(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20230912BHJP
【FI】
G06Q50/30
(21)【出願番号】P 2020052564
(22)【出願日】2020-03-24
【審査請求日】2022-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000005810
【氏名又は名称】マクセル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 宏明
(72)【発明者】
【氏名】平田 浩二
(72)【発明者】
【氏名】谷津 雅彦
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-334628(JP,A)
【文献】特開2002-244947(JP,A)
【文献】国際公開第2019/038875(WO,A1)
【文献】特開2004-101248(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配車サービスを利用して車両に乗車中のユーザに対してコンテンツを提供するコンテンツ提供システムにおいて、
前記車両に搭載される車載制御装置と、前記配車サービスを提供する配車管理サーバと、前記コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバとが、無線通信ネットワークを介して接続されるとともに、
前記車載制御装置には、前記ユーザが所持するユーザ端末と、前記コンテンツを表示する表示装置とが接続されており、
前記ユーザは、乗車する前に、前記ユーザが所持する前記ユーザ端末を操作することにより、前記配車管理サーバに対して配車要求を行い、前記配車管理サーバは、前記ユーザの認証を行った上で、前記ユーザの配車要求に従って配車し、
前記配車サービスを利用して前記車両に乗車中の
前記ユーザが、前記ユーザ端末を介して前記コンテンツ提供サーバに対して所望のコンテンツの配信を要求すると、
前記ユーザの要求は、前記車載制御装置と前記配車管理サーバを経由して前記コンテンツ提供サーバへ送信される
とき、
前記ユーザは配車処理の段階で認証済みであることが前記コンテンツ提供サーバに伝えられ、前記ユーザは再度のユーザ認証を行うことなく要求が可能であり、
前記コンテンツ提供サーバから配信された前記コンテンツを、前記表示装置にて視聴できることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ提供システムにおいて、
前記無線通信ネットワークは第5世代移動通信システム(以下、5G)を使用するものであって、
前記車載制御装置は、ミリ波送受信アンテナを含む5G送受信機を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコンテンツ提供システムにおいて、
前記車載制御装置と前記表示装置は無線LANで接続されるとともに、
前記表示装置として、プロジェクタまたはヘッドマウントディスプレイが用いられていることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ提供システムにおいて、
前記配車管理サーバは、前記配車サービスに供与される前記車両を管理する車両管理テーブルと、前記配車サービスを利用するユーザを管理するユーザ管理テーブルを備えていることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ提供システムにおいて、
前記コンテンツ提供サーバは、ユーザに提供するコンテンツを管理するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツの提供先であるユーザを管理するユーザ管理テーブルを備えていることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のコンテンツ提供システムにおいて、
前記車載制御装置は、GPS受信機により前記車両の現在位置の情報を取得して前記配車管理サーバに送信し、
前記配車管理サーバは、前記車両に乗車中の前記ユーザの目的地を把握しており、前記車載制御装置から受信した前記車両の現在位置の情報をもとに、前記目的地及び該目的地に到着するまでの所要時間の情報を前記コンテンツ提供サーバに送信することで、
前記コンテンツ提供サーバは前記ユーザに対し、前記目的地の周辺の店舗・施設情報、または前記所要時間に見合った映像・音声コンテンツを配信することを特徴とするコンテンツ提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配車サービスを利用して車両に乗車中のユーザが、映像や音声などの有料コンテンツを視聴するのに好適なコンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者がタクシー会社へ配車要求を行う場合、携帯端末からタクシー会社の配車センター等に対して配車要求情報をデータとして送信することで、電話オペレーターなどとの会話を介在することなく、配車要求を行うことが可能となっている。タクシー配車を効率的に実施するために、例えば特許文献1に開示されるタクシー配車システムは、「配車管理サーバは、利用者の携帯端末から配車依頼と現在位置情報を受信し、受信した現在位置情報と、記憶部に記憶されている各車載端末の現在位置情報と、に基づいて、携帯端末との距離が最短の車載端末を選出し、その車載端末が搭載されているタクシーを配車対象とする」ことが記載されている。
【0003】
また、タクシー車両ではなく、個人の自家用車を利用するいわゆる相乗りサービス(以下、ライドシェアサービスという)が普及してきた。ライドシェアサービスでは、サービス運営会社が、自家用車を提供する所有者(ドライバー)と、移動手段として自動車に乗りたい相乗り者(ユーザ)を募り、両者結びつけるサービスを提供する。その際、自動車のドライバー側の相乗り者に対する希望を良く反映させるため、例えば、特許文献2に開示される相乗り支援装置は、「情報センターが、車両に搭載された車両用ナビゲーション装置から、当該車両に相乗りする者の属性が満たすべき相乗り受け入れ条件の情報を受信して蓄積すると共に、相乗り利用者の個人属性の情報を受信して蓄積する」こと、また、「その相乗り希望者の属性の情報が、当該相乗り受け入れ条件に適合し、かつ、相乗り希望者の目的地と各車両の目的地とが適合するか否かを判定し、適合する車両については、車両に当該相乗り希望者が同乗できる」ようにすることが記載されている。
【0004】
さらには、将来、自動車が高度に進化し、ユーザが目的地をインプットしさえすれば、自動車が自律的に目的地まで移動してくれる、いわゆる自動運転車が普及することが予想される。また、自動運転がさらに進化した完全自動運転車の場合には、ドライバーさえも不要になる。その場合には、ユーザは配車要求時に目的地だけ通知すれば、車両が自律的にユーザの待っている場所に移動してユーザを乗せ、目的地まで移動可能となる。これに関し例えば特許文献3には、ユーザ端末からの配車要求に応じて自動運転車両を配車し、送迎と荷物の配送とを組み合わせた複合サービスに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-268229号公報
【文献】特開2009-211526号公報
【文献】特開2019-105926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1-3には、それぞれ、タクシー配車、ライドシェアサービス、及び自動運転車の配車サービスについて記載されている。いずれの場合にも、ユーザがこれらのサービスを利用したいとき、自身が所持する携帯端末を操作することで、配車サービス会社に対して所望の要求(自分の現在地と目的地など)を伝えることができる。さらには、携帯端末を利用することで、降車時の料金の決済も、予め登録済みの銀行口座やクレジットカード等から自動的に引き落しすることも可能となっている。従って、ユーザはドライバーに対して、乗車時に目的地を告げたり、また降車時に料金を支払ったりする煩わしさを省くことができ、目的地までスムーズに移動することができる。
【0007】
このような各種の配車サービスを利用して乗車したユーザは、目的地までの移動中に車内で過ごす時間を有効に利用することが予想される。例えば、車内でビジネス関連の作業を行うとか、目的地周辺の情報を調べるとか、あるいは、映画や音楽を楽しむなど、その時の状況(乗車時間の長さ、同乗者の状況など)に応じて種々考えられる。特に、完全自動運転車の場合には、乗車しているのはユーザのみであるから、その傾向は強まるものと思われる。例えば所望のコンテンツ(映像、音声、情報)を車内で視聴したい場合に、しかもこれらのコンテンツが有料であり、外部のコンテンツプロバイダから入手する場合が想定される。
【0008】
これを実現するためには、いくつかの課題がある。まず、乗車中のユーザはコンテンツプロバイダに対しコンテンツの配信を要求するとき、ユーザ認証と決済の手続きを行わなければならず煩わしい作業となる。また受信したコンテンツを高品質で視聴したい場合、ユーザの所持する携帯端末では不十分であり、乗車中の車内で高品質で安定に視聴できる表示装置が必要になる。このような課題については、上記特許文献をはじめ従来技術では、何ら考慮されなかった。
【0009】
本発明の目的は、配車サービスを利用して乗車中のユーザが、煩わしいユーザ認証や決済の手続きを行うことなく、コンテンツプロバイダから配信された有料コンテンツを高品質で視聴するためのコンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明によるコンテンツ提供システムは、車両に搭載される車載制御装置と、配車サービスを提供する配車管理サーバと、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバとが、無線通信ネットワークを介して接続されるとともに、車載制御装置には、ユーザが所持するユーザ端末と、コンテンツを表示する表示装置とが接続されている。配車管理サーバによりユーザ認証が行われ、配車サービスを利用して車両に乗車中のユーザが、ユーザ端末を介してコンテンツ提供サーバに対して所望のコンテンツの配信を要求すると、ユーザの要求は、車載制御装置と配車管理サーバを経由してコンテンツ提供サーバへ送信されることで、ユーザは再度のユーザ認証を行うことなく要求が可能であり、コンテンツ提供サーバから配信されたコンテンツを、表示装置にて視聴できることを特徴とする。
【0011】
また本発明によるコンテンツ提供方法は、配車サービス会社が提供している配車サービスを利用して車両に乗車中のユーザが、ユーザ端末を介して、コンテンツを提供するコンテンツプロバイダに対して所望のコンテンツの配信を要求するステップと、ユーザのコンテンツ配信要求が、配車サービス会社の配車管理サーバを経由してコンテンツプロバイダのコンテンツ提供サーバへ送信されるステップと、コンテンツ提供サーバからユーザに対し要求されたコンテンツを配信するステップと、配信されたコンテンツを車両に備えられた表示装置にて表示するステップと、を備える。ここに、ユーザは配車サービスを利用する際に、配車管理サーバによりユーザ認証が行われており、コンテンツ提供サーバによる再度のユーザ認証を行うことなくコンテンツ配信要求が可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法によれば、配車サービスを利用して乗車中のユーザは煩わしいユーザ認証や決済の手続きを行うことなく、コンテンツプロバイダから配信された有料コンテンツを車内で高品質で視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】コンテンツ提供システムの一実施例を示す全体構成図。
【
図6】コンテンツ配信に関する情報の流れを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0015】
図1は、コンテンツ提供システムの一実施例を示す全体構成図である。コンテンツ提供システムは、ユーザが乗車する車両1の車載制御装置10、配車サービス会社2が所有する配車管理サーバ20、及びコンテンツプロバイダ3が所有するコンテンツ提供サーバ30が、5Gネットワーク5を介して接続されている。ここに車両1は、配車サービス会社2が供給したもので、これと契約したユーザが乗車している状態である。配車サービス会社2は、特許文献1-3で紹介したタクシー配車、ライドシェアサービス、及び自動運転車のいずれのサービス形態でも構わないが、以下の実施例では、ライドシェアサービスを想定して説明する。車両1に乗車中のユーザは、コンテンツプロバイダ3に所望のコンテンツ(映像、音声、情報)の配信を要求し、受信したコンテンツを車内で視聴することができる。
【0016】
なお、無線通信システムとして超高速通信が可能な5G(第5世代移動通信システム)を使用する5Gネットワーク5を示している。これによれば、超高速通信により4Kや8Kといった高解像度動画配信や、時々刻々と変化する交通状況など、車内に乗車中のユーザ向けにリアルタイムの情報を大量かつ短時間で供給することが可能となる。ただし本実施例において、現在広く普及している4G(第4世代移動通信システム)などを使用する構成でも構わない。
【0017】
車両1は配車サービス会社2から供給されたもので、一人または複数のユーザを、ユーザが指定した場所(自宅や滞在先のホテルなど)から乗車させて、所定の目的地まで移動してユーザを下車させる。車両1には、車載制御装置10が搭載されており、車載制御装置10は一台または複数台の表示装置15~17と、無線LANなどのデータ通信ネットワークで接続されている。また車載制御装置10は、一人または複数のユーザが所持するユーザ端末11~13(スマートフォンやタブレット端末など)と、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)などの短距離無線ネットワークによって接続されている。車載制御装置10は、5Gネットワーク5を介して、配車管理サーバ20とコンテンツ提供サーバ30とに無線接続されている。
【0018】
配車サービス会社2が所有する配車管理サーバ20は、車両1の配車サービスを行うため、車両管理テーブル21とユーザ管理テーブル22を備えている。車両管理テーブル21は、配車サービスに供与される車両を、識別番号(ID)や車種など、車両に付随するデータにより管理するためのデータベースである。またユーザ管理テーブル22は、配車サービスを利用するユーザを、ユーザIDや携帯電話番号など、ユーザに付随するデータにより管理するためのデータベースである。
【0019】
コンテンツプロバイダ3が所有するコンテンツ提供サーバ30は、ユーザに対しコンテンツを提供するために、コンテンツ管理テーブル31とユーザ管理テーブル32を備えている。コンテンツ管理テーブル31は、ユーザに提供するコンテンツを管理するためのデータベースである。このコンテンツには、例えば、車両1が走行する周辺地域に関する情報、4Kや8Kなどの高精細映像や音声、映像や音声の再生操作を行うアプリケーションソフトなどが含まれる。またユーザ管理テーブル32は、コンテンツの提供先であるユーザを管理するためのデータベースである。ここにコンテンツプロバイダ3(コンテンツ提供サーバ30)は、配車サービスを利用中のユーザだけでなく、一般のユーザに対しても、ユーザが所望するコンテンツを提供することは言うまでもない。
【0020】
本実施例のシステムでは、配車サービスを利用して車両1に乗車中のユーザが、例えば映画や音楽などのコンテンツ配信を要求すると、車載制御装置10から配車サービス会社2(配車管理サーバ20)を経由してコンテンツプロバイダ3(コンテンツ提供サーバ30)に伝えられ、コンテンツ提供サーバ30から当該コンテンツの配信を受けて車内で視聴できる構成となっている。その際、配車サービス会社2の配車サービスを利用中のユーザは、ユーザ認証や決済の手続きを行うことなく容易にコンテンツの配信を受けることができる点に特徴がある。そのために、配車サービス会社2とコンテンツプロバイダ3との間では、所定の契約が結ばれており、同一ユーザの行う手続きを簡略化または省略している。
【0021】
コンテンツの配信の概要は以下である。配車サービスを利用し車両1に乗車中のユーザは、自分が所持するユーザ端末11~13を操作してコンテンツプロバイダ3に対しコンテンツの配信を要求すると、要求内容は車載制御装置10を経由して一旦配車管理サーバ20へ送られる。その際、コンテンツを要求したユーザは、配車サービス会社2との間で配車サービスのためのユーザ認証や決済の手続きを既に完了しているので、配車管理サーバ20はユーザ認証が完了している旨を、コンテンツ提供サーバ30へ伝える。これにより、コンテンツプロバイダ3との間での再度のユーザ認証や決済の手続きを省略することができる訳である。
【0022】
また配車サービス会社2とコンテンツプロバイダ3との間では、ユーザ課金に関する契約が結ばれている。コンテンツプロバイダ3は、上記コンテンツ配信に係る料金を、配車サービス会社2に対する配車サービス料金とは別にユーザに対して課金できるのは勿論であるが、これを配車サービス料金に含まれるようにしてもよい。また、コンテンツ配信の料金の一部(例えば10%)を、コンテンツプロバイダ3から配車サービス会社2に対して、ペイバック(割戻金)の形で、あるいはコミッション、インセンティブとして支払われるようにしてもよい。さらに、車両1のドライバーに対しても、上記料金の一部が、ユーザに対するサービス料として支払われるようにしてもよい。
【0023】
以下、コンテンツ提供システムにおける個々の構成について、詳細に説明する。
図2は、車両1に搭載された車載制御装置10の内部構成と、ユーザ端末11~13、及び表示装置15~17との接続構成を示す図である。ここでは、一人または複数のユーザが配車サービスを利用して、車両1に乗車中の状態を示している。
【0024】
車載制御装置10は、5G送受信機101、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)受信機102、地図情報メモリとLCD等の表示装置を有するナビゲーション装置103、映像音声処理部104、表示装置15~17との映像や音声情報の送受信を行う有線LANまたは無線LAN(いわゆるWiFi)送受信機105、ユーザ端末11~13との短距離無線通信を行うためのBluetooth(登録商標)送受信機106、を備えている。
【0025】
5G送受信機101は、車両1に搭載された車載制御装置10と、5Gネットワーク5を介して、遠隔地に存在する配車管理サーバ20とコンテンツ提供サーバ30との間でデータの送受信を行う装置である。5G送受信機101では周波数の高い電波(ミリ波)を利用するので、これを効率良く送受信するため、車両1の窓部(フロントガラス、サイドガラス、後方窓ガラスなど)に、ごく小型の専用アンテナ(ガラスアンテナ)を埋め込む構成がよい。
【0026】
GPS受信機102は、車両1が走行中に常に車両1の位置情報を取得する。ナビゲーション装置103は、取得した車両1の位置情報を地図情報メモリに格納されている地図情報データと照合し、車両1が地図上のどの場所を走行しているかを、LCD表示装置などによりユーザに知らせる。地図情報には、周辺の観光名所やホテル、レストランなどの位置情報を、車両1の走行に応じて、提示することもできる。
【0027】
映像音声処理部104は、5G送受信機101が5Gネットワーク5を介してコンテンツ提供サーバ30から受信した高精細のコンテンツ(映像・音声データ)を一時的に蓄積し、表示装置15~17で表示可能な形式に変換する信号処理を行う。そして、変換後のコンテンツデータを有線LANまたは無線LAN(WiFi)送受信機105を介して、表示装置15~17に送信する。
【0028】
Bluetooth(登録商標)送受信機106は、車両1に乗車中のユーザが所持するユーザ端末11~13(例えばスマートフォンやタブレット端末)と、車載制御装置10との間の通信を行うための送受信機である。ユーザは、自身が所持するユーザ端末11~13を操作することで、車載制御装置10を介し、コンテンツプロバイダ3(コンテンツ提供サーバ30)から所望のコンテンツを入手することができる。受信したコンテンツは、車載制御装置10を介し、表示装置15~17のうちのいずれか、または図示しないスピーカーによって視聴することができる。
【0029】
なお、上記の車内ネットワークの構成は一例であり、有線LAN、無線LAN、あるいはBluetooth(登録商標)に限らない。データ転送速度が所期の性能を有するものであれば、HDMI(登録商標)などの映像音声データ伝送ケーブルや、ZigBee(登録商標)などの無線データ通信方式であってもよい。
【0030】
また、車内に設置する表示装置15~17は、例えば液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置、車内に設置されたプロジェクタを用いて車内の透明スクリーンに表示する方式、車両のガラス窓部分に投射する方式など、いずれでもよい。さらには、ユーザの頭部や眼の周辺に装着して、外部の実際の風景(実景)に重畳するようにして動画を表示することができる仮想現実型ヘッドマウントディスプレイ装置であってもよい。これらの表示装置15~17により、ユーザは、自身の所持するユーザ端末11~13よりも高精細な映像にて、あるいは臨場感のある大画面で閲覧・鑑賞することが可能となる。
【0031】
図3は、配車サービス会社2が所有する配車管理サーバ20の詳細な構成を示す図である。配車管理サーバ20は、5Gネットワーク5と接続されデータの送受信を行う5G送受信機201と、ユーザの認証処理、車両の配車処理、料金の決済処理を行うユーザコマンド処理装置202とを備えている。そしてこれらの処理を行うために、車両管理テーブル21とユーザ管理テーブル22を備えている。これらのテーブル21、22は、大容量の半導体メモリやハードディスクなどの記録媒体に蓄積されている。
【0032】
車両管理テーブル21は、配車サービス会社2が保有する専用の車両(自動運転車も含む)、または、ライドシェアサービスの契約を結んでいる一般の人が所有する車両に関する情報を蓄積している。
【0033】
情報の内容は、具体的には、各車両の車両ID(車両を管理するための識別番号)、車両のメーカー名や車種、車体の色、車両のナンバーの情報である。また車両付帯情報として、提供可能なサービスの種類(例えば、A都市周辺、B都市周辺、またA都市とB都市とを結ぶ間の区域であれば移動サービスが可能)とか、稼働可能な時間帯(例えば、月曜日から金曜日の午後5時から午後10時まで)、などの情報である。さらに、その車両に乗車可能な人数や積載可能な荷物の大きさや個数、積載可能重量などの情報も含まれる。
【0034】
さらに、車両が一般の人が所有している車両である場合には、車両IDに紐づけられて、その車両の所有者に関する情報が蓄積されている。具体的には、マイナンバー、決済情報(クレジットカード番号や銀行の口座番号)に加え、車両所有者の年齢や性別、家族構成や住所などの情報を含んでいてもよい。
【0035】
一方、ユーザ管理テーブル22には、配車サービス会社2と予め所定の契約を結び、顧客(ユーザ)として登録されているサービス利用者に関する情報が蓄積されている。具体的には、ユーザ固有のID、ユーザの所有する携帯電話番号、配車サービスの決済(支払い、払戻しなど)のために使用されるクレジットカード情報や銀行口座番号の情報である。
【0036】
またユーザ付帯情報として、登録済みのサービスやお気に入り情報等がある。登録済みサービスとは、配車サービスの一環として受けることができるサービスの種類、例えば、走行地域周辺のPOI情報(Point of Interest:興味ある店舗・施設などの情報)の受け取りや、コンテンツ(映画や音楽など)の配信サービスなどである。なお、コンテンツ配信サービスの対象者として登録されたユーザの場合は、前述のコンテンツプロバイザ3から配信サービスを受けたときの料金が割引になるなどの、特典を付与してもよい。お気に入り情報としては、そのユーザの趣味(例えばペットが好きとか、ギターを演奏するのが趣味)などの情報である。さらにはユーザの個人情報として、ユーザの性別、年齢、住所などを含め、これらの個人情報を車両1のドライバーに知らせるか否かをユーザが選択できるようにしてもよい。
【0037】
ユーザコマンド処理装置202の動作の概要は次の通りである。ユーザから配車要求を受けると、ユーザ管理テーブル22を参照してユーザ認証を行う。ユーザが登録済みであれば、車両管理テーブル21を参照して配車可能な車両を検索し、ユーザに伝える。ユーザが同意すれば配車の契約が成立し、当該車両をユーザのもとへ配車し、ユーザに乗車してもらう。ユーザが車両から降車したら、ユーザ管理テーブル22の決済情報に従って決済処理を行う。
【0038】
このように、本実施例の配車サービスにおいては、ユーザはドライバーに対して、直接現金で支払うことや、クレジットカードによる決済を行うことなく、予め、配車サービス会社2、ユーザ、ドライバー(車両1の所有者)の三者間のサービス契約に従って、決済が行われる。
【0039】
図4は、コンテンツプロバイダ3が所有するコンテンツ提供サーバ30の詳細な構成を示す図である。コンテンツ提供サーバ30は、5Gネットワーク5と接続されデータの送受信を行う5G送受信機301と、ユーザの認証処理、コンテンツの配信処理、料金の決済処理を行うユーザ要求処理装置302とを備えている。そしてこれらの処理を行うために、コンテンツ管理テーブル31とユーザ管理テーブル32を備えている。
【0040】
コンテンツ管理テーブル31には、コンテンツ名称、他のユーザによる現在のコンテンツの利用状況、コンテンツ付帯情報(配信料金など)、コンテンツの配信先である契約車両リスト(車両ID、車両所有者など)の情報が蓄積されている。ここでいうコンテンツとは、車両1に乗車中のユーザが車内で視聴するのに適した映画や音楽などのコンテンツや、ユーザの目的地周辺のPOI情報(店舗・施設情報)などである。例えば、空港内のゲート案内やレストランの情報、あるいは、空港周辺施設の情報などを映像として見ることができる。さらにPOI情報においては、店舗・施設(例えばレストラン)の混雑状況や予約が可能であるかの情報、予約可能であれば車両1の車内から予約を行う機能、また予約したレストランのメニューの中から予め料理を選択する機能を有するアプリケーションソフトなどを含んでもよい。
【0041】
一方、ユーザ管理テーブル32には、コンテンツプロバイダ3と予め所定の契約を結び、顧客(ユーザ)として登録されているサービス利用者に関する情報が蓄積されている。具体的には、ユーザ固有のID、ユーザの所有する携帯電話番号、コンテンツ配信に対する決済(支払い、払戻しなど)のために使用されるクレジットカード情報や銀行口座番号の情報である。
【0042】
またユーザ付帯情報としては、登録済みのサービスやお気に入り情報等がある。登録済みサービスとは、配車サービスと連携して受けることができるサービスの種類、例えば、走行地域周辺のPOI情報の受け取りや、コンテンツ(映画や音楽など)の配信サービスなどである。なお、配車サービスの対象者として登録されたユーザの場合は、当該コンテンツプロバイザ3から配信サービスを受けたときの料金が割引になるなどの、特典を付与してもよい。お気に入り情報は、そのユーザの趣味などの情報であり、さらにユーザの個人情報(性別、年齢、住所など)を含めてもよい。
【0043】
ユーザ要求処理装置302の動作の概要は次の通りである。ユーザからコンテンツ配信要求を受けると、ユーザ管理テーブル32を参照してユーザ認証を行う。ユーザが登録済みであれば、コンテンツ管理テーブル31を参照して該当するコンテンツを検索し、ユーザに配信するとともにその決済処理を行う。その際、ユーザが配車サービスを利用中であれば、コンテンツ配信の要求を配車管理サーバ20を経由して受けるので、当該ユーザは配車処理の段階で認証済みであり、再度のユーザ認証や決済の手続きを省略できる。
【0044】
また、ユーザがコンテンツ配信要求を配車サービス会社2(配車管理サーバ20)を経由して行った場合、料金的なメリットを与えてもよい。例えばユーザがレストランを予約する場合、ユーザが自分の端末から直接レストランの予約が可能である場合であっても、車載制御端末10と配車管理サーバ20を経由して予約することで、料理をより安価に(例えば10%引きで)提供する。あるいは多くのポイント還元がある、などのインセンティブを付与してもよい。これにより、配車サービス会社2の付加価値を高めることができる。
【0045】
ユーザが配車サービスを利用して比較的長距離を移動中には、例えば、過去に見逃した映画を見たい、あるいは、好きなミュージシャンの最新の曲を聴きたい、という場合がある。その場合には、車内に設置された表示装置15~17により、ユーザ自身の所持するユーザ端末11~13よりも大画面で、高精細な映像として映画を見ることができる。また、車内に設置された高音質な音響装置(スピーカーやヘッドホン)で音楽を楽しむことができる。本実施例では、車載制御装置10には5Gネットワーク5を介してデータの送受信を効率良く行うための5G送受信機101を備えているので、ユーザは乗車中の車内で、高品質でかつ安定に映像・音声コンテンツを視聴することができる。
【0046】
また、配車サービス会社2では予めユーザの目的地が分かっており、また車載制御装置10から取得した車両1の現在位置の情報をもとに、配車管理サーバ20からコンテンツ提供サーバ30に対して、目的地がどこであるか、また目的地に到着するまでの所要時間の情報を送ることができる。これに応じてコンテンツ提供サーバ30では、目的地周辺のPOI情報(興味ある店舗・施設情報)や、所要時間に見合った適切な長さの映像・音声コンテンツ(映画や音楽)の候補をユーザに提示し、ユーザに選択してもらうことも可能である。
【0047】
この場合にも、上記したレストランの予約と同様、ユーザに対して料金割引などのインセンティブを与えることで、ユーザ自身が所持する端末で視聴する場合よりも、ユーザはメリットを感じることができ、配車サービス会社2の付加価値を高めることができる。
【0048】
次に、本実施例のコンテンツ提供システムにおける配車処理とコンテンツ配信処理の流れについて説明する。
図5は、ユーザによる配車要求と配車管理サーバ20による配車処理に関するフローチャートを示す図である。ユーザAは、予め配車サービス会社2と契約済みであり、自分の現在地から所定の目的地まで、配車サービスを使って移動したい状況とする。従って、
図3に示す配車管理サーバ20のユーザ管理テーブル22には、ユーザAの個人情報(ユーザID、携帯電話番号、決済情報等)が登録されている。以下、配車処理の流れを
図5のステップ順に説明する。
【0049】
ユーザAは、自らが所持するユーザ端末11を操作することで、配車サービス会社2に対して車両の配車要求(自分の現在地と目的地など)を送信する(S501)。すると配車管理サーバ20は、ユーザAによる配車要求を受信し(S502)、ユーザAの認証処理を行う(S503)。認証処理では、例えばユーザAがユーザ端末11にて入力したユーザIDを、ユーザ管理テーブル22に登録されているユーザIDと照合することで行う。
【0050】
上記ユーザ認証が成功したか否かを判定し(S504)、成功したときは(S504でYes)、配車管理サーバ20から、ユーザAの現在位置の近傍を走行中の複数の車両に対して、ユーザAから配車要求があったことを伝える(S506)。この時点では、配車要求に関し、ユーザAの大まかな位置情報(ホテル名と行先が空港であること)のみを送信する。
【0051】
一方、ユーザ認証が失敗したときは(S504でNo)、ユーザ端末11に対して「認証が不可であった旨」の返信を行う(S505)。この場合には、ユーザAは、新規に配車サービス会社2に対してユーザ登録を行うか、あるいは、既に登録済みの他の配車サービス会社に配車要求を送信することになる。
【0052】
S506に戻り、配車管理サーバ20からの配車要求を受信した複数の車両のうち、配車要求に応えられる車両1a~1cのドライバーは、前記配車要求に対して「受諾可能」である旨、配車管理サーバ20に対して返信する(S507)。
【0053】
続いて配車管理サーバ20は、車両1a~1cが配車可能(受諾可能)である旨を、ユーザ端末11に対して送信すると(S508)、ユーザ端末11はその結果(車両1a~1cが配車可能であること)を受信する(S509)。これに対しユーザAは、例えば車両1aを選択し、ユーザ端末11により改めて配車管理サーバ20に対して車両1aの配車を要求する(S510)。
【0054】
次に配車管理サーバ20は、車両1aに対してユーザAの現在位置と行先の詳細情報(例えば、〇〇ホテルのメインエントランス前で待っており、行先は空港の第1ターミナルであることなど)を伝える(S511)。車両1aのドライバーは、ユーザAの現在位置(すなわち、〇〇ホテルのメインエントランス前)に移動し、ユーザAを車両1aに乗車させる(S512)。
【0055】
ここで、既に述べたように、ユーザAの個人情報(ユーザID、携帯電話番号、決済情報等)は配車管理サーバ20により把握されている。従って、ユーザAは、目的地で下車するときに、料金を支払う必要はなく、下車時に自動的に決済(料金の支払い)が行われる。また、車両1aのドライバーとしても、ユーザAの所持するユーザ端末11は、ユーザAが車両1aに乗車したときに、自動的に車両1aの車載制御装置10とBluetooth(登録商標)接続される。よってドライバーとしても、ユーザAが「本当に配車要求をしたユーザであるのか」などを確認する必要はなく、安心してユーザAを乗車させ目的地に向かうことができる。
【0056】
例えば、上記配車サービスによる移動料金として、ユーザがサービス契約に従って1000円を支払った場合、ドライバーの口座にはその8割に当たる800円が振り込まれ、配車サービス会社2の口座には、ユーザの支払い額の2割に相当する200円が振り込まれる仕組みとなっている。あるいは相乗りライドシェアの場合には、ユーザとドライバーの間で費用を折半し、一部は配車サービス会社2に振り込まれる仕組みでもよい。この割合は、配車サービス会社とドライバーとの間の契約で、予め定められている。
【0057】
図6は、車両に乗車中のユーザがコンテンツ配信を要求し、これを受信して視聴するときの情報の流れを示す図である。すなわち、ユーザAは配車サービスを利用して車両1に乗車中に、コンテンツプロバイダ3からコンテンツを受信して視聴する処理である。
【0058】
ユーザAは、配車サービスに供せられる車両1に乗車している。すなわち
図5に述べた配車処理により、ユーザAは、既に配車サービス会社2によりユーザ認証は完了しており、目的地で下車すれば、自動的にユーザAの口座またはクレジットカードから配車サービス会社2及びドライバーに対して所定の料金が支払われる状況である。このような状況において、ユーザAが自身の所持するユーザ端末11を操作して、所望のコンテンツ配信を要求したものとする。
【0059】
ユーザ端末11は、車両1に設置された車載制御装置10とBluetooth(登録商標)により接続されている。ユーザ端末11からのコンテンツ配信要求は、車載制御装置10に伝えられ、さらに5Gネットワーク5を介して、配車サービス会社2の所有する配車管理サーバ20に伝えられる。
【0060】
配車管理サーバ20は、ユーザAからのコンテンツ配信要求を、コンテンツプロバイダ3が所有するコンテンツ提供サーバ30に転送する。このとき配車管理サーバ20では、コンテンツ配信要求を行ったユーザAは、配車処理の段階で既に認証済みであることをコンテンツ提供サーバ30に伝える。またユーザ管理テーブル22のユーザ付帯情報を参照し、このユーザAはコンテンツ配信サービスの対象者として登録されていることを伝える。
【0061】
これを受けたコンテンツプロバイダ3(コンテンツ提供サーバ30)は、ユーザAが配車サービスの段階で認証済みであることを認識することができるので、ユーザ認証処理を省略できる。そして、ユーザAから要求されたコンテンツを、5Gネットワーク5を介して車両1の車載制御装置10に対して配信する。ユーザAは、受信したコンテンツを車両1内の表示装置15により高品質で視聴することができる。
【0062】
すなわちコンテンツプロバイダ3は、ユーザAが仮にコンテンツプロバイダ3に対して未登録のユーザであっても、配車サービス会社2を経由して登録済みであることを認識できたことで、再度のユーザ認証することなしにユーザAに対して有料コンテンツを提供し、契約に従い、ユーザAからの支払いを確実に受け取ることができる。さらには、配車サービス会社2のユーザ付帯情報において、当該ユーザAがコンテンツ配信サービスの対象者として登録されている場合は、契約により配信サービスの料金が割引かれるなどの特典が適用される。
【0063】
コンテンツプロバイダ3からユーザAに対してコンテンツが配信されると、その対価(課金)として、所定の料金がユーザAからコンテンツプロバイダ3に対して支払われる。一方、このコンテンツ配信サービスは、配車サービス会社2とコンテンツプロバイダ3との間で結ばれた契約に基づいていることから、コンテンツプロバイダ3は所定のペイバック(割戻金)として、ユーザAの支払い金額のうち、例えば10%を配車サービス会社2に対して支払うようにしてもよい。
【0064】
以上のように本実施例のコンテンツ提供システムによれば、配車サービスを利用して乗車中のユーザは、ユーザ端末11を操作して所望の有料コンテンツの配信を要求し、煩わしいユーザ認証や決済の手続きを行うことなく、コンテンツプロバイダ3から配信されたコンテンツを車両1内の表示装置15により高品質で視聴することができる。
【0065】
また、配車サービス会社2にとっては、コンテンツプロバイダ3との連携により、ユーザに対するサービスの一環として、映像情報やアプリケーションソフトなどの有料コンテンツの配信サービスを提供することができ、単なる配車サービスに加え、新たなビジネスの幅が広がるというメリットがある。
【0066】
さらに、映像や音声のコンテンツ配信サービスを行うコンテンツプロバイダ3にとっても、自社の登録ユーザのみならず、連携する配車サービス会社2の登録ユーザに対して、高品質の有料コンテンツ配信サービスを提供するビジネスチャンスが増える、というメリットがある。
【符号の説明】
【0067】
1:車両、
2:配車サービス会社、
3:コンテンツプロバイダ、
5:5Gネットワーク、
10:車載制御装置、
11~13:ユーザ端末、
15~17:表示装置、
20:配車管理サーバ、
21:車両管理テーブル、
22:ユーザ管理テーブル、
30:コンテンツ提供サーバ、
31:コンテンツ管理テーブル、
32:ユーザ管理テーブル、
101,201,301:5G送受信機、
102:GPS受信機、
202:ユーザコマンド処理装置、
302:ユーザ要求処理装置。