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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】基板対基板コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/73 20110101AFI20230912BHJP
【FI】
H01R12/73
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020079025
(22)【出願日】2020-04-28
(65)【公開番号】P2021174717
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(74)【代理人】
【識別番号】100129953
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154900
【弁理士】
【氏名又は名称】関 京悟
(72)【発明者】
【氏名】大坂 純士
【審査官】濱田 莉菜子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-95919(JP,A)
【文献】特開2006-156023(JP,A)
【文献】特開2004-6072(JP,A)
【文献】特開2014-53258(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/23162(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00-12/91
H01R 13/56-13/72
H01R 24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板に実装され、前記第1基板と第2基板の間に挟まれることで、前記第1基板の複数のパッドと前記第2基板の複数のパッドをそれぞれ電気的に接続する基板対基板コネクタであって、
平板状のハウジングと、
前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、
金属製のホールドダウンと、
を備え、
前記ハウジングは、前記第2基板と対向可能な第2基板対向面を有し、
前記第2基板対向面には、ホールドダウン収容窪みが形成されており、
前記ホールドダウンは、
前記第1基板の対応するパッドに半田接続可能な半田付け部と、
前記ホールドダウン収容窪みに収容されて前記ホールドダウン収容窪みの内底面を覆う補強板部と、
前記補強板部に片持ち梁状に支持されたホールドダウン弾性片と、
を含み、
前記ホールドダウン弾性片は、前記補強板部から延びる弾性片本体と、前記弾性片本体の先端に形成され、前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出する接触部を含み、
前記ハウジングは、前記接触部が前記第1基板に向かって弾性変位した結果、前記接触部が前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記ハウジングに接触しないように形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載の基板対基板コネクタであって、
前記ホールドダウン収容窪みの内底面には、前記接触部に対して前記ハウジングの板厚方向で対向する接触部窪みが形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項3】
請求項2に記載の基板対基板コネクタであって、
前記接触部窪みは、前記接触部が前記第1基板に向かって弾性変位した結果、前記接触部が前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記接触部窪みの内底面に接触しないように形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項4】
請求項1に記載の基板対基板コネクタであって、
前記ホールドダウン収容窪みの内底面には、前記接触部に対して前記ハウジングの板厚方向で対向し、前記ハウジングの板厚方向で前記ハウジングを貫通する孔又は切り欠きが形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタであって、
前記ホールドダウン弾性片の前記弾性片本体は、前記第2基板対向面に対して平行に延びている、
基板対基板コネクタ。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタであって、
前記接触部は、前記第2基板に向かって凸となる湾曲状に形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項7】
請求項1から6までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタであって、
各コンタクトは、前記第2基板対向面から前記第2基板側へ突出する電気接触バネ片を含み、
各コンタクトの前記電気接触バネ片が前記第2基板の対応するパッドに接触していない状態における前記電気接触バネ片の前記第2基板対向面からの突出量は、前記ホールドダウンの前記ホールドダウン弾性片が前記第2基板の対応するパッドに接触していない状態における前記ホールドダウン弾性片の前記第2基板対向面からの突出量よりも大きい、
基板対基板コネクタ。
【請求項8】
請求項1から7までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタであって、
前記ホールドダウンは、前記ハウジングの板厚方向から見て、前記コンタクトを取り囲むように環状に形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項9】
請求項8に記載の基板対基板コネクタであって、
前記ホールドダウンは、前記ホールドダウン弾性片を複数有する、
基板対基板コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板対基板コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2006-156023号公報)は、レセプタクル接触子100と、レセプタクル接触子100を収容する絶縁ハウジング101と、絶縁ハウジング101を基板に固定するレセプタクル固定板102と、を備えたレセプタクル103を開示している。
【0003】
レセプタクル固定板102は、固定脚104と、レセプタクル接触部105と、を含む。レセプタクル接触部105には、接触片106A及び接触片106Bが切り起こしにより形成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、接触部を有する弾性片をホールドダウンに設けた場合、接触部の弾性変位がハウジングによって阻害される虞がある。
【0005】
本発明の目的は、ホールドダウンに設けた弾性片の接触部が弾性変位し易い構成を実現する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の観点によれば、第1基板に実装され、前記第1基板と第2基板の間に挟まれることで、前記第1基板の複数のパッドと前記第2基板の複数のパッドをそれぞれ電気的に接続する基板対基板コネクタであって、平板状のハウジングと、前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、金属製のホールドダウンと、を備え、前記ハウジングは、前記第2基板と対向可能な第2基板対向面を有し、前記第2基板対向面には、ホールドダウン収容窪みが形成されており、前記ホールドダウンは、前記第1基板の対応するパッドに半田接続可能な半田付け部と、前記ホールドダウン収容窪みに収容されて前記ホールドダウン収容窪みの内底面を覆う補強板部と、前記補強板部に片持ち梁状に支持されたホールドダウン弾性片と、を含み、前記ホールドダウン弾性片は、前記補強板部から延びる弾性片本体と、前記弾性片本体の先端に形成され、前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出する接触部を含み、前記ハウジングは、前記接触部が前記第1基板に向かって弾性変位した結果、前記接触部が前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記ハウジングに接触しないように形成されている、基板対基板コネクタが提供される。
好ましくは、前記ホールドダウン収容窪みの内底面には、前記接触部に対して前記ハウジングの板厚方向で対向する接触部窪みが形成されている。
好ましくは、前記接触部窪みは、前記接触部が前記第1基板に向かって弾性変位した結果、前記接触部が前記第2基板対向面よりも前記第2基板側へ突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記接触部窪みの内底面に接触しないように形成されている。
好ましくは、前記ホールドダウン収容窪みの内底面には、前記接触部に対して前記ハウジングの板厚方向で対向し、前記ハウジングの板厚方向で前記ハウジングを貫通する孔又は切り欠きが形成されている。
好ましくは、前記ホールドダウン弾性片の前記弾性片本体は、前記第2基板対向面に対して平行に延びている。
好ましくは、前記接触部は、前記第2基板に向かって凸となる湾曲状に形成されている。
好ましくは、各コンタクトは、前記第2基板対向面から前記第2基板側へ突出する電気接触バネ片を含み、各コンタクトの前記電気接触バネ片が前記第2基板の対応するパッドに接触していない状態における前記電気接触バネ片の前記第2基板対向面からの突出量は、前記ホールドダウンの前記ホールドダウン弾性片が前記第2基板の対応するパッドに接触していない状態における前記ホールドダウン弾性片の前記第2基板対向面からの突出量よりも大きい。
好ましくは、前記ホールドダウンは、前記ハウジングの板厚方向から見て、前記コンタクトを取り囲むように環状に形成されている。
好ましくは、前記ホールドダウンは、前記ホールドダウン弾性片を複数有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ホールドダウンに設けたホールドダウン弾性片の接触部が弾性変位し易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理装置の分解斜視図である。(第1実施形態)
図2】情報処理装置の別の角度から見た分解斜視図である。(第1実施形態)
図3】コネクタの斜視図である。(第1実施形態)
図4】コネクタの分解斜視図である。(第1実施形態)
図5】ハウジングの斜視図である。(第1実施形態)
図6】ホールドダウンを省略したコネクタの平面図である。(第1実施形態)
図7】コネクタの平面図である。(第1実施形態)
図8図7のA部拡大図である。(第1実施形態)
図9図7のB部拡大図である。(第1実施形態)
図10】変形前のホールドダウン弾性片の斜視図であって、説明の便宜上ハウジングを切り欠いた図である。(第1実施形態)
図11】変形前のホールドダウン弾性片の側面図であって、説明の便宜上ハウジングを切り欠いた図である。(第1実施形態)
図12】変形後のホールドダウン弾性片の側面図であって、説明の便宜上ハウジングを切り欠いた図である。(第1実施形態)
図13】コンタクトが取り付けられたハウジングの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図14】ハウジングの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図15】コンタクトが取り付けられたハウジングの部分断面図である。(第1実施形態)
図16】コンタクトの斜視図である。(第1実施形態)
図17】コネクタの分解斜視図である。(第2実施形態)
図18】特許文献1の図1を簡略化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、図1から図16を参照して、第1実施形態を説明する。
【0010】
図1及び図2には、情報処理装置200の分解斜視図を示している。図1及び図2に示すように、情報処理装置200は、CPUボード201、コネクタ202、入出力ボード203、サポートボード204を含む。コネクタ202は、CPUボード201と入出力ボード203の間に配置される。
【0011】
CPUボード201及び入出力ボード203は、例えば紙フェノール基板やガラスエポキシ基板などのリジット基板である。
【0012】
図2に示すように、CPUボード201は、コネクタ202に対向するコネクタ対向面201Aを有する。コネクタ対向面201Aには、複数のパッド列205が形成されている。本実施形態では、6つのパッド列205が形成されている。複数のパッド列205は互いに平行に延びている。各パッド列205は、複数のパッド206を含む。コネクタ対向面201Aには、更に、第1シールドパッド206A、第2シールドパッド206B、第3シールドパッド206C、第4シールドパッド206Dが形成されている。
【0013】
CPUボード201には、第1ボルト締結孔207と、第2ボルト締結孔208と、第1位置決め孔209と、第2位置決め孔210と、が形成されている。第1ボルト締結孔207及び第2ボルト締結孔208は、各パッド列205の長手方向において第1ボルト締結孔207及び第2ボルト締結孔208の間に複数のパッド列205が位置するように形成されている。第1位置決め孔209及び第2位置決め孔210は、各パッド列205の長手方向と直交する方向において第1ボルト締結孔207と隣り合うように形成されている。第1位置決め孔209及び第2位置決め孔210は、各パッド列205の長手方向と直交する方向において第1位置決め孔209及び第2位置決め孔210の間に第1ボルト締結孔207が位置するように形成されている。
【0014】
図1に示すように、入出力ボード203は、コネクタ202に対向するコネクタ対向面203Aを有する。コネクタ対向面203Aには、複数のパッド列214が形成されている。本実施形態では、6つのパッド列214が形成されている。複数のパッド列214は互いに平行に延びている。各パッド列214は、複数のパッド215を含む。コネクタ対向面203Aには、更に、ホールドダウン用の複数のパッド216が形成されている。
【0015】
入出力ボード203には、第1ボルト締結孔217と、第2ボルト締結孔218と、第1貫通孔219と、第2貫通孔220と、が形成されている。第1ボルト締結孔217及び第2ボルト締結孔218は、各パッド列214の長手方向において第1ボルト締結孔217及び第2ボルト締結孔218の間に複数のパッド列214が位置するように形成されている。第1貫通孔219及び第2貫通孔220は、各パッド列214の長手方向と直交する方向において第1ボルト締結孔217と隣り合うように形成されている。第1貫通孔219及び第2貫通孔220は、各パッド列214の長手方向と直交する方向において第1貫通孔219及び第2貫通孔220の間に第1ボルト締結孔217が位置するように形成されている。
【0016】
サポートボード204は、典型的には、CPUボード201、コネクタ202、入出力ボード203を収容する筐体の一部であって、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金製である。サポートボード204は、平板状のボード本体230と、第1ナット231、第2ナット232、円柱状の第1位置決めピン233、円柱状の第2位置決めピン234を含む。
【0017】
第1ナット231は、入出力ボード203の第1ボルト締結孔217と対応するように配置されている。
第2ナット232は、入出力ボード203の第2ボルト締結孔218と対応するように配置されている。
第1位置決めピン233は、入出力ボード203の第1貫通孔219と対応するように配置されている。
第2位置決めピン234は、入出力ボード203の第2貫通孔220と対応するように配置されている。
【0018】
コネクタ202は、入出力ボード203のコネクタ対向面203Aに半田接続により表面実装可能に構成されている。図3及び図4に示すように、コネクタ202は、絶縁樹脂製の矩形平板状のハウジング250と、複数のコンタクト列251と、第1ホールドダウン252と、第2ホールドダウン253と、第3ホールドダウン254と、第4ホールドダウン255と、を含む。複数のコンタクト列251と、第1ホールドダウン252と、第2ホールドダウン253と、第3ホールドダウン254と、第4ホールドダウン255は、ハウジング250に保持されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、複数のコンタクト列251は、互いに平行に延びている。図4に示すように、複数のコンタクト列251は、6つのコンタクト列251を含む。6つのコンタクト列251は、コンタクト列251A、コンタクト列251B、コンタクト列251C、コンタクト列251D、コンタクト列251E、コンタクト列251Fを含む。各コンタクト列251は、金属製の複数のコンタクト300を含む。各コンタクト列251に属する複数のコンタクト300は、一定のピッチで配置されている。
【0020】
各コンタクト300は、例えば銅又は銅合金をメッキした金属板を打ち抜いて曲げることで形成されている。同様に、第1ホールドダウン252と、第2ホールドダウン253と、第3ホールドダウン254と、第4ホールドダウン255は、例えばステンレス鋼板などの金属板を打ち抜いて曲げることで形成されている。
【0021】
ここで、図1を参照して、上下方向、ピッチ方向、幅方向を定義する。上下方向、ピッチ方向、幅方向は、互いに直交する方向である。
【0022】
図1に示すように、上下方向は、ハウジング250の板厚方向である。上下方向は、上方と下方を含む。上方は、ハウジング250からCPUボード201を見る方向である。下方は、ハウジング250から入出力ボード203を見る方向である。上下方向は、説明の便宜上定義した方向に過ぎず、コネクタ202の実際の使用状態における姿勢を示唆するものではない。
【0023】
ピッチ方向は、各コンタクト列251の長手方向である。
【0024】
幅方向は、上下方向とピッチ方向に対して直交する方向である。複数のコンタクト列251は、幅方向において互いに離れるように配置されている。
【0025】
図5には、ハウジング250を示している。図5に示すように、ハウジング250は、上方を向くことでCPUボード201と対向可能なCPUボード対向面250Aと、下方を向くことで入出力ボード203と対向可能な入出力ボード対向面250Bと、を有する。そして、ハウジング250には、第1位置決め孔260と第2位置決め孔261が形成されている。第1位置決め孔260及び第2位置決め孔261は、ハウジング250を上下方向に貫通するように形成されている。
【0026】
ここで、図1に戻り、情報処理装置200の組立手順を概説する。
【0027】
まず、入出力ボード203にコネクタ202を表面実装する。具体的には、複数のコンタクト列251を対応するパッド列214に半田接続すると共に、第1ホールドダウン252等を対応するパッド216に半田接続する。
【0028】
次に、コネクタ202が搭載された入出力ボード203をサポートボード204に取り付ける。このとき、第1ナット231が第1ボルト締結孔217を貫通し、第2ナット232が第2ボルト締結孔218を貫通する。同様に、第1位置決めピン233が第1貫通孔219及び第1位置決め孔260をこの記載順に貫通し、第2位置決めピン234が第2貫通孔220及び第2位置決め孔261をこの記載順に貫通する。
【0029】
そして、CPUボード201をコネクタ202に重ね合わせるように、CPUボード201をサポートボード204に取り付ける。このとき、第1位置決めピン233が第1位置決め孔209を貫通し、第2位置決めピン234が第2位置決め孔210を貫通する。この状態で、第1ボルト211を第1ボルト締結孔207を介して第1ナット231に締結させると共に、第2ボルト212を第2ボルト締結孔208を介して第2ナット232に締結させる。このようにコネクタ202がCPUボード201と入出力ボード203の間に挟まれることで、入出力ボード203の複数のパッド215とCPUボード201の複数のパッド206が複数のコンタクト300を介してそれぞれ電気的に接続される。同様に、このようにコネクタ202がCPUボード201と入出力ボード203の間に挟まれることで、入出力ボード203の複数のパッド216とCPUボード201の第1シールドパッド206A等が第1ホールドダウン252等を介してそれぞれ電気的に接続される。この電気的接続により、コネクタ202の電磁シールド効果が高いレベルで実現される。
【0030】
また、第1位置決めピン233がコネクタ202の第1位置決め孔260とCPUボード201の第1位置決め孔209に挿入されると共に、第2位置決めピン234がコネクタ202の第2位置決め孔261とCPUボード201の第2位置決め孔210に挿入されることで、コネクタ202に対するCPUボード201の高精度な位置決めが実現されている。
【0031】
以下、コネクタ202について更に詳細に説明する。
【0032】
図5に示すように、ハウジング250は、矩形平板状に構成されている。即ち、ハウジング250は、第1ピッチ側面262、第2ピッチ側面263、第1幅側面264、第2幅側面265を有する。第1ピッチ側面262及び第2ピッチ側面263は、ピッチ方向に対して直交する側面である。第1ピッチ側面262と第2ピッチ側面263は、互いに反対の面である。第1幅側面264及び第2幅側面265は、幅方向に対して直交する面である。第1幅側面264と第2幅側面265は、互いに反対の面である。
【0033】
ハウジング250は、更に、第1角部266、第2角部267、第3角部268、第4角部269を有する。第1角部266は、第1ピッチ側面262と第1幅側面264が交わる角部である。第2角部267は、第1ピッチ側面262と第2幅側面265が交わる角部である。第3角部268は、第2ピッチ側面263と第1幅側面264が交わる角部である。第4角部269は、第2ピッチ側面263と第2幅側面265が交わる角部である。従って、第1角部266と第4角部269は、平面視で矩形状のハウジング250の対角位置に位置している。同様に、第2角部267と第3角部268は、平面視で矩形状のハウジング250の対角位置に位置している。そして、前述の第1位置決め孔260は、第1角部266に形成されている。第2位置決め孔261は、第2角部267に形成されている。ハウジング250は、位置決め孔を2つのみ有している。
【0034】
第1ピッチ側面262には、第1ホールドダウン圧入溝270、第1ナット切り欠き271、第2ホールドダウン圧入溝272が第1幅側面264から第2幅側面265に向かってこの記載順で形成されている。
【0035】
第2ピッチ側面263には、第3ホールドダウン圧入溝273、第2ナット切り欠き274、第4ホールドダウン圧入溝275が第1幅側面264から第2幅側面265に向かってこの記載順で形成されている。
【0036】
CPUボード対向面250Aには、第1ホールドダウン収容窪み280、第2ホールドダウン収容窪み281、第3ホールドダウン収容窪み282、第4ホールドダウン収容窪み283が形成されている。
【0037】
ハウジング250には、更に、複数のコンタクト収容部284が形成されている。
【0038】
第1ホールドダウン圧入溝270は、第1ホールドダウン252を圧入により保持するための溝である。
第2ホールドダウン圧入溝272は、第2ホールドダウン253を圧入により保持するための溝である。
第3ホールドダウン圧入溝273は、第3ホールドダウン254を圧入により保持するための溝である。
第4ホールドダウン圧入溝275は、第4ホールドダウン255を圧入により保持するための溝である。
【0039】
第1ナット切り欠き271は、図1に示す第1ナット231とハウジング250との物理的干渉を回避するための切り欠きである。図1に示す第1ナット231とハウジング250との物理的干渉を回避するために、ハウジング250に第1ナット切り欠き271を形成することに代えて、ハウジング250に第1ナット231が貫通可能な孔を形成してもよい。
【0040】
第2ナット切り欠き274は、図1に示す第2ナット232とハウジング250との物理的干渉を回避するための切り欠きである。図1に示す第2ナット232とハウジング250との物理的干渉を回避するために、ハウジング250に第2ナット切り欠き274を形成することに代えて、ハウジング250に第2ナット232が貫通可能な孔を形成してもよい。
【0041】
図5に戻り、第1ホールドダウン収容窪み280は、ハウジング250に取り付けた第1ホールドダウン252がCPUボード対向面250AよりもCPUボード201に近づかないように第1ホールドダウン252を収容するために形成されている。第1ホールドダウン収容窪み280は、第1角部266に形成されている。第1ホールドダウン収容窪み280は、平面視で第1位置決め孔260を取り囲むように形成されている。第1ホールドダウン収容窪み280の深さ寸法は、第1ホールドダウン252の板厚寸法よりも大きい。第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aには、接触部窪み280Bが形成されている。接触部窪み280Bは、第1位置決め孔260から離れて形成されている。接触部窪み280Bは、ピッチ方向において第1位置決め孔260を挟んで第1ピッチ側面262と反対側に形成されている。接触部窪み280Bは、第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aを更に窪ませることで形成されている。接触部窪み280Bは、幅方向に延びている。接触部窪み280Bは、内底面280Cを有する。第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aと、接触部窪み280Bの内底面280Cは、互いに平行であって、何れも上下方向に直交する面である。第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280A及び接触部窪み280Bの内底面280Cは、ハウジング250のCPUボード対向面250Aの一部とも言える。
【0042】
第2ホールドダウン収容窪み281は、ハウジング250に取り付けた第2ホールドダウン253がCPUボード対向面250AよりもCPUボード201に近づかないように第2ホールドダウン253を収容するために形成されている。第2ホールドダウン収容窪み281は、第2角部267に形成されている。第2ホールドダウン収容窪み281は、平面視で第2位置決め孔261を取り囲むように形成されている。第2ホールドダウン収容窪み281の深さ寸法は、第2ホールドダウン253の板厚寸法よりも大きい。第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281Aには、接触部窪み281Bが形成されている。接触部窪み281Bは、第2位置決め孔261から離れて形成されている。接触部窪み281Bは、ピッチ方向において第2位置決め孔261を挟んで第1ピッチ側面262と反対側に形成されている。接触部窪み281Bは、第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281Aを更に窪ませることで形成されている。接触部窪み281Bは、幅方向に延びている。接触部窪み281Bは、内底面281Cを有する。第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281Aと、接触部窪み281Bの内底面281Cは、互いに平行であって、何れも上下方向に直交する面である。第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281A及び接触部窪み281Bの内底面281Cは、ハウジング250のCPUボード対向面250Aの一部とも言える。
【0043】
第3ホールドダウン収容窪み282は、ハウジング250に取り付けた第3ホールドダウン254がCPUボード対向面250AよりもCPUボード201に近づかないように第3ホールドダウン254を収容するために形成されている。第3ホールドダウン収容窪み282は、第3角部268に形成されている。第3ホールドダウン収容窪み282の深さ寸法は、第3ホールドダウン254の板厚寸法よりも大きい。第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282Aには、接触部窪み282Bが形成されている。接触部窪み282Bは、第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282Aを更に窪ませることで形成されている。接触部窪み282Bは、幅方向に延びている。接触部窪み282Bは、内底面282Cを有する。第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282Aと、接触部窪み282Bの内底面282Cは、互いに平行であって、何れも上下方向に直交する面である。第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282A及び接触部窪み282Bの内底面282Cは、ハウジング250のCPUボード対向面250Aの一部とも言える。
【0044】
第4ホールドダウン収容窪み283は、ハウジング250に取り付けた第4ホールドダウン255がCPUボード対向面250AよりもCPUボード201に近づかないように第4ホールドダウン255を収容するために形成されている。第4ホールドダウン収容窪み283は、第4角部269に形成されている。第4ホールドダウン収容窪み283の深さ寸法は、第4ホールドダウン255の板厚寸法よりも大きい。第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283Aには、接触部窪み283Bが形成されている。接触部窪み283Bは、第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283Aを更に窪ませることで形成されている。接触部窪み283Bは、幅方向に延びている。接触部窪み283Bは、内底面283Cを有する。第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283Aと、接触部窪み283Bの内底面283Cは、互いに平行であって、何れも上下方向に直交する面である。第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283A及び接触部窪み283Bの内底面283Cは、ハウジング250のCPUボード対向面250Aの一部とも言える。
【0045】
各コンタクト収容部284は、各コンタクト300を収容する部分である。各コンタクト収容部284は、ハウジング250を上下方向に貫通するように形成されている。
【0046】
図6には、コネクタ202を平面視で示している。ただし、説明の便宜上、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255は図示していない。
【0047】
図6に示すように、第1ピッチ側面262には、第1ホールドダウン圧入溝270等が形成される。このため、第1ピッチ側面262は、幅方向において不連続に存在している。以降の説明のために、第1ピッチ側面262のうち第1ホールドダウン圧入溝270等を形成したことで欠落した部分には二点鎖線を描き、この二点鎖線から第1ピッチ側面262の引出線を描くことで、第1ピッチ側面262を特定している。
【0048】
同様に、第2ピッチ側面263には、第3ホールドダウン圧入溝273等が形成される。このため、第2ピッチ側面263は、幅方向において不連続に存在している。以降の説明のために、第2ピッチ側面263のうち第3ホールドダウン圧入溝273等を形成したことで欠落した部分に沿って二点鎖線を描き、この二点鎖線から第2ピッチ側面263の引出線を描くことで、第2ピッチ側面263を特定している。
【0049】
図6に示すように、複数のコンタクト列251は、ハウジング250を幅方向で二分する二分線250Cに対して線対称となるように配置されている。以下、複数のコンタクト列251のうち、コンタクト列251A、コンタクト列251D、コンタクト列251Fに特に着目する。
【0050】
コンタクト列251A及びコンタクト列251D、コンタクト列251Fは、第1ピッチ側面262から第2ピッチ側面263に向かって延びている。
【0051】
第1位置決め孔260は、ピッチ方向においてコンタクト列251Aと隣り合っている。第1位置決め孔260は、二点鎖線で示した第1ピッチ側面262とコンタクト列251Aの間に配置されている。
【0052】
同様に、第2位置決め孔261は、ピッチ方向においてコンタクト列251Fと隣り合っている。第2位置決め孔261は、二点鎖線で示した第1ピッチ側面262とコンタクト列251Fの間に配置されている。
【0053】
ピッチ方向における、コンタクト列251Aと第1ピッチ側面262との間の距離を距離D1と定義する。詳しくは、距離D1は、コンタクト列251Aを構成する複数のコンタクト300のうち最も第1ピッチ側面262に近いコンタクト300と第1ピッチ側面262との間のピッチ方向における距離である。
【0054】
同様に、ピッチ方向における、コンタクト列251Fと第1ピッチ側面262との間の距離を距離D2と定義する。詳しくは、距離D2は、コンタクト列251Fを構成する複数のコンタクト300のうち最も第1ピッチ側面262に近いコンタクト300と第1ピッチ側面262との間のピッチ方向における距離である。
【0055】
同様に、ピッチ方向における、コンタクト列251Dと第1ピッチ側面262との間の距離を距離D3と定義する。詳しくは、距離D3は、コンタクト列251Dを構成する複数のコンタクト300のうち最も第1ピッチ側面262に近いコンタクト300と第1ピッチ側面262との間のピッチ方向における距離である。
【0056】
本実施形態では、D1=D2の関係が成立している。また、本実施形態では、D3<D1及びD3<D2の関係が成立している。端的に言えば、コンタクト列251Dは、コンタクト列251Aよりも第1ピッチ側面262に近く、コンタクト列251Fよりも第1ピッチ側面262に近い。
【0057】
第1ナット切り欠き271は、二点鎖線で示した第1ピッチ側面262に開口すると共に、二点鎖線で示した第1ピッチ側面262とコンタクト列251Dの間に形成されている。
【0058】
ピッチ方向における、コンタクト列251Aと第2ピッチ側面263との間の距離を距離E1と定義する。詳しくは、距離E1は、コンタクト列251Aを構成する複数のコンタクト300のうち最も第2ピッチ側面263に近いコンタクト300と第2ピッチ側面263との間のピッチ方向における距離である。
【0059】
同様に、ピッチ方向における、コンタクト列251Fと第2ピッチ側面263との間の距離を距離E2と定義する。詳しくは、距離E2は、コンタクト列251Fを構成する複数のコンタクト300のうち最も第2ピッチ側面263に近いコンタクト300と第2ピッチ側面263との間のピッチ方向における距離である。
【0060】
同様に、ピッチ方向における、コンタクト列251Dと第2ピッチ側面263との間の距離を距離E3と定義する。詳しくは、距離E3は、コンタクト列251Dを構成する複数のコンタクト300のうち最も第2ピッチ側面263に近いコンタクト300と第2ピッチ側面263との間のピッチ方向における距離である。
【0061】
本実施形態では、E1=E2の関係が成立している。また、本実施形態では、E3>E1及びE3>E2の関係が成立している。端的に言えば、コンタクト列251Dは、コンタクト列251Aよりも第2ピッチ側面263から遠く、コンタクト列251Fよりも第2ピッチ側面263から遠い。
【0062】
第2ナット切り欠き274は、二点鎖線で示した第2ピッチ側面263に開口すると共に、二点鎖線で示した第2ピッチ側面263とコンタクト列251Dの間に形成されている。
【0063】
次に、図7から図12を参照して、第1位置決め孔260、第2位置決め孔261、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255を更に詳細に説明する。図8には、図7のA部拡大図を示している。図9には、図7のB部拡大図を示している。
【0064】
図8に示すように、第1位置決め孔260は、ハウジング250を上下方向に貫通する丸孔であって、内周縁260Aを有する。
【0065】
第1ホールドダウン252は、補強板部252Aと、2つの半田付け部252Bと、ホールドダウン弾性片252Pと、を有する。
【0066】
補強板部252Aは、第1位置決め孔260の周囲においてCPUボード対向面250Aを覆うように配置される。補強板部252Aは、CPUボード対向面250Aに形成された第1ホールドダウン収容窪み280に収容される。補強板部252Aは、第1ホールドダウン収容窪み280の内部空間に配置されている。補強板部252Aは、第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aを覆うように配置される。第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aは、CPUボード対向面250Aの一部である。以上の構成で、補強板部252Aは、CPUボード対向面250Aを覆いながらも、CPUボード対向面250Aのうち第1ホールドダウン収容窪み280が形成されていない部分250DよりもCPUボード201から遠ざけられている。これにより、CPUボード201をコネクタ202に押し付けた際の各コンタクト300の弾性変形を阻害することがない。
【0067】
各半田付け部252Bは、補強板部252Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203の対応するパッド216に半田接続可能に構成されている。2つの半田付け部252Bの一方が第1ピッチ側面262に形成された第1ホールドダウン圧入溝270に圧入され、これにより、第1ホールドダウン252はハウジング250に保持される。各半田付け部252Bは、図5に示すハウジング250の入出力ボード対向面250Bよりも下方に突出している。
【0068】
図8に戻り、補強板部252Aには、貫通孔252Cが形成されている。貫通孔252Cは、補強板部252Aを上下方向に貫通する丸孔であって、内周縁252Dを有する。
【0069】
貫通孔252Cは、第1位置決め孔260よりも大きい。詳しくは、貫通孔252Cの内径252Eは、第1位置決め孔260の内径260Bよりも大きい。
【0070】
そして、第1ホールドダウン252は、平面視で、補強板部252Aが第1位置決め孔260の内周縁260Aを覆わないように配置されている。即ち、第1ホールドダウン252は、平面視で、第1位置決め孔260の内周縁260Aが貫通孔252Cの内周縁252Dの径方向内方に位置するように配置されている。
【0071】
これにより、金属製の補強板部252Aは、第1位置決め孔260の内周縁260Aと第1位置決めピン233との位置決め機能を邪魔することがない。また、金属製の補強板部252Aは、第1位置決め孔260が第1位置決めピン233との接触により径方向外方へ変形したときの変形量を抑制するので、上記位置決め機能による位置決め精度の大幅な低下を回避することができる。
【0072】
ホールドダウン弾性片252Pは、補強板部252Aに片持ち梁状に支持されている。ホールドダウン弾性片252Pは、接触部窪み280Bの内底面280Cと上下方向で対向するように配置されている。
【0073】
図10に示すように、ホールドダウン弾性片252Pは、幅方向に細長く形成されている。ホールドダウン弾性片252Pは、補強板部252Aから延びる弾性片本体252Qと、弾性片本体252Qの先端に形成された湾曲接触部252Rと、を含む。ホールドダウン弾性片252P及び弾性片本体252Qは、何れも、接触部窪み280Bの内底面280Cと上下方向で隙間をあけて対向している。
【0074】
弾性片本体252Qは、CPUボード対向面250Aに対して平行に延びている。
【0075】
湾曲接触部252Rは、CPUボード201に向かって、即ち、上方に凸となるように湾曲状に形成されており、これにより高い接続信頼性が実現されている。図11に示すように、ホールドダウン弾性片252Pの無負荷状態で、湾曲接触部252Rは、CPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ、即ち上方へ部分的に突出している。詳しくは、ホールドダウン弾性片252Pの無負荷状態で、湾曲接触部252Rの上面に相当する凸状湾曲面252Sが、CPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ、即ち上方へ突出している。湾曲接触部252RのCPUボード対向面250Aからの突出量を突出量252Xとする。同様に、ホールドダウン弾性片252Pの無負荷状態で、ホールドダウン弾性片252Pと接触部窪み280Bの内底面280Cの間には、隙間が確保されている。
【0076】
図12には、CPUボード201をコネクタ202に押し当てた状態を示している。図12において、説明の便宜上、第1シールドパッド206Aの厚みを強調して描いている。図12に示すように、CPUボード201をコネクタ202に押し当てると、CPUボード201のコネクタ対向面201Aに配置された第1シールドパッド206Aがハウジング250のCPUボード対向面250Aの部分250Dに突き当たる。このとき、湾曲接触部252Rの凸状湾曲面252Sが第1シールドパッド206Aに接触することで、ホールドダウン弾性片252Pが下方に弾性変形する。即ち、湾曲接触部252Rが下方に弾性変位する。この結果、湾曲接触部252Rは、CPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至る。具体的には、CPUボード対向面250Aと、凸状湾曲面252Sの上下方向における頂点252Tが、上下方向で同じ高さとなる。
【0077】
図12に示す状態で、ハウジング250は、湾曲接触部252Rがハウジング250に接触しないように形成されている。即ち、第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aには、湾曲接触部252Rに対して上下方向で対向する接触部窪み280Bが形成されている。そして、湾曲接触部252Rが図12に示す状態に至ったときに、湾曲接触部252Rが接触部窪み280Bの内底面280Cに接触しないように、接触部窪み280Bは十分に深く形成されている。従って、CPUボード201をコネクタ202に押し付けるに際し、湾曲接触部252Rがハウジング250の第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aと物理的に干渉することがなく、湾曲接触部252Rの上下方向における自由な弾性変位が実現される。
【0078】
図9に戻り、第2位置決め孔261は、ハウジング250を上下方向に貫通する長孔(Slotted hole)である。第2位置決め孔261は、第1位置決め孔260に近づくように延びている。第2位置決め孔261は、幅方向に細長く延びている。第2位置決め孔261は、内周縁261Aを有する。
【0079】
第2ホールドダウン253は、補強板部253Aと、2つの半田付け部253Bと、ホールドダウン弾性片253Pと、を有する。
【0080】
補強板部253Aは、第2位置決め孔261の周囲においてCPUボード対向面250Aを覆うように配置される。補強板部253Aは、CPUボード対向面250Aに形成された第2ホールドダウン収容窪み281に収容される。補強板部253Aは、第2ホールドダウン収容窪み281の内部空間に配置されている。補強板部253Aは、第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281Aを覆うように配置される。第2ホールドダウン収容窪み281の内底面281Aは、CPUボード対向面250Aの一部である。以上の構成で、補強板部253Aは、CPUボード対向面250Aを覆いながらも、CPUボード対向面250Aのうち第2ホールドダウン収容窪み281が形成されていない部分250DよりもCPUボード201から遠ざけられている。これにより、CPUボード201をコネクタ202に押し付けた際の各コンタクト300の弾性変形を阻害することがない。
【0081】
各半田付け部253Bは、補強板部253Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203の対応するパッド216に半田接続可能に構成されている。2つの半田付け部253Bの一方が第1ピッチ側面262に形成された第2ホールドダウン圧入溝272に圧入され、これにより、第2ホールドダウン253はハウジング250に保持される。各半田付け部253Bは、図5に示すハウジング250の入出力ボード対向面250Bよりも下方に突出している。
【0082】
図9に戻り、補強板部253Aには、貫通孔253Cが形成されている。貫通孔253Cは、補強板部253Aを上下方向に貫通する長孔(Slotted hole)であって、内周縁253Dを有する。
【0083】
貫通孔253Cは、第2位置決め孔261よりも大きい。詳しくは、貫通孔253Cの内周縁253Dは、ピッチ方向で互いに対向する2つの直線縁部253Eを含む。第2位置決め孔261の内周縁261Aは、ピッチ方向で互いに対向する2つの直線縁部261Bを含む。2つの直線縁部253Eの間の距離253Fは、2つの直線縁部261Bの間の距離261Cよりも長い。
【0084】
そして、第2ホールドダウン253は、平面視で、補強板部253Aが第2位置決め孔261の内周縁261Aを覆わないように配置されている。即ち、第2ホールドダウン253は、平面視で、第2位置決め孔261の内周縁261Aが貫通孔253Cの内周縁253Dの内方に位置するように配置されている。詳しくは、第2ホールドダウン253は、平面視で、2つの直線縁部261Bが2つの直線縁部253Eの間に位置するように配置されている。
【0085】
これにより、金属製の補強板部253Aは、第2位置決め孔261の内周縁261Aと第2位置決めピン234との位置決め機能を邪魔することがない。また、金属製の補強板部253Aは、第2位置決め孔261が第2位置決めピン234との接触により外方へ変形したときの変形量を抑制するので、上記位置決め機能による位置決め精度の大幅な低下を回避することができる。
【0086】
ホールドダウン弾性片253Pの構成、ホールドダウン弾性片253Pと接触部窪み281Bの内底面281Cとの技術的な関係については、前述したホールドダウン弾性片252Pに関する説明と重複するので、説明を省略する。
【0087】
図4に示すように、本実施形態は、ハウジング250は一体形成されるのに対し、第1ホールドダウン252と第2ホールドダウン253は別部品とされている。従って、図7から図9を参照して、ハウジング250に形成される第1位置決め孔260と第2位置決め孔261との相対的な位置関係は、第1ホールドダウン252の貫通孔252Cと第2ホールドダウン253の貫通孔253Cとの相対的な位置関係よりも管理し易い。従って、図8に示すように第1ホールドダウン252の補強板部252Aが第1位置決め孔260の内周縁260Aを平面視で覆わないこと、及び、図9に示すように第2ホールドダウン253の補強板部253Aが第2位置決め孔261の内周縁261Aを平面視で覆わないことにより、第1位置決め孔260及び第2位置決め孔261による位置決め機能が確実に発揮され、もって、コネクタ202に対するCPUボード201の高い位置決め精度が実現される。
【0088】
図7に戻り、第3ホールドダウン254は、補強板部254Aと、2つの半田付け部254Bと、ホールドダウン弾性片254Pと、を有する。
【0089】
補強板部254Aは、CPUボード対向面250Aを覆うように配置される。補強板部254Aは、CPUボード対向面250Aに形成された第3ホールドダウン収容窪み282に収容される。補強板部254Aは、第3ホールドダウン収容窪み282の内部空間に配置されている。補強板部254Aは、第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282Aを覆うように配置される。第3ホールドダウン収容窪み282の内底面282Aは、CPUボード対向面250Aの一部である。以上の構成で、補強板部254Aは、CPUボード対向面250Aを覆いながらも、CPUボード対向面250Aのうち第3ホールドダウン収容窪み282が形成されていない部分250DよりもCPUボード201から遠ざけられている。これにより、CPUボード201をコネクタ202に押し付けた際の各コンタクト300の弾性変形を阻害することがない。
【0090】
各半田付け部254Bは、補強板部254Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203の対応するパッド216に半田接続可能に構成されている。2つの半田付け部254Bの一方が第2ピッチ側面263に形成された第3ホールドダウン圧入溝273に圧入され、これにより、第3ホールドダウン254はハウジング250に保持される。各半田付け部254Bは、図5に示すハウジング250の入出力ボード対向面250Bよりも下方に突出している。
【0091】
ホールドダウン弾性片254Pの構成、ホールドダウン弾性片254Pと図5に示す接触部窪み282Bの内底面282Cとの技術的な関係については、前述したホールドダウン弾性片252Pに関する説明と重複するので、説明を省略する。
【0092】
図7に戻り、第4ホールドダウン255は、補強板部255Aと、2つの半田付け部255Bと、ホールドダウン弾性片255Pと、を有する。
【0093】
補強板部255Aは、CPUボード対向面250Aを覆うように配置される。補強板部255Aは、CPUボード対向面250Aに形成された第4ホールドダウン収容窪み283に収容される。補強板部255Aは、第4ホールドダウン収容窪み283の内部空間に配置されている。補強板部255Aは、第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283Aを覆うように配置される。第4ホールドダウン収容窪み283の内底面283Aは、CPUボード対向面250Aの一部である。以上の構成で、補強板部255Aは、CPUボード対向面250Aを覆いながらも、CPUボード対向面250Aのうち第4ホールドダウン収容窪み283が形成されていない部分250DよりもCPUボード201から遠ざけられている。これにより、CPUボード201をコネクタ202に押し付けた際の各コンタクト300の弾性変形を阻害することがない。
【0094】
各半田付け部255Bは、補強板部255Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203の対応するパッド216に半田接続可能に構成されている。2つの半田付け部255Bの一方が第2ピッチ側面263に形成された第4ホールドダウン圧入溝275に圧入され、これにより、第4ホールドダウン255はハウジング250に保持される。各半田付け部255Bは、図5に示すハウジング250の入出力ボード対向面250Bよりも下方に突出している。
【0095】
ホールドダウン弾性片255Pの構成、ホールドダウン弾性片255Pと図5に示す接触部窪み283Bの内底面283Cとの技術的な関係については、前述したホールドダウン弾性片253Pに関する説明と重複するので、説明を省略する。
【0096】
次に、図13から図16を参照して、各コンタクト300及び各コンタクト収容部284を詳細に説明する。
【0097】
図13及び図14に示すように、各コンタクト収容部284は、各コンタクト300をハウジング250に取り付けるために形成されている。図14に示すように、各コンタクト収容部284は、ハウジング250を上下方向に貫通する貫通孔として形成されており、CPUボード対向面250A及び入出力ボード対向面250Bに開口している。各コンタクト収容部284は、圧入空間301と半田接続確認孔302、仕切壁303によって構成されている。圧入空間301と半田接続確認孔302は、幅方向で互いに離れて形成されている。仕切壁303は、圧入空間301と半田接続確認孔302を幅方向で仕切る壁である。
【0098】
圧入空間301は、ハウジング250を上下方向に貫通する貫通孔として形成されている。即ち、圧入空間301は、CPUボード対向面250A及び入出力ボード対向面250Bに開口している。ハウジング250は、圧入空間301毎に、圧入空間301をピッチ方向で区画する2つのピッチ区画面304を有する。図14には、2つのピッチ区画面304のうち一方のみが描かれている。図15には、圧入空間301及び半田接続確認孔302の断面形状を二点鎖線で特定している。図15に示すように、各ピッチ区画面304には、上下方向に延びる圧入溝305が形成されている。各ピッチ区画面304は、圧入溝305をピッチ方向で区画する圧入面305Aを有する。
【0099】
図14に戻り、半田接続確認孔302は、ハウジング250を上下方向に貫通する貫通孔である。即ち、半田接続確認孔302は、CPUボード対向面250A及び入出力ボード対向面250Bに開口している。
【0100】
仕切壁303は、前述したように圧入空間301と半田接続確認孔302を空間的に仕切る壁であって、圧入空間301と半田接続確認孔302の間に形成されている。図15に示すように、仕切壁303は、幅方向において圧入空間301を区画する第1仕切り面306と、幅方向において半田接続確認孔302を区画する第2仕切り面307と、を有する。第1仕切り面306及び第2仕切り面307は、何れも幅方向に対して直交する面である。図14及び図15に示すように、仕切壁303には、圧入空間301及び半田接続確認孔302に向かって開口すると共に入出力ボード対向面250Bに開口する切り欠き308が形成されている。切り欠き308は、仕切壁303の下端に形成されている。
【0101】
図16には、各コンタクト300の斜視図を示している。図16に示すように、各コンタクト300は、圧入部320と半田付け部321、電気接触バネ片322を含む。
【0102】
圧入部320は、図15に示す圧入空間301に圧入される部分である。即ち、圧入部320を圧入空間301に圧入することにより、各コンタクト300はハウジング250に保持される。図16に戻り、圧入部320は、幅方向に対して直交する板体であって、圧入部本体323と、2つの圧入爪324と、を含む。2つの圧入爪324は、圧入部本体323のピッチ方向における両端部からそれぞれピッチ方向に突出して形成されている。
【0103】
半田付け部321は、図1に示す入出力ボード203の対応するパッド215に半田接続可能な部分である。図16に示すように、半田付け部321は、圧入部320の下端から幅方向に延びる水平延長部321Aと、水平延長部321Aから上方に湾曲する湾曲部321Bと、を含む。
【0104】
電気接触バネ片322は、図2に示すCPUボード201の対応するパッド206との電気的接点として機能する部分である。図16に示すように、電気接触バネ片322は、バネ片連結部325と弾性変形容易部326、接触部327を含む。バネ片連結部325、弾性変形容易部326、接触部327は、この記載順に連なっている。
【0105】
バネ片連結部325は、圧入部320の上端から下方に向かって延びている。
【0106】
弾性変形容易部326は、バネ片連結部325の下端から延びると共に、幅方向に凸となるU字状に形成されている。即ち、弾性変形容易部326は、下直線部326Aと湾曲部326B、上直線部326Cを含む。下直線部326Aと湾曲部326B、上直線部326Cは、この記載順で連なっている。下直線部326Aと上直線部326Cは、上下方向で対向している。下直線部326Aと上直線部326Cは、湾曲部326Bを介して連結されている。
【0107】
接触部327は、図2に示すCPUボード201の対応するパッド206と電気的に接触可能な部分である。接触部327は、弾性変形容易部326の上直線部326Cの先端に設けられており、上方に向かって凸となるように湾曲して形成されている。
【0108】
図15には、各コンタクト収容部284に各コンタクト300を取り付けた様子を示している。各コンタクト収容部284に各コンタクト300を取り付けるには、各コンタクト300を入出力ボード対向面250B側から各コンタクト収容部284の圧入空間301に圧入する。このとき、図16に示す圧入部320の2つの圧入爪324が2つのピッチ区画面304にそれぞれ食いつくことになる。詳しくは、図16に示す圧入部320の2つの圧入爪324が2つのピッチ区画面304に形成された圧入溝305の圧入面305Aにそれぞれ食いつくことになる。
【0109】
各コンタクト収容部284に各コンタクト300を取り付けると、弾性変形容易部326は圧入空間301に収容され、接触部327はCPUボード対向面250Aから上方に突出した状態となる。電気接触バネ片322の接触部327がCPUボード201の対応するパッド206に接触していない状態における電気接触バネ片322の接触部327のCPUボード対向面250Aからの突出量を突出量327Xとする。また、半田付け部321は、切り欠き308を通って半田接続確認孔302に至っている。詳しくは、半田付け部321の水平延長部321Aが切り欠き308内で幅方向に延びると共に、湾曲部321Bが半田接続確認孔302内に位置している。この状態で、圧入部320はハウジング250の仕切壁303に接触するものの、半田付け部321と電気接触バネ片322はハウジング250に接触しない。
【0110】
図15には、半田付け部321を入出力ボード203の対応するパッド215に半田接続した様子を示している。図15に示すように、半田付け部321をパッド215に半田接続すると、半田付け部321の湾曲部321Bとパッド215の間には半田フィレット330が形成される。一般的に、半田フィレット330が形成されたことをもって半田付け部321がパッド215に正常に半田接続されたものと見做される。そこで、本実施形態では、ハウジング250に半田接続確認孔302が形成されており、半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して上方から確認できるように形成されている。これにより、コネクタ202を入出力ボード203に表面実装した後に、各コンタクト300の半田接続の成否を確認できる。
【0111】
そして、本実施形態では、前述したように圧入空間301と半田接続確認孔302を仕切る仕切壁303が形成されている。仕切壁303が存在することにより、圧入空間301に圧入部320を圧入したときに発生し得るハウジング250の削りカスが半田接続確認孔302内に移動することが阻止される。従って、半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して上方から問題なく確認できるようになっている。
【0112】
なお、図1及び図2を参照して、前述したように第1ボルト211及び第2ボルト212を用いてCPUボード201をコネクタ202に押し付けると、図15に示す各コンタクト300の電気接触バネ片322の接触部327が下方に向かって弾性変位し、やがて、図2に示すCPUボード201のコネクタ対向面201Aの複数のパッド206が図3に示すコネクタ202のハウジング250のCPUボード対向面250Aと面接触する。このとき、CPUボード201のコネクタ対向面201Aは、第1ホールドダウン252等とは接触していない。
【0113】
その後、更に、第1ボルト211及び第2ボルト212を用いてCPUボード201をコネクタ202に押し付けると、CPUボード201のコネクタ対向面201Aの第1シールドパッド206A等が第1ホールドダウン252等のホールドダウン弾性片252Pに接触し、第1ホールドダウン252等のホールドダウン弾性片252Pが下方に向かって弾性変位する。そして、図8に示す半田付け部252Bの第1ホールドダウン圧入溝270に対する滑りを伴いながら、ハウジング250が第1ホールドダウン252等に対して相対的に下方に移動する。そして、最終的には、CPUボード201のコネクタ対向面201Aは、入出力ボード203に半田接続された第1ホールドダウン252の補強板部252A等によって受け止められる。これにより、ハウジング250が第1ホールドダウン252等に対して相対的に下方に移動することが規制されることになる。
【0114】
以上に、第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は以下の特徴を有する。
【0115】
即ち、図1及び図2に示すように、コネクタ202(基板対基板コネクタ)は、入出力ボード203(第1基板)に実装される。コネクタ202は、入出力ボード203とCPUボード201(第2基板)の間に挟まれることで、入出力ボード203の複数のパッド215とCPUボード201の複数のパッド206をそれぞれ電気的に接続する。コネクタ202は、平板状のハウジング250と、ハウジング250に保持された複数のコンタクト300と、金属製の第1ホールドダウン252等(ホールドダウン)と、を備える。ハウジング250は、CPUボード201と対向可能なCPUボード対向面250A(第2基板対向面)を有する。CPUボード対向面250Aには、第1ホールドダウン収容窪み280等(ホールドダウン収容窪み)が形成されている。図7から図12に示すように、第1ホールドダウン252は、入出力ボード203の対応するパッド216に半田接続可能な半田付け部252Bと、第1ホールドダウン収容窪み280に収容されて第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aを覆う補強板部252Aと、補強板部252Aに片持ち梁状に支持されたホールドダウン弾性片252Pと、を含む。ホールドダウン弾性片252Pは、補強板部252Aから延びる弾性片本体252Qと、弾性片本体252Qの先端に形成され、CPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出する湾曲接触部252R(接触部)を含む。ハウジング250は、湾曲接触部252Rが入出力ボード203に向かって弾性変位した結果、湾曲接触部252RがCPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至ったときに、湾曲接触部252Rがハウジング250に接触しないように形成されている。以上の構成によれば、湾曲接触部252Rの自由な弾性変位が実現される。第2ホールドダウン収容窪み281等についても同様である。
【0116】
また、図10に示すように、第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aには、湾曲接触部252Rに対して上下方向で対向する接触部窪み280Bが形成されている。以上の構成によれば、湾曲接触部252Rが入出力ボード203に向かって弾性変位した結果、湾曲接触部252RがCPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至ったときに、湾曲接触部252Rがハウジング250に接触しない構成を簡素に実現できる。第2ホールドダウン収容窪み281等についても同様である。
【0117】
また、図10から図12に示すように、接触部窪み280Bは、湾曲接触部252Rが入出力ボード203に向かって弾性変位した結果、湾曲接触部252RがCPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至ったときに、湾曲接触部252Rが接触部窪み280Bの内底面280Cに接触しないように形成されている。以上の構成によれば、湾曲接触部252Rが入出力ボード203に向かって弾性変位した結果、湾曲接触部252RがCPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至ったときに、湾曲接触部252Rがハウジング250に接触しない構成を更に簡素に実現できる。第2ホールドダウン収容窪み281等についても同様である。
【0118】
なお、第1ホールドダウン収容窪み280の内底面280Aに接触部窪み280Bを形成することに代えて、湾曲接触部252Rに対して上下方向で対向し、上下方向でハウジング250を貫通する孔又は切り欠きを形成してもよい。この場合でも、湾曲接触部252Rが入出力ボード203に向かって弾性変位した結果、湾曲接触部252RがCPUボード対向面250AよりもCPUボード201側へ突出しない状態に至ったときに、湾曲接触部252Rがハウジング250に接触しない構成を簡素に実現できる。
【0119】
また、図10に示すように、ホールドダウン弾性片252Pの弾性片本体252Qは、CPUボード対向面250Aに対して平行に延びている。
【0120】
また、図10に示すように、湾曲接触部252Rは、CPUボード201に向かって凸となる湾曲状に形成されている。以上の構成によれば、湾曲接触部252RとCPUボード201の対応する第1シールドパッド206A等との高い接触信頼性が実現される。
【0121】
また、図15に示すように、各コンタクト300は、CPUボード対向面250AからCPUボード201側へ突出する電気接触バネ片322を含む。各コンタクト300の電気接触バネ片322がCPUボード201の対応するパッド206に接触していない状態における電気接触バネ片322のCPUボード対向面250Aからの突出量327Xは、図11に示す第1ホールドダウン252のホールドダウン弾性片252PがCPUボード201の対応する第1シールドパッド206Aに接触していない状態におけるホールドダウン弾性片252PのCPUボード対向面250Aからの突出量252Xよりも大きい。以上の構成によれば、電気接触バネ片322とCPUボード201の対応するパッド206との間のワイピング効果を十分に確保することができる。
【0122】
なお、コネクタ202は、第1ホールドダウン252等を含む複数のホールドダウンを備えている。しかし、これに代えて、コネクタ202は、ホールドダウンを1つだけ備えるようにしてもよい。
【0123】
(第1の技術思想、No.0170)
また、図1及び図2に示すように、コネクタ202(基板対基板コネクタ)は、入出力ボード203(第1基板)に実装される。コネクタ202は、入出力ボード203とCPUボード201(第2基板)の間に挟まれることで、入出力ボード203の複数のパッド215とCPUボード201の複数のパッド206をそれぞれ電気的に接続する。図6に示すように、コネクタ202は、第1位置決め孔209及び第2位置決め孔210を有する矩形平板状のハウジング250と、ハウジング250に保持されたコンタクト列251A(第1コンタクト列)及びコンタクト列251F(第2コンタクト列)と、を備える。ハウジング250は、第1ピッチ側面262(第1側面)と、第1ピッチ側面262の反対側の面である第2ピッチ側面263(第2側面)と、を有する。コンタクト列251A及びコンタクト列251Fは、第1ピッチ側面262から第2ピッチ側面263に向かって延びている。そして、第1位置決め孔260は、第1ピッチ側面262とコンタクト列251Aの間に配置されており、第2位置決め孔261は、第1ピッチ側面262とコンタクト列251Fの間に配置されている。以上の構成によれば、第1位置決め孔260及び第2位置決め孔261が第1ピッチ側面262側に集約されることで、コネクタ202の小型化に寄与する。
【0124】
また、図6に示すように、コネクタ202は、コンタクト列251Aとコンタクト列251Fの間に配置され、第1ピッチ側面262から第2ピッチ側面263に向かって延びるコンタクト列251D(第3コンタクト列)を更に備える。コンタクト列251Aと第1ピッチ側面262との間の距離D1、コンタクト列251Fと第1ピッチ側面262との間の距離D2、コンタクト列251Dと第1ピッチ側面262との間の距離D3は、D3<D1及びD3<D2の関係を満たす。以上の構成によれば、第1位置決め孔260と第2位置決め孔261の間のスペースを活用することで、コンタクト300の芯数を増やすことができる。
【0125】
また、図6に示すように、第1位置決め孔260と第2位置決め孔261の間には、第1ピッチ側面262に開口する第1ナット切り欠き271(切り欠き)が形成されている。以上の構成によれば、第1位置決め孔260と第2位置決め孔261の間のスペースを活用して、第1ナット切り欠き271を形成することができるので、コネクタ202の小型化に寄与する。
【0126】
また、図6に示すように、コンタクト列251Aと第2ピッチ側面263との間の距離E1、コンタクト列251Fと第2ピッチ側面263との間の距離E2、コンタクト列251Dと第2ピッチ側面263との間の距離E3は、E3>E1及びE3>E2の関係を満たす。以上の構成によれば、第2ピッチ側面263の近傍で、コンタクト列251Aとコンタクト列251Fの間にスペースを確保することができる。このスペースは、例えば、第2ナット切り欠き274を形成するのに活用できる。
【0127】
また、図7及び図8に示すように、コネクタ202は、金属製の第1ホールドダウン252(補強部材)を更に備える。ハウジング250は、CPUボード201と対向可能なCPUボード対向面250A(第2基板対向面)を有する。第1ホールドダウン252は、第1位置決め孔260の周囲においてCPUボード対向面250Aを覆う補強板部252Aを含む。以上の構成によれば、第1位置決め孔260の拡径変形が第1ホールドダウン252によって抑制されるので、第1位置決め孔260による位置決め精度の極端な悪化を防止できる。第2ホールドダウン253についても同様である。
【0128】
また、図8に示すように、第1ホールドダウン252は、平面視で、第1ホールドダウン252の補強板部252Aが、第1位置決め孔260の内周縁260Aを覆わないように配置されている。以上の構成によれば、第1位置決め孔260によって発揮される位置決め機能を第1ホールドダウン252が阻害することがない。第2ホールドダウン253についても同様である。
【0129】
また、図4に示すように、各コンタクト列251は、複数のコンタクト300を含む。図12に示すように、各コンタクト300は、CPUボード対向面250Aから上方に突出する電気接触バネ片322を含む。図5に示すように、ハウジング250のCPUボード対向面250Aには、第1ホールドダウン252の補強板部252Aを収容する第1ホールドダウン収容窪み280(収容窪み)が形成されている。以上の構成によれば、第1ホールドダウン252の補強板部252AがCPUボード対向面250Aよりも上方に突出することがないので、電気接触バネ片322の下方への弾性変形を阻害することがない。第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255についても同様である。
【0130】
また、図8に示すように、第1ホールドダウン252は、第1ホールドダウン252の補強板部252Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203のパッド215に半田接続可能な半田付け部252Bを更に含む。以上の構成によれば、CPUボード201がコネクタ202に押し付けられたことでハウジング250が第1ホールドダウン252に対して相対的に下方に移動した際、第1ホールドダウン252がCPUボード201を受け止めることで、CPUボード201のそれ以上の移動を規制することができる。第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255についても同様である。
【0131】
(第2の技術思想、No.0174)
即ち、図1及び図2に示すように、コネクタ202(基板対基板コネクタ)は、入出力ボード203(第1基板)に実装される。コネクタ202は、入出力ボード203とCPUボード201(第2基板)の間に挟まれることで、入出力ボード203の複数のパッド215とCPUボード201の複数のパッド206をそれぞれ電気的に接続する。図3から図5に示すように、コネクタ202は、第1位置決め孔209及び第2位置決め孔210を有する絶縁樹脂製の平板状のハウジング250と、ハウジング250に保持された複数のコンタクト300と、第1位置決め孔260及び第2位置決め孔261に対応してそれぞれ配置された金属製の第1ホールドダウン252及び第2ホールドダウン253と、を備える。ハウジング250は、CPUボード201と対向可能なCPUボード対向面250A(第2基板対向面)を有する。図8に示すように、第1ホールドダウン252は、対応する第1位置決め孔260の周囲においてCPUボード対向面250Aを覆う補強板部252Aを含む。同様に、図9に示すように、第2ホールドダウン253は、対応する第2位置決め孔261の周囲においてCPUボード対向面250Aを覆う補強板部253Aを含む。以上の構成によれば、第1位置決め孔260の拡径変形が第1ホールドダウン252によって抑制されるので、第1位置決め孔260による位置決め精度の極端な悪化を防止できる。第2ホールドダウン253についても同様である。また、図8に示すように、第1ホールドダウン252は、平面視で、第1ホールドダウン252の補強板部252Aが、対応する第1位置決め孔260の内周縁260Aを覆わないように配置されている。以上の構成によれば、第1位置決め孔260によって発揮される位置決め機能を第1ホールドダウン252が阻害することがない。第2ホールドダウン253についても同様である。
【0132】
また、図12に示すように、各コンタクト300は、CPUボード対向面250Aから上方に突出する電気接触バネ片322を含む。図5に示すように、ハウジング250のCPUボード対向面250Aには、第1ホールドダウン252の補強板部252Aを収容する第1ホールドダウン収容窪み280(収容窪み)が形成されている。以上の構成によれば、第1ホールドダウン252の補強板部252AがCPUボード対向面250Aよりも上方に突出することがないので、電気接触バネ片322の下方への弾性変形を阻害することがない。第2ホールドダウン253についても同様である。
【0133】
また、図8に示すように、第1位置決め孔260は、丸孔である。第1ホールドダウン252の補強板部252Aには、第1位置決め孔260よりも大きい貫通孔252C(丸孔)が形成されている。第1ホールドダウン252は、平面視で、第1ホールドダウン252の補強板部252Aの貫通孔252Cの内周縁252Dの径方向内方に、第1位置決め孔260の内周縁260Aが位置するように配置されている。以上の構成によれば、第1ホールドダウン252の補強板部252Aが、対応する第1位置決め孔260の内周縁260Aを覆わない構成が合理的に実現される。
【0134】
また、図9に示すように、第2位置決め孔261は、互いに平行となる2つの直線縁部261Bを含む内周縁261Aを有する。第2ホールドダウン253の補強板部253Aには、互いに平行となる2つの直線縁部253Eを含む内周縁253Dを有する貫通孔253C(孔)が形成されている。第2ホールドダウン253の補強板部253Aの2つの直線縁部253Eの間の距離253Fは、第2位置決め孔261の2つの直線縁部261Bの間の距離261Cよりも長い。そして、第2ホールドダウン253は、平面視で、第2ホールドダウン253の補強板部253Aの2つの直線縁部253Eの間に第2位置決め孔261の2つの直線縁部261Bが位置するように配置されている。以上の構成によれば、第2ホールドダウン253の補強板部253Aが、対応する第2位置決め孔261の内周縁261Aを覆わない構成が合理的に実現される。
【0135】
また、図8に示すように、第1ホールドダウン252は、第1ホールドダウン252の補強板部252Aから入出力ボード203に向かって突出し、入出力ボード203のパッド215に半田接続可能な半田付け部252Bを更に含む。以上の構成によれば、CPUボード201がコネクタ202に押し付けられたことでハウジング250が第1ホールドダウン252に対して相対的に下方に移動した際、第1ホールドダウン252がCPUボード201を受け止めることで、CPUボード201のそれ以上の移動を規制することができる。第2ホールドダウン253についても同様である。
【0136】
(第3の技術思想、No.0166)
即ち、図1及び図2に示すように、コネクタ202は、入出力ボード203(第1基板)に実装される。コネクタ202は、絶縁樹脂製の平板状のハウジング250と、ハウジング250に圧入により保持されるコンタクト300と、を備える。図15に示すように、ハウジング250は、圧入空間301と半田接続確認孔302を有する。コンタクト300は、圧入空間301に圧入される圧入部320と、圧入部320から延びて入出力ボード203のパッド215に半田接続される半田付け部321と、を含む。半田接続確認孔302は、上下方向でハウジング250を貫通すると共に、半田付け部321を入出力ボード203のパッド215に半田接続したときに形成される半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して確認できるように形成されている。ハウジング250は、圧入空間301と半田接続確認孔302を仕切る仕切壁303を有する。以上の構成によれば、仕切壁303が存在することにより、圧入空間301に圧入部320を圧入したときに発生し得るハウジング250の削りカスが半田接続確認孔302内に移動することが阻止される。従って、半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して上方から問題なく確認できるようになっている。
【0137】
また、図15に示すように、圧入部320は、圧入空間301の内面であって、仕切壁303を構成する第1仕切り面306(面)と異なるピッチ区画面304(面)に食い付くように構成されている。以上の構成によれば、圧入部320を圧入空間301に圧入した際に、仕切壁303に負荷を与えない。従って、仕切壁303の強度設計上の制約が緩和される。
【0138】
また、図15に示すように、半田付け部321の湾曲部321Bが半田接続確認孔302の内部に位置している。以上の構成によれば、半田フィレット330とコンタクト300との境界を半田接続確認孔302を介して確認できるので、半田付け部321における半田接続の成否をより高精度に確認することができる。
【0139】
なお、図15において半田接続確認孔302にプローブ針を挿入してプローブ針を半田付け部321の湾曲部321Bに接触させ、他のプローブ針を入出力ボード203の回路パターンであってパッド215と導通するものに接触させることにより、コンタクト300とパッド215との導通を確認してもよい。この場合でも、前述したように圧入空間301に圧入部320を圧入したときに発生し得るハウジング250の削りカスが半田接続確認孔302内に移動することが阻止されるので、プローブ針を半田付け部321の湾曲部321Bに接触させ易いと言及できる。
【0140】
(第2実施形態)
以下、図17を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0141】
上記第1実施形態では、図1及び図5に示すように、ハウジング250には、第1ナット231とハウジング250との物理的干渉を回避するための第1ナット切り欠き271が形成されている。同様に、ハウジング250には、第2ナット232とハウジング250との物理的干渉を回避するための第2ナット切り欠き274が形成されている。
【0142】
これに対し、本実施形態では、図17に示すように、ハウジング250には、上記の第1ナット切り欠き271に代えて、第1ナット231とハウジング250との物理的干渉を回避するための第1ナット貫通孔380が形成されている。同様に、ハウジング250には、上記の第2ナット切り欠き274に代えて、第2ナット232とハウジング250との物理的干渉を回避するための第2ナット貫通孔381が形成されている。
【0143】
また、上記第1実施形態では、図4に示すように、コネクタ202は、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255を含む。そして、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255は、別部品とされている。
【0144】
これに対し、本実施形態では、図17に示すように、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255は、互いに連なるように一体的に形成されている。このように、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255を一部品で構成することで高い電磁シールド効果が得られる。
【0145】
詳しくは、コネクタ202は、全体ホールドダウン382(ホールドダウン)を含む。全体ホールドダウン382は、第1ホールドダウン252、第2ホールドダウン253、第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255を含む。全体ホールドダウン382は、平面視で複数のコンタクト300を取り囲むように環状に形成されている。全体ホールドダウン382は、補強板部383と、複数の半田付け部384と、複数のホールドダウン弾性片400と、を含む。
【0146】
ハウジング250のCPUボード対向面250Aには、第1全体ホールドダウン収容窪み401(ホールドダウン収容窪み)及び第2全体ホールドダウン収容窪み402(ホールドダウン収容窪み)が形成されている。
【0147】
第1全体ホールドダウン収容窪み401は、平面視で第1ナット貫通孔380を取り囲むようにU字状に形成されている。第1全体ホールドダウン収容窪み401の内底面401Aには、2つの接触部窪み401Bが形成されている。各接触部窪み401Bは、内底面401Cを有する。
【0148】
第2全体ホールドダウン収容窪み402は、平面視で第2ナット貫通孔381を取り囲むようにU字状に形成されている。第2全体ホールドダウン収容窪み402の内底面402Aには、2つの接触部窪み402Bが形成されている。各接触部窪み402Bは、内底面402Cを有する。
【0149】
補強板部383は、第1全体ホールドダウン収容窪み401の内底面401A及び第2全体ホールドダウン収容窪み402の内底面402Aを覆う部分である。補強板部383は、第1ホールドダウン252の補強板部252A及び第2ホールドダウン253の補強板部253A、第3ホールドダウン254の第3ホールドダウン254、第4ホールドダウン255の補強板部255Aを含む。
【0150】
複数の半田付け部384は、入出力ボード203の対応するパッドに半田接続可能に構成されている。複数の半田付け部384は、第1半田付け部385、第2半田付け部386、第3半田付け部387、第4半田付け部388を含む。
【0151】
第1半田付け部385は、ハウジング250の第1ピッチ側面262に対応している。
第2半田付け部386は、ハウジング250の第2ピッチ側面263に対応している。
第3半田付け部387は、ハウジング250の第1幅側面264に対応している。
第4半田付け部388は、ハウジング250の第2幅側面265に対応している。
【0152】
複数のホールドダウン弾性片400は、4つのホールドダウン弾性片400を含む。4つのホールドダウン弾性片400は、2つの接触部窪み401Bの内底面401C、2つの接触部窪み402Bの内底面402C、に対してそれぞれ上下方向で対向するように配置されている。各ホールドダウン弾性片400は、ピッチ方向に延びている。第1ホールドダウン252に配置されるホールドダウン弾性片400と、第3ホールドダウン254に配置されるホールドダウン弾性片400は、互いに近づくように延びている。第2ホールドダウン253に配置されるホールドダウン弾性片400と、第4ホールドダウン255に配置されるホールドダウン弾性片400と、は互いに近づくように延びている。
【0153】
各ホールドダウン弾性片400のその他の構成、各ホールドダウン弾性片400と各接触部窪み401B又は各接触部窪み402Bとの間の技術的な関係は前述した通りであるから、その説明を省略する。
【0154】
なお、第1半田付け部385には、第1半田付け部385を幅方向で分割する複数のスリットを設けてもよい。第2半田付け部386には、第2半田付け部386を幅方向で分割する複数のスリットを設けてもよい。同様に、第3半田付け部387には、第3半田付け部387をピッチ方向で分割する複数のスリットを設けてもよい。第4半田付け部388には、第4半田付け部388をピッチ方向で分割する複数のスリットを設けてもよい。このように各半田付け部384の長手方向において各半田付け部384を分割するような複数のスリットを形成することで、例えば入出力ボード203の反りを吸収できたり、コネクタ202の軽量化に寄与する。
【符号の説明】
【0155】
200 情報処理装置
201 CPUボード(第2基板)
201A コネクタ対向面
202 コネクタ(基板対基板コネクタ)
203 入出力ボード(第1基板)
203A コネクタ対向面
204 サポートボード
205 パッド列
206 パッド
206A 第1シールドパッド
206B 第2シールドパッド
206C 第3シールドパッド
206D 第4シールドパッド
207 第1ボルト締結孔
208 第2ボルト締結孔
209 第1位置決め孔
210 第2位置決め孔
211 第1ボルト
212 第2ボルト
214 パッド列
215 パッド
216 パッド
217 第1ボルト締結孔
218 第2ボルト締結孔
219 第1貫通孔
220 第2貫通孔
230 ボード本体
231 第1ナット
232 第2ナット
233 第1位置決めピン
234 第2位置決めピン
250 ハウジング
250A CPUボード対向面(第2基板対向面)
250B 入出力ボード対向面
250C 二分線
250D 部分
251 コンタクト列
251A コンタクト列
251B コンタクト列
251C コンタクト列
251D コンタクト列
251E コンタクト列
251F コンタクト列
252 第1ホールドダウン(ホールドダウン)
252A 補強板部
252B 半田付け部
252C 貫通孔
252D 内周縁
252E 内径
252P ホールドダウン弾性片
252Q 弾性片本体
252R 湾曲接触部(接触部)
252S 凸状湾曲面
252T 頂点
252X 突出量
253 第2ホールドダウン(ホールドダウン)
253A 補強板部
253B 半田付け部
253C 貫通孔
253D 内周縁
253E 直線縁部
253F 距離
253P ホールドダウン弾性片
254 第3ホールドダウン(ホールドダウン)
254A 補強板部
254B 半田付け部
254P ホールドダウン弾性片
255 第4ホールドダウン(ホールドダウン)
255A 補強板部
255B 半田付け部
255P ホールドダウン弾性片
260 第1位置決め孔
260A 内周縁
260B 内径
261 第2位置決め孔
261A 内周縁
261B 直線縁部
261C 距離
262 第1ピッチ側面
263 第2ピッチ側面
264 第1幅側面
265 第2幅側面
266 第1角部
267 第2角部
268 第3角部
269 第4角部
270 第1ホールドダウン圧入溝
271 第1ナット切り欠き
272 第2ホールドダウン圧入溝
273 第3ホールドダウン圧入溝
274 第2ナット切り欠き
275 第4ホールドダウン圧入溝
280 第1ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
280A 内底面
280B 接触部窪み
280C 内底面
281 第2ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
281A 内底面
281B 接触部窪み
281C 内底面
282 第3ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
282A 内底面
282B 接触部窪み
282C 内底面
283 第4ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
283A 内底面
283B 接触部窪み
283C 内底面
284 コンタクト収容部
300 コンタクト
301 圧入空間
302 半田接続確認孔
303 仕切壁
304 ピッチ区画面
305 圧入溝
305A 圧入面
306 第1仕切り面
307 第2仕切り面
308 切り欠き
320 圧入部
321 半田付け部
321A 水平延長部
321B 湾曲部
322 電気接触バネ片
323 圧入部本体
324 圧入爪
325 バネ片連結部
326 弾性変形容易部
326A 下直線部
326B 湾曲部
326C 上直線部
327 接触部
327X 突出量
330 半田フィレット
380 第1ナット貫通孔
381 第2ナット貫通孔
382 全体ホールドダウン(ホールドダウン)
383 補強板部
384 半田付け部
385 第1半田付け部
386 第2半田付け部
387 第3半田付け部
388 第4半田付け部
400 ホールドダウン弾性片
401 第1全体ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
401A 内底面
401B 接触部窪み
401C 内底面
402 第2全体ホールドダウン収容窪み(ホールドダウン収容窪み)
402A 内底面
402B 接触部窪み
402C 内底面
D1 距離
D2 距離
D3 距離
E1 距離
E2 距離
E3 距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18