特許 7347759 棚ガードベルト及び棚ガード装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-09-11

(45)【発行日】2023-09-20

(54)【発明の名称】棚ガードベルト及び棚ガード装置

(51)【国際特許分類】

   F16B 45/00 20060101AFI20230912BHJP

   A47B 96/00 20060101ALI20230912BHJP

   F16B 45/02 20060101ALI20230912BHJP

【ＦＩ】

F16B45/00 F

A47B96/00 B

F16B45/02 Z

【請求項の数】 8

(21)【出願番号】P 2020214101

(22)【出願日】2020-12-23

(65)【公開番号】P2022099994

(43)【公開日】2022-07-05

【審査請求日】2022-09-06

(73)【特許権者】

【識別番号】390037534

【氏名又は名称】オーエッチ工業株式会社

(73)【特許権者】

【識別番号】592018629

【氏名又は名称】三進金属工業株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110003041

【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人

(72)【発明者】

【氏名】清水 義久

(72)【発明者】

【氏名】林 克美

【審査官】杉山 豊博

(56)【参考文献】

【文献】特開２０００－１２８２２３（ＪＰ，Ａ）

【文献】登録実用新案第３０２２２５４（ＪＰ，Ｕ）

【文献】特開平１０－１６４９６８（ＪＰ，Ａ）

【文献】登録実用新案第３１３５９０１（ＪＰ，Ｕ）

【文献】特開２００５－２８９３４２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００１－３４７８６２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１７－１２７５０５（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｆ１６Ｂ ４５／００

Ｆ１６Ｂ ４５／０２

Ａ４７Ｂ ９６／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

１本のベルト（Ｂ）と、このベルト（Ｂ）の両端に装着していて構造物側にベルト（Ｂ）を連結するための一対の端末金具（３Ｕ、３Ｄ）とを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルト（Ｂ）の中途部に構造物側にベルト中間部（ＢＳ）を連結する中間連結金具（４）を設けていることを特徴とする棚ガードベルト。

【請求項2】

１本のベルト（Ｂ）と、このベルト（Ｂ）の両端に装着していて構造物側にベルト（Ｂ）を連結するための一対の端末金具（３Ｕ、３Ｄ）とを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルト（Ｂ）の中途部に構造物側にベルト中間部（ＢＳ）を連結する中間連結金具（４）をベルト（Ｂ）に対してベルト長手方向移動可能に嵌合装着していることを特徴とする棚ガードベルト。

【請求項3】

１本のベルト（Ｂ）と、このベルト（Ｂ）の両端に装着していて構造物側にベルト（Ｂ）を連結するための一対の端末金具（３Ｕ、３Ｄ）とを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルト（Ｂ）は２本の短尺ベルト（Ｂａ、Ｂｂ）をＶ字状に配置してその交差端同士を結合してベルト中間部（ＢＳ）を形成しており、このベルト中間部（ＢＳ）に構造物側に連結する中間連結金具（４）を設けていることを特徴とする棚ガードベルト。

【請求項4】

前記ベルト（Ｂ）にはセンターバックル（６）が設けられていることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の棚ガード装置。

【請求項5】

構造物側の第１棚支柱（Ｐ１）に上下間隔をおいて一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）を設け、第１棚支柱（Ｐ１）と平行な構造物側の第２棚支柱（Ｐ２）に第２固定具（Ｋ２）を設け、
上下一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）に１本のベルト（Ｂ）の両端に装着した端末金具（３Ｕ、３Ｄ）を連結し、
前記ベルト（Ｂ）の中途部に中間連結金具（４）を設け、この中間連結金具（４）を第２固定具（Ｋ２）に連結していることを特徴とする棚ガード装置。

【請求項6】

前記第２棚支柱（Ｐ）に上下間隔をおいて一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）を設け、前記第１棚支柱（Ｐ）に第２固定具（Ｋ２）を設け、
上下一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）に１本のベルト（Ｂ）の両端に装着した端末金具（３Ｕ、３Ｄ）を連結し、
前記ベルト（Ｂ）の中途部に中間連結金具（４）を設け、この中間連結金具（４）を第２固定具（Ｋ２）に連結していることを特徴とする請求項５に記載の棚ガード装置。

【請求項7】

前記中間連結金具（４）及び第２固定具（Ｋ２）は、一対の端末金具（３Ｕ、３Ｄ）及び一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）よりも下位に位置することを特徴とする請求項５又は６に記載の棚ガード装置。

【請求項8】

構造物側の第１棚支柱（Ｐ１）に上下間隔をおいて一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）を設け、第１棚支柱（Ｐ１）と平行な構造物側の第２棚支柱（Ｐ２）に第２固定具（Ｋ２）を設け、上下一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）に１本のベルト（Ｂ）の両端に装着した端末金具（３Ｕ、３Ｄ）を連結し、前記ベルト（Ｂ）の中途部に中間連結金具（４）を設け、この中間連結金具（４）を第２固定具（Ｋ２）に連結しており、
前記第２棚支柱（Ｐ）に上下間隔をおいて一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）を設け、前記第１棚支柱（Ｐ）に第２固定具（Ｋ２）を設け、上下一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）に１本のベルト（Ｂ）の両端に装着した端末金具（３Ｕ、３Ｄ）を連結し、前記ベルト（Ｂ）の中途部に中間連結金具（４）を設け、この中間連結金具（４）を第２固定具（Ｋ２）に連結しており、
前記中間連結金具（４）及び第２固定具（Ｋ２）は、一対の端末金具（３Ｕ、３Ｄ）及び一対の第１固定具（Ｋ１、Ｋ１）よりも下位に位置し、
前記第２固定具（Ｋ２）は装置設置面から１．８ｍまでの高さに設けたことを特徴とする棚ガード装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、収納棚装置の前面に設けられる棚ガードベルト及び棚ガード装置に関する。

【背景技術】

【0002】

パレットラック等の収納棚装置は、複数本の平行な棚支柱に棚やビーム（以下「収納棚」という）を支持し、この収納棚に多くの荷物を載置して収納するものであり、この収納棚装置には、地震等で収納荷物がはみ出したり、落下したりしないように、収納棚の前面側に棚ガードベルトを配置する棚ガード装置が装備されている。
収納荷物の落下を防止する技術として特許文献１の農産物貯蔵庫があり、この技術は、収納台の左右に荷摺り柱を配置し、左右荷摺り柱間にベルトを水平に架設したり、２本のベルトをＸ形状に架設したりしており、前記ベルトの両端にはフック（端末金具）が設けられていて、荷摺り柱に形成された前後方向の貫通孔に係合される構造となっている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【文献】特許第３１４６１６７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

前記特許文献１においては、ベルトが使用されているので、長い距離に渡って収納荷物の落下を防止できるが、ベルトの幅は細くＸ形状に架設しても、広範囲のガードが困難になっている。また、特許文献１は農産物貯蔵庫であり、比較的小さな収納棚装置に利用できるが、ベルトの両端に人手が届かないような比較的大規模の収納棚装置には利用し難いものとなっている。

【0005】

本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした棚ガードベルト及び棚ガード装置を提供することにある。
本発明は、１本のベルトでより広い範囲の収納荷物の落下防止ができる棚ガードベルトを提供することを目的とする。
本発明の最大の目的は、１本のベルトでより広い範囲の収納荷物の落下防止ができる棚ガードベルト及び棚ガード装置を提供すると共に、収納棚装置において落下防止状態と入出庫状態の切り替えをその設置面レベルで行うことによる搬入搬出の効率化を図ることにある。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明棚ガードベルトにおける課題解決のための具体的手段は、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側にベルトＢを連結するための一対の端末金具３Ｕ、３Ｄとを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルトＢの中途部に構造物側にベルト中間部ＢＳを連結する中間連結金具４を設けている。

【0007】

また、本発明棚ガード装置における課題解決のための具体的手段は、構造物側の第１棚支柱Ｐ１に上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、第１棚支柱Ｐ１と平行な構造物側の第２棚支柱Ｐ２に第２固定具Ｋ２を設け、
上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、
前記ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結している。

【発明の効果】

【0008】

本発明棚ガードベルトによれば、１本のベルトＢでより広い範囲の収納荷物の落下防止ができる。
本発明棚ガード装置によれば、収納棚装置の棚支柱間において、１本のベルトＢでより広い範囲の収納荷物の落下防止ができ、中間連結金具４の連結・解除操作が収納棚装置の設置面レベルで容易にでき、荷物の収納・搬出も容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】本発明の実施形態を示す正面図である。

【図2】棚ガードベルトの連結状態の正面図である。

【図3】棚ガードベルトの展開状態の正面図である。

【図4】変形例の棚ガードベルトの正面図である。

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１において、構造物である収納棚装置Ｅは複数本の平行な棚支柱Ｐ（Ｐ１、Ｐ２）に収納棚Ｆを上下複数段に支持しており、この収納棚Ｆに多くの荷物Ｎを載置して収納する。収納棚装置Ｅの前面側の棚支柱Ｐには、上部側の上下一対の固定具Ｋ１と、下部側の固定具Ｋ２とが固定され、左右の棚支柱Ｐ１、Ｐ２に渡って２本の棚ガードベルト１Ａが２段のＸ状に架設され、棚ガード装置２を構成している。

【0011】

前記固定具Ｋ１、Ｋ２は、台座１１にフランジ付きピン１２又はフランジ付きボルトを水平に螺合固着しており、アングル材または四角筒材の棚支柱Ｐ１、Ｐ２の表面側に台座１１がボルト固定されている。
本例の収納棚装置Ｅは棚支柱Ｐの高さが約４ｍであり、下部側の固定具Ｋ２を棚支柱Ｐ下端から約１．６ｍの高さに設けることで、中間連結金具４の着脱を容易にしている。

【0012】

一般的に人の手が届く高さは身長の１．２倍と言われており、下部側の固定具Ｋ２が１．８ｍ程度迄の高さにあれば問題なく操作することができる。
図１～３において、棚ガード装置２の１本の棚ガードベルト１Ａは、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側（固定具Ｋ）にベルトＢを連結するための一対の端末金具３（３Ｕ、３Ｄ）と、構造物側（固定具Ｋ）にベルトＢのベルト中間部ＢＳを連結する中間連結金具４とを有している。

【0013】

１本の棚ガードベルト１ＡのベルトＢは、センターバックル６（ラチェットとも言われる）付きの荷締ベルトであり、一対の端末金具３Ｕ、３Ｄはそれぞれ、固定具Ｋ１のフランジ付きピン１２に嵌合する長孔１３と、ベルトＢが挿通される連結孔１４とが形成されており、ベルトＢは連結孔１４を挿通して重合した端部を縫着結合している。
前記中間連結金具４は、固定具Ｋ２のフランジ付きピン１２に軸方向外方から嵌合する大孔１５と、ピン部に嵌合する小孔１６と、ベルトＢが挿通される連通孔１７とが形成され、フランジ付きピン１２から大孔１５が抜けるのを阻止する抜け止め部材１８が設けられている。

【0014】

中間連結金具４は大孔１５でフランジ付きピン１２のフランジ部を乗り越えて嵌合し、フランジ付きピン１２のピン部に小孔１６が嵌合するとともに抜け止め部材１８が当接することにより、それらがフランジ部と係合して抜け止めがなされる。即ち、中間連結金具４は、予め固定されているフランジ付きピン１２に対して着脱（連結・解除）自在になっている。

【0015】

中間連結金具４は、連通孔１７にベルトＢが挿通されているので、ベルトＢに対してベルト長手方向移動可能に嵌合装着されることになり、中間連結金具４を固定具Ｋ２に連結するに際して、ベルトＢに対して適正位置まで移動することができ、Ｖ字状ベルトの尖端部を形成することになる。
図１の棚ガード装置２においては２本の棚ガードベルト１Ａが使用されており、１本目の棚ガードベルト１Ａは、収納棚装置Ｅ側の第１棚支柱Ｐ１の上部に上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、第１棚支柱Ｐ１と平行な収納棚装置Ｅ側の第２棚支柱Ｐ２の下部に第２固定具Ｋ２を設け、上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結している。

【0016】

前記１本の棚ガードベルト１Ａは中途部に尖端部を有する正面視Ｖ字状となり、１本のベルトの直線状の張りに比べて上下左右に荷物落下防止範囲が広くなり、中間連結金具４が端末金具３Ｕ、３Ｄより下方に位置するので、地上から人手が届き、第２固定具Ｋ２に中間連結金具４を連結・離脱させる操作が容易に行える。またこれにより、収納棚装置Ｅ
での荷崩れを防止ができるだけでなく、荷物の収納・搬出が容易にできる。

【0017】

２本目の棚ガードベルト１Ａは、第２棚支柱Ｐ２の上部に上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、前記第１棚支柱Ｐ１の下部に第２固定具Ｋ２を設け、上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結している。

【0018】

２本目の棚ガードベルト１Ａも中途部に尖端部を有する正面視Ｖ字状となり、１本目の棚ガードベルト１Ａとは左右対称形状となり、荷崩れを防止する。
２本目の棚ガードベルト１Ａは１本目の棚ガードベルト１Ａの外側であっても内側であってもよく、外側のベルトＢは内側のベルトＢの補強をしながら荷物の落下防止をすることになる。

【0019】

中間連結金具４を第２固定具Ｋ２から離脱すると、棚ガードベルト１Ａは一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１の直下に垂れ下がることになり、棚支柱Ｐに沿った姿勢になり、収納棚装置Ｅの前面を全面開放する。
この場合、外した中間連結金具４を連結するための固定具を反対側の棚支柱Ｐに別途設けたり、相互に反対側の固定具Ｋ２に連結することで邪魔になることなく棚ガードベルト１Ａを収納することができる。

【0020】

図４は変形例の棚ガードベルト１Ｂを示しており、この棚ガードベルト１Ｂは前述した棚ガードベルト１Ａと同様に、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側にベルトＢを連結するための一対の端末金具３Ｕ、３Ｄとを有している。
１本の棚ガードベルト１ＢのベルトＢは２本の短尺ベルトＢａ、ＢｂをＶ字状に配置してその交差端同士を結合してベルト中間部ＢＳを形成しており、このベルト中間部ＢＳに構造物側に連結する中間連結金具４を設けている。

【0021】

短尺ベルトＢａ、Ｂｂの両方（又は一方）にセンターバックル６が設けられており、交差端同士は縫着にて結合され、一方（又は両方）の交差端が中間連結金具４の連通孔１７に挿通され、かつ折り返し重合して縫着結合している。
前述した棚ガードベルト１（１Ａ、１Ｂ）の実施形態においては、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側にベルトＢを連結するための一対の端末金具３Ｕ、３Ｄとを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルトＢの中途部に構造物側にベルト中間部ＢＳを連結する中間連結金具４を設けている。

【0022】

この構成によって、１本のベルトＢがＶ字状となり、より広い範囲の収納荷物の落下防止ができる。
また、前記棚ガードベルト１Ａの実施形態においては、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側にベルトＢを連結するための一対の端末金具３Ｕ、３Ｄとを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルトＢの中途部に構造物側にベルト中間部ＢＳを連結する中間連結金具４をベルトＢに対してベルト長手方向移動可能に嵌合装着している。

【0023】

この構成によって、１本のベルトＢがＶ字状となり、より広い範囲の収納荷物の落下防止ができ、かつ中間連結金具４の連結が容易にできる。
さらに、前記棚ガードベルト１Ｂの実施形態においては、１本のベルトＢと、このベルトＢの両端に装着していて構造物側にベルトＢを連結するための一対の端末金具３Ｕ、３Ｄとを有する棚ガードベルトであって、
前記ベルトＢは２本の短尺ベルトＢａ、ＢｂをＶ字状に配置してその交差端同士を結合してベルト中間部ＢＳを形成しており、このベルト中間部ＢＳに構造物側に連結する中間連結金具４を設けている。

【0024】

この構成によって、１本のベルトＢがベルト中間部ＢＳを尖端部とするＶ字状となり、より広い範囲の収納荷物の落下防止ができる。
さらにまた、前記棚ガードベルトの実施形態においては、ベルトＢにはセンターバックル６が設けられている。
この構成によって、１本のベルトＢをＶ字状にしても、ベルトＢの張りを緊張状態にできる。

【0025】

前記棚ガード装置２の実施形態においては、構造物側の第１棚支柱Ｐ１に上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、第１棚支柱Ｐ１と平行な構造物側の第２棚支柱Ｐ２に第２固定具Ｋ２を設け、
上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、
前記ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結している。

【0026】

この構成によって、収納棚装置Ｅの棚支柱Ｐ間において、１本のベルトＢでより広い範囲の収納荷物の落下防止ができ、中間連結金具４の連結・解除操作が容易にできる。
前記棚ガード装置２の実施形態においては、第２棚支柱Ｐに上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、前記第１棚支柱Ｐに第２固定具Ｋ２を設け、
上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、
前記ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結している。

【0027】

この構成によって、Ｖ字状にしたベルトＢ２本で２段のＸ状に配置することができ、さらにより広い範囲の収納荷物の落下防止が可能となる。
また、前記棚ガード装置２の実施形態においては、中間連結金具４及び第２固定具Ｋ２は、一対の端末金具３Ｕ、３Ｄ及び一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１よりも下位に位置している。

【0028】

この構成によって、ベルトＢが収納荷物の落下防止の上下方向範囲が広くなり、しかも落下防止状態と入出庫状態との操作性も向上する。
前記棚ガード装置２の実施形態においては、構造物側の第１棚支柱Ｐ１に上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、第１棚支柱Ｐ１と平行な構造物側の第２棚支柱Ｐ２に第２固定具Ｋ２を設け、上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、 前記ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結しており、
前記第２棚支柱Ｐに上下間隔をおいて一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１を設け、前記第１棚支柱Ｐに第２固定具Ｋ２を設け、上下一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１に１本のベルトＢの両端に装着した端末金具３Ｕ、３Ｄを連結し、前記ベルトＢの中途部に中間連結金具４を設け、この中間連結金具４を第２固定具Ｋ２に連結しており、
前記中間連結金具４及び第２固定具Ｋ２は、一対の端末金具３Ｕ、３Ｄ及び一対の第１固定具Ｋ１、Ｋ１よりも下位に位置し、
前記第２固定具Ｋ２は収納棚装置設置面で前記中間連結金具４を着脱する高さに設けている。

【0029】

この構成によって、収納棚装置Ｅの棚支柱Ｐ間において、Ｖ字状にしたベルトＢ２本で２段のＸ状に配置することができ、直線状ベルトＢの場合よりも上下方向及び左右方向により広い範囲の収納荷物の落下防止が可能となり、中間連結金具４の着脱が容易にでき、落下防止状態と入出庫状態との操作性も向上する。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。

【0030】

例えば、センターバックル６はベルトＢの一対の端末金具３Ｕ、３Ｄの近くに配置したり、中間連結金具４の近くに配置したりしてもよい。センターバックル６を設けなくとも収納荷物の落下防止はできる。
端末金具３Ｕ、３Ｄと中間連結金具４とは同一構造の金具を兼用することができる。
収納棚装置（構造物）Ｅが上下に長い場合は、Ｖ字状ベルトＢを上下多段に架設してもよい。

【符号の説明】

【0031】

１（１Ａ、１Ｂ） 棚ガードベルト
２ 棚ガード装置
３（３Ｕ、３Ｄ） 端末金具
４ 中間連結金具
６ センターバックル
１１ 台座
１２ ピン
１３ 長孔
１４ 連結孔
１５ 大孔
１６ 小孔
１７ 連通孔
１８ 抜け止め部材
Ｂ ベルト
ＢＳ ベルト中間部
Ｂａ、Ｂｂ 短尺ベルト
Ｅ 収納棚装置
Ｆ 収納棚
Ｋ 固定具
Ｎ 荷物
Ｐ（Ｐ１、Ｐ２） 棚支柱

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】