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7347861情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20230912BHJP
   H04L 12/66 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04L12/66
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022037926
(22)【出願日】2022-03-11
【審査請求日】2022-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】永井 和樹
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-174147(JP,A)
【文献】国際公開第2020/235036(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-12/22
12/50-12/66
45/00-49/9057
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項2】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項3】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理装置。
【請求項4】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理方法。
【請求項5】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理方法。
【請求項6】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得ステップにおいて、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理方法。
【請求項7】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理プログラム。
【請求項8】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理プログラム。
【請求項9】
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。特に、IP電話システムに関連する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
IP電話システムにおいて、異なるネットワーク間でのVoIPサービスを実現するための技術が存在する。例えば、特許文献1には、WAN側の機器とLAN側の機器とを相互接続するためのゲートウェイ装置が開示される。
【0003】
このようなゲートウェイ装置はSBCとも称され、呼制御などに関するプロトコルであるSIPを変換(翻訳、通訳)するための機能が実装される。すなわち、SIPは拡張性が高く通信事業者やベンダ毎に異なるものを使用している場合があり、ゲートウェイ装置にはインプットされるデータパターンをアウトプット側が期待するデータパターンに変換して出力する機能が実装される。
【0004】
特に保留などの特殊キーに関しては、IP電話機、キャリア、交換機毎に異なるSIPを使用している場合がある。そのため、SIPの変換(翻訳、通訳)を実行しなければ、うまく通信できない、思ったように動作しない(例えばコーデックが合わない、保留できない等)といった障害が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-268356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0007】
上記のようなゲートウェイ装置において、SIPを変換するための通信方式変換ルールは工事者がシステム構成に合わせて設定する必要がある。そのため、工事者は、ゲートウェイ装置に接続される機器の出力データパターン及び入力データパターンを把握しておく必要ある。
【0008】
しかしながら、上述のようにSIPは拡張性が高いため、工事者が全ての機器において使用されるSIPを把握することは困難である。また、システムを構築した後にうまく通信できないといった障害に気づいても、解決するまでに時間がかかってしまう場合がある。
【0009】
なお、特許文献1は、NAT Traversalに関する文献であり、SIPの変換(翻訳、通訳)に関しては何ら寄与しない。
【0010】
そこで、本発明では、工事者によるIP電話システムの構築を容易にすることに貢献する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の視点によれば、
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
を備える情報処理装置が提供される。
特に、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理装置が提供される。
また、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理装置も提供される。
さらに、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部と、を備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得部が前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理装置も提供される。
【0012】
本発明の第2の視点によれば、
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
を含む情報処理方法が提供される。
特に、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理方法が提供される。
また、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理方法も提供される。
さらに、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得ステップと、を含み、
前記変換ルール取得ステップにおいて前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得ステップにおいて前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得ステップにおいて、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換ステップにおいて、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理方法も提供される。
【0013】
本発明の第3の視点によれば、
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
特に、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
情報処理プログラムが提供される。
また、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
情報処理プログラムも提供される。
さらに、第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得工程と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換し、
前記第2機器情報取得工程において前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得工程において、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換工程において、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
情報処理プログラムも提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の各視点によれば、工事者によるIP電話システムの構築を容易にすることに貢献する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の概要を説明するための図である。
図2】本発明の概要を説明するための図である。
図3】本発明の概要を説明するための図である。
図4】本発明の概要を説明するための図である。
図5】実施形態1のIP電話システムの構成を示す図である。
図6】実施形態1の情報処理装置10を示すブロック図である。
図7】変換ルール記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
図8】情報処理装置10による処理の流れを示すフローチャート図である。
図9】情報処理装置10による処理の流れを示すフローチャート図である。
図10】情報処理装置10による処理の流れを示すフローチャート図である。
図11】実施形態2のIP電話システムの構成を示す図である。
図12】変換ルール記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
図13】変換ルール記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
図14】情報処理装置100としてのコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
【0017】
本願で使用される略語の詳細は以下のとおりである。
IP: Internet Protocol
VoIP: Voice over Internet Protocol
WAN: Wide Area Network
LAN: Local Area Network
SBC: Session Border Controller
SIP: Session Initiation Protocol
NAT: Network Address Translation
SDP: Session Description Protocol
【0018】
先ず、本発明の概要について説明する。図1に示すように、IP電話システムにおいて、情報処理装置10は、サーバ20と接続されるとともに第1のネットワークに配される第1機器30及び第2のネットワークに配される第2機器40と接続される。ここで、サーバ20は、異なる通信方式を使用する機器を相互接続するための通信方式変換ルールを記憶する。第1機器30及び第2機器40は電話交換機、IP電話機によって例示され、異なる通信方式(SIPなど)を使用するものとする。また、情報処理装置10は第1機器30と第2機器40との間に配されるゲートウェイ装置、特にSBCである。
【0019】
情報処理装置10は、図1に示すように、第1機器情報取得部11と、変換ルール取得部12と、変換部13とを備える。第1機器情報取得部11は、第1機器30に関する第1機器情報を取得する。変換ルール取得部12は、第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバ20から取得する。変換部13は、変換ルール取得部12によって取得された通信方式変換ルールに基づいて第2機器40からの第1機器30に対する通信を、第1機器30で使用される通信方式に変換する。
【0020】
このような情報処理装置10は、工事者がIP電話システムを構築した際に、通信方式変換ルールをサーバ20から取得して設定することになる。そのため、通信方式変換ルールの設定の際のヒューマンエラーが防止される。また、第1機器情報を工事者が手動で情報処理装置10に入力する必要があったとしても、通信方式変換ルールを手動で設定するよりも労力が少なくて済む。結果として、本発明の情報処理装置10によれば、工事者によるIP電話システムの構築が容易になる。
【0021】
なお、上記概要の情報処理装置10は、例えば、図2に示すように、第1のネットワーク及び第2のネットワークの両方に設置すれば、第1機器30と第2機器40との間の相互の通信が可能になる。なお、第2のネットワーク側の情報処理装置10は、第2機器40に関する第2機器情報を取得し、第2機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバ20から取得することになる。
【0022】
また、情報処理装置10は、図3に示すように、第2機器40に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部14を更に備えても良い。このようにすれば、図4に示すように1台の情報処理装置10で第1機器30と第2機器40との間の相互の通信が可能になる。
【0023】
[実施形態1]
以下では、上記の第2機器情報取得部14を備えた情報処理装置10について、実施形態1としてより具体的に説明する。実施形態1のIP電話システムでは、図5に示すように本社LANと支社LANとがWANを介して接続され、情報処理装置10は本社LANとWANとを接続するゲートウェイとして配されるものとする。なお、本社LANは第1のネットワークに相当し、支社LANは第2のネットワークに相当する。本社LANの第1交換機は第1機器30に相当し、SIPのバージョン(通信方式)として方式1を使用しているものとする。また、支社LANの第2交換機は第2機器40に相当し、SIPのバージョンとして方式2を使用しているものとする。
【0024】
サーバ20は、種々のIP電話機器(交換機、IP電話機など)の機種名及び型番と、そのIP電話機器で使用されているSIPのバージョン(通信方式)とを記憶する。また、サーバ20は、異なるSIPのバージョンを使用するIP電話機器の間の相互通信を可能にする通信方式変換ルールを記憶し、情報処理装置10からの要求に応じて通信方式変換ルールを提供する。
【0025】
具体的な一例を挙げて説明すると、例えば、保留開始を示すメッセージには、re-INVITEメッセージに含まれるSDPのc=行を変更する方式1と、re-INVITEメッセージに含まれるSDPのa=行を変更する方式2とが存在する。ここで、サーバ20は、方式1から方式2への通信方式変換ルールとして、re-INVITEメッセージに含まれるSDPのc=行の変更を、SDPのa=行の変更に書き換えるアルゴリズムを記憶する。同様に、サーバは、多種多様な方式の組み合わせ(セット)毎に通信方式変換ルールを記憶する。
【0026】
情報処理装置10は、図6に示すように、第1機器情報取得部11と、変換ルール取得部12と、変換部13と、第2機器情報取得部14と、変換ルール記憶部15と、LAN側インターフェイス16と、WAN側インターフェイス17とを備える。
【0027】
第1機器情報取得部11は、本社LANの第1交換機に関する第1機器情報を取得する。第1機器情報の取得に関しては、工事者が手動で入力しても良いし、第1交換機に対して第1機器情報を要求することで取得しても良い。第1機器情報は、例えば、第1交換機の機種名や型番などであり、特に第1交換機で使用されているSIPのバージョン:方式1を特定可能な情報である。
【0028】
第2機器情報取得部14は、第1機器情報取得部11と同様に支社LANの第2交換機に関する第2機器情報を取得する。
【0029】
変換ルール取得部12は、第1機器情報と第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバ20から取得し、変換ルール記憶部15に格納する。
【0030】
変換ルール記憶部15は、変換部13による通信方式の変換の際に使用される通信方式変換ルールを記憶する。具体的には、変換ルール記憶部15は、図7に示すように、LAN側機器情報(第1機器情報)と、WAN側機器情報(第2機器情報)と、通信方式変換ルールとを対応付けて記憶する。通信方式変換ルールは、LAN側からWAN側への通信の通信方式変換ルールと、WAN側からLAN側への通信の通信方式変換ルールとの両方を含む。
【0031】
変換部13は、通信方式変換ルールに基づいて、第1交換機と第2交換機との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換する。
【0032】
LAN側インターフェイス16及びWAN側インターフェイス17は、一般的な構成を採用することができる。
【0033】
以下では、情報処理装置10による処理の流れについて説明する。
<通信方式変換ルールの取得>
図8に示すように、情報処理装置10は、工事者によって本社LANに設置されると、第1機器情報及び第2機器情報を取得する(ステップS11)。そして、情報処理装置10は、第1機器情報及び第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバ20から取得し、変換ルール記憶部15に格納する(ステップS12)。
【0034】
<通信方式の変換>
上記の通信方式変換ルールの取得が既に行われたものとする。図9に示すように、情報処理装置10は、第2交換機から第1交換機に対する通信を受信すると(ステップS21、Yes)、変換ルール記憶部15を参照して方式2から方式1へ書き換えて、第1交換機に対して中継する(ステップS22)。また、図10に示すように、情報処理装置10は、第1交換機から第2交換機に対する通信を受信すると(ステップS31、Yes)、変換ルール記憶部15を参照して方式1から方式2へ書き換えて、第2交換機に対して中継する(ステップS32)。
【0035】
以上のように、実施形態1では工事者は情報処理装置10を本社LANに設置した後に、第1交換機に関する第1機器情報と第2交換機に関する第2機器情報とを入力すれば良い。従って実施形態1の情報処理装置10によれば、工事者によるIP電話システムの構築が容易になる。
【0036】
なお、実施形態1では1台の情報処理装置10を本社LANに設置する場合を述べたが、図2のように本社LANと支社LANの各々に情報処理装置10を設置しても良い。この場合には、本社LANの情報処理装置10には第1交換機に関する第1機器情報を入力し、支社LANの情報処理装置10には第2交換機に関する第2機器情報を入力することになる。結果として、2台の交換機に関する機器情報を入力する手間には変わりがない。いずれにしても、通信方式変換ルールを手動で入力するよりもはるかに手間が省ける
【0037】
[実施形態2]
実施形態1ではWAN側の第2機器40が支社LANの第2交換機である場合を説明した。実施形態2では、WAN側の第2機器40がIP電話機としての機能を備えた携帯端末(スマートフォンなど)である場合を説明する。具体的には、図11に示すように実施形態2の情報処理装置10は、WANを介して携帯端末A~Cと接続される。なお、以下では実施形態1と異なる点について詳述する。
【0038】
実施形態2の情報処理装置10は、実施形態1と同様に第1機器情報取得部11と、変換ルール取得部12と、変換部13と、第2機器情報取得部14と、変換ルール記憶部15と、LAN側インターフェイス16と、WAN側インターフェイス17とを備える。
【0039】
第2機器情報取得部14は、携帯端末に関する第2機器情報を取得する。第2機器情報は、携帯端末が端末登録時あるいは登録更新時にSIPサーバに対して送信するREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから取得可能である。また、INVITEメッセージから携帯端末の機種名、型番、キャリア名を取得することも考えられる。あるいは、第2機器情報は、工事者が手動で入力しても良い。ここで、第2機器情報は、例えば、携帯端末の機種名や型番などに加えて、キャリア名も含む。
【0040】
変換ルール記憶部15は、図12に示すように、WAN側機器情報(第2機器情報)として、携帯端末A~C毎に、携帯端末の機種名や型番及びキャリア名を記憶する。
【0041】
変換部13は、第1交換機と携帯端末との間の通信を受信した際に、通信を行う端末が携帯端末A~Cのいずれであるかを特定し、特定した携帯端末に対応する通信方式変換ルールに基づいて受信側の機器で使用される通信方式に変換する。
【0042】
以上のように、実施形態2の情報処理装置10によれば、情報処理装置10とWAN側の第2機器40との間に交換機が介在しない場合であっても、相互通信が可能になる。
【0043】
[実施形態3]
第2機器40が他社LANに配される交換機である場合など、第2機器情報取得部14によって第2機器情報を取得できないことも考えられる。この場合には、変換ルール取得部12は、第1機器情報と全ての機器の機器情報との組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバ20から取得し、変換ルール記憶部15に格納すればよい。
【0044】
具体的には、変換ルール記憶部15には、図13に示すように、第1機器情報と全ての機器の機器情報との組み合わせに対応する通信方式変換ルールが格納される。
【0045】
変換部13は、WAN側機器からLAN側機器に対する通信に関しては、いかなる方式の通信であっても方式1へ変換してLAN側機器に対して中継する。また、変換部13は、LAN側機器からWAN側機器に対する通信に関しては、WAN側機器がいかなる方式を使用していたとしても対応可能な状態に変換して中継する。例えば、変換部13は、全ての方式で対応可能な形式に変換してWAN側機器に対して中継する。あるいは変換部13は、全ての方式の各々に書き換えた上で、書き換えたものを列挙して中継する。
【0046】
このようにすれば、第2機器情報取得部14によって第2機器情報を取得ができない場合であっても、相互通信が可能になる。
【0047】
なお、本発明は、情報処理装置10としてのコンピュータによって実現することも可能である。具体的には、図14に示すように情報処理装置10としてのコンピュータはメモリ、インターフェイス、CPU(Central Processing Unit)などを備える。メモリは、変換ルール記憶部15に記憶される情報も記憶する。インターフェイスは、LAN側インターフェイス16と、WAN側インターフェイス17に相当する。CPUは、メモリからプログラムを読み出して第1機器情報取得部11、変換ルール取得部12、変換部13及び第2機器情報取得部14に相当する処理モジュールを実現する。
【0048】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0049】
(付記1)
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得部と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得部と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換部と、
を備える情報処理装置。
【0050】
(付記2)
前記第2機器に関する第2機器情報を取得する第2機器情報取得部を更に備え、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と前記第2機器情報のセットに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記通信方式変換ルールに基づいて、前記第1機器と前記第2機器との間の通信を受信側の機器で使用される通信方式に変換する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0051】
(付記3)
前記第2機器情報取得部が、前記第2機器からSIPサーバに対して送信されるREGISTERリクエストのUserAgentヘッダから前記第2機器情報を取得する、
付記2に記載の情報処理装置。
【0052】
(付記4)
前記第2機器情報取得部が、INVITEメッセージから前記第2機器情報を取得する、
付記2又は3に記載の情報処理装置。
【0053】
(付記5)
前記第2機器情報取得部が前記第2機器情報を取得できない場合に、
前記変換ルール取得部が、前記第1機器情報と全ての機器の機器情報の組み合わせに対応する通信方式変換ルールをサーバから取得し、
前記変換部が、前記第1機器から前記第2機器に対する通信を、前記第2機器がいかなる通信方式を使用していたとしても対応可能な形式に変換する、
付記2~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0054】
(付記6)
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得ステップと、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得ステップと、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換ステップと、
を含む情報処理方法。
【0055】
(付記7)
第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得する第1機器情報取得工程と、
前記第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する変換ルール取得工程と、
前記通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの前記第1機器に対する通信を、前記第1機器で使用される通信方式に変換する変換工程と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【0056】
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0057】
10 情報処理装置
11 第1機器情報取得部
12 変換ルール取得部
13 変換部
14 第2機器情報取得部
15 変換ルール記憶部
16 LAN側インターフェイス
17 WAN側インターフェイス
20 サーバ
30 第1機器
40 第2機器
【要約】
【課題】工事者によるIP電話システムの構築を容易にする。
【解決手段】第1のネットワークに配される第1機器に関する第1機器情報を取得し、第1機器情報に対応する通信方式変換ルールをサーバから取得する。そして、通信方式変換ルールに基づいて、第2のネットワークに配される第2機器からの第1機器に対する通信を、第1機器で使用される通信方式に変換する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14