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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-12
(45)【発行日】2023-09-21
(54)【発明の名称】電子吹奏楽器およびキー操作の検出方法
(51)【国際特許分類】
   G10H 1/34 20060101AFI20230913BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20230913BHJP
【FI】
G10H1/34
G10H1/00 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019161113
(22)【出願日】2019-09-04
(65)【公開番号】P2021039261
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000116068
【氏名又は名称】ローランド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000534
【氏名又は名称】弁理士法人真明センチュリー
(72)【発明者】
【氏名】寺田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】栂井 秀方
【審査官】山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】実開平4-67697(JP,U)
【文献】米国特許第6037533(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10H 1/00-1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽器本体と、演奏者の指によって操作される操作面を有し前記楽器本体の外面に設けられる複数のキーと、を備え、
前記複数のキーのうち、隣接する一対のキーの操作面に、前記一対のキーの対向間から離れた位置ほど高く形成された規制部が設けられ、
前記一対のキーの間から演奏者の指が抜け出すことが前記規制部によって規制されることを特徴とする電子吹奏楽器。
【請求項2】
前記規制部は、前記一対のキーの対向間から離れるにつれて徐々に高さが高くなる平面であることを特徴とする請求項記載の電子吹奏楽器。
【請求項3】
前記一対のキーの操作面の頂部の高さは、前記一対のキーに隣接するのキであって前記規制部が形成されていない前記他のキーの操作面よりも高ことを特徴とする請求項又はに記載の電子吹奏楽器。
【請求項4】
前記一対のキーは、生成される楽音の音高を変化させるキーであることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の電子吹奏楽器。
【請求項5】
前記一対のキー同士の間隔は、前記規制部が形成されていない他のキー同士の間隔よりも小さことを特徴とする請求項記載の電子吹奏楽器。
【請求項6】
前記キーの外形寸法であって隣接する前記キーの並び方向における外形寸法は、前記他のキーよりも前一対のキーの方が小さことを特徴とする請求項記載の電子吹奏楽器。
【請求項7】
前記一対のキーの対向間に回転可能に設けられ、前記一対のキーの間での演奏者の指の移動を案内する回転部材を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電子吹奏楽器。
【請求項8】
楽器本体と、演奏者の指によって操作される操作面を有し前記楽器本体の外面に設けられる複数のキーと、を備える電子吹奏楽器におけるキー操作の検出方法であって、
前記複数のキーのうち、隣接する一対のキーの操作面に、前記一対のキーの対向間から離れた位置ほど高く形成された規制部を設け
前記一対のキーの間から演奏者の指が抜け出すことを前記規制部によって規制しつつ前記一対のキーの操作を検出することを特徴とするキー操作の検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子吹奏楽器およびキー操作の検出方法に関し、特に、キーの操作性を向上させることができる電子吹奏楽器およびキー操作の検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、演奏者が指でキーを操作しながら呼気を吹き込むことで演奏が行われる電子吹奏楽器(電子管楽器)が記載されている。キーは、電子吹奏楽器の楽器本体の外面に複数設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-162281号公報(例えば、段落0006,0008、図1,3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電子吹奏楽器において、1本の指で複数のキーの操作を行うことがある。即ち、複数のキーの間で指を行き来させるようにして、複数のキーを交互に押下して演奏することがある。このような演奏を行う際に、押下すべきキーを指が通り越すことがあり、押下すべきキーを押下できないことや、他のキーを押下してしまうことがある。よって、キーの操作性が低いという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、キーの操作性を向上させることができる電子吹奏楽器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の電子吹奏楽器は、楽器本体と、演奏者の指によって操作される操作面を有し前記楽器本体の外面に設けられる複数のキーと、を備え、前記複数のキーのうち、隣接する一対のキーの操作面に、前記一対のキーの対向間から離れた位置ほど高く形成された規制部が設けられ、前記一対のキーの間から演奏者の指が抜け出すことが前記規制部によって規制される。
【0007】
本発明のキー操作の検出方法は、楽器本体と、演奏者の指によって操作される操作面を有し前記楽器本体の外面に設けられる複数のキーと、を備える電子吹奏楽器におけるキー操作の検出方法であって、前記複数のキーのうち、隣接する一対のキーの操作面に、前記一対のキーの対向間から離れた位置ほど高く形成された規制部を設け、前記一対のキーの間から演奏者の指が抜け出すことを前記規制部によって規制しつつ前記一対のキーの操作を検出する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)は、第1実施形態における電子吹奏楽器の上面図であり、(b)は、電子吹奏楽器の下面図である。
図2図1(a)の矢印II方向視における電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
図3】(a)は、図1(a)のIIIa-IIIa線における電子吹奏楽器の部分拡大断面図であり、(b)は、指を回転させながら移動させるようにして音高制御キーを押下する様子を示す電子吹奏楽器の部分拡大側面図であり、(c)は、指をスライドさせるようにして音高制御キーを押下する様子を示す電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
図4】(a)は、第2実施形態における電子吹奏楽器の上面図であり、(b)は、電子吹奏楽器の下面図である。
図5図4(a)の矢印V方向視における電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
図6】音高制御キーの変形例を示す電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
図7】音高制御キーの変形例を示す電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、第1実施形態の電子吹奏楽器1の全体構成について説明する。図1(a)は、第1実施形態における電子吹奏楽器1の上面図であり、図1(b)は、電子吹奏楽器1の下面図である。図2は、図1(a)の矢印II方向視における電子吹奏楽器1の部分拡大側面図である。
【0010】
なお、図1及び図2の矢印U-D,F-B,L-Rは、それぞれ電子吹奏楽器1の上下方向、前後方向、左右方向を示しており、図1以降においても同様とする。但し、電子吹奏楽器1の上下方向、前後方向、左右方向は、電子吹奏楽器1の使用時の上下方向、前後方向、左右方向とは必ずしも一致しない。
【0011】
図1に示すように、電子吹奏楽器1は、リコーダーを模した電子楽器である。電子吹奏楽器1は、内部に各種の電子部品が配設される楽器本体2と、その楽器本体2の前端(矢印F方向側の端部)に装着されるマウスピース3と、を備える。
【0012】
楽器本体2は、演奏者の呼気を検出するためのブレスセンサ(図示せず)や、そのブレスセンサが接続される基板4(図3(a)参照)等の電子部品が内部に配設される筐体である。楽器本体2は、前後方向(矢印F-R方向)に長く形成され、その前端にマウスピース3が着脱自在に装着される。
【0013】
マウスピース3の前端には吹込口3a(図1(b)参照)が開口形成される。吹込口3aへの呼気の吹き込みに伴う気圧の変化がブレスセンサ(図示せず)によって検出され、その検出結果に基づき、生成する楽音の音量等が制御される。
【0014】
楽器本体2の上面には、上面視において円形の音高キー20a~20g及び音高制御キー30a,30bが設けられ(図1(a)参照)、楽器本体2の下面には、下面視において三日月形のオクターブキー40a,40bが設けられる(図1(b)参照)。これらの各キーは、生成される楽音の音高を制御するためのキーである。
【0015】
音高キー20a~20gは、楽器本体2の前端側から音高キー20a、20b、20c、20d、20e、20f、20gの順に複数(本実施形態では7個)並べて設けられる。これらの音高キー20a~20gは、リコーダーの音孔に対応付けて設けられている。即ち、音高キー20a~20cは、演奏者の左手の人差し指から薬指で押下(操作)するように設けられたキーであり、音高キー20d~20gは、演奏者の右手の人差し指から小指で押下するように設けられたキーである。
【0016】
よって、例えば、全ての音高キー20a~20gが押下された状態で吹込口3aに呼気が吹き込まれると、C4の音高に対応する楽音が生成され、音高キー20a~20cが押下された状態で吹込口3aに呼気が吹き込まれると、G4の音高に対応する楽音が生成される。
【0017】
音高制御キー30a,30bは、音高キー20a~20gと同時に押下された場合に、生成される楽音の音高を変化させるためのキーである。具体的には、音高制御キー30aは、音高を半音上げるためのキーであり、音高制御キー30bは、音高を半音下げるためのキーである。音高制御キー30a,30bは、前後に隣接するようにして一対に設けられており、互いの対向方向中央を挟んで対称の形状となっている(図2参照)。
【0018】
例えば、音高キー20a~20cと音高制御キー30aとが押下された状態で呼気が吹き込まれると、G♯4(A♭4)の音高に対応する楽音が生成される。一方、音高キー20a~20cと音高制御キー30bとが押下された状態で呼気が吹き込まれると、G♭4(F♯4)の音高に対応する楽音が生成される。このように、音高制御キー30a,30bの押下で半音の上げ下げを行うことにより、リコーダーに比べて簡易な運指で演奏できる。
【0019】
また、音高制御キー30a,30bは、音高キー20cと音高キー20dとの間に配置され、演奏者の左手の小指で押下することが想定される所定領域を挟んで一対に設けられる。よって、リコーダーに近い運指を音高キー20a~20gによって可能にする一方、リコーダーの演奏時には使用されない左手の小指で音高制御キー30a,30bを押下することにより、リコーダーに近い演奏感を付与しつつ、リコーダーに比べて簡易な運指で演奏できる。
【0020】
オクターブキー40aは、音高を1オクターブ上げるためのキーであり、オクターブキー40bは、音高を1オクターブ下げるためのキーである。よって、例えば、音高キー20a~20cを押下した状態で呼気を吹き込みつつ、オクターブキー40a,40bのいずれかを押下することにより、生成される楽音をG3、G4、G5等の音高に変化させることができる。
【0021】
図2に示すように、オクターブキー40a,40bは、前後に並べて一対に設けられるが、オクターブキー40a,40bの少なくとも一方(本実施形態では、オクターブキー40b)は、楽器本体2の側面視において音高キー20aと上下で重なる位置に配置される。即ち、オクターブキー40a,40bは、演奏者の左手の親指で押下されることが想定される所定領域を取り囲む(挟む)ようにして一対に設けられる。このように、リコーダーの演奏時に1オクターブの上げ下げ(サミング)を行う左手の親指でオクターブキー40a,40bを押下することにより、リコーダーに近い演奏感を付与できる。
【0022】
オクターブキー40a,40bの間には、楽器本体2の下面から円柱状のサムレスト2aが突出している。オクターブキー40a,40bは、下面視において円形のサムレスト2aの外周に沿う湾曲形状(三日月形)となっている(図1(b)参照)。このサムレスト2aは、オクターブキー40a,40bの押下を行わない時に指を載せておくための部位である。
【0023】
楽器本体2の下面からのサムレスト2aの高さは、オクターブキー40a,40bの高さよりも僅かに(例えば、0.5mm)低く設定される。これにより、オクターブキー40a,40bの間で指を行き来させるようにして演奏を行う際に、オクターブキー40a,40bと略同等の高さのサムレスト2aに沿って指をスライドさせることができるので、オクターブキー40a,40bの押下を容易に行うことができる。
【0024】
オクターブキー40a,40bの下面は、演奏者によって押下される操作面41a,41bとして構成される。操作面41a,41bには、オクターブキー40a,40bによって取り囲まれる領域(サムレスト2a)側とは反対側の縁部に沿ってゴム部42a,42bが形成される。操作面41a,41bが比較的摩擦力の低い材料(例えば、金属や樹脂)を用いて形成されるのに対し、ゴム部42a,42bは、それよりも摩擦力の高い材料(本実施形態では、ゴム状弾性体)を用いて形成されている。
【0025】
即ち、ゴム部42a,42bは、その摩擦力によってオクターブキー40a,40bの間から演奏者の指が抜け出すことを規制する(又は、オクターブキー40a,40bの縁部であることを気付かせる)規制部としての機能を有している。これにより、サムレスト2aに沿って指をスライドさせ、オクターブキー40a,40bの間で指を行き来させた際に、指がオクターブキー40a,40bを通り越すことを抑制できる。よって、オクターブキー40a,40bを押下し易くなるので、オクターブキー40a,40bの操作性を向上できる。
【0026】
更に、楽器本体2の下面からのサムレスト2aの高さがオクターブキー40a,40bの高さよりも僅かに低く設定されるので、これによっても、サムレスト2aに沿って指をスライドさせた勢いで指がオクターブキー40a,40bを通り越すことを抑制できる。よって、オクターブキー40a,40bの操作性を向上できる。
【0027】
なお、本実施形態では、ゴム部42a,42bが操作面41a,41bに埋め込まれるようにして設けられる(操作面41a,41bとゴム部42a,42bとが面一となっている)が、ゴム部42a,42bを操作面41a,41bよりも高く形成する(下方に突出させる)構成でも良い。
【0028】
音高制御キー30a,30bの上面は、演奏者の指によって押下される操作面31a,31bとして構成される。操作面31a,31bは、それぞれ音高制御キー30a,30bの間に向けて下降傾斜して形成される。即ち、楽器本体2の上面(音高制御キー30a,30bのストローク方向と直交する平面)からの操作面31a,31bの高さは、音高制御キー30a,30bの対向間から離れた位置ほど高く設定される。よって、操作面31a,31bは、音高制御キー30a,30bの間から演奏者の指が抜け出すことを規制する規制部としての機能を有している。
【0029】
これにより、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させるような操作を行った際に(操作の詳細は図3(b)及び図3(c)を参照して後述する)、音高制御キー30a,30bを指が通り越すことを抑制できる。よって、音高制御キー30a,30bを押下し易くできると共に、他のキー(例えば、音高キー20c,20d)を押下してしまうことを抑制できるので、音高制御キー30a,30bの操作性を向上させることができる。
【0030】
また、楽器本体2の上面からの操作面31a,31bの高さが、音高制御キー30a,30bの対向間から離れるにつれて高く設定されることで規制部が形成されるため、上述したようなゴム部42a,42b(操作面41a,41bと面一であるもの)の摩擦力で指の移動を規制する場合に比べ、規制部としての機能をより確実に発揮させることができる。更に、操作面31a,31bが平面であるため、操作面31a,31bに段差を形成する構成(図6(b)又は図6(c)参照)に比べ、指が操作面31a,31bに触れた際の感触を向上させることができる。
【0031】
ここで、上述した通り、音高キー20a~20gは、リコーダーの音孔を模したものであり、演奏者が楽器本体2を持った際の左手と右手との距離感をリコーダーに近付けるためには、音高キー20cと音高キー20dとの間隔を比較的狭くする必要がある。よって、本実施形態では、音高キー20c,20dと音高制御キー30a,30bとの間隔が他の音高キー20a~20g同士の間(例えば、音高キー20a,20bの間や、音高キー20d,20eの間)間隔よりも狭く設定されている。
【0032】
よって、楽器本体2の持ち方や演奏方法によっては、音高キー20c,20dを押下すべき指で音高制御キー30a,30bを押下してしまうおそれがある。これに対して本実施形態では、音高制御キー30a,30bの操作面31a,31bの頂部の高さ(楽器本体2の上面からの高さ)は、音高制御キー30a,30bに隣り合う音高キー20c,20dの操作面21c,21dよりも高く設定される。
【0033】
これにより、音高キー20c,20dを押下すべき指が音高制御キー30a,30bの間の領域に入り込むことを抑制できるので、他の指で誤って音高制御キー30a,30bが押下されることを抑制できる。
【0034】
次いで、図3(a)を参照して、音高制御キー30a,30bの詳細構成について説明する。図3(a)は、図1(a)のIIIa-IIIa線における電子吹奏楽器1の部分拡大断面図である。なお、図3(a)では、図面を簡素化するために、楽器本体2の内部構造の一部の図示を省略している。また、以下に説明する音高制御キー30a,30bによるセンサ4aの押し込み構造は、音高キー20a~20gやオクターブキー40a,40bにおいても実質的に同一の構成となっている。
【0035】
図3(a)に示すように、楽器本体2の内部には、センサ4aと、そのセンサ4aを取り囲むゴム弾性体4bと、を備える基板4が固定される。基板4の上面に固定されるセンサ4aは、音高制御キー30a,30bが押下されたことを検出するための感圧センサである。
【0036】
ゴム弾性体4bは、センサ4aを取り囲む空間を有した状態で基板4の上面に固定される。楽器本体2には、その楽器本体2の上面(外面)からゴム弾性体4b(センサ4a)に向けて貫通する貫通孔2bが形成され、この貫通孔2bに音高制御キー30a,30bが挿入される。
【0037】
音高制御キー30a,30bは、上面が操作面31a,31bとして構成される略円柱状の操作部32と、その操作部32が固定される軸部33と、を備える。軸部33は筒状に形成され、軸部33に操作部32の下端側の一部が挿入された状態で操作部32と軸部33とがねじSによって固定される。
【0038】
なお、操作部32は、貫通孔2bの内径よりも僅かに外径が小さい円柱状の大径部と、その大径部の上面に形成され大径部よりも外径が小さい略円柱状の小径部と、から構成されており、その小径部の上面が操作面31a,31bである。
【0039】
軸部33の下端側には、軸部33の外周面から突出する爪34が形成される。貫通孔2bには、その内周面から張出す張出部2cが形成され、この張出部2cの下端部分に爪34が引っ掛けられることにより、貫通孔2bから音高制御キー30a,30bが抜け落ちないようになっている。
【0040】
音高制御キー30a,30bが押下されておらず、張出部2cに爪34が引っ掛かっている初期状態においては、楽器本体2の上面(貫通孔2b)から操作部32の操作面31a,31bが露出している。その初期状態から操作面31a,31bが押下されると、貫通孔2b(張出部2c)に沿って音高制御キー30a,30bが基板4側に向けて変位することにより、軸部33によってゴム弾性体4bがセンサ4a側に押し込まれる。その押し込みにより、ゴム弾性体4bが弾性変形しながらセンサ4aに接触し、その接触(押し込み)による圧力がセンサ4aで検出される。
【0041】
一方、音高制御キー30a,30bの押下が解除されると、ゴム弾性体4bの弾性回復力によって音高制御キー30a,30bが押し上げられ、爪34が張出部2cに引っ掛かる初期状態となる。これにより、音高制御キー30a,30bの押下の有無(オン/オフ)がセンサ4aによって検出される。
【0042】
このように、音高制御キー30a,30bのストローク方向は、貫通孔2b(張出部2c)の貫通方向に沿ったものである。一方、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させる場合、指の移動方向が音高制御キー30a,30bのストローク方向とは一致しない方向になるが、本実施形態では、そのような場合においても、音高制御キー30a,30bの押下をスムーズに行うことができる構成となっている。この構成について、図3(b)及び図3(c)を参照して説明する。
【0043】
図3(b)は、指Tを回転させながら移動させるようにして音高制御キー30a,30bを押下する様子を示す電子吹奏楽器1の部分拡大側面図であり、図3(c)は、指Tをスライドさせるようにして音高制御キー30a,30bを操作する様子を示す電子吹奏楽器1の部分拡大側面図である。なお、図3(b)及び図3(c)では、演奏者の指Tの形状を模式的に図示すると共に、押下前の状態の指Tを二点鎖線で図示している。
【0044】
図3(b)に示すように、音高制御キー30a,30bの操作(押下)は、音高制御キー30a,30b同士の間で指Tを回転させながら前後に移動させるようにして行われることがある。この場合、音高制御キー30a,30bの操作面31a,31bは、音高制御キー30a,30bの対向間から離れるにつれて徐々に高さが高くなる平面であるので、指Tを捻った際の力を傾斜する操作面31a,31bで受けることにより、その力が音高制御キー30a,30bのストローク方向(押下する方向)に伝わり易くなる。
【0045】
即ち、音高制御キー30a,30b同士の間から演奏者の指が抜け出すことを操作面31a,31bによって規制しつつ、その指の移動を規制した際に操作面31a,31bが受ける力を利用して音高制御キー30a,30bの操作(押下)を検出できる。よって、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させつつ、音高制御キー30a,30bの押下をスムーズに行うことができる。
【0046】
一方、図3(c)に示すように、指Tを前後にスライドさせながら音高制御キー30a,30bを押下する操作が行われることもある。この場合においても、操作面31a,31bが傾斜する平面であることにより、操作面31a,31bに沿った指Tのスライドによって伴って音高制御キー30a,30bが押下され易くなる。即ち、音高制御キー30a,30b同士の間から演奏者の指が抜け出すことを操作面31a,31bによって規制しつつ、その指の移動を規制した際に操作面31a,31bが受ける力を利用して音高制御キー30a,30bの操作(押下)を検出できる。よって、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させつつ、音高制御キー30a,30bの押下をスムーズに行うことができる。
【0047】
このように、本実施形態によれば、音高制御キー30a,30bを交互に押下する操作をスムーズに行うことができる。更に、このような操作を素早く行った場合であっても、音高制御キー30a,30bには規制部(傾斜する操作面31a,31b)が形成されるため、指が音高制御キー30a,30bを通り越すことを抑制できる。即ち、半音の上げ下げを素早く行うような複雑な演奏を行った場合であっても、音高制御キー30a,30bの押下を正確に行うことができる。
【0048】
また、音高制御キー30a,30b同士の間隔は、他のキー同士(例えば、音高キー20a,20bの間や、音高キー20d,20eの間)の間隔よりも小さく設定される(図1又は図2参照)。これにより、音高制御キー30a,30bの中心(軸)同士の距離を短くできるので、比較的細い小指で音高制御キー30a,30bを押下する場合であっても、音高制御キー30a,30bの押下による半音の上げ下げを素早く行うことができる。
【0049】
また、図2に示すように、音高制御キー30a,30bの並び方向における音高制御キー30a,30bの外形寸法L1(直径)は、他の音高キー20a~20gの並び方向における外形寸法L2(直径)よりも小さく設定されるため、音高制御キー30a,30bの中心(軸)同士の距離を更に短くできる。よって、音高制御キー30a,30bの押下による半音の上げ下げを更に素早く行うことができる。
【0050】
次いで、図4及び図5を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、楽器本体2の音高制御キー30a,30bやオクターブキー40a,40bに規制部が設けられる場合を説明した。これに対して第2実施形態では、エフェクトキー250a~250cに規制部が設けられる場合について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0051】
図4(a)は、第2実施形態における電子吹奏楽器201の上面図であり、図4(b)は、電子吹奏楽器201の下面図である。図5は、図4(a)の矢印V方向視における電子吹奏楽器201の部分拡大側面図である。
【0052】
図4及び図5に示すように、電子吹奏楽器201の楽器本体2の上面には、上面視において円形のエフェクトキー250aが設けられ、楽器本体2の下面には、下面視において三日月形の一対のエフェクトキー250b,250cが設けられる。エフェクトキー250a~250cは、それぞれ楽音に付与するエフェクトを設定するためのキーである。
【0053】
エフェクトキー250aは、音高制御キー30a,30bのそれぞれに隣接するようにして設けられる。エフェクトキー250aの上面は、演奏者の指によって押下される操作面251a(図5参照)として構成される。なお、エフェクトキー250aの構造は、操作面251aの傾斜方向が異なる点を除き、音高制御キー30a,30bと同一の構成である。
【0054】
操作面251aは、音高制御キー30a,30bの対向間に向けて下降傾斜する平面(規制部)である。これにより、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させつつ、エフェクトキー250aを押下した場合に、指がエフェクトキー250aを通り越すことを抑制できる。即ち、音高制御キー30a,30b及びエフェクトキー250aによって取り囲まれる領域から指がはみ出すことを、操作面31a,31b及び操作面251aによって規制できる。よって、音高制御キー30a,30b及びエフェクトキー250aの操作性を向上できる。
【0055】
また、操作面251aは、音高制御キー30a,30bの対向間に向けて下降傾斜する平面であるため、上述した操作面31a,31bと同様の効果(例えば、操作面251aに沿った指のスライドに伴ってエフェクトキー250aが押下され易くなる等の効果)を奏する。
【0056】
なお、楽器本体2の上面からの操作面31a,31b及び操作面251aのそれぞれの上端(下端)の高さは同一となっているが、いずれかの操作面の上端(下端)の高さを高く、又は、低くする構成でも良い。
【0057】
エフェクトキー250bは、オクターブキー40aの前方側(矢印F方向側)に隣接するようにして設けられ、エフェクトキー250cは、オクターブキー40bの後方側(矢印B方向側)に隣接するようにして設けられる。なお、下面視においてサムレスト2aの中央を中心にして点対称となる位置に一対のオクターブキー40a,40bが配置される点を除き、オクターブキー40a,40bは第1実施形態と同一の構成である。
【0058】
エフェクトキー250b,250cの下面は、演奏者の指によって押下される操作面251b,251c(図5参照)として構成される。操作面251b,251cは、互いの対向間側(サムレスト2a側)の部位を構成する傾斜部251b1,251c1と、かかる対向間側とは反対側の部位を構成する平坦部251b2,251c2と、を備えている。
【0059】
操作面251b,251cの平坦部251b2,251c2は、楽器本体2の下面からの高さが一定の平坦面とされ、傾斜部251b1,251c1は、エフェクトキー250b,250cの対向間側に向けて上昇傾斜する平面とされる。即ち、楽器本体2の下面(エフェクトキー250b,250cのストローク方向と直交する平面)からの傾斜部251b1,251c1の高さは、エフェクトキー250b,250cの対向間から離れた位置ほど高く設定される。
【0060】
これにより、オクターブキー40a,40bの間で指を行き来させ(サムレスト2aに沿ってスライドさせ)つつ、エフェクトキー250b,250cを押下した場合に、指がエフェクトキー250b,250cを通り越すことを抑制できる。また、オクターブキー40a,40bのゴム部42a,42bと、操作面251b,251cの傾斜部251b1,251c1との2つの規制部により、指がエフェクトキー250b,250cを通り越すことをより確実に抑制できる。
【0061】
即ち、オクターブキー40a,40b及びエフェクトキー250b,250cによって取り囲まれる領域から指がはみ出すことを、ゴム部42a,42b及び操作面251b,251c(傾斜部251b1,251c1)によって規制できる。よって、オクターブキー40a,40b及びエフェクトキー250b,250cの操作性を向上できる。
【0062】
また、操作面251b,251cの傾斜部251b1,251c1は、エフェクトキー250b,250cの対向間に向けて下降傾斜する平面であるため、上述した操作面31a,31bと同様の効果(例えば、操作面251b,251cの傾斜部251b1,251c1に沿った指のスライドによってエフェクトキー250b,250cが押下され易くなる等の効果)を奏する。
【0063】
なお、操作面251b,251cの傾斜部251b1,251c1の上端(サムレスト2a側の端部)の高さ(楽器本体2の下面からの高さ)は、オクターブキー40a,40bの操作面41a,41bと同一の高さとなっているが、かかる傾斜部251b1,251c1の上端の高さを操作面41a,41bよりも低く、又は、僅かに高くする構成でも良い。
【0064】
次いで、図6及び図7を参照して、音高制御キー30a,30bの操作面31a,31b(規制部)の変形例について説明する。図6及び図7は、音高制御キー30a,30bの変形例を示す電子吹奏楽器の部分拡大側面図である。
【0065】
上記各実施形態では、音高制御キー30a,30bの操作面31a,31bが、音高制御キー30a,30bの対向間に向けて下降傾斜する平面である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図6(a)に示すように、操作面31a,31bを、楽器本体2側に向けて凹む湾曲面として構成しても良い。
【0066】
また、図6(b)に示すように、楽器本体2の上面からの高さが一定の平坦面31a1,31b1と、音高制御キー30a,30bに向けて下降傾斜する傾斜面31a2,31b2とを組み合わせて操作面31a,31bを構成しても良い。より具体的には、かかる平坦面31a1,31b1を音高制御キー30a,30bの対向間側に配置し、その対向間とは反対側に傾斜面31a2,31b2を配置することで操作面31a,31bを構成しても良い。
【0067】
また、図6(c)に示すように、操作面31a,31bを楽器本体2からの高さが一定の平坦面とし、音高制御キー30a,30bの対向間とは反対側における操作面31a,31bの端部に、上方に突出する突起32a,32bを形成する構成でも良い。
【0068】
これら図6の変形例のように、音高制御キー30a,30bの対向間とは反対側の端部において、操作面31a,31bの一部が隆起する構成であれば、規制部としての機能を持たせることができる。即ち、指の移動を規制できる構成であれば、操作面31a,31bの形状は適宜設定できる。
【0069】
上記各実施形態では、音高制御キー30a,30bのストローク方向がそれぞれ一致している場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図7(a)に示すように、操作面31a,31bを、楽器本体2の上面からの高さが一定の平坦面とし、音高制御キー30a,30bのストローク方向を互いに傾斜させる構成でも良い。
【0070】
この構成においても、操作面31a,31bが互いの対向間側に向けて下降傾斜するように音高制御キー30a,30bのストローク方向を設定することにより、操作面31a,31bに規制部としての機能を持たせることができる。また、この構成によれば、音高制御キー30a,30bの間で指を行き来させながら音高制御キー30a,30bを押下した場合に、音高制御キー30a,30bを押し込む方向に指の力が伝わり易くなる。なお、音高制御キー30a,30bのストローク方向を互いに傾斜させる場合には、そのストローク方向に応じて基板4(図3参照)を傾斜させれば良い。
【0071】
上記各実施形態では、音高制御キー30a,30bが互いに隣接して配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図7(b)及び図7(c)に示すように、音高制御キー30a,30bの対向間に円柱状のローラ5や、ボールキャスタ6等の回転手段を設ける構成でも良い。
【0072】
ローラ5は、音高制御キー30a,30bの対向方向(図7(b)の左右方向)と直交する方向(楽器本体2の上面に沿う方向)に軸を向ける姿勢で楽器本体2に軸支されるものである。このように、楽器本体2の上面(外面)から露出するローラ5やボールキャスタ6を音高制御キー30a,30bの対向間に設ければ、音高制御キー30a,30bの間での指の移動をローラ5やボールキャスタ6によって案内できる。
【0073】
これにより、音高制御キー30a,30b同士が互いに離れて配置される(近づけて配置することができない)場合であっても、半音の上げ下げを素早く行うことができる。更に、音高制御キー30a,30bには、傾斜する操作面31a,31bが形成されているため、ローラ5やボールキャスタ6の回転に案内された勢いで指が音高制御キー30a,30bを通り越すことを抑制できる。
【0074】
また、ローラ5やボールキャスタ6を設ける場合には、操作面31a,31bの下端と、ローラ5やボールキャスタ6の上端とが一致する高さであることが好ましい。これにより、操作面31a,31bの間での指の行き来をローラ5やボールキャスタ6によってスムーズに案内することができる。
【0075】
また、操作面31a,31bの下端よりも、ローラ5やボールキャスタ6の上端を僅かに高くすることがより好ましい。これにより、操作面31a,31bの間での指の行き来をローラ5やボールキャスタ6によって更にスムーズに案内することができる。
【0076】
以上、上記実施形態に基づき説明をしたが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施形態において、一の実施形態の一部または全部を、一または他の実施形態の一部または全部と入れ替えて又は組み合わせて、電子吹奏楽器1,201を構成しても良い。
【0077】
よって、図6,7に示す音高制御キー30a,30bの操作面31a,31bの形状、ストローク方向、又は、回転手段の構成を、オクターブキー40a,40bやエフェクトキー250a~250cに適用しても良い。また、オクターブキー40a,40bのゴム部42a,42bの構成を、音高制御キー30a,30b又はエフェクトキー250a~250cに適用しても良い。また、エフェクトキー250b,250cの操作面251b,251cの構成を、音高制御キー30a,30bやオクターブキー40a,40bに適用しても良い。
【0078】
また、所定領域を挟む又は取り囲む複数のキー(例えば、音高制御キー30a,30b及びエフェクトキー250a)のうち、一のキー(例えば、音高制御キー30a)に傾斜する操作面からなる規制部を形成し、他のキー(例えば、音高制御キー30b及びエフェクトキー250a)にゴム部からなる規制部を形成する構成でも良い。
【0079】
また、音高制御キー30a,30bの間の領域や、音高制御キー30a,30b及びエフェクトキー250aに取り囲まれる領域に、サムレスト2aに相当する構成を設けても良い。
【0080】
上記各実施形態では、電子吹奏楽器1,201が模擬する楽器の一例として、リコーダーを例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、電子吹奏楽器1,201を他の吹奏楽器(サックスやフルス等)を模擬した電子楽器としても良い。
【0081】
上記各実施形態では、2個のキー(例えば、音高制御キー30a,30b)、3個のキー(音高制御キー30a,30b及びエフェクトキー250a)、又は4個のキー(オクターブキー40a,40b及びエフェクトキー250b,250c)に傾斜する操作面やゴム部(規制部)を形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。
【0082】
複数のキーの間で指を行き来させることが想定される所定領域が存在する場合に、その所定領域から演奏者の指がはみ出る(所定領域の最も外側に位置するキーを指が通り越す)ことを抑制できる構成であれば、規制部を形成するキーの数や配置は適宜設定できる。
よって、例えば、かかる所定領域の最も外側に位置するキーに規制部を設ける構成でも良いし、全てのキーに規制部を設ける構成でも良い。
【0083】
上記各実施形態では、音高制御キー30a,30bの操作部32が、貫通孔2bの内径よりも僅かに外径が小さい円柱状の大径部と、その大径部の上面に形成され大径部よりも外径が小さい略円柱状の小径部と、から構成され、その小径部の上面が操作面31a,31bとして構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、小径部の外径を大径部の外径と一致させ(段差を無くし)、操作部32の上面の全体に操作面31a,31bを形成する構成でも良い。
【0084】
上記各実施形態では、操作面41a,41bよりも摩擦力の高い材料を用いてゴム部42a,42bを形成することで規制部として機能させる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、操作面の一部の摩擦力を高めることができるものであれば、その手段は限定されない。よって、例えば、シボ加工(微細な凹凸)によって操作面の一部の面粗さを粗くして摩擦力を高める構成でも良い。
【0085】
上記各実施形態では、サムレスト2aが円柱状に形成され、サムレスト2aの下面が平坦面である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、サムレスト2aを立方体や直方体(下面視で多角形状)、又は、円錐台状に形成しても良い。また、サムレスト2aの下面に凹凸を設けても良い。
【符号の説明】
【0086】
1,201 電子吹奏楽器
2 楽器本体
5 ローラ(回転部材)
6 ボールキャスタ(回転部材)
20a~20g 音高キー(キー)
21c,21d 操作面
30a,30b 音高制御キー(キー)
31a,31b 操作面(規制部)
40a,40b オクターブキー(キー)
41a,41b 操作面
42a,42b ゴム部(規制部)
250a~250c エフェクトキー(キー)
251a,251b,251c 操作面(規制部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7