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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】ケーブル取り付けクランプ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20230912BHJP
【FI】
G02B6/46
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020536977
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 US2018066426
(87)【国際公開番号】W WO2019135914
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】15/862,225
(32)【優先日】2018-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513259104
【氏名又は名称】エーエフエル・テレコミュニケーションズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ボール、 シャーリー
(72)【発明者】
【氏名】クールチェイン、 ウィルフレッド ジェイ.
【審査官】山本 元彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-199558(JP,A)
【文献】実開昭53-028523(JP,U)
【文献】国際公開第2010/024842(WO,A1)
【文献】特開2003-289618(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0091316(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0215330(US,A1)
【文献】特開平02-120586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/46
H02G 3/22-3/40
F16L 3/00-3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にケーブルを取り付けるためのケーブル取り付けクランプであって、
前記表面に取り外し可能に接続可能なベースであって、前記ベースは、前記表面に画定された開口に取り外し可能に挿入可能なタブ、及び前記表面に解放可能に接続可能なロックを備え、前記ベースは、内部チャネルを画定する外側本体、及び前記内部チャネル内に配置される支持ランプをさらに備え、前記内部チャネルは、長手方向軸に沿って延び、前記ロックはレバーを備え、前記レバーは、ハンドル、ピボット点、及び前記ピボット点に対して前記ハンドルと対向する接触面を備える、ベースと、
前記ベースに接続可能なキャップであって、それらの間に前記内部チャネルをさらに画定するキャップと、
前記内部チャネル内に配置され、かつ前記支持ランプ上に回転可能に配置されるローラチューブであって、前記長手方向軸の周りに回転可能であるローラチューブと
を備える、ケーブル取り付けクランプ。
【請求項2】
前記ローラチューブは、第1の外側フランジ及び第2の外側フランジを備え、前記支持ランプは、第1のレール及び第2のレールを備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項3】
前記ローラチューブは、中央部、第1の端部、及び第2の端部を備え、前記第1の端部及び第2の端部は、それぞれ1つ以上の外側リブを備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項4】
前記ローラチューブに接続される熱収縮チューブをさらに備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項5】
前記ロックは第1のロックであり、前記ローラチューブの回転を防止するために前記ローラチューブと係合可能な第2のロックをさらに備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項6】
前記第2のロックは、止めねじである、請求項5に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項7】
前記タブは、複数のタブである、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項8】
記ベースから片持ち支持されたアームを備えるさらなるロックを備えており、タブは、前記アームの遠位端から延びる、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項9】
記ベースから片持ち支持されたアームを備えるさらなるロックを備えており、前記アームは、前記アームの遠位端に接触面を備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項10】
記ベースから片持ち支持されたアーム、及び前記アームから延びるストップを備えるさらなるロックを備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項11】
記ベースから片持ち支持されたアーム、前記アームから第1の方向に延びるハンドル、及び前記アームから第2の反対方向に延びる戻り止めを備えるさらなるロックを備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項12】
前記ベースから延びる位置決め突起をさらに備える、請求項1に記載のケーブル取り付けクランプ。
【請求項13】
表面に取り付け可能なケーブルアセンブリであって、
ケーブルと、
ケーブル取り付けクランプと
を備え、
前記ケーブル取り付けクランプは、
前記表面に取り外し可能に接続可能なベースを備えており、前記ベースは、前記表面に画定された開口に取り外し可能に挿入可能なタブ、及び前記表面に解放可能に接続可能なロックを備え、前記ベースは、内部チャネルを画定する外側本体、及び前記内部チャネル内に配置された支持ランプをさらに備え、前記内部チャネルは、長手方向軸に沿って延び、前記ロックはレバーを備え、前記レバーは、ハンドル、ピボット点、及び前記ピボット点に対して前記ハンドルと対向する接触面を備える、ベース、
それらの間に前記内部チャネルをさらに画定するために前記ベースに接続可能なキャップ、及び
前記内部チャネル内に配置され、かつ前記支持ランプ上に回転可能に取り付けられるローラチューブであって、前記長手方向軸の周りに回転可能なローラチューブ
を備え、
前記ケーブルが前記ローラチューブと共に前記長手方向軸の周りを回転可能であるように、前記ケーブルは、前記ローラチューブを介して挿入され、かつ前記内部チャネルを介して延在する、ケーブルアセンブリ。
【請求項14】
前記ローラチューブは、第1の外側フランジ及び第2の外側フランジを備え、前記支持ランプは、第1のレール及び第2のレールを備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項15】
前記ローラチューブは、中央部、第1の端部、及び第2の端部を備え、前記第1及び第2の端部は、それぞれ1つ以上の外側リブを備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項16】
前記ローラチューブ及び前記ケーブルに接続される熱収縮チューブをさらに備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項17】
前記ロックは第1のロックであり、前記ローラチューブの回転を防止するために前記ローラチューブと係合可能な第2のロックをさらに備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項18】
前記ロックはレバーを備え、前記レバーは、ハンドル、ピボット点、及び前記ピボット点に対して前記ハンドルに対向する接触面を備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項19】
前記ベースから延びる位置決め突起をさらに備える、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ケーブルをエンクロージャに取り付けるためのケーブル取り付けクランプに関する。
【0002】
本出願は、2018年1月4日出願の米国特許出願第15/862,225号への優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
さまざまな環境で、ケーブルの設置時にケーブルを確実に取り付けることが必要である。そのような環境の1つが光ファイバであり、特にオフィス内の光ファイバ環境である。このような環境では、光ファイバの分配を管理するために光ファイバ分配エンクロージャが利用される。エンクロージャは、典型的には、各々が1つ以上のカセットを含む1つ以上のファイバトレイを収容する。カセット内では、入ってくる光ファイバをスプライスしたり、分割したりすることができ、出て行く光ファイバをカセット及び入ってくる光ファイバに接続して、オフィス内環境の中で光ファイバ接続を提供することができる。入ってくる光ファイバを含む入ってくるケーブルは、安全で信頼性の高い接続を容易にするために、エンクロージャに固定する必要がある。
【0004】
ケーブルを取り付けるための現在の技術は、タイラップ、面ファスナ、ホースクランプ、ブラケットクランプ等の使用を必要とする。多くの場合、このような装置を使用する取り付け性能は望ましくないものであり、及び/又はこのような装置を取り外して再取り付けし、関連するケーブルを再配置又は調整する能力は限られている。また、「クイックリリース」タイプのソリューションもいくつか提供されているが、これらのソリューションでは追加のマウントプレートをエンクロージャ内に固定する必要がある。さらに、現在知られている取付けソリューションは、関連するケーブルのねじれ又は曲げ応力を緩和しない。
【0005】
したがって、改善されたケーブル取付けクランプが望まれる。例えば、関連するエンクロージャ等の関連する環境において容易かつ効率的に着脱可能なケーブル取付けクランプが有利である。さらに又は代替的に、関連するケーブルのねじれ又は曲げ応力を緩和するための特徴を含むケーブル取付けクランプが有利であろう。
【発明の概要】
【0006】
本発明の態様及び利点は、以下の説明において部分的に説明されるか、又は説明から明らかであってもよく、又は本発明の実施を通して学習されてもよい。
【0007】
一実施形態によれば、ケーブル取付けクランプが提供される。ケーブル取り付けクランプは、表面にケーブルを取り付けるために設けられてもよい。ケーブル取り付けクランプは、表面に取り外し可能に接続可能なベースを含む。ベースは、表面に画定された開口に取り外し可能に挿入可能なタブと、表面に解放可能に接続可能なロックとを含んでもよい。ベースはさらに、内部チャネルと、この内部チャネル内に配置され、この内部チャネルが長手方向軸に沿って延びる支持ランプとを画定する外側本体を含む。ケーブル取り付けクランプは、ベースに接続可能なキャップをさらに含み、それらの間に内部チャネルをさらに画定する。ケーブル取り付けクランプは、内部チャネル内に配置され、支持ランプ上に回転可能に取り付けられたローラチューブをさらに含み、ローラチューブは、長手方向軸の周りに回転可能である。
【0008】
一実施形態によれば、ケーブルアセンブリが提供される。ケーブルアセンブリは、表面に取り付けることができる。ケーブルアセンブリは、ケーブルとケーブル取り付けクランプとを含む。ケーブル取り付けクランプは、表面に取り外し可能に接続可能なベースを含む。ベースは、表面に画定された開口に取り外し可能に挿入可能なタブと、表面に解放可能に接続可能なロックとを含むことができる。ベースはさらに、内部チャネルと、この内部チャネル内に配置され、この内部チャネルが長手方向軸に沿って延びる支持ランプとを画定する外側本体を含む。ケーブル取り付けクランプは、ベースに接続可能なキャップをさらに含み、それらの間の内部チャネルをさらに画定する。ケーブル取り付けクランプは、内部チャネル内に配置され、支持ランプ上に回転可能に取り付けられたローラチューブをさらに含み、ローラチューブは、長手方向軸の周りに回転可能である。ケーブルは、ローラチューブを通って挿入され、内部チャネルを通って延在し、長手方向軸の周りでローラチューブと共に回転可能である。
【0009】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照してよりよく理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を例示し、説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0010】
当業者を対象とした、本発明の最良の態様を含む、本発明の完全かつ実施可能な開示が添付図面を参照して明細書に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態による光ファイバ分配エンクロージャの背面斜視図である。
【0012】
図2】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられたケーブルアセンブリ及びケーブル取り付けクランプの上面斜視図である。
【0013】
図3】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられた、キャップが分解されたケーブルアセンブリ及びケーブル取り付けクランプの上面斜視図である。
【0014】
図4】本開示の実施形態によるケーブルアセンブリの底面斜視図である。
【0015】
図5】本開示の実施形態によるケーブル取付けクランプの構成要素の分解斜視図である。
【0016】
図6】本開示の実施形態によるケーブルアセンブリの構成要素の分解斜視図である。
【0017】
図7図6の構成要素の組立断面図である。
【0018】
図8】本開示の実施形態による、ケーブル取り付けクランプがロック位置にあるケーブルアセンブリの断面図である。
【0019】
図9】本開示の実施形態による、ケーブル取り付けクランプがアンロック位置にあるケーブルアセンブリの断面図である。
【0020】
図10】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられたケーブルアセンブリの上面斜視図である。
【0021】
図11】本開示の実施形態によるケーブルアセンブリの底面斜視図である。
【0022】
図12】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられたケーブルアセンブリの上面斜視図である。
【0023】
図13】本開示の実施形態によるケーブルアセンブリの底面斜視図である。
【0024】
図14】本開示の実施形態による、ケーブル取り付けクランプがロック位置にあるケーブルアセンブリの断面図である。
【0025】
図15】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられたケーブル取り付けクランプの構成要素の上面斜視図である。
【0026】
図16】本開示の実施形態によるケーブル取り付けクランプの構成要素の底面斜視図である。
【0027】
図17】本開示の実施形態による、光ファイバ分配エンクロージャの壁に取り付けられたケーブルアセンブリの上面斜視図である。
【0028】
図18】本開示の実施形態によるケーブルアセンブリの底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、本発明の実施形態を詳細に参照し、その1つ以上の例を図面に示す。各実施例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明のために提供される。実際、当業者には、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変形を行うことができることが明らかであろう。例えば、1つの実施形態の一部として図示又は説明された特徴を別の実施形態と共に使用して、さらに別の実施形態を得ることができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にあるような修正及び変形をカバーすることが意図される。
【0030】
図1を参照すると、光ファイバ分配エンクロージャ10の一実施形態が提供される。光ファイバ分配エンクロージャ10は、一般に、通常はオフィス内環境において、光ファイバ分配を管理するために利用される。エンクロージャ10は、図示のように、エンクロージャの内部14を画定する1つ以上の壁12を含む。エンクロージャ内には、1つ以上のトレイ16を収容することができる。各トレイ16は、1つ以上のカセット18を含むことができる。
【0031】
一般に、複数の光ファイバを含む入ってくる光ファイバケーブルは、壁12によって画定される後部開口20を介してエンクロージャ10の内部14に入ることができる。入ってくる光ファイバケーブルの光ファイバは、内部14内でケーブルから延びることができる。これらの光ファイバは、カセット18の1つ以上に引き回され、カセット18内でスプライスされたり、分割されたりする。出て行く光ファイバはまた、カセット18に送られ、スプライシング、スプリット等を介して入てくる光ファイバに接続されてもよい。これらの出射光ファイバは、カセット18から引き回されてもよく、エンクロージャ10の内部14からエンクロージャ10の前面開口22を介して出てもよい。
【0032】
入ってくる光ファイバ・ケーブルは、入ってくる光ファイバの安全で信頼性のある接続を容易にし、そのような入ってくる光ファイバを壊したり損傷したりする危険を防ぐために、エンクロージャ10に固定されなければならない。したがって、本開示は、本明細書で説明するように、エンクロージャ10の壁12等の表面に取り付け可能なケーブルアセンブリ50に向けられる。
【0033】
より具体的には、本開示によるケーブルアセンブリ50は、ケーブル52と、1つ以上のケーブル取り付けクランプ54とを含む。(複数の)ケーブル取り付けクランプ54は、ケーブル52を、例示的な実施形態ではエンクロージャ10の壁12のような関連する表面に、確実にかつ取り外し可能に取り付ける。このような固定された取り外し可能な取付けは、クランプ54と表面(壁12等)との間の直接接触による直接取付けであり、従って、追加の取付けプレート等を(エンクロージャ10内等に)取り付ける必要はない。本開示によるケーブル取り付けクランプ54は、有利にはケーブル52の効率的な取り付け及び取り外しを容易にし、さらに有利にはケーブル52におけるねじれ又は曲げ応力の緩和を容易にする。
【0034】
次に図2から18を参照すると、本開示によるケーブルアセンブリ50及びケーブル取り付けクランプ54の様々な実施形態が提供される。一般に、本開示によるケーブル取り付けクランプ54は、ベース100、キャップ102、及びローラチューブ104を含むことができる。ベース100は、一般に、表面(壁12等)に取り外し可能に接続可能であり、クランプ54を表面に確実に取り外し可能に取り付けることができる。ローラチューブ104は、ベース100とキャップ102との間に配置され、クランプ54の軸の周りを回転可能であり、その中に配置されたケーブル52の回転を容易にする。ケーブル52は、ローラチューブ104を通ってベース100とキャップ102との間に延び、ベース100とキャップ102に対してローラチューブ104と共に回転可能である。
【0035】
ベース100は、一般に、外側本体110を含み、この外側本体は、内部チャネル112を画定する。内部チャネル112は、クランプ54の軸56に沿って延びる。例示的な実施形態では、軸56は、クランプ54の長手方向軸56である。支持ランプ114は、ベース110の内側表面であってもよく、内部チャネル112内に配置されてもよく、その一部を画定してもよい。支持ランプ114は、軸56の周りに弓形の形状を有してもよく、したがって、例えば、図示のように、弓形の表面であってもよい。
【0036】
さらに、例示的な実施形態では、支持ランプ114は、第1及び第2のレール116,118をそれぞれ含むことができる。レール116,118は、ランプ114から内部チャネル112内に延在してもよく、軸56に沿って互いに離間しており、支持ランプ114の境界として作用する。
【0037】
ベース100は、1つ以上のタブ120及び1つ以上のロック122をさらに含むことができる。タブ120は、一般に、ベース100を表面(壁12等)上の所定の位置に位置決めして、それに確実に接続し、ロック122は、ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に解放可能に接続する。例えば、各タブ120は、開口内に挿入可能な取り外し可能なものとすることができ、この開口60は、例えば、本明細書で説明するように、表面のランス又はキャッチ内に画定することができる。各ロック122は、表面(壁12等)に解放可能に接続可能である。
【0038】
例えば図2から5及び8を参照すると、いくつかの実施態様において、ベース100は、複数の(例えば図示のように2つの)タブ120と、タブ120とは別個のロック122とを含む。これらの実施形態では、タブ120は、ベース100の内部に配置され、軸56に沿って位置合わせされる。ロック122は、ハンドル130と、ピボット点132と、接触面134とを含むレバーである。ピボット点132は、ハンドル130と接触面134との間に配置され、接触面134がピボット点132に対してハンドル130と対向するようになっている。
【0039】
ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に取り付けるために、タブ120を開口60を通して挿入することができ、開口は、図2、3及び8に示すように、表面から形成されたランス62内に形成することができる。接触面134は、ランス62の1つと接触することができ、従って、表面に取り付けられたベース100(従って、クランプ54)を所定位置に取り外し可能にロックする。ベース100を取り外すために、ハンドル130をユーザが押し付けることができ、この力によって、接触面134がもはやランス62に接触しないように、接触面134がピボット点132を中心に回転することができる。この接触の欠如により、ユーザはタブ120を開口60内からスライドさせることができ、これによりベース100が表面に取り付けられないようにする。
【0040】
他の実施形態では、例えば図10及び11に示すように、ベース100は、複数のタブ120及び複数の(例えば図示のように2つの)ロック122を含む。これらの実施形態では、タブ120はロック122の構成要素である。ロック122は、ベース100から外方に片持ち支持されたアームである。ロック122は、さらに、軸56を中心として互いに離間していてもよい。タブ120は、アームの遠位端140から延びることができる。
【0041】
ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に取り付けるために、タブ120を開口60を通して挿入することができ、開口は、図10に示すように、表面から形成されたキャッチ64内に形成することができる。片持ちアームのばね力によって、アームがベース100から外側に付勢され、タブ120が開口60内に維持され、従って、表面に取り付けられたベース100(従って、クランプ54)を所定の位置に取り外し可能にロックする。ベース100を取り外すために、アームはユーザによって押しつけられてもよく、この内側への力は付勢力を打ち消し、タブ120が開口60から取り外されるようにアームを動かす。このようにして、ベース100を表面への取り付けから取り外すことができる。
【0042】
さらに、図11に示されるいくつかの実施形態では、1つ以上の位置決め突起142がベース100から延びてもよい。位置決め突起142は、ベース100(従って、クランプ54)を、本明細書で説明するように、その上に取り付けるための表面(壁12等)上に配向して位置決めするように作用してもよい。例えば、位置決め突起142は、表面に画定された穴66に固定可能であり、ベース100の向きを合わせて位置決めすることができる。さらに、固定された突起142は、特に軸方向に沿って、ベース100に付加的な強度を与えることができる。
【0043】
他の実施形態では、例えば図12から14に示すように、ベース100は、複数の(例えば図示のように2つの)タブ120と、タブ120から分離されたロック122とを含む。これらの実施形態では、タブ120は、ベース100の内部に配置され、軸56に沿って位置合わせされる。ロック122もベース100の内部に位置し、ベース100から片持ち支持されたアームである。アームは、アームの遠位端150に接触面152を含むことができる。
【0044】
ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に取り付けるために、タブ120は、開口60を通して挿入されてもよく、開口は、図14に示されるように、表面から形成されるランス62内に画定されてもよい。接触面152は、ランス62の1つと接触することができ、従って、表面に取り付けられたベース100(従って、クランプ54)を所定位置に取り外し可能にロックする。ベース100を取り外すために、アームを押し付けることができ、この力は、接触面152がランス62にもはや接触しないようにアームを動かすことができる。この接触の欠如により、ユーザはタブ120を開口60内からスライドさせることができ、これによりベース100が表面に取り付けられないようにする。
【0045】
他の実施形態では、例えば図15及び16に示すように、ベース100は、複数の(例えば図示のように2つの)タブ120と、タブ120から分離したロック122とを含む。これらの実施形態では、タブ120は、本体100から外側に延びている。ロック122は、ベース100から外方に片持ち支持されたアームである。アームは、そこから延びるストップ160をさらに含む。ロック122は、タブ120から軸56を中心として離間している。
【0046】
ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に取り付けるために、タブ120は、開口60を通して挿入されてもよく、開口は、図16に示されるように、表面から形成されるランス62内に画定されてもよい。ストップ160は、さらに、開口60に挿入されてもよく、この開口は、図16に示すように、表面から形成されたキャッチ64内に画定されてもよい。ストップ160を関連する開口60に挿入することにより、表面に取り付けられたベース100(従って、クランプ54)を所定位置に取り外し可能にロックする。ベース100を取り外すために、アームをユーザが押し付けることができ、この内向きの力は、ストップ160が関連する開口60から取り外されるようにアームを動かすことができる。このようにして、ベース100を表面への取り付けから取り外すことができる。
【0047】
他の実施形態では、例えば図17及び18に示すように、ベース100は、複数の(例えば図示のように2つの)タブ120と、タブ120から分離したロック122とを含む。これらの実施形態では、タブ120は、本体100から外側に延び、軸56の周り及び軸に沿って互いに離間している。ロック122は、ベース100から外方に片持ち支持されたアームである。アームはさらに、アームから第1の方向に延びるハンドル170と、アームから第1の方向と反対の第2の方向に延びる戻り止め172とを含む。
【0048】
ベース100(従って、クランプ54)を表面(壁12等)に取り付けるために、タブ120は、開口60を通して挿入されてもよく、開口は、図16に示されるように、表面から形成されるランス62内に画定されてもよい。戻り止め172は、さらに、開口60に挿入されてもよく、開口は、図17に示すように、表面に画定された孔であってもよい。戻り止め172を関連する開口60に挿入することにより、表面に取り付けられたベース100(従って、クランプ54)を所定位置に取り外し可能にロックする。ベース100を取り外すために、ハンドルをユーザが押し付けることができ、この力によってアームが移動し、戻り止め172が関連する開口60から取り除かれる。このようにして、ベース100を表面への取り付けから取り外すことができる。
【0049】
さらに、図18に示されるいくつかの実施形態では、1つ以上の位置決め突起174がベース100から延びてもよい。位置決め突起174は、ベース100(従って、クランプ54)を、本明細書で説明するように、その上に取り付けるための表面(壁12等)上に配向して位置決めするように作用してもよい。例えば、位置決め突起174は、表面に画定された穴66に固定可能であり、ベース100の向きを合わせて位置決めすることができる。さらに、固定された突起174は、特に軸方向に沿って、ベース100に付加的な強度を与えることができる。
【0050】
ここで再び図2から18を参照し、上述したように、クランプ54は、キャップ102とローラチューブ104とをさらに含む。キャップ102は、一般に、ベース100に接続可能であり(組み立てたときに接続され)、それらの間に内部チャネル112をさらに画定することができる。例示的な実施形態では、キャップ102は、軸56の周りに弓形形状を有する内面を有することができ、したがって、例えば、図示のように弓形形状のキャップ102であってもよい。
【0051】
ローラチューブ104は、内部チャネル112内に位置決め可能である(組み立てられたときに、その中に配置される)。さらに、ローラチューブ104は、支持ランプ114上に回転可能に取り付けられ、軸56の周りに回転可能である。例えば、ローラチューブ104は、ローラチューブ104が軸56に沿って延びるように、内部チャネル112内に配置されてもよい。さらに、ローラチューブ104は、支持ランプ114と接触していてもよい。軸56の周りの回転は、ベース100及びキャップ102の両方に対して相対的であり得る。
【0052】
ローラチューブ104は(キャップ102と共に)、図2から18に開示された種々のベース100の実施形態のうちの任意の1つ以上と共に利用することができることに留意されたい。
【0053】
いくつかの実施態様において、ローラチューブ104は、第1の外側フランジ180及び第2の外側フランジ182を含み、これらは、図示のように環状フランジであってもよい。第1及び第2の外側フランジ180,182は、軸56に沿って離間していてもよい。例示的な実施形態では、ローラチューブ104が内部チャネル112に固定されると、第1及び第2の外側フランジ180,182が支持ランプ114に接触する。さらに、第1の外側フランジ180と第1のレール116との間の接触、及び第2の外側フランジ182と第2のレール118との間の接触は、ローラチューブ104の軸方向の移動を制限し得る。
【0054】
いくつかの実施態様において、ローラチューブ104は、中央部分190、第1の端部分192及び第2の端部分194を含む。第1及び第2の端部192,194は、中央部190から反対方向、例えば軸56に沿って反対方向に延びる。いくつかの実施形態では、第1の外側フランジ180は、第1の端部192と中央部190との間に配置され、これらを画定してもよく、第2の外側フランジ182は、第2の端部194と中央部190との間に配置され、これらを画定してもよい。いくつかの実施態様において、第1及び第2の端部192,194は、それぞれ、図示のように環状リブであり得る1つ以上のリブ196を含むことができる。
【0055】
さらに、いくつかの実施形態では、クランプ54は、1つ以上の熱収縮チューブ200を含むことができる。各熱収縮チューブ200は、ローラチューブ104に接続され得る。例えば、図示のようないくつかの実施態様において、熱収縮チューブ200を第1の端部192に接続してそこから延在させ、熱収縮チューブ200を第2の端部194に接続してそこから延在させることができる。いくつかの実施形態では、リブ196が(複数の)熱収縮チューブ200に接触し、(複数の)熱収縮チューブ200がローラチューブ104(例えばその端部192,194)から滑るのを防止することによって、(複数の)熱収縮チューブ200の位置を維持するのを助けることができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、図8に示すように、クランプ54は、第2のロック210をさらに含むことができる。これらの実施形態では、(複数の)ロック122を(複数の)第1のロック122と呼んでもよい。第2のロック210は、ローラチューブ104の回転を選択的に防止するために、ローラチューブ104と選択的に係合可能である。例えば、ローラチューブ104の初期回転は、クランプ54及びケーブルアセンブリ50が一般に表面(壁12等)に取り付けられた直後のように所望され得る。このような回転は、関連するケーブル52の位置決めを容易にし、ケーブル52におけるねじれ又は曲げ応力の懸念を低減する。しかし、一旦位置決めされると、ローラチューブ104のさらなる回転を防止してケーブル52の位置を維持することが望ましい。従って、第2のロック210は、ローラチューブ104と接触する等して係合し、第2のロック210が解放されるまでローラチューブ104の回転を防止することができる。
【0057】
図示の例示的な実施形態では、第2のロック210は、止めねじである。これらの実施形態では、止めねじは、支持ランプ114を介してローラチューブ104の外面に接触して係合可能であり、そのような係合は、ローラチューブ104の回転を制限又は防止することができる。さらに、止めねじは、ローラチューブ104との接触から解放されて、再びその回転を妨げられないようにすることができる。
【0058】
上述のように、本開示によるケーブルアセンブリ50は、ケーブル52と、1つ以上のケーブル取り付けクランプ54とを含む。クランプ54は、ユーザによってケーブル52に取り付け可能であってもよく、あるいは、ケーブル52に工場出荷時に予め取り付けられていてもよい。図示の例示的な実施形態では、ケーブル52は、光ファイバケーブル52であり、これは、最も外側の外部ジャケット72内に配置された複数の光ファイバ70を含む。クランプ54を表面に取り付けることは、例示的な実施形態では、関連するケーブルアセンブリ50及びそのケーブル52をさらに取り付けることができ、従って、ケーブル52を効率的に、確実に、かつ取り外し可能に表面に位置決めすることができる。
【0059】
設置時には、ケーブル52をローラチューブ104を通して挿入することができる。さらに、図示のようないくつかの実施形態では、ケーブル52は、ローラチューブ104に接続された(複数の)熱収縮チューブ200がケーブル52にも接続されるように、(複数の)熱収縮チューブ200を通して挿入されてもよい。これらの実施形態では、(複数の)熱収縮チューブ200は、ケーブル52及びローラチューブ104上で収縮されてもよい。ローラチューブ104が内部チャネル112内に配置されているので、ケーブル52は、内部チャネル112を貫通して、例えば軸56に沿ってさらに延びることができる。ケーブル52は、一部の実施形態では、(複数の)熱収縮チューブ200と接触することにより、ローラチューブ104に対して略固定され、したがって、ローラチューブ104に対して一般的に移動できない。しかしながら、有利には、ケーブル52は、ローラチューブ104と共に長手方向軸56を中心に回転可能であってもよい。
【0060】
この書面による説明は、最良の態様を含む本発明を開示するために、また、任意の装置又はシステムを製造及び使用すること、及び任意の組み込まれた方法を実行することを含む、当業者が本発明を実施することを可能にするために、実施例を使用する。特許を受けることができる発明の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に生じる他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を含む場合、又はそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に相違しない同等の構造要素を含む場合は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
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