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特許7349503報告方法、配置方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-13
(45)【発行日】2023-09-22
(54)【発明の名称】報告方法、配置方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230914BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20230914BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W8/24
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021557709
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2020079891
(87)【国際公開番号】W WO2020199919
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-09-28
(31)【優先権主張番号】201910253158.2
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/083801(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Finalizing IDLE mode measurements for euCA[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1806772,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1806772.zip>,2018年05月25日
【文献】Qualcomm Incorporated,Supporting early measurement reporting in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1900104,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1900104.zip>,2019年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる報告方法であって、
前記端末による早期測定報告をネットワークにより設定するための補助情報をネットワーク機器に報告するステップを含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含み、又は、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記補助情報は、
早期測定を行う周波数ポイントの情報、
早期測定を行う時間長の情報、
早期測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを更に含む、報告方法。
【請求項2】
前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の報告方法。
【請求項3】
前記補助情報をネットワーク機器に報告した後、前記報告方法は、
前記ネットワークから早期測定報告の設定を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の報告方法。
【請求項4】
前記早期測定報告の設定は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる、請求項3に記載の報告方法。
【請求項5】
前記補助情報をネットワーク機器に報告する前に、前記報告方法は、
端末状態と、キャリアアグリゲーションCAの使用状態履歴と、デュアルコネクティビティDCの使用状態履歴のうちの少なくとも一つに基づいて前記補助情報を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の報告方法。
【請求項6】
前記端末状態は、前記端末の電池残量情報を含む、請求項5に記載の報告方法。
【請求項7】
ネットワーク機器に用いられる設定方法であって、
端末による早期測定報告をネットワークにより設定するための前記端末の補助情報を取得するステップを含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含み、又は
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含む場合、
前記ネットワーク機器は、
前記端末が早期測定報告を行う必要がないと決定して、前記端末に早期測定報告の設定 を送信せず、UE RRC接続を解放又は中断するための専用シグナリングに早期測定報告の設定を乗せず、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記ネットワーク機器は、
前記端末が早期測定報告を行う必要があると決定して、前記補助情報に基づいて、UE RRC接続を解放又は中断するための専用シグナリングに早期測定報告の設定を乗せて、前記端末に前記早期測定報告の設定を送信し、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記補助情報は、
早期測定を行う周波数ポイントの情報、
早期測定を行う時間長の情報、
早期測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを更に含む、設定方法。
【請求項8】
前記端末の補助情報を取得するステップは、
前記端末から前記補助情報を受信するステップを含む、請求項7に記載の設定方法。
【請求項9】
前記端末の補助情報を取得するステップは、
前記端末のハンドオーバプロセスにおいて、前記端末のソースサービングネットワーク機器から、接続状態の前記端末のコンテキスト情報であって、前記端末の前記補助情報を含む第一のコンテキスト情報を受信するステップと、
又は、ターゲットネットワーク機器から、非アクティブ状態のコンテキスト情報であって、前記端末の前記補助情報を含む第二のコンテキスト情報を受信するステップとを含み、そのうち、前記ターゲットネットワーク機器は、前記ネットワーク機器により送信されたコンテキスト情報取得要求を受信すると、前記ネットワーク機器に前記第二のコンテキスト情報を送信する、請求項7又は8に記載の設定方法。
【請求項10】
取得された前記補助情報が第一の補助情報と第二の補助情報を含む場合、前記第二の補助情報を前記第一の補助情報に更新し、
そのうち、前記第一の補助情報は、前記端末により報告された補助情報であり、前記第二の補助情報は、前記第一のコンテキスト情報における補助情報、又は前記第二のコンテキスト情報における補助情報である、請求項9に記載の設定方法。
【請求項11】
端末による早期測定報告をネットワークにより設定するための補助情報をネットワーク機器に報告するための第一の送信モジュールを含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含み、又は、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記補助情報は、
早期測定を行う周波数ポイントの情報、
早期測定を行う時間長の情報、
早期測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを更に含む、端末。
【請求項12】
ネットワーク機器であって、
端末による早期測定報告をネットワークにより設定するための前記端末の補助情報を取得するための取得モジュールを含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含み、又は、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含み、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がない旨を表す情報を含む場合、
前記ネットワーク機器は、
前記端末が早期測定報告を行う必要がないと決定して、前記端末に早期測定報告の設定を送信せず、UE RRC接続を解放又は中断するための専用シグナリングに早期測定報告の設定を乗せず、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記ネットワーク機器は、
前記端末が早期測定報告を行う必要があると決定して、前記補助情報に基づいて、UE RRC接続を解放又は中断するための専用シグナリングに早期測定報告の設定を乗せて、前記端末に前記早期測定報告の設定を送信し、
前記補助情報は、早期測定情報を設定する必要がある旨を表す情報を含む場合、
前記補助情報は、
早期測定を行う周波数ポイントの情報、
早期測定を行う時間長の情報、
早期測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを更に含む、ネットワーク機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載の報告方法のステップを実現させるか、又は前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項7~10のいずれか1項に記載の設定方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月29日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910253158.2の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に報告方法、配置方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【0002】
周知のように、ネットワークにより一つの端末(User Equipment、UE)に配置された複数のサービングセルが同一の基地局に属する場合、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation、CA)と呼ばれる。CAとは、一つの端末が複数のサービングセルのスペクトルリソースを同時に使用してデータ伝送を行うことにより、端末によるデータ送受信のスループットを向上させることを指す。CAと類似した技術には、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)もある。ネットワークによりUEに配置された複数のサービングセルが二つの基地局に属する場合、DCと呼ばれる。
【0003】
端末のサービングセルは、ネットワーク(network、NW)により配置される。通常、ネットワークは、隣接セルに対する端末の測定報告結果に基づいて、信号品質が特定の条件を満たすセルを選択し、端末のサービングセルとして配置する。隣接セルに対する端末の測定パラメータ(例えば、測定対象の周波数ポイントや測定量などである。測定量は、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)及び/又はリファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)を含んでもよい)及び報告の配置(報告トリガー条件や報告が必要な測定量など)は、ネットワークにより配置される。測定の配置及び報告は、安全にアクティブ化された後にのみ行うことができ、このため、UEは、CAが配置されるまで長い時間遅延を経る必要がある。
【0004】
上記時間遅延を低減するために、LTEでは、非接続状態の端末が、ネットワークによる配置(測定対象の周波数ポイント、測定時間長(Validity timer)、測定エリア(Validity area)を含む)に基づいて、配置された時間帯及びエリア内で測定対象の周波数ポイントを測定し、そして、接続状態に入る時又は接続状態に入った後に、測定結果をネットワークに報告するという早期測定報告技術を導入している。この方案は、UEが接続状態に入ってから、UEがCA/DC(即ち、セカンダリセル)を利用して伝送を開始可能になるまでの時間遅延を効果的に低減することができる。具体的には、CA又はDCの配置フローは、図1に示すとおりである。
【0005】
図1に示すように、関連技術における早期測定報告方案では、早期測定報告を配置するか否か、配置される測定対象の周波数ポイント、測定時間長及び測定エリアは、いずれもNWが自ら決定している。このため、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないことが起こりやすく、早期測定報告の効果が低くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないため、早期測定報告の効果が低いという問題を解決するための報告方法、配置方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末に用いられる報告方法を提供する。前記方法は、
前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報をネットワーク機器に報告することを含む。
【0008】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器に用いられる配置方法をさらに提供する。前記方法は、
端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための前記端末の補助情報を取得することを含む。
【0009】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、
前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報をネットワーク機器に報告するための第一の送信モジュールを含む。
【0010】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、
端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための前記端末の補助情報を取得するための取得モジュールを含む。
【0011】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記報告方法におけるステップを実現させる。
【0012】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記配置方法におけるステップを実現させる。
【0013】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、端末側の報告方法のステップを実現させるか、又は、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、ネットワーク側の配置方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施例では、端末が補助情報を報告することにより、ネットワーク機器は、補助情報に基づいて前記端末による早期測定報告を配置することができる。このように、端末が早期測定報告の配置に関与するので、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないため早期測定報告の効果が低いという問題を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】関連技術におけるCA又はDCの配置のフローチャートである。
図2】本開示の実施例に適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図3】本開示の実施例による報告方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例による報告方法において補助情報に基づいて早期測定を配置するフローチャートである。
図5】本開示の実施例による配置方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例による端末の構造図である。
図7】本開示の実施例によるネットワーク機器の構造図である。
図8】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
図9】本開示の実施例による別のネットワーク機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られるすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」という用語及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせという三つのケースを含むことを表す。
【0018】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で提示することを意図する。
【0019】
以下は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を紹介する。本開示の実施例による報告方法、端末及びネットワーク機器は、無線通信システムに用いられることができる。この無線通信システムは、5Gシステム、又は進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム、又は後続の進化通信システムを採用するものであってもよい。
【0020】
図2を参照すると、図2は、本開示の実施例に適用可能なネットワークシステムの構造図である。図2に示すように、端末21とネットワーク機器22を含み、そのうち、端末21は、ユーザ端末又は他の端末側機器、例えば、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側機器であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、端末21の具体的なタイプを限定しない。上記ネットワーク機器22は、第5世代(the fifth generation、5G)基地局、又は以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又は送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は当分野での他の用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果を達成すれば、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限定されない。また、上記ネットワーク機器22は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、5G基地局のみを例とするが、ネットワーク機器の具体的なタイプを限定しない。
【0021】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例による報告方法のフローチャートである。この方法は、端末に用いられ、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0022】
ステップ301において、前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報をネットワーク機器に報告する。
【0023】
本開示の実施例では、端末は、接続状態に入った後、又は接続状態に入るプロセス(例えば、RRC確立完了(RRC Setup Complete)メッセージ又はRRC回復完了(RRC Resume Complete)メッセージなど)において、現在アクセス中のネットワーク機器に補助情報を報告してもよい。
【0024】
上述した前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報は、ネットワークにおけるターゲットネットワークノードが前記端末による早期測定を配置するための補助情報として理解されてもよい。具体的には、このターゲットネットワークノードは、端末が補助情報を報告するネットワーク機器であってもよく、ネットワーク機器がハンドオーバプロセスでハンドオーバされた後のターゲットネットワーク機器であってもよく、さらに、端末がinactive状態で接続回復を行う時に選択した、現在のサービングネットワーク機器であってもよい。
【0025】
具体的には、UEは、ネットワーク機器1から接続状態に入り、補助情報を報告した。その後、ネットワーク機器1からネットワーク機器2にハンドオーバし、さらにネットワーク機器3にハンドオーバし、最後にネットワーク機器3で業務を終了し、UEは、アイドル状態又は非アクティブinactive状態に戻る。このプロセスにおいて、UEにより報告された補助情報は、ネットワーク機器1からネットワーク機器2に伝送され、さらにネットワーク機器2からネットワーク機器3に伝送され、最後に、ネットワーク機器3は、この補助情報に基づいて、UEがアイドル状態又はinactive状態に入る時に(例えば、RRC解放(RRC Release)又はRRC解放完了(RRC Connection Release)メッセージで)、補助情報に基づいて前記端末による早期測定報告を配置することができる。
【0026】
説明すべきことは、ネットワーク機器は、まず、補助情報に基づいて、端末に対して早期測定報告の配置を行うか否かを決定してもよい。端末が早期測定報告を行う必要があると決定した場合、ネットワーク機器は、補助情報に基づいて端末に早期測定報告の配置を送信してもよい。端末が早期測定報告を行う必要がないと決定した場合、ネットワーク機器は、端末に早期測定報告の配置を送信しない。
【0027】
さらに、一実施例では、端末がネットワーク機器に補助情報を報告した後、ネットワーク機器は、補助情報を端末のコンテキスト(UE Context)情報に格納する。端末のハンドオーバプロセスにおいて、ソースサービングネットワーク機器とハンドオーバされたターゲットネットワーク機器との間で接続状態の端末のコンテキスト情報が伝送される。具体的には、ソースサービングネットワーク機器は、端末のコンテキスト情報をターゲットネットワーク機器に送信することにより、ターゲットネットワーク機器が端末の補助情報を有し、補助情報に基づいて、端末が早期測定報告を行う必要があるか否かを決定するようにしてもよい。理解すべきことは、端末がターゲットネットワーク機器にハンドオーバした後、端末は、さらにターゲットネットワーク機器に補助情報を報告してもよい。ターゲットネットワーク機器により取得された補助情報がコンテキスト情報における補助情報と端末により報告された補助情報を含む場合、端末により報告された補助情報を基準として、前記端末による早期測定報告を配置する。例えば、コンテキスト情報における補助情報を端末により報告された補助情報に更新してもよい。
【0028】
別の実施例では、接続状態のUEは、inactive状態に入る指示を受信すると、inactive状態に入り、同時に端末の最後のサービングネットワーク機器は、UE Context情報をそのまま保持する。
【0029】
UEが後に現在のサービングネットワーク機器を選択して接続回復を行う時、前記現在のサービングネットワーク機器は、前記最後のサービングネットワーク機器からUE Contextを取り戻す必要がある。回復resumeプロセスにおいて、現在のサービングネットワーク機器と最後のサービングネットワーク機器との間で非アクティブ状態のコンテキスト情報が伝送される。具体的には、UEは、補助情報を報告しなくてもよく、最後のサービングネットワーク機器により、補助情報をUE Contextに格納して現在のサービングネットワーク機器に伝送する。その後、端末は、さらに現在のサービングネットワーク機器に補助情報を報告してもよい。このように、現在のサービングネットワーク機器により取得された補助情報がコンテキスト情報における補助情報と端末により報告された補助情報を含む場合、端末により報告された補助情報を基準として、前記端末による早期測定報告を配置する。例えば、コンテキスト情報における補助情報を端末により報告された補助情報に更新してもよい。
【0030】
本開示の実施例では補助情報の報告を追加しているため、補助情報に基づいて早期測定報告を配置する具体的なフローは、図4に示すとおりである。具体的には、端末が補助情報を報告するプロセスは、
RRC接続確立要求プロセスで報告する(例えば、RRC接続確立要求メッセージで報告してもよく、RRC接続確立完了メッセージで報告してもよい)こと、
RRC接続回復(RRC resume)プロセスで報告する(例えば、RRC接続回復要求メッセージで報告してもよく、RRC接続回復完了メッセージで報告してもよい)こと、
RRC接続再確立プロセス(RRC Re-establishment)で報告する(例えば、RRC接続再確立要求メッセージで報告してもよく、RRC接続再確立完了メッセージで報告してもよい)こと、
端末が接続状態に入った後に報告すること、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0031】
本開示の実施例では、端末が補助情報を報告することにより、ネットワーク機器は、補助情報に基づいて前記端末による早期測定報告を配置することができる。このように、端末が早期測定報告の配置に関与するので、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないため早期測定報告の効果が低いという問題を避けることができる。
【0032】
説明すべきことは、上記補助情報の具体的な内容は、実際の必要に応じて設定することができる。例えば、本実施例では、上記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含んでもよい。又は、上記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0033】
そのうち、上記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリスト(Tracking Area list、TA list)と、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリスト(Radio Access Network-based Notification Area list、RNA list)のうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
理解すべきことは、補助情報が早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む場合、補助情報は、その他の内容を含まなくてもよい。端末が早期測定報告を行う必要があると決定した場合、補助情報は、早期測定情報を配置する必要がある旨のものと、測定を行う周波数ポイントの情報と、測定を行う時間長の情報と、測定を行うエリアの情報のうちの一つ又は複数を含んでもよい。補助情報に測定を行う周波数ポイントの情報と測定を行う時間長の情報と測定を行うエリアの情報が含まれている場合、ネットワークは、測定を行う周波数ポイントの情報と測定を行う時間長の情報と測定を行うエリアの情報に基づいて、端末による早期測定報告の配置の具体的な内容を決定することができる。
【0035】
さらに、本開示の実施例では、端末は、挙動履歴及び端末状態などの情報のうちの少なくとも一つに基づいて補助情報を決定してもよい。具体的には、上記ステップ301の前に、前記方法は、
端末状態と、キャリアアグリゲーションCAの使用状態履歴と、デュアルコネクティビティDCの使用状態履歴のうちの少なくとも一つに基づいて前記補助情報を決定することをさらに含む。
【0036】
具体的には、UEは、挙動履歴に基づいて、例えばCA技術がどの地理的位置でよく使用されるか、DCがどの移動速度でよりよく使用されるかのようなUEの通常の挙動の規律を発見することができる。本方案は、UEが、補助情報、例えば高スループットサービスをよく使用するか否か、UEの移動性状態、早期測定の時間長などの情報をNWに報告することを提案する。このように、CA及びDCの使用状態に基づいて報告補助情報を生成し、NWに報告することにより、NWによる早期測定報告の配置を支援する。このように、ネットワークにより配置された早期測定報告を、端末のニーズにより近づけることができる。
【0037】
一つの選択可能な実施例では、上記端末状態は、端末の電池残量情報を含んでもよい。本実施例では、早期測定報告によりUEの電力消費が増加するため、UEの電池残量が低い場合、UEは、補助情報を介して、早期測定報告を配置しないようNWに指示することができる。
【0038】
説明すべきことは、ネットワーク機器により端末が早期測定報告を行う必要があると決定した場合、前述した、補助情報をネットワーク機器に報告した後、前記方法は、
前記ネットワークから早期測定報告の配置を受信することをさらに含む。
【0039】
具体的には、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられてもよい。
【0040】
例えば、NWは、UEが接続状態から離れる(接続状態(Connected)からアイドル状態(IDLE)又は非アクティブ状態(Inactive)になる)時、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続解放又はRRC解放メッセージを介して早期測定報告の配置を送信してもよい。又は、NWは、システムメッセージを介して早期測定報告の配置をブロードキャストすることにより、端末が、接続状態から離れる前に早期測定報告の配置を受信するようにする。
【0041】
本開示をより良く理解させるために、以下は、複数の異なる実施方案を通じて本開示の具体的な実現プロセスを詳細に説明する。
【0042】
方案1において、UEは、早期測定を配置する必要がないことを報告する。
ステップ1において、UEは、CA及び/又はDCの使用状況履歴に基づいて、CA及び/又はDCを使用する確率が非常に低いことを発見する。
【0043】
ステップ2において、UEは、接続状態に入った後、消費電力を削減するために早期測定を配置しないことをNWに報告する。
【0044】
ステップ3において、NWは、UE RRC接続を解放又は中断する時、専用シグナリング(例えば、RRC Releaseメッセージ)に早期測定に関連する配置を乗せない。
【0045】
方案2において、UEは、早期測定を配置する必要があることを報告する。
【0046】
ステップ1において、UEは、CA及び/又はDCの使用状況履歴に基づいて、CA及び/又はDCを使用する確率が非常に高いことを発見する。
【0047】
ステップ2において、UEは、接続状態に入った後、CA及び/又はDCを配置する時間遅延を減少させるために早期測定を配置する必要があることをNWに報告する。
【0048】
ステップ3において、NWは、UE RRC接続を解放又は中断する時、専用シグナリング(例えば、RRC Releaseメッセージ)に早期測定に関連する配置を乗せる。
【0049】
方案3において、UEは、早期測定を行う時間長を報告する。
ステップ1において、UEは、CA及び/又はDCの使用状況履歴に基づいて、IDLE及び/又はInactive状態に入ってから10分以内に、CA及び/又はDCを使用する確率が非常に高いことを発見する。
【0050】
ステップ2において、UEは、接続状態に入った後、早期測定が10分間継続してもよいことをNWに報告する。
【0051】
ステップ3において、NWは、UE RRC接続を解放又は中断する時、専用シグナリング(例えば、RRC Releaseメッセージ)に、例えば測定を行う時間長を10分に設定するなどの早期測定に関連する配置を乗せる。
【0052】
方案4において、UEは、早期測定を行うエリアを報告する。
ステップ1において、UEは、CA及び/又はDCの使用状況履歴に基づいて、IDLE及び/又はInactive状態に入った後、付近のエリア内(例えば、退勤時間帯に住居付近の団地)でCA及び/又はDCを使用する確率が非常に高いことを発見する。
【0053】
ステップ2において、UEは、接続状態に入った後、早期測定をあるエリア(例えばcell listを介して指示する)で行ってもよいことをNWに報告する。
【0054】
ステップ3において、NWは、UE RRC接続を解放又は中断する時、専用シグナリング(例えば、RRC Releaseメッセージ)に、例えば測定エリアがステップ2で端末により報告された全部又は一部のエリアを含んでもよいなどの早期測定に関連する配置を乗せる。
【0055】
方案5において、UEは、早期測定を行う周波数ポイントを報告する。
ステップ1において、UEは、CA及び/又はDCの使用状況履歴に基づいて、特定の周波数ポイントでCA及び/又はDCを行う確率が非常に高いことを発見する。
【0056】
ステップ2において、UEは、接続状態に入った後、早期測定を特定の周波数ポイント(例えば、周波数ポイント又はキャリアリストを報告する)で行ってもよいことをNWに報告する。
【0057】
ステップ3において、NWは、UE RRC接続を解放又は中断する時、専用シグナリング(例えば、RRC Releaseメッセージ)に、例えば測定対象の周波数ポイントリストにはステップ2で端末により報告された全部又は一部の周波数ポイントが含まれてもよいなどの早期測定に関連する配置を乗せる。
【0058】
図5を参照すると、図5は、本開示の実施例による配置方法のフローチャートである。この方法は、ネットワーク機器に用いられ、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0059】
ステップ501において、端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための前記端末の補助情報を取得する。
【0060】
選択的に、前述した、前記端末の補助情報を取得することは、前記端末から前記補助情報を受信することを含む。
【0061】
選択的に、前述した、前記端末の補助情報を取得することは、
前記端末のハンドオーバプロセスにおいて、前記端末のソースサービングネットワーク機器から、接続状態の端末のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第一のコンテキスト情報を受信すること、
又は、ターゲットネットワーク機器から、非アクティブ状態のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第二のコンテキスト情報を受信することを含み、そのうち、前記ターゲットネットワーク機器は、前記ネットワーク機器により送信されたコンテキスト情報取得要求を受信すると、前記ネットワーク機器に前記第二のコンテキスト情報を送信する。
【0062】
取得された補助情報が第一の補助情報と第二の補助情報を含む場合、前記第二の補助情報を前記第一の補助情報に更新し、
そのうち、前記第一の補助情報は、前記端末により報告された補助情報であり、前記第二の補助情報は、前記第一のコンテキスト情報における補助情報、又は前記第二のコンテキスト情報における補助情報である。選択的に、前述した、前記端末の補助情報を取得することが、前記端末により報告された補助情報を受信することである場合、前記方法は、
前記端末により報告された補助情報を前記端末のコンテキスト情報に格納することをさらに含む。
【0063】
選択的に、前記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む。
【0064】
選択的に、前記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0065】
選択的に、前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listのうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
選択的に、前述した、前記端末の補助情報を取得した後、前記方法は、
前記端末に早期測定報告の配置を送信することをさらに含む。
【0067】
選択的に、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる。
【0068】
説明すべきことは、本実施例は、図3に示される実施例に対応するネットワーク機器の実施形態として、その具体的な実施形態は、図3に示される実施例の関連説明を参照してよく、且つ同じ有益な効果を達成する。説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0069】
図6を参照すると、図6は、本開示の実施例による端末の構造図である。図6に示すように、端末600は、
前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報をネットワーク機器に報告するための第一の送信モジュール601を含む。
【0070】
選択的に、前記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む。
【0071】
選択的に、前記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0072】
選択的に、前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listのうちの少なくとも一つを含む。
【0073】
選択的に、前記端末600は、
前記ネットワークから早期測定報告の配置を受信するための受信モジュールをさらに含む。
【0074】
選択的に、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる。
【0075】
選択的に、前記端末600は、
端末状態と、キャリアアグリゲーションCAの使用状態履歴と、デュアルコネクティビティDCの使用状態履歴のうちの少なくとも一つに基づいて前記補助情報を決定するための決定モジュールをさらに含む。
【0076】
選択的に、前記端末状態は、端末の電池残量情報を含む。
【0077】
本開示の実施例による端末は、図3の方法の実施例において端末により実現される各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0078】
図7を参照すると、図7は、本開示の実施例によるネットワーク機器の構造図である。図7に示すように、ネットワーク機器700は、
端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための前記端末の補助情報を取得するための取得モジュール701を含む。
【0079】
選択的に、前記取得モジュールは、具体的に、前記端末から前記補助情報を受信するために用いられる。
【0080】
選択的に、前記取得モジュールは、具体的に、
前記端末のハンドオーバプロセスにおいて、前記端末のソースサービングネットワーク機器から、接続状態の端末のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第一のコンテキスト情報を受信すること、
又は、ターゲットネットワーク機器から、非アクティブ状態のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第二のコンテキスト情報を受信することに用いられ、そのうち、前記ターゲットネットワーク機器は、前記ネットワーク機器により送信されたコンテキスト情報取得要求を受信すると、前記ネットワーク機器に前記第二のコンテキスト情報を送信する。
【0081】
選択的に、ネットワーク機器700は、取得された補助情報が第一の補助情報と第二の補助情報を含む場合、前記第二の補助情報を前記第一の補助情報に更新するための更新モジュールをさらに含み、
そのうち、前記第一の補助情報は、前記端末により報告された補助情報であり、前記第二の補助情報は、前記第一のコンテキスト情報における補助情報、又は前記第二のコンテキスト情報における補助情報である。
【0082】
選択的に、前記ネットワーク機器700は、
前記端末により報告された補助情報を前記端末のコンテキスト情報に格納するための格納モジュールをさらに含む。
【0083】
選択的に、前記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む。
【0084】
選択的に、前記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0085】
選択的に、前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listのうちの少なくとも一つを含む。
【0086】
選択的に、前記ネットワーク機器700は、
前記端末に早期測定報告の配置を送信するための第二の送信モジュールをさらに含む。
【0087】
選択的に、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる。
【0088】
本開示の実施例によるネットワーク機器は、図5の方法の実施例においてネットワーク機器により実現される各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0089】
図8は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造の概略図である。
【0090】
この端末800は、無線周波数ユニット801と、ネットワークモジュール802と、オーディオ出力ユニット803と、入力ユニット804と、センサ805と、表示ユニット806と、ユーザ入力ユニット807と、インターフェースユニット808と、メモリ809と、プロセッサ810と、電源811などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図8に示される端末の構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示される部材の数よりも多いまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0091】
無線周波数ユニット801は、前記端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための補助情報をネットワーク機器に報告するために用いられる。
【0092】
選択的に、前記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む。
【0093】
選択的に、前記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0094】
選択的に、前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listの少なくとも1つを含む。
【0095】
選択的に、無線周波数ユニット801はさらに、前記ネットワークから早期測定報告の配置を受信するために用いられる。
【0096】
選択的に、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる。
【0097】
選択的に、プロセッサ810は、端末状態と、キャリアアグリゲーションCAの使用状態履歴と、デュアルコネクティビティDCの使用状態履歴のうちの少なくとも一つに基づいて前記補助情報を決定するために用いられる。
【0098】
選択的に、前記端末状態は、端末の電池残量情報を含む。
【0099】
本開示の実施例では、端末が補助情報を報告することにより、ネットワーク機器は、補助情報に基づいて前記端末による早期測定報告を配置することができる。このように、端末が早期測定報告の配置に関与するので、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないため早期測定報告の効果が低いという問題を避けることができる。
【0100】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット801は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ810に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット801は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット801は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0101】
端末は、ネットワークモジュール802によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0102】
オーディオ出力ユニット803は、無線周波数ユニット801またはネットワークモジュール802によって受信されたまたはメモリ809に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット803はさらに、端末800によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット803は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0103】
入力ユニット804は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット804は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)8041とマイクロホン8042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ8041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット806に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ8041によって処理された画像フレームは、メモリ809(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット801またはネットワークモジュール802を介して送信されてもよい。マイクロホン8042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータに処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット801を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0104】
端末800は、少なくとも一つのセンサ805、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル8061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末800が耳元に移動した時、表示パネル8061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、3軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ805は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0105】
表示ユニット806は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル8061を配置してもよい。
【0106】
ユーザ入力ユニット807は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071および他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル8071上またはタッチパネル8071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ810に送信し、プロセッサ810から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル8071を実現してもよい。タッチパネル8071以外、ユーザ入力ユニット807は、他の入力機器8072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器8072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0107】
さらに、タッチパネル8071は、表示パネル8061上に覆われてもよい。タッチパネル8071は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ810に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ810は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル8061上で相応な視覚出力を提供する。図8では、タッチパネル8071と表示パネル8061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、いくつかの実施例では、タッチパネル8071と表示パネル8061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0108】
インターフェースユニット808は、外部装置と端末800との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(input/output、I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット808は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末800内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末800と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0109】
メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ809は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ809は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0110】
プロセッサ810は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ809内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ809内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ810は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に集積されなくてもよい。
【0111】
端末800はさらに、各部材に電力を供給する電源811(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源811は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0112】
また、端末800は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0113】
選択的に、本開示の実施例はさらに、端末を提供する。この端末は、プロセッサ810、メモリ809、メモリ809に記憶され、前記プロセッサ810上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ810によって実行される時、上記報告方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0114】
図9を参照すると、図9は、本開示の実施例による別のネットワーク機器の構造図である。図9に示すように、このネットワーク機器900は、プロセッサ901、送受信機902、メモリ903、およびバスインターフェースを含み、そのうち、
送受信機902は、端末による早期測定報告をネットワークにより配置するための前記端末の補助情報を取得するために用いられる。
【0115】
選択的に、送受信機902は、具体的に、前記端末から前記補助情報を受信するために用いられる。
【0116】
選択的に、送受信機902は、具体的に、
前記端末のハンドオーバプロセスにおいて、前記端末のソースサービングネットワーク機器から、接続状態の端末のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第一のコンテキスト情報を受信すること、
又は、ターゲットネットワーク機器から、非アクティブ状態のコンテキスト情報であって、前記端末の補助情報を含む第二のコンテキスト情報を受信することに用いられ、そのうち、前記ターゲットネットワーク機器は、前記ネットワーク機器により送信されたコンテキスト情報取得要求を受信すると、前記ネットワーク機器に前記第二のコンテキスト情報を送信する。
【0117】
選択的に、前記メモリ903はさらに、取得された補助情報が第一の補助情報と第二の補助情報を含む場合、前記第二の補助情報を前記第一の補助情報に更新するために用いられ、
そのうち、前記第一の補助情報は、前記端末により報告された補助情報であり、前記第二の補助情報は、前記第一のコンテキスト情報における補助情報、又は前記第二のコンテキスト情報における補助情報である。
【0118】
選択的に、前記メモリ903は、前記端末により報告された補助情報を前記端末のコンテキスト情報に格納するために用いられる。
【0119】
選択的に、前記補助情報は、早期測定情報を配置する必要がない旨のものを含む。
【0120】
選択的に、前記補助情報は、
早期測定情報を配置する必要がある旨のもの、
測定を行う周波数ポイントの情報、
測定を行う時間長の情報、
測定を行うエリアの情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0121】
選択的に、前記測定を行うエリアの情報は、追跡エリアリストTA listと、セルリストcell listと、無線アクセスネットワークベースの通知エリアリストRNA listの少なくとも1つを含む。
【0122】
選択的に、送受信機902はさらに、前記端末に早期測定報告の配置を送信するために用いられる。
【0123】
選択的に、前記早期測定報告の配置は、専用のシグナリング又はシステムブロードキャストメッセージに乗せられる。
【0124】
本開示の実施例では、端末が補助情報を報告することにより、ネットワーク機器は、補助情報に基づいて前記端末による早期測定報告を配置することができる。このように、端末が早期測定報告の配置に関与するので、ネットワークにより配置された早期測定報告が端末のニーズに対応しないため早期測定報告の効果が低いという問題を避けることができる。
【0125】
図9では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ903によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、ここでは、これ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機902は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェースは、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよい。接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0126】
プロセッサ901は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ903は、プロセッサ901の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0127】
選択的に、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。このネットワーク機器は、プロセッサ901、メモリ903、メモリ903に記憶され、前記プロセッサ901上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行される時、上記配置方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0128】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例による端末側の報告方法の実施例の各プロセスを実現させるか、又はこのコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例によるネットワーク機器側の配置方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0129】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0130】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質的にはまたは関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、または基地局などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0131】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例に記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップを結び付けば、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。これらの機能が、ハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0132】
当業者が明確に理解できるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置、およびユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照してよい。ここでは説明を省略する。
【0133】
本出願によって提供されるいくつかの実施例では、理解すべきことは、掲示された装置および方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、単なる例示的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに結合されてもよく、または集積されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接の結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0134】
前記分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、または物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、または、物理的なユニットでなくてもよい。すなわち、一つの場所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部または全部のユニットを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0135】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが物理的に単独に存在しもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0136】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質的には又は関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0137】
当業者が理解できるように、上記実施例の方法における全部又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連ハードウェアを制御することによって完了されてもよい。前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このプログラムが実行される時、上記各方法の実施例のようなフローを含んでもよい。そのうち、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【0138】
理解できることは、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブユニットは、一つ又は複数の専用集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理機器(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0139】
ソフトウェアの実現に対して、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0140】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9