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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-13
(45)【発行日】2023-09-22
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230914BHJP
【FI】
A63F7/02 326Z
A63F7/02 304Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021004921
(22)【出願日】2021-01-15
(65)【公開番号】P2022109535
(43)【公開日】2022-07-28
【審査請求日】2022-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】弁理士法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上野 瑛祐
【審査官】平井 隼人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-012993(JP,A)
【文献】特開2020-032006(JP,A)
【文献】特開2020-000498(JP,A)
【文献】特開2012-235969(JP,A)
【文献】特開平10-305148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定部位に設けられた遊技部品を備え、
前記遊技部品は、複数の電気部品と、該各電気部品に夫々接続され且つ配線経路に沿って配線された複数のハーネスとを備えた遊技機において、
前記配線経路の経路方向の複数箇所で前記複数のハーネスを前記遊技部品側の留め部に一纏めに留める複数の留め具を備え、
前記遊技部品は、複数の基板側コネクタを有する基板を備え、
前記ハーネスは、一端側が前記電気部品に、他端側が前記基板側コネクタに夫々接続され、
前記基板に近い側の前記留め具から前記基板側コネクタまでの前記ハーネスのたるみ量は、前記電気部品に近い側の前記留め具から前記電気部品までの前記ハーネスのたるみ量よりも大であり、
前記ハーネスは、前記基板に近い側の前記留め具と前記基板側コネクタとの間に、前記ハーネスの接続に必要なたるみ量を有するたるみ部を備え、
前記たるみ部は、前記複数の基板側コネクタの間又は前記基板側コネクタの後側に設けられたたるみ配置部に配置され、
前記留め具は、挿通部を有するヘッド部と、一端側が前記ヘッド部に連結され且つ他端側から前記挿通部に挿通して前記ハーネスが前記留め部に略密着する程度に締め付けるバンド部とを備え、
前記バンド部は、前記ハーネスに巻き付けて前記挿通部に挿通したときに前記挿通部から反挿通方向に抜け出し不能である
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機では、遊技盤の遊技領域の略中央に遊技情報表示手段が配置されると共に、その遊技情報表示手段の周辺部分に普通入賞手段、始動口手段、大入賞手段等の遊技部品が配置されている。遊技情報表示手段には液晶表示手段が使用され、また普通入賞手段、始動口手段、大入賞手段等には、入賞スイッチ、駆動ソレノイド、LEDが使用される等、多数の電気部品が使用されている。
これらの電気部品には各電気部品毎にコネクタを介してハーネスが接続され、その各ハーネスの他端側がコネクタを介して中継基板等に接続され、更にその電気部品が遊技制御系であるか演出制御系であるかに応じて、中継基板からコネクタを介して主制御基板、演出制御基板へと夫々接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3058765号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊技機には多数の電気部品が使用されており、その各電気部品に接続された各ハーネスが遊技部品の裏側に引き出されて配線経路に沿って配線され、その配線経路を経て中継基板等に接続されている。しかし、従来は遊技部品の裏側にハーネスを配線しているものの、1個の遊技部品に複数の電気部品を備える場合には、各電気部品からのハーネスが個々に独立して別々に配線されているため、遊技部品の取り扱い時に各ハーネスが錯綜して他のものに引っ掛かり易くなる等の問題があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、複数の電気部品に接続された複数のハーネスを一纏めに纏めて配線できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、所定部位に設けられた遊技部品を備え、前記遊技部品は、複数の電気部品と、該各電気部品に夫々接続され且つ配線経路に沿って配線された複数のハーネスとを備えた遊技機において、前記配線経路の経路方向の複数箇所で前記複数のハーネスを前記遊技部品側の留め部に一纏めに留める複数の留め具を備え、前記遊技部品は、複数の基板側コネクタを有する基板を備え、前記ハーネスは、一端側が前記電気部品に、他端側が前記基板側コネクタに夫々接続され、前記基板に近い側の前記留め具から前記基板側コネクタまでの前記ハーネスのたるみ量は、前記電気部品に近い側の前記留め具から前記電気部品までの前記ハーネスのたるみ量よりも大であり、前記ハーネスは、前記基板に近い側の前記留め具と前記基板側コネクタとの間に、前記ハーネスの接続に必要なたるみ量を有するたるみ部を備え、前記たるみ部は、前記複数の基板側コネクタの間又は前記基板側コネクタの後側に設けられたたるみ配置部に配置され、前記留め具は、挿通部を有するヘッド部と、一端側が前記ヘッド部に連結され且つ他端側から前記挿通部に挿通して前記ハーネスが前記留め部に略密着する程度に締め付けるバンド部とを備え、前記バンド部は、前記ハーネスに巻き付けて前記挿通部に挿通したときに前記挿通部から反挿通方向に抜け出し不能にしたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の電気部品に接続された複数のハーネスを一纏めに纏めて配線できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
図2】同遊技盤の背面図である。
図3】同第1特別図柄始動手段の平面図である。
図4】同第1特別図柄始動手段の平面断面図である。
図5】同第1特別図柄始動手段の背面図である。
図6】同ハーネスの位置決め状態の側面図である。
図7】同ハーネスの接続関係の説明図である。
図8】同ハーネスの説明図である。
図9】同留め具の説明図である。
図10】本発明の第2の実施形態を示す複合入賞手段の平面図である。
図11】同複合入賞手段の背面図である。
図12】同複合入賞手段の分解斜視図である。
図13】同中継基板、LED基板等の背面図である。
図14】同中継基板、LED基板等の側面断面図である。
図15】同ハーネスの配線関係の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1図9は本発明をパチンコ機である遊技機に採用した第1の実施形態を例示する。遊技盤1は、図1図2に示すように構成されており、機枠の遊技盤装着部に着脱自在に装着されている。
【0009】
遊技盤1は概ね矩形状であり、この遊技盤1の前面側には、図1に示すように、遊技領域2と、この遊技領域2を取り囲む外周部材3とが設けられている。遊技領域2の一側には、外周部材3とガイドレール4との間に遊技球の打ち込み通路5が形成されており、機枠側の発射手段により発射された遊技球を、打ち込み通路5を経て遊技領域2の上部へと打ち込むようになっている。
【0010】
遊技領域2の中央部には液晶式等の画像表示手段6と、この画像表示手段6の前側に対応するセンターケース7とが装着されている。画像表示手段6は液晶式等であって、演出図柄表示手段10等を構成している。センターケース7は、遊技盤1の前面に当接して遊技盤1から前側に突出するように装着されており、内周側に画像表示手段6の表示画面に対応する表示窓8が設けられている。センターケース7の前面には、普通図柄表示手段9、第1特別図柄表示手段11、第2特別図柄表示手段12等が設けられている。
【0011】
遊技領域2には、センターケース7の左右両側に左打ち通路13と右打ち通路14とが設けられている。また遊技領域2には、普通図柄始動手段15、複合入賞手段16、第1特別図柄始動手段17、第2特別図柄始動手段18が配置されている。
【0012】
普通図柄始動手段15は普通図柄表示手段9による図柄始動を開始させるためのもので、通過ゲートにより構成されている。普通図柄表示手段9は普通図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の二種類の普通図柄に対応する2個のLED等の発光体により構成されている。即ち、普通図柄表示手段9は普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に2個の発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球の検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合に、当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合に外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で夫々点滅を終了する。
【0013】
第1特別図柄始動手段17は、遊技球の検出を契機に第1特別図柄表示手段11による第1図柄変動を開始させるためのものであり、第2特別図柄始動手段18は、遊技球の検出を契機に第2特別図柄表示手段12による第2図柄変動を開始させるためのものである。なお、第1特別図柄始動手段17は非開閉式である。第2特別図柄始動手段18は遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式であり、普通図柄表示手段9の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、閉状態から開状態へと所定時間開放するようになっている。
【0014】
第1特別図柄表示手段11、第2特別図柄表示手段12は1個又は複数個の表示手段、例えば特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の1個の表示手段により構成されている。そして、各特別図柄表示手段11,12は、対応する特別図柄始動手段17,18に遊技球が入賞することを条件に各特別図柄を所定時間変動表示して、各特別図柄始動手段17,18への入賞時に取得した大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合に、特別図柄が所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合に外れ態様で夫々停止する。
【0015】
演出図柄表示手段10は特別図柄表示手段11、12による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄10a~10cを変動表示するもので、1個又は複数個(例えば左右方向に3個)の演出図柄10a~10cを各種の演出画像と共に画像表示手段6の表示画面に変動表示可能に構成されている。
【0016】
演出図柄10a~10cは数字図柄により構成されており、第1特別図柄始動手段17、第2特別図柄始動手段18に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って変動を開始して、特別図柄の停止と同期して略同時に停止する。なお、演出図柄10a~10cは特別図柄が外れ態様で停止する場合には外れ演出態様で停止し、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり演出態様で停止する。
【0017】
複合入賞手段16は大入賞手段21と普通入賞手段22とを左右に備えて複合化したものであり、この複合入賞手段16には前向きに発光表示可能な発光表示手段29~31が左右方向に複数設けられている。第1特別図柄始動手段17には前向きに発光表示可能な発光表示手段32,33が左右方向の両側に設けられている。なお、発光表示手段29~33はLED発光式のものが採用されているが、他の形式のものでもよい。
【0018】
大入賞手段21は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉式であって、第1特別図柄表示手段11、第2特別図柄表示手段12の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生したときに、所定の開放パターンに従って1回又は複数回開放してその上側から遊技球を入賞させるようになっている。
【0019】
遊技盤1の裏側には、図2に示すように、遊技盤1に装着された裏カバー24と、この裏カバー24の裏側に上下に配置された主制御基板25及び演出制御基板26等が設けられている。裏カバー24は遊技盤1に装着された画像表示手段6、複合入賞手段16、第1特別図柄始動手段17等を裏側から覆うためのものである。主制御基板25は大入賞手段21等による遊技盤1側の遊技動作を制御するためのものであり、主制御基板ケース27に収容されて裏カバー24の裏側に着脱可能に装着されている。
【0020】
演出制御基板26は演出図柄表示手段10の演出図柄10a~10cの変動表示、発光表示手段29~33の発光表示等の各種演出動作を制御するためのものであり、演出制御基板ケース34に収容されて裏カバー24の裏側に着脱可能に装着されている。
【0021】
第1特別図柄始動手段17は、遊技領域2の最下部のアウト球口35の上側近傍に配置されている。この第1特別図柄始動手段17は左右方向に長い横長状であって、図3図5に示すように、遊技盤1の前面に当接し且つ前面側から着脱可能に固定された当接板36と、この当接板36の裏側に設けられ且つ遊技盤1の装着孔37に挿入されるケース部38と、当接板36の左右略中央から前側に突出する第1始動口39と、第1始動口39に入賞した遊技球をケース部38内を経て遊技盤1の裏側へと案内する案内通路40と、第1始動口39に入賞した遊技球を検出する第1始動スイッチ41と、第1始動スイッチ41の近傍に配置された電波センサ42と、第1始動口39の左右両側で当接板36の裏側に設けられた左右一対の発光表示用のLED基板43,44とを有する。
【0022】
当接板36はねじ等の固定具48で遊技盤1の前面に固定されており、この当接板36には左右両側に発光表示部45,46が設けられている。ケース部38は、当接板36の裏側に一体に形成された前部側38aと、この前側部38aに対して裏側から着脱可能に装着された後部側38bとを備え、遊技盤1の装着孔37に前側から挿入される挿入部47を構成している。
【0023】
第1始動スイッチ41は、第1始動口39に入賞する遊技球を検出して第1特別図柄表示手段11の第1特別図柄を変動させるためのものであり、遊技球の検出部にコイルを備えた電磁誘導型のものが使用され、第1始動口39の入口側で当接板36、ケース部38等に装着されている。
【0024】
電波センサ42は第1始動スイッチ41を誤動作させるために第1始動スイッチ41の周辺に送信される不正電波を検出するためのもので、第1始動スイッチ41の側方近傍に配置され、ケース部38内のセンサ収容部65内に設けられている。
【0025】
左右のLED基板43,44は、当接板36の左右両側に設けられた発光表示部45,46と共に発光表示手段32,33を構成するもので、各発光表示部45,46に対応してケース部38内の透過壁50に当接板36と略平行に装着されている。LED基板43,44の前面には、発光表示部45,46に光を照射するLED43a,44aが設けられ、またケース部38の左右方向の中央側の裏面に基板側コネクタ52,53が設けられている。
【0026】
なお、当接板36、透過壁50は光透過性を有し、LED43a,44aからの光により発光表示部45,46を発光させることができる。また当接板36及び/又は透過壁50には、当接板36の裏側部分を透視できないように、凹凸模様等の透視阻害部55が設けられている。
【0027】
図7に示すように、第1始動スイッチ41にはハーネス56が、電波センサ42にはハーネス57が、左右のLED基板43,44にはハーネス58,59が夫々接続されている。各ハーネス56~59はケース部38の後壁部60の裏側に引き出されて、留め具63により後壁部60の留め部62に一纏めに留められている。第1始動スイッチ41、電波センサ42側のハーネス56,57は、その先端のハーネス側コネクタ56a,57aを介して主制御基板25に直接的又は間接的に接続可能であり、また左右のLED基板43,44側のハーネス58,59は、その先端のハーネス側コネクタ58a,59aを介して演出制御基板26に直接的又は間接的に接続可能である。
【0028】
第1特別図柄始動手段17の裏側には、第1始動スイッチ41の後方側に対応してケース部38の後壁部60の左右方向の略中央に管理情報表示部64が設けられ、この管理情報表示部64に、第1特別図柄始動手段17の管理番号、その他の管理情報が表示されている。ケース部38の後壁部60には、管理情報表示部64の他に、この管理情報表示部64の一側から下側にかけて留め部62、センサ収容部65、引き出し部66が設けられ、またセンサ収容部65に対して引き出し部66と反対側に引き出し部67が設けられている。
【0029】
センサ収容部65は電波センサ42の後部側を収容するもので、後壁部60から後方に突出して設けられており、このセンサ収容部65の後端よりも前側に留め部62と、この留め部62に巻き付けられた留め具63とが配置されている。センサ収容部65と、これに収容された電波センサ42の後部は、ケース部38の後壁部60から後方に突出する突出部68を構成する。
【0030】
ケース部38の後壁部60には、センサ収容部65の左右両側に引き出し部66,67が開口状に設けられている。引き出し部66は、第1始動スイッチ41側のハーネス56と、一方のLED基板43側のハーネス58とをケース部38内から後壁部60の裏側へと引き出すためのものであって、第1始動スイッチ41及び電波センサ42の近傍で左右のLED基板43,44間の略中央に形成されている。引き出し部67は、他方のLED基板44側のハーネス59をケース部38内から後壁部60の裏側へと引き出すためのものであり、LED基板44側の基板側コネクタ53に対応して形成されている。
【0031】
第1始動スイッチ41側のハーネス56は、第1始動スイッチ41の後端側から引き出し部66を経て留め具63側へと後ろ又は後ろ下方に引き出されている。電波センサ42側のハーネス57は電波センサ42の後端側に接続されており、センサ収容部65の後端側の開口状の引き出し部69を経て留め具63側へと前方向に引き出されている。
【0032】
左右一対のLED基板43,44の内、その一方側のLED基板43側のハーネス58は、後壁部60の前側を経て引き出し部66から裏側へと引き出されている。また他方側のLED基板44は、センサ収容部65に対して留め具63と反対側にあり、このLED基板44側のハーネス59は、センサ収容部65の他方側の引き出し部67から裏側へと引き出され、センサ収容部65の他側に沿って後方へと配線された後、センサ収容部65の後端側を経由して留め具63側へと引き出されている。
【0033】
センサ収容部65の後端側には、図4図6に示すように、引き出し部69の上下両側にセンサ収容部65の肉厚分の段部70があり、その一方の段部70と電波センサ42側のハーネス57又はコネクタ42aとの間にハーネス59が配線されている。
【0034】
LED基板44側のハーネス59は、一方の段部70と電波センサ42側のハーネス57又はコネクタ42aとの間に配置され、それらにより、ハーネス59が上下に移動しないように上下両側から位置決めされている。なお、段部70、電波センサ42側のハーネス57又はコネクタ42a等により、上下一対の位置決め部71が構成されている。LED基板44側のハーネス59は、電波センサ42の後端側から留め具63の間では、電波センサ42側のハーネス57と略並行して配線されている。
【0035】
留め部62は引き出し部66に対して電波センサ42と反対側に設けられている。この留め部62は、図4図5図8に示すように、管理情報表示部64と後壁部60の下端との中間部分に後壁部60から後方に突出して上下方向に設けられている。留め部62と後壁部60との間には、左右方向に貫通する通孔72が形成されている。
【0036】
留め部62の上下両側には、留め部62に巻き付けた留め具63が外れないように規制するずれ止め部73が設けられている。なお、留め部62、ずれ止め部73は、側面視形状が略H状に構成されているが、ずれ止め部73の留め部62から後方に突出する部分は省略してもよい。また留め部62は、留め具63が外れないか、又は外れ難い程度のものであれば十分である。
【0037】
ハーネス56~59は、留め部62の近傍では留め部62に沿って上側から下側へと上下方向に配置され、留め部62の対応位置で留め具63により留め部62に一纏めに留められている。
【0038】
なお、各ハーネス56~59の留め具63から先端側は、主制御基板25側のハーネス56,57と、演出制御基板26側のハーネス58,59とに分けて下方に引き出されている。
【0039】
各ハーネス56~59は、第1始動スイッチ41、電波センサ42、LED基板43,44から留め具63までの間では、余分な遊びが生じないように配線されている。
また各ハーネス56~59の留め具63から先端側は自在に屈曲可能であり、挿入部47を遊技盤1の装着孔37に挿入して組み立てる際には、留め具63を基準にして自由端側を屈曲させて、挿入部47の外周縁よりも内側又は装着孔37の内周縁よりも内側に退避させることが可能である。
【0040】
当接板36、ケース部38、第1始動口39は光透過性の材料により構成されており、その第1始動口39の後方に留め具63、留め部62が配置されている。一方、第1特別図柄始動手段17の前側には、第1始動口39の前面に貼着された装飾シール80、当接板36及び/又は透過壁50に形成された凹凸模様等の透視阻害部55があり、第1特別図柄始動手段17の前側からは、留め具63、留め部62等が透視できないようになっている。なお、透視阻害部55は他のものによって構成してもよい。
【0041】
留め具63は各ハーネス56~59を一纏めに結束する結束具74が使用されている。この結束具74は例えばポリアミド系等の可撓性を有する合成樹脂製であって、図9(a)(b)に示すように、挿通部75を有するヘッド部76と、このヘッド部76に一体に接続され且つ他端側から挿通部75に挿通して結束するバンド部77とを備えている。
【0042】
挿通部75内には、一方向係合爪78が一体に設けられている。一方向係合爪78はそれ自体の弾性力により、挿通部75内に挿入されたバンド部77側に付勢されている。バンド部77には一方向係合爪78が係合する係合部79がバンド長手方向に多数形成されており、ヘッド部76の挿通部75に挿通してハーネス56~59を留め部62に締め付けたときに、一方向係合爪78が係合部79に係合して締め付け状態を保持するようになっている。なお、ハーネス56~59を結束した後、ヘッド部76から突出するバンド部77の余剰部分は切り取る。
【0043】
各ハーネス56~59は、必要に応じて任意に折り曲げ且つその折り曲げ状態を保ち得るように可撓性及び保形性(又は屈曲性及び保形性)を有するものであって、図8に示すように、複数の導体からなる芯線81の外周を絶縁被覆82で絶縁した素線83を基本に構成されている。各ハーネス56~59は、複数の素線83と、各素線83の一端に設けられたハーネス側コネクタ56a~59aと、各素線83の他端に設けられたハーネス側コネクタ56b~59bとを有する。
【0044】
なお、複数の導体を纏めて芯線81を構成する場合には、導体を撚り合わせない無撚り状態でもよいし、撚り合わせ状態でもよいが、無撚り状態にすれば素線83の可撓性又は屈曲性が向上する。
【0045】
素線83には、芯線81の導体の本数の多少によって線径の異なる複数種類、例えば太素線83a、並素線83b、細素線83cの3種類のものがあり、またそれらを使用するハーネス56~59にも、太素線83aによる太ハーネス83Aと、並素線83bによる並ハーネス83Bと、細素線83cによる細ハーネス83Cの何れかが用いられている。
【0046】
各ハーネス56~59に使用するハーネス83A~83Cの種類を決定するに際しては、通電時の電気信号の大小、信号の組み合わせ数等の条件に応じて太ハーネス83A、並ハーネス83B、細ハーネス83Cの何れかを選択する。なお、図3図5図7においては、便宜上、太ハーネス83Aは太線で、並ハーネス83Bは太一点鎖線で、細ハーネス83Cは太二点鎖線で夫々示す。
【0047】
因みに第1特別図柄始動手段17の場合には、第1始動スイッチ41側のハーネス56は2本の太素線83aを使用した太ハーネス83Aが、電波センサ42側のハーネス57には2本の並素線83bを用いた並ハーネス83Bが、LED基板43,44側のハーネス58,59には4本又はそれ以上の細素線83cを用いた細ハーネス83Cが夫々採用されている。
【0048】
なお、太素線83a、太ハーネス83A、並素線83b、並ハーネス83B、細素線83c、細ハーネス83Cは、太さの異なる三種類の素線、ハーネスを太い方から細い方へと順次識別可能に記載したものであって、第1、第2、第3・・・と記載した場合と同義であって、特定の線径値を意味するものではない。また太素線83a、並素線83b、細素線83cは、芯線81、絶縁被覆82を含む素線83の外径の大小で特定してもよい。
【0049】
第1特別図柄始動手段17には、第1始動スイッチ41、電波センサ42、左右のLED基板43,44等の複数の電気部品41~44があり、その夫々に複数の素線83で構成されたハーネス56~59がハーネス側コネクタ57b~59bを介して接続されて裏側へと引き出されている。しかし、複数の素線83で構成された複数のハーネス56~59があっても、その全ハーネス56~59を留め具63で一纏めに纏めて留めることにより、各ハーネス56~59が素線83毎にバラケタ状態にある場合に比較して、その後の取り扱いを容易に行うことができる。
【0050】
第1特別図柄始動手段17の下側には、遊技盤1の遊技領域2からアウト球を内側へと排出するアウト球口35があるが、各ハーネス56~59を留め具63により一纏めに纏めることによって、各ハーネス56~59がアウト球口35側に垂れ下がる等の問題も発生しない。そのため各ハーネス56~59の主制御基板25、演出制御基板26に対する接続作業も容易に行うことができる。
【0051】
また複数のハーネス56~59を留め部62に対して留め具63により一纏めに留めているので、留め具63による留め位置が略一定して安定することとなり、留め位置のバラツキ等を防止することができる。従って、第1特別図柄始動手段17を遊技盤1に組み付ける場合にも、画一的に作業を行うことができる。
【0052】
しかも留め具63はケース部38の留め部62に巻き付けているので、自由端側からハーネス56~59を引っ張る等して留め具63側に外力が加わるようなことがあっても、その外力に対して留め具63、留め部62で抗することができる。そのためハーネス56~59が第1始動スイッチ41、電波センサ42、LED基板43,44から脱落したり、それらの各部品41~44側とハーネス56~59側とのコネクタ間で接触不良が生じる等の問題も解消することができる。
【0053】
また各ハーネス56~59には、2本の太素線83aによる太ハーネス83A、2本の並素線83bによる並ハーネス83B、4本又はそれ以上の細素線83cによる細ハーネス83Cを留め具63で一纏めに留めているので、それらの自由端側に大きな張力が加わった場合にも、太ハーネス83Aでそれよりも細い細ハーネス83Cに加わる張力を分担することが可能となり、細ハーネス83C等の細い側のハーネスの負荷を軽減することができる。
【0054】
各ハーネス56~59を主制御基板25、演出制御基板26に接続するに当たっては、留め具63側を基点として各ハーネス56~59を上向きに引き出して、ハーネス56,57を主制御基板25側に、ハーネス58,59を演出制御基板26側に夫々接続し、アウト球口35内を遊技盤1の裏側へと通過するアウト球と干渉しないようにする。
【0055】
留め具63、留め部62は、ケース部38の後壁部60から後方に突出してハーネス56~59を一纏めに留めている。しかし、留め具63、留め部62の近傍には、これらよりも後方に突出するセンサ収容部65があり、このセンサ収容部65による突出部68の後端よりも前側に留め具63、留め部62があるので、遊技盤1の組み立て工程、その他で第1特別図柄始動手段17を取り扱う際にも、留め具63、留め部62が邪魔になるようなこともない。
【0056】
またLED基板44のハーネス59は、後方に突出するセンサ収容部65(突出部68)の後端側を経由して留め具63側へと引き出しているので、突出部68の上側又は下側を経由して配線する場合に比較して、第1特別図柄始動手段17自体の上下方向の寸法を小さくすることが可能である。
【0057】
LED基板44のハーネス59は、突出部68を構成するセンサ収容部65の後端側を経由して配線されているにも拘わらず、その上下両側に位置決め部71があるため、センサ収容部65の後端側又は左右の両側面でハーネス59に接触した場合でも、それによってハーネス59がセンサ収容部65の上下何れかに移動したり、外れたりするようなことがない。
【0058】
なお、第1始動スイッチ41、電波センサ42のハーネス56,57は、主制御基板25側に接続可能であり、LED基板43,44のハーネス58,59は、演出制御基板26側に接続可能であるため、各ハーネス56~59の留め具63からハーネス側コネクタ56a~59aまでの長さが長くなっている。そこで、遊技盤1に装着する前の段階では、図5に示すように、各ハーネス56~59を接続対象毎に短く折り曲げた後、その折り畳み状態のハーネス56~59を保護キャップ84,85に挿入して保護する。これによって、長いハーネス56~59の垂れ下りを防止することができる。
【0059】
結束具74により各ハーネス56~59を結束する際には、バンド部77の自由端側を通孔72に通してハーネス56~59及び留め部62の外周にバンド部77を巻き掛けた後に、そのバンド部77をヘッド部76の挿通部75に挿通して引っ張る。そして、バンド部77を引っ張って締め付けて行くと、係合部79に一方向係合爪78が係合して締め付け状態を保持できるので、ハーネス56~59が留め部62に略密着する程度までバンド部77を引っ張って締め付けた後に、ヘッド部76の近傍でバンド部77の自由端側の余剰部分を切断する。これによって第1始動スイッチ41、電波センサ42、LED基板43,44のハーネス56~59を結束具74により容易に一纏めに纏めて留めることができる。
【0060】
なお、バンド部77によるハーネス56~59の締め付けは、各ハーネス56~59の先端側のハーネス側コネクタ56a~59aが留め具63から抜け出さない程度、例えば大きさの異なる複数のハーネス側コネクタ56a~59aがある場合には、その最小のハーネス側コネクタ56a~59aが留め具63から抜け出さない程度の緩い締め付けでもよい。
【0061】
図10図15は本発明の第2の実施形態における複合入賞手段16を例示する。複合入賞手段16は、図10図15に示すように、遊技盤1の前面に固定された当接板100に大入賞手段21と普通入賞手段22とを左右に備えると共に、大入賞手段21が閉状態のときに右打ち通路14(図1参照)からの遊技球を第1特別図柄始動手段17(図1参照)側へと案内する案内通路101を備えている。
【0062】
当接板100は、遊技盤1の前面に着脱可能に固定されている。当接板100の前側には、大入賞手段21の大入賞口102と、この大入賞口102を開閉する開閉部材103と、この開閉部材103の下流側に配置された通路部104と、普通入賞手段22の普通入賞口105とが設けられ、また大入賞口102等の下側に、普通入賞口105の左右両側から下側に通過して遊技球をアウト球口35へと案内する案内板106が設けられている。当接板100の裏側には、大入賞手段21に対応して略中央に配置された内ケース部107と、この内ケース部107の左右両側から下側に跨がって配置された外ケース部108とが設けられている。
【0063】
複合入賞手段16は遊技盤1に装着する際に、内ケース部107、外ケース部108を遊技盤1の装着孔109に前側から挿入して、当接板100をねじ等の固定手段により遊技盤1に固定する。そのため内ケース部107、外ケース部108は、遊技盤1の装着孔109に挿入する挿入部110を構成する。なお、内ケース部107、外ケース部108は一体に構成してもよい。
【0064】
大入賞手段21の大入賞口102は当接板100の前側で上向きに開口しており、この大入賞口102の開口側に前後方向に出退自在に開閉部材103が設けられている。大入賞口102は、当接板100の裏側の内ケース部107内の入賞通路114から外ケース部108側の排出通路111へと接続されており、この大入賞口102に入賞した遊技球は入賞通路114、排出通路111を経て遊技盤1の裏側へと排出されて行く。内ケース部107内には、入賞通路114を通過する遊技球を検出する入賞スイッチ112が横長状に設けられている。
【0065】
開閉部材103は、連動機構(図示省略)を介して駆動ソレノイド113により開閉可能であり、大入賞口102を閉じた閉状態では、上方から流下する遊技球を受けて通路部104側へと案内するようになっている。案内通路101は、大入賞口102の下手側の通路部104を少なくとも一部とするものであって、大入賞口102が開状態の場合にはその通路部104により構成され、また大入賞口102が閉状態の場合には通路部104とその上手側で閉状態の開閉部材103とにより構成される。入賞スイッチ112はその長手方向を左右方向に向けた状態で入賞通路114の下側に略水平状に配置されており、この入賞スイッチ112を通過した遊技球は、排出通路111を経て遊技盤1の裏側へと案内されて行く。
【0066】
入賞スイッチ112、駆動ソレノイド113は、内ケース部107の裏側に着脱可能に固定された収容ケース115内に収容されている。駆動ソレノイド113は前後方向に出退する可動鉄心113aを備え、その可動鉄心113aの前後移動により、開閉部材103を前後方向に開閉可能である。収容ケース115は内ケース部107から後方に突出するように、その前端側の取り付け部116がねじ等の固定具117により内ケース部107に着脱可能に固定されている。
【0067】
入賞スイッチ112、駆動ソレノイド113等の内部機構を収容する収容ケース115は、内ケース部107から後方に突出する第1突出部118を構成する。外ケース部108には、外ケース部108から後方に突出する排出通路111が収容ケース115の下側に対応して設けられており、排出通路111からの遊技球は、その下端の排出口111aから下方へと排出されて行く。排出通路111は後側が閉塞されており、外ケース部108の後壁部119から後方に突出する第2突出部120を構成する。
【0068】
普通入賞手段22の普通入賞口105は、当接板100の裏側で外ケース部108内の入賞通路122に連通している。入賞通路122は外ケース部108に前後方向に設けられており、その後部側は外ケース部108の後壁部119から後方に突出すると共に、その下側に配置された入賞スイッチ123を経て下方の排出口122aへと連通されている。
【0069】
入賞スイッチ123は、その長手方向を左右方向に向けた状態で略水平状に配置されている。入賞通路122には排出口122aの上側にスイッチ収容部125が設けられ、そのスイッチ収容部125に入賞スイッチ123が収容されている。排出口122aの下側には左右両側に案内壁126が設けられ、この案内壁126間が遊技球を下方に排出する排出通路124となっている。左右の案内壁126の後端間は開放状になっている。
【0070】
入賞通路122、スイッチ収容部125、案内壁126は、外ケース部108の後壁部119から後方への突出量が略同じであって、その入賞通路122が第3突出部128を構成し、スイッチ収容部125が第4突出部129を構成し、案内壁126が第5突出部130を構成している。第3突出部128と第5突出部130は上下方向に一列状であり、第4突出部129は第1突出部118側が第3突出部128及び第5突出部130と略一列状になり、反対側が第3突出部128及び第5突出部130から左右方向の反対側へと張り出している。
【0071】
複合入賞手段16には、大入賞口102に対応して左右方向の略中央部に発光表示手段31が設けられ、また大入賞手段21の左右両側に発光表示手段29,30と磁気センサ132,133とが設けられている。発光表示手段29~31は、当接板100等に設けられた発光表示部217~219と、この発光表示部217~219に対応して内ケース部107、外ケース部108内に設けられたLED基板134~136とを備えている。
LED基板134~136には発光表示部217~219に光を照射するLED134a~136aが前面に設けられている。LED基板134の裏面には上下両側に基板側コネクタ143~145が設けられ、またLED基板135,136の裏面には基板側コネクタ146,147が設けられている。磁気センサ132,133は遊技盤1の前方に配置されたガラス扉等に磁石を接近させて遊技球の流れに変化を与える等の不正行為を働いた場合に、その磁気を検出するためのものである。
【0072】
なお、当接板100等には、発光表示部217~219の発光時の光の拡散性を確保する一方、駆動ソレノイド113、入賞スイッチ112,123、LED基板134~136等の裏側の構成部材の透視性を阻害する透視阻害部が凹凸模様、その他の手段により設けられている。そのため当接板100の前側から見た場合にも、その裏側の構成部材を透視できないか、又は透視が困難になっている。
【0073】
複合入賞手段16の裏側には普通入賞手段22と反対側には、図14図15に示すように、演出制御系の中継基板を兼用するLED基板134と、主制御系の中継基板141とが前後に設けられている。また複合入賞手段16の裏側には、第1配線経路150と第2配線経路151と第3配線経路152とが設けられている。
【0074】
第1配線経路150は、左右一端側の中継基板141と左右他端側との間に配置されており、第1突出部118の下側、第1突出部118と第3~第5突出部128~130との間を経てジグザグ状に設けられている。この第1配線経路150には、入賞スイッチ123側のハーネス155と、磁気センサ133側のハーネス156と、LED基板135側のハーネス157とが纏めて並行に配線されている。
【0075】
第2配線経路151は、中継基板141側から第1突出部118の後下部側を経由して設けられている。この第2配線経路151には、入賞スイッチ112側のハーネス158と、駆動ソレノイド113側のハーネス159とが纏めて並行に配線されている。
【0076】
第3配線経路152は、中継基板141からその上側を経由して外ケース部108内へと入るように設けられている。この第3配線経路152には、磁気センサ132側のハーネス160と、LED基板136側のハーネス161との一部が纏めて並行に配線されている。
【0077】
各ハーネス155~161には、電流容量、その他の条件に応じて、図8の場合と同様に太ハーネス83A、並ハーネス83B、細ハーネス83Cの何れかが採用されている。即ち、第1配線経路150の入賞スイッチ123側のハーネス155には、2本の太素線83aによる太ハーネス83Aが採用され、磁気センサ133側のハーネス156には、3本の並素線83bによる並ハーネス83Bが採用され、LED基板135側のハーネス157には、4本の細素線83cによる細ハーネス83Cが採用されている。
【0078】
中継基板141から入賞スイッチ123までの距離と、中継基板141から磁気センサ133までの距離は、略同程度である。そのため入賞スイッチ123側のハーネス155と、磁気センサ133側のハーネス156には、その距離に対応して同程度の長さの長いハーネスが使用されている。
【0079】
入賞スイッチ123、磁気センサ133は、中継基板141から遠く離れた位置あり、後述のように3本のハーネス155~157が並行して配線された第1並行配線区間190から遠い側に配置されている。一方、LED基板135は、入賞スイッチ123、磁気センサ133よりも中継基板141に近い位置にあり、第1並行配線区間190に近い側に配置されている。入賞スイッチ123側のハーネス155、磁気センサ133側のハーネス156には、略同じ長さを有する長いハーネスが使用されており、またLED基板135側のハーネス157には、ハーネス155,156よりも短いハーネスが使用されている。
【0080】
第2配線経路151の入賞スイッチ112側のハーネス158には、2本の太素線83aによる太ハーネス83Aが採用され、駆動ソレノイド113側のハーネス159には、3本の並素線83bによる並ハーネス83Bが採用されている。なお、入賞スイッチ112側のハーネス158と、駆動ソレノイド113側のハーネス159との長さは同程度か、又は入賞スイッチ112側のハーネス158が若干長い程度である。
【0081】
第3配線経路152の磁気センサ132側のハーネス160には、3本の並素線83bによる並ハーネス83Bが採用され、LED基板136側のハーネス161には、2本の細素線83cによる細ハーネス83Cが採用されている。
【0082】
LED基板134、中継基板141は、図12図14図15に示すように、基板取り付け台163の前後両側に装着されている。即ち、LED基板134は上下方向に長い縦長状であり、中継基板141は左右方向に長い横長状であって、これらは基板取り付け台163の前後両側に略平行に取り付けられている。基板取り付け台163は、外ケース部108にねじ等の固定具164を介して取り付けられている。LED基板134は発光表示手段29の一部を構成するもので、基板取り付け台163の前側に設けられており、このLED基板134に対応して基板取り付け台163の裏側に主制御系の中継基板141が設けられている。
【0083】
LED基板134は基板取り付け台163の前側に配置され、中継基板141はLED基板134の上下中間部分に対応して基板取り付け台163の裏側に配置されている。LED基板134の上下両側には、中継基板141から張り出す上張り出し部134Aと下張り出し部134Bとが設けられている。
【0084】
上張り出し部134Aには中継用の基板側コネクタ143が設けられ、下張り出し部134Bには中継用の基板側コネクタ144と、外部接続用の基板側コネクタ145とが設けられている。基板側コネクタ143はハーネス161を介してLED基板136に接続され、基板側コネクタ144はハーネス157を介してLED基板135に接続されている。基板側コネクタ145は外部接続用であって、外部接続ハーネス166を介して演出制御基板26に接続されている。従って、LED基板134は、基板側コネクタ143~145に接続されたハーネス157,161,166を介して他の電気部品、例えばLED基板135,136、演出制御基板26に接続されている。
【0085】
なお、上張り出し部134A、下張り出し部134Bの後方側は、基板取り付け台163の開口部163a,163bにより開放された状態にあり、各張り出し部134A,134Bの基板側コネクタ143~145には、その開口部163a,163b側からハーネス157,161,166が接続されている。
【0086】
このようにLED基板134と中継基板141とを前後に重ねて設けることにより、LED基板134と中継基板141とを面方向に並べて配置する場合に比較して、少ない配置面積にLED基板134と中継基板141とを効率的に配置することができ、複合入賞手段16を小型化することができる。
【0087】
またLED基板134と中継基板141とを前後に重ねても、LED基板134を前側に配置することによって、LED基板134の本来の機能が阻害されるようなことがなく、LED基板134からの光によって、その前方の発光表示部217を発光させることができる。更にLED基板134に裏側の中継基板141から面方向に張り出す張り出し部134A,134Bを設けて、その張り出し部134A,134B側の基板側コネクタ143~145を介してLED基板134を他の電気部品に接続することにより、LED基板134に対する他の電気部品の接続も容易に行うことができる。
【0088】
中継基板141の後方側は開放状であって、この中継基板141の裏面には左右方向に配列された中継用の基板側コネクタ167~171と外部接続用の基板側コネクタ172とが上下二列に設けられ、その上部側には中継基板141の管理情報を表示する管理情報表示部175が設けられている。
【0089】
管理情報表示部175は、製造メーカ名を表示するメーカ表示部175aと基板管理番号を表示する基板管理番号表示部175bとから構成されている。なお、管理情報表示部175は管理上必要な情報を表示すればよく、製造メーカ名、基板管理番号以外の情報を表示するようにしてもよい。ハーネス155~160のたるみ部155a~160aは、管理情報表示部175の裏側に重ならない位置に配置されており、管理情報表示部175の裏側には、ハーネス155~160のたるみ部155a~160a、その他の障害物は配置されておらず、裏側から目視により製造メーカ名、基板管理番号等の管理情報を容易に透視することができる。管理情報表示部175は遊技部品の裏側にあれはよい。
【0090】
中継基板141の上側には、2個の入賞スイッチ112,123に接続される2個の基板側コネクタ167,170と、外部接続用の1個の基板側コネクタ172とが左右方向に一列状に配置され、また下側には駆動ソレノイド113に接続される基板側コネクタ169と、左右の磁気センサ132,133に接続される2個の基板側コネクタ168,171とが左右方向に一列状に配置されている。
【0091】
中継基板141及び上下二列の基板側コネクタ167~172は、外ケース部108の後壁部119から後方に突出しており、これら中継基板141及び基板側コネクタ167~172により第6突出部176が構成されている。
【0092】
中継基板141の上側の基板側コネクタ167,170には、各入賞スイッチ112,123側のハーネス155,158が着脱可能に接続されている。入賞スイッチ123側のハーネス155は第1配線経路150に沿って配線され、また入賞スイッチ112側のハーネス158は第2配線経路151に沿って配線されている。
【0093】
中継基板141の下側の基板側コネクタ168には磁気センサ133側のハーネス156が、中継基板141の下側の基板側コネクタ169には駆動ソレノイド113側のハーネス159が、中継基板141の下側の基板側コネクタ171には磁気センサ132側のハーネス160が夫々着脱可能に接続されている。駆動ソレノイド113側のハーネス159は第2配線経路151に沿って配線されている。磁気センサ133側のハーネス156は第1配線経路150に沿って配線され、また磁気センサ132のハーネス160は第3配線経路152に沿って配線されている。
【0094】
外部接続用の基板側コネクタ172は中継基板141上で回路パターンを介して各基板側コネクタ167~171に接続されており、それらに対応する端子数を有する。そのため基板側コネクタ172に接続された外部接続ハーネス174もそれに対応する本数の素線83を備えたものとなっている。因みに外部接続ハーネス174には8本~10本、又はそれ以上の並素線83bによる並ハーネス83B、又は細素線83cによる細ハーネス83Cが採用され、先端側のハーネス側コネクタを介して主制御基板25に直接的又は間接的に接続されている。
【0095】
LED基板135側のハーネス157は第1配線経路150に沿って配線され、LED基板134の下張り出し部134Bの基板側コネクタ144に接続されている。またLED基板136側のハーネス161は第3配線経路152に沿って配線され、LED基板134の上張り出し部134Aの基板側コネクタ143に接続されている。
【0096】
外部接続用の基板側コネクタ145はLED基板134上の回路パターンを介して基板側コネクタ143,144に接続されている。また基板側コネクタ145は、LED基板134による発光制御に必要な端子数を有し、この基板側コネクタ145に接続された外部接続ハーネス166もその端子数に対応する素線83を備えたものとなっている。因みに外部接続ハーネス166には8本~10本、又はそれ以上の並素線83bによる並ハーネス83B、又は細素線83cによる細ハーネス83Cが採用され、先端側のハーネス側コネクタを介して演出制御基板26に直接的又は間接的に接続されている。
【0097】
中継基板141の上一列の基板側コネクタ167,170,172と下一列の基板側コネクタ168,169,171との間には上下方向に所定の間隔があり、中継基板141の裏側で且つ上下二列の基板側コネクタ167~172間がたるみ配置部180となっている。
【0098】
入賞スイッチ112,123側のハーネス155,158、駆動ソレノイド113側のハーネス159、磁気センサ132側のハーネス160には、基板側コネクタ167,169~171に接続可能なハーネス側コネクタ(図示省略)の近傍にたるみ部155a,158a~160aが設けられている。たるみ部158a~160aは、中継基板141の裏面に沿って上下、左右の略面方向に屈曲又は湾曲する屈曲状又は湾曲状に設けられている。
【0099】
各ハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160aは、各ハーネス155,158~160を中継基板141の基板側コネクタ167,169~171に着脱する際に、ハーネス155,158~160を基板側コネクタ167,169~171に対して挿脱するに必要なたるみ(余裕)をハーネス155,158~160に持たせるためのものである。
【0100】
各ハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160aは、たるみ配置部180内で上下、左右の位置を変えた状態で前後方向に重ねて配置されている。たるみ部155a,158a~160a全体の配置高さは、基板側コネクタ167~172の高さと略同程度か、基板側コネクタ167~172の高さ未満である。
【0101】
このように上下二列の基板側コネクタ167~172間をたるみ配置部180として、このたるみ配置部180内にハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160aを配置することにより、基板側コネクタ167~172によって上下両側からたるみ部155a,158a~160aを保護することできる。
【0102】
従って、組立て時、又は組立て後の保守、点検等に際して、ハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160aに対して接触することによって生じるたるみ部155a,158a~160a自体の変形や錯綜、更にはハーネス155,158~160の浮き上がり等を防止することができる。
【0103】
各ハーネス155~160の遊び量(弛み量)は、入賞スイッチ112,123、駆動ソレノイド113、磁気センサ132,133側が殆どたるみのない状態で各配線経路150~152に沿って配線されているのに対して、LED基板134側及び中継基板141側はそのハーネス155~160のハーネス側コネクタを基板側コネクタ144,167,169~171に対して着脱するに必要な大きなたるみ量となっている。
【0104】
例えば、入賞スイッチ123側のハーネス155では、基板側コネクタ167に最も近い留め具194から基板側コネクタ167までのたるみ部155aを含むたるみ量が、入賞スイッチ123に最も近い留め具208から入賞スイッチ123までのたるみ量よりも大であり、留め具208から入賞スイッチ123までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0105】
また磁気センサ133側のハーネス156では、基板側コネクタ168に最も近い留め具196から基板側コネクタ168までのたるみ部156aを含むたるみ量が、磁気センサ133に最も近い留め具208から磁気センサ133までのたるみ量よりも大であり、留め具208から磁気センサ133までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0106】
更にLED基板135側のハーネス157では、基板側コネクタ144に最も近い留め具196から基板側コネクタ144までのたるみ部157aを含むたるみ量が、LED基板135に最も近い留め具194からLED基板135までのたるみ量よりも大であり、留め具194からLED基板135までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0107】
そのため各ハーネス155~157を第1配線経路150に沿って効率的に配線できると共に、各ハーネス155~157のハーネス側コネクタを基板側コネクタ144,167,168に対して容易に着脱できる。他のハーネス158~160についても同様である。なお、この実施形態では、ハーネス155~157を留める留め具は、ハーネス155に対して2個、ハーネス156に対して3個、ハーネス157に対して2個が対応しているが、ハーネス155~157に対して1個としてもよい。
【0108】
磁気センサ133と中継基板141の基板側コネクタ168とを接続するハーネス156には、基板側コネクタ168側にたるみ部156aが設けられており、またLED基板135とLED基板134の基板側コネクタ144とを接続するハーネス157には、基板側コネクタ144側にたるみ部157aが設けられている。このハーネス156,157においても、磁気センサ133、LED基板135側は殆どたるみがなく、基板側コネクタ144,168に近い側は、ハーネス155,158~160と同様に、磁気センサ133、LED基板135側よりも長い所定のたるみ量となっている。
【0109】
従って、第1配線経路150側では、入賞スイッチ123、磁気センサ133、LED基板135の各ハーネス155~157を、第2配線経路151側では入賞スイッチ112、駆動ソレノイド113の各ハーネス158,159を夫々の配線経路150,151に沿って無駄なく整然と配線しながらも、各ハーネス155~159のコネクタを、その接続対象となる各基板側コネクタ144,167~170に対して容易に着脱することができる。
【0110】
第1配線経路150に配線される磁気センサ133側のハーネス156は、中継基板141の下側から中継基板141の裏側へと配線された後、その中継基板141の基板側コネクタ168に対して裏側から接続されている。ハーネス156,157を留める留め具196と基板側コネクタ168との間には第6突出部176の段差(前後方向の高低差)があり、その段差に沿ってハーネス156を湾曲状に配線することによって、ハーネス156を基板側コネクタ168に着脱するに必要なたるみ部156aが形成されている。
第3配線経路152に配線される磁気センサ132側のハーネス160は、中継基板141の上側から中継基板141の裏側へと配線され、その中継基板141の基板側コネクタ167と基板側コネクタ170との間を経てたるみ配置部180内のたるみ部160aへと続いている。
【0111】
なお、留め具186,194,196,208,214の構成は、第1の実施形態の留め具63と略同様である。留め部188,197,209,215は第1の実施形態の留め部62と略同様でもよいし、後壁部119から後方に突出してコ字状に構成することも可能である。
【0112】
たるみ配置部180で各ハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160a又はその近傍のハーネス155,158~160が前後方向に重なる状態で配置されている。そのため一部のハーネス158,159には、他のハーネス155,160を中継基板141側に押える押え部181,182ができている。
【0113】
例えば、第2配線経路151に配線される入賞スイッチ112側のハーネス158と、駆動ソレノイド113側のハーネス159には、両ハーネス158,159を撚り合わせた撚り合わせ部183があり、この撚り合わせ部183の中継基板141に対応する部分が押え部181となって、その押え部181により、第1配線経路150の入賞スイッチ123側のハーネス155のたるみ部155aの近傍を中継基板141側に押え付けている。
【0114】
また第2配線経路151の入賞スイッチ112側のハーネス158は、駆動ソレノイド113側のハーネス159との撚り合わせ部183から二つに分岐する分岐部分に押え部182があり、この押え部182により、磁気センサ132側のハーネス160のたるみ部160aの近傍を中継基板141側に押え付けている。
【0115】
そのため各ハーネス155,158~160のたるみ部155a,156a,158a~160aに充分なたるみ量を持たせながらも、そのたるみ部155a,158a~160aをたるみ配置部180に纏めて集中的に配置することができる。またハーネス155,158~160相互において、その押え部181,182によって他のハーネス155,160を中継基板141側に押えているので、各ハーネス155,160のたるみ部155a,160aの浮き上がり等を防止することができる。
【0116】
特に第2配線経路151のハーネス158,159は、入賞スイッチ112側のハーネス158が太ハーネス83Aであり、駆動ソレノイド113側のハーネス159が並ハーネス83Bであって、その両者の撚り合わせ部183に押さえ部181があるので、第1配線経路150の入賞スイッチ123側のハーネス155が太ハーネス83Aであるにも拘わらず、その押え部181により入賞スイッチ123側のハーネス155を確実に押えることができる。
【0117】
また第2配線経路151の入賞スイッチ112側のハーネス158が太ハーネス83Aであり、この太ハーネス83Aの押え部182で、磁気センサ132側のハーネス160である細ハーネス83Bを押えるため、その押え部182により磁気センサ132側のハーネス160を確実に押えることができる。
【0118】
しかも、各ハーネス158,159の押え部181,182が上下二列の基板側コネクタ167~172間のたるみ配置部180内にあるため、ハーネス155,158~160のたるみ部155a,158a~160aと同様に、上下二列の基板側コネクタ167~172によってハーネス158,159の押え部181,182を保護することができる。
【0119】
入賞スイッチ112側のハーネス158と駆動ソレノイド113側のハーネス159は、第2配線経路151上に配線されている。この第2配線経路151には、ハーネス158,159が並行して一纏めに配線される並行配線区間184が中継基板141と収容ケース115の後部側との間に設けられ、この並行配線区間184内の2箇所に留め具185,186が設けられている。
【0120】
入賞スイッチ112、駆動ソレノイド113に近い留め具186は結束式であって、この留め具186により、各ハーネス158,159が収容ケース115の後部側の留め部188に一纏めに留められている。中継基板141、基盤側コネクタ169,170に近い側の留め具185は、収容ケース115から後方に突出する突起189により構成されている。この突起189は、図12に示すように、留め具186と中継基板141上の押え部181側とを結ぶ線分よりも上側に偏位して配置され、留め具186と押え部181との間で突起189によりハーネス158,159が上側に蛇行するように、ハーネス158,159が突起189に対して上側から引っ掛けられている。
【0121】
入賞スイッチ112側のハーネス158は、収容ケース115の下側の左右略中央部から裏側に引き出された後、収容ケース115の底壁の下側から後壁の裏側の留め具186を経由して中継基板141側へと達する。また駆動ソレノイド113にはその後端側にハーネス159が接続されている。この駆動ソレノイド113側のハーネス159は、留め具186側へと横方向に伸びて、留め具185,186により入賞スイッチ112側のハーネス158と一纏めに留められる。
【0122】
なお、入賞スイッチ112側のハーネス158と駆動ソレノイド113側のハーネス159は、留め具186に対して並行配線区間184と反対側では分岐して配線され、また中継基板141上でも並行配線区間184から基板側コネクタ169,170へと分岐して配線されている。
【0123】
第2配線経路151のハーネス158,159を突起189を経由して配線することにより、収容ケース115の後端の留め具186と中継基板141の押え部181側との間に前後方向の高低差があるにも拘わらず、留め具186と中継基板141との間でたるみが発生することなくハーネス158,159を第2配線経路151に沿って容易且つ整然と配線することができる。
【0124】
収容ケース115は内ケース部107に対して後方側から着脱可能であるが、第2配線経路151は収容ケース115の後方側を経由しており、入賞スイッチ112側のハーネス158、駆動ソレノイド113側のハーネス159は留め具186により第2配線経路151上に留められている。そのためハーネス158,159が収容ケース115の下側に垂れ下がる等の問題がなく、ハーネス158,159に影響されることなく収容ケース115を着脱することができる。なお、入賞スイッチ112、駆動ソレノイド113は収容ケース115内に設けられている。
【0125】
また収容ケース115は内ケース部107に対して後方側からねじ等の固定具117により着脱可能であるが、入賞スイッチ112側のハーネス158と駆動ソレノイド113側のハーネス159とを、一方向式の留め具186により収容ケース115側の留め部188に留めているので、その留め具186を切断せずに固定具117を取り外しただけでは収容ケース115を取り外すことはできない。そのため収容ケース115を不正に取り外す等の不正行為を防止することができる。
【0126】
入賞スイッチ123側のハーネス155と、磁気センサ133側のハーネス156と、LED基板135側のハーネス157は、第1配線経路150に沿って略並行に配線されている。この第1配線経路150は、第1湾曲経路部150aを含む第1並行配線区間190と、第1並行配線区間190のLED基板134及び中継基板141と反対側に設けられ且つ第2湾曲経路部150bを含む第2並行破線区間191と、第1並行配線区間190のLED基板134及び中継基板141側に設けられた基板側並行配線区間192とにより構成されている。
【0127】
第1並行配線区間190には全てのハーネス155~157が並行に配線されているので、ハーネス数が最も多くなっており、その最も多いハーネス155~157が留め具194により一纏めに留められている。第2並行配線区間191では、第1並行配線区間190のハーネス155~157の内、LED基板135側のハーネス157が分岐位置220でLED基板135側へと分岐して、入賞スイッチ123側のハーネス155と磁気センサ133側のハーネス156とが並行に配線され、留め具208により一纏めに留められている。
【0128】
この実施形態では、第1並行配線区間190と第2並行配線区間191とについて説明しているが、並行配線されるハーネス数が多く、数箇所でハーネスが順次分岐する場合には、第2並行配線区間から第3並行配線区間、第4並行配線区間へと順次ハーネス数が減少するように設けてもよい。
【0129】
なお、中継基板141等を基準にすれば、分岐位置220を挟んで第1並行配線区間190から第2並行配線区間191へとハーネス数が減少するが、入賞スイッチ123、磁気センサ133等を基準にすれば、LED基板135側のハーネス157が第2並行配線区間191のハーネス155,156に集合(合流)する集合位置を挟んで、第2並行配線区間191から第1並行配線区間190へとハーネス数が増加する。
【0130】
基板側並行配線区間192では、第1並行配線区間190のハーネス155~157の内、入賞スイッチ123側のハーネス155が中継基板141側へと分岐して、磁気センサ133側のハーネス156とLED基板135側のハーネス157とが並行に配線され、留め具196により一纏めに留められている。
【0131】
第1並行配線区間190は、外ケース部108の内ケース部107側の端縁に沿って背面視略L字状に屈曲又は湾曲して設けられている。この第1並行配線区間190には、入賞スイッチ123側のハーネス155と、磁気センサ133側のハーネス156と、LED基板135側のハーネス157との全てが並行して配線されている。
【0132】
留め具194は、内ケース部107の下側で第1並行配線区間190の中間位置に配置され、各ハーネス156~157を留め部195に対して一纏めに留めている。従って、各ハーネス155~157を個々に配線する場合に比較して、各ハーネス155~157の素線83のバラツキ等を防止でき、各ハーネス155~157を纏まりよく配線することができる。
【0133】
また第1並行配線区間190の内側には、外ケース部108から後方に突出する補強壁178があり、この補強壁178の屈曲部分には、第1湾曲経路部150aの内側に突起状の配線案内部178aが設けられている。そのため第1並行配線区間190のハーネス155~157は、第1湾曲経路部150aの配線案内部178aに巻き掛けて略L字状に配線され、また配線案内部178aと第2突出部120との間で留め具194により留め部195に一纏めに留められている。
【0134】
従って、各ハーネス155~157を第1並行配線区間190に沿ってたるみなく配線できると共に、各ハーネス155~157を配線案内部178aと留め具194との二箇所で纏めることが可能であり、各ハーネス155~157を効率的に纏めることができる。また第1湾曲経路部150aでは、各ハーネス155~157を配線案内部178aに引っ掛ければよいので、二箇所に留め具194を配置する場合に比較して配線作業を容易に行うことができる。
【0135】
中継基板141側の基板側並行配線区間192は、入賞スイッチ123側のハーネス155を構成する太いハーネス83Aが分岐して、磁気センサ133側のハーネス156とLED基板135側のハーネス157とを構成する細ハーネス83Cが並行して配線され、その途中の留め具196により外ケース部108側の留め部197に一纏めに留められている。
【0136】
留め具196は中継基板141の下側近傍で第2突出部120の側方近傍に配置されている。基板側並行配線区間192のハーネス156,157から分岐した入賞スイッチ123側のハーネス155は、たるみ部155aを介して中継基板141上の基板側コネクタ167に接続されている。
【0137】
このように基板側並行配線区間192では、磁気センサ133側のハーネス156とLED基板135側のハーネス157とに使用される細いハーネス83Cを並行して配線し、その各ハーネス156,157を留め具196により一纏めに留めることによって、各ハーネス156,157を纏まりよく配線できると共に、夫々のハーネス156,157の素線等の切断、その他の損傷を防止できる。
【0138】
磁気センサ133側のハーネス156には、留め具196と中継基板141の基板側コネクタ168との間に、基板側コネクタ168の段差に沿って前後方向に緩やかに湾曲するたるみ部156aがあり、またLED基板135側のハーネス157には、留め具196とLED基板134の基板側コネクタ144との間に、後壁部119に沿って湾曲するたるみ部157aがある。そのため各ハーネ156,157を各基板側コネクタ144,168に接続する際には、各ハーネス156,157側のたるみ部156a,157aによって各ハーネス156,157を各基板側コネクタ144,168に対して容易に接続することができる。
【0139】
第1並行配線区間190にはその基板側並行配線区間192側に排出通路111による第2突出部120があり、各ハーネス155~157はこの第2突出部120の後端側を経由する後端側経由部200を介して並行に配線されている。そのため第2突出部120の上側又は下側を経由して各ハーネス155~157を配線する場合に比較して、第2突出部120を横切る状態で各ハーネス155~157を効率的に配線することができる。
【0140】
排出通路111の後端側下部には突起状のずれ止め部201が設けられ、後端側経由部200を経由するハーネス155~157は、このずれ止め部201により、その下側の排出口111a側へと移動しないように排出口111aを回避して規制されている。このずれ止め部201を設けることによって、各ハーネス155~157の排出口111a側への垂れ下がりを防止でき、排出口111a側を回避して各ハーネス155~157を配線することができる。なお、この場合には、排出口111aがハーネス155~157の垂れ下がり等を回避すべきハーネス回避部となっている。
【0141】
第2突出部120の配線経路方向の両側には、第1並行配線区間190の留め具194と基板側並行配線区間192の留め具196とがある。ずれ止め部201は両留め具194,196間を結ぶ線分に対して背面視で上側に配置され、第2突出部120の後端側を経由するハーネス155~157は、両留め具194,196間でずれ止め部201の上側に引っ掛けられている。そのため第2突出部120の後端側を経由する後端側経由部200での各ハーネス155~157のたるみ等を防止することができる。
【0142】
各ハーネス155~157は、平面視において、第2突出部120の両側で排出通路111の後端と留め具194,196との間に斜め方向に配線されており、排出通路111の両側でハーネス155~157と外ケース部108との間に略三角形状の空間がある。そのためずれ止め部201が両側の留め具194,196間を結ぶ線分に対して上側に位置することと相俟って、この後端側経由部200での各ハーネス155~157のたるみ等をより確実に防止することができる。なお、各ハーネス155~157は外ケース部108の後壁部119から排出通路111の両側面に沿って配置してもよい。
【0143】
LED基板135の基板側コネクタ146は、第1突出部118と第3~5突出部128~130との間の上下方向の中間で第1配線経路150に対応して配置されている。そのためLED基板135側のハーネス157は、この基板側コネクタ146に対応する位置で他の入賞スイッチ123側のハーネス155と磁気センサ133側のハーネス156から分岐して、LED基板135の基板側コネクタ146に接続されている。
【0144】
入賞スイッチ123はスイッチ収容部125に対して第1突出部118の反対側から挿入されている。入賞スイッチ123側のハーネス155は、入賞スイッチ123の第1突出部118と反対側の端部に接続されており、入賞スイッチ123の端部からスイッチ収容部125の上面側に沿って入賞通路122の外側の合流位置(集合位置)205へと引き出されている。磁気センサ133は入賞通路122の外側近傍且つスイッチ収容部125の上側近傍で外ケース部108内に配置されている。磁気センサ133側のハーネス156は、スイッチ収容部125の上面から入賞通路122の外側近傍に沿って後方の合流位置205へと引き出され、その合流位置205でハーネス155と合流している。
【0145】
このように入賞スイッチ123側のハーネス155、磁気センサ133側のハーネス156をスイッチ収容部125の上面に沿って第3突出部128側の合流位置205へと引き出すことにより、第3突出部128側の合流位置205で合流するハーネス155,156を安定させることができる。
【0146】
入賞スイッチ123側のハーネス155と磁気センサ133側のハーネス156は、入賞通路122の後端外側近傍の合流位置205で合流している。第2並行配線区間191は合流位置205からLED基板135のハーネス157が分岐する分岐位置220までの間であり、この第2並行配線区間191にハーネス156,157が並行して配線されている。
【0147】
第2並行配線区間191には入賞通路122による第3突出部128があり、各ハーネス155,156はこの第3突出部128の後端側を経由する後端側経由部210を介して並行に配線されている。入賞通路122の後端側下部には、ハーネス155,156の垂れ下がりを規制する突起状のずれ止め部211がスイッチ収容部125の上側に設けられている。
【0148】
入賞スイッチ123側及び磁気センサ133側から引き出したハーネス155,156は、第2並行配線区間191の端部側である第3突出部128の一側の合流位置(分岐位置)205で合流する一方、第3突出部128の他側の第2湾曲経路部150bに配置された留め具208により、外ケース部108の留め部209に一纏めに留められている。各ハーネス155,156は、入賞通路122により構成される第3突出部128の一側の合流位置(分岐位置)205から、第3突出部128の後端側の後端側経由部210を経て反対側の留め具208へと、第3突出部128に沿って左右方向に配線されている。そのため第3突出部128を経由せずにその上側又は下側を経て各ハーネス155,156を配線する場合に比較して、第3突出部128を横切って各ハーネス155,156を効率的に配線することができる。
【0149】
入賞通路122の後端側下部には突起状のずれ止め部211が設けられている。そして、後端側経由部210を経由するハーネス155,156は、このずれ止め部211により、入賞スイッチ123の後方側へと移動しないように入賞スイッチ123の上側に規制されている。そのため後端側経由部210で各ハーネス155,156を効率的に配線することができると共に、ハーネス155,156のノイズ等による入賞スイッチ123の誤検出を防止することができる。この場合には、入賞スイッチ123がハーネス155の接近を回避すべきハーネス回避部となっている。なお、ずれ止め部211は、ハーネス155,156の排出口122a側への垂れ下がりを防止するものでもよい。
【0150】
LED基板135のハーネス157がハーネス155,156から分岐する分岐位置220は、第1並行配線区間190の留め具194と第2並行配線区間191の留め具208との中間にあり、分岐位置220から留め具194までの距離は、分岐位置220から留め具208までの距離よりも大である。また留め具194よりも分岐位置220に近い側に配線案内部178aがあり、これに巻き掛けてハーネス155~157を留めているので、LED基板135の基板側コネクタ146からハーネス側コネクタを抜いてハーネス157を取り外す場合にも、留め具194と基板側コネクタ146との間のハーネス157に十分な余裕を確保でき、容易に取り外すことができる。
【0151】
ずれ止め部211は入賞通路122の一側の合流位置205と、入賞通路122の反対側の留め具208間を結ぶ線分に対して背面視で上側に配置されている。第3突出部128の後端側を経由するハーネス155,156は、両側の合流位置205と留め具208との間でずれ止め部211に上側から引っ掛けられて、入賞通路122の左右の両側面に沿って配線されている。このような位置にずれ止め部211を配置することによって、各ハーネス155,156のたるみ等を防止することができる。
【0152】
磁気センサ132のハーネス160は、第3配線経路152上に配線されている。即ち、磁気センサ132のハーネス160は、外ケース部108の外側からLED基板134の上張り出し部134Aの上側を経て上張り出し部134Aの後側へと引き出された後、この上張り出し部134Aから中継基板141の上縁側を経て中継基板141の後側へと配線され、中継基板141の後側のたるみ配置部180に配置されるたるみ部160aへと続いている。
【0153】
上張り出し部134Aには第3配線経路152の近傍に基板側コネクタ143があり、この基板側コネクタ143にハーネス161が接続されている。磁気センサ132側のハーネス160とLED基板136側のハーネス161は、基板側コネクタ143の近傍に配置された留め具214により基板取り付け台163の留め部215に一纏めに留められている。ハーネス161は留め具214を経由した後、磁気センサ132側のハーネス160と分岐して、内ケース部107内のLED基板136の基板側コネクタ147に接続されている。
【0154】
従って、LED基板134は、ハーネス161を介してLED基板136に接続されると共に、ハーネス157を介してLED基板135に接続されており、二つのLED基板135,136に対して中継基板的な機能を有する。
【0155】
第1配線経路150の磁気センサ133側のハーネス156には、留め具196と中継基板141の基板側コネクタ168との間に、第6突出部176の下側に沿って前後方向に緩やかに湾曲するたるみ部156aがある。またLED基板135側のハーネス157には、留め具196とLED基板134の基板側コネクタ144との間に、基板側コネクタ144の下側から留め具196側へと後壁部119に沿って湾曲するたるみ部157aがある。そのため各ハーネス156,157は、そのたるみ部156a,157aの余裕によって基板側コネクタ144,168に容易に接続することができる。
【0156】
中継基板141の外部接続用の基板側コネクタ172、LED基板134の下張り出し部134Bの外部接続用の基板側コネクタ145は、挿入部110の外周側近傍に配置されている。中継基板141の基板側コネクタ172と、LED基板134の下張り出し部134Bの基板側コネクタ145との間には、前後に重ねて配置された中継基板141とLED基板134とに応じた高低差があり、中継基板141の基板側コネクタ172が下張り出し部134Bの基板側コネクタ145よりも上側で後方に突出している。中継基板141の外部接続ハーネス174とLED基板134の外部接続ハーネス166は、中継基板141の基板側コネクタ172の近傍に配置された留め具216により一纏めに纏めて結束されている。
【0157】
中継基板141の基板側コネクタ172は、左右方向に長い挿入部110の一端側で中継基板141の端部に配置されている。基板側コネクタ172に接続された外部接続ハーネス174は、基板側コネクタ172の近傍で素線の配列方向に沿って中継基板141の外側へと屈曲しており、その屈曲部174aの近傍に留め具216が配置されている。
【0158】
下張り出し部134Bの基板側コネクタ145に接続された外部接続ハーネス166は、中継基板141の下側から中継基板141の裏側へと導かれた後、留め具216により外部接続ハーネス174と一緒に一纏めに結束されて、外部接続ハーネス174と共に中継基板141の外側へと引き出されている。留め具216は中継基板141の端部近傍又は端部よりも内側に配置されている。
【0159】
このように中継基板141の外部接続ハーネス174と、LED基板134の外部接続ハーネス166とを設けるに当たって、留め具216により外部接続ハーネス166,174を一纏めに纏めることにより、各外部接続ハーネス166,174が素線毎にバラケタ状態にある場合に比較して、その後の取り扱いを容易に行うことができる。
【0160】
また中継基板141の基板側コネクタ172の近傍に留め具216を配置して、この留め具216により両外部接続ハーネス166,174を一纏めに留めているので、留め具216による外部接続ハーネス166,174の留め位置が安定し易くなり、留め位置のバラツキを容易に防止することができる。そのため留め具216を留め部に固定する必要がなく、中継基板141の裏側等のように留め部を配置し難い箇所でも両外部接続ハーネス166,174を結束式の留め具216により一纏めに留めることができる。
【0161】
更に裏側にある中継基板141の基板側コネクタ172の近傍に、前側にあるLED基板134の基板側コネクタ145に接続された外部接続ハーネス166を導いて、その中継基板141の基板側コネクタ172の近傍で両外部接続ハーネス166,174を留め具216により一纏めに留めているので、中継基板141とLED基板134とが前後に重なっているにも拘わらず、両外部接続ハーネス166,174を無理なく引き出して配線することができる。
【0162】
複合入賞手段16を遊技盤1に装着する際には、その内ケース部107、外ケース部108等の挿入部110を遊技盤1の装着孔109に挿入する。この場合、外部接続ハーネス166,174は留め具216の近傍で挿入部110の外周又は装着孔109の内周から内側へと屈曲させる。これによって外部接続ハーネス166,174が邪魔になることがなくなり、複合入賞手段16を遊技盤1に容易に装着することができる。
【0163】
第1特別図柄始動手段17の下側には、遊技盤1の遊技領域2からアウト球を内側へと排出するアウト球口35があるが、各ハーネス56~59を留め具63により一纏めに纏めることによって、各ハーネス56~59がアウト球口35側に垂れ下がる等の問題も発生しない。そのため各ハーネス56~59の主制御基板25、演出制御基板26に対する接続作業も容易に行うことができる。
【0164】
第1の実施形態、第2の実施形態には、次の第1~第14の技術の何れかが包含されている。
【0165】
第1の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16,17を備え、前記遊技部品16,17は、複数の電気部品41~44、145,172と、該各電気部品41~44、145,172に接続された複数のハーネス56~59、166,174とを備えた遊技機において、複数の前記ハーネス56~59、166,174を前記遊技部品16,17に一纏めに留める留め具63,216を備えたものである。
【0166】
また前記遊技部品16,17は前記所定部位1の装着孔37,109に挿入される挿入部47,110を備え、前記留め具63,216は、前記ハーネス56~59、166,174を前記遊技部品16,17の内側へと屈曲させたときに、前記ハーネス56~59、166,174を前記挿入部47,110の外周又は前記装着孔37,109の内周よりも内側へ収容可能な位置に配置されているものでもよい。前記留め具63,216は前記電気部品41~44、145,172の何れかの近傍に配置されていることもある。
【0167】
前記ハーネス56~59には、線径の太いハーネス83Aとこれよりも線径の細いハーネス83B,83Cとがあり、前記留め具63は前記太いハーネス83Aと前記細いハーネス83B,83Cとを一纏めに結束することもある。中継基板141に接続された第1ハーネス174と、前記中継基板141とは別の電気部品134に接続された第2ハーネス166とを備え、前記留め具216は前記第1ハーネス174と前記第2ハーネス166とを一纏めに結束することもある。
【0168】
第2の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品112,113,123,132,133,135,136と、該各電気部品112,113,123,132,133,135,136に接続され且つ配線経路150~152に沿って配線された複数のハーネス155~161とを備えた遊技機において、前記配線経路150~152の経路方向の複数箇所で前記複数のハーネス155~161を前記遊技部品16側に一纏めに留める複数の留め具185,186,194,196,208,214を備えたものである。
【0169】
前記遊技部品16は、基板側コネクタ143~145,167~171を有する中継基板134,141を備え、前記ハーネス155~161は、一端側が前記電気部品112,113,123,132,133,135,136に、他端側が前記基板側コネクタ143~145,167~171に夫々接続され、前記中継基板134,141に近い側の前記留め具185,194,196,214から前記基板側コネクタ143~145,167~171までの前記ハーネス155~161のたるみ量は、前記電気部品112,113,123,132,133,135,136に近い側の前記留め具186,208,214から前記電気部品112,113,123,132,133,135,136までの前記ハーネス155~161のたるみ量よりも大であってもよい。
【0170】
前記各ハーネス155,158~160は前記中継基板141に近い側の前記留め具186,194,214と前記基板側コネクタ167,169~171との間に、前記ハーネス155,158~160の接続に必要なたるみ量を有するたるみ部155a,158a~160aを備え、前記各たるみ部155a,158a~160aは前記基板側コネクタ167,169~171の間又は前記基板側コネクタ167,169~171の後側に設けられたたるみ配置部180に配置されていることもある。前記遊技部品16は前後方向に複数の前記中継基板134,141を備え、前側の前記中継基板134は後側の前記中継基板141よりも面方向の外側に張り出す張り出し部134A,134Bを備え、前記張り出し部134A,134Bに前記基板側コネクタ143,144を備えたものでもよい。
【0171】
第3の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、第1電気部品141と、前記第1電気部品141を該遊技部品16以外に設けられた第1外部電気部品25に接続するための第1ハーネス174と、第2電気部品134と、前記第2電気部品134を該遊技部品16以外に設けられた第2外部 26に接続するための第2ハーネス166とを備えた遊技機において、少なくとも前記第1電気部品141,172と前記第2電気部品134との何れかの近傍で前記第1ハーネス174と前記第2ハーネス166とを一纏めに留める留め具216を備えたものである。
【0172】
前記遊技部品16は、前記所定部位1の装着孔109に挿入される挿入部110を備え、前記第1電気部品141,172と前記第2電気部品134,145との少なくとも一方は、前記挿入部110の近傍に配置されることもある。前記第1電気部品は、前記第1ハーネス174が接続された第1中継基板141であり、前記第2電気部品は、前記第2ハーネス166が接続された第2中継基板134であり、前記留め具216は、前記中継基板134,141の近傍で前記第1ハーネス166と前記第2ハーネス174とを一纏めに結束することもある。
【0173】
第4の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、該各電気部品123,133,135に接続された複数のハーネス155~157と、該ハーネス155~157が複数の基板側コネクタ144,167,168を介して接続された中継基板134,141とを備えた遊技機において、前記電気部品123,133,135と前記中継基板134,141との間の配線経路150上で前記複数のハーネス155~157を一纏めに留める留め具194,196,208を備えたものである。
【0174】
前記配線経路150には、前記複数のハーネス155~157が並行に配線された第1並行配線区間190と、前記第1並行配線区間190の一部の前記ハーネス157が前記電気部品135へと分岐して他の複数のハーネス155,156が並行に配線された第2並行配線区間191とがあり、前記第1並行配線区間190の前記ハーネス155~157を留める前記留め具194と、前記第2並行配線区間191の前記ハーネス155,156を留める前記留め具208とを備えたものでもよい。
【0175】
前記電気部品135へと分岐する前記ハーネス157の分岐位置220から前記第2並行配線区間191の前記留め具208までの距離は、前記分岐位置220から前記第1並行配線区間190の前記留め具194までの距離よりも大でもよい。前記電気部品135へと分岐する前記ハーネス157の分岐位置220と、前記第1並行配線区間190の前記留め具194との間に、前記複数のハーネス155~157を前記配線経路150に沿って湾曲状に案内する配線案内部178aを備えたものでもよい。
【0176】
第5の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、該各電気部品123,133,135に接続された複数のハーネス155~157と、後側へと突出する突出部118,120,128,176とを備えた遊技機において、前記複数のハーネス155~157を一纏めに留める留め具194,196,208を備え、前記留め具194,196,208は前記突出部118,120,128、176の後端より前に配置されるものである。
【0177】
前記留め具194,196,208の周辺近傍に1又は複数の前記突出部118,120,128、176があってもよい。前記突出部118,120,128、176は、遊技球の通路122、内部部材を収容する収容部115、又は前記遊技部品16の裏側に装着された構成部材であってもよい。
【0178】
第6の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、該各電気部品123,133,135に接続され且つ配線経路150に沿って並行に配線された複数のハーネス155~157とを備えた遊技機において、前記配線経路150は、前記各電気部品123,133,135の前記ハーネス155~157が集合する集合位置又は前記ハーネス155~157が分岐する分岐位置を挟んで、その両側で並行に配線されるハーネス155~157の数が変化する複数の並行配線区間190,191を備え、前記各並行配線区間190,191毎に前記ハーネス155~157を一纏めに留める留め具194,208を備えたものである。
【0179】
前記電気部品123,133,135は、並行に配線されるハーネス数が最も多い前記並行配線区間190から遠い側の第1電気部品123及び第2電気部品133と、前記最も多い並行配線区間190に近い側の第3電気部品135とを少なくとも含み、前記並行配線区間190,191は、少なくとも前記第1ハーネス155と前記第2ハーネス156と前記第3ハーネス157とが並行して配線された第1並行配線区間190と、前記第1並行配線区間190から前記第3ハーネス157が分岐して少なくとも前記第1ハーネス155と前記第2ハーネス156とが並行して配線された第2並行配線区間191とを含み、前記第1並行配線区間190の前記ハーネス155~157を一纏めに留める前記留め具194と、前記第2並行配線区間191の前記ハーネス155,156を一纏めに留める前記留め具208とを備えてもよい。
【0180】
前記第3ハーネス157は線径の細いハーネス83Cとし、前記第1ハーネス155と前記第2ハーネス156との少なくとも一方は、前記第3ハーネス83Cよりも線径の太いハーネス83A,83Bとしてもよい。前記第1並行配線区間190の前記留め具194と、前記第2並行配線区間191の前記留め具208は、複数本の前記ハーネス155~157を一纏めに結束可能な同種構造又は共通の結束具であってもよい。
【0181】
第7の技術は、所定部位1設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、複数の基板側コネクタ144,167,168を有する中継基板134,141と、前記複数の電気部品123,133,135及び前記複数の基板側コネクタ144,167,168を接続する複数のハーネス155~157とを備えた遊技機において、前記中継基板134,141と前記電気部品123,133,135との間に、前記ハーネス155~157を配線経路150に沿って留める経路方向に少なくとも1つの留め具194,196,208を備え、前記中継基板134,141に最も近い側の前記留め具194,196と前記基板側コネクタ144,167,168との間の前記ハーネス155~157のたるみ量は、前記電気部品123,133,135に最も近い側の前記留め具194,208と前記電気部品123,133,135との間の前記各ハーネス155~157のたるみ量よりも大としたものである。
【0182】
前記中継基板134,141の前記基板側コネクタ167,168と前記中継基板134,141から遠い側の前記電気部品123,133とを接続するハーネス155,156は線径の太いハーネス83A,83Bとし、前記中継基板134,141の前記基板側コネクタ144と前記中継基板134,141に近い側の前記電気部品135とを接続するハーネス157は、前記太いハーネス83A,83Bよりも線径の細いハーネス83Cとし、前記太いハーネス83A,83Bの前記基板側コネクタ167,168と前記留め具194,196との間のハーネス長さは、前記細ハーネス83Cの前記基板側コネクタ144と前記留め具196との間のハーネス長さよりも大であってもよい。
【0183】
第8の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の第1電気部品123,133,135と、前記各第1電気部品123,133,135に対応する複数の部品側コネクタ144,167,168を有する第2電気部品134,141と、前記各第1電気部品123,133,135及び前記各部品側コネクタ144,167,168を接続する複数のハーネス155~157とを備えた遊技機において、前記ハーネス155~157を配線経路150上に留める結束具194,196,208を経路方向に複数備え、前記第2電気部品134に最も近い側の前記結束具196と前記部品側コネクタ144,167,168との間の前記ハーネス155~157のたるみ量は、経路方向に隣り合う前記結束具194,208間のハーネス155~157のたるみ量よりも大にしたものである。
【0184】
前記結束具194,196,208は、挿通部75を有するヘッド部76と、一端側が前記ヘッド部76に連結され且つ他端側から前記挿通部75に挿通可能なバンド部77とを備え、前記バンド部77は、前記ハーネス155~157に巻き付けて前記挿通部75に挿通したときに前記挿通部75から反挿通方向に抜け出し不能であってもよい。
【0185】
第9の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品112,113,123,132,133,135と、前記各電気部品112,113,123,132,133,135に接続された複数のハーネス155~160と、前記各ハーネス155~160が接続可能な複数の基板側コネクタ144,167~171を有する中継基板134,141とを備えた遊技機において、前記ハーネス155~160は、該ハーネス155~160を前記基板側コネクタ144,167~171に接続するに必要なたるみ量を有するたるみ部155a~160aを前記基板側コネクタ144,167~171に近い側に備え、前記たるみ部155a~160aは、前記基板側コネクタ144,167~171間又は前記基板側コネクタ144,167~171の後近傍に設けられたたるみ配置部180に配置されるものである。
【0186】
前記複数のハーネス155~160の前記たるみ部155a~160aは、前記たるみ配置部180に重ねて配置されることある。前記たるみ部155a~160aは、前記中継基板134,141の管理情報表示部175と重ならない位置に配置されることが望ましい。
【0187】
第10の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品145,172と、前記複数の電気部品145,172を該遊技部品16以外に設けられた外部電気部品25,26に接続するための複数のハーネス166,174とを備えた遊技機において、前記電気部品145,172から離れた側へと引き出された前記複数のハーネス166,174を前記遊技部品16の裏側で一纏めに留める留め具216を備えたものである。
【0188】
前記遊技部品16は、前記所定部位1の装着孔109に挿入される挿入部110を有し、前記留め具216は前記挿入部110の裏側に備えたものでもよい。前記留め具216に対してハーネス長手方向に前記電気部品145,172と反対側の前記ハーネス166,174は、前記挿入部110の外周又は前記装着孔109の内周よりも内側に屈曲可能であってもよい。
【0189】
第11の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、裏側へと突出する突出部120,128と、複数の電気部品123,133,135と、該各電気部品123,133,135に接続された複数のハーネス155~157とを備えた遊技機において、前記ハーネス155~157は前記突出部120,128の裏側を経由して配置されており、前記突出部120,128は前記ハーネス155~157の位置ずれを止めるずれ止め部201,211を備えたものである。
【0190】
前記ハーネス155~157を配線する配線経路150は、前記突出部120,128の後側を経由する後側経由部200,210を備え、前記後側経由部200,210の前記突出部120,128の少なくとも一側に、前記ハーネス155~157を一纏めに留める留め具196,208を備え、前記突出部120,128の後側に、前記後側経由部200,210上の前記ハーネス155~157の位置ずれを止める前記ずれ止め部201,211を備えたものでもよい。
【0191】
前記突出部128は、遊技球を前記所定部位1の裏側へと案内する通路122であってもよい。前記突出部120,128は、該突出部120,128の一側の前記留め具196,208と前記突出部120,128の他側のハーネス位置とを結ぶ線分の近傍にハーネス回避部を備え、前記突出部120,128の前記ハーネス回避部の上側に前記ずれ止め部201,211を備え、前記後側経由部200の前記ハーネス155~157は、前記一側の留め具194と前記他側の留め具196との間に配線されることもある。
【0192】
第12の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、前記各電気部品123,133,135に接続された複数のハーネス155~157とを備え、前記複数のハーネス155~157は、少なくとも線径の太いハーネス83Aと、前記太いハーネス83Aよりも線径の細いハーネス83B,83Cとを含む遊技機において、前記太いハーネス83Aと前記細いハーネス83B,83Cとを一纏めに纏めて配線したものである。
【0193】
前記太いハーネス83Aと前記細いハーネス83B,83Cとを前記遊技部品16の配線経路150上に並行して配線し、前記太いハーネス83Aと前記細いハーネス83B,83Cとを前記配線経路150に纏めて留める留め具194、196,208を経路長手方向に1又は複数設けたものでもよい。
【0194】
第13の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16を備え、前記遊技部品16は、複数の電気部品123,133,135と、前記各電気部品123,133,135に接続され且つ配線経路150に沿って配線された複数のハーネス155~157とを備えた遊技機において、前記複数のハーネス155~157には長いハーネス155,156と短いハーネス157とがあり、前記配線経路150の内、前記長いハーネス155,156と前記短いハーネス157とが並行して配線された並行配線区間190に、前記長いハーネス155,156と前記短いハーネス157とを一纏めに留める留め具194を備えたものである。
【0195】
少なくとも複数の前記長いハーネス155,156と前記短いハーネス157とが並行に配線される第1並行配線区間190と、前記第1並行配線区間190から分岐する前記短いハーネス157を除いた複数の前記長いハーネス155,156が並行に配線される第2並行配線区間191とを備え、前記第1並行配線区間190の前記ハーネス155~157を一纏めに留める前記留め具194と、前記第2並行配線区間191の前記ハーネス155,156を一纏めに留める留め具208とを備えたものでもよい。前記第1並行配線区間190の前記留め具194と、前記第2並行配線区間191の前記留め具208との間に湾曲経路部150aを備え、前記湾曲経路部150aの内周部分に前記ハーネス155~157を案内する配線案内部178aを備えたものでもよい。
【0196】
第14の技術は、所定部位1に設けられた遊技部品16,17を備え、前記遊技部品16,17は、複数の電気部品41~44、134,141と、前記各電気部品41~44、134,141に接続されて該遊技部品16,17の外部に引き出される複数のハーネス56~59、166,174とを備えた遊技機において、全ての前記ハーネスハーネス56~59、166,174を一纏めに留める留め具63,216を備えたものである。
【0197】
所定部位1に設けられた遊技部品16,17を備え、遊技部品16,17は、遊技に関係する複数の第1電気部品112,113,132,123,133と、前記複数の第1電気部品112,113,132,123,133が接続された第1中継基板141と、第1中継基板141に接続され且つ主制御基板25に直接的又は間接的に接続される第1ハーネス174と、演出に関係する複数の第2電気部品135,136と、前記複数の第2電気部品135,136が接続された第2中継基板134と、第2中継基板134に接続され且つ演出制御基板26に直接的又は間接的に接続される第2ハーネス166とを備え、前記留め具216は前記第1ハーネス174と前記第2ハーネス166とを一纏めに留めることもある。
【0198】
以上、第1の実施形態及び第2の実施形態と、その実施形態に包含される第1~第14の技術について詳述したが、本発明はこれらに前提されるものではなく、その趣旨を変更しない範囲内で種々の変更が可能である。各実施形態では、所定部位として遊技盤1を例示し、その遊技盤1に設けられる遊技部品として、複合入賞手段16、第1特別図柄始動手段17を例示しているが、遊技盤1以外の所定部位に設けられる各種の遊技部品についても同様に実施可能である。
【0199】
例えばパチンコ機では、遊技盤1に設けられたセンターケース7又は取り付け枠を所定部位とし、その所定部位に直接的又は間接的に演出用、その他の可動体ユニット等の遊技部品を装着する場合にも採用できる。その他、遊技盤1が着脱自在に装着される機枠、遊技盤1の前側に対応して機枠に開閉自在に装着される前扉等を所定部位とし、その所定部位の前側に、発光操作ボタン等の操作演出手段、遊技球の発射用の発射ハンドル等の遊技部品を設ける場合にも採用可能である。更に雀球機、スロットマシン等の遊技機においても採用可能である。
【0200】
各実施形態では電気部品として、主制御基板25、演出制御基板26、LED基板43,44、134~136、第1始動スイッチ41、電波センサ42、入賞スイッチ112,123、駆動ソレノイド113、磁気センサ132,133、基板側コネクタ143,172等を例示しているが、これら以外のものでもよいし、またLED基板43,44を含む発光表示手段29,30等がハーネスの接続対象となる場合には、その発光表示手段29,30等自体が一つの電気部品を構成することもある。
【0201】
遊技盤1の遊技領域内に配置される入賞手段等の遊技部品の場合、遊技部品自体が裏側に挿入部47,110を有し、その挿入部47,110を遊技盤1の装着孔37,109に前側から挿入して固定手段により固定されているが、挿入部47,110等を備えておらず、遊技盤1、機枠等の装着対象に対して前側から当接した状態でネジ等の固定手段で固定するような遊技部品でもよい。
【0202】
留め具63,216等の各留め具は、実施形態に例示する構成の結束式でもよいし、その他の構成の結束式でもよい。また留め具は必要箇所で複数のハーネスを遊技部品16,17側に留め得るものであれば十分であり、特定の留め形式に限定されるものではない。
【0203】
組立て時の作業能率を考慮すれば、ハーネスを容易に留め得るものが望ましいことは云うまでもない。また留め具により複数のハーネスを一纏めに留めるに当たってのハーネスの締め付け度合いは、その周辺の状況等に応じて適宜決定すればよく、必ずしも各ハーネスが動かないように締め付ける必要はない。例えば、多くのハーネスがあり、それらのハーネスを集合箇所で一纏めに束ねて留める場合には、ある程度の余裕がある状態で各ハーネスを留める程度でもよい。
【0204】
ハーネスには、使用する素線83の線径が太いハーネス83A(又は83A,83B)と、これよりも線径が細いハーネス83B,83C(又は83C)とがあり、線径が太いほど素線83単位での引張強度が大になる。従って、ハーネスの引っ掛け等が問題となるような配線経路に沿って複数のハーネスを配線するに際しては、線径の太いハーネス83A(又は83A,83B)と、線径の細いハーネス83B,83C(又は83C)とを組み合わせて配線することにより、線径の太いハーネス83A(又は83A,83B)が線径の細いハーネス83B,83C(又は83C)を補強することができる。
【0205】
ハーネス155~161の一端側を電気部品112,113,123,132,133,135,136に接続し、ハーネス155~161の他端側を中継基板134,141の基板側コネクタ143~145,167~170にハーネス側コネクタを介して着脱自在に接続する場合には、中継基板134,141に近い側の留め具185,194,196,214から基板側コネクタ143~145,167~170又はハーネス側コネクタまでのハーネス155~161のたるみ量(前者たるみ量)を、電気部品112,113,123,132,133,135,136に近い側の留め具186,208,214から電気部品112,113,123,132,133,135,136までのハーネス155~161のたるみ量(後者たるみ量)よりも大にすることが望ましい。
【0206】
しかし、ハーネス155~161の一端側をハーネス側コネクタを介して電気部品112,113,123,132,133,135,136側のコネクタに着脱自在に接続する場合には、そのコネクタ同士を着脱できるように後者たるみ量を確保する必要がある。従って、前者たるみ量と後者たるみ量とが略同じである場合もある。
【0207】
前後又は上下に複数の中継基板134,141を配置する遊技部品16において、一方の中継基板141側から他方の中継基板134のハーネス側コネクタにハーネス側コネクタを接続する場合、他方の中継基板134は一方の中継基板141よりも面方向の外側に張り出すように配置して、その張り出し部134A,134Bに基板側コネクタを設ければよい。
【0208】
第2の実施形態では、配線経路150を中継基板134,141側の基板側並行配線区間192と、中継基板134,141とは反対の電気部品並行配線区間190,191とに分けて、この配線経路に150に3本のハーネ155~157を配線するに当たって、電気部品並行配線区間190,191には、3本のハーネ155~157を並行に配線した第1配線区間190と、この第1配線区間190の電気部品123,133側に2本のハーネス155,156を並行に配線した第2並行配線区間191とを設け、また基板側並行配線区間192には、2本のハーネス156,156を並行に配線している。
【0209】
しかし、電気部品並行配線区間190,191の2箇所以上でハーネスが分岐する場合には、第1並行配線区間190からハーネスが分岐する毎に第2並行配線区間191、第3並行配線区間を順次設ければよい。この場合にも、電気部品並行配線区間190,191の最終の部分まで配線されるハーネスには、線径の太いハーネス83A及び/又は83Bを設けることが望ましい。
【0210】
なお、電気部品の種類との関係で電気部品並行配線区間190,191の末端まで線径の太いハーネス83A及び/又は83Bを設けることができず、線径の細いハーネス83Cを設けざるをえない場合には、素線の本数の多いハーネスとすることが望ましい。
【0211】
電気部品123,133,135と中継基板134,141との間の配線経路150に沿って複数のハーネス155~157を配線する場合、配線経路150上に配置する留め具194,196,208は、経路方向に一つでもよいし、複数でもよい。また複数の留め具を設ける場合には、留め位置の周辺の条件、状況等に応じて留め具の種類を変えてもよい。
【0212】
配線経路150に、複数のハーネス155~157が並行に配線された第1並行配線区間190と、第1並行配線区間190の一部のハーネス157が電気部品135へと分岐して他の複数のハーネス155,156が並行に配線された第2並行配線区間191とを設ける場合、第1並行配線区間190のハーネス155~157を留める留め具194、第2並行配線区間191のハーネス155,156を留める留め具208は、一つ、二つ又はそれ以上でもよい。
【0213】
裏側へと突出する突出部120,128と、複数の電気部品123,133,135と、この各電気部品123,133,135に接続された複数のハーネス155~157とを備えた遊技部品16において、ハーネス155~157を突出部120,128の裏側を経由して配置する場合に、突出部120,128にハーネス155~157の位置ずれを止めるずれ止め部201,211を設けることが望ましい。この場合のずれ止め部201,211は、ハーネス回避部側へとハーネス155~157が移動しないように、ハーネス回避部側に設けるだけでもよいし、ハーネス155~157の上下両側に設けてもよい。
【0214】
また突出部120,128の後側を経由する後側経由部200,210を経由してハーネス155~157を配線する場合、突出部120,128の両側にハーネス155~157の留め具を設けることが望ましいが、突出部120,128の片側に留め具194,208を配置して、反対側はハーネス155~157の合流部又は分岐部とすることもできる。その場合、反対側の合流部側又は分岐部側でハーネス155~157を緩やかに縒り合わせる等して、ハーネス155~157が分離しないように連携部を設けることも可能である。
【符号の説明】
【0215】
1 遊技盤
2 遊技領域
16 複合入賞手段(遊技部品)
17 第1特別図柄始動手段(遊技部品)
25 主制御基板(第1外部電気部品)
26 演出制御基板(第2外部電気部品)
41 第1始動スイッチ(電気部品)
42 電波センサ(電気部品)
43,44 LED基板(電気部品)
47,110 挿入部
37,109 装着孔
52,53 基板側コネクタ(電気部品)
56,57 ハーネス
63 留め具
68 突出部
74 結束具
75 挿通部
76 ヘッド部
77 バンド部
83 素線
83A 太ハーネス
83B 並ハーネス
83C 細ハーネス
112 入賞スイッチ(電気部品)
113 駆動ソレノイド(電気部品)
118 第1突出部
120 第2突出部
123 入賞スイッチ(電気部品)
128 第3突出部
129 第4突出部
130 第5突出部
132,133 磁気センサ(電気部品)
134~136 LED基板(電気部品)
137~139 基板側コネクタ
141 中継基板(電気部品)
144~147 基板側コネクタ
150 第1配線経路
150a 第1湾曲経路部
151 第2配線経路
152 第3配線経路
155a~160a たるみ部
155~161 ハーネス
180 たるみ配置部
185,186,194,196,208 留め具
190 第1並行配線区間
191 第2並行配線区間
200,210 後端側経由部
220 分岐位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15