(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-13
(45)【発行日】2023-09-22
(54)【発明の名称】サービス検出方法、装置、機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 43/02 20220101AFI20230914BHJP
H04L 43/087 20220101ALI20230914BHJP
【FI】
H04L43/02
H04L43/087
(21)【出願番号】P 2022537232
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2020136454
(87)【国際公開番号】W WO2021121216
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】201911305141.3
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】▲喩▼ 敬海
(72)【発明者】
【氏名】朱 新華
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0281025(US,A1)
【文献】特開2007-228489(JP,A)
【文献】特開2012-023448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 43/02
H04L 43/087
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップと、
予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、前記サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップと、
前記周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、前記サービスデータが周期性サービスデータであると決定するステップとを含む、サービス検出方法。
【請求項2】
サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する前記ステップは、
前記サービスデータのタイムスタンプに基づいて、前記サービス時間間隔を決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、前記サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップは、
前記サービス時間間隔と前記所定の周期値との差が前記所定のジッタ値以下であれば、マッチングが成功し、前記サービス時間間隔と前記所定の周期値との差が前記所定のジッタ値よりも大きければ、マッチングが失敗するステップであって、前記所定のジッタ値及び前記所定の周期値は固定値又は推定値であるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップは、
マッチングが成功する初回の連続するサービス時間間隔数が前記マッチング時間間隔最小数であるとともに、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数が前記マッチング時間間隔最大数以下であれば、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
現在のマッチング済みのサービス時間間隔数が前記マッチング時間間隔最大数に等しいとともに、マッチングに成功する前記マッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしておらず、前記サービスデータが非周期性データであると決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する前に、
予め設定されたデータ抽出規則に従って、前記サービスデータを取得するステップであって、前記データ抽出規則には、メッセージ長さ、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、仮想ローカルエリアネットワーク、優先度、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ポート番号、及びアプリケーション層プロトコルのうちの少なくとも1つが含まれ、前記メッセージ長さの形式には、長さ範囲、離散形式、及び混合形式が含まれるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスデータが周期性サービスデータであると決定した後、
前記サービスデータをサービス設定用にレポートするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するように構成される間隔決定モジュールと、
予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づ
いて、前記サービス時間間隔のマッチング結果を決定するマッチングモジュールと、
前記周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、前記サービスデータが周期性サービスデータであると決定する周期性判定モジュールとを含む、サービス検出装置。
【請求項9】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置とを含み、
前記1つ又は複数のプログラムは前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれかに記載のサービス検出方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる、機器。
【請求項10】
プロセッサによって実行されると請求項1~7のいずれかに記載のサービス検出方法を実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が201911305141.3、出願日が2019年12月17日の中国特許出願に基づいて提案されており、該中国特許出願の優先権を主張しており、該中国特許出願の全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例はネットワーク通信の技術分野に関し、特にサービス検出方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
決定性サービスフローのデプロイメントをする際に、現在、一般的には集中設定の方式が使用されている。
【0004】
図1は関連技術における集中設定の模式図であり、
図1に示すように、集中コントローラは、図におけるタイムセンシティブネットワーク(Time Sensitive Network、TSN)のTSNドメイン内設定、IPドメイン(IP Domain、D-IP)のドメイン内設定、マルチプロトコルラベルスイッチングドメイン(Multi-Protocol Label Switching Domain、D-MPLS)のドメイン内設定、セグメントルーティングドメイン(Segment Routing Domain、D-SR)のドメイン内設定、及び各ドメイン同士のフローマッピング設定、ドメイン分割/コンビネーション設定を含むネットワーク全体のサービス設定を制御する。分散型デプロイメント技術を採用しても、集中設定の方式を採用しても、サービスフローに関連する設定作業が多い。
【0005】
実際のサービスデプロイメントのシーンでは、サービスフローが多く、手動だけで設定すると、エラーや見落としが避けられない。現在、例えばIPデータフロー情報出力(IP Flow Information Export、IPFIX)、ネットワーク監視(NetFlow)、ディープ・パケット・インスペクション(Deep Packet Inspection、DPI)など、いくつかのサービスデータの検出方法があるが、これらの方法はサービスデータをサンプリングして分析するだけであり、上記のサービス設定に存在するエラーや見落としの問題を解決できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例は、サービス検出方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップと、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、前記サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップと、前記周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、前記サービスデータが周期性サービスデータであると決定するステップとを含む、サービス検出方法を提供する。
【0008】
第2態様では、本願の実施例はまた、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する間隔決定モジュールと、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、前記サービス時間間隔のマッチング結果を決定するマッチ
ングモジュールと、前記周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在の前記サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、前記サービスデータが周期性サービスデータであると決定する周期性判定モジュールとを含む、サービス検出装置を提供する。
【0009】
第3態様では、本願の実施例はまた、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置とを含み、前記1つ又は複数のプログラムは前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、上記したサービス検出方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる機器を提供する。
【0010】
第4態様では、本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると上記のサービス検出方法を実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
本願の実施例では、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定し、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定し、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】本願の実施例で提供されるサービス検出方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例で提供される周期性判定パラメータの関係の模式図である。
【
図4】本願の実施例で提供される周期性判定パラメータのフォーマットの模式図である。
【
図5】本願の実施例で提供される別のサービス検出方法のフローチャートである。
【
図6】本願の実施例で提供されるメッセージ長さの模式図である。
【
図7】本願の実施例で提供されるさらなるサービス検出方法のフローチャートである。
【
図8】本願の実施例で提供されるサービス時間間隔の模式図である。
【
図9】本願の実施例で提供される別のサービス時間間隔の模式図である。
【
図10】本願の実施例で提供されるサービス検出装置の構造模式図である。
【
図11】本願の実施例で提供される機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施例は本願を解釈するものに過ぎず、本願を限定するものではない。また、説明の便宜のため、図面には、全体の構造ではなく、本願に関連する構造だけは示される。
【0014】
図2は本願の実施例で提供されるサービス検出方法のフローチャートであり、本実施例は、周期性サービスデータの検出に適用でき、該方法はサービス検出装置によって実行されてもよく、該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形態として実装されてもよく、該装置は、例えばサーバ又は端末機器、ネットワーク機器などの電子機器に配置されてもよく、端末機器の代表例として、モバイル端末が含まれ、モバイル端末は携帯電話、コンピュータやタブレットなどが含まれる。
図2に示すように、該方法は、S110~S130を含んでもよい。
【0015】
S110:サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する。
【0016】
ここで、サービスデータはネットワーク通信システムにおいて伝送されるサービスフロー中のデータであってもよく、サービスデータはサービスメッセージの形で伝送されてもよく、本実施例では、サービスデータの数は限定されるものではなく、実際の状況に応じて設定されてもよい。サービス時間間隔は、各サービスデータの間の時間間隔としてもよい。
【0017】
一実施例では、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップは、サービスデータのタイムスタンプに基づいて、サービス時間間隔を決定するステップを含んでもよい。サービスデータを取得した後、隣接するサービスデータのタイムスタンプの差を決定してもよく、この差はサービス時間間隔であり、サービスデータの数は複数としてもよいため、サービス時間間隔数も複数としてもよい。サービス時間間隔は式Tc(i)=Tstamp(i+1)-Tstamp(i)により決定されてもよく、ここで、Tc(i)はサービス時間間隔を表し、Tstamp(i)はi番目のサービスデータのタイムスタンプを表し、Tstamp(i+1)はi+1番目のサービスデータのタイムスタンプを表し、サービス時間間隔はそれぞれTc1、Tc2…TcNと記し、ここで、Nの具体的な値は、実際の状況に応じて設定され得る。
【0018】
S120:予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定する。
【0019】
ここで、周期性判定パラメータは、サービスデータを周期的に判断するときに必要な予め設定されたパラメータであってもよく、本実施例では、周期性判定パラメータは、所定の周期値、所定のジッタ値、マッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数を含んでもよい。このうち、所定の周期値は目的検出の周期値を表し、所定のジッタ値はサービスデータの時間的な周期性を判断する際に許容可能な偏差を表し、所定のジッタ値の範囲にわたって有効であり、所定の周期値及び所定のジッタ値は固定値又は推定値としてもよく、固定値はユーザにより設定される値であり、推定値は自動的に推定する値であり、所定のジッタ値は所定の周期値以下である。マッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数については、以下で説明する。
【0020】
一実施例では、周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップは、サービス時間間隔と所定の周期値との差が所定のジッタ値以下であれば、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗するステップを含んでもよい。各サービス時間間隔と所定の周期値との差の絶対値を所定のジッタ値と比較し、差の絶対値が所定のジッタ値以下であれば、マッチングが成功し、差の絶対値が所定のジッタ値よりも大きければ、マッチングが失敗する。即ち、サービス時間間隔が第1目的値と第2目的値との間であれば、マッチングが成功すると決定し、ここで、第1目的値は所定の周期値と所定のジッタ値との差であり、第2目的値は所定の周期値と所定のジッタ値との和である。
【0021】
S130:周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。
【0022】
ここで、マッチング時間間隔最大数は、現在のサービスデータが周期性サービスデータではないと判定するための、周期性が検出されない連続するサービス時間間隔の最大数を表し、周期性サービス最大数で表されてもよく、周期性サービス最大数は、現在のサービスデータが周期性サービスデータではないと判定するための、周期性が検出されない連続
するサービスデータの最大数を表し、周期性サービス最大数から1を減算すると、上記のマッチング時間間隔最大数が得られる。マッチング時間間隔最小数は、周期性であると判定するための連続するサービス時間間隔の最小数を表し、周期性サービス最小数で表されてもよく、周期性サービス最小数は、周期性であると判定するための連続するサービスデータの最小数を表し、周期性サービス最小数から1を減算するとマッチング時間間隔最小数が得られる。マッチング時間間隔最小数はマッチング時間間隔最大数以下である。
【0023】
周期性判定パラメータにおけるパラメータの間の関係は
図3に示される。
図3は本願の実施例で提供される周期性判定パラメータの関係の模式図であり、図では、Pktiはi番目のサービスデータを表し、Tpは隣接する2つのサービスデータの間のサービス時間間隔を表し、サービス時間間隔数はサービスデータの数から1を減算したものであり、P_V_Jは所定のジッタ値を表し、図では、点線ボックスはジッタ値の範囲を表し、ジッタ値の範囲は所定のジッタ値の2倍、即ち、図における2*P_V_J_としてもよい。P_V_Minはマッチング時間間隔最小数を表し、P_V_Maxはマッチング時間間隔最大数を表す。
【0024】
周期性判定パラメータにおけるパラメータは、コマンドラインインターフェース(Command-Line Interface、CLI)を介して設定されてもよいし、コントローラによって設定されてもよい。一例として、コントローラによって設定されるパラメータフォーマットは
図4に示されるとおりであり、
図4は本願の実施例で提供される周期性判定パラメータのフォーマットの模式図である。図では、Typeはこの部分の内容が周期性判定パラメータの設定情報であることを表し、Lengthは後続の情報の長さを表し、P_V_Minはマッチング時間間隔最小数を表し、P_V_Maxはマッチング時間間隔最大数を表す。
【0025】
所定のジッタ値P_V_J及び所定の周期値Tpの各設定情報は2バイトで表されてもよく、
図4におけるC-Type、P-I、P-Unit及びP-Valueという4つの部分に分けられる。これらのうち、C-Typeは、P_V_Jが設定されるか、Tpが設定されるかを表し、2 bitsで表され、C-Type=00bの場合、Tpが設定されていることを示し、C-Type=01bの場合、P_V_Jが設定されており、10b及び11bが一時的に予約されることを示す。P-IはP_V_J又はTpが固定値か推定値かを表し、1 bitで表され、P-I=0bの場合、固定値であることを示し、P-I=1bの場合、自動的に取得される推定値であることを表す。
【0026】
P-Unitは3 bitsで表されてもよい。P-I=0bの場合、P-UnitはP-Valueの単位を表し、この場合、P-Unit=000bは、単位がナノ秒(ns)であることを示し、P-Unit=001bは、単位がマイクロ秒(μs)であることを示し、P-Unit=010bは、単位がミリ秒(ms)であることを示し、P-Unit=100bは、単位が秒(s)であることを示す。P-I=1b且つC-Type=00bの場合、P-UnitはTpの最小単位を表し、つまり、自動的に取得される所定の周期値が整数ではない場合、四捨五入の規則に従って、P-Unitに規定される単位の整数が取られ、P-Unitの定義は上記と同様であり、この場合、対応するP-Valueは無視される。P-I=1b且つC-Type=01bの場合、P-UnitはP_V_Jの最小単位を表し、つまり、取得された所定のジッタ値が整数ではない場合、四捨五入の規則に従って、P-Unitに規定される単位の整数が取られ、P-Unitの定義は上記と同様である。
【0027】
P-Valueは10 bitsで表されてもよい。P-I=0b且つC-Type=01bの場合、P-UnitはP_V_Jの最小単位を表し、P-Value=[1,7]であると、P-Valueの値は1~7の間にあり、この区間にないものは、全て7と
して取り扱わられる。P-Valueの作用としては、自動的に取得される所定のジッタ値P_V_J<Tp/2P-Valueの場合、変換を必要とし、P_V_JにP-Valueを乗じた値をTp/2と比較し、このうちの低値を最後の所定のジッタ値とし、自動的に取得される所定のジッタ値P_V_J≧Tp/2P-Valueの場合、変換を必要としない。他のP-Valueの意味は表1に示され、表1は周期性判定パラメータの意味を示す表である。
【0028】
【0029】
一実施例では、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップは、マッチングが成功する初回の連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数であるとともに、現在のマッチング済みのサービス
時間間隔数がマッチング時間間隔最大数以下であれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップを含んでもよい。
【0030】
マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在するとともに、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数以下であれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定し、さらにマッチングさせていないサービス時間間隔をマッチングしない。例えば、マッチング時間間隔最小数が5であり、マッチング時間間隔最大数が29であれば、5個のサービス時間間隔が連続してマッチングに成功するとともに、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数が29以下であれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定する。
【0031】
現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数に等しいとともに、マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしておらず、サービスデータが非周期性データであると決定する。例えば、マッチング時間間隔最小数が5であり、マッチング時間間隔最大数が29である場合、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数が29に等しいとともに、マッチングに成功する5個の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていないと決定する。
【0032】
本実施例では、サービス時間間隔を決定した後、サービス時間間隔数は複数であり、各サービス時間間隔は順次マッチングさせることができ、現在のいくつかのサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、マッチングしていない残りのサービス時間間隔をマッチングする必要がなくなり、そうではなければ、マッチングしていない残りのサービス時間間隔のマッチングを持続し、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数に等しくなるとともに、マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていないと決定する。即ち、周期性の条件を満たす又は周期性の条件を満たさないと決定するまで、サービス時間間隔ごとに、1つのサービス時間間隔のマッチング結果が決定されるたびに、周期性判断が1回行われる。
【0033】
さらに、サービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数よりも小さい場合、全てのサービス時間間隔を抽出し、又は、サービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数以上である場合、マッチング時間間隔最大数のサービス時間間隔を順次抽出し、次に、全てのサービス時間間隔のマッチング結果を決定し、マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在すれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしているとし、そうではなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていないとする。即ち、サービス時間間隔ごとに、まず、数がマッチング時間間隔最大数以下のサービス時間間隔の全てのマッチング結果を決定し、次に、周期性の条件を満たす又は周期性の条件を満たさないと決定するまで周期性判断を行う。
【0034】
本願の実施例の技術的解決手段では、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定し、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定し、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。本願の実施例では、ネットワークにサービスデータ
検出方式を1つ追加することにより、周期性サービスデータの識別が可能になり、これにより、該周期性サービスデータについてのサービス特徴、リソースなどの設定やエラー検出などの操作が容易になり、従来技術における手動設定に比べて、エラーや見落としを減らし、設定の作業量を低減させるような効果を果たし、決定性サービスのデプロイメントを効率化する。
【0035】
上記の技術的解決手段を基として、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する前に、予め設定されたデータ抽出規則に従ってサービスデータを取得するステップであって、データ抽出規則には、メッセージ長さ、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、仮想ローカルエリアネットワーク、優先度、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ポート番号、及びアプリケーション層プロトコルのうちの少なくとも1つが含まれ、メッセージ長さの形式には、長さ範囲、離散形式、及び混合形式が含まれるステップをさらに含んでもよい。
【0036】
サービスデータが周期性サービスデータであると決定した後、サービスデータをサービス設定用にレポートするステップをさらに含んでもよい。
【0037】
図5は本願の実施例で提供される別のサービス検出方法のフローチャートである。本実施例では、上記の実施例を基として、上記のサービス検出方法を最適化させる。このような場合、
図5に示すように、本実施例の方法は、S210~S270を含む。
【0038】
S210:予め設定されたデータ抽出規則に従って、サービスデータを取得する。
【0039】
ここで、データ抽出規則は、ネットワーク通信システムからサービスデータを抽出する根拠又は規則としてもよく、本実施例では、データ抽出規則に含まれる具体的なパラメータについて限定しない。データ抽出規則には、メッセージ長さ、送信元MACアドレス(Media Access Control Address)、宛先MACアドレス、仮想ローカルエリアネットワーク(Virtual Local Area Network、VLAN)、優先度、送信元IP(Internet Protocol)アドレス、宛先IPアドレス、ポート番号、及びアプリケーション層プロトコルのうちの少なくとも1つが含まれてもよく、メッセージ長さの形式には、長さ範囲、離散形式、及び混合形式が含まれる。
【0040】
これらのうち、メッセージ長さは、本実施例で追加する抽出パラメータであり、メッセージ長さの形式として3種類の形式が含まれる。長さ範囲は、一定の範囲のメッセージ長さを表し、例えばPL=[64,128]の場合、ここで、PL(Packet-Length)はメッセージ長さであり、メッセージ長さが64~128の間であれば、マッチングできることを示す。離散形式は離散した複数のメッセージ長さを表し、例えばPL={64,128,256}の場合、メッセージ長さが64、128及び256の3つの長さでなければ、マッチングできないことを示し、また例えば、PL={140}の場合、1つの固定長さである140しかマッチングできないことを示す。混合形式は、上記の長さ範囲と離散の形式を組み合わせたものであり、例えばPL={[64,100],128,256}の場合、メッセージ長さが64~100の間の長さ、128及び256の長さである場合にのみ、マッチングできることを示す。
【0041】
多くの工業制御周期サービスフローでは、メッセージが固定長であるため、メッセージ長さを追加することで、無関係のサービスフローのマッチングを避け、より正確かつ効率的なデータ抽出規則を作成することができる。
【0042】
メッセージ長さの設定は機器のコマンドラインインターフェース(Command-L
ine Interface、 CLI)を介して行われてもよいし、コントローラによって設定されてもよい。コントローラによって設定されるメッセージ長さのフォーマットは
図6に示されるようにしてもよく、
図6は本願の実施例で提供されるメッセージ長さの模式図である。
図6では、Typeは当該部分の内容がメッセージ長さの設定情報であることを示し、Numberはマッチング対象となる後続のメッセージ長さ情報の数を示し、マッチング対象となる後続のメッセージ長さ情報はそれぞれ2バイトで表され、2つの部分に分けることができ、一つの部分はハイ3 bitsでメッセージ長さのタイプを表し、残りの一つの部分はロー13 bitsでメッセージ長さを表す。ここで、メッセージ長さのタイプPL-Typeは以下のように定義される。PL-Type=0×00の場合、範囲の開始長さであることを示し、PL-Type=0×01の場合、範囲の終了長さであることを示し、PL-Type=0×02の場合、離散長さであることを示し、ここで、PL-Type=0×00とPL-Type=0×01はペアとして出現し、そうではなければ、無効情報とする。
【0043】
S220:サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する。
【0044】
具体的には、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップは、サービスデータのタイムスタンプに基づいて、サービス時間間隔を決定するステップを含んでもよい。
【0045】
S230:予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定する。
【0046】
本実施例では、周期性判定パラメータは、所定の周期値、所定のジッタ値、マッチング時間間隔最大数、及びマッチング時間間隔最小数を含んでもよい。
【0047】
具体的には、周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップは、サービス時間間隔と所定の周期値との差が所定のジッタ値以下である場合、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗するステップを含んでもよい。
【0048】
S240:周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしているか否かを決定する。
【0049】
具体的には、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップは、マッチングが成功する初回の連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数であるとともに、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数以下であれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定するステップを含んでもよい。
【0050】
現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、S250を実行し、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数に等しいとともに、マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていないと決定し、その後、S270を実行する。
【0051】
S250:サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。
【0052】
S260:サービスデータをサービス設定用にレポートする。
【0053】
サービスデータが周期性サービスデータであると決定した後、該サービスデータの周期値やジッタ値などの特徴情報を抽出し、このサービスデータ及び特徴情報をレポートし、後続の集中設定、自動計算、故障検出などのための基本的な支援を提供する。その後、現在の周期性判定パラメータについて活性化状態を終了し、次の再活性化まで維持する。
【0054】
S270:サービスデータが非周期性サービスデータであると決定する。
【0055】
現在の周期性判定パラメータに合致する周期性サービスデータが検出されていない場合、サービスデータをレポートせず、その後、現在の周期性判定パラメータについて活性化状態を終了し、次の再活性化まで維持するようにしてもよい。
【0056】
本願の実施例では、予め設定されたデータ抽出規則に従ってサービスデータを取得し、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定し、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定し、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしているか否かを決定し、満たしている場合、サービスデータが周期性サービスデータであると決定し、サービスデータをサービス設定用にレポートし、満たしていない場合、サービスデータが非周期性サービスデータであると決定する。本願の実施例で提供される技術的解決手段では、ネットワークにサービスデータ検出方式を1つ追加することにより、周期性サービスデータの識別が可能になり、これにより、該周期性サービスデータについてのサービス特徴、リソースなどの設定が容易になり、従来技術における手動設定に比べて、エラーや見落としを減らし、設定の作業量を低減させるような効果を果たし、決定性サービスのデプロイメントを効率化し、且つサービスデータを取得する際にメッセージ長さを増加する規則により、サービスデータの取得がより正確かつ効率的になる。
【0057】
図7は、本願の実施例で提供されるさらなるサービス検出方法のフローチャートであり、上記の実施例を基として、
図7における本願で提供されるサービス検出方法に基づいて説明を行う。本実施例では、所定のサービスデータの間のサービス時間間隔数はマッチング時間間隔最大数であり、サービス検出方法は、S11~S25を含んでもよい。
【0058】
S11:起動させる。
【0059】
ネットワーク通信システムでは、ユーザによる選択に応答して周期性サービスデータの検出機能を起動させる。
【0060】
S12:データ抽出規則を取得する。
【0061】
データ抽出規則にはメッセージ長さが追加されており、メッセージ長さの形式には、長さ範囲、離散形式、及び混合形式が含まれていてもよい。
【0062】
S13:周期性判定パラメータを取得する。
【0063】
周期性判定パラメータは、所定の周期値、所定のジッタ値、マッチング時間間隔最大数、及びマッチング時間間隔最小数を含んでもよい。
【0064】
S14:サービスデータを取得する。
【0065】
予め設定されたデータ抽出規則に従って、周期性サービス最大数のサービスデータを取得してもよく、ここで、周期性サービス最大数はマッチング時間間隔最大数に1を加算したものである。サービスデータにタイムスタンプが存在していなければ、サービスデータの商品の順序にタイムスタンプを追加し、それぞれのサービスデータにタイムスタンプを持たせるようにする。
【0066】
S15:サービス時間間隔を決定する。
【0067】
隣接するサービスデータのタイムスタンプの差を決定し、この差はサービス時間間隔である。サービス時間間隔は式Tci=Tstamp(i+1)-Tstampiにより決定されてもよく、ここで、Tciはi番目のサービス時間間隔を表し、Tstampiはi番目のサービスデータのタイムスタンプを表し、Tstamp(i+1)はi+1番目のサービスデータのタイムスタンプを表し、サービス時間間隔はそれぞれTc1、Tc2…TcNと記し、ここで、N=P_V_Maxであり、P_V_Maxはマッチング時間間隔最大数を表す。
【0068】
S16:所定の周期値が固定値であるか。
【0069】
所定の周期値が推定値である場合、S17を実行し、所定の周期値が固定値である場合、S18を実行する。
【0070】
S17:所定の周期値を計算する。
【0071】
所定の周期値が推定値である場合、下記式により決定されてもよい。
【0072】
【0073】
ここで、Tpは所定の周期値を表し、さらにP-Unitにより示される単位に従って換算、丸めを行い、P-Unitの意味は以上と同様であり、Tciはi番目のサービス時間間隔を表し、P_V_Maxはマッチング時間間隔最大数を表し、Tstartは周期の大きさを自動的に計算するときのサービス時間間隔の初期値であり、Tstartの初期値は1であり、Tstart=Tstart+1である。
【0074】
その後、S18を実行する。
【0075】
S18:所定のジッタ値が固定値であるか。
【0076】
所定のジッタ値が推定値である場合、S19を実行し、所定のジッタ値が固定値である場合、S20を実行する。
【0077】
S19:所定のジッタ値を計算する。
【0078】
所定のジッタ値が推定値である場合、下記式により決定されてもよい。
【0079】
【0080】
ここで、P_V_Jは所定のジッタ値を表し、Jstartは周期の大きさを自動的に計算するときのサービス時間間隔の初期値であり、Jstartの初期値は1であり、Jstart=Jstart+1である。その後、P_V_Jについて変換や調整が必要であるか否かを決定し、P_V_J≧Tp/2P-Valueの場合、変換を必要とせず、P_V_J<Tp/2P-Valueの場合、変換を必要とし、P_V_JにP-Valueを乗じた値をTp/2と比較し、このうちの低値を最後の所定のジッタ値とし、P_V_JについてさらにP-Unitにより指示される単位で換算、丸めを行う。ここで、P-Valueの意味及び値は以上のとおりであり、ここで説明は省略する。
【0081】
その後、S20を実行する。
【0082】
S20:サービス時間間隔のマッチング結果を決定する。
【0083】
所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、各サービス時間間隔のマッチング結果を順次決定する。マッチング中、あるサービス時間間隔マッチングが失敗すれば、最初のサービス時間間隔を1つ分後に移動し、後に移動したサービス時間間隔を開始とし、S16に戻り、マッチングを再開する。
【0084】
S21:マッチングに成功する連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数であるか。
【0085】
合計のサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数であるため、マッチング済みのサービス時間間隔数は必ずマッチング時間間隔最大数以下である。マッチングに成功する連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数であれば、S22を実行し、そうではなければ、S24を実行する。
【0086】
S22:サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。
【0087】
その後、S23を実行する。
【0088】
S23:サービスデータをレポートする。
【0089】
S24:マッチングさせていないサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数よりも小さいか。
【0090】
マッチングさせていないサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数以上である場合、さらにS16を実行し、マッチングさせていないサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数よりも小さければ、S25を実行する。
【0091】
S25:サービスデータが非周期性サービスデータであると決定する。
【0092】
マッチングに成功する連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数よりも小さいとともに、マッチングさせていないサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数よりも小さければ、マッチングさせていないサービス時間間隔数に対してマッチングをさらに行わずに、サービスデータが非周期性サービスデータであると決定し得る。
【0093】
3つの実例をもって上記のサービス検出方法を説明する。
【0094】
例1
データ抽出規則には、宛先MACアドレス(Destination Mac、DMAC)、送信元MACアドレス(Source Mac、SMAC)、及びメッセージ長さが80であることが含まれていれば、周期性判定パラメータにおける所定の周期値Tp=5ms、所定のジッタ値P_V_J=100μs、マッチング時間間隔最大数P_V_Max=29及びマッチング時間間隔最小数P_V_Min=5、周期性サービス最大数30、周期性サービス最小数6である。30個のサービスデータを取得し、29個のサービス時間間隔を決定し、
図8に示すように、
図8は本願の実施例で提供されるサービス時間間隔の模式図であり、
図8では、サービス時間間隔の単位はミリ秒である。所定の周期値及び所定のジッタ値が固定値として、Tp=5ms、P_V_J=100μsであるため、サービス時間間隔ごとにマッチングを順次行い、サービス時間間隔をTcで表し、Tcが4.9ms~5.1msの間である場合、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗する。ConCnt及びMoveCntの2つのパラメータを設定し、ConCnt及びMoveCntの初期値が全て0であり、ConCntは、マッチングに成功するサービス時間間隔数、MoveCntはマッチングが失敗するため、初期値を後に移動する数を表す。
【0095】
したがって、Tc1のマッチングが成功し、ConCnt=1とし、Tc2へのマッチングを持続したが、Tc2のマッチングが失敗し、ConCnt=0、MoveCnt=1とし、MoveCnt t<23又はマッチングさせていないサービス時間間隔数が5よりも大きいことから、Tc2から判断を持続し、Tc2のマッチングが失敗し、ConCnt=0、MoveCnt=2とし、Tc3から判断し始め、Tc3のマッチングが失敗し、ConCnt=0、MoveCnt=3とし、Tc4から判断し始め、Tc4のマッチングが成功し、ConCnt=1、MoveCnt=3とし、さらにTc5に進み、Tc5のマッチングが成功し、ConCnt=2、MoveCnt=3とし、同様に、Tc6、Tc7、及びTc8の全てのマッチングが成功し、マッチングが成功する初回の連続するサービス時間間隔数ConCnt=5であり、サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしており、該サービスデータは周期性サービスデータである。メッセージ特徴、周期値やジッタ値を抽出し、管理システムにレポートし、チップ処理能力を占めないようにこの周期性判定パラメータの活性化状態を終了する。
【0096】
例2
図8に示すサービス時間間隔に関しては、データ抽出規則には、DMAC、SMAC、仮想ローカルエリアネットワーク(Virtual Local Area Network、VLAN)、優先度、及びメッセージ長さが120であることが含まれていれば、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最大数P_V_Max=29及びマッチング時間間隔最小数P_V_Min=5であり、所定の周期値及び所定のジッタ値は推定値であり、P-Unit=010bは、所定の周期値の最小単位がmsであることを示し、P-Unit=001bは、所定の値の最小単位がμsであることを示し、P-Value=6である。
【0097】
所定の周期値Tp及び所定のジッタ値P_V_Jは計算により得られ、具体的には、S17における式に従って、まず、Tc1~Tc29の値を累積したものを29で割った結果、Tp=4.84msが得られ、四捨五入すると、Tp=5msが得られ、S17における式に従って、まず、Tc1~Tc29の値と5との差を累積したものを29で割った結果、P_V_J=192.06μsが得られ、四捨五入すると、P_V_J=192μsが得られ、その後、
【0098】
【0099】
によれば、192μsが78μsよりも大きいため、最終的にP_V_J=192μsと決定する。
【0100】
Tcが4.808ms~5.192msである場合、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗する。マッチングのプロセスは例1と同様であり、すなわち、Tc1のマッチングが成功するが、Tc2のマッチングが失敗し、このため、1つの周期だけ後に移動し、Tc2から、Tp及びP_V_Jを以上の計算規則に従って計算し、Tp=5ms、P_V_J=198μsが得られ、マッチングを持続し、Tc2のマッチングが失敗し、このため、1つの周期だけ後に移動し、Tc3から、Tp及びP_V_Jを以上の計算規則に従って計算し、Tp=5ms、P_V_J=95μsが得られ、マッチングを持続し、Tc3のマッチングが失敗し、このため、また1つの周期だけ後に移動し、Tc4から、Tp及びP_V_Jを以上の計算規則に従って計算し、Tp=5ms、初期P_V_J=21μsが得られ、規則に従って調整を行い、最後にP_V_J=21*6=126μsが得られ、マッチングを持続し、Tc値が4.874ms~5.126msである限り、マッチングが成功する。Tc4、Tc5、Tc6、Tc7及びTc8のマッチングが成功し、サービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしており、該サービスデータは周期性サービスデータである。メッセージ特徴、周期値及びジッタ値を抽出して、管理システムにレポートし、チップ処理能力を占めないようにこの周期性判定パラメータの活性化状態を終了する。
【0101】
例3
データ抽出規則には、DMAC、SMAC、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びメッセージ長さが80であることが含まれていれば、周期性判定パラメータにおける所定の周期値Tp=5ms、所定のジッタ値P_V_J=100μs、マッチング時間間隔最大数P_V_Max=29及びマッチング時間間隔最小数P_V_Min=5、周期性サービス最大数30、周期性サービス最小数6である。30個のサービスデータを取得し、29個のサービス時間間隔を決定し、
図9に示すように、
図9は本願の実施例で提供される別のサービス時間間隔の模式図であり、
図9では、サービス時間間隔の単位はミリ秒である。所定の周期値及び所定のジッタ値が固定値としてTp=5ms、P_V_J=100μsであるため、サービス時間間隔ごとにマッチングを順次行い、サービス時間間隔をTcで表し、Tcが4.9ms~5.1msの間である場合、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗する。ConCnt及びMoveCntの2つのパラメータを設定し、ConCnt及びMoveCntの初期値が全て0であり、ConCntは、マッチングが成功するサービス時間間隔数を表し、MoveCntは、マッチングが失敗するため、初期値を後に移動する数を表す。
【0102】
処理の後続の流れとして例1と同様にして、MoveCnt=23になる、即ちマッチングさせていないサービス時間間隔数が5よりも小さくなると、マッチングに成功する5個の連続するサービス時間間隔が存在しないことから、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていないと決定し、この場合、該サービスデータは周期性サービスデータではなく、データをレポートしないようにし、この周期性判定パラメータの活性化状態を終了する。
【0103】
本願の実施例では、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定し、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定し、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。本願の実施例で提供される技術的解決手段では、ネットワークにサービスデータ検出方式を1つ追加することにより、周期性サービスデータの識別が可能にな
り、これにより、該周期性サービスデータについてのサービス特徴、リソースなどの設定が容易になり、従来技術における手動設定に比べて、エラーや見落としを減らし、設定の作業量を低減させるような効果を果たし、決定性サービスのデプロイメントを効率化する。
【0104】
図10は本願の実施例で提供されるサービス検出装置の構造模式図であり、本実施例は、周期性サービスデータを検出する場合に適用できる。本願の実施例で提供されるサービス検出装置は、本願のいずれかの実施例で提供されるサービス検出方法を実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール、及び有益な効果を備える。該装置は、具体的には、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する間隔決定モジュール310と、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定するマッチングモジュール320と、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する周期性判定モジュール330とを含む。
【0105】
本願の実施例では、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定し、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定し、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定する。本願の実施例で提供される技術的解決手段では、ネットワークにサービスデータ検出方式を1つ追加することにより、周期性サービスデータの識別が可能になり、これにより、該周期性サービスデータについてのサービス特徴、リソースなどの設定が容易になり、従来技術における手動設定に比べて、エラーや見落としを減らし、設定の作業量を低減させるような効果を果たし、決定性サービスのデプロイメントを効率化する。
【0106】
さらに、間隔決定モジュール310は、具体的には、サービスデータのタイムスタンプに基づいて、サービス時間間隔を決定する。
【0107】
さらに、マッチングモジュール320は、具体的には、サービス時間間隔と所定の周期値との差が所定のジッタ値以下であれば、マッチングが成功し、そうではなければ、マッチングが失敗し、所定のジッタ値及び所定の周期値は固定値又は推定値である。
【0108】
さらに、周期性判定モジュール330は、具体的には、マッチングが成功する初回の連続するサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最小数であるとともに、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数以下であれば、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定する。
【0109】
さらに、該装置は、現在のマッチング済みのサービス時間間隔数がマッチング時間間隔最大数に等しいとともに、マッチングに成功するマッチング時間間隔最小数の連続するサービス時間間隔が存在しなければ、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしておらず、サービスデータが非周期性データであると決定する非周期性決定モジュールをさらに含む。
【0110】
さらに、該装置は、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定する前に、予め設定されたデータ抽出規則に従ってサービスデータを取得するデータ取得モジュールであって、データ抽出規則には、メッセージ長さ、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、
仮想ローカルエリアネットワーク、優先度、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ポート番号、及びアプリケーション層プロトコルのうちの少なくとも1つが含まれ、メッセージ長さの形式には、長さ範囲、離散形式、及び混合形式が含まれるデータ取得モジュールをさらに含む。
【0111】
さらに、該装置は、サービスデータが周期性サービスデータであると決定した後、サービスデータをサービス設定用にレポートするデータレポートモジュールをさらに含む。
【0112】
本願の実施例で提供されるサービス検出装置は、本願のいずれかの実施例で提供されるサービス検出方法を実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール、及び有益な効果を備える。
【0113】
図11は本願の実施例で提供される機器の構造模式図である。
図11は、本願の実施形態を実現し得る例示的な機器412のブロック図を示している。
図11に示される機器412は一例にすぎず、本願の実施例の機能や使用範囲を何ら限定するものではない。
【0114】
図11に示されるように、機器412は汎用機器の形態として具現化される。機器412のコンポーネントは、限定されるわけではないが、1つ又は複数のプロセッサ416、記憶装置428、異なるシステムコンポーネント(記憶装置428及びプロセッサ416を含む)を接続するバス418を含むことができる。
【0115】
バス418は、記憶装置バス又は記憶装置コントローラ、周辺バス、グラフィックアクセラレーテッドポート、プロセッサ、又は複数のバス構造のうちの任意のバス構造を使用するローカルバスを含む、いくつかの種類のバス構造のうちの1つ又は複数を表す。一例として、これらのアーキテクチャには、例えば業界標準アーキテクチャ(Industry Subversive Alliance、ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MAC)バス、拡張ISAバス、ビデオエレクトロニクス規格協会(Video Electronics
Standards Association、VESA)ローカルバス、及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnect、PCI)バスが含まれるが、これらに限定されない。
【0116】
機器412は、典型的には、様々なコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含む。これらの媒体は、揮発性及び不揮発性の媒体、移動可能な媒体及び非移動可能な媒体を含む、機器412によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0117】
記憶装置428は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)430及び/又はキャッシュメモリ432のような揮発性メモリの形態のコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含むことができる。機器412はさらに、他の移動可能/非移動可能な揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含んでもよい。一例として、記憶システム434は、非移動可能な、不揮発性磁気媒体(
図11には示されず、一般に「ハードディスクドライブ」と呼ばれる)を読み書きするために使用することができる。
図11には示されていないが、移動可能な不揮発性ディスク(例えば「フロッピーディスク」)を読み書きするためのディスクドライブと、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read Only Memory、CD-ROM)、デジタルビデオディスク-読み取り専用メモリ(Digital Video Disc Read Only Memory、DVD-ROM)、又は他の光学媒体のような移動可能な不揮発性ディスクを読み書きするための光ディスクドライブとが提供されてもよい。これらの場合、各ドライブは、1つ又は複数のデータ媒体インターフェースを介してバス418に接続されていてもよい。記憶装置428は、本願の様々な
実施例の機能を実行するように構成されたプログラムモジュールのセット(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム製品を含んでもよい。
【0118】
オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータを含むがこれらに限定されないプログラムモジュール442のセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティ440は、例えば記憶装置428に記憶することができ、これらの例の各々又は組み合わせには、ネットワーク環境の実装が含まれる場合がある。プログラムモジュール442は、通常、本願に記載された実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0119】
機器412はまた、1つ又は複数の周辺機器414(例えば、キーボード、ポインティング端末、ディスプレイ424など)と通信することができ、ユーザが機器412と対話することを可能にする1つ又は複数の端末、及び/又は該機器412が1つ又は複数の他のコンピューティング端末と通信することを可能にする任意の端末(例えば、ネットワークカード、モデムなど)と通信することもできる。このような通信は、入力/出力(I/O)インターフェース422を介して行うことができる。さらに、機器412は、ネットワークアダプタ420を介して、1つ又は複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)、及び/又はインターネットなどのパブリックネットワーク)と通信することもできる。なお、
図11に示すように、ネットワークアダプタ420は、バス418を介して機器412の他のモジュールと通信する。図示されていないが、マイクロコード、端末ドライブ、冗長プロセッサ、外部ディスクドライブアレイ、独立したディスクの冗長アレイ(Redundant Arrays
of Independent Disks、RAID)システム、テープドライブ、及びデータバックアップストレージシステムなどを含むがこれらに限定されない、他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールが、機器412と組み合わせて使用されてもよい。
【0120】
プロセッサ416は、記憶装置428に記憶されたプログラムを実行することで、各種の機能アプリケーションやデータ処理を実行し、例えば本願の実施例で提供されるサービス検出方法を実現し、該方法は、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップと、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップと、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定するステップとを含む。
【0121】
本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると本願の実施例で提供されるサービス検出方法を実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該方法は、サービスデータの間のサービス時間間隔を決定するステップと、予め設定された周期性判定パラメータにおける所定の周期値及び所定のジッタ値に基づいて、サービス時間間隔のマッチング結果を決定するステップと、周期性判定パラメータにおけるマッチング時間間隔最小数及びマッチング時間間隔最大数に基づいて、現在のサービス時間間隔のマッチング結果が周期性の条件を満たしていると決定すれば、サービスデータが周期性サービスデータであると決定するステップとを含む。
【0122】
本願の実施例のコンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを使用してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、これらに限定されるわけではな
いが、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置、又はデバイス、あるいはこれらの任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的にリスト)は、1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学メモリデバイス、磁気メモリデバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はこれらと組み合わせて使用することができるプログラムを含むか又は記憶する任意の有形媒体とすることができる。
【0123】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンド内に、又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを搬送する。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な形態をとることができる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、このコンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はこれらと組み合わせて使用するために、プログラムを送信、伝播、又は伝送することができる。
【0124】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、無線、電線、光ケーブル、RFなどを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体、又は上記の任意の適切な組み合わせによって伝送されうる。
【0125】
本願の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」言語又は同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つ又は複数のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、ユーザコンピュータ上で完全に実行されてもよいし、ユーザコンピュータ上で部分的に実行されてもよいし、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、一部がユーザコンピュータ上で、残りの一部がリモートコンピュータ上で実行されてもよいし、又はリモートコンピュータ又は端末上で完全に実行されてもよい。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)。
【0126】
なお、以上は、本願の好適な実施例及び利用される技術原理にすぎない。当業者が理解できるように、本願は本明細書に記載された特定の実施例に限定されるものではなく、当業者にとっては、本願の範囲から逸脱することなく、様々な明らかな変更、再調整や代替が可能である。したがって、以上の実施例によって本願をより詳細に説明したが、本願は以上の実施例に限定されるものではなく、本願の構想を逸脱することなく、より多くの同等の実施例を含んでもよく、本願の範囲は添付の請求の範囲によって定められる。