(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】オストミーベースプレート及びセンサ組立体部分のためのヒンジを有する結合部
(51)【国際特許分類】
A61F 5/445 20060101AFI20230912BHJP
【FI】
A61F5/445
(21)【出願番号】P 2020533637
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(86)【国際出願番号】 DK2018050408
(87)【国際公開番号】W WO2019120452
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-11-18
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(32)【優先日】2018-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(32)【優先日】2018-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】500085884
【氏名又は名称】コロプラスト アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ラース エロプ ラースン
(72)【発明者】
【氏名】ヤイス アスク ハンスン
(72)【発明者】
【氏名】ラース ステンデバズ ビンデバレ
【審査官】瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-528519(JP,A)
【文献】特開平09-010184(JP,A)
【文献】実開平04-074882(JP,U)
【文献】特開平06-152077(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/445-5/449
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含む、オストミー装具のためのベースプレートのための結合部であって、
前記結合部は、モニタデバイスと前記ベースプレートとの間の機械的接続を形成する結合部であって、
前記第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの第1の部分に取り付けられるように構成され、
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの第2の部分に取り付けられるように構成され、
前記第1の結合部セクションは、前記第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
前記ヒンジ軸は、前記第1の結合部平面及び前記第2の結合部平面に平行であり、
静止状態において、前記第1の結合部セクション及び前記第2の結合部セクションは、静止角を形成し、前記静止状態は、力が前記第1の結合部
セクションに付与されていない状態であり、
前記静止角は、5度
超である、結合部。
【請求項2】
前記第2の結合部セクションは、第2の一次結合部セクション及び1つ又は複数の第2の二次結合部セクションを含み、前記第2の一次結合部セクションは、前記ヒンジ軸の一次側に配置され、前記1つ又は複数の第2の二次結合部セクションは、前記ヒンジ軸の二次側に配置され、前記ヒンジ軸の前記二次側は、前記ヒンジ軸の前記一次側の逆である、請求項1に記載の結合部。
【請求項3】
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートとの結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクションを含む、請求項1又は2に記載の結合部。
【請求項4】
前記ロックセクションは、前記第1の結合部セクションを貫通する穴を含む、請求項3に記載の結合部。
【請求項5】
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第1の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、請求項1~4の何れか一項に記載の結合部。
【請求項6】
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第2の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、請求項1~5の何れか一項に記載の結合部。
【請求項7】
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられるように構成された第1の結合部セクション接着剤を含む、請求項1~6の何れか一項に記載の結合部。
【請求項8】
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられるように構成された第2の結合部セクション接着剤を含む、請求項1~7の何れか一項に記載の結合部。
【請求項9】
前記第1の結合部セクションは、第1の結合部厚さを有し、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部厚さを有し、前記第1の結合部厚さ及び/又は前記第2の結合部厚さは、2m
m未
満である、請求項1~8の何れか一項に記載の結合部。
【請求項10】
前記第1の結合部厚さは、前記第2の結合部厚さを上回る、請求項9に記載の結合部。
【請求項11】
前記ヒンジ軸に沿って、低減した厚さの1つ又は複数のラインを含み、前記ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの前記回転運動を可能にする、請求項1~10の何れか一項に記載の結合部。
【請求項12】
前記低減した厚さの1つ又は複数のラインは、前記結合部の遠位側に提供される、請求項11に記載の結合部。
【請求項13】
前記ヒンジ軸に沿って1つ又は複数の穴を含み、前記ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの前記回転運動を可能にする、請求項1~12の何れか一項に記載の結合部。
【請求項14】
オストミー装具のためのベースプレートであって、
- 上層と、
- 1つ又は複数の水溶性又は水膨性親水コロイドを含む第1の接着層と、
- 接続部及び検知部を有する複数の電極を含む電極組立体と、
- 前記ベースプレートをモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースであって、前記モニタデバイスと前記ベースプレートとを結合するように構成された結合部を含む、モニタインターフェースと
を含み、
前記結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、前記第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
前記第1の結合部セクションは、前記複数の電極の前記接続部を含む前記ベースプレートの第1の部分に取り付けられ、
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの第2の部分に取り付けられ、
前記第1の結合部セクションは、前記第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
前記ヒンジ軸は、前記第1の結合部平面及び前記第2の結合部平面に平行である、ベースプレート。
【請求項15】
前記上層の上層ストーマ開口部及び前記第1の接着層の第1の接着剤ストーマ開口部によって少なくとも部分的に形成されるストーマ開口部を含み、前記ベースプレートの前記ストーマ開口部は、ユーザのストーマからの排出物の通過を可能にするように構成される、請求項14に記載のベースプレート。
【請求項16】
前記第2の結合部セクションの近位側は、前記上層の第2の部分の遠位側に取り付けられる、請求項14又は15に記載のベースプレート。
【請求項17】
前記第1の結合部セクションの近位側は、前記上層の第1の部分の遠位側に取り付けられる、請求項14~16の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項18】
前記第1の結合部セクションの近位側は、前記電極組立体の第1の部分の遠位側に取り付けられる、請求項14~16の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項19】
前記第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション接着剤によって前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられる、請求項14~18の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項20】
前記第1の結合部セクションは、前記第1の結合部セクション及び前記ベースプレートの前記第1の部分を一緒に溶接することにより、前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられる、請求項14~19の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項21】
前記第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション接着剤によって前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられる、請求項14~20の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項22】
前記第2の結合部セクションは、前記第2の結合部セクション及び前記ベースプレートの前記第2の部分を一緒に溶接することにより、前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられる、請求項14~21の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項23】
静止状態において、前記第1の結合部セクション及び前記上層は、静止角を形成し、前記静止状態は、力が前記第1の結合部
セクションに付与されていない状態である、請求項14~22の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項24】
前記静止角は、5度
超である、請求項23に記載のベースプレート。
【請求項25】
前記第1の接着層と前記電極組立体との間に裏当て要素を含む、請求項14~24の何れか一項に記載のベースプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オストミーシステム、そのデバイス、オストミー装具を製造する方法及びオストミー装具を監視する方法に関する。オストミー装具システムは、オストミー装具及びオストミーモニタデバイスを含む。特に、本開示は、オストミー装具の漏出分類及び/又は検出並びに動作の監視に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
添付図面は、実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部をなす。図面は、実施形態を示し、説明と共に実施形態の原理を説明する役割を果たす。他の実施形態及び実施形態の意図される利点の多くは、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるにつれて容易に認識されるであろう。図面の要素は、必ずしも互いに対して一定の縮尺で描かれているわけではない。同様の参照符号は、対応する同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】
図1は、例示的なオストミーシステムを示す。
【
図2】
図2は、オストミーシステムの例示的なモニタデバイスを示す。
【
図3】
図3は、オストミー装具のベースプレートの分解組立図である。
【
図4】
図4は、例示的な電極組立体の分解組立図である。
【
図5】
図5は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の近位図である。
【
図7】
図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。
【
図8】
図8は、例示的な第1の接着層の遠位図である。
【
図10】
図10は、モニタインターフェースを含むベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の遠位図である。
【
図15】
図15は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図16】
図16は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図17】
図17は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図18】
図18は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図19】
図19は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図20】
図20は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図21】
図21は、ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の概略表現を示す。
【
図22】
図22は、例示的なベースプレート及びモニタデバイスを概略的に示す。
【
図23】
図23は、例示的なベースプレート及びモニタデバイスの部分を概略的に示す。
【
図25】
図25は、例示的なベースプレート及びモニタデバイスを概略的に示す。
【
図26】
図26は、例示的なベースプレート及びモニタデバイスの部分を概略的に示す。
【
図28】
図28は、例示的なベースプレート及びモニタデバイスを概略的に示す。
【
図33】
図33は、例示的なベースプレートの分解組立図を概略的に示す。
【
図34】
図34は、例示的な結合部及び電極組立体の部分を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
種々の例示的な実施形態及び詳細について、関連する場合、図を参照して以下に説明する。図は、一定の縮尺で描かれていることも又はいないこともあり、同様の構造又は機能の要素は、図全体を通して同様の参照符号で表されることに留意されたい。図は、実施形態の説明の促進のみを目的としていることにも留意されたい。図は、本発明の網羅的な説明として又は本発明の範囲への限定として意図されない。加えて、示された実施形態は、示される態様又は利点の全てを有する必要があるわけではない。特定の実施形態と併せて説明される態様又は利点は、必ずしも実施形態に限定されず、そのように示されない場合又はそのように明示的に説明されない場合でも任意の他の実施形態で実施することが可能である。
【0005】
本開示全体を通して、「ストーマ」及び「オストミー」という用語は、人の腸又は泌尿器系統をバイパスする、外科的に造られた開口部を示すのに使用される。これらの用語は、同義で使用され、区別の意味を意図されない。これらの用語に由来する任意の用語又は句、例えば「ストーマの」、「複数のオストミー」等にも同じことが当てはまる。また、ストーマから出る固形廃棄物及び液体廃棄物は、ストーマ「排出物」、「廃棄物」及び「流体」の両方を同義で指すことができる。オストミー手術を受けた対象者は、「オストミスト」又は「オストメイト」 - 更に「患者」又は「ユーザ」とも呼ばれ得る。しかしながら、幾つかの場合、「ユーザ」は、外科医又はオストミーケア看護師等の医療従事者(HCP)に関連するか又はHCPを指すこともある。それらの場合、「ユーザ」が「患者」自身でないと明示的に述べられるか、又は文脈から暗黙的であるかの何れかである。
【0006】
以下では、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の近位側又は近位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着するとき、皮膚に面する側又は表面への参照である。同様に、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の遠位側又は遠位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着しているとき、皮膚とは逆に面する側又は表面への参照である。換言すれば、装具がユーザに装着されているとき、近位側又は近位面とは、ユーザに最も近い側又は表面であり、遠位側は逆側又は逆の表面 - 使用中のユーザから最も遠く離れた側又は表面 - である。
【0007】
軸方向は、ユーザが装具を装着しているとき、ストーマの方向として定義される。したがって、軸方向は、一般に、ユーザの皮膚又は腹部表面に直交する。
【0008】
半径方向は、軸方向に直交するものとして定義される。文章により、「内部」及び「外部」という用語が使用されることがある。これらの修飾語句は、一般に、「外部」要素への参照が、その要素が「内部」と参照される要素よりもオストミー装具の中心部部分から離れていることを意味するような半径方向に関して認識されるべきである。加えて、「最も内側」は、構成要素の中心を形成する構成要素の部分及び/又は構成要素の中心に隣接する部分として解釈されるべきである。同様に、「最も外側」は、構成要素の外縁若しくは外側輪郭を形成する構成要素の部分及び/又はその外縁若しくは外側輪郭に隣接する部分として解釈されるべきである。
【0009】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「実質的に」という用語の使用は、任意の逸脱が、通常、関連する技術分野の当業者により予期される許容差内であることを単に意味することが意図される。
【0010】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「概して」という用語の使用は、構造的特徴の場合、そのような特徴の大半又は大部分が問題となっている特性を示し、機能的特徴又は効果の場合、その特性に関わる結果の大半がその効果を提供するが、例外的な結果がその効果を提供しないことを単に意味することが意図される。
【0011】
本開示は、オストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイスに関する。更に、オストミーシステム及びオストミーシステムのデバイスに関連する方法が開示される。付属デバイス(外部デバイスとも呼ばれる)は、携帯電話又は他のハンドヘルドデバイスであり得る。付属デバイスは、腕時計又は他の手首装着電子デバイス等、例えばウェアラブルな個人電子デバイスであり得る。付属デバイスは、ドッキングステーションであり得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスを充電するように構成され得、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。オストミーシステムは、サーバデバイスを含み得る。サーバデバイスは、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより運用且つ/又は制御され得る。
【0012】
本開示は、ベースプレートのユーザの皮膚表面への取り付けを提供する接着材料中の水分伝搬の性質、重大度及び迅速性の信頼性の高い特定を単独で又は一緒になって促進するオストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイスに関する。接着剤中の水分伝搬パターンの性質に応じて、オストミーシステム及びそのデバイスは、故障の種類についての情報をユーザに提供できるようにし、また重大な漏出を経験せず、且つ/又は皮膚損傷なしで、重大度、したがってオストミー装具を交換するための残り時間枠の指示をユーザに提供できるようにする。
【0013】
オストミー装具は、ベースプレート及びオストミーパウチ(オストミーバッグとも呼ばれる)を含む。オストミー装具は、人工肛門装具、回腸ストーマ装具又は人工膀胱装具であり得る。オストミー装具は、二品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、例えば、機械的且つ/又は接着的な結合を用いて解放可能に結合され得、それにより例えば複数のオストミーパウチを1つのベースプレートで利用(交換)できるようにする。更に、二品型オストミー装具は、皮膚へのベースプレートの正確な適用を促進し得る。例えば、ストーマ領域のユーザ視覚の改善を促進し得る。オストミー装具は、単品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、互いに固定して取り付けられ得る。ベースプレートは、ユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に結合するように構成される。
【0014】
オストミー装具は、例えば、センサ組立体部分と統合されたモノリシックなワンピース型ベースプレート等のベースプレート又はベースプレート及びベースプレートに続けて適用されるセンサ組立体部分等の別個のセンサ組立体部分を含む。例えば、従来のベースプレート等の任意のベースプレートが、本明細書に記載される特徴を達成できるようにするためである。本明細書においてベースプレートに関して説明する特徴は、例えば、ユーザによりベースプレートに適用されるセンサ組立体部分により提供され得る。センサ組立体部分は、オストミープレートに接着するように適合され得る。
【0015】
ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付ける開示される方法は、センサ組立体部分をベースプレートに取り付けることと、例えば取り付けられたセンサ組立体部分と一緒にベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。代替的に、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付ける方法は、センサ組立体部分をユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付けることと、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は取り付けられたセンサ組立体部分の上のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。
【0016】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、中心接着層とも示される第1の接着層を含み得る。使用中、第1の接着層は、ユーザの皮膚(周囲エリア)並びに/又は封止ペースト、封止テープ及び/若しくは封止リング等の追加の封止に接着する。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成され得る。第1の接着層は、中心点を有する、第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0017】
第1の接着層は、第1の組成物で作製され得る。第1の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0018】
第1の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第1の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第1の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第1の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第1の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第1の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0019】
第1の接着層は、複数のセンサ点開口部を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、任意選択的に、電極の一部に重なり、例えばセンサ点を形成するように構成される。
【0020】
第1の接着層のセンサ点開口部は、一次センサ点開口部を含み得る。一次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の一次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の一次センサ点開口部を含み得、第1の一次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の一次センサ点開口部は、第1の一次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0021】
第1の接着層のセンサ点開口部は、二次センサ点開口部を含み得る。二次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の二次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の二次センサ点開口部を含み得、第1の二次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の二次センサ点開口部は、第1の二次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0022】
第1の接着層のセンサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。三次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の三次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の三次センサ点開口部を含み得、第1の三次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の三次センサ点開口部は、第1の三次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0023】
第1の接着層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第1の接着層は、0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.2mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0024】
第1の接着層は、第1の接着層の一次部分、例えばストーマ開口部の中心点から一次半径方向距離又は一次半径方向距離範囲内の一次領域において一次厚を有し得る。一次厚は、約1.0mm等の0.2mm~1.5mmの範囲内であり得る。一次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0025】
第1の接着層は、第1の接着層の二次部分、例えばストーマ開口部の中心点から二次半径方向距離又は二次半径方向距離範囲だけ離れた二次領域において二次厚を有し得る。二次厚は、約0.5mm等の0.2mm~1.0mmの範囲内であり得る。二次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0026】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第2の層を含み得る。第2の層は、リム接着層とも示される第2の接着層であり得る。第2の層は、少なくともベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の角度範囲において、第1の接着層の第1の半径方向広がりよりも大きい第2の半径方向広がりを有し得る。したがって、第2の層の近位面の部分は、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成され得る。ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された第2の層の近位面の部分は、第2の接着層の皮膚取り付け面とも示される。第2の層は、中心点を有する、第2の層のストーマ開口部及び/又は第2の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0027】
第2の接着層は、第2の組成物で作製され得る。第2の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0028】
第2の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第2の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第2の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第2の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第2の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第2の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0029】
異なる比率の含有量は、第1及び/又は第2の接着層の特性を変え得る。第2の接着層及び第1の接着層は、異なる特性を有し得る。第2の接着層(第2の組成物)及び第1の接着層(第1の組成物)は、異なる比率のポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又は親水コロイドを有し得る。例えば、第2の接着層は、第1の接着層により提供される皮膚への取り付けと比較して、皮膚へのより強力な接着を提供し得る。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも薄いことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも吸収する水及び/又は汗が少ないことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも成形性が低いことができる。第2の接着層は、第2の耐漏出バリアを提供し得る。
【0030】
第2の層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第2の層は、0.5mm、0.6mm又は0.7mm等の0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.0mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0031】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、2、3、4、5、6又は7つ以上の電極等の複数の電極等の1つ又は複数の電極を含み得る。センサ組立体部分は、ベースプレートに適用されて、それにより例えばベースプレートに1つ又は複数の電極を提供し得る。
【0032】
電極、例えば幾つか又は全ての電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。電極は、電極組立体、例えば電極層に配置され得る。電極は、電極を他の構成要素及び/又はインターフェース端子に接続する接続部を含む。電極は、1つ又は複数の導体部分及び/又は1つ又は複数の検知部を含み得る。電極組立体は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第1の電極、第2の電極及び任意選択的に第3の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第4の電極及び/又は第5の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、任意選択的に、第6の電極を含む。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、接地電極を含み得る。接地電極は、第1の電極部を含み得る。接地電極の第1の電極部は、第1の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第2の電極部を含み得る。接地電極の第2の電極部は、第2の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第3の電極部を含み得る。接地電極の第3の電極部は、第3の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第4の電極部を含み得る。接地電極の第4の電極部は、第4の電極及び/又は第5の電極の接地を形成し得る。接地電極又は接地電極の電極部は、電極組立体の他の電極の幾つか又は全ての(共通)基準電極として構成され得るか、又は(共通)基準電極を形成し得る。接地電極は、基準電極と示されることもある。
【0033】
電極は、導電性であり、金属材料(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼)、セラミック材料(例えば、ITO)、重合体材料(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び炭素質材料(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、グラフェン、グラファイト)の1つ又は複数を含み得る。
【0034】
電極組立体の2つの電極は、センサを形成し得る。第1の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第1の電極部)は、第1のセンサ又は第1の電極対を形成し得る。第2の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第2の電極部)は、第2のセンサ又は第2の電極対を形成し得る。第3の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第3の電極部)は、第3のセンサ又は第3の電極対を形成し得る。第4の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第4の電極部)は、第4のセンサ又は第4の電極対を形成し得る。第5の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第5の電極部)は、第5のセンサ又は第5の電極対を形成し得る。
【0035】
第1の電極は、開ループを形成し得る。第2の電極は、開ループを形成し得、且つ/又は第3の電極は、開ループを形成し得る。第4の電極は、開ループを形成し得る。第5の電極は、開ループを形成し得る。開ループ電極は、少数又は1つの電極層への電極配置を可能にする。
【0036】
電極組立体は、支持膜とも記される支持層を含み得る。1つ又は複数の電極は、支持層の近位側に形成、例えばプリントされ得る。1つ又は複数の電極は、支持層の遠位側に形成、例えばプリントされ得る。電極組立体の支持層等の電極組立体は、中心点を有する、電極組立体ストーマ開口部及び/又は支持層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0037】
支持層は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、支持層は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製される。支持層材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0038】
支持層の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0039】
ベースプレート及び/又は電極組立体等のセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層から電極の少なくとも部分を絶縁するように構成されたマスキング要素を含み得る。マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上のセンサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、一次センサ点開口部及び/又は二次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、四次センサ点開口部を含み得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、軸方向において見たとき、電極組立体の電極の少なくとも1つに重なり、それにより例えばセンサ点を形成する。例えば、一次センサ点開口部は、接地電極の部分及び/又は第4の電極の部分に重なり得る。二次センサ点開口部は、第4の電極の部分及び/又は第5の電極の部分に重なり得る。三次センサ点開口部は、第5の電極の部分及び/又は接地電極の部分に重なり得る。
【0040】
マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上の端子開口部を含み得る。マスキング要素は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、マスキング要素は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製されるか又はTPUを含む。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、マスキング要素は、ポリエステルで作製されるか又はポリエステルを含む。マスキング要素材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0041】
マスキング要素の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0042】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の中間要素を含み得る。第1の中間要素は、電極/電極層と第1の接着層との間及び/又は第2の層と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間層は、絶縁材料で作製され得る。
【0043】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、剥離ライナーを含み得る。剥離ライナーは、輸送及び貯蔵中、接着層を保護する保護層であり、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる。剥離ライナーは、中心点を有する、剥離ライナーストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0044】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、上層を含み得る。上層は、ユーザがオストミー装具を装着したとき、外部歪み及び応力から接着層を保護する保護層である。電極、例えば電極の幾つか又は全ては、第1の接着層と上層との間に配置され得る。上層は、中心点を有する、上層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。上層は、0.04mm等の0.01mm~1.0mmの範囲の厚さ、例えば0.02mm~0.2mmの範囲の厚さを有し得る。
【0045】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート/センサ組立体部分)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート/センサ組立体部分)をモニタデバイスに無線接続するように構成され得る。したがって、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、オストミー装具とモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。
【0046】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に解放可能に結合するモニタデバイス結合部と係合するように構成され得る。
【0047】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。モニタインターフェースは、接地端子を形成する接地端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第1の端子を形成する第1の端子要素、第2の端子を形成する第2の端子要素及び任意選択的に第3の端子を形成する第3の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第4の端子を形成する第4の端子要素及び/又は第5の端子を形成する第5の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を形成する第6の端子要素を含む。モニタインターフェースの端子要素は、ベースプレート及び/又は電極組立体等のセンサ組立体部分の各電極に接触し得る。第1の中間要素は、端子要素と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間要素は、軸方向において見たとき、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素を覆うか又はそれと重なり得る。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素から保護されるか、又は端子要素からのより均等に分布した機械的応力を受け、それにより端子要素が第1の接着層を貫通するリスク又は第1の接着層を他の方法で破損するリスクを低減し得る。第1の中間要素は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素から第1の接着層を保護するか又は機械的且つ/又は電気的にシールドし得る。
【0048】
接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、先端部及び基端部を含み得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、遠位部分、中心部分及び/又は近位部分を含み得る。遠位部分は、先端部と中心部分との間にあり得る。近位部分は、基端部と中心部分との間にあり得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、金メッキされた銅であり得る。
【0049】
ベースプレートは、オストミーパウチをベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング又は他の結合部材を含み得る。中心点は、結合リングの中心として定義され得る。
【0050】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、例えば、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部は、集合的に、上層、第1の接着層、第2の層及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部で形成され得る。上層、第1の接着層、第2の層及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は、位置合わせされて、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部を形成し得る。
【0051】
ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の貫通通路であり得る。ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実質的に中心に配置され得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は、各層の実質的に中心に配置され得る。ストーマ開口部は、ユーザのストーマを受けるように構成され得、且つ/又はストーマ開口部は、ストーマからストーマ開口部を通り、ベースプレートに取り付けられたオストミーパウチに排出できるようにするように構成され得る。例えば、ストーマ開口部は、排出物がベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の近位側からベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の遠位側に通過できるようにするように構成され得る。ストーマ開口部のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具を適用する前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、ユーザは、適用に向けてベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を準備する間、ストーマ開口部を形成する。
【0052】
モニタデバイスは、プロセッサと、第1のインターフェース及び/又は第2のインターフェース等の1つ又は複数のインターフェースとを含む。モニタデバイスは、オストミーデータを記憶するメモリを含み得る。
【0053】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、プロセッサは、処理方式を適用するように構成され、第1のインターフェースは、プロセッサ及びメモリに接続され、第1のインターフェースは、第1のインターフェースに結合されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分からオストミーデータを収集するように構成される。オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の電極対からの第1のオストミーデータ、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の電極対からの第2のオストミーデータ並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の電極対からの第3のオストミーデータの1つ又は全て等の複数を含み得る。第2のインターフェースは、プロセッサに接続される。処理方式を適用することは、第1のオストミーデータに基づいて第1のパラメータデータを取得すること、第2のオストミーデータに基づいて第2のパラメータデータを取得すること、及び第3のオストミーデータに基づいて第3のパラメータデータを取得することの1つ又は複数を含み得る。処理様式を適用することは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は全て等の複数に基づいてオストミー装具のベースプレートの動作状態を判断することを含み得る。動作状態は、第1の接着層等のベースプレート、及び/又はセンサ組立体部分の半径方向浸食の程度、及び/又はオストミー装具の深刻な漏出リスクを示し得る。モニタデバイスは、動作状態が第1の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレートの第1の動作状態を示すモニタデータを含む第1のモニタ信号を送信し、且つ/又は動作状態が第2の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレートの第2の動作状態を示すモニタデータを含む第2のモニタ信号を送信するように構成される。
【0054】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの第1の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第1の程度の半径方向漏出を受けた、例えば第1の接着層が第1の電極対の第1の半径方向距離まで浸食されたが、第2の電極対の第2の半径方向距離まで浸食されていない状況に対応する。
【0055】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの第2の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第2の程度の半径方向漏出を受けた、例えば第1の接着層が第2の電極対の第2の半径方向距離まで浸食されたが、第3の電極対の第3の半径方向距離まで浸食されていない状況に対応する。
【0056】
第1のオストミーデータに基づいて第1のパラメータデータを取得することは、第1のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第1のパラメータを特定することを含み得る。第2のオストミーデータに基づいて第2のパラメータデータを取得することは、第2のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第2のパラメータを特定することを含み得る。第3のオストミーデータに基づいて第3のパラメータデータを取得することは、第3のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第3のパラメータを特定することを含み得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第1のパラメータデータの第1の一次パラメータ及び/又は第1の二次パラメータ等の1つ又は複数の第1のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第2のパラメータデータの第2の一次パラメータ及び/又は第2の二次パラメータ等の1つ又は複数の第2のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第3のパラメータデータの第3の一次パラメータ及び/又は第3の二次パラメータ等の1つ又は複数の第3のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第4のパラメータデータの第4の一次パラメータ及び/又は第4の二次パラメータ等の1つ又は複数の第4のパラメータに基づき得る。
【0057】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータは、第1の電極対、第2の電極対及び第3の電極対のそれぞれの間での抵抗を示し得る。
【0058】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータは、第1の電極対、第2の電極対及び第3の電極対のそれぞれの間での抵抗変化率を示し得る。
【0059】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第1のパラメータデータ及び/又は第2のパラメータデータに基づく第1の基準セットに基づき、第1の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第1の動作状態であると判断される。第1の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第1の基準を含み得る。第1の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第1の一次基準を含み得る。第1の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第1の二次基準を含み得る。第1の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第1の三次基準を含み得る。
【0060】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第1の閾値の1つ又は複数を含む第1の閾値セットに基づき得る。第1の閾値セットは、例えば、第1の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第1の閾値セットは、第1の一次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の二次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の三次閾値を含み得る。
【0061】
第1の基準セットは、
(P_1_1<TH_1_1)、
(P_2_1>TH_1_2)、及び
(P_3_1>TH_1_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、TH_1_1は、第1の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、TH_1_2は、第1の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、TH_1_3は、第1の三次閾値であり、第1の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での低度の半径方向漏出を示す。第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2及びTH_1_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第1の三次基準(P_3_1<TH_1_3)は、第1の基準セットから省かれ得る。
【0062】
第1の一次パラメータP_1_1は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の電極対(第1の電極及び接地電極の第1の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0063】
第2の一次パラメータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の電極対(第2の電極及び接地電極の第2の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0064】
第3の一次パラメータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の電極対(第3の電極及び接地電極の第3の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0065】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第2のパラメータデータ及び/又は第3のパラメータデータに基づく第2の基準セットに基づき、第2の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第2の動作状態であると判断される。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づき得る。
【0066】
第2の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第2の基準を含み得る。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第2の一次基準を含み得る。第2の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第2の二次基準を含み得る。第2の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第2の三次基準を含み得る。
【0067】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第2の閾値の1つ又は複数を含む第2の閾値セットに基づく。第2の閾値セットは、例えば、第2の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第2の閾値セットは、第2の一次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の二次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の三次閾値を含み得る。
【0068】
第2の基準セットは、
(P_1_1<TH_2_1)、
(P_2_1<TH_2_2)、及び
(P_3_1>TH_2_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_2_1は、第2の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_2_2は、第2の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_2_3は、第2の三次閾値であり、第2の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での中度の半径方向漏出を示す。第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2及びTH_2_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第2の一次基準(P_1_1<TH_2_1)及び/又は第2の三次基準(P_3_1>TH_2_3)は、第2の基準セットから省かれ得る。
【0069】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第1のパラメータデータに基づくデフォルト基準セットに基づき、デフォルト基準セットが満たされる場合、動作状態は、デフォルト動作状態であると判断され、動作状態がデフォルト動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具のデフォルト動作状態を示すモニタデータを含むデフォルトモニタ信号を送信する。
【0070】
デフォルト基準セットは、
(P_1_1>TH_D_1)、
(P_2_1>TH_D_2)、及び
(P_3_1>TH_D_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_D_1は、デフォルト一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_D_2は、デフォルト二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_D_3は、デフォルト三次閾値であり、デフォルト動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での半径方向漏出がないか又は非常に低度であることを示す。デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2及びTH_D_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。
【0071】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの動作状態を判断することは、第3のパラメータデータに基づく第3の基準セットに基づき、第3の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第3の動作状態であると判断され、動作状態が第3の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第3の動作状態を示すモニタデータを含む第3のモニタ信号を送信する。
【0072】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの第3の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第3の程度の半径方向漏出を受けた状況、例えば、第1の接着層が第3の電極対の第3の半径方向距離まで漏出した状況に対応する。
【0073】
第3の基準セットは、
(P_1_1<TH_3_1)、
(P_2_1<TH_3_2)、及び
(P_3_1<TH_3_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_3_1は、第3の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_3_2は、第3の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_3_3は、第3の三次閾値であり、第3の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での高度の半径方向漏出を示す。第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2及びTH_3_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第3の一次基準(P_1_1<TH_3_1)及び/又は第3の二次基準(P_2_1<TH_3_2)は、第3の基準セットから省から得る。
【0074】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第4の電極対からの第4のオストミーデータを含む。処理方式を適用することは、第4のオストミーデータに基づく第4のパラメータデータを取得することと、第4のパラメータデータに基づいてオストミー装具のベースプレートの動作状態を判断することとを含み得る。モニタデバイスは、動作状態が第4の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第4の動作状態を示すモニタデータを含む第4のモニタ信号を送信するように構成され得る。
【0075】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレートの第4の動作状態は、第4の電極対が第1の接着層の遠位面とユーザの皮膚との間で第4の半径方向距離での排出物等の流体を検出する状況に対応し、したがって第4の動作状態ではオストミー装具からの高い漏出リスクがある。
【0076】
第4の基準セットは、
(P_4_1<TH_4_4)
により与えられ得、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗を示し、TH_4_4は、第4の四次閾値であり、第4の動作状態は、オストミー装具からの高い漏出リスクを示す。
【0077】
モニタデバイスは、任意選択的にプラスチック材料で作製されたモニタデバイス筐体を含む。モニタデバイス筐体は、第1の端部及び第2の端部を有する長尺状筐体であり得る。モニタデバイス筐体は、1cm~15cmの範囲内の長手方向軸に沿って長さ又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、0.5cm~3cmの範囲内の長手方向軸に直交して幅又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、湾曲形状であり得る。
【0078】
モニタデバイスは、第1のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、モニタデバイスをオストミー装具に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成され得る。したがって、装具インターフェースは、モニタデバイスとオストミー装具とを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。第1のインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーション等の付属デバイスに電気的且つ/又は機械的に接続する付属デバイスインターフェースとして構成され得る。第1のインターフェースは、オストミーシステムのドッキングステーションに結合して、例えばモニタデバイスを充電し、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。
【0079】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、オストミー装具の各端子及び/又は電極と電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。第1のインターフェースの1つ又は複数の端子は、付属デバイス、例えばドッキングステーションの各端子と電気接続を形成するように構成され得る。第1のインターフェースは、接地端子を含み得る。第1のインターフェースは、第1の端子、第2の端子及び任意選択的に第3の端子を含み得る。第1のインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。第1のインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のインターフェースは、M個の端子を有し、ここで、Mは、4~8の範囲内の整数である。
【0080】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部(代替的にデバイス結合部又はモニタデバイス結合部と記されることもある)を含み得る。第1のインターフェースの結合部及び端子は、モニタデバイス(の少なくとも一部)の第1のコネクタを形成する。
【0081】
モニタデバイスは、モニタデバイスに給電する電力ユニットを含む。電力ユニットは、電池を含み得る。電力ユニットは、電池及び第1のインターフェースの端子に接続されて、第1のインターフェース、例えば第1のコネクタを介して電池を充電する充電回路を含み得る。第1のインターフェースは、電池を充電するために別個の充電端子を含み得る。
【0082】
モニタデバイスは、1つ又は複数のセンサを有するセンサユニットを含み得る。センサユニットは、プロセッサに接続されて、センサデータをプロセッサに供給する。センサユニットは、加速度を検知し、加速度データをプロセッサに提供する加速度計を含み得る。センサユニットは、温度データをプロセッサに提供する温度センサを含み得る。
【0083】
モニタデバイスは、プロセッサに接続された第2のインターフェースを含む。第2のインターフェースは、モニタデバイスを1つ又は複数の付属デバイスに接続、例えば無線接続する付属インターフェースとして構成され得る。第2のインターフェースは、例えば、2.4GHz~2.5GHzの範囲の周波数における無線通信向けに構成されたアンテナ及び無線送受信機を含み得る。無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)送受信機であり得、すなわち、無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy、Bluetooth(登録商標) 4.0、Bluetooth(登録商標) 5による無線通信向けに構成され得る。第2のインターフェースは、任意選択的に、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ及び/又は触覚フィードバック要素を含む。
【0084】
1つ又は複数の例示的なオストミーシステムでは、モニタデバイスは、オストミー装具の統合部分を形成し、例えば、モニタデバイスは、オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の統合部分を形成し得る。
【0085】
オストミーシステムは、オストミーシステムの付属デバイスを形成するドッキングステーションを含み得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0086】
ドッキングステーションは、ドッキングモニタインターフェースを含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、ドッキングステーションとモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0087】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとドッキングステーションとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをドッキングステーションに解放可能に結合するように構成され得る。
【0088】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、接地端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第1の端子及び/又は第2の端子を含み得る。ドッキングステーションは、第3の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。
【0089】
開示されるのは、上述したベースプレート等のオストミー装具のベースプレートである。また、ベースプレートに適用されるセンサ組立体部分等のオストミー装具のセンサ組立体部分も開示される。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、上層、第1の接着層、複数の電極を含む電極組立体並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースを含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、上述した追加の層及び/又は特徴を含み得る。
【0090】
モニタインターフェースは、複数の電極に電気的に接続され、モニタデバイスの各端子と接続するように構成された複数の端子を含み得る。
【0091】
モニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分とを結合するように構成された結合部を含み得る。複数の端子は、結合部に提供され得る。結合部は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクションを含み得る。
【0092】
また、上述したオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に接続するモニタデバイス等の上述したモニタデバイス等のモニタデバイスも開示される。モニタデバイスは、モニタデバイス筐体と、電子回路と、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に接続するように構成された装具インターフェースとを含み得る。モニタデバイスは、上述した特徴等の追加の特徴を含み得る。
【0093】
装具インターフェースは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の電極と接続する複数の端子を含み得る。装具インターフェースは、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分とを結合するように構成されたモニタデバイス結合部を含み得る。
【0094】
モニタデバイスの装具インターフェース等のモニタデバイスは、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のロックセクションと係合して、それにより例えばベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロック機構を含み得る。
【0095】
モニタデバイスは、電子回路、例えば信号及び/又はデータを受信、処理、記憶及び/又は送信する電子回路を含み得る。電子回路は、例えば、プロセッサ、無線通信ユニット、メモリ等を含み得る。電子回路は、モニタデバイス筐体により囲まれ得る。
【0096】
また、上述したベースプレート及び/又はセンサ組立体部分及び上述したモニタデバイス等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分及びモニタデバイスを含むオストミーシステムも開示される。オストミーシステムは、オストミーパウチを更に含み得る。
【0097】
結合部等のモニタインターフェース等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、ロックセクションを含み得る。代替又は追加として、モニタデバイス結合部等のモニタデバイスは、ロックセクションを含み得る。ロックセクションは、各ロック機構と協働するように構成され得る。例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のロックセクションは、モニタデバイスのロック機構と協働するように構成され得、且つ/又はモニタデバイスのロックセクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のロック機構と協働するように構成され得る。
【0098】
ロックセクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部及び/又はモニタデバイスのモニタデバイス結合部等の結合部を貫通する穴を含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の表面等の表面から突出する突起を含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、結合部及び/又はモニタデバイス結合部の縁部に窪みを含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、結合部及び/又はモニタデバイス結合部の第1の縁部における第1の窪み並びに結合部及び/又はモニタデバイス結合部の第2の縁部における第2の窪みを含み得る。第1の縁部は、第2の縁部の逆であり得る。代替又は追加として、ロックセクションは、結合部及び/又はモニタデバイス結合部の表面における窪みを含み得る。
【0099】
結合部は、第1のスナップ留め具等のスナップ留め具を含み得る。モニタデバイス結合部は、第2のスナップ留め具等のスナップ留め具を含み得る。第1のスナップ留め具は、第2のスナップ留め具と協働するように構成され得る。
【0100】
結合部は、突出部を含み得る。突起部は、凹側を有し得る。突起部の凹側等の突起部は、例えば、結合部のロックセクションを形成し得る。モニタデバイス結合部は、キャビティを含み得る。キャビティは、例えば、突起部の突起方向に沿って、例えば係合方向において突起部を受けるように構成され得る。突起部は、例えば、係合方向においてキャビティと係合するように構成され得る。モニタデバイス結合部は、キャビティの側等のキャビティに位置決めされた1つ又は複数の偏向可能要素を含み得る。偏向可能要素は、例えば、モニタデバイスのロック機構の部分を形成し得る。偏向可能要素は、突起部の凹側と係合して、それにより例えばキャビティ内の突起部を保持するように構成され得る。ばね要素等の偏向可能要素は、弾性変形可能であり得る。代替的に、モニタデバイス結合部は、突起部を含み得、結合部は、キャビティ及び任意選択的にキャビティに位置決めされた1つ又は複数の偏向可能要素を含み得る。
【0101】
モニタデバイス結合部及び/又は結合部は、キャビティの実質的に中心等、キャビティ内に位置決めされた突起要素を含み得る。結合部及び/又はモニタデバイス結合部の突起部は、例えば、キャビティに位置決めされた突起要素を受けるように構成されたソケットを含み得る。突起要素及びソケットは、一緒に係合するような形状であり得る。突起要素及びソケットは、可能な向きを制限し、それにより例えばベースプレート及び/又はセンサ組立体部分へのモニタデバイスの正しい結合を保証するような形状であり得る。例えば、突起要素及びソケットは、三角形断面を有し得る。モニタデバイス、及び/又はベースプレート、及び/又はセンサ組立体部分の複数の端子は、突起要素の端部等、突起要素に提供され得る。ベースプレート、及び/又はセンサ組立体部分、及び/又はモニタデバイスの複数の端子は、ソケットの底部等、ソケットに提供され得る。
【0102】
結合部の突起部は、突起方向、例えばベースプレート及び/又はセンサ組立体部分平面に実質的に直交し、例えば軸方向に突出し得る。上層及び/又は第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分平面において延在し得る。
【0103】
モニタデバイスは、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分においてモニタデバイスを向ける正しい方法をユーザに示すように湾曲し得る。
【0104】
結合部は、第1の位置合わせ要素を含み得る。モニタデバイス結合部等のモニタデバイスは、第2の位置合わせ要素を含み得る。第2の位置合わせ要素は、第1の位置合わせ要素と係合するように構成され得る。第1の位置合わせ要素は、第2の位置合わせ縁部と共に凹部を形成する第2の位置合わせ要素により受けられるように構成された第1の位置合わせ縁部を形成し得る。第2の位置合わせ要素は、モニタデバイスのリム表面に向けて開放端部を有し得る。それにより、モニタデバイスは、適宜、位置合わせされ得、すなわち、第1の位置合わせ要素及び第2の位置合わせ要素は、正しく向けられていない場合、モニタデバイスの結合を阻止し得る。
【0105】
上述した突起部は、第1の位置合わせ要素に対して実質的に軸方向等、第1の位置合わせ要素の上部に位置決めされ得る。例えば、第1の位置合わせ縁部は、突起部を囲み得る。
【0106】
結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの係合方向における線形運動により、モニタデバイスと係合するように構成され得る。モニタデバイス結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの係合方向における線形運動により、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分と係合するように構成され得る。例えば、モニタデバイス結合部等のモニタデバイス並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの係合方向における1つの線形運動等の線形運動により、分離から結合に移り得る。
【0107】
結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの脱係合方向における線形運動により、モニタデバイスと脱係合するように構成され得る。モニタデバイス結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの脱係合方向における線形運動により、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分と脱係合するように構成され得る。例えば、モニタデバイス結合部等のモニタデバイス並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に対するモニタデバイスの脱係合方向における1つの線形運動等の線形運動により、結合から分離に移り得る。脱係合方向は、係合方向の逆であり得る。代替的に、脱係合方向は、係合方向に直交し得る。
【0108】
上層及び/又は第1の接着層は、例えば、適用前に実質的に平坦であり得る。上層及び/又は第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に延在し得る。係合方向及び/又は脱係合方向は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分平面に実質的に平行であり得、且つ/又は直交し得る。
【0109】
係合方向及び/又は脱係合方向は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部に向かい得る。例えば、係合方向及び/又は脱係合方向は、上層及び/又は第1の接着層の縁部等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の縁部からのものであり得る。係合方向及び/又は脱係合方向は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の半径方向であり得る。代替的に、係合方向及び/又は脱係合方向は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の半径方向に実質的に直交し得る。
【0110】
結合部は、実質的に平坦であり得る。例えば、結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分平面等の平面に実質的に延在し得る。
【0111】
結合部は、第1の表面及び第2の表面を含み得る。第2の表面は、第1の表面の逆であり得る。第2の表面は、近位方向等の上層に面し得、例えば、第2の表面は、ユーザの皮膚に面し得る。第1の表面は、遠位方向等、上層から離れる方に面し得、例えば、第1の表面は、ユーザの皮膚から離れる方に面し得る。
【0112】
電極組立体は、上層と第1の接着層との間に提供され得る。電極組立体の遠位側は、上層に面し得る。電極組立体の近位側は、第1の接着層に面し得る。
【0113】
電極組立体は、支持層を含み得る。複数の電極は、支持層の近位側に提供され得る。複数の電極は、第1の接着層に面し得る。複数の電極は、第1の接着層に接触し得る。
【0114】
結合部は、電極組立体の第1の電極組立体部分及び/又は上層の第1の上層部分により少なくとも部分的に形成され得る。
【0115】
第1の電極組立体部分は、上層における開口部を通って延在して、結合部の少なくとも一部を形成し得る。第1の電極組立体及び/又は第1の上層部分のそれぞれは、例えば、U字形切断により電極組立体及び/又は上層から切断され得、それにより結合部の少なくとも一部を形成できるようにする。第1の電極組立体部分及び/又は第1の上層部分は、第1の電極組立体及び上層のそれぞれの縁部の近くの部分であり得、それにより結合部の少なくとも部分を形成できるようにする。
【0116】
複数の端子は、結合部の第2の表面に提供され得る。代替又は追加として、複数の端子は、結合部の第1の側に提供され得る。
【0117】
結合部の第2の表面及び上層は、分離され得、それにより、例えばモニタデバイスがベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に接続されたとき等、結合部の第2の表面と上層との間にモニタデバイスの少なくとも一部を位置決めできるようにする。
【0118】
結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み得る。結合部は、第1の結合部セクションと第2の結合部セクションとの間でモニタデバイスの少なくとも一部を受けるように構成され得る。第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションは、互いに向けて付勢され得る。例えば、第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションに向けて付勢され得、且つ/又は第2の結合部セクションは、第1の結合部セクションに向けて付勢され得る。第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションから偏向可能であり得る。代替又は追加として、第2の結合部セクションは、第1の結合部セクションから偏向可能であり得る。
【0119】
結合部は、モニタデバイスが上層の遠位側でベースプレートに結合されるように位置決めされ得る。結合部は、上層の遠位に位置決めされ得る。結合部は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に結合すると、上層がモニタデバイスとユーザの皮膚との間に配置されるように位置決めされ得る。モニタデバイスは、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に結合すると、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の上層がモニタデバイスとユーザの皮膚との間に配置されるように構成され得る。
【0120】
モニタデバイスは、例えば、皮膚がモニタデバイスに触れる場合及び/又はモニタデバイスが皮膚に接触したまま移動する場合、皮膚の炎症の原因になり得る。したがって、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が皮膚とモニタデバイスとの間に保護層をもたらすようにモニタデバイスを位置決めし得ることは、本開示の利点であり得る。したがって、モニタデバイスによって生じる皮膚の炎症を低減又は回避し得る。
【0121】
モニタデバイス筐体等のモニタデバイスは、第1の表面及び第2の表面を有し得る。第1の表面は、第2の表面の逆であり得る。第1の表面及び/又は第2の表面は、実質的に平らであり得る。モニタデバイスは、第1の表面と第2の表面との間にリム表面を含み得る。リム表面は、第1の表面及び/又は第2の表面に実質的に直交し得る。
【0122】
モニタデバイス結合部は、リム表面の第1の部分等のリム表面に提供され得る。例えば、モニタデバイス結合部は、リム表面の第1の部分等のリム表面において開口部により提供され得る。代替的に、モニタデバイス結合部は、第1の表面及び/又は第2の表面における開口部又は溝等、第1の表面及び/又は第2の表面に提供され得る。
【0123】
モニタデバイスの複数の端子は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の端子との電気接続等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の電極と電気的に接続するように構成され得る。
【0124】
結合部等、モニタインターフェース等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、ロック機構を含み得る。代替又は追加として、モニタデバイスは、ロック機構を含み得る。ロック機構は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置にロックするように構成され得る。例えば、ロック機構は、モニタデバイスがベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置に維持されることを提供し得る。ロック機構は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置に自動的にロックするように構成され得る。例えば、ロック機構は、ロック機構のロックに向けて付勢、例えばばね付勢し得る。例えば、ロック機構は、ロック機構をロック位置に付勢する付勢手段、例えばばねを含み得る。ロック機構は、ユーザと相互作用すると、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置からアンロックするように構成され得る。代替又は追加として、ロック機構は、ユーザと相互作用すると、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置にロックするように構成され得る。
【0125】
モニタデバイスは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部を受ける開口部を含み得る。例えば、モニタデバイス結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部を受ける開口部により提供され得る。ロック機構は、ロックセクションの穴に係合するように構成されたピン等の開口部内部に位置するロック構成要素を含み得る。代替又は追加として、モニタデバイスは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部を受ける溝を含み得る。例えば、モニタデバイス結合部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部を受ける溝により提供され得る。ロック機構は、ロックセクションの穴に結合するように構成されたピン等の溝内部に位置するロック構成要素を含み得る。
【0126】
ベースプレート、及び/又はセンサ組立体部分、及び/又はモニタデバイスは、ロック要素(代替的にアンロック要素として示されることもある)を含み得る。ロック要素は、ロック機構の部分を形成し得る。ロック要素は、例えば、ユーザがロック要素と相互作用したとき、ロック機構をアンロック及び/又はロックするように構成され得る。例えば、ロック要素は、ユーザ相互作用のためのボタンを含み得る。例えば、ロック要素は、係合してロック機構をロックし得、且つ/又はロック要素は、係合してロック機構をアンロックし得る。ロック要素とのユーザの相互作用は、1つ又は複数のボタンの偏向又はスライダの摺動等を含み得る。
【0127】
ロック要素のそれぞれ等のロック要素は、第1のボタンを含み得る。第1のボタンは、第1の方向に偏向可能であり得る。
【0128】
第1の方向は、係合方向に実質的に直交し得、且つ/又は第1の方向は、脱係合方向に実質的に直交し得る。代替的に、第1の方向は、係合方向に実質的に平行であり得、且つ/又は第1の方向は、脱係合方向に実質的に平行であり得る。例えば、第1の方向は、係合方向及び/又は脱係合方向と実質的に同じであり得る。代替的に、第1の方向は、係合方向及び/又は脱係合方向とは実質的に逆であり得る。
【0129】
ロック要素は、第1のボタン及び第2のボタン等の第2のボタンを含み得る。第2のボタンは、第2の方向に偏向可能であり得る。
【0130】
第1の方向は、第2の方向とは実質的に逆であり得る。第1の方向及び逆の第2の方向は、第1のボタン及び第2のボタンが、ユーザがモニタデバイスをつまむことにより同時に偏向、例えば係合し得ることを提供し得る。
【0131】
第1の方向及び/又は第2の方向は、係合方向に実質的に直交し得、且つ/又は第1の方向は、脱係合方向に実質的に平行であり得る。それにより、ユーザは、モニタデバイスをつまみ、係合方向及び/又は脱係合方向に押し得る/引き得る。
【0132】
ロック要素は、スライダを含み得る。スライダは、第1のスライダ方向に摺動可能であり得る。スライダは、負荷が掛けられ、第2のスライダ方向に向かって付勢されたばねであり得る。第1のスライダ方向は、第2のスライダ方向の逆であり得る。第1のスライダ方向及び/又は第2のスライダ方向は、係合方向及び/又は脱係合方向に実質的に直交し得る。代替的に、第1のスライダ方向及び/又は第2のスライダ方向は、係合方向及び/又は脱係合方向の逆等の係合方向及び/又は脱係合方向に実質的に平行であり得る。
【0133】
モニタデバイスは、第1のクランプ表面と第2のクランプ表面との間でベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部を把持するように構成されたクランプ等のクランプを含み得る。ロック機構は、第1のクランプ表面と第2のクランプ表面との間に位置決めされたロック構成要素を含み得る。例えば、ロック構成要素は、ロックセクションに係合するように構成され得る。例えば、ロック構成要素は、ロックセクションの穴に係合するピンであり得る。
【0134】
第1のクランプ表面及び第2のクランプ表面は、例えば、第1のクランプ表面及び/又は第2のクランプ表面に提供される、例えばばね及び/又は磁性要素等により互いに向けて付勢され得る。モニタデバイスは、例えば、第1のクランプ表面及び第2のクランプ表面を閉クランプ位置にロックするように構成されたクランプロックを含み得る。クランプロックは、ユーザ相互作用によりロック及び/又はアンロックされるように構成され得る。ロック要素は、上述したように、クランプロックをロック及び/又はアンロックするように機能し得る。
【0135】
複数の端子は、第1のクランプ表面に提供され得る。代替又は追加として、複数の端子は、第2のクランプ表面に提供され得る。第1のクランプ表面及び/又は第2のクランプ表面は、モニタデバイス筐体により形成され得る。
【0136】
モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に結合するように構成された結合部等のオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の結合部等結合部も開示される。結合部は、任意の開示されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分によるベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のものであり得る。
【0137】
結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み得る。第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり得、第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり得る。
【0138】
第1の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分、例えばベースプレート及び/若しくはセンサ組立体部分の電極組立体の第1の部分の遠位側並びに/又はベースプレート及び/若しくはセンサ組立体部分の上層の第1の部分の遠位側等、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分の遠位側に取り付けられるように構成され得る。電極組立体の第1の部分及び/又は上層の第1の部分は、複数の電極の接続部を含むベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分であり得る。
【0139】
第2の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分、例えばベースプレート及び/若しくはセンサ組立体部分の上層の遠位側並びに/又はベースプレート及び/若しくはセンサ組立体部分の上層の第2の部分の遠位側等、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分の遠位側に取り付けられるように構成され得る。
【0140】
例えば、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に結合するように構成された結合部等の開示された結合部による結合部を含む、例えば任意の開示されたベースプレート及びセンサ組立体部分によるベースプレート及びセンサ組立体部分も開示される。例えば、上層と、第1の接着層と、接続部及び検知部を有する複数の電極を含む電極組立体と、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースとを含むオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分である。モニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分とを結合するように構成された結合部を含み得る。
【0141】
結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み得る。第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり得、第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり得る。第1の結合部セクションは、複数の電極の接続部を含むベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分、例えば電極組立体の第1の部分に重なる等、接続部を含む電極組立体の第1の部分及び/又は接続部を含む上層の第1の部分に取り付けられ得る。第1の結合部セクションは、他の層の第1の部分を間にして電極組立体の第1の部分に取り付けられ得る。第1の結合部セクションの近位側は、上層の第1の部分の遠位側等の上層の遠位側に取り付けられ得る。代替的に、第1の結合部セクションの近位側は、電極組立体の第1の部分の遠位側等の電極組立体の遠位側に取り付けられ得る。
【0142】
第2の結合部セクションは、上層の遠位側等の上層の第2の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分、例えばベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の上層の第2の部分の遠位側に取り付けられ得る。第2の結合部セクションの近位側は、上層の第2の部分の遠位側等の上層の遠位側に取り付けられ得る。第2の結合部セクションは、少なくとも部分的に、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極組立体の第2の部分の遠位側等の電極組立体の第2の部分に取り付けられ得る。第2の結合部セクションの近位側は、少なくとも部分的に、電極組立体の第2の部分の遠位側に取り付けられ得る。
【0143】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分へのモニタデバイスの結合がユーザにとってより容易且つより好都合に行われ得ることは、開示される結合部及び開示される結合部を含む、関連するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の利点である。更に、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分へのモニタデバイスの結合は、開示される結合部を用いて耐久性を高め得る。
【0144】
第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ得、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にする。ヒンジ軸は、第1の結合部平面及び第2の結合部平面に平行であり得る。可能になる回転運動は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションが実質的に平行であり、且つ/又は第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションが実質的に連続する位置を含み得る。
【0145】
第2の結合部セクションに対してヒンジ軸周りで可能になる第1の結合部セクションの回転運動は、制限され得る。例えば、可能になる回転は、第1の結合部角度と第2の結合部角度との間であり得る。第1の結合部角度は、0度~5度、0度等の0度~10度であり得る。第2の結合部角度は、15度~45度、25度~40度、30度又は35度等の10度~90度であり得る。
【0146】
静止状態では、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクション並びに/又は上層は、静止角を形成し得る。静止状態は、第1の結合部及び/又は第2の結合部に力が付与されていない状態であり得る。例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が開梱され、平らに置かれたた状態である。静止角を結合部に提供することは、結合部、例えば第1の結合部セクションが上層の遠位側から離れるように持ち上げられているため、結合部、例えば第1の結合部セクションへのアクセスが容易であるため、モニタデバイスを取り付けるにあたりユーザを支援し得る。静止角は、1度超、5度超、10度超、15度超、20度超等の0度超であり得る。静止角は、70度未満、60度未満、50度未満等の80度未満であり得る。静止角が大きいほど、モニタデバイスの結合を促進し得る一方、静止角が小さいほど、より平らなベースプレート及び/又はセンサ組立体部分組立体を提供するため、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の格納の最適化を提供し得る。
【0147】
第1の結合部角度、第2の結合部角度及び/又は静止角等の第1の結合部セクションと第2の結合部セクションとの間の角度は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションが実質的に平行であり、且つ/又は第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションが実質的に連続する位置に対して測定され得る。
【0148】
第2の結合部セクションは、例えば、第1の第2の二次結合部セクション及び/又は第2の第2の二次結合部セクションを含む第2の一次結合部セクション及び1つ又は複数の第2の二次結合部セクションを含み得る。第2の一次結合部セクションは、ヒンジ軸の一次側に配置され得る。1つ又は複数の第2の二次結合部セクションは、ヒンジ軸の二次側に配置され得る。ヒンジ軸の二次側は、ヒンジ軸の一次側の逆であり得る。ヒンジ軸の両側に延在する第2の結合部セクションは、例えば、ヒンジ軸の周りで第1の結合部セクションを回転させる際、結合部の安定性の増大に役立つ。更に、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の使用中、電極組立体を破損するリスクの低減を提供し得る。
【0149】
第1の結合部セクションは、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクション及び/又は複数のロックセクションを含み得る。ロックセクションは、各ロック機構、例えばモニタデバイスのロック機構と協働するように構成され得る。
【0150】
ロックセクションは、第1の結合部セクション等の結合部を通って延在する穴を含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、第1の結合部セクション等の結合部の第1の表面等の表面から突出する突起を含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、第1の結合部セクション等の結合部の縁部に窪みを含み得る。代替又は追加として、ロックセクションは、第1の結合部セクション等の結合部の第1の縁部に第1の窪みを含み、第1の結合部セクション等の結合部の第2の縁部に第2の窪みを含み得る。第1の縁部は、第2の縁部の逆であり得る。代替又は追加として、ロックセクションは、第1の結合部セクション等の結合部のセクションに溝を含み得る。
【0151】
第1の結合部セクション及び/又は第2の結合部セクション等の結合部セクション等の結合部は、接着剤及び/又は溶接により電極組立体及び/又は上層に取り付けられ得る。例えば、第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション接着剤により電極組立体の第1の部分及び/又は上層の第1の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられ得る。代替又は追加として、第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分を一緒に溶接することにより、電極組立体の第1の部分及び/又は上層の第1の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられ得る。第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション接着剤により上層の第2の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられ得る。代替又は追加として、第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分を一緒に溶接することにより、上層の第2の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられ得る。
【0152】
第1の結合部セクションは、例えば、電極組立体の第1の部分及び/又は上層の第1の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられるように構成された第1の結合部セクション接着剤を含み得る。第2の結合部セクションは、例えば、上層の第2の部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられるように構成された第2の結合部セクション接着剤を含み得る。
【0153】
結合部は、1つ又は複数の厚さを有し得る。第1の結合部セクションの厚さは、実質的に均一であり得る。第2の結合部セクションの厚さは、実質的に均一であり得る。第1の結合部セクションは、第1の結合部厚さを有し得る。第2の結合部セクションは、第2の結合部厚さを有し得る。第1の結合部厚さは、1mm未満、0.6mm未満等の2mm未満であり得る。第2の結合部厚さは、1mm未満、0.6mm未満又は0.3mm未満等の2mm未満であり得る。第1の結合部厚さは、第2の結合部厚さを上回り得る。
【0154】
結合部は、ヒンジ軸に沿って、低減した厚さの1つ又は複数のラインを有し得、例えばヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にする。ヒンジ軸に沿ったより薄い厚さは、第1の結合部セクションと第2の結合部セクションとの間の回転運動を促進し得る。低減した厚さの1つ又は複数のラインは、結合部の遠位側に提供され得、それにより例えば一方向、例えば第1の結合部セクションの遠位方向における回転運動を提供し、且つ/又は逆方向、例えば第1の結合部セクションの近位方向における回転運動を制限する。低減した厚さの1つ又は複数のラインは、低減した厚さの2本のライン、低減した厚さの3本のライン又は低減した厚さの4本以上のライン等、低減した厚さの複数のラインを含み得る。低減した厚さの1つ又は複数のラインは、例えば、キスカット又はレーザ彫刻により提供され得る。
【0155】
追加又は代替として、結合部は、ヒンジ軸に沿って1つ又は複数の穴を含み得、例えばヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にする。ヒンジ軸に沿った1つ又は複数の穴は、第1の結合部セクションと第2の結合部セクションとの間の回転運動を促進し得る。1つ又は複数の穴は、2つの穴、3つの穴、4つの穴又は5つ以上の穴等の複数の穴を含み得る。1つ又は複数の穴は、例えば、レーザ切断又は打抜きにより提供され得る。
【0156】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、裏当て要素を含み得る。裏当て要素は、第1の接着層との電極組立体及び/又は電極組立体の複数の電極との間に提供され得る。裏当て要素は、第1の接着層と電極組立体の第1の部分との間に提供され得る。裏当て要素は、電極組立体の第1の部分等の電極組立体の一部が第1の接着層に付着せず、それにより例えば電極組立体の第1の部分等の部分をターンさせる(例えば、結合部の第1の結合部セクションと一緒に)ことを促進し得る。代替又は追加として、裏当て要素は、U字形切断等の開口部切断のストップとして使用され得る。
【0157】
図1は、例示的なオストミーシステムを示す。オストミーシステム1は、ベースプレート4を含むオストミー装具2を含む。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)を支持するように適合される。更に、オストミーシステム1は、モニタデバイス6及び付属デバイス8(携帯電話)を含む。モニタデバイス6は、モニタデバイス6及びベースプレート4のそれぞれの第1のコネクタを介してベースプレート4に接続可能である。モニタデバイス6は、付属デバイス8と無線通信するように構成される。任意選択的に、付属デバイス8は、例えば、ネットワーク12を介してオストミーシステム1のサーバデバイス10と通信するように構成される。サーバデバイス10は、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより動作及び/又は制御され得る。オストミーデータ又はオストミーデータに基づくパラメータデータは、モニタデバイス6を有するオストミー装具2の電極/センサから取得される。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを処理して、付属デバイス8に送信されるモニタデータを特定する。示されるオストミーシステムでは、付属デバイス8は、携帯電話であるが、付属デバイス8は、タブレットデバイス又は腕時計若しくは他の手首装着電子デバイス等のウェアラブル等の別のハンドヘルドデバイスとして実施され得る。したがって、モニタデバイス6は、モニタデータを特定し、付属デバイス8に送信するように構成される。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)をベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング16の形態の結合部材14を含む。ベースプレートは、ストーマ中心点を有するストーマ受け開口部18を有する。ストーマ開口部18のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。
【0158】
オストミーシステム1は、任意選択的に、オストミーシステム1の付属デバイスを形成するドッキングステーション20を含む。ドッキングステーション20は、モニタデバイス6をドッキングステーション20に電気的且つ/又は機械的に接続するように構成された第1のコネクタ22を含むドッキングモニタインターフェースを含む。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーション20は、ユーザ入力を受信し、且つ/又はドッキングステーション20の動作状態についてのフィードバックをユーザに提供するユーザインターフェース24を含む。ユーザインターフェース24は、タッチスクリーンを含み得る。ユーザインターフェース24は、1つ又は複数の物理的なボタン及び/又は発光ダイオード等の1つ又は複数の視覚インジケータを含み得る。
【0159】
図2は、例示的なモニタデバイスの概略ブロック図である。モニタデバイス6は、モニタデバイス筐体100、プロセッサ101及び1つ又は複数のインターフェースを含み、1つ又は複数のインターフェースは、第1のインターフェース102(装具インターフェース)及び第2のインターフェース104(付属インターフェース)を含む。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを記憶するメモリ106を含む。メモリ106は、プロセッサ101及び/又は第1のインターフェース102に接続される。
【0160】
第1のインターフェース102は、モニタデバイス6をオストミー装具、例えばオストミー装具2に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成される。第1のインターフェース102は、オストミー装具2(ベースプレート4)の各端子との電気接続を形成する複数の端子を含む。第1のインターフェース102は、接地端子108、第1の端子110、第2の端子112及び第3の端子114を含む。第1のインターフェース102は、任意選択的に、第4の端子116及び第5の端子118を含む。モニタデバイス6の第1のインターフェース102は、モニタデバイスとベースプレートとの解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部120を含む。結合部120並びに第1のインターフェース102の端子108、110、112、114、116及び118は、モニタデバイス6の第1のコネクタ(の少なくとも一部)を形成する。
【0161】
モニタデバイス6は、モニタデバイス及びその能動構成要素に給電する電力ユニット121を含み、すなわち、電力ユニット121は、プロセッサ101、第1のインターフェース102、第2のインターフェース104及びメモリ106に接続される。電力ユニットは、電池及び充電回路を含む。充電回路は、電池及び第1のインターフェース102の端子に接続されて、第1のインターフェースの端子、例えば第1のコネクタの端子を介して電池を充電する。
【0162】
モニタデバイスの第2のインターフェース104は、付属デバイス8等の1つ又は複数の付属デバイスにモニタデバイス6を接続する付属インターフェースとして構成される。第2のインターフェース104は、付属デバイスと無線通信するように構成されたアンテナ122及び無線送受信機124を含む。任意選択的に、第2のインターフェース104は、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ126及び/又は触覚フィードバック要素128を含む。
【0163】
モニタデバイス6は、プロセッサ101に接続されたセンサユニット140を含む。センサユニット140は、温度データをプロセッサに供給する温度センサ及び加速度データをプロセッサ101に供給するGセンサ又は加速度計を含む。
【0164】
プロセッサ101は、処理方式を適用するように構成され、第1のインターフェース102は、第1のインターフェースに結合されたベースプレートからオストミーデータを収集するように構成され、オストミーデータは、ベースプレートの第1の電極対からの第1のオストミーデータ、ベースプレートの第2の電極対からの第2のオストミーデータ及びベースプレートの第3の電極対からの第3のオストミーデータを含む。オストミーデータは、メモリ106に記憶し得、且つ/又はパラメータデータを得るためにプロセッサ101において処理され得る。パラメータデータは、メモリ106に記憶され得る。プロセッサ101は、処理方式を適用するように構成され、処理方式を適用することは、第1のオストミーデータに基づく第1のパラメータデータを取得すること、第2のオストミーデータに基づく第2のパラメータデータを取得すること、第3のオストミーデータに基づく第3のパラメータデータを取得することを含む。換言すれば、プロセッサ101は、それぞれ第1、第2及び第3のオストミーデータに基づく第1、第2及び第3のパラメータデータを取得するように構成される。処理方式を適用することは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数、例えば全てに基づいてオストミー装具のベースプレートの動作状態を判断することを含み、動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食の程度及び/又はオストミー装具の深刻な漏出リスクを示す。モニタデバイス6は、動作状態が第1の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレートの第1の動作状態を示すモニタデータを含む第1のモニタ信号を送信し、動作状態が第2の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレートの第2の動作状態を示すモニタデータを含む第2のモニタ信号を送信するように構成される。
【0165】
図3は、オストミー装具の例示的なベースプレートの分解組立図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。使用中、第1の接着層200の近位面は、ストーマ周囲エリアにおけるユーザの皮膚、及び/又は封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加の封止に付着する。ベースプレート4は、任意選択的に、リム接着層とも示される第2の接着層202を含む。ベースプレート4は、電極組立体204に配置された複数の電極を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。電極組立体204は、支持層の近位面に形成された電極を有する支持層を含む。ベースプレート4は、ベースプレート4を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、上層208と、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209とを含む。上層208は、使用中、第2の接着層202を外部歪み及び応力から保護する保護層である。
【0166】
ベースプレート4は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート4)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成される。ベースプレートのモニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをベースプレート4に解放可能に結合するように構成される。更に、ベースプレート4のモニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子と電気接続を形成する複数の端子212をそれぞれ形成する複数の端子を含む。結合部210及び端子212は、ベースプレート4の第1のコネクタ211を形成する。ベースプレート4は、電極組立体の近位側に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、端子212を形成する端子要素と第1の接着層(図示せず)との間に配置される。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子212を形成する端子要素を覆い、ベースプレートの端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0167】
上述したように、示されるベースプレート4の幾つかの部分は、既存のベースプレートに適用される別個の組立体として提供され得、例えば上述した構成要素の1つ又は複数を含み得、それにより上述したベースプレート4のようなベースプレートを提供等する。例えば、例えば電極組立体204、第1のコネクタ211、第1の中間要素213、第1の接着層200及び剥離ライナー206を含むセンサ組立体部分700を提供し得る。更に、センサ組立体部分700は、第2の接着層202及び/又は上層208を含むこともできる。ユーザが、ベースプレートの層に、センサ組立体部分700が適用される穴を提供し得、それによりセンサ組立体部分700の第1のコネクタ211をベースプレートの層を通って突出させ、そこにセンサ組立体部分700を適用できるようにすることが考えられ得る。代替的に、センサ組立体部分700は、第1のコネクタ211がベースプレートの周縁外に位置するようにベースプレートに適用し得る。
【0168】
図4は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の例示的な電極組立体204の分解組立図を示す。電極組立体204は、遠位側204A及び近位側204Bを有する。電極組立体は、近位面214Bを有する支持層214と、電極216とを含み、電極216は、接地電極、第1の電極、第2の電極、第3の電極、第4の電極及び第5の電極を含み、各電極は、電極216をモニタインターフェースの各端子要素に接続する各接続部217を有する。電極216は、支持層214の近位側214Bに形成される等、提供され、例えば、電極216は、支持層の近位側214Bに位置し得る。更に、電極組立体204は、近位面218Bを有し、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層から電極216の電極部を絶縁するように構成されたマスキング要素218を含む。マスキング要素218は、軸方向において見たとき、電極216の部分を覆うか又はそれと重なる。
【0169】
図5は、第1の接着層及び剥離ライナーがないベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の近位面の近位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、電極組立体の近位側、すなわち電極組立体204と第1の接着層(図示せず)との間に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の端子要素を覆い、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0170】
図6は、電極組立体204の電極216の例示的な電極構成220の遠位図である。電極組立体204の電極構成220等の電極組立体204は、接地電極222、第1の電極224、第2の電極226、第3の電極228、第4の電極230及び第5の電極232を含む。接地電極222は、接地接続部222Aを含み、第1の電極224は、第1の接続部224Aを含む。第2の電極226は、第2の接続部226Aを含み、第3の電極228は、第3の接続部228Aを含む。第4の電極230は、第4の接続部230Aを含み、第5の電極232は、第5の接続部232Aを含む。
【0171】
第4の電極230は、第4の検知部230Bを含む。第5の電極232は、第5の検知部232Bを含む。
【0172】
接地電極222は、第1の電極224の接地を形成する第1の電極部234を含む。接地電極222は、第2の電極226の接地を形成する第2の電極部236を含む。接地電極222は、第3の電極228の接地を形成する第3の電極部238を含む。接地電極222は、第4の電極230及び第5の電極232の接地を形成する第4の電極部240を含む。接地電極222の第4の電極部240は、接地検知部222Bを含む。
【0173】
図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。マスキング要素218は、任意選択的に、6つの端子開口部を含む複数の端子開口部を有する。複数の端子開口部は、接地端子開口部242、第1の端子開口部244、第2の端子開口部246、第3の端子開口部248、第4の端子開口部250及び第5の端子開口部252を含む。マスキング要素218の端子開口部242、244、246、248、250、252は、電極組立体の電極の各接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aに重なり、且つ/又は位置合わせされるように構成される。
【0174】
マスキング要素218は、複数のセンサ点開口部を有する。センサ点開口部は、点線254内に示される一次センサ点開口部を含み、各一次センサ点開口部は、接地電極222の部分及び/又は第4の電極230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の一次センサ点開口部254Aを含む。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の一次センサ点開口部254Bを含む。センサ点開口部は、点線256内に示される二次センサ点開口部を含み、各二次センサ点開口部は、第4の電極230の部分及び/又は第5の電極232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の二次センサ点開口部256Aを含む。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の二次センサ点開口部256Bを含む。センサ点開口部は、点線258内に示される三次センサ点開口部を含み、各三次センサ開口部は、第5の電極232の部分及び/又は接地電極222の部分に重なるように構成される。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の三次センサ点開口部258Aを含む。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の三次センサ点開口部258Bを含む。
【0175】
図8は、例示的な第1の接着層の遠位図である。第1の接着層200は、複数のセンサ点開口部を有する。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線260内に示される一次センサ点開口部を含み、各一次センサ点開口部は、電極組立体の接地電極222の部分及び/又は第4の電極230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部260は、示される例示的な第1の接着層では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の一次センサ点開口部260Aを含む。一次センサ点開口部260は、示される例示的な第1の接着層では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の一次センサ点開口部260Bを含む。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線262内に示される二次センサ点開口部を含み、各二次センサ点開口部は、電極組立体の第4の電極230の部分及び/又は第5の電極232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部262は、示される例示的な第1の接着層では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の二次センサ点開口部262Aを含む。二次センサ点開口部262は、示される例示的な第1の接着層では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の二次センサ点開口部262Bを含む。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線264内に示される三次センサ点開口部を含み、各三次センサ開口部は、電極組立体の第5の電極232の部分及び/又は接地電極222の部分に重なるように構成される。三次センサ点開口部264は、示される例示的な第1の接着層では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の三次センサ点開口部264Aを含む。三次センサ点開口部264は、示される例示的な第1の接着層では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の三次センサ点開口部264Bを含む。
図9は、
図8の第1の接着層の近位図である。
【0176】
図10は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700のより詳細な遠位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、モニタインターフェース207を含む。ベースプレートのモニタインターフェース207は、第1のコネクタ211を含む。第1のコネクタ211は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に解放可能に結合し、それにより解放可能な結合を形成するように構成される結合部210を含む。モニタインターフェース207の第1のコネクタ211は、モニタデバイスの各端子との各電気接続を形成する各端子要素により形成された複数の端子を含む。
【0177】
モニタインターフェース207の第1のコネクタ211の複数の端子は、接地端子282Aを形成する接地端子要素282、第1の端子284Aを形成する第1の端子要素284、第2の端子286Aを形成する第2の端子要素286及び第3の端子288Aを形成する第3の端子要素288を含む。モニタインターフェースは、任意選択的に、第4の端子290Aを形成する第4の端子要素290及び/又は第5の端子292Aを形成する第5の端子要素292を含む。端子要素282、284、286、288、290、292は、電極222、224、226、228、230、232の各接続部222A、224A、226A、228A、230a、232Aに接触する。
【0178】
図11aは、オストミー装具の例示的なベースプレート4の分解組立図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。ベースプレート4は、任意選択的に、リム接着層とも記される第2の接着層202を含む。ベースプレート4は、電極組立体204に配置される複数の電極216を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。電極組立体204は、任意選択的に支持層214を含む。電極は、導電性インクのプリント等により支持層214の近位側に形成され得る。電極組立体204は、任意選択的に、例えば電極216の近位側から軸方向において見たとき、例えば電極216の部分を覆うか又はそれと重なるマスキング要素218を含む。電極組立体は、複数の電極216の接続部217を含む第1の部分302を有する。電極組立体は、第2の部分303を有する。ベースプレート4は、剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、上層208を含む。ベースプレート4は、任意選択的に、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209を含む。代替的に、例えば単品型オストミー装具の場合、オストミーパウチは、ベースプレート4に直接固定され得る。
【0179】
ベースプレート4は、ベースプレートをモニタデバイスに機械的且つ/又は電子的に接続する等、接続するように構成されたモニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成するように構成された複数の端子212を含む。例えば、示されるように、接続部217は、モニタインターフェースの複数の端子212を形成し得る。代替的に、例えば
図3に示されるように、端子要素は、複数の端子を形成するように提供され得る。
【0180】
上層208は、上層開口部304を含む。第2の接着層202は、第2の接着層開口部306を含む。上層開口部304及び第2の接着層開口部306は、電極組立体204の複数の電極216と、ベースプレート4に結合されているモニタデバイスの端子とを接続できるようにするように構成される。例えば、電極組立体216の第1の部分302は、上層開口部304及び第2の接着層開口部306を通って延在し得る。
【0181】
図11bは、オストミー装具の例示的なベースプレート4の分解組立図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。ベースプレート4は、任意選択的に、リム接着層とも記される第2の接着層202を含む。ベースプレート4は、電極組立体204に配置される複数の電極216を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。電極組立体204は、任意選択的に、支持層214を含む。電極216は、支持層214の近位側における導電性インクのプリント等により支持層214の近位側に形成され得る。電極組立体204は、任意選択的に、例えば電極216の近位側から軸方向において見たとき、例えば電極216の部分を覆うか又はそれと重なるマスキング要素218を含む。電極組立体204は、複数の電極216の接続部217を含む第1の部分302を有する。電極組立体204は、第2の部分303を有する。第2の部分303は、複数の電極216の検知部を含む。ベースプレート4は、剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、上層208を含む。ベースプレート4は、任意選択的に、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209を含む。代替的に、例えば単品型オストミー装具の場合、オストミーパウチは、ベースプレート4に直接固定され得る。
【0182】
ベースプレート4は、ベースプレート4をモニタデバイスに機械的且つ/又は電子的に接続する等、接続するように構成されたモニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成するように構成された複数の端子212を含む。例えば、示されるように、接続部217は、モニタインターフェースの複数の端子212を形成し得る。代替的に、例えば
図3に示されるように、端子要素は、複数の端子212を形成するように提供され得る。
【0183】
破線で示されるように、層は、第1の接着層200が電極組立体204の第1の部分302の遠位側等の一次側を覆わないように位置合わせされる。
【0184】
剥離ライナー206は、第1の隆起部314及び複数の突起316を含む。第1の接着層200は、第1の接着組成物等の第1の組成物の層を剥離ライナー206に擦り付けることにより提供され得る。突起316及び隆起部314の高さ増大により、第1の組成物がこれらのエリアに堆積しないように掻取装置と剥離ライナー206との間の距離は、最小になる。それにより、突起316は、第1の接着層200のセンサ点開口部(例えば、
図8のセンサ点開口部260、262、264)を説明し、第1の隆起部314は、第1の接着層200により覆われない電極組立体204の第1の部分302の一次側等の第1の部分302を説明する。
【0185】
更に、第1の接着層200は、通常、粘性を示し得、突起316及び第1の隆起部314を有する剥離ライナー206は、剥離ライナー206が維持されている間、センサ点開口部を含む第1の接着層200の形状が維持されることを提供する。
【0186】
任意選択的なマスキング要素218は、複数の電極216又は複数の電極216の部分を絶縁するために提供され得る。マスキング要素218は、例えば、電極組立体204の近位側から複数の電極216の接続部217に接続できるようにするために複数の端子開口部318を有する。
【0187】
図3に関して説明したように、同様に、
図11a及び
図11bの示されるベースプレート4の幾つかの部分は、例えば、上述した構成要素の1つ又は複数を含む、既存のベースプレートに適用されるセンサ組立体部分700等の別個の組立体として提供され得、それにより上述したベースプレート4のようなベースプレートを提供等する。
【0188】
図12は、
図11a又は
図11bのベースプレート4等のベースプレートの例示的な電極組立体204の分解組立図を示す。電極組立体204は、遠位側204A及び近位側204Bを有する。電極組立体204は、近位側214B及び遠位側214Aを有する支持層214を含む。電極組立体204は、複数の電極216を含む。複数の電極216の各電極は、電極216をモニタインターフェースの各端子要素に接続する各接続部217を有する。電極216は、支持層214の近位側214Bに形成される等、提供され、例えば、電極216は、支持層214の近位側214Bに位置し得る。更に、電極組立体204は、任意選択的に、近位側218Bを有し、ベースプレート4の第1の接着層200から電極216の電極部を絶縁するように構成されるマスキング要素218を含む(
図11a又は
図11bを参照されたい)。マスキング要素218は、例えば、近位側204Bから軸方向において見たとき、電極216の部分を覆うか又はそれと重なる。マスキング要素218は、複数の電極の接続部217を覆わないか又はそれと重ならないように構成され得る。
【0189】
図12の電極組立体204等の幾つかの例示的な電極組立体204では、電極組立体204は、補強要素308を含む。補強要素308は、複数の電極216の複数の接続部217の近傍等の複数の電極216の近傍等、電極組立体216の近傍に位置決めされ得る。補強要素308は、電極組立体204の第1の部分の少なくとも一部を形成し得る。補強要素308に開口部310が設けられ得、それにより補強要素308の近位側308Bと遠位側308Aとの間等の補強要素308の両側間に導電経路を提供する。
【0190】
図13は、補強要素308が複数の導電路311を含む
図12の代替を示す。例えば、補強要素308は、フレックス回路であり得る。複数の導電路311は、複数の電極216に接続され得る。それにより、複数の導電路311は、複数の電極216の接続部217を形成し得る。複数の導電路311は、補強要素308の近位側308Bと遠位側308Aとの間に導電経路を提供し得る。
【0191】
図14は、
図6に示される電極構成220のようであるが、接地接続部222A、第1の接続部224A、第2の接続部226A、第3の接続部228A、第4の接続部230A及び/又は第5の接続部232A等の接続部217が直線コネクタ部である、複数の電極216の例示的な電極構成220を示す。
【0192】
図15は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第1の接着層200、任意選択的な第2の接着層202及び上層208を含む。複数の電極216を含む電極組立体が第1の接着層200と第2の接着層202との間等の第1の接着層200と上層208との間に配置される。例えば、電極組立体の第2の部分は、第1の接着層と第2の接着層及び/又は上層208との間に配置される。電極組立体は、任意選択的な補強要素308を更に含む。
【0193】
上層208及び第2の接着層202は、開口部304、306を含む。上層208は、上層開口部304を含む。第2の接着層202は、第2の接着層開口部306を含む。電極組立体の第1の部分302は、上層開口部304及び第2の接着層開口部306を通って延在する。第1の部分302は、複数の電極及び補強要素308の接続路を含む。第1の部分302は、支持層214又は支持層の一部を含み得る。複数の電極の接続部217への接続は、補強要素308及び/又は支持層214を通して提供され得る。
【0194】
図16は、
図15に示されるベースプレートの部分4及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示し、ベースプレート4及びセンサ組立体部分700は、結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスとベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700との間に機械的接続を形成するように構成される。電極組立体の第1の部分302は、結合部210内に延在し、例えばモニタデバイスの端子等のモニタデバイスをベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の電極216に接続できるようにする。
【0195】
示される例では、結合部210は、上層208に取り付けられる。しかしながら、代替の例では、結合部210は、電極組立体に取り付けられ、そのような状況では、結合部210は、上層開口部304及び第2の接着層開口部306を通って延在し得る。
【0196】
図17は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第1の接着層200、任意選択的な第2の接着層202及び上層208を含む。複数の電極216を含む電極組立体が第1の接着層200と第2の接着層202との間等の第1の接着層200と上層208との間に配置される。例えば、電極組立体の第2の部分は、第1の接着層、第2の接着層202及び/又は上層208間に配置される。
【0197】
上層208は、上層開口部304を含む。第2の接着層202は、第2の接着層開口部306を含む。上層開口部304及び第2の接着層開口部306は、U字形カットにより提供される。電極組立体の第1の部分302は、上層208及び第2の接着層202の部分と一緒にU字形カット内部に折り返されて、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の遠位側で複数の電極216の接続部217を露出する。第1の部分302は、複数の電極の接続部217を含み、上層開口部304及び第2の接着層開口部306を通って延在する。それにより、モニタデバイスは、複数の接続部217に接続され得る。
図17に示されていないが、電極組立体は、例えば、
図15及び
図16に示されるように、任意選択的な補強要素308を更に含み得、且つ/又はベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700には、例えば
図16に示されるように結合部210が提供され得る。
【0198】
ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、バック要素312を含む。バック要素312は、第1の接着層200と電極組立体の第1の部分302との間等の第1の接着層200と電極組立体及び/又は電極組立体の複数の電極216との間に提供される。バック要素312は、電極組立体の第1の部分302が第1の接着層に付着せず、それにより電極組立体の第1の部分302をターン等できるようにすることを促進し得る。バック要素312は、同様に、
図15及び/又は
図16に関連して説明したように、例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に適用することもできる。
【0199】
図18は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第1の接着層200、任意選択的な第2の接着層202及び上層208を含む。複数の電極216を含む電極組立体が第1の接着層200と第2の接着層202との間等の第1の接着層200と上層208との間に配置される。例えば、電極組立体204の第2の部分は、第1の接着層200と第2の接着層202及び/又は上層208との間に配置される。電極組立体204は、任意選択的な補強要素308及び任意選択的な剥離ライナー206を更に含む。
【0200】
第1の接着層200は、電極組立体204の第1の部分302の一次側を覆わないように提供される。例えば、剥離ライナー206は、第1の隆起部314を含み、それにより電極組立体204の第1の部分302の一次側を覆わないような第1の接着層202の形成を促進等する。第1の部分302の一次側は、第1の部分302の近位側であり得る。第1の部分302は、複数の電極216と補強要素308又は補強要素308の部分との接続部を含む。第1の部分302は、支持層214の部分を含み得る。
【0201】
図19は、例えば、電極組立体204の第1の部分302を遠位方向にわずかに曲げることにより接続部217にアクセス可能であり得ることを更に示す、
図18に示されるベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。代替的に、剥離ライナー206を取り外し得、それにより近位側から電極組立体204の第1の部分302にアクセス可能である。
【0202】
第1の接着層200は、電極組立体204の第1の部分302を覆っていないため、第1の部分302は、剥離ライナー又は任意の他の近傍に位置する層に付着しない。したがって、例えば、モニタデバイスと接続するために接続部217にアクセス可能であり得る。複数の電極216の接続部217への接続は、補強要素308を通して提供され得るか、又は接続部217は、補強要素308の導電路により形成され得る。
【0203】
図20は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第1の接着層200、任意選択的な第2の接着層202及び上層208を含む。複数の電極216を含む電極組立体204が第1の接着層200と第2の接着層202との間等の第1の接着層200と上層208との間に配置される。例えば、電極組立体204の第2の部分は、第1の接着層と第2の接着層202/上層208との間に配置される。示されていないが、電極組立体204は、例えば、
図18及び
図19に示されるように、補強要素308を含み得る。したがって、
図20のベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、
図18及び
図19のベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700に対応し得る。
【0204】
電極組立体204の第1の部分302は、上層208及び第2の接着層と一緒に折り返されて、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の遠位側で複数の電極216の接続部217を露出する。したがって、最初に近位側にある(
図18に示されるように)第1の部分302の一次側は、第1の部分302がターンした後、遠位に面する。
【0205】
図21は、結合部210を含む、
図20に示されるベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700の断面概略表現を示す。結合部210は、モニタデバイスとベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700との間の機械的接続を形成するように構成される。電極組立体204の第1の部分302は、結合部210内に延在し、それにより例えばモニタデバイスの端子等のモニタデバイスをベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の電極216に接続できるようにする。結合部210は、複数の電極216の接続部217を覆うように位置決めされる。結合部210は、上層208に取り付けられ得、且つ/又は結合部210は、電極組立体204に取り付けられ得る。
【0206】
図22は、
図11a又は
図11bに示されるベースプレート等の例示的なベースプレート4及び
図2に示されるモニタデバイス等のモニタデバイス6を概略的に示す。
【0207】
ベースプレートは、モニタデバイス6とベースプレート4とを結合するように構成された結合部210を含む。結合部210は、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の係合方向412における線形運動により、モニタデバイス6と係合するように構成される。モニタデバイス6は、例えば、モニタデバイス6のリム表面に開口部424を含む。開口部424は、モニタデバイス結合部を形成し得る。開口部424は、ベースプレート4の結合部210を受けるように構成される。モニタデバイス6は、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の係合方向412における線形運動により、ベースプレート4の結合部210と係合するように構成される。係合方向412は、ベースプレート4のストーマ開口部18に向かい得る。
【0208】
ベースプレートの複数の端子212は、結合部210に提供される。モニタデバイス6の複数の端子は、開口部424内部に提供され得、それにより、モニタデバイス6がベースプレート4に結合された場合、ベースプレート4の複数の端子212に接続等する。
【0209】
結合部210は、ベースプレート4に対するモニタデバイスの脱係合方向413における線形運動により、モニタデバイス6と脱係合するように構成される。モニタデバイス6は、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の脱係合方向413における線形運動により、ベースプレート4の結合部210と脱係合するように構成される。脱係合方向413は、ベースプレート4のストーマ開口部18の逆であり得る。
【0210】
上層208及び第1の接着層200は、例えば、ユーザの皮膚に適用される前に実質的に平坦であり、ベースプレート平面に延在する。係合方向412及び脱係合方向413は、ベースプレート平面に実質的に平行である。
【0211】
モニタデバイス6及び/又はベースプレート4は、ベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をロックするように構成されたロック機構を含む。ロック機構は、第1のボタン430a及び第2のボタン430bを含むロック要素430を含む。
【0212】
第1のボタン430aは、第1の方向432において偏向可能であり、第2のボタン430bは、第2の方向433において偏向可能である。第1の方向432は、第2の方向433の実質的に逆である。第1の方向432及び第2の方向433は、係合方向412及び脱係合方向413に実質的に直交し、それにより例えばモニタデバイス6をベースプレート4に係合又は脱係合している間、ユーザが第1のボタン430a及び第2のボタン430bをつまめるようにする。
【0213】
ロック要素430は、ベースプレート4との結合位置においてモニタデバイス6をアンロックし、且つ/又はベースプレート4との結合位置においてモニタデバイス6をロックする等、ロック機構をアンロック及び/又はロックするように構成される。例えば、第1のボタン430a及び第2のボタン430bは、ベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をロック且つ/又はアンロックするために同時に押下されるべきである。例えば、第1のボタン430a及び第2のボタン430bは、ベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をロックするために、押下され得、続けてベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をアンロックするために、第1のボタン430a及び第2のボタン430bを再び押下し得る。代替的に、ロック機構は、ベースプレート4との結合位置においてモニタデバイス6のロックに向けてばね付勢等、付勢され得、例えば、ロック機構は、ロック機構のロックに向けて付勢され得、第1のボタン430a及び第2のボタン430bを押下して、ベースプレート4との結合位置においてモニタデバイス6をアンロックし得る。ロック要素430は、示される例では、モニタデバイス6に提供される。しかしながら、別の例示的なモニタデバイス及び/又はベースプレートでは、ロック要素430は、ベースプレート4の結合部210等のベースプレート4に提供され得る。
【0214】
モニタデバイス6のロック機構は、ベースプレート4のロックセクション428と協働するように構成される。示される例でのロックセクション428は、結合部210を通って延在する穴428a、結合部210の第1の縁部における第1の窪み428b及び結合部210の第2の縁部における第2の窪み428cを含む。例えば、モニタデバイス6のロック機構は、開口部424内部に位置決めされ、穴428aを通って突出するように構成されたロック構成要素、例えばピンを含み得る。したがって、例えば、モニタデバイス6のロック機構は、ベースプレート4の結合部210の穴428aと係合するピンを含み得、且つ/又はモニタデバイス6のロック機構は、係合方向412に直交して偏向可能な要素を含み得、それにより例えば第1の窪み428b及び/又は第2の窪み428cと係合し得る。
【0215】
結合部210は、実質的に平らであり、第1の表面460及び第2の表面462を含む(
図23を参照されたい)。第2の表面462は、上面208に面しており、第1の表面は、上層208の逆に面している。第2の表面462は、実質的に近位方向に面し得、第1の表面460は、実質的に遠位方向に面し得る。複数の端子212は、結合部210の第1の表面460及び/又は第2の表面462に提供され得る。
【0216】
結合部210の第2の表面及び上層208は、分離され、それにより例えばモニタデバイス6の少なくとも一部を結合部210の第2の表面と上層208との間に位置決めできるようにし、それにより例えばモニタデバイス6の開口部424により結合部210を受けられるようにする。
【0217】
図23は、
図11a又は
図11bに示されたベースプレート等の例示的なベースプレート4及び
図2に示されたモニタデバイス等のモニタデバイス6の部分を概略的に示す。
図23のベースプレート4は、
図22に関連して示されたベースプレート4と同様である。
【0218】
図23に示されるモニタデバイス6は、例えば、モニタデバイス6のリム表面に開口部424を含む。開口部424は、ベースプレート4の結合部210を受けるように構成される。モニタデバイス6は、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の係合方向412における線形運動により、ベースプレート4の結合部210と係合するように構成される。モニタデバイス6は、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の脱係合方向413における線形運動により、ベースプレート4の結合部210を脱係合するように構成される。
【0219】
ベースプレートの複数の端子212は、結合部210に提供される。モニタデバイス6の複数の端子は、開口部424内部に提供され得、それにより例えばモニタデバイス6がベースプレート4に結合されたとき、ベースプレート4の複数の端子212に接続する。
【0220】
モニタデバイス6は、ベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をロックするように構成されたロック機構を含む。モニタデバイス6のロック機構は、ベースプレート4のロックセクション428と協働するように構成される。示される例におけるロックセクション428は、結合部210を通って延在する穴428aを含む。例えば、モニタデバイス6のロック機構は、開口部424内部に位置し、穴428aを通って突出するように構成されたロック構成要素、例えばピンを含み得る。
図22に示される例とは対照的に、
図23のロックセクション428は、窪み428b、428cを含まない。しかしながら、
図22に示されるように、
図22のロックセクション428は、任意選択的に、窪み428b、428cを含み得ることが留意される。
【0221】
ロック機構は、第1のボタン430aを含むロック要素430を含む。第1のボタン430a等のロック要素430は、ロック要素突起431を更に含む。ボタン430aは、第1の方向432において偏向可能であり、ロック要素突起431は、第1の方向432の逆の第2の方向433において第1のボタン430aをユーザが引く/押すように構成される。ロック要素430は、係合方向412及び脱係合方向413に実質的に直交し、且つベースプレート平面に実質的に平行である軸の周りで回転運動するように構成され得る。
【0222】
ロック要素430は、ロック機構をアンロック及び/又はロックして、それにより例えばベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をアンロックし、且つ/又はベースプレート4との結合位置におけるモニタデバイス6をロックするように構成される。例えば、ユーザは、第1の方向に第1のボタン430aを押し得、それにより例えばロック機構をロックし、続けて、ユーザは、第2の方向にロック要素突起431により第1のボタン430aを押し/引き得、それにより例えばロック機構をアンロックする。
【0223】
したがって、ユーザは、結合部210が開口部424で受けられるように、係合方向412にモニタデバイス6を線形移動させ得、その後、ユーザは、第1のボタン430aを第1の方向に押してロック機構をロックし得、モニタデバイスは、ベースプレートとの結合位置に保持される等、ロックされる。続けて、モニタデバイス6をベースプレート4から取り外すために、ユーザは、ロック要素突起431を第2の方向433に押し/引き、ロック機構をアンロックし得、ユーザは、モニタデバイス6を脱係合方向413に移動させることにより、ベースプレート4からモニタデバイス6を脱係合し得る。
【0224】
ロック要素430は、例えば、ロック位置及び第1のアンロック位置を含む複数の予め定義された位置に位置決めされるように構成され得る。予め定義された位置は、ロック要素430の位置を変更するのにより大きい力が必要なロック要素430の位置であり得る。複数の予め定義された位置は、ロック要素430が開き、開口部424の内部の清掃を可能にする清掃位置等の第2のアンロック位置を含み得る。ロック要素は、第2の方向433における運動、例えば10度~75度のロック要素430の角運動によりロック位置から第1のアンロック位置になり得る。ロック要素は、第2の方向433における(更なる)運動、例えば90度~170度のロック要素430の角運動により第1のアンロック位置から第2のアンロック位置になり得る。ロック要素430は、第1の方向432における運動、例えば90度~170度のロック要素430の角運動により第2のアンロック位置から第1のアンロック位置になり得る。ロック要素430は、第1の方向432における(更なる)運動、例えば10度~75度のロック要素430の角運動により、第1のアンロック位置からロック位置になり得る。ロック位置と第2のアンロック位置との間の角距離は、100度~200度であり得る。
【0225】
図24は、
図2に示されるモニタデバイス等の例示的なモニタデバイス6を概略的に示す。モニタデバイス6は、モニタデバイス筐体100と、ベースプレートの複数の電極と接続する複数の端子600とを含む。モニタデバイス6は、モニタデバイスとベースプレートとを結合するように構成されたモニタデバイス結合部を更に含む。モニタデバイス結合部及び複数の端子600(
図2の端子108、110、112、114、116、118の1つ又は複数)は、モニタデバイス6の装具インターフェースの部分を形成し得る。
【0226】
モニタデバイス6は、ベースプレートのロックセクションと係合して、ベースプレートとの結合位置においてモニタデバイス6をロックするように構成されたロック機構を含む。モニタデバイス6は、第1のクランプ表面472と第2のクランプ表面474との間でベースプレートの結合部を把持するように構成されたクランプ470を含む。ロック機構は、第1のクランプ表面472と第2のクランプ表面474との間に位置決めされたロック構成要素(図示せず)を含み得る。ロック構成要素は、ベースプレートのロックセクションと係合するように構成され得る。例えば、ロック構成要素は、ベースプレートのロックセクションの穴に係合するように構成されたピンであり得る。
【0227】
複数の端子600は、第1のクランプ表面472に提供される。代替又は追加として、複数の端子600は、第2のクランプ表面472に提供され得る。
【0228】
第1のクランプ表面472及び第2のクランプ表面474は、互いに向けて付勢され得、例えばばね付勢又は磁性付勢され得る。代替的に、第1のクランプ表面472及び第2のクランプ表面474は、互いから離れて付勢され得、例えばばね付勢又は磁性付勢され得る。モニタデバイス6は、第1のクランプ表面472及び第2のクランプ表面474を閉クランプ位置においてロックするように構成されたクランプロック476を含む。クランプロック476は、ユーザ相互作用によってアンロックされるように構成され得る。
【0229】
図25及び
図26は、
図11a又は
図11bに示されるベースプレート等の例示的なベースプレート4及び
図2に示されるモニタデバイス等のモニタデバイス6を概略的に示す。
図26は、例示的なベースプレート4の部分のみを示す。
【0230】
ベースプレート4は、結合部210を含む。結合部210は、突起部480を含む。突起部480は、凹側482を有し、例えば、突起部480は、実質的に凹側壁を有する円柱体であり得る。突起部480及び/又は凹側482は、結合部210のロックセクション428を形成する。
【0231】
モニタデバイス結合部120は、キャビティ484を含む。キャビティ484は、突起部480を受けるように構成され、突起部480は、キャビティ484と係合するように構成される。モニタデバイス結合部120は、キャビティ484の側に位置決めされた1つ又は複数の偏向可能要素486を含む。偏向可能要素486は、モニタデバイス6のロック機構の部分を形成し、突起部480の凹側482と係合するように構成される。それにより、突起部480をキャビティ484内に保持し得る。
【0232】
更に、モニタデバイス結合部120は、実質的にキャビティ484の中心に位置決めされた突起要素488を含む。結合部210の突起部480は、突起要素488を受けるように構成された対応するソケット490を含む。突起要素488及びソケット490は、三角形断面を有し、係合に可能な向きを制限し、ベースプレート4へのモニタデバイス6の正しい結合を保証する。
【0233】
モニタデバイス6の複数の端子600は、突起要素488の端部に提供され、ベースプレート4の複数の端子212は、ソケット490の底部に提供される。
【0234】
モニタデバイス6は、モニタデバイス6を向ける正確な方法をユーザに示すように湾曲することが更に示される。モニタデバイス6の曲率は、ベースプレート4のオストミー開口部18に面するように構成された凹側を有するように湾曲する。
【0235】
結合部210は、第1の位置合わせ要素492を更に含み、モニタデバイス結合部120は、第2の位置合わせ要素494を含む。突起部480は、第1の位置合わせ要素492の上部に位置決めされる。第1の位置合わせ要素492及び第2の位置合わせ要素494は、係合して、ベースプレート4に対するモニタデバイス6の正しい位置合わせを更に保証するように構成される。第1の位置合わせ要素492は、第2の位置合わせ縁部を有する凹部を形成する第2の位置合わせ要素494により受けられるように構成された第1の位置合わせ縁部を形成する。第2の位置合わせ要素494は、モニタデバイス6のリム表面に向かう開放端部及び対向する閉鎖端部を有して、モニタデバイス6が正しく向けられたときのみ、例えばモニタデバイス6の凹側がストーマ開口部18に面しているときのみ、第1の位置合わせ要素492が第2の位置合わせ要素494で受けられることが可能であることを確実にする。
【0236】
図27及び
図28は、
図11a又は
図11bに示されるベースプレート等の例示的なベースプレート4を概略的に示す。ベースプレート4は、第1の結合部セクション496及び第2の結合部セクション498を含む結合部210を含む。結合部210は、
図28に示されるように、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498との間でモニタデバイス6の少なくとも一部を受けるように構成される。第1の結合部セクション496及び第2の結合部セクション498は、例えば、結合部210の弾性により及び/又はばね手段により互いに向けて付勢される。示される例では、第1の結合部セクション496は、第2の結合部セクション498から偏向可能である。第1の結合部セクション496は、ユーザが第1の結合部セクション496を第2の結合部セクション498から離れるように曲げられるようにし、それにより例えばモニタデバイス6を結合部210から解放するレバー499を含む。モニタデバイス6は、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498との間への容易な挿入を可能にする楔形である。
【0237】
結合部210は、第1の結合部セクション496から突出する第1の突起428dと、第2の結合部セクション498から突出する第2の突起428eとを含むロックセクション428を含む。モニタデバイス6は、第1の突起428dを受ける第1の窪み602a及び第2の突起428eを受ける第2の窪み602b等の対応する窪み602を含み得る。
【0238】
ベースプレート4の複数の端子212は、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498との間等、結合部210に提供される。
【0239】
図29は、第1の結合部セクション496及び第2の結合部セクション498を含む例示的な結合部210、例えば結合部210の遠位側210Aを概略的に示す。見られるように、第1の結合部セクション496及び第2の結合部セクションは、実質的に平坦である。第1の結合部セクション496は、例えば、
図15~
図21に関連して説明したように、電極組立体の第1の部分302等のベースプレートの第1の部分に取り付けられるように構成される。第2の結合部セクション496は、ベースプレートの上層の第2の部分等のベースプレートの第2の部分に取り付けられるように構成される。
【0240】
第1の結合部セクション496は、第2の結合部セクション498にヒンジで取り付けられる。それにより、第2の結合部セクション498に対する第1の結合部セクション496のヒンジ軸702の周りの回転運動を可能にする。ヒンジ軸702は、第1の結合部セクション496及び第2の結合部セクション498に平行である。
【0241】
例えば、
図17を参照すると、
図29の結合部210は、第1の結合部セクション496が電極組立体の第1の部分302の上で上層208の第1の部分に取り付けられ、第2の結合部セクション498が、ターンされていない上層208の第2の部分に取り付けられるように、電極組立体の第1の部分302をターンさせる前に上層208に取り付けられ得る。第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498とのヒンジによる取り付けは、第1の結合部セクション496と一緒に電極組立体の第1の部分302を持ち上げ、接続部217を有する電極組立体の遠位側にアクセスできるようにする。
【0242】
結合部210は、ヒンジ軸に沿って、低減した厚さのライン720を含み、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクション498に対する第1の結合部セクション496の回転運動を可能にする。低減した厚さのライン720は、結合部210の遠位側に提供され、例えば遠位方向での第1の結合部セクションの回転を可能にする。第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498とのヒンジによる取り付けを提供する柔軟性は、
図30及び
図31に関して説明した等の他の手段により提供され得る。
【0243】
第2の結合部セクション498は、第2の一次結合部セクション708及び2つの第2の二次結合部セクション710A、710Bを含む。別の例示的な結合部(図示せず)では、第2の結合部セクション498は、例えば、第1の結合部セクション496の全周に沿って延在する1つのみの第2の二次結合部セクションを含む。
【0244】
第2の一次結合部セクション708は、ヒンジ軸の一次側に配置される。第2の二次結合部セクション710A、710Bは、ヒンジ軸754の近位側の逆であるヒンジ軸754の二次側に配置される。それにより、第2の結合部セクション498は、ヒンジ軸754の周りで第1の結合部セクション496が回転する際、結合部210の安定性の増大を提供する。
【0245】
結合部210の第1の結合部セクション496等の結合部210は、穴428aを含むロックセクションを含む。ロックセクション428aは、ベースプレートとの結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成される。穴428aは、結合部210を通って、例えば第1の結合部セクション496を通って延在する。モニタデバイスのロック機構は、結合部210を受ける開口部内部に位置決めされ、穴428aを通って突出するように構成されたロック構成要素、例えばピンを含み得る。
【0246】
図30は、
図29の例示的な結合部210と同様の例示的な結合部210を概略的に示す。しかしながら、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498とのヒンジによる取り付けは、ヒンジ軸754に沿って結合部210に穴722を設けることにより提供されるという違いがある。ヒンジ軸754に沿った穴722により、ヒンジ軸754の周りでの、第2の結合部セクション498に対する第1の結合部セクション496の回転運動が可能になる。
【0247】
図31a及び
図31bは、
図29の例示的な結合部210と同様の例示的な結合部210を概略的に示す。しかしながら、
図31a及び
図31bの結合部210は、複数のラミネート724、726、728を積層することから作られ、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498とのヒンジによる取り付けは、ラミネート層724、726、728により提供されるという違いがある。
【0248】
図31aは、例示的な結合部210の分解組立図を示し、結合部210を構成するラミネート層を示す。結合部210は、第2のラミネート726と積層された第1のラミネート724並びに第2のラミネート726及び第1のラミネート724と積層された第3のラミネート728で作られる。積層プロセスは、幾つかのステップで提供され得、例えば第1のステップにおいて、第1のラミネート724を第2のラミネート726と積層し得、任意選択的に特定の形状に切断してから、第3のラミネート728と積層する。ラミネート724、726、728を積層した後、結合部210を切断又は打ち抜き得る。
【0249】
図31bは、例示的な結合部210を示す。見られるように、第1の結合部セクション496と第2の結合部セクション498とのヒンジによる取り付けは、第3のラミネート728のみをヒンジ軸を横切って延在させることにより提供される。第3のラミネート728は、第2の結合部セクション498に対して第1の結合部セクション496を回転させるのに十分に薄い厚さを有するように選択され得る。また、第3のラミネートの材料は、非剛性材料であるように選択され得る。第1のラミネート724及び第2のラミネート726は、強度増大を第1の結合部セクション496に提供し得る。
【0250】
図32は、横から見た
図29~
図31の何れかの結合部210等の例示的な結合部210を概略的に示す。示されるように、第1の結合部セクション496は、第1の結合部平面750において実質的に平坦であり、及び第2の結合部セクション498は、第2の結合部平面752において実質的に平坦である。したがって、ヒンジ軸754(
図29~
図31を参照されたい)は、第1の結合部平面750及び第2の結合部平面752に平行である。
【0251】
結合部210へのモニタデバイスのより容易な結合を促進するために、結合部210は、第1の結合部セクション496が、ベースプレートから小量だけ持ち上げられる位置に向けて付勢されるように構成され得る。したがって、静止状態、すなわち力が第1の結合部に付与されていない状態、例えば圧力が結合部セクション496の遠位側に掛けられていない状態では、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションは、静止角756を形成する。静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超であり得る。
【0252】
結合部210は、ベースプレートの上層等のベースプレートの層に取り付けられる接着剤712、714を含むことも
図32に示される。例えば、第1の結合部セクション496は、電極組立体の第1の部分等のベースプレートの第1の部分に取り付けられるように構成された第1の結合部セクション接着剤712を含む。第2の結合部セクション498は、上層の第2の部分等のベースプレートの第2の部分に取り付けられるように構成された第2の結合部セクション接着剤714を含む。代替的に、第1の結合部セクション496及び/又は第2の結合部セクション498は、ベースプレートの各部分に溶接され得る。
【0253】
第1の結合部セクション496は、第1の結合部厚さ716を有し、第2の結合部セクションは、第2の結合部厚さ718を有する。第1の結合部厚さ716及び第2の結合部厚さ718は、同じであり得る。代替的に、例えば、
図31bに示される例示的な結合部210の場合と同様に、第1の結合部厚さは、第2の結合部厚さ718を上回り得る。例えば、第1の結合部厚さは、0.6mmであり得、第2の結合部厚さは、0.3mmであり得る。
【0254】
図33は、前の図に関連しても説明されたオストミー装具のベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700等の例示的なベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の分解組立図を概略的に示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、上層208、第1の接着層200及び電極組立体204を含む。電極組立体204は、接続部及び検知部を有する複数の電極を含む。しかしながら、
図33では見えるが、電極組立体204の電極が電極組立体204の近位側に、すなわち第1の接着層200に面して配置されることが理解される。第1の接着層200は皮膚に最も近く、すなわち示される層のうちの最も近位側にある層である。上層208は、示される層のうちの最も遠位側にある層である。
【0255】
ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700をモニタデバイス(例えば、
図22及び
図23を参照されたい)に接続するように構成されたモニタインターフェースも含む。モニタインターフェースは、
図29~
図32の何れかに関連して例示及び説明されたように、結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスとベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700とを結合するように構成される。
【0256】
結合部210の第1の結合部セクション496は、電極組立体204の第1の部分302及び/又は上層208の第1の部分730等の複数の電極の接続部を含むベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられる。穴は、上層208及び第2の接着層が存在する場合、第2の接着層に提供され得、それにより例えば第1の結合部セクション496と電極組立体204の第1の部分302との直接取り付けを可能にする。代替的に、取り付けられた第1の結合部セクション496、上層208の第1の部分730及び電極組立体の第1の部分302がヒンジ軸の周りで回転運動可能であり得るように、U字形輪郭を上層208の第1の部分730の周りで切断し得る。第1の結合部セクション496は、第1の結合部セクション接着剤により又は第1の結合部セクション496並びに上層208の第1の部分730及び/若しくは電極組立体204の第1の部分302を一緒に溶接することにより、上層208の第1の部分730及び/又は電極組立体204の第1の部分302に取り付けられ得る。
【0257】
裏当て要素312は、電極組立体204の第1の部分302の近位側と第1の接着層200のエネに側との間等の電極組立体204の第1の部分302と第1の接着層200との間に提供される。裏当て要素312は、電極組立体の第1の部分302が第1の接着層200に付着せず、それにより例えば電極組立体204の第1の部分302をターンさせる(例えば、第1の結合部セクションと一緒に)ことを促進する。裏当て要素312は、上層208に穴又はU字形切断を提供する打ち抜きプロセスのストップを更に提供し得る。
【0258】
第2の結合部セクション498は、上層208の第2の部分732等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられる。第2の結合部セクション498は、第2の結合部セクション接着剤により又は第2の結合部セクション498及び上層208の第2の部分732を一緒に溶接することにより、上層208の第2の部分732に取り付けられ得る。
【0259】
上層208に取り付けられた場合、第2の結合部セクション498は、上層208に平行であり得る。したがって、
図32に関連して説明した静止角756は、第1の結合部セクション496と上層208との間に形成され得る。
【0260】
図33に特に示されていないが、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、
図11aに示される等の追加の層を含み得る。
【0261】
図34は、前の
図33に関連して説明したような例示的な結合部210、例えば結合部210の近位側210B及び電極組立体の例示的な第1の部分302を概略的に示す。
図34は、第1の結合部セクション496と電極組立体の第1の部分302との間に位置決めされた第1の結合部セクション接着剤712を示す。第1の結合部セクション接着剤712は、第1の結合部セクション496の近位側496Bと電極組立体の第1の部分302の遠位側との間に提供され、それにより例えば第1の結合部セクション496の近位側496Bを電極組立体の第1の部分302の遠位側に取り付ける。
【0262】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分における第1のコネクタの位置、結合部における端子の数及び位置は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極組立体で使用される電極構成に適合され得る。
【0263】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる特定の順序も暗示せず、個々の要素を識別するために含まれている。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性も示さず、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語は、ある要素を別の要素から区別するために使用される。なお、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の言葉は、本明細書及び他の箇所において、ラベル目的でのみ使用され、いかなる特定の空間的又は時間的順序を示すことも意図しない。更に、第1の要素のラベルは、第2の要素の存在を暗示せず、逆も同様である。
【0264】
特定の特徴を示し説明したが、特許請求の範囲に記載される本発明の限定を意図しないことが理解され、特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに種々の変更形態及び変形形態がなされ得ることが当業者に明らかになる。したがって、本明細書及び図面は、限定ではなく、例示の意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載される本発明は、全ての代替形態、変形形態及び均等物の包含を意図する。
【0265】
例示的なベースプレート及びモニタデバイスについて以下の項目に記載する。
【0266】
項目1.オストミー装具のためのベースプレートであって、
- 上層と、
- 第1の接着層と、
- 複数の電極を含む電極組立体と、
- ベースプレートをモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースであって、複数の電極に電気的に接続され、モニタデバイスの各端子と接続するように構成された複数の端子を含み、モニタデバイスとベースプレートとを結合するように構成された結合部を含む、モニタインターフェースと
を含み、
複数の端子は、結合部に提供され、結合部は、ベースプレートの結合部におけるモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクションを含む、ベースプレート。
【0267】
項目2.ロックセクションは、結合部を通って延在する穴を含む、項目1に記載のベースプレート。
【0268】
項目3.ロックセクションは、結合部の表面から突出する突起を含む、項目1又は2に記載のベースプレート。
【0269】
項目4.ロックセクションは、結合部の縁部の窪み及び/又は結合部の表面における溝を含む、項目1~3の何れか1つに記載のベースプレート。
【0270】
項目5.結合部は、第1の表面及び第2の表面を含み、第2の表面は、第1の表面の逆であり、第2の表面は、上層に面する、項目1~4の何れか1つに記載のベースプレート。
【0271】
項目6.複数の端子は、結合部の第2の表面に提供される、項目5に記載のベースプレート。
【0272】
項目7.結合部の第2の表面及び上層は、分離されて、モニタデバイスがベースプレートに接続される際、結合部の第2の表面と上層との間にモニタデバイスの少なくとも一部を位置決めできるようにする、項目5又は6に記載のベースプレート。
【0273】
項目8.結合部は、実質的に平坦である、項目1~7の何れか1つに記載のベースプレート。
【0274】
項目9.結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、結合部は、第1の結合部セクションと第2の結合部セクションとの間でモニタデバイスの少なくとも一部を受けるように構成される、項目1~8の何れか1つに記載のベースプレート。
【0275】
項目10.第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションは、互いに向けて付勢される、項目9に記載のベースプレート。
【0276】
項目11.結合部は、ベースプレート平面に実質的に直交する突出方向において突出する突起部を含み、突起部は、結合部のロックセクションを形成する凹側を有し、突起部は、モニタデバイスのキャビティと係合するように構成される、項目1~10の何れか1つに記載のベースプレート。
【0277】
項目12.突起部は、モニタデバイスのキャビティに位置決めされた突起要素を受けるように構成されたソケットを含む、項目11に記載のベースプレート。
【0278】
項目13.ソケットは、三角形断面を有する、項目12に記載のベースプレート。
【0279】
項目14.オストミー装具のベースプレートに接続するためのモニタデバイスであって、
- モニタデバイス筐体と、
- 電子回路と、
- モニタデバイスをベースプレートに接続するように構成された装具インターフェースであって、ベースプレートの複数の電極と接続する複数の端子を含み、モニタデバイスとベースプレートとを結合するように構成されたモニタデバイス結合部を含む、装具モニタインターフェースと
を含み、
ベースプレートのロックセクションと係合して、ベースプレートとの結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されるロック機構を含む、モニタデバイス。
【0280】
項目15.モニタデバイス結合部は、ベースプレートに対するモニタデバイスの係合方向における線形運動により、ベースプレートに係合するように構成される、項目14に記載のモニタデバイス。
【0281】
項目16.ロック機構は、ロック機構のロックに向けて付勢される、項目14又は15に記載のモニタデバイス。
【0282】
項目17.ユーザがロック要素と相互作用すると、ロック機構をアンロック又はロックするように構成されたロック要素を含む、項目14~16の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0283】
項目18.ロック要素は、第1の方向に偏向可能な第1のボタンを含み、第1の方向は、係合方向に実質的に平行であるか、又は係合方向に実質的に直交する、項目15に従属する項目17に記載のモニタデバイス。
【0284】
項目19.ロック要素は、第1のボタン及び第2のボタンを含み、第1のボタンは、第1の方向に偏向可能であり、第2のボタンは、第2の方向に偏向可能であり、第1の方向は、実質的に第2の方向の逆である、項目17に記載のモニタデバイス。
【0285】
項目20.第1の方向及び第2の方向は、係合方向に実質的に直交する、項目15に従属する項目19に記載のモニタデバイス。
【0286】
項目21.ロック要素は、第1のスライダ方向に摺動可能なスライダを含み、スライダは、ばね負荷が掛けられ、第2のスライダ方向に向けて付勢され、第1のスライダ方向は、第2のスライダ方向の逆である、項目17~20の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0287】
項目22.第1のスライダ方向及び第2のスライダ方向は、実質的に係合方向に直交する、項目15に従属する項目21に記載のモニタデバイス。
【0288】
項目23.ベースプレートの結合部を受ける開口部を含み、ロック機構は、開口部内部に位置決めされるロック構成要素を含む、項目14~22の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0289】
項目24.第1のクランプ表面と第2のクランプ表面との間でベースプレートの結合部を把持するように構成されたクランプを含み、ロック機構は、第1のクランプ表面と第2のクランプ表面との間に位置決めされたロック構成要素を含む、項目14~22の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0290】
項目25.複数の端子は、第1のクランプ表面に提供される、項目24に記載のモニタデバイス。
【0291】
項目26.第1のクランプ表面及び第2のクランプ表面は、互いに向けて付勢される、項目24又は25に記載のモニタデバイス。
【0292】
項目27.第1のクランプ表面及び第2のクランプ表面を閉クランプ位置にロックするように構成されたクランプロックを含む、項目24~26の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0293】
項目28.クランプロックは、ユーザ相互作用によってアンロックされるように構成される、項目27に記載のモニタデバイス。
【0294】
項目29.モニタデバイス結合部は、キャビティと、キャビティに位置決めされた1つ又は複数の偏向可能要素とを含み、キャビティは、ベースプレートの突起部を受けるように構成され、偏向可能要素は、突起部の凹側と係合するように構成されたロック機構の部分を形成する、項目11~28の何れか1つに記載のモニタデバイス。
【0295】
項目30.モニタデバイス結合部は、キャビティに位置決めされた突起部を含む、項目29に記載のモニタデバイス。
【0296】
項目31.突起要素は、三角形断面を有する、項目30に記載のモニタデバイス。
【0297】
項目32.複数の端子は、突起要素に提供される、項目30又は31に記載のモニタデバイス。
【0298】
本開示の更なる例示的な実施形態について以下の第2の項目に記載する。
【0299】
第2の項目1.オストミー装具のためのベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のための結合部であって、結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
第1の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられるように構成され、
第2の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられるように構成され、
第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
ヒンジ軸は、第1の結合部平面及び第2の結合部平面に平行である、結合部。
【0300】
第2の項目2.静止状態において、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションは、静止角を形成し、静止状態は、力が第1の結合部に付与されていない状態である、第2の項目1に記載の結合部。
【0301】
第2の項目3.静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超である、第2の項目2に記載の結合部。
【0302】
第2の項目4.第2の結合部セクションは、第2の一次結合部セクション及び1つ又は複数の第2の二次結合部セクションを含み、第2の一次結合部セクションは、ヒンジ軸の一次側に配置され、1つ又は複数の第2の二次結合部セクションは、ヒンジ軸の二次側に配置され、ヒンジ軸の二次側は、ヒンジ軸の一次側の逆である、第2の項目1~3の何れか1つに記載の結合部。
【0303】
第2の項目5.第1の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクションを含む、第2の項目1~4の何れか1つに記載の結合部。
【0304】
第2の項目6.ロックセクションは、第1の結合部セクションを貫通する穴を含む、第2の項目5に記載の結合部。
【0305】
第2の項目7.第1の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、第2の項目1~6の何れか1つに記載の結合部。
【0306】
第2の項目8.第2の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、第2の項目1~7の何れか1つに記載の結合部。
【0307】
第2の項目9.第1の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられるように構成された第1の結合部セクション接着剤を含む、第2の項目1~8の何れか1つに記載の結合部。
【0308】
第2の項目10.第2の結合部セクションは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられるように構成された第2の結合部セクション接着剤を含む、第2の項目1~9の何れか1つに記載の結合部。
【0309】
第2の項目11.第1の結合部セクションは、第1の結合部厚さを有し、及び第2の結合部セクションは、第2の結合部厚さを有し、第1の結合部厚さ及び/又は第2の結合部厚さは、2mm未満、例えば1mm未満、例えば0.6mmである、第2の項目1~10の何れか1つに記載の結合部。
【0310】
第2の項目12.第1の結合部厚さは、第2の結合部厚さを上回る、第2の項目11に記載の結合部。
【0311】
第2の項目13.ヒンジ軸に沿って、低減した厚さの1つ又は複数のラインを含み、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にする、第2の項目1~12の何れか1つに記載の結合部。
【0312】
第2の項目14.低減した厚さの1つ又は複数のラインは、結合部の遠位側に提供される、第2の項目13に記載の結合部。
【0313】
第2の項目15.ヒンジ軸に沿って1つ又は複数の穴を含み、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にする、第2の項目1~14の何れか1つに記載の結合部。
【0314】
第2の項目16.オストミー装具のためのベースプレートであって、
- 上層と、
- 第1の接着層と、
- 接続部及び検知部を有する複数の電極を含む電極組立体と、
- ベースプレートをモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースであって、モニタデバイスとベースプレートとを結合するように構成された結合部を含む、モニタインターフェースと
を含み、
結合部は,第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
第1の結合部セクションは、複数の電極の接続部を含むベースプレートの第1の部分に取り付けられ、
第2の結合部セクションは、ベースプレートの第2の部分に取り付けられ、
第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
ヒンジ軸は、第1の結合部平面及び第2の結合部平面に平行である、ベースプレート。
【0315】
第2の項目17.第2の結合部セクションの近位側は、上層の第2の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目16に記載のベースプレート。
【0316】
第2の項目18.第1の結合部セクションの近位側は、上層の第1の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目16又は17に記載のベースプレート。
【0317】
第2の項目19.第1の結合部セクションの近位側は、電極組立体の第1の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目16又は17に記載のベースプレート。
【0318】
第2の項目20.第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション接着剤によってベースプレートの第1の部分に取り付けられる、第2の項目16~19の何れか1つに記載のベースプレート。
【0319】
第2の項目21.第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション及びベースプレートの第1の部分を一緒に溶接することにより、ベースプレートの第1の部分に取り付けられる、第2の項目16~20の何れか1つに記載のベースプレート。
【0320】
第2の項目22.第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション接着剤によってベースプレートの第2の部分に取り付けられる、第2の項目16~21の何れか1つに記載のベースプレート。
【0321】
第2の項目23.第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション及びベースプレートの第2の部分を一緒に溶接することにより、ベースプレートの第2の部分に取り付けられる、第2の項目16~22の何れか1つに記載のベースプレート。
【0322】
第2の項目24.静止状態において、第1の結合部セクション及び上層は、静止角を形成し、静止状態は、力が第1の結合部に付与されていない状態である、第2の項目16~23の何れか1つに記載のベースプレート。
【0323】
第2の項目25.静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超である、第2の項目24に記載のベースプレート。
【0324】
第2の項目26.第1の接着層と電極組立体との間に裏当て要素を含む、第2の項目16~25の何れか1つに記載のベースプレート。
【0325】
第2の項目27.オストミー装具のためのセンサ組立体部分であって、
- 上層と、
- 第1の接着層と、
- 接続部及び検知部を有する複数の電極を含む電極組立体と、
- センサ組立体部分をモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースであって、モニタデバイスとセンサ組立体部分とを結合するように構成された結合部を含む、モニタインターフェースと
を含み、
結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
第1の結合部セクションは、複数の電極の接続部を含むセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられ、
第2の結合部セクションは、センサ組立体部分の第2の部分に取り付けられ、
第1の結合部セクションは、第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、第2の結合部セクションに対する第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
ヒンジ軸は、第1の結合部平面及び第2の結合部平面に平行である、センサ組立体部分。
【0326】
第2の項目28.第2の結合部セクションの近位側は、上層の第2の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目27に記載のセンサ組立体部分。
【0327】
第2の項目29.第1の結合部セクションの近位側は、上層の第1の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目27又は28に記載のセンサ組立体。
【0328】
第2の項目30.第1の結合部セクションの近位側は、電極組立体の第1の部分の遠位側に取り付けられる、第2の項目27又は28に記載のセンサ組立体部分。
【0329】
第2の項目31.第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション接着剤によってセンサ組立体部分の第1の部分に取り付けられる、第2の項目27~30の何れか1つに記載のセンサ組立体部分。
【0330】
第2の項目32.第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション及びセンサ組立体部分の第1の部分を一緒に溶接することにより、センサ組立体部分の第1の部分に取り付けられる、第2の項目27~31の何れか1つに記載のセンサ組立体部分。
【0331】
第2の項目33.第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション接着剤によってセンサ組立体部分の第2の部分に取り付けられる、第2の項目27~32の何れか1つに記載のセンサ組立体部分。
【0332】
第2の項目34.第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション及びセンサ組立体部分の第2の部分を一緒に溶接することにより、センサ組立体部分の第2の部分に取り付けられる、第2の項目27~33の何れか1つに記載のセンサ組立体部分。
【0333】
第2の項目35.静止状態において、第1の結合部セクション及び上層は、静止角を形成し、静止状態は、力が第1の結合部に付与されていない状態である、第2の項目27~34の何れか1つに記載のセンサ組立体部分。
【0334】
第2の項目36.静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超である、第2の項目35に記載のセンサ組立体部分。
【0335】
第2の項目37.第1の接着層と電極組立体との間に裏当て要素を含む、第2の項目37又は36に記載のセンサ組立体部分。
本開示は更に、以下の態様を含んでいる:
《態様1》
第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含む、オストミー装具のためのベースプレートのための結合部であって、前記第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの第1の部分に取り付けられるように構成され、
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの第2の部分に取り付けられるように構成され、
前記第1の結合部セクションは、前記第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
前記ヒンジ軸は、前記第1の結合部平面及び前記第2の結合部平面に平行であり、
静止状態において、前記第1の結合部セクション及び前記第2の結合部セクションは、静止角を形成し、前記静止状態は、力が前記第1の結合部に付与されていない状態であり、
前記静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超である、結合部。
《態様2》
前記第2の結合部セクションは、第2の一次結合部セクション及び1つ又は複数の第2の二次結合部セクションを含み、前記第2の一次結合部セクションは、前記ヒンジ軸の一次側に配置され、前記1つ又は複数の第2の二次結合部セクションは、前記ヒンジ軸の二次側に配置され、前記ヒンジ軸の前記二次側は、前記ヒンジ軸の前記一次側の逆である、態様1に記載の結合部。
《態様3》
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートとの結合位置においてモニタデバイスをロックするように構成されたロックセクションを含む、態様1又は2に記載の結合部。
《態様4》
前記ロックセクションは、前記第1の結合部セクションを貫通する穴を含む、態様3に記載の結合部。
《態様5》
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第1の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、態様1~4の何れか一つに記載の結合部。
《態様6》
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第2の部分の遠位側に取り付けられるように構成される、態様1~5の何れか一つに記載の結合部。
《態様7》
前記第1の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられるように構成された第1の結合部セクション接着剤を含む、態様1~6の何れか一つに記載の結合部。
《態様8》
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられるように構成された第2の結合部セクション接着剤を含む、態様1~7の何れか一つに記載の結合部。
《態様9》
前記第1の結合部セクションは、第1の結合部厚さを有し、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部厚さを有し、前記第1の結合部厚さ及び/又は前記第2の結合部厚さは、2mm未満、例えば1mm未満、例えば0.6mmである、態様1~8の何れか一つに記載の結合部。
《態様10》
前記第1の結合部厚さは、前記第2の結合部厚さを上回る、態様9に記載の結合部。
《態様11》
前記ヒンジ軸に沿って、低減した厚さの1つ又は複数のラインを含み、前記ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの前記回転運動を可能にする、態様1~10の何れか一つに記載の結合部。
《態様12》
前記低減した厚さの1つ又は複数のラインは、前記結合部の遠位側に提供される、態様11に記載の結合部。
《態様13》
前記ヒンジ軸に沿って1つ又は複数の穴を含み、前記ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの前記回転運動を可能にする、態様1~12の何れか一つに記載の結合部。
《態様14》
オストミー装具のためのベースプレートであって、
- 上層と、
- 1つ又は複数の水溶性又は水膨性親水コロイドを含む第1の接着層と、
- 接続部及び検知部を有する複数の電極を含む電極組立体と、
- 前記ベースプレートをモニタデバイスに接続するように構成されたモニタインターフェースであって、前記モニタデバイスと前記ベースプレートとを結合するように構成された結合部を含む、モニタインターフェースと
を含み、
前記結合部は、第1の結合部セクション及び第2の結合部セクションを含み、前記第1の結合部セクションは、第1の結合部平面において実質的に平坦であり、及び前記第2の結合部セクションは、第2の結合部平面において実質的に平坦であり、
前記第1の結合部セクションは、前記複数の電極の前記接続部を含む前記ベースプレートの第1の部分に取り付けられ、
前記第2の結合部セクションは、前記ベースプレートの第2の部分に取り付けられ、
前記第1の結合部セクションは、前記第2の結合部セクションにヒンジで取り付けられ、ヒンジ軸の周りでの、前記第2の結合部セクションに対する前記第1の結合部セクションの回転運動を可能にし、
前記ヒンジ軸は、前記第1の結合部平面及び前記第2の結合部平面に平行である、ベースプレート。
《態様15》
前記上層の上層ストーマ開口部及び前記第1の接着層の第1の接着剤ストーマ開口部によって少なくとも部分的に形成されるストーマ開口部を含み、前記ベースプレートの前記ストーマ開口部は、ユーザのストーマからの排出物の通過を可能にするように構成される、態様14に記載のベースプレート。
《態様16》
前記第2の結合部セクションの近位側は、前記上層の第2の部分の遠位側に取り付けられる、態様14又は15に記載のベースプレート。
《態様17》
前記第1の結合部セクションの近位側は、前記上層の第1の部分の遠位側に取り付けられる、態様14~16の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様18》
前記第1の結合部セクションの近位側は、前記電極組立体の第1の部分の遠位側に取り付けられる、態様14~16の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様19》
前記第1の結合部セクションは、第1の結合部セクション接着剤によって前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられる、態様14~18の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様20》
前記第1の結合部セクションは、前記第1の結合部セクション及び前記ベースプレートの前記第1の部分を一緒に溶接することにより、前記ベースプレートの前記第1の部分に取り付けられる、態様14~19の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様21》
前記第2の結合部セクションは、第2の結合部セクション接着剤によって前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられる、態様14~20の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様22》
前記第2の結合部セクションは、前記第2の結合部セクション及び前記ベースプレートの前記第2の部分を一緒に溶接することにより、前記ベースプレートの前記第2の部分に取り付けられる、態様14~21の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様23》
静止状態において、前記第1の結合部セクション及び前記上層は、静止角を形成し、前記静止状態は、力が前記第1の結合部に付与されていない状態である、態様14~22の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様24》
前記静止角は、5度超、例えば10度超、例えば15度超、例えば20度超である、態様23に記載のベースプレート。
《態様25》
前記第1の接着層と前記電極組立体との間に裏当て要素を含む、態様14~24の何れか一つに記載のベースプレート。
【符号の説明】
【0336】
1 オストミーシステム
2 オストミー装具
4 ベースプレート
6 モニタデバイス
8 付属デバイス
10 サーバデバイス
12 ネットワーク
14 結合部材
16 結合リング
18 ストーマ受け開口部
100 モニタデバイス筐体
101 プロセッサ
102 第1のインターフェース
104 第2のインターフェース
106 メモリ
108 モニタデバイスの接地端子
110 モニタデバイスの第1の端子
112 モニタデバイスの第2の端子
114 モニタデバイスの第3の端子
116 モニタデバイスの第4の端子
118 モニタデバイスの第5の端子
120 結合部
122 アンテナ
124 無線送受信機
200 第1の接着層
200A 第1の接着層の遠位側/面
200B 第1の接着層の近位側/面
202 第2の接着層
202A 第2の接着層の遠位側/面
202B 第2の接着層の近位側/面
204 電極組立体
204A 電極組立体の遠位側/面
204B 電極組立体の近位側/面
206 剥離ライナー
206A 剥離ライナーの遠位側/面
206B 剥離ライナーの近位側/面
208 上層
208A 上層の遠位側/面
208B 上層の近位側/面
209 結合リング
210 第1のコネクタの結合部
210A 結合部の遠位側/面
210B 結合部の近位側/面
211 第1のコネクタ
212 第1のコネクタの端子
213 第1の中間要素
213A 第1の中間要素の遠位側/面
213B 第1の中間要素の近位側/面
214 電極組立体の支持層
214A 支持層の遠位側/面
214B 支持層の近位側/面
216 電極組立体の電極
217 接続部
218 マスキング要素
218A マスキング要素の遠位側/面
218B マスキング要素の近位側/面
220 電極構成
222 接地電極
222A 接地接続部
222B 接地検知部
224 第1の電極
224A 第1の接続部
226 第2の電極
226A 第2の接続部
228 第3の電極
228A 第3の接続部
230 第4の電極
230A 第4の接続部
230B 第4の検知部
232 第5の電極
232A 第5の接続部
232B 第5の検知部
234 接地電極の第1の電極部
236 接地電極の第2の電極部
238 接地電極の第3の電極部
240 接地電極の第4の電極部
242 接地端子開口部
244 第1の端子開口部
246 第2の端子開口部
248 第3の端子開口部
250 第4の端子開口部
252 第5の端子開口部
254 マスキング要素の一次センサ点開口部
254A 第1の一次センサ点開口部
254B 第2の一次センサ点開口部
256 マスキング要素の二次センサ点開口部
256A 第1の二次センサ点開口部
256B 第2の二次センサ点開口部
258 マスキング要素の三次センサ点開口部
258A 第1の三次センサ点開口部
258B 第2の三次センサ点開口部
260 第1の接着層の一次センサ点開口部
260A 第1の一次センサ点開口部
260B 第2の一次センサ点開口部
262 第1の接着層の二次センサ点開口部
262A 第1の二次センサ点開口部
262B 第2の二次センサ点開口部
264 第1の接着層の三次センサ点開口部
264A 第1の三次センサ点開口部
264B 第2の三次センサ点開口部
272 端子要素
272A 単子要素の遠位端部
272B 端子要素の近位端部
274A 端子要素の遠位部分
274B 端子要素の近位部分
276A 遠位端子要素湾曲
276B 近位端子要素湾曲
278 案内穴
282 接地端子要素
282A 接地端子
284 第1の端子要素
284A 第1の端子
286 第2の端子要素
286A 第2の端子
288 第3の端子要素
288A 第3の端子
290 第4の端子要素
290A 第4の端子
292 第5の端子要素
292A 第5の端子
302 電極組立体の第1の部分
303 電極組立体の第2の部分
304 上層開口部
306 第2の接着層開口部
308 補強要素
308A 補強要素の遠位側
308B 補強要素の近位側
310 開口部
311 導体路
312 裏当て要素
314 第1の隆起部
412 係合方向
413 脱係合方向
424 開口部
428 ロックセクション
430 ロック要素
431 ロック要素突起
432 第1の方向
433 第2の方向
434 第1のスライダ方向
436 第2のスライダ方向
460 結合部の第1の表面
462 結合部の第2の表面
470 クランプ
472 第1のクランプ表面
474 第2のクランプ表面
480 突起部
482 凹側
484 キャビティ
486 偏向可能要素
488 突起要素
490 ソケット
492 第1の位置合わせ要素
494 第2の位置合わせ要素
496 第1の結合部セクション
498 第2の結合部セクション
499 レバー
600 モニタデバイスの複数の端子
602 窪み
708 第2の一次結合部セクション
710、710A、710B 第2の二次結合部セクション
712 第1の結合部セクション接着剤
714 第2の結合部セクション接着剤
716 第1の結合部厚さ
718 第2の結合部厚さ
720 厚さが低減されたライン
722 穴
724 第1のラミネート
726 第2のラミネート
728 第3のラミネート
730 上層の第1の部分
732 上層の第2の部分
750 第1の結合部平面
752 第2の結合部平面
754 ヒンジ軸
756 静止角
M モニタデバイスの第1のインターフェースにおける端子数