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  • 特許-シールド掘削機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-12
(45)【発行日】2023-09-21
(54)【発明の名称】シールド掘削機
(51)【国際特許分類】
   E21D 9/12 20060101AFI20230913BHJP
   E21D 9/13 20060101ALI20230913BHJP
   E21D 9/093 20060101ALI20230913BHJP
【FI】
E21D9/12 D
E21D9/13 B
E21D9/093 F
E21D9/12 J
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020056859
(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公開番号】P2021156002
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000140292
【氏名又は名称】株式会社奥村組
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】弁理士法人翔和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村中 浩昭
(72)【発明者】
【氏名】土居 武
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-093388(JP,A)
【文献】特開2015-163798(JP,A)
【文献】特開2006-241789(JP,A)
【文献】特開2016-069822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 1/00- 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤を掘削する掘削部が進行方向先端に設けられた泥土圧式のシールド掘削機であって、
前記掘削部により掘削された土砂を搬送するスクリューコンベアと、
前記スクリューコンベアの排土口から排出された前記土砂を一時的に貯留し、一時的に貯留した後に前記土砂を送出する土砂トラップと、
前記土砂トラップから送出された前記土砂を後方へ搬送する排土管と、
を備えており、
前記土砂トラップは、
前記土砂トラップに設けられ、前記土砂トラップに貯留された前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出するための第1排出口を塞ぐ第1蓋部と、
前記第1蓋部に設けられ、前記土砂トラップに貯留された前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出するための第2排出口を塞ぎ、前記第1排出口の直径よりも口径の小さい第2蓋部と、
を有しており、
前記第1蓋部は、第1接合手段により前記土砂トラップに着脱可能に取り付けられ、
前記第2蓋部は、第2接合手段により前記第1蓋部に着脱可能に取り付けられ、
前記土砂トラップに貯留された前記土砂により、前記排土管への前記土砂の搬送が滞った場合、前記土砂の大きさに応じて、前記第1接合手段および前記第2接合手段の少なくともいずれかを操作することにより、前記第1蓋部および前記第2蓋部の少なくともいずれかを取り外して、前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出する、シールド掘削機。
【請求項2】
前記第2接合手段は、ゴムリング、ハウジング、ボルトナットを含んで構成され、前記第2蓋部の外周面を覆うように被せられた接合手段である請求項1に記載のシールド掘削機。
【請求項3】
前記第1接合手段は、ゴムリング、ハウジング、ボルトナットを含んで構成され、前記第1蓋部の外周面を覆うように被せられた接合手段である請求項2に記載のシールド掘削機。
【請求項4】
前記スクリューコンベアは、前記掘削部と前記シールド掘削機の内部とを仕切る隔壁に設けられた接続口に接続され、
前記隔壁には、前記接続口を開閉するためのゲートが設けられており、前記土砂トラップから前記土砂を取り除く際、前記ゲートが閉じられる、請求項1~3のいずれか1項に記載のシールド掘削機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド掘削機に関し、特に、泥土圧式のシールド掘削機に関する。
【背景技術】
【0002】
泥土圧式のシールド掘削機は、添加剤を作泥土室(チャンバ)内の掘削土砂に注入して泥土に変換させ、泥土で切羽を安定させて岩盤等の掘削を進める掘削機である。より詳細には、泥土圧式のシールド掘削機は、カッターで掘削された土砂に作泥土材を注入して、練混ぜ翼で攪拌し、掘削した土砂を不透水性と塑性流動性を持つ泥土に変換させる。そして、シールドジャッキの推力により泥土圧を発生させ、切羽の安定を図りながら掘削する。泥土は、作泥土室の後方に設けられたスクリューコンベアにより搬送され、処理される。
【0003】
上記技術分野において、特許文献1には、スクリューコンベアに排土ダクトが直接接続され、スクリューコンベアで搬送された土砂がそのまま排土ダクトに送出されるシールド掘進機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-69822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、スクリューコンベアと排土ダクトとが直接接続されており、掘削土砂に大小の礫が混ざっていても、そのまま排土ダクトに掘削土砂が供給されるため、排土ダクトが詰まったり、破損したりする原因となっていた。
【0006】
本発明は、掘削土砂に含まれる大小の礫を簡易、確実に取り除くことができるシールド掘削機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るシールド掘削機は、
地盤を掘削する掘削部が進行方向先端に設けられた泥土圧式のシールド掘削機であって、
前記掘削部により掘削された土砂を搬送するスクリューコンベアと、
前記スクリューコンベアの排土口から排出された前記土砂を一時的に貯留し、一時的に貯留した後に前記土砂を送出する土砂トラップと、
前記土砂トラップから送出された前記土砂を後方へ搬送する排土管と、
を備えており、
前記土砂トラップは、
前記土砂トラップに設けられ、前記土砂トラップに貯留された前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出するための第1排出口を塞ぐ第1蓋部と、
前記第1蓋部に設けられ、前記土砂トラップに貯留された前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出するための第2排出口を塞ぎ、前記第1排出口の直径よりも口径の小さい第2蓋部と、
を有しており、
前記第1蓋部は、第1接合手段により前記土砂トラップに着脱可能に取り付けられ、
前記第2蓋部は、第2接合手段により前記第1蓋部に着脱可能に取り付けられ、
前記土砂トラップに貯留された前記土砂により、前記排土管への前記土砂の搬送が滞った場合、前記土砂の大きさに応じて、前記第1接合手段および前記第2接合手段の少なくともいずれかを操作することにより、前記第1蓋部および前記第2蓋部の少なくともいずれかを取り外して、前記土砂を前記土砂トラップの外部に排出する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシールド掘削機によれば、掘削され、後方に搬送される掘削土砂に含まれる礫を簡易、確実に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機の全体構成を説明するための断面模式図である。
図2】本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機の土砂トラップの蓋部の構成を説明するための(a)側面図、(b)底面図である。
図3】本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機の土砂トラップの蓋部の他の構成を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機の全体構成を説明するための断面模式図である。シールド掘削機10は、地盤を掘削する掘削部が進行方向(矢印40)の先端に設けられた泥土圧式の掘削機である。
【0011】
シールド掘削機10は、掘削部で掘削された土砂31に作泥土材を注入して、攪拌し、掘削した土砂31を不透水性と塑性流動性を持つ泥土に変換する。ここで、掘削部は、シールド掘削機10の先端部に設けられ、岩盤を切削するカッターなどを含む部分である。
【0012】
そして、シールド掘削機10は、掘削土砂を変換させて得た泥土をカッターのすぐ後部にある作泥土室11(チャンバ)とスクリューコンベア14とに充満させ、シールドジャッキ13を伸展してセグメント30を押す。シールド掘削機10は、セグメント30を押すことにより推力を得て、泥土圧を発生させて、切羽が崩壊しないように、切羽の安定を図りながら矢印40の方向へ掘進する掘削機である。なお、スキンプレート12は、シールド掘削機10の外殻で、土水圧に抵抗する部分である。
【0013】
そして、シールド掘削機10は、泥土圧を調整するために、作泥土室11とスクリューコンベア14とに充満させる土砂31の量を調節しながら掘進する。スクリューコンベア14に充満させた土砂31は、スクリューの作用により、スクリューコンベア14の上部の方へ向かって(矢印41の方向)搬送される。スクリューコンベア14の上部に到達した土砂31は、スクリューコンベア14に設けられた排土口から土砂トラップ16へ排出させる(矢印42)。排土口からの土砂31の排出は、例えば、排土口の開閉により行われる。なお、排土口は常時開口しているものであってもよく、これにより、スクリューコンベア14により搬送された土砂31は、土砂トラップ16へ自動的に落下することとなる。なお、スクリューコンベア14は、土砂31を採取する採取口が低い位置に配置され、排土口が高い位置に配置されるように傾斜をもって配置されている。つまり、採取口から排土口へ向けて斜め上方に向けて土砂31を搬送するように傾けられている。
【0014】
土砂トラップ16へ排出された土砂31は、その後、土砂トラップ16の送出口から排土管17へ送出され、排土管17により後方へ搬送される。ここで、排土管17は、土砂トラップ16に設けられた送出口に接続されている。すなわち、土砂トラップ16は、スクリューコンベア14の排土口と排土管17の入り口との間に設けられている。土砂トラップ16は、スクリューコンベア14の排土口から排出された土砂31を一時的に貯留し、その後、貯留された土砂31を排土管17へと送出する。排土管17に送出された土砂31は、排土管17により後方へ搬送され(矢印43の方向)、シールド掘削機10の後方に設けられた排土処理装置において処理される。
【0015】
また、スクリューコンベア14は、隔壁20の下部に設けられた接続口に接続されている。隔壁20は、作泥土室11(チャンバ)とシールド掘削機10の内部とを仕切る壁である。そして、ゲート18は、シールド掘削機10により掘削が行われている場合は、開かれている。ゲート18は、土砂トラップ16において、土砂31が詰まって、閉塞が起き、シールド掘削機10の動作が停止した場合に閉じられる。つまり、ゲート18が開かれたまま、土砂トラップ16から土砂31を外部に排出すると、地盤中の水などがスクリューコンベア14を通じて外部に噴出するため、これを防止するために、ゲート18は閉じられる。
【0016】
すなわち、シールド掘削機10は、まず、作泥土室11とシールド掘削機10の内部とを仕切る隔壁20に設けられた接続口からスクリューコンベア14を用いて掘削された土砂31を取り込む。そして、シールド掘削機10は、取り込んだ土砂31を排土管17により後方へ搬送する。なお、排土管17を用いる代わりに、ベルトコンベアや、ズリ鋼車などを用いて土砂31を後方へ搬送してもよい。
【0017】
ここで、スクリューコンベア14や排土管17によって搬送される土砂31には掘削部による切削によっても、粉砕しきれなかった大小の礫が混ざることがある。そのため、土砂31に含まれる礫の大きさによっては、土砂トラップ16や排土管17が詰まったり、破損したりする原因となる。土砂トラップ16や排土管17が詰まるなどのトラブルが発生すると、シールド掘削機10による掘削を中断して、土砂トラップ16や排土管17の内部の清掃や、土砂トラップ16や排土管17の取り替えが必要となり、作業の遅れにつながる。
【0018】
そのため、シールド掘削機10においては、一旦、土砂トラップ16に土砂31を貯留し、排土管17による土砂31の搬送に滞りが見られた場合に、土砂トラップ16に設けられた蓋部19を開放して、土砂31に含まれる礫を取り除く。あるいは、排土管17の内径よりも大きな礫が土砂31に含まれる場合、そのような土砂31は、排土管17には流れ込まないため、土砂トラップ16に滞留し、排土の量が減少する。このような場合にも、蓋部19を開放して、土砂31に含まれる礫を取り除く。これにより、土砂31の搬送が復活し、元の状態で土砂31が搬送される。
【0019】
次に、図2を参照して、土砂トラップ16の蓋部19について詳細に説明する。図2は、本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機10の土砂トラップ16の蓋部19の構成を説明するための(a)側面図、(b)底面図である。図2は、図1において、破線で囲んだ部分の部分拡大図に相当する。
【0020】
土砂トラップ16には、蓋部19が設けられ、蓋部19は、大蓋19aと小蓋19bとを有している。大蓋19aは、土砂トラップ16に設けられ、土砂トラップ16に貯留された土砂31を土砂トラップ16の外部に排出するための排出口16aを塞ぐ蓋である。大蓋19aは、土砂トラップ16に対して着脱可能な蓋であり、大蓋19aを取り外すと、土砂トラップ16に貯留された土砂31を土砂トラップ16の外部に排出することができる。
【0021】
小蓋19bは、大蓋19aに設けられ、土砂トラップ16に貯留された土砂31を土砂トラップ16の外部に排出するための排出口19fを塞ぎ、排出口16aの直径(D)よりも口径(d)の小さい蓋である。つまり、排出口16aの直径(D)は、排出口19fの直径(d)よりも大きい(D>d)。
【0022】
また、小蓋19bは、大蓋19aに対して着脱可能な蓋であり、小蓋19bを取り外すと、土砂トラップ16に貯留された土砂31を土砂トラップ16の外部に排出することができる。すなわち、大蓋19aは、排出口16aを塞ぐことが可能な大きさの蓋であり、小蓋19bは、排出口19fを塞ぐことが可能な大きさの蓋となっている。また、大蓋19aおよび小蓋19bは、いずれも、底面から見て、円形形状となっているが(図2(b)参照)、大蓋19aおよび小蓋19bの形状はこれには限定されない。この場合、排出口16aおよび排出口19fの形状は、大蓋19aおよび小蓋19bの形状に対応した形状となる。
【0023】
土砂トラップ16には、土砂トラップ16に滞留した土砂31に含まれる礫を外部に排出するための排出口16aが設けられているが、大蓋19aは、この排出口16aを塞ぐように位置決めされる。大蓋19aは、接合手段(第1接合手段)としてボルト19dにより土砂トラップ16に着脱可能に取り付けられる。大蓋19aには、ボルト19dが差し込まれる孔が少なくとも2つ設けられている。これらの孔にボルト19dを差し込んで、締め付けることにより、大蓋19aを土砂トラップ16に取り付けることができる。大蓋19aを取り外す場合には、ボルト19dを緩める。なお、孔は、大蓋19aの外周部に沿って複数個設けられている。なお、排出口16aの直径(D)は、シールド掘削機10により掘削するトンネルの直径や、掘削する岩盤の性質、発生すると予想される礫の大きさなどに応じて、適切な値が採用される。なお、取手19eは、大蓋19aを着脱する際に、大蓋19aを保持するために用いられる。
【0024】
小蓋19bは、接合手段(第2接合手段)としてヴィクトリックジョイント19cにより大蓋19aに着脱可能に取り付けられている。大蓋19aには、排出口19fが設けられており、小蓋19bは直径がdの排出口19fを塞ぐことができる大きさの蓋となっている。小蓋19bは、側面から見てコの字形状をしており、立設部分の端部には、外側に向かって延設するように鍔が設けられている。鍔は、円形形状の小蓋19bの立設部の外周に沿って設けられている。さらに、小蓋19bの鍔に対応するように、大蓋19aにも同様の鍔が設けられている。そして、小蓋19bを大蓋19aに取り付ける場合、小蓋19bの鍔と大蓋19aの鍔とが合致するように、大蓋19aおよび小蓋19bの位置決めがなされる。その語、これらの鍔を上下方向から挟み込んで、鍔同士を密着させるように挟持するヴィクトリックジョイント19cが被せられ、大蓋19aおよび小蓋19bが接合される。
【0025】
図2(b)に示したように、ヴィクトリックジョイント19cは、小蓋19bの外周面を覆うように被せられている。ここで、ヴィクトリックジョイント19cは、ゴムリング、ハウジング、ボルトナット等を含んで構成されるシンプルな構造の接合手段であり、管端に係り止め加工を行い、管などの接合を行うものである。ヴィクトリックジョイント19cは、例えば、接合する管の両端にゴムリングを嵌め、その上からハウジングを被せて、ボルト、ナットで締め付けることにより、管内を密閉して、接合することができる接合手段である。
【0026】
そして、土砂トラップ16に貯留された土砂31により、排土管17への土砂31の搬送が滞った場合、土砂31に含まれる礫の大きさに応じて、ボルト19dおよびヴィクトリックジョイント19cの少なくともいずれかを操作して、取り外す。これにより、大蓋19aおよび小蓋19bの少なくともいずれかを取り外せるので、土砂トラップ16に詰まった土砂31に含まれる大小の礫を外部に排出できる。なお、大蓋19aおよび小蓋19bの取り外しのタイミングは、作業員が排土の状態、例えば、排土の量を目視で確認し、排土の状態が悪くなったと判断したタイミングである。作業員が目視で排土の状態を確認する他に、例えば、土砂トラップ16や排土管17に排土の状態を検知するためのセンサを取り付けて、センサによる検知結果により取り外しのタイミングを決定しもよい。
【0027】
このように、小蓋19bをヴィクトリックジョイント19cで大蓋19aに取り付けることにより、小蓋19bの取り付け、取り外しを短時間で行うことが可能となり、中型や小型の礫の詰まりによる不具合であれば、これを容易に解消できる。なお、ここでは、大蓋19aおよび小蓋19bの二重蓋構造について説明をしたが、土砂トラップ16に取り付けられる蓋は、二重蓋には限定されず、三重蓋以上の蓋構造であってもよい。そして、三重蓋以上の蓋構造の場合、土砂トラップ16に詰まった礫の大きさに応じて開放する蓋を変えることにより、土砂トラップ16等に詰まった礫を容易に取り除くことができる。
【0028】
図3は、本発明の好ましい一実施形態に係るシールド掘削機10の土砂トラップ16の蓋部19の他の構成を説明するための側面図である。図3においては、大蓋19aについても、小蓋19bと同様に、接合手段(第1接合手段)としてヴィクトリックジョイント19cにより土砂トラップ16に取り外し可能に取り付けられている。ここで、大蓋19aは、土砂トラップ16と接続される管端部分に鍔が設けられている。土砂トラップ16にも、大蓋19aの鍔に対応する鍔が設けられている。そして、大蓋19aは、土砂トラップ16の鍔と、大蓋19aの鍔とが合致するように位置決めされる。大蓋19aの位置決めが完了したらヴィクトリックジョイント19cを被せて、両者を接合する。このように、大蓋19aも、ヴィクトリックジョイント19cを用いて、土砂トラップ16に取り付けることにより、大蓋19aの取り付け、取り外しが、より容易になり、短時間で土砂31の詰まりなどの不具合を解消できる。なお、大蓋19aおよび小蓋19bを着脱可能に取り付けるための機構は、ヴィクトリックジョイント19cには限定されない。
【符号の説明】
【0029】
10 シールド掘削機
11 作泥土室
12 スキンプレート
13 シールドジャッキ
14 スクリューコンベア
15 作泥土材注入管
16 土砂トラップ
16a 排出口
17 排土管
18 ゲート
19 蓋部
19a 大蓋
19b 小蓋
19c ヴィクトリックジョイント
19d ボルト
19e 取手
19f 排出口
20 隔壁
30 セグメント
31 土砂
40、41、42、43 矢印
図1
図2
図3