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  • 特許-空間パズルゲーム 図1
  • 特許-空間パズルゲーム 図2
  • 特許-空間パズルゲーム 図3a
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  • 特許-空間パズルゲーム 図3c
  • 特許-空間パズルゲーム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】空間パズルゲーム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/04 20060101AFI20230912BHJP
   A63F 9/00 20060101ALI20230912BHJP
   A63F 3/04 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
A63F7/04
A63F9/00 508K
A63F3/04 506A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021542282
(86)(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 HU2019050043
(87)【国際公開番号】W WO2020065358
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】P1800326
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】HU
(73)【特許権者】
【識別番号】521130376
【氏名又は名称】ヨージェフ・バンディ
【氏名又は名称原語表記】Jozsef BANDI
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ヨージェフ・バンディ
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-028681(JP,U)
【文献】実開昭60-030282(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0226600(US,A1)
【文献】英国特許出願公開第02346332(GB,A)
【文献】米国特許第04451038(US,A)
【文献】米国特許第05332221(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/04
A63F 3/04
A63F 9/00
A63H 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性材料からなる外側球状シェル(2)と、
外側球状シェル(2)の内部空間に配置された少なくとも1つの環状空間分割体(4,5,6)と、
外側球状シェル(2)の内部空間に配置された同じ大きさの独立して移動可能な球状玩具要素(J-J)と、
外側球状シェル(2)の内部空間に配置された透光性材料からなる内側球状シェル(3)と、
外側球状シェル(2)と、内側球状シェル(3)と、外側球状シェル(2)と内側球状シェル(3)との間に配置された環状空間分割体(4,5,6)と、で区画されたチャンバ(7,8,9,10,11,12,13,14)とを有し、
前記外側球状シェル(2)と前記内側球状シェル(3)との間の半径方向距離は、前記球状玩具要素(J -J )の直径(d)よりも大きく、
前記チャンバ(7,8,9,10,11,12,13,14)は、開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)を介して、前記内側球状シェル(3)のキャビティにそれぞれ連通し、
前記開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)は、各球状玩具要素(J -J )の直径(d)よりも大きい直径(D)を有し、
前記内側球状シェル(3)の内部空間は、分割されていない球状キャビティであり、
内側球状シェル(3)には、各チャンバ(7,8,9,10,11,12,13,14)ごとに少なくとも1つの円形の開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)が形成され、
前記チャンバ(7,8,9,10,11,12,13,14)を区切る3つの交差する円環状の環状空間分割体(4,5,6)が、外側球状シェル(2)の内部空間に配置され、
各チャンバ(7,8,9,10,11,12,13,14)は、それぞれの1つの開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)を介して球形シェル(3)の内部キャビティと連通していることを特徴とする空間パズルゲーム。
【請求項2】
前記開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)は、玩具要素(J-J)の直径(d)の2倍より小さい直径(D)を有する請求項1に記載の空間パズルゲーム。
【請求項3】
前記外側球状シェル(2)と前記内側球状シェル(3)との間の半径方向距離は、前記球状玩具要素(J-J)の直径(d)の3倍未満であることを特徴とする請求項2に記載の空間パズルゲーム。
【請求項4】
前記環状空間分割体(4,5,6)は、同心状の外側縁部及び内側縁部(41,42,51,52,61,62)を有することを特徴とする請求項に記載の空間パズルゲーム。
【請求項5】
前記外側球状シェル(2)は、ロック可能な開口部を有することを特徴とする請求項に記載の空間パズルゲーム。
【請求項6】
前記玩具要素(J-J)の直径(d)が8mmであることを特徴とする請求項2からのいずれか1項に記載の空間パズルゲーム。
【請求項7】
前記開口部(15,16,17,18,19,20,21,22)は、直径(D)が8.5mmであることを特徴とする請求項に記載の空間パズルゲーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光透過性材料からなる外側球状シェルと、前記外側球状シェルの内部空間に配置された少なくとも1つの環状空間分割体とを有する3次元又は空間パズルゲームであって、前記外側球状シェルの内部空間には、同一の大きさの独立して移動可能な球状玩具要素が配置されている。
【0002】
パズルゲームは、ゲーム業界では長い間が知られている。最も一般的で最も古いものは、2次元パズルゲームであり、ここでは、指定された要素を一度に1つの位置にのみ移動できるように、限定された領域内でスライド要素を移動させることができる。空間パズルは、表面要素を移動させて体表面パターンを復元することによって、例えば、ルービックキューブのように、より多くの選択肢を提供する。また、転動体が所定の始点から所定の終点まで移動するように、転動体が孔、ゲートまたは空洞のようなトラップを回避するように、多くの場合、ボールを体内の所定の経路に沿って移動させることができる。
【0003】
このような解決策は、例えば、外部ハンドルによって自由に移動可能な2つのディスクが、透明球の内部の赤道面に沿って配置され、8つのディスクがディスク上に形成された、米国特許第4,451038号の開示に記載されている。ディスクには穴が設けられており、この穴は、組み立てられたときに、遊び片が一方の半球から別の半球へと移動することを可能にし、一方、区画壁の穴は、所定の遊びのあるアイテムがコンパートメント間を移動することを可能にする。このゲーム要素は、7つのグループの着色ボールとディスクの1つのグループとに分割される。ゲームの目的は、ボールが各コンパートメント内で同じ色であり、ダイス(サイコロ)が2つの区画内にあるように、ゲームのピースを配置することである。したがって、ゲームは、器用さを必要とし、常に同じ目的を有する空間パズルゲームである。更なる欠点は、可動部分の構造が比較的複雑であり、従って、故障の可能性は無視できるものではないことである。したがって、本発明の目的は、多くのバリエーションに応じてゲームの目的を変化させることができ、全てのゲーム目的の達成には器用さと論理的な能力を必要とし、その簡単な構造は、故障の危険性が低いゲーム要素から離れた移動部分を含まない3次元パズルゲームを提供することである。
【0004】
本発明の目的は、透光性材料からなる外側球状シェルと、外側球状シェルの内部空間に配置された少なくとも1つの環状空間分割体と、外側球状シェルの内部空間に配置された同じ大きさの独立して移動可能な球状玩具要素と、外側球状シェルの内部空間に配置された透光性材料からなる内側球状シェルと、外側球状シェルと内側球状シェルと外側球状シェルと内側球状シェルとの間に配置された環状空間分割体とで区画された少なくとも2つのチャンバとを有し、内側球状シェルには、各チャンバごとに少なくとも1つの円形の開口部が形成され、前記開口部は、各球状玩具要素の直径よりも大きい直径を有することを特徴とする空間パズルゲームを提供する。
【0005】
前記開口部は、玩具要素の直径の2倍より小さい直径を有する。
【0006】
前記外側球状シェルと前記内側球状シェルとの間の半径方向距離は、前記球状玩具要素の直径の3倍未満である。
【0007】
本発明の空間パズルゲームは、互いに直交する少なくとも2つの環状空間分割体を有する。
【0008】
前記環状空間分割体の外側縁部及び内側縁部は、同心状である。
【0009】
前記外側球状シェルは、ロック可能な開口部を有する。
【0010】
前記玩具要素の直径は8mmであることが好ましい。
【0011】
前記開口部の直径は8.5mmであることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。本発明の図面では、以下のように構成されている。
図1】本発明による空間パズルゲームの好ましい実施形態の上面図である。
図2】本発明による空間パズルゲームの好ましい実施形態のチャンバの斜視図である。
図3】(a)(b)(c)本発明の好適な実施形態による環状空間環状空間分割体の実施形態の一部を示す図である。
図4】ゲームにおいてますます複雑な色の組み合わせを達成するために使用されるカラーバリエーションゲームプランの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明による球形空間パズルゲーム1の好ましい実施形態の上面図である。パズルゲーム1は、透明な外側球形シェル2と、外側球形シェル2と同心状に配置された透明な内側球形シェル3と、少なくとも1つの、しかし、本実施形態においては3つの交差する円形リング形状の空間環状空間分割体4,5,6とを構成される。前記環状空間分割体4,5,6が前記外側球状シェル2と前記内側球状シェル3との間の内部空間を8個の合同のチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14に分割するように接合され、本実施形態において前記合同のチャンバは三面体状を有する。
【0014】
球状シェル2,3はいずれも透光性材料で形成されているので、内側球状シェル3とその内部の両方を支障なく観察することができる。本実施形態では、外側球状シェル2と同心状の内側球状シェル3との間に、環状空間分割体4,5,6によって互いに間隔を隔てて配置された三面体形状のチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14が、囲まれた個々の空間を形成するように配置されている。内側球形シェル3の内部空間は、分割されていない球状キャビティである。三面体チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14はそれぞれ、開口部15,16,17,18,19,20,2122を介して、内部シェル3のキャビティを連通させる。
【0015】
三面体室7,8,9,10,11,12,13,14には、独立して移動可能な玩具要素J-Jが配置されており、図示した実施形態では、合計128個のボール状玩具要素J-J128が配置されていることが好ましい。環状空間分割体4,5,6の数が、本実施形態に示されるように、3つより大きい場合には、チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14に加えてさらにチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14は、外側球状シェル2と内側球状シェル3との間の空間に形成されており、その形状は球面上に書くことができる球面形状に対応するが、必ずしも三面体に対応する球面三角形ではない。他の実施形態(図面には示されていない)では、環状空間分割体4,5,6は、互いに直交しているだけでなく、異なる角度で交差してもよい。それらは、少なくとも2つ、好ましくは3つであるが、好ましい実施形態では3つ以上であり、球状シェル2,3の中心は必ずしも一致しない。しかしながら、全ての実施形態では、玩具要素J-Jの数nは、チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14の数によって割り切れる自然数であり、各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14は、1つのそれぞれの開口部15を介して球状シェル3の内部キャビティと連通する。
【0016】
図2は、図1に示す実施形態の玩具1の単一のチャンバ7を示し、玩具要素J-Jはボールである。図において、チャンバ7は、環状空間分割体4,5,6の一部分4s,5s,6sによって画定されており、内側球形シェル3と外側球形シェル2とによって画定されている。内側球状シェル3に形成された円形開口部15の直径Dは、各ボール状玩具要素J-Jの直径dよりも大きく、直径dの2倍である2dよりも小さい。開口部15は、環状空間分割体4と開口部15との間の距離tが玩具要素J-Jの直径dの半分未満となるように、チャンバ7を画定する環状空間分割体4の一部分4sの近くに位置し、開口部15に隣接する環状の仕切り部4に位置するボール状玩具要素J-Jの開口部15からの偶発的な通過を抑制するために、距離fは直径dの40%に等しい。例えば、図に示す実施形態では、開口部15は、チャンバ8内の環状空間分割体5の近傍、チャンバ9内の環状空間分割体5の近傍、チャンバ10内の環状空間分割体4の近傍、チャンバ11内の環状空間分割体5の近傍、チャンバ12内の環状空間分割体4の近傍、チャンバ13内の環状空間分割体4の近傍、及び、チャンバ14内の環状空間分割体5の近傍に設けられている
【0017】
図3(a)、図3(b)、図3(c)は、本発明の好ましい実施形態による環状空間分割体4,5,6の構成を示す。環状空間分割体4,5,6の外側および内側縁部41,51,61,42,52,62は同心である、すなわち、球状シェル2,3の位置も同心である。本発明の玩具において、環状空間分割体4,5,6が例えばシリコンラバーのような弾性材料で作られると共に、3つの直角の仕切を使用する場合、図3(a)、図3(b)、図3(c)に基づいて、3つの要素が形成される。図3(a)に示す環状空間分割体4は、円形の外側リム41と、円形の内側リム42とを有する。外側フランジ51には4個の外溝4a1,4a2,4a3,4a4が角度間隔90°で形成され、環状空間分割体4のフランジ41から要素4の幅Sの半分まで延び、図3(b)に示す環状空間分割体5の溝5b1,5b2に溝4a1,4a2を挿入することができ、溝4a4,4a3は、図3(c)に示す環状空間分割体6の溝6b1,6b2に挿入することができる。溝6b1,6b2、及び、環状空間分割体5の溝5a1,5a2とは、ゲームの組み立て状態において環状空間分割体6の溝6b3,6b4に嵌合されている。この場合、環状空間分割体4を内側球状シェル3の第1の大円に沿って配置した後、第1の大円に垂直に配置された第2の大円に沿って環状空間分割体5を配置し、環状空間分割体6を第1及び第2の大円の各々に垂直な第3の大円に沿って配置することにより、組立を行う。このように、溝4a1~6b4が上述したように嵌合するようになっている。各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14における環状空間分割体4,5,6と開口部15との間の距離tを上記範囲に調整する。続いて、内側球状シェル3の開口部15を介して要素J-Jを配置し、最後に2つの半球状の外側球状シェル2を仕切り4,5,6に嵌合させて、球状シェル2の内面を仕切り4,5,6に密接させる。
【0018】
環状空間分割体4,5,6は、剛性材料、例えば剛性プラスチックまたは木材から作られていてもよく、その場合、1つの要素例えば、要素4は、1つの要素から作られてもよく、一方、要素5,6は、溝5a1,5a2および6b1,6b2の二等分線で切断された2つの半体から作られてから組付けられてもよい。要素4,5,6の内側縁部42,52,62はまた、内側球状シェル3に固定されてもよく、外側縁部41,51,61は、好ましくは、接着によって外側球形シェル2に固定されてもよい。要素4,5,6の材料の厚さは、少なくとも、それらの材料の質に応じて、損傷を伴わずに要素J-Jの衝突に耐えるのに十分な厚さである。
【0019】
本発明に係る空間パズルは、透光性材料からなる外側球状シェル2と、外側球状シェル2の内部空間に配置された少なくとも1つの環状空間分割体4,5,6とを備える。外側球状シェル2の内部には、独立して移動可能な球状の要素J-Jが配置されている。外側球状シェル2の内部には、透光性材料からなる内側球状シェル3が配置され、内側球状シェル3と外側球状シェル2との間に配置された少なくとも2つのチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14は、環状空間分割体4,5,6、外側球状シェル2、および内側球状シェル3によって区切られている。外側球形シェル2と内側球形シェル3との間の半径方向距離は、球状要素J-Jの直径dよりも大きい。内側球形シェル3は、チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14毎に少なくとも1つの円形開口部15,16,17,18,19,20,21,22を有する。開口部15,16,17,18,19,20,21,22は、各球状要素J-Jの直径dよりも大きい直径Dを有する。好ましくは、開口部15,16,17,18,19,20,21,22の直径Dは、要素J-Jの直径dの2倍より小さい。外側球形シェル2と内側球形シェル3との間の半径方向距離は、好ましくは、球状要素J-Jの直径dの3倍未満である。好ましくは、少なくとも2つの円板状空間環状空間分割体4,5,6および図示の実施形態では3つが互いに直角を含む。各環状空間分割体4,5,6の外側および内側縁部は同心であり、各環状空間分割体4,5,6の外側縁部41,51,61と内側縁部42,52,62との間の距離、すなわち、リングの厚さは同じである。外側球状シェル2には、ロック可能な開口が設けられていることが好ましい。遊び要素J-Jは直径dが8mmであることが好ましく、開口部15,16,17,18,19,20,21,22は直径Dが8.5mmであることが好ましい。
【0020】
本発明のパズルゲームの好適な実施例では、ゲーム要素J-Jの数は128個であるが、この数はゲームの大きさによって変化してもよい。球殻2,3の直径が大きく、ゲーム要素J-Jの直径dが小さいほど、要素J-Jの各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14において、より多くの空間が利用可能である。当然のことながら、ゲーム要素J-Jの数が多いほど、ゲームを実行することは困難であり、その可能性は以下に説明される。
【0021】
本発明のパズルの目的は、各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14が同じ色のゲーム要素J-Jを有するように、ゲーム要素J-Jを再配置することである。例えば、好ましい実施形態では、n=128であり、チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14の数は上記のように8つであり、8つの異なる色の球状要素J-Jをそれぞれ16個有する8つのグループが使用される。ゲームの開始時には、各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14には、ゲーム要素J-J128が混在している。
【0022】
プレイヤは、ゲーム要素が制御されていない方法で他のチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14から内側球形シェル3の内部に入らないように注意しながら、各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14の開口部15を介してゲーム要素J-J128を内側球状シェル3の内部空間に運び、各要素J-J128は、適当な開口部15を介して選択されたチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14に導かれる。この場合、各チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14が、同じ色の16個の要素J-J128を有すると、ゲームのゴールに到達する。
【0023】
もちろん、同じ色を配置する必要はない。プレイヤは、チャンバ7,8,9,10,11,12,13,14の各々が所定の色の組み合わせを有するように、配置されるカラーバリエーションを事前設計することができる。図4は、ゲームにおけるますます複雑な色の組み合わせを解除するために使用されるカラーバリエーション設計の一例を示す。図4のカラーバリエーション計画によれば、各チャンバ7、8、9、10、11、12、13、14のそれぞれは4つの色を有し、それぞれは、例えば、Pは赤、Fは黒、Zは緑、Kは青、そしてローマ数字でI、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、そしてゲームの目的は、そのマークの隣に示されているようにマークされた色の組み合わせで8つのチャンバ7、8、9、10、11、12、13、14に配置することです、例えば、ZVチャンバ7,8,9,10,11,12,13,14には、ゲーム終了時に16個の着色要素J-J16、すなわち3つのP赤、2つのF黒、2つのZ緑、2つのK青、2つのSイエロー、2つのA金、2つE銀、および1つのB青銅が含まれている必要がある。
【0024】
色を使用する必要はない。要素J-J128は、その表面上にゲームプレイフィギュア例えば、おとぎ話のキャラクターまたは文字を有することができる。後者の場合、ゲームの目標は、意味のある単語を配置することであってもよい。
【0025】
本発明の玩具(1)は、単独で又は集団でのいずれかで、どこでもプレイすることができる。好適な実施形態では、空間環状空間分割体4,5,6の表面には、ノイズ低減材料が設けられており、例えば、ゲーム中に衝突するゲーム要素J-J128のノイズがプレイヤの環境を妨げないように、ポリフォームでコーティングすることもできる。
【0026】
球状シェル2、3は摩耗に対してより抵抗性のあるより厚い材料で作ることができる。好ましい実施形態では、ロック可能な開口部(図示せず)を、ゲーム要素J-J128を交換することができる外側球形シェル2上に設けることができる
【0027】
本発明に係るパズルゲーム1の利点は、ゲームの目的を多くのバリエーションに応じて変化させることができ、ゲームの全ての目的は論理的なスキルおよび器用さを向上させ、構造は単純であり、容易にかつ低コストで製造することができる要素J-J128以外の可動部分を含まず、故障のリスクは非常に低い。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4