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特許7348301リソース構成方法、デバイス及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】リソース構成方法、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20230912BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20230912BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230912BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230912BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/044 110
H04W72/0453 110
H04W72/0446
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021557690
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-08
(86)【国際出願番号】 CN2019080665
(87)【国際公開番号】W WO2020199037
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,Channel structure for two-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902466,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902466.zip>,2019年02月16日
【文献】OPPO,On channel structure for 2-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902747,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902747.zip>,2019年02月16日
【文献】ZTE,Summary of 7.2.1.1 Channel Structure for Two-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1903435,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1903435.zip>,2019年03月03日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Remaining details on RACH procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720795,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720795.zip>,2017年11月18日
【文献】OPPO,On Channel Structure for 2-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1905051,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1905051.zip>,2019年03月30日,(本願出願日以降に公開された同出願人による文献)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスがメッセージA(MsgA)のプリアンブルを送信することと、
端末デバイスが物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースと物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとの間のマッピング規則に従って、MsgAのプリアンブルに対応するPUSCHリソース上においてMsgAのPUSCHを送信することとを含み、
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
PRACHリソースを、
まず、各PRACH機会内のプリアンブルインデックスの昇順、
次に、周波数分割多重のPRACHの機会のためのPRACHリソース番号の昇順、
次に、PRACHスロット内の時分割多重PRACH機会の時間リソースインデックスの昇順、という順序に従ってPUSCHリソースにマッピングすることを含む
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記PUSCHリソースは、
PUSCHリソースブロックのPUSCH時間周波数リソースと、
PUSCH DMRSポートと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記PRACHリソースは、
PRACHの機会上のプリアンブルを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
複数のPRACHリソースが1つのPUSCHリソースにマッピングされることを含む ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項5】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
予め設定された規則である
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスがメッセージA(MsgA)のプリアンブルを受信することと、
ネットワークデバイスがMsgAのプリアンブルに対応するPUSCHリソースにおいて、MsgAの物理アップリンク共有チャネルPUSCHを受信することとを含み、
MsgAのプリアンブルとPUSCHリソースとの対応は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則に従い、
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
PRACHリソースを、
まず、各PRACH機会内のプリアンブルインデックスの昇順、
次に、周波数分割多重のPRACHの機会のためのPRACHリソース番号の昇順、
次に、PRACHスロット内の時分割多重PRACH機会の時間リソースインデックスの昇順、という順序に従ってPUSCHリソースにマッピングすることを含む
ことを特徴とする通信方法。
【請求項7】
前記PUSCHリソースは、
PUSCHリソースブロックのPUSCH時間周波数リソースと、
PUSCH DMRSポートと、を含む
ことを特徴とする請求項に記載の通信方法。
【請求項8】
前記PRACHリソースは、
PRACHの機会上のプリアンブルを含む
ことを特徴とする請求項又はに記載の通信方法。
【請求項9】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
複数のPRACHリソースが1つのPUSCHリソースにマッピングされることを含む ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項10】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング規則は、
予め設定された規則である
ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項11】
請求項1~のいずれか1項に記載の通信方法を実行する装置を備える
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項12】
請求項10のいずれか1項に記載の通信方法を実行する装置を備える
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信技術分野に関し、特に、リソース構成方法、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、ランダムアクセス( Random Access Channel、RACH )は、第1のタイプのランダムアクセスと第2のタイプのランダムアクセスとを含む。第1のタイプのランダムアクセスでは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で情報交換を2回行う必要があり、即ち、端末デバイスはメッセージ( Msg ) Aをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスはMsgBを端末デバイスに送信する。したがって、第1のタイプのランダムアクセスは、2段階ランダムアクセスとも呼ばれる。第2のタイプのランダムアクセスの場合、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で4回の情報交換を行う必要があり、したがって、第2のタイプのランダムアクセスは、4段階ランダムアクセスとも呼ばれる。
【0003】
第1のタイプのランダムアクセスでは、MsgAチャネルリソースの構成に対して、プリアンブル(preamble)が搬送されるPRACHリソースの構成及びペイロード(payload)が搬送されるPUSCHリソースの構成が含まれる。PRACHリソース構成について、既存のRO ( RACH occasion )の構成方式が援用され得る。したがって、PUSCHの伝送性能を保証し、PUSCHの容量を向上させるために、PUSCHリソースをどのように構成するかに対する解決すべき課題がある。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、上記の課題を解決するために、PUSCHリソースを構成することで、PUSCHの伝送性能を保証し、PUSCHの容量を向上させることができるリソース構成方法、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【0005】
第1の態様として、本願の実施例は、リソース構成方法を提供し、端末デバイスが物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)リソースの構成情報を取得することを含む。
【0006】
第2の態様として、本願の実施例は、リソース構成方法を提供し、端末デバイスがPUSCHリソースと物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)リソースとのマッピング規則を決定することを含む。
【0007】
第3の態様として、本願の実施例は、第1の処理ユニットを含む端末デバイスを提供し、第1の処理ユニットは、PUSCHリソースの構成情報を取得するように構成される。
【0008】
第4の態様として、本願の実施例は、第2の処理ユニットを含む端末デバイスを提供し、第2の処理ユニットは、PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定するように構成される。
【0009】
第5の態様として、本願の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムを格納するメモリとを有する端末デバイスを提供し、ここで、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、上述した端末デバイスが実行するリソース構成方法のステップを実行する。
【0010】
第6の態様として、本願の実施例は、プロセッサにより実行される場合、上記の端末デバイスにより実行されるリソース構成方法を実現する実行可能プログラムが記憶された記憶媒体を提供する。
【0011】
本願の実施例で提供されるリソース構成方法は、端末デバイス又はネットワークデバイスがPUSCHリソースの構成情報及び/又はPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得することを含む。PUSCHのアンテナポート数を適切に構成することで、MsgAが搬送されるPUSCH容量を拡張する上で、PUSCHの伝送性能を確保することができる。PUSCHとPRACHリソースとのマッピングの順序および規則を提供することによって、端末デバイスが、preambleを選定した上で、PUSCHのリソースを決定し、シグナリングオーバーヘッドの節約した上で、PUSCHリソースの完全な構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の第2のタイプのランダムアクセスの処理フローチャートである。
図2】本願の第1のタイプのランダムアクセスの処理フローチャートである。
図3】本願のMsgAのチャネル構成の模式図である。
図4】本願の実施例における通信システムの構成の模式図である。
図5】本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の選択可能な処理のフローチャートである。
図6】本願の実施例における割り当てタイプ1を利用する場合にPUSCHリソースブロックの割り当ての模式図である。
図7】本願の実施例における割り当てタイプ0を利用する場合にPUSCHリソースブロックの割り当ての模式図である。
図8】本願の実施例におけるPRACHリソースと前記PUSCHリソースのとのマッピングの模式図である。
図9】本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理のフローチャートである。
図10】本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理のフローチャートである。
図11】本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理のフローチャートである。
図12】本願の実施例における端末デバイスの選択可能な構成の模式図である。
図13】本願の実施例における端末デバイスの他の選択可能な構成の模式図である。
図14】本願の実施例におけるネットワークデバイスの他の選択可能な構成の模式図である。
図15】本願の実施例におけるネットワークデバイスの他の選択可能な構成の模式図である。
図16】本願の実施例における電子デバイスのハードウェアの構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の実施例の特徴及び技術的内容をより詳細に理解するために、添付図面を参照して本願の実施例の実施を詳細に説明するが、添付図面は説明のためのものであり、本願の実施例を限定するものではない。
【0014】
本願の実施例で提供されるリソース構成方法を詳細に説明する前に、第2のタイプのランダムアクセスを簡単に説明する。
【0015】
端末デバイスはRACHによりネットワークデバイスとの接続を確立し、アップリンク同期を行う。ランダムアクセスの主な目的は、アップリンク同期を取得し、端末デバイスに固有のセル無線ネットワーク一時識別子( Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI )を割り当てることである。ランダムアクセスプロセスは、一般に、以下の5つのイベントのうちの1つによってトリガされる
1、RRC接続再確立プロセス(RRC Connection Re-establishment procedure):Radio Link Failureした後に端末デバイスが無線接続を再確立する。
2、ハンドオーバ:このとき、端末デバイスは、新たなセルとアップリンク同期を確立する必要がある。
3、RRC_CONNECTED状態では、下りデータが到着する(このときACK/NACKを返す必要がある)と、アップリンクは「非同期」状態にある。
4、RRC_CONNECTED状態では、アップリンクデータが到着する(例えば、測定レポートの報告またはユーザデータの送信が必要である)とき、アップリンクは「非同期」状態にあるか、またはSR伝送のために利用可能なPUCCHリソースがない(この時点で、すでにアップリンク同期状態にあるUEがSRの代わりにRACHを使用することを可能にする)。
5、RRC_CONNECTED状態では、端末デバイスを位置特定するために時間アドバンス( Timing Advance、TA )が必要である。
【0016】
図1に示すように、第2のタイプのランダムアクセスのプロセスフローは、以下の4つのステップを含む
ステップS101において、端末デバイスがメッセージ1(message 1、Msg1)を介してネットワークデバイスにランダムアクセスPreambleを送信する。
【0017】
端末デバイスが、選定されたPRACH時間領域リソースにおいて選定されたPreambleを送信し、ネットワークデバイスがPreambleに基づいてアップリンクTiming及び端末デバイスでのMsg3伝送に要するアップリンク許可の大きさを推定する。
【0018】
ステップS102において、ネットワークデバイスが、端末デバイスがPreambleを送信すると検出した後、Msg2を介して端末デバイスにランダムアクセス応答(Random Access Response、 RAR)メッセージを送信し、端末デバイスがMsg3を送信する時に使用されるアップリンクリソース情報を通知し、端末デバイスのために無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Tempory Identity、RNTI)を割り当て、端末デバイスにtime advance command等を提供する。
【0019】
ステップS103において、端末デバイスはRARメッセージを受信した後、RARメッセージで示すアップリンクリソースにおいてMsg3を送信する。
【0020】
ここで、Msg3のメッセージは、RACHプロセスが何らかのイベントによってトリガされたことをネットワークデバイスに通知するために主に使用される。例えば、初期ランダムアクセスイベントであれば、Msg3に端末デバイスIDとestablishment causeが含まれ、RRC再確立イベントの場合、Msg3に接続状態の端末デバイス識別子およびestablishment causeが含まれる。RRC接続状態である場合、1つのC-RNTI MAC CEがMsg3に含まれる。
【0021】
また、Msg3が含まれるIDは、ステップS104での競合衝突が解決される。
【0022】
ステップS104において、ネットワークデバイスが端末デバイスにMsg4を送信し、Msg4には競合解決メッセージが含まれ、また、端末デバイスにアップリンク伝送リソースを割り当てる。
【0023】
ネットワークデバイスから送信されたMsg4を受信した端末デバイスは、Msg3から送信された端末デバイス固有の一時識別子が基地局から送信された競合解決メッセージに含まれているか否かを検出し、含まれている場合、端末デバイスのランダムアクセスプロセスが成功したことを示し、含まれていない場合、ランダムアクセスプロセスが失敗したとみなし、端末デバイスは、再度、最初からランダムアクセスプロセスを開始する必要がある。
【0024】
第1のタイプのランダムアクセスの処理プロセスは、図2に示すように、以下の2つのステップを含む。
【0025】
ステップS201において、端末デバイスがネットワークデバイスにMsgAを送信する。
【0026】
ここで、MsgAは、Preamble及びpayloadから構成される。任意選択で、Preambleは、PRACHリソースで伝送される第2のタイプのランダムアクセスのPreambleと同じであり、payloadに含まれる情報は、第2のタイプのランダムアクセスにおけるMsg3の情報と同じであり、例えば、RRCがアイドル状態にあるときのRRCシグナリング、及びRRCが接続状態にあるときのC-RNTI MAC CEであり、payloadはPUSCHにより伝送され得る。なお、第2のタイプのランダムアクセスにおけるMsg1及びMsg3の内容は、MsgAに含まれている。
【0027】
ここで、MsgAのチャネル構成は、図3に示すように、preamble及びPUSCHを含み、ここで、preambleおよびそのサイクリックプレフィックス( Cyclic Prefix、CP )の時間領域リソースは、PUSCH時間領域リソースの前にあり、両者の間にはガードタイム( Guard Time、GT )が存在する。
【0028】
ステップS202において、端末デバイスがネットワークデバイスからのMsgBを受信する。
【0029】
任意選択で、MsgBが第2のタイプのランダムアクセスにおけるMsg2及びMsg4の内容を含み、MsgBがPDCCH及びPDSCHで伝送される。
【0030】
第1のタイプのランダムアクセスの場合、MsgAのチャネル構造は、PDSCHリソース及びROを含み、ここで、ROは、最大64個のpreambleを提供し、すなわち最大64個のユーザをサポートすることができ、一方、MsgAでpayloadを伝送するPUSCHリソースが、同じPUSCHリソース上で複数のPUSCHアンテナポートにおけるマルチユーザ多重化をサポートしなければ、同じPUSCHリソース上で一つのユーザ(端末デバイス)のPUSCH伝送のみをサポートし、このように、第1のタイプのランダムアクセスをサポートするユーザの数を制限するだけでなく、システムは、第1のタイプのランダムアクセスでMsgAの伝送をサポートするために多くのPUSCHを構成する必要があり、したがって、第1のタイプのランダムアクセスに対して、PUSCHリソースをどのように構成するかは、早急に解決すべき課題である。
【0031】
上述した問題点に対して、本願に係るリソース構成方法を提供し、本願の実施例に係るリソース構成方法は、例えば、GSM ( Global System of Mobile Communication )システム、CDMA ( Code Division Multiple Access )システム、WCDMA ( Wideband Code Division Multiple Access )システム、GPRS ( General Packet Radio Service )、LTE ( Long Term Evolution )システム、FDD ( Frequency Division Duplex )システム、TDD ( Time Division Duplex )システム、UMTS ( Universal Mobile Telecommunication System )、WiMAX ( Worldwide Interoperability for Microwave Access )通信システム又は5Gシステム等のような多様な通信システムに適用される。
【0032】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100を図4に示す。通信システム100は、端末デバイス120(または通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスであり得るネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得、カバレージエリア内に位置付けられた端末デバイスと通信し得る。このネットワークデバイス110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )であってもよく、LTEシステムにおける進化型基地局( Evolutional Node B、eNB又はeNodeB )であってもよく、New Radio、NR )/5Gシステムにおける基地局( gNB )であってもよく、Cloud Radio Access Network ( CRAN )における無線コントローラであってもよく、移動体交換センタ、中継局、アクセスポイント、車載器、ウェアラブル機器、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来進化したPublic Land Mobile Network ( PLMN )におけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0033】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に位置する少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。ここで、「端末デバイス」とは、公衆回線交換網PSTN、DSL、デジタル回線、直接ケーブルなどの有線回線接続、および/または別のデータ接続/ネットワーク、および/または、例えばセルラネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク( WLAN )、例えばDVB-Hネットワークのようなディジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機のための無線インターフェースを介する、及び/又は別の端末デバイスの通信信号を受信/送信するように構成された手段、および/またはIoTデバイスを含む。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、または「モバイル端末」と呼ばれ得る。移動端末の例としては、衛星又は携帯電話、データ処理、ファックス、およびデータ通信能力と組み合わせたセルラー無線電話を有するパーソナル通信システム( PCS )端末、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ、及び/又はGPS受信機を含むことができるPDA、および従来のラップトップおよび/またはパームトップ受信機または無線電話トランシーバを含む他の電子デバイスが挙げられる。端末デバイスは、アクセス端末、UE、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔端末、モバイルデバイス、加入者端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ機器を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP ( Session Initiation Protocol )電話、WLL ( Wireless Local Loop )局、PDA ( Personal Digital Assistant )、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティング装置または他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワーク内の端末デバイス、または将来進化してくるPLMN内の端末デバイスなどであり得る。
【0034】
任意選択で、端末デバイス120間でDevice to Device ( D2d )通信が行われ得る。
【0035】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークは、New Radio ( NR )システム又はNRネットワークとも称され得る。
【0036】
図4は、1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスとを例示的に示すが、任意選択で、この通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレッジ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0037】
任意選択で、通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0038】
なお、本願の実施例におけるネットワーク/システムにおける通信機能を有する装置は、通信デバイスと称される。図4に示す通信システム100を例にとると、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110と端末デバイス120を含み、ネットワークデバイス110と端末デバイス120は、上述した具体的な装置であってもよく、ここでその説明が省略され、通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願実施例ではこれに限定されない。
【0039】
本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の選択可能な処理プロセスは、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0040】
ステップS301において、端末デバイスがPUSCHリソースの構成情報を取得する。
【0041】
本願の実施例において、前記PUSCHリソースは、PUSCHがサポートするアンテナポート、PUSCH時間周波数リソースブロック、及びPUSCHがサポートするアンテナポートとPUSCH時間周波数リソースブロックのうちの少なくとも1つを含む。これに対応し、前記PUSCHリソースの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報、PUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報、及びPUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報とPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
まず、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報を説明する。
【0043】
例とし、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数及びPUSCHがサポートするアンテナポートのうちの少なくとも1つを含む。PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、ネットワークデバイスにより決定されてからシグナリングを介して端末デバイスに通知し、又は、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め約定され、又は、両者が結合して決定されても良い。
【0044】
PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報がPUSCHがサポートするアンテナポートの数を含む場合、PUSCHがサポートするアンテナポートの数は、同じPUSCHリソースにおいてサポートする最多のアンテナポート数を示す。個の数が2である場合、PUSCHリソースにおいて最多に2つのアンテナポートPUSCHリソースをサポートすることを示す。ここで、各アンテナポートが1つのユーザーのPUSCH伝送をサポートする。この時、PUSCHがサポートするアンテナポートの数を決定してから、どのアンテナポートを使用するかは、予め設定された構成情報又は予め設定されたポリシーに基づいて決定されてもい。例えば、PUSCHがサポートするアンテナポートの数が2である場合、予め設定されたポリシーに基づいて、アンテナポートセットにおいて番号が最初の2つのポートを使用して決定し、アンテナポートセットが{0、2、4、8}である場合、PUSCHがサポートするアンテナポートがアンテナポートセットの最初の2つのアンテナポート{0、2}を示す。予め設定されたポリシーに基づいてどの2つのポートを利用して決定することは、PUSCHがサポートするアンテナポートの数が2である場合にどの2つのアンテナポートを利用すること約定することを示し、PUSCHがサポートするアンテナポートの数が4である場合、どの4つのアンテナポートを利用する。ここで、アンテナポートセットは、ネットワークデバイスにより決定されてからシグナリングを介して端末デバイスに通知しても良いし、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め約定されても良い。
【0045】
PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報がPUSCHがサポートするアンテナポートを含む場合、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、同じPUSCHリソースにおいて利用可能なアンテナポートを直接示し、例えば、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報が{0、1}を示す場合、アンテナポート0及び1を利用することを示し、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報が{1、3、5、7}を示す場合、PUSCHリソースにおいてアンテナポート1、3、5及び7を利用することを示す。
【0046】
PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報がPUSCHがサポートするアンテナポートの数及びPUSCHがサポートするアンテナポートを含む場合、即ち、PUSCHがサポートするアンテナポートの数を直接示し、同じPUSCHリソースにおいて利用可能なアンテナポートを直接示す。
【0047】
他の例とし、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数及びPUSCHがサポートするアンテナポートを含む上で、さらに、PUSCH伝送に使用されるMIMO層を含む。PUSCH伝送に使用されるMIMO層は、PUSCHの伝送で使用されるMIMO層を示す。例えば、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報はMIMO layerが1であることを示す場合、PUSCHが単一層データ伝送を利用することを示し、MIMO layerが2である場合、PUSCHがダブル層データMIMO伝送を利用することを示す。任意選択で、PUSCH伝送に使用されるMIMO層は、プロトコルで予め約定され、例えば、MIMO層が1であると約定される。
【0048】
さらに、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報に含まれる、PUSCHがサポートするアンテナポート及び/又はPUSCHがサポートするアンテナポートの数に基づいて、端末デバイスがどのアンテナポートを選定してMIMO伝送を行うと決定することができる。例えば、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報でアンテナポートが{1、3、5、7}であり、また、MIMO layerが2であることを示す場合、端末が2層MIMO伝送のために選定されたアンテナポート対が{1、3}、又は{5、7}、又は{1、5}、又は{3、7}である。
【0049】
他の例として、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数及びPUSCHがサポートするアンテナポートの少なくとも一つを含む上で、さらに、PUSCH DMRS的スクランブリングIDを含み、即ち、
の値が0、又は
の値が1である。PUSCH DMRSのスクランブリングIDに基づいて、具体的なPUSCH DMRSシーケンスを決定することができる。
【0050】
本願の実施例において、PUSCHリソースにおいて複数のPUSCH DMRSポートを多重化して、複数のPUSCH アンテナポートが異なるユーザーのMsgAのPUSCH伝送にそれぞれ使用され、MsgAのPUSCH伝送容量を増大させることができる。さらに、アンテナポート数及び対応するアンテナポートを構成して、ネットワークデバイスは、負荷条件およびセル展開のチャネル環境条件に基づいて適切なアンテナポートの数を選択することができ、PUSCH伝送の性能を最適化するのに有利である。
【0051】
次に、PUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報を説明する。
【0052】
PUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報及びリソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報を含む。
【0053】
リソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報について、PUSCH時間周波数リソースブロックは、時間において連続するシンボル、周波数領域において連続する物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)からなる。リソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、PUSCHリソースブロックのリソース開始点、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数、PUSCHリソースの総数、PUSCHリソースブロックが占めるPRB数、PUSCHリソースブロックが占める直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル数のうちの少なくとも1つを含む。ここで、PUSCHリソースブロックのリソース開始点がPUSCHリソースの時間開始点及びPUSCHリソースの周波数開始点を含み、例えば、PRB又は開始シンボルであり、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数は、同じ時間位置(同じ1つの又は複数のシンボル、又は同じスロット等である)において周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数を示す。具体的な実施では、リソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報の全ては、ネットワークデバイスにより決定されたからシグナリングを介して端末デバイスに送信し、又は、ネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定され、又は、リソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報の一部は、ネットワークデバイスにより決定されてからシグナリングを介して端末デバイスに送信し、他の部分がネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定される。どの構成情報がネットワークデバイスによりシグナリングを介して端末デバイスに送信し、又は、ネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定されるか、本願の実施例が限定されない。
【0054】
具体的な実施では、ネットワークデバイスが異なる大きさを有するPUSCHリソースブロックセットを構成し、各PUSCHリソースブロックセットのいずれも上記の方式に基づいて構成される。
【0055】
割り当てタイプ1を利用するPUSCHリソースブロックの割り当ての模式図は、図6に示すように、8つのPUSCHリソースブロックの割り当てを示し、ここで、同じ時間位置FDMedのPUSCHリソースブロックの数が4である。PUSCHリソースの開始時間周波数位置、各PUSCHリソースブロックが示すPRB数、シンボル数、及び同じ時間位置FDMedのPUSCHリソースブロックの数等の情報に基づいて、全てのPUSCHのリソースブロック位置を決定すると分かる。
【0056】
リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報について、PUSCH時間周波数リソースブロックが時間に連続するシンボル、周波数領域において連続しないPRBからなる。リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、PUSCHリソースブロックのリソース開始点、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数、PUSCHリソースの総数、PUSCHリソースブロックが占めるOFDMシンボルの数、及びPUSCHリソースブロックのPRBのリソース割り当て情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、前記PUSCHリソースブロックのPRBのリソース割り当て情報は、PRB又はRBGのビットマップ(bitmap)、及びPRB又はRBGの分布パターン(pattern)を含む。具体的な実施では、PRB(又はRBG)分布patternが複数のユーザーのPUSCHリソースの多重パラメータを示す。1つの方式が各PUSCHリソースブロックのPRB/RBGの分布を示し、他の方式が1つの統一のPUSCHリソースブロックのPRB/RBGの分布を示し、各PUSCHリソースブロックのいずれもこの分布patternを採用する。具体的な実施では、リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報の全ては、ネットワークデバイスにより決定されてからシグナリングを介して端末デバイスに送信し、又は、ネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定され、又は、リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報の一部は、ネットワークデバイスにより決定されてからシグナリングを介して端末デバイスに送信し、他の部分がネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定される。どの構成情報がネットワークデバイスによりシグナリングを介して端末デバイスに送信し、又は、ネットワークデバイスと端末デバイスとがプロトコルで予め約定されるか、本願の実施例が限定されない。
【0057】
リソース割り当てタイプ0を利用するPUSCHリソースブロックの割り当て模式図は、図7に示すように、各PUSCH上のPRBが均一に分布される。各PUSCHリソースブロックが3個のPRB又はRBGからなり、PRB又はRBGが均一に分布され、2つのPRB又はRBGごとの間隔が3個のPRB又はRBGである。同じ時間リソースにおいて、複数のリソースブロックのPRB又はRBGがリソース分布のpatternに応じて周波数領域で順に配置される。1回の配置でFDMed数のPUSCHリソースブロックが形成されない場合、リソースで分布されるpatternに基づいて再度配置されても良い。図7に示すように、FDMedのPUSCHリソースブロック数が8であるが、1回の配置で4個のPUSCHリソースブロック(PUSCHリソースブロック1、2、3、4)が形成されるため、5番目のリソースブロックから新たなリソース配置を行ってPUSCHリソースブロック5、6、7、8が決定される。
【0058】
本願の実施例において、2つのPUSCHリソースの構成方式は、少量のパラメータでPUSCHリソースの構成を行うことで、シグナリングオーバーヘッドを低減させ、さらに、msgAリソースを構成するシステム放送のオーバーヘッドを低減させる。
【0059】
ステップS302において、端末デバイスが前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する。
【0060】
第1のタイプのランダムアクセスについて、msgAが搬送されるPUSCHリソースが、PUSCH時間周波数リソースブロックとPUSCHのDMRSアンテナポートからなる。第1のタイプのランダムアクセスにおけるMsgAがpreambleとPUSCHの二者を含むため、端末デバイスがmsgAを送信する前に、preambleに対応するPRACHリソースとPUSCHリソースの選定操作を行う必要がある。PRACHリソースとPUSCHリソースの対応関係とが一対一のマッピングであり、すなわち、1つのPRACHリソースが1つのPUSCHリソースに対応し、ここで、1つのPRACHリソースが任意の1つのPRACH occasion上の1つのpreambleを指し、1つのPUSCHリソースが1つのPUSCHリソースブロックのPUSCH時間周波数リソースと1つのPUSCH DMRSポートからなるPUSCH伝送リソースを指す。PRACHリソースとPUSCHリソースとの対応関係が、一対多のマッピングであり、又は、多対一のマッピングであり、すなわち、1つのPRACHリソースが複数のPUSCHリソースに対応し、又は、複数のPRACHリソースが1つのPUSCHリソースに対応する。複数のPRACHリソース(RACH occasion)及び複数のPUSCHリソースブロックを構成する場合、端末デバイスがMsgAのリソースを決定する時に、PRACHリソースとPUSCHリソースのマッピングとの関係を取得する必要があり、また、端末デバイスがPRACHリソースとPUSCHリソースとの二者のマッピング順番を取得する必要がある。例えば、上記の任意のPRACHリソースと上記の任意のPUSCHリソースとが一対一のマッピング関係である場合、端末デバイスがあるPRACHリソース(RACH occasion)におけるあるpreambleを選択する場合、端末デバイスが当該preambleに対応するPUSCHリソース(即ち、どのPUSCHリソースブロック及びどのPUSCH DMRSポートに位置する)を決定する必要がある。
【0061】
これに基づいて、本願の実施例は、以下のように、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する。
【0062】
ある実施例において、preambleに対応するPRACHリソースについて、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元を含み、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元は、1つのRACH occasionにおけるpreamble indexであり、周波数分割多重されるRACH occasionについて、PRACHリソース番号に応じて、1つのPRACH slotにおいて、時間分割多重されるRACH occasionが時間リソースインデックスとPRACH slotsのインデックスに基づく。ここで、RACH occasionは、preambleが伝送される時間領域リソースと周波数領域リソースを指す。
【0063】
前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、
前記PUSCHリソースが、
1、1つのRACH occasion内のpreamble indexの順番、
2、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号の順番、
3、1つのPRACHスロットslotにおいて時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの順番、
4、PRACH slotsのインデックスの順番のような優先順位に従って、PRACHリソースとマッピングされることを含む。
【0064】
選択可能な実施例において、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、
前記PUSCHリソースが、
1、RACH occasionにおいてpreamble indexの昇順、
2、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号の昇順、
3、1つのPRACHスロットslotにおいて時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの昇順、
4、PRACH slotsのインデックスの昇順のような優先順位に従って、PRACHリソースとマッピングされることを含む。なお、上記の実施例において、優先順位は、各次元の昇順であり、具体的な実施では、優先順位は、降順又は他の方式であっても良い。
【0065】
例えば、PUSCHリソースは、以下の優先順位に従って前記PRACHリソースとマッピングする場合、PRACHリソースに対し、まず、1つのRACH occasion内のpreamble indexの順番に従ってPUSCHリソースとマッピング、RACH occasionにおけるpreamble indexに基づくマッピングが完了した後、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号の順番に従ってPUSCHリソースとマッピングし、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号に基づくマッピングが完了した後、1つのPRACHスロットslotにおいて、時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの順番に従ってPUSCHリソースとマッピングし、最後、PRACH slotsのインデックスの順番に従って、PRACHリソースがPUSCHリソースとマッピングされる。
【0066】
なお、RACH occasionにおけるpreamble index次元が番号(1)で示し、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号次元が番号(2)で示し、1つのPRACH slotにおいて、時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスが番号(3)で示し、PRACH slotsのインデックスが番号(4)で示し、この4つの次元のマッピング優先順位が柔軟に調整されても良く、例えば、上記の優先順位が(1)、(2)、(3)、(4)であり、他の実施例において、優先順位が(2)、(1)、(3)、(4)、又は(1)、(2)、(3)、(4)等の任意の組合せであってもよい。具体的な実施では、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元が、PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの優先順位に含まれる次元と同じである。即ち、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元がある次元を含み、PUSCHリソースがこれらの次元の優先順位に従って前記PRACHリソースとマッピングする。例えば、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元は、上記の次元(1)、(2)及び(3)を含む場合、前記PUSCHリソースは、次元(1)、(2)及び(3)のような優先順位に従って前記PRACHリソースとマッピングする。
【0067】
PUSCHリソースについて、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元を含み、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元は、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindex、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピング規則は、
前記PRACHリソースが、
a、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番、
b、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号の順番、
c、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの順番のような優先順位に従って、PUSCHリソースとマッピングされることを含む。
【0069】
選択可能な実施例において、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピング規則は、
前記PRACHリソースが、
a、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの昇順、
b、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号の昇順、
c、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの昇順のような優先順位に従って、前記PUSCHリソースとマッピングされることを含む。
【0070】
選択可能な実施例において、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番は、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの昇順であり、PUSCHリソース番号の順番は、PUSCHリソース番号の昇順であり、時間リソースインデックスの順番は、時間リソースインデックスの昇順である。上記の実施例において優先順位が各次元の昇順であり、具体的な実施では、優先順位が降順又は他の方式であっても良い。
【0071】
例えば、前記PRACHリソースは、上記の優先順位に従って前記PUSCHリソースとマッピングし、PUSCHリソースについて、まず、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番に従ってPRACHリソースとマッピングし、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの使用が完了した後、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号の順番に従ってPRACHリソースとマッピングし、PUSCHリソース番号の使用が完了した後、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの順番に従って、PUSCHリソースがPRACHリソースとマッピングする。
【0072】
なお、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindex次元が番号aで示し、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号次元が番号bで示し、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックス次元が番号cで示し、この3つの次元のマッピング優先順位が柔軟に調整されても良く、例えば、上記の優先順位がa、b、cであり、他の実施例において、優先順位がb、a、c、又はa、b、cの任意の組合せであっても良い。例えば、まず、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックに対し、PUSCHリソース番号の順番に従ってPRACHリソースとマッピングし、次に、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番に従ってPRACHリソースとマッピングし、最後に、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの順番に従って、PUSCHリソースがPRACHリソースとマッピングする。又は、まず、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号の順番に従ってPRACHリソースとマッピングし、次に、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの順番に従って、PUSCHリソースがPRACHリソースとマッピングし、最後、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番に従ってPRACHリソースとマッピングする。a、b、cの3つの粒度に基づいて形成するマッピング優先順位は、複数であるため、ここで説明を省略する。具体的な実施では、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元は、PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの優先順位に含まれる次元と同じである。即ち、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元がある次元を含み、前記PRACHリソースがこれらの次元の優先順位に従って前記PUSCHリソースとマッピングする。例えば、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元が上記の次元(1)、(2)及び(3)を含み、そして、前記PUSCHリソースが次元(1)、(2)及び(3)の優先順位に従って前記PRACHリソースとマッピングする。
【0073】
図8に示すPRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピング規則に含まれるものを説明する。図8に示すように、4個のROリソースFDMedが多重され、周波数が逓増されてから時間が逓増される順番に従って、8個のROの番号が順次にRO 1-8である。同様、PUSCHリソースの番号が1-16である。1つのROが64個のpreambleを提供するが、1つのPUSCHリソースブロックが8個のPUSCH DMRSをサポートし、且つPRACHリソースとPUSCHリソースとが一対一のマッピングであると仮定する。この場合、1番目のRO上のpreambleが8個のPUSCHリソースブロックに対応する。ここで、preamble index 0、1、2、3…7が1番目のPUSCHリソースブロック上の8個のPUSCHリソース(8個のDMRSポート0、1、2、3…7に対応する)に対応し、preamble index 0がPUSCHポートindex=0であるPUSCHリソースに対応し、preamble index 1がPUSCHポートindex=1であるPUSCHリソースに対応し、preamble index 2がPUSCHポートindex=2であるPUSCHリソースに対応し、…preamble index 7がPUSCHポートindex=7であるPUSCHリソースに対応し、同様、preamble index8-15が番号が2である2番目のPUSCHリソースブロックの8個のDMRSポートに対応し、以下は同様である。
【0074】
従って、番号が2であるROリソースが番号が9-16であるPUSCHリソースブロック上のDMRSポートにマッピングされる。
【0075】
本願の実施例において、PRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング関係及びPRACHリソースとPUSCHリソースとのそれぞれのマッピング順番が決定された後、端末デバイスがPRACHリソースを選定した場合、対応するPUSCHリソースの位置が決定される。例えば、端末デバイスがPRACHリソースを選定し、1つのRACH occasion内のpreamble indexの順番、及び周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号の順番に従ってPUSCHリソースとマッピングすると決定した場合、端末デバイスがRACH occasionにおけるpreamble index昇順に従って、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの昇順に従ってPUSCHリソースをマッピングする。RACH occasionにおけるpreamble indexに基づくマッピングが完了した後、周波数分割多重されるRACH occasionのPRACHリソース番号の昇順に基づいてPUSCHリソースをマッピングする。PUSCHリソースのマッピングする場合、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexに基づくマッピングが完了した場合、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号の昇順に基づいてマッピングを行い、このように、PRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピングが完了する。
【0076】
なお、本願の実施例において、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め約定され、又は、ネットワークデバイスがPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定した後、シグナリングを介して端末デバイスに通知する。
【0077】
なお、ステップS301とステップS302との間に実行の先後関係は存在せず、ステップS301を先に実行し、ステップS302を実行してもよく、ステップS302を先に実行し、ステップS301を実行しても良く、ステップS301とステップS302とは同時に実行されてもよい。本願の実施例では、ステップS301のみを実行してもよく、ステップS301とステップS302を実行してもよい。
【0078】
ある選択可能な実施例において、前記方法は、さらに、以下のステップを含む。
【0079】
ステップS303において、端末デバイスが前記PUSCHリソースの構成情報に基づいてMsgAを送信する。
【0080】
本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理プロセスは、図9に示すように、以下のステップを含む。
【0081】
ステップS401において、端末デバイスがPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する。
【0082】
本願の実施例において、PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に対する説明は、上記のステップS302において端末デバイスがPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0083】
端末デバイスが前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する場合、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を受信する。
【0084】
又は、端末デバイスが予め設定されたPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいて前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得し、即ち、ネットワークデバイスと端末デバイスとが前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を予め設定する。
【0085】
又は、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則のうちの一部の情報を受信し、予め設定されたPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいて前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則のうちの他の部分の情報を取得する。ここで、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則のうちの他の部分の情報は、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め設定される。
【0086】
ある選択可能な実施例において、前記方法は、さらに、以下のステップを含み、
ステップS402において、端末デバイスデバイスが前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいてMsgAを送信する。
【0087】
本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理プロセスは、図10に示すように、以下のステップを含み、
ステップS501において、ネットワークデバイスがPUSCHリソースの構成情報を送信する。
【0088】
ここで、ネットワークデバイスが端末デバイスにPUSCHリソースの構成情報を送信し、前記PUSCHリソースの構成情報は、MsgAが伝送されるPUSCHリソースの全ての構成情報であっても良いし、MsgAが伝送されるPUSCHリソースの一部の構成情報であっても良い。前記PUSCHリソースの構成情報がMsgAが伝送されるPUSCHリソースの一部の構成情報である場合、MsgAが伝送されるPUSCHリソースの他の部分の構成情報は、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め設定され、この時、端末デバイスが他の部分の構成情報を取得したため、ネットワークデバイスから端末デバイスに送信する必要がない。
【0089】
本願の実施例において、PUSCHリソースの構成情報に対する説明は、上記のステップS301において端末デバイスがPUSCHリソースの構成情報を決定する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0090】
前記方法は、さらに、以下のステップを含み、
ステップS502において、ネットワークデバイスが前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を送信する。
【0091】
本願の実施例において、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則の全ての情報は、ネットワークデバイスにより決定されてから、端末デバイスに送信し、又は、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則における一部の情報は、ネットワークデバイスにより決定されてから、端末デバイスに送信し、この時、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則における他の部分の情報は、ネットワークデバイスと端末デバイスとが予め設定され、この時、端末デバイスが他の部分の情報を取得したため、ネットワークデバイスが端末デバイスに送信する必要がない。
【0092】
本願の実施例において、PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に対する説明は、上記のステップS302において端末デバイスがPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0093】
ある選択可能な実施例において、前記方法は、さらに、
ネットワークデバイスがPUSCHリソースの構成情報に基づいて送信されたMsgAを受信することを含み、
ここで、前記MsgAが端末デバイスからネットワークデバイスに送信する。任意選択で、前記MsgAは、端末デバイスがPUSCHリソースの構成情報及びPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいて送信しても良い。
【0094】
本願の実施例におけるチャネルリソースの構成方法の他の選択可能な処理プロセスは、図11に示すように、以下のステップを含む、
ステップS601において、ネットワークデバイスがMsgAを受信し、前記MsgAにおけるPUSCHリソースとPRACHリソースとの間にPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則がある。
【0095】
本願の実施例において、PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に対する説明は、上記のステップS302において端末デバイスがPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0096】
ある実施例において、ステップS601を実行する前に、前記方法は、さらに、以下のステップを含み、
ステップS600において、ネットワークデバイスが、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得し、及び/又は予め設定されたPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいて前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する。
【0097】
なお、本願の実施例においてチャネルリソースの構成方法が第1のタイプのランダムアクセス(2ステップのランダムアクセス)においてMsgAが搬送されるPUSCHチャンネルに応用される。
【0098】
上記のチャネルリソースの構成方法を実現するために、本願の実施例は、さらに、端末デバイスを提供し、前記端末デバイスの選択可能な構成は、図12に示すように、前記端末デバイス800は、第1の処理ユニット801を含み、
第1の処理ユニット801は、PUSCHリソースの構成情報を取得するように構成される。
【0099】
本願の実施例において、前記第1の処理ユニット801は、さらに、前記PUSCHリソースと物理PRACHリソースとのマッピング規則を取得するように構成される。
【0100】
本願の実施例において、前記PUSCHリソースは、PUSCHがサポートするアンテナポート及び/又はPUSCH時間周波数リソースブロックを含む。これに対応し、前記PUSCHリソースの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報及び/又はPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報を含む。
【0101】
ここで、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数、PUSCHがサポートするアンテナポートのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
又は、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数及び/又はPUSCHがサポートするアンテナポートを含む上で、さらに、PUSCH伝送に使用されるマルチ入力マルチ出力MIMO層を含む。
【0103】
又は、前記PUSCHがサポートするアンテナポートの構成情報は、PUSCHがサポートするアンテナポートの数及び/又はPUSCHがサポートするアンテナポートを含む上で、さらに、PUSCH DMRSのスクランブル識別子IDを含む。
【0104】
本願の実施例において、前記PUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報及びリソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報を含む。
【0105】
前記リソース割り当てタイプ1のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、PUSCHリソースブロックのリソース開始点、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数、PUSCHリソースの総数、PUSCHリソースブロックが占めるPRB数及びPUSCHリソースブロックが占めるOFDMシンボルの数のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
前記リソース割り当てタイプ0のPUSCH時間周波数リソースブロックの構成情報は、 PUSCHリソースブロックのリソース開始点、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックの数、PUSCHリソースの総数、PUSCHリソースブロックが占めるOFDMシンボルの数、及びPUSCHリソースブロックのPRBのリソース割り当て情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、前記PUSCHリソースブロックのPRBのリソース割り当て情報は、PRB又はRBGのbitmap、及びPRB又はRBGの分布patternにより示す。ここで、前記リソース開始点は、時間リソース開始点及び/又は周波数リソース開始点を含む。
【0107】
本願の実施例において、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元を含み、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピングの次元は、1つのRACH occasionにおけるpreamble index、周波数分割多重されるRACH occasionによるPRACHリソース番号、1つのPRACHスロットslotにおいて時間分割多重されるRACH occasionによる時間リソースインデックス、及びPRACH slotsのインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
従って、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PUSCHリソースが1つのRACH occasion内のpreamble indexの順番、周波数分割多重されるRACH occasionによるPRACHリソース番号の順番、1つのPRACH slotにおいて時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの順番、PRACH slotsのインデックスの順番のような優先順位に従って、PRACHリソースとマッピングされることを含む。
【0109】
任意選択で、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PUSCHリソースが、
1つのRACH occasionにおいてpreamble indexの昇順、
周波数分割多重されるRACH occasionによるPRACHリソース番号の昇順、
1つのPRACH slotにおいて時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの昇順、
PRACH slotsのインデックスの昇順のような優先順位に従って、PRACHリソースとマッピングされることを含む。
【0110】
本願の実施例において、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元を含み、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピングの次元は、1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindex、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックのPUSCHリソース番号、及び時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0111】
従って、前記PRACHリソースと前記PUSCHリソースとのマッピング規則は、前記PRACHリソースが1つのPUSCHリソース内のPUSCHポートindexの順番、周波数分割多重されるPUSCHリソースブロックPUSCHリソース番号の順番、時間分割多重されるPUSCHリソースブロックの時間リソースインデックスの順番のような優先順位に従って、PUSCHリソースとマッピングされることを含む。
【0112】
任意選択で、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則は、
前記PUSCHリソースが、
1つのRACH occasionにおいてpreamble indexの昇順、
周波数分割多重されるRACH occasionによるPRACHリソース番号の昇順、
1つのPRACH slotにおいて時間分割多重されるRACH occasionの時間リソースインデックスの昇順、
PRACH slotsのインデックスの昇順のような優先順位に従って、PRACHリソースとマッピングされることを含む。
【0113】
本願の実施例において、前記第1の処理ユニット801は、PUSCHリソースの構成情報を受信し、及び/又は、予め設定されたPUSCHリソースの構成情報に基づいてPUSCHリソースの構成情報を取得するように構成される。
【0114】
ある実施例において、前記端末デバイスは、さらに、第1の送信ユニット802を含み、
第1の送信ユニット802は、前記PUSCHリソースの構成情報に基づいてMsgAを送信するように構成される。
【0115】
上記のチャネルリソースの構成方法を実現するために、本願の実施例は、さらに、端末デバイスを提供し、前記端末デバイスの他の選択可能な構成は、図13に示すように、前記端末デバイス900は、第2の処理ユニット901を含み、
第2の処理ユニット901は、PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得するように構成される。
【0116】
本願の実施例において、前記第2の処理ユニット901がPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する説明は、上記の端末デバイス800における第1の処理ユニット801がPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を決定する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0117】
前記端末デバイス900は、さらに、第2の送信ユニット902を含み、第2の送信ユニット902は、前記PUSCHリソースと前記PRACHリソースとのマッピング規則に基づいてMsgAを送信するように構成される。
【0118】
上記のチャネルリソースの構成方法を実現するために、本願の実施例は、さらに、ネットワークデバイスを提供し、前記端末デバイスの選択可能な構成は、図14に示すように、前記ネットワークデバイス1000は、第3の送信ユニット1001を含み、
第3の送信ユニット1001は、PUSCHリソースの構成情報を送信するように構成される。
【0119】
本願の実施例において、前記第3の送信ユニット1001は、さらに、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を送信するように構成される。
【0120】
ある実施例において、前記ネットワークデバイス1000は、さらに、第1の受信ユニット1002を含み、
第1の受信ユニット1002は、前記PUSCHリソースの構成情報に基づいて送信されたMsgAを受信するように構成される。
【0121】
上記のチャネルリソースの構成方法を実現するために、本願の実施例は、さらに、ネットワークデバイスを提供し、前記端末デバイスの構成の模式図は、図15に示すように、前記ネットワークデバイス2000は、第2の受信ユニット2001を含み、
第2の受信ユニット2001は、MsgAを受信するように構成され、前記MsgAにおける物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソースと物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースとの間にPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則がある。
【0122】
本願の実施例において、前記ネットワークデバイス2000は、さらに、第3の処理ユニット2002を含み、
第3の処理ユニット2002は、前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得し、及び/又は予め設定されたPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則に基づいて前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得するように構成される。
【0123】
なお、本願の実施例において、第3の処理ユニット2002が前記PUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する説明は、端末デバイス800における第1の処理ユニット801がPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング規則を取得する説明と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0124】
本願の実施例は、プロセッサと、プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを備える端末デバイスをさらに提供し、ここで、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行し、端末デバイスによって実行されるリソース構成方法のステップを実行する。
【0125】
本願の実施例は、プロセッサと、プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを備えるネットワークデバイスをさらに提供し、ここで、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行し、ネットワークデバイスによって実行されるリソース構成方法のステップを実行する。
【0126】
図16は、本願の実施例に係る電子デバイス(端末デバイス及びネットワークデバイス)のハードウェア構成を示す図であり、端末デバイス700は、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702及び少なくとも1つのネットワークインターフェース704を含む。端末デバイス700の各構成要素は、バスシステム705を介して互いに結合される。バスシステム705は、これらの構成要素間の接続通信を可能にするために使用されることが理解されよう。バスシステム705は、データバスの他に、電源バス、制御バス、ステータス信号バスを含む。しかし、図16では、説明を明瞭にするために、各種バスをバスシステム705として示している。
【0127】
メモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、FRAM、Flashメモリ、CD-ROM、CD-Read-Only Memory、磁気表面ストレージは、磁気ディスクストレージ又は磁気テープストレージであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるRAM ( Random Access Memory )であってもよい。限定ではなく例として、多くの形態のRAMが、例えば、静的ランダムアクセスメモリ( SRAM、Static Random Access Memory )、同期式静的ランダムアクセスメモリ( SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory )、動的ランダムアクセスメモリ( DRAM、Dynamic Random Access Memory )、同期式動的ランダムアクセスメモリ( SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory )、ダブルデータレート同期式動的ランダムアクセスメモリ( DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory )、強化型同期式動的ランダムアクセスメモリ( ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory )、同期式接続式動的ランダムアクセスメモリ( SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory )、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory )などとして使用され得る。本願の実施例に記載されるメモリ702は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0128】
本願の実施例におけるメモリ702は、端末デバイス700の動作を支援するための各種データを記憶するために用いられる。これらのデータの例は、端末デバイス700上で動作するためのアプリケーションプログラム7022などの任意のコンピュータプログラムを含む。本願の実施例の方法を実施するプログラムは、アプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0129】
上述した本願の実施例に開示された方法は、プロセッサ701に適用されてもよく、プロセッサ701によって実施されてもよい。プロセッサ701は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実装において、上記方法のステップは、プロセッサ701内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令によって達成され得る。上記のプロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( DSP、Digital Signal Processor )または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。プロセッサ701は、本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願の実施例に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアの復号プロセッサによって実行されるように直接具現化されてもよく、または復号プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組合せによって実行されるように具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、メモリ702内に配置された記憶媒体内に配置されてもよく、プロセッサ701は、メモリ702内の情報を読み取り、そのハードウェアとともに、上記の方法のステップを実施する。
【0130】
例示的な実施例において、端末デバイス700は、ASIC ( Application Specific Integrated Circuit )、DSP、PLD ( Programmable Logic Device )、CPLD ( Complex Programmable Logic Device )、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU、又は上述した方法を実行するための他の電子部品の内の1つ以上によって実現されてもよい。
【0131】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するための記憶媒体をさらに提供する。
【0132】
任意選択で、記憶媒体は、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに本願の実施例における各方法における対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0133】
本願は、本願の実施例による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、1つ又は複数のフローチャート、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実装するための手段を生成する。
【0134】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、フローチャートの1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能を実装する命令手段を含む製品を生成する。
【0135】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもでき、その結果、一連の操作ステップがコンピュータまたは他のプログラム可能な装置で実行されて、コンピュータで実行される処理を生成し、コンピュータまたは他で実行される。命令は、フローチャートのフローまたは複数のフロー、および/またはブロック図のブロックまたは複数のブロックで指定された機能を実装するためのステップを提供する。
【0136】
以上の説明は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を制限するものではなく、本願の精神と原則内で行われたあらゆる修正、均等物及び改良等は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
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