(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】パワー制御の方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 52/08 20090101AFI20230912BHJP
H04W 52/10 20090101ALI20230912BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230912BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230912BHJP
【FI】
H04W52/08
H04W52/10
H04W72/1268
H04W72/20
(21)【出願番号】P 2019549560
(86)(22)【出願日】2018-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2018073518
(87)【国際公開番号】W WO2019140665
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-12-22
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】本郷 彰
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】OPPO,On uplink power control for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719968,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719968.zip>,2017年11月18日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining Issues on Power Control for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800884,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800884.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワー制御の方法であって、
端末デバイスがネットワークデバイスから送信された第一上位層シグナリングを受信することであって、前記第一上位層シグナリングは第一オープンループパワー制御パラメータと第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第一対応関係、及び、第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を予め構成するために用いられ
、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータは以下の公式によって物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のバンドワイズパート(BWP)における送信パワーを算出するために用いられ、
なお、iは一回のPUSCH伝送のインデックスであり、jは前記第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスであり、
はパスロス推定に用いられる参照信号(RS)のインデックスであり、
は前記PUSCHに占有されるリソースブロックRBの数であり、
は前記端末デバイスのサービスセルcにおける最大送信パワーであり、目標受信パワー
及びパスロス係数
は前記第一オープンループパワー制御パラメータであり、
は前記端末デバイスにより測定される前記サービスセルcから前記端末デバイスまでのパスロス値であり、
は前記端末デバイスが前記PUSCHに送信されたアップリンクデータのビット数と前記PUSCHに含まれたリソースユニットの数との比に基づいて確定した値であり、
は第一クローズドループパワー制御調整係数であり、
はクローズドループパワー制御のプロセスのインデックスで
ある、ことと、
前記端末デバイスは、前記第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係に再構成が発生した場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数
をゼロイングすることであって、前記第一クローズドループ調整係数は、前記端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予め構成されて前記第一SRI情報に関連付けられた前記クローズドループパワー制御プロセスのインデックス
の値により、確定されるものである、ことと、
前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することと、を含む
ことを特徴とするパワー制御の方法。
【請求項2】
前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることは、
前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記端末デバイスが前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることを含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末デバイスが、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することは、
前記端末デバイスが、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数及び直近に受信された送信パワー制御(TPC)命令に基づいて、更新された前記第一クローズドループ調整係数を確定することを含む
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、
前記端末デバイスが確定された前記送信パワーに基づいて前記PUSCHを送信することを含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
パワー制御の方法であって、
ネットワークデバイスが端末デバイスに第一上位層シグナリングを送信することであって、前記第一上位層シグナリングは端末デバイスに第一オープンループパワー制御パラメータと第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第一対応関係、及び、第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を予め構成するために用いられ
、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータは以下の公式によって物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のバンドワイズパート(BWP)における送信パワーを算出するために用いられ、
なお、iは一回のPUSCH伝送のインデックスであり、jは前記第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスであり、
はパスロス推定に用いられる参照信号RSのインデックスであり、
は前記PUSCHに占有されるリソースブロックRBの数であり、
は前記端末デバイスのサービスセルcにおける最大送信パワーであり、目標受信パワー
及びパスロス係数
は前記第一オープンループパワー制御パラメータであり、
は前記端末デバイスにより測定される前記サービスセルcから前記端末デバイスまでのパスロス値であり、
は前記端末デバイスが前記PUSCHに送信されたアップリンクデータのビット数と前記PUSCHに含まれたリソースユニットの数との比に基づいて確定した値であり、
は第一クローズドループパワー制御調整係数であり、
はクローズドループパワー制御のプロセスのインデックスで
ある、ことと、
前記端末デバイスが前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数
をゼロイングできるように、前記ネットワークデバイスは、もう1つの第一上位層シグナリングによって前記第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を再構成することであって、前記第一クローズドループ調整係数は、前記端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予め構成されて前記第一SRI情報に関連付けられた前記クローズドループパワー制御プロセスのインデックス
の値により、確定されるものである、ことと、を含む
ことを特徴とするパワー制御の方法。
【請求項7】
前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
前記ネットワークデバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、後続する送信パワー制御(TPC)命令を確定することを含む
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
端末デバイスであって、前記端末デバイスは、
ネットワークデバイスから送信された第一上位層シグナリングを受信する通信モジュールであって、前記第一上位層シグナリングは第一オープンループパワー制御パラメータと第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第一対応関係、及び、第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を予め構成するために用いられ
、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータは以下の公式によって物理アップリンク共有チャンネルPUSCHのバンドワイズパートBWPにおける送信パワーを算出するために用いられ、
なお、iは一回のPUSCH伝送のインデックスであり、jは前記第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスであり、
はパスロス推定に用いられる参照信号RSのインデックスであり、
は前記PUSCHに占有されるリソースブロックRBの数であり、
は前記端末デバイスのサービスセルcにおける最大送信パワーであり、目標受信パワー
及びパスロス係数
は前記第一オープンループパワー制御パラメータであり、
は前記端末デバイスにより測定される前記サービスセルcから前記端末デバイスまでのパスロス値であり、
は前記端末デバイスが前記PUSCHに送信されたアップリンクデータのビット数と前記PUSCHに含まれたリソースユニットの数との比に基づいて確定した値であり、
は第一クローズドループパワー制御調整係数であり、
はクローズドループパワー制御のプロセスのインデックスで
ある、通信モジュールと、
前記第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係に再構成が発生した場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数
をゼロイングする調整モジュールであって、前記第一クローズドループ調整係数は、前記端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予め構成されて前記第一SRI情報に関連付けられた前記クローズドループパワー制御プロセスのインデックス
の値により、確定されるものである、調整モジュールと、
ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定する確定モジュールと、を備える
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項10】
前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、
ことを特徴とする請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項11】
前記調整モジュールは、具体的に、
前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングする、
ことを特徴とする請求項9または10に記載の端末デバイス。
【請求項12】
前記確定モジュールは、具体的に、
ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数、及び直近に受信された送信パワー制御TPC命令に基づいて、更新された第一クローズドループ調整係数を確定ことと、
更新された前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することと、に用いられる
ことを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項13】
前記端末デバイスは更に、
確定された前記送信パワーに基づいて前記PUSCHを送信する通信モジュールを備える、
ことを特徴とする請求項9~12のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項14】
ネットワークデバイスであって、前記ネットワークデバイスは、
端末デバイスに第一上位層シグナリングを送信する通信モジュールであって、前記第一上位層シグナリングは前記端末デバイスに第一オープンループパワー制御パラメータと第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第一対応関係、及び、第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を予め構成するために用いられ
、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータは以下の公式によって物理アップリンク共有チャンネルPUSCHのバンドワイズパートBWPにおける送信パワーを算出するために用いられ、
なお、iは一回のPUSCH伝送のインデックスであり、jは前記第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスであり、
はパスロス推定に用いられる参照信号RSのインデックスであり、
は前記PUSCHに占有されるリソースブロックRBの数であり、
は前記端末デバイスのサービスセルcにおける最大送信パワーであり、目標受信パワー
及びパスロス係数
は前記第一オープンループパワー制御パラメータであり、
は前記端末デバイスにより測定される前記サービスセルcから前記端末デバイスまでのパスロス値であり、
は前記端末デバイスが前記PUSCHに送信されたアップリンクデータのビット数と前記PUSCHに含まれたリソースユニットの数との比に基づいて確定した値であり、
は第一クローズドループパワー制御調整係数であり、
はクローズドループパワー制御のプロセスのインデックスで
ある、通信モジュールと、
前記端末デバイスが前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数
をゼロイングできるように、もう1つの第一上位層シグナリングによって前記第一SRI情報と第一オープンループパワー制御パラメータのインデックスとの第二対応関係を再構成することに用いられる調整モジュールであって、前記第一クローズドループ調整係数は、前記端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予め構成されて前記第一SRI情報に関連付けられた前記クローズドループパワー制御プロセスのインデックス
の値により、確定されるものである、調整モジュールと、を備える
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項15】
前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCIに含まれる、
ことを特徴とする請求項14に記載のネットワークデバイス。
【請求項16】
前記調整モジュールは、具体的に、
前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることに用いられる、
ことを特徴とする請求項14または15に記載のネットワークデバイス。
【請求項17】
ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、後続する送信パワー制御TPC命令を確定する確定モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項14~16のいずれか1項に記載のネットワークデバイス。
【請求項18】
プロセッサとメモリを含む端末デバイスであって、前記メモリには、プロセッサによって実行されると、プロセッサに請求項1~5のいずれか1項に記載の方法を実現させる命令が記憶される
端末デバイス。
【請求項19】
プロセッサとメモリを含む端末デバイスであって、前記メモリには、プロセッサによって実行されると、プロセッサに請求項6~8のいずれか1項に記載の方法を実現させる命令が記憶される
ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信分野に関し、特にパワー制御の方法、端末デバイス及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(New Radio:NR)システムにおいて、端末デバイスにアップリンク伝送のために複数のアンテナアレイブロック(パネル(panel))が備えられても良い。panel毎に物理的なアンテナのグループが含まれ、独立的なRFチャンネルが備えられても良い。端末デバイスは、複数のpanelにおいてデータを同時に伝送できるが、異なるpanelに対応するチャンネル条件が異なるため、異なるpanelについてそれぞれのチャンネル情報に応じて異なる伝送パラメータ、例えば送信パワーを採用する必要がある。これらの伝送パラメータを得られるため、異なるpanelに異なる探測参照信号(Sounding Reference Signal:SRS)リソースを構成する必要があり、例えば一つのpanelが一つのSRSリソースセットに対応可能であり、ネットワーク側においてSRSリソース指示(SRS Resource Indicator:SRI)でSRSリソースセットを指示することができる。なお、SRI情報のそれぞれがひと組のパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に対応し、端末デバイスによりSRIに対応するパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に基づいて物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)のパワー制御を行うことができる。ところが、SRI情報に対応するパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、パワー制御の正確性を向上するようにPUSCHの送信パワーを如何に制御するかは、解決しなければならない課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これを鑑みて、本開示の実施例は、パワー制御の正確性の向上に寄与するパワー制御の方法、端末デバイス及びネットワークデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の様態として、パワー制御の方法を提供する。当該方法は、端末デバイスは、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられる第一オープンループパワー制御パラメータ、又は第一SRI情報に関連付けられた、前記PUSCHに対してパワー制御を行うパスロス値の測定に用いられる第一ダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることと、前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することと、を含む。
【0005】
従って、端末デバイスは、第一SRI情報に対応する第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一ダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記第一SRI情報に対応する第一クローズドループ調整係数をゼロイングし、送信パワーのクローズドループの蓄積調整を新たに行うことができるため、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいてパワー制御を実行可能であり、パワー制御の正確性を向上させることができる。
【0006】
幾つかの可能な実施形態において、前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。
【0007】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に前記端末デバイスがネットワークデバイスから送信された第一上位層シグナリングを受信することを含み、前記第一上位層シグナリングは複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスの構成に用いられ、前記複数のSRI情報に前記第一SRI情報が含まれ、前記オープンループパワー制御パラメータに前記第一オープンループパワー制御パラメータが含まれ、前記ダウンリンク参照信号のインデックスに前記第一ダウンリンク参照信号のインデックスが含まれる。
【0008】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記端末デバイスがネットワークデバイスから送信された、前記端末デバイスの各バンドワイズパート(BWP)における複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスの構成に用いられる第二上位層シグナリングを受信することと、前記端末デバイスが前記PUSCHを伝送するBWPにおける前記対応関係に基づいて、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号を確定することと、を含む。
【0009】
幾つかの可能な実施形態において、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、目標受信パワー又はパスロス係数である。
【0010】
幾つかの可能な実施形態において、前記第一ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク同期信号ブロック(SSB)又はチャンネル状態情報参照信号(CIS-RS)である。
【0011】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記端末デバイスが前記第一SRI情報に関連付けられたクローズドループパワー制御プロセスに基づいて、前記クローズドループ制御プロセスにおける前記第一クローズドループ調整係数を確定することを含む。
【0012】
幾つかの可能な実施形態において、前記の前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることは、前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記端末デバイスが前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることを含む。
【0013】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末デバイスがゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて前記PUSCHの送信パワーを確定することは、前記端末デバイスがゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数、及び直近に受信された送信パワー制御(TPC)命令に基づいて、更新された前記第一クローズドループ調整係数を確定することと、前記端末デバイスが更新された前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することと、を含む。
【0014】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記端末デバイスが確定された前記送信パワーに基づいて前記PUSCHを送信することを含む。
【0015】
第二の様態として、パワー制御の方法を提供する。当該方法は、ネットワークデバイスは、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられる第一オープンループパワー制御パラメータ、又は第一SRI情報に関連付けられた、前記PUSCHに対してパワー制御を行うパスロス値の測定に用いられる第一ダウンリンク参照信号を再構成した後に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることを含む。
【0016】
幾つかの可能な実施形態において、前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。
【0017】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記ネットワークデバイスが端末デバイスに第一上位層シグナリングを送信する、ことを含み、前記第一上位層シグナリングは、複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスの構成に用いられ、前記複数のSRI情報に前記第一SRI情報が含まれ、前記オープンループパワー制御パラメータに前記第一オープンループパワー制御パラメータが含まれ、前記ダウンリンク参照信号のインデックスに前記第一ダウンリンク参照信号のインデックスが含まれる。
【0018】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記ネットワークデバイスが端末デバイスに、前記端末デバイスの各バンドワイズパート(BWP)における複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスの構成に用いられる第二上位層シグナリングを送信することを含む。
【0019】
幾つかの可能な実施形態において、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、目標受信パワー又はパスロス係数である。
幾つかの可能な実施形態において、前記第一ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク同期信号ブロック(SSB)又はチャンネル状態情報参照信号(CIS-RS)である。
【0020】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記ネットワークデバイスが前記第一SRI情報に関連付けられたクローズドループパワー制御プロセスに基づいて、前記クローズドループ制御プロセスにおける前記第一クローズドループ調整係数を確定することを含む。
【0021】
幾つかの可能な実施形態において、前記の前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることは、前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記ネットワークデバイスが前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることを含む。
【0022】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、前記ネットワークデバイスがゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、後続のTPC命令を確定することを含む。
【0023】
第三の様態として、前記第一の様態又は第一の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的に、当該端末デバイスには、前記第一の様態又は第一の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行するためのユニットが備えられる。
【0024】
第四の様態として、前記第二の様態又は第二の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的に、当該ネットワークデバイスには、前記第二の様態又は第二の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行するためのユニットが備えられる。
【0025】
第五の様態として、端末デバイスを提供する。当該端末デバイスは、メモリと、プロセッサと、入力インターフェースと、出力インターフェースとを備える。なお、メモリ、プロセッサ、入力インターフェース及び出力インターフェースはバスシステムにより接続される。当該メモリは、コマンドを記憶する。当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコマンドを実行し、前記第一の様態又は第一の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行する。
【0026】
第六の様態として、ネットワークデバイスを提供する。当該ネットワークデバイスは、メモリと、プロセッサと、入力インターフェースと、出力インターフェースとを備える。なお、メモリ、プロセッサ、入力インターフェース及び出力インターフェースはバスシステムにより接続される。当該メモリはコマンドを記憶する。当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコマンドを実行し、前記第二の様態又は第二の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行する。
【0027】
第七の様態として、前記第一の様態又は第一の様態の任意の可能な実施形態における方法、又は前記第二の様態又は第二の様態の任意の可能な実施形態における方法を実行するために用いられるコンピュータソフトウェアコマンドが記憶されており、前記の各様態を実行するために設計されたプログラムが含まれているコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0028】
第八の様態として、コンピュータに運行されると、コンピュータに前記第一の様態又は第一の様態の何れか一つの実施形態における方法、又は前記第二の様態又は第二の様態の何れか一つの実施形態における方法を実行させる、コマンドが含まれているコンピュータプログラム製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の実施例の一つの応用場面を示す概略図である。
【
図2】本開示の実施例のパワー制御の方法を示す例示的なフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例のパワー制御の方法を示す他の例示的なフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例の端末デバイスを示す例示的なブロック図である。
【
図5】本開示の実施例のネットワークデバイスを示す例示的なブロック図である。
【
図6】本開示の実施例の端末デバイスを示す他の例示的なブロック図である。
【
図7】本開示の実施例のネットワークデバイスを示す他の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に本開示の実施例における図面と合わせて本開示の実施例における技術案を説明する。
【0031】
理解すべきなのは、本開示の実施例の技術案は、各種の通信システム、例えばグローバル移動通信(Global System of Mobile communication:GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)システム、LTE時間分割複信(Time Division Duplex:TDD)、汎用移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)通信システム、新しい無線(New Radio:NR)又は未来の5Gシステムなどに適用することができる。
【0032】
特に、本開示の実施例の技術案は、各種の非直交多元接続技術による通信システム、例えばスパースコード多元接続(Sparse Code Multiple Access:SCMA)システム、低密度サイン(Low Density Signature:LDS)システムなどに適用することができる。勿論、SCMAシステムとLDSシステムは、通信分野において別の名称で呼ばれても良い。更に、本開示の実施例の技術案は、非直交多元接続技術が採用されたマルチキャリア伝送システム、例えば非直交多元接続技術が採用された直交周波数分割複信(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)、フィルタバンクマルチキャリア(Filter Bank Multi-Carrier:FBMC)、汎用周波数分割複信(Generalized Frequency Division Multiplexing:GFDM)、フィルタリング直交周波数分割複信(Filtered-OFDM:F-OFDM)システムなどに適用することができる。
【0033】
本開示の実施例における端末デバイスは、ユーザデバイス(User Equipment:UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント又はユーザ装置であっても良い。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(Session Initiation Protocol:SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop:WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、無線通信機能付きハンドヘルドデバイス、演算デバイス又は無線モデムに接続される他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、未来5Gネットワークにおける端末デバイス又はロングタームエボリューションパブリックランドモバイルネットワーク(Public Land Mobile Network:PLMN)における端末デバイスなどであっても良く、本開示の実施例に限定されない。
【0034】
本開示の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するためのデバイスであっても良い。当該ネットワークデバイスは、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station:BTS)、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB:NB)、LTEシステムにおけるエボリューション基地局(Evolutional NodeB:eNB又はeNodeB)、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network:CRAN)の場面における無線コントローラであっても良い。或いは、当該ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び未来5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、或いはロングタームエボリューションPLMNネットワークにおけるネットワークデバイスなどであっても良く、本開示の実施例に限定されない。
【0035】
図1は本開示の実施例の一つの応用場面を示す概略図である。
図1における通信システムは、端末デバイス10と、ネットワークデバイス20とを備えても良い。ネットワークデバイス20は、端末デバイス10に通信サービスを提供してコアネットワークに接続させるものである。端末デバイス10は、ネットワークデバイス20から送信される同期信号、ブロードキャスト信号などを探測することによりネットワークにアクセスしてネットワークとの通信を行う。
図1に示された矢印は、端末デバイス10とネットワークデバイス20の間のセルラーリンクにより行われるアップリンク/ダウンリンク伝送を示すことができる。
【0036】
NRシステムにおいて、端末は、SRI又はSRIに指示されるSRSリソースにより対応するアップリンク伝送のパワー制御パラメータを取得することにより、アップリンクデータを伝送するための送信パワーを取得することができる。
【0037】
いままで、PUSCHの送信パワーは、以下の公式で算出可能である。
【数1】
【0038】
なお、iは一回のPUSCH伝送のインデックス、jはオープンループパワー制御パラメータのインデックス、
はパスロス推定に用いられる参照信号(Reference Signal:RS)のインデックス、
はPUSCHに占有されるリソースブロック(Resource Block:RB)の数、
は端末デバイスにより構成されるサービスセルcのサブフレームiにおける最大送信パワー、
はオープンループパワー制御パラメータ、
は端末デバイスにより測定されるサービスセルcから当該端末デバイスまでのパスロス値、
は端末デバイスが当該PUSCHに送信されたアップリンクデータのビット数と当該PUSCHに含まれたリソースユニットの数との比に基づいて確定した値、
はクローズドループパワー制御調整係数であって端末デバイスが当該PUSCHのパワー調整命令に対して確定した値、
はクローズドループパワー制御のプロセスのインデックスである。
【0039】
図2は本開示の実施例のパワー制御による方法200の例示的なフローチャートである。
図2に示されたように、当該方法200は以下のステップを含む。
【0040】
S210において、端末デバイスは、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ、或いは第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号が再構成された場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングする。なお、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられ、前記第一ダウンリンク参照信号は、前記PUSCHに対してパワー制御を行う場合におけるパスロス値の測定に用いられる。
【0041】
S220において、前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定する。
【0042】
選択的に、本開示の実施例において、前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)に含まれても良い。例えば、前記第一SRIメッセージは、前記DCIに含まれているSRI指示フィールドにより指示されるSRIの値であっても良い。前記第一SRI情報は、第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一ダウンリンク参照信号に関連付けられる(或いは対応する)。
【0043】
選択的に、別のPUSCHをスケジューリングするDCIに第二SRI情報が含まれても良い。前記第二SRI情報は、第二オープンループパワー制御パラメータ又は第二ダウンリンク参照信号に関連付けられる(或いは対応する)。すなわち、前記第一SRI情報と前記第二SRIダウンリンクは、独立的なアップリンクパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号にそれぞれ対応する。
【0044】
選択的に、幾つかの実施例において、前記第一SRIに関連付けられる第一オープンループパワー制御パラメータは、目標受信パワー(公式における
に対応する)又はパスロス係数(公式における
に対応する)であっても良く、パワー制御に用いられる他のパラメータであっても良く、本開示の実施例に限定されない。
【0045】
選択的に、幾つかの実施例において、前記第一SRIに関連付けられる第一ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク同期信号ブロック(Synchronous Signal Block:SSB)又はチャンネル状態情報参照信号(Channel State Information-Reference Signals:CSI-RS)であっても良く、パワー制御に用いられる他の参照信号であっても良く、本開示の実施例に限定されない。特に、本開示の実施例において、前記第一ダウンリンク参照信号は、サービスセルから端末デバイスまでのパスロス値を測定するために使用可能である。
【0046】
選択的に、幾つかの実施例において、ネットワークデバイスは、第一上位層シグナリングにより前記端末デバイスに複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを予め構成することができる。なお、前記複数のSRI情報に前記第一SRI情報が含まれる。これにより、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報の値に基づいて対応するオープンループパワー制御パラメータを確定した後に、これらのパラメータに基づいて対応する送信パワーを取得することができる。前記端末デバイスは更に、前記第一SRI情報の値に基づいて対応する目標ダウンリンク参照信号のインデックスを確定した後に、当該インデックス指示の目標ダウンリンク参照信号に基づいてダウンリンクパスロスの測定を行ってパワー制御に用いられるパスロス値を取得することができる。すなわち、前記ネットワークデバイスは、端末デバイスに複数のSRI情報とオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスとの対応関係を予め構成することができる。これにより、端末デバイスは、現在のSRI情報の値に基づき、当該対応関係に合わせて当該SRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを確定することができる。
【0047】
例えば、前記SRI指示フィールドは2ビットの指示フィールドであっても良い。非限定な例示として、当該2ビットの指示フィールドは、値として00を取るとオープンループパワー制御パラメータ1とダウンリンク参照信号インデックス1に対応し、値として01を取るとオープンループパワー制御パラメータ2とダウンリンク参照信号インデックス2に対応し、値として10を取るとオープンループパワー制御パラメータ2とダウンリンク参照信号インデックス1に対応し、値として11を取るとオープンループパワー制御パラメータ1とダウンリンク参照信号インデックス2に対応する。これにより、前記端末デバイスは、第一SRI情報の値によれば、対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを取得することができる。例えば、前記第一SRI情報の値が10であれば、前記端末デバイスは、対応するオープンループパワー制御パラメータ2とダウンリンク参照信号インデックス1を確定することができ、更に、オープンループパワー制御パラメータ2とダウンリンク参照信号インデックス1に基づいてパワー制御を行うことができる。
【0048】
選択的に、幾つかの実施例において、ネットワークデバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられるオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを直接に構成することができる。この場合に、第一オープンループパワー制御パラメータに再構成が発生するのは、ネットワークデバイスが第一上位層シグナリングで前記第一SRI情報に関連付けられたオープンループパワー制御パラメータを再構成することが端末デバイスにより検出されたものであっても良い。例えば、第一SRI情報がいままでオープンループパワー制御パラメータ1に関連付けられたが、ネットワークデバイスは第一SRIメッセージをオープンループパワー制御パラメータ2に関連付けられるように再構成する。この場合に、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることができる。更に、前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、PUSCHの送信パワーを確定することにより、パワー制御の正確性を向上させることができる。
【0049】
選択的に、幾つかの実施例において、ネットワークデバイスは、オープンループパワー制御パラメータ(例えば、
)に対応するインデックス(例えば、公式におけるj)、即ちオープンループパワー制御パラメータとインデックスの対応関係(第一対応関係と記載される)を予め構成することができる。例えば、ネットワークデバイスは、異なるjの値に対応する
を構成することができる。更に、前記ネットワークデバイスは、更に、オープンループパワー制御パラメータのインデックスとSRI情報の対応関係(第二対応関係と記載される)を構成することができる。これにより、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報、及び前記第二対応関係に基づいて、オープンループパワー制御パラメータのインデックスを確定することができ、更に当該オープンループパワー制御パラメータのインデックスと第一対応関係に基づいて、当該オープンループパワー制御パラメータのインデックスに対応するオープンループパワー制御パラメータを確定することができる。この場合に、第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータに再構成が発生するのは、ネットワークデバイスが第一上位層シグナリングで前記第一SRIに対応するオープンループパワー制御パラメータのインデックスを再構成し(即ち前記第二対応関係を再構成し)、或いはオープンループパワー制御パラメータインデックスに対応するオープンループパワー制御パラメータを再構成する(即ち前記第一対応関係を再構成する)ことが前記端末デバイスにより検出されたものであっても良い。
【0050】
同様に、ネットワークデバイスは、第一上位層シグナリングで前記端末デバイスに複数のダウンリンク参照信号と対応するダウンリンク参照信号のインデックス(例えば、
)の対応関係(第三対応関係と記載される)を予め構成しても良い。更に、前記ネットワークデバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられた目標ダウンリンク参照信号のインデックス(第四対応関係と記載される)を構成することができる。これにより、端末デバイスは、前記第一SRI情報、及び前記第四対応関係に基づいて、目標ダウンリンク参照信号のインデックスを確定し、更に前記目標ダウンリンク信号のインデックス、及び当該第三対応関係と合わせて前記第一SRI情報に関連付けられた目標ダウンリンク参照信号を確定することができる。この場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号に再構成が発生するのは、ネットワークデバイスが第一上位層シグナリングで前記第一SRI情報に関連付けられたダウンリンク参照信号のインデックスを再構成し(即ち第四対応関係を再構成し)、或いは、ネットワークデバイスが前記ダウンリンク参照信号インデックスに対応するダウンリンク参照信号を再構成するものであっても良い(前記第三対応関係が変化したと理解されても良い)。例えば、ネットワークデバイスは、今まで第一SRI情報をダウンリンク参照信号インデックス0に関連付けられたように構成したが、第一SRI情報をダウンリンク参照信号インデックス1に関連付けられたように再構成する。又は、ネットワークデバイスは、今までダウンリンク参照信号インデックス0をCSI-RS0に関連付けられたように構成したが、ダウンリンク参照信号インデックス0をCSI-RS1に関連付けられたように再構成する。
【0051】
選択的に、幾つかの実施例において、前記方法200は更に以下のステップを含んでも良い。
【0052】
前記端末デバイスは、ネットワークデバイスから送信された第二上位層シグナリングを受信する。前記第二上位層シグナリングは、前記端末デバイスの各バンドワイズパート(BWP)における複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを構成するために用いられる。
【0053】
前記端末デバイスは、前記PUSCHを伝送するBWPにおける前記対応関係に基づいて、前記第一SRI情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号を確定する。
【0054】
即ち、前記ネットワークデバイスは、第二上位層シグナリングで各バンドワイズパート(Bandwidth Part:BWP)における複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックス(第五対応関係と記載される)を構成することができる。すなわち、BWP毎に第五対応関係を具備することができる。これにより、前記端末デバイスは、PUSCHを伝送するBWPにおける当該第五対応関係に基づいて、第一情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号を確定することができる。
【0055】
選択的に、前記第一上位層シグナリングと前記第二上位層シグナリングは、同一の上位層シグナリング、又は異なる上位層シグナリングであっても良く、本開示の実施例に限定されない。
【0056】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、第一SRI情報に対応する第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一ダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記端末デバイスが依然として再構成する前に得られた第一クローズドループ調整係数に基づいて再構成された後の送信パワーを調整すれば、パワー制御の正確性が下げる可能性がある。この場合に、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報に対応する第一クローズドループ調整係数をゼロイングし、送信パワーのクローズドループの蓄積調整を新たに行うことができる。これにより、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいてパワー制御を行うことにより、パワー制御の正確性を向上させることができる。
【0057】
説明すべきなのは、本開示の実施例において、前記第一SRI情報に対応する第一クローズドループ調整係数は
に対応可能である。前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングするのは、前記第一クローズドループ調整係数の履歴値をゼロイングし、例えば、
をゼロイングし、或いは前記第一クローズドループ調整係数の現在値をゼロイングし、例えば
をゼロイングすることを含んでも良い。
【0058】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、第一SRI情報に関連付けられたパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記端末デバイスは、他のSRI情報に関連付けられたクローズドループ調整係数を調整する必要がなく、例えば、第二SRI情報に関連付けられた第二クローズドループ調整係数をゼロイングする必要がなく、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数だけ再構成し、即ち前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数だけゼロイングすれば良い。
【0059】
選択的に、本開示の実施例において、前記方法200は以下のステップを更に含んでも良い。
【0060】
前記端末デバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられたクローズドループパワー制御プロセスに応じて、前記クローズドループ制御プロセスにおける前記第一クローズドループ調整係数を確定する。
【0061】
具体的に、ネットワークデバイスは更に、前記第一SRI情報に関連付けられたクローズドループパワー制御プロセスのインデックス(例えば、公式における
)の値を予め構成しても良い。これにより、前記端末デバイスは、当該クローズドループパワー制御プロセスのインデックスに基づいて、対応するクローズドループ調整係数(例えば、公式における
)の値を確定することができ、更に、それを前記第一SRI指示に関連付けられた第一クローズドループ調整係数とすることができる。第一SRI情報に関連付けられたオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記端末デバイスは、第一クローズドループ調整係数をゼロイングし、例えば、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数の履歴値(例えば、
)又は現在値(例えば
)をゼロイングすることができる。
【0062】
特に、本開示の実施例において、S210は具体的に以下のステップを含んでも良い。
【0063】
前記端末デバイスは、前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記第一クローズドループ調整係数をリセットする。
【0064】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、蓄積モードは全てのクローズドループパワー制御プロセスに対するものであっても良い。この場合に、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられたオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に再構成が発生し、且つクローズドループパワー制御プロセスに蓄積モードがオンされた場合に、前記第一SRI情報に対応する第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることができる。又は、前記ネットワークデバイスは、クローズドループパワー制御プロセス毎に対応する蓄積モードをそれぞれ構成することもできる。この場合に、前記端末デバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられたオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号に再構成が発生し、且つ前記第一SRI情報に対応するクローズドループパワー制御プロセスに蓄積モードがオンされた場合に、前記第一SRI情報に対応する第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることができる。
【0065】
理解すべきなのは、具体的な実現において、前記端末デバイスは更に、前記PUSCHを伝送するBWPにおいてクローズドループパワー制御の蓄積モードがオンされた場合に、前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることができる。
【0066】
選択的に、幾つかの実施例において、前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一パワー調整係数に基づいて、上記のように前記公式と合わせてPUSCHの送信パワーを算出することができる。具体的に、前記第一クローズドループ調整係数をオープンループパワー制御パラメータに基づいて得られた送信パワーに加算して前記PUSCHの送信パワーを取得することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0067】
選択的に、幾つかの実施例において、S220は、具体的に以下のステップを含んでも良い。
【0068】
前記端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数、及び直近に受信された送信パワー制御(TPC)命令に基づいて、更新された前記第一クローズドループ調整係数を確定する。
【0069】
前記端末デバイスは、更新された前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定する。
【0070】
具体的に、端末デバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数、及び直近に受信された送信パワー制御(Transmit Power Control:TPC)命令に基づいて、更新された第一クローズドループ調整係数を確定する。更に、前記端末デバイスは、更新された前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定することができる。この場合に、蓄積方式がオンされたクローズドループパワー制御の第一クローズドループ調整係数
は、
【数2】
として示されても良い。なお、
はTPCに指示された調整値である。すなわち、端末デバイスは、前の第一クローズドループ調整係数を直接にゼロイングし、即ち
【数3】
である。
【0071】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、前記TPC命令は、ダウンリンクDCIにより端末デバイスへ指示可能である。例えば、前記PUSCHのDCIにおけるTPC指示フィールドをスケジューリングすることにより前記端末デバイスに指示することができる。すなわち、前記端末デバイスは、DCIにおけるTPC指示フィールドによりネットワークデバイスに構成されたクローズドループパワーの調整値を知ることができ、即ち
である。
【0072】
選択的に、幾つかの実施例において、前記方法200は更に以下のステップを含んでも良い。
【0073】
前記端末デバイスは、前記確定された前記送信パワーに基づいて前記PUSCHを送信する。
【0074】
即ち、前記端末デバイスにより確定された前記送信パワーは、前記PUSCHを送信することに用いられても良い。選択的に、前記送信パワーは、PUSCHを送信することに用いられなくてもよい。例えば、前記端末デバイスは、確定された前記送信パワーに基づいて現在のPUSCHのパワーヘッドルームレポート(Power Headroom Report:PHR)を算出した後に、PHRをネットワークデバイスに報告しても良く、確定された前記送信パワーに基づいて他のアップリンク信号の送信パワーを算出しても良い。例えば、デバイス端末は、確定された前記送信パワーに一定のオフセット値を加算して得られたパワー値をSRSの送信パワーなどとして確定しても良く、本開示の実施例に前記送信パワーの応用場面が限定されない。
【0075】
いままで
図2と合わせて端末デバイスから本開示の実施例による
パワー制御の方法を詳しく説明した。以下に
図3と合わせてネットワークデバイスから本開示の他の実施例による
パワー制御の方法を詳しく説明する。理解すべきなのは、ネットワークデバイス側の説明は、端末デバイス側の説明と互いに対応する。類似の説明は、上記の内容を参照することができ、重複を避けるためにここでは詳しく説明しない。
【0076】
図3は、本開示の実施例のパワー制御の方法300の例示的なブロック図を示した。
図3に示されたように、当該方法300は、以下の一部又は全ての内容を含む。
【0077】
S310において、ネットワークデバイスは、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号を再構成した後に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングする。なお、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられ、前記第一ダウンリンク参照信号は、前記PUSCHに対してパワー制御を行うパスロス値の測定に用いられる。
【0078】
選択的に、幾つかの実施例において、前記第一SRI情報は、前記PUSCHをスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。
【0079】
選択的に、幾つかの実施例において、前記方法300は更に以下のステップを含んでも良い。
【0080】
前記ネットワークデバイスは端末デバイスデバイスへ第一上位層シグナリングを送信する。前記第一上位層シグナリングは、複数のSRI情報に対応するオープンループパワー制御パラメータ又はダウンリンク参照信号のインデックスを構成するためである。なお、前記複数のSRI情報に前記第一SRI情報が含まれ、前記オープンループパワー制御パラメータに前記第一オープンループパワー制御パラメータが含まれ、前記ダウンリンク参照信号のインデックスに前記第一ダウンリンク参照信号のインデックスが含まれる。
【0081】
選択的に、幾つかの実施例において、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、目標受信パワー又はパスロス係数である。
【0082】
選択的に、幾つかの実施例において、前記第一ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク同期信号ブロック(SSB)又はチャンネル状態情報参照信号(CIS-RS)である。
【0083】
選択的に、幾つかの実施例において、前記方法300は更に以下のステップを含んでも良い。
【0084】
前記ネットワークデバイスは、前記第一SRI情報に関連付けられたクローズドループパワー制御プロセスに基づいて、前記クローズドループ制御プロセスにおける前記第一クローズドループ調整係数を確定する。
【0085】
選択的に、幾つかの実施例において、前記の前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングすることは、以下のことを含む。
【0086】
前記ネットワークデバイスは、前記PUSCHのクローズドループパワー制御に蓄積モードがオンされた場合に、前記第一クローズドループ調整係数をゼロイングする。
【0087】
選択的に、幾つかの実施例において、前記方法300は更に以下のステップを含んでも良い。
【0088】
前記ネットワークデバイスは、ゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、後続のTPC命令を確定する。
【0089】
いままで
図2~
図3と合わせて、本開示の方法実施例を詳しく説明した。以下に
図4~
図7と合わせて、本開示の装置実施例を詳しく説明する。理解すべきなのは、装置実施例は方法実施例と互いに対応し、類似の説明は方法実施例を参照することができる。
【0090】
図4は、本開示の実施例による端末デバイスの例示的なブロック図である。当該端末デバイス400には、調整モジュール410
と確定モジュール420とが備えられる。調整モジュール410は、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号に再構成が発生した場合に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングする。なお、前記第一オープンループパワー制御パラメータは、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられ、前記第一ダウンリンク参照信号は、前記PUSCHに対してパワー制御を行うパスロス値の測定に用いられる。
確定モジュール420はゼロイングされた前記第一クローズドループ調整係数に基づいて、前記PUSCHの送信パワーを確定する。
【0091】
具体的に、当該端末デバイス400は、前記方法200に説明された端末デバイスに対応可能であり(例えば、それに構成されても良く、その自身であっても良い)、且つ、当該端末デバイス400における各モジュール又はユニットはそれぞれ前記方法200における端末デバイスに実行される各動作又は処理過程を実行するためであり、ここでは重複を避けるために詳しく説明しない。
【0092】
図5は、本開示の実施例によるネットワークデバイスの例示的なブロック図である。当該ネットワークデバイス500は調整モジュール510を備える。
【0093】
調整モジュール510は、第一探測参照信号リソース指示(SRI)情報に関連付けられた第一オープンループパワー制御パラメータ又は第一SRI情報に関連付けられた第一ダウンリンク参照信号を再構成した後に、前記第一SRI情報に関連付けられた第一クローズドループ調整係数をゼロイングする。なお、前記第一オープンループパワー制御パラメータは物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)のパワー制御に用いられ、前記第一ダウンリンク参照信号は前記PUSCHに対してパワー制御を行うパスロス値の測定に用いられる。
【0094】
具体的に、当該ネットワークデバイス500は前記方法300に説明されたネットワークデバイスに対応可能であり(例えば、それに構成されても良く、その自身であっても良い)、且つ、当該ネットワークデバイス500における各モジュール又はユニットはそれぞれ前記方法300におけるネットワークデバイスに実行される各動作又は処理過程を実行するためであり、ここでは重複を避けるために詳しく説明しない。
【0095】
図6に示されたように、本開示の実施例は更に端末デバイス600を提供する。当該端末デバイス600は、
図4における端末デバイス400であっても良く、
図2における方法200に対応する端末デバイスの内容を実行できる。当該端末デバイス600には、入力インターフェース610と、出力インターフェース620と、プロセッサ630と、メモリ640とが備えられる。当該入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630及びメモリ640は、バスシステムにより接続されても良い。当該メモリ640は、プログラム、コマンド又はコードを含んで記憶する。当該プロセッサ630は、当該メモリ640におけるプログラム、コマンド又はコードを実行することにより、入力インターフェース610が信号を受信するように制御し、出力インターフェース620が信号を送信するように制御し、及び前記方法実施例における操作を完成させる。
【0096】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、当該プロセッサ630は中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)であっても良い。当該プロセッサ630は更に、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジック素子、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック素子、ディスクリートハードウェアパッケージなどであっても良い。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであっても良く、任意の従来のプロセッサなどであっても良い。
【0097】
当該メモリ640は、読取専用メモリとランダムアクセスメモリとを備え、プロセッサ630にコマンドとデータを提供することができる。メモリ640の一部は、不揮発的なランダムアクセスメモリを備えても良い。例えば、メモリ640は、デバイスタイプの情報を記憶しても良い。
【0098】
実現の過程において、前記方法の各内容は、プロセッサ630におけるハードウェア集積ロジック回路又はソフトウェアコマンドにより完成可能である。本開示の実施例に開示された方法と合わせた内容は、直接にハードウェアプロセッサによる実行として表現されても良く、プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行として表現されても良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ又は電気消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当分野における従来の記憶媒体に配置されても良い。当該記憶媒体がメモリ640に配置され、プロセッサ630がメモリ640における情報を読み取り、そのハードウェアと合わせて前記方法の内容を完成させる。重複を避けるために、ここでは詳しく説明しない。
【0099】
一つの具体的な実施形態において、端末デバイス400における調整モジュール410及び確定モジュール420は、
図6におけるプロセッサ630により実現されても良い。端末デバイス400の通信モジュールは、
図6における出力インターフェース620及び入力インターフェース610により実現されても良い。
【0100】
図7に示されたように、本開示の実施例は更にネットワークデバイス700を提供する。当該ネットワークデバイス700は、
図5におけるネットワークデバイス500であっても良く、
図3における方法300に対応するネットワークデバイスの内容を実行可能である。当該ネットワークデバイス700には、入力インターフェース710と、出力インターフェース720と、プロセッサ730と、メモリ740とが備えられる。当該入力インターフェース710、出力インターフェース720、プロセッサ730及びメモリ740は、バスシステムにより接続されても良い。当該メモリ740は、プログラム、コマンド又はコードを含んで記憶する。当該プロセッサ730は、当該メモリ740におけるプログラム、コマンド又はコードを実行することにより、入力インターフェース710が信号を受信するように制御し、出力インターフェース720が信号を送信するように制御し、及び前記方法実施例における操作を完成させる。
【0101】
理解すべきなのは、本開示の実施例において、当該プロセッサ730は中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)であっても良い。当該プロセッサ730は更に、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジック素子、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック素子、ディスクリートハードウェアパッケージなどであっても良い。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであっても良く、任意の従来のプロセッサなどであっても良い。
【0102】
当該メモリ740は、読取専用メモリとランダムアクセスメモリとを備え、プロセッサ730にコマンドとデータを提供することができる。メモリ740の一部は、不揮発的なランダムアクセスメモリを備えても良い。例えば、メモリ740は、デバイスタイプの情報を記憶しても良い。
【0103】
実現の過程において、前記方法の各内容は、プロセッサ730におけるハードウェア集積ロジック回路又はソフトウェアコマンドにより完成可能である。本開示の実施例に開示された方法と合わせた内容は、直接にハードウェアプロセッサによる実行として表現されても良く、プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行として表現されても良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ又は電気消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当分野における従来の記憶媒体に配置されても良い。当該記憶媒体がメモリ740に配置され、プロセッサ730がメモリ740における情報を読み取り、そのハードウェアと合わせて前記方法の内容を完成させる。重複を避けるために、ここでは詳しく説明しない。
【0104】
一つの具体的な実施形態において、ネットワークデバイス500における調整モジュール51
0は図7におけるプロセッサ730により実現されても良い。ネットワークデバイス500における通信モジュールは
図7における入力インターフェース710及び出力インターフェース720により実現されても良い。
【0105】
当業者であればわかるように、本文に開示された実施例と合わせて説明された各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、或いはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現可能である。これらの機能がハードウェアかソフトウェアで実行するかは、技術案の特定応用及び設計の限定条件に依存する。専門技術者は、特定の応用毎に異なる方法を採用して説明された機能を実現可能であるが、当該実現が本開示の範囲を超えていないと理解すべきである。
【0106】
当業者であればわかるように、説明の便利及び簡潔のために、前記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前記方法の実施例における対応する過程を参照することができるので、ここでは詳しく説明しない。
【0107】
本開示により提供された幾つかの実施例において、理解すべきなのは、開示されたシステム、装置及び方法は、他の手段で実現可能である。例えば、いままで説明された装置実施例は例示的なものに過ぎない。例えば、当該ユニットの区分は、ロジック機能における区分に過ぎず、実際の実現において別の区分方式であっても良い。例えば複数のユニット又はパッケージは、組合わせても良く、別のシステムに集積されても良い。又は、幾つかの特徴は、無視されても良く、実行されなくても良い。また、表示、検討された同士間の結合、又は直接結合、又は通信接続は、幾つかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であっても良く、電気、機械又は他の手段であっても良い。
【0108】
分離部品として説明された当該ユニットは、物理的に分離していてもしていなくとも良い。ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであってもなくても良く、一つの箇所に位置されても良く、複数のネットワークユニットに分散されても良い。実際の必要に応じて一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0109】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されても良く、それぞれ独立に物理的に配置されても良く、二つ又はそれ以上のユニットが一つのユニットに集積されても良い。
【0110】
当該機能は、ソフトウェア機能ユニットで実現され且つ独立した製品として販売、使用される場合に、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されても良い。この理解をもとに、本開示の技術案は、実際に、或いは従来技術に有益な部分、或いは当該技術案の一部は、ソフトウェア製品の形式で表現されても良い。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであっても良い)に本開示の各実施例の全て又は一部のステップを実行させるように複数のコマンドを具備する。前記の記憶媒体には、Uディスク、モバイルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体が備えられる。
【0111】
上記記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲はこれに限定されない。当分野の当業者であれば、本開示に開示された技術範囲において容易に想到できる変化又は置換は、本開示の保護範囲に属すべきである。従って、本開示の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。