(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-12
(45)【発行日】2023-09-21
(54)【発明の名称】人工知能付きオートバイ
(51)【国際特許分類】
B62J 45/41 20200101AFI20230913BHJP
B62J 6/00 20200101ALI20230913BHJP
B62J 9/14 20200101ALI20230913BHJP
B62J 43/30 20200101ALI20230913BHJP
B62J 45/00 20200101ALI20230913BHJP
B62J 45/422 20200101ALI20230913BHJP
B62J 50/22 20200101ALI20230913BHJP
B62J 50/30 20200101ALI20230913BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20230913BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20230913BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20230913BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20230913BHJP
【FI】
B62J45/41
B62J6/00
B62J9/14
B62J43/30
B62J45/00
B62J45/422
B62J50/22
B62J50/30
G08B21/00 E
G08B21/00 U
G08B25/00 510M
H04N7/18 J
H04N23/60
(21)【出願番号】P 2021152593
(22)【出願日】2021-09-17
【審査請求日】2022-02-24
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】521411792
【氏名又は名称】博詳科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】沈裕池
(72)【発明者】
【氏名】孫▲ゆ▼
(72)【発明者】
【氏名】傅楸善
(72)【発明者】
【氏名】薛文▲ジェン▼
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-090100(JP,A)
【文献】特開2019-086885(JP,A)
【文献】登録実用新案第3206606(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 45/41
B62J 6/00
B62J 9/14
B62J 43/30
B62J 45/00
B62J 45/422
B62J 50/22
B62J 50/30
G08B 21/00
G08B 25/00
H04N 7/18
H04N 23/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスミッション、収容装置、電力装置、照明装置及び制御装置を含み、前記収容装置は、収容室を有し、前記電力装置は、少なくとも前記トランスミッション及び前記照明装置が必要とする電力を提供するオートバイと、
前記収容装置の収容室に設けられ、処理ユニット、電圧安定化ユニット、第1ナンバープレート判別データベース、第2ナンバープレート判別データベース及びストレージユニットを含み、前記電圧安定化ユニット、前記第1ナンバープレート判別データベース、前記第2ナンバープレート判別データベース及び前記ストレージユニットは、前記処理ユニットに電気的に接続され、且つ前記電圧安定化ユニットは、前記オートバイの電力装置に接続される人工知能装置と、
前記オートバイの制御装置の前端の右バックミラーに近い位置に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記第1ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第1ナンバープレート判別データベースにより判別する第1ナンバープレート画像取得装置と、
前記オートバイの制御装置の前端の左バックミラーに近い位置に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記第2ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第2ナンバープレート判別データベースにより判別する第2ナンバープレート画像取得装置と、
前記人工知能装置に電気的に接続され、前記収容装置の収容室に設けられ且つ前記人工知能装置に対応し、且つ前記人工知能装置は、温度制御モジュールを有し、前記温度制御モジュールは、前記収容室又は前記人工知能装置の温度を検出することができ、高温警告器が設けられ、前記人工知能装置により起動されて放熱を行う放熱装置と、
前記オートバイの制御装置の後端に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続される表示装置と、
を備える人工知能付きオートバイ。
【請求項2】
トランスミッション、収容装置、電力装置、照明装置及び制御装置を含み、前記収容装置は、収容室を有し、前記電力装置は、少なくとも前記トランスミッション及び前記照明装置が必要とする電力を提供するオートバイと、
前記収容装置の収容室に設けられ、処理ユニット、電圧安定化ユニット、第1ナンバープレート判別データベース、第2ナンバープレート判別データベース及びストレージユニットを含み、前記電圧安定化ユニット、前記第1ナンバープレート判別データベース、前記第2ナンバープレート判別データベース及び前記ストレージユニットは、前記処理ユニットに電気的に接続され、且つ前記電圧安定化ユニットは、前記オートバイの電力装置に接続される人工知能装置と、
前記オートバイの制御装置の前端の右バックミラーに近い位置に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記第1ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第1ナンバープレート判別データベースにより判別する第1ナンバープレート画像取得装置と、
前記オートバイの制御装置の前端の左バックミラーに近い位置に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記第2ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第2ナンバープレート判別データベースにより判別する第2ナンバープレート画像取得装置と、
前記人工知能装置に電気的に接続され、前記収容装置の収容室に設けられ且つ前記人工知能装置に対応し、且つ前記人工知能装置は、温度制御モジュールを有し、前記温度制御モジュールは、前記収容室又は前記人工知能装置の温度を検出することができ、高温警告器が設けられ、前記人工知能装置により起動されて放熱を行う放熱装置と、
前記オートバイの制御装置の後端に設けられ、前記人工知能装置に電気的に接続される表示装置と、
前記人工知能装置に電気的に接続され、前記人工知能装置、前記第1ナンバープレート画像取得装置、前記第2ナンバープレート画像取得装置、前記放熱装置及び前記表示装置の作動時の電力供給元となり、電力制御を行う電源供給管理装置と、
を備える人工知能
付きオートバイ。
【請求項3】
前記処理ユニットは、前記人工知能装置の制御及び演算処理にもちいられ、前記電圧安定化ユニットは、前記電力装置を適切な出力電圧に調節することができ、低電圧警告器が設けられ、前記ストレージユニットは、前記第1ナンバープレート判別データベース及び前記第2ナンバープレート判別データベースにより判別された後のデータを保存することができる請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項4】
前記人工知能装置は、ハウジングを有し、前記ハウジングは、少なくとも前記処理ユニット、前記電圧安定化ユニット、前記第1ナンバープレート判別データベース、前記第2ナンバープレート判別データベース及び前記ストレージユニットを収容することができ、且つ前記人工知能装置は、前記ハウジングを介して前記収容装置の収容室に設けられる請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項5】
前記ハウジングの外側は、輻射放熱降温コーティング層を有する請求項4に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項6】
前記第1ナンバープレート画像取得装置は、第1撮像機及び第1投光器を含み、前記第1撮像機は、路上駐車車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置により判別を行う請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項7】
前記第1撮像機は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/3"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1305(H)X1049(V)であり、スキャンシステムを2:1インターレースとし、内蔵の同期システムを有し、800TVL(CVBS960H)水平解像度であり、S/N比値が50dB以上であり、バーストレベル0.286Vp‐P、最低照度0.1Lux、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(CVBS960H)であり、レンズが3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)であり、保管温度及び湿度は‐20℃~+65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である請求項6に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項8】
前記第2ナンバープレート画像取得装置は、第2撮像機及び第2投光器を含み、前記第2撮像機は、走行車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置により判別する請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項9】
前記第2撮像機は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/2.8"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1920(H)X1080(V)であり、スキャンシステムをプログレッシブとし、2000TVL(CVBS960H)水平解像度であり、バーストレベル0.286Vp‐P、S/N比が50dB以上であり、最低照度0.1Luxであり、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(AHD1080P)であり、レンズは3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)、保管温度及び湿度は‐20℃~65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である請求項8に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項10】
前記放熱装置は、ガス入力ユニット及びガス出力ユニットを有し、前記ガス入力ユニットは、外気を前記人工知能装置に導き、前記ガス出力ユニットは、収容室内部のガスを導出する請求項1又は2に記載の人工知能
付きオートバイ。
【請求項11】
前記表示装置は、表示スクリーン又はタッチスクリーンである請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項12】
顔画像取得装置、アルコール測定装置、レーダ速度測定装置及びRFID受信器を更に含み、
前記顔画像取得装置、
前記アルコール測定装置、及び
前記レーダ速度測定装置及び
前記RFID受信器は、取り外し可能に前記オートバイに設けられ、前記顔画像取得装置、前記アルコール測定装置、前記レーダ速度測定装置及び前記RFID受信器は、前記人工知能装置に電気的に接続される請求項1又は2に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項13】
前記人工知能装置は、顔認識モジュール及びクラウド警察ネットワークデータベースを更に含み、前記顔画像取得装置が顔画像を取得した後、前記顔認識モジュールにより前記クラウド警察ネットワークデータベースを組み合わせて認識を行い、認識後のデータを前記ストレージユニットに保存する請求項12に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項14】
前記顔画像取得装置は、少なくとも第3撮像機及び第3投光器を有し、前記第3撮像機が顔画像を取得した後、前記顔認識モジュールは、前記クラウド警察ネットワークデータベースと組み合わせて認識を行う請求項13に記載の人工知能付きオートバイ。
【請求項15】
前記電源供給管理装置は、電源管理制御モジュール及びバッテリを含み、前記バッテリは、
前記電源管理制御モジュールに電気的に接続され、前記バッテリは、前記人工知能装置、前記第1ナンバープレート画像取得装置、前記第2ナンバープレート画像取得装置、前記放熱装置及び前記表示装置の作動時の電力供給元とし、前記電源管理制御モジュールは、前記バッテリの給電時の電力制御を行う請求項2に記載の人工知能付きオートバイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工知能付きオートバイに関し、特にオートバイに乗って巡回する時、自発的検出の効果を有し、より好ましい捜査、防犯の機動性及び即時性の効果を達成する人工知能付きオートバイに関する。
【背景技術】
【0002】
一般の警察官が巡回勤務を行う時、通常、オートバイに乗って行い、違反者又は違反容疑者が見つかった場合、引き留めて尋問を行い、このように引き留めて尋問する方式は、時間を消費するため、警官が巡回勤務を行う時に科学技術的法執行の方式を導入し、前述の欠陥を効果的に回避し、且つ実際の執行時に捜査、防犯の機動性及び即時性を有することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、上記の従来の欠陥を解消し、オートバイに乗って巡回する時に自発的検出の効果を有し、良好な捜査、防犯の機動性及び即時性をもたせる効果を達成する人工知能付きオートバイを提供する。
【0005】
本発明は、既存の多種の警察用オートバイに対して、多くの機能を有するスマート捜査防犯可動搬送車両に発展させるものである。可動搬送車両にAIコンピュータ、撮像機等の機器を実装し、走行中に相対移動する走行中の車両ナンバープレート又は路上駐車車両に対して、盗難車又は犯罪車両のナンバープレートを即時に認識可能にする。AIコンピュータに顔認識システムソフトウェアをインストールし、当直の警察官は、携帯可能な無線式撮像機装置を装着し、信号受信可能範囲内の画像をオートバイ用AIコンピュータに送信し、即時に顔認識機能を実行し、犯罪者又は危険人物に対して即時認識及び警告を行い、自発的捜査及び法執行者の保護を発揮する。携帯可能な撮像機を使用して、画像を分析し、飲酒によって生じる生理学的変化を判別するアルゴリズムを開発し、アルコールチェック対象の判別を行っている。オートバイにレーダ速度測定装置を取り付け、車上にAIコンピュータナンバープレート認識機能を結合し、特定点でスピード違反車両に警告することもできる。クラウド車両データベース情報を組み合わせ、スピード違反対象に即時に携帯電話のショートメッセージで善意の警告を行うこともでき、できる限りスピード違反による死傷事件を減少させ、安全な都市の目標を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明が提供する人工知能付きオートバイは、オートバイと、人工知能装置と、第1ナンバープレート画像取得装置と、第2ナンバープレート画像取得装置と、表示装置と、警告装置と、を含む。前記オートバイは、トランスミッション、収容装置、電力装置、照明装置及び制御装置を含み、前記収容装置は、収容室を有し、前記電力装置は、少なくとも前記トランスミッション及び前記照明装置が必要とする電力を提供する。前記人工知能装置は、前記収容装置の収容室に設けられ、前記オートバイの電力装置に電気的に接続される。前記第1ナンバープレート画像取得装置は、前記オートバイの制御装置に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記第2ナンバープレート画像取得装置は、前記オートバイの制御装置に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記表示装置は、前記オートバイの制御装置に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記警告装置は、前記オートバイに設けられ、前記警告装置は、前記人工知能装置に電気的に接続される。
【0007】
本発明が更に提供する人工知能付きオートバイは、オートバイと、人工知能装置と、第1ナンバープレート画像取得装置と、第2ナンバープレート画像取得装置と、表示装置と、警告装置と、電源供給管理装置を含む。前記オートバイは、トランスミッション、収容装置、電力装置、照明装置及び制御装置を含み、前記収容装置は、収容室を有し、前記電力装置は、少なくとも前記トランスミッション及び前記照明装置が必要とする電力を提供する。前記人工知能装置は、前記収容装置の収容室に設けられ、前記オートバイの電力装置に電気的に接続される。前記第1ナンバープレート画像取得装置は、前記オートバイの制御装置前端に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記第2ナンバープレート画像取得装置は、前記オートバイの制御装置に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記表示装置は、前記オートバイの制御装置の後端に設けられ、前記人工知能装置に電力装置に接続される。前記警告装置は、前記オートバイに設けられ、前記警告装置は、前記人工知能装置に電気的に接続される。前記電源供給管理装置は、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記人工知能装置、前記第1ナンバープレート画像取得装置、前記第2ナンバープレート画像取得装置、前記放熱装置及び前記表示装置の作動時の電力供給元となり、電力制御を行う。
【0008】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記トランスミッションは、少なくともスイッチコントローラを含み、前記スイッチコントローラは、前記人工知能装置に電気的に接続される。
【0009】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記人工知能装置は、処理ユニット、電圧安定化ユニット、第1ナンバープレート判別データベース、第2ナンバープレート判別データベース及びストレージユニットを含み、前記電圧安定化ユニット、前記第1ナンバープレート判別データベース、前記第2ナンバープレート判別データベース及び前記ストレージユニットは、前記処理ユニットに電気的に接続され、且つ前記電圧安定化ユニットは、前記オートバイの電力装置に接続される。
【0010】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記処理ユニットは、前記人工知能装置の制御及び演算処理に用いられ、前記電圧安定化ユニットは、前記電力装置を適切な出力電圧に調節することができ、低電圧警告器が設けられ、前記ストレージユニットは、前記第1ナンバープレート判別データベース及び前記第2ナンバープレート判別データベースにより判別された後のデータを保存することができる。
【0011】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第1ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、前記第1ナンバープレート画像取得装置は、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第1ナンバープレート判別データベースにより判別する。
【0012】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第2ナンバープレート判別データベースが路上駐車車両のナンバープレートを判別することができ、第2ナンバープレート画像取得装置は、路上駐車車両のナンバープレートのイメージを取得した後、前記第2ナンバープレート判別データベースにより判別する。
【0013】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記人工知能装置は、ハウジングを有し、前記ハウジングは、少なくとも前記処理ユニット、前記電圧安定化ユニット、前記第1ナンバープレート判別データベース、前記第2ナンバープレート判別データベース及び前記ストレージユニットを収容することができ、且つ前記人工知能装置は、前記ハウジングを介して前記収容装置の収容室に設けられる。
【0014】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記ハウジングの外側は、輻射放熱降温コーティング層を有する。
【0015】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記人工知能装置に電気的に接続され、前記収容装置の収容室に設けられ且つ前記人工知能装置に対応し、且つ前記人工知能装置は、温度制御モジュールを有し、前記温度制御モジュールは、前記収容室又は前記人工知能装置の温度を検出することができ、高温警告器が設けられ、前記人工知能装置により起動されて放熱を行う放熱装置を更に含む。
【0016】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記放熱装置は、ガス入力ユニット及びガス出力ユニットを有し、前記ガス入力ユニットは、外気を前記人工知能装置に導き、前記ガス出力ユニットは、収容室内部のガスを導出する。
【0017】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第1ナンバープレート画像取得装置は、第1撮像機及び第1投光器を含み、前記第1撮像機は、路上駐車車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置により判別を行う。
【0018】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第1撮像機は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/3"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1305(H)X1049(V)であり、スキャンシステムを2:1インターレースとし、内蔵の同期システムを有し、800TVL(CVBS960H)水平解像度であり、S/N比値が50dB以上であり、バーストレベル0.286Vp‐P、最低照度0.1Lux、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(CVBS960H)であり、レンズが3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)であり、保管温度及び湿度は‐20℃~+65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である。
【0019】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第1投光器は、IR‐5W赤外線投光器であり、IRが850nm、30Angleであり、DC5V~25Vを電圧源とし、電源電流が最大470mA(DCで+12V)である。
【0020】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第2ナンバープレート画像取得装置は、第2撮像機及び第2投光器を含み、前記第2撮像機は、走行車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置により判別する。
【0021】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第2撮像機は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/2.8"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1920(H)X1080(V)であり、スキャンシステムをプログレッシブとし、2000TVL(CVBS960H)水平解像度であり、バーストレベル0.286Vp‐P、S/N比が50dB以上であり、最低照度0.1Luxであり、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(AHD1080P)であり、レンズは3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)、保管温度及び湿度は‐20℃~65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である。
【0022】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記第2投光器は、IR‐5W赤外線投光器であり、IRが850nm、30Angleであり、DC5V~25Vを電圧源とし、電源電流が最大470mA(DCで+12V)である。
【0023】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記表示装置は、表示スクリーン又はタッチスクリーンである。
【0024】
前記人工知能付きオートバイにおいて、顔画像取得装置、アルコール測定装置、レーダ速度測定装置又はRFID受信器を更に含み、顔画像取得装置、アルコール測定装置、及びレーダ速度測定装置及びRFID受信器は、取り外し可能に前記オートバイに設けられ、前記顔画像取得装置、前記アルコール測定装置、前記レーダ速度測定装置及び前記RFID受信器は、前記人工知能装置に電気的に接続される。
【0025】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記人工知能装置は、顔認識モジュール及びクラウド警察ネットワークデータベースを更に含み、前記顔画像取得装置が顔画像を取得した後、前記顔認識モジュールにより前記クラウド警察ネットワークデータベースを組み合わせて認識を行い、認識後のデータを前記ストレージユニットに保存する。
【0026】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記顔画像取得装置は、少なくとも第3撮像機及び第3投光器を有し、前記第3撮像機が顔画像を取得した後、前記顔認識モジュールは、前記クラウド警察ネットワークデータベースと組み合わせて認識を行う。
【0027】
前記人工知能付きオートバイにおいて、バッテリを更に含み、前記バッテリは、前記人工知能装置に電気的に接続される。
【0028】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記警告装置は、少なくともブザー及びランプ組を含む。
【0029】
前記人工知能付きオートバイにおいて、前記電源供給管理装置は、電源管理制御モジュール及びバッテリを含み、前記バッテリは、電源管理制御モジュールに電気的に接続され、前記バッテリは、前記人工知能装置、前記第1ナンバープレート画像取得装置、前記第2ナンバープレート画像取得装置、前記放熱装置及び前記表示装置の作動時の電力供給元とし、前記電源管理制御モジュールは、前記バッテリの給電時の電力制御を行う。
【発明の効果】
【0030】
このように、本発明の人工知能付きオートバイは、スマートモバイル捜査防犯システム、マルチレーン及びスマートストリートランプナンバープレート認識システム、ポータブル顔認識システム、ポータブル飲酒運転検出システム、モバイル認識統合レーダ速度測定システム、モバイル画像認識整合RFID受信器、360°周囲撮像機道路状況記録及び画像分析、クラウドデータベース警察ネットワークシステムの構築、路上駐車料金請求ナンバープレート認識機能及びマルチレーンナンバープレート認識の複数の応用機能を備える。また、本発明の人工知能付きオートバイをキャリアとし、無線周波数認識システム(RFID)の受信器を搭載し、道路脇の歩道のアクティブ及びパッシブRFIDTAGを貼った標的物に対し、移動式検出及び認識を行い、認識物の保存データを更新し、道路樹木植栽管理、街灯管理に適用することができる。同時に、本発明の人工知能付きートバイをキャリアとし、360°周囲撮像機の道路状況の記録及び画像分析を行う機器を搭載し、道路地図データデータベース及び現在地の位置特定システムを結合して自動運転進行道路判別に用いる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の人工知能付きオートバイの斜視外観説明図である。
【
図5】本発明の人工知能付きオートバイの動作のブロック図である。
【
図7】本発明の人工知能付きオートバイの別の実施形態の動作のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1~
図5は、本発明の人工知能付きオートバイの斜視外観説明図、本発明の側面の状態説明図、本発明の別の側面の状態説明図、本発明のガス誘導の説明図及び本発明の動作のブロック説明図である。図に示すように、本発明は、人工知能付きオートバイであり、オートバイ1、人工知能装置2、第1ナンバープレート画像取得装置3、第2ナンバープレート画像取得装置4、表示装置5、及び警告装置6を含む。
【0033】
図1に示すように、前記オートバイ1は、トランスミッション11、収容装置12、電力装置13、照明装置14、及び制御装置15を含み、前記収容装置12は、収容室121を有し、前記電力装置13は、少なくとも前記トランスミッション11及び前記照明装置14が必要とする電力を提供する。前記オートバイ1の各装置は、例えば、後述のように構成されている。前記トランスミッション11は、エンジン、発電システム、及びタイヤであり得る。前記収容装置12は、車体、フレーム、及び収納ボックスであり得る。前記電力装置13は、車両バッテリシステムである。前記照明装置14は、ヘッドライト、リアライト及び方向ライトであり得る。前記制御装置15は、ステアリングステムである。
【0034】
人工知能装置2は、前記収容装置12の収容室121に設けられ、人工知能装置2は、前記オートバイ1の電力装置13に電気的に接続され、前記人工知能装置2は、スタンドアロンのAIコンピュータであり、又はリモートエンドに構築された無線受信器クラウドベースのAI装置であり、前記人工知能装置2は、前記収容装置12の収容室121に設けられるため、前記オートバイ1に乗るとき、乗員の乗車状態は影響を受けない。
【0035】
前記第1ナンバープレート画像取得装置3は、前記オートバイ1の制御装置15の前端の右バックミラーに近い位置に設けられ、前記第1ナンバープレート画像取得装置3は、前記人工知能装置2に電気的に接続される。
【0036】
前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、前記オートバイ1の制御装置15の前端の左バックミラーに近い位置に設けられ、前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、前記人工知能装置2に電気的に接続される。
【0037】
前記表示装置5は、前記オートバイ1の制御装置15の後端に設けられ、前記表示装置5は、前記人工知能装置2に電気的に接続される。
【0038】
前記警告装置6は、前記オートバイ1の後方又は前方に設けられ、前記警告装置6は、前記人工知能装置2に電気的に接続される。
【0039】
警察官がオートバイに乗って巡回する時、前記オートバイ1の電力装置13は、前記トランスミッション11、前記照明装置14、及び前記人工知能装置2に必要な電力を供給し、乗車中に前記第1ナンバープレート画像取得装置3及び前記第2ナンバープレート画像取得装置4により車両のナンバープレート画像を即時に取得し、前記人工知能装置2を使用して前記ナンバープレート画像を即時に判別し、前記第1ナンバープレート画像取得装置3及び前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、乗車中に取得したナンバープレート画像を保存することができる。本発明では、前記第1ナンバープレート画像取得装置3及び前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、路上駐車車両のナンバープレート、又は(マルチレーン)走行車両のナンバープレートを取得し、それぞれ前記人工知能装置2により判別することができる。第1ナンバープレート画像取得装置3と第2ナンバープレート画像取得装置4が車両のナンバープレート画像を即時に取得した時、前記人工知能装置2は、画像を処理した後、前記表示装置5を介して表示し、前記人工知能装置2が前記ナンバープレート画像を判別した後、前記ナンバープレート画像の判別結果を表示装置5により表示し、警察に即時の画像を提供する。また、乗車中に緊急事故処理のメッセージを受信した場合、警告装置6を作動させて警告を発することができ、他の車両の回避注意として機能する。これにより、本発明のオートバイ1に乗って巡回する時、自発検出の効果を有し、良好な捜査防犯の機動性及び即時性の効果を達成する。
【0040】
本発明の第1実施形態では、前記トランスミッション11は、少なくともスイッチコントローラ111を含み、前記スイッチコントローラ111は、前記人工知能装置2に電気的に接続される。このように、前記オートバイ1を始動する時、同時に電力装置13の電力を取得して前記人工知能装置2を始動することができ、使用上の利便性が向上する。
【0041】
図5に示すように、本発明の第1実施形態では、前記人工知能装置2は、処理ユニット21、電圧安定化ユニット22、第1ナンバープレート判別データベース23、第2ナンバープレート判別データベース24、及びストレージユニット25を含み、前記電圧安定化ユニット22、前記第1ナンバープレート判別データベース23、前記第2ナンバープレート判別データベース24、及び前記ストレージユニット25は、前記処理ユニット21に電気的に接続される。
【0042】
本発明の第1実施形態では、前記処理ユニット21は、前記人工知能装置2の制御及び演算処理を行い、前記処理ユニット21は、前記電圧安定化ユニット22、前記第1ナンバープレート判別データベース23、及び前記第2ナンバープレート判別データベース24及び前記ストレージユニット25の制御及び演算処理(及び後述する放熱装置7、面画像取得装置8、レーダ速度測定装置17、温度制御モジュール26、顔認識モジュール27、クラウド警察ネットワークデータベース28及びバックアップバッテリ9の制御及び計算処理)を行うことができる。前記処理ユニット21は、CPU、シングルチップ、ソフトウェア、または論理回路であり得る。このようにして、膨大なデータ制御と演算処理を実行することができ、動作時の安定性と精度を確保し、誤差が生じて捜査及び防犯作業の進行に影響を及ぼすことを回避することができる。
【0043】
本発明の第1実施形態では、前記電圧安定化ユニット22は、前記オートバイ1の電力装置13に電気的に接続され、前記電圧安定化ユニット22は、前記電力装置13を適切な出力電圧に調整することができる。前記電圧安定化ユニット22は、変圧器又は電子電圧調整器であり得、前記電力装置13の出力電圧を、少なくとも前記人工知能装置2、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4、前記表示装置5及び前記警告装置6の電力の必要を満たすように調整し、電力過剰で前記人工知能装置3、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4、前記表示装置5及び前記警告装置6の損壊を招く、又は電力不足の状況を回避し、正常動作を維持する効果を達成する。ユーザは、供給電圧に対して異なる検出電圧値を前記人工知能装置に設定することができ、前記電圧安定化ユニット22に更に低電圧警告器を設置し、電圧が設定値よりも低い場合に警告信号を発することができる。
図6は、本発明の人工知能オートバイ1の配管系統の配線図であり、矢印は、オイルとガスの配管のラインを示している。
【0044】
本発明の第1実施形態では、前記第1ナンバープレート判別データベース23は、路上駐車車両のナンバープレートを判別でき、前記第1ナンバープレート画像取得装置3は、路上駐車車両のナンバープレート画像を取得し、前記第1ナンバープレート判別データベース23により判別する。前記第2ナンバープレート判別データベース24は、走行車両のナンバープレートを判別することができ、前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、走行車両のナンバープレート画像を取得し、前記第2ナンバープレート判別データベース24により判別する。このようにして、前記第1ナンバープレート画像取得装置3及び前記第2ナンバープレート画像取得装置4を使用して、異なる位置にある車両のナンバープレート画像を取得し、それぞれ前記人工知能装置2の前記第1ナンバープレート判別データベース23及び前記第2ナンバープレート判別データベース24により判別し、良好な即時の判別効果を有する以外に、更に、ナンバープレート画像判別の精度を向上させ、誤判断によって捜査防犯作業に影響を与えることを回避することができる。
【0045】
本発明の第1実施形態では、前記ストレージユニット25は、ハードディスク又はクラウドハードディスクであり得、前記ストレージユニット25は、少なくとも前記第1ナンバープレート判別データベース23及び前記第2ナンバープレート判別データベース24の判別データを保存することができる。このように、前記第1ナンバープレート画像取得装置3及び前記第2ナンバープレート画像取得装置4が車両のナンバープレート画像を取得すると、前記人工知能装置2の前記第1ナンバープレート判別データベース23及び前記第2ナンバープレート判別データベース24が前記ナンバープレート画像を即時に判別した後、前記ストレージユニット25により保存することができ、証拠保全及び事後の判別処理に用い、良好な捜査防犯の柔軟性を達成することができる。
【0046】
本発明の第1実施形態では、前記人工知能装置2は、ハウジング20を有し、前記ハウジングは、少なくとも処理ユニット21、電圧安定化ユニット22、第1ナンバープレート判別データベース23、及び第2ナンバープレート判別データベース24及びストレージユニット25(及び後述する温度制御モジュール26、顔認識モジュール27及びクラウド警察ネットワークデータベース28)を収容することができ、前記人工知能装置2は、前記ハウジング20によってロック、ラッチ又はその他の方式で前記収容装置12の収容室121に設けることができる。このようにして、前記ハウジング20を介して前記人工知能装置2に安定設置の効果をもたせ、乗員が前記オートバイ1の乗車中に人工知能装置2にずれや脱落を招くことを防止することができる。
【0047】
本発明の第1実施形態では、前記ハウジング20の外側に輻射放熱降温コーティング層を有することができ、前記輻射放熱降温コーティング層は、-50~600℃の温度範囲に耐えることができ、塗料は、放熱降温又は迅速に熱量を伝達したい物体表面に塗布される。前記放熱降温コーティング層は、赤外線の形式で放射して前記人工知能装置2の動作時に発生する熱量を取り除くか、熱量を迅速に伝達し、前記放熱降温コーティング層は、約0.92εの放射率を超え、赤外線波長帯は、大気空間又は物体の内部空間で自動的に熱量を輻射し、熱量交換を加速し、前記人工知能装置2の表面及び内部の温度を低減するか、内部熱量が物体外部に伝達されるのを加速し、熱量交換率を向上させる。
【0048】
図4に示すように、本発明の第1実施形態では、人工知能装置2に電気的に接続される放熱装置7を更に含み、前記放熱装置7は、前記収容装置12の収容室121に設けられ且つ前記人工知能装置2のハウジング20に対応し、且つ前記人工知能装置2は、温度制御モジュール26を含み、前記温度制御モジュールは、前記処理ユニット21に電気的に接続され、高温警告器が設けられ、前記温度制御モジュール26は、前記収容室121の内部環境の温度または前記人工知能装置2の作動温度が検出することができ、前記人工知能装置2の処理ユニット21により前記放熱装置7を起動して放熱を行うことができる。これにより、人工知能装置2が作動している時、前記温度制御モジュール26は、前記収容室121の内部環境の温度及び前記人工知能装置2の作動温度を即時に検出することができ、前記温度制御モジュール26が前記収容室121の内部環境の温度がエンジン又は環境降温の影響を受けていること、及び前記人工知能装置2の作動温度が設定値に達することを検出する時、前記降温警告は、警告信号を発し、前記処理ユニット21に通知し、前記処理ユニット21に前記放熱装置7を起動させ、ガスの誘導を行い、前記人工知能装置2が過熱によってクラッシュするか、正常な判別作業に影響を及ぼすことを回避することができる。
【0049】
本発明の第1実施形態では、前記熱放散装置7は、ガス入力ユニット71及びガス出力ユニット72を有し、前記ガス入力ユニット71は、外気を前記人工知能装置2に導き、前記ガス出力ユニット72は、前記収容室121内部のガスを導出する。前記ガス入力ユニット71及び前記ガス出力ユニット72は、それぞれ、少なくとも2つのファン711、712から構成される。これにより、前記人工知能装置2が作動している時、前記温度制御モジュール26は、前記収容室121の内部環境の温度及び前記人工知能装置2の作動温度を即時に検出することができ、前記温度制御モジュール26が前記収容室121の内部環境の温度及び前記人工知能装置2の作動温度が設定値に達することを検出した時、信号を発して前記処理ユニット21に通知され、前記処理ユニット21は、前記放熱装置7を起動させ、前記ガス入力ユニット71のファン711により外気を前記人工知能装置2に導き、同時にガス出力ユニット72がファン712で前記収容室121内部のガスを導出し、前記収容室121内部にガス循環を維持させ、前記ハウジング20の輻射放熱降温コーティング層を組み合わせて放熱に用い、前記人工知能装置2が過熱によってクラッシュするか、正常な判別作業に影響を及ぼすことを回避する。
【0050】
図1に示すように、本発明の第1実施形態では、前記第1ナンバープレート画像取得装置3は、第1撮像機31及び第1投光器32を有し、前記第1撮像機31は、路上駐車車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置2の前記第1ナンバープレート判別データベース23が判別を行い、前記第1撮像機31が路上駐車車両のナンバープレート画像を取得する時、前記第1投光器32により光を補い、取得される路上駐車車両のナンバープレート画像をより鮮明にする。前記第1撮像機31及び前記第1投光器32は、分離式又は一体式の構造設計であることができ、且つ前記第1ナンバープレート画像取得装置3は、ほぞタイプ、クリップタイプまたはねじロックタイプ等によって前記オートバイ1の制御装置15の前端に設けられる。このように、本発明は実際の運用の要求により適合させることができる。
【0051】
本発明の第1実施形態では、前記第1撮像機31は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/3"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1305(H)X1049(V)であり、スキャンシステムを2:1インターレースとし、内蔵の同期システムを有し、800TVL(CVBS960H)水平解像度であり、S/N比値が50dB以上であり、バーストレベル0.286Vp‐P、最低照度0.1Lux、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(CVBS960H)であり、レンズが3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)であり、保管温度及び湿度は‐20℃~+65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である。前記第1投光器32は、IR‐5W赤外線投光器であり、IRが850nm、30Angleであり、DC5V~25Vを電圧源とし、電源電流が最大470mA(DCで+12V)である。このように、前記第1撮像機31及び前記第1投光器32の組み合わせにより、路上駐車車両のナンバープレート画像(静止車両のナンバープレート)を精確に取得し、前記第1ナンバープレート判別データベース23により判別することができる。
【0052】
本発明の第1実施形態では、第2ナンバープレート画像取得装置4は、第2撮像機41及び第2投光器42を有し、前記第2撮像機41は、走行車両のナンバープレート画像を取得した後、前記人工知能装置2の前記第2ナンバープレート判別データベース24が判別を行い、前記第2撮像機41が走行車両のナンバープレート画像を取得する時、前記第2投光器42により光を補い、取得される走行車両のナンバープレート画像をより鮮明にする。前記第2撮像機41及び前記第2投光器42は、分離式又は一体式の構造設計であることができ、且つ前記第2ナンバープレート画像取得装置4は、ほぞタイプ、クリップタイプまたはねじロックタイプ等によって前記オートバイ1の制御装置15の前端に設けられる。このように、本発明は実際の使用条件に沿うように適合させることができる。
【0053】
本発明の第1実施形態では、第2撮像機41は、前記第2撮像機は、CL‐95N‐3010M撮像機であり、NTSCを信号フォーマットとし、1/2.8"CIS画像センサを使用し、ピクセル数は1920(H)X1080(V)であり、スキャンシステムをプログレッシブとし、2000TVL(CVBS960H)水平解像度であり、バーストレベル0.286Vp‐P、S/N比が50dB以上であり、最低照度0.1Luxであり、0.55のガンマ補正及び自動AGCを有し、電動シャッター1/480秒であり、ビデオ出力レベルが1.0Vp‐p、75オーム(AHD1080P)であり、レンズは3.0mm~10mmF1:1.6であり、DC10V~15Vを電圧源とし、電源電流は最大80mA(DCで+12V)、保管温度及び湿度は‐20℃~65℃/max90%であり、作動温度及び湿度は‐10℃~+60℃/max80%である。前記第2投光器42は、IR‐5W赤外線投光器であり、IRが850nm、30Angleであり、DC5V~25Vを電圧源とし、電源電流が最大470mA(DCで+12V)である。このように、第2撮像機41及び第2投光器42の組み合わせにより、走行車両のナンバープレート画像(走行車両のナンバープレート)を精確に取得した後、第2ナンバープレート判別データベースにより判別することができる。
【0054】
本発明の第1実施形態では、表示装置5は、表示スクリーン又はタッチスクリーンであり得る。このようにして、前記人工知能装置2がナンバープレート画像を判別した後、前記ナンバープレート画像の判別結果を表示装置5の表示スクリーンに表示し、警察に即時の画像を提供することができる。また、前記表示装置5がタッチスクリーンである場合、表示装置5は、少なくとも前記人工知能装置2、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4及び前記警告装置6に対して各項の操作及び設定を実行することができる。このように、本発明は、実際の使用状況に合わせることができる。
【0055】
本発明の他の実施形態では、面画像取得装置8、アルコール測定装置16、レーダ速度測定装置17またはRFID受信器を更に含み、前記顔画像取得装置8、前記アルコール測定装置16、前記レーダ速度測定装置17、及び前記RFID受信器は、前記オートバイ1の適切な位置に取り外し可能に取り付けられる。前記顔画像取得装置8、アルコール測定装置16、レーダ速度測定装置17、及びRFID受信器は、人工知能装置2の処理ユニット21に電気的に接続される。このようにして、前記顔画像取得装置8によって不審者の顔画像を取得することができ、前記人工知能装置2が関連する認識を実行した後、関連する認識情報をストレージユニット25に保存する。且つ、前記アルコール測定装置16を使用し、車両の運転時にアルコール測定を実施することができ、測定結果を出力した後、前記ストレージユニット25に保存することができる。また、前記レーダ速度測定装置17は、車両がスピード違反をしているか否かを検出し、前記人工知能装置2により関連の演算及び判別を実行した後、検出結果を記憶装置25に保存することができる。このように、実際の運用の必要を満たすことができるだけではなく、証拠保全及び事後の判読処理を行い、良好な捜査防犯の柔軟性を達成することができる。
【0056】
本発明の上記実施形態では、オートバイ1は、無線周波数認識システム(RFID)受信器を取り付けることができ、道路脇の歩道の標的物、例えば、街路樹又は街灯等のアクティブ及びパッシブRFIDTAGが貼られた標的物に対し、移動式検出及び判別を行い、ストレージユニット25に保存されている認識物の保存データを更新することができ、更に、道路植栽管理、街灯管理などの応用機能を備える。
【0057】
本発明の上記実施形態では、前記人工知能装置2は、顔認識モジュール27及びクラウド警察ネットワークデータベース28を更に含み、前記顔画像取得装置8が顔画像を取得した後、前記顔認識モジュールグループ27によって前記クラウド警察ネットワークデータベース28を組み合わせて認識を行い、認識後のデータを前記ストレージユニット25に保存する。このように、前記顔画像取得装置8が不審者の顔画像を取得し、前記人工知能装置25の顔認識モジュール27によってクラウド警察ネットワークデータベース28を組み合わせて関連する認識を行った後、関連する認識結果をストレージユニット25に保存することができる。実際の運用の要求を満たすだけではなく、更に証拠保全及び事後の判読処理を行い、良好な捜査防犯の柔軟性を達成することができる。
【0058】
本発明の上記実施形態では、前記顔画像取得装置8は、少なくとも第3撮像機81及び第3投光器82を含み、前記第3撮像機81が顔画像を取得した後、顔認識モジュール27により前記クラウド警察ネットワークデータベース28を組み合わせて認識を行う。前記第3撮像機81が顔画像を取得する時、前記第3投光器82により光を補い、取得された顔画像をより鮮明にさせる。前記第3撮像機81及び前記第3投光器82は、分離式又は一体式の構造設計であり得、オートバイ1の適切な位置に取り外し可能に設置することができる。このように、本発明は、実際の運用の要求を満たすことができる。
【0059】
本発明第1の実施形態では、予備バッテリ18をさらに含み、前記予備バッテリ18は、人工知能装置2の電圧安定化ユニット22に電気的に接続される。このようにして、電源装置13が電力を失う時、前記予備バッテリ18が給電を維持し、前記人工知能装置2、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4、前記表示装置5及び前記警告装置6が損壊又は電力を失う状況を回避し、通常の作動を維持する効果を達成する。
【0060】
本発明の第1実施形態では、前記警告装置6は、少なくともブザー61とランプ組62とを含む。このようにして、乗員は、乗車中に緊急事故処理のメッセージを受信したときに前記警告装置6を起動し、前記ブザー61及び前記ランプ組62により音及び光効果を発して警告を行い、他の車両への回避注意を行い、本発明は、実際の運用の要求を満たすことができる。
【0061】
図7は、本発明の別の実施形態の動作のブロック図である。図に示すように、本発明が更に提供する人工知能付きオートバイは、オートバイ1、人工知能装置2、第1ナンバープレート画像取得装置3、第2ナンバープレート画像取得装置4、表示装置5及び電源供給管理装置9を含み、本実施形態は、前記警告装置6を含んでもよく、設けなくてもよい。
【0062】
本実施形態と上記各実施形態との違いは、前記電源供給管理装置9が前記人工知能装置2の処理ユニット21に電気的に接続され、前記電源供給管理装置9が前記人工知能装置2、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4、前記放熱装置7及び前記表示装置5の作動時の電力供給及び電力制御を行うことができる。
【0063】
本発明の別の実施形態では、前記電源供給管理装置9は、電力管理制御モジュール91及びバッテリ92を含み、前記バッテリ92は、前記電力管理制御モジュール91に電気的に接続され、前記バッテリ92は、前記人工知能装置2、第1ナンバープレート画像取得装置3、第2ナンバープレート画像取得装置4、放熱装置7及び表示装置5の動作時の電力供給及び電力制御を行い、前記電力装置13及び前記電源供給管理装置9を用いて2種の電力供給元を提供し、それぞれ異なる装置が必要とする電力を供給し、給電及び作動時の安定性を維持することができる。
【0064】
これにより、前記電力装置13は、前記トランスミッション11、前記照明装置14、前記制御装置15、警告装置6に必要な電力を供給することができ、前記電源供給管理装置9は、前記人工知能装置2、前記第1ナンバープレート画像取得装置3、前記第2ナンバープレート画像取得装置4、前記放熱装置7及び前記表示装置5の電力供給及び電力制御を行い、前記電力装置13及び前記電源供給管理装置9は、2種の電力供給元を提供し、それぞれ異なる装置が必要とする電力を供給し、給電及び作動時の安定性を維持することができる。
【0065】
要約すると、本発明の人工知能付きオートバイは、確かに従来の欠陥を改善し、警察官がオートバイに乗って巡回する時に自発的検出の効果を有し、良好な捜査防犯の機動性及び即時性の効果を達成することができ、スマートモバイル捜査防犯システム、マルチレーン及びスマートストリートランプナンバープレート認識システム、ポータブル顔認識システム、ポータブル飲酒運転検出システム、モバイル認識統合レーダ速度測定システム、モバイル画像認識整合RFID受信器、360°周囲撮像機道路状況記録及び画像分析、クラウドデータベース警察ネットワークシステムの構築、路上駐車料金請求ナンバープレート認識機能及びマルチレーンナンバープレート認識の複数の応用機能を備える。
【0066】
以上に記載の本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内容も、また本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0067】
1 オートバイ
11 トランスミッション
111 スイッチコントローラ
12 収容装置
121 収容室
13 電力装置
14 照明装置
15 制御装置
16 アルコール検査装置
17 レーダ速度測定装置
18 予備バッテリ
2 人工知能装置
20 ハウジング
21 処理ユニット
22 電圧安定化ユニット
23 第1ナンバープレート判別データベース
24 第2ナンバープレート判別データベース
25 ストレージユニット
26 温度制御モジュール
27 顔認識モジュール
28 クラウド警察ネットワークデータベース
3 第1ナンバープレート画像取得装置
31 第1撮像機
32 第1投光器
4 第2ナンバープレート画像取得装置
41 第2撮像機
42 第2投光器
5 表示装置
6 警告装置
61 ブザー
62 ランプ組
7 放熱装置
71 ガス入力ユニット
711、712 ファン
72 ガス出力ユニット
8 顔画像取得装置
81 第3撮像機
82 第3投光器
9 電源供給管理装置
91 電源管理制御モジュール
92 バッテリ