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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230912BHJP
【FI】
F21S2/00 484
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022088962
(22)【出願日】2022-05-31
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】寺川 大輔
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-241274(JP,A)
【文献】特開2013-214528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示パネルの背面側に設けられたシャーシと、
前記シャーシの正面に固定部材によって取付けられ、正面に前記表示パネルに向かって光を照射する複数の光源を有した光源基板と、
前記光源基板の正面に前記固定部材の頭部を覆うように貼付けられ、前記複数の光源を露出させるための複数の開口部を有し、前記光源から照射された光を前記表示パネル側に反射する反射シートと、備え、
前記反射シートに前記固定部材の頭部を跨ぐブリッジがスリットによって形成され、前記ブリッジは、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部を通るよう配置されている、表示装置。
【請求項2】
前記ブリッジは、
前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部に配置され、前記固定部材の頭部に密着したブリッジ中央部と、
少なくとも1つの方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成され、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の2つの光源の中間にそれぞれ配置された少なくとも2つのブリッジ裾部と、を有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記ブリッジは、各ブリッジ裾部の端部に二股状に分岐して形成された2つのブリッジ枝部を更に有する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ブリッジは、2つのブリッジ裾部を有し、
前記ブリッジの正面視形状は、I型形状である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ブリッジは、第1方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成された2つのブリッジ裾部と、前記第1方向に略直交する第2方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成された2つのブリッジ裾部とを含む4つのブリッジ裾部を有し、
前記ブリッジの正面視形状は、十字形状である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ブリッジは、2つのブリッジ裾部を有し、
前記ブリッジの正面視形状は、H型形状である、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ブリッジ裾部の幅は、前記ブリッジ中央部の最大幅よりも小さい、請求項2又は3に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ブリッジ裾部の幅は、前記固定部材の頭部の最大幅の1/3以上でかつ前記固定部材の頭部の最大幅の2/3以下である、請求項2又は3に記載の表示装置。
【請求項9】
前記固定部材の頭部から各ブリッジ裾部の端部までの長さは、前記固定部材の頭部の最大幅よりも大きくかつ前記固定部材の頭部の最大幅の3倍以下である、請求項2又は3に記載の表示装置。
【請求項10】
前記固定部材の頭部から各ブリッジ枝部の端部までの長さは、前記固定部材の頭部の最大幅よりも大きくかつ前記固定部材の頭部の最大幅の3倍以下である、請求項3に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばモニタディスプレイ、テレビジョン受信機等に用いられる表示装置、特に、表示装置のバックライトに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示パネル等のように発光機能を有しない表示パネルを備えた表示装置には、表示パネルに画像を表示するための照明装置としてのバックライトが用いられる(特許文献1参照)。先行技術に係るバックライトの構成について簡単に説明すると、次の通りである。
【0003】
表示パネルの背面側には、シャーシ(特許文献1では基板支持体と称される)が設けられている。シャーシの正面には、複数の光源基板(特許文献1では基板と称される)が固定部材によって取付けられている。各光源基板は、その正面に、表示パネルに向かって光を照射する複数の光源を有している。また、シャーシの正面には、反射シートが複数の光源基板を覆うように取付けられており、反射シートは、光源から照射された光を表示パネル側に向かって反射する。反射シートは、複数の光源を露出するための複数の開口部(特許文献1では第1孔と称される)を有している。反射シートは、固定部材を挿通させるための挿通孔(特許文献1では第2孔と称される)を有している。そして、光源から照射された光が固定部材の頭部によって遮られないようにするため、基板の正面からの固定部材の頭部の頂部までの寸法は、基板の正面から光源の頂部までの寸法よりも短く設定されている。なお、反射シートは、複数の光源基板を接続するコネクタを覆っており、反射シートにおけるコネクタに対応する箇所には、スリットが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-214528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、反射シートと固定部材の頭部との光の反射率の差によって、表示パネルにおける固定部材の頭部に対応する箇所の暗部が目立つことがある。一方、固定部材の頭部に対応する箇所の暗部が生じないように、反射シートを固定部材の頭部を覆うように光源基板の正面に貼付けると、反射シートにおける固定部材の頭部を覆う部分の周辺が、固定部材の頭部の厚みに応じた分だけ光源基板の正面から浮き上がる。そして、時間の経過に伴い、反射シートの浮き上がりが固定部材の頭部周辺の光源近傍まで進行すると、その光源から照射される光の一部が反射シートの浮き上がった部分によって遮られ、表示パネルの輝度ムラが目立って、表示装置の表示品位が低下するという問題がある。特に、複数の光源の配置ピッチが密になると、前述の問題はより顕著になる。
【0006】
そこで、本開示の一態様は、表示パネルの輝度ムラを目立たなくして、表示装置の表示品位を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するため、本開示の一態様に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルの背面側に設けられたシャーシと、前記シャーシの正面に固定部材によって取付けられ、正面に前記表示パネルに向かって光を照射する複数の光源を有した光源基板と、前記光源基板の正面に前記固定部材の頭部を覆うように貼付けられ、前記複数の光源を露出させるための複数の開口部を有し、前記光源から照射された光を前記表示パネル側に反射する反射シートと、備える。前記反射シートに前記固定部材の頭部を跨ぐブリッジがスリットによって形成(区画形成)され、前記ブリッジは、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部を通るよう配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、表示パネルの輝度ムラを目立たなくして、表示装置の表示品位を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施形態1に係る表示装置の模式的な正面図である。
図2図1におけるII-II線に沿った模式的な断面図である。
図3】本開示の実施形態1に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。
図4A図3におけるIVAの拡大図である。
図4B図4AにおけるIVB-IVB線に沿った模式的な断面図である。
図5】本開示の実施形態2に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。
図6A図5におけるVIAの拡大図である。
図6B図6AにおけるVIB-VIB線に沿った模式的な断面図である。
図7】本開示の実施形態3に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。
図8A図7におけるVIIIAの拡大図である。
図8B図8AにおけるVIIIB-VIIIB線に沿った模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。図面に記載した通り、表示装置を立てた状態を基準として、表示装置の正面側を前側、表示装置の背面側を後側、表示装置の幅方向の一方側を左側、表示装置の幅方向の他方側を右側、表示装置の高さ方向の一方側を上側、表示装置の高さ方向の他方側を下側と称する。
【0011】
〔実施形態1〕
図1から図5を参照して、本開示の一実施形態について説明する。図1は、本開示の実施形態1に係る表示装置の模式的な正面図である。図2は、図1におけるII-II線に沿った模式的な断面図である。図3は、本開示の実施形態1に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。図4Aは、図3におけるIVAの拡大図である。図4Bは、図4AにおけるIVB-IVB線に沿った模式的な断面図である。
【0012】
(表示装置10の概要)
図1及び図2に示すように、本開示の実施形態1に係る表示装置10は、例えばモニタディスプレイ又はテレビジョン受像機等に用いられる。表示装置10は、画像を表示する矩形の表示パネル12を備えており、表示パネル12は、左右方向(幅方向)に延びている。表示パネル12は、アレイ基板(不図示)とカラーフィルタ基板(不図示)との間に液晶(不図示)を封入した液晶パネルであり、発光機能を有していない。
【0013】
表示装置10は、表示パネル12を囲むように保持する矩形枠状のフレーム14を備えており、フレーム14は、例えばアルミニウム等の金属又は合成樹脂により構成されている。また、表示装置10は、表示パネル12の背面側を覆うように設けられたキャビネット16を備えており、キャビネット16は、フレーム14に対して固定されている。キャビネット16は、例えばアルミニウム等の金属又は合成樹脂により構成されている。更に、表示装置10は、表示パネル12とキャビネット16の間に配設されたバックライト18を備えている。バックライト18は、表示パネル12に画像を表示するための照明装置である。
【0014】
続いて、バックライト18の具体的な構成について説明する。
【0015】
(シャーシ20)
図2に示すように、表示パネル12の背面側には、シャーシ20が設けられており、シャーシ20は、フレーム14に対して固定されている。シャーシ20は、例えばアルミニウム又は鉄等の金属により構成されている。
【0016】
(光源基板22、発光ダイオード26)
図2図3、及び図4Aに示すように、シャーシ20の正面(前面)には、矩形状の光源基板22が複数の固定部材である複数のビス24によって取付けられている。光源基板22は、その正面に、表示パネル12に向かって光を照射する複数の光源としての複数の発光ダイオード26を有している。各発光ダイオード26の正面視形状は、長方形状であり、複数の発光ダイオード26は、マトリックス状に配置されている。複数の発光ダイオード26の左右方向(幅方向)の配置ピッチPa及び上下方向(高さ方向)の配置ピッチPbは、それぞれ、例えば10mmである。ビス24の頭部の最大幅である外径Dは、例えば5.5mmである。なお、固定部材としてビス24を用いる代わりに、リベット等のビス以外の固定部材を用いてもよい。各発光ダイオード26の正面視形状を長方形状にする代わりに、正方形状又は円形状にしてもよい。
【0017】
(反射シート28)
図2及び図3に示すように、光源基板22の正面には、複数の矩形状の反射シート28が複数のビス24の頭部を覆うように貼付けられている。各反射シート28は、例えば発泡白PETより構成されている。発泡白PETとは、表面が多孔質になっている白PETのことであり、白PETとは、白色顔料を添加したPET(ポリエチレンテレフタレート)のことである。各反射シート28の厚みは、例えば0.1mm以上でかつ0.3mm以下である。
【0018】
図2図3、及び図4Aに示すように、各反射シート28は、複数の発光ダイオード26を露出させるための複数の開口部28aを有している。各反射シート28の各開口部28aの正面視形状は、長方形状であり、各反射シート28の複数の開口部28aは、マトリックス状に配置されている。各反射シートの開口部28aと対応する発光ダイオード26との隙間は、各反射シート28の貼付け公差を確保するための隙間であり、例えば0.5mmである。各反射シート28の各開口部28aの正面視形状を長方形状にする代わりに、正方形状又は円形状にしてもよい。
【0019】
(拡散板30、光学シート32)
図2に示すように、表示パネル12と光源基板22との間には、複数の発光ダイオード26から照射された光を面方向に拡散する矩形状の拡散板30が設けられている。また、拡散板30と光源基板22との間には、拡散した光の進行方向を表示パネル12側に向ける矩形状の光学シート32が設けられている。光学シート32は、拡散シート、レンズシート、及び反射型偏光シートの少なくとも1つのシートを含む。
【0020】
(ブリッジ34)
図3図4A、及び図4Bに示すように、各反射シート28には、各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ34がスリット28sによって形成(区画形成)されている。各ブリッジ34の正面視形状は、I型形状である。反射シート28におけるブリッジ34を除く部分を反射シート本体と呼ぶとき、各ブリッジ34はその端部において反射シート本体に接続されている。各ブリッジ34は、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26とは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部に最も近い位置に位置する4つの発光ダイオード26のことをいう。
【0021】
(ブリッジ中央部34a)
図4A及び図4Bに示すように、各ブリッジ34は、各ビス24の頭部に密着(貼着)したブリッジ中央部34aを有している。各ブリッジ中央部34aは、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部に配置されている。各ブリッジ中央部34aの最大幅Waは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きい値、例えば6.5mmである。各ブリッジ中央部34aの大部分は、各ビス24の頭部に密着しており、各ブリッジ中央部34aの残りの部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。
【0022】
(ブリッジ裾部34b)
図4A及び図4Bに示すように、各ブリッジ34は、ブリッジ中央部34aの左右両側(幅方向両側)にそれぞれ形成されたブリッジ裾部34bを有している。即ち、ブリッジ裾部34bは、ブリッジ中央部34aの少なくとも1つの方向である左右方向の両側にそれぞれ形成されている。各ブリッジ34は、2つのブリッジ裾部34bのそれぞれの端部において反射シート本体に接続されている。各ブリッジ裾部34bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26とは、各ビス24の頭部に最も近い位置に位置する4つの発光ダイオード26のうちの2つの発光ダイオード26(本実施形態では、上下方向に隣り合う2つの発光ダイオード26)のことである。各ブリッジ裾部34bにおけるブリッジ中央部34aに近い側の部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。各ブリッジ裾部34bにおける端に近い部分は、光源基板22の正面から浮き上がっていないが、光源基板22の正面から浮き上がってもよい。
【0023】
図4Aに示すように、各ブリッジ裾部34bの幅Wbは、ブリッジ中央部34aの幅Waよりも小さくなっている。また、各ブリッジ裾部34bの幅Wbは、ビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下である。各ブリッジ裾部34bの幅Wbをビス24の頭部の外径Dの1/3以上にしたのは、ビス24の頭部の外径Dの1/3よりも小さいと、各ブリッジ裾部34bが破れ易くなるからである。各ブリッジ裾部34bの幅Wbをビス24の頭部の外径Dの2/3以下にしたのは、各ブリッジ裾部34bとビス24の頭部周辺の発光ダイオード26との距離を十分に確保することが困難になるからである。
【0024】
図4Aに示すように、各ビス24の頭部から各ブリッジ裾部34bの端部までの長さMは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。各ブリッジ裾部34bの端部までの長さMをビス24の頭部の外径Dよりも大きくしたのは、ビス24の頭部の外径D以下であると、反射シート28の浮き上がりがブリッジ34以外に進行することが懸念されるからである。各ブリッジ裾部34bの端部までの長さMをビス24の頭部の外径Dの3倍以下にしたのは、3倍を超えると、反射シート28を光源基板22の正面に貼付ける際に、ブリッジ中央部34aがビス24の頭部の中心に対して位置ずれし易くなるからである。
【0025】
(実施形態1の作用効果)
続いて、本開示の実施形態1の作用効果について説明する。
【0026】
本開示の実施形態1においては、前述のように、各反射シート28に各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ34がスリット28sによって形成(区画形成)されている。各ブリッジ34は、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。各ブリッジ裾部34bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。そのため、光源基板22の正面からの反射シート28の浮き上がりが、ブリッジ裾部34bの端部側に進行しても、ブリッジ34以外に進行することを阻止できる。
【0027】
従って、本開示の実施形態1によれば、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを阻止できる。よって、本開示の実施形態1によれば、表示パネル12の輝度ムラを目立たなくして、表示装置10の表示品位を高めることができる。
【0028】
特に、前述のように、各ブリッジ裾部34bの幅Wbがブリッジ中央部34aの幅Waよりも小さくなっているため、各ブリッジ裾部34bとビス24の頭部周辺の発光ダイオード26との距離を十分に確保することができる。これにより、本開示の実施形態1によれば、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0029】
また、前述のように、各ブリッジ裾部34bの幅Wbがビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下になっている。そのため、本開示の実施形態1によれば、各ブリッジ裾部34bを破れ難くしつつ、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0030】
また、本開示の実施形態1においては、前述のように、各ブリッジ34の正面視形状がI型形状である。そのため、本開示の実施形態1によれば、各ブリッジ34が簡単な形状になり、表示装置10の構成の簡略化を図ることができる。
【0031】
更に、本開示の実施形態1においては、前述のように、各ビス24の頭部から各ブリッジ裾部34bの端部までの長さMがビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。そのため、本開示の実施形態1によれば、ビス24の頭部の中心に対するブリッジ中央部34aの位置ずれを抑えながら、反射シート28を光源基板22の正面に容易に貼付けることができる。
【0032】
〔実施形態2〕
図5図6A、及び図6Bを参照して、本開示の実施形態2について説明する。図5は、本開示の実施形態2に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。図6Aは、図5におけるVIAの拡大図である。図6Bは、図6AにおけるVIB-VIB線に沿った模式的な断面図である。
【0033】
(ブリッジ36)
図5及び図6Aに示すように、本開示の実施形態2においては、各反射シート28に、ブリッジ34(図3及び図5参照)が形成される代わりに、各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ36がスリット28sによって形成(区画形成)されている。各ブリッジ36の正面視形状は、十字形状である。各ブリッジ36は、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。
【0034】
(ブリッジ中央部36a)
図6A及び図6Bに示すように、各ブリッジ36は、各ビス24の頭部に密着(貼着)したブリッジ中央部36aを有している。各ブリッジ中央部36aは、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部に配置されている。各ブリッジ中央部36aの最大幅Waは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きい値、例えば6.5mmである。各ブリッジ中央部36aの大部分は、各ビス24の頭部に密着しており、各ブリッジ中央部36aの残りの部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。
【0035】
(ブリッジ裾部36b)
図6A及び図6Bに示すように、各ブリッジ36は、ブリッジ中央部34aの左右両側(幅方向両側)及び上下両側(高さ方向両側)にそれぞれ形成されたブリッジ裾部36bを有している。各ブリッジ36は、4つのブリッジ裾部36bのそれぞれの端部において反射シート本体に接続されている。各ブリッジ裾部36bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。ブリッジ中央部34aの左右両側(幅方向両側)に形成されたブリッジ裾部36bは、上下方向に隣り合う2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。ブリッジ中央部34aの上下両側(高さ方向両側)に形成されたブリッジ裾部36bは、左右方向に隣り合う2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。各ブリッジ裾部36bにおけるブリッジ中央部36aに近い側の部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。各ブリッジ裾部36bにおける端に近い部分は、光源基板22の正面から浮き上がっていないが、光源基板22の正面から浮き上がってもよい。
【0036】
図6Aに示すように、各ブリッジ裾部36bの幅Wbは、ブリッジ中央部36aの幅Waよりも小さくなっている。また、各ブリッジ裾部36bの幅Wbは、ビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下である。この設定理由は、各ブリッジ裾部34b(図4A参照)の幅Wbの設定理由と同じである。更に、各ビス24の頭部から各ブリッジ裾部36bの端部までの長さMは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。この設定理由は、各ビス24の頭部から各ブリッジ裾部34bの端部までの長さMの設定理由と同じである。
【0037】
(実施形態2の作用効果)
続いて、本開示の実施形態2の作用効果について説明する。
【0038】
本開示の実施形態2においては、前述のように、各反射シート28に各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ36がスリット28sによって形成(区画形成)されている。各ブリッジ36は、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。各ブリッジ裾部36bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。そのため、光源基板22の正面からの反射シート28の浮き上がりが、ブリッジ裾部36bの端部側に進行しても、ブリッジ36以外に進行することを阻止できる。
【0039】
従って、本開示の実施形態2によれば、本開示の実施形態1と同様に、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを阻止できる。よって、本開示の実施形態2によれば、表示パネル12の輝度ムラを目立たなくして、表示装置10の表示品位を高めることができる。
【0040】
特に、前述のように、各ブリッジ裾部36bの幅Wbがブリッジ中央部36aの幅Waよりも小さくなっているため、各ブリッジ裾部36bとビス24の頭部周辺の発光ダイオード26との距離を十分に確保することができる。これにより、本開示の実施形態2によれば、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0041】
また、前述のように、各ブリッジ裾部36bの幅Wbがビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下になっている。そのため、本開示の実施形態2によれば、各ブリッジ裾部36bを破れ難くしつつ、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0042】
また、本開示の実施形態2においては、前述のように、各ブリッジ36の正面視形状が十字形状である。また、各ビス24の頭部から各ブリッジ裾部36bの端部までの長さMがビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。そのため、本開示の実施形態2によれば、ビス24の頭部の中心に対するブリッジ中央部36aの位置ずれを抑えながら、反射シート28を光源基板22の正面に容易に貼付けることができる。
【0043】
〔実施形態3〕
図7図8A、及び図8Bを参照して、本開示の実施形態3について説明する。図7は、本開示の実施形態3に係るブリッジを有した反射シートを光源基板に貼付けた様子を示す模式的な部分正面図である。図8Aは、図7におけるVIIIAの拡大図である。図8Bは、図8AにおけるVIIIB-VIIIB線に沿った模式的な断面図である。
【0044】
(ブリッジ38)
図7及び図8Aに示すように、本開示の実施形態3においては、各反射シート28に、ブリッジ34(図3及び図5参照)が形成される代わりに、各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ38がスリット28sによって形成(区画形成)されている。各ブリッジ38の正面視形状は、H型形状である。各ブリッジ36は、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。H型形状とは、厳密なH型形状に限るものでなく、H型形状に近似した形状を含む意である。
【0045】
(ブリッジ中央部38a)
図8A及び図8Bに示すように、各ブリッジ38は、各ビス24の頭部に密着(貼着)したブリッジ中央部38aを有している。各ブリッジ中央部38aは、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部に配置されている。各ブリッジ中央部38aの最大幅Waは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きい値、例えば6.5mmである。各ブリッジ中央部38aの大部分は、各ビス24の頭部に密着しており、各ブリッジ中央部38aの残りの部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。
【0046】
(ブリッジ裾部38b)
図8A及び図8Bに示すように、各ブリッジ38は、ブリッジ中央部34aの左右両側(幅方向両側)にそれぞれ形成されたブリッジ裾部38bを有している。各ブリッジ裾部38bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26(上下方向に隣り合う2つの発光ダイオード26)の中間にそれぞれ配置されている。各ブリッジ裾部38bにおけるブリッジ中央部38aに近い側の部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がっている。各ブリッジ裾部38bにおけるブリッジ中央部38aに遠い側の部分が、光源基板22の正面から離れて浮き上がってもよい。各ブリッジ裾部38bにおける端に近い部分は、光源基板22の正面から浮き上がっていないが、光源基板22の正面から浮き上がってもよい。
【0047】
各ブリッジ裾部38bの幅Wbは、ブリッジ中央部38aの幅Waよりも小さくなっている。また、各ブリッジ裾部38bの幅Wbは、ビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下である。この設定理由は、各ブリッジ裾部34b(図3及び図4A参照)の幅Wbの設定理由と同じである。
【0048】
(ブリッジ枝部38c)
図8A及び図8Bに示すように、各ブリッジ38は、各ブリッジ裾部38bの端部に二股状に分岐して形成された2つのブリッジ枝部38cを有する。各ブリッジ38は、4つブリッジ枝部38cのそれぞれの端部(ブリッジ裾部38bとは逆側の端部)において反射シート本体に接続されている。各ブリッジ枝部38cは、光源基板22の正面に密着している。各ブリッジ枝部38cにおけるブリッジ裾部38bに近い側の部分は、光源基板22の正面から離れて浮き上がってもよい。
【0049】
各ブリッジ枝部38cの幅Wcは、各ブリッジ裾部38bの幅と同程度であり、ブリッジ中央部38aの幅Waよりも小さくなっている。また、各ブリッジ枝部38cの幅Wcは、ビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下である。2つのブリッジ枝部38cの端部の間隔Rは、ビス24の頭部の外径Dの2倍程度であり、例えば15mmである。
【0050】
各ビス24の頭部から各ブリッジ枝部38cの端部までの長さLは、ビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。各ブリッジ枝部38cの端部までの長さLをビス24の頭部の外径Dよりも大きくしたのは、ビス24の頭部の外径D以下であると、反射シート28の浮き上がりがブリッジ38以外に進行することが懸念されるからである。各ブリッジ枝部38cの端部までの長さLをビス24の頭部の外径Dの3倍以下にしたのは、3倍を超えると、反射シート28を光源基板22の正面に貼付ける際に、ブリッジ中央部38aがビス24の頭部の中心に対して位置ずれし易くなるからである。
【0051】
(実施形態3の作用効果)
続いて、本開示の実施形態3の作用効果について説明する。
【0052】
本開示の実施形態3においては、前述のように、各反射シート28に各ビス24の頭部を跨ぐ複数のブリッジ38がスリット28sによって形成されている。各ブリッジ38は、各ビス24の頭部周辺の4つの発光ダイオード26に囲まれる領域Fの中央部を通るよう配置されている。各ブリッジ裾部38bは、複数の発光ダイオード26のうち、各ビス24の頭部周辺の2つの発光ダイオード26の中間にそれぞれ配置されている。各ブリッジ裾部38bの端部には2つのブリッジ枝部38cが二股状に分岐して形成されている。そのため、各ブリッジ裾部38bの端部側を光源基板22の正面に十分に密着(貼着)させることができ、光源基板22の正面からの反射シート28の浮き上がりが、ブリッジ裾部38bの端部側に進行し難くなる。反射シート28の浮き上がりがブリッジ裾部36bの端部側に進行しても、ブリッジ38以外に進行することを阻止できる。
【0053】
従って、本開示の実施形態3によれば、本開示の実施形態1と同様に、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを阻止できる。よって、本開示の実施形態3によれば、表示パネル12の輝度ムラを目立たなくして、表示装置10の表示品位を高めることができる。
【0054】
特に、前述のように、各ブリッジ裾部38bの幅Wbがブリッジ中央部38aの幅Waよりも小さくなっているため、各ブリッジ裾部38bとビス24の頭部周辺の発光ダイオード26との距離を十分に確保することができる。これにより、本開示の実施形態3によれば、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0055】
また、前述のように、各ブリッジ裾部38bの幅Wb及び各ブリッジ枝部38cの幅Wcがビス24の頭部の外径Dの1/3以上でかつビス24の頭部の外径Dの2/3以下になっている。そのため、本開示の実施形態3によれば、ブリッジ38を破れ難くしつつ、反射シート28の浮き上がりがビス24の頭部周辺の発光ダイオード26近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0056】
また、本開示の実施形態3においては、前述のように、各ブリッジ38の正面視形状がH型形状である。また、各ビス24の頭部から各ブリッジ枝部38cの端部までの長さLがビス24の頭部の外径Dよりも大きくかつビス24の頭部の外径Dの3倍以下である。そのため、本開示の実施形態3によれば、ビス24の頭部の中心に対するブリッジ中央部38aの位置ずれを抑えながら、反射シート28を光源基板22の正面に容易に貼付けることができる。
【0057】
〔まとめ〕
本開示の態様1に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルの背面側に設けられたシャーシと、前記シャーシの正面に固定部材によって取付けられ、正面に前記表示パネルに向かって光を照射する複数の光源を有した光源基板と、前記光源基板の正面に前記固定部材の頭部を覆うように貼付けられ、前記複数の光源を露出させるための複数の開口部を有し、前記光源から照射された光を前記表示パネル側に反射する反射シートと、備える。前記反射シートに前記固定部材の頭部を跨ぐブリッジがスリットによって形成(区画形成)され、前記ブリッジは、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部を通るよう配置されている。
【0058】
前記の構成によれば、前述のように、前記反射シートに前記固定部材の頭部を跨ぐ前記ブリッジが前記スリットによって形成されている。前記ブリッジは、前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部を通るよう配置されている。そのため、前記光源基板の正面からの前記反射シートの浮き上がりが、前記ブリッジ以外に進行することを阻止できる。これにより、前記反射シートの浮き上がりが前記固定部材の頭部周辺の光源近傍まで進行することを抑えることができる。よって、前記表示パネルの輝度ムラを目立たなくして、前記表示装置の表示品位を高めることができる。
【0059】
本開示の態様2に係る表示装置は、前記態様1において、前記ブリッジは、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の4つの光源に囲まれる領域の中央部に配置され、前記固定部材の頭部に密着したブリッジ中央部と、少なくとも1つの方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成され、前記複数の光源のうち前記固定部材の頭部周辺の2つの光源の中間にそれぞれ配置された少なくとも2つのブリッジ裾部と、を有してもよい。
【0060】
前記構成によれば、前記反射シートを前記光源基板の正面に貼付けた際に生じる前記反射シートの浮き上がりが、前記ブリッジ裾部の端部側に進行しても、前記ブリッジ以外に進行することを阻止できる。
【0061】
本開示の態様3に係る表示装置は、前記態様2において、前記ブリッジは、各ブリッジ裾部の端部に二股状に分岐して形成された2つのブリッジ枝部を更に有してもよい。
【0062】
前記の構成によれば、各ブリッジ裾部の端部側を前記光源基板の正面に十分に密着(貼着)させることができ、前記反射シートの浮き上がりが前記ブリッジ裾部の端部側に進行し難くなる。
【0063】
本開示の態様4に係る表示装置は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記ブリッジは、2つのブリッジ裾部を有し、前記ブリッジの正面視形状は、I型形状であってもよい。
【0064】
前記の構成によれば、前記ブリッジが簡単な形状になり、前記表示装置の構成の簡略化を図ることができる。
【0065】
本開示の態様5に係る表示装置は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記ブリッジは、第1方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成された2つのブリッジ裾部と、前記第1方向に略直交する第2方向に関する前記ブリッジ中央部の両側にそれぞれ形成された2つのブリッジ裾部とを含む4つのブリッジ裾部を有し、前記ブリッジの正面視形状は、十字形状であってもよい。
【0066】
前記の構成によれば、前記固定部材の頭部の中心に対する前記ブリッジ中央部の位置ずれを抑えながら、前記反射シートを前記光源基板の正面に容易に貼付けることができる。
【0067】
本開示の態様6に係る表示装置は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記ブリッジは、2つのブリッジ裾部を有し、前記ブリッジの正面視形状は、H型形状であってもよい。
【0068】
前記の構成によれば、前記固定部材の頭部の中心に対する前記ブリッジ中央部の位置ずれを抑えながら、前記反射シートを前記光源基板の正面に容易に貼付けることができる。
【0069】
本開示の態様7に係る表示装置は、前記態様2から6のいずれかにおいて、前記ブリッジ裾部の幅は、前記ブリッジ中央部の最大幅よりも小さくもよい。
【0070】
前記の構成によれば、前記ブリッジ裾部と前記固定部材の頭部周辺の光源との距離を十分に確保することができる。これにより、前記反射シートの浮き上がりが前記固定部材の頭部周辺の光源近傍まで進行することを十分に抑えることができる。
【0071】
本開示の態様8に係る表示装置は、前記態様2から7のいずれかにおいて、前記ブリッジ裾部の幅は、前記固定部材の頭部の最大幅の1/3以上でかつ前記固定部材の頭部の最大幅の2/3以下であってもよい。
【0072】
前記の構成によれば、前記ブリッジ裾部を破れ難くしつつ、前記反射シートの浮き上がりが前記固定部材の頭部周辺の光源近傍まで進行することを十分に阻止できる。
【0073】
本開示の態様9に係る表示装置は、前記態様2から8のいずれかにおいて、前記固定部材の頭部から各ブリッジ裾部の端部までの長さは、前記固定部材の頭部の最大幅よりも大きくかつ前記固定部材の頭部の最大幅の3倍以下であってもよい。
【0074】
前記の構成によれば、前記固定部材の頭部の中心に対する前記ブリッジ中央部の位置ずれを抑えながら、前記反射シートを前記光源基板の正面に容易に貼付けることができる。
【0075】
本開示の態様10に係る表示装置は、前記態様3において、前記固定部材の頭部から各ブリッジ枝部の端部までの長さは、前記固定部材の頭部の最大幅よりも大きくかつ前記固定部材の頭部の最大幅の3倍以下であってもよい。
【0076】
前記の構成によれば、記固定部材の頭部の中心に対する前記ブリッジ中央部の位置ずれを抑えながら、前記反射シートを前記光源基板の正面に容易に貼付けることができる。
【0077】
〔付記事項〕
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0078】
10 表示装置
12 表示パネル
14 フレーム
16 キャビネット
18 バックライト
20 シャーシ
22 光源基板
24 ビス(固定部材)
26 発光ダイオード(光源)
28 反射シート
28a 開口部
28s スリット
30 拡散板
32 光学シート
34,36,38 ブリッジ
34a,36a,38a ブリッジ中央部
34b,36b,38b ブリッジ裾部
【要約】
【課題】表示パネルの輝度ムラを目立たなくして、表示装置の表示品位を高めること。
【解決手段】光源基板(22)の正面に反射シート(28)が固定部材(24)の頭部を覆うように貼付けられ、反射シート(28)に固定部材(24)の頭部を跨ぐブリッジ(34)がスリット(28s)によって形成され、ブリッジ(34)は、固定部材(24)の頭部周辺の4つの光源(26)に囲まれる領域(F)の中央部を通るよう配置されている。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B