(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-12
(45)【発行日】2023-09-21
(54)【発明の名称】組み合わせ収納ボックス
(51)【国際特許分類】
A47B 87/02 20060101AFI20230913BHJP
B65D 21/02 20060101ALI20230913BHJP
A47B 67/04 20060101ALI20230913BHJP
【FI】
A47B87/02
B65D21/02 301
B65D21/02 210
B65D21/02 520
A47B67/04 B
(21)【出願番号】P 2021143654
(22)【出願日】2021-09-03
【審査請求日】2022-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】591239003
【氏名又は名称】株式会社SANKA
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】神子島 岩男
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3174701(JP,U)
【文献】特開2005-080768(JP,A)
【文献】特開2016-199317(JP,A)
【文献】特開2020-092756(JP,A)
【文献】中国実用新案第210727118(CN,U)
【文献】米国特許第6318822(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 67/04、87/02
B65D 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ね自在に構成されている収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1を積み重ねるとともに横にも隣接することで、上横それぞれに複数の収納ボックス1が配置される構成とされている組み合わせ収納ボックスであって、
前記収納ボックス1の上部に設けられている係止部2に両端部に設けられている連結部3を係止させて離間状態に配置するこの収納ボックス1を連結する掛け渡し連結具4が備えられていて、
この掛け渡し連結具4は、上部に前記収納ボックス1を位置決め状態に載置する構成とされているとともに、掛け渡し長さが前記収納ボックス1を3体横並び配置する際の中1つ分の長さに設定されていている構成とされていて、
横並び3体の前記収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ねた際上部にも横並びするこの上部3体の収納ボックス1の配置状態と、この収納ボックス1を1つ分空けて離間状態に横並びするこの2体の収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ね且つこの離間状態の収納ボックス1間に掛け渡して連結する前記掛け渡し連結具4の上部にもこの収納ボックス1を位置決め状態に載置することで横並びするこの3体の収納ボックス1の配置状態とが同じくなり、
且つ、この離間状態の前記収納ボックス1間に掛け渡して連結する前記掛け渡し連結具4の下部に少なくとも左右および上部が前記収納ボックス1で囲まれる前記収納ボックス1のないボックス無し空間5が形成される構成とされていることを特徴とする組み合わせ収納ボックス。
【請求項2】
前記掛け渡し連結具4は、横方向に長く前記掛け渡し長さに設定されている板状体であって、その両端部に前記収納ボックス1の上部に設けられている前記係止部2に差し込み係止または引っ掛け係止する前記連結部3が下方に向けて突設されている構成であることを特徴とする請求項1記載の組み合わせ収納ボックス。
【請求項3】
前記収納ボックス1の底部に、前記掛け渡し連結具4が係止してこの掛け渡し連結具4の上部に載置するこの収納ボックス1を位置決めする位置決め係止部6が設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックス。
【請求項4】
前記収納ボックス1の底部に、この収納ボックス1の上部に位置決め状態に積み重ね載置する積み重ね脚部7が設けられていて、この積み重ね脚部7に凹設状態に前記位置決め係止部6が設けられているまたはこの積み重ね脚部7間に前記位置決め係止部6が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックス。
【請求項5】
前記収納ボックス1は、方形状の収納本体8に収納用の引き出し体9が前方に引き出し自在に構成されている積み重ね自在な引き出し式収納ボックス1に構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ね自在に構成した収納ボックスの上部にこの収納ボックスを積み重ねるとともに横にも隣接することで、上横それぞれに複数の収納ボックスを積み重ね配置できる組み合わせ収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
クローゼットや収納場所壁面に沿って上横に収納ボックスを必要に応じて積み重ね配置して様々なものを整理収納できる組み合わせ収納ボックスが好評であるが、各底部に設けた位置決め脚部で天板部の凹部に位置決め状態に積み重ねできるように構成したり、横並びさせた隣同士を連結具で連結したり、また必要に応じて棚板を収納ボックス間に掛け渡して棚部を作れるように構成するなど様々な企画開発もなされてきたが、収納ボックスを上横に積み重ね配置するだけでなく、左右離間状態の収納ボックスに掛け渡して係止連結しその上にも通常積みと同じように位置決め状態に収納ボックスを積み重ねでき、上横に通常どおり収納ボックスを整然と位置決め状態に積み重ね配置できながらもその下には収納ボックスで囲まれた中抜き空間(ボックス無し空間)を形成でき、このボックス無し空間をたとえば収納スペースとして利用したり、飾り具を配置するインテリアスペースとして利用したり、後ろの壁面を見せてデザイン性を高めたりすることができる組み合わせ収納ボックスはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような問題を解決するもので、収納ボックスを上横に積み重ねることができるだけでなく、左右離間状態の収納ボックスに掛け渡して係止連結しその上にも通常積みと同じように位置決め状態に積み重ねでき、上横に通常どおり収納ボックスを整然と位置決め状態に積み重ね配置できながらもその下には収納ボックスで囲まれた中抜き空間(ボックス無し空間)を形成でき、このボックス無し空間をたとえば収納スペースとして利用したり、飾り具を配置するインテリアスペースとして利用したり、後ろの壁面を見せてデザイン性を高めたりすることができる極めて実用性に優れた組み合わせ収納ボックスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
積み重ね自在に構成されている収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1を積み重ねるとともに横にも隣接することで、上横それぞれに複数の収納ボックス1が配置される構成とされている組み合わせ収納ボックスであって、前記収納ボックス1の上部に設けられている係止部2に両端部に設けられている連結部3を係止させて離間状態に配置するこの収納ボックス1を連結する掛け渡し連結具4が備えられていて、この掛け渡し連結具4は、上部に前記収納ボックス1を位置決め状態に載置する構成とされているとともに、掛け渡し長さが前記収納ボックス1を3体横並び配置する際の中1つ分の長さに設定されていている構成とされていて、横並び3体の前記収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ねた際上部にも横並びするこの上部3体の収納ボックス1の配置状態と、この収納ボックス1を1つ分空けて離間状態に横並びするこの2体の収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ね且つこの離間状態の収納ボックス1間に掛け渡して連結する前記掛け渡し連結具4の上部にもこの収納ボックス1を位置決め状態に載置することで横並びするこの3体の収納ボックス1の配置状態とが同じくなり、且つ、この離間状態の前記収納ボックス1間に掛け渡して連結する前記掛け渡し連結具4の下部に少なくとも左右および上部が前記収納ボックス1で囲まれる前記収納ボックス1のないボックス無し空間5が形成される構成とされていることを特徴とする組み合わせ収納ボックスに係るものである。
【0006】
また前記掛け渡し連結具4は、横方向に長く前記掛け渡し長さに設定されている板状体であって、その両端部に前記収納ボックス1の上部に設けられている前記係止部2に差し込み係止または引っ掛け係止する前記連結部3が下方に向けて突設されている構成であることを特徴とする請求項1記載の組み合わせ収納ボックスに係るものである。
【0007】
また前記収納ボックス1の底部に、前記掛け渡し連結具4が係止してこの掛け渡し連結具4の上部に載置するこの収納ボックス1を位置決めする位置決め係止部6が設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックスに係るものである。
【0008】
また前記収納ボックス1の底部に、この収納ボックス1の上部に位置決め状態に積み重ね載置する積み重ね脚部7が設けられていて、この積み重ね脚部7に凹設状態に前記位置決め係止部6が設けられているまたはこの積み重ね脚部7間に前記位置決め係止部6が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックスに係るものである。
【0009】
また前記収納ボックス1は、方形状の収納本体8に収納用の引き出し体9が前方に引き出し自在に構成されている積み重ね自在な引き出し式収納ボックス1に構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の組み合わせ収納ボックスに係るものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述のように構成したから、収納ボックスを上横に積み重ねることができるだけでなく、左右離間状態の収納ボックスに掛け渡して係止連結しその上にも通常積みと同じように位置決め状態に積み重ねでき、上横に通常どおり収納ボックスを整然と位置決め状態に積み重ね配置できながらもその下には収納ボックスで囲まれた中抜き空間(ボックス無し空間)を形成でき、このボックス無し空間をたとえば収納スペースとして利用したり、飾り具を配置するインテリアスペースとして利用したり、後ろの壁面を見せてデザイン性を高めたりすることができる極めて実用性に優れた組み合わせ収納ボックスとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施例の離間状態の収納ボックスを掛け渡し連結具で連結した状態の説明斜視図である。
【
図3】本実施例の収納ボックスの裏側から見た説明斜視図である。
【
図4】本実施例の上下3段横並び3列の真ん中の収納ボックスを無くして中央中間部にボックス無し空間を形成した正面から見た概略構成外観図である。
【
図5】本実施例の上下3段横並び3列の真ん中の収納ボックスを無くして中央中間部にボックス無し空間を形成した正面から見た概略構成説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0013】
収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1を積み重ねるとともに横にも隣接することで、上横それぞれに複数の収納ボックス1を積み重ね配置できる構成としているが、たとえば上下3段横並び3列合計9体の収納ボックス1を整然と位置決め状態で上横に組み合わせ配置できる構成としている。
【0014】
このような組み合わせ収納ボックスにおいて本発明は、前記収納ボックス1の上部に設けられている係止部2に、両端部に設けられている連結部3を係止させて、左右離間状態に配置したこの収納ボックス1を掛け渡し連結具4で連結できる構成とし、しかもこの掛け渡し連結具4を用いた場合も、この掛け渡し連結具4の上部にも前記収納ボックス1を位置決め状態に載置できる構成としている。
【0015】
またこの掛け渡し連結具4の掛け渡し長さは、前記収納ボックス1を3体横並び配置する際の中1つ分の長さに設定していている。
【0016】
したがって、本発明では、横並び3体の前記収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ねた際上部にも横並びするこの上部3体の収納ボックス1の配置状態と、この収納ボックス1を1つ分空けて離間状態に横並びするこの2体の収納ボックス1の上部にこの収納ボックス1をそれぞれ積み重ね、且つこの左右離間状態の収納ボックス1間に掛け渡して連結する前記掛け渡し連結具4の上部にもこの収納ボックス1を位置決め状態に載置することで横並びするこの3体の収納ボックス1の配置状態とが同じくなる構成とし、そのため、この掛け渡し連結具4の下部に少なくとも左右および上部が前記収納ボックス1で囲まれる前記収納ボックス1のないボックス無し空間5が形成される構成としている。
【0017】
たとえば、同形の収納ボックス1を上下3段横並び3列位置決め状態に積み重ね配置する場合で説明すると、一段目として左右に3体の収納ボックス1を横並びさせ、この両側の収納ボックス1の上部にそれぞれ2段目として収納ボックス1を位置決め状態に積み重ねる。
【0018】
真ん中の収納ボックス1の上部にも通常どおり収納ボックス1を積み重ねてもよいが、たとえば、この2段目の真ん中の収納ボックス1は省き、左右離間状態の2段目の収納ボックス1の上部の係止部2に両端部の連結部3を係止して前記掛け渡し連結具4を掛け渡し左右離間状態の2段目の収納ボックス1を係止連結する。
【0019】
そして、この左右の収納ボックス1の上部にそれぞれ3段目の収納ボックス1を位置決め状態に積み重ねるとともにこの間の掛け渡し連結具4の上部にも収納ボックス1を位置決め状態に載置することができる。
【0020】
したがって、この場合、上下3段横並び3列合計9体の収納ボックス1を整然と位置決め状態に積み重ね配置できるとともに、掛け渡し連結具4により真ん中の収納ボックス1を抜いても全く同様に整然と位置決め状態に積み重ね配置できる。すなわち、この掛け渡し連結具4の上部にも位置決め状態に積み重ねできるから、真ん中の収納ボックス1を抜いても上横に通常どおり収納ボックス1を整然と位置決め状態に積み重ね配置でき、またそのためこの掛け渡し連結具4の下には収納ボックスで囲まれた中抜き空間(ボックス無し空間5)を形成でき、このボックス無し空間5をたとえば収納スペースとして利用したり、飾り具を配置するインテリアスペースとして利用したり、後ろの壁面を見せてデザイン性を高めたりすることができる極めて実用性に優れた組み合わせ収納ボックスとなる。
【実施例1】
【0021】
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施例の収納ボックス1は、方形状の収納本体8に収納用の引き出し体9が前方に引き出し自在に構成されている積み重ね自在な引き出し式収納ボックス1に構成していて、同形のこの引き出し式収納ボックス1を多数備え、この収納ボックス1の収納本体8の上部の天板部上にこの収納ボックス1を載置して位置決め状態に積み重ねるとともに横にも隣接することで、上横それぞれに自由に組み合わせ配置できる構成としている。
【0023】
また本実施例の収納ボックス1の底部に、この収納ボックス1の上部の天板部の凹部に位置決め状態に積み重ね載置できる積み重ね脚部7を垂設した構成とし、この天板部の凹部の立ち上がり部にこの積み重ね脚部7が係止することで、がたつくことが抑制され位置決め状態に積み重ね載置できる構成としている。
【0024】
本実施例では、この底部に突設した積み重ね脚部7間に、前記掛け渡し連結具4が係止してこの掛け渡し連結具4の上部に載置した収納ボックス1を位置決め状態とする位置決め係止部6を設けている。具体的には、前部の横に延びた積み重ね脚部7の両端部と側部の前後方向に延びた積み重ね脚部7の両端部との間にこの脚部を垂設しないことによる逃げ凹部状に前記掛け渡し連結具4が係止する位置決め係止部6を収納ボックス1の裏面前後の左右側部に設けた構成としている。すなわち、この2体の掛け渡し連結具4の上部に1体の収納ボックス1を載置した際にこの収納ボックス1の底部のこの位置決め係止部6に掛け渡し連結具4が係止して位置決め状態に載置できるとともに、隣り合う左右の収納ボックス1と通常どおり整然と合計3体横並びするように構成している。
【0025】
本実施例のこの掛け渡し連結具4は、前記収納ボックス1の上部に設けられている係止部2に両端部に設けられている連結部3を係止させて、左右離間状態に配置したこの収納ボックス1を連結する構成としている。具体的には、横方向に長く収納ボックス1のほぼ一体分の掛け渡し長さに設定した板状体であって、その両端部に前記収納ボックス1の上部に設けた前記係止部2(たとえば係止孔)に差し込み係止またはこの係止部2(たとえば引っ掛け部)に引っ掛け係止する前記連結部3を下方に向けて突設した構成としている。
【0026】
さらに説明すれば、本実施例の掛け渡し連結具4は、帯板状とし、この両端部を下方に折曲して連結部3を形成し、収納ボックス1の天板部の左右端部に設けたスリット状係止部2に差し込み係止連結するように構成している。またこの掛け渡し連結具4は、幅広な板状で構成してもよいが、本実施例では、細帯板状として複数体掛け渡して係止連結する構成とし、これら複数体の掛け渡し連結具4がこの上部に載置する収納ボックス1の底部に設けた位置決め係止部6にそれぞれ係合して、この掛け渡し連結具4の上部に収納ボックス1を位置決め状態で載置できるとともに、隣り合う収納ボックス1と通常の積み重ね配置と同じように整然と横並びするように構成している。
【0027】
たとえば、本実施例では、同形の収納ボックス1を上下3段横並び3列位置決め状態に積み重ね配置できるように構成している。たとえばこの場合、一段目として左右に3体の収納ボックス1を横並びさせ、この両側の収納ボックス1の上部の天板部の凹部にそれぞれ2段目として収納ボックス1の積み重ね脚部7を載置して位置決め状態に積み重ねる構成としている。
【0028】
この場合、真ん中の収納ボックス1の上部にも通常どおり収納ボックス1を積み重ねてもよいが、この2段目の真ん中の収納ボックス1は省き、左右離間状態の2段目の収納ボックス1の上部の係止部2に両端部の連結部3を係止して所定長さの前記掛け渡し連結具4を複数体(本実施例では、2体)掛け渡して左右離間状態の2段目の収納ボックス1を係止連結できる構成としている。
【0029】
そして、この左右の収納ボックス1の上部にそれぞれ3段目の収納ボックス1を同様にして位置決め状態に積み重ねるとともに、この間の掛け渡し連結具4の上部にも収納ボックス1を位置決め状態に載置して、通常どおり3体が三段目に位置決め状態で横並び配置されるように構成している。
【0030】
したがって、この場合、上下3段横並び3列合計9体の収納ボックス1を整然と位置決め状態に積み重ね配置できるとともに、掛け渡し連結具4により2段目の真ん中の収納ボックス1を抜いても全く同様に三段目の収納ボックス1を3体横並びに整然と位置決め状態に積み重ね配置できる。すなわち、この掛け渡し連結具4の上部にも位置決め状態に積み重ねできるから、真ん中の収納ボックス1を抜いても上横に通常どおり収納ボックス1を整然と位置決め状態に積み重ね配置でき、またこれによりこの掛け渡し連結具4の下には収納ボックスで囲まれた中抜き空間(ボックス無し空間5)を形成でき、このボックス無し空間5をたとえば収納スペースとして利用したり、飾り具を配置するインテリアスペースとして利用したり、後ろの壁面を見せてデザイン性を高めたりすることができる構成としている。
【0031】
本実施例では、このようにたとえば上下3段横並び3列積み重ね配置できるが、たとえば前述のように2段目の真ん中を抜いてボックスなし空間5を容易に形成でき、そのボックス無し空間5の下部の1段目真ん中の収納ボックス1の天板部を、飾り具を置く飾り台として利用でき、また1段目の真ん中を抜けば床面を利用した収納空間として利用できることとなり、いずれの場合もその壁面が見えるボックス無し空間5となり、その上部には通常の積み重ねと同様に収納ボックス1が位置決め状態で横並び配置することになり、利便性も高まりデザイン性も高まることとなる。
【0032】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0033】
1 収納ボックス
2 係止部
3 連結部
4 掛け渡し連結具
5 ボックス無し空間
6 位置決め係止部
7 積み重ね脚部
8 収納本体
9 引き出し体