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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】回転舞台装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 3/26 20060101AFI20230912BHJP
   A63J 1/00 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
E04H3/26
A63J1/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020137123
(22)【出願日】2020-07-22
(65)【公開番号】P2022022033
(43)【公開日】2022-02-03
【審査請求日】2020-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】517375336
【氏名又は名称】株式会社蒼天
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 章久
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】実公昭25-006346(JP,Y1)
【文献】特開2017-046825(JP,A)
【文献】特開2006-309030(JP,A)
【文献】特開2005-172103(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 3/26
A63J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項5】
前記回転舞台の外周側面の幅に応じて、前記アイドラースプロケットの近傍または下部に前駆動部材の高さを維持する高さ維持テンショナーユニットを設けたことを特徴とする請求項に記載の回転舞台装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、舞台等の床面に設置する回転舞台装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の劇場の常設回転舞台の直径は統一性がなくいくつかの会場を回る演目では使用できなかった。その為、舞台上に仮設の回転舞台を設置する事が常であったが、金属製のものはリース料も高額であり、木造のものはスタッフによる手回しが基本であり、近年では人件費の問題もあり場面転換に有利な回転舞台を諦めざるを得ない状況が多々あった。そこで、従来の常設回転舞台と異なり、回転舞台のない舞台上にも簡単に設備できる回転舞台の提案もなされている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭60-19871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
劇場等の舞台上に回転舞台を設置するためには、回転舞台以外の面も、同じ高さに合わせる必要があり、そのため舞台の高さが全体的に高くなり、客席からの視界が妨げられるという不都合があった。また、チェーンによる回転舞台駆動時の騒音が問題となっていた。本発明は、より薄い回転舞台装置および低騒音の回転舞台装置の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、舞台上に設置される回転舞台と、回転舞台を駆動する駆動手段と、駆動手段の動力を回転舞台に伝達するローラーチェーンからなり、回転舞台の外周側面には重量のあるローラーチェーンを一時的に支える支持部材を設けたことを特徴とする回転舞台装置である。
【0006】
第2の発明は、回転舞台の外周側面にはローラーチェーンから発生する騒音を減少させるとともに、ローラーチェーンのすべりを防止する騒音減および摩擦部材を設けたことを特徴とする回転舞台装置である。
【0007】
第3の発明は、回転部材と駆動手段の間には、ローラーチェーンの張力と木造の場合のその破壊を防ぐ張力を調整するアイドラースプロケットを2つ設けたことを特徴とする回転舞台装置である。
【発明の効果】
【0008】
第4の発明は、回転舞台の外周側面の幅に応じて、アイドラースプロケットの近傍または下部にローラーチェーンの高さを維持する高さ維持テンショナーユニットを設けたことを特徴とする回転舞台装置である。
【発明の効果】
【0009】
回転舞台の外周側面にはローラーチェーンを下支えする支持部材および高さ維持テンショナーユニットを設けたことにより、従来より薄い回転舞台の製作が可能になり、客席からの視野が妨げられることが大幅に減少するという優れた利点がある。
【0010】
回転舞台の外周側面に騒音減少兼摩擦部材を設けたことにより、騒音源とされていたローラーチェーンからの騒音が解消される。また、ローラーチェーンの張力を調整するアイドラースプロケットを左右に2個設けたことにより、ローラーチェーンが徐々にその高さとなって下部の金属面から離脱し、金属と金属の摩擦音をなくすことができる。
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面、図1から図4を基に説明する。回転舞台装置1は、劇場の舞台上に設置されている金属製あるいは木製の回転舞台2と、回転舞台2を回転駆動するためのモーターと減速ギアからなる駆動手段3と、駆動手段3の動力を回転舞台2に伝達するローラーチェーンからなるローラーチェーン4と、駆動手段3と回転舞台2の間にローラーチェーン4の張り具合を調整する左右2個のアイドラースプロケット5から構成されている。尚、ローラーチェーン4はローラーチェーンに限らずワイヤーでも良い。
【0013】
回転舞台2の外周側面にはローラーチェーン4を下支えする電動化レールユニットからなる支持部材7が設けられている。また、回転舞台2の外周側面にはローラーチェーン4から発生する騒音を減少させるとともに、ローラーチェーン4のすべりを防止する騒音減少摩擦部材8が設けられている。尚、支持部材7と騒音減少摩擦部材8は各々別々でも一体化しても良い。また、支持部材7はローラーチェーン4を下支えするものであれば形状は限定されない。
【実施例1】
【0014】
していないが、支持部材7の下部にはコの字状の溝を設け、エンドレスチェーンを周回するとともに、エンドレスチェーンと合する回転位置検出用の歯車を設け、回転舞台の回転位置の検出を行っている。
図3は、従来の回転舞台に回転舞台装置を適用した側面図であり、劇場等の舞台床面9に回転舞台2と、高さ維持テンショナーユニット6の上にアイドラースプロケット5を設置し、ローラーチェーン4の高さ調整を行っている。図3では駆動手段3は省略している。
【実施例2】
【0015】
図4は、薄型の回転舞台に回転舞台装置を適用した側面図であり、劇場等の舞台床面9に回転舞台2と、アイドラースプロケット5の近傍にローラーチェーン張力調整ユニット6を設置することにより、ローラーチェーン4が低い位置に来るように高さ調整を行っている。尚、薄型の回転舞台を実現するために、アイドラースプロケット5のスプロケット内にベアリングを内蔵することにより、アイドラースプロケット5の薄型化を図っている。
【0016】
劇場等の舞台床面に回転舞台2を設置するためには、回転舞台2以外の面も同じ高さに合わせる必要があるが、薄型の回転舞台装置1の採用によりその周囲にスロープを使用する事で、従来の舞台全面を仮設回転舞台の高さにかさ上げする膨大な仕事量がなくなるという優れた利点がある。
【0017】
舞台床面に9に設置される回転舞台2、駆動手段3、アイドラースプロケット5、ローラーチェーン張力調整ユニット6は各々ユニットブロック化および軽量化を図っており、容易に設置および撤去が可能となっている。また、回転舞台2、アイドラースプロケット5、ローラーチェーン張力調整ユニット6は薄型化を図っており、薄型化の難しい駆動手段3は回転舞台2から非常に離れた場所にも設置するなど、各舞台の事情に合わせた設置が可能となっている。