のデバイスは、1つのサービスパッケージの識別子のみを送信し、サービスパッケージの識別子は、クレジット制御回答CCAメッセージの情報要素又は再認証要求RARメッセージの情報要素の中で搬送され、そして、当該通信装置に送信される。
【0349】
図16は、この出願のある1つの実施形態にしたがった通信装置の構造の概略的な図である。
図16に示されている通信装置は、
図6乃至
図15A及び
図15Bにおいて説明されている複数の方法の実施形態におけるデータ分析デバイスの一部の機能又はすべての機能を実行するように構成されてもよい。
図16に示される通信装置は、通信ユニット1601及び処理ユニット1602を含んでもよい。
【0350】
通信ユニット1601は、ターゲットサービスパッケージに対応するデータの統計的な収集の結果を受信するように構成される。処理ユニット1602は、データの統計的な収集の結果を分析して、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を取得するように構成される。通信ユニット1601は、さらに、ターゲットサービスパッケージに対応するデータ分析結果を送信するように構成される。
【0351】
図17は、この出願のある1つの実施形態によって開示されている通信装置の構成の概略的な図である。その通信装置は、上記の複数の方法の実施形態において説明されている通信方法を実装するように構成されてもよい。その通信装置は、第1のデバイスであってもよく又は第1のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第1のデバイスのために使用される装置は、第1のデバイスの中のチップであってもよい。代替的に、通信装置は、第2のデバイスであってもよく又は第2のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第2のデバイスのために使用される装置は、第2のデバイスの中のチップであってもよい。代替的に、通信装置は、第3のデバイスであってもよく又は第3のデバイスのために使用される装置であってもよい。例えば、第3のデバイスのために使用される装置は、第3のデバイスの中のチップであってもよい。
【0352】
図17に示されているように、通信装置は、プロセッサ1701及びトランシーバー1702を含む。プロセッサ1701は、トランシーバー1702に接続される。選択的に、通信装置は、メモリ1703をさらに含んでもよい。メモリ1703は、プロセッサ1701に接続される。
【0353】
プロセッサ1701は、通信装置が、この出願の複数の実施形態における通信方法を実装するのを支援してもよい。
【0354】
例えば、通信装置が第1のデバイス又は第1のデバイスのために使用される装置であるときに、プロセッサ1701は、
図4又は
図6において説明されている方法の実施形態において第1のデバイスが実行する方法を実行してもよい。プロセッサ1701が実行する操作については、
図4又は
図6に対応する実施形態の第1のデバイスに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第1のデバイスは、PCRFエンティティ又はPCFエンティティであってもよい。第1のデバイスがPCRFエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図8A及び
図8Bに対応する実施形態におけるPCRFエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第1のデバイスがPCFエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図9A及び
図9B、及び、
図10A及び
図10Bに対応する複数の実施形態におけるPCFエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0355】
通信装置が、第2のデバイス又は第2のデバイスのために使用される装置であるときに、プロセッサ1701は、
図6、
図7A及び
図7B、
図11、又は、
図12A及び
図12Bにおいて説明されている方法の実施形態において第2のデバイスが実行する方法を実行してもよい。プロセッサ1701が実行する操作については、
図6、
図7A及び
図7B、
図11、又は、
図12A及び
図12Bに対応する実施形態における第2のデバイスに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第2のデバイスは、SMFエンティティ、PGW-Cエンティティ、TDF-Cエンティティ、PGW、又はTDFエンティティであってもよい。第2のデバイスがSMFエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図8A及び
図8Bに対応する実施形態におけるSMFエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第2のデバイスがPGW-Cエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図9A及び
図9Bに対応する実施形態におけるPGW-Cエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第2のデバイスがTDF-Cエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図10A及び
図10Bに対応する実施形態におけるTDF-Cエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第2のデバイスがPGWであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図13A及び
図13Bに対応する実施形態におけるPGWに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第2のデバイスがTDFエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図14A及び
図14B又は
図15A及び
図15Bに対応する実施形態におけるTDF
エンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0356】
通信装置が、第3のデバイス又は第3のデバイスのために使用される装置であるときに、プロセッサ1701は、
図6又は
図7A及び
図7Bにおいて説明されている方法の実施形態において第3のデバイスが実行する方法を実行してもよい。プロセッサ1701が実行する操作については、
図6又は
図7A及び
図7Bに対応する実施形態における第3のデバイスに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第3のデバイスは、UPFエンティティ、PGW-Uエンティティ、又はTDF-Uエンティティであってもよい。第3のデバイスがUPFエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図8A及び
図8Bに対応する実施形態におけるUPFエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第3のデバイスがPGW-Uエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図9A及び
図9Bに対応する実施形態におけるPGW-Uエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。第3のデバイスがTDF-Uエンティティであるときに、プロセッサ1701が実行する操作については、さらに、
図10A及び
図10Bに対応する実施形態におけるTDF-Uエンティティに関する関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0357】
プロセッサ1701は、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、汎用プロセッサ、コプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。プロセッサ1701は、代替的に、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装する組み合わせであってもよい。
【0358】
通信装置が、第1のデバイス、第2のデバイス、又は第3のデバイスであるときに、トランシーバー1702は、アンテナ及びアンテナに接続される無線周波数回路を含んでもよい。トランシーバー1702は、他のネットワーク要素と通信するように構成される。
【0359】
通信装置が、第1のデバイスのために使用される装置、第2のデバイスのために使用される装置、又は第3のデバイスのために使用される装置であるときに、トランシーバー1702は、インターフェイス回路であってもよい。インターフェイス回路は、プロセッサが情報又はデータを取得し、或いは、情報又はデータを出力するのに使用される。例えば、インターフェイス回路は、プロセッサがメモリからデータを読み出し又はメモリにデータを書き込むのに使用される。他の例では、インターフェイス回路は、プロセッサ1701がデバイスの外部から情報又はデータを受信し、或いは、デバイスの外部に情報又はデータを送信するのに使用される。
【0360】
選択的に、通信装置は,メモリ1703を含んでもよい。メモリ1703は、(命令又はコードであってもよい)プログラムを格納し、プログラムは、プロセッサ1701によって実行されてもよく、それによって、プロセッサ1701は、上記の複数の方法の実施形態において説明されている通信方法を実行する。選択的に、メモリ1703は、さらに、データを格納してもよい。選択的に、プロセッサ1701は、さらに、メモリ1703の中に格納されている(例えば、あらかじめ定義されている情報等の)データを読み出してもよい。データ及びプログラムは、同じ記憶アドレスにおいて格納されてもよく、又は、データ及びプログラムは、複数の異なる記憶アドレスにおいて格納されてもよい。
【0361】
プロセッサ1701及びメモリ1703は、個別に配置されてもよく、或いは、一体化されて一体となっていてもよく、例えば、一体化されて、基板を形成してもよく、又は、一体化されて、システムオンチップ(system on chip, SoC)となっていてもよい。
【0362】
この出願のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、複数の命令を格納する。それらの命令がプロセッサによって実行されるときに、上記の複数の方法の実施形態における方法手順を実装する。
【0363】
この出願のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がプロセッサによって実行されるときに、上記の複数の方法の実施形態における方法手順を実装する。
【0364】
ソフトウェアを使用することによって、この出願によって提供されるデバイスを実装するときに、コンピュータプログラム製品の形態で、それらのデバイスのすべて又は一部を実装してもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。それらのコンピュータプログラム命令がロードされそしてコンピュータによって実行されるときに、この出願のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の手順又は機能のうちのすべて又は一部を実装する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能なデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく、或いは、あるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)等の)有線方式によって又は(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと、それらの複数のコンピュータ命令を伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能ないずれかの使用可能な媒体、或いは、例えば、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化したサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)等の)半導体媒体等であってもよい。
【0365】
この出願によって提供される複数の実施形態の説明は、互いに言及してもよく、それらの複数の実施形態の説明は、複数の異なる焦点を有する。ある1つの実施形態の中で詳細には説明されていない部分については、他の実施形態の関連する説明を参照すべきである。説明を容易にするとともに簡潔にするために、この出願のそれらの複数の実施形態によって提供される装置及びデバイスの機能及び実行されるステップについては、この出願の複数の方法の実施形態における関連する説明を参照すべきである。それらの複数の方法の実施形態の間で及びそれらの複数の装置の実施形態の間で、相互の参照、組み合わせ、又は言及を行ってもよい。
【0366】
最後に、上記の複数の実施形態は、この出願を限定することを意図するのではなく、この出願の複数の技術的解決方法を説明することを意図しているにすぎないということに留意すべきである。この出願は、上記の複数の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、この出願のそれらの複数の実施形態の複数の技術的解決方法の範囲から離れることなく、当業者が、さらに、上記の複数の実施形態において説明されている複数の技術的解決方法に対して修正を行い、或いは、それらの複数の技術的解決方法の複数の技術的特徴のうちの一部又はすべてに対して等価な置換を行うことが可能であるということを理解するはずである。